JP2686796B2 - ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法

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JP2686796B2 JP63298396A JP29839688A JP2686796B2 JP 2686796 B2 JP2686796 B2 JP 2686796B2 JP 63298396 A JP63298396 A JP 63298396A JP 29839688 A JP29839688 A JP 29839688A JP 2686796 B2 JP2686796 B2 JP 2686796B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/08Wire electrodes
    • B23H7/10Supporting, winding or electrical connection of wire-electrode

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、工作物とワイヤ電極との間に放電エネル
ギーを与えて工作物に放電加工を施すワイヤ放電加工機
における自動ワイヤ供給方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ワイヤ放電加工機については、ワイヤ電極が走
行している部分を使用して超硬合金、焼入鋼等の工作物
を加工しているが、ワイヤの供給は、通常、自動ワイヤ
供給装置を配備しているものである。従来の自動ワイヤ
供給装置には、パイプガイド方式、水流ガイド方式、及
びスタートホールガイド方式がある。
第4図において、スタートホールガイド方式による自
動ワイヤ供給装置が示されている。スタートホールガイ
ド方式は、工作物8に形成されたスタートホール26に位
置決めを行った後に、ワイヤ送り装置28、供給パイプ及
び上ガイド32を通じてワイヤ電極1をスタートホール26
に貫通させ、ワイヤ電極1が下ガイド29の下流に位置す
る引出ロールによって引き出されることによって、自動
ワイヤ供給が達成される。スタートホール方式は、スタ
ートホール26の孔径が小さくてもワイヤを貫通させるこ
とができる長所がある反面、ワイヤ電極自体が硬線でな
ければならないという問題がある。
第5図において、パイプガイド方式による自動ワイヤ
供給装置が示されている。パイプガイド方式は、工作物
8に形成されたスタートホール26に位置決めを行った後
に、ガイドとなるパイプ27をスタートホール26に貫通さ
せ、次いでワイヤ送り装置28を作動してパイプ27にワイ
ヤ電極1を貫通させ、ワイヤ電極1が下ガイド29の下流
に位置する引出ロールによって引き出されることによっ
て、自動ワイヤ供給が達成される。パイプガイド方式
は、ワイヤ電極供給達成の成功率が極めて良好である反
面、スタートホール26にガイド用のパイプ27を通さなけ
ればならず、スタートホール26を大きくする必要がある
という問題がある。
第6図において、水流ガイド方式による自動ワイヤ供
給装置が示されている。水流ガイド方式は、工作物8に
形成されたスタートホール26に位置決めを行った後に、
加工液ガイド30を通してスタートホール26に加工液31を
噴出させ、加工液31の噴射力に伴ってワイヤ送り装置28
によってワイヤ電極1をスタートホール26に貫通させ、
ワイヤ電極1が下ガイド29の下流に位置する引出ロール
によって引き出されることによって、自動ワイヤ供給が
達成される。水流ガイド方式は、ワイヤ供給達成の成功
率が悪いという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の各方式は、放電加工中にワイヤ
電極1が断線した場合には、ワイヤ電極1を自動結線す
るには、必ず加工開始のスタートホール26まで戻さなけ
れば、自動ワイヤ供給を行うことができないものであ
る。
ワイヤ放電加工機において、ワイヤ電極が断線した場
合には、ワークテーブルをワイヤヘッドに対して相対移
動させ、ワイヤヘッドのワイヤ供給部を工作物に形成さ
れたスタートホール26に戻り、スタートホール26にワイ
ヤ電極1を通し、次いで、工作物8に対して既に放電加
工した加工形状に沿ってワイヤ電極1を進行させ、放電
加工の最先端部まで復帰させることによってワイヤ電極
1の供給を達成している。
ワイヤ電極が断線した場合には、上記のように、ワイ
ヤ電極1の断線の度に、スタートホール26にまでワイヤ
供給部を戻さなければならず、ワイヤ電極1を工作物8
