JP2000234010A - ウレタン樹脂組成物とその製造方法 - Google Patents

ウレタン樹脂組成物とその製造方法

Info

Publication number
JP2000234010A
JP2000234010A JP11036311A JP3631199A JP2000234010A JP 2000234010 A JP2000234010 A JP 2000234010A JP 11036311 A JP11036311 A JP 11036311A JP 3631199 A JP3631199 A JP 3631199A JP 2000234010 A JP2000234010 A JP 2000234010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
compounds
urethane resin
oxazolidine
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11036311A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Ogawara
義明 大河原
Shinsuke Hamada
臻佐 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Co Ltd filed Critical Konishi Co Ltd
Priority to JP11036311A priority Critical patent/JP2000234010A/ja
Publication of JP2000234010A publication Critical patent/JP2000234010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1液湿気硬化型ウレタン系シーリング材、接
着剤の原料ベースであるウレタンプレポリマーに対し、
シッフ塩基、及び、オキサゾリジン化合物のような潜在
性硬化剤を配合して、長期貯蔵安定性を有するウレタン
樹脂組成物及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 互変異性を起こさないシッフ塩基及びオ
キサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合物が存
在するイソシアネート末端のウレタンプレポリマーに、
結合したアルキル基がC8〜C20、若しくはアルキル
基に相当する部分がエチレンオキサイドまたはプロピレ
ンオキサイドの繰り返し構造単位であるα,β不飽和カ
ルボキシル化合物から選択した1種以上の化合物を配合
してなるウレタン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長期間に亘って貯蔵
安定性に優れた潜在性硬化剤配合型ウレタン樹脂組成物
とその製造方法に関する。特に、本発明は、1液型シー
リング材、1液型接着剤及び1液型コーティング剤に好
適である。
【0002】
【従来の技術】アミン化合物をカルボニル化合物でブロ
ックした化合物であるケチミン類、アルジミン類、エナ
ミン類は、シッフ塩基と呼ばれる。この化合物、及び、
オキサゾリジン化合物は、加水分解して元のアミン化合
物に戻る。この現象を利用すべく、アミン化合物で硬化
が促進されるウレタン系、エポキシ系など1液湿気硬化
型シーリング材、接着剤に配合が試みられている。例え
ば、ウレタン系におけるアルジミンの利用としては特開
平7−18051や特開平7−25976や特開平10
−139849などがある。また、ウレタン系における
オキサゾリジンの利用では特開平2−55715、エポ
キシ系におけるシッフ塩基の利用では特開平2−202
911などが提案されている。
【0003】これらの技術の中には、貯蔵安定性(以
下、「貯安性」という。)の改善を目指すものもある
が、促進試験において50℃にて2週間程度の貯安性し
か得られていない。1液湿気硬化型シーリング材、接着
剤を製品化するには、長期の市中在庫期間を考慮する必
要があり、最低50℃にて2カ月程度貯蔵安定期間がな
ければ、安心して市場に提供できるものではない。
【0004】シッフ塩基、及び、オキサゾリジン化合物
が、湿気硬化型ウレタン系シーリング材、接着剤に対
し、このような貯安性に悪影響を与える理由は、不純物
として存在する未反応アミン、同化合物の保管時の加水
分解、他の製造原料及び製造工程での水分の混入、及
び、貯蔵期間における水分の影響で発生するアミン化合
物が原因物質で、これを除去する創意工夫がない限り長
期貯安性を与えることができない。そのため、1液湿気
硬化型ウレタン系組成物として、非常に有効な硬化促進
と発泡抑制手段であるシッフ塩基、及び、オキサゾリジ
ン化合物のような潜在性硬化剤利用が、広く産業用に浸
透しない理由がここにある。従って、50℃にて2カ月
程度貯蔵安定期間が得られるような新しい技術手段があ
れば、長く安心して保管でき、硬化性と発泡問題の少な
い1液湿気硬化型ウレタン系シーリング材、接着剤を産
業界に提供できることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】1液湿気硬化型ウレタ
ン系シーリング材、接着剤の原料ベースであるウレタン
プレポリマーに対し、シッフ塩基、及び、オキサゾリジ
ン化合物のような潜在性硬化剤を配合して、長期貯安性
を与える技術手段を開発することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】シッフ塩基、及び、オキ
