JPH08323547A - ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置及びその方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置及びその方法

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JPH08323547A
JPH08323547A JP15265095A JP15265095A JPH08323547A JP H08323547 A JPH08323547 A JP H08323547A JP 15265095 A JP15265095 A JP 15265095A JP 15265095 A JP15265095 A JP 15265095A JP H08323547 A JPH08323547 A JP H08323547A
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wire
roller
rollers
electrode
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Takashi Mitsuyasu
隆 光安
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は工作物にワイヤ電極を自動的に供給す
るワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置に関し、特に
多数個取り加工に際してワイヤ電極を自動的に供給する
ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置に関し、ワイヤ
電極の自動供給の確認を供給当初の段階で検知すると共
に、自動供給をより確実に行うことができるワイヤ放電
加工機の自動ワイヤ供給装置を提供することを目的とす
る。 【構成】ワイヤ供給確認手段を下側ローラ50とワイヤ
電極上部ガイド6との間に配設し、この間のワイヤ電極
1の撓みを検出してワイヤ電極1の供給を確認するよう
にしているので、供給の初期段階でワイヤ電極1の自動
供給の有無を検知できることとなり、ワイヤ電極1の消
費を極力抑制できると共に、特に自動供給確認のための
給送されたワイヤ電極1が周辺の装置への絡み付き等に
よる再供給動作が不可能となることを未然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作物にワイヤ電極を自
動的に供給するワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置
に関し、特に多数個取り加工に際してワイヤ電極を自動
的に供給するワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワイヤ放電加工機の自動
ワイヤ供給装置として特開平2−145215公報にお
いて開示されるものがあった。この従来のワイヤ放電加
工機の自動ワイヤ供給方法を実行するための自動ワイヤ
供給装置を備えるワイヤ放電加工機の正面図を図6及び
図7に示す。また、この従来のワイヤ放電加工機の自動
ワイヤ供給方法の動作フローチャートを図8に示す。
【0003】前記各図において従来のワイヤ放電加工機
の自動ワイヤ供給装置に使用される自動ワイヤ供給装置
は、ワイヤ放電加工機のヘッド10の上部に取付けられ
る支持本体9及び前記ヘッド10の下部に取付けられる
支持体24の間に配設される一対のガイドロッド3と、
この一対のガイドロッド3に摺動自在に上下動する保持
体20と、この保持体20にセットビス25等で固定さ
れ、ワイヤ電極1をガイドする供給パイプ5と、前記保
持体20に取付けられ、ワイヤ電極1を挟持するアニー
ルローラ4と、前記支持体24に取付けられ、ワイヤ電
極1を挟持するコモンローラ15とを備える構成であ
る。
【0004】前記保持体20上には、アニールローラ4
の近傍にスレッドガイド12、給電ピン17及びパイプ
ホルダ13が配設される。また、前記支持体24上に
は、コモンローラ15の近傍にスライドレール14、切
断機16及び給電ピン17が配設される。このスライド
レール14は供給パイプ5の上下方向への摺動運動をス
ムーズにしている。このスライドレール14の下方に近
接して設置される切断機16は、良好なワイヤ電極1の
端部を準備するため、ワイヤ電極1の先端部を整えるよ
うにワイヤ電極1を切断するものである。即ち、切断機
16は、通常、ワイヤ電極1の先端をスタート穴26に
挿入して工作物8に所定の加工形状をワイヤ放電加工し
た後に、該ワイヤ電極1を切断し、次いで、ワイヤ電極
1の先端を新たに別のスタート穴26又は別の工作物の
スタート穴26に挿入するため、或いは後述の加工孔2
7に挿入できるように先端を整える機能を有するもので
あるが、この切断機16は、この機能に加えてスタート
穴26及び加工孔27に対して、挿入再トライを行う場
合に、ワイヤ電極1の端部を整えるためにワイヤ電極1
の端部を切断して排除するためにも機能させるものであ
る。
【0005】なお、前記自動ワイヤ供給装置のスレッド
ガイド12の前段には、フェルトブレーキローラ11及
び方向変換ローラ7が支持本体9に配設され、ワイヤ電
極1に所定のテンションを付与した状態で前記供給パイ
プ5に送給するように構成される。
【0006】また、支持体24の下面に近接し且つヘッ
ド10に固定された支持体23には、ワイヤ電極1のガ
イドを行うローラ18、供給パイプ5の先端部が下方へ
降下する場合に必要以上降下するのを阻止するためのパ
イプストッパ19、及びワイヤ電極上部ガイド6が取付
けられている。ワイヤ電極上部ガイド6については、詳
細に示されていないが、ダイスガイド、噴流ノズル、給
電子、給電子押え等が組み込まれ構成される。
【0007】この従来の自動ワイヤ供給装置を備えるワ
イヤ放電加工機は、上記のように構成されており、次の
ように作動する。即ち、ワイヤ電極1はソースボビンに
巻き上げられているが、ワイヤ放電加工機にこのソース
ボビンを装填し、このソースボビンから自動ワイヤ供給
装置によって繰り出される。通常、自動ワイヤ供給装置
は、各種のローラ、例えば、方向変換ローラ、テンショ
ンローラ、ブレーキローラ、ワイヤ電極断線センサー等
から成るワイヤ走行系を有しており、該ワイヤ走行系を
通じてワイヤ電極1は、工作物8との間で構成される放
