JP2595726B2 - 織機におけるもじり耳形成装置 - Google Patents

織機におけるもじり耳形成装置

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JP2595726B2
JP2595726B2 JP23191989A JP23191989A JP2595726B2 JP 2595726 B2 JP2595726 B2 JP 2595726B2 JP 23191989 A JP23191989 A JP 23191989A JP 23191989 A JP23191989 A JP 23191989A JP 2595726 B2 JP2595726 B2 JP 2595726B2
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正己 新原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は織機におけるもじり耳形成装置に関するもの
である。
[従来の技術] 実開昭63−30364号公報に開示されるこの種の装置で
は、固定された太陽歯車の同軸上に回転中心を持つ支持
歯車の側面に一対の中継歯車及び一対の遊星歯車が回動
可能に支持されており、中継歯車は太陽歯車及び遊星歯
車の両方に噛合している。支持歯車は機台1回転に対し
て1/2回転する。太陽歯車と遊星歯車との歯数比は2:1に
設定されており、支持歯車の回転によって中継歯車が太
陽歯車の周囲に噛合しながら半周すると遊星歯車は支持
歯車上で逆方向へ1回転する。即ち、機台が1回転する
と支持歯車が1/2回転し、遊星歯車は逆方向へ太陽歯車
に対して1/2回自転する。このように自転周期と公転周
期とが一致するように太陽歯車の周囲を公転する遊星歯
車の軸にはボビンホルダが装着されており、ボビンホル
ダに支持されたもじり耳用ボビンの耳糸は糸張力によっ
てボビンから引き出され、支持歯車の1/2回転によって
もじられる。
このようにしてもじられる耳糸はばね作用を受けるテ
ンションアームによって案内されつつ張力を付与される
ようになっており、耳糸が切断した場合にはテンション
アームが前記ばね作用によって耳糸案内位置から異常位
置へ移動する。異常位置へ移動したテンションアームは
耳糸異常検出器によって検出され、これにより耳糸異常
が把握されるようになっている。
この従来装置では耳糸異常検出器はさらにボビン装着
異常検出器をも兼ねている。即ち、ボビンはボビンホル
ダに抜き出し可能に挿通支持された支持ピンに回動可能
に支持され、支持ピンはばね製の抜け出し阻止体によっ
て抜け止め規制されている。従って、抜け出し阻止体が
抜け止め規制位置から外れると支持ピンがボビンホルダ
から抜けてボビンの装着異常が生じ、ボビンの周囲の部
材が破損される。そこで、支持ピンの外れを耳糸異常検
出器によって探るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 織機の左右両側には織布の両端の耳部をそれぞれもじ
り形成するもじり耳形成装置が設置されており、緯入れ
始端側のもじり耳形成装置と緯入れ末端側のもじり耳形
成装置とではそれらの回転方向が異なる。即ち、緯入れ
始端側のもじり耳形成装置におけるボビンホルダの公転
方向と緯入れ末端側のもじり耳形成装置におけるボビン
ホルダの公転方向とは異なる。両もじり耳形成装置に用
いられる耳糸は当然のことながら同一種類であり、それ
らの撚り方向は同じである。糸をもじる際にはその撚り
方向とは逆方向にもじる必要があり、そのために左右両
もじり耳形成装置は互いに逆方向へ回転される。
このような回転方向の違う両もじり耳形成装置に対す
る耳糸異常検出器の設置位置を従来のようにテンション
アームの公転軌跡の上部側に揃えた場合には次のような
問題が生ずる。即ち、耳糸異常検出器の異常信号出力に
よって機台が停止した際、機台停止時には一方のもじり
耳形成装置に関して異常耳糸側のボビンが着脱容易な後
