JPH03170227A - ワイヤカット放電加工装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工装置

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JPH03170227A
JPH03170227A JP30845389A JP30845389A JPH03170227A JP H03170227 A JPH03170227 A JP H03170227A JP 30845389 A JP30845389 A JP 30845389A JP 30845389 A JP30845389 A JP 30845389A JP H03170227 A JPH03170227 A JP H03170227A
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wire electrode
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、細線状のワイヤを加工用電極どし、略鉛直方
向に張設される上記ワイヤ電極と被加工物とを微小間隙
を介して対向させた状態で、両者間に加工液をノズル装
置から上記ワイヤ電極と同軸状に噴剣供給すると共に電
圧パルスを印加して間歇的な放電を生じさせ、更に上記
両者間にワイヤ電極の軸線と略直交する平面方向の相対
的な加工送りを与えるこどにより、所望輪郭形状の抜型
加Tを行なうと共に、上記ワイヤ電極と同軸状に配置ざ
れる細管状電極を加T用電極どして放電加工により被加
工物にワイヤ電極挿通用細孔の穿孔加工を行ない得るワ
イヤカッi〜放電加工装置に関する。 〔従来の技術〕 ワイヤカット放電加工は、総型電極を用いる放電加工の
ように加工形状に対応した電極を加工の都度製作する必
要がなく、又、数値制御装置(NC装置〉の発達により
長時間無人運転の可能性を有するようになったため、加
工の全自動化を目指して加工に伴う諸操作の自動化が図
られている。 例えば、ワイヤカツ]〜放電加工に於ては、ワイヤ電極
の断線を防止するために、加工部や或いは通電部位のワ
イV電極を加工液によって冷却すると共に、引張りロー
ラ、ブレーキローラ、ガイドローラ、位置決め部祠、通
電部拐等の多数の案内部材からなる複雑な移動経路にワ
イヤ電極をリールから繰り出して装架し、加工部のワイ
ヤ電極に所定の張力を何与した状態で軸線方向の移動を
行なわせて、加工部のワイヤ電極を加工中常時更新する
ようにしているが、使用されるワイヤ電極が、1mmφ
以下、通常0.03 〜0.35mmφ程度と極めて細
いことから、異常放電等による断線事故を完全に防止す
ることは困難であり、このため従来から、ワイヤ力電極
断線時に自動的に移動経路に再装架する自動装架装置を
備えたワイヤカット放電加工装置が開発されてa3り、
この自動装架装置を具備することによって断線事故時の
再装架操作だけでなく、1個の被加工物に複数個の抜型
加工を行なう場合のワイヤ電極の断線、再装架操作の自
動化も可能となる。 又、抜型加工を行なう場合は、先ず被加工物にワイヤ電
極を通すためのワイヤ電極挿通用細孔(加工スタート孔
)を形成することが必要であり、この加工スタート孔の
形戒をワイヤカット放電加工装置とは別の工作機械によ
って行なうようにすると、被加工物の位置決め操作が穿
孔加工の際とワイヤカット放電加工の際の2回必要にな
り、寸法精度維持のために熟練を要すると共に加工に長
時間を要することになるため、被加工物をワイヤカット
放電加工装置に位置決めして取付1プた状態で、加工用
電極として細管状の電極を用い該@管状電極から加工液
を噴出させながら放電加工により加工スター1へ孔の穿
孔加工を行なうワイヤ電極挿通用細孔形戒装置を上記自
動装架装置と共に設け、加工スタート孔の形成からワイ