のスタートホール26に通した後には、再び既に放電加工
した加工軌跡に沿って進行させ、ワイヤ電極1を加工開
始点まで進めなければならず、そのため時間のロスが大
きく、放電加工が非能率的になる原因になっていた。
そこで、ワイヤ電極の断線時に、如何に上記の時間の
ロスを無くし、しかも確実にワイヤ結線が達成できるか
の課題があった。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであ
り、ワイヤ放電加工機に装着されている自動ワイヤ供給
装置を使用してワイヤ電極を自動的に加工孔即ち加工ス
リットに供給する自動ワイヤ供給方法であり、放電加工
中にワイヤ電極が断線した時、ワイヤ電極の断線復旧即
ち断線復旧処理時に、ワイヤヘッドのワイヤ供給部を放
電加工の開始位置即ちスタートホールの位置まで戻すこ
となく、ワイヤ断線点、或いはワイヤ断線点より加工軌
跡に沿って僅かに戻った地点でワイヤ電極を自動的に供
給或いは結線させることができるワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するため、次のように
構成されている。即ち、この発明は、ワイヤ放電加工中
にワイヤ断線センサーによるワイヤ電極の断線信号に応
答して前記ワイヤ電極の断線位置でワークテーブルとワ
イヤヘッドとの相対移動を停止させる工程、引出しロー
ラ側の前記ワイヤ電極を排除すると共に供給側の前記ワ
イヤ電極の曲を取って真直状態にするため前記ワイヤ電
極に対してアニール動作を行って前記ワイヤ電極を伸長
させる工程、前記ワイヤ電極の所定部位を切断する工
程、前記ワイヤ電極を供給すると共に供給パイプを所定
位置まで下降させる工程、ワイヤ供給ローラを作動して
工作物のワイヤ断線点における加工形状の加工スリット
に前記ワイヤ電極を貫通させる工程、前記加工スリット
に貫通した前記ワイヤ電極を引出しローラによって引き
出す工程、から成ることを特徴とするワイヤ放電加工機
の自動ワイヤ供給方法に関する。
また、この発明は、ワイヤ放電加工中にワイヤ断線セ
ンサーによってワイヤ電極の断線信号に応答して前記ワ
イヤ電極の断線位置でワークテーブルとワイヤヘッドと
の相対移動を停止させる工程、引出しローラ側の前記ワ
イヤ電極を排除すると共に供給側の前記ワイヤ電極の曲
を取って真直状態にするため前記ワイヤ電極に対してア
ニール動作を行って前記ワイヤ電極を伸長させる工程、
前記ワイヤ電極の所定部位を切断する工程、前記ワイヤ
電極を供給すると共に供給パイプを所定位置まで下降さ
せる工程、前記ワイヤヘッドのワイヤ送出口をワイヤ断
線点の加工スリットから加工軌跡に沿って僅かに後退さ
せる工程、ワイヤ供給ローラを作動して加工形状の加工
スリットに前記ワイヤ電極を貫通させる工程、前記加工
スリットに貫通した前記ワイヤ電極を引出しローラに挿
入する工程、次いで前記加工軌跡に沿って放電加工部位
へ前記ワイヤ電極を進行させる工程、から成ることを特
徴とするワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法に関す
る。
〔作用〕
この発明によるワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方
法は、上記のように構成されており、次のように作用す
る。即ち、この自動ワイヤ供給方法は、給電ピンよりワ
イヤ電極に電流を流して供給側ワイヤ電極に対してアニ
ール動作を行って前記ワイヤ電極を伸長させたので、前
記ワイヤ電極の供給パイプを上ワイヤヘッドまで下降さ
せ、ワヤ供給ローラを駆動して工作物のワイヤ断線点に
おける加工形状の加工孔即ち加工スリットに前記ワイヤ
電極を貫通させることができる。しかも、前記ワイヤ電
極は真直状態に伸長しているので、工作物の断線点にお
ける加工スリットが小さくても、該加工スリットに前記
ワイヤ電極を確実に且つ迅速に貫通させることができ
る。
また、この自動ワイヤ供給方法は、ワイヤヘッドのワ
イヤ送出口をワイヤ断線点の加工孔から加工軌跡に沿っ
て僅かに後退させ、上記のようにワイヤ供給ローラを駆
動して加工形状の加工スリットにワイヤ電極を貫通させ
たので、前記ワイヤ電極の先端が断線点縁部の工作物に
障害されることなく、前記ワイヤ電極を加工スリットに
スムースに挿入することができ、ワイヤ供給或いは結線
の成功率を大幅に向上させることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるワイヤ放電加
工機の自動ワイヤ供給方法の実施例を説明する。
第1図はこの発明による自動ワイヤ供給方法を達成で