サゾリジン化合物が、湿気硬化型ウレタン系シーリング
材、接着剤に対し、このような貯安性に悪影響を与える
理由は、不純物として存在する未反応アミン、同化合物
の保管時の加水分解、他の製造原料及び製造工程での水
分の混入、及び、貯蔵期間における水分の影響で発生す
るアミン化合物が原因物質で、これを除去する技術手段
を考えた。その方法として、単に不純物の除去、又は、
原料、工程、保管時に水分管理の徹底を図る等の尋常な
方法では、全く本質的な貯安性の解決にならなかった。
ついで、単官能イソシアネート、シリル化剤、ゼオライ
トのような各種水分除去剤を検討したが、これらの方法
では須らく硬化性(硬化速度、硬化時間)に難点を生
じ、発泡問題も解決できないばかりか、貯安性も少し改
良できる程度で、目指す長期貯安性は全く得られなかっ
た。
【0007】その後、発生したアミン化合物を化学的又
は物理的に捕獲すればよいと考え、鋭意研究を進めた。
長年に亘る研究の結果、電子吸引性基であるカルボニル
炭素に隣接する炭素間二重結合を有するα,β不飽和カ
ルボキシル化合物の炭素間二重結合とアミン化合物をマ
イケル付加させる方法が非常に有効であることを発見し
た。しかし、この方法において、各種シッフ塩基で不充
分なケースがあり、その原因を究明した結果、互変異性
を起こさないシッフ塩基にのみ、有効であることを見出
した。さらに、この方法が最も有効である条件の探り出
し、量的関係等をともに実験し、ついに本発明を完成さ
せるに至った。
【0008】以下、本発明の具体的解決手段を説明す
る。請求項1の発明は、互変異性を起こさないシッフ塩
基及びオキサゾリジン化合物から選択した1種以上の化
合物が存在するイソシアネート末端のウレタンプレポリ
マーに、α,β不飽和カルボキシル化合物から選択した
1種以上の化合物を配合してなることを特徴とするウレ
タン樹脂組成物である。この発明により、優れた硬化性
と発泡抑制効果を示し、長期貯安性を与えるウレタン樹
脂組成物を得ることができる。
【0009】尚、本発明でいう優れた硬化性とは、シー
リング材の場合で20℃で5mm厚に施工した際に完全
硬化に要する日数が3日であることである。
【0010】本発明でいう優れた発泡抑制効果とは、シ
ーリング材の場合で20℃で内径1cmのチューブに充
てんし、これが完全硬化後その体積膨張率が1.1倍以
下であることである。
【0011】本発明でいう長期貯安性とは、シーリング
材を密閉容器に充てん後、50℃にて2ヶ月貯蔵した後
でも増粘率が100%以内であることである。又、同条
件においてウレタンプレポリマーの末端イソシアネート
含有率の消失率が30%以内であることである。ちなみ
に50℃で2ヶ月の貯蔵とは、常温では約3年の貯蔵に
相当する。
【0012】請求項2の発明は、上記α,β不飽和カル
ボキシル化合物に結合したアルキル基がC8〜C20、
あるいはアルキル基に相当する部分がエチレンオキサイ
ドあるいはプロピレンオキサイドの繰り返し構造単位で
あることを特徴とする請求項1の手段におけるウレタン
樹脂組成物である。本発明を選択すれば、請求項1の手
段の効果に加え、臭気の少ないウレタン樹脂組成物を得
ることができ、快適に作業できる1液湿気硬化型シーリ
ング材、接着剤の原料ベースとなるので有用性が向上す
る。
【0013】請求項3の発明は、上記互変異性を起こさ
ないシッフ塩基及びオキサゾリジン化合物から選択した
1種以上の化合物から生じるアミン化合物のアミノ基の
数が上記ウレタンプレポリマーの末端イソシアネート基
の数に対して、その比率が0.3〜2.0である請求項
1又は請求項2の手段におけるウレタン樹脂組成物であ
る。本発明は、優れた硬化性と発泡抑制効果を示し、長
期貯安性を与えるウレタン樹脂組成物を得ることができ
る好適な範囲に関する。
【0014】請求項4の発明は、上記α,β不飽和カル
ボキシル化合物から選択した1種以上の化合物の炭素間
二重結合の数が上記互変異性を起こさないシッフ塩基及
びオキサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合物
から生じるアミン化合物のアミノ基の数に対して、その
比率が0.1〜2.0である請求項1ないし請求項3の
いずれか1項の手段におけるウレタン樹脂組成物であ
る。本発明は、優れた硬化性と発泡抑制効果を示し、さ
らに長期貯安性を与えるウレタン樹脂組成物を得ること
ができる好適な範囲に関する。
【0015】請求項5の発明は、上記互変異性を起こさ
ないシッフ塩基として、−C=N−結合のα位炭素が水
素原子をもたないようなアルジミンあるいはケチミン、
及びオキサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合
物を配合してなることを特徴とする請求項1ないし請求
項4のいずれか1項の手段におけるウレタン樹脂組成物
である。本発明は、より優れた硬化性と発泡抑制効果を
示し、長期貯安性を与えるウレタン樹脂組成物を得るこ
とができる好適な化合物である。
【0016】請求項6の発明は、互変異性を起こさない
シッフ塩基及びオキサゾリジン化合物から選択した1種
以上の化合物とα,β不飽和カルボキシル化合物から選
択した1種以上の化合物の存在下で、ポリオールとポリ
イソシアネートを作用させることを特徴とするウレタン
樹脂組成物の製造方法である。本発明により優れた硬化
性と発泡抑制効果を示し、長期貯安性を与えるウレタン
樹脂組成物を得ることができる。
【0017】請求項7の発明は、互変異性を起こさない
シッフ塩基として、−C=N−結合のα位炭素が水素原
子を持たないようなアルジミンあるいはケチミンである
ことを特徴とする請求項6の手段におけるウレタン樹脂
組成物の製造方法である。本発明は、シッフ塩基を特定
