JP2002028825A - ワイヤ放電加工機における自動ワイヤ供給装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機における自動ワイヤ供給装置

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JP2002028825A
JP2002028825A JP2000212788A JP2000212788A JP2002028825A JP 2002028825 A JP2002028825 A JP 2002028825A JP 2000212788 A JP2000212788 A JP 2000212788A JP 2000212788 A JP2000212788 A JP 2000212788A JP 2002028825 A JP2002028825 A JP 2002028825A
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Kazuhiro Matsushita
和宏 松下
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作物の挿通孔へのワイヤ電極の供給異常が
発生したときに、ワイヤ電極の供給を低速で慎重に行っ
て、自動供給の成功確率を向上を図ることができるワイ
ヤ放電加工における自動ワイヤ供給装置を提供する。 【解決手段】 ワイヤ電極として機能するワイヤを工作
物の挿通孔に供給する際に、ワイヤ供給状態検出手段6
3による検出信号に基づいて、コントローラ70は、ワ
イヤ供給状態判断手段77において、断線やワイヤ供給
不成功等の異常状態を判断し、再度の自動供給工程にお
けるワイヤの送り速度を、通常状態での送り速度より低
速に設定する。ワイヤの自動供給がゆっくりと慎重に行
われるので、工作物の挿通孔内への自動供給の成功確率
が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤ電極と工
作物との間に極間電圧を印加して発生する放電エネルギ
ーで工作物を放電加工するワイヤ放電加工機において、
供給パイプから上ワイヤヘッドに供給されたワイヤ電極
を工作物の挿通孔に通し引出しローラへと自動供給を行
う自動ワイヤ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と工作
物との間に放電現象を発生させて、超硬合金や焼入鋼等
の工作物を切り抜き加工する工作機械である。工作物に
対する放電加工は、例えば、工作物に穿孔したスタート
ホールにワイヤ電極を予め挿通し、常に供給され続ける
ワイヤ電極と工作物との間に極間電圧を印加して放電さ
せることにより、工作物は、放電エネルギーによって所
定の加工形状に放電加工される。工作物の加工動作はN
C装置によって制御され、工作物にはNC装置にプログ
ラミングされた加工形状に従って連続したスリットが形
成される。
【0003】工作物の加工が終了して別の工作物の加工
に移る場合或いは放電加工中にワイヤ電極を構成するワ
イヤが断線した場合には、ワイヤの先端部を切断して除
去し、新しく形成された先端部を工作物のスタートホー
ルや加工スリットに挿通することにより、ワイヤがワイ
ヤ放電加工機にセットされる。放電加工作業の自動化の
一環として、ワイヤの送出しからワイヤの切断、スター
トホールや加工スリットへの再挿通までのワイヤの装着
作業がワイヤ電極自動供給装置により自動化されてい
る。作業者が工作物の脱着さえ行えば、ワイヤ電極の挿
通から加工完了までの作業は、全てプログラミングされ
たとおりに自動的に実行される。
【0004】図3は、自動ワイヤ供給装置が適用されて
いるワイヤ放電加工機の概略図である(従来の自動ワイ
ヤ供給装置も基本的に同じ)。自動ワイヤ供給装置は、
通電時にワイヤ電極として機能するワイヤ1を電極供給
源であるソースボビン(図示せず)から繰り出し、テン
ションローラ、ガイドローラ2、ブレーキローラ11、
方向変換ローラ15、引出しローラ32等を備えている
ワイヤ送り系によって工作物8の加工部位へ供給する。
ブレーキローラ11及び方向変換ローラ15が、ワイヤ
放電加工機のヘッド10の上部に設けた支持体9に配設