きるワイヤ放電加工機を示す正面図、及び第2図は第1
図のワイヤ放電加工機でワイヤを供給する状態を示す概
略正面図である。
このワイヤ放電加工機は、例えば、工作物8に対して
ワイヤ電極1によって所定の加工形状にワイヤ放電加工
を行うものであり、該ワイヤ放電加工機を構成するヘッ
ド10には自動ワイヤ供給装置が設けられている。また、
工作物8は、サーボモータによってサーボ機能で作動さ
れるクロススライド上に取り付けられたワークテーブル
21上にクランプ22によって固定される。ワイヤ放電加工
機のヘッド10の上部には、自動ワイヤ供給装置を構成す
る該支持本体9が取り付けられ、また、ヘッド10の下部
には、上ワイヤヘッド6を取り付けた支持体23、並びに
供給パイプ5及びワイヤ電極1をガイドするローラ18等
を取り付けた支持体24が固定されている。支持本体9と
支持体24との間には、一対のガイドロッド3が配設され
ている。これらのガイドロッド3には、保持体20が上下
方向に摺動可能に取り付けられている。
保持体20には、ワイヤ電極1をガイドする供給パイプ
5がセットビス25等で固定され、更に、スレッドガイド
12、給電ピン17が付設された一対のアニールローラ4、
及びパイプホルダ13が取り付けられている。
一対のアニールローラ4は、保持体20に取り付けたス
レッドガイド12を通って送り込まれたワイヤ電極1を挟
持して供給パイプ5、工作物8に形成されたスタートホ
ール26(第1図参照)、及び工作物8に放電加工により
形成された後述の細い加工スリットである加工孔27(第
2図参照)へと送り込む機能を有している。更に、アニ
ールローラ4には、給電ピン17が設けられている。支持
本体9には、方向変換ローラ7及びフェルトブレーキロ
ーラ11が取り付けられ、ワイヤ電極1に所定のテンショ
ンを付与した状態で供給パイプ5に送り込むように構成
されている。
また、ヘッド10に取り付けられた支持体24には、供給
パイプ5の摺動運動をスムースにするために、スライド
レール14が固定されている。支持体24において、該スラ
イドレール14の下方に近接して切断機16が設置されてい
る。
切断機16は、良好なワイヤ電極端部を準備するため、
ワイヤ電極1の先端部を整えるようにワイヤ電極1を切
断するものである。切断機16は、通常、ワイヤ電極1の
先端をスタートホール26に挿入して工作物8に所定の加
工形状をワイヤ放電加工した後に、ワイヤ電極1を切断
し、次いで、ワイヤ電極1の先端を新たに別のスタート
ホール26又は工作物のスタートホール26に挿入するた
め、或いは後述の加工スリット即ち加工孔27に挿入でき
るように先端を整える機能を有するものである。また、
切断機16は、上記機能に加えて、スタートホール26及び
加工孔27に対して、挿入再トライを行う場合に、ワイヤ
電極1の端部を整えるためにワイヤ電極1の端部を切断
して排除するためにも機能させるものである。
ヘッド10に固定した支持体24において、切断機16の下
方には、給電ピン17、及びワイヤ電極1をガイドする一
対のコモンローラ15、ローラ18等が配設されている。ま
た、支持体24の下面に近接し且つヘッド10に固定された
支持体23には、ワイヤ電極1のガイドを行うローラ18、
供給パイプ5の先端部が下方へ降下する場合に必要以上
降下するのを阻止するためのパイプストッパ19、及び上
ワイヤヘッド6が取り付けられている。上ワイヤヘッド
6については、詳細に示されていないが、従来と同様
に、ダイスガイド、噴流ノズル、給電子、給電子押え等
が組み込まれているものである。
この発明を達成するためのワイヤ放電加工機は、上記
のように構成されており、次のように作動する。
ワイヤ電極1はソースボビンに巻き上げられている
が、ワイヤ放電加工機に該ソースボビンを装填し、該ソ
ースボビンから自動ワイヤ供給装置によって繰り出され
る。通常、自動ワイヤ供給装置は、各種のローラ、例え
ば、方向変換ローラ、テンションローラ、ブレーキロー
ラ、ワイヤ電極断線センサー等から成るワイヤ走行系を
有している。該ワイヤ走行系を通じてワイヤ電極1は、
工作物8との間で構成される放電加工部位へと送り込ま
れる。図では、ワイヤ走行系のテンションローラの下流
に位置する方向変換ローラ2が示されており、ワイヤ電
極1は、該方向変換ローラ2から方向変換ローラ7、フ
ェルトブレーキローラ11、スレッドガイド12、アニール
ローラ4、供給パイプ5、コモンローラ15及びガイドロ
ーラ18を順次通って、上ワイヤヘッド6へ送り込まれ、
最後に工作物8との放電加工部位へ供給される。
また、ワイヤ電極1をスタートホール26に対してスム
ースに挿入できるように、ワイヤ電極1に対してスター
