JP2711627B2 - トンネル用コンクリート打設方法、検査窓開閉機、コンクリート分流機およびトンネル用コンクリート打設装置 - Google Patents

トンネル用コンクリート打設方法、検査窓開閉機、コンクリート分流機およびトンネル用コンクリート打設装置

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JP2711627B2
JP2711627B2 JP5259256A JP25925693A JP2711627B2 JP 2711627 B2 JP2711627 B2 JP 2711627B2 JP 5259256 A JP5259256 A JP 5259256A JP 25925693 A JP25925693 A JP 25925693A JP 2711627 B2 JP2711627 B2 JP 2711627B2
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concrete
pipe
tunnel
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movable formwork
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雪久 稲川
毅 相崎
富弘 棚瀬
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岐阜工業株式会社
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル内に二次覆工
用のコンクリートを打設する方法、検査窓開閉機、コン
クリート分流機およびトンネル用コンクリート打設装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】元来、トンネル内への二次覆工用のコン
クリート打設は、コンクリート打設された移動式型枠
を、コンクリート打設終了後、前方に折畳んで搬送し、
展開させて設置し、コンクリート打設を行う形式の二次
覆工用移動式型枠により行われていた。
【0003】この移動式型枠をトンネル内の所定位置に
設置した後、移動式型枠に多数設けられた所定位置の開
閉自在の検査窓からコンクリートを移動式型枠とトンネ
ル内壁面との間に充填し、養生硬化させていた。
【0004】ここで、検査窓の開閉機構を詳述すると、
図22および図23に示すように、移動式型枠の適所に
検査窓が外部と貫通させて多数個設けられ、この検査窓
に対応する移動式型枠の内側(作業側)に、内側へ回動
自在に窓閉鎖板が枢着され、この窓閉鎖板と移動式型枠
とを固定するための固定孔が、窓閉鎖板と移動式型枠と
に設けられ、この固定孔に対応するボルトを、固定孔に
装脱させることにより窓閉鎖板の固定および解除を行
い、検査窓を開閉させる。
【0005】また、移動式型枠とトンネル内壁面との間
へのコンクリートの充填は、トンネルの掘削側と反対
(既コンクリート打設)側の下部、トンネルの掘削側の
下部、トンネルの掘削側と反対側の上部、トンネルの掘
削側の上部へと順次充填するのが、常である。
【0006】このため、まずコンクリートの充填は所定
位置の検査窓を開放させて搬出口とし、コンクリート供
給管に連結されたコンクリート搬送管の先端をこの検査
窓から突出させ、このコンクリート搬送管の先端からコ
ンクリートを、移動式型枠とトンネル内壁面との間へ充
填する。
【0007】次に、作業員がコンクリート充填位置より
下方の検査窓から、移動式型枠とトンネル内壁面との間
へのコンクリートの充填量を目視し、規定量のコンクリ
ートが充填された後、作業員が窓閉鎖板を回動させると
共に、固定手段(固定孔・ボルト)を介して固定させ、
別の検査窓へ作業員が移動し、再びコンクリートの充填
量を目視した上、再び検査窓を閉鎖する。
【0008】次に、所定のコンクリートの充填が終了し
た後、別の個所へコンクリートを充填させるため、検査
窓からコンクリート搬送管の先端を収納する(引抜く)
と共に、別の位置の検査窓をコンクリート搬出口として
使用し、再び前記同様作業によりコンクリートの充填を
行っていた(図24参照)。
【0009】また、別個所へコンクリートを充填させる
際、コンクリート搬送管を多数に分割し、別位置へ配管
させることにより行っていた。
【0010】なお、図22〜図24中、12は移動式型
枠、22はコンクリート搬送管、48はトンネル内壁
