JPH06258778A - 写真処理方法および処理装置 - Google Patents

写真処理方法および処理装置

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JPH06258778A
JPH06258778A JP7292993A JP7292993A JPH06258778A JP H06258778 A JPH06258778 A JP H06258778A JP 7292993 A JP7292993 A JP 7292993A JP 7292993 A JP7292993 A JP 7292993A JP H06258778 A JPH06258778 A JP H06258778A
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JP
Japan
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processing
solution
potential
fixing
tank
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Application number
JP7292993A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
敬 中村
Isao Tsuyuki
勇夫 露木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 槽21内に使用済みの定着液130を満た
し、陽極32および陰極31をそれぞれ浸漬し、上記陽
極32と陰極31に通電して、使用済みの定着液130
の除銀処理を行う。この場合、処理量センサによる処理
量信号のほか、電位検知器35により、上記処理液にお
けるチオ硫酸銀イオンに由来する電位をAg2 S電極3
5aと標準電極35bとの組合せにより検知し、この電
位信号S2の変化に応じて、印加電流量を変えるように
通電することを特徴とする。電位検知の際に用いる被検
液550は、シリンダ装置50により定着液130を定
着補充液130Rで希釈して調製したものである。 【効果】 チオ硫酸銀イオンに由来する電位の検知をラ
ンニング処理中において正確に行うことができ、適切な
除銀を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀感光材料
(以下、「感光材料」、「感材」と略す場合がある。)
を処理する写真処理方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】黒白感光材料は、露光後、黒白現像、定
着、水洗等の工程で処理され、カラー感光材料は、露光
後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により処理
される。黒白現像には黒白現像液、定着には定着液、発
色現像には発色(カラー)現像液、脱銀処理には漂白
液、漂白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン
交換水、安定化処理には安定化液がそれぞれ使用され
る。各処理液は通常20〜60℃に温度調節され、感光
材料はこれらの処理液中に浸漬され処理される。
【0003】このような処理工程のなかで、黒白写真に
おける定着処理は、残存するハロゲン化銀を適当な溶解
剤で溶解除去して、現像された銀画像を固定するもので
ある。一方、カラー写真における定着処理は、黒白写真
の定着に加えて、漂白の工程で、不要な銀画像を酸化し
て得られたハロゲン化銀を溶解除去するものである。ま
た、漂白定着処理は、漂白と定着の両工程を漂白定着液
を用いて同一浴で行うものである。
【0004】従って、定着液や漂白定着液の定着能を有
する処理液には、ハロゲン化銀の溶解剤である定着剤が
含有されている。定着剤として、具体的には、チオ硫酸
ナトリウム(ハイポ)、チオ硫酸アンモニウム等のチオ
硫酸塩などが汎用されている。また、場合によってはチ
オエーテル化合物などの含イオウ化合物、メチルイミダ
ゾールのような含窒素化合物も使用できる。
【0005】このため、処理を続ける間に定着能を有す
る処理液中には銀錯塩が蓄積し、定着成分の活性度が低
下する。これを防止するために、処理の際に定着能を有
する処理槽に適量の補充液を加え、使用された液をオー
バーフロー液として処理槽から排出する方法が採用され
ている。しかし、排出液をそのまま廃棄するのは環境汚
染や経済的な面で好ましくない。
【0006】このようなことから銀を回収することが行
われており、一般には、電解槽に使用済みの定着液等を
流入して電解し、銀を除去する電解法が用いられてい
る。
【0007】このような銀回収方法については、例えば
次の文献に記載されている。 "Electrolytic silver recovery from spent fixing so
lutions - anelectroanalytical study" [Mina, R.; Ch
ang, J. C. Photogr. Sci. Eng., 26(5), 223-7] "Three-electrode control procedures for electrolyt
ic silver recovery"[Cooley, Austin C, J. Imaging T
echnol., 10(6), 233-8] "Application of porous electrodes for silver recov
ery fromphotographic fixing solution. Part III-Ra
dial field and multianodereactor" [Olive, H.; Laco
ste, G.; Kaufmann, R.; J. Photogr. Sci., 32(6),227
-33]
【0008】しかし、このような方法では、電解槽等の
電解装置での除銀処理が進むにつれて、有害成分が発生
し、沈澱したり、臭気を発したりするという欠点があっ
た。例えば、通電が過剰であるとチオ硫酸塩が分解して
硫化銀の沈澱を生じたり、イオウ臭が発生したりする。
一方、通電が不十分であるとこの除銀処理液で感材を処
理した場合脱銀不良が発生する。特に、このような欠点
は、カラー感光材料において顕著である。例えば、定着
液では漂白液の持ち込みによって硫化銀の生成が促進さ
れたり、電解が電気化学当量的に進行しなくなり、電解
が不安定になったりするからである。また、電解装置に
定電圧を印加して、除銀処理を行う場合には、除銀処理
能力が徐々に低下してしまうという問題があった。
【0009】このような事情から、本出願人は、先に、
使用済みの定着液等の定着能を有する処理液におけるチ
オ硫酸塩銀イオンに由来する電位を検知し、その電位の
変化に応じて印加電流量を変えるように通電することを
提案している(特願平4−148515号、特願平4−
283882号)。
【0010】しかし、この方法により長期に亘るランニ
ング処理を行った場合、測定電位が正確でないためか、
脱銀不良が発生したり、硫化銀が生成したりする。これ
は、定着能を有する処理槽内の処理液が蒸発により濃縮
