JP2692970B2 - 不要陰影消去可能な画像処理装置 - Google Patents

不要陰影消去可能な画像処理装置

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JP2692970B2
JP2692970B2 JP1196101A JP19610189A JP2692970B2 JP 2692970 B2 JP2692970 B2 JP 2692970B2 JP 1196101 A JP1196101 A JP 1196101A JP 19610189 A JP19610189 A JP 19610189A JP 2692970 B2 JP2692970 B2 JP 2692970B2
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晴也 逢坂
▲高▼宏 脇海道
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三田工業株式会社
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機やファクシミリ等の画像処理装置、
特に、不要陰影消去可能な画像処理装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の画像処理装置(例えば複写機)として、特開昭
62−86378号には、原稿としての開いた本から画像情報
を読み取りかつ複写紙に複写する複写手段と、開いた本
の中央部及び縁部に対応する画像情報を消去して不必要
な黒地が複写画像に現れないようにした構成が示されて
いる。
この装置によれば、LEDアレイを含む画像処理制御手
段によって不必要な黒地枠部分が消去されるので、美し
い複写画像が得られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の装置では、開いた本の両ページを一度に複
写する場合には有効であるが、開いた本の両ページが常
に印刷されるとは限らない。開いた本の片面のみを印刷
する場合には、前記従来の構成では対処することができ
ない。この場合には、不必要な陰影部分をより広く消去
する必要がある本の中央部が、複写画像の端部に配置さ
れることになるからである。
本発明の目的は、開いた本の配置に応じて的確に不要
な陰影を消去することができる画像処理装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る不要陰影消去可能な画像処理装置は、原
稿としての開いた本から画像情報を読み取りかつ処理す
る画像処理手段と、開いた本の配置を検出する配置検出
手段と、配置検出手段による検出結果に基づいて画像処
理手段を制御する画像処理制御手段とを備えている。前
記画像処理制御手段は、配置検出手段による検出結果に
基づいて、開いた本の中央部に対応する画像情報を広
く、縁部に対応する画像情報を狭く消去するよう前記画
像処理手段を制御する制御手段である。
〔作用〕
本発明に係る画像処理装置では、原稿としての開いた
本の配置を配置検出手段が検出する。この検出結果に基
づいて、画像処理制御手段は、開いた本の中央部に対応
する画像情報を広く、縁部に対応する画像情報を狭く消
去するよう画像処理手段を制御する。この画像処理制御
手段により制御されつつ、画像処理手段は、開いた本か
ら画像情報を読み取りかつ処理する。この処理において
は、より広い陰影の消去が必要とされる本の中央部に対
応する画像情報が広く、縁部に対応する画像情報が狭く
消去されるので、必要かつ十分な範囲の不要陰影消去が
なされる。この結果、不要な陰影が消去された処理画像
が得られる。ここでは、配置検出手段による本の配置検
出結果に基づいて画像情報を処理するため、本の配置に
応じた的確な画像情報の消去が可能となる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の一実施例である複写機の断面構成
図である。
第1図において、複写機は、ケース1と、ケース1の
下部に配置された複写処理部2と、ケース1の上部に配
置された原稿読み取り部3とを備えている。
複写処理部2は、表面に静電潜像が形成される感光体
ドラム4を有している。感光体ドラム4の周囲には、感
光体ドラム4を所定の電荷に帯電させる主帯電用コロナ
放電器5と、感光体ドラム4上の静電潜像を現像する現
像装置6と、用紙にトナー像を転写するための転写用コ
ロナ放電器7と、感光体ドラム4から用紙を分離するた
めの分離用コロナ放電器8と、感光体ドラム4上の残留
トナー等を除去するクリーニング装置9とが配置されて
いる。さらに、主帯電用コロナ放電器10と現像装置11と
の間には、画像の所定範囲を消去するための消去セルア
レイ30が、感光体ドラム4に近接して設けられている。
この消去セルアレイ30には、第2図に示すように、感光
体ドラム4の中心線と平行に多数のセルが配列されてい
る。これらのセルは、例えば発光ダイオードからなる発
光素子及びレンズ等により構成されている。
コロナ放電器7の上流側(第1図の右側)には、給紙
カセット10が配置されている。コロナ放電器7と給紙カ
セット10との間には、給紙カセット10からコロナ放電器
7側へ用紙を搬送するための給紙搬送路11が設けられて
いる。一方、分離用コロナ放電器8の下流側(第1図の
左側)には、コロナ放電器8側から順に、搬送装置12
と、用紙上の転写像を定着するための定着装置13と、定
着後の用紙を受けるための排紙トレイ14とが配置されて
いる。
原稿読み取り部3は、ケース1の上端面に配置された
透明ガラスからなる原稿載置台20と、その上に開閉自在
