JP2713427B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

Info

Publication number
JP2713427B2
JP2713427B2 JP63188878A JP18887888A JP2713427B2 JP 2713427 B2 JP2713427 B2 JP 2713427B2 JP 63188878 A JP63188878 A JP 63188878A JP 18887888 A JP18887888 A JP 18887888A JP 2713427 B2 JP2713427 B2 JP 2713427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kick
cross member
floor
extending
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63188878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0237085A (ja
Inventor
裕 井村
信行 澁武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP63188878A priority Critical patent/JP2713427B2/ja
Publication of JPH0237085A publication Critical patent/JPH0237085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2713427B2 publication Critical patent/JP2713427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の下部車体構造、特にキックアップ
部が形成されたフロアパネルを有する下部車体構造に関
するものである。
(従来の技術) 従来、キックアップ部が形成されたフロアパネルは知
られており、そのような下部車体構造においては、キッ
クアップ部に捩れなどが作用することから、例えば実公
昭59-21103号公報に記載されるように、キックアップ部
の下側コーナ部にクロスメンバを設けて補強するように
した構造は知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記のような構造であると、クロスメンバ
が設けられたキックアップ部の下側コーナ部は補強され
るが、上側コーナ部は側部にガセットが設けられている
だけであるので、キックアップ部の上側コーナ部(特に
両側部を除く中央部分)の補強が十分になされず、キッ
クアップ部そのものの剛性アップにはならない。
また、キックアップ部の下側コーナ部だけでなく、上
側コーナ部にもクロスメンバを設けることが考えられる
が、オープンカー等で、キックアップ部の上下方向の高
さが高い場合には、上側及び下側コーナ部にクロスメン
バが配置されていても、それらの間は1枚のパネルだけ
であるので、剛性の点で問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、フロアパ
ネルに形成されるキックアップ部の車体剛性が向上した
自動車の下部車体構造を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項1の発明の解決手段
は、フロアパネルにはキックアップ部及びこのキックア
ップ部より前方に車体前後方向に延びるフロアトンネル
が形成されており、上記キックアップ部の上側及び下側
のコーナ部には車体左右方向に延びる上側及び下側のク
ロスメンバが設けられ、下側クロスメンバは上記フロア
トンネル周囲に沿って設けられていて、該フロアトンネ
ル周囲において下側クロスメンバが上側クロスメンバに
結合されていることを特徴とする自動車の下部車体構造
である。
請求項2の発明は、フロアパネルのフロントフロア部
からキックアップ部を経てリヤフロア部にわたって車体
前後方向に延びるフレームを備えていて、該フレームが
下側クロスメンバ及び上側クロスメンバに連結されてい
ることを特徴とする。
(作用) 請求項1の発明では、剛性の高い下側のクロスメンバ
を剛性の高い上側のクロスメンバに結合することで、キ
ックアップ部の面剛性を高めているが、この下側クロス
メンバは単に上側クロスメンバに結合されているのでは
なく、フロアトンネル周囲に沿って設けられ該周囲にお
いて上側のクロスメンバに結合されている。従って、フ
ロアトンネル周囲の剛性が下側クロスメンバの存在によ
って高まり、このフロアトンネルのねじれ変形が抑えら
れることによってキックアップ部のねじれ変形が防止さ
れる。
すなわち、フロアトンネルがある場合にはこのフロア
トンネルがねじれることによってキックアップ部がねじ
れ易くなるということができるが、本発明の場合は、下
側クロスメンバをキックアップ部の面剛性の向上に利用
しているだけでなく、フロアトンネルのねじれ剛性の向
上に利用しているものであり、これらによって、キック
アップ部の変形、特にねじれ変形を防止するようにして
いる。
請求項2の発明では、フレームがキックアップ部の面
剛性を高めているとともに、下側のクロスメンバと上側
のクロスメンバとを連結することによって、この両クロ
スメンバ間での荷重伝達性を良くしてこの両クロスメン
バによるキックアップ部の補強効果を高めている。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に説明す
る。
第1図に示す自動車1は、その車体2の上部開口部が
リンク機構3Aの作動により幌部材3にて開閉可能となっ
ている。この車体2の後部においては、第2図に示すよ
うに、フロアパネル4は、低い位置にあるフロントフロ
ア部4Aと、それより高い位置にあるリヤフロア部4Bと、
上部が下部よりも後方に位置するように傾斜し上記フロ
ントフロア部4Aとリヤフロア部4Bとを連結するキックア
ップ部4C(縦壁部)とによって構成されている。キック