面、70はコンクリート、100は検査窓、102は窓
閉鎖板、104は固定孔、106はボルト、108は把
手、110は作業員を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、各
検査窓付近にコンクリートが充填される毎に、窓閉鎖板
の回動、ボルトの装脱という検査窓の閉鎖作業、および
コンクリート搬送管の先端の検査窓からの伸縮、別個所
への配管切替え(分割移動)作業が必要となり、この作
業が非常に煩雑であると共に、作業能率が良くないこと
が問題となっていた。
【0012】本発明は、このような欠点に鑑み、所定個
所へのコンクリート充填において、配管切替え作業を皆
無とし、コンクリートセンサー、検査窓開閉機、伸縮自
在のコンクリート搬出管の併用により、コンクリート充
填を自動的に行うことができ、作業員の負担を激減さ
せ、作業能率を向上させることができるトンネル用コン
クリート打設方法、検査窓開閉機、コンクリート分流機
およびトンネル用コンクリート打設装置を提供すること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のトンネル用コン
クリート打設方法は、移動式型枠内に移動自在に設置さ
れたガントリー上の使用するコンクリート搬送管と、ガ
ントリー上のコンクリート供給管とを、コンクリート分
流機により連結させた後、使用するコンクリート搬送管
の先端に伸縮自在に設けられたコンクリート搬出管を、
移動式型枠の検査窓の窓閉鎖板を開放させて突出させ、
コンクリート供給管から供給されたコンクリートを、使
用するコンクリート搬送管の先端のコンクリート搬出管
から移動式型枠とトンネル内壁面との間に充填させた
後、コンクリート供給を停止させ、使用したコンクリー
ト搬出管を検査窓から収納させると共に、コンクリート
搬出管を収納させた検査窓の窓閉鎖板を閉鎖させ、この
コンクリート搬送管とコンクリート供給管とのコンクリ
ート分流機による配管切替え、窓閉鎖板の開閉、コンク
リート搬出管の検査窓からの伸縮、コンクリート供給、
停止を、コンクリートセンサーの移動式型枠とトンネル
内壁面との間へのコンクリート充填量の感知により順次
行うことにより、移動式型枠が設置されたトンネル内に
二次覆工用のコンクリートを打設することを特徴とする
ものである。
【0014】また、検査窓および窓閉鎖板に代えて、移
動式型枠に貫通させた開閉自在のコンクリート継手管を
使用し、このコンクリート継手管にコンクリート搬出管
を直結させ、コンクリートセンサーの移動式型枠とトン
ネル内壁面との間へのコンクリート充填量の感知によ
り、コンクリート継手管を開放させ、移動式型枠とトン
ネル内壁面との間へコンクリートを充填させることを特
徴とするものである。
【0015】本発明の検査窓開閉機は、前記二次覆工用
移動式型枠において、移動式型枠とトンネル内壁面との
間へのコンクリート充填量を感知するコンクリートセン
サーが移動式型枠に複数個設けられ、移動式型枠に複数
個設けられた検査窓に窓閉鎖板が、コンクリートセンサ
ーのコンクリート充填量の感知により開閉自在に設けら
れてなるものである。
【0016】本発明のコンクリート分流機は、基枠の一
側に、長さの異なる複数のコンクリート搬送用連結管
が、基枠の長さ方向に並列に配設され、基枠の他側の基
枠の長さ方向に回動自在にシャフトが配設され、このシ
ャフトに移動枠を介してコンクリート供給用連結管が軸
着されてなるものである。
【0017】本発明のトンネル用コンクリート打設装置
は、前記移動式型枠内に移動自在に設置されたガントリ
ーに、複数のコンクリート搬送管およびコンクリート供
給管がそれぞれ配設され、コンクリート搬送管に前記コ
ンクリート分流機のコンクリート搬送用連結管を、コン
クリート供給管にコンクリート分流機のコンクリート供
給用連結管を、それぞれ連結させると共に、コンクリー
ト分流機をコンクリート搬送管とコンクリート供給管と
の間に設置させ、移動式型枠に設けられた検査窓に窓閉
鎖板が開閉自在に設けられ、移動式型枠にコンクリート
センサーが複数個設けられてなり、コンクリートセンサ
ーの移動式型枠とトンネル内壁面との間へのコンクリー
ト充填量の感知により、窓閉鎖板の開閉、コンクリート
分流機の配管切替えを行うことを特徴とするもの、ある
いは検査窓および窓閉鎖板に代えて、移動式型枠に貫通
させた開閉自在のコンクリート継手管に、コンクリート
搬送管を直結させ、コンクリートセンサーの移動式型枠
とトンネル内壁面との間へのコンクリート充填量の感知