することにより、さらに優れた硬化性と発泡抑制効果を
示し、長期貯安性を与えるウレタン樹脂組成物を得るこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のウレタン樹脂組成物は、
攪拌機、コンデンサー、窒素気流装置、減圧装置、温度
計を備えたウレタン樹脂の製造装置を用いて製造するこ
とができる。標準的な方法は、ポリオールを仕込み、続
いて互変異性を起こさないシッフ塩基及びオキサゾリジ
ン化合物から選択した1種以上の化合物とα,β不飽和
カルボキシル化合物から選択した1種以上の化合物の存
在下で、ポリイソシアネートを作用させて本発明のウレ
タン樹脂組成物を得るが、これに限定するものではな
い。
【0019】本発明の互変異性を起こさないシッフ塩基
とは、−C=N−結合のα位炭素が水素原子を持たない
ようなアルジミンあるいはケチミンであり、例えば化学
式1や化学式2に示すような化合物を指す。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】即ち、これらの化合物は、カルボニル基の
α位炭素原子に水素原子を持たない一般式である化学式
3で表される芳香族アルデヒド、分岐型脂肪族アルデヒ
ド、あるいは芳香族ケトン、分岐型脂肪族ケトンのうち
1種以上のカルボニル化合物と、一般式である化学式4
で表されるようなポリアミンから合成されるところの、
一般式である化学式5で表されるポリアルジミンあるい
はポリケチミンである。ここで、XおよびX’はアリー
ル基あるいは分岐型アルキル基、nは2または3を示
す。
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】一般式である化学式3で表されるカルボニ
ル化合物としては、例えばXがアリール基であるような
アルデヒド類としては、ベンズアルデヒド、o−トルア
ルデヒド、m−トルアルデヒド、p−トルアルデヒド、
4−エチルベンズアルデヒド、4−プロピルベンズアル
デヒド、4−ブチルベンズアルデヒド、2,4−ジメチ
ルベンズアルデヒド、2,4,5−トリメチルベンズア
ルデヒド、p−アニスアルデヒド、p−エトキシベンズ
アルデヒド、あるいはフルフラール等があり、ケトン類
としてはベンゾフェノン等がある。又、Xが分岐型アル
キル基であるようなアルデヒド類として、トリメチルア
セトアルデヒド等があり、ケトン類としてジイソブチル
ケトン等がある。
【0027】一般式である化学式4で表されるポリアミ
ン化合物としては、Yが炭素数2〜15で2価もしくは
3価の炭化水素基であるエチレンジアミン、1,3−ジ
アミノプロパン、テトラメチレンジアミン、へキサメチ
レンジアミン等の脂肪族ジアミン、4,4’−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、ノルボ
ルナンジアミン、ビスアミノメチルシクロヘキサン等の
脂環式脂肪族ジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジ
アミノジフェニルエーテル、キシリレンジアミン、フェ
ニレンジアミン等の芳香族ジアミン、水、エチレングリ
コール、プロピレングリコール等にプロピレンオキサイ
ド及び/又はエチレンオキサイドを付加重合して得たポ
リオキシアルキレングリコール類のヒドロキシル基をア
ミノ基に変換して得られるポリオキシアルキレンジアミ
ン等のジアミン、1,3,5−トリス(アミノメチル)
ベンゼン、1,3,5−トリス(アミノメチル)シクロ
ヘキサン等のトリアミン、グリセリン、トリメチロール
プロパン等にプロピレンオキサイド及び/又はエチレン
オキサイドを付加重合して得たポリオキシアルキレント
リオール類のヒドロキシル基をアミノ基に変換して得ら
れるポリオキシアルキレントリアミン等のトリアミン等
がある。
【0028】本発明のオキサゾリジン化合物とは、オキ
サゾリジン構造を分子内に1つ以上有する、例えば化学
式6で示すような化合物を指す。
【0029】
【化6】
【0030】一般的に、オキサゾリジン化合物は、特開
平8−157563にもあるようにアルカノールアミン
とケトンとの脱水縮合、あるいは特開平7−27812
2にもあるようにケチミンとエポキシの縮合反応によっ
て得られ、化学式7で示されるようなオキサゾリジン構
造を分子内に有する化合物である。又、分子内に2個以
上のオキサゾリジン構造を有する化合物は、特開平8−
245940にもあるように過剰のN−ヒドロキシアル
キルオキサゾリジン及びポリイソシアネートによる付加
反応、又はN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとポ
リカルボン酸との縮合反応により製造される。
【0031】
【化7】
【0032】互変異性を起こさないシッフ塩基とオキサ
ゾリジン化合物のみが有効な理由とは以下のようなもの
である。シッフ塩基が互変異性を起こすと一般式である
化学式8で表されるような2級アミン化合物を生じる
(式中のRはアルキル基)。このために、これらの互変
異性を起こすシッフ塩基を使用した場合には生じた2級
アミン化合物とウレタンプレポリマーに含まれるイソシ
アネート基とが反応し、長期貯安性が得られないことは
公知である。加えて、本発明の請求項6ではシッフ塩基
存在下でポリオールとポリイソシアネートを作用させる
ことを特徴とすることから、これら互変異性を起こすシ
ッフ塩基から発生するアミン化合物はウレタンプレポリ
マー合成の妨げともなる。従って、加水分解以外では活
性水素を発生しない互変異性を起こさないシッフ塩基、
あるいはもともと化学構造内に活性水素をもたないオキ
サゾリジン化合物のみが本発明に有効である。
