JP2671521B2 - 織機における運転制御方法 - Google Patents

織機における運転制御方法

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JP2671521B2
JP2671521B2 JP22507489A JP22507489A JP2671521B2 JP 2671521 B2 JP2671521 B2 JP 2671521B2 JP 22507489 A JP22507489 A JP 22507489A JP 22507489 A JP22507489 A JP 22507489A JP 2671521 B2 JP2671521 B2 JP 2671521B2
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正己 新原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はもじり耳形成装置を備えた織機における運転
制御方法に関するものである。
[従来の技術] 実開昭63−30364号公報に開示されるこの種の装置で
は、固定された太陽歯車の同軸上に回転中心を持つ支持
歯車の側面に一対の中継歯車及び一対の遊星歯車が回動
可能に支持されており、中継歯車は太陽歯車及び遊星歯
車の両方に噛合している。太陽歯車と遊星歯車との歯数
比は2:1に設定されており、支持歯車の回転によって中
継歯車が太陽歯車の周囲に噛合しながら半周すると遊星
歯車は支持歯車上で逆方向へ1回転する。即ち、支持歯
車が1/2回転すると遊星歯車は逆方向へ太陽歯車に対し
て1/2回自転する。このように自転周期と公転周期とが
一致するように太陽歯車の周囲を公転する遊星歯車の軸
にはボビンホルダが装着されており、ボビンホルダに支
持されたもじり耳用ボビンの耳糸は糸張力によってボビ
ンから引き出され、支持歯車の1/2回転によってもじら
れる。
このようにしてもじり耳糸はばね作用を受けるテンシ
ョンアームによって案内されつつ張力を付与されるよう
になっており、耳糸が切断した場合にはテンションアー
ムが前記ばね作用によって耳糸案内位置から異常位置へ
移動する。異常位置へ移動したテンションアームは耳糸
異常検出器によって検出され、これにより耳糸異常が把
握されるようになっている。
耳糸異常検出器はさらにボビン装着異常検出器をも兼
ねている。即ち、ボビンはボビンホルダに抜き出し可能
に挿通支持された支持ピンに回動可能に支持され、支持
ピンはばね製の抜け出し阻止体によって抜け止め規制さ
れている。従って、抜け出し阻止体が抜け止め規制位置
から外れると支持ピンがボビンホルダから抜けてボビン
の装着異常が生じ、ボビンの周囲の部材が破損される。
そこで、支持ピンの外れを耳糸異常検出器によって探る
ようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 織機を連続してスロー逆転するような場合には織布の
織前が後進することから耳糸が緩み、この緩みによって
テンションアームが耳糸案内位置から異常位置へ移動す
る。そのため、耳糸異常検出器がこの異常を検出し、織
機が停止してしまう。そこで、織機のスロー逆転時には
耳糸異常検出器を不作動状態とし、連続的なスロー逆転
時の耳糸緩みによる織機停止が生じないようにしてい
る。しかしながら、このようにすると例えばボビン交換
の際に抜け出し阻止体を抜け止め位置へセットし忘れる
というボビン装着ミスをしたような場合、織前位置調整
のために織機をスロー逆転してもボビン装着ミスを探る
ことができない。そのため、織機が通常の正転運転に入
ってからボビン装着ミスを検出することになるが、この
間にもじり耳形成装置が数回転してしまい、ボビンの周
囲の部材が損傷するという問題がある。
本発明は、ボビンホルダに支持されたボビンから引き
出されるもじり耳糸の異常検出を行なうと共に、ボビン
ホルダに対するボビン装着の異常検出を行ない、運転制
御手段への異常信号入力によって運転停止を行なうよう
にした織機のスロー逆転時のこのような問題を解消し得
る織機の運転制御方法を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、織機の通常運転指令信号が前
記運転制御手段へ入力した場合には少なくともボビン装
着異常を検出し得る機台回転角度位置まで織機のスロー
逆転を行なうと共に、ボビン装着の異常検出を実行し、
織機のスロー逆転指令信号が前記運転制御手段へ入力し
た場合には耳糸の異常検出を実行しないようにした。
[作用] ボビン装着異常は織機の数回逆転のうちに検出可能で
あり、この程度の織機の逆転回数では耳糸の緩みがもじ
り耳異常として検出されることはない。従って、通常運
転開始の際には正転運転に先立って織機を数回程度スロ