ヤ電極の移動経路への装架までを自動的に行ない得るよ
うにしたワイヤカット放電加工装置が開発されている(
上記従来技術に関(Iでは、例えば、特公昭58一33
,056号公報、特′文1i.; 62 − 19,3
43号公報、実開昭51−31,195号公・}K1特
開昭60− 131,121号公報、−5 『放電加工法の解説』井上潔著、■井上ジャバックス研
究所、1985年11月15日発行、第135〜137
頁等参照〉。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかして、細管状電極を被加■物の−L側にワイヤ電極
と同軸状に配置し、下方に加工送りして放電加工により
穿孔加工を行なう場合、細管状電極の内部に被加工物の
取残し部分が細い突起状に形威され、細管状電極の被加
工物貫通時(穿孔加工終了時)には突起状の取残し部分
が被加工物から離別して棒状或いは針状となって落下す
ることになる(以下、この棒状或いは剣状の取残し部分
を「中子」と言う)。細管状電極としては、使用するワ
イヤ電極に応じて、外径が0.8〜1.2mmφで、内
径が0.4〜0.5■φの黄銅パイプが通常用いられ、
形成される中子の太さは、細管状電極の芯振れの程度や
被加工物の材質によって異なるが、加工クリアランスが
片側で大凡0.05mmとなるから、下端部で0.3〜
0.4mmφ程度の太さになり、上端部にかけて先細り
の形状となる。又、中子の長さ6一 は、被加工物の板厚が30mm程度までは板厚の80%
程度の長さとなるが、板厚が更に大きくなると突起状の
取残し部分の先端部が歪んで細管状電極の山而で加工さ
れることになるため、長くても30nlm程度の長さど
なる。 他方、被加工物の下側には加工部のワイヤ電極ど同軸状
に加工液噴射ノズル装置が配置されているため、この加
■液11ノズル装置の中に、穿孔加丁中は、被加工物の
周囲を伝わって流下する加]−液と共に加工屑が流入し
、更に穿孔加工終了時には、細管状電極から噴出する加
工液と共に上記中子が勢い良く飛出して侵入するこどに
なる。又、この加工液噴射ノズル装置は加工間隙へ効率
良く加工液を供給するために被加工物に接近しで設けら
れるのが普通であり、更に、加工部のワイヤ電極を位置
決めするために被加工物の上下に一対配置ざれる位置決
め部拐ち、精度雑持の観点から被加工物になるべく接近
して設
【プることか望ましいため、この位置決め部材が
加工液噴射ノズル装置の中に同軸状に配置ざれるのが普
通である。 この結果、ノズル装置の中に飛込んだ中子がワイヤ電極
の移動経路に介在することにより、後の自動装架装置に
よるワイヤ電極の挿通が不可能(こなり、加工の自動化
を阻害することになる。即ち、位直決め部祠としては、
ダイスガイド形式のものや、ワイヤ電極の挿通時には開
離して挿通を容易にするV溝ガイドと平ガイドの組合せ
からなるもの等が適宜用いられるが、ダイスガイドを用
いた場合には中子がダイスの孔を塞いでワイヤ電極の挿
通を阻害することがあり、又、■溝ガイドと平ガイドを
用いた場合には、開離状態にしておいても中子がV溝に
引掛かってワイヤ電極の挿通を阻害することがある。又
、ノズル装置内の底面の中央部には、ワイヤ電極の移動
経路を形成する貫通孔が開口しており、位置決め部材を
支持づ゛る例えばパイプ状の支持部祠がこの開口部を囲
繞して設(ノられるとしても、内部のワイヤ電極に通電
する通電ビンの進退移動を可能とする切矢部や、内部の
ワイヤ電極を加工液で冷却するための孔が該支持部材に
設けられることがよくあり、このため中子が上記開口部
にまで侵入したり土記切欠部や上記冷却孔に引掛かった
りしてワイヤ電極の移動経路に介在することにより、ワ
イヤ電極の挿通が阻害される。又、勢い良く飛出す中子
によってノズルや位置決め部材が傷付(プられる虞があ
る。 更に、ワイヤカット放電加工中には、ノズル装置内に混