【0033】
【化8】
【0034】本発明のα,β不飽和カルボキシル化合物
とは一般式である化学式9で表されるような構造を分子
内に有する化合物である。具体的には式中のSが水素原
子であるようなアクリロイル化合物、あるいは式中Sが
メチル基であるようなメタクリロイル化合物であり、特
に好ましくは式中RがC8〜C20のアルキル基で有る
ようなアクリル酸エステル、あるいはメタクリル酸エス
テル、もしくは式中Rに相当する部分がエチレンオキシ
ドあるいはプロピレンオキシドの繰り返し構造単位であ
るようなポリオキシアルキレン化合物である。このよう
な化合物には、例えば、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、
エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシ
トリエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエ
チレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレン
グリコールアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート
等がある。
【0035】
【化9】
【0036】本発明における、α,β不飽和カルボキシ
ル化合物の炭素間二重結合とシッフ塩基又はオキサゾリ
ジン化合物の加水分解により発生したアミン化合物のマ
イケル付加反応とは、例えば一般式である化学式10で
表されるような求核付加反応である。
【0037】
【化10】
【0038】本発明のウレタンプレポリマーとは、公知
のポリイソシアネートと公知のポリオール、公知のポリ
アミン等1分子中に2個以上の活性水素を持つ公知の化
合物とを公知の方法で遊離イソシアネート基が残存する
ように反応せしめたものである。
【0039】公知のポリイソシアネートとは、分子中に
複数個の、好ましくは平均2〜3個のイソシアネート基
を有する脂肪族、芳香族、脂環族等のポリイソシアネー
ト化合物であって、例えば2,4−トルエンジイソシア
ネート、2,6−トルエンジイソシアネート及びこれら
の異性体混合物、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート及びその粗製品、2,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート及びこれらの異性体混合物、あるいは
これらのカルボジイミド変性物、ポリメチレンポリフェ
ニルポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシレンジイソシアネート、メタキシレンジイソ
シアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、又
はこれらの水素化化合物、イソホロンジイソシアネート
等のイソシアネート化合物、ビュレットポリイソシアネ
ート化合物、イソシアネート環を有するポリイソシアネ
ート化合物、アダクトポリイソシアネート化合物等であ
る。
【0040】1分子中に2個以上の活性水素を持つ公知
の化合物とは、ヒドロキシル基を2個以上、又はアミノ
基を1個以上、又はメルカプト基を2個以上、又はヒド
ロキシル基とアミノ基を有する化合物、又はヒドロキシ
ル基とメルカプト基を有する化合物であって、例えば、
水、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、ショ糖等の多価アルコール又はアニ
リン、トリレンジアミン、p,p’−ジアミノ−ジフェ
ニルメタン等の芳香族アミン、エチレンジアミン、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン等の脂肪族アミン、
又はアルカノールアミン、およびこれら前記の1分子中
に2個以上の活性水素を持つ化合物あるいはこれら化合
物の混合物にプロピレンオキサイド又はプロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドを付加重合して得たポリエ
ーテルポリオール類、前記ポリエーテルポリオール類の
ヒドロキシル基をアミノ基に変換して得られるポリエー
テルアミン類、ポリテトラメチレンエーテルポリオール
類、ポリカーボネートポリオール類、ポリカプロラクト
ンポリオール類、ポリエチレンアジペートのようなポリ
エステルポリオール類、ポリブタジエンポリオール類、
ヒマシ油のような高級脂肪酸のエステルポリオール類、
ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールに
ビニルモノマーをグラフトして得たポリマーポリオール
類、1分子中に1個以上の活性水素を持つ公知のエチレ
ン性不飽和単量体を共重合して得られる化合物、メルカ
プト基を有するエーテル類である。このうち低粘度で液
状であり、取り扱いが容易なことからポリオキシアルキ
レンジオール類及びポリオキシアルキレントリオール類
の使用が好ましい。
【0041】イソシアネート末端のウレタンプレポリマ
ーは通常、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリ
オール、あるいはそれ以外のポリオール類から選ばれた
1種又は2種以上の組み合わせにより得られる混合ポリ
オールに対し、過剰のポリイソシアネートを作用させて
合成される。
【0042】ここでいう過剰のポリイソシアネートと
は、全ポリオール成分の水酸基(OH)の化学当量より
イソシアネート基(NCO)の化学当量が過剰であるこ