ー逆転するようにすると共に、もじり異常検出器を作動
状態とすることによってボビン装着異常を探ることがで
き、耳糸緩みによる織機停止も生じない。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
1は織機のサイドフレーム(図示略)に固定装着され
た支軸であり、支軸1には太陽歯車2が固着されると共
に、支持歯車3が回転可能に支持されている。支持歯車
3は駆動歯車12に噛合しており、駆動歯車12は織機駆動
モータMに作動連結されている。支持歯車3は織機1回
転に対して1/2回転する。
支持歯車3の前面には一対の中継歯車4A,4Bが180°の
角度差をおいた回転対称位置に回転可能に支持されてい
ると共に、一対の遊星歯車5A,5Bが180°の角度差をおい
た回転対称位置に回転可能に支持されており、各中継歯
車4A,4Bは太陽歯車2及び遊星歯車5A,5Bの両方に噛合し
ている。従って、支持歯車3が回転すると、中継歯車4
A,4Bが太陽歯車2と噛合しながら公転し、この噛合公転
による中継歯車4A,4Bの自転が遊星歯車5A,5Bに伝達され
る。
太陽歯車2と遊星歯車5A,5Bとの歯数比は2:1に設定さ
れており、これにより支持歯車3が1回転すると遊星歯
車5A,5Bが支持歯車3上で逆方向へ2回転する。即ち、
支持歯車3が1回転すると遊星歯車5A,5Bは太陽歯車2
に対して逆方向へ1回自転する。
各遊星歯車5A,5Bにはボビンホルダ6A,6Bが取付けられ
ており、その保持枠6aに抜き出し可能に架設された支持
ピン6b上にもじり耳用ボビン7A,7Bが回動可能に支持さ
れる。支持ピン6bを挿入する保持枠6aの一側にはスライ
ドガイド13が止着されており、スライドガイド13にはば
ね製の抜け出し阻止体14が取り外し可能にスライド装着
される。抜け出し阻止体14は第2図に実線で示す位置で
支持ピン6bの頭部を押さえ、これにより支持ピン6bの抜
け出しが阻止される。
保持枠6aには軸8が回動可能に支持されており、軸8
にはガイド8aが固着されている。又、軸8にはテンショ
ンプレート8bが回動可能に支持されていると共に、テン
ションプレート8bにはテンションアーム8cが一体に突設
されており、テンションプレート8bと保持枠6aとの間に
は引張ばね9が張設されている。ボビン7A,7Bから引き
出される耳糸Ya,Ybは軸8、ガイド8a及びテンションア
ーム8cと摺接してガイド孔10から導出され、テンション
アーム8cを介して引張ばね9のばね力が耳糸Ya,Ybに対
して張力を付与する。
軸8にはラチェット11が固着されており、引張ばね9
によってボビン7A,7Bに止着されたラチェットホイール7
aと係合可能である。耳糸Ya,Ybの張力が大きくなると引
張ばね9に抗して軸8が回動し、ラチェット11がラチェ
ットホイール7aから外れてボビン7A,7Bが回動可能とな
る。これにより耳糸Ya,Ybがボビン7A,7Bから引き出さ
れ、支持歯車3の回転によって耳糸Ya,Ybがもじられ
る。
支持歯車3の直上にはもじり異常検出器15が設置され
ている。テンションアーム8cに糸張力が掛かっていない
場合にはテンションアーム8cは引張ばね9の作用によっ
て第2図に鎖線で示す異常位置に付勢配置され、抜け出
し阻止体14は鎖線で示す異常位置へスライド配置可能で
ある。もじり異常検出器15の検知アーム15aの先端位置
は異常位置にあるテンションアーム8cの公転軌跡上かつ
異常位置にある抜け出し阻止体14の公転軌跡上に設定さ
れている。
このような構成のもじり耳形成装置は織機の他方のサ
イドフレーム側にも同様に設置されている。
もじり異常検出器15は駆動回路16を介して運転制御手
段となる織機制御コンピュータCの作動指令制御を受
け、織機制御コンピュータCはもじり異常検出器15ある
いは他の異常検出器17からの異常検出信号の入力に基づ
いて織機駆動モータMの作動停止を指令する。織機制御
コンピュータCには運転制御プログラムが記憶設定され
ており、織機制御コンピュータCはこの運転制御プログ
ラムに基づいて機台回転角度検出用のロータリエンコー
ダ18からの機台角度情報に基づいて所定の機台回転角度
で異常検出信号入力の有無をチェックする。
織機制御コンピュータCには通常運転指令ボタン19、
スロー逆転指令ボタン20及びスロー正転指令ボタン21が
接続されており、織機制御コンピュータCは各指令ボタ
ン19,20,21のON操作による指令信号の入力毎に設定運転
制御プログラムに従って織機駆動モータM及びもじり異
常検出器15の作動を制御する。
第3図は運転制御プログラムを示すフローチャートで
ある。もじり異常検出器15あるいは他の異常検出器17か
ら異常信号が織機コンピュータCに入力すると、織機制
御コンピュータCは織機駆動モータMの作動停止及びも
じり異常検出器15の作動停止を指令し、織機は所定の機
台回転角度で停止する。