入した中子が、加工液の流れによって動き回り、或いは
ノズルから飛出してワイヤ電極に接触し不規則的な振動
を生じさせ、加工間隙を短絡させてワイヤ電極の断線事
故や加工精度の悪化をもたらす。又、ノズル装置内に於
ても、中子が通電ピンやワイヤ電極とノズル装置の内壁
面或いは上記支持部材とを短絡させて通電障害をもたら
す。 又、混入した中子によって加工液の流れが乱され、円滑
な加工液の11111供給に支障を来たす。 そして、細管状電極による穿孔加工が繰返されるのにし
たがって、中子の混入量が増大し、上述した様々な問題
が生ずる危険性が高まる。従って、加工を自動化して良
好な加工状態で安定したワイー9− 17カット放電加工を行ない得るようにするためには、
加]二液噴剣ノズル装置内への中子の侵入を防止するこ
とが必要である。 又、ワイヤ電極の仲通と装架を手作業で行なう場合にも
、中子の除去に余計な繁雑な作業と時間を要し加工能率
を悪化させることになるから、やはり中子の侵入は防止
することが望ましい。 そこで、加工屑や中子の侵入を防止するために、下側の
ノズルから加工液をIrA則しながら細管状電極による
穿孔加工を行なってみたところ、加工屑の侵入防止の効
果は認められたが、ノズルから供給される加工液の液圧
が高くても通常数ks / cm 2であるのに対して
、細管状電極から供給される加工液は、例えば特開昭5
6− 69,033号公報に詳記されるように、放電加
工による細深孔加■を高速で行なうために少なくとも2
0kt / cm 2以上の圧力で供給されており、穿
孔加工終了と同時に高圧の液流と共に中子が細管状電極
から飛出すことになるため、中子の侵入を防止すること
は困難であった。 又、第5図に示すように、■側の加工液噴射ノー1 0
− ズル装置22と被加工物1との間に板32を矢印方向に
移動可能に設(プ、該板32でノズル装置22の上方を
覆った状態で細管状電極4による穿孔加工を行なったど
ころ、加工屑の侵入ヤ)穿孔加工終了時に高速で飛出す
中子5の侵入は阻止することができたが、板32を移動
させて取去ると中子5がノズル装置22の中に落下して
しまい、所期の目的を達或し得なかった。又、この際、
細管状電極4を上方に引戻して加工スタート孔25内か
ら除去した後、ノズル装置22から加工液を2kg /
 cm 2の圧力で噴出させながら板32を取除き、加
工液の噴出流によって中子5を上方に吹飛ばすことを試
みたところ、中子の長さが20mm程度までは吹飛ばし
除去が可能であったが、それ以上の長さになると除去が
困難であった。又、板32と被加工体1との間の距離を
中子5の長さよりも長くすれば、穿孔加工終了時に中子
5を細管状電極4内から完全に排出することが可能とな
るが、ノズル装置22や位置決め部材10の配置位置が
被加工物1から離れること及び装置の小型化を阻害する
ことから、そのような苅処は好ましくない。又、ノズル
装置22と位置決め部材10を大きく開閉可能や分割可
能に構成したり穿孔加■時に退避移動可能に構或するこ
とにより、上述した中子の侵入や引掛かりの問題解決を
図るこど−し,構造が複雑化し装置の大型化を招くこと
から好ましくない。 本発明は、叙上の問題点に鑑み、装置を大型化するこど
なく簡単な構或によって、被加工物の下側に配置される
加工液噴剣ノズル装置の中への中子の侵入を防止するこ
とを目的としてなされたものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明は、被加工物の下側
に配置される加工液噴剣ノズル装置として、加工部のワ
イヤ電極と同軸状に配置され、内部に加工液が供給ざれ
ると共にワイヤ電極の位置決め部材が同軸状に配置され
るノズル本体と、該ノズル本体の開口端面に摺接しつつ
1軸方向に移動可能に配置され、上記ノズル本体の開口
の中心を通り上記1軸方向と平行な線上の一点を中心と