とを意味し、その化学当量の関係はこれらの官能基の比
率(以下、「NCO/OH比」と表記する。)で表すこ
とができる。すなわち、理論的にはNCO/OH比を1
以上とすればイソシアネート末端となり得るが、液状プ
レポリマーを得るためには通常NCO/OH比が1.5
以上が好ましい。NCO/OH比の上限は特に限定され
るものではないが、NCO/OH比10.0以下がより
好ましい。特に液状プレポリマーに導くには、ポリオー
ルの種類、官能基数、分子量等を考慮するとともに、N
CO/OH比を1.5〜8.0程度に調節することが特
に好ましい。
【0043】重合温度及び重合時間も特に制限されない
が、通常窒素ガス気流下でポリオールとポリイソシアネ
ートとを混合後、50〜100℃にて3〜8時間反応さ
せるのがよい。
【0044】本発明における各成分の量的関係は、α,
β不飽和カルボキシル化合物から選択した1種以上の化
合物の炭素間二重結合の数(以下、「[C=C]」とす
る。)、互変異性を起こさないシッフ塩基及びオキサゾ
リジン化合物から選択した1種以上の化合物の加水分解
により生じるアミン化合物のアミノ基の数(以下、
「[NH2]」とする。)、ウレタンプレポリマーの末
端イソシアネート基の数(以下、「[NCO]」とす
る。)を用いて定義される。
【0045】優れた硬化性と発泡抑制効果を示し、長期
貯安性を与えるウレタン樹脂組成物を得るための[NH
2]と[NCO]の量的関係は、[NH2]/[NCO]
の比率が0.3〜2.0であるのがよい。[NH2]/
[NCO]が0.3未満では貯安性は良好であるもの
の、上記シッフ塩基及びオキサゾリジンの配合に起因す
る硬化促進効果や発泡抑制効果が得られ難く、又[NH
2]/[NCO]が2.0より大きいと硬化促進効果や
発泡抑制効果は目覚ましいものの、貯安性に対する悪影
響やこれら比較的高価な化合物の使用量が増加すること
によるコスト面の懸念があることによる。特に[N
2]/[NCO]が0.5〜1.5の範囲であるのが
好ましいが、上記シッフ塩基及びオキサゾリジンの種類
や構造、さらに触媒など他の添加剤などの影響も考慮し
て使用量を決定することが必要であり、必ずしも上記の
範囲に限定されるものではない。
【0046】又、本発明の目的とする長期貯安性を得る
ための[C=C]と[NH2]の量的関係は、[C=
C]/[NH2]の比率が0.1〜2.0であるのがよ
い。[C=C]/[NH2]が2.0より大きくても
α,β不飽和カルボキシル化合物はウレタンプレポリマ
ーの貯安性に対して何ら影響を与えることはないもの
の、余剰のα,β不飽和カルボキシル化合物は無駄とな
ってしまう。又、[C=C]/[NH2]が0.1以下
では本発明の充分な効果を得ることは難しい。特に[C
=C]/[NH2]が0.3〜0.8が好ましいが、必
ずしもこの範囲に限定されるものではない。
【0047】本発明の製造方法は、互変異性を起こさな
いシッフ塩基及びオキサゾリジン化合物から選択した1
種以上の化合物(以下、「潜在性硬化剤」という。)が
存在するイソシアネート末端のウレタンプレポリマー
に、α,β不飽和カルボキシル化合物から選択した1種
以上の化合物を配合するものである。しかし、この方法
では本発明の効果を十二分に発揮することはできない。
なぜならば潜在性硬化剤の保管状況によっては、これら
の化合物に含まれる遊離アミンとの反応によって配合し
た際にプレポリマー粘度の増加やひどい時にはゲル化し
てしまう場合もあるからである。
【0048】従って、その中でも請求項6に示した製造
方法、特に請求項7に示した製造方法が最も好ましい。
その理由とは潜在性硬化剤とα,β不飽和カルボキシル
化合物の存在下で、ポリオールとポリイソシアネートを
作用させることによって、プレポリマー合成中にイソシ
アネートあるいはα,β不飽和カルボニル化合物と潜在
性硬化剤に含まれる遊離のアミン化合物が反応し、長期
貯安性に悪影響を及ぼす遊離アミンを系内から簡便に除
去することができるためである。
【0049】本発明のウレタン樹脂組成物を原料ベース
にしたシーリング材、接着剤、コーティング剤は用途に
応じて、粘度、樹脂物性、耐性を調節するために充てん
材、チクソ性付与剤、可塑剤、溶剤、接着付与剤、着色
剤、安定化剤等を混合して製造することができる。
【0050】
【実施例】アルジミン化合物及びケチミン化合物は、特
開平7−18051や特開平7−25976等に示され
るように、トルエン等の溶媒中にポリアミンと過剰のカ
ルボニル化合物を溶解させ、加熱還流により脱水反応さ
せた後、余剰のカルボニル化合物を除去することにより
得られる。具体的には、ノルボルナンジアミンとベンズ
アルデヒドを1mol対2molで反応させ、互変異性
を起こさないアルジミン化合物(以下、「アルジミン
A」という。)を得た。又、比較例としてノルボルナン
ジアミンとn−ヘキシルアルデヒドを1mol対2mo
lで反応させ、互変異性を起こすアルジミン化合物(以
下、「アルジミンB」という。)を得た。
【0051】オキサゾリジン化合物は特開平8−157
563等に示されるように、トルエン等の溶媒中にアミ
ノアルコールと過剰のケトンを溶解し、加熱還流により
脱水反応させた後、余剰のケトンを除去することにより
得られる。具体的には、N−エチルエタノールとメチル
イソペンチルケトンを1mol対1molで反応させ、
オキサゾリジン化合物(以下、「オキサゾリジンC」と
いう。)を得た。以下の実施例及び比較例ではこれらの
化合物を用いた。
【0052】実施例1 ポリオールとして2官能ポリプロピレングリコール(分
子量3000)70部と3官能ポリプロピレングリコー
ル(分子量5000)30部を混合したものに、ポリイ
ソシアネートとして2,4−トルエンジイソシアネート