により、コンクリート継手管を開放させ、移動式型枠と
トンネル内壁面との間へコンクリートを充填させること
を特徴とするもの、あるいはコンクリートセンサーの移
動式型枠とトンネル内壁面との間へのコンクリート充填
量の感知により、伸縮自在のコンクリート搬出管が、コ
ンクリート搬送管の先端に設けられてなるもの、あるい
はコンクリート分流機に代えて、ガントリー上を移動自
在に設けられた台車上に台車の移動方向と直交方向にコ
ンクリ ート搬送用連結管が回動自在に設けられ、台車の
下部にコンクリート供給用連結管が設けられてなるコン
クリート分流機が、ガントリー上に配設された屈曲自在
のコンクリート供給管にコンクリート分流機のコンクリ
ート供給用連結管を連結させて装着されてなるものであ
る。
【0018】
【実施例】本発明に使用する移動式型枠12は、トンネ
ル14内に二次覆工用のコンクリートを打設するための
型枠の上円部分16および下円部分18がそれぞれ折畳
み搬送可能なものである。
【0019】本発明に係るトンネル用コンクリート打設
装置は、図1〜図3、図7〜図9に示すように、以下の
構成からなるものである。
【0020】前記移動式型枠12内に移動自在に設置さ
れたガントリー20に、複数のコンクリート搬送管2
2、およびコンクリート供給管24がそれぞれ配設され
ている。本実施例において、コンクリート搬送管22
は、トンネル14の掘削側と反対側の下部、トンネル1
4の掘削側の下部、トンネル14の掘削側と反対側の上
部、トンネル14の掘削側の上部にそれぞれ配管され計
4個、コンクリート供給管24はトンネル14の掘削側
と反対側の下部に1個である。
【0021】また、コンクリート搬送管22およびコン
クリート供給管24の連結近部には、両管22,24内
に残留するコンクリートを排出するための排出バルブ
(図示略)が設けられている。
【0022】コンクリート搬送管22とコンクリート供
給管24との間にコンクリート分流機26が配設されて
いる。
【0023】ここで、コンクリート分流機26につい
て、図4〜図6に基づいて説明する。
【0024】基枠28の一側に長さの異なる複数のコン
クリート搬送用連結管30が基枠28の長さ方向に並列
に配設されている。本実施例において、コンクリート搬
送用連結管30は長さの異なるものを4個使用してあ
る。
【0025】この長さの異なるコンクリート搬送用連結
管30を使用するのは、各コンクリート搬送用連結管3
0を前記コンクリート搬送管22と連結する際に使用す
るジョイント32が両管30,22の径より大きくな
り、このジョイント32を互いに接触させると、コンク
リート分流機26が大型化するので、これを防止するた
めである。
【0026】基枠28の他側の基枠28の長さ方向に回
動自在にシャフト34が配設されている。本実施例にお
いて、シャフト34は上下(図4において上下)に各1
個ずつ配設され、シャフト34の外周にはねじ部36が
設けられている。
【0027】このシャフト34に移動枠38を介してコ
ンクリート供給用連結管40が軸着されている。本実施
例において、移動枠38の内部には前記シャフト34の
ねじ部36と対応するねじ部42が設けられている。
【0028】シャフト34を回動させるためのギヤード
モーター44がシャフト34に軸着されている。
【0029】前記構成からなるコンクリート分流機26
とガントリー20に配設されたコンクリート搬送管22
およびコンクリート供給管24との連結は、コンクリー
ト搬送管22にコンクリート分流機26のコンクリート
搬送用連結管30を、コンクリート供給管24にコンク
リート分流機26のコンクリート供給用連結管40を、
それぞれ連結させることにより行う。
【0030】ここで、コンクリート分流機26とコンク
リート搬送管22およびコンクリート供給管24との連
結について詳述する。
【0031】コンクリート搬送管22とコンクリート分
流機26の各コンクリート搬送用連結管30とは、ジョ
イント32を介してそれぞれ連結させてある。
【0032】コンクリート供給管24とコンクリート分
流機26のコンクリート供給用連結管40とは、ジョイ
ント32を介して連結させると共に、コンクリート供給
管24の先端部分をU字型に回動自在に二点支持させ、
コンクリート供給用連結管40との連結部分を含めて三
点支持させることにより、コンクリート搬送管22の切
替えの際、コンクリート供給管24の先端部分が上下左
右動するため、スムーズにコンクリート供給管24を移
動させることができる(図7参照)。
【0033】本発明に係る検査窓開閉機を、図10〜図