側に来るが、他方のもじり耳形成装置側に関しては異常
耳糸側のボビンが正常なボビンの前側に来てしまう。そ
のため、織機を逆転してボビンホルダの位置をボビン交
換の容易な位置へ配置しなければならず、この逆転によ
るもじり解除が織布の組織を損傷し易い。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、一対のボビンホルダ上に支持
されたボビンから引き出される一対の耳糸を機台回転に
同期したボビンホルダの公転動作によってもじり、この
耳糸を案内しつつ張力を付与するテンションアームの位
置検出を行なうもじり耳糸異常検出器を備えたもじり耳
形成装置を緯入れ始端側と緯入れ末端側とに設置し、一
方のもじり耳形成装置のボビンホルダの公転方向と他方
のもじり耳形成装置のボビンホルダの公転方向とを互い
に逆方向とした織機におけるもじり耳形成装置におい
て、前記一方のもじり耳形成装置におけるもじり耳糸異
常検出器と他方のもじり耳形成装置におけるもじり耳糸
異常検出器とに関して、ボビンホルダの公転中心の周り
における所定角度の位相をずらし、もじり耳糸異常検出
器の異常検出時点から所定の機台回転後の織機の停止時
には、前記一対のもじり耳形成装置のいずれにおいても
異常を検出されたボビンホルダが正常な他方のボビンホ
ルダよりも耳糸の引き出し方向とは反対側に配置される
ように前記所定角度を設定した。
[作用] このような設定によって互いに逆方向へ回転する左右
のもじり耳形成装置の耳糸異常検出器の設置位置が互い
にテンションアームの公転軌跡の互いに逆側に来る。こ
の位置関係によって機台停止時に一方のもじり耳形成装
置側の耳糸の異常を検出されたホビンホルダは正常なボ
ビンホルダの後側、即ち、耳糸の引き出し方向とは反対
側に来る。又、他方のもじり耳形成装置に関しても同様
に耳糸の異常を検出されたボビンホルダが正常なボビン
ホルダの後側へ来る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
第1図(a)に示す1はカバー13を貫通して織機のサ
イドフレーム(図示略)に固定装着された支軸であり、
支軸1には太陽歯車2が固着されていると共に、支持歯
車3が回転可能に支持されている。支持歯車3は駆動歯
車17に噛合しており、駆動歯車17は織機駆動モータに作
動連結されている。支持歯車3は織機1回転に対して1/
2回転する。
支持歯車3の前面には一対の中継歯車4A,4Bが180゜の
角度差をおいた回転対称位置に回転可能に支持されてい
ると共に、一対の遊星歯車5A,5Bが180゜の角度差をおい
た回転対称位置に回転可能に支持されており、各中継歯
車4A,4Bは太陽歯車2及び遊星歯車5A,5Bの両方に噛合し
ている。従って、支持歯車3が回転すると、中継歯車4
A,4Bが太陽歯車2と噛合しながら公転し、この噛合公転
による中継歯車4A,4Bの自転が遊星歯車5A,5Bに伝達され
る。
太陽歯車2と遊星歯車5A,5Bとの歯数比は2:1に設定さ
れており、これにより支持歯車3が1回転すると遊星歯
車5A,5Bが支持歯車3上で逆方向へ2回転する。即ち、
支持歯車3が1回転すると遊星歯車5A,5Bは太陽歯車2
に対して逆方向へ1回自転する。
各遊星歯車5A,5Bにはボビンホルダ6A,6Bが取付けられ
ており、その保持枠6aに抜き出し可能に架設された支持
ピン6b上にもじり耳用ボビン7A,7Bが回動可能に支持さ
れる。支持ピン6bを挿入する保持枠6aの一側にはスライ
ドガイド12が止着されており、スライドガイド12にはば
ね製の抜け出し阻止体14が取り外し可能にスライド装着
される。抜け出し阻止体14は第2図に鎖線で示す位置と
実線で示す位置との間でスライド可能であり、スライド
ガイド12からの取り外し不能である。抜け出し阻止体14
はばね作用によって実線位置に保持され、この位置で支
持ピン6bの頭部を押さえ、これにより支持ピン6bの抜け
出しが阻止される。
保持枠6aには軸8が固定支持されており、軸8にはガ
イド8aが固着されていると共に、テンションプレート8b