されている。ヘッド10の下部には、供給パイプ5の下
方においてワイヤ1を切断するカッタ16、カッタ16
の下方においてワイヤ1の挟持又は解放のため接離可能
な一対の挟持部材27,27、カッタ16で切断された
ワイヤ1を除去する廃ワイヤクランプ19、及びワイヤ
1を案内するガイドローラ18が設けられている。
【0005】ヘッド10には、ヘッド10に対して上下
動可能に設けた支持ロッド60と、支持ロッド60の下
端に固定された支持体23とから成るZ軸ユニット37
が設けられ、支持体23にはガイドローラ38と上ワイ
ヤヘッド6とが取り付けられている。上ワイヤヘッド6
に対向した位置に、下ワイヤヘッド7が、ヘッド10の
ベースに下部アーム(図示せず)を介して設けられてい
る。加工すべき工作物8は、上ワイヤヘッド6と下ワイ
ヤヘッド7との間でクランプ22で支持台21に固定さ
れて位置設定される。下ワイヤヘッド7から排出される
消耗したワイヤ1は、引出しローラ32によって引き出
して回収される。
【0006】このワイヤ放電加工機には、ヘッド10の
上部とカッタ16が設けられた下部との間において、ヘ
ッド10に固定されたシリンダ39とシリンダ39内を
往復動する磁石製のピストン40とを備えた複動シリン
ダ型のシリンダ装置3が設けられている。コントローラ
は、ピストン40が予め設定された範囲内で移動するよ
うに、エアポンプからシリンダ装置3に供給される空気
量を制御する。シリンダ39の外周にはピストン40に
磁石にて吸着されて往復動する摺動体41が取り付けら
れており、摺動体41に固定されている保持体20に
は、ワイヤ1を貫通させた状態で下降する供給パイプ5
がセットビス25等で垂下状態に固定されている。保持
体20には、また、ワイヤ1の送りのため、押圧手段に
よってワイヤ1を挟んだ状態で同期して回転駆動される
一対のアニールローラ4,4が取り付けられている。給
電子17を通じてアニールローラ4,4に電流を流すこ
とにより、ワイヤ電極1にアニール処理が施される。
【0007】ワイヤ誘導装置28は、下ワイヤヘッド7
の下方に配置され下ワイヤヘッド7から送り出されるワ
イヤ1をガイドするガイドローラ29を回転自在に支持
するローラハウジング30、ガイドローラ29からガイ
ドパイプ31を通って送り出されるワイヤ1を引き出す
引出しローラ32、及びワイヤ1をローラハウジング3
0のワイヤ通路36からガイドパイプ31へワイヤ1を
誘導するためワイヤ1の進行方向にワイヤ誘導水を供給
する水供給手段75を有している。水供給手段75は、
具体的には、入口42にホースで接続されるポンプであ
る。下ワイヤヘッド7から矢印S方向に送り出され且つ
ガイドローラ29によって案内されたワイヤ1は、ガイ
ドパイプ31内において、水供給手段75によって矢印
Pで示すように入口42から供給される誘導水に乗せて
ガイドされ、ガイドパイプ31の出口の外方に配置され
ている引出しローラ32によってQ方向に送出される。
誘導水は、ガイドパイプ31から矢印R方向へ分離して
排出される。なお、図3において、供給パイプ5は上昇
した位置で示されているが、上ワイヤヘッド6から引出
しローラ32に至るワイヤ1は、シリンダ装置3を作動
させて供給パイプ5から上ワイヤヘッド6に供給され引
出しローラ32に誘導された後のワイヤを示している。
【0008】コントローラは、点線で示す上端限に達し
たときの保持体20又は摺動体41がシリンダ装置3の
シリンダ39の上端に設けたリミットスイッチ即ち上昇
端検出用スイッチ61に接することに応答して、保持体
20を上方移動端で停止させ、且つシリンダ装置3に設
けられているロック装置33を作動して保持体20を上
端位置で保持して落下するのを防止する。ロック装置3
3は、コントローラの指令でエア供給通路47からのエ
アの供給が絶たれると、スプリングのばね力で突出する
係止ピン49が保持体20の摺動体41に形成した係止
穴50に係合して保持体20をロックする。この位置で
は、供給パイプ5の下端がカッタ16の上方に近接位置
し、ワイヤ1にアニールを施すことが可能である。ロッ
ク装置33の解除は、コントローラが供給パイプ5の下
降信号に応答してエア供給通路47からのエアをロック
装置33に供給し、係止ピン49をスプリングのばね力