に配置された原稿押え21とを有している。さらに、原稿
載置台21の下方には、原稿走査装置22が配置されてい
る。原稿走査装置22は、光源23と、原稿から反射した光
を集光するためのレンズユニット24と、原稿からの光を
レンズユニット24に導くためのミラー群25と、レンズユ
ニット24からの光を感光体ドラム4上に導くミラー群26
とを備えている。また、原稿走査装置22の下方に配置さ
れた光学ベース31には、複数の原稿サイズ検知器32が設
けられている。この原稿サイズ検知器32は、原稿載置台
20に向けて光を照射し、原稿載置台20上の原稿からの反
射光を受光するようになっている。各原稿サイズ検知器
32は、第3図に示すように発光素子33と、受光素子34と
を有している。発光素子33から出た光は、レンズ35を通
り、原稿載置台20の上面で反射し、レンズ36を通って受
光素子34に至る。このような構成を有する複数個の原稿
サイズ検知器32が所定位置に配置されていることによ
り、それらからの信号を組合せて原稿サイズを検知する
ことが可能となる。
さらに、この複写機は第4図に示すような制御装置40
と、第5図に示すような制御装置40への入力装置を有し
ている。第4図において、制御装置40は、CPU,ROM及びR
AM等からなるマイクロコンピュータを備えている。この
制御部40には、ケース1の上端面手前側に配置されたキ
ーボード41と、原稿載置台20の左方に配置された片開き
検知センサ42と、上述の原稿サイズ検知器32と、その他
の入力部とが接続されている。キーボード41には、第5
図に示すように、複写動作の開始を指令するためのプリ
ントキー43、枠消しモードを指定するための枠消しモー
ドキー44、ブックモードを指定するためのブックモード
キー45、原稿としての本が縦置きか横置きかを指定する
ための縦・横選択キー46等を備えている。また、片開き
検知センサ42は、反射型のホトセンサから構成されてい
る。このセンサ42からは、センサ42が上方から覆われた
ときにハイレベルの信号が、覆われていないときにロウ
レベルの信号が制御部40に出力されるようになってい
る。さらに、制御部40は、上述の消去セルアレイ30及び
通常の複写動作を行うための他の部材にも接続されてい
る。
次に、制御部40による制御動作を示す第6A図〜第6C図
を参照して、上述の実施例の動作を説明する。
図示しないメインスイッチをONすれば、第6A図のステ
ップS1において、複写枚数を1枚に設定したり、枠消し
を行わない通常モードに設定する等の初期設定が行われ
る。
次に、ステップS2においてプリントキー43が押された
か否かを判断する。プリントキー43が押されていなけれ
ばステップS3に移行する。ステップS3では、枠消しモー
ドキー44が押されたか否かを判断する。枠消しモード指
定キー44が押されていなければ、ステップS4に移行す
る。ステップS4では、その他のキーが押されたか否かを
判断する。キーが押されていなければステップS2に戻
る。すなわち、ステップS2〜ステップS4の処理を繰り返
し行うことにより、キー入力を待つ。プリントキー43及
び枠消しモードに関するキー(枠消しモードキー44等)
以外のキーが押された場合には、ステップS4からステッ
プS5に移行する。ステップS5では、その入力キーに応じ
たサブルーチンが実行され、その処理が完了すれば再び
ステップS2に戻る。
ステップS2〜ステップS4の処理が繰り返されている間
に枠消しモードキー44が押されれば、プログラムはステ
ップS3からステップS6に移行して、第6B図に示す枠消し
モードサブルーチンを実行する。第6B図において、ステ
ップS7では、枠消しモードが指定されていたか否かを判
断する。枠消しモードがすでに指定されていた場合には
ステップS8に移行し、枠消しモードから通常モードに切
り換える。そして、ステップS9において原稿サイズ検知
器32を用いた原稿サイズ検知を行う。
ステップS7において枠消しモードでなかった場合には
ステップS10に移行し、枠消しモードに移行する。続い
て、ステップS11において、ブックモード及びシートモ
ードのいずれかを選択する。この選択は、ブックモード
キー45を用いて行う。ここで、ブックモードとは原稿が
本の場合のモードであり、シートモードとは1枚ずつの
シート状の原稿を用いるモードを意味する。次に、ステ
ップS12において、ブックモードが指定されたか否かを
判断する。ブックモードが指定されていない場合、すな
わちシートモードが指定された場合には、ステップS9に
移行して原稿サイズ検知を行う。
ステップS12においてブックモードが指定されていた
場合にはステップS13に移行する。ステップS13では、原
稿としての本が縦置き(第7A図に示す状態)でセットさ
れるか横置き(第7B図及び第7C図で示す状態)でセット
されるかを選択する。この選択は、縦・横選択キー46を
用いた入力によって行われる。なお、第7A図〜第7C図に
おいて、50は開かれた本を示しており、その中央部の破
線aは本50の中央部の折れ目を示している。ステップS1
3での処理が終われば、ステップS14に移行する。ステッ
プS14では、原稿サイズ検知器32を用いた原稿サイズ検
知が行われる。この場合には、ステップS13での指定に
基づいて本50の縦置き/横置きに応じて判断基準が適宜
変更される。すなわち、本50の配置に応じた原稿サイズ
検知処理が行われる。
ステップS9あるいはステップS14における原稿サイズ
検知が終われば第6A図のメインルーチンに戻る。
次に、プリントキー43が押された場合には、ステップ
S2からステップS15に移行し、第6C図のプリントサブル
