JP2669522B2 - 水膨潤性樹脂の製造法 - Google Patents

水膨潤性樹脂の製造法

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JP2669522B2
JP2669522B2 JP62123547A JP12354787A JP2669522B2 JP 2669522 B2 JP2669522 B2 JP 2669522B2 JP 62123547 A JP62123547 A JP 62123547A JP 12354787 A JP12354787 A JP 12354787A JP 2669522 B2 JP2669522 B2 JP 2669522B2
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拓夫 福島
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茂次 小堀
求 三輪
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水膨潤性樹脂の製造法に関する。 〔従来の技術及びその問題点〕 従来からいわゆる吸水性樹脂と呼ばれる一群の樹脂が
各分野で用いられている。これらの吸水性樹脂はその形
態が粉末状であるため、これを被覆などの目的で適用す
る際は、かかる吸水性樹脂とバインダーと呼ばれる樹脂
を練り合わせたり、あるいはエチレングリコールなどの
グリコール類に樹脂粉末を分散させて用いられてきた。 しかしながらかかる方法では製品の強度が弱く、利用
分野に大きな制限があり、この改善が従来から望まれて
いた。 本発明は上記の不都合を解消した、優れた水膨潤性樹
脂の製造法を提供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の水膨潤性樹脂の製造法は、分子内に活性水素
を含有する吸水性高分子粉末(I)と下記一般式で示さ
れるポリエーテルポリオールとポリイソシアネートを反
応せしめて得られる末端NCO基含量2〜10%の親水性ウ
レタンプレポリマー(II)を溶剤(III)の中で反応さ
せることを特徴とする。 一般式 R[(OR1nOH] 〔ここにRは多価アルコール残基、(OR1は炭素数
2〜4のアルキレン基を有するオキシアルキレン鎖、但
しオキシエチレン鎖が20%以上を占める。nは水酸基当
量が200〜5000となる数、pは2〜8〕 本発明で用いられる分子内に活性水素を含有する吸水
性高分子粉末(I)とは、その分子内に、カルボキシル
基、水酸基、アミノ基などの活性水素を含有する高分子
化合物で、吸水性のものである。 このような分子内に活性水素を含有する吸水性高分子
化合物としては、例えば、炭素数2〜6のオレフィン/
マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール/イソブチ
レン/マレイン酸共重合体、ビニルアルコール/アクリ
ル酸共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール/環状酸無水物共重合体、デ
ンプン/アクリル酸グラフト共重合体、ヒドロキシエチ
ルセルロース、天然親水性樹脂(タマリンドガム、グア
ガム、レシチン、CMC、アルギン酸ナトリウム、ゼラチ
ン、寒天、マンナン、キトサンなど)から選ばれる一種
または二種以上の樹脂が好ましい。 特に上記粉末が加熱によって融解しないものの場合に
は、溶媒(III)の効果が顕著である。 吸水性高分子化合物粉末として市販されていて入手可
能なものとしては、KIゲル(クラレ)、スミカゲル(住
友化学)、アラソープ(荒川化学)などがあげられる。 また本発明に用いられる親水性ウレタンプレポリマー
(II)は、 一般式 R〔(OR1nOH〕 〔ここにRは多価アルコール残基、(OR1は炭素数
2〜4のアルキレン基を有するオキシアルキレン鎖、但
しオキシエチレン鎖が20%以上を占める。nは水酸基当
量が200〜5000となる数、pは2〜8〕で示されるポリ
エーテルポリオールとポリイソシアネートを反応せしめ
て得られる末端NCO基含量2〜10%のウレタンプレポリ
マーである。 また本発明に用いられる溶剤(III)としては、上記
成分(I)(II)と反応しないもので(I)及び/又は
(II)が溶解可能な物であればよいが、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、THF、DMF、
DMSOなどが用いられる。本発明においては特に溶剤(II
I)中に化合物(I)又は(II)が分散した形で反応を
速やかに進行させることができる。 本発明において化合物(I)、(II)と溶剤(III)
の割合は用途目的により広範に変えることが可能であ
る。 ゴムに練り込みを目的とする場合は、反応物中に未反
応の化合物(I)があると、できたシール材組成物が水
膨潤した際ヘタリが生じ、反応生成物があまり低粘度で
あるとゴムへの練り込みに時間がかかるという問題点が
あるので、化合物(II)100重量部に対し化合物(I)
は10〜1000重量部、さらに好ましくは50〜400重量部、
溶剤(III)は化合物(II)に対し1〜200重量部、さら
に好ましくは5〜100重量部の範囲が好ましい。 また繊維処理などを目的とする場合は、溶剤(III)
を多くして反応生成物の粘度で下げた方が良いので、化
合物(I)100重量部に対し溶剤(III)200〜1000重量
部が好ましく、この場合塗布タイプは化合物(I)100
重量部に対し化合物(II)30〜500重量部、含浸タイプ
は化合物(I)100重量部に対し化合物(II)10〜200重
量部とするのが好ましい。 本発明の製造法では、化合物(II)を溶剤(III)に
溶解して、さらに化合物(I)を添加し、必要により加
熱しながら反応を進める(20〜60℃が適当)。本発明に
おいては、ゴムへの練り込みや繊維処理を目的とする場
合には、反応生成物がゲル化していないことが必須条件
であり、ゲル化する前に反応を終了するか、またはゲル
化防止剤(末端封鎖剤)を添加する。 上記ゲル化防止剤はイソシアネート基と反応する活性