に抗して係止穴50から引き抜くことにより行われる。
【0009】コントローラは、保持体20に設けた下降
端検出用スイッチ48がヘッド10に対して上下動して
位置設定されている支持ロッド60に設けたリミットス
イッチ即ち下降端ドグ58に接することに応答して、保
持体20を下方移動端で停止させ、支持ロッド60に設
けた下降端ストッパ59で受け止めてロックする。保持
体20が下方移動限に位置した状態で供給パイプ5の下
端が上ワイヤヘッド6の上方に近接位置し、この状態で
ワイヤ1が上ワイヤヘッド6、工作物8の孔26、下ワ
イヤヘッド7等に挿通作動が行われる。上ワイヤヘッド
6は、工作物8の厚みに応じてヘッド10に対して上下
動して設定位置が決定されている。
【0010】このワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装
置は、図5に示す制御フローに従って制御される。即
ち、ワイヤ放電加工機の作動スイッチ73がオンにされ
(ステップ1)る。このとき、上ワイヤヘッド6は、ス
タートホール等の孔26の上方へ移動されて位置設定さ
れる。ワイヤ1の線径が読み込まれ(ステップ2)、自
動ワイヤ供給装置の作動スイッチ74がオンにされ(ス
テップ3)、自動ワイヤ供給装置の初期化が行われる
(ステップ4)。即ち、この初期化において、各々開か
れたアニールローラ4,4、挟持部材27,27、引出
しローラ32,32間を通して、自動ワイヤ供給装置の
作動によって、ワイヤ1は、先端部が供給パイプ5の下
端部から露出した状態となるまで、ソースボビンから供
給パイプ5内へ供給される。また、ワイヤ1の先端部の
若干長さをカッタ16によって切り取り、切り取ったワ
イヤ1を廃ワイヤクランプ19を作動して排除される。
上ワイヤヘッド6と下ワイヤヘッド7とをエアで洗浄
し、ワイヤ1の結線を確認する。
【0011】次に、ワイヤ1のアニール処理が行われる
(ステップ5)。即ち、ワイヤ1を一対の挟持部材2
7,27で挟持した状態で、ワイヤ1を挟み込んだ一対
のアニールローラ4,4を逆転方向(上方向)に駆動し
てワイヤ1を緊張させ、その緊張状態で、アニールロー
ラ4に配設された給電子17と挟持部材27に配設され
た給電子17との間でワイヤ1に電流を流し、該電流に
よるジュール熱でワイヤ1をアニールし、ワイヤ1の内
部応力を排除して鉛直状態に垂下する状態にする。供給
パイプ5内にエアを流して、ワイヤ1の温度を常温に戻
してアニール処理を終了する。アニール処理完了後、ワ
イヤ1の整えられた良好な先端部を準備するために、カ
ッタ16を作動してワイヤ1の先端部を切断し、切断さ
れた廃ワイヤは廃ワイヤクランプ19で側方へ排出され
る。
【0012】次にシリンダ装置3の駆動が行われる(ス
テップ6)。即ち、アニールローラ4,4と挟持部材2
7,27をそれぞれ開いて、アニール処理されたワイヤ
1を解放し自由状態に垂下させ、その後、ワイヤ1をア
ニールローラ4,4でアニール時より若干大きい挟持力
で再挟持した状態で、エアポンプからの予め設定された
設定量の空気を供給することによってシリンダ装置3を
高速駆動し、保持体20をアニールローラ4,4及びワ
イヤ1と共に高速下降させる。供給パイプ5の先端が上
ワイヤヘッド6に近接すると、シリンダ装置3が非作動
状態になって保持体20の下降が停止する。
【0013】水供給手段75は、ワイヤ1の線径に応じ
た水流強さの誘導水を供給する(ステップ7)。また、
供給パイプ5からのワイヤ1の供給が、低速送り速度
(ワイヤ1の線径に応じた低速速度)Vsにて開始され
る(ステップ8)。低速送りは、アニールローラ4,4
を正転方向(下方向)に予め演算された低速送り時間T
sに渡って駆動することにより、上ワイヤヘッド6、工
作物8、下ワイヤヘッド7、ガイドローラ29、及びガ
イドパイプ31内でワイヤ1が誘導水流に乗る入口に到
達するまで行われる。ワイヤ1の先端部がガイドパイプ
31の入口に到達したか否かが判断される(ステップ
9)。ワイヤ1の先端部がガイドパイプ31の入口に到
達していなければ、そのままワイヤ1の低速供給を継続
してステップ9の判断を繰り返される。
【0014】ガイドパイプ31に入口まで供給されたワ
イヤ1は、ワイヤ1の線径に応じた高速送り速度(ワイ
