JPH04328545A - 写真処理方法 - Google Patents

写真処理方法

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Publication number
JPH04328545A
JPH04328545A JP12533891A JP12533891A JPH04328545A JP H04328545 A JPH04328545 A JP H04328545A JP 12533891 A JP12533891 A JP 12533891A JP 12533891 A JP12533891 A JP 12533891A JP H04328545 A JPH04328545 A JP H04328545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
silver halide
tank
photosensitive material
solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP12533891A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
敬 中村
Hirohisa Ogawa
小川 裕久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12533891A priority Critical patent/JPH04328545A/ja
Publication of JPH04328545A publication Critical patent/JPH04328545A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に撮影用とプリント
用のハロゲン化銀感光材料(以下、「感光材料」、「感
材」と略す場合がある。)を、処理槽あるいは処理液を
共用化して処理する写真処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】黒白感光材料は、露光後、黒白現像、定
着、水洗等の工程で処理され、カラー感光材料は、露光
後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により処理
される。黒白現像には黒白現像液、定着には定着液、発
色現像には発色(カラー)現像液、脱銀処理には漂白液
、漂白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン交
換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。 各処理液は通常20〜50℃に温度調節され、感光材料
はこれらの処理液中に浸漬され処理される。
【0003】感光材料には、前記のとおり、黒白とカラ
ーのものがあり、いずれにおいても、ネガフィルム、反
転フィルムに代表される撮影用感光材料と、印画紙(ペ
ーパー)、反転ペーパー、直接ポジペーパーに代表され
るプリント用感光材料とに大別される。
【0004】これらの感光材料は、近年ミニラボとよば
れる小規模用処理システムの開発により、写真店等の店
頭でも処理されるようになってきている。このようなこ
とから、自動現像機等の処理装置の小型化、処理作業の
簡易化が要請されている。
【0005】このような要請に応じる技術の1つとして
、撮影用感材とプリント用感材とで、処理液を共用化す
る方法や処理機を共用化する方法が挙げられ、種々試み
られている。
【0006】なかでも、特に、現像液の共用化は望まれ
るところである。しかし、撮影用感材とプリント用感材
とでは、現像特性が異なり、現像処方が2種の感光材料
の両方に最適というわけにはいかず、十分な現像性能が
得られないという問題がある。
【0007】このような問題に対処するものとして、特
公昭53−2779号公報には、まず、カラーネガ用の
発色現像主薬(CD−4)を含む現像液でカラーネガ用
感光材料を発色現像した後、この同じ現像液を用いてカ
ラーポジ用感光材料を発色現像する際、この現像液にカ
ラーポジ用の発色現像主薬(CD−3)とpH調整剤と
を添加し、このときCD−3をCD−4に対し重量比で
等量以上とする旨が開示されている。
【0008】しかし、このものは、手現像を対象とする
ものと考えられ、自動現像機を適用した処理を対象とす
るものではない。また、CD−3の添加に際しては、こ
れを含む溶液を調製する調液作業を要し、作業が煩雑と
なる。
【0009】特開平2−167547号公報には、カラ
ーネガフィルムと塩化銀乳剤を用いたカラーペーパーと
の共用処理において、発色現像液をカラーネガ用の現像
槽からカラーペーパー用の現像槽に流入させる方法が開
示されている。この方法は、塩化銀ペーパーが現像され
やすい感材であるので、カラーネガフィルムの処理によ
ってI− やBr− 等のハロゲン化物イオンが溶出し
た発色現像液を用いても現像阻害は生じることがなく、
所定の性能が得られる。この方法は、塩化銀ペーパーの
特性をフルに活用したものとはいえ、特に長期にわたる
ランニング処理においては、いずれの感材でも現像性能
上の問題が生じやすくなる。
【0010】また、発色現像液の流入方向を、上記とは
反対に、カラーペーパー用の現像槽からカラーネガ用の
現像槽へとする方法も開示されている(特願平2−69
53号公報等)が、これについて種々の検討を行なった
ところ、所定の性能は得られず、かなり多くのカラー現
像主薬や他の処理薬剤を新たに加えないと目的の性能が
得られないことがわかった。
【0011】さらに、両感材を、現像槽を共通槽として
処理する方法もあり、このようにすることは、望まれる
ところであるが、ランニング処理性能上問題が発生し、
実用化は困難であった。例えば、ASA100のカラー
ネガフィルム主体ではそれほど顕著ではないが、ある期
間だけASA400〜ASA1600のものが50%を
こえるような処理があると、このカラーネガフィルムの
種類によってカラーペーパーの性能が変わり易いという
問題などがある。
【0012】一方、漂白液や定着液等の脱銀能を有する
処理液の共用化が望まれており、種々の提案がなされて
いる(特開平2−168253号等)。
【0013】しかし、このような処理液においても、カ
ラーネガフィルムとカラーペーパーとの組合せのように
、感材種によって脱銀のされやすさが異なり、このため
脱銀性能上の問題も生じやすい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撮影
用感材とプリント用感材の組合せのように、ヨウ化銀含
有量の異なる2種の感材を写真性能を良好としたままで
、処理槽あるいは処理液を共用化して処理することがで
き、処理液の使用量を減少させることができる写真処理
方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の構成によって達成される。
【0016】(1)  支持体上に塗布されたハロゲン
化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上であ
る第1のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布され
たハロゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル%
 未満である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後
、現像液を用いて処理するに際し、少なくとも陰イオン
交換膜を介して電解質を含有する電解液と接するように
前記現像液を満たした現像槽を共通槽とし、前記電解液
に陽極を、前記現像液に陰極をそれぞれ浸漬し、前記陽
極と前記陰極に通電して処理することを特徴とする写真
処理方法。
【0017】(2)  支持体上に塗布されたハロゲン
化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上であ
る第1のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布され
たハロゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル%
 未満である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後