電加工部位へと送り込まれる。図中では、ワイヤ走行系
のテンションローラの下流に位置する方向変換ローラ2
が示されており、ワイヤ電極1は、該方向変換ローラ2
から方向変換ローラ7、フェルトブレーキローラ11、
スレッドガイド12、アニールローラ4、供給パイプ
5、コモンローラ15及びガイドローラ18を順次通っ
て、ワイヤ電極上部ガイド6へ送り込まれ、最後に工作
物8との放電加工部位へ供給される。
【0008】また、ワイヤ電極1をスタート穴26に対
してスムースに挿入できるように、ワイヤ電極1に対し
てスタート穴などの孔に挿入するのに先立って、ワイヤ
電極1をコモンローラ15まで通したときに、アニール
ローラ4及びコモンローラ15によって一旦、ワイヤ電
極1を挟持し、次いでアニールローラ4に設けた給電ピ
ン17とコモンローラ15に設けた給電ピン17との間
に電圧をかけ、ワイヤ電極1に電流を通し、ワイヤ電極
1の端部に対してアニール動作を行う。このアニール動
作によって、ワイヤ電極1は捻じれ、歪等のくせが取ら
れて、ワイヤ電極1は直線状に伸長するよいうになり、
スタート穴26、或いは加工孔27にスムースに挿入さ
れ易くなる。
【0009】第6図には、ワイヤ放電加工機において、
保持体20をガイドロッド3に沿って上方へ移動させ、
供給パイプ5の下端部を支持体24に取付けた切断機1
6の上方に位置させた場合には、通常のワイヤ放電加
工、即ち工作物に対して所定の加工形状をワイヤ放電加
工する場合、又は加工形状のワイヤ放電加工後にワイヤ
電極1を切断する場合に、ワイヤ電極1の先端部を切断
して排除する場合が示されている。また、第5図には、
ワイヤ放電加工機において、保持体20をガイドロッド
3に沿って下方へ移動させ、供給パイプ5の下端部を支
持体24に取付けたパイプストッパ19の上面に位置さ
せた場合には、工作物8に対して所定の加工形状をワイ
ヤ放電加工している場合、ワイヤ電極1が断線した時
に、ワイヤ電極1を工作物8の加工孔27に通してワイ
ヤ電極1を供給する場合が示されている。
【0010】次に、この発明による自動ワイヤ供給方法
の一実施例を、ワイヤ放電加工機を示す第6図及び第7
図、並びに作動を示す図8のフローチャートを参照して
説明する。ここでは、ワイヤ電極1が断線したとき、ワ
イヤ電極1のワイヤ電極供給口を断線点から加工軌跡に
沿って僅かにバックさせた実施例について説明してい
る。しかしながら、ワイヤ電極1を加工軌跡に沿ってバ
ックさせることなく、断線点でワイヤ電極1を挿入トラ
イしてもよい。
【0011】まず、前提条件の処理として、ワイヤ放電
加工機によって工作物8を放電加工するため、細穴放電
加工装置或いはスタート穴加工装置によってスタート穴
26が穿孔された工作物8をワークテーブル21にクラ
ンプ22によって固定し、図示を省略するボビンに巻か
れたワイヤ電極1を端部から引き出して方向変換ローラ
2、7からコモンローラ15まで操作者が手作業で配設
する(ステップ40)。即ち、ワイヤ電極1をソースボ
ビンからテンションローラ、方向変換ローラ等の各種ロ
ーラを通じて方向変換ローラ2、7、フェルトブレーキ
ローラ11、スレッドガイド12、アニールローラ4を
順次通って供給パイプ5内へ送り込み、ワイヤ電極1の
先端部が供給パイプ5の下端部から露出して突出状態に
なるように設定する。この前提条件の処理が完了すると
ワイヤ放電加工機におけるメインスイッチ、モータ、サ
ーボモータ等の作動をオンにする(ステップ41)。
【0012】ワークテーブル21を作動して工作物8に
形成されたスタート穴26の上方へワイヤ電極上部ガイ
ド6のワイヤ電極供給口が位置するように位置設定す
る。即ち、モータ送り機構を作動してクロススライド上
のワークテーブル21の位置を調節して、ワークテーブ
ル21に固定した工作物8に対してスタート穴26の部
位の上方に対向状態に、ワイヤ電極1即ちワイヤ電極上
部ガイド6のワイヤ電極供給口が位置するように位置設
定する。この場合に、供給パイプ5は第6図に示す位置
にある(ステップ42)。
【0013】前記スタート穴26に対する位置設定が終
了すると、ワイヤ電極1を自動的に供給する自動ワイヤ
供給装置をオン状態に作動させる(ステップ43)。保
持体20に設定した一対のアニールローラ4を互いに接
近させ、また支持体24に設置した一対のコモンローラ
15を互いに接近させることによって、ワイヤ電極1の
所定の部位をそれぞれ挟持する(ステップ44)。
【0014】アニールローラ4に設けた給電ピン17と
コモンローラ15に設けた給電ピン17との間に電圧を
印加し、ワイヤ電極1に電流を流し、ワイヤ電極1に対
してアニール動作を行い、ワイヤ電極1の曲りをとる
(ステップ45)。供給パイプ5の下流に設置した切断
機16を作動してワイヤ電極1の先端部を切断し、ワイ
ヤ電極1の先端部を整える(ステップ46)。
【0015】コモンローラ15の接近状態を離反させて
ワイヤ電極1の下部の挟持状態を解放し、自動ワイヤ供
給装置を作動してワイヤ電極1の供給指令を出すと共
に、保持体20をガイドロッド3に沿って降下させ、第
7図に示すように保持体20に固定した供給パイプ5の
下端部がパイプストッパ19に当接するまで該保持体2
0を降下させ、その位置で保持体20の降下を停止させ
る(ステップ47)。
【0016】アニールローラ4を作動してワイヤ電極1
の繰出し供給を行い、ワイヤ電極1を供給パイプ5、ワ
イヤ電極上部ガイド6のワイヤ電極供給口から工作物8
のスタート穴26にワイヤ電極1を挿入することを試み
る(ステップ48)。ワイヤ電極1が工作物8のスター
ト穴26に挿入する動作が成功したか否かを検出し判断
する。ワイヤ電極1が工作物8のスタート穴26に挿入
できたか否かを判断する(ステップ49)。ワイヤ電極
1の挿通がなされたと判断された場合には、アニールロ
ーラ4がワイヤ電極1の繰出しを停止して作動を完了す
る(ステップ50)。
【0017】ワイヤ電極1が工作物8のスタート穴26
に挿入できない場合には、挿入作動のトライ回数Nをカ
ウントする(ステップ51)。ワイヤ電極1のスタート
穴26への挿入作動のトライ回数Nが、所定の回数N
1、例えば5回以内で挿入が成功するか否かを判断す
る。即ち、N1≧Nであるか否かを判断する(ステップ
52)。
【0018】ワイヤ電極1の挿入動作において、挿入ト
ライが失敗した場合には、まず、挿入トライ回数Nが所
定の回数N2、例えば2回まで即ちN2≧Nの場合には、