トホール等の孔に挿入するのに先立って、ワイヤ電極1
をコモンローラ15まで通した時に、アニールローラ4及
びコモンローラ15によって一旦、ワイヤ電極1を挟持
し、次いでアニールローラ4に設けた給電ピン17とコモ
ンローラ15に設けた給電ピン17との間に電圧をかけ、ワ
イヤ電極1に電流を通し、ワイヤ電極1の端部に対して
アニール動作を行う。このアニール動作によって、ワイ
ヤ電極1は捩じれ、歪等のくせ(曲)が取られて、ワイ
ヤ電極1は直線状即ち真直状態に伸長するようになり、
スタートホール26、或いは加工孔27にスムースに挿入さ
れ易くなる。
第1図には、ワイヤ放電加工機において、保持体20を
ガイドロッド3に沿って上方へ移動させ、供給パイプ5
の下端部を支持体24に取り付けた切断機16の上方に位置
させた場合には、通常のワイヤ放電加工、即ち工作物に
対して所定の加工形状をワイヤ放電加工する場合、又は
加工形状のワイヤ放電加工後にワイヤ電極を切断する場
合に、ワイヤ電極1の先端部を切断して排除する場合が
示されている。また、第2図には、ワイヤ放電加工機に
おいて、保持体20をガイドロッド3に沿って下方へ移動
させ、供給パイプ5の下端部を支持体24に取り付けたパ
イプストッパ19の上面に位置させた場合には、工作物8
に対して所定の加工形状をワイヤ放電加工している時、
ワイヤ電極1が断線した場合に、ワイヤ電極1を工作物
8の加工孔27に通してワイヤ電極1を供給する場合が示
されている。
次に、この発明による自動ワイヤ供給方法の一実施例
を、ワイヤ放電加工機を示す第1図及び第2図、並びに
作動を示す第3図(A)、第3図(B)及び第3図
(C)のフローチャートを参照して説明する。ここで
は、ワイヤ電極1が断線した時、ワイヤ電極1のワイヤ
電極供給口を断線点から加工軌跡に沿って僅かにバック
させた実施例について説明している。しかしながら、ワ
イヤ電極1を加工軌跡に沿ってバックさせることなく、
断線点でワイヤ電極1を挿入トライしてもよいことは勿
論である。その場合には、後述の処理の内、ステップ6
4、65、80、81を排除すれば、達成できるものである。
まず、ワイヤ放電加工機によって工作物8を放電加工
するため、細穴放電加工装置或いはスタートホール加工
装置によってスタートホール26が穿孔された工作物8を
ワークテーブル21にクランプ22によって固定する。ワイ
ヤ放電加工機におけるメインスイッチ、モータ、サーボ
モータ等の作動をオンにする(ステップ40)。
ワークテーブル21を作動して工作物8に形成されたス
タートホール26の上方へ上ワイヤヘッド6のワイヤ電極
供給口が位置するように位置設定する。即ち、モータ送
り機構を作動してクロススライド上のワークテーブル21
の位置を調節して、ワークテーブル21に固定した工作物
8に対してスタートホール26の部位の上方に対向状態
に、ワイヤ電極1即ち上ワイヤヘッド6のワイヤ電極供
給口が位置するように位置設定する。この場合に、供給
パイプ5は第1図に示す位置にある(ステップ41)。
自動ワイヤ供給装置の作動によってワイヤ電極1をソ
ースボビンからテンションローラ、方向変換ローラ等の
各種ローラを通じて方向変換ローラ2,7、フェルトブレ
ーキローラ11、スレッドガイド12、アニールローラ4を
順次通って供給パイプ5内へ送り込み、ワイヤ電極1の
先端部が供給パイプ5の下端部から露出して突出状態に
なるように設定する(ステップ42,43)。
保持体20に設置した一対のアニールローラ4を互いに
近接させ、また支持体24に設置した一対のコモンローラ
15を互いに近接させることによって、ワイヤ電極1の所
定の部位をそれぞれ挟持する(ステップ44)。
アニールローラ4に設けた給電ピン17とコモンローラ
15に設けた給電ピン17との間に電圧をかけ、ワイヤ電極
1に電流を流し、ワイヤ電極1に対してアニール動作を
行い、ワイヤの曲(くせ)をとる(ステップ45)。
供給パイプ5の下流に設置した切断機16を作動してワ
イヤ電極1の先端部を切断し、ワイヤ電極1の先端を整
える(ステップ46)。
コモンローラ15の近接状態を隔置してワイヤ電極1の
下部の挟持状態を解放し、自動ワイヤ供給装置を作動し
てワイヤ電極1の供給指令を出すと共に、保持体20をガ
イドロッド3に沿って降下させ、第2図に示すように、
保持体20に固定した供給パイプ5の下端部がパイプスト
ッパ19に当接するまで、保持体20を降下させ、その位置
で保持体20の降下を停止させる(ステップ47)。
アニールローラ4を作動してワイヤ電極1の繰り出し
供給を行い、ワイヤ電極1を供給パイプ5、上ワイヤヘ
ッド6のワイヤ電極供給口から工作物8のスタートホー