水素を有する化合物で、一官能の低分子化合物が好まし
い。例えば、メタノールやエタノールなどの脂肪族アル
コール、エチレングリコールなどのグリコール類、水な
どが好ましく用いられ、その他ポリエーテルや液状ゴム
なども用いられる。 ゲル化防止剤の添加量は、化合物(I)と(II)の反
応における未反応NCO相当量であるが、実際にはそれよ
りやや過剰量がよい。特に反応生成物が高粘度になるほ
ど多く用いる。NCO%3.5〜4.0の化合物(II)100部に対
してメタノール2〜20部が適当である。 ゲル化防止剤の添加時期は、化合物(I)と(II)の
反応温度、及び添加量により異なるが、添加後高粘度と
なってもゲル化が起きないように添加時期を決める。 本発明においては通常の安定剤、増量剤などを適当量
添加することを妨げない。 本発明の製造法により得られた反応生成物はそのまま
ゴムや合成樹脂に練り込んでシール材、止水材として利
用したり、架橋剤を加えてゲル化し架橋物を得たり、繊
維などに含浸させたり、あるいは発泡剤により発泡して
発泡体を得ることができる。 〔実施例〕 実施例1 親水性ウレタンプレポリマー(II)としてアデカウレ
タンペースト7008(グリセリンにエチレンオキサイド及
びプロピレンオキサイドをランダムに付加せしめて得ら
れたエチレンオキサイド含量80%、分子量7000のポリエ
ーテルポリオールとトルエンジイソシアネートを反応せ
しめて得られた吸水性ウレタンポリマー)30gを溶剤ア
セトン27gに溶解し、次いでKIゲル(クラレ(株)製)
粉末5gを混合反応させた。約1時間後天然ゴムベース50
gに上記反応混合物56gを70℃のロールで混練した。得ら
れたコンパウンドの一部に加硫剤を添加し140℃30分加
硫した。 このものの水膨潤性を表1に示す。 実施例2 実施例1のKIゲルの代わりに表1に示す同量のスミカ
ゲル(住友化学(株)製)を用いて同様の操作によりコ
ンパウンドを得た。評価結果を表1に示す。 実施例3〜4 実施例1の化合物を配合を変化させて同様の操作でコ
ンパウンドを得た。結果を表1に示す。 実施例5 実施例1のアデカウレタンペースト7008、30gを溶剤
アセトン27gに溶解し、次いでKIゲル(クラレ(株)
製)粉末6gを混合反応させた。約1時間後エチレン酢酸
ビニル共重合体#3907(三井デュポンケミカル製)50g
に上記反応混合物39gと塩素化パラフィン24gを130℃の
ロールで混練した。このものの水膨潤性を表2に示す。 実施例6 実施例1のアデカウレタンペースト7008、30gを溶剤
アセトン27gに溶解し、次いでKIゲル(クラレ(株)
製)粉末6gを混合放置した。約1時間後エチレン酢酸ビ
ニル共重合体#3907(三井デュポンケミカル製)50gに
上記反応混合物36gを130℃のロールで混練した。約5時
間後発泡ゲル化物が得られた。その吸水率は表2に示す
通りであり、吸水物は海綿状になった。 実施例7 実施例1のアデカウレタンペースト7008、30gを溶剤
アセトン27gに溶解し、次いでKIゲル(クラレ(株)
製)粉末6gを混合放置した。約5時間後発泡ゲル化物が
得られた。その水膨潤率は、2時間後156%、1日後778
%、2日後1013%であり、吸水物は海綿状になった。 〔発明の効果〕 本発明の製造法により得られた反応生成物は以下の特
徴を有する。 ・高粘度でゴムや樹脂への練り込みが容易である。 ・反応生成物のゴムへの添加量が多くなってもべたつか
ない。 ・化合物(I)と(II)の反応のため反応生成物の水へ
の溶出が少ない。 ・化合物(I)と(II)の配合比率を変えることにより
水膨潤速度を自由にコントロールできる。 ・高膨潤品にしても水膨潤時割れない。 このような特徴のため、本発明の反応生成物は各種の
用途に広範に用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 小堀 茂次 幸手市大字幸手3826番地3 東武化学株 式会社内 (72)発明者 三輪 求 幸手市大字幸手3826番地3 東武化学株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−177004(JP,A) 特開 昭60−42416(JP,A) 特開 昭61−83216(JP,A) 特開 昭59−120653(JP,A) 特開 昭62−57457(JP,A) 特開 昭53−138500(JP,A) 特開 昭54−37199(JP,A) 特開 昭59−164332(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.分子内に活性水素を含有する吸水性高分子粉末
    (I)と下記一般式で示されるポリエーテルポリオール
    とポリイソシアネートを反応せしめて得られる末端NCO
    基含量2〜10%の親水性ウレタンプレポリマー(II)を
    溶剤(III)の中で反応させることを特徴とする水膨潤
    性樹脂の製造法。 一般式 R[(OR1nOH] 〔ここにRは多価アルコール残基、(OR1は炭素数
    2〜4のアルキレン基を有するオキシアルキレン鎖、但
    しオキシエチレン鎖が20%以上を占める。nは水酸基当
    量が200〜5000となる数、pは2〜8〕 2.分子内に活性水素を含有する吸水性高分子粉末
    (I)が、炭素数2〜6のオレフィン/マレイン酸共重
    合体、ポリビニルアルコール/イソブチレン/マレイン
    酸共重合体、ビニルアルコール/アクリル酸共重合体、
    ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリビニル
    アルコール/環状酸無水物共重合体、デンプン/アクリ
    ル酸グラフト共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、
    天然親水性樹脂から選ばれる一種または二種以上の化合
    物である特許請求の範囲第1項記載の水膨潤性樹脂の製
    造法。
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