JP2942422B2 - 写真処理装置および処理方法 - Google Patents
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Description
材料(以下、「感光材料」、「感材」と略す場合があ
る。)を処理する写真処理装置および処理方法に関す
る。
着、水洗等の工程で処理され、カラー感光材料は、露光
後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により処理
される。黒白現像には黒白現像液、定着には定着液、発
色現像には発色(カラー)現像液、脱銀処理には漂白
液、漂白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン
交換水、安定化処理には安定化液がそれぞれ使用され
る。各処理液は通常20〜50℃に温度調節され、感光
材料はこれらの処理液中に浸漬され処理される。
程は、写真乳剤中の露光により感光したハロゲン化銀粒
子に還元剤である現像主薬が作用してAg+ をAgに還
元する工程である。黒白写真では、このようにして銀画
像が形成され、カラー写真では、発色現像主薬の酸化体
がカプラーと反応して、銀画像に対応した色素画像が形
成される。
主薬が酸化体となることによって、また未処理時は、保
恒剤や現像主薬が空気酸化を受けることによって劣化
し、現像力が低下する。
来、現像液の補充量を増加させるという方法によって対
処している。しかし、補充量を増加させることは、薬剤
や水の使用量を増加させることになり、近年資源節減や
廃液量減量が環境保全等の立場から強く要望されている
こともあって、好ましくない。また、特に、発色現像主
薬は高価であり、その消費を増すことは、コスト面でも
不利となる。
ー写真のいずれにおいても有機化合物が用いられてい
る。
の処理により銀汚れが発生する。これは、保恒剤として
用いられている亜硫酸塩が、感材から溶出したハロゲン
化銀とともに亜硫酸銀を形成することに起因するためと
考えられる。
などにより対処しているが、前述のように環境保全等の
立場から好ましくない。
ロゲン化銀粒子に対して還元性をもつ金属化合物も使用
できることが知られている。この場合の金属化合物に
は、バナジウム系、チタン系、鉄系、クロム系等の遷移
金属の塩や錯体などである〔日写誌,20(2),62
(1957):同,19,40(1956):日写誌,
29,31(1966):写真工業、3月号,67(1
976):日化誌No. 9,1321(1980):PS
E,19,283(1975):特公昭54−4189
9号:千葉大工学部研報,14,1(1962):同,
21(40),169(1970):同,18,39
(1967):同,21(39),11(1970):
特開昭50−51731号:米国特許第3942985
号:同3938978号:英国特許第1462972
号:特開昭57−78534号:PSE,12(6),
288(1968):PSE,14(6),391(1
970)等〕。
べたとき、酸性または中性の水溶液として用いることが
でき、その濃度を高めて使用でき、さらには銀汚れの発
生がないなどの利点を有するが、経時あるいは現像反応
の進行により現像液の酸化還元電位が変化し、活性レベ
ルを安定に保持することができないという欠点がある。
は、有機現像主薬の場合と同様に補充量を増す方法が採
られるが、資源節減や廃液量減量の上で好ましくない。
残存するハロゲン化銀を適当な溶解剤で溶解除去して、
現像された銀画像を固定するものである。また、カラー
写真においては、漂白の工程で、不要な銀画像を酸化し
て得られたハロゲン化銀を溶解除去するものである。
る定着剤を含むものであり、感光材料の未処理時、経時
により保恒剤や定着剤が空気酸化を受けやすくなり、酸
化によりこれらの薬剤が分解して硫化物が生じ、感材表
面を汚染するなどの硫化トラブルを引き起こす。さらに
は、定着剤としてハイポを用いたときを例にすれば、処
理の最中に液中にハイポ銀が蓄積し、一定量以上の補充
を行ない、液中のハイポ銀濃度を低く抑えないと、定着
不良(脱銀不良)が生じる。また、上記の酸化によるト
ラブルは、カラー写真では、感光材料の持ち込む漂白液
の混入によって促進される。
真ないしカラー写真のいずれにおいても、従来、定着液
の補充量を増す方法が採られている。しかし、補充量を
増すことは、前記の通り、資源節減や廃液処理等の点で
好ましくない。
像主薬を用いた現像液または定着液に、陰イオン交換膜
を介して、電解質溶液を接触させ、現像液または定着液
に陰極、電解質溶液に陽極をそれぞれ浸漬して、両極に
通電して処理する方法を提案している(特開平3−27
3237号等)。
についても、この場合と同様な方法で、金属化合物を含
有する現像液に通電して処理する旨を提案している(特
願平3−24137号)。
を還元的雰囲気にして処理できること、さらには処理中
にて蓄積するBr- 等のハロゲン化物イオンを現像液ま
たは定着液から電解質溶液に移動させて除去できること
から、現像性能または定着性能を維持する上で好まし
く、補充量を低減することができる。