ル26にワイヤ電極1を挿入することを試みる(ステップ
48)。
ワイヤ電極1が工作物8のスタートホール26に挿入す
る動作が成功したか否かを検出し判断する。ワイヤ電極
1が工作物8のスタートホール26に挿入できた時には、
処理はステップ50へ進む(ステップ49)。
ワイヤ電極1が工作物8のスタートホール26に挿入で
きない場合には、挿入作動のトライ回数Nをカウントす
る。(ステップ51)。
ワイヤ電極1のスタートホール26への挿入作動のトラ
イ回数Nが、所定の回数N1、例えば、5回以内で挿入が
成功するか否かを判断する。即ち、N1≧Nであるか否か
を判断する(ステップ52)。
ワイヤ電極1の挿入作動において、挿入トライが失敗
した場合には、まず、挿入トライ回数Nが所定の回数
N2、例えば、2回まで即ちN2≧Nの場合には、保持体20
即ち供給パイプ5をわずかに上昇させて再び下降させて
挿入の再トライ、或いはアニールローラ4を僅かに逆転
させてワイヤ電極1を僅かに上昇させて再び下降させて
挿入トライする(ステップ52A)。しかしながら、挿入
トライ回数Nが所定の回数N2で成功できず、それ以上の
場合で且つ所定の回数N1以下即ちN1≧N>N2の場合に
は、ワイヤ電極1の先端を整えるため、ワイヤ電極1の
先端部位を切断除去するため保持体20と共に供給パイプ
5を上昇させ、処理をステップ44に戻す(ステップ52
B)。
ワイヤ電極1のスタートホール26への挿入作動のトラ
イ回数Nが、所定の回数N1、例えば、5回以上である場
合には、加工屑が詰まった状態、或いはワイヤ電極1の
先端が曲がった状態、スタートホール26への位置決めが
正確に行われていない状態等の異常状態が発生している
として、処理をステップ41に戻す。この場合には、同一
のスタートホールに対してワイヤ電極1を通すか、又は
同一の工作物8に対して別のスタートホールが穿孔され
ている場合には、その別のスタートホールにワイヤ電極
1を通す動作を行う。別のスタートホールに対してワイ
ヤ電極1を通す作動をした場合には、後で再びワイヤ電
極1を通すことができなかったスタートホールに対して
挿入の再トライを行ってもよい(ステップ53)。
ワイヤ電極1を工作物8のスタートホール26に挿入で
きた時には、アニールローラ4によるワイヤ電極1の供
給を停止し、アニールローラ4を互いに隔置状態にして
ワイヤ電極1の挟持状態を開放する(ステップ50)。
保持体20及び供給パイプ5を、第1図に示す位置まで
上昇させ、工作物8に対して所定の加工形状のワイヤ放
電加工を行う準備をする(ステップ54)。
下ワイヤヘッドの下流に配置されている引出しローラ
(図示せず)を作動し、該引出しローラによってワイヤ
電極1を挟持し、ワイヤ電極1を引き出すことができる
ようにする(ステップ55)。
自動ワイヤ供給装置におけるワイヤ走行系をワイヤ供
給状態に設定し、即ち、各ガイドローラ18がワイヤ電極
1をガイドできる状態になるようにガイドローラ18を作
動位置へとそれぞれ移動させて、下ワイヤヘッドの下流
に配置された引出しローラを作動してワイヤ電極1を引
出しローラによって引き出し、工作物8の加工部位にワ
イヤ電極1を供給即ち走行させ、工作物8とワイヤ電極
1との間に極間電圧を印加して放電し(ステップ56)、
該放電エネルギーによって工作物8を放電加工すると共
に、ワークテーブル21を作動して工作物8に所定の加工
形状が放電加工できるように、ワイヤ電極1と工作物8
との間で相対移動を行う(ステップ57)。
ワイヤ放電加工機が工作物8を放電加工する場合に、
ワイヤ電極1の走行系に設置されている断線センサー
(図示せず)によってワイヤ電極1が断線したか否かを
検出し判断する(ステップ58)。
ワイヤ電極1に断線状態が発生しない以上、引き続き
ワイヤ放電加工を行って工作物8に対して所定の加工形
状を放電加工する(ステップ59)。
ワイヤ電極1による工作物8に対する所定の加工形状
の放電加工が終了したか否かを判断し、所定の加工形状
の放電加工が終了していない場合には、処理はステップ
58に戻って繰り返し上記処理ステップを行う(ステップ
60)。
ワイヤ電極1による工作物8に対する所定の加工形状
の放電加工が終了した場合には、通常のワイヤ放電加工
と同様に、放電加工の作動を停止する。即ち、自動ワイ
ヤ供給装置及びワイヤ放電加工機の作動を停止し、通常
の作動と同様にワイヤ電極1を切断して次の加工形状の
放電加工の準備を行う。即ち、同一の工作物8に放電加
工する別の加工形状が存在する場合には、該加工形状の
ための別のスタートホールに対してワイヤ供給口を位置
設定するため、処理はステップ41に戻り、また、同一の