が回動可能に支持されている。テンションプレート8bに
はテンションアーム8cが一体に突設されており、テンシ
ョンプレート8bと保持枠6aとの間には引張ばね9が張設
されている。ボビン7A,7Bから引き出される耳糸Ya,Ybは
軸8、ガイド8a及びテンションアーム8cと摺接してガイ
ド孔10から導出され、テンションアーム8cを介して引張
ばね9のばね力が耳糸Ya,Ybに対して張力を付与する。
軸8にはラチェット11が止着されており、引張ばね9
によってボビン7A,7Bに止着されたラチェットホイール7
aと係合可能である。耳糸Ya,Ybの張力が大きくなると引
張ばね9に抗して軸8が回動し、ラチェット11がラチェ
ットホイール7aから外れてボビン7A,7Bが回動可能とな
る。これにより耳糸Ya,Ybがボビン7A,7Bから引き出さ
れ、支持歯車3の回転によって耳糸Ya,Ybがもじられ
る。耳糸Ya,Ybの引き出し方向は、織機の後側から前側
へ向かう方向、即ち製織される織布の進行方向である。
カバー13の上部内面には耳糸異常検出器15が設置され
ており、カバー13の下部内面にはボビン装着異常検出器
16が設置されている。テンションアーム8cに糸張力が掛
かっていない場合にはテンションアーム8cは引張ばね9
の作用によって第2図に鎖線で示す異常位置に付勢配置
され、耳糸異常検出器15の検知アーム15aの先端位置は
異常位置にあるテンションアーム8cの公転軌跡上に設定
されている。又、ボビン装着異常検出器16の検知アーム
16aは鎖線で示す異常位置にある抜け出し阻止体14の公
転軌跡上に設定されている。異常位置上のテンションア
ーム8c及び抜け出し阻止体14の公転軌跡は支軸1の軸方
向にずれており、耳糸異常検出器15が異常位置上の抜け
出し阻止体14を検出することはなく、ボビン装着異常検
出器16が異常位置上のテンションアーム8cを検出するこ
とはない。
このような構成のもじり耳形成装置18の支持歯車3は
機台回転に同期して第1図(a)の矢印P方向へ回転す
る。そして、第1図(b)に示すように織機の他方のサ
イドフレーム側にももじり耳形成装置18と同様のもじり
耳形成装置18′が設置されており、このもじり耳形成装
置18′の支持歯車3′は機台回転に同期して矢印Q方向
へ回転する。両もじり耳形成装置18,18′の支持歯車3,
3′の回転方向は耳糸Ya,Yb,Y′a,Y′Bの撚り方向に合
わせて設定されており、耳糸異常検出器15′が下側、ボ
ビン装着異常検出器16′が上側に設置されている。
なお、もじり耳形成装置18′の各構成部材、耳糸異常
検出器及びボビン装着異常検出器の番号は他方のもじり
耳形成装置18の各構成部材、耳糸異常検出器15及びボビ
ン装着異常検出器16の番号にダッシュ(′)を付して表
している。
第3図の曲線Caは一方のもじり耳用ボビン7Aの上下動
曲線を表し、曲線Cbは他方のもじり耳用ボビン7Bの上下
動曲線を表す。即ち、両曲線Ca,Cbは耳糸Ya,Ybの開口曲
線を表す。又、曲線Ca,Cbの下側の図形はもじり耳形成
装置18の略体図を表し、両ボビンホルダ6A,6Bの位置関
係が示されている。
耳糸Yaが位置A1で表される機台回転角度で消費された
場合、この消費によって異常位置へ移動したテンション
アーム8cは位置A2で表される機台回転角度θで耳糸異
常検出器15の検知アーム15aに接触する。通常運転時に
おいては図示しない織機制御コンピュータは機台停止指
令信号となる異常信号入力有無を位置A3で表される機台
回転角度θでチェックしており、検知アーム15aとテ
ンションアーム8cとの接触による耳糸異常検出器15から
の異常検出信号入力有が機台回転角度θで把握され
る。これにより織機が位置A4で表される機台回転角度θ
で停止する。即ち、織機は、耳糸異常検出器15の異常
検出時点θから機台が(θ−θ)という所定の回
転角度を回転した後に停止する。
この機台回転角度θではもじり耳形成装置18のボビ
ン交換の必要なボビンホルダ6Aは他方のボビンホルダ6B