ヤ1の線径に応じた高速速度)Vhにて供給される(ス
テップ10)。ワイヤ1の高速送りは、アニールローラ
4,4を正転方向に予め演算された送り時間Thに渡っ
て高速送り速度Vhで駆動させることにより、引出しロ
ーラ32まで短時間で移送される。ワイヤ1が引出しロ
ーラ32に到達したか否かが判断され(ステップ1
1)、ワイヤ1が引出しローラ32に到達していなけれ
ば、そのままワイヤ1の高速供給を継続してステップ1
1の判断を繰り返し、ワイヤ1の先端部が引出しローラ
32に到達したとき、水供給手段75による誘導水の供
給を停止すると共に、一旦、ワイヤ1の自動供給を停止
し(ステップ12)、ワイヤ放電加工の開始に備える。
【0015】ワイヤ1の強度が低下したアニール部分が
引出しローラ32を通過した後、アニールローラ4,4
を開いてワイヤ1を開放し、以後、放電加工作業におい
ては、自動ワイヤ供給装置は引出しローラ32によって
ワイヤ1を引き出す。ワイヤ1の引出し状態は、エンコ
ーダ等を備えたコントローラで判断される。ワイヤ1の
送りが良好である場合には、保持体20は、アニールロ
ーラ4及び供給パイプ5と共にシリンダ装置3の作動に
よって高速で上方移動端まで到達され、ロック装置33
によってヘッド10の上部にロックされ、次の初期化処
理に備える。ワイヤ1の結線が確認されると、ワイヤ放
電加工機はワイヤ1による工作物8の放電加工に移行す
る。
【0016】従来の自動ワイヤ供給装置では、ワイヤ1
の走行状態を断線センサ62で検出していると共に、ワ
イヤ1の供給状態を確認するために、上ワイヤヘッド6
に形成されたワイヤ1を挿通させるワイヤ通路の入口
に、ワイヤ供給状態検出手段63が設けられている。ワ
イヤ供給状態検出手段63は、ワイヤ1が中央を隔置状
態で通過する孔65を備えた導電性の検知リング64か
ら構成されており、上ワイヤヘッド6の上面67に対し
て絶縁部材66を介して固定されている。ワイヤ1の工
作物の挿通孔への異常供給状態は、垂下するワイヤ1の
特に下部に大きく現れる撓み部分が、検知リング64の
壁面に接触することで直ちに検出される。コントローラ
70は、ワイヤ供給状態検出手段63が検出した異常供
給状態を示す検出信号に応答して、ワイヤ1の供給を停
止し、ワイヤ1の自動供給動作を再度実行する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のワイヤ放電加工
機における自動ワイヤ供給装置では、供給時間を短縮す
るために、上記のようにワイヤを可能な限り高速で供給
しているが、ワイヤ供給状態検出手段が検出するよう
な、ワイヤ放電加工中等にワイヤ断線を生じたり、或い
はワイヤ電極の自動供給が不成功に終わった場合に、再
度の自動ワイヤ供給を従前同様に高速で実行すると、ワ
イヤの先端部が再び工作物に異常接触をする等によって
曲げられ、挿通孔を正常に通過させることができず、ワ
イヤの自動供給成功率が低下することがある。そこで、
ワイヤ電極に断線等の異常供給状態が生じた場合には、
ワイヤ電極の再自動供給を慎重に行って、自動ワイヤ供
給の成功率を高める点で解決すべき課題がある。
【0018】
【課題を解決するため手段】この発明の目的は、ワイヤ
電極の工作物の挿通孔への供給に異常事態が発生した場
合に、ワイヤ電極の供給を慎重に行ってワイヤ供給を成
功し易くし、自動ワイヤ供給を、良好な先端部を有する
ワイヤ電極を良好なワイヤ送り系で高速供給して供給時
間の短縮を図る場合のみならず、ワイヤ電極の先端部と
ワイヤ送り系との相性等に若干の不良状態の可能性があ
る場合に対しても適用可能にすることで、自動ワイヤ供
給装置の適用範囲を拡大し、自動ワイヤ供給の成功確率
の向上を図ることができるワイヤ放電加工における自動
ワイヤ供給装置を提供することである。
【0019】この発明は、ヘッドに上下動可能に取り付
けられたワイヤ電極供給源から繰り出されるワイヤ電極
を挿通してガイドする供給パイプ、前記供給パイプの下
方で前記ヘッドの下面から隔置して前記ヘッドに上下動
可能に取り付けられた上ワイヤヘッド、前記上ワイヤヘ
ッドの下方に設定された工作物の下方で前記上ワイヤヘ
ッドに対向して設けられた下ワイヤヘッド、前記下ワイ
ヤヘッドから送り出される前記ワイヤ電極をガイドパイ