工作物8に放電加工する別の加工形状が存在しない場合
には、工作物8を別の工作物と交換する(ステップ6
1)。
ワイヤ電極1の断線が発生した場合には、ワイヤ電極
1を断線点からスタートホール26に戻すことなく、加工
形状の加工位置における加工スリット即ち加工孔27に再
び挿入するため、次の処理を行う。即ち、上記断線セン
サーでワイヤ電極1が断線した検出信号を受けて、自動
ワイヤ供給装置のワイヤ電極1の送り出しを停止する
(ステップ62)と共に、引出しローラを作動して切断さ
れた先端側、即ち引出しローラ側のワイヤ電極1を所定
の消耗ワイヤ電極溜まり部へ引き出して排除する(ステ
ップ63)。
ワイヤ電極1が工作物8に対して供給している上ワイ
ヤヘッド6のワイヤ電極供給口を、放電加工を行った加
工軌跡に沿って僅かな距離、例えば、0.3mmだけバック
させる。即ち、ワークテーブル21をワイヤ電極1の上ワ
イヤヘッド6のワイヤ電極供給口に対して相対移動させ
る(ステップ64)。
ワークテーブル21の移動を停止し、工作物8の加工形
状の加工孔27にワイヤ電極1を供給トライするため、ワ
イヤヘッド6のワイヤ電極供給口を静止状態に維持す
る。この時、ワイヤ電極1をスタートホール26ではな
く、断線点の加工形状の加工孔27に通すため、該加工孔
27にワイヤ電極供給口が対向しているので、両者の位置
調整を改めて行う必要はない(ステップ65)。
次いで、自動ワイヤ供給装置の作動によってワイヤ電
極1を供給パイプ5内へ送り込み、ワイヤ電極1の先端
部が供給パイプ5の下端部から露出して突出状態になる
ように設定する(ステップ66,67)。
保持体20に設置した一対のアニールローラ4を互いに
近接させ、また支持体24に設置した一対のコモンローラ
15を互いに近接させることによって、ワイヤ電極1の所
定に部位をそれぞれ挟持する(ステップ68)。
アニールローラ4に設けた給電ピン17とコモンローラ
15に設けた給電ピン17との間に電圧をかけ、ワイヤ電極
1に電流を流し、ワイヤ電極1に対してアニール動作を
行い、ワイヤ電極1の端部をアニールしてワイヤ電極1
の曲をとる(ステップ69)。
供給パイプ5の下流に設置した切断機16を作動してワ
イヤ電極1の先端部を切断し、ワイヤ電極1の先端を整
える(ステップ70)。
コモンローラ15の近接状態を隔置してワイヤ電極1の
下部の挟持状態を解放し、自動ワイヤ供給装置を作動し
てワイヤ電極1の供給指令を出すと共に、保持体20をガ
イドロッド3に沿って降下させ、第2図に示すように、
保持体20に固定した供給パイプ5の下端部がパイプスト
ッパ19に当接するまで該保持体20を降下させ、その位置
で保持体20の降下を停止させる(ステップ71)。
アニールローラ4を作動してワイヤ電極1の繰り出し
供給を行い、ワイヤ電極1を供給パイプ5、上ワイヤヘ
ッド6のワイヤ供給口から工作物8の断線点から加工軌
跡に沿ってバックした点の加工スリットの加工孔27にワ
イヤ電極1を挿入することを試みる(ステップ72)。
ワイヤ電極1が工作物8の加工形状の加工孔27に挿入
する動作が成功したか否かを検出し判断する。ワイヤ電
極1が工作物8の加工孔27に挿入できた時には、処理は
ステップ77へ進む(ステップ73)。
ワイヤ電極1が工作物8の加工孔27に挿入できない場
合には、挿入作動のトライ回数Nをカウントする(ステ
ップ74)。
ワイヤ電極1の加工孔27への挿入作動のトライ回数N
が、所定の回数N3、例えば、5回以内で挿入が成功した
か否かを判断する。即ち、N3≧Nであるか否かを判断す
る(ステップ75)。
ワイヤ電極1の挿入作動では、挿入トライが失敗した
場合には、まず、挿入トライ回数Nが所定の回数N4、例
えば、2回までの場合即ちN4≧Nには、保持体20即ち供
給パイプ5をわずかに上昇させて再び下降させて挿入の
再トライ、或いはアニールローラ4を僅かに逆転させて
ワイヤ電極1を僅かに上昇させて再び下降させて挿入ト
ライする(ステップ75A)。
しかしながら、挿入トライ回数Nが所定の回数N4で成
功できず、それ以上の場合で且つ所定の回数N3以下、即
ち、N3≧N>N4の場合には、ワイヤ電極1の先端を整え
るため、ワイヤ電極1の先端部位を切断除去する動作を
行うのに、保持体20と共に供給パイプ5を上昇させ、処
理をステップ68に戻す(ステップ75B)。
ワイヤ電極1の加工孔27への挿入作動のトライ回数N
が、所定の回数N3、例えば、5回以上である場合には、
加工屑が詰まった状態、或いはワイヤ電極1の先端が曲
がった状態、加工孔27への位置設定がずれた状態等の異
常状態が発生しているとして、処理をステップ41に戻
す。この場合には、同一のスタートホール26に対してナ