よりも後側、即ち耳糸Ya,Ybの引き出し方向とは反対側
に来ている。又、ボビンホルダ6Aの抜け出し阻止体14は
上側に来ている。従って、ボビンホルダ6Aよりも前側、
即ち耳糸Ya,Ybの引き出し方向側にあるボビンホルダ6B
のボビン7Bから引き出されている耳糸Ybがボビンホルダ
6Aのボビン7Aの交換の妨げとなることはない。
機台停止角度θではボビンホルダ6Aの支持ピン6bの
抜き出し作業が幾分やりにくいために位置A5で表される
機台回転角度0゜付近まで織機を回転配置しておくのが
よい。即ち、機台回転角度0゜付近ではボビンホルダ6A
の抜け出し阻止体14が完全に上側に来ることになり、こ
の抜け出し阻止体14を第2図の鎖線位置へスライド配置
して支持ピン6bを抜き、ボビン7Aの交換、支持ピン6b挿
入及び第2図の実線位置への抜け出し阻止体14のスライ
ド配置によってボビン7Aの交換装着が完了する。機台回
転角度0゜付近では支持ピン6bが垂直状態にあって上側
へ抜き出し可能となる。従って、抜け出し阻止体14のス
ライド配置、支持ピン6bの抜き出し、ボビン7Aの取り外
し、新たなボビンの装着、支持ピン6bの挿し込み及び抜
け出し阻止体14のスライド配置という1連のボビン交換
作業が他方のボビン7Bから引き出されている耳糸Ybに妨
げられることはなく、このボビン交換作業は非常に容易
である。
耳糸異常検出による機台停止後に織機を機台回転角度
0゜付近まで回転配置するには例えばスロー正転指令用
ボタンのON操作によってスロー正転して停止させればよ
い。ボビンホルダ6Aが既に他方のボビンホルダ6Bよりも
後側に来ており、かつボビンホルダ6Aの抜け出し阻止体
14が上側に来ていることからスロー正転量は僅かで済
み、しかも正転であるこからもじり耳が緩むこともな
い。従って、布品質の低下に繋がる組織緩みをもたらす
ことなくボビンホルダ6Aのボビン交換を簡単に行なうこ
とができる。
ボビン7Aの交換装着完了後、運転スタートボタンのON
操作によって織機は織前位置調整のために機台回転角度
0゜から位置A7で表される機台回転角度θまでスロー
逆転する。抜け出し阻止体14が支持ピン6bの抜け出しを
阻止する位置にスライド配置されていない場合、機台回
転角度0゜と機台回転角度θとの中間部では第3図の
略体図から明らかなようにボビンホルダ6A側の抜け出し
阻止体14が下側を向き、抜け出し阻止体14が異常位置へ
来る。そのため、抜け出し阻止体14が織機のスロー逆転
の途中の位置A6で表される機台回転角度θでボビン装
着異常検出器16の検知アーム16aに接触する。これによ
りボビン装着異常検出器16から異常検出信号が出力さ
れ、織機制御コンピュータはこの異常検出信号入力に基
づいて織機を停止する。従って、抜け出し阻止体14のセ
ット忘れに起因する支持ピン6bの抜けが生じる前に織機
が停止し、ボビン装着ミスによるボビン7Aの周囲の部材
の損傷が回避される。
又、耳糸異常検出器15がスロー逆転時に不作動状態に
されるため、スロー逆転による耳糸緩みが耳糸異常とし
て検出されることはなく、不要な織機停止が回避され
る。
もじり耳形成装置18の他方のボビン7Bに関しても同様
の耳糸異常検出が行われ、第3図に示す位置B1が耳糸異
常発生時点とすると、位置B2は耳糸異常検出器15の検知
アーム15aとテンションアーム8cとの接触時、位置B3
耳糸異常発生有無チェック時、位置B4は織機停止時、位
置B5はボビン交換時、位置B6はボビン装着ミス発生有無
チェック時、位置B7は織機運転再開時を表す。即ち、ボ
ビン7Bの交換はボビン7Aの場合と同様に行われる。
第3図の曲線Daはもじり耳形成装置18′の一方のもじ
り耳用ボビン7A′の上下動曲線を表し、曲線Dbは他方の
もじり耳用ボビン7B′の上下動曲線を表す。即ち、両曲
線Da,Dbは耳糸Ya′,Yb′の開口曲線を表す。又、曲線D
a,Dbの下側の図形はもじり耳形成装置18′の略体図を表
し、両ボビンホルダ6A′,6B′の位置関係が示されてい
る。曲線Da,Dbから明らかなようにもじり耳形成装置1