、現像処理したのち、漂白能を有する処理液を用いた処
理および/または定着能を有する処理液を用いた処理を
するに際し、前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理す
る漂白能を有する処理液および定着能を有する処理液の
うちの少なくとも1つの処理液を、少なくとも陰イオン
交換膜を介して電解質を含有する電解液と接するように
槽内に満たし、前記電解液に陽極または陰極を、前記電
解液に陰イオン交換膜を介して接する前記処理液にその
対極を、それぞれ浸漬し、前記陽極と前記陰極に通電し
て前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理した前記処理
液の少なくとも一部を、前記第2のハロゲン化銀感光材
料を処理する漂白能を有する処理液を満たした処理槽お
よび定着能を有する処理液を満たした処理槽のうちの少
なくとも1つの処理槽に供給して前記第2のハロゲン化
銀感光材料を処理することを特徴とする写真処理方法。
【0018】(3)  支持体上に塗布されたハロゲン
化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上であ
る第1のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布され
たハロゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル%
 未満である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後
、現像処理したのち、漂白能を有する処理液を用いた処
理および/または定着能を有する処理液を用いた処理を
するに際し、前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理す
る漂白能を有する処理液と定着能を有する処理液とを、
少なくとも陰イオン交換膜を介して接するように槽内に
満たし、前記漂白能を有する処理液に陽極を、前記定着
能を有する処理液に陰極をそれぞれ浸漬し、前記陽極と
前記陰極に通電して前記第1のハロゲン化銀感光材料を
処理した前記処理液の少なくとも一部を、前記第2のハ
ロゲン化銀感光材料を処理する漂白能を有する処理液を
満たした処理槽および定着能を有する処理液を満たした
処理槽のうちの少なくとも1つの処理槽に供給して前記
第2のハロゲン化銀感光材料を処理することを特徴とす
る写真処理方法。
【0019】(4)  支持体上に塗布されたハロゲン
化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上であ
る第1のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布され
たハロゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル%
 未満である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後
、現像液を用いて処理するに際し、前記第1のハロゲン
化銀感光材料を処理する現像液を電解質を含有する電解
液と少なくとも陰イオン交換膜を介して接するように第
1の現像槽内に満たし、前記現像液に陰極を、前記電解
液に陽極をそれぞれ浸漬し、前記陽極と前記陰極に通電
して前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理した現像液
の少なくとも一部を、前記第2のハロゲン化銀感光材料
を処理する第2の現像槽に供給して前記第2のハロゲン
化銀感光材料を処理することを特徴とする写真処理方法
【0020】
【作用】本発明では、撮影用感材に代表される第1の感
材と、プリント用感材に代表される第2の感材とを、現
像槽を共通槽として現像処理する。
【0021】例えば、カラー感材では、発色現像液が、
電解質を含有する電解液と陰イオン交換膜を介して接す
るように現像槽に満たされており、発色現像液には陰極
が、電解液には陽極が、それぞれ浸漬されており、両極
に通電して処理が行なわれる。そして、処理に際し、第
1の感材であるか、第2の感材であるかを感知し、感材
の塗布銀量等によって通電量が決定される。
【0022】通常の処理手順では、第1の感材の処理の
後に第2の感材を処理することになるが、第1の感材か
ら処理によって発色現像液に溶出したI− 等のハロゲ
ン化物イオンは、陰イオン交換膜を通して電解液に移動
するので、このような発色現像液を用いて第2の感材を
処理しても現像阻害が発生することはない。この結果、
発色現像液の補充量を減少させることができる。
【0023】現像処理において、共通槽とするかわりに
、第1の感材用の発色現像液を陰イオン交換膜を介して
電解液に接するように槽内に満たし、発色現像液に陰極
を、電解液に陽極を、それぞれ浸漬し、両極に通電して
処理した後の発色現像液を、第2の感材の現像槽に流入
させて処理する。この際、第1の感材用の発色現像液に
感材から溶出して蓄積するI− 等のハロゲン化物イオ
ンが陰イオン交換膜を通して移動するので、第2の感材
において現像阻害が発生することはなく、両感材の処理
の際の補充量を減少させることができる。
【0024】また、発色現像ののち、カラー感材を脱銀
処理する際、例えば第1の感材用の漂白液を陰イオン交
換膜を介して電解液に接するように槽内に満たし、漂白
液に陽極を、電解液に陰極をそれぞれ浸漬し、両極に通
電して処理した後、この使用済の漂白液を、第2の感材
用の漂白槽に流入させて処理しているので、酸化力の回
復した漂白液が供給されることになり、補充量を減少さ
せることができる。
【0025】また、定着処理においても、第1の感材用
の定着液を陰イオン交換膜を介して電解液に接するよう
に槽内に満たし、電解液に陽極を、定着液に陰極をそれ
ぞれ浸漬し、両極に通電して処理した後、この使用済の
定着液を第2の感材用の定着槽に流入させて処理する。 この際、第1の感材用の定着液に感材から溶出して蓄積
するI− 等のハロゲン化物イオンが陰イオン交換膜を
通して移動するので、第2の感材において脱銀不良等の
発生はない。この結果、定着液の補充量を減少させるこ
とができる。
【0026】また、本発明では、脱銀処理の際、第1の
感材用の漂白液と定着液とを陰イオン交換膜を介して接
するようにし、漂白液に陽極を、定着液に陰極を、それ
ぞれ浸漬し、通電して処理し、この使用済の漂白液およ
び定着液を、それぞれ、第2の感材用の漂白槽および定
着槽に流入させて処理する。この際、第1の感材用の定
着液に感材から溶出して蓄積するI− 等のハロゲン化
物イオンが陰イオン交換膜を通して移動し、かつ漂白液
の酸化力が回復されるので、上記のように流入させても
、第2の感材において脱銀不良等の発生はない。この結
果、これらの処理液の補充量を減少させることができる
【0027】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0028】本発明における第1の感光材料は、支持体
上に塗布されたハロゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有
量が3モル% 以上のものであり、主に撮影用感光材料
が該当し、具体的には、カラーネガフィルム、カラーリ
バーサルフィルム等のカラー感光材料、黒白ネガフィル
ム、黒白リバーサルフィルム等の黒白感光材料が挙げら
れる。
【0029】一方、第2の感光材料は、ハロゲン化銀乳
剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 未満のものであ
り、主にプリント用感光材料が該当し、具体的には、カ
ラーペーパー、オートポジカラーペーパー、カラーリバ
ーサルペーパー、カラーポジフィルム等のカラー感光材
料、黒白ペーパー、黒白リバーサルペーパー等の黒白感
光材料が挙げられる。
【0030】本発明においては、これら第1および第2
の感光材料を任意の組合せで用いることができる。
【0031】ただし、通常、このような感材の処理は、
第1および第2の感材を処理するそれぞれの処理部を隣
接させるなどした、いわゆる一体型の処理装置を用いて
行なうことが多く、また共用処理を行なう上でも処理槽
構成が同一または類似であるようなものの組合せの方が
好ましい。したがって、通常は、カラーネガフィルムと
カラーペーパー、カラーリバーサルフィルムとカラーリ
バーサルペーパー、黒白ネガフィルムと黒白ペーパー、
黒白リバーサルフィルムと黒白リバーサルペーパー等の
組合せで適用される。
【0032】本発明においては、上記の第1および第2
の感材を組合せ、現像槽として処理する。このような現
像槽に満たされる現像液は、陰イオン交換膜を介して電
解液と接しており、現像液に陰極を、電解液に陽極をそ
れぞれ浸漬し、両極に通電しながら現像処理を行なう。
【0033】図1には、このような処理を実施する一体
型の処理装置の一構成例が示されている。図1は、槽配
列を模式的に示す平面図である。
【0034】図1の処理装置1は、第1の感光材料とし
てカラーネガフィルムを処理するネガ処理部10と、第
2の感光材料としてカラーペーパーを処理するペーパー
処理部20とを有する。
【0035】ネガ処理部10には、カラーネガフィルム
の処理工程に従って、発色現像液110を満たした現像
槽11、漂白液120を満たした漂白槽12、定着液1
30を満たした定着槽13、水洗水W1 、W2 、W
3 をそれぞれ満たした第1、第2、第3水洗槽14、
15、16が設置されている。
【0036】現像槽11には、電解質を含有する電解液
410を満たした液槽41が隣接して設置されており、
発色現像液110と電解液410とを仕切る隔壁は、陰
イオン交換膜A1から構成されている。
【0037】現像槽11内には陰極31が、液槽41内
には陽極32が、それぞれ設置されており、これらの電
極は通電可能な構成となっている。
【0038】この場合の電解液410は、後述するよう
に、KCl等の電解質を用いて新たに調製したものであ
ることが、発色現像液410の現像性能を維持する上で
好ましい。
【0039】一方、ペーパー処理部20には、カラーペ
ーパーの処理工程に従って、カラーネガフィルムと共通
槽となる上記構成の現像槽11、漂白液220を満たし
た漂白槽22、定着液230を満たした定着槽23、カ
ラーネガフィルムと共通槽となる第1、第2、第3水洗
槽14、15、16が設置されている。
【0040】ネガ処理部10とペーパー処理部20の漂
白槽12と漂白槽22、および定着槽13と定着槽23
では、図示矢印のように、ネガ処理部10の漂白槽12
、定着槽13に各処理液の補充液が補充され、そのオー
バーフロー等による排出液がペーパー処理部20の漂白
槽22、定着槽23に、それぞれ流入されるようになっ
ている。
【0041】このような流入方式を採ることによって、
ネガ処理部10で補充するのみですみ、漂白液および定
着液の使用量を減少させることができる。また、このよ
うにしても、カラーペーパーは、カラーネガフィルムに
比べて脱銀されやすい感材であるため、ある程度のラン
ニング処理量では、カラーペーパーにおいて脱銀不良等
の問題は通常のプリントを得る上ではそれほど顕著とは
ならない。
【0042】さらに、ペーパー処理部20の定着槽23
では、第1水洗槽14のオーバーフロー等による排出液
の一部が流入される。これにより、ネガ処理部10の定
着槽13の排出液をペーパー処理部20の定着槽23に
流入するようにしても、第1水洗槽14の排出液によっ
てカラーネガフィルムから溶出したI− 等のハロゲン
化物イオンが希釈されるため、カラーペーパーにおける
定着不良の発生を抑制することができる。
【0043】また、ネガ処理部10とペーパー処理部2
0とで共通となる第1〜第3水洗槽14〜16では、図
示矢印のように、最後段の第3水洗槽17から補充して
、そのオーバーフロー等による排出液を順次前段の水洗
槽に流入させる多段向流方式が採用されている。そして
、第1水洗槽14の排出液は、一部、ペーパー処理部2
0の定着槽23に流入され、一部は廃棄される。このよ
うに、各水洗槽14〜16を共通にして水洗処理を行な
っても、両感材において、水洗不良等の発生はない。
【0044】なお、処理後のカラーネガフィルム、カラ
ーペーパーを乾燥する乾燥部は図示していないが、各処
理槽の上方に設置することが好ましい。これにより、装
置のコンパクト化を図ることができ、現像槽11の前方
にプリンターを設置するなどして、ネガからペーパーへ
の焼付露光等を含めた一貫した処理を可能とする構成と
することができる。
【0045】このときの現像槽11における通電は、処
理中において行なうことが好ましい。すなわち、カラー
ネガフィルム、カラーペーパーの処理開始の信号を受け
とると同時に、あるいは所定の時間を経た後とすればよ
く、処理の終了とともに通電を停止するようにすればよ
い。
【0046】通電は、感材種を感知し、その感材の塗布
銀量等に応じて予め設定した通電量として行なうように
すればよい。この場合の通電は、電流密度が0.02〜
3A/dm2 、好ましくは0.05〜1.2A/dm
2 となるように電圧を印加すればよい。印加電圧は、
使用する液、処理装置の形態、電極間距離、隔膜の性質
、種類により全く異なるが、概念的には0.05〜10
0V 、好ましくは0.1〜10V となる。このよう
な通電を行なうことにより、発色現像液110の処理性
能が回復する。
【0047】通常、このような一体型の処理装置1では
、カラーネガフィルムを処理してからカラーペーパーを
処理するという手順が採られる。このような処理順とし
た場合、カラーネガフィルムを処理した後の発色現像液
110には、カラーネガフィルムから溶出したI− 等
のハロゲン化物イオンが存在し、カラーペーパーの現像
を阻害することになる。しかし、本発明では、ハロゲン
化物イオンが陰イオン交換膜を通して陽極32の方へ移
動して除去されるため、現像阻害が発生することはない
。また、カラーネガフィルム自体の現像阻害を防止する
こともできる。
【0048】また、同時に、カラーネガフィルムとカラ
ーペーパーとを処理する場合においても、上記と同様に
、両感材での現像阻害の発生を防止することができる。
【0049】また、カラーペーパーを処理した発色現像
液110では、カラーネガフィルムをこれにより処理す
る場合、現像を阻害するようなハロゲン化物イオンの存
在はそれ程問題とはならないが、カラーネガフィルム自
身の処理によってI− 等のハロゲン化物イオンが溶出
することになるので、これを除去することができ、カラ
ーネガフィルムの処理上有効である。
【0050】したがって、発色現像液110をオーバー
フローさせる必要が少なくなり、その補充量を著しく減
少させることができる。しかも、発色現像主薬の酸化体
は一部陰極31で還元され、また電極反応で一部OH−
 生成するため感光材料から溶出される酸が中和される
という効果も得られる。
【0051】このとき、現像槽11に満たされる発色現
像液110およびその補充液の処方は、カラーネガフィ
ルム用のものとしてもカラーペーパー用のものとしても
よく、特に限定されないが、両感材において最適な処方
を選択して使用することが好ましい。通常は、カラーネ
ガフィルム用のものを使用することが好ましい。また、
この場合の最適な処方としては、カラーネガフィルム用
の発色現像主薬(CD1 )とカラーペーパー用の発色
現像主薬(CD2 )とを併用したものも挙げられる。 これらの発色現像主薬の添加割合は、CD1 のみとす
ることも、CD2 のみとすることもでき、併用すると
きは任意のものとしてよく、重量比で、CD1 /CD
2が好ましくは1/10〜10/1、より好ましくは1
/3〜3/1とすればよい。発色現像液については後述
する。
【0052】本発明では、両感材に最適な処方の発色現
像液を用い、上記のように通電することによって、両感
材に常に最適な条件とした発色現像処理を行なうことが
できる。
【0053】また、本発明では、現像処理の後の漂白能
を有する処理液による処理および/または定着能を有す
る処理液による処理において、第1の感材用の漂白能を
有する処理液を陰イオン交換膜を介して電解液と接する
ように槽内に満たし、漂白能を有する処理液に陽極を、
電解液に陰極を、それぞれ浸漬し、両極に通電するよう
にするか、あるいは第1の感材用の定着能を有する処理
液を陰イオン交換膜を介して電解液と接するように槽内
に満たし、定着能を有する処理液に陰極を、電解液に陽
極を、それぞれ浸漬し、両極に通電するようにするか、
さらには、これらを併用するかし、通電して処理した処
理液の少なくとも一部を、第2の感材用の漂白能を有す
る処理槽および/または定着能を有する処理槽に供給し
て処理する。
【0054】図2には、このような一体型の処理装置の