プを通じて引出しローラへガイドするガイドローラ、及
び前記ワイヤ電極を前記工作物の挿通孔に通す自動供給
工程では、前記供給パイプを前記上ワイヤヘッドの上面
近傍へ下降させ、前記供給パイプから前記上ワイヤヘッ
ドに供給された前記ワイヤ電極を前記工作物の前記挿通
孔に通し前記ガイドローラへと自動供給を行うコントロ
ーラを具備したワイヤ放電加工機において、前記コント
ローラは、前記工作物の前記挿通孔への前記ワイヤ電極
の異常供給状態の検出信号に応答して、前記ワイヤ電極
の再度の自動供給工程において前記ワイヤ電極の送り速
度を通常の送り速度より低速にして前記ワイヤ電極を前
記工作物の前記挿通孔へ供給することを特徴とする自動
ワイヤ供給装置に関する。
【0020】上記の自動ワイヤ供給装置においては、ワ
イヤ電極を工作物の挿通孔に通す自動供給工程では、供
給パイプを上ワイヤヘッドの上面近傍へ下降させ、供給
パイプから上ワイヤヘッドに供給されたワイヤ電極を工
作物の挿通孔に通しガイドローラへと自動供給を行う。
工作物の挿通孔へ供給されるワイヤ電極の異常供給状態
が検出された場合には、その検出信号に応答して、ワイ
ヤ電極の再度の自動供給工程におけるワイヤ電極の送り
速度を通常状態での送り速度より低速にしてワイヤ電極
を工作物の挿通孔へ慎重に供給する。ワイヤ電極は、ゆ
っくりと工作物の挿通孔内へと供給され、自動ワイヤ供
給が成功する確率が高められる。
【0021】前記コントローラは、前記工作物の前記挿
通孔への前記ワイヤ電極の異常供給状態の検出信号に応
答して、前記ワイヤ電極の送り速度を通常の送り速度の
ほぼ1/2程度にまで低下させる制御を行う。ワイヤ電
極の異常供給状態が検出されたときに、ワイヤ電極の送
り速度を通常の送り速度より1/2程度にまで低下させ
るという慎重さでワイヤ電極を供給することにより、ワ
イヤ電極の自動供給の成功率を高めることが充分期待さ
れる。
【0022】前記コントローラは、前記工作物の前記挿
通孔への前記ワイヤ電極の異常供給状態の検出信号に応
答して、前記下ワイヤヘッドを通過した前記ワイヤ電極
を前記ガイドパイプにガイドする誘導水量の設定値を低
下させる制御を行う。ガイドローラからガイドパイプへ
のワイヤ電極のガイドは誘導水によって行われるが、ワ
イヤ電極の異常供給状態の検出信号があったときには、
誘導水の水流強さを低下させることにより、水流強さが
強い誘導水に煽られることなく、水流強さが弱い誘導水
によって安定してガイドパイプまで誘導される。
【0023】前記工作物の前記挿通孔への前記ワイヤ電
極の異常供給状態は、前記ワイヤ電極が断線した状態、
又は前記ワイヤ電極の供給が不成功に終わった状態とさ
れる。ワイヤ電極が断線するときには、ワイヤ供給状態
検出手段が断線して横方向に触れるワイヤ電極と接触す
ることにより、断線状態が検出される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるワイヤ放電加工機における自動ワイヤ供給装置の
一実施例を説明する。図1はこの発明によるワイヤ放電
加工機における自動ワイヤ供給装置の一実施例を示すブ
ロック図、図2は図1に示す自動ワイヤ供給装置の制御
内容を示すフローチャートである。ワイヤ放電加工機の
自動ワイヤ供給装置の構造については、図3及び図4に
示したワイヤ放電加工機に適用されている自動ワイヤ供
給装置でよく、ここでは、ワイヤ放電加工それ自体と同
様に、再度の説明を省略する。
【0025】図1のブロック図に示すように、ワイヤ放
電加工機には、ワイヤ放電加工の準備から、実際の放電
加工までを制御するコントローラ70が設けられてい
る。コントローラ70は、ワイヤ放電加工機の作動スイ
ッチ73、及び自動ワイヤ供給装置の作動スイッチ74
からのスイッチ操作による信号と、シリンダ装置3の作
動に伴う保持体20の上下限界位置を検出するリミット
スイッチ58,61からの信号の入力を受けて、予め組
み込まれているプログラムに従って、ワイヤ電極1の供
給とワイヤ放電加工とを実行する。コントローラ70
は、図3及び図4に基づいて既に説明したように、シリ
ンダ装置3、アニールローラ4,4、カッタ16、廃ワ
イヤクランプ19、引出しローラ32、挟持部材27,
27、ロック装置33等のワイヤ電極1の供給に関する