14に基づいて説明する。
【0034】移動式型枠12の外方に、トンネル内壁面
48と移動式型枠12との間へのコンクリート充填量を
感知するコンクリートセンサー50が複数個設けられて
いる。
【0035】コンクリートセンサー50は、図12〜図
14に示すように、ケーブル52の先端に絶縁体54を
介して電極56を取付けたものである。
【0036】移動式型枠12に複数個設けられた検査窓
58に窓閉鎖板60が、コンクリートセンサー50のコ
ンクリート充填量の感知により開閉自在に設けられてい
る。本実施例において、窓閉鎖板60は移動式型枠12
に枢着され、その回動は油圧シリンダー62により行
う。
【0037】また、コンクリートセンサー50と油圧シ
リンダー62には制御機構64が連結され、この制御機
構64により連動制御させてある。
【0038】また、コンクリート分流機26の配管切替
えもこのコンクリートセンサー50および制御機構64
により両者を連動制御させてある。
【0039】図15および図16に示すように、検査窓
58からのコンクリート搬送管22の先端の伸縮を機械
的に行うため、各コンクリート搬送管22の先端にコン
クリート搬出管66が伸縮自在に連結されている。
【0040】このコンクリート搬出管66は、二重構造
に嵌合させた管を油圧シリンダー68を介して伸縮させ
ることにより伸縮自在構造としてあり、各コンクリート
搬送管22の先端にそれぞれ連結されている。
【0041】また、コンクリート搬出管66の伸縮もコ
ンクリートセンサー50および制御機構64により連動
制御させてある。
【0042】なお、図中46は油圧ユニット、70はコ
ンクリート、72は固定孔、74は固定具、76はロー
ラー、78は走行レール、80は風管を示す。
【0043】本装置を使用してトンネル14内に二次覆
工用のコンクリートを打設する際、まず本装置をトンネ
ル14の所定位置まで移動させる。
【0044】次に、コンクリート分流機26を移動式型
枠12の所定個所(トンネル14の掘削側と反対側の下
部)へコンクリート70が充填されるように切替える。
【0045】つまり、コンクリート分流機26のコンク
リート供給用連結管40が装着された移動枠38を、シ
ャフト34をギヤードモーター44を介して回動させ、
基枠28の長さ方向に移動させることにより、コンクリ
ート供給用連結管40を使用するコンクリート搬送用連
結管30に連結させる。
【0046】次に、使用するコンクリート搬送管22の
先端のコンクリート搬出管66を対応する検査窓58か
ら伸長させて突出させる。この際、コンクリート搬出管
66は油圧シリンダー68を介して伸長させる。
【0047】次に、コンクリート供給管24、コンクリ
ート搬送管22を経て、使用するコンクリート搬出管6
6から、所定個所の移動式型枠12とトンネル内壁面4
8との間に、コンクリート70を充填させる。
【0048】この際、移動式型枠12の外方に設けられ
たコンクリートセンサー50により、コンクリート70
の充填量を感知すると共に、コンクリート充填近部の検
査窓58に回動自在に枢着された窓閉鎖板60を油圧シ
リンダー62を介して回動させて検査窓58を閉鎖する
と共に、固定具74を固定孔72に装着させる。
【0049】次に、コンクリート充填量が規定量になっ
たことをコンクリートセンサー50が感知し、コンクリ
ート供給管24からのコンクリート70の供給を停止す
る。
【0050】次に、使用したコンクリート搬出管66を
油圧シリンダー68を介して縮短させることにより移動
式型枠12の内側へ収納させると共に、コンクリート搬
出管66を縮短させた検査窓58を閉鎖する。
【0051】次に、コンクリート分流機26を移動式型
枠12の次の個所(トンネル14の掘削側の下部)へコ
ンクリート70が充填されるようにコンクリート分流機
26により次に使用するコンクリート搬送管22へコン
クリート供給管24を切替え、前記同様コンクリート7
0を充填させる。
【0052】このコンクリート分流機26の配管切替え
を行う際、コンクリート分流機26の近部のコンクリー
ト供給側およびコンクリート搬送側の各管から残留コン
クリートを排出させておくことが必要となる。
【0053】このようにして、トンネル14の掘削側と
反対側の下部、トンネル14の掘削側の下部、トンネル
14の掘削側と反対側の上部、トンネル14の掘削側の
上部へと順次コンクリート70を充填させる。
【0054】また、コンクリート分流機の別の実施例を
図17〜図19に基づいて説明する。