する貫通孔により形成されるノズルを有すると共に、一
端部に段差部を有し、上記1軸方向の移動による第1の
所定移動位置に於て上記ノズル本体の開口部と上記ノズ
ルが同軸状に運通し、第二の所定移動位置に於て上記段
差部の低部位が上記ノズル本体の軸線上に位置して該ノ
ズル本体の開口部を覆う板状部材と、該板状部材を上記
第一の所定移動位置と上記第二の所定移動位置に移動さ
せる移動位置とからなる加工液噴流ノズル装置を設【ノ
てなることを特徴とするものである。 又、ワイヤ電極挿通用細孔の穿孔加工の際の細管状電極
の貫通を電気的に検知する貫通検知板を上記板状部材の
段差部の低部位に設けることが好ましい。 〔作用〕 細管状電極による穿孔加工を行なう際は、上記板状部材
を第二の所定移動位置に配置してノズル本体の開口部を
覆うことにより、穿孔加工終了時に加工液流と共に飛出
す中子のノズル本体内への侵入が阻止される。ここまで
の作用は、上述した−13= 第5図の場合と同様である。この状態では中子は、端が
板状部材の段差部の耐部位に接触し、他端部が細管状電
極内にある。細管状電極を加工スタート孔から引き抜い
て後退させた後、板状部材を移動させて中子を除去する
。中子の除去形態は、被加工物が生材か焼入れ材かによ
って、又、加工条件によって異なり、中子が脆いときは
段差部の上縁部に押圧されることにより折れて除去され
、中子が柔かいどきは段差部の上縁部或いは更に上面と
被加工物の下面との間に挾まれた状態で引出される態様
となる。又、場合によっては、中子が段差部の上縁部と
加工スタート孔の下端部の間に挾まれ、剪断状態で切断
されて除去されることもある。尚、中子の長さが段差部
の耐部位と被加工物の下面との距離よりも短いときは、
細管状電極の貫通と同時に加工液と共に流出して除去さ
れることは言うまでもない。 又、何等かの手段によってm管状電極の貫通を検知する
ことが必要であり、例えば細管状電極の加工送り距離を
検出することによっても貫通検知−141− が可能であるが、貫通を電気的に検知する貫通検知板を
段差部の低部位に設(ノることにより、簡単な構成で容
易に貫通が検知される。この貫通検知板は、被加工物を
員通した細管状電極どの接触を電気的に検出するもので
あり、貫通時に中子が下端部を貫通検知板に接触させ上
端部を細管状電極の内面に接触させて起立した状態にな
る場合には、中子を介した電気的導通状態の検出によっ
て貫通が検知ざれるこどもある。 中子の除去処理終了後、上記板状部材を第一の所定移動
位置に配置した状態で、ワイヤ電極の移動経路への装架
が行なわれ、ワイヤカット放電加工が開始される。 (実施例) 図面に基づき本発明の実施例を説明する。 第1図は、細管状電極によるワイヤ電極挿通用細孔の穿
孔加工が終了した状態を示す断面図であり、第2図は、
板状部材を移動させて中子を除去する際の移動途中の状
態を示す断面図であり、第3図は、ワイヤカット放電加
工の開始状態を示す断面図である。 第1図、第2図、第3図及び第4図に於て、1は被加工
物であり、加工台2に固定装置3によって固定保持され
、加工台2の載置される図示しないX−Yクロステーブ
ルにより加工送りが与えられる。4は細管状電極(第1
図〉であり、穿孔加工中は図示しない加工液供給装置か
ら加工液が内部に供給される。5は細管状電極4による
穿孔加Tによって形成された中子である。6は被加■物
を挾んで上下一対設(プられるアームの内の下部アムで
あり、該下部アーム6の先端部にノズル本休7が加工部
のワイヤ電極8(第3図)ど同軸状に配置され、加工液
供給口9に接続される図示しない加工液供給装置からノ
ズル本体7内部に加工液が供給される。10はワイヤ電
極8の位置決め部材であり、この実施例ではダイスガイ
ドを用いており、ノズル本体1の内部に同軸状に配置さ
れる。 11は位置決め部材10を固定支持する管状の支持部材
であり、側面に切欠部12を有する。13はノズル本体