保持体20即ち供給パイプ5をわずかに上昇させて再び
下降させて挿入の再トライ、或いはアニールローラ4を
僅かに逆転させてワイヤ電極1を僅かに上昇させて再び
下降させて挿入トライする(ステップ52A)。しかし
ながら、挿入トライ回数Nが所定の回数N2で成功でき
ず、それ以上の場合で且つ所定の回数N1以下即ちN1≧
N>N2の場合には、ワイヤ電極1の先端を整えるた
め、ワイヤ電極1の先端部位を切断除去するため保持体
20と共に供給パイプ5を上昇させ、処理をステップ4
4に戻る(ステップ52B)。
【0019】ワイヤ電極1のスタート穴26への挿入作
動のトライ回数Nが、所定の回数N1、例えば、5回以
上である場合には、加工屑が詰まった状態、或いはワイ
ヤ電極1の先端が曲がった状態、スタート穴26への位
置決めが正確に行われていない状態等の異常状態が発生
しているとして、処理がステップ42に戻る。この場合
には、同一のスタート穴に対してワイヤ電極1を通す
か、又は同一の工作物8に対して別のスタート穴が穿孔
されている場合には、その別のスタート穴に対してワイ
ヤ電極1を通す動作を行う。別のスタート穴に対してワ
イヤ電極1を通す作動をした場合には、後で再びワイヤ
電極1を通すことができなかったスタート穴に対して挿
入の再トライを行ってもよい(ステップ53)。
【0020】ワイヤ電極1を工作物8のスタート穴26
に挿入できた時には、アニールローラ4によるワイヤ電
極1の供給を停止し、アニールローラ4を互いに離反状
態にしてワイヤ電極1の挟持状態を解放する(ステップ
50)。保持体20及び供給パイプ5を、第6図に示す
位置まで上昇させ、工作物8に対して所定の加工形状の
ワイヤ放電加工を行う準備をする(ステップ54)。ワ
イヤ電極下部ガイド61の下流に配置されている巻取ロ
ーラを作動し、該巻取ローラによってワイヤ電極1を挟
持し、ワイヤ電極1を引き出すことができるようにする
(ステップ55)。
【0021】自動ワイヤ供給装置におけるワイヤ走行系
をワイヤ供給状態に設定し、即ち、各ガイドローラ18
がワイヤ電極1をガイドできる状態になるようにガイド
ローラ18を作動位置へとそれぞれ移動させて、ワイヤ
電極下部ガイド61の下流に配置された巻取ローラを作
動してワイヤ電極1を巻取ローラによって引き出し、工
作物8の加工部位にワイヤ電極1を供給即ち走行させ、
工作物8とワイヤ電極1との間に極間電圧を印加して放
電し(ステップ56)、該放電エネルギーによって工作
物8を放電加工すると共に、ワークテーブル21を作動
して工作物8に所定の加工形状が放電加工できるよう
に、ワイヤ電極1と工作物8との間で相対移動を行い放
電加工を実行する(ステップ57)。
【0022】ワイヤ電極1による工作物8に対する所定
の加工形状の放電加工が終了したか否かを判断する(ス
テップ58)。さらに、当該工作物8に対する総ての加
工が完了、即ち他にスタート穴が存在するか否かを判断
する(ステップ59)。他のスタート穴が存在さすると
判断された場合には、ワイヤ電極8を切断し(ステップ
61)、前記ステップ42へ戻り次の加工形状のスター
ト穴へ移動することとなる。
【0023】ワイヤ電極1による工作物8に対する所定
の加工形状の放電加工が終了したと判断された場合に
は、通常のワイヤ放電加工と同様に、放電加工の作動を
停止する(ステップ60)。また、同一の工作物8に放
電加工する別の加工形状が存在しない場合には、工作物
8を別の工作物と交換する。
【0024】従来のワイヤ電極回収装置として特公平6
−15125号公報に開示されるものがあり、この概略
構成図を図9に示す。同図において従来のワイヤ電極回
収装置は、ワイヤ電極下部ガイド61の下側に配設さ
れ、排出されるワイヤ電極1を取込んで案内する一対の
案内ローラ81a、81bと、この一対の案内ローラ8
1a、81bの側方に配設され、案内ローラ81a、8
1bで案内されたワイヤ電極1を巻取る一対の巻取ロー
ラ82a、82bと、前記案内ローラ81a及び巻取ロ
ーラ82aに巻回される無端ベルト83aと、前記案内
ローラ81b及び巻取ローラ82bに巻回され、無端ベ
ルト83aに接触して移動する無端ベルト83bとを備
える構成である。
【0025】前記ワイヤ電極下部ガイド61から排出さ
れるワイヤ電極1を一対の案内ローラ81a、81bで
巻込み、この巻込んだワイヤ電極1を無端ベルト83
a、83bとの間で挾持状態で移送して一対の巻取りロ
ーラ82a、82bで側方に巻取って排出する。
【0026】他の従来のワイヤ電極回収装置として特公
平6−75808号公報に開示されるものがあり、この
概略構成図を図9に示す。同図において他の従来のワイ
ヤ電極回収装置は、ワイヤ電極下部ガイド61の下方に
配設され、ワイヤ電極1と共に水を取込んで内蔵する方
向変換ローラ84bの回転に伴って側方へ水及びワイヤ
電極1を送出する方向変換機構84と、この方向変換機
構84に一端が接続される筒体で形成され、送出される
水及びワイヤ電極1を移送する案内パイプ85と、この
案内パイプ85の他端側に配設され、一対のローラでワ
イヤ電極1を挾持して巻取る巻取ローラ85a、85b
と、この巻取ローラ85a、85bの間を開閉する開閉
機構86とを備える構成である。
【0027】前記方向変換機構84はワイヤ電極1を供
給口84cから圧入される水と方向変換ローラ84bの
回転とにより円滑に方向を変換して案内パイプ85内に
移送する。さらにワイヤ電極1の排出動作時において
は、案内パイプ85内を水と共にワイヤ電極1が送出さ
れると開閉機構86により巻取ローラ85a、85bを
開放状態にして案内パイプ85内の水及びワイヤ電極1
の通過を容易にしている。また、前記排出動作後に巻取
ローラ85a、85bを閉じた状態にして、ワイヤ電極
1を挾持して巻取動作を実行する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ放電加工
機の自動ワイヤ供給装置は以上のように構成されていた
ことから、ワイヤ電極の自動供給の確認をアニールロー
ラ4と巻取ローラとの速度差をエンコーダで検出してい
たが、巻取ローラまでワイヤ電極1が到達しさらに所定
の長さを巻取ローラで巻取らなければアニールローラ4
の回転速度を検知できないことから、自動供給確認のた
めのワイヤ電極1の長さが長くなりワイヤ電極の消費量
が徒らに増大するという課題を有する。特に、自動供給
確認のためのワイヤ電極1が長くなると、ワイヤ電極1
の所定の供給ラインから外れて周囲の装置等に絡み付い
て再供給動作が不可能となる課題を有する。
【0029】また、巻取ローラで最初に巻取るワイヤ電
極1の先端部分は、アニール処理がなされていることか
ら、断線及び折れ等の外部からの損傷を受け易く、自動
供給動作の障害となる課題を有する。本発明は前記課題
を解決するためになされたもので、ワイヤ電極の自動供
給の確認を供給当初の段階で検知すると共に、自動供給
をより確実に行うことができるワイヤ放電加工機の自動
ワイヤ供給装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイヤ放電
加工機の自動ワイヤ供給装置は、ワイヤ電極上部ガイド
の前段に配設された2つのローラを一対として形成され
る二対の上側及び下側の各ローラでワイヤ電極を挟持す
ると共に各ローラ間においてワイヤ電極を伸長状態でア
ニール動作を行い、前記アニール動作後に二対の上側及
び下側の各ローラ間におけるワイヤ電極を切断機により
切断し、当該ワイヤ電極をワイヤ電極上部ガイドを通し
て、工作物の加工領域に挿通するワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給装置において、前記下側ローラとワイヤ電
極上部ガイドとの間におけるワイヤ電極の撓みに基づい
てワイヤ電極の供給を確認するワイヤ供給確認手段を備
えるものである。
【0031】また、本発明に係るワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給方法は必要に応じて、ワイヤ供給確認手段
が、下側ローラとワイヤ電極上部ガイドとの間に配設さ
れ、前記ワイヤ電極を挿通する導電性の枠体で形成さ
れ、当該環状体にワイヤ電極が撓んで接触した場合に検
出信号を出力するワイヤ撓み検出部と、前記検出信号に
基づいてワイヤ電極の供給の有無を判断するワイヤ供給
判断部とを備えるものである。
【0032】また、本発明に係るワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給方法は必要に応じて、ワイヤ電極上部ガイ
ドの前段に配設されて2つのローラを一対として形成さ
れる二対の上側及び下側の各ローラでワイヤ電極を挟持
すると共に各ローラ間においてワイヤ電極を伸長状態で
アニール動作を行なうアニール工程と、前記アニール工
程後に二対の上側及び下側の各ローラ間におけるワイヤ
電極を切断機により切断し、当該ワイヤ電極をワイヤ電
極上部ガイドを通して工作物の加工領域に挿通する挿通
工程を備え、前記ワイヤ電極下部ガイドの後段に配設さ
れ、一対の巻取ローラによりワイヤ電極を回収するワイ
ヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法において、前記挿通
工程は前記一対の巻取ローラ及び一対の下側ローラを各
々離反状態にして前記一対の上側ローラを挿通動作にお
ける当初の所定時間だけ供給方向に駆動させ、ワイヤ電
極が上側及び下側の各ローラ間の間隔に相当する長さだ
け巻取ローラの位置を通過した後に前記一対の巻取ロー
ラを接近させ、一対の巻取ローラがワイヤ電極を挾持し
た状態で、巻取ローラを回転させてワイヤ電極を巻取る
ものである。
【0033】
【作用】本発明においては、ワイヤ供給確認手段を下側
ローラとワイヤ電極上部ガイドとの間に配設し、この間
のワイヤ電極の撓みを検出してワイヤ電極の供給を確認
するようにしているので、供給の初期段階でワイヤ電極
の自動供給の有無を検知できることとなり、ワイヤ電極
の消費を極力抑制できると共に、特に自動供給確認のた
めの給送されたワイヤ電極が周辺の装置への絡み付き等
による再供給動作が不可能となることを未然に防止す
る。
【0034】また、本発明においては、導電性の枠体へ
のワイヤ電極の接触によりワイヤ撓み検出部がワイヤ電
極の撓みを検出して検出信号を出力し、この検出信号に
基づいてワイヤ供給判断部がワイヤ電極の供給の有無を
判断するようにしているので、ワイヤ電極の自動供給を
より確実に確認・検知することができる。
【0035】また、本発明においては、ワイヤ電極の自
動挿通における当初の所定時間だけワイヤ電極を供給
し、この所定時間の供給の後にワイヤ電極を一対の巻取
ローラ位置を所定の長さだけ通過させて供給し、この通
過させたワイヤ電極を離反状態にある一対の巻取ローラ
を接近させ、この巻取ローラによりワイヤ電極を挾持し
た状態で、一対の巻取ローラを回転することにより巻取
るようにしたので、精密なワイヤ電極上部及び下部の各
ガイドを確実に挿通できる。さらに、一対の巻取ローラ
を離反状態からワイヤ供給後に接近させてワイヤ電極を
一対の巻取ローラで挾持して静止状態から徐々に所定の
回転速度に移行して巻取るようにしているので、巻取ロ
ーラの巻取り時のワイヤ電極の断線を未然に防止できる
と共に、ワイヤ電極の供給確認をより正確に検出でき
る。
【0036】
【実施例】
(本発明の一実施例)以下、本発明の一実施例を図1な
いし図3に基づいて説明する。この図1は本実施例に係
るワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置を備えるワイ
ヤ放電加工機の正面図、図2は図1記載のワイヤ放電加
工機におけるワイヤ撓み検出部の動作説明図、図3は図
1に記載のワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給
経路詳細図、図4は本実施例に係るワイヤ放電加工機の
自動ワイヤ供給方法の動作フローチャートである。
【0037】同図において本実施例に係るワイヤ放電加
工機の自動ワイヤ供給方法に使用するための自動供給装
置は、ワイヤ放電加工機のヘッド10の上部に取付られ
る支持体9及び前記ヘッド10の下部に取付けられる支
持体24の間に配設され、エアポンプ(図示を省略)か
らの空気の供給・排気によりシリンダ内の永久磁石を摺
動移動させるエアシリンダ30と、このエアシリンダ3
0の外周辺に対向して環状に配設される永久磁石を有
し、この永久磁石に固着されてエアシリンダ30に沿っ
て上下動する保持体20と、この保持体20にセットビ
ス25等で固定され、ワイヤ電極1をガイドする供給パ
イプ5と、前記保持体20に回動自在に駆動するように
一対のローラを対向して取付られ、この一対のローラを
離反・接近させて接近したときに回転駆動する上側ロー
ラ40と、前記支持体24に一対のローラを対向して取
付られ、この一対のローラを離反接近させる下側ローラ
50と、前記支持体24の下端側に配設され、上側ロー
ラ40から供給されるワイヤ電極1の供給を確認するワ
イヤ電極供給確認手段90とを備える構成である。
【0038】前記上側ローラ40の機能は下記の通りで
ある。一対のローラを相対向させて互いに接近させてワ
イヤ電極1を挾持した状態で、ワイヤ電極1を下方へ送
出する方向(正転方向)に回転させてワイヤ電極1の挿
通工程を実行すると共に、ワイヤ電極1を上方向へ戻す
方向(逆転方向)に回転させてワイヤ電極1のアニール
工程を実行する。自動ワイヤ供給動作以外での工作物8
の加工穴へワイヤ電極1を供給する時は、前記上側ロー
ラは一対のローラを離反させてワイヤ電極1を開放させ
た状態になる。
【0039】前記下側ローラ50は、一対のローラを接
近させてワイヤ電極1を挾持してワイヤ電極1のアニー
ル工程を実行する。工作物8の加工領域へワイヤ電極1
を供給する時は、前記下側ローラ50は、一対のローラ
を離反させてワイヤ電極1を開放する。なお、本実施例
においては下側ローラ50を一対のローラで構成した
が、相互に対向する面が凸状曲面で形成されるものであ
れば回転・非回転各種の部材で構成することもできる。
【0040】前記エアシリンダ30は、シリンダ内の永
久磁石の移動に伴ってこれに磁気結合した外周辺の環状
の永久磁石付の保持体20を所定の範囲内で上下動させ
る構成である。この上下動の移動範囲は、エアシリンダ
30の複数回の試行によって得られる慣性等の制動誤差
を考慮した許容値を加算して設定される。また、この設
定された移動範囲となるようにエアシリンダ30に対し
て図示を省略するエアポンプから設定量の空気が供給さ
れる。
【0041】前記ワイヤ電極供給確認手段90は、前記
支持体24の下端側に配設され、上側ローラ40から供
給されるワイヤ電極1と挿通する導電性の円環状体91
aを収納して形成され、この円環状体91aにワイヤ電
極1が撓んで接触した場合に所定電位の検出信号を出力
するワイヤ撓み検出部91と、この検出信号に基づいて
ワイヤ電極1の供給の有無を判断するワイヤ供給判断部
92とを備える構成である。
【0042】また、前記ワイヤ放電加工機は自動ワイヤ
供給装置の後段側であってワイヤ電極上部ガイド6及び
ワイヤ電極下部ガイド61と巻取ローラ70との間にワ
イヤ電極回収装置80が配設される。このワイヤ電極回
収装置80は、ワイヤ電極下部ガイド61の下方に配設
される方向変換ローラ41と、この方向変換ローラ41
を収納し、上方の図示矢印S方向からワイヤ電極1を搬
入すると共に、図示矢印P方向から水が圧入されてこの
水と共にワイヤ電極1を後段の排出口42aから送出す
る方向変換部42と、この排出口42aに一端が接続さ
れ、水及びワイヤ電極1を側方に移送する案内パイプ5
1と、この案内パイプ51の他端に接続され、水のみを
図示矢印R方向へ分離して排出すると共に、ワイヤ電極
1を後段の巻取ローラ70側の図示矢印Q方向へ送出す
る水分離部52とを備える構成である。なお、前記方向
変換部42において圧入される水は、水以外の液体、そ
の他気体であってもよい。
【0043】次に、前記構成に基づく自動ワイヤ供給装
置及びワイヤ電極回収装置を備えるワイヤ放電加工機を
用いて本実施例に係るワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供
給方法の動作について説明する。まず、前記従来装置
(ステップ40からステップ43に相当)と同様に、ワ
イヤ放電加工の前提条件となる処理を実行し(ステップ
10)、ワイヤ放電加工機の作動をオンにし(ステップ
11)、ワイヤ電極上部ガイド6をスタート穴26の上
方へ移動させて位置設定し(ステップ12)、自動ワイ
ヤ供給装置の作動をオン状態とする(ステップ13)。
以降の動作で従来装置と同じ場合にはその説明を省略す
る。
【0044】この状態においてワイヤ電極1の自動供給
動作に移行し、上側ローラ40、下側ローラ50及び巻
取ローラ70の各一対のローラを各々離反させて図2中
に破線で示す位置に移動させて各部の初期化を行なう
(ステップ14)。この初期化後に前記従来装置と同様
に自動ワイヤ供給装置の作動によってワイヤ電極1をソ
ースボビンからテンションローラ、方向変換ローラ等の
各種ローラを通じて方向変換ローラ2、7、フェルトブ
レーキローラ11、スレッドガイド12、上側ローラ4
を順次通って供給パイプ5内へ送り込み、ワイヤ電極1
の先端部が供給パイプ5の下端部から露出して突出状態
になるように設定する。さらに、自動供給のうちのアニ
ール工程へ移行し、上側ローラ40及び下側ローラ50
を図2中に実線で示す位置まで接近させてワイヤ電極1
を各々挾持する(ステップ15)。
【0045】このワイヤ電極1を挾持した状態で上側ロ
ーラ40を逆転方向(上方向)に駆動させてワイヤ電極
1を下側ローラ50との間でテンションを加え(ステッ
プ16)、上側ローラ40に押圧されて配設された給電
ピン17と下側ローラ50に押圧されて配設された給電
ピン17との間に電圧を印加してワイヤ電極1に電流を
流してこの電流によるジュール熱でアニール動作を実行
する(ステップ17)。
【0046】このアニール動作が完了すると下側ローラ
50の上流側(前段)であって供給パイプ5の下端より
下側に配設される切断機16を作動させてワイヤ電極1
を切断する(ステップ18)。この切断されたワイヤ電
極1の切断残部は切断機16の近傍に配設されたワイヤ
電極排出装置(図示を省略)でワイヤ供給の経路から側
方へ排出される(ステップ19)。
【0047】前記切断されたワイヤ電極1を上側ローラ
40及び下側ローラ50で挾持した状態で供給パイプ5
の保持体20が、この供給パイプ5の先端がワイヤ電極
上部ガイド6の上方近傍まで位置するように供給パイプ
5の保持体20を降下させる(ステップ20)。この保
持体20の降下動作は前記エアシリンダ30を上下方向
に駆動制御することにより実行される。このエアシリン
ダ30の駆動はエアポンプからの予め設定された設定量
の空気の供給により簡易且つ高速で行なわれることから
ワイヤ電極1の供給時間を短縮させることができる。
【0048】前記接近挾持状態にある下側ローラ50の
一対のローラを離反させて再度図2中に破線で示す位置
に移動させてワイヤ電極1を解放状態とする(ステップ
21)。この下側ローラ50を離反させた後に、上側ロ
ーラ40を正転方向(下方向)に予め演算された所定時
間T1だけ低速駆動させてワイヤ電極1を下方の後段側
へ移送供給する(ステップ22)。この低速移送により
切断機16からワイヤ電極上ガイド部6及びワイヤ電極
下部ガイド61、及び工作物8のスタート穴26を介し
てワイヤ電極回収装置80の方向変換ローラ41の下側
(図2中に示すL1、L2、L3、L4の各距離に相当する
部分)までワイヤ電極1が挿通される。前記低速駆動の
所定時間T1は、予め設定されて既知である切断機16
から工作物上面までの距離L1と、工作物下面から方向
変換ローラ41の下端までの距離L3と、予め既知の方
向変換ローラ41の直径に相当する距離L4と、工作物
8の厚みに相当する距離L2との総合計距離(L1+L2
+L3+L4)を上側ローラ40における低速時の送り速
度S1で除算することにより求めることができる。
【0049】また、前記方向変換ローラ41は方向変換
部42と一体となってワイヤ電極1を下方向への移動か
ら側方向への移動に変換している。この方向変換部42
は上方から供給されるワイヤ電極1を側方から圧入され
る水により方向変換ローラ41に沿って移送方向を変換
している。
【0050】前記ステップ22において上側ローラ40
の低速駆動が所定時間実行されると、供給パイプ5及び
この供給パイプ5の保持体20を上昇させる(ステップ
23)。この供給パイプ5が上昇するとワイヤ電極供給
確認手段90のワイヤ撓み検出部91がワイヤ電極1の
撓みを検出しているか否かをワイヤ供給判断部92が判
断する(ステップ24)。このステップ24において図
2(A)に記載するようにワイヤ電極1が円環状体91
aに接触することなく直線状となっている場合にはワイ
ヤ撓み検出部91が検出信号をワイヤ供給判断部92に
出力せず、このワイヤ供給判断部29はワイヤ電極1に
撓みが生じていると判断する。また、図2(B)に記載
するようにワイヤ電極1が撓んで円環状体91aに接触
している場合には、ワイヤ撓み検出部91が検出信号を
ワイヤ供給判断部92に出力し、このワイヤ供給判断部
92はワイヤ電極1が撓みを生じていると判断する。即
ち、このワイヤ電極1に撓みが生じる場合としては、工
作物8のスタート穴26への挿通が不適切である場合、
ワイヤ電極上部ガイド6又はワイヤ電極下部ガイド61
への挿通が適切でない場合、方向変換ローラ41、案内
パイプ51、水分離部52又は巻取ローラ70のいずれ
かにおいて挿通誤りがある場合等であり、いずれのワイ
ヤ電極1の供給が未完了と類推できる。
【0051】前記ステップ24においてワイヤ電極1の
撓みが検出された場合には前記ステップ15に戻り前記
各動作を繰り返すこととなる。また、このステップ24
でワイヤ電極1の撓みが検出されない場合には、前記上
側ローラ40を正転方向に予め演算された設定時間T2
だけ高速駆動させてワイヤ電極1を方向変換ローラ41
の下側から案内パイプ51及び水分離部52を通って一
対のローラが離反状態にある巻取ローラ70まで移送す
る(ステップ25)。
【0052】この設定時間T2は方向変換ローラ41の
側端から巻取ローラ70の側端までの距離L5及び上側
ローラ40から下側らローラ50までの間隔に相当する
距離Laの総合計距離(L5+La)を上側ローラ40に
おける高速駆動時の速度S2(S2>S1)で除算するこ
とにより求めることができる。
【0053】前記水分離部52は、後段の図示矢印Qの
方向へワイヤ電極1を送出すると共に、水のみを下方の
図示矢印Rの方向へ分離して放出し、一対のローラを分
離状態で待機する巻取ローラの後段にワイヤ電極1と共
に水が放出されることを防止している。
【0054】このように複雑なワイヤ電極上部ガイド6
及びワイヤ電極下部ガイド61と工作物8のスタート穴
26と方向変換部42とへのワイヤ電極1のそれぞれの
挿通を低速な移送速度S1で確実に挿通すると共に、直
線で距離の長い方向変換部42以降から巻取ローラ70
を所定の距離Laだけ通過するまでを高速な移動速度S2
で短時間で挿通することにより、ワイヤ電極1の挿通供
給を確実且つ迅速に行なうことができることとなる。特
に、前記巻取ローラ70から所定距離Laだけ通過させ
てこの巻取ローラ70の一対のローラを接近させて挾持
した状態で駆動することによりワイヤ電極1を巻取る
(ステップ26)。
【0055】このように、ワイヤ電極1の所定の距離L
aだけ通過した部分を巻取ローラ70で挾持して巻取る
ようにしているので、ワイヤ電極1の折れ等の損傷によ
りワイヤ電極1の供給不能を未然に防止する。即ち、ワ
イヤ電極1のアニール処理を施された先端から距離La
の部分は、アニール処理により機械的衝撃に対して弱く
なっているためである。
【0056】この上側ローラ40の一対のローラを図3
中に破線で示す位置まで各々分離さる(ステップ2
7)。この状態でエンコーダ(図示を省略)が巻取ロー
ラ70の巻取り駆動によりワイヤ電極1が巻取りローラ
70を通過したことを検出したか否かを判断する(ステ
ップ28)。このワイヤ電極1が巻取ローラ70を通過
したことの検出は、巻取ローラ70の一対のローラが回
転状態でエンコーダの検出値が「0」であればワイヤ電
極1は送られていないことになり、このエンコーダの出
力値が正の値として出力されているか否かにより正確に
検出できることとなる。
【0057】前記ステップ27でエンコーダがワイヤ電
極1の送りを検出したと判断された場合には、前記ワイ
ヤ電極上部ガイド6の中に配設される給電子(図示を省
略)と工作物8との間に極間電圧を印加し(ステップ2
9)、工作物8を装置した工作物取付台(図示を省略)
をX軸又はY軸方向に移動さたり、さらにU、V軸方向
に移動させて工作物8を放電加工する(ステップ3
0)。この放電加工が所定の加工形状について加工を完
了したか否かについて判断する(ステップ31)。総て
の加工が終了したと判断された場合には自動ワイヤ供給
装置及びワイヤ放電加工機の作動を停止させてプログラ
ムを終了する(ステップ32)。
【0058】前記ステップ27においてエンコーダがワ
イヤ電極1の巻取ローラ70の通過を検出しなかったと
判断された場合には、上側ローラでワイヤ電極1を巻上
げ(ステップ28−1)、ワイヤ電極1の端部を検出し
(ステップ28−2)、前記ステップ12に戻り再度ワ
イヤ電極1の自動供給動作を実行することとなる。この
場合に、前記図8に記載の従来方法と同様に所定回数の
試行の後に異常信号の発信等の処理を実行することがで
きる。
【0059】また、前記ステップ32において加工物8
における総ての加工が終了していないと判断された場合