では未処理時の空気酸化による性能劣化を防止しようと
して通電すると、Br- 等が除去されすぎたりして、カ
ブリが生じやすくなる。
ても、処理対象となる感材によって、特に黒白感材、さ
らにはリス感材等の製版用感材などにおいて脱銀が十分
でない場合がある。また、補充液の低減についても改善
の余地がある。
期間使用するうちに処理性能の維持を図ることができな
くなるという問題がある。特に、この問題は発色現像液
等の有機物の含有量が大きいものにおいて顕著である。
は、特に現像液や定着液において、良好な処理性能の維
持を図ることができ、補充量を低減することが可能で、
環境保全上好ましい写真処理装置および処理方法を提供
することにある。
陰イオン交換膜を用いて通電することによって処理液の
処理性能を維持する方法において、陰イオン交換膜の寿
命を長くすることができる写真処理装置および処理方法
を提供することにある。
(1)〜(6)の本発明により達成される。そして、好
ましい構成は、下記(7)である。 (1)露光後のハロゲン化銀写真感光材料を処理する写
真処理装置において、陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜または水のみを透過する隔膜の第2の膜とを有する槽
を有し、処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の
電解質液と接するように、かつ前記第2の膜を介して第
2電解質液と接するように満たされており、前記第1の
電解質液および第2の電解質液にはそれぞれ陽極が、前
記処理液には陰極が、それぞれ浸漬されており、前記陽
極および陰極が通電可能に構成されている写真処理装
置。 (2)露光後のハロゲン化銀写真感光材料を処理する写
真処理装置において、陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜または水のみを透過する隔膜の第2の膜とを有する槽
を有し、処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の
電解質液と接するように、かつ前記第2の膜を介して第
2電解質液と接するように満たされており、前記第1の
電解質液には陽極が、前記処理液および第2の電解質液
には陰極が、それぞれ浸漬されており、前記陽極および
陰極が通電可能に構成されている写真処理装置。 (3)露光後のハロゲン化銀写真感光材料を処理する写
真処理装置において、陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜または水のみを透過する隔膜の第2の膜とを有する槽
を有し、処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の
電解質液と接するように、かつ前記第2の膜を介して第
2の電解質液と接するように満たされており、前記第1
の電解質液には陽極が、前記第2の電解質液には陰極
が、それぞれ浸漬されており、前記陽極および陰極が通
電可能に構成されている写真処理装置。 (4)上記(1)の写真処理装置を用い、ハロゲン化銀
写真感光材料の処理に応じ、第1の電解質液に浸漬され
ている陽極と処理液に浸漬されている陰極との組み合わ
せ、および処理液に浸漬されている陰極と第2の電解質
液に浸漬されている陽極との組み合わせの両方、あるい
はいずれか一方の組み合わせで通電する写真処理方法。 (5)上記(2)の写真処理装置を用い、ハロゲン化銀
写真感光材料の処理に応じ、第1の電解質液に浸漬され
ている陽極と第2の電解質液に浸漬されている陰極との
組み合わせ、および第1の電解質液に浸漬されている陽
極と処理液に浸漬されている陰極との組み合わせの両
方、あるいはいずれか一方の組み合わせで通電する写真
処理方法。 (6)前記上記(3)の写真処理装置を用い、陽極およ
び陰極に通電してハロゲン化銀写真感光材料を処理する
写真処理方法。 (7)前記処理液が現像液または定着液である上記
(4)ないし(6)のいずれかの写真処理方法。
に説明する。
のほかに、少なくともOH- を除くアニオンを通さない
隔膜、すなわち陽イオン交換膜、あるいはH+ および/
またはOH- のみの移動が可能な隔膜を用いて通電する
ように構成された処理槽を有するものである。そして、
本発明の写真処理方法は、このような処理装置を用い、
通電してハロゲン化銀写真感光材料を処理するものであ
る。
から電気を与えて電極と処理液との反応を進行させる
(電解)と同時に、上記のような膜を介してイオンの物
質移動が生じる現象をいう。ただし、イオンの物質移動
のみが生じる現象をいうこともある。
置し、適宜、電極対の組み合わせを選択して通電するこ
とにより、処理液の状態に応じた通電を行うことができ
る。本発明における処理液は還元によって性能が回復す
る現像液、定着液等であるが、上記のうちのいずれかの
膜と電極対とを組み合わせて通電することにより、処理
液に応じ、Br- 等のハロゲン化銀イオンの移動やK+
等のアルカリ金属イオンの移動などによる処理性能の維
持回復を図ることが可能となる。また、電極(陰極)を
処理液中に浸漬する態様では、還元により処理液の処理
性能の回復を図ることができる。このため、補充量を低
減することができる。
態様とすることができ、この態様では、陰イオン交換膜
のみを用いて通電する場合に比べて、陰イオン交換膜の
寿命がのびる。
陰イオン交換膜のみの場合と異なり、上記のような他種
の膜を併用することによって、陰イオン交換膜を介して
陽極と陰極とが設置される構成としなくてもすみ、この
場合は陰極電場による影響を緩和できる。このため、処
理性能の維持および回復を有効に行うことができる。
置」と略すことがある。)に適用される処理槽の一構成
例を図1に示す。
像処理する現像槽である。このものは槽11を有し、槽
11内には図示のように陰イオン交換膜A1およびH+
および/またはOH- のみの移動が可能な隔膜M1が設
置されており、これらと槽壁とによって3つの空間11
a、11b、11cが、形成されている。3つの空間1
1a、11b、11cのうち、陰イオン交換膜A1とH
+ および/またはOH- のみの移動が可能な隔膜M1に
よって仕切られる空間11bには現像液Devが満たさ
れており、陰極21が浸漬されている。
化銀を還元し得る金属化合物を現像主薬として含有する
無機現像液である。感光材料は、この現像液Devによ
って処理する。
Devと接するように、空間11aには電解質液E1が
満たされており、この電解質液E1には陽極22が浸漬
されている。さらに、H+ および/またはOH- のみの
移動が可能な隔膜M1を介して現像液Devと接するよ
うに、空間11cには電解質液E2が満たされており、
この電解質液E2には陽極24が浸漬されている。そし
て、陰極21および陽極22、24は適宜の組み合わせ
により通電可能に構成されている。この場合、陽極22
と陰極21との組み合わせ(Ia)、陰極21と陽極2
4との組み合わせ(Ib)の両方、あるいは一方の電極
対の組み合わせで通電するものとなっている。
の処理開始の信号を受けると同時に、あるいは所定の時
間を経た後、通電が開始される。また、処理に際して予
め通電を行うようにしてもよい。
く、このようにすることによって、処理中の現像活性の
保持が可能となる。そして、処理の終了とともに、例え
ば感光材料の処理終了の信号を受けたときに、通電を終
了するようにすればよい。
しく、Ia、Ibを適宜選択して通電すればよい。
Ibで通電することが好ましい。
20A/dm2 、好ましくは0.1〜4A/dm2 となるように
電圧を印加すればよい。印加電圧は、使用する液、処理
装置の形態、電極間距離、隔膜の性質、種類により全く
異なるが、概念的には0.05〜100V、好ましくは
0.1〜10Vとなる。
処理、あるいは未処理時の空気酸化によって、現像主薬
である金属化合物において、より高い酸化状態の金属か
ら構成される金属化合物が生成するが、上記のようなI
aおよび/またはIbの通電を行うことにより、電極面
で酸化された金属化合物が還元されることになり、現像
活性を処理中にて安定して保持することができる。
に、陰イオン交換膜A1を通して、現像処理によって形
成されたBr- 等のハロゲン化物イオンが電解質液E1
中に移動することから、現像液Dev中にこれらのイオ
ンが蓄積することを防止することができ、これらのイオ
ンにより現像阻害が生じるのを防止することができる。
移動は生じない。
応じてIa、Ibの通電を選択すればよく、通常感材か
らのBr- の溶出がない未処理時にはIbの通電とする
方が好ましい。これにより、現像液Dev中のBr- の
濃度を常に適正に保持でき、カブリの発生を防止するこ
とができる。
した現像槽に適用することができる。上記の無機現像液
の場合と同様の効果が得られるほか、陰極上に銀を析出
させることによって銀汚れを防止することができる。
いて、H+ および/またはOH- のみが移動可能な隔膜
M1のかわりに、陽イオン交換膜を用いてもよい。陽イ
オン交換膜を用いても同様の効果が得られる。
阻害が問題とならない系の定着槽に適用することができ
る。この場合、定着液におけるBr- 等の濃度などに応
じてIa、Ibの通電を選択すればよい。通電により定
着性能が回復する。
種のものであっても異なるものであってもよい。
は、図2に示す構成のものであってもよい。
用感材などの黒白感光材料を定着処理する定着槽であ
る。このものは、図1の構成のものにおいて、H+ およ
び/またはOH- のみの移動が可能な隔膜M1のかわり
に陽イオン交換膜K1を設置し、空間11b内に定着液
Fixを満たし、空間11c内に陰極23を設置したと
ころを除けば、図1と同構成のものである。
せ(IIa)、陰極21と陽極22との組み合わせ(II
b)のうちのいずれか一方、あるいは両方の電極対の組
み合わせで通電するものとなっている。
行うことが好ましく、電極対の組み合わせIIa、IIbを
適宜選択して通電すればよい。
bの通電時間を設定してもよく、また、感材の処理時は
IIaで通電し、かつ感材の処理、未処理にかかわらず、
一定時間間隔でIIbで通電してもよく、感材種、処理条
件等に応じて選択すればよい。
電することにより、定着を阻害するハロゲン化物イオン