【0055】本コンクリート分流機82は、ガントリー
20上を移動自在に設けられた台車84上に台車84の
移動方向と直交方向にコンクリート搬送用連結管30が
回動自在に設けられ、台車84の下部にコンクリート供
給用連結管40が設けられてなるものであり、本コンク
リート分流機82のコンクリート供給用連結管40に
は、屈曲自在のコンクリート供給管86を連結させるこ
とが必要である。
【0056】また、図20に示すように、屈曲自在のコ
ンクリート供給管86に代えて、可撓性、例えばゴムホ
ース状のコンクリート供給管88を、補助台車90上に
円弧状に巻回させ、この補助台車90をコンクリート分
流機82の台車84と共に移動させることにより、コン
クリート供給管88を使用するコンクリート搬送管22
に連結させることも可能である。
【0057】 また、検査窓開閉機である検査窓58およ
び窓閉鎖板60に代えて、図21に示す、開閉自在のコ
ンクリート継手管92を使用することも可能である。
【0058】 本コンクリート継手管92は、移動式型枠
12に貫通させて設けられた通孔94に開閉自在の吐出
96が設けられたものであり、油圧シリンダー98に
よりこの吐出管96を回動させて、通孔94を開閉す
る。
【0059】 本コンクリート継手管92に、コンクリー
ト搬送管22、あるいは伸縮自在のコンクリート搬出管
66、あるいはコンクリート分流機82の伸縮自在のコ
ンクリート搬送用連結管30を直結させて使用に供す
る。
【0060】 また、本実施例において、トンネル用コン
クリート打設装置には、コンクリート分流機26,82
は1個のみ設置されているが、複数個設置させることに
より、移動式型枠12とトンネル内壁面48との間へ、
複数個所から同時にコンクリートを充填させ、トンネル
14内へのコンクリート打設の均一性を図ることができ
る。
【0061】 また、コンクリート搬出管66をY字型と
して、切替え機構を内装させることは自由である。
【0062】 また、本実施例は半円形のトンネルにおけ
るコンクリート打設におけるものであるが、円形のトン
ネル、例えば海中トンネル、下水道等にも利用できるこ
とは自明のことである。
【0063】
【発明の効果】本発明に係るトンネル用コンクリート打
設方法および装置によれば、コンクリートセンサーの移
動式型枠とトンネル内壁面との間へのコンクリート充填
量の感知により、使用するコンクリート搬送管とコンク
リート供給管とのコンクリート分流機による連結、窓閉
鎖板の開放、コンクリート搬出管の検査窓からの突出、
コンクリート供給、停止を順次行うことにより、移動式
型枠が設置されたトンネル内に二次覆工用のコンクリー
トを打設することができるため、従来煩雑であった配管
切替え作業が皆無となるばかりか、検査窓の開閉作業、
コンクリート搬送管の先端の検査窓からの突出、収納等
の作業も皆無となり、作業能率の向上に役立つ。
【0064】 また、検査窓開閉機によれば、検査窓の開
閉を、移動式型枠とトンネル内壁面との間へのコンクリ
ートセンサーのコンクリート充填量の感知により行うこ
とができるため、従来煩雑であった検査窓の開閉、コン
クリート充填量の確認等の作業負担を皆無とすることが
できる。
【0065】 また、コンクリート分流機によれば、基枠
の一側に、長さの異なる複数のコン クリート搬送用連結
管が配設され、基枠の他側の長さ方向に回動自在にシャ
フトが配設され、このシャフトに移動枠を介してコンク
リート供給用連結管が軸着されているため、各コンクリ
ート搬送用連結管とコンクリート搬送管とを連結する際
に互いのジョイントが接触することがなく、コンクリー
ト分流機の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル用コンクリート打設装置
の正面図。
【図2】同、側面図。
【図3】検査窓およびコンクリートセンサーの配置を示
す平面図。
【図4】本発明に係るコンクリート分流機の正面図。
【図5】同、平面図。
【図6】同、使用状態を示す斜視図。
【図7】コンクリート搬送管およびコンクリート供給管
の配管状態を示す正面図。
【図8】同、側面図。
【図9】同、平面図。
【図10】本発明に係る検査窓開閉機の要部正面図。
【図11】同、側面図。
【図12】同、使用状態を示す正面図。
【図13】コンクリートセンサーの正面図。
【図14】同、一部破断側面図。
【図15】コンクリート搬出管の正面図。
【図16】同、使用状態を示す正面図。
【図17】コンクリート分流機の別の実施例の使用状態
を示す正面図。