アップ部4Cは、上部が下部よりも後方に位置するように
傾斜した本体4aと、該本体4aの下縁よりほぼ水平方向前
方に延びる下側フランジ部4bと、上記本体4aの屈曲した
上縁より上方に延びる上側フランジ部4cとを有し、上記
下側フランジ部4bがフロントフロア部4Aの後縁に、上記
上側フランジ部4cがリヤフロア部4Bの前側フランジ部4d
に直接的若しくは間接的に接合されている。
上記キックアップ部4Cの上側及び下側コーナ部5,6に
は、第3図に詳示するように、車体左右方向に延びる上
側及び下側のクロスメンバ7,8が設けられていて、フロ
アパネル4とによってキックアップ部4Cの上側及び下側
コーナ部5,6に車体左右方向に延びる2つの閉断面構造
が形成されている。
上記下側のクロスメンバ8は、後述のインナパネル17
に接合される側端部付近では、第4図に示すように、断
面略コの字形状であって、縦壁部8aと、該縦壁部8aの上
縁より前方に延びる上側傾斜部8bと、該上側傾斜部8bの
上縁より上方に延びキックアップ部4Cに接合される上側
フランジ部8cと、上記縦壁部8aの下縁より前方に延び前
縁部がキックアップ部4Cの下側フランジ部4b及びフロン
トフロア部4Aの後縁部下面に接合される下側水平部8dと
を有する形状であり、また、トンネル部9に近くなる
と、第5図に示すように、縦壁部8aの高さが高くなり、
該縦壁部8aの上縁がキックアップ部4Cの上側フランジ部
4cとリヤフロア部4Bの前側フランジ部4dとの間に挟持さ
れて結合されており、さらに、トンネル部9では、第6
図に示すように、その挟持結合状態のまま縦壁部8aの高
さがトンネル部9の大きさに応じて再び低くなってい
る。
また、上側のクロスメンバ7は、側部では、第4図に
示すように、縦壁部7aと、該縦壁部7aの上縁より後方に
延びリヤフロア部4Bに接合される上側フランジ部7bと、
縦壁部7aの下縁より前方に延びる水平部7cと、該水平部
7cの前縁より下方に延びキックアップ部4Cの裏面に接合
される下側フランジ部7dとを有する形状であり、しかし
て、上記トンネル部9に近くなると、第5図に示すよう
に、上方に立上がってきた下側クロスメンバ8の縦壁部
8aの後側に位置するように水平部7cの車体前後方向の長
さが小さくなり、下側フランジ部7dは下側クロスメンバ
8の縦壁部8aに接合されており、さらに、上記トンネル
部9においては、第6図に示すように、下側フランジ部
7dの向きが下向きから前向きに変わって下側クロスメン
バ8の下側水平部8dに接合され、上側及び下側のクロス
メンバ7,8により車体前後方向において2重の閉断面構
造を構成するようになっている。
すなわち、下側クロスメンバ8は、その中央部がトン
ネル部9の周囲に沿って設けられてキックアップ部4Cに
接合され、トンネル部9の上側において上側クロスメン
バ7に結合されている。
また、上側のクロスメンバ7の車体左右方向の途中に
は、後方に突出しかつ後方に開放される切欠部7Aが形成
され、該切欠部7Aに、リヤフロア部4Bの下側に接合され
て車体前後方向に延びる閉断面構造を構成する断面逆ハ
ット形状のリヤフレーム11が後側から挿入され、2つの
閉断面構造が略直交状態で連結されている。上記クロス
メンバ7とリヤフレーム11との連結部分には、車体上下
方向に延びる補強フレーム12が接続され、この連結部分
の強度を高めている。また、補強フレーム12はキックア
ップ部4Cの裏面に接合されて裏面に沿って下方に延びる
閉断面構造を構成し、下側のクロスメンバ8を経て、車
体前後方向に延びるフロントサイドフレーム13に連結さ
れている。これによって、キックアップ部4Cの剛性が高
められている。
なお、15はリヤフェンダで、アウタパネル16とインナ
パネル17とが接合されてなり、その前側部分は高さが低
くなって閉断面構造のサイドシル18となっている。
上記のように構成すれば、捩れなどの影響を特に強く
受けるキックアップ部4Cの上側及び下側コーナ部5,6
は、上側及び下側のクロスメンバ7,8によって車体左右
方向に延びる閉断面構造が形成されることで補強され
る。
また、下側のクロスメンバ8がトンネル部9付近にお
いて一部分上方に立ち上がって、キックアップ部4Cと上
側のクロスメンバ7との間に挿入結合されているので、
上側及び下側コーナ部3,4の間のキックアップ部4Cも、
裏面側から下側のクロスメンバ8によって補強され、キ
ックアップ部4C全体が補強され、キックアップ部4Cの剛
性が高まっている。
特に、オープンカー等において、キックアップ部4Cの
上下方向の高さが高くなっても、何等変わりなく補強さ
れる。
なお、上記実施例では、下側のクロスメンバ8をトン
ネル部9付近で上側のクロスメンバ7に結合するように
しているが、その他の部位において下側のクロスメンバ
8を上側のクロスメンバ7に結合するようにしてもよ
い。
(発明の効果) 従って、請求項1の発明によれば、下側クロスメンバ
をフロアトンネル周囲に沿って設け該周囲において上側
クロスメンバに結合したから、キックアップ部の面剛性
を高めることができるとともに、フロアトンネルのねじ
れ剛性を高めることができ、これによって、キックアッ
プ部の変形、特にねじれ変形が確実に防止される。
また、請求項2の発明によれば、フロントフロア部か
らキックアップ部を経てリヤフロア部にわたるフレーム
を備え、該フレームが上下のクロスメンバを連結してい
るから、このフレームによってキックアップ部の面剛性
を高めることができるとともに、両クロスメンバによる
キックアップ部の補強効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は自動車の側面
図、第2図はキックアップ部が形成されたフロアパネル
を有する自動車の車体の斜視図、第3図はキックアップ
部付近の斜視図、第4図、第5図及び第6図はそれぞれ
第3図のIV−IV線、V−V線及びVI−VI線における断面
図である。 1……自動車、4……フロアパネル、4A……フロントフ
ロア部、4B……リヤフロア部、4C……キックアップ部、
3……上側コーナ部、4……下側コーナ部、7……上側
のクロスメンバ、8……下側のクロスメンバ、9……ト