が電解質液E1に移動して除去される。また、K+ 等の
陽イオンが電解質液E2に移動して除去される。黒白感
材、特にリス感材等の製版用感材では、これらの陽イオ
ンによる定着阻害が大きくなるので、これらの陽イオン
を除去することは好ましい。また、IIbで通電すること
により、定着剤が陰極面で直接還元され、また陰極に銀
が析出して定着液から銀が除去されるため、定着力回復
の効果が向上する。また、定着剤に由来する硫化物の生
成や保恒剤の劣化が防止される。
槽に適用することが好ましいが、これのみならず、カラ
ー感材用の定着槽とすることもでき、同様の効果が得ら
れる。また、有機現像液、無機現像液のいずれかを満た
した現像槽とすることができる。現像槽とする場合、図
1の構成のものと同様の効果が得られる。この場合も、
IIa、IIbの通電時間を適宜選択することが好ましい。
着阻害がそれほど問題とならない定着液を満たした定着
槽とするときは、陽イオン交換膜のかわりにH+ および
/またはOH- のみの移動が可能な隔膜を用いてもよ
い。
は、図3に示す構成のものであってもよい。
現像処理する現像槽である。このものは、図2の構成に
おいて、空間11bに発色現像液Devを満たし、空間
11aには陽極22が、空間11cには陰極23が設置
されており、両極22、23は通電可能な構成となって
いるところを除いて図2と同構成のものである。その他
の構成は、図1と同様の構成である。
うことが好ましい。
現像処理によって形成されたBr-等のハロゲン化物イ
オンが電解質液E1中に移動することから、現像液De
v中にこれらのイオンが蓄積することを防止することが
でき、これらのイオンにより現像阻害が生じるのを防止
することができる。
もに、K+ 等の陽イオンが陽イオン交換膜K1を介して
現像液Devから移動して電解質液E2中に含有される
が、このようなイオンの移動による現像性能の低下は生
じることはない。
ているため、現像液Dev中では陰極面で水が還元され
てOH- を生じpHが上昇することはなく、補充液のpH
を高くして補充する必要があるが、pHが通電に依存しな
いためpHの調整は比較的容易である。また、ヒドロキシ
ルアミン硫酸塩保恒剤を含有する場合はこの分解を防止
することができ、アンモニアガスの発生やこのガスによ
るカブリ発生を防止することができる。
ように、陰イオン交換膜に隣接して陽極が設置される場
合と異なり、陽イオン交換膜を介して陰極が設置される
ため、陰極電場の影響が少なくなり、陰イオン交換膜の
寿命がのびる。
寿命がのびることから発色現像液への適用が好ましい
が、これのみならず、リンス液にも適用することができ
る。
方法は、図示例に限定されるものではない。例えば、図
1において、棒状の陽極および陰極を設置し、一方の陽
極のまわりを囲むように陰イオン交換膜を円筒状に配設
し、この円筒内に電解質液を満たし、同様にもう一方の
陽極のまわりを囲むようにH+ および/またはOH-の
みが移動可能な隔膜を円筒状に配設し、この円筒内に電
解液を満たすものとしてもよい。この場合、さらに、陽
極を増設し、上記と同様に、このまわりをH+および/
またはOH- のみが移動可能な隔膜、あるいは陽イオン
交換膜が囲むようにしてもよい。これに準じた変更は図
2、図3においても同様である。
うる電気伝導体または半導体であればいずれでもよい
が、特にステンレスが好ましい。陽極は不溶性の材質で
かつ電気伝導体であればよく、具体的には炭素(黒
鉛)、二酸化鉛、白金、金、チタン鋼が挙げられ、場合
によってはステンレス鋼を用いてもよい。両極の形状
は、槽内に設置しやすい板状か網目入りの板状または突
起付きの板状が好ましい。大きさは、槽容量により適宜
選択すればよい。
ンを選択的に透過させるものであれば、いずれを用いて
もよく、市販のものをそのまま用いることができる。
好ましい陰イオンの価数に応じて、用いる陰イオン交換
膜を選択することができる。例えば、現像液に蓄積する
Br- 等のハロゲン化物イオンを透過させる目的では、
1価の陰イオンのみを選択的に透過する陰イオン交換膜
を用いるなどすればよい。
ン一般については、Selemion AMV/AMR(旭硝子製)、Ac
iplex A201、A172(旭化成製)、Neosepta AM
−1〜3(徳山曹達製)、Ionac MA−3148(Ionac C
hemicals製)、Nepton AR 103PZL (Ionics 製)など
の商品名で市販されているものが挙げられる。また、1
価の陰イオンを選択的に透過させるものとしては、Selm
ion ASV/ASR (旭硝子製)、Neosepta AFN−7、Neosep
ta ACS(徳山曹達製)などの商品名で市販されているも
のが挙げられ、好ましく用いることができる。
交換膜は、陰イオンを選択的に透過させる膜を総称する
ものとし、このような意味において、孔径0.2〜20
μmの多孔性セラミックスも包含するものとする。
ン、特にK+ 等の1価の陽イオンを選択的に透過させる
ものであれば、いずれを用いても良く、市販のものをそ
のまま用いることができる。
T 、CM-1、CM-2、CMX (徳山曹達製)、Selmion CMV
(旭硝子製)、Aciplex CK-1、CK-2、K-101 (旭化成工
業製)などの商品名で市販されているものが挙げられ
る。
動が可能な隔膜は、H+ 、OH- 以外の陽イオン、陰イ
オンを透過しないもので電気的な伝導が可能なものであ
れば、いずれを用いてもよく、市販のものをそのまま用
いることができる。
(du Pont社製)、ZF99(PCI 製)、PEC-1000、Su-210、
Su-410(東レ(株)製)、NTR-7250、NTR-7197(日東電
工(株)製)、PBIL(帝人(株)製)、NF-40 、NF-40H
F (Film Tec.製)などの商品名で市販されているものが
挙げられる。
が、電解質としては、NaCl、KCl、LiCl、N
aBr、KBr、KI等のハロゲン化物、Na2 SO
4 、K2 SO4 、等の硫酸塩、KNO3 、NaNO3 、
NH4 NO3 等の硝酸塩、Na2 CO3 、K2 CO3 等
の炭酸塩などを用いることが好ましい。このときの電解
質溶液における電解質の濃度は、0.01〜30% 、好
ましくは0.01〜20% とすればよい。このほか、処
理液のオーバーフロー液あるいはこの希釈液を用いるこ
ともできる。
電性物質が含有されていることが多く、また処理される
感光材料そのものも導電性を有するが、本発明では電極
部材としてこれら以外のものを新たに設置するものであ
る。
びカラー感光材料のいずれであってもよい。例えば、黒
白ネガフィルム、黒白印画紙、黒白反転フィルム、黒白
反転印画紙、黒白ポジフィルム、製版用写真感光材料、
X線写真感光材料、マイクロ用感光材料、カラーネガフ
ィルム、カラー反転フィルム、カラー印画紙、カラーポ
ジフィルム、カラー反転印画紙等が挙げられる。
て用いる酸化還元を可逆的に行う化合物としては金属化
合物があり、これを構成する金属は、Ti、V、Cr、
Fe等の遷移金属であり、いくつかの異なった酸化状態
をとりうる性質を有する。
は、理論的には、最高酸化状態よりも少ない酸化状態の
ものを用いて、その還元力を利用すればよいが、通常、
TiではTi3+、VではV2+、CrではCr2+、Feで
はFe2+が用いられる。なかでも、Ti3+、Fe2+など
が好ましく用いられる。
らず錯体であってもよい。塩としては、塩化物、臭化
物、ヨウ化物等のハロゲン化物、シュウ酸塩、硫酸塩、
酢酸塩、クエン酸塩などが挙げられ、具体的には、Ti
Cl3 、TiBr3 、TiI3、FeCl2 、FeBr2
、VCl2 、V(SO4 )、Fe(COO)2 、Fe
SO4 、Fe(CH3 COO)2 、クエン酸鉄(II)等
を用いることができる。また、錯体はTi3+やFe2+を
中心金属とするものであり、配位子としては多座配位子
であることが好ましい。このような配位子としては、具
体的には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエ
チレントリアミン五酢酸(DTPA)等のアミノポリカ
ルボン酸ないしその塩、エチレンジアミン−N,N,
N’,N’−テトラメチレンリン酸、1,3−ジアミノ
プロパノール−N,N,N’,N’−テトラメチレンリ
ン酸等のアミノポリリン酸ないしその塩、ニトリロトリ
酢酸、しゅう酸、クエン酸等のカルボン酸類ないしその
塩、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンりん酸、プロ
ピルアミノ−N,N−ジメチレンりん酸等のりん酸類な
いしその塩などが挙げられる。
等を配位子とする錯体が好ましく用いられる。
化合物とを添加して現像液中で形成させることもでき、
このような方法も本発明においては好ましい。
特公昭54−41899号およびそれに引用された文献
等の記載を参照することができる。
金属化合物が安定であるときなどには、これを用い、通
電により還元して現像可能な状態とすることもできる。
有量は、1〜100g/ l、好ましくは5〜60g/ lとす
ればよい。
やカブリ防止剤など、種々の添加剤を含有させることが
でき、このような添加剤については、特公昭54−41
899号等に記載されている。また、現像液のpHは
0.5〜14、好ましくは5〜8の範囲で用いられる。
黒白現像液に用いる現像主薬は、ハイドロキノン等のハ
イドロキノン類を主体とするが、良好な性能を得やすい
点で、ハイドロキノン類と1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類の組合せ、またはハイドロキノン類とp−アミノ
フェノール類との組合せがよい。
〜1.5モル/ l、好ましくは0.05〜1.2モル/
lの量で用いられる。
像主薬または3−ピラゾリドン系現像主薬は通常0.0
005〜0.2モル/ l、好ましくは0.001〜0.
1モル/ lの量で用いられる。
保恒剤としては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜
硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウ
ム、メタ重亜硫酸カリウムなどがある。亜硫酸塩は0.