8′側はもじり耳形成装置18に対して位相が略90゜程度
先行しているが、これは織布の緯入れ始端側と緯入れ末
端側とにおける耳糸閉口タイミングを異ならせているた
めである。
耳糸Ya′が位置A1′で表される機台回転角度で消費さ
れた場合、この消費によって異常位置へ移動したテンシ
ョンアーム8c′は位置A2′で表される機台回転角度
θ′で耳糸異常検出器15′の検知アーム15a′に接触
し、検知アーム15a′とテンションアーム8c′との接触
による耳糸異常検出器15からの異常検出信号入力有が位
置A3′で表される機台回転角度θで把握される。これ
により織機が位置A4′で表される機台回転角度θで停
止する。
この機台回転角度θではもじり耳形成装置18′のボ
ビン交換の必要なボビンホルダ6A′は他方のボビンホル
ダ6B′よりも後側、即ち耳糸Ya′,Yb′の引き出し方向
とは反対側に来ており、ボビンホルダ6A′の抜け出し阻
止体14′は上側に来ている。従って、ボビンホルダ6A′
よりも前側、即ち耳糸Ya′,Yb′の引き出し方向側にあ
るボビンホルダ6B′のボビン7B′から引き出されている
耳糸Yb′がボビンホルダ6A′のボビン7A′の交換の妨げ
となることはない。
機台回転角度0゜付近ではボビンホルダ6A′の抜け出
し阻止体14′が略上側かつ他方のボビンホルダ6B′より
も後側に来ることになり、ボビンホルダ6A′の支持ピン
6b′が垂直状態にあって上側へ抜き出し可能となる。従
って、抜け出し阻止体14′のスライド配置、支持ピン6
b′の抜き出し、ボビン7A′の取り外し、新たなボビン
の装着、支持ピン6b′の挿し込み及び抜け出し阻止体1
4′のスライド配置という1連のボビン交換作業が他方
のボビン7B′から引き出されている耳糸Yb′に妨げられ
ることはなく、このボビン交換作業は非常に容易であ
る。
このようなボビン交換作業の容易性は、交換必要なボ
ビン側の抜け出し阻止体の配置位置が機台停止時には上
側かつ他方よりも後側、即ち耳糸Ya,Yb,Ya′,Yb′の引
き出し方向とは反対側になるように機台停止角度を設定
したこと、及び機台停止時に後側となる抜け出し阻止体
を備えたボビンホルダ側のもじり耳糸に対するもじり耳
糸異常検出器の異常検出位置を機台停止角度から所定角
度〔もじり耳形成装置18側では(360゜−θ)、もじ
り耳形成装置18′側では(360゜−θ′)〕逆転した
角度位置に設定したことによるものである。即ち、緯入
れ始端側のもじり耳形成装置18′における耳糸異常検出
器15′と、緯入れ末端側のもじり耳形成装置18における
耳糸異常検出器15とは、ボビンホルダ6A,6B,6A′,6B′
の公転中心の周りで所定角度(本実施例では略180゜)
の位相をずらされている。この角度設定によって両もじ
り耳形成装置18,18′における耳糸異常検出器とボビン
装着異常検出器との位置関係が上下入れ換わる。
ボビン7Aの交換装着完了後、運転スタートボタンのON
操作によって織機は織前位置調整のために機台回転角度
0゜から位置A7′で表される機台回転角度θまでスロ
ー逆転する。抜け出し阻止体14′が支持ピン6b′の抜け
出しを阻止する位置にスライド配置されていない場合、
機台回転角度0゜と機台回転角度θとの中間部では第
3図の略体図から明らかなようにボビンホルダ6A′の抜
け出し阻止体14′が下側を向き、抜け出し阻止体14′が
異常位置へ来る。そのため、抜け出し阻止体14′が織機
のスロー逆転の途中の位置A6′で表される機台回転角度
θ′でボビン装着異常検出器16′の検知アーム16a′
に接触する。これによりボビン装着異常検出器16′から
異常検出信号が出力され、織機制御コンピュータはこの
異常検出信号入力に基づいて織機を停止する。従って、
抜け出し阻止体14′のセット忘れに起因する支持ピン6
b′の抜けが生じる前に織機が停止し、ボビン装着ミス
によるボビン7A′の周囲の部材の損傷が回避される。
もじり耳形成装置18′の他方のボビン7B′に関しても
同様の耳糸異常検出が行われ、第3図に示す位置B1′が