【図18】同、平面図。
【図19】同、側面図。
【図20】コンクリート分流機のさらに別の実施例の使
用状態を示す正面図。
【図21】コンクリート継手管の側面図。
【図22】従来の検査窓開閉機の正面図。
【図23】同、側面図。
【図24】従来のコンクリート充填作業を示す正面図。
【符号の説明】
12 移動式型枠 14 トンネル 16 上円部分(移動式型枠の) 18 下円部分(移動式型枠の) 20 ガントリー 22 コンクリート搬送管 24 コンクリート供給管 26 コンクリート分流機 28 基枠 30 コンクリート搬送用連結管 34 シャフト 38 移動枠 40 コンクリート供給用連結管 48 トンネル内壁面 50 コンクリートセンサー 58 検査窓 60 窓閉鎖板 66 コンクリート搬出管 70 コンクリート 82 コンクリート分流機 84 台車 86 コンクリート供給管(屈曲自在の) 92 コンクリート継手管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−195999(JP,A) 特開 平4−30096(JP,A) 実開 昭59−116500(JP,U) 実開 昭61−180299(JP,U) 実公 昭58−45058(JP,Y2)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル(14)内に二次覆工用のコ
    ンクリート(70)を打設するための移動式型枠(1
    2)の上円部分(16)および下円部分(18)がそれ
    ぞれ折畳み搬送可能な二次覆工用移動式型枠を使用して
    トンネル(14)内に二次覆工用のコンクリートを打設
    する方法において、 移動式型枠(12)内に移動自在に設置されたガントリ
    ー(20)上に複数配設されたコンクリート搬送管(2
    2)のうち使用するコンクリート搬送管(22)と、ガ
    ントリー(20)上に配設されたコンクリート供給管
    (24)とを、コンクリート供給管(24)を所定のコ
    ンクリート搬送管(22)に連結するコンクリート分流
    機(26)により連結させた後、使用するコンクリート
    搬送管(22)の先端に伸縮自在に設けられたコンクリ
    ート搬出管(66)を、移動式型枠(12)に設けられ
    た検査窓(58)に開閉自在に設けられた窓閉鎖板(6
    0)を開放させて突出させ、コンクリート供給管(2
    4)から供給されたコンクリート(70)を、コンクリ
    ート搬出管(66)の先端から移動式型枠(12)とト
    ンネル内壁面(48)との間に充填させた後、コンクリ
    ート供給を停止させ、使用したコンクリート搬出管(6
    6)を検査窓(58)から収納させると共に、コンクリ
    ート搬出管(66)を収納させた検査窓(58)の窓閉
    鎖板(60)を閉鎖させ、このコンクリート搬送管(2
    2)とコンクリート供給管(24)とのコンクリート分
    流機(26)による配管切替え、窓閉鎖板(60)の開
    閉、コンクリート搬出管(66)の検査窓(58)から
    の伸縮、コンクリート供給、停止を、コンクリートセン
    サー(50)の移動式型枠(12)とトンネル内壁面
    (48)との間へのコンクリート充填量の感知により
    次行うことにより、移動式型枠(12)が設置されたト
    ンネル(14)内に二次覆工用のコンクリート(70)
    を打設することを特徴とするトンネル用コンクリート打
    設方法。
  2. 【請求項2】 検査窓(58)および窓閉鎖板(60)
    に代えて、移動式型枠(12)に貫通させた開閉自在の
    コンクリート継手管(92)を使用し、このコンクリー
    ト継手管(92)にコンクリート搬出管(66)を直結
    させ、コンクリートセンサー(50)の移動式型枠(1
    2)とトンネル内壁面(48)との間へのコンクリート
    充填量の感知により、コンクリート継手管(92)を開
    放させ、移動式型枠(12)とトンネル内壁面(48)
    との間へコンクリートを充填させることを特徴とする請
    求項1記載のトンネル用コンクリート打設方法。
  3. 【請求項3】 トンネル(14)内に二次覆工用のコン
    クリート(70)を打設するための移動式型枠(12)
    の上円部分(16)および下円部分(18)がそれぞれ
    折畳み搬送可能な二次覆工用移動式型枠において、 移動式型枠(12)とトンネル内壁面(48)との間へ