7の開口端面に摺接しつつ図面に於ける左右方向に移動
可能に配置される板状部材であって、ノズル14と一端
部に段差部15を有する。ノズル14は、合成樹脂によ
り構成され多少弾性を有し、被加工物1の下面に当接し
て配置される。16は段差部15の低部位に設けられる
貫通検知板である。段差部15の上縁部17は強度、硬
度に優れた例えばセラミックや超硬合金によって構威さ
れ、この実施例では環状のセラミックの板をノズル14
の外周に嵌め込んで取イ4けてあるが、環状である必要
は4rく、上縁部1lが四角形状等の板状の高強度、高
硬度拐で構或されれば良い。又、後述づるように、中子
5の除去態様が、中子5を被加工物1の下面と上縁部1
7との間に挾み込んで引出す態様となる場合には、上縁
部17だけでなく該上縁部17とノズル14の間の段差
部上面部位も中子と圧接する可能性があるから、該上面
部位も引出される場合の中子よりも高強度、高硬度に構
或しておく必要がある。又、段差部15の上縁部17だ
けでなく、板状部材13の全体をセラミックスによって
構成することが推奨される。このようにすれば、板状部
材13が−17 強度、耐久性に優れるだ(プでなく、板状部材13と貫
通検知板16との間に電気的絶縁手段を講ずる必要がな
い。18は板状部材13を移動さぜる移動装置であって
、この実施例では10ks/c■2の水圧で作動するシ
リンダ装置により構威されており、板状部材13がピス
トン19及びピストンロツド20に腕21を介して一体
に連結されている。この移動装置18のピストン19が
図面に於(プる左端に移動することにより、ノズル本体
7の開口部とノズル14が同軸状に連通する第一の所定
移動位置(第3図の位置)に板状部材13が配置され、
ピストン19が右端に移動することにより、段差部15
の低部位がノズル本体7の軸線上に位置して該ノズル本
体7の開口部を覆う第二の所定移動位置(第1図の位置
)に板状部材13が配置される。ノズル本休7と板状部
材13と移動装置18により、被加工物1の下側に配置
ざれる加工液噴剣ノズル装置22が構成される。23は
軸線方向に走行移動するワイヤ電極8(第3図)に当接
して通電する通電ビンであり、油圧や水圧により作動す
るシリンダ装@24のピストンロツドー18一 に固定して設けられ、切欠部12を前進及び後退し、ワ
イヤカット放電加工時に前進してワイヤ電極に通電し、
その他の時にはワイヤ電極の装架の邪魔にならないよう
に適時退避させる。 第3図では通電状態にあり、第1図と第2図では退避状
態にある。又、支持部材11内の加工液の流通を促進し
て通電部位のワイヤ電極に対する冷却作用を高めるため
に、支持部材11に切欠部12の他にも内部に連通ずる
孔を適宜設けるのが好ましい。25は細管状電極4によ
る穿孔加工により形成されたワイヤ電極挿通用細孔(加
工スタート孔)、26はノズル本体7の底部を員通して
設Gノられるワイヤ電極の案内孔、27は案内孔26と
連通ずる貫通孔を有するワイヤ電極案内部材、28は駆
動ローラ、29は押圧0〜ラ、30はワイヤ電極の案内
パイプであり、31はノズル本体7の開口端面ど板状部
材13との間から加工液の漏れを防止するためのOリン
グである。 ワイV電極挿通用細孔(加工スタート孔)25を形戒す
るときは、移動装置18により板状部材13を第1図の
位置(第二の所定移動位置)に配置して、細管状電極4
を使用した放電加工等の電気加工による穿孔加工を行な
う。細管状電極4の貫通が貫通検知板16により検出ざ
れると、細管状電極4の加工送りが停止される。細管状
電極4を加工スタート孔25から引き抜いて後退させた
後、中子5の除去が行なわれる。第2図に示すように、
移動装置18により板状部材13を左方に移動させて、
段差部15の上縁部17で中子5を押圧ずる。中子5の
祠質が脆い場合は折れて除去される。第2図は中子5が
