JP2670928B2 - 写真感光材料の処理方法及び処理装置 - Google Patents

写真感光材料の処理方法及び処理装置

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JP2670928B2 JP31962191A JP31962191A JP2670928B2 JP 2670928 B2 JP2670928 B2 JP 2670928B2 JP 31962191 A JP31962191 A JP 31962191A JP 31962191 A JP31962191 A JP 31962191A JP 2670928 B2 JP2670928 B2 JP 2670928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光材料を現像処
理するさいに処理液への補充液の供給量を成るべく少な
くするようにした写真感光材料の処理方法及び処理装置
に関し、更に詳しくはハロゲン化銀写真感光材料の処理
において処理工程からオーバーフローする処理廃液を最
小限にしようとする処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料、例えばハロゲン化カラー
写真感光材料は、画像露光後現像処理されるが、その処
理工程の中、例えば発色現像工程では感光材料の処理に
伴って発色現像液中の発色現像主薬が消費され、ハロゲ
ンイオンが蓄積され、保恒剤が酸化されるなどにより、
発色現像液の組成が変化してその性能が低下するので、
発色現像主薬などを補給するために発色現像補充液が感
光材料の処理量に応じて供給されるようになされてい
る。
【0003】そして、従来はその際に余分なハロゲンな
どを除くために古い発色現像液をオーバーフローにより
排出するようにしているので、オーバーフロー量に対応
する量の発色現像補充液を供給することが必要である。
また、発色現像工程では感光材料が次段の漂白定着工程
へ移動する際に発色現像液がその感光材料に付着して移
動し、いわゆるキャリオーバーにより発色現像槽内の液
量が減少し、更に同槽では液温が常温よりも高いことも
あって、液が蒸発して液量が減少するので、発色現像槽
に供給する発色現像補充液の量はこれらのキャリオーバ
ー量及び蒸発量を加味したものとしている。
【0004】感光材料による発色現像液のキャリオーバ
ー量は、条件によって多少変動するが、大体30〜60
ml/m2 であるとされ、蒸発量も条件によりかなり変
動し、液蓋などを設置することによりかなり減少する
が、ある程度の量は見込まなければならない。以前は、
これらのキャリオーバー量と蒸発量を考慮した発色現像
補充液の補充量は、撮影感材では1200ml/m2
度、プリント感材では360ml/m2 程度とするのが
普通であった。
【0005】この補充量からキャリオーバー量と蒸発量
を差し引いた分が発色現像槽からのオーバーフロー量と
なるが、このオーバーフロー分は発色現像廃液となり、
この廃液を放流するためには排水基準に達するように処
理しなければならないので、その処理費用がかさむし、
廃液中の有価成分がそのまま捨てられることになる。こ
のため、発色現像廃液を処理して有害成分を除き、不足
する成分を加えて再生し、再使用するための方法が種々
提案されているが、有害成分の種類が多くて充分に除け
ず、また発色現像液の組成が複雑なため、調整を充分に
行い得ないなどの理由で、良好な発色現像処理を行うこ
とができないという問題がある。また、オーバーフロー
する発色現像廃液を再生槽に導き、再生された発色現像
液を発色現像槽に戻す方法では、その液を戻すのには液
ポンプなどの再生系が必要であり、その管理が煩雑であ
る。
【0006】これらの処理方法の中、発色現像槽に隔膜
で区画した補助室を設け、発色現像液を入れた処理室と
適当な電解質溶液を入れた前記補助室とに電極を設けて
通電する方法があり、この処理方法では前記処理室に陰
極を、また前記補助室に陽極を設けるときには、発色現
像液中のハロゲンイオンが隔膜を通って補助室に除去さ
れ、また前記処理室では発色現像液中の酸化された発色
現像主薬がある程度還元されるため、発色現像液の処理
能力をかなり回復することができるので、発色現像補充
液の補充量を相当低減することができ、この利点により
この通電を行う処理方法は注目され、実用化されようと
している。
【0007】そして、写真感光材料の処理方法において
は、処理液について補充をする問題は、前に例示した発
色現像液に限らず、その外の処理液である漂白液、定着
液、或いは漂白定着液についてもあり、それぞれその処
理液の処理能力を維持するためには相当量の補充液を供
給する必要があり、この補充液の補充量を低減させる上
に前記した通電による処理方法が有効である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の写真感光材料の処理方法においては、処理液の処理能
力を保持するために処理液に補充液を供給して補充する
際には、主として感光材料の処理量に応じてその処理量
に比例した量の補充液を処理槽に供給し、それにより処
理液の液面が上昇してオーバーフローを生じさせ、ほぼ
その補充液量に近い量のオーバーフロー液を排出させ、
そのオーバーフロー液を処理廃液とすることが行われて
いる。
【0009】ところで、前記の処理液に通電する処理方
法を用いると、処理液の処理能力をかなり回復できるこ
とから、補充液の補充量を著しく減少させることができ
る。このことは環境衛生上問題となる廃液の量を減少さ
せることになり、また廃液の処理に要する費用を低減さ
せることになって、好ましいことである。そして、その
廃液量を更に減少させることが要望されており、前記し
たオーバーフロー液量を実質的に零とすることが望まし
い。ただし、ここでいう実質的に零というのは、完全に
零ということではなく、ある程度はあってもよく、例え
ば蓄積する不純物を除去することができる程度の少量の
オーバーフロー量であってもよいという意味である。
【0010】そこで、本発明者は、処理液は前述したよ
うに感光材料の移動によるキャリオーバーと蒸発により
液量が減少するので、その減少液量に相当する量の補充
液を供給するのであれば、オーバーフローを生じないこ
とから、補充液の量を前記の量に抑え、その補充液量の
中に補充を要する薬剤の量を含有させることを考えた。
その場合補充液の量が少ないことから、補充液の濃度は
処理液の濃度よりも高いものとなるが、単にそのような
補充液を使用すると、蒸発などにより処理液の濃度がだ
んだん高くなるという問題を生じてしまう。そこで、前
記の補充液の外に希薄な溶液又は水からなる第2の補充
液を供給することを考えた。特に濃厚な補充液(以下、
「第1補充液」という)を供給する際には、通常1種類
の溶液しか用意しないから、その溶液の濃度は補充する
のに望ましい濃度と異なっていることが多いので、予め
濃い目の溶液を用意しておき、その溶液の添加後に希薄
な溶液又は水からなる第2補充液で希釈する手段をとる
ことが考えられるが、そのような第2補充液の供給を適
切に行うことは困難なことである。
【0011】本発明は、このような処理液に通電するこ
とによって補充液の供給量がかなり低減することができ
るようになっている写真感光材料の処理方法及び処理装
置において、濃厚な第1補充液と希薄溶液又は水からな
る第2補充液とを供給することによりオーバーフロー量
を実質的に零にして処理する際に、前記のオーバーフロ
ー量を実質的に零にすることができるような第2補充液
の供給手段を提供することを目的とするものである。
【0012】また、本発明は、前記した処理において、
感光材料の処理量が少ないかあるいは無い閑散処理時
に、処理液の液面が一定に保持され、処理液の濃度が一
定に維持される手段を提供することを目的とするもので
ある。さらに、本発明は、処理槽が密閉型であるものを
含めて、それに補充液を自動的に供給する手段を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の手段によ
って上記の目的を達成することができた。 (1) 処理液に通電してその処理能力を回復させて補
充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理方法にお
いて、処理槽における処理液の減少に対して濃厚溶液か
らなる第1補充液を処理液の減少量よりも少ない量で供
給し、かつ希薄溶液又は水からなる第2補充液を処理液
の液面が元の水準に戻るまで自動的に供給することを特
徴とする写真感光材料の処理方法。 (2) 処理液に通電してその処理能力を回復させて補
充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理装置にお
いて、処理槽に濃厚溶液からなる第1補充液を入れた第
1補充液容器と希薄溶液又は水からなる第2補充液を入
れた第2補充液容器とを設け、かつ処理槽に第1補充液
容器に接続して第1補充液を写真感光材料の処理に伴う
処理液の減少量よりも少ない量で供給する供給装置と、
第2補充液容器に接続して第2補充液を処理液の液面が
元の水準に戻るまで自動的に供給する供給装置とを設け
たことを特徴とする写真感光材料の処理装置。 (3) 処理液に通電してその処理能力を回復させて補
充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理装置にお
いて、処理槽に、写真感光材料の処理中に濃厚溶液から
なる第1補充液を写真感光材料の処理に伴う処理液の減
少量よりも少ない量で供給する供給装置を設け、かつ前
記処理槽の液面上方に設けた第2補充液容器に接続し
た、希薄溶液又は水からなる第2補充液を供給する供給
管の下端を前記処理槽の液面上に臨ませ、その下端に前
記処理液の液面に乗るフロート弁を設けたことを特徴と
する写真感光材料の処理装置。 (4) 処理槽へ補充液を供給するようにした写真感光
材料の処理装置において、密閉型処理槽に設ける補充液
の供給装置が、重力方向に供給口を有する位置固定の液
供給部とその供給口に契合するフロート型栓とを有する
ことを特徴とする写真感光材料の処理装置。
【0014】本発明は、写真感光材料の現像処理におい
て、その現像工程、漂白工程、定着工程、或いは漂白定
着工程などのいずれの工程についても適用できる。その
一つの工程だけではなく、二以上の工程について適用し
てもよい。本発明は、処理液に通電してその処理能力を
回復することにより、補充液の供給量、すなわち補充量
を少なくすることができるようになったため、2種の補
充液を使い分けて行うことが極めて好適になったことが
出発点となっている。
【0015】本発明において、処理液に通電して処理す
る場合、例えば発色現像液に通電するには、前記したよ
うに発色現像槽を隔膜、好ましくは陰イオン交換膜で区
画して補助室を設け、補助室に電解質溶液を入れ、かつ
陽極を設け、隔膜の反対側の発色現像液を入れた処理室
に陰極を設けて通電するときには、発色現像液中のハロ
ゲンイオン、特にブロムイオンなどの感光材料からの溶
出成分が陰イオン交換膜を選択的に透過して補助室に除
去され、また処理室中では酸化された発色現像主薬が陰
極で部分的に還元されて発色現像主薬が一部再生され、
かつ陰極でアルカリが発生することにより発色現像液の
pHを充分高く保つことができる。このため発色現像液
への発色現像補充液の供給量を少なくすることができ
る。
【0016】漂白液に通電する場合には、隔膜で区画し
た補助室に陰極を設け、漂白液を入れた処理室に陽極を
設けることにより、処理室での電解酸化により酸化剤で
あるEDTA−Fe(3価)が再生し、感光材料によっ
て持ち込まれる発色現像主薬が陽極で酸化されて、前記
の酸化剤(漂白剤)が無駄に消費されることがない。定
着液に通電する場合には、隔膜、好ましくは陰イオン交
換膜で区画された補助室に陽極を設け、定着液を入れた
処理室に陰極を設けることにより、感光材料から定着液
に溶出したハロゲンイオンが陰イオン交換膜を通って補
助室に入り、かつ定着液中の陰極では銀が析出し、定着
剤が放出再生されるので、定着剤を含む補充液の供給量
を少なくすることができる。
【0017】さらに、上記によらないで、漂白槽と定着
槽との間を隔膜で区画し、漂白槽に陽極を設け、定着槽
に陰極を設けて通電するときには、前記したように漂白
液中で酸化剤のEDTA−Fe(3価)が再生し、定着
液中で銀イオンが除去される共に、定着液中のハロゲン
イオンが漂白槽へ移動して減少するため、定着槽で定着
阻害を起こすことがなく、またその移動により漂白液中
に再ハロゲン化剤が入ってくるため漂白槽で漂白処理が
円滑に行われる。
【0018】本発明に用いる隔膜としては、何でも使用
でき、市販のものならば何でもよいが、なかでもイオン
交換膜が好ましく、例えば陰イオン交換膜としては、S
elemion AWV/AMR(旭硝子製)、Aci
plex A201、A172(旭化成製)、Neos
epta AM−1〜3(徳山曹達製)、IonacM
A−3148(Ionac Chemicals製)、
Nepton AR103PZL(Ionics製)な
どを用いることができるが、ブロムイオン等のハロゲン
イオンの透過を目的とするときには、1価の陰イオンを
選択的に透過させるSelemion ASV/ASR
(旭硝子製)、Neosepta AFN−7、Neo
septa ACS(徳山曹達製)などの商品名で市販
されているものを用いることが好ましい。
【0019】本発明に用いる電極は、耐蝕性があって長
時間の使用に耐えられる電気伝導体又は半導体であれば
いずれでもよく、陽極としては、例えば炭素(黒鉛)、
二酸化鉛、白金、金、白金−チタン、酸化ルテニウム系
−チタンなどが挙げられ、また陰極としては、例えばス
テンレス鋼、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、亜鉛、
真鍮、チタン等の金属材料が挙げられ、特にステンレス
鋼が好ましい。
【0020】処理液に通電を行うのに、隔膜で区画した
補助室を形成して行う場合には、その補助室に適当な電
解質溶液を入れる必要がある。そこに用いる電解質溶液
としては、導電性が良く、処理液に有害な成分を与えな
いようなものであれば何でもよく、特に制限はなく、N
aCl、KCl、LiCl等のハロゲン化物や、その他
の各種塩類を用いることができ、水洗槽からの水洗廃液
や安定化槽からの安定化廃液は塩類をかなり含有してい
るところから、これらを供給するようにしてもよい。こ
の場合電解質溶液を別に調製する必要がなく、廃液の有
効利用にもなる。ここで用いる電解質溶液としては、電
解質の濃度が0.1〜30%、好ましくは0.5〜20
%とすればよい。両電極間の通電は感光材料の処理時に
行うのが一般的であるが、その処理時という意味は厳密
なものでなく、処理中だけでなく、その前又は後に行う
場合も含むものである。
【0021】本発明において用いる補充液は、濃厚溶液
からなる第1補充液と希薄溶液又は水からなる第2補充
液との両方よりなる。発色現像槽に供給する第1補充液
は、発色現像主薬を含有する濃厚溶液であるが、発色現
像主薬としては通常芳香族第一級アミン系の化合物が使
用され、特にp−フエニレンジアミン誘導体が好ましく
用いられており、このp−フエニレンジアミン誘導体は
有機塩基であるために水溶性が低く、発色現像液の通常
保たれているpHの9〜11の条件下では高い濃度とす
ることができないのて、酸性とすることにより濃厚とし
た溶液を使用することが実用的である。これは、前記誘
導体は水溶性を高くするため従来でも硫酸塩、塩酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩の形で用いられているが、通
常用いられている発色現像液、発色現像補充液のpHは
9〜11程度であるため、発色現像補充液の現像主薬の
濃度は発色現像液の現像主薬の濃度の2倍程度で、多く
ても6〜14g/リットルであったが、その補充液のp
Hをかなり低いものとすると高い濃度の溶液とすること
ができる。
【0022】すなわち、第1補充液とする発色現像主薬
の酸性濃厚溶液としては、例えばpH0.1〜3.0の
範囲のものが用いられるが、pH0.3〜1.0が好ま
しく、それにより発色現像主薬の濃度を20〜60g/
リットルの範囲とすることができる。この酸性濃厚溶液
の調製にさいして添加する酸としては硫酸を用いるのが
好ましく、塩酸はハロゲン濃度を上昇させるので好まし
くなく、亜硫酸は保恒剤の濃度を変えてしまう。この溶
液には必要により発色現像液の成分として用いられてい
るものを添加する。このような強い酸性の補充液を発色
現像槽に添加しても、そこでは通電によりアルカリが発
生するし、また酸の陰イオンは隔膜を通って補助室へ移
動するため、発色現像処理の障害を生ずることはない。
【0023】また、漂白槽、定着槽、漂白定着槽などへ
添加する第1補充液としては、それぞれ従来用いられて
いる補充液と同じ濃度のものを用いてもよいし、またそ
れよりも濃度を高くしたものを用いてもよい。これらに
ついては比較的水溶性のよい成分が多いので、濃度を高
くすることは容易であるが、もともとの濃度が高いため
それほど高いものを必要とするわけではない。
【0024】一方、第2補充液としては、希薄溶液又は
水が用いられるが、その希薄溶液としては、第1補充液
が添加された後又はそれが添加されないときでも、この
第2補充液の供給によって処理液が望ましい組成及び濃
度を維持するような組成を有するものが好ましい。例え
ばその処理液の希薄溶液がよいが、その組成割合が同じ
である必要はなく、いくつかの成分を含んだものでもよ
いし、少なくとも前記の第1補充液が添加された処理液
をなるべく最適の組成割合が維持されるようにする成分
を含んだものであればよい。従って、例えば発色現像槽
には保恒剤、キレート剤,pH調整剤などを含有する希
薄溶液が用いられ、漂白槽などについてもそれぞれ適し
た希薄溶液が用いられる。
【0025】本発明において前記の第1補充液などを供
給するには、通電による薬剤の再生を加味しても、処理
液中の薬剤(例えば発色現像主薬)の減少量は主として
感光材料の処理量に比例し、かつ処理液の減少量も感光
材料の量にかなり比例するから(閑散処理時を除い
て)、第1補充液の供給は、感光材料の処理量に比例し
て供給するように制御するのが実際的である。ただし、
その供給量は処理液の減少量に比例する量で、かつその
減少量よりも少ない量とする。ただし、漂白槽、定着槽
あるいは漂白定着槽の場合には、発色現像槽の場合と異
なって感光材料の移動による前槽からの処理液の持ち込
みがあるので、キャリオーバー分をかなり相殺し、処理
液の減少量が少なくなるため、その点を考慮して第1補
充液の供給量を決める。
【0026】また、第2補充液の供給は、前記の第1補
充液の供給をその量が処理液の減少量より少なくしてあ
るので、その少ない分だけ処理液の量が減少するから、
それにより処理液の液面の低下が生じるのを利用して、
その液面の低下が生じたときその低下分を補う量を自動
的に供給するようにする。これを行う手段としては、第
2補充液容器の供給管の下端に処理液の液面に位置する
フロート弁を設けることにより容易に行うことができ
る。その外の、例えばレーザーを用いた液面検出系、電
気容量変化を用いた液面系、光透過が空気と液とで異な
る機構で検出する液面系、電極間に微小電流を一定間隔
で通電することにより通電の有無により液面を検出する
液レベルセンサー、フロートの上下により液面を検出す
る方法などを利用する供給手段を用いることもできる。
このようにすると、第2補充液の供給量が多すぎて無駄
なオーバーフローを生じたりすることがない。もっと
も、この場合有害な成分を除くため多少のオーバーフロ
ー量を維持するようにすることがあり、その際にはその
量のオーバーフローが確保されるように弁等の供給手段
が調整される。
【0027】前記した2つの補充液の供給手段を図面に
より具体的に説明すると、例えば図1は、両液の供給手
段を設けた処理槽1の模式図を示すもので、通電手段に
ついては省略してある。処理槽1には処理液2が満たさ
れ、同槽の上方に設けた第1補充液容器5から供給管6
が下方に伸び、その下端が同槽1の底部近くに達しそこ
で開口している。その深さは、第1補充液が処理液と充
分混合されるようにするため、液の深さの1/3よりも
深いようにするのがよい。しかし、別の方法で第1補充
液がタンク液と混合して、僅かオーバーフローするレベ
ルなら問題ない。例えばオーバーフローがほとんどない
時や、第1補充液タンクの供給管6の口とオーバーフロ
ー口との間に邪魔板を置くなどすれば、供給管6の下端
を処理槽1に深く入れる必要はない。第2補充液容器8
を処理液面3のやや上方に設け、その容器8の下面の液
管の下に処理液面3に浮くフロート弁9を設ける。前記
処理液面3にはオーバーフロー管10のオーバーフロー
口を設ける。処理槽1に感光材料4が通過してその処理
がなされたとき、供給管6に設けた弁7を制御すること
により、前記感光材料4の処理量に比例した前述の量の
第1補充液を前記容器5から供給管6を通して処理槽1
に供給する。その際、その供給量は処理液の減少量より
も少ないので処理液面3が低下し、それに伴いフロート
弁9が開口し、処理液面3が元の位置まで戻るまで第2
補充液が第2補充液容器8から供給される。
【0028】図1における第2補充液容器8とフロート
弁9の詳細な構造は図2に示す。図2において、第2補
充液容器8は保持部材11により支持され、前記容器8
の下面から下方に伸びた液管12はその先端に開口部1
3を有するとともに、弁座として働く斜面部14を有し
ており、斜面部14は表面に例えばゴム弾性体シートを
持っている。前記液管12の先端にその先端部分を受け
入れる凹部16を有するフロート部片15を処理液3に
浮いた状態で取りつけ、このフロート部片15は凹部1
6に連通する液通路17を有している。処理液面3が高
くてフロート部片15が上昇しているときには、前記凹
部16内の液通路17の口が前記液管12の先端にある
斜面部14に密着してため、第2補充液は流出しない
が、処理液面3が下がるとフロート部片15も下がり、
前記の液通路17の口が流通可能となって、第2補充液
が供給されることになる。
【0029】その供給量の1例を述べると、例えば発色
現像工程に本発明を適用し、カラーネガフィルムを処理
した場合、同フィルム35mm、24枚撮り1本当た
り、第1補充液は約0.5mlしか補充せず、この場合
この量では表面張力のためオーバーフローしない。とこ
ろで、このフィルム1本の処理により発色現像液が2.
5ml持ち出されるので、液面が約2ml分低下する。
(液面の広さが50mm2 あるとすると、液面は0.4
mm低下することになる。)このとき、第2補充液が2
ml供給されて液面は元の位置に戻ることができる。
【0030】また、本発明の補充液の供給手段について
は、密閉型処理槽に対しても適用することができる。図
3及び図4にその適用の1例を示す。両図において、処
理槽1は、処理液2を入れ、上面はフレキシブル壁材2
1により密閉され、両側壁にスリット24が設けられ
て、そこから感光材料4が密閉状態を保持した条件下で
出入りするようになっている。感光材料4は、ローラー
22により送られて一方の側壁のスリット24から処理
槽1に入り、同槽1内でガイド片25、ローラー22、
くし型ガイド板23により導かれて処理され、反対側の
側壁のスリット24から槽外へ送り出される。同槽1の
スリット24が設けられた側壁の内側には液封装置26
が設けられ、この液封装置26はローラー27をばね2
8により感光材料4をガイド片25に押しつけるように
しており、これにより液封が十分に行われるようにし
て、スリット24から液が漏れないようにしている。
【0031】この処理槽1の上方に補充液20を入れた
補充液容器19が設けられ、一方前記フレキシブル壁材
21のほぼ中央にフロート型栓が取り付けられて、それ
に補充液容器19から下に延びた液管が契合するように
して、フロート弁9が形成されている。この処理槽1に
おいて、処理液2が減少して図4に示すようにフロート
型栓が下がると、液管の口が開くため補充液容器19か
ら補充液20が入り、液面が元の位置まで上昇するとフ
ロート型栓が閉まるので、所定量の補充液が自動的に供
給される。
【0032】この密閉型処理槽に対する補充液の供給手
段は、ブレードを用いた密閉型処理槽に対しても適用す
ることができる。図5は、その1例であって、フレキシ
ブル壁材のような液封部材29にブレード30及び31
が設けられ、これらのブレードを感光材料4が通るよう
になっている。図6は、処理槽1が隔壁32によって2
つの処理室34と36とに区画され、それぞれ別の処理
液35と37が入っており、液封部材38にブレード3
9及び40が設けられている外、隔壁32の下部にブレ
ード41が設けられて、処理液35と処理液37とが混
合しないようにされている。図6の処理槽1では処理室
34のみに補充液容器19とフロート弁9が設けられて
いることが示されているが、処理室36にも設けてもよ
い。
【0033】
【作用】本発明によれば、処理液に通電することにより
処理液の処理能力が回復されるためその補充液の供給量
を少なくてすみ、それにより補充液を濃厚な第1補充液
と希薄溶液又は水からなる第2補充液に分けて供給する
ことができ、第2補充液を自動的に供給することにより
オーバーフローが実質的にないようにして感光材料を処
理することができる。また、簡単な装置により液面が一
定に維持され処理液の組成に変動がないようにすること
ができる。また閑散時には第2補充液が自動的に供給さ
れて、処理液の濃度が適正に維持されるとともに、液面
が変わらないように維持される。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 特開平1−259359号公報の実施例2の試料201
のカラーネガフィルム(塗布銀量:6.3g/m2 )を
35m/m幅に裁断した後、屋外で標準的な被写体の撮
影を行い、富士写真フィルム(株)のFP350型処理
機を改造した処理機により表1に示す処理工程に従って
処理した。ここで用いた改造した処理機50は、図7の
模式図に示すように、発色現像槽51、漂白槽52、定
着槽53、第1水洗槽54、第2水洗槽55、安定槽5
6からなり、漂白槽52と定着槽53との間は陰イオン
交換膜57で区画され、漂白槽52に陽極58を、また
定着槽53に陰極59を設けたものである。陰イオン交
換膜としてNeosepta AM−3(徳山曹達製)
を用いた。図7では、第1補充液及び第2補充液の供給
装置は図示を省略しているが、これらは図1及び図2に
示したものを漂白槽52及び定着槽53に設けた。
【0035】
【表1】
【0036】処理時における通電の条件は、35m/m
幅24枚撮りのカラーネガフィルム1本当たり、漂白槽
の陽極で3V、1Aで160秒、定着槽の陰極で3V、
1Aで160秒とした。
【0037】上記処理工程において、水洗、はか
らへの向流水洗方式とした。次に処理工程に用いた各
処理液の組成を示す。
【0038】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.2 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.4 炭酸カリウム 30.0 32.0 臭化カリウム 1.4 0.7 沃化カリウム 1.3mg ─ ヒドロキシルアミン 2.4 2.6 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル 4.5 5.0 アミノ)−2−メチルアニリン硫酸塩 水を加えて 1リットル 1リットル pH 10.00 10.05 (漂白液) 母液(g) 補充液(g) 臭化アンモニウム 100 ─ EDTA・Fe(3価)NH4 塩 120 120 EDTA・2Na塩 10.0 10 NH4 N03 10.0 ─ 漂白促進剤 2.0 2.0 アンモニア水 17.0ml ─ 水を加えて 1リットル 1リットル pH 6.5 5.2 上記補充液は第1補充液であり、第2補充液は水であ
る。
【0039】 (定着液) 母液(g) 補充液(g) EDTA・2Na塩 5.0 5.0 (NH4 2 SO3 12.0 12.0 チオ硫酸アンモニウム(70%) 240ml 240ml 水を加えて 0.3リットル0.3リットル pH 5.7 5.7 上記補充液は第1補充液であり、第2補充液は水であ
る。
【0040】 (安定液) 母液(g) 補充液(g) ホルマリン(37%w/v) 2.0ml 3.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニル 0.3 0.45 フェニルエーテル(平均重合度10) 水を加えて 1リットル 1リットル
【0041】前記のカラーネガフィルムを上記したよう
に処理して従来と同様な高い画像濃度の画像が得られ
た。この場合、通電した漂白液、定着液のオーバーフロ
ー液分を調べたところ、従来技術に比べ著しくオーバー
フロー液量が少なくなった。その測定結果を表2に示
す。表2からわかるように、本発明方法ではそのオーバ
ーフロー液量が従来法のオーバーフロー液量の20分の
1である。これは実質上オーバーフローがなくて処理で
きたと考えて良いレベルである。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、処理液に通電すること
により補充液の供給量を減少させることができ、補充液
を濃厚な第1補充液と希薄溶液又は水からなる第2補充
液に分けて用いることにより補充液の供給の制御が簡単
となり、第2補充液が自動的に供給されるようにするこ
とによりオーバーフローを実質的に零にすることができ
る。特に第2補充液の供給にフロート弁を持つ供給装置
を用いる時には、簡単な装置によりその供給を正確に制
御することができる。そして、第2補充液が自動的に供
給されるようにされているので、閑散処理時においても
処理液の液量及び濃度が適正に維持される。また、密閉
型処理槽を用いる場合には、密閉状態を保持したまま処
理液の液量が適正に維持されるように、補充液が自動的
に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1補充液と第2補充液の供給手段を備えた処
理槽の模式図を示す。
【図2】図1における第2補充液容器とフロート弁の詳
細な構造を表した模式図を示す。
【図3】補充液の自動的供給手段を設けた密閉型処理槽
の模式図を示す。
【図4】図3の処理槽において、処理液が減少してフロ
ート型栓が下がり、補充液が供給されている状態の模式
図を示す。
【図5】感光材料がブレードを通って密閉型処理槽に出
入りするようにした本発明の処理装置の模式図を示す。
【図6】感光材料がブレードを通って2室式密閉型処理
槽に出入りするようにした本発明の処理装置の模式図を
示す。
【図7】実施例1で使用した処理機の模式図を示す。
【符号の説明】
1 処理槽 2 処理液 3 処理液面 4 感光材料 5 第1補充液容器 6 供給管 7 弁 8 第2補充液容器 9 フロート弁 10 オーバーフロー管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液に通電してその処理能力を回復さ
    せて補充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理方
    法において、処理槽における処理液の減少に対して濃厚
    溶液からなる第1補充液を処理液の減少量よりも少ない
    量で供給し、かつ希薄溶液又は水からなる第2補充液を
    処理液の液面が元の水準に戻るまで自動的に供給するこ
    とを特徴とする写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 処理液に通電してその処理能力を回復さ
    せて補充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理装
    置において、処理槽に濃厚溶液からなる第1補充液を入
    れた第1補充液容器と希薄溶液又は水からなる第2補充
    液を入れた第2補充液容器とを設け、かつ処理槽に第1
    補充液容器に接続して第1補充液を写真感光材料の処理
    に伴う処理液の減少量よりも少ない量で供給する供給装
    置と、第2補充液容器に接続して第2補充液を処理液の
    液面が元の水準に戻るまで自動的に供給する供給装置と
    を設けたことを特徴とする写真感光材料の処理装置。
  3. 【請求項3】 処理液に通電してその処理能力を回復さ
    せて補充液の供給量を低減させる写真感光材料の処理装
    置において、処理槽に、写真感光材料の処理中に濃厚溶
    液からなる第1補充液を写真感光材料の処理に伴う処理
    液の減少量よりも少ない量で供給する供給装置を設け、
    かつ前記処理槽の液面上方に設けた第2補充液容器に接
    続した、希薄溶液又は水からなる第2補充液を供給する
    供給管の下端を前記処理槽の液面上に臨ませ、その下端
    に前記処理液の液面に乗るフロート弁を設けたことを特
    徴とする写真感光材料の処理装置。
  4. 【請求項4】 処理槽へ補充液を供給するようにした写
    真感光材料の処理装置において、密閉型処理槽に設ける
    補充液の供給装置が、重力方向に供給口を有する位置固
    定の液供給部とその供給口に契合するフロート型栓とを
    有することを特徴とする写真感光材料の処理装置。
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