2モル/ l以上、特に0.4モル/ l以上が好ましい。
また、上限は2.5モル/ lまでとするのが好ましい。
13までの範囲のものが好ましい。さらに好ましくはp
H9から12までの範囲である。
は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主
成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬
としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、
その代表例として、3−メチル−4−アミノ−N,N−
ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチル
−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンア
ミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−メトキシエチルアニリンおよびこれらの
硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙
げられる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応
じてヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩、ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド
類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸類、
トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,
2,2]オクタン)類のような各種保恒剤、エチレング
リコール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベ
ンジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アン
モニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カ
プラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライド
のようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドン
のような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボ
ン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホ
スホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、
例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジ
エチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四
酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシ
エチリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,
N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−
N,N,N’,N’−テトラメチレンホスホン酸、エチ
レンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)およ
びそれらの塩を代表例として挙げることができる。
後の定着処理に用いる定着液は定着剤を含む水溶液であ
り、pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有す
る。
硫酸アンモニウムなどがあるが、定着速度の点からチオ
硫酸アンモニウムが特に好ましい。定着剤の使用量は適
宜変えることができ、一般には約0.1〜約3モル/ l
である。
ルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがあ
る。
酸あるいはそれらの誘導体を単独で、あるいは2種以
上、用いることができる。これらの化合物は定着液1リ
ットルにつき0.005モル以上含むものが有効で、特
に0.01〜0.03モル/ lが特に有効である。
する処理液としては、定着液、漂白定着液である。
はチオ硫酸塩が含まれる。特にチオ硫酸アンモニウム塩
の場合が好ましく、その添加量は0.1〜5.0mol/
l、好ましくは0.5〜2.0mol/ lである。保恒剤と
しては、亜硫酸塩の添加が一般的であるが、その他、ア
スコルビン酸や、カルボニル重亜硫酸付加物、あるい
は、カルボニル化合物を添加しても良い。さらには緩衝
剤、蛍光増白剤、キレート剤、防カビ剤等を必要に応じ
て添加してもよい。
含有する。鉄錯体のなかでもアミノポリカルボン酸鉄錯
体が好ましく、その添加量は0.01〜1.0mol/ l好
ましくは0.05〜0.50mol/ lである。
の化合物を用いることができる。例えば、米国特許第3
893858号明細書、ドイツ特許第1290812号
明細書、特開昭53−95630号公報、リサーチディ
スクロージャー第17129号(1978年7月号)に
記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物、特開昭50−140129号公報に記載のチアゾリ
ン誘導体、米国特許第3706561号明細書に記載の
チオ尿素誘導体、特開昭58−16235号公報に記載
の沃化物、ドイツ特許2748430号明細書に記載の
ポリエチレンオキサイド類、特公昭45−8836号公
報に記載のポリアミン化合物などを用いることができ
る。
で使用される。
ほか種々の処理液が用いられる。この黒白感材の処理の
詳細については、特開平1−93737号、特開平1−
250947号、特開平2−103035号、特開平2
−103037号、特開平2−71260号、特開昭6
1−267559号、特開平3−46652号等の記載
を参照することができる。
ては、特開昭63−70857号、特開平1−1908
89号、特開平1−198754号、特開平1−106
050号等の記載を参照することができる。
光材料の詳細については、特開平1−259359号を