と2,6−トルエンジイソシアネートの80/20混合
物を10.2部、反応触媒として5%ジブチルスズラウ
レート/トルエン溶液0.1部、及びシッフ塩基として
アルジミンAを7部、2−エチルヘキシルアクリレート
を4部配合し、窒素気流下で90℃で3時間反応させ、
ウレタンプレポリマー(設定NCO含有率=2.0%、
NCO/OH比=1.8)を得た。結果は表1に示す通
りで、50℃で2ヶ月の貯蔵後もプレポリマー粘度及び
NCO含有率ともに優れた貯安性を示すウレタンプレポ
リマーを得ることができた。
【0053】実施例2 実施例1と同様のポリオール、ポリイソシアネート、触
媒を用いて同様の設定及び条件でウレタンプレポリマー
を合成した後、窒素気流下にて実施例1と同量のアルジ
ミンAと2−エチルヘキシルアクリレートを混合した。
結果は表1に示す通りで、50℃で2ヶ月の貯蔵後もプ
レポリマー粘度及びNCO含有率ともに優れた貯安性を
示すウレタンプレポリマーを得ることができた。しか
し、これらの値は実施例1と比較すれば劣っており、満
足すべき結果とは言い難かった。
【0054】比較例1 2−エチルヘキシルアクリレートを全く配合せず、その
他は実施例1と同様の設定及び条件でウレタンプレポリ
マーを得た。結果は表1に示す通りで、ウレタンプレポ
リマーは得られたものの、このプレポリマーは50℃、
2ヶ月の貯蔵中にゲル化し、良好な長期貯安性は得られ
なかった。
【0055】比較例2 アルジミンAを、互変異性を起こすアルジミンB7.5
部に変えて、その他は実施例1と同様の設定及び条件で
ウレタンプレポリマーの合成を行った。しかし、結果は
表1に示す通りで、合成中にゲル化してしまい、ウレタ
ンプレポリマーを得ることはできなかった。
【0056】
【表1】
【0057】実施例3 アルジミンAを、オキサゾリジンC7.9部に変えて、
その他は実施例1と同様の設定及び条件でウレタンプレ
ポリマーの合成を行った。結果は表2に示す通りで、5
0℃で2ヶ月の貯蔵後もプレポリマー粘度及びNCO含
有率ともに優れた貯安性を示すウレタンプレポリマーを
得ることができた。
【0058】実施例4 2−エチルヘキシルアクリレートをメトキシジプロピレ
ングリコールアクリレート4部に変えて、その他は実施
例1と同様の設定及び条件でウレタンプレポリマーの合
成を行った。結果は表2に示す通りで、50℃で2ヶ月
の貯蔵後もプレポリマー粘度及びNCO含有率ともに優
れた貯安性を示すウレタンプレポリマーを得ることがで
きた。
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】本発明によって、密閉容器内における長
期間貯安性に優れた潜在性硬化剤配合型ウレタン樹脂組
成物が得られ、このウレタン樹脂組成物を利用すること
によって長く安心して保管でき、湿気下においては硬化
性に優れ、かつ発泡問題の少ない1液湿気硬化型ウレタ
ン系シーリング材、接着剤、コーティング剤を得ること
ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H017 AA04 AA31 AB04 AB05 AC05 AD06 4J034 CA02 CA03 CA04 CA05 CA13 CA15 CA16 CA17 CB03 CB04 CB07 CB08 CC02 CC03 CC10 CC12 CC23 CC26 CC45 CC52 CC53 CC61 CC62 CC65 CC67 CE01 CE04 DF01 DF02 DF12 DG03 DG04 DG06 DG08 DG09 DQ04 DQ05 DQ09 EA12 HA01 HA02 HA06 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC71 HC73 JA01 JA42 KA01 KB02 KC17 KD02 KE02 MA18 MA24 QB12 RA08 4J040 EF051 EF071 EF081 HB31 HC16 HC26 JB04 KA16 LA05 PA34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互変異性を起こさないシッフ塩基及びオ
    キサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合物が存
    在するイソシアネート末端のウレタンプレポリマーに、
    α,β不飽和カルボキシル化合物から選択した1種以上
    の化合物を配合してなることを特徴とするウレタン樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 上記α,β不飽和カルボキシル化合物に
    結合したアルキル基がC8〜C20、若しくはアルキル
    基に相当する部分がエチレンオキサイドまたはプロピレ
    ンオキサイドの繰り返し構造単位であることを特徴とす
    る請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記互変異性を起こさないシッフ塩基及
    びオキサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合物
    から生じるアミン化合物のアミノ基の数が上記ウレタン
    プレポリマーの末端イソシアネート基の数に対して、そ
    の比率が0.3〜2.0であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のウレタン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記α,β不飽和カルボキシル化合物か