折れた状態を示す。この時、ノズル本体7内に加工液を
2ks / CI1 2以上の圧力で供給して13 <
。 板状部拐13が第2図の位置から更に左方に移動するど
、ノズル本休7の開口部とノズル14が連通してノズル
本体7内の加圧加工液が加工スタート孔25内に噴出す
る。被加工物1の下面と貫通検知板16との距離を10
111m程度に設計してお{プば、折れた後加工スター
ト孔25内に残留する中子の長さは20nun程度以下
になるから、噴出供給される加工液によって残留した中
了を加]ニスタート孔25から上方に吹飛ばして除去づ
−ることができる。この場合、ノズル本体7の開口部を
覆っている状態の板状部材13は、ノズル本体7内の加
圧加工液により上方に押圧されるから、板状部材13の
摺動を、例えば、板状部祠13の下面とノズル本体7の
開口端面に設(プた所謂あり溝と該あり溝と係合する突
条により、或いは、側面に設リた溝条どこれに係合する
突条により案内する如く構成して、板状部材13の上方
への変位を防止する手段が適宜講じられる。又、中子5
の材質が柔かい場合は、段差部15の上縁部17で押圧
されて曲げられる。そして、上述したように中子の太さ
は最も太い部分(下端部)で通常0.3〜0.4mmφ
程度であるから、被加工物1の下面と上縁部17との距
離をこれより僅かに小さい0.2ml程度に設計してお
くことにより、第4図に示すように、曲げられた中子に
上縁部17が食込んだ状態となり、この状態で上縁部1
7が更に左方(矢印方向)に移動することによって加工
スタート孔25内の先細形状の中子が引出される。この
際、引出される中子が被加工物1の下面と該下面に当接
一21一 するノズル14の開口端而との間に挾まれることになる
が、ノズル14は弾性を有するため中子の引出しに支障
はない。上端部17が中子に食込んだ位置から第一の所
定移動位置までの移動距離が1 0mm程度以上になる
ように設計しておけば、板状部拐13が第−の所定移動
位置に到達したどき、被加工物1の下面と貫通検知板1
6との距l!l7−10mm程度と合せてスター1〜孔
外の中子が20mlT1以上となり、加工スタート内の
中子の長さは10mm以下になる。 従って、板状部材13を再び第二の所定移動位置に移動
させて中子を落下させるこどにより、中子の全てが加工
スター1・孔25から除去ざれる。尚、板状部材13を
再び第二の所定移動位置に移動させる際には、中子が先
細りの形状であること、及び中子の先端が加工スタート
孔の図面に於ける右側の内面に当接することにより、中
子が板状部材13と一緒に移動して行ってしまうことは
なく、板状部材13が第二の所定移動位置に到達したと
き中子は落下する。 以上、中子が折れて除去される場合と、引出さ22− れで除去される場合について説明したが、中子の材質及
び被加工物1の下面と上縁部17の距離ど中子5の太さ
との関係によっては、中子が加エスタト孔25の図面に
於(ブる左側の下端部と上縁部17との間に挾まれ、剪
断状態で切断ざれて除去されることもある。 このように、中子の材質や太さによって除ムされる態様
は様々であるが、員通検知板16により穿孔加工の終了
が検知された後、細管状電極4を加4−スタート孔25
から引き1友いて後退させると共に、ノズル本体7内に
加工液を加圧供給した状態で、板状部材13を第一の所
定移動位置に移動させ再び第二の所定移動位置に戻す往
復移動を1回行なわせるように数値制御装置にプログラ
ミングしておくことにより、除去態様の如何に係わらず
、全ての中子を除去して、加工液噴射ノズル装置内への
中子の侵入を防止することができる。 又、図示してはいないが、板状部材13の左方への移動
を概ね第2図に示した位置で停止させるストツパをセッ
ト及び退避可能に設け、中子の除去処理時には、板状部
材13を、第二の所定移動位置(第1図の位置)と、上
記ストツパのセツ1〜により設定ざれる第三の所定移動