はじめとし、上記特許文献等に開示されている。
する。
3液を攪拌しながら同時に10分間にわたって加え、
0.16μm の各粒子を形成した。続いて下記4液、5
液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カリウム
0.15gを加え粒子形成を終了した。
ン法によって水洗し、ゼラチン30gを加えた。
5に調整し、チオ硫酸ナトリウム3.7mgを塩化金酸
6.2mgを加え、65℃で最適感度になるように化学増
感した。
-4モル/モルAg加えてオルソ増感を施した。さらに還
元増感剤としてハイドロキノン、1−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾールをAg1モル当りそれぞれ2.5
g、50mg、可塑剤としてポリエチルアクリレートラテ
ックスをゼラチンバインダー比25%、硬膜剤として2
−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタンを加え
て、ポリエステル支持体上にAg3.0g/m2、ゼラチン
1.0g/m2になるように塗布した。この上に保護層を同
時塗布した。
(ポリメチルメタクリレートで平均粒子サイズ3.4μ
m のもの)を0.10g/m2および塗布ゼラチン量を1.
0g/m2になるように添加し塗布助剤としてp−ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダと化1の構造式(VII-2 )の
フッ素界面活性剤を添加し乳剤層と同時に塗布した。
は下記組成のバック層およびバック保護層を有する。
(株)製の自現機FG360Fを使用し、下記の処理工
程で処理した。
(株)製のLD−835(有機現像主薬および亜硫酸塩
保恒剤含有)、定着液は同社製のLF−308(チオ硫
酸塩を定着剤として含有)を用いた。水洗水は水道水と
した。
像槽)ランニングした。これを処理1Aとする。
したのち、1週間放置し、この現像液により処理する
と、銀汚れが発生した。4切サイズの感材を3枚以上現
像槽内に通過させると銀汚れの発生はなくなったが、現
像カブリが出易かった。
ようにかえて処理するほかは同様に処理した。これを処
理1Bとする。現像槽は、図1において陰イオン交換膜
A1のみを用いて仕切り、電解質液E1に陽極22、現
像液に陰極21を浸漬する構成のものとした。
ステンレス鋼(SUS316相当)シート[日本金属工
業(株)]製NTK316:大きさ30cm×30cm(肉
厚2mm厚さ)]を、陽極としてカーボンシート[呉羽化
学工業(株)製のクレシート:大きさ30cm×30cm
(肉厚3.2mm厚さ)]をそれぞれ用いた。
(徳山曹達製:大きさ30cm×30cm)を用い、電解質
液は3%Na2 CO3 溶液を用いた。
1.5Aの電流が流れるようにした(0.17A/dm
2 )。
ニングし、1日未処理とし、これを繰り返した。このと
き、1時間ごとに10秒ずつ通電した。
たが、現像液におけるBr- 濃度が低くなりすぎること
により、現像カブリが発生した。
のようにかえて処理するほかは、同様に処理した。これ
を処理1Cとする。H+ および/またはOH- のみの移
動が可能な隔膜としては、PEC−1000[東レ
(株)製:大きさ30cm×30cm]を用いた。この場合
の通電は、1時間ごとにIaで5秒、Ibで5秒ずつ通
電した。
現像液におけるBr- 濃度が適正に保持されることか
ら、現像カブリの発生はなかった。
新液のBr- 濃度はKBr換算で3g/ l、処理1Bのラ
ンニング後の液のBr- 濃度はKBr換算で2.6g/
l、処理1Cのランニング後の液のBr- 濃度はKBr
換算で3.2g/ lであった。
たはOH- のみの移動が可能な隔膜のかわりに、陽イオ
ン交換膜[Neosepta CMX(徳山曹達製):大きさ30cm
×30cm)を用いて同様に処理したところ、処理1Cと
同等の結果が得られた。
し、現像カブリは目視濃度によって評価した。
(II)にそれぞれかえて同様に処理した。
材の搬送スピードを低くし、現像時間18秒、定着時間
22.5秒、水洗時間22.5秒、乾燥時間22.5秒
とした。また、現像液の補充量は50ml/m2 とした。こ
れを処理2B(I) とする。処理2B(I) では、感材1m2
の処理毎に15分づつ通電し、未処理時に3時間ごとに
20秒づつ通電した。
ける感材の搬送スピードをさらに低くし、現像時間30
秒、定着時間37.5秒、水洗時間37.5秒、乾燥時
間37.5秒とした。これを処理2B(II)とする。通電
は処理2B(I) と同様とした。
ズ20枚のランニング処理後のものについて写真性能を
調べたところ、現像カブリが発生した。
において、図3に示す現像槽を用い、実施例1の処理1
Cに準じた処理を行った。通電は、感材1m2の処理毎に
15分づつIaの組み合わせで、未処理時にIbで3時
間ごとに5秒とする他はこれらの処理と同様に行った。
処理2B(I) 、処理2B(II)に対応させて、処理2C
(I) 、処理2C(II)とする。
ズ20枚のランニング処理後のものについて写真性能を
調べたところ、問題はなかった。
恒剤を用いていないため、銀汚れの発生はない。
B(I) 、(II)、処理2C(I) 、(II)のランニング処理後
のBr- 濃度を調べたところ、処理2B(I) 、(II)では
KBr換算で、1.3g/ l、処理2C(I) 、(II)ではK
Br換算で、1.9g/ lであった。
- 濃度が小さくなりすぎ、pHが上昇するため、現像カブ
リが発生すると考えられる。また、処理2B(I) ではや
や白沈が生じた。
度が適正に保たれ、pHの上昇も少ない。従って現像カブ
リも発生しないと考えられる。
および/またはOH- のみの移動が可能な隔膜のかわり
に陽イオン交換膜[Neosepta CMX(徳山曹達製):大き
さ30cm×30cm)を用いて同様に処理したところ、処
理2C(I) 、(II)と同等の結果が得られた。
価した。
い、定着液の補充量を1/3(223ml/m2 )とし、1
0ラウンド(定着槽)までランニングした。これを処理
3Aとする。
現像槽と同構成の定着槽を用い、同様に処理した。ただ
し、通電は処理感材1m2ごとに30分間通電するものと
した。これを処理3Bとする。
銀不良の発生はなかったが、70ml/m2 の補充量となる
と脱銀不良が発生した。
うにかえて、同様に処理した。これを処理3Cとする。
この場合、陽イオン交換膜は、Neosepta CMX(徳山曹達
製):大きさ30cm×30cm)を用いた。ただし、通電
は、処理感材1m2ごとにIIbで25分間、IIaで5分間
通電した。
2 としても脱銀不良は発生しなかった。さらに、現像液
LD−835中に含有されるK+ の持ち込みによる定着
阻害が防止されるためと考えられる。
3Cにおけるランニング処理後の定着液の液分析を行っ
たところ、新液ではAg濃度0g/ l、Br- 濃度0g/
l、K+ 濃度0g/ l、処理3BではAg濃度0.47g/
l、K+ 濃度79g/ l、Br-濃度0.2g/ l、処理3C
ではAg濃度0.45g/ l、K+ 濃度0.3g/ l、Br
- 濃度0.3g/ lであった。
により、残留銀量5μg/cm2 以上を脱銀不良と評価し
た。
ラーネガフィルム)を用い、上記公報実施例1に示す処
理工程により、1日の処理量135サイズ100本の条
件で10ケ月ランニングした。この場合、現像槽は、実
施例1の処理1Bの構成に準じたものを用いた。通電
は、1.2Vの電圧を印加し、1.35Aの電流が流れ
るように行った(電流密度0.45A/dm2 )。
いて、陰イオン交換膜の劣化が激しく、交換せざるを得
なかった。
理槽にかえて処理した。陽イオン交換膜は、Neosepta C
MX(徳山曹達製)を用いた。これを処理4Cとする。
いても陰イオン交換膜の劣化はなかった。陽イオン交換
膜を用いることにより、陰イオン交換膜の寿命が延びる
ことがわかった。
(カラーネガフィルム)を用いて、露光した後、富士写
真フイルム(株)製の自現機FNCP−600IIを用い
て、上記公報と同じ処理工程に従い、発色現像槽で5ラ
ウンド処理した。このときの発色現像液のオーバーフロ
ー液を1リットルとり出し、KBrを4g/l加えた。
に示すとおりである。
理1Bに用いた現像槽と容量等を除いて同構成の処理槽
に満たし、通電処理を行った。この場合、電解質液は3
%Na2 CO3 溶液(pH10.0に調整したもの)とし
た。陽極、陰極は、有効面積(大きさ)を19cm×15
cmとする以外は実施例1と同じものを用いた。陰イオン
交換膜は、Neosepta AM-3 (徳山曹達製:大きさ30cm
×30cm)を用いた。通電は、3.0Vの印加電圧で
1.14Aの電流が流れるようにし(0.4A/dm2 )、
2時間行った。これを処理5Bとする。
成のものにかえるほかは同様に通電処理を行った。陽イ
オン交換膜はNeosepta CMX(徳山曹達製:大きさ19cm
×15cm)を用いた。これを処理5Cとする。
通電処理後のオーバーフロー液の各々の液分析を行っ
た。結果を表2に示す。
ン硫酸塩が分解するが、処理5Cではこのものの分解は
みられない。これより、ヒドロキシアミン硫酸塩保恒剤
を用いた発色現像液では処理5Cによる通電方式のほう
が好ましいことがわかる。すなわち、ヒドロキシルアミ
ン硫酸塩が分解するとアンモニアが液中に発生する可能
性があり、アンモニアはカブリ発生の原因となるからで
ある。
観察されるが、処理5CではpH上昇は観察されない。処
理5Bでは、補充液にアルカリ添加の必要はなくなる反
面、通常の補充液処方ではpH上昇によるカブリ発生の懸
念が生じる。一方、処理5Cでは、pH上昇がないことか
ら、通常の補充液処方を使用してpHを維持することがで
きる。逆に考えると、処理5Bでは補充液からアルカリ
剤を減少させることができるが、処理5Cではアルカリ
剤を減らすことはできない。
において、良好な処理性能の維持を図ることができる。
また、陰イオン交換膜の寿命がのびる。
略構成図である
略構成図である
略構成図である
膜 Dev 現像液 Fix 定着液 E1、E2 電解質液
Claims (6)
- 【請求項1】 露光後のハロゲン化銀写真感光材料を
処理する写真処理装置において、 陰イオン交換膜と、陽イオン交換膜または水のみを透過
する隔膜の第2の膜とを有する槽を有し、 処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の電解質液
と接するように、かつ前記第2の膜を介して第2電解質
液と接するように満たされており、 前記第1の電解質液および第2の電解質液にはそれぞれ
陽極が、前記処理液には陰極が、それぞれ浸漬されてお
り、 前記陽極および陰極が通電可能に構成されている写真処
理装置。 - 【請求項2】 露光後のハロゲン化銀写真感光材料を処
理する写真処理装置において、 陰イオン交換膜と、陽イオン交換膜または水のみを透過
する隔膜の第2の膜とを有する槽を有し、 処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の電解質液
と接するように、かつ前記第2の膜を介して第2電解質
液と接するように満たされており、 前記第1の電解質液には陽極が、前記処理液および第2
の電解質液には陰極が、それぞれ浸漬されており、 前記陽極および陰極が通電可能に構成されている写真処
理装置。 - 【請求項3】 露光後のハロゲン化銀写真感光材料を処
理する写真処理装置において、 陰イオン交換膜と、陽イオン交換膜または水のみを透過
する隔膜の第2の膜とを有する槽を有し、 処理液が、前記陰イオン交換膜を介して第1の電解質液
と接するように、かつ前記第2の膜を介して第2の電解
質液と接するように満たされており、 前記第1の電解質液には陽極が、前記第2の電解質液に
は陰極が、それぞれ浸漬されており、 前記陽極および陰極が通電可能に構成されている写真処
理装置。 - 【請求項4】 請求項1の写真処理装置を用い、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理に応じ、第1の電解質液に浸
漬されている陽極と処理液に浸漬されている陰極との組
み合わせ、および処理液に浸漬されている陰極と第2の
電解質液に浸漬されている陽極との組み合わせの両方、
あるいはいずれか一方の組み合わせで通電する写真処理
方法。 - 【請求項5】 請求項2の写真処理装置を用い、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理に応じ、第1の電解質液に浸
漬されている陽極と第2の電解質液に浸漬されている陰
極との組み合わせ、および第1の電解質液に浸漬されて
いる陽極と処理液に浸漬されている陰極との組み合わせ
の両方、あるいはいずれか一方の組み合わせで通電する
写真処理方法。 - 【請求項6】 前記請求項3の写真処理装置を用い、陽
極および陰極に通電してハロゲン化銀写真感光材料を処
理する写真処理方法。
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