イヤ電極1を通すか、又は同一の工作物8に対して別の
スタートホールが穿孔されている場合には、その別のス
タートホールにワイヤ電極1を通す動作を行う。別のス
タートホールに対してワイヤ電極1を通す作動をした場
合には、所定の加工形状を放電加工した後に、失敗した
スタートホール26或いは加工孔27に対して再びワイヤ電
極1を通すために挿入動作の再トライを行ってもよい
(ステップ76)。
ワイヤ電極1を工作物8の加工孔27に挿入できた時に
は、アニールローラ4によるワイヤ電極1の供給を停止
し、アニールローラ4を互いに隔置状態にしてワイヤ電
極1の挟持状態を開放する(ステップ77)。
保持体20及び供給パイプ5を、第1図に示す位置まで
上昇させ、工作物8に対して所定の加工形状のワイヤ放
電加工を行う準備をする(ステップ78)。
下ワイヤヘッドの下流に配置されている引出しローラ
(図示せず)を作動し、該引出しローラによってワイヤ
電極1を挟持し、ワイヤ電極1を引き出すことができる
ようにする(ステップ79)。
自動ワイヤ供給装置におけるワイヤ走行系をワイヤ供
給状態に設定し、即ち、各ガイドローラ18がワイヤ電極
1をガイドできる状態になるようにガイドローラ18を作
動位置へとそれぞれ移動させて、ステップ64において、
ワイヤ電極1が工作物8に対して供給している上ワイヤ
ヘッド6のワイヤ電極供給口を、放電加工を行った加工
軌跡に沿って僅かな距離だけバックさせたので、工作物
8の加工形状の加工孔最先端即ち工作物加工点までワイ
ヤ電極1を戻すため、ワークテーブル21を作動してワイ
ヤ電極1を加工点に到達させる(ステップ80,81)。
下ワイヤヘッドの下流に配置された引出しローラを作
動してワイヤ電極1を引出しローラによって引き出し、
工作物8の加工部位にワイヤ電極1を供給即ち走行さ
せ、工作物8とワイヤ電極1との間に極間電圧を印加し
て放電し、該放電エネルギーによって工作物8を放電加
工すると共に、ワークテーブル21を作動して工作物8に
所定の加工形状が放電加工できるように、ワイヤ電極1
と工作物8との間で相対移動を行い、ワイヤ電極1によ
る工作物8に対する放電加工を行うため、放電加工の作
動はステップ58に戻る(ステップ82,83)。
なお、上記実施例においては、ワイヤ放電加工中に、
ワイヤ電極1の断線が発生した場合に、ワイヤ電極1が
工作物8に対して供給している上ワイヤヘッド6のワイ
ヤ電極供給口を、放電加工を行った加工軌跡に沿って僅
かな距離だけバックさせた作動工程を説明したが、該作
動工程に限らず、即ち、ワイヤ電極供給口を加工軌跡に
沿ってバックさせることなく、ワイヤ電極1を断線位置
で直ちに工作物の加工形状の加工孔に挿入するように作
動してもよいことは勿論である。この場合には、ワイヤ
電極1の供給確率が上記実施例の作動工程のものに比較
して若干悪くなる。
〔発明の効果〕
この発明によるワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方
法は、上記のように構成されており、次のような効果を
有する。即ち、このワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給
方法は、上記のように構成したので、前記ワイヤ電極が
アニール処理によって曲が取られて真直状態に伸長し、
しかも前記供給パイプが上ワイヤヘッドまで降下し、そ
のため断線点における加工スリットが小さくても、該加
工スリットに前記ワイヤ電極を貫通させることができ
る。即ち、給電ピンより前記ワイヤ電極に電流を流して
供給側ワイヤ電極に対してアニール動作を行って前記ワ
イヤ電極を伸長させ、しかも前記ワイヤ電極の供給パイ
プを上ワイヤヘッドまで降下させるので、前記ワイヤ電
極の先端部はわずかに突出するだけで且つ真っ直ぐに下
方に向かって伸長し、従ってワイヤ供給ローラで前記ワ
イヤ電極を、前記工作物のワイヤ断線点における加工形
状の前記加工スリットに向かって下降させるだけで、ス
ムースに、確実に且つ迅速に貫通させることができる。
また、このワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法
は、上記のように、前記ワイヤヘッドのワイヤ送出口を
ワイヤ断線点の加工スリットから加工軌跡に沿って僅か
に後退させた後に、ワイヤ供給ローラを作動して加工形
状の加工スリットに前記ワイヤ電極を貫通させるように
構成したので、ワイヤ供給或いは結線の成功率を大幅に
向上させることができる。即ち、ワイヤヘッドのワイヤ
送出口をワイヤ断線点の前記加工スリットから加工軌跡
に沿って僅かに、例えば、0.3mmだけ後退させ、上記の