異常検出信号がボビン(例えば7A)の消費によるもじ
り異常検出器15からの出力の場合、抜け出し阻止体14を
第2図の鎖線位置へスライド配置して支持ピン6bを抜
き、ボビン7Aの交換、支持ピン6b挿入及び第3図の実線
位置への抜け出し阻止体14のスライド配置によってボビ
ン7Aの交換装着が完了する。
ボビン7Aの交換装着完了後、通常運転指令ボタン19の
ON操作によって織機は織前位置調整及びボビンセットミ
ス有無検出のために所定の機台回転角度まで略1回転程
度フロー逆転するが、織機制御コンピュータCはもじり
異常検出器15の作動を指令する。抜け出し阻止体14が支
持ピン6bの抜け出しを阻止する位置にスライド配置され
ていない場合、抜け出し阻止体14が織機のスロー逆転の
途中でもじり異常検出器15の検知アーム15aに接触す
る。これによりもじり異常検出器15から異常検出信号が
出力され、織機制御コンピュータCはこの異常検出信号
入力に基づいて織機を停止する。従って、抜け出し阻止
体14のセット忘れに起因する支持ピン6bの抜けが生じる
前に織機が停止し、ホビンセットミスによるボビン6A周
囲の部材の破損が回避される。
ボビンセットミスの修復後、通常運転指令ボタン19の
ON操作によって織機が前記所定の機台回転角度までスロ
ー逆転して停止した後、織機制御コンピュータCは織機
駆動モータMに通常の正転作動を指令し、織機が通常の
正転運転に入る。
織前位置調整、織り傷修復等のための連続的なスロー
逆転はスロー逆転指令ボタン20のON操作によって行わ
れ、織機制御コンピュータCはこのON信号に基づいて織
機駆動モータMのスロー逆転を指令するが、もじり異常
検出器15を不作動状態におく。従って、連続的なスロー
逆転による耳糸緩みが耳糸異常としてもじり異常検出器
15によって検出されることはなく、不要な織機停止が回
避される。
又、ワープビームに交換後の新たな織布の作り始めの
際にはスロー正転指令ボタン21のON操作によって織機駆
動モータMをスロー正転して織付を行なう。この場合に
もじり異常検出器15を作動状態にしておくことによる不
必要な織機停止の可能性があるため、運転制御プログラ
ムではスロー正転時にもじり異常検出器15の不作動状態
が設定されている。従って、織機制御コンピュータCは
スロー正転指令時にもじり異常検出器15を不作動状態に
おく。
本発明は勿論前記実施例にのは限定されるものではな
く、例えばボビン装着異常検出のための検出器と耳糸異
常検出のための検出器とを別々に用意し、ボビン装着異
常検出器は前記実施例と同様にもじり耳形成装置内に設
置し、耳糸異常検出器はもじり耳形成装置内あるいは装
置外に設置するようにしてもよい。装置外への設置では
非接触方式の検出器によって耳糸を直接検出することに
なる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、織機の通常運転指令信
号が運転制御手段へ入力した場合にはもじり異常検出器
を作動状態とすると共に、少なくともボビン装着異常を
検出し得る機台回転角度位置まで織機のスロー逆転を行
ない、織機のスロー逆転指令信号が運転制御手段へ入力
した場合にはもじり異常検出器を不作動状態とするよう
にしたので、もじり耳用ボビンのセットミスが通常運転
指令による数回転程度のスロー逆転によって検出される
と共に、このスロー逆転による耳糸緩みが異常として検
出されることはなく、これにより不要な織機停止を回避
しつつボビンセットミスを検出してボビンの周囲の部材
の損傷を防止し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は運転
制御プログラムを表すフローチャートである。 ボビンホルダ6A,6B、もじり耳用ボビン7A,7B、もじり異
常検出器15、通常運転指令ボタン19、スロー逆転指令ボ
タン20、運転制御手段としての織機制御コンピュータ
C、耳糸Ya,Yb。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンホルダに支持されたボビンから引き
    出されるもじり耳糸の異常検出を行なうと共に、ボビン
    ホルダに対するボビン装着の異常検出を行ない、運転制
    御手段への異常検出信号入力によって織機の運転停止を
    行なう織機において、織機の通常運転指令信号が前記運
    転制御手段へ入力した場合には少なくともボビン装着異
    常を検出し得る機台回転角度位置まで織機のスロー逆転
    を行なうと共に、ボビン装着の異常検出を実行し、織機
    のスロー逆転指令信号が前記運転制御手段へ入力した場
    合には耳糸の異常検出を実行しないようにした織機にお
    ける運転制御方法。
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