位置く第2図の位置)との間を複数回往復移動させて、
中子を除去するようにしても良い。このような上記第三
の所定移動位置を設定した場合には、中子を除去づるた
めに、中子の長さく最大で30mmPi!度)を被加工
物1の下面と貫通検知板16との距離で割った回数だ(
プ板状部材13を往復移動させることが必要になり、該
距離が1 0mm程度であれば安全を見込んで4回往復
移動させることが望ましい。 しかし、このようにすれば、往復移動回数を増大させる
ことにより」二記距離を狭く設定することが可能となる
から、位置決め部材10の被加工物1に対する近接配置
や装置の小型化に寄与し得る。 又、この場合は、中子の除去処理時に加工液をノズル本
体7内に加圧供給しておく必要がない。 このようにして中子5の除去処理が終了した後、第3図
に示すように、板状部材13を第一の所定移動位置に配
置して、ワイヤ電極を移動経路に装架ずる。ワイヤ電極
8は、図面に於て上方から送られて加工スタート孔25
、ダイス万イド10を沖通した後、案内孔26及び案内
部拐27により案内されて駆動[】−ラ28と押圧ロー
ラ29の間に送り込まれ、両日ーラ2B,29間に捕捉
されたワイヤ電極が更に案内パイプ30内に送出され、
後続の案内部材や回収装置に装架される。そして、ワイ
ヤ電極が装架された後、ワイヤカット放電加工が開始さ
れる。 尚、ノズル本体7内に同軸状に配置される位置決め部材
10としては、この実施例で用いたダイスガイドの他、
■溝ガイドと平ガイドからなる開閉可能の位置決め部材
等が適宜使用される。 又、被加工物1の上側に配置される加工液噴射ノズル装
置と位置決め部材としては、例えば前掲の特開昭60−
 131,121号公報に記載されるような、細管状電
極による穿孔加工を可能とする開閉式のノズル′g置ど
位置決め部材が用いられる。 又、図示した実施例では、板状部材の移動装置としてシ
リンダ装置を用いているが、この他、板状部材の駆動源
として電動機を用い、マイクロス=25= インチ等による電気信号により電動機やクラッチの作動
を制御するもの等、板状部材を所定の位置に移動させ得
る装置が利用される。 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、IIA@状雷極を
加工部のワイヤ電極と同軸状に配置して放電加工により
ワイヤ電極挿通用細孔の穿孔加工を行なう際に形成ざれ
る中子の加工液噴射ノズル装置内への侵入が防止される
。この結果、ワイヤ電極の自動装架に支障を来たすこと
がなく、又、ノズル装置内に混入した中子によって安定
したワイヤカット放電加Tが阻害されることがなく、加
工の全自動化が可能となる。又、ワイヤ電極の装架を手
作業で行なう場合には、中子を除去処理する繁雑な作業
が不要となり、加工能率が向上ずる。 又、本発明によればm或が簡単であり、装置を大型化す
ることがない。又、板状部拐の段差部の低部位に貫通検
知板を設けることにより、細管状電極による穿孔加工の
終了を簡単に検出し、この検出信号によって中了の除去
処理操ヂ「を開始ざせ26一 ることかできる。 又、上記第三の所定移動位置を設定するようにすれば、
板状部材を薄く構成することが可能となり、位置決めダ
イスを被加工物に近接して配置し得ると共に、装置をよ
り一層小型に構成し得る。 又、更に本発明によれば、加工液を噴射するノズルの開
口端を被加工物の下面に圧接した状態で加工液を供給し
得るから、高圧状態で充分な量の加工液を加工間隙に供
給することができ、高速のワイヤカット放電加工が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を説明するための
断面図であり、第1図は細管状電極によるワイヤ電極挿
通用細孔の穿孔加工が完了した状態を示す断面図、第2
図は板状部材を移動させて中子を除去する際の移動途中