し、液中の薬剤濃度が変化したため、測定電位に誤差が
生じたからと考えられる。従って、この点の改善が望ま
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
に亘るランニング処理において、適切な除銀処理を行う
ことができ、定着能を有する処理液の処理性能を有効に
回復することができる写真処理方法および処理装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本発明によって達成される。 (1)陽極と陰極に通電して、使用済みの定着能を有す
る処理液の除銀処理を行う写真処理方法であって、前記
定着能を有する処理液における電位の変化に応じて、印
加電流量を変えるように通電し、前記電位の検知を、前
記定着能を有する処理液にチオ硫酸塩の含有溶液を加え
て行う写真処理方法。 (2)前記定着能を有する処理液を、チオ硫酸塩の含有
溶液により3〜20倍に希釈する上記(1)の写真処理
方法。 (3)陽極と陰極に通電して、使用済みの定着能を有す
る処理液の除銀処理を行う写真処理方法であって、前記
定着能を有する処理液における電位の変化に応じて、印
加電流量を変えるように通電し、前記電位の検知を、前
記定着能を有する処理液の蒸発分を補正して行う写真処
理方法。 (4)ハロゲン化銀写真感光材料を処理する現像液を満
たした現像槽、定着能を有する処理液を満たした定着能
を有する処理槽、および洗浄液を満たした洗浄槽を少な
くとも有し、使用済みの定着能を有する処理液の除銀処
理を行う電解装置を備えた写真処理装置において、作動
電流を制御することによりハロゲン化銀写真感光材料の
処理能力を可変にする処理能力制御手段、前記使用済み
の定着能を有する処理液を取り出し、これにチオ硫酸塩
の含有溶液を加えて被検液を調製する被検液調製手段、
この被検液の電位を検知する電位検知手段、およびこの
電位検知手段により、検知した前記電位が、比較的低い
値である第1の所定値以下となったとき、および比較的
高い値である第2の所定値以上となったときに、この検
知した電位に応じて、前記電解装置への印加電流量を制
御する印加電流量制御手段を備えている写真処理装置。 (5)前記洗浄槽から排出された液を逆浸透膜処理する
逆浸透の装置を有し、この逆浸透膜処理によって得られ
た透過水を洗浄槽に戻し、一方濃厚化液を定着能を有す
る処理槽に戻すように構成した上記(4)の写真処理装
置。 (6)前記定着能を有する処理槽の上流に、漂白能を有
する処理液を満たした漂白能を有する処理槽を有し、前
記漂白能を有する処理槽と前記定着能を有する処理槽と
の間に洗浄槽を介在させた上記(4)または(5)の写
真処理装置。
【0013】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0014】本発明の写真処理方法においては、定着能
を有する処理液を陽極と陰極が設置された電解槽へ導入
通電し、両極に通電して定着能を有する処理液を除銀に
より再生処理する。
【0015】この場合の定着能を有する処理液は、定着
剤としてチオ硫酸ナトリウム(ハイポ)、チオ硫酸アン
モニウム等のチオ硫酸塩を含有するものであり、主とし
て定着液である。さらには漂白定着液であってもよい。
【0016】このような通電により、定着工程で生成
し、定着力低下の要因となる銀錯塩(チオ硫酸銀錯塩)
が陰極上で還元されて銀として析出する。これにより定
着能を有する処理液の定着力が回復し、同時に銀が回収
される。
【0017】このとき、正常状態においては、写真処理
装置の感光材料の処理量に比例して、印加電流量を変え
るように通電を制御する。これにより、電解装置の処理
能力を写真処理装置における感光材料の処理量に比例し
たものとすることができる。感光材料の処理量は、例え
ば、シート状感光材料の場合には、写真処理装置でのそ
の通過量、即ち感材の幅と長さから成る面積で知ること
ができる。長尺物では幅が一定である為に長さのみで面
積を知ることができる。
【0018】そして、本発明では、上記の感材の処理量
に基づく通電の制御のほか、処理液における電位、すな
わちチオ硫酸銀イオンに由来する電位の変化に応じて、
印加電流量を変えるように通電するようにしたので、有
害成分の発生を防止しつつ、有効に除銀処理を行うこと
ができる。このチオ硫酸銀イオンに由来する電位の検知
に際して、本発明では定着能を有する処理液の一部を取
り出し、これをチオ硫酸塩の含有溶液により希釈して被
検液としている。これにより正確な電位測定を行うこと
ができる。これについて述べると、長期に亘るランニン
グ処理において、処理槽内の液は蒸発し、液組成に変化
が生じる。この組成変化した定着能を有する処理液を被
検液として電位測定を行って電解装置の印加電流量を制
御すると、脱銀不良が生じたり、硫化銀の沈澱が生成し
たりする。
【0019】すなわち、チオ硫酸銀イオンの濃度条件よ
り高いレベルの電流量が印加されると、チオ硫酸塩まで
分解してしまい、定着力が低下するのみならず、分解に
よりイオウ系のガスが生成して不快臭が発生したり、硫
化銀のような不溶物が生成する。また低レベルの電流量
では、銀の析出が十分でなく、定着力の回復を図ること
ができない。この原因を調べるため、種々の検討を行っ
たところ、定着剤であるチオ硫酸塩の濃度変化が、チオ
硫酸銀イオンに由来する電位の測定誤差となっているこ
とがわかった。例えば、図3に示すように、定着液成分
に関し、電位測定を行うと、銀のほかにチオ硫酸塩であ
るチオ硫酸アンモニウムの濃度変化が電位に影響を及ぼ
していることがわかる。
【0020】この知見に基づき、本発明では、チオ硫酸
塩濃度が一定でしかも銀が含まれていないチオ硫酸塩の
含有溶液を用いて処理液を希釈しているため、チオ硫酸
銀に由来する電位に対するチオ硫酸塩の濃度変化による
誤差をなくすことができる。この結果、正確な電位を測
定することができ、長期に亘るランニング処理において
も電解装置に対し適切な電流量を印加することができ
る。
【0021】一方、本発明では、処理槽における定着能
を有する処理液の蒸発分を水やチオ硫酸塩の含有溶液で
正確に補正してランニング処理を行い、この処理液を被
検液としてチオ硫酸銀に由来する電位を測定する。この
場合、定着能を有する処理液中のチオ硫酸塩濃度が一定
であるように維持できれば定着能を有する処理液は常に
一定組成(特にチオ硫酸塩)を保持することができるた
め、チオ硫酸塩濃度の変化によって測定電位に誤差が生
じるのを防止することができる。
【0022】さらに、本発明では、チオ硫酸塩の含有溶
液で処理液を希釈する方法と処理液の蒸発補正する方法
とを併用することもできる。
【0023】いずれにせよ、簡便で正確な電位測定を行
うことができるという点では、チオ硫酸塩の含有溶液で
処理液を希釈する方法を少なくとも一部に取り入れる方
が好ましい。
【0024】まず、チオ硫酸塩の含有溶液で希釈する方
法について述べる。定着能を有する処理液はチオ硫酸塩
の含有溶液により3〜20倍、好ましくは4〜15倍に
希釈することが好ましい。この範囲の希釈を行うことに
よりチオ硫酸塩の濃度変化による誤差をなくしたチオ硫
酸銀イオンに由来する電位の検知を行うことができる。