    ら選択した1種以上の化合物の炭素間二重結合の数が上
    記互変異性を起こさないシッフ塩基及びオキサゾリジン
    化合物から選択した1種以上の化合物から生じるアミン
    化合物のアミノ基の数に対してその比率が0.1〜2.
    0であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1項に記載のウレタン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記互変異性を起こさないシッフ塩基と
    して、−C=N−結合のα位炭素が水素原子を持たない
    ようなアルジミンあるいはケチミン、及びオキサゾリジ
    ン化合物から選択した1種以上の化合物を配合してなる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載のウレタン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 互変異性を起こさないシッフ塩基及びオ
    キサゾリジン化合物から選択した1種以上の化合物と
    α,β不飽和カルボキシル化合物から選択した1種以上
    の化合物の存在下で、ポリオールとポリイソシアネート
    を作用させることを特徴とするウレタン樹脂組成物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 互変異性を起こさないシッフ塩基とし
    て、−C=N−結合のα位炭素が水素原子を持たないよ
    うなアルジミンあるいはケチミンであることを特徴とす
    る請求項6記載のウレタン樹脂組成物の製造方法。
JP11036311A 1999-02-15 1999-02-15 ウレタン樹脂組成物とその製造方法 Pending JP2000234010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11036311A JP2000234010A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ウレタン樹脂組成物とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11036311A JP2000234010A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ウレタン樹脂組成物とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000234010A true JP2000234010A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12466311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11036311A Pending JP2000234010A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ウレタン樹脂組成物とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000234010A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179753A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Nippon Shiika Kk 高耐候性ポリウレタン系一液型湿気硬化性組成物
CN103012174A (zh) * 2012-11-12 2013-04-03 淮南师范学院 水性荧光涂料的制备方法
JP5263636B1 (ja) * 2012-07-31 2013-08-14 Dic株式会社 湿気硬化型ウレタン組成物
WO2018207670A1 (ja) * 2017-05-12 2018-11-15 株式会社クラレ 鎖伸長剤,ポリウレタンとその改質方法,研磨層,研磨パッド及び研磨方法
CN116987365A (zh) * 2023-05-19 2023-11-03 广州聚佳新材料科技有限公司 一种耐低温树脂材料及其制备工艺
CN117165172A (zh) * 2023-09-13 2023-12-05 南通科顺建筑新材料有限公司 一种改性无溶剂型聚氨酯防水涂料及其制备方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179753A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Nippon Shiika Kk 高耐候性ポリウレタン系一液型湿気硬化性組成物
JP5263636B1 (ja) * 2012-07-31 2013-08-14 Dic株式会社 湿気硬化型ウレタン組成物
CN103012174A (zh) * 2012-11-12 2013-04-03 淮南师范学院 水性荧光涂料的制备方法
WO2018207670A1 (ja) * 2017-05-12 2018-11-15 株式会社クラレ 鎖伸長剤,ポリウレタンとその改質方法,研磨層,研磨パッド及び研磨方法
CN110573547A (zh) * 2017-05-12 2019-12-13 株式会社可乐丽 扩链剂、聚氨酯及其改性方法、抛光层、抛光垫及抛光方法