    のコンクリート充填量を感知するコンクリートセンサー
    (50)が移動式型枠(12)に複数個設けられ、移動
    式型枠(12)に複数個設けられた検査窓(58)に窓
    閉鎖板(60)が、コンクリートセンサー(50)のコ
    ンクリート充填量の感知により開閉自在に設けられてな
    る検査窓開閉機。
  4. 【請求項4】 基枠(28)の一側に、長さの異なる
    数のコンクリート搬送用連結管(30)が、基枠(2
    8)の長さ方向に並列に配設され、基枠(28)の他側
    の基枠(28)の長さ方向に回動自在にシャフト(3
    4)が配設され、このシャフト(34)に移動枠(3
    8)を介してコンクリート供給用連結管(40)が軸着
    されてなるコンクリート分流機。
  5. 【請求項5】 トンネル(14)内に二次覆工用のコン
    クリート(70)を打設するための移動式型枠(12)
    の上円部分(16)および下円部分(18)がそれぞれ
    折畳み搬送可能な二次覆工用移動式型枠内に移動自在に
    設置されたガントリー(20)に、複数のコンクリート
    搬送管(22)およびコンクリート供給管(24)がそ
    れぞれ配設され、一方基枠(28)の一側に長さの異な
    複数のコンクリート搬送用連結管(30)が基枠(2
    8)の長さ方向に並列に配設され、基枠(28)の他側
    の基枠(28)の長さ方向に回動自在にシャフト(3
    4)が配設され、このシャフト(34)に移動枠(3
    8)を介してコンクリート供給用連結管(40)が軸着
    されてなるコンクリート分流機(26)が設けられ、コ
    ンクリート搬送管(22)にコンクリート分流機(2
    6)のコンクリート搬送用連結管(30)を、コンクリ
    ート供給管(24)にコンクリート分流機(26)のコ
    ンクリート供給用連結管(40)を、それぞれ連結させ
    ると共に、コンクリート分流機(26)をコンクリート
    搬送管(22)とコンクリート供給管(24)との間に
    設置させ、移動式型枠(12)に設けられた検査窓(5
    8)に窓閉鎖板(60)が開閉自在に設けられ、移動式
    型枠(12)にコンクリートセンサー(50)が複数個
    設けられてなり、 コンクリートセンサー(50)の移動式型枠(12)と
    トンネル内壁面(48)との間へのコンクリート充填量
    の感知により、窓閉鎖板(60)の開閉、コンクリート
    分流機(26)の配管切替えを行うことを特徴とするト
    ンネル用コンクリート打設装置。
  6. 【請求項6】 検査窓(58)および窓閉鎖板(60)
    に代えて、移動式型枠に貫通させた開閉自在のコンクリ
    ート継手管(92)に、コンクリート搬送管(22)を
    直結させ、コンクリートセンサー(50)の移動式型枠
    (12)とトンネル内壁面(48)との間へのコンクリ
    ート充填量の感知により、コンクリート継手管(92)
    を開放させ、移動式型枠(12)とトンネル内壁面(4
    8)との間へコンクリートを充填させることを特徴とす
    請求項記載のトンネル用コンクリート打設装置。
  7. 【請求項7】 コンクリートセンサー(50)の移動式
    型枠(12)とトンネル内壁面(48)との間へのコン
    クリート充填量の感知により、伸縮自在のコンクリート
    搬出管(66)が、コンクリート搬送管(22)の先端
    に設けられてなる請求項5または請求項6記載のトンネ
    ル用コンクリート打設装置。
  8. 【請求項8】 コンクリート分流機(26)に代えて、
    ガントリー(20)上を移動自在に設けられた台車(8
    4)上に台車(84)の移動方向と直交方向にコンクリ
    ート搬送用連結管(30)が回動自在に設けられ、台車
    (84)の下部にコンクリート供給用連結管(40)が
    設けられてなるコンクリート分流機(82)が、ガント
    リー(20)上に配設された屈曲自在のコンクリート供
    給管(86)にコンクリート分流機(82)のコンクリ
    ート供給用連結管(40)を連結させて装着されてなる
    請求項5、請求項6または請求項7記載のトンネル用コ
    ンクリート打設装置。
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