一構成例が示されている。図2は、槽配列を模式的に示
す平面図である。
【0055】図2に示すように、処理装置2は、図1に
示すものにおいて、ネガ処理部10の漂白槽12および
定着槽13に、それぞれ、電解液420を満たした液槽
42および43が隣接して設置されており、漂白液12
0と電解液420とを仕切る隔壁および定着液130と
電解液430とを仕切る隔壁は、それぞれ、陰イオン交
換膜A2およびA3で構成されており、漂白液120に
は陽極34が、電解液420には陰極33が、それぞれ
浸漬されて、両極が通電可能となっており、また定着液
130には陰極35が、電解液430には陽極36が、
それぞれ浸漬されて、両極が通電可能となっている点と
、第1水洗槽14のオーバーフロー等による排出液が液
槽42に流入され、液槽42のオーバーフロー等による
排出液が流入される点が異なるのみである。
【0056】このように、電解液420および430は
、水洗水W1 を流用するものとしているが、水洗水そ
のものとして、イオン交換水を用いるような場合であっ
ても、使用後の水洗水には、感光材料が持ち込む定着液
成分である塩が混入する。したがって、電解液として用
いるには何ら支障はなく、これにより廃液量を減少させ
ることができる。上記の水洗水は、通常のものを用いて
よく、好ましくは、防菌、防ばい剤、色素溶出剤、脱色
剤等を添加したものであればよい。
【0057】また、最初に液槽42、43に収納する電
解液420、430は、新たに調製したものを用いれば
よい。
【0058】通電は、図1のものと同様に行なえばよい
が、感材による前浴からの持ち込み量も考慮して通電量
を決定することが好ましい。
【0059】このような通電により、漂白液120およ
び定着液130の処理性能が回復する。
【0060】漂白液120では、漂白剤の酸化力が回復
し、さらに、電極反応によってH+が生成されるために
感光材料の発色現像液110の持ち込みによるpH上昇
が抑制される。一方、定着液では、定着剤の定着力が回
復し、ハロゲン化物イオンが電解液420に移動して除
去され、さらには、定着剤に由来する硫化物の生成や保
恒剤の劣化が防止される。
【0061】また、このような漂白液120および定着
液130の排出液をペーパー処理部20の漂白槽12お
よび定着槽13に流入させることは、カラーペーパーの
脱銀性能を向上させる上で好ましい。すなわち、漂白液
、定着液のいずれにおいても、処理性能の回復したもの
をペーパー処理部10に流入させることができる。特に
、定着液では、ハロゲン化物イオンが除去されたものを
ペーパー処理部20に流入させることができるので、こ
れによる定着阻害の発生を防止することができる。
【0062】図2では、ネガ処理部10の漂白槽12、
定着槽13の両槽において通電するものとしているが、
いずれか一方の槽としてもよく、ペーパー処理部20に
流入する方向も図示のものに限定されることはない。
【0063】本発明においては、前述のように、電解液
を用いるかわりに、漂白能を有する処理液と定着能を有
する処理液とを陰イオン交換膜を介して接するように槽
内に満たして通電し、第1感光材料を処理し、その処理
後の各処理液を、第2の感光材料の処理用の処理槽に供
給して第2の感光材料を処理することができる。
【0064】このような一体型の処理装置の一構成例が
図3に示されている。図3は槽配列を示す平面図である
。図3の処理装置3は、図1に示すものにおいて、漂白
槽12と定着槽13で、漂白液120と定着液130を
仕切る隔壁を陰イオン交換膜A4で構成し、漂白液12
0に陽極38を、定着液130に陰極37をそれぞれ浸
漬し、両極に通電可能な構成とするほかは、同様の構成
のものである。
【0065】通電は、図2のものと同様に行なえばよい
。このような通電により、漂白液120および定着液1
30では、図2のものと同様に処理性能が回復する。 さらに、このような構成では、定着液130中のハロゲ
ン化物イオンが陰イオン交換膜A4を通して漂白液12
0中に移動するので、定着液130からハロゲン化物イ
オンが除去される効果とともに、漂白液120に再ハロ
ゲン化剤を新たに添加することが不要となる効果も得ら
れる。
【0066】また、このような漂白液120および定着
液130をペーパー処理部10に流入させているので、
カラーペーパーにおいて、良好な脱銀性能を得ることが
できる。
【0067】上記においては、漂白能を有する処理液と
して漂白液、定着能を有する処理液として定着液を用い
るものとしているが、このほか、漂白定着液があり、適
宜、漂白能を有する処理液あるいは定着能を有する処理
液として用いることができる。
【0068】また、カラーネガフィルム、カラーペーパ
ーのいずれにおいても、漂白→定着の脱銀工程としてい
るが、これに限定されることはなく、漂白能を有する処
理液に陽極を、定着能を有する処理液に陰極をそれぞれ
浸漬し、適宜電解液と組合せ、これに電極を浸漬するな
どし、通電するような方法であればいずれであってもよ
い。
【0069】以上においては、現像槽を共通槽とするも
のとしたが、本発明では、第1の感光材料用の現像槽に
通電する方法を適用し、この処理後の現像液を第2の感
光材料用の現像槽に供給して処理するものとしてもよい
【0070】このような一体型の処理装置の一構成例が
図4に示されている。図4は、槽配列を模式的に示す平
面図である。図4に示すように、処理装置4は、図3の
槽構成において、ネガ処理部10とペーパー処理部20
とで現像槽を別槽とし、さらに水洗槽も別槽とし、この
ほか、カラーネガフィルムからカラーペーパーへの露光
も含めて一貫した処理作業を行なうために、プリンター
部45を中心に、ネガ処理部10の各処理槽群とペーパ
ー処理部20の各処理槽群とをほぼ垂直に配置した構成
とするものである。
【0071】ペーパー処理部20には、発色現像液21
0を満たした現像槽21が設置されている。
【0072】また、各処理部10、20の水洗槽14〜
16(ネガ用)と水洗槽24〜26(ペーパー用)も別
槽とされており、各処理部10、20にて最後段の水洗
槽16、26から、それぞれ補充する多段向流方式とさ
れるほか、ネガ処理部10の第1水洗槽14のオーバー
フロー等による排出液がペーパー処理部20の第1水洗
槽24に流入される構成となっている。このようにする
ことによって水洗水の使用量を減少でき、かつカラーペ
ーパーにおける水洗不良の発生もない。
【0073】また、各処理部10、20の第3水洗槽1
6、26の後方には、乾燥室17、27がそれぞれ設置
されている。
【0074】ネガ用の現像槽11では、図1のものと同
様に、発色現像液110の処理性能が回復される。また
、陰イオン交換膜A1を通してI− 等のハロゲン化物
イオンが除去され、このものがペーパー用の現像槽21
に流入されることになるので、カラーペーパーにおいて
ハロゲン化物イオンによる現像阻害は発生することはな
い。
【0075】また、漂白液、定着液においては、図3に
示すものと同様の効果が得られる。
【0076】以上においては、カラーネガフィルムとカ
ラーペーパーの組合せについて述べたが、この組合せに
限定されるものではなく、前記したような組合せで種々
のものとすることができる。
【0077】また、一体型の処理装置についても、図示
例に限らず、2つの処理部を積み重ねるようにしたもの
であってもよい。
【0078】本発明に用いる陰極は長時間の使用に耐え
うる電気伝導体または半導体であればいずれでもよく、
例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銀、ニッケル、
白金、銅、亜鉛、真鍮、チタン等の金属材料が挙げられ
、特にステンレス鋼が好ましい。陽極は不溶性の材質で
かつ電気伝導体であればよく、具体的には炭素(黒鉛)
、二酸化鉛、白金、金、チタン鋼が挙げられ、場合によ
ってはステンレス鋼を用いてもよい。両極の形状は、槽
内に設置しやすい板状か網目入りの板状または突起付き
の板状が好ましい。大きさは、槽容量により適宜選択す
ればよい。
【0079】本発明に用いる陰イオン交換膜は、陰イオ
ンを選択的に透過させるものであれば、いずれを用いて
もよく、市販のものをそのまま用いることができる。
【0080】このように陰イオン交換膜としては、Se
lemion AWV/AMR(旭硝子製)、Acip
lex A201、A172 (旭化成製)、Neos
epta AM −1〜3(徳山曹達製)、Ionac
 MA−3148 (Ionac Chemicals
製)、Nepton AR103PZL(Ionics
製)なども用いることもできるが、特に、本発明ではB
r− 等のハロゲン化物イオンの透過を目的とするため
、1価の陰イオンを選択的に透過させるSemion 
ASV/ASR(旭硝子製)、Neosepta AF
N−7、Neosepta ACS(徳山曹達製)など
の商品名で市販されているものを用いることが好ましい
【0081】なお、本発明においては、上記の陰イオン
交換膜は、陰イオンを選択的に透過させる膜を総称する
ものとし、このような意味において、孔径0.2〜20
μmの多孔性セラミックスも包含するものとする。
【0082】また、本発明においては、前述のように、
電解質を含有する電解液を用いることもあるが、電解液
に用いる電解質としては、特に制限はなく、NaCl、
KCl、LiCl、NaBr、KBr、Kl等のハロゲ
ン化物、Na2 SO4 、K2SO4 等の硫酸塩、
KNO3 、NaNO3 、NH4 NO3 等の硝酸
塩、Na2 CO3 、K2 CO3 等の炭酸塩、N
H4 OH等の水酸化物などを用いることが好ましい。 このときの電解液における電解質の濃度は、0.1〜3
0% 、好ましくは0.5〜20% とすればよい。
【0083】そして、電解液に応じて陰イオン交換膜を
適宜選択すればよい。
【0084】次に、本発明に用いる処理液について記す
【0085】カラー感材の現像処理に用いる発色現像液
は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主
成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬
としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、
2種以上併用することもできる。
【0086】なかでも、カラーネガフィルム等の第1の
カラー感材の現像処理には、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン、
3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メト
キシエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N,
N−ジエチルアニリン等およびこれらの硫酸塩、塩酸塩
もしくはp−トルエンスルホン酸塩が好ましく、特に3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリンの硫酸塩が好ましい。
【0087】一方、カラペーパー等の第2のカラー感材
の現像処理には、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン、
4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル
)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタ
ンスルホンアミドエチル)アニリン等およびこれらの硫
酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が好ま
しく、特に、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩
部分水和物が好ましい。
【0088】発色現像主薬は、一般に発色現像液1リッ
トルあたり1g 〜15g 、好ましくは2g 〜10
g 、特に好ましくは3g 〜8g の範囲で使用され
る。
【0089】発色現像液は、アルカリ金属炭酸塩、ホウ
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応
じてヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン
、亜硫酸塩、ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類
、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸類、ト
リエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2,2
,2]オクタン)類のような各種保恒剤、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベン
ジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモ
ニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプ
ラ−、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドの
ようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンの
ような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホス
ホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,
N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)およびそ
れらの塩を代表例として挙げることができる。
【0090】カラー感材の反転処理や黒白感材の現像処
理に用いる黒白現像液には、ハイドロキノンなどのジヒ
ドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピラゾリドン
などの3−ピラゾリドン類またはN−メチル−p−アミ
ノフェノールなどのアミノフェノール類など公知の黒白
現像主薬を単独であるいは組み合わせて用いることがで
きる。
【0091】黒白感材の現像処理において、ネガフィル
ム等の第1の感材には、ハイドロキノンや1−フェニル
−3〜ピラゾリドンが好ましく、ペーパー等の第2の感
材には、ハイドロキノンや1−フェニル−3〜ピラゾリ
ドンが好ましい。
【0092】黒白現像主薬は、一般に黒白現像液1リッ
トルあたり1〜30g、好ましくは2〜8g の範囲で
使用され、特に、共通槽として処理する場合は、ほとん
どにおいて現像主薬成分は同じでpHや濃度が異なるの
で、これらの最適化が重要となり、概念的には両感材の
中間レベル、例えば第1感材用と第2感材用との混合液
とするのがよい。
【0093】これらの発色現像液および黒白現像液のp
Hは9〜12であることが一般的である。
【0094】カラー感材の処理において、発色現像処理
後、漂白処理や漂白定着処理がなされる。これらの処理
における漂白液または漂白定着液に用いられる漂白剤と
しては、例えば鉄(III) 、コバルト(III) 
、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合物
、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。代
表的な漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸塩
;鉄(III) もしくはコバルト(III) の有機
錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチル
イミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリ
コールエーテルジアミン四酢酸などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
;過硫酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼ
ン類などを用いることができる。これらのうちエチレン
ジアミン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノ
ポリカルボン酸鉄(III) 錯塩および過硫酸塩は迅
速処理と環境汚染防止の観点から好ましい。さらにアミ
ノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は漂白液において
も、漂白定着液においても特に有用である。これらのア
ミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用いた漂白液
または漂白定着液のpHは通常5.5〜8であるが、処
理の迅速化のために、さらに低いpHで処理することも
できる。
【0095】漂白液、漂白定着液には、必要に応じて漂
白促進剤を使用することができる。
【0096】有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書
に記載されている;米国特許第3,893,858号、
西独特許第1,290,812号、特開昭53−956
30号、リサーチ・ディスクロージャーNo. 17,
129号(1978年7月)などに記載のメルカプト基
またはジスフィド結合を有する化合物;特開昭50−1
40129号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第
3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭
58−16235号に記載の沃化物塩;西独特許第2,
748,430号に記載のポリオキシエチレン化合物類
;特公昭45−8836号に記載のポリアミン化合物;
臭化物イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基ま
たはジスルフィド結合を有する化合物が促進効果が大き
い観点で好ましく、特に米国特許第3,893,858
号、西独特許第1,290,812号、特開昭53−9
5630号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特
許第4,552,834号に記載の化合物も好ましい。
【0097】漂白定着液や定着液に使用される定着剤と
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化
合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげることがで
きるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫
酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、保恒剤
としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルフィン酸類ある
いはカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
【0098】また、黒白感材の処理に用いる定着液は、
pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有する。 定着剤としては、定着速度の点からチオ硫酸アンモニウ
ムが特に好ましく用いられる。
【0099】定着液には硬膜剤として作用する水溶性ア
ルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがあ
る。また、定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸
あるいはそれらの誘導体を単独で、あるいは2種以上、
用いることができる。さらに、定着液には所望により保
恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(
例えば、酢酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、硫酸)、
硬水軟化能のあるキレート剤や特開昭62−78551
号記載の化合物を含むことができる。
【0100】本発明における感光材料の処理には、前記
処理液のほか、水洗水、水洗液、リンス液、安定液等が
用いられる。前記処理液も含めて、処理液の詳細、処理
条件等については、特開昭63−70857号、特開平
1−190889号、特開平2−103035号、特開
平2−103037号、特開平2−71260号、特開
昭61−267559号等の記載を参照することができ
る。
【0101】本発明における第1の感光材料(主として
撮影用感光材料)は、前述のようにヨウ化銀の平均含有
量が3モル%以上であり、好ましくは3モル%以上で3
0モル%以下の沃化銀を含む沃臭化銀または沃塩臭化銀
乳剤が用いられるが、特には3モル%から25モル%ま
での沃化銀を含む沃臭化銀乳剤が好ましい。
【0102】一方、本発明における第2の感光材料(主
としてプリント用感光材料)のハロゲン化銀乳剤は、前
述のように、沃化銀の平均含有量が3モル%未満のもの
であり、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀のいずれか1つまた
は2つ以上の混晶であることが好ましい。
【0103】特に、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀
が好ましい。  実質的に沃化銀を含まないとは、全ハ
ロゲン化銀量に対する沃化銀の含有量が1モル%以下で
あることであり、好ましくは0.3モル%以下、さらに
好ましくは0.1モル%以下、最も好ましくは沃化銀を
全く含まないことである。
【0104】本発明において、好ましく用いられる第2
の感光材料用の乳剤は、臭化銀含有量が10モル%以上
の塩臭化銀乳剤である。
【0105】また、迅速処理を要する場合には、臭化銀
含有量10モル%以下の塩臭化銀乳剤が好ましく、特に
は臭化銀含有量3モル%以下の塩臭化銀乳剤が好ましく
、さらには臭化銀含有量1モル%以下の実質的に臭化銀
を含有しない塩化銀乳剤がより好ましい。
【0106】特に、本発明においては、第2の感光材料
として、実質的に臭化銀を含有しない塩化銀乳剤を用い
たカラーペーパー等が好ましく使用される。
【0107】本発明において、写真乳剤中のハロゲン化
銀粒子の平均粒子サイズ(球状または球に近似の粒子の
場合は粒子直径、立方体粒子の場合は稜長を粒子サイズ
とし、投影面積に基づく平均で表わす)は粒子サイズ分
布はせまくても広くてもいずれでもよい。粒子サイズと
しては0.01〜5μm 程度のものが好ましい。
【0108】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、八面体のような規則的(regular)な結晶体を
有するものでもよく、また球状、板状などのような変則
的(irregular) 結晶形をもつもの、あるい
はこれらの結晶形の複合形をもつものでもよい。種々の
結晶形の粒子の混合から成ってもよい。
【0109】ハロゲン化銀粒子は内部と表層とが異なる
相をもっていても、均一な相から成っていてもよい。
【0110】また潜像が主として表面に形成されるよう
な粒子でもよく、粒子内部に主として形成されるような
粒子であってもよい。
【0111】本発明に用いられる写真乳剤はP.Gla
fkides 著Chimie et Physiqu
e Photographique (Paul Mo
ntel  社刊、1967年)、G.F.Duffi
n著Photographic Emulsion C
hemistry (The Focal Press
  刊、1966年)、V.L.Zelikman e
t al著 Making and Coating 
Photographic Emulsion(The
 Focal Press 刊、1964年)などに記
載された方法を用いて調製することができる。   すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいず
れでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応
させる形成としては片側混合法、同時混合法、それらの
組合せなどのいずれを用いてもよい。
【0112】ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩
、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその
錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させてもよい。
【0113】沈殿形成後あるいは物理熟成後の乳剤から
可溶性塩類を除去するためにはゼラチンをゲル化させて
行なうヌーデル水洗法を用いてもよく、また無機塩類、
アニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(たとえば
ポリスチレンスルホン酸)、あるいはゼラチン誘導体(
たとえばアシル化ゼラチン、カルバモイル化ゼラチンな
ど)を利用した沈降法(フロキュレーション)を用いて
もよい。
【0114】ハロゲン化銀乳剤は、通常は化学増感され
る。  化学増感のためには、例えばH.Friese
r 編Die Grundlagen der Pho
tographischen Prozesse mi
t Silberhalogeniden(Akade
mische Verlagsgesllschaft
.  1968)675〜734頁に記載の方法を用い
ることができる。
【0115】本発明に用いられる乳剤は、通常、物理熟
成、化学熟成および分光増感を行なったものを使用する
。  このような工程で使用される添加剤は、リサーチ
・ディスクロージャー(RD) vol. 176 I
tem No. 17643(1978年12月)およ
び同vol.187, No.18716 (1979
年11月)に記載されており、その該当箇所を下記の表
にまとめた。
【0116】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の2つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、表1に記載箇所を示す。
【0117】
【表1】
【0118】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0119】実施例1 特開平2−139548号公報の実施例1に記載された
カラーネガフィルム(沃臭化銀乳剤;沃化銀含有量平均
12モル%;Ag塗布量4.86g/m2)と、特開昭
63−70857号公報の実施例4に記載されたカラー
ペーパー(高塩化銀乳剤;臭化銀含有量1モル%;Ag
塗布量0.89g/m2)とを、図1に示される一体型
の処理装置により表2、表3の処理工程で、カラーネガ
フィルム(135サイズ24枚撮り)を1日当たり20
本ずつ、カラーペーパーを1日当たり3m2ずつの処理
量で4ケ月ランニング処理を行なった。
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】表2、表3の処理工程において、発色現像
液は表4に示すもの、カラーネガ用の漂白液、定着液は
それぞれ表5、表6に示すもの、カラーペーパー用の漂
白液、定着液の母液はそれぞれ表7、表8に示すものを
用いた。
【0123】
【表4】
【0124】
【表5】
【0125】
【表6】
【0126】
【表7】
【0127】
【表8】
【0128】また、水洗水は、母液、補充液ともイオン
交換水(カルシウム、マグネシウム各々3ppm 以下
)を用いた。
【0129】また、現像槽に設置する陰極としては、モ
リブデン含有ステンレス鋼(SUS316相当)シート
[日本金属工業(株)製NTK316:大きさ15cm
×20cm(肉厚1mm厚)]を、液槽に設置する陽極
としてカーボンシート[呉羽化学工業(株)製のクレシ
ート:大きさ15cm×20cm(肉厚3mm厚)]を
、それぞれ用いた。また、陰イオン交換膜は、Neos
epta AFN−7(徳山曹達製)を用い、液槽には
KCl  3%溶液を満たした。
【0130】通電条件は、定電流電源を用いて0.9 
Aの電流が流れるようにした(電流密度0.3A/dm
2 )。
【0131】電圧の印加は、感光材料の処理信号を受け
て1分後に指定時間(1〜20分)行ない、感光材料の
処理信号を20分間受けないときは印加を停止するよう
にした。
【0132】また、カラーネガフィルム、カラーペーパ
ーのいずれかであるか等を感知して通電するようにし、
通電量はカラーネガフィルム(135サイズ24枚撮り
)/カラーペーパー(0.15m2)が1/1となるよ
うに予め設定しておいた。これを処理1Aとする。
【0133】また、処理1Aにおいて、発色現像槽を電
極等を設置しない通常のものとして同様に処理した。こ
れを処理1Bとする。
【0134】処理1A、1Bにおいて、それぞれ、2ラ
ウンド時点の現像性能と4ヶ月後の時点の現像性能とを
比較した。現像性能は、緑感層の感度、階調を調べて評
価した。なお、感度は2ラウンド時点を100としたと
きの相対感度で表示し、一定濃度を得るのに必要な露光
量の逆数を求めて評価した。また、階調は特性曲線(D
−log E曲線)の平均勾配を求めて評価した。結果
を表9に示す。
【0135】
【表9】
【0136】表9の結果より、本発明の処理1Aでは、
両感材とも、4ヶ月後においても良好な現像性能を示す
のに対し、比較の処理1Bでは、いずれの感材でも現像
性能の劣化が大きいことがわかる。
【0137】実施例2 実施例1の処理1Aにおいて、図3に示すような処理装
置にかえ、かつ漂白液と定着液の補充量を1/4に減少
させて処理した。すなわち、図1での漂白槽と定着槽と
の部分を変更したものであり、この部分の電極および陰
イオン交換膜は、実施例1の処理1Aの図1のものと同
様とした。また、この部分における通電条件も実施例1
の処理1Aに準じて行なった。これを処理2Aとする。
【0138】処理2Aについて、2ラウンド時点と4ヶ
月時点とにおける復色不良および脱銀不良の発生を調べ
た。なお、脱銀不良は、蛍光X線による銀分析により、
残留銀量5μg/cm2以上を脱銀不良発生と評価した
。復色不良は、センシトメトリー露光した処理済み感材
を赤色光で濃度測定し、次に漂白液から再度処理して再
度濃度測定し、赤色の透過濃度が1.2の時の再処理に
よる濃度上昇で評価した。このとき、濃度上昇0.1以
上あると復色不良発生と評価した。また、処理1Aにつ
いても、同様に、復色不良および脱銀不良の発生を調べ
た。 結果を表10に示す。
【0139】
【表10】
【0140】表10の結果から、漂白槽、定着槽に電極
等を配置した処理装置を用いた処理2Aでは、両感材に
おいて、4ヶ月後でも脱銀不良および復色不良の発生が
ないことがわかる。これに対し、漂白槽、定着槽に電極
等を配置しないものでは、両感材において、脱銀不良お
よび復色不良が発生した。特に、カラーペーパーでは、
ランニング開始後、現像槽で3ラウンド処理後の時点で
脱銀不良、復色不良が発生することがわかった。
【0141】実施例3 実施例2の処理2Aにおいて、図2に示すような処理装
置にかえて処理した。このとき、漂白槽および定着槽に
用いた電極および陰イオン交換膜は、実施例1の処理1
Aのものと同様とした。また、電解液は、ランニング開
始時には実施例1の処理1Aと同様にKCl溶液を用い
、ランニング後においては、水洗水を流入させるものと
した。通電条件も実施例1の処理1Aに準じて行なった
。これを処理3Aとする。
【0142】この処理3Aについて、実施例2と同様に
、復色不良および脱銀不良の発生を調べたところ、両感
材において全く問題はなく、実施例2の処理2Aと同等
の結果を示した。
【0143】実施例4 実施例2の処理2Aにおいて、図4に示すような処理装
置にかえて処理した。
【0144】発色現像液は、カラーネガ用、カラーペー
パー用とも、実施例1と同処方のものを、ランニング開
始時にて各現像槽に満たし、ランニング中は、カラーネ
ガ用の現像槽から補充し、そのオーバーフローをカラー
ペーパー用の現像槽に流入させるものとした。その補充
量は共通槽とする場合と同じとした。これを処理4Aと
する。
【0145】処理4Aについて、感度、階調、復色不良
および脱銀不良を調べたところ、感度および階調につい
ては実施例1の処理1Aと同等の結果を示し、また復色
不良および脱銀不良については、実施例2の処理2Aと
同等の結果を示し、良好な写真性能が得られた。
【0146】実施例5 黒白ネガフィルムとして富士写真フィルム(株)製のネ
オパン400PRESTOと、黒白ペーパーとして同社
製のフジプロWPFM3とを、図1に示される一体型の
処理装置を上記感材の処理用に改造し、これを用いて表
11、表12の処理工程で、ネガフィルム135サイズ
36枚撮りを1日当たり20本ずつ、ペーパーを1日当
たり3m2ずつの処理量で4ヶ月ランニング処理を行な
った。
【0147】
【表11】
【0148】
【表12】
【0149】表11、表12の処理工程において、現像
液は、富士写真フィルム(株)製のスーパープロドール
SPD(ネガ用)とDPパピナールC(ペーパー用)と
を容量比で1:1の割合で混合して用いた。また、その
補充液も同社製の補充液スーパープロドールSPD−R