各作動部材を制御し、アニール処理をするために給電子
17,17への給電を制御している。特に、コントロー
ラ70は、アニールローラ4,4の回転速度を制御する
ことにより、ワイヤ電極1の送り速度を変更する。
【0026】コントローラ70は、また、水供給手段7
5を制御している。入口42にホースで接続される水供
給手段75は、吐出水量が可変な吐出容量可変型の水供
給ポンプである。吐出量可変の方式は、斜板式等、スト
ローク式、流量制御弁式等、任意の方式を採用すること
ができる。水供給手段75は、入口42においてローラ
ハウジング30に接続されて、誘導水をガイドローラ2
9の周辺からワイヤ電極1の進行方向に沿ってガイドパ
イプ31に向かって供給する。水供給手段75には切換
装置76が備わっており、切換装置76を制御して水供
給ポンプからの吐出水量Qwを変更することにより、入
口42からガイドパイプ31内を流れる誘導水流Wの強
さを、多段階(無断階も可)に変更することができる。
【0027】水供給ポンプは、例えば、工作物8とワイ
ヤ電極1との極間へ供給する加工液を供給する加工液供
給ポンプと共用することができる。この場合、水供給ポ
ンプから送り出される加工液を流す加工液通路を、加工
液を工作物8とワイヤ電極1との極間へ供給する加工液
通路と、入口42に供給する水通路との何れかの通路に
切り換える切換バルブ等が設けられる。ワイヤ放電加工
時には、切換バルブを作動して水供給ポンプからの加工
液を極間へ供給する加工液通路へ流し、また、ワイヤ電
極1をワイヤ供給系に供給する時には、切換バルブを作
動して水供給ポンプからの加工液を入口42からガイド
パイプ31へ水を流すように制御する。
【0028】コントローラ70には、タイマ71が備わ
っており、ワイヤ1が供給パイプ5からガイドローラ2
9を経て引出しローラ32に至るまでの供給を時間に基
づいて制御するときの、その時間をカウントしている。
コントローラ70は、また、入力されたワイヤ電極1の
線径を記憶する線径記憶部72を備えている。
【0029】この自動ワイヤ供給装置においては、ワイ
ヤ供給状態検出手段63は、常時、ワイヤ1の供給状態
を検出しており、コントローラ70のワイヤ供給状態判
断手段77は、ワイヤ1が工作物の挿通孔へ供給される
状態についてのワイヤ供給状態検出手段63から入力さ
れる検出信号に基づいて、ワイヤ1の供給状態が異常で
あると判断したときには、ワイヤ供給系の駆動制御を通
常の高速供給の制御状態からより慎重な低速駆動制御に
変更し、また誘導水の水流強さをより弱い強さになるよ
うに水供給手段75の制御を変更する。
【0030】図1に示す自動ワイヤ供給装置は、図2に
示す制御フローに従って制御される。即ち、ワイヤ放電
加工機で放電加工中に、図5に示すワイヤ電極を構成す
るワイヤ1が断線した場合、或いはワイヤ1の自動供給
が失敗した場合、ワイヤ供給状態検出手段63からワイ
ヤ1が撓んで工作物8の挿通孔26への異常供給状態に
相当する検出信号がコントローラ70に入力されると、
コントローラ70のワイヤ供給状態判断手段77はワイ
ヤ1の工作物の挿通孔への供給状態が異常であると判断
し、コントローラ70は、図2に示すような割込み処理
を行う。この割込み処理では、先ず、自動ワイヤ供給装
置が一時的に停止され(ステップ20)、その後、ワイ
ヤ1には再度のアニール処理が施され、不良部分を含む
ワイヤ1が切断され、切断されたワイヤ1は廃ワイヤク
ランプ19によって取り除かれて正常なワイヤ1が準備
され、更に、シリンダ装置3の作動によってワイヤ1は
供給パイプ5と共に上ワイヤヘッド6にまで送られる
(ステップ21)。
【0031】上ワイヤヘッド6から先のワイヤ電極1の
供給速度は、通常の送り速度から一層低下させた送り速
度に設定される。即ち、工作物8の挿通孔26を経てガ
イドパイプ31の入口に到達するまでの送り速度は、通
常時の低速速度Vsを更に低下した異常時低速速度Vs
aに設定されると共に、ガイドパイプ31の入口に到達
してから、ガイドパイプ31内を通じて引出しローラ3
2に到達するまでは、通常時の高速速度Vhを低下させ
た異常時高速速度Vhaに設定される(ステップ2
2)。更に、水供給装置75が供給する誘導水流Wの水