ように、ワイヤ供給ローラを駆動して加工形状の前記加
工孔に前記ワイヤ電極を貫通させたので、前記ワイヤ電
極の先端が断線点縁部の前記工作物に障害されることな
く、前記ワイヤ電極を前記加工スリットにスムースに挿
入することができ、ワイヤ供給或いは結線の成功率を大
幅に向上させることができる。
それ故に、ワイヤ放電加工機による工作物の放電加工
中に、ワイヤ電極が断線した時に、ワイヤ電極断線の復
帰処理を行う場合に、従来の自動ワイヤ供給装置で行っ
ているスタートホールにまで戻って断線の復帰処理を
し、次いで既に放電加工した加工形状の加工軌跡に沿っ
て加工点まで戻る断線の復帰処理方式に比較して、この
発明による自動ワイヤ供給方法は、断線点或いは該断線
点から僅かにバックした地点の加工スリットに対してワ
イヤ電極を供給して断線の復帰処理を行うので、極めて
短時間に且つ確実に断線の復帰処理が達成され、自動ワ
イヤ供給、ひいては放電加工の加工能率を大幅に向上で
き、しかも、自動ワイヤ供給は、NC装置によって自動的
に行うことができ、ワイヤ放電加工機の作動制御を無人
化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による自動ワイヤ供給方法を達成する
ワイヤ放電加工機の一実施例を示す正面図、第2図は第
1図の自動ワイヤ供給工程を示す概略正面図、第3図
(A)、第3図(B)及び第3図(C)はこの発明によ
る自動ワイヤ供給方法を達成するための作動の一実施例
を示すフローチャート、第4図は従来の自動ワイヤ供給
方法におけるスタートホール方式の一例を示す概略図、
第5図は従来の自動ワイヤ供給方法におけるパイプガイ
ド方式の一例を示す概略図、並びに第6図は従来の自動
ワイヤ供給方法における水流ガイド方式の一例を示す概
略図である。 1……ワイヤ電極、3……ガイドロッド、4……アニー
ルローラ、5……供給パイプ、6……上ワイヤヘッド、
8……工作物、9……自動ワイヤ供給装置本体、10……
ヘッド、15……コモンローラ、16……切断機、17……給
電ピン、20……保持体、26……スタートホール、27……
加工孔(加工スリット)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ放電加工中にワイヤ断線センサーに
    よるワイヤ電極の断線信号に応答して前記ワイヤ電極の
    断線位置でワークテーブルとワイヤヘッドとの相対移動
    を停止させる工程、引出しローラ側の前記ワイヤ電極を
    排除すると共に供給側の前記ワイヤ電極の曲を取って真
    直状態にするため前記ワイヤ電極に対してアニール動作
    を行って前記ワイヤ電極を伸長させる工程、前記ワイヤ
    電極の所定部位を切断する工程、前記ワイヤ電極を供給
    すると共に供給パイプを所定位置まで下降させる工程、
    ワイヤ供給ローラを作動して工作物のワイヤ断線点にお
    ける加工形状の加工スリットに前記ワイヤ電極を貫通さ
    せる工程、前記加工スリットに貫通した前記ワイヤ電極
    を引出しローラによって引き出す工程、から成ることを
    特徴とするワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法。
  2. 【請求項2】ワイヤ放電加工中にワイヤ断線センサーに
    よってワイヤ電極の断線信号に応答して前記ワイヤ電極
    の断線位置でワークテーブルとワイヤヘッドとの相対移
    動を停止させる工程、引出しローラ側の前記ワイヤ電極
    を排除すると共に供給側の前記ワイヤ電極の曲を取って
    真直状態にするため前記ワイヤ電極に対してアニール動
    作を行って前記ワイヤ電極を伸長させる工程、前記ワイ
    ヤ電極の所定部位を切断する工程、前記ワイヤ電極を供
    給すると共に供給パイプを所定位置まで下降させる工
    程、前記ワイヤヘッドのワイヤ送出口をワイヤ断線点の
    加工スリットから加工軌跡に沿って僅かに後退させる工
    程、ワイヤ供給ローラを作動して加工形状の加工スリッ
    トに前記ワイヤ電極を貫通させる工程、前記加工スリッ
    トに貫通した前記ワイヤ電極を引出しローラに挿入する
    工程、次いで前記加工軌跡に沿って放電加工部位へ前記
    ワイヤ電極を進行させる工程、から成ることを特徴とす
    るワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法。
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