これに対し、希釈の度合が小さすぎると、チオ硫酸塩に
よる誤差をなくすことができなくなる。また希釈の度合
が大きすぎると、チオ硫酸銀イオンの濃度と検知電位と
の間に直線関係が成立しなくなり、測定精度が悪くな
る。なお、被検液における銀濃度は0.3〜15g/ lと
することが好ましい。例えば、図4に示すように、使用
済みの定着液中の銀濃度と電位とは、銀濃度が0.3g/
l以上のところで直線関係を示すので、直線関係を示す
銀濃度範囲での測定が好ましい。また、図4に示すよう
に、定着液を希釈するなどし、銀濃度を小さくすると、
電位と銀濃度は直線関係を示さなくなる。ただし、この
範囲においても電位の検知は可能であり、検量線を予め
作成しておくなどして電位を求めればよい。
【0025】希釈する際のチオ硫酸塩の含有溶液として
は、チオ硫酸塩を含有し、かつ銀を含有しないものであ
れば特に制限はないが、通常、定着液等の定着能を有す
る処理液の補充液を用いることが好ましい。希釈に用い
るチオ硫酸塩の含有溶液におけるチオ硫酸塩の含有量は
50〜300g/ l程度であることが好ましい。
【0026】一方、処理槽における蒸発補正の方法を適
用する場合には、処理槽内に液面レベルを検知するレベ
ルセンサを設け、ある液面レベルまで低下したとき、低
下分の水を補給するようにする方が好ましく、常に一定
量ずつの水を補給することが好ましい。1回の水補給量
は10〜200ml程度とする。これにより精度がよく、
操作性に優れた水補給を行うことができ、チオ硫酸銀イ
オンに由来する電位の測定を正確に行うことができる。
【0027】蒸発補正は、特に感材処理量が少ないとき
(例えばカラーネガフィルムの一日当りの処理量0.1
〜1m2程度)に行うことが好ましい。従って、感材処理
量が少ない処理においては、蒸発補正の方法を一部に取
り入れることが好ましい。その他の検知方法として液中
の電導度や密度を計測して蒸発分を補正してもよい。
【0028】図1には、チオ硫酸塩の含有溶液で希釈し
て電位を測定する態様の本発明の写真処理装置(以下、
「処理装置」という。)の一構成例が示されている。
【0029】図1に示すように、処理装置1は、発色現
像液110を満たした発色現像槽11、漂白液120を
満たした漂白槽12、リンス液Rを満たしたリンス槽1
7、定着液130を満たした定着槽13、水洗水W1を
満たした第1水洗槽14、水洗水W2を満たした第2水
洗槽15、安定液160を満たした安定槽16を有し、
例えばカラーネガフィルムなどの感光材料Sを各処理槽
間に搬送させて、発色現像→漂白→リンス→定着→水洗
→水洗→安定化の各処理を施すものである。
【0030】また、各処理槽には補充槽が設置されてい
るが、図1には代表的に定着補充液130Rを満たした
定着補充槽22のみを示している。
【0031】処理装置1には、電解装置Dが設置されて
おり、この電解装置Dは、槽21を有している。槽21
には、定着槽13からオーバーフローにより、あるいは
ポンプ等により強制的に取り出された定着液130が満
たされている。この定着液130には陰極31および陽
極32が浸漬されており、これらの電極31、32は、
電源装置33により通電可能とされている。
【0032】また、処理装置1には、処理すべき、ある
いは処理をした感光材料Sの量を検知する処理量センサ
34が設けられている。この処理量センサ34は、処理
すべき感光材料Sの量を検知し、それに応じた処理量信
号S1を発するようになっている。この処理量信号S1
は、上記電源装置33に供給され、電源装置33は、こ
の処理量信号S1に応じて、上記電解装置Dへの供給電
流量を制御し、この電解装置Dでの使用中の定着液13
0に対する除銀処理能力を適宜に設定する。
【0033】電解装置Dは、図2に示すように、除銀処
理をしている使用中の定着液130のチオ硫酸銀イオン
に由来する電位を検出する測定部5を有する。測定部5
は、使用中の定着液130と定着補充液130Rとを例
えば1:10の容量比で取り出して吐出する被検液調製
手段であるシリンダ装置50、および定着液130と定
着補充液130Rとを混合した被検液550の電位を検
知する電位検知器35を有する。
【0034】シリンダ装置50は、図示のように、シリ
ンダ51および52を有し、バルブV1を介して槽21
内から定着液130をシリンダ51に導入し、バルブV
2を介して定着補充槽22内から定着補充液130Rを
シリンダ52に導入し、適宜、バルブV1、V2を介し
て測定容器55内に送液するものである。そして、これ
ら送液された混合液が被検液550となる。電位検知器
35は、図示のように、先端部に、センサー部として例
えば硫化銀電極35aと塩化銀標準電極35bとを有す
る。上記電位検知器35は、両電極35a、35bが被
検液550に接することによって、上述したように、被
検液550のチオ硫酸銀イオンに由来する電位を検知
し、電位信号S2を発する。この電位信号S2は、コン
トローラー36に伝達され、このコントローラー36か
ら上記電源装置33の電流量を制御する。電源装置33
は、この電位信号S2を受け、その電位信号S2に基づ
き、S1の信号に優先して、電解装置Dを制御する。
【0035】なお、被検液550の測定容器55への導
入に際しては、シリンダ装置50の管511、521か
ら滴下するなどして液絡を形成することのないようにす
ることが好ましい。これにより、電位検知の際のノイズ
が防止される。また、被検液550は液面を一定レベル
に保持するように槽21内にオーバーフローさせるなど
すればよい。この場合、シリンダ装置50の作動は、除
銀処理中において、所定時間毎(例えば1時間毎)と
し、この作動の際に電位検知を行えばよい。このとき、
測定容器55内の被検液550は最初の電位検知の際に
シリンダ装置50の作動により満たすようにし、測定の
度に入れかえるなどすればよい。測定容器55は、容量
が50ml程度であることから、シリンダ装置50の作動
回数は1〜5回程度とする。また、電解装置Dの電解槽
21は、図1に示すようなインライン方式であれば処理
装置1の定着槽13と定着液130がクロスポンプ配管
を通して相互流通可能なように一体化して設置されてい
る。このほか、オフライン方式の使用法もあるが、イン
ライン方式による方が好ましい。
【0036】上記の制御は、例えば、上記電位信号S2
の値が比較的高い第1所定値(V1)より大きくなった
ときに、電解装置Dの作動を強制開始させるものであ
る。そこで、比較的低い値である第2所定値を設定して
おき、電位信号S2がこの第2所定値(V2)より低く
なったとき、電解装置Dの作動を停止する。
【0037】そして、このような制御のもとに除銀処理
された定着液130は再び定着槽13に戻され、補充液
の一部として使用される。
【0038】本発明では、上記の制御のように、S2≧
V1となったとき、電解装置Dの作動を強制開始し、ま
たS2≦V2となったとき作動を停止するものとするほ
か、以下のように制御してもよい。
【0039】感材の処理量信号S1に基づく印加電流量
をI0 、電位信号S1に基づき、S2≧V1のときの印
加電流量をI1 、S2≦V2のときの印加電流量をI2
と各々設定しておく。この場合I1 >I0 >I2 であ
り、I1 はI0 の1.1〜5倍程度、I2 はI0 の0.