流強さは、吐出水量を少なくすることにより、弱に設定
される(ステップ23)。ステップ22及び23での設
定に従って、自動ワイヤ供給が再開される(ステップ2
4)。再開された自動ワイヤ供給工程において、ワイヤ
1が引出しローラ32に到達したか否かが判断される
(ステップ25)。ワイヤ1が引出しローラ32に到達
しない場合には、ステップ24の判定を繰り返し、ワイ
ヤ1が引出しローラ32に到達すれば、自動ワイヤ供給
装置は停止される(ステップ26)。その後、ワイヤ供
給は、通常のワイヤ1の場合と同様、放電加工における
送り制御に復帰する。
【0032】ワイヤ1の先端は、工作物8の挿通孔26
を経て、下ワイヤヘッド7を通った後、ガイドパイプ3
1の入口において誘導水流Wに乗る位置に到達するまで
は異常時低速速度Vsaで供給され、ガイドパイプ31
の入口に到達してからガイドパイプ31内を通じて引出
しローラ32に到達するまでは異常時高速速度Vhaで
供給され、通常のワイヤ1の場合よりも、全体的に遅い
速度で慎重に供給される。ワイヤ1の切断等の異常供給
状態では、ワイヤ1の先端部は、通常時よりも遅い送り
速度で慎重に自動供給されるので、工作物8の挿通孔2
6周りや、ガイドローラ29、ガイドパイプ31等に引
っ掛かり難くなり、ワイヤ1の供給の確実性が向上す
る。このとき、水供給手段75からは、低速に設定され
た送り速度に合わせて、水流強さが弱に設定された誘導
水流Wが供給されるので、ワイヤ1は、強い水流強さの
誘導水によって煽られてガイドローラ29に巻き付いた
り、ガイドローラ29からはみ出したり、或いはガイド
パイプ31に引っ掛かることなく、安定して引出しロー
ラ32まで誘導される。
【0033】ワイヤ1の送り速度は、アニールローラ
4,4の回転速度によって決定される。ワイヤ1の送り
制御は、ワイヤ1の到達をセンサで検出して行ってもよ
いが、センサの配設はコスト高を招くので、より低コス
トで行うため、既に説明したように送り速度毎に送り時
間を定めたタイマ71による制御で行うことができる。
異常時低速速度Vsaや異常時高速速度Vhaは、ワイ
ヤ1に対して一律に設定してもよいが、より精度の良い
制御を行うために、ワイヤ1の線径に応じて予め設定し
ておくこともできる。また、異常供給時のワイヤ1の送
り速度は、通常時の送り速度の1/2に設定すれば、安
定した供給に十分である。
【0034】誘導水流Wについては、ガイドローラ29
からガイドパイプ31への流れとして説明したが、これ
に限らず、下ワイヤヘッド7からガイドローラ29に至
るワイヤ1の供給を案内するのに用いる誘導水も含める
ことができる。更に、通常時のワイヤ1の送り速度は、
供給パイプ5から工作物8の挿通孔26を経たガイドロ
ーラ29までの送り速度と、ガイドローラ29から引出
しローラ32までの送り速度とに速度差を設けた例を示
したが、これに限らず、供給パイプ5からガイドローラ
29を経て引出しローラ32まで一定の送り速度でワイ
ヤ1を供給してもよい。この場合には、ワイヤ1に異常
供給状態が生じたときに、通常時の一定の送り速度より
も低速の送り速度が設定され、その低速の送り速度の設
定については、供給パイプ5からガイドローラ29まで
の送り速度をガイドローラ29から引出しローラ32ま
での送り速度よりも一層低速に設定することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明によるワイヤ放電加工における
自動ワイヤ供給装置は、上記のように構成されているの
で、ワイヤ電極が断線した場合、或いは一旦不成功に終
わった場合等、ワイヤ供給の異常状態が発生した場合に
は、ワイヤ電極が撓んだ状態を直ちに検知してコントロ
ーラの指令でワイヤ電極の送りを停止した後、自動ワイ
ヤ供給を再度実行するときに、ワイヤ電極は、送り速度
を低下されて工作物の挿通孔へと慎重に自動供給され
る。従って、ワイヤ電極が高速供給される場合に生じて
いたような、ワイヤ電極が工作物に接触したりガイドロ
ーラやガイドパイプ等の部品に絡まったりすることがな
く、常に良好なワイヤ供給を行うことができるので、自
動ワイヤ供給の成功率が向上する。従って、自動ワイヤ
供給装置は、良好な先端部を有するワイヤ電極を高速供
給して供給時間の短縮を図る場合のみならず、ワイヤ電