(ネガ用)とDPパピナールC−RII(ペーパー用)
とを上記の割合で混合して用いた。定着液およびその補
充液には、ネガ用、ペーパー用のいずれかにおいても同
社製のスーパーフジフィックスDPおよびスーパーフジ
フックスDP−Rを用いた。水洗水は水道水とした。
【0150】現像槽に設置する電極等や通電条件につい
ては、実施例1の処理1Aと同様にした。これを処理5
Aとする。
【0151】処理5Aにおいて、現像槽を電極等を設置
しない通常のものとするほかは、同様にして処理した。 これを処理5Bとする。
【0152】処理5A、5Bについて感度、階調を調べ
た。
【0153】処理5Aでは、両感材において、4ヶ月後
でも、2ラウンド処理後のものと、感度および階調の点
でほとんど変化がない。これに対し、処理5Bでは、特
性の劣化が顕著であった。
【0154】実施例6 実施例5の処理5Aにおいて、定着液を電解液と陰イオ
ン交換膜を介して接するように槽内に満たし、定着液に
陰極、電解液に陽極をそれぞれ浸漬し、両極に通電して
定着処理するものとするほかは、同様に処理した。これ
を処理6Aとする。
【0155】処理6Aと実施例5の処理5Aについて、
定着不良の発生を調べた。
【0156】なお、定着不良の発生の有無については、
処理済感材を太陽光に1日曝光し、プリントアウトの有
無について評価し、プリントアウトがある場合は定着不
良発生と判断した。
【0157】処理6Aでは、4ヶ月後においても、両感
材とも定着不良の発生はなかった。これに対し、処理5
Aでは、両感材とも定着不良が発生した。特にペーパー
ではランニング開始から現像槽で3ラウンド処理後に定
着不良の発生がみられた。
【0158】
【発明の効果】本発明によれば、撮影用感材とプリント
用感材との組合せなどにおいて処理槽あるいは処理を共
用化した処理をすることができる。このようにしても写
真性能が良好である。また、処理液の使用量を減少させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる処理装置の槽配列を模式的に示
す平面図である。
【図2】本発明に用いる処理装置の槽配列を模式的に示
す平面図である。
【図3】本発明に用いる処理装置の槽配列を模式的に示
す平面図である。
【図4】本発明に用いる処理装置の槽配列を模式的に示
す平面図である。
【符号の説明】
1、2、3  処理装置 11、21  発色現像槽 12、22  漂白槽 13、23  定着槽 14〜16  水洗槽 41〜43  液槽 10  ネガ処理部 20  ペーパー処理部 110、210  発色現像液 120、220  漂白液 130、230  定着液 W1 、W2 、W3   水洗水 410、420、430  電解液 A1〜A4  陰イオン交換膜 31、33、35、37  陰極 32、34、36、38  陽極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に塗布されたハロゲン化銀乳
    剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上である第1
    のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布されたハロ
    ゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 未満
    である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後、現像
    液を用いて処理するに際し、少なくとも陰イオン交換膜
    を介して電解質を含有する電解液と接するように前記現
    像液を満たした現像槽を共通槽とし、前記電解液に陽極
    を、前記現像液に陰極をそれぞれ浸漬し、前記陽極と前
    記陰極に通電して処理することを特徴とする写真処理方
    法。
  2. 【請求項2】  支持体上に塗布されたハロゲン化銀乳
    剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上である第1
    のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布されたハロ
    ゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 未満
    である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後、現像
    処理したのち、漂白能を有する処理液を用いた処理およ
    び/または定着能を有する処理液を用いた処理をするに
    際し、前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理する漂白
    能を有する処理液および定着能を有する処理液のうちの
    少なくとも1つの処理液を、少なくとも陰イオン交換膜
    を介して電解質を含有する電解液と接するように槽内に
    満たし、前記電解液に陽極または陰極を、前記電解液に
    陰イオン交換膜を介して接する前記処理液にその対極を
    、それぞれ浸漬し、前記陽極と前記陰極に通電して前記
    第1のハロゲン化銀感光材料を処理した前記処理液の少
    なくとも一部を、前記第2のハロゲン化銀感光材料を処
    理する漂白能を有する処理液を満たした処理槽および定
    着能を有する処理液を満たした処理槽のうちの少なくと
    も1つの処理槽に供給して前記第2のハロゲン化銀感光
    材料を処理することを特徴とする写真処理方法。
  3. 【請求項3】  支持体上に塗布されたハロゲン化銀乳
    剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上である第1
    のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布されたハロ
    ゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 未満
    である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後、現像
    処理したのち、漂白能を有する処理液を用いた処理およ
    び/または定着能を有する処理液を用いた処理をするに
    際し、前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理する漂白
    能を有する処理液と定着能を有する処理液とを、少なく
    とも陰イオン交換膜を介して接するように槽内に満たし
    、前記漂白能を有する処理液に陽極を、前記定着能を有
    する処理液に陰極をそれぞれ浸漬し、前記陽極と前記陰
    極に通電して前記第1のハロゲン化銀感光材料を処理し
    た前記処理液の少なくとも一部を、前記第2のハロゲン
    化銀感光材料を処理する漂白能を有する処理液を満たし
    た処理槽および定着能を有する処理液を満たした処理槽
    のうちの少なくとも1つの処理槽に供給して前記第2の
    ハロゲン化銀感光材料を処理することを特徴とする写真
    処理方法。
  4. 【請求項4】  支持体上に塗布されたハロゲン化銀乳
    剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 以上である第1
    のハロゲン化銀感光材料と、支持体上に塗布されたハロ
    ゲン化銀乳剤のヨウ化銀の平均含有量が3モル% 未満
    である第2のハロゲン化銀感光材料とを、露光後、現像
    液を用いて処理するに際し、前記第1のハロゲン化銀感
    光材料を処理する現像液を電解質を含有する電解液と少
    なくとも陰イオン交換膜を介して接するように第1の現
    像槽内に満たし、前記現像液に陰極を、前記電解液に陽
    極をそれぞれ浸漬し、前記陽極と前記陰極に通電して前
    記第1のハロゲン化銀感光材料を処理した現像液の少な
    くとも一部を、前記第2のハロゲン化銀感光材料を処理
    する第2の現像槽に供給して前記第2のハロゲン化銀感
    光材料を処理することを特徴とする写真処理方法。
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