9〜0.2倍程度とするのがよい。そして、コントロー
ラ36がS2信号を受けてS2≧V1と判断すると、S
2信号に基づきI1 の電流量が印加されるように電解装
置Dを作動する。一方、S2信号を受けて、S2≧V2
と判断すると、S2信号に基づきI2 の電流量が印加さ
れるように電解装置Dを作動する。そして、V2<S2
<V1のときは、S1信号に基づくI0 の電流量が印加
されるように電解装置Dを作動する。
【0040】上記において、S2がV1より少々小さい
値(V1−△V)、あるいはV2より少し大きい値(V
2+△V)になったときにブザーで知らせるようにして
おき、これとともにS2の電位信号を記録するものとし
てもよい。
【0041】また、S2=V1−△V(△VはV1の3
〜30%の値)のレベル、あるいはS2=V2+△V
(△VはV2の3〜30%の値)のレベルでS2信号を
優先させる制御をすることも好ましい。
【0042】上記の除銀処理は、感材の処理中にて行う
ことが好ましい。従って、感材の処理信号を受けとると
同時あるいは一定時間を経過したのちに、電解装置Dを
作動させることが好ましい。そして、処理の終了ととも
に作動を停止すればよい。感材の処理中にて除去処理を
行うことによって、定着液130から銀を除去しつつ、
再使用することが可能になる。
【0043】本発明における使用済みの定着液等の定着
能を有する処理液とは、感材の処理に使用して銀錯塩が
含有されるようになった処理液をいう。
【0044】なお、上記のように感材の処理中にて除銀
処理を行う場合には、電解装置Dの槽21内にある程度
の量の液が満たされている必要があるので、予め槽21
内に処理液の新液などを満たしておけばよい。
【0045】また、オーバーフロー等により槽21内に
液がある程度貯留した時点で除銀処理を開始するものと
してもよい。
【0046】図1に示すように、処理装置1には、第1
水洗槽14のオーバーフローを導入して逆浸透膜処理を
行う逆浸透の装置45(以下、「逆浸透装置」とい
う。)を設置することが好ましい。この場合、オーバー
フローは一旦槽41内に貯留して処理する構成となって
いる。この逆浸透膜処理によって得られた希釈水は第2
水洗槽15に流入させて再使用する(図示矢印c)。ま
た、濃厚化液は槽41内に戻し(図示矢印r)、濃厚化
の度合をみて定着槽13に流入させて再使用する。な
お、上記においてはオーバーフローにより逆浸透装置4
5に水洗水W1を導入するものとしているが、ポンプ等
により強制的に導入するようにしてもよい。
【0047】図1の処理装置1では、チオ硫酸銀イオン
に由来する電位の正確な測定を行うことができ、適切な
除銀処理を行うことができるとともに、漂白槽12と定
着槽13との間にリンス槽17を介在させているので、
定着槽13に対する漂白液120の持ち込みが防止され
て除銀の際の電流効率が良好となる。これは、漂白液1
20に含有される漂白剤のFe(III) 錯体等の酸化還元
反応による電流効率の低下が防止されるからである。ま
た、定着液130の補充量は従来に比べて格段に低減で
きる。すなわち、新たな定着補充液130Rの使用量
は、電解装置33および逆浸透装置45を設置しない場
合に比べて、50〜90%程度低減することができる。
また、水洗水の補充量は逆浸透装置を設置しない場合に
比べて50〜80%程度低減することができる。
【0048】本発明における測定部5の構成は、図2に
限定されるものでははく、定着補充液等のチオ硫酸塩の
含有溶液で希釈した被検液を用いて電位を測定する構成
のものであれば、特に制限はない。例えば、電解装置の
槽に定着液を循環させる循環ポンプを設置し、この定着
液の循環路から、適宜、定着液を、またこれとともに定
着補充液を、同時にシリンダ装置により取り出して吐出
させ被検液を調製するものとしてもよい。この場合、シ
リンダ装置は、定着液と定着補充液とを1:10程度の
容量比で吐出させるものを用いればよく、例えば1時間
毎に3回程度シリンダ装置を稼働させて被検液を調製
し、電位を検知するものとしてよい。また、このような
シリンダ装置にかえて、吐出量の容量比が上記と同じロ
ーラポンプを用いてもよい。
【0049】さらには、シリンダ装置やローラポンプを
用いず、ランニング定着液と定着補充液とを定量ポンプ
などにより取り出して被検液を調製してもよい。この場
合、ランニング定着液用の定量ポンプは常時作動させて
おき、常時6ml/分程度の割合で測定容器内に取り出す
ようにする。この場合、測定容器は100ml程度の容量
とし、液面はオーバーフロー等により一定レベルを保持
するようにする。そして、電位測定に際し、例えば1時
間毎に測定を行う場合、定着補充液用の定量ポンプを、
60ml/分程度の割合で10分程度作動させればよい。
この定着補充液用の定量ポンプを7分程度作動させた時
点で、電位検知器をオンにし、3分程度電位を測定し、
電解装置の電流量を制御するものとしてもよい。
【0050】以上では、電解装置の槽内から被検液を調
製するための定着液を取り出し、測定容器のオーバーフ
ローを電解装置の槽内に戻すようにしているが、定着槽
内から取り出し、定着槽内に戻すようにしてもよい。
【0051】図1の処理装置1の定着槽13にはレベル
センサーを設置し、前記のような蒸発補正を行ってもよ
い。この場合、感材の処理量が少ないときにのみ蒸発補
正を行うなどすればよく、蒸発補正のみによって正確な
電位の測定を行う場合に比べて加水量の精度はそれほど
高くなくてもよい。特に、ランニング定着液中のチオ硫
酸塩濃度が少ししか変動しないときには、定着補充液に
よる希釈なしでも、蒸発補正を行うことにより、チオ硫
酸銀イオンに由来する電位を正しく検知することができ
る。希釈に用いる水は水洗水の補充槽から導入するなど
すればよい。また、レベルセンサーの代りに、電導度や
密度を計測するものとしてもよく、チオ硫酸塩濃度の変
動が少ないときは同様にランニング定着液をそのまま被
検液とすることができる。
【0052】また、電解装置Dの槽21内に陰イオン交
換膜を設け、陰イオン交換膜を介して電解質を含有する
液と接するようにし、定着能を有する処理液に陰極を、
電解質を含有する液に陽極を、それぞれ浸漬し、両極に
通電して処理液を処理してもよい。
【0053】さらに、電解装置Dにかえて、定着槽13
に特開平3−273237号に開示される通電システム
を適用してもよく、このときの通電量の制御に、上記の
電位検知法を用いることができる。
【0054】いずれにせよ、陰イオン交換膜を使用する
態様においては、さらに、定着工程で感材の乳剤層から
溶出するハロゲン化物イオンが陰イオン交換膜を介して
電解質溶液の方に移動するので、定着力を低下させるハ
ロゲン化物イオンが定着液等に蓄積するのを防止するこ
とができ、定着性能をさらに良好に回復することができ
る。
【0055】また、図1の電解装置Dでは、電極形状を
棒状、板状としているが、陰極を回転可能な円筒形など
とし、銀の析出効率の向上を図ってもよい。
【0056】本発明におけるチオ硫酸銀イオンに由来す
る電位を検知する電極の組合せは、前述のような塩化銀
電極の標準電極と硫化銀電極との組合せとすることが好
ましい。硫化銀電極は、少なくとも表面の硫化銀を焼結
して強固にしたものを使うため、定着液中において極め
て安定であり、溶解する懸念がないからである。この硫
化銀(Ag2 S)電極は、チオ硫酸塩、亜硫酸塩等の含
イオウ化合物を含有する水溶液中に銀棒を浸漬し、この
銀棒に強く通電することによってAg2 S被膜を形成
し、その後、この被膜を有する銀棒を空中で100〜5
00℃で加熱してAg2 S被膜を固着して作製したもの
などとすればよい。また、標準電極はカロメル電極等で
あってもよい。さらに、電位検知の際のノイズ防止のた
めアース電極を設置してもよい。
【0057】本発明に用いられる感光材料は、カラーお
よび黒白感光材料のいずれであってもよい。このような
ものとしては、例えばカラーペーパー、カラーネガフィ
ルム、カラー反転フィルム、カラーポジフィルム、カラ
ー反転印画紙、製版用写真感光材料、X線写真感光材
料、黒白ネガフィルム、黒白印画紙、マイクロ用感光材
料等が挙げられる。なかでも、カラー感光材料の処理に
適用することが好ましい。
【0058】本発明において、感材の処理量に比例した
電流量とは、カラー感材の場合、感材種を選別する機構
を有する自現機であれば各感材に対して一定比率の割合
とした通電量をいう。例えば、銀塗布量が1.08g/m2
の感材では感材1/100m2毎に10クローン通電し、
銀塗布量がこの1/2〜10倍であれば5〜100クロ
ーン通電する。また、感材種を選別する機構のない自現
機であれば、感材種と塗布銀量の加重平均を求め、その
平均塗布銀量に対応した通電量とする。
【0059】一方、黒白感材の場合、仕上りの平均現像
銀量が測定できる機構を有する自現機であれば、(塗布
銀量−平均現像銀量)の差に対応する銀量に対する通電
量とする。また、仕上りの平均現像銀が測定できない自
現機であれば予想平均現像銀量を加味した通電量とす
る。黒白感材のなかで異なる感材種があればカラー感材
の場合と同様に感材別にコントロールした通電量として
もよい。
【0060】本発明に用いる陰極は長時間の使用に耐え
うる電気伝導体または半導体であればいずれでもよい
が、特にステンレスが好ましい。陽極は不溶性の材質で
かつ電気伝導体であればよく、具体的には炭素(黒
鉛)、二酸化鉛、白金、金、チタン鋼が挙げられ、場合
によってはステンレス鋼を用いてもよい。両極の形状
は、槽内に設置しやすい板状か網目入りの板状または突
起付きの板状が好ましい。大きさは、槽容量により適宜
選択すればよい。
【0061】本発明における通電は、通常0.3〜10
0V 、好ましくは、0.6〜60Vの電圧をかけ、電流
密度が10μA/cm2 〜1A/cm2 、好ましくは1mA/cm2
〜20mA/cm2となるように行えばよい。
【0062】本発明において用いる逆浸透装置には特に
制限はなく、現像所の作業規模や現像される感光材料の
種類に応じて3kg/cm2程度の低圧で稼働する、いわゆる
ルース膜のレベルから60kg/cm2程度の高圧で稼働する
本格的な逆浸透膜まで、適宜選択して用いればよい。装
置の小型化などからは、操作圧力3.5〜20kg/m2
ものを用いることが好ましく、能力の点からは、操作圧
力10〜35kg/m2 のものを用いることが好ましい。
【0063】逆浸透装置に用いる逆浸透膜として、材質
的には、酢酸セルロール膜、エチルセルロース・ポリア
クリル酸膜、ポリアクリロニトリル膜、ポリビニレンカ
ーボネート膜等がある。
【0064】逆浸透膜の構造としては、スパイラル型、
チューブラー型、ホローファイバー型、プリーツ型、ロ
ッド型のいずれも用いることができる。
【0065】また、膜面積(有効面積)は使用する現像
所の規模において異なるし、逆浸透装置の構造によって
異なるので一律に表現することは難しいが、カラーネガ
1000〜3000本/日の処理量レベルでは0.1〜
100m2、好ましくは0.8〜60m2とする。ただし、
逆浸透装置を2台以上用いる場合は使用される逆浸透装
置の膜の総面積として考えることが必要である。
【0066】本発明に用いる陰イオン交換膜は、陰イオ
ンを選択的に透過させるものであれば、いずれを用いて
もよく、市販のものをそのまま用いることができる。
【0067】このように陰イオン交換膜としては、Sele
mion AMV/AMR(旭硝子製)、Aciplex A201、A172 (旭化
成製)、Neosepta AM-1 〜3 (徳山曹達製)、Ionac MA
-3148 (Ionac Chemicals製)、Nepton AR103PZL(Ionics
製)なども用いることもできるが、特に、本発明ではB
- 等のハロゲン化物イオンの透過を目的とするため、
1価の陰イオンを選択的に透過させるSelmion ASV/ASR
(旭硝子製)、Neosepta AFN-7、Neosepta ACS (徳山曹
達製)などの商品名で市販されているものを用いること
が好ましい。
【0068】なお、本発明においては、上記の陰イオン
交換膜は、陰イオンを選択的に透過させる膜を総称する
ものとし、このような意味において、孔径0.2〜20
μmの多孔性セラミックスも包含するものとする。
【0069】本発明における電解質を含有する液は、現
像液や漂白液のオーバーフロー等による排出液、あるい
はこの希釈液であってもよく、またリンス液や水洗水等
の排出液であってもよい。このような処理液の利用のほ
か、別途調製した水溶液であってもよい。別途調製する
場合に用いる電解質としては、特に制限はないが、Na
Cl、KCl、LiCl、NaBr、KBr、KI等の
ハロゲン化物、Na2SO4 、K2 SO4 等の硫酸塩、
KNO3 、NaNO3 、NH4 NO3 等の硝酸塩、Na
2 CO3 、K2 CO3 等の炭酸塩などを用いることが好
ましい。
【0070】このときの電解質溶液における電解質の濃
度は、0.1〜30%、好ましくは0.5〜20%とす
ればよい。
【0071】本発明における定着能を有する処理液は、
カラー感材においては、定着液、漂白定着液である。
【0072】漂白定着液や定着液に使用される定着剤
は、前述のように、チオ硫酸塩であり、このほかチオシ
アン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、沃化物
塩等を併用することができる。また、保恒剤としては、
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカルボ
ニル重亜硫酸付加物が好ましい。
【0073】漂白定着液に用いられる漂白剤としては、
例えば鉄(III) 、コバルト(III) 、クロム(VI)、銅(II)
などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化
合物等が用いられる。代表的な漂白剤としてはフェリシ
アン化物;重クロム酸塩;鉄(III) もしくはコバルト(I
II) の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四
酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸などのアミノ
ポリカルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸
などの錯塩;過硫酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニ
トロベンゼン類などを用いることができる。これらのう
ちエチレンジアミン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするア
ミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩および過硫酸塩は迅速
処理と環境汚染防止の観点から好ましい。さらにアミノ
ポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は特に有用である。これら
のアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用いた漂白定着
液のpHは通常5.5〜8であるが、処理の迅速化のた
めに、さらに低いpHで処理することもできる。
【0074】漂白定着液には、必要に応じて漂白促進剤
を使用することができる。
【0075】有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書
に記載されている;米国特許第3,893,858号、
西独特許第1,290,812号、特開昭53−956
30号、リサーチ・ディスクロージャーNo. 17,12
9号(1978年7月)などに記載のメルカプト基また
はジスフィド結合を有する化合物;特開昭50−140
129号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3,
706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58
−16235号に記載の沃化物塩;西独特許第2,74
8,430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特
公昭45−8836号に記載のポリアミン化合物;臭化
物イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基または
ジスルフィド結合を有する化合物が促進効果が大きい観
点で好ましく、特に米国特許第3,893,858号、
西独特許第1,290,812号、特開昭53−956
30号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第
4,552,834号に記載の化合物も好ましい。
【0076】また、黒白感材の処理における定着能を有
する処理液は定着液であり、用いる定着液は、pH3.
8以上、好ましくは4.2〜7.0を有する。定着剤と
しては、前記のとおりチオ硫酸塩であるが、定着速度の
点からチオ硫酸アンモニウムが特に好ましく用いられ
る。
【0077】定着液には硬膜剤として作用する水溶性ア
ルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがあ
る。また、定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸
あるいはそれらの誘導体を単独で、あるいは2種以上、
用いることができる。さらに、定着液には所望により保
恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤
(例えば、酢酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、硫
酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や特開昭62−78
551号記載の化合物を含むことができる。
【0078】本発明においては、水洗処理および/また
は安定化処理を行うが、これらをまとめて洗浄処理とい
う。また、リンス処理も洗浄処理に包含される。
【0079】本発明における洗浄処理とはハロゲン化銀
写真感光材料の写真処理の化学反応後の感材中に含有さ
れる薬液を洗浄することを指し、写真処理の中間部分の
洗浄処理と最終の洗浄処理とがあるがいずれの洗浄処理
も含まれる。
【0080】また、洗浄処理工程は感材中に含まれる前
浴の薬液を洗い出す機能を有するために基本的には市
水、井戸水等の通常の水を用いるが、場合によって脱イ
オンした水や前浴を洗い出し易くするための機能を有す
る化合物や処理後感材の保存性を向上させる化合物、水
のバクテリア発生防止機能を有する化合物をわずか含ん
でもよい。
【0081】また、水を使う場合は大量の水で洗っても
よい(通常水洗という)し、感材処理に応じて処理液補
充と同じレベルの水補充水洗(通常リンス浴水洗)でも
よい。
【0082】さらに、場合によっては溜め水補充による
水洗も含めてもよい。しかし、逆浸透装置と組み合わせ
る場合には溜水水洗と組み合わせると逆浸透装置の管理
が少しめんどうである。
【0083】また、わずかな化合物を含んだ水(通常は
安定化液などともいう)を使う場合には例えば特開平2
−242249号(P4)の記載の化合物および添加量
が好ましい。この化合物をわずかに含んだ洗浄液は薬品
コストの観点で通常は処理液補充と同レベルの補充が好
ましい。
【0084】中間洗浄処理工程に洗浄効果をあげるわず
かな化合物としては特開平2−262141号記載のキ
レート剤も使用できる。
【0085】また、本発明における水洗処理とリンス処
理とは、例えば図1において、補充量、処理時間、槽数
にて次のような関係にあることが好ましい。
【0086】補充量は水洗処理の方がリンス処理に比べ
て1.5倍以上、さらには2倍以上であることが好まし
い。また、処理時間は、水洗処理の方がリンス処理に比
べて1.5倍以上、さらには2倍以上であることが好ま
しい。さらに、リンス槽は1槽であることが好ましく、
これに対し水洗槽は2〜3槽であることが好ましい。
【0087】上記の補充量を具体的に挙げれば、水洗処
理では感光材料1m2当り400ml〜2 l、さらには50
0ml〜1 lが好ましく、リンス処理では感光材料1m2
り200ml以下、さらには100ml以下が好ましい。な
お、安定化処理における補充量は感光材料1m2当り1リ
ットル以下が好ましい。
【0088】次に、洗浄処理工程に用いる処理液につい
て記す。
【0089】本発明において洗浄処理工程に用いる水洗
水、安定化液は、上記のように、水道水や、イオン交換
水を基本とするものである。
【0090】水洗水または安定化液中には、上記のよう
に、各種化合物を添加してもよい。例えばマグネシウム
塩やアルミニウム塩に代表される硬膜剤、あるいは乾燥
負荷やムラを防止するための界面活性剤、白色度を向上
させるための蛍光増白剤、保恒剤としての亜硫酸塩、等
である。あるいはL.E.ウェスト(West)、”ウォタ
ー・クォリティ・クリテリア(Water Quality Criteri
a)”フォトグラフィク・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリング(Photo. Sci. and Eng.)、第9巻、No. 6
(1965)等に記載の化合物を添加してもよい。
【0091】本発明において、安定化液とは、上記のよ
うに、水洗では得ることができない画像の安定化機能を
付与された液であり、そのために前記水洗水に加えられ
る成分の他に画像安定化を果たす成分が添加されたもの
であり、「安定液」ということもある。
【0092】これらの成分の例として、例えばホルマリ
ン、ビスマス塩、アンモニア水、アンモニウム塩等を添
加した液が挙げられる。
【0093】本発明における水洗水または安定化液のpH
は通常7付近であるが、前浴からの持ち込みによってpH
3〜9となることもある。また、水洗または安定化の温
度は5℃〜40℃、好ましくは10℃〜35℃である。
必要に応じて、水洗槽または安定化槽内にヒーター、温
度コントローラー、循環ポンプ、フィルター、浮きブ
ク、スクイジー等を設けてもよい。
【0094】本発明において用いられるリンス液は水洗
水と同様のものである。
【0095】本発明における感光材料の処理には、前記
処理液のほか、種々の処理液が用いられる。前記処理液
も含めて、処理液の詳細、処理条件等については、特開
昭63−70857号、特開平1−190889号、特
開平2−103035号、特開平2−103037号、
特開平2−71260号、特開昭61−267559号
等の記載を参照することができる。
【0096】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0097】実施例1 特開平1−259359号公報の実施例2の試料201
のカラーネガフィルム(塗布銀量:7.2g/m2)を用い
て、これを露光した後、シネ式自動現像機を用いて、表
1に示す処理工程に従い、1日当りの平均感材処理量を
200本として2週間処理し、その後1日当り1本の平
均感材処理量で4週間処理し、次に1日当り200本の
処理量で2週間処理し、その後1日当り1本の処理量で
4週間処理した。さらに、この操作をもう1サイクル繰
り返し、合計で6ケ月のランニングを行った。なお、感
材は135サイズ24枚撮りのものである。また、上記
の1日当りの感材処理量は、平均量であることから、1
週間で処理量が多いときと少ないときとで、1日の処理
量に5倍程度の開きがある。
【0098】
【表1】
【0099】表1に示す処理工程に用いた発色現像液
は、表2に示すもの、漂白液は表3に示すもの、定着液
は表4に示すもの、安定化液は表5に示すものをそれぞ
れ用いた。
【0100】
【表2】
【0101】
【表3】
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】また、水洗水およびリンス液は以下のもの
を用いた。
【0105】水洗水、リンス液(母液、補充液共通) 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR120B)とOH型アニオ
ン交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充填し
た混床式カラムに通水してカルシウムおよびマグネシウ
ムイオン濃度を3mg/l以下に処理し、続いて二塩化イソ
シアヌール酸ナトリウム20mg/lと硫酸ナトリウム1.
5g/l を添加した。この液のpHは6.5〜7.5の範
囲にあった。これを処理1Aとする。
【0106】処理1Aでは、脱銀不良の発生がなく、ま
た硫化銀の沈澱の発生もなかった。
【0107】処理1Aにおいて、定着液の補充量を36
mlから6mlにかえるほかは同様にして処理した。これを
処理1Bとする。
【0108】処理1Bでは、硫化銀の沈澱については問
題はなかったが、脱銀不良が発生し、ランニングの進行
とともに悪化する一方であった。
【0109】次に処理1Bにおいて、自動現像機を、測
定部5および逆浸透装置45を設置しないほかは、図1
に示すような構成に準じた改造機に替えて、そのほかは
同様に処理した。
【0110】定着液の電解は感材135サイズ24枚撮
り1本当り1.1V 、5.7A (電流密度0.4A/dm2)
で52秒間通電した。この場合、感材の処理量に比例し
た通電量の制御(S1の情報による制御)のみを行うも
のとした。
【0111】定着槽に設置する陰極としては、モリブデ
ン含有ステンレス鋼(SUS316相当)シート[日本
金属工業(株)製NTK316:大きさ15cm×100
cm(肉厚1mm巾)]を、陽極としてカーボンシート[呉
羽化学工業(株)製のクレシート:大きさ15cm×10
0cm(肉厚1mm巾)]を、それぞれ用いた。これを処理
1Cとする。
【0112】処理1Cでは、処理1Bに比べて脱銀不良
の発生頻度は少なくなったが、すでに3ケ月のランニン
グの段階でその期間中に脱銀不良が2回発生した。また
硫化銀の沈澱も3ケ月のランニング中に2回発生した。
【0113】さらに処理1Cにおいて、自現機に、シリ
ンダ装置を設けず、電解装置からの定着液の電位を検知
する測定部5を設置した図1の構成に準ずるものを用
い、電位信号S2の情報も合わせてランニングを同様に
行った。電位検知器35における電極はAg2 S電極と
AgCl標準電極の組合せとした。
【0114】すなわちS1の情報に優先させてS2の情
報を以下のように制御してランニングさせた。
【0115】S2≧ −330mVのとき 2.2V 11.4A (電流密度0.8A/dm2) S2≦ −400mVのとき 0.55V 2.9A (電流密度0.2A/dm2) S2が−330mV未満−400mV超のときは処理1Cと
同じ通電の制御となる。これを処理1Dとする。
【0116】処理1Dでは、処理1Cに比べて脱銀不良
の発生頻度はさらに抑制されたが、6ケ月のランニング
中に脱銀不良が1回発生した。また、硫化銀の沈澱も6
ケ月のランニング中に1回発生した。
【0117】処理1Dにおいて、定着槽13にレベルセ
ンサーを設置したものを用いるほかは同様に処理した。
この場合、定着槽13内の定着液130の液面があるレ
ベルまで低下したとき、それに相当する水を補充用の水
タンクから加えるようにした。なお、印加電流量の制御
は処理1Dと同様にした。これを処理1Eとする。
【0118】処理1Eでは、6ケ月のランニング中脱銀
不良の発生も、硫化銀の沈澱の生成もなかった。
【0119】処理1Dにおいて、逆浸透装置を設けない
ほかは、図1と同様の構成の自現機を用いて同様に処理
した。この場合、1時間毎に電位測定を行うものとし、
使用済みの定着液1部、定着補充液10部の容量比の被
検液とした。なお、印加電流量の制御は処理1Dと同様
にした。これを処理1Fとする。
【0120】処理1Fでは、6ケ月のランニング中脱銀
不良の発生も、硫化銀の沈澱の生成もなかった。
【0121】なお、処理1Dにおける定着槽内の定着液
の液組成を調べたところ、3ケ月のランニング中におい
て、チオ硫酸アンモニウムの濃度が210g/l 〜285
g/l(280ml/l〜380ml/l)の間で変動することが
わかった。そして、この濃度変化に起因して、銀電位の
測定に誤差が生じることを以下の実験により確認した。
【0122】表6に示すように、ランニング定着液の成
分となる薬剤と銀の濃度およびpHを種々変更した8種
の液No. 1〜8を調製し、これらの因子の電位に及ぼす
影響を調べた。
【0123】
【表6】
【0124】結果を図3に示す。図3に示すように、電
位に影響を及ぼすのは銀のほかチオ硫酸アンモニウムで
あることがわかる。すなわち、電位に関係する液組成は
チオ硫酸アンモニウムとAgの濃度で、他のSO3 2-
EDTA(キレストA)、イミダゾール、EDTA・F
e・NH4 ・2H2 O(キレストFNO)、pHに依存
しないことがわかる。なお、キレストFNOは、漂白液
の定着液への持ち込みによって含有される可能性のある
ものである。
【0125】しかも、チオ硫酸アンモニウムが280ml
/lから380ml/lに変化することによって電位は28mV
程度変化し、Agが1g/l から4g/l に変化することに
よって電位は37.5mV程度変化する。換言すれば、ほ
ぼ△〔Ag〕=1g/l で12.5mV、ほぼ△〔チオ硫酸
アンモニウム〕=10ml/lで2.8mVの関係であること
がわかった。
【0126】すなわち、チオ硫酸アンモニウムが10ml
/lしか変動しなければ誤差20%で△〔Ag〕=1g/l
のAgが検出できる。チオ硫酸アンモニウムが30ml/l
レベル変動すれば△〔Ag〕=1g/l のAg検出誤差は
70%以上となり、実際は検出できないことになる。
【0127】後に、蒸発水補正がチオ硫酸アンモニウム
で10〜15ml/lレベルに抑えられた時はこの方法も使
用できるということが予想される。これより、処理1D
における定着液の蒸発による液濃縮を水補給により補正
した処理である処理1Eでは、チオ硫酸銀イオンに由来
する電位を正確に検知することが可能になり、良好な結
果が得られたと考えられる。また、処理1Fでは、チオ
硫酸アンモニウムの含有溶液である定着補充液を加える
ことにより、ランニング定着液中のチオ硫酸塩の濃度変
化が相殺され、チオ硫酸銀イオンに由来する電位を正確
に検知することが可能になったと考えられる。すなわ
ち、定着補充液中のチオ硫酸アンモニウム濃度がいつも
一定であり(表4で320ml/l)これを10部とランニ
ング定着液280〜380ml/lを1部とるとランニング
定着液のバラツキが約1/10に減少することによると
考えられる。
【0128】また、チオ硫酸塩の含有溶液でランニング
定着液を希釈する場合の好適範囲を求めるため、定着液
中のAg濃度と電位との関係を調べた。結果を図4に示
す。
【0129】図4から明らかなように、銀濃度とAg電
位とは、0.3g/l 以上の銀濃度で直線関係を示すこと
がわかる。従って、定着補充液等を用いて希釈する場合
この範囲の銀濃度が好ましいことがわかる。実際、処理
1Fにおける被検液中のAg濃度は0.8〜3g/l の範
囲にあった。
【0130】実施例2 実施例1の処理1E、1Fにおいて、図1に示すよう
に、逆浸透装置45を設置する構成の自現機として、そ
のほかは同様に処理した。これを処理2E、2Fとす