ンネル部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルにはキックアップ部及びこの
    キックアップ部より前方に車体前後方向に延びるフロア
    トンネルが形成されており、上記キックアップ部の上側
    及び下側のコーナ部には車体左右方向に延びる上側及び
    下側のクロスメンバが設けられ、下側クロスメンバは上
    記フロアトンネル周囲に沿って設けられていて、該フロ
    アトンネル周囲において下側クロスメンバが上側クロス
    メンバに結合されていることを特徴とする自動車の下部
    車体構造。
  2. 【請求項2】フロアパネルのフロントフロア部からキッ
    クアップ部を経てリヤフロア部にわたって車体前後方向
    に延びるフレームを備えていて、該フレームが下側クロ
    スメンバ及び上側クロスメンバに連結されていることを
    特徴とする請求項1記載の自動車の下部車体構造。
JP63188878A 1988-07-28 1988-07-28 自動車の下部車体構造 Expired - Fee Related JP2713427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63188878A JP2713427B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 自動車の下部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63188878A JP2713427B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 自動車の下部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0237085A JPH0237085A (ja) 1990-02-07
JP2713427B2 true JP2713427B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=16231461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63188878A Expired - Fee Related JP2713427B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 自動車の下部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2713427B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5549349A (en) * 1995-05-01 1996-08-27 Chrysler Corporation Side impact protection system
JP4032702B2 (ja) * 2001-10-31 2008-01-16 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JP5584928B2 (ja) * 2010-08-25 2014-09-10 ダイハツ工業株式会社 車体フロア構造
JP5800214B2 (ja) * 2011-02-23 2015-10-28 スズキ株式会社 電気自動車のパワーユニット懸架構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60105874A (ja) * 1983-11-14 1985-06-11 株式会社日立製作所 冷蔵庫
JPH0323909Y2 (ja) * 1985-03-06 1991-05-24
JPS62192976U (ja) * 1986-05-30 1987-12-08
JPS6391952U (ja) * 1986-12-08 1988-06-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0237085A (ja) 1990-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2816484B2 (ja) 車両のフロア部構造
JP2798960B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JPS6238856Y2 (ja)
JP2652928B2 (ja) 自動車の車体構造
JP3702706B2 (ja) 車体構造
JP2713427B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPS62181976A (ja) 自動車の下部車体構造
JP2019189162A (ja) 車両の車体構造
JP3182938B2 (ja) 自動車のフロアトンネルの補強構造
JP3182970B2 (ja) 自動車の車体の構造
JPH06144299A (ja) 自動車の下部車体構造
JP3182902B2 (ja) 車体のセンタピラー下部構造
JP3736459B2 (ja) 車体フロア構造
JP2827283B2 (ja) 車体前部構造
JP2017144884A (ja) キャブの後面部構造
JPH078379Y2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH0611892Y2 (ja) 自動車の後部車体構造
JPH06206579A (ja) 車両の下部車体構造
JPH0966862A (ja) 車両の後部車体構造
JPH05170139A (ja) 自動車車体の前部構造
JP2977302B2 (ja) 車体下部の結合構造
JPH0627443U (ja) 後部車体構造
JPS6222453Y2 (ja)
JPH06270845A (ja) 車体構造
JPH0426309Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees