JP2683001B2 - カラー写真記録材料 - Google Patents

カラー写真記録材料

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JP2683001B2
JP2683001B2 JP62323048A JP32304887A JP2683001B2 JP 2683001 B2 JP2683001 B2 JP 2683001B2 JP 62323048 A JP62323048 A JP 62323048A JP 32304887 A JP32304887 A JP 32304887A JP 2683001 B2 JP2683001 B2 JP 2683001B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D249/041,2,3-Triazoles; Hydrogenated 1,2,3-triazoles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/305Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カプラー現像時に写真的に活性な基例えば
現像禁止剤を脱離するカプラーを含有する少くとも1つ
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラー写真記
録材料に関する。 発色的現像が、現像時に形像的に拡散でき且つある効
果を示す、例えばハロゲン化銀の現像に影響しうる物質
を脱離する化合物の存在下に行なうことができることは
公知である。この影響の結果更なる現像が禁止されるな
らば、問題の化合物はDIR化合物と呼ばれる(DIR=現像
禁止剤を脱離する)、このDIR化合物はカラー現像剤の
酸化生成物と反応し、禁止剤基が脱離して、処理中に染
料が生成せずに禁止剤を脱離する染料(DIRカプラー)
又は化合物を生成する化合物であつてもよい。そのよう
な化合物も狭い意味でDIR化合物と呼ばれる。 DIRカプラーは例えば米国特許第3,148,062号、第3,22
7,554号、第3,615,506号、第3,617,291号及び第2,414,0
06号から公知である。 しかしながら、現像中に脱離される拡散しうる写真的
に活性な化合物は例えば染料、カプラー、硬化剤、ハロ
ゲン化銀溶媒、カブリ剤、現像促進剤、現像剤化合物、
漂白禁止剤、漂白促進剤、媒染剤又は増感剤であつてよ
い。 脱離される現像禁止剤は一般に複素環族メルカプト化
合物又はベンゾトリアゾールの誘導体である。実質的に
無色の形で結合するDIR化合物に関しては、例えば米国
特許第3,632,345号、及び独国特許公報第2,359,295号及
び第2,540,959号を参照のこと。DIR化合物を用いれば、
像の品質に影響する多くの写真的効果を得ることができ
る。そのような効果は例えば明暗の減少、細かいカラー
粒子の生成、所謂エツジ(edge)効果による鋭敏性の改
良及び所謂重層(inter−image)効果による色の純粋性
及び色の光沢の改良を含む。これとの関連においては、
例えばフオトグラフイツク・サイエンス・アンド・エン
ジニアリング(photographic Science and Engineerin
g)、13、74(1969)におけるC.R.バール(Barr)、J.
R.サートル(Thirtle)及びP.W.ビツタム(Vittum)、
「カラー写真における現像禁止剤遊離カプラー(Develo
pment−Inhibitor−Releasing(DIR)Couplers in Colo
r Photography)」が参照できる。 染料の生成なしに結合するDIR化合物は、染料の生成
を伴うDIRカプラーよりも次の利点を有する。即ちそれ
は、形成される色とは無関係に同一の化合物がカラー写
真記録材料のすべての感光性層に使用しうるというよう
に、普遍的に使用することができる。これに対し、後者
のDIRカプラーはそれから生ずる色のために、それに基
づく2次的色密度が許容しえない層を除いたいくつかの
感光性層でだけで一般に使用することができない。上述
したDIR化合物の利点は、それが一般に後者のDIRカプラ
ーよりも反応性が低いという欠点で相殺される。従つて
実際には、DIRカプラー、必要ならばDIRカプラーから生
ずる色に従つて異なるスペクトル的に増感された層と会
合しなければならない2種又はそれ以上の異なつたDIR
カプラーを同一の記録材料に用いることが普通である。
通常、特に写真的に活性な化合物が更なる現像過程に影
響することが意図されている場合、この写真的に活性な
化合物は現像中にカプラーから迅速に脱離されることが
重要である。斯くして問題のカプラーが高活性であると
いうことは非常に望ましい。この関連において、カプラ
ーの結合位に連結された写真的に活性な化合物の基、所
謂脱離基に意味がある。 脱離しうる3−アルキルチオ−1,2,4−トリアゾール
基を含む黄色生成DIRカプラーは独国特許公報第2,842,0
63号に記述されている。そのようなDIRカプラーを青色
感光性のハロゲン化銀乳剤層に用いると、この層の色の
明暗を実質的に減ずることができるが、隣るハロゲン化
銀層、特に隣る緑色及び/または赤色感光性ハロゲン化
銀層への効果は比較的貧弱である。その故にこれらの公
知のDIRカプラーでは僅かな重層効果しかもたらすこと
ができない。 更に脱離しうる3−アルキルチオ−5−フリル−1,2,
4−トリアゾール基を含む独国特許公報第3,427,235号の
黄色生成DIRカプラーは、青色感光性層に用いた場合、
重層効果の意味においては満足しうる広範な効果を示
す。またそれは緑緑感光性層にも使用できるが、この場
合に十分な重層効果を生じさせるためには、それを多量
に使用しなければならず、従つて黄色側の濃度が高くな
りすぎ、これを補償しなければならない。これらの化合
物は赤色感光性層中では殆んど効果がない。 更に独国特許公報第2,655,871号には、置換された1,
2,4−トリアゾール環を結合位に有するマロンアミドの
誘導体が記述されている。この化合物の活性はDIRカプ
ラーとしてはかなり低い。 米国特許第4,049,458号は、結合位に結合された1,2,3
−トリアゾール環を含む種々の2当量カプラーを記述し
ている。この米国特許第4,049,458号には、1,2,3−トリ
アゾール基が脱離後にある効果を発現するという示唆は
何もなく、また事実これらの化合物に何か特別な効果を
見出すことはできなかつた。 本発明の目的は、現像中に1,2,3−トリアゾール環を
写真的に活性な化合物として脱離するカプラーを含有す
るカラー写真記録材料を提供することである。 本発明は、少くとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層
及びこれと会合するカツプリング位に結合した脱離しう
る1,2,3−トリアゾリル基を含むカプラーを含んでなる
カラー写真記録材料において、カプラーが下式 [式中、Aは写真現像条件下においてハロゲン化銀現像
剤の酸化生成物との反応の結果として、下式 に相当する基を脱離するカプラーの残基を表わし; TIMEはカプラーの、ハロゲン化銀現像剤の酸化生成物と
の反応において、これに結合したトリアゾール環と一緒
になつて脱離され且つ順次現像条件下にトリアゾール環
を遅れて脱離する結合を表わし; n=0、1又は2; R1及びR2は全体として脱離後に拡散しうる写真的に活性
な化合物である式(II) の化合物を与えるいずれかの置換基を表わす] に相当することを特徴とするカラー写真記録材料に関す
る。 特に置換基R1及びR2は本発明によると次の意味を有す
る。 R1はH、アルキル、アリール、−S−R3、−O−R3、−
CO−R3、カルボン酸エステル基、アミノ基、−CONR4−R
5又は複素環族基を表わし; R2はハロゲン、−OH、アルキル、ハロゲン;アルキル;
アリール;アミノ基;アルコキシ;アリーロキシ;アル
キルチオ;アリールチオ;ニトロ;シアノ;−CF3;及び
アシルからなる群から選択される少くとも1つの置換基
で置換されたフエニル基、ナフチル、−S−R3、−O−
R3、−CO−R3、炭素数が少くとも3のカルボン酸エステ
ル基、アミノ基、−CO−NR4−R5、シアノ又は複素環族
基を表わし; R3はアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
ル、アルケニル又はアルキニルを表わし; R4はアルキル、アラルキル、アリール、アシル、−NH2
又はアシルアミノを表わし; R5は水素を表わし又はR4と同一の意味を有し、或いはR4
及びR5が一緒になつて環式アミノ基を完成するのに必要
とされる残基を表わす。 式IのAで表わされるカプラーの残基は、カラー現像
時にシアン、マゼンタまたはイエロー染料を生成するカ
プラーの残基或いは更に実質的に無色の又はかすかしか
着色してない生成物を生成するカプラーの残基であつて
よい。多数のカラーカプラーが公知であり、これらは多
くの特許明細書に記述されている。例えば「ミツトタイ
ルンゲン・アウス・デン・フオルシユングスラボラトリ
エン・デア・アグフア、レベルクセン/ミユンヘン(Mi
tteilungen aus den Forschungslaborato rien der Agf
a,Leverkusen/Mnchen)」、第III巻111頁(1961)に
おけるW.ペルツ(Pelz)の「フアルブクツプラー(Farb
kuppler)」、及び「ザ・ケミストリー・オブ・シンセ
テイツク・ダイズ(The Chemistry of Synthetic Dye
s)」、第4巻34〜387頁、アカデミツク・プレス(Acad
emic Press)(1971)におけるK.ベンカタラマン(Venk
ataraman)を参考にすることができる。シアン・カプラ
ーは一般にフエノール性又はナフトール性構造を有す
る。参照、例えば米国特許第2,369,929号、米国特許第
2,772,162号、ヨーロツパ特許第0.067,689号、英国特許
第519,208号。マゼンタ・カプラーは5−ピラゾロン又
は種々のピラゾールに由来する。参照、例えば独国特許
公報第2,536,191号、第2,703,589号及び第2,813,522
号、そして英国特許第1,247,493号。 イエロー・カプラーは例えばα−アシルアセトアニリ
ド例えばピバロイル・アセトアニリド又はベンゾイルア
セトアニリドに由来する。参照、例えば米国特許第2,87
5,057号、第3,265,506号及び第4,359,521号、そして独
国特許公報第2,655,871号。実質的に無色の生成物を与
え且つ同時に写真的に活性な化合物を脱離するカプラー
は例えば米国特許第3,632,345号、第3,928,041号、第3,
958,993号、第3,961,959号、第4,052,213号、第4,088,4
91号に記述されている。 好適な具体例において、写真的に有用な化合物を脱離
する本発明のカプラーは式I a [式中、TIME、n、R1及びR2は上述の意味を有し; R6は複素環族又は炭素環族芳香族基を表わし; そして R7はアルキル又はR6に対して定義した如き残基を表わ
す] のDIRカプラーである。 R6又はR7で表わされる芳香族基はアリール基例えばフ
エニル或いは複素環族基例えばチアゾリル、ベンゾチア
ゾリル、チエニル又はピリジルであつてよい。該基は例
えばアルキル、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカル
ボニル、カルバモイル、スルフアモイル又はアシルアミ
ノで置換されていてもよい。残基R6及びR7の一方又は両
方はフエニルを表わすことが好適であり、この場合双方
のフエニル基は異なつて置換されていてもよい。式I又
はI aのTIMEで表わされる結合は、ハロゲン化銀現像剤
の酸化生成物とのカツプリング中にカプラーの結合位か
ら脱離した後、それに結合した写真的に活性な基、本発
明の場合には式IIに相当するトリアゾールを続く反応で
脱離することのできる基である。基TIMEは、そのような
基が存在する場合、それに対する写真的に活性な基がし
ばしば脱離し且つ遅れて活性になりうるからタイミング
(timing)基とも呼ばれる。公知のタイミング基は例え
ばO原子がカプラーの結合位に連結し、一方C原子が写
真的に活性な化合物のN原子に連結する基 (例えば独国特許公報第2,703,145号)、カプラーから
の脱離後に分子間親核置換反応を受け且つその過程で写
真的に活性な化合物を脱離する基(例えば独国特許第2,
855,697号)、カプラーからの脱離後に共役系に沿つて
電子移動が起こり、写真的に活性な化合物が脱離する基
(例えば独国特許公報第3,105,026号)、或いはX(例
えば−O−)がカプラーの結合位に結合し、一方C原子
が写真的に活性な化合物の原子に連結する、そしてRが
例えばアリール基である基 (例えばヨーロルパ特許第127,063号)である。 基TIMEは1つ又は更に2つの同一の又は異なる構造で
存在し、或いは(n=0の場合)全く存在しなくてもよ
い。 式I又はI aのR1、R2、R3、R4又はR7で表わされもし
くはこれらの置換基の1つに存在するアルキル基は直鎖
又は分岐鎖で置換又は未置換であり、そして炭素数20ま
でを有しうる。例はメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシル、オクチル、ドデシルである。アルキル基は例
えばヒドロキシル、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルケニルチオ、アシルアミノ又は環式イミド基で
置換されていてもよい。R1、R2で表わされる或いはR1
はR2で表わされるフエニル基の置換基として存在しうる
アルキル基は好ましくは炭素数4までを含み、更に特に
メチル基である。 R3で表わされるシクロアルキル基は例えばシクロヘキ
シルであり;アラルキル基(R3、R5)は例えばベンジル
であり;アルケニル基は例えばアリル又は2−ブテニル
であり;アルキニル基は例えばプロピニル基である。 R1又はR2で表わされる置換アミノ基は、アルキル、ア
ラルキル、アリール、アミノ及びアシルからなる群から
選択される(同一の又は異なる)置換基1つ又は2つで
置換されたアミノ基であり、そして該置換アミノ基は環
式アミノ基も含む。例えば及びで完成しうる環式ア
ミノ基は例えばピペリジノ、モルフオリノ、ピロリジ
ノ、又はピラゾニル基である。 例えば置換基R2及びR4の1つに例えばアシルアミノ基
に含まれるアシル基は脂肪族もしくは芳香族カルボン酸
又はスルホン酸に或いはカルバミン酸又はスルフアミン
酸又はカルバミン酸モノエステルに由来する。R1又はR2
で表わされるアシルアミノ基は例えば次の基;ウレイ
ド、チオウレイド、アルコキシカルボニルアミノ及びチ
オアシルアミノを含む。 環式イミド基は例えばサクシンイミド基、マレインイ
ミド基、フタルイミド基、ヘキサヒドロフタルイミド基
又は式 [式中、Qは炭素環又は複素環族の随時置換された環を
完成するのに必要とされる残部である] に相当する基である。 R1又はR2で表わされる複素環族基は例えばフリル、チ
アゾリル又は1,2,4−トリアゾリル基である。このよう
な複素環族基は更なる置換基例えばアルキル、アルコキ
シ、アルキルチオ(−S−R3)を含有していてもよい。 本発明によるカプラーの有利な性質は、多分1,2,3−
トリアゾール環が良好な脱離基で、カプラーが非常に反
応性となるように見えるばかりでなく、ハロゲン化粒子
に吸着され、従つてハロゲン化銀の現像中に起こる過程
に影響するというある傾向を有しているように見える事
実に帰せられる。写真的に活性な化合物の活性を決定す
る基は、ハロゲン化銀粒子の表面と特に良く接触するよ
うに見える。それ故に本発明によると、写真的に活性な
化合物は、好ましくはハロゲン化銀の現像に影響する化
合物、例えば現像促進剤、カブリ剤、漂白促進剤、又は
更に好ましくは現像禁止剤である。写真的に活性な化合
物が現像禁止剤である場合、式I及びI aの基R1及びR2
の少くとも1つは好ましくは−S−R3、−COOR8又は複
素環族基であり、R3は好ましくは炭素数7までのアルキ
ル、シクロアルキル、アラルキル、アルケニル又はアリ
ールを表わし、そしてR8はC2〜C10アルキル基又はアリ
ール基を表わす。 下式(III)及び(IV) [式中、TIMEはすでに定義した通りであり、そして Aはカプラーの残基であり; R3はC1〜C7アルキルであり; R9はH、CH3、−COO−(CH2−CH3であり; n=0又は1; p=1〜8の整数; q=0又は1] の1つに相当するカプラーを使用することは好適であ
る。 式(III)及び(IV)において、トリアゾール環の、
カプラーの結合位への結合に関してはいくつかの可能な
異性体があるが、その1つだけが示されている。しかし
ながら式(III)及び(IV)は他の異性体(ここには示
していない)に等しく当てはまるものとする。 本発明による写真的に有用な化合物の、特に現像禁止
剤の例を以下に示す: 本発明によるカプラーの例を以下に示す: C−2〃−C4H9 イエロー・カプラーの場合、本発明による式Iのカプ
ラーは、式V [式中,R7は随時1つ又はそれ以上置換されたアリール
基であり; R10はアシル基、例えばベンゾイル基、ピバロイル基又
はカルバモイル基であり; Halはハロゲン原子、特に塩素又は臭素である] に相当する公知のα−ハロアシルアセトアニリドを式II
に相当するトリアゾールと縮合させることにより容易に
得られる。 この反応は有利には有機溶媒例えばジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル又はアセトン中塩基例えばトリエ
チルアミン又は苛性アルカリの存在下に行なわれる。 禁止剤INH−1〜INH−18は、触媒としてのナトリウム
アルコレートの存在下に対応するアルコールと60〜110
℃で反応させることによりメチル−1H−1,2,3−トリア
ゾール−5−カルボン酸メチルエステル[クライン(Kl
ein)ら、ジエイ・ヘテロサイフリツク・ケム(J.Heter
ocyclic Chem.)、13、589(1976)]から製造した。禁
止剤INH−19〜INH−28、INH−37〜INH−39及びINH−50
〜INH−55は対応するトリアゾールカルボン酸クロライ
ドをトルエン中ピリジンの添加下に室温で反応させるこ
とにより製造される。 化合物INH−29〜INH−32は、4−メチル−1H−1,2,3
−トリアゾール−5−カルボン酸のチオセミカルバジド
とNaアルコレート触媒による縮合によつて得られるSH化
合物のアルキル化によつて製造した。 禁止剤INH−44〜INH−55に対する中間体である4−
(アルキル)−メルカプト−1H−1,2,3−トリアゾール
−5−カルボン酸エステルの製造は、ネメリンク(Neme
rynk)ら、コル・チエク・ケム・コミユン(Coll.Czec
h.Chem.Commun.)、51、215(1981)及びゲルダラー(G
oerdeler)ら、ベル(Ber.)、99、1618(1966)に記述
されている。 トリアゾールINH−56〜INH−59は例えば5−メチルカ
プト−1,2,3−トリアゾールの、例えば禁止剤INH−56の
場合臭化ブチルでアルキル化することにより製造され
る。 式IIに相当するトリアゾールは種々の互変異性体形で
存在し、従つて共鳴構造は対応するアゼニエーシヨン
(azeniation)に割り当りることができ、結合位の炭素
原子への結合は縮合反応中種々の環窒素原子を通して可
能であり、従つて対応する異性体の生成が説明しうる。
しかしながらこの異性は本発明によるDIRカプラーの性
能に何の影響もせず、斯くして可能な異性体の構造を議
論する必要はない。 本発明によるカプラーの製造は、例えば化合物C−2
及びC−27を参照にして以下に詳細に記述される。 化合物C−2の製造: 塩素化したカプラー の10g及び4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−
カルボン酸ブチルエステル3gをトルエン50ml中炭酸カリ
ウム4.1gと一緒に15時間撹拌した。氷酢酸7mlを添加
し、続いて1時間撹拌した。残渣を吸引別した後、溶
液を濃縮した。得られた油を、トルエン及び酢酸エチル
(95:5)の混合物を用いるシリカゲルのカラムクロマト
グラフイーにかけ、純粋な画分を濃縮した。このように
してた油をメタノール60ml中で終夜撹拌し、結晶を吸引
別し、メタノールで洗浄し、乾燥した。収量:化合物
C−2(DIRカプラー)2.5g。 化合物C−27の製造: 工程1:4−ブチルチオ−1,2,3−トリアゾール(INH−5 6) 4−メルカプト−1,2,3−トリアゾール−ナトリウム
塩−2水和物31.8g(0.2モル)を、メタノール200mlに
溶解した。臭化ブチル21.7ml(0.2モル)を添加し、混
合物を2時間還流した。次いで混合物を氷水上に注ぎ、
分離する油を塩化メチレン中に捕捉した。有機相を水洗
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去した後、生
成物を、トルエン及び酢酸エチル(20:2)の混合物を用
いるシリカゲルのカラムクロマトグラフイーにかけた。
透明な油を得た。 収量:22.8g(理論量の72%) 工程2:化合物C−27 酢酸エチル200ml中、工程1の生成物4.27g(30ミリモ
ル)、テトラメチルグアニジン5.75g(50ミリモル)の
混合物に、α−ブロムマロン酸ビス−(2−クロル−5
−ドデシロキシカルボニル)−アニリド20.7g(25ミリ
モル)を室温で撹拌しながら15分間にわたり一部ずつ添
加した。一時間撹拌した後、混合物を少量の酢酸を含む
氷水上に注いだ。有機相を分離し、水洗し、乾燥し、濃
縮した。油状残渣をメタノール及び酢酸エチル(3:2)
の混合物20mlと共に撹拌した。結晶化した時、生成物を
過によつて集めた。得られた生成物をメタノール及び
アセトニトリル(1:1)の混合物200mlで処理することに
より精製し、化合物C−27の6.9g(理論量の31%)を得
た:融点78〜79℃。 本発明による他の化合物も、すでに公知の標準的な方
法により同様に製造した。 本発明による化合物は、カラー写真、更に特に多層の
記録材料におけるカプラーとして用いるのに適当であ
る。それはイエロー・カプラーとして、主に可視光の青
色スペクトル範囲に敏感な感光性ハロゲン化銀乳剤層中
に好適に用いられ或いはそれと会合せしめられる。本発
明によるカプラーの特別な利点、即ちそのような化合物
が会合している層における現像の比較的低い禁止は、隣
る非会合層での現像の比較的高い禁止に加えて、問題の
多層カラー写真記録材料が主に青色に敏感なハロゲン化
銀乳剤の他に主に可視光の緑色及び赤色スペクトル範囲
に敏感な他の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含有するもの
ある時に、勿論特に適切である。同様にマゼンタ・カプ
ラーとして、本発明によるカプラーは好ましくは緑色に
感ずる層と、またシアン・カプラーとして赤色に感ずる
層と会合する。現像時に殆んど色を示さないカプラーは
偽色の危険なしに必要に応じて青色感光性層、緑色感光
性層又は赤色感光性層と或いはこれらの層のいくつかと
会合させることができる。 またそれがカラー・カプラーであるならば、本発明に
よるカプラーはその非常に高い活性のために所望の効
果、特に重層効果を得るために比較的少量で用いること
ができる。これは例えば本発明によるイエローDIRカプ
ラーを、過度な望ましくない副次的濃色化を層中で起こ
させずに、イエロー染料を生成する青色感光性層におい
てばかりでなく、他の層においても使用することを可能
にする。従つて本発明によるDIRカプラーは、イエロー
・カプラーとしてマゼンタ層及びシアン層においても有
利に使用しうる。これと同じことはマゼンタ・カプラー
及びシアン・カプラーにも当てはまる。 感光性のカラー写真記録材料の製造において、本発明
による非拡散性DIRカプラーは公知の方法で、随時他の
カプラーと一緒にハロゲン化銀乳液層又は他のコロイド
層のキヤスト溶液中に混入することができる。例えば油
溶性又は疎水性カプラーは、好ましくは適当なカプラー
溶媒(油性成剤)中の溶液から、随時湿潤剤又は分散剤
の存在下に親水性コロイド溶液に添加してもよい。親水
性キヤスト溶液は勿論結合剤の他に他の標準的な添加剤
を含有しうる。カプラーの溶液はハロゲン化銀乳剤層又
はいずれか他の水透過性層に対するキヤスト溶液に直接
分散させるべきでない。その代りに、それを最初に有利
には親水性コロイドの無感光性水溶液中に分散させ、そ
の後得られた混合物を、適用前の且つ随時用いた低沸点
有機溶媒の除去後の感光性ハロゲン化銀乳剤層又はいず
れか他の水透過性層に対するキヤスト溶液と混合すると
よい。 適当な感光性ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀又
はこれらの混合物の、随時10モル%までの少量のヨウ化
銀を含んだ通常使用されるいずれかの親水性結合剤中の
乳剤である。ゼラチンは写真層に対する結合剤として好
適に用いられるが、これは他の天然の又は合成の結合剤
で全体を或いは一部を代替してもよい。 乳液は普通に方法で化学的に且つスペクトル的に増感
させることができ、また乳液層及びいずれか他の無感光
性層は普通の方法により公知の硬化剤で硬化させること
ができる。 カラー写真記録材料は普通の3つの、即ち赤、緑及び
青色のスペクトル範囲の各の記録光に対して少くとも1
つのハロゲン化銀乳剤層を含む。この目的のために、感
光性層は公知の方法により、適当な増感染料でスペクト
ル的に増感せしめられる。青色感光性ハロゲン化銀乳剤
層は、多くの場合にハロゲン化銀の自然の感度が青色光
を記録するのに十分であるから必ずしもスペクトル的増
感剤を含有する必要がない。 言及される感光性層の各々は、単一層からなつていて
よく、或いは例えば所謂2重層配置における如き公知の
場合には2つ又は更にそれ以上のハロゲン化銀乳剤層を
含んでいてもよい(独国特許公報第1,121,470号)。普
通、赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層は緑色感光性のハロ
ゲン化銀乳剤層よりも層支持体の近くに配置され、後者
は順次青色感光性乳液層よりも近くに配置される。非感
光性のイエローフイルター層は一般に緑色感光性層及び
青色感光性層の間に配置される。しかしながら他の配置
も可能である。現像剤酸化生成物の望ましくない拡散を
防ぐ試剤を含有しうる非感光性中間層は一般に異なるス
ペクトルに感ずる層間に配置される。同一のスペクトル
的感度のいくつかのハロゲン化銀乳剤が存在する場合、
それらは互いに直接隣つて或いは異なるスペクトル的感
度の感光性層がそれらの間に存在するように配置させる
ことができる[独国特許公報第1,958,709号、第2,530,6
45号及び第2,622,922号)。 発色現像による多色像の生成のためのカラー写真記録
材料は、普通異なる成分染料像シアン、マゼンタ及びイ
エローを、異なるスペクトル的感度のハロゲン化銀乳剤
層との空間的及びスペクトル的会合で生成せしめるため
の非拡散性カラーカプラーを含有する。 本発明の関連において、空間的会合とはカラーカプラ
ーがハロゲン化銀乳剤層に対して空間的関係で存在し、
その両者が現像中に生成する銀像とカラーカプラーから
生ずる染料像との間で形像的に一致するように相互作用
しうることを意味する。この結果は一般にカラーカプラ
ーがハロゲン化銀乳剤層それ自体に又は隣る、随時非感
光性の結合剤層に含まれるという事実によつて達成され
る。 スペクトル的会合とは、感光性ハロゲン化銀乳剤層の
各々のスペクトル的感度及び特別な空間的に会合したカ
ラーカプラーから生ずる成分染料像の色が互いにある関
係をもつている、即ち他の色と関連する成分染料像(一
般例えばその順序でシアン、マゼンタ又はイエローの
色)がスペクトル的感度の各(赤、緑、青色)と会合す
ることを意味する。1つ又はそれ以上のカラーカプラー
は異なるスペクトル的に増感されたハロゲン化銀乳剤層
の各と会合していてもよい。同一のスペクトル的感度の
いくつかのハロゲン化銀乳剤層が存在する場合、それら
の各々はカラーカプラーを含有することができ、この問
題のカラーカプラーは必ずしも同一でる必要がない。そ
れらはカラー現像中に少くとも実質的に同一に色、普通
の問題のハロゲン化銀乳剤層が主に感ずる光の色の補色
を生成することだけが要求される。 それ故に、好適な具体的において、シアン成分染料像
を生成するための少くとも1つの非拡散性カラーカプラ
ー、一般にフエノール又はα−ナフトール型のカプラー
は赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層と会合する。有利なシ
アンカプラーは例えばヨーロツパ特許第0,028,099号、
第0.067,689号、第0,175,573号及び第0.184,057号に記
述されている。マゼンタ成分染料像を生成する少くとも
1つの非拡散性カラーカプラー、普通5−ピラゾロン、
インダゾロン又はピラゾロアゾール型のカラーカプラー
は緑色感光性のハロゲン化銀乳剤層と会合する。最後に
イエロー成分染料像を生成する少くとも1つの非拡散性
カラーカプラー、一般に開鎖ケトメチレン基を含むカラ
ーカプラーは青色感光性ハロゲン化銀乳剤層と会合す
る。この種のカラーカプラーは多数公知であり、多くの
特許明細書に記述されている。ここでは、前出のW.ペル
ツ著「フアルブクツプラー」及びV.ベンカタラマン著
「ザ・ケミストリー・オブ・シンセテイツク・ダイズ」
は例えば参照のこと。 本発明によるカラーカプラーは典型的な4当量カプラ
ー及び更に染料の生成に対してより少量のハロゲン化銀
が必要とされる2当量カプラーの双方であつてよい。2
当量カプラーは、それがカツプリング反応中に脱離する
置換基をカツプリング位に含むという点で4当量カプラ
ーに由来することが知られている。2当量カプラーは実
質的に無色であるもの及びカラーカツプリング反応中に
消えるか、或いは生成する像染料の色と置きかわるそれ
自体の強い色を有するものを含む。後者の種類のカプラ
ーは、それが像染料の望まない2次的濃度を補償するた
めのマスキング・カプラーとして役立つ場合、感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層中に更に存在していてもよい。しかし
ながら2当量カプラーは、カラー現像剤酸化生成物との
反応時に染料を生成しないけれど、公知の白色カプラー
も含む。また2当量カプラーは公知のDIRカプラー、即
ち現像剤酸化生成物との反応時に拡散性現像禁止剤とし
て脱離する脱離基を結合位に含むカプラーを包含する。
他の写真的に活性な化合物、例えば現像促進剤又はカブ
リ剤も現像中にそのようなカプラーから脱離せしめう
る。 本発明によれば、カラー写真記録材料はイエロー層ば
かりでなく、マゼンタ層及び/又はシアン層に、更には
これらの層の1つに隣る非感光性層に存在していてもよ
い式Iに相当する2当量イエロー・カプラー少くとも1
つを更に含有する。 上述の成分の他に、本発明によるカラー写真記録材料
は他の添加剤、例えば抗酸化剤、染料安定剤、及び機械
及び静電的性質に影響する試剤を含有していてもよい。
本発明のカラー写真記録材料で生成せしめられる染料像
に対するUV光の悪影響を減ずる或いは回避するために
は、例えば記録材料に存在する層の1つ又はそれ以上
に、好ましくは上の方の層に1つにUV吸収剤を用いるこ
とが有利である。適当なUV吸収剤は例えば米国特許第3,
253,929号、独国特許公報第2,036,719号及びヨーロツパ
特許第0,057,160号に記述されている。 本発明による材料には普通の層支持体を使用すること
ができる。参照、リサーチ・デイスクロジユア(Resear
ch Disclosure)、第17643号、第XVII章。 記録材料に対して適当な保護コロイド及び結合剤は普
通の親水性のフイルム形成剤、3例えば蛋白質、更に特
にゼラチンである。キヤスト助剤及び可塑剤も使用しう
る。リサーチ・デイスクロジユア、第17643号、第IX、X
I、及びXII章に言及される化合物を参照のこと。 写真材料の層は普通の方法で、例えばエポキシド型、
複素環族エチレンイミン型及びアクリロイル型の硬化剤
を用いて硬化させることができる。また層は独国特許公
報第2,218,009号による方法で硬化させて、高温処理に
適当なカラー写真材料とすることができる。写真層を、
ジアジン、トリアジン又は1,2−ジヒドロキノリン系の
硬化剤で或いはビニルスルホン型の硬化剤で硬化させる
こともできる。他の適当な硬化剤は独国特許公報第2,43
9,551号、第2,225,230号及び第2,317,672号から、そし
て上述のリサーチ・デイスクロジユア、第17643号、第X
I章から公知である。 他の適当な添加剤はリサーチ・デイスクロジユア、第
17643号及び「プロダクト・ライセンシング・インデツ
クス(Product Licensing Index)」、1971年12月号、1
07〜110頁に言及されている。 カラー写真像を得るには、本発明によるカラー写真記
録材料をカラー現像剤化合物で現像する。適当なカラー
現像剤化合物はその酸化生成物の形でカラーカプラーと
反応してアゾメチン染料を生成しうるいずれかの現像剤
化合物である。適当な現像剤化合物はp−フエニレンジ
アミン型の少くとも1つの第1級アミン基を含有する芳
香族化合物、例えばN,N−ジアルキル−p−フエニレン
ジアミン例えばN,N−ジエチル−p−フエニレンジアミ
ン、1−(N−エチル−N−メチルスルホンアミドエチ
ル)−3−メチル−p−フエニレンジアミン、1−(N
−エチル−N−ヒドロキシエチル)−3−メチル−p−
フエニレンジアミン及び1−(N−エチル−N−メトキ
シエチル)−3−メチル−p−フエニレンジアミンであ
る。 他の有用なカラー現像剤は、例えばジエイ・アメル・
ケム・ソク(J.Amer.Chem.Soc.)73、3100(1951)及び
G.ヘイスト(Haist)、「モダン・フオトグラフイツク
・プロセシング(Modern Photographic Processin
g)」、1979年、シヨン・ワイリー・アンド・サンズ(J
ohn Wiley and Sons,New York)、545頁以降に記述され
ている。 カラー現像の後、材料を漂白し、普通の方法で定着す
る。漂白と定着は互いに別々に或いは一緒にでも行なう
ことができる。適当な漂白剤は普通の化合物、例えばFe
3+塩及びFe3+錯体塩例えばフエリシアナイド、ジクロメ
ート、水溶性コバルト錯体などである。特に好適なもの
はアミノポリカルボン酸、更に特に例えばエチレンジア
ミン四酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三
酢酸、アルキルイミノジカルボン酸及び対応するホスホ
ン酸の鉄(III)錯体である、パーサルフエートも適当
な漂白剤である。 実施例1 次の層を指示する順序で、三酢酸セルロースの透明な
支持体に適用することによつて陰画のカラー現像に対す
るカラー写真記録材料を製造した。適用した量はすべて
1m2に基づくものである。ハロゲン化銀の場合には、AgN
O3の対応する量で示してある。すべてのハロゲン化銀乳
剤を4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ−
アザインデン0.5g/AgNO3100gで安定化した。 層1 (ハレーシヨン防止層) 銀0.4g及び ゼラチン3g を含有する黒色のコロイド状銀ゾル 層2 (中間層) 化合物SC−1の0.05g を含有するゼラチン0.5g 層3 (第1の赤色感光性層) ゼラチン1.5g カプラーC−1の0.6g マスキング・カプラーMC−1の 0.06g及び 表1によるDIRカプラー を含有するAgNO33.5gの赤色感光性の臭化ヨウ化銀乳
剤(ヨウ化物5モル%;平均粒径0.50μm) 層4 (第2の赤色感光性層) ゼラチン1.9g及び カプラーC−1の0.2g を含有するAgNO33.7gの赤色感光性の臭化ヨウ化銀乳 剤(ヨウ化物10モル%;平均粒径1.5μm) 層5 (中間層) 化合物W−1の0.15g を含有するゼラチン0.8g 層6 (第1の緑色感光性層) ゼラチン1.4g カプラーM−1の0.6g マスキング・カプラーMC−2の0.07g及び 表1によるDIRカプラー を含有するAgNO32.5gの緑色感光性の臭化ヨウ化銀乳 剤(ヨウ化物5モル%;平均粒径0.50μm) 層7 (第2の緑色感光性層) ゼラチン1.0g カプラーM−1の0.15g マスキング・カプラーMC−2の 0.03g を含有するAgNO32.2gの緑色感光性の臭化ヨウ化銀乳 剤(ヨウ化物2モル%;平均粒径1.3μm) 層8 (中間層) 化合物W−1の0.1g を含有するゼラチン0.34g 層9 (イエロー・フイルター層) Ag 71mg ゼラチン0.5及び 化合物W−1の0.1g を含有する黄色コロイド状銀ゾル 層10(第1の青色感光性層) ゼラチン1.4g カプラーY−1の0.6g及び 表1のDIRカプラー を含有するAgNO30.7gの臭化ヨウ化銀乳剤(ヨウ化物 5モル%;平均粒径0.5μm) 層11(第2の青色感光性層) ゼラチン0.7g カプラーY−1の0.15g を含有するAgNO31.5gの臭化ヨウ化銀乳剤(ヨウ化物 10モル%;平均粒径1.5μm) 層12(中間層) ゼラチ0.7g 層13(硬化層) カルバモイルピリジニウム塩(CAS登録番号65411−60 −1)0.7g を含有するゼラチン0.24g 次の化合物を使用した: DIRカプラーAは独国特許第3,209,486号に化合物51と
して記述されている。 DIRカプラーBは独国特許願第P3626219.6号に化合物
3として記述されている。 DIRカプラーCは独国特許公報第3,427,235号に化合物
4として記述されている。 化合物C−1、M−1、MC−1、MC−2、Y−1並び
にDIRカプラーを分散液の形で使用した。用いる化合物
1部に対してゼラチン1部、化合物M−1及びMC−2を
用いる時にはトリクレジルホスフエート2部、但しその
他の各々の場合にはジ−n−ブチルフタレート2部、及
び湿潤剤としてのトリイソプロピルナフタレンスルホン
酸のNa塩0.1部を使用した。 層3、6及び10に用いるDIRカプラーだけが互いに異
なる記述した構造を有する記録材料の種々の異形(材料
1〜6)を製造した。そして「ザ・ジヤーナル・オブ・
フオトグラフイー(The Journal of Photography)」、
1974、597及び598頁に記述されている如きグレイ・ウエ
ツジ(grey wedge)の背後で露光した後に現像を行なつ
た。 処理後に得られた結果を表1に示す。重層効果II Eは
次の如く計算した: [式中、γred=赤色光で選択的に露光した時の階調 γgreen=緑色光で選択的に露光した時の階調 γ=白色光に露光した時の階調] 表1に示すエツジ効果(edge effect)EEは、ジエー
ムス(James)著、「ザ・セオリー・オブ・ザ・フオト
グラフイツク・プロセス(The Theory of the Photogra
phic Process)」第5版、マクミラン出版社(Macmilla
n Publishing Co.Inc.)、1977年、611頁に記述されて
いるように、1つのマクロ濃度に対するミクロ及びマク
ロ濃度間の差である。 EEcy=赤色感光性層におけるEE EEmg=緑色感光性層におけるEE 本発明によるDIRカプラーを、1つよりも多い層で用
いる場合、特に良好な重層効果及びエッジ効果が得られ
た。その場合にも、本発明によるDIRカプラーの、従来
法のそれに優る利点は明白である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・ベルクタラー ドイツ連邦共和国デー‐5060ベルギツシ ユグラートバツハ2・ロイヒターゲマル ク 5アー (72)発明者 デイルク・ヒユブナー ドイツ連邦共和国デー‐5000ケルン80・ アンドレアス‐グリフイウス‐シユトラ ーセ 11 (56)参考文献 特開 昭50−34232(JP,A) 特開 昭52−69624(JP,A) 特開 昭59−131934(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.少くとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層及びこれ
    と会合する、現像条件下に下記式IIで示される拡散しう
    る写真的に活性な1,2,3−トリアゾール化合物を脱離し
    うる下記式Iで示されるカプラーを含んでなるカラー写
    真記録材料。 [式中、 Aは写真現像条件下においてハロゲン化銀現像剤の酸化
    生成物との反応の結果として、下式 に相当する基を脱離するカプラーの残基を表わし; TIMEはカプラーのハロゲン化銀現像剤の酸化生成物との
    反応において、それに結合したトリアゾール環と一緒に
    なって脱離され且つさらに現像条件下にトリアゾール環
    を遅れて脱離する結合を表わし; nは0、1又は2であり; R1はH、アルキル、アリール、−S−R3、−O−R3、−
    CO−R3、カルボン酸エステル基、アミノ基、−CONR4−R
    5又は複素環式基を表わし; R2はハロゲン、−OH又はアルキルを表わすか;ハロゲ
    ン、アルキル、アリール、アミノ基、アルコキシ、アリ
    ーロキシ、アルキルチオ、アリールチオ、ニトロ、シア
    ノ、−CF3及びアシルからなる群より選択される少くと
    も1つの置換基で置換されたフェニル基を表わすか;ナ
    フチル、−S−R3、−O−R3、−CO−R3、炭素数が少く
    とも3のカルボン酸エステル基、アミノ基、−CO−NR4
    −R5、シアノ又は複素環式基を表わし; R3はアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
    ル、アルケニル又はアルキニルを表わし; R4はアルキル、アラルキル、アリール、アシル、−NH2
    又はアシルアミノを表わし; R5は水素を表わすか又はR4と同一の意味を有し、或いは
    R4とR5は一緒になって環式アミノ基を完成するのに必要
    とされる残基を表わす] 2.式IにおけるAがフェノール性又はナフトール性シ
    アン・カプラー、マゼンタ・カプラー又はイエロー・カ
    プラーの残基を表わす特許請求の範囲第1項記載の記録
    材料。 3.式IにおけるAが下式 [式中、R7は場合により一置換又は多置換されていても
    よいアリール基であり; R10はアシル基である] に相当する特許請求の範囲第2項記載の記録材料。 4.式Iにおいて、Aが下式 [式中、R6は複素環式又は炭素環式芳香族基を表わし、
    そしてR7はアルキル又はR6について定義した基を表わ
    す] に相当する特許請求の範囲第3項記載の記録材料。 5.式Iにおいて、置換基R1及びR2の少くとも1つが−
    S−R3、COOR8又は複素環式基であり、ここでR3がアル
    キル、シクロアルキル、アラルキル、アルケニル又はア
    ルキニルであり、そしてR8がC2〜C10アルキル又はアリ
    ールである特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載
    の記録材料。 6.カプラーが式III及びIV [式中、 TIMEは特許請求の範囲第1項に記載したと同義であり、
    そして Aはカプラーの残基であり; R3はC1〜C7アルキルであり; R9はH、CH3、−COO−(CH2)p−CH3であり; nは0又は1であり; pは1〜8の整数であり; qは0又は1である] の1つに相当する特許請求の範囲第1〜5項のいずれか
    に記載の記録材料。 7.該カプラーがイエロー・カプラーであり且つ主に青
    色感光性のハロゲン化銀乳剤層中に含有され、そして記
    録材料が少くとも1つの他の主に緑色感光性又は主に赤
    色感光性のハロゲン化銀乳剤層を含有する特許請求の範
    囲第6項記載の記録材料。 8.該カプラーがイエロー・カプラーであり且つ主に赤
    色感光性のハロゲン化銀乳剤層中に含有される特許請求
    の範囲第6項記載のカラー写真記録材料。 9.少くとも1つのイエロー・カプラーと会合する少く
    とも1つの主に青色感光性のハロゲン化銀乳剤層単位、
    少くとも1つのマゼンタ・カプラーと会合する主に緑色
    感光性のハロゲン化銀乳剤層単位及び少くとも1つのシ
    アン・カプラーと会合する主に赤色感光性のハロゲン化
    銀乳剤層単位を含んでなり、そして主に緑色感光性のハ
    ロゲン化銀乳剤層単位又は主に赤色感光性のハロゲン化
    銀乳剤層単位の少くとも1つの部分層が式III及びIV [式中、 TIMEはカプラーのハロゲン化銀現像剤の酸化生成物との
    反応において、それに結合したトリアゾール環と一緒に
    なって脱離され且つさらに現像条件下にトリアゾール環
    を遅れて脱離する結合を表わし; Aはカプラーの残基であり; R3はC1〜C7アルキルであり; R9はH、CH3、−COO−(CH2)p−CH3であり; nは0又は1であり; pは1〜8の整数であり; qは0又は1である] の1つに相当する化合物を含有することを特徴とするカ
    ラー写真記録材料。
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