の状態を示す断面図、第3図はワイヤカット放電加工の
開始状態を示す断面図、第4図は中子を引出す状態を示
す一部拡大断面図である。又、第5図は従来技術を説明
するための断面図である。 1・・・・・・・・・・・・被加工物 2・・・・・・・・・・・加工台 3・・・・・・・・・・・・被加工物固定装置4・・・
・・・・・・・・・細管状電極5・・・・・・・・・・
・・中子 6・・・・・・・・・・・・下部アーム7・・・・・・
・・・・・・ノズル本体8・・・・・・・・・・・・ソ
イ17電極9・・・・・・・・・・・・加二[液供給l
]10・・・・・・・・・・・・位置決め部祠11・・
・・・・・・・・・・位置決め部祠の支持部材12・・
・・・・・・・・・・切欠部 13・・・・・・・・・・・・板秋部材14・・・・・
・・・・・・・ノズル 15・・・・・・・・・・・・段差部 16・・・・・・・・・・・・員通検知板17・・・・
・・・・・・・・段差部の上縁部18・・・・・・・・
・・・・移動装同19・・・・・・・・・・・・ピスト
ン20・・・・・・・・・・・・ピストンロツド21・
・・・・・・・・・・・腕 22・・・・・・・・・・・・加工液噴射ノズル装置2
3・・・・・・・・・・・・通電ビン24・・・・・・
・・・・・・シリンダ装置25・・・・・・・・・・・
・ワイヤ電極挿通用細孔26・・・・・・・・・・・・
案内孔 27・・・・・・・・・・・・案内部材28・・・・・
・・・・・・・駆動ローラ29・・・・・・・・・・・
・押圧ローラ30・・・・・・・・・・・・案内パイプ
31・・・・・・・旧・・○リング 32・・・・・・・・・・・・板 特  許  出  願  人 29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)細線状のワイヤを加工用電極とし、略鉛直方向に
    張設される上記ワイヤ電極と被加工物とを微小間隙を介
    して対向させた状態で、両者間に加工液をノズル装置か
    ら上記ワイヤ電極と同軸状に噴射供給すると共に電圧パ
    ルスを印加して間歇的な放電を生じさせ、更に上記両者
    間にワイヤ電極の軸線と略直交する平面方向の相対的な
    加工送りを与えることにより、所望輪郭形状の抜型加工
    を行なうと共に、上記ワイヤ電極と同軸状に配置される
    細管状電極を加工用電極として放電加工により被加工物
    にワイヤ電極挿通用細孔の穿孔加工を行ない得るワイヤ
    カット放電加工装置に於て、被加工物の下側に配置され
    る加工液噴射ノズル装置として、加工部のワイヤ電極と
    同軸状に配置され、内部に加工液が供給されると共にワ
    イヤ電極の位置決め部材が同軸状に配置されるノズル本
    体と、該ノズル本体の開口端面に摺接しつつ1軸方向に
    移動可能に配置され、上記ノズル本体の開口の中心を通
    り上記1軸方向と平行な線上の一点を中心とする貫通孔
    により形成されるノズルを有すると共に、一端部に段差
    部を有し、上記1軸方向の移動による第一の所定移動位
    置に於て上記ノズル本体の開口部と上記ノズルが同軸状
    に連通し、第二の所定移動位置に於て上記段差部の低部
    位が上記ノズル本体の軸線上に位置して該ノズル本体の
    開口部を覆う板状部材と、該板状部材を上記第一の所定
    移動位置と上記第二の所定移動位置に移動させる移動装
    置とからなる加工液噴射ノズル装置を設けてなることを
    特徴とするワイヤカット放電加工装置。
  2. (2)ワイヤ電極挿通用細孔の穿孔加工の際の細管状電
    極の貫通を電気的に検知する貫通検知板を上記板状部材
    の段差部の低部位に設けてなる請求項1記載のワイヤカ
    ット放電加工装置。
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