には、次の加工工程に進むために切断機16でワイヤ電
極1を切断し(ステップ31−1)、前記ステップ15
に戻り再度前記動作を繰り返すこととなる。なお、前記
ステップ30−1でワイヤ電極1を切断した後に、この
切断した後段側のワイヤ電極1は巻取ローラ70で巻取
った後にステップ15に戻る。
【0060】なお、本実施例においてワイヤ電極供給確
認手段90を導電性の円環状体91aで形成する構成と
したが、導電性の矩形状、多角形状等の枠体で形成する
構成とすることもでき、又は導電性の線材を任意形状の
コイル状に形成する構成とすることもできる。
【0061】(本発明の他の実施例)図5は本発明の他
の実施例に係る自動ワイヤ供給装置におけるワイヤ電極
供給確認手段動作フローチャートを示す。同図において
他の実施例に係る自動ワイヤ供給装置は、前記図1ない
し図4に記載の実施例装置と同様にエアシリンダ30、
保持体20、供給パイプ5、上側ローラ40、下側ロー
ラ50及びワイヤ電極供給確認手段90その他を共通し
て備え、このワイヤ電極供給確認手段90の動作を異に
する構成である。
【0062】本実施例係る自動ワイヤ供給装置は、図4
に示すようにステップ10からステップ21までを前記
実施例と同様に実行する。このステップ21で下側ロー
ラ50の一対のローラを離反させた後は、供給パイプ5
及び当該供給パイプ5の保持体20を上昇させる(ステ
ップ211)。
【0063】この供給パイプ5を上昇させた後に上側ロ
ーラ40を正転方向(下方向)へ低速度で駆動を開始さ
せる(ステップ212)。この低速駆動が開始した後に
ワイヤ撓み検出部91の円環状体91a内に挿通された
ワイヤ電極1が撓みにより円環状体91aに接触したか
否かをワイヤ撓み検出部91から出力される検出信号に
より判断する(ステップ213)。このワイヤ電極1が
ワイヤ撓み検出部91において撓みを生じる場合として
は、前記実施例と同様に工作物8のスタート穴26へ挿
通誤りによる場合、ワイヤ電極上部ガイド6又はワイヤ
電極下部ガイド61への挿通誤りによる場合、方向変換
ローラ51、案内パイプ51、水分離部52又は巻取ロ
ーラ70における挿通誤りの場合等がある。
【0064】このステップ213においてワイヤ電極1
の撓みが検出された場合、ワイヤ撓み検出部91から検
出される検出信号をワイヤ供給判断部92が検出回数を
積算し(ステップ214)、この積算回数が予め設定さ
れた所定値(例えば、3回)以上か否かを判断する(ス
テップ215)。このステップ215で所定値(例え
ば、3回)以上でないと判断された場合には、上側ロー
ラ40を低速で所定角度(又は所定回転)だけ回転させ
る再試行動作を実行する(ステップ216)。
【0065】この再試行動作が完了すると前記ステップ
213に戻り、再度ステップ213から前記動作を繰り
返すこととなる。また、ステップ215で所定値(例え
ば、3回)以上であると判断された場合には前記図4の
ステップ15に戻り、前記動作を繰り返すこととなる。
【0066】前記ステップ213においてワイヤ電極1
の撓みが検出されない場合には、前記ステップ212で
開始された低速駆動が所定時間T1(前記実施例と同様
な演算により算出できる。)だけ実行されたかを判断す
る(ステップ27)。この所定時間T1だけ実行されて
いないと判断された場合には、この所定時間T1が経過
するまで低速駆動が実行されると共にこの実行の際にワ
イヤ電極1の撓みが検出されたか否かを判断する(ステ
ップ213)。
【0067】このステップ217において所定時間T1
の実行がなされたと判断された場合には、上側ローラ4
0を正転方向への高速駆動を開始する(ステップ21
8)。この高速駆動が開始した後にワイヤ撓み検出部9
1の円環状体91a内に挿通されたワイヤ電極1が撓み
により円環状体91aに接触したか否かをワイヤ撓み検
出部91から出力される検出信号により判断する(ステ
ップ219)。
【0068】このステップ219においてワイヤ電極1
の撓みが検出された場合、ワイヤ撓み検出部91から検
出される検出信号をワイヤ供給判断部92が検出回数を
積算し(ステップ220)、この積算回数が予め設定さ
れた所定値(例えば、3回)以上か否かを判断する(ス
テップ221)。このステップ221で所定値(例え
ば、3回)以上でないと判断された場合には、上側ロー
ラ40を低速で所定角度(又は所定回転)だけ回転させ
る再試行動作を実行する(ステップ222)。この再試
行動作が完了すると前記ステップ213に戻り、再度ス
テップ213から前記動作を繰り返すこととなる。
【0069】また、ステップ221で所定値(例えば、
3回)以上であると判断された場合には前記図4に記載
の図15に戻り、前記動作を繰り返すこととなる。前記
ステップ219においてワイヤ電極1の撓みが検出され
ない場合には、前記ステップ218で開始された低速駆
動が所定時間T2(前記実施例と同様な演算により算出
できる。)だけ実行されたかを判断する(ステップ22
37)。この所定時間T2だけ実行されていないと判断
された場合には、この所定時間T2が経過するまで高速
駆動が実行されると共にこの実行の際にワイヤ電極1の
撓みが検出されたか否かを判断する(ステップ21
9)。
【0070】このステップ223において所定時間T2
の実行がなされたと判断された場合には、前記図4に記
載のステップ26に移行して巻取ローラ70の一対のロ
ーラを接近させ、この接近により挾持した状態で駆動さ
せてワイヤ電極1を巻取る。以後は前記実施例と同様に
ステップ26からステップ32が実行される。このよう
にワイヤ電極1の移送を低速及び高速のいずれの駆動状
態において生じる供給誤りを検出できると共に、所定回
数の再試行動作でより確実なワイヤ電極1の供給ができ
ることとなる。
【0071】
【発明の効果】本発明においては、ワイヤ供給確認手段
を下側ローラとワイヤ電極上部ガイドとの間に配設し、
この間のワイヤ電極の撓みを検出してワイヤ電極の供給
を確認するようにしているので、供給の初期段階でワイ
ヤ電極の自動供給の有無を検知できることとなり、ワイ
ヤ電極の消費を極力抑制できると共に、特に自動供給確
認のための給送されたワイヤ電極が周辺の装置への絡み
付き等による再供給動作が不可能となることを未然に防
止するという効果を奏する。また、本発明においては、
導電性の枠体へのワイヤ電極の接触によりワイヤ撓み検
出部がワイヤ電極の撓みを検出して検出信号を出力し、
この検出信号に基づいてワイヤ供給判断部がワイヤ電極