耳糸異常発生時点とすると、位置B2′は耳糸異常検出器
15′の検知アーム15a′とテンションアーム8c′との接
触時、位置B3′は耳糸異常発生有無チェック時、位置
B4′は織機停止時及びボビン交換時、位置B6′はボビン
装着ミス発生有無チェック時、位置B7′は織機運転再開
時を表す。即ち、ボビン7B′の交換はボビン7A′の場合
と同様に行われる。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば耳糸異常検出に基づく機台停止時に耳糸異常
側のボビンホルダが正常なボビンホルダの後側、即ち耳
糸の引き出し方向とは反対側に来るようにしてあれば必
ずしも抜け出し阻止体が下側に来るようにしてもよく、
この場合にもボビン交換作業は容易である。
又、耳糸異常検出器によってボビン装着異常検出器を
兼ねるようにしたもじり耳形成装置に本発明を適用して
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、一方のもじり耳形成装
置におけるもじり耳糸異常検出器と他方のもじり耳形成
装置におけるもじり耳糸異常検出器とに関して、ボビン
ホルダの公転中心の周りにおける所定角度の位相をずら
し、もじり耳糸異常検出器の異常検出時点から所定の機
台回転後の織機の停止時には、前記一対のもじり耳形成
装置のいずれにおいても異常を検出されたボビンホルダ
が正常な他方のボビンホルダよりも耳糸の引き出し方向
とは反対側に配置されるように前記所定角度を設定した
ので、左右のもじり耳形成装置の耳糸異常検出器の設置
位置が互いにテンションアームの公転軌跡の逆側に来る
ことになり、これにより互いに逆方向へ回転する両もじ
り耳形成装置のボビン交換必要なボビンホルダが機台停
止時に正常なボビンホルダの後側という交換容易な位置
に来るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図
(a)は一方のもじり耳形成装置を示す正面図、第1図
(b)は他方のもじり耳形成装置を示す正面図、第2図
は第1図のA−A線断面図、第3図はタイミングチャー
トである。 ボビンホルダ6A,6B,6A′,6B′、支持ピン6b,6b′、もじ
り耳用ボビン7A,7B,7A′,7B′、テンションアーム8c,8
c′、抜け出し阻止体14,14′、耳糸異常検出器15,1
5′、耳糸Ya,Yb,Ya′,Yb′。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のボビンホルダ上に支持されたボビン
    から引き出される一対の耳糸を機台回転に同期したボビ
    ンホルダの公転動作によってもじり、この耳糸を案内し
    つつ張力を付与するテンションアームの位置検出を行な
    うもじり耳糸異常検出器を備えたもじり耳形成装置を緯
    入れ始端側と緯入れ末端側とに設置し、一方のもじり耳
    形成装置のボビンホルダの公転方向と他方のもじり耳形
    成装置のボビンホルダの公転方向とを互いに逆方向とし
    た織機におけるもじり耳形成装置において、前記一方の
    もじり耳形成装置におけるもじり耳糸異常検出器と他方
    のもじり耳形成装置におけるもじり耳糸異常検出器とに
    関して、ボビンホルダの公転中心の周りにおける所定角
    度の位相をずらし、もじり耳糸異常検出器の異常検出時
    点から所定の機台回転後の織機の停止時には、前記一対
    のもじり耳形成装置のいずれにおいても異常を検出され
    たボビンホルダが正常な他方のボビンホルダよりも耳糸
    の引き出し方向とは反対側に配置されるように前記所定
    角度を設定した織機におけるもじり耳形成装置。
JP23191989A 1989-09-07 1989-09-07 織機におけるもじり耳形成装置 Expired - Lifetime JP2595726B2 (ja)

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