US11053339B2 (en) 2017-05-12 2021-07-06 Kuraray Co., Ltd. Polyurethane for polishing layer, polishing layer including polyurethane and modification method of the polishing layer, polishing pad, and polishing method
CN110573547B (zh) * 2017-05-12 2022-06-10 株式会社可乐丽 抛光层用聚氨酯、包含聚氨酯的抛光层及该抛光层的改性方法、抛光垫及抛光方法
US11787894B2 (en) 2017-05-12 2023-10-17 Kuraray Co., Ltd. Polyurethane for polishing layer, polishing layer including polyurethane and modification method of the polishing layer, polishing pad, and polishing method
CN116987365A (zh) * 2023-05-19 2023-11-03 广州聚佳新材料科技有限公司 一种耐低温树脂材料及其制备工艺
CN116987365B (zh) * 2023-05-19 2024-04-30 广州聚佳新材料科技有限公司 一种耐低温树脂材料及其制备工艺
CN117165172A (zh) * 2023-09-13 2023-12-05 南通科顺建筑新材料有限公司 一种改性无溶剂型聚氨酯防水涂料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1934172B1 (de) Aldimin-haltige verbindungen
US3865791A (en) Certain enamine compounds and methods for making and using the same
TWI257933B (en) Polymeric urea-urethane rheology control agent and preparation process
EP1937741B1 (de) Feuchtigkeitshärtende polyurethanzusammensetzungen enthaltend aldimin-haltige verbindungen
EP2236533B1 (de) Heisshärtende oder hitzeaktivierbare Zusammensetzung enthaltend ein oberflächendesaktiviertes Polyisocyanat
CA2267702C (en) Latent amino groups and isocyanate groups comprising polyurethane prepolymers, method for their production and their use
EP2414418B1 (de) Zweistufig aushärtende zusammensetzung enthaltend ein oberflächendesaktiviertes polyisocyanat
EP1772447A1 (de) Aldimine mit aktivem Wasserstoff aufweisenden Reaktivgruppen sowie deren Verwendung
EP2089447B1 (de) Polyurethanzusammensetzung mit guter anfangsfestigkeit
EP3063209B1 (en) Synthesis and use of metallized polyhedral oligomeric silsequioxane catalyst compositions
EP2072550A1 (de) Härtbare Zusammensetzungen mit verminderter Ausgasung
US4143014A (en) Novel compositions
JP2000234010A (ja) ウレタン樹脂組成物とその製造方法
JPH1036481A (ja) 一液湿気硬化型ウレタン組成物及び接着剤
EP2330140A1 (de) Aldimin - Reinigungszusammensetzung für reaktive Polyurethanzusammensetzungen
JP4087679B2 (ja) 二液型硬化性組成物
JP4061516B2 (ja) 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物及びコーティング材
US4228053A (en) Concrete preparation with aqueous solution of product from polyether with polymethylene polyphenyl polyisocyanate
JP5448088B2 (ja) 二液型ポリウレタンシーリング材組成物
WO2010112535A1 (de) Unter wärmeeinwirkung beschleunigt aushärtende, feuchtigkeitsreaktive polyurethanzusammensetzung
JPH0725976A (ja) 潜在性硬化剤を含有するイソシアネート組成物の硬化方法
JP3321273B2 (ja) 加熱硬化性組成物
JPH07278247A (ja) 湿気硬化性ウレタン組成物
JP4423802B2 (ja) 湿気・熱硬化性組成物
JP2001181367A (ja) 1液室温硬化型ポリウレタン樹脂系組成物及び接着剤