の供給の有無を判断するようにしているので、ワイヤ電
極の自動供給をより確実に確認・検知することができる
という効果を有する。また、本発明においては、ワイヤ
電極の自動挿通における当初の所定時間だけワイヤ電極
を供給し、この所定時間の供給の後にワイヤ電極を一対
の巻取ローラ位置を所定の長さだけ通過させて供給し、
この通過させたワイヤ電極を離反状態にある一対の巻取
ローラを接近させ、この巻取ローラによりワイヤ電極を
挾持した状態で、一対の巻取ローラを回転することによ
り巻取るようにしたので、精密なワイヤ電極上部及び下
部の各ガイドを確実に挿通できる。さらに、一対の巻取
ローラを離反状態からワイヤ供給後に接近させてワイヤ
電極を一対の巻取ローラで挾持して静止状態から徐々に
所定の回転速度に移行して巻取るようにしているので、
巻取ローラの巻取り時のワイヤ電極の断線を未然に防止
できると共に、ワイヤ電極の供給確認をより正確に検出
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給方法に使用するための自動ワイヤ供給装置
を備えるワイヤ放電加工機の正面図である。
【図2】図1に記載のワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供
給装置におけるワイヤ撓み検出部の動作説明図である。
【図3】図1に記載のワイヤ放電加工機におけるワイヤ
電極の供給経路詳細図である。
【図4】本発明の一実施例に係るワイヤ放電加工機の自
動ワイヤ供給装置の動作フローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例に係るワイヤ放電加工機の
自動ワイヤ供給装置の動作フローチャートである。
【図6】従来のワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法
に使用される自動ワイヤ供給装置を備えるワイヤ放電加
工機の正面図である。
【図7】従来のワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法
に使用される自動ワイヤ供給装置を備えるワイヤ放電加
工機の加工中における使用状態を説明する正面図であ
る。
【図8】従来のワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給方法
の動作フローチャートである。
【図9】従来のワイヤ電極回収装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 2、7 方向変換ローラ 3 ガイドロッド 4 アニールローラ 5 供給パイプ 6 ワイヤ電極上部ガイド 8 工作物 10 ヘッド 15 コモンローラ 16 切断機 17 給電ピン 20 保持体 26 スタート穴 30 エアシリンダ 40 上側ローラ 41 方向変換ローラ 42 方向変換部 50 下側ローラ 51 案内パイプ 52 水分離部 53 水排出口 70 巻取ローラ 80 ワイヤ電極回収装置 90 ワイヤ電供給確認手段 91 ワイヤ撓み検出部 92 ワイヤ供給判断部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極上部ガイドの前段に配設され
    た2つのローラを一対として形成される二対の上側及び
    下側の各ローラでワイヤ電極を挟持すると共に各ローラ
    間においてワイヤ電極を伸長状態でアニール動作を行
    い、前記アニール動作後に二対の上側及び下側の各ロー
    ラ間におけるワイヤ電極を切断機により切断し、当該ワ
    イヤ電極をワイヤ電極上部ガイドを通して、工作物の加
    工領域に挿通するワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装
    置において、 前記下側ローラとワイヤ電極上部ガイドとの間における
    ワイヤ電極の撓みに基づいてワイヤ電極の供給を確認す
    るワイヤ供給確認手段を備えることを特徴とするワイヤ
    放電加工機の自動ワイヤ供給装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のワイヤ放電加工機
    の自動ワイヤ供給装置において、 前記ワイヤ供給確認手段は、下側ローラとワイヤ電極上
    部ガイドとの間に配設され、前記ワイヤ電極を挿通する
    導電性の枠体で形成され、当該環状体にワイヤ電極が撓
    んで接触した場合に検出信号を出力するワイヤ撓み検出
    部と、前記検出信号に基づいてワイヤ電極の供給の有無
    を判断するワイヤ供給判断部とを備えることを特徴とす
    るワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置。
  3. 【請求項3】 ワイヤ電極上部ガイドの前段に配設され
    て2つのローラを一対として形成される二対の上側及び
    下側の各ローラでワイヤ電極を挟持すると共に各ローラ
    間においてワイヤ電極を伸長状態でアニール動作を行な
    うアニール工程と、前記アニール工程後に二対の上側及
    び下側の各ローラ間におけるワイヤ電極を切断機により
    切断し、当該ワイヤ電極をワイヤ電極上部ガイドを通し
    て工作物の加工領域に挿通する挿通工程を備え、前記ワ
    イヤ電極下部ガイドの後段に配設され、一対の巻取ロー
    ラによりワイヤ電極を回収するワイヤ放電加工機の自動
    ワイヤ供給方法において、 前記挿通工程は前記一対の巻取ローラ及び一対の下側ロ
    ーラを各々離反状態にして前記一対の上側ローラを挿通
    動作における当初の所定時間だけ供給方向に駆動させ、
    ワイヤ電極が上側及び下側の各ローラ間の間隔に相当す
    る長さだけ巻取ローラの位置を通過した後に前記一対の
    巻取ローラを接近させ、一対の巻取ローラがワイヤ電極
    を挾持した状態で、巻取ローラを回転させてワイヤ電極
    を巻取ることを特徴とするワイヤ放電加工機の自動ワイ
    ヤ供給方法。
JP15265095A 1995-05-25 1995-05-25 ワイヤ放電加工機の自動ワイヤ供給装置 Expired - Lifetime JP3744968B2 (ja)

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