ーチンを実行する。第6C図において、ステップS16で
は、枠消しモードが指定されているか否かを判断する。
枠消しモードが指定されていなければ、ステップS17に
移行し、通常のコピー動作を行う。すなわち、消去セル
アレイ30を使用することなく、原稿読み取り部3で読み
取られた画像情報をそのまま感光体ドラム4上に静電潜
像として形成し、それを現像し、用紙に転写・定着す
る。
ステップS16において枠消しモードであると判断され
た場合にはステップS18に移行する。ステップS18では、
ブックモードにあるか否かが判断される。ブックモード
でない場合には、シートモードであるので、ステップS1
9に移行する。ステップS19では、消去セルアレイ30を用
いて原稿の周縁の枠消しのみを行うコピー動作が実行さ
れる。この場合には、本のように中央部に折れ目(くび
れ)が存在しないので、画像中央部の陰影消去処理を行
う必要がない。
ステップS18においてブックモードであると判断され
た場合には、ステップS20に移行する。ステップS20で
は、本50が横置き(第7B図あるいは第7C図の状態)でセ
ットされているか否かが判断される。縦置きの場合、す
なわち第7A図に示す状態に本50がセットされている場合
には、ステップS21に移行する。ステップS21では、本50
の周縁部及び中央部(破線aの部分)に関する枠消し処
理が行われる。この場合には、本50の中央部の陰影が周
縁部の陰影よりも通常大きいので、中央部に関しては太
く枠消しを行う処理が実行される。すなわち、本50の中
央部に対応する画像情報を広く、縁部に対応する画像情
報を狭く消去するように、消去セルアレイ30が制御され
る。この制御を伴ったコピー動作がステップS21におい
て行われる。
ステップS20において、本50が横置きであると判断さ
れた場合には、ステップS22に移行する。ステップS22で
は、片開き検知センサ42が本50によって覆われているか
否かが判断される。すなわち、本50が第7B図に示す姿勢
で配置されているか、あるいは第7C図で示す姿勢で配置
されているかを判断する。ステップS22において、第7B
図に示す姿勢で本50が配置されていると判断された場合
には、ステップS23に移行する。ステップS23では、画像
周縁部分の内、本50の中央部(破線a)に対応する左側
辺近傍のみを太く消去し、その他の3辺の縁を細く消去
するように、消去セルアレイ30を制御しつつコピー動作
を行う。ステップS22において第7C図に示す姿勢に本50
が配置されていると判断された場合には、ステップS24
に移行する。ステップS24では、本中央部に対応する画
像の右側部分のみを太く、その他の3辺の縁を細く画像
消去するように、消去セルアレイ30を制御しつつコピー
動作を行う。これらステップS23,24における処理では、
陰影が広く、したがって画像情報を広く消去する必要が
ある部分を広く消去し、その他の縁部分は狭く消去する
ので、確実に陰影を消去しつつ無駄な画像消去は行わな
いことになる。
ステップS17,S19,S21,S23あるいはS24におけるコピー
動作が終了すれば、第6A図のメインルーチンに戻る。
このように、上述の実施例によれば、広い範囲で陰影
が形成される本50の中央部に関しては広く、その他の縁
部分に関しては狭く画像情報の消去を行うので、確実に
不必要な陰影部分を消去することができ、しかも必要以
上の画像情報の消去は行わない。また、片開き検知セン
サ42を用いて本50の配置を検知するので、本50の配置が
代わっても、正確に陰影の消去を行うことができる。さ
らに、画像情報の消去を潜像段階で確実に行うので、不
必要にトナーを消費しなくて済むようになるばかりでな
く、トナー飛散も減少する。
なお、上述の実施例では、複写機について説明した
が、それに限られることはなく、例えばファクシミリに
採用することもできる。また、上述の説明に用いたアナ
ログ方式の複写機に限られることはなく、デジタル方式
の複写機でも同様に本発明を実施することができる。
〔発明の効果〕
本発明に係る画像処理装置では、配置検出手段によっ
て本の配置を検出し、それに基づいた適切な画像情報消
去を行うことができるので、本の配置に応じて的確に不
要陰影を消去することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての複写機の縦断面概略
図、第2図は消去セルアレイの斜視概略図、第3図は原
稿サイズ検知器の縦断面概略図、第4図は制御部のブロ
ック構成図、第5図はこの実施例の斜視概略図、第6A図
〜第6C図は制御フローチャート、第7A〜第7C図は操作状
態を示す平面部分図である。 2……複写処理部、3……原稿読み取り部、30……消去
セルアレイ、40……制御部、42……片開き検知センサ、
50……本。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿としての開いた本から画像情報を読み
    取りかつ処理する画像処理手段と、 前記開いた本の配置を検出する配置検出手段と、 前記配置検出手段による検出結果に基づいて、前記開い
    た本の中央に対応する画像情報を広く、縁部に対応する
    画像情報を狭く消去するよう前記画像処理手段を制御す
    る画像処理制御手段と、 を備えた不要陰影消去可能な画像処理装置。
JP1196101A 1989-07-27 1989-07-27 不要陰影消去可能な画像処理装置 Expired - Lifetime JP2692970B2 (ja)

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