る。この場合、第1水洗槽14からのオーバーフローを
貯留する槽41は容量60リットル程度とし、逆浸透装
置45は富士写真フイルム(株)製クリーンシステム装
置RC30(操作圧力4kg/cm2)を用い、図1に示す液
の流れで希釈水、濃厚化液を再利用した。
【0131】これにより、処理2Eでは、処理1Eに比
べ、定着液の補充量を5ml、水洗水の補充量を40mlと
さらに減少させることができた。また、処理2Fでは、
これと同様に、処理1Fに比べ、定着液の補充量を5m
l、水洗水の補充量を40mlとさらに減少させることが
できた。
【0132】実施例3 実施例1の処理1E、1F、実施例2の処理2E、2F
において、電解装置Dの槽21内に陰イオン交換膜を設
け、陰イオン交換膜を介して陰極側に定着液を陽極側に
漂白液のオーバーフロー液を導入した。陰イオン交換膜
はNeosepta AFN-7(徳山曹達製)を用いた。
【0133】これらの処理を処理1E、1Fに対応させ
て処理1E′、1F′、処理2E、2Fに対応させて処
理2E′、2F′とする。
【0134】陰イオン交換膜を用いることにより、定着
液の補充量を処理1E′では2ml、処理1F′では2m
l、処理2E′では1ml、処理2F′では1mlとするこ
とができた。
【0135】実施例4 実施例1の処理1Fにおいて、1日の感材処理量1本の
処理が終了した各々の時点(処理開始から6週間と3ケ
月と18週間と6ケ月の時点)で1リットルの水を加水
して蒸発補正を行うほかは同様に処理した。この処理を
処理4Fとする。この場合、定着液1部に対し定着補充
液10部を加えて被検液を調製するものとした。被検液
中のAg濃度は0.8〜3g/l の範囲にあり、精度のよ
い電位測定を行うことができることがわかった。
【0136】処理4Fでは、6ケ月のランニング中にお
いて脱銀不良の発生も硫化銀の生成もなかった。
【0137】実施例5 実施例4の処理4Fにおいて、実施例2と同様に逆浸透
装置を設置する構成の自現機を用いるほかは同様に処理
した。これを処理5Fとする。処理5Fでは、定着液の
補充量を2ml、水洗水の補充量を40mlとすることがで
きた。
【0138】実施例6 実施例4、実施例5において、実施例3と同様に電解装
置に陰イオン交換膜を設置する構成とするほかは同様に
処理した。処理4F、処理5Fに、それぞれ対応させて
処理4F′、処理5F′とする。処理4F′では定着液
の補充量を1ml、処理5F′では定着液の補充量を1ml
とすることができた。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、定着能を有する処理液
におけるチオ硫酸銀イオンに由来する電位の検知を正確
に行うことができる。この結果、長期に亘るランニング
処理においても適切な除銀処理を行うことができ、定着
性能の有効な回復を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の槽配列等を模式的に示す側
面図である。
【図2】図1の処理装置の電解装置部分を模式的に示す
側面図である。
【図3】定着液の各成分濃度やpHと電位との関係を示
すグラフである。
【図4】定着液中の銀濃度と電位との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 処理装置 12 漂白槽 13 定着槽 14、15 水洗槽 17 リンス槽 120 漂白液 130 定着液 W1、W2 水洗水 R リンス液 D 電解装置 31、32 電極 34 処理量センサ 5 測定部 35 電位検知器 35a 硫化銀電極 35b 標準電極 22 定着補充槽 130R 定着補充液 50 シリンダ装置 550 被検液 45 逆浸透装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 3/00 8004−2H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極と陰極に通電して、使用済みの定着
    能を有する処理液の除銀処理を行う写真処理方法であっ
    て、 前記定着能を有する処理液における電位の変化に応じ
    て、印加電流量を変えるように通電し、 前記電位の検知を、前記定着能を有する処理液にチオ硫
    酸塩の含有溶液を加えて行う写真処理方法。
  2. 【請求項2】 前記定着能を有する処理液を、チオ硫酸
    塩の含有溶液により3〜20倍に希釈する請求項1の写
    真処理方法。
  3. 【請求項3】 陽極と陰極に通電して、使用済みの定着
    能を有する処理液の除銀処理を行う写真処理方法であっ
    て、 前記定着能を有する処理液における電位の変化に応じ
    て、印加電流量を変えるように通電し、 前記電位の検知を、前記定着能を有する処理液の蒸発分
    を補正して行う写真処理方法。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理する現
    像液を満たした現像槽、定着能を有する処理液を満たし
    た定着能を有する処理槽、および洗浄液を満たした洗浄
    槽を少なくとも有し、使用済みの定着能を有する処理液
    の除銀処理を行う電解装置を備えた写真処理装置におい
    て、作動電流を制御することによりハロゲン化銀写真感
    光材料の処理能力を可変にする処理能力制御手段、前記
    使用済みの定着能を有する処理液を取り出し、これにチ
    オ硫酸塩の含有溶液を加えて被検液を調製する被検液調
    製手段、この被検液の電位を検知する電位検知手段、お
    よびこの電位検知手段により、検知した前記電位が、比
    較的低い値である第1の所定値以下となったとき、およ
    び比較的高い値である第2の所定値以上となったとき
    に、この検知した電位に応じて、前記電解装置への印加
    電流量を制御する印加電流量制御手段を備えている写真
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄槽から排出された液を逆浸透膜
    処理する逆浸透の装置を有し、この逆浸透膜処理によっ
    て得られた透過水を洗浄槽に戻し、一方濃厚化液を定着
    能を有する処理槽に戻すように構成した請求項4の写真
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記定着能を有する処理槽の上流に、漂
    白能を有する処理液を満たした漂白能を有する処理槽を
    有し、前記漂白能を有する処理槽と前記定着能を有する
    処理槽との間に洗浄槽を介在させた請求項4または5の
    写真処理装置。
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