極の異常供給状態にも適用でき、自動ワイヤ供給装置の
適用範囲が拡大すると共に、自動ワイヤ供給の成功確率
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるワイヤ放電加工機における自動
ワイヤ供給装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す自動ワイヤ供給装置の割込み制御を
示すフローチャートである。
【図3】自動ワイヤ供給装置が適用われているワイヤ放
電加工機の概略図である。
【図4】図3に示すワイヤ放電加工機の一部を拡大して
示す説明図である。
【図5】従来の自動ワイヤ供給装置の制御フローを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 ワイヤ(ワイヤ電極) 5 供給パイプ 6 上ワイヤヘッド 7 下ワイヤヘッド 8 工作物 10 ヘッド 26 工作物の挿通孔 29 ガイドローラ 31 ガイドパイプ 32 引出しローラ 63 ワイヤ供給状態検出手段 70 コントローラ 75 水供給手段 77 ワイヤ供給状態判断手段 Va 低速送り速度 Vh 高速送り速度 Vsa 異常時低速送り速度 Vha 異常時高速送り速度 W 誘導水流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドに上下動可能に取り付けられたワ
    イヤ電極供給源から繰り出されるワイヤ電極を挿通して
    ガイドする供給パイプ、前記供給パイプの下方で前記ヘ
    ッドの下面から隔置して前記ヘッドに上下動可能に取り
    付けられた上ワイヤヘッド、前記上ワイヤヘッドの下方
    に設定された工作物の下方で前記上ワイヤヘッドに対向
    して設けられた下ワイヤヘッド、前記下ワイヤヘッドか
    ら送り出される前記ワイヤ電極をガイドパイプを通じて
    引出しローラへガイドするガイドローラ、及び前記ワイ
    ヤ電極を前記工作物の挿通孔に通す自動供給工程では、
    前記供給パイプを前記上ワイヤヘッドの上面近傍へ下降
    させ、前記供給パイプから前記上ワイヤヘッドに供給さ
    れた前記ワイヤ電極を前記工作物の前記挿通孔に通し前
    記ガイドローラへと自動供給を行うコントローラを具備
    したワイヤ放電加工機において、 前記コントローラは、前記工作物の前記挿通孔への前記
    ワイヤ電極の異常供給状態の検出信号に応答して、前記
    ワイヤ電極の再度の自動供給工程において前記ワイヤ電
    極の送り速度を通常の送り速度より低速にして前記ワイ
    ヤ電極を前記工作物の前記挿通孔へ供給することを特徴
    とする自動ワイヤ供給装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、前記工作物の前記
    挿通孔への前記ワイヤ電極の異常供給状態の検出信号に
    応答して、前記ワイヤ電極の送り速度を通常の送り速度
    のほぼ1/2程度にまで低下させる制御を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の自動ワイヤ供給装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記工作物の前記
    挿通孔への前記ワイヤ電極の異常供給状態の検出信号に
    応答して、前記下ワイヤヘッドを通過した前記ワイヤ電
    極を前記ガイドパイプにガイドする誘導水量の設定値を
    低下させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の自動ワイヤ供給装置。
  4. 【請求項4】 前記工作物の前記挿通孔への前記ワイヤ
    電極の異常供給状態は、前記ワイヤ電極が断線した状
    態、又は前記ワイヤ電極の供給が不成功に終わった状態
    であることを特徴とする請求項1に記載の自動ワイヤ供
    給装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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