JP2600193B2 - 水膨潤性シーリング材 - Google Patents

水膨潤性シーリング材

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JP2600193B2 JP62218456A JP21845687A JP2600193B2 JP 2600193 B2 JP2600193 B2 JP 2600193B2 JP 62218456 A JP62218456 A JP 62218456A JP 21845687 A JP21845687 A JP 21845687A JP 2600193 B2 JP2600193 B2 JP 2600193B2
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正支 渡辺
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住友化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、鉄製品やコンクリート製品等の止水に用い
られる水膨潤性のシーリング材に関するものである。
〈従来の技術〉 従来から、軟質樹脂やゴム類に高吸水性樹脂を混合し
た水膨潤性シーリング材は数多く知られている。しかし
ながら、これらはいずれも、機械的物性と膨潤率のバラ
ンスが悪く、必ずしも満足できるものではなかった。例
えば、シーリング材の膨潤率を高くするために高吸水性
樹脂を多く使用すると、そのシーリング材の膨潤率は高
くなるが、膨潤後の機械的強度が極端に低下する。一
方、天然ゴムに水膨潤性ウレタンをグラフトしたものが
知られているが、これは、真水に対する膨潤率と海水に
対する膨潤率との間にほとんど差がないものの、その膨
潤率自体が低く、また止水に要する時間が長いなど、止
水性能に問題があった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、膨潤率が高く、かつ膨潤率と機械的強度の
バランスにすぐれている水膨潤性シーリング材を提供し
ようとするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、水膨潤性ポリウレタンプレポリマ
ー(A)およびこれと反応しうる高吸水性樹脂(B)を
反応させて得られるペースト状の反応物(C)を、軟質
樹脂またはゴム類に混合してなる水膨潤性シーリング材
を提供するものである。
本発明に使用される軟質樹脂としては、例えば、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体もしくはそのケン化物、エチ
レン−イソブチレン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−スチレン共重合体、塩素化ポリエチレン、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル
共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共
重合体など、各種の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラス
トマーが挙げられる。またゴム類としては、天然ゴムの
ほか、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチ
ルゴムなどの各種合成ゴムが挙げられる。なお、軟質樹
脂およびゴム類は、それぞれ単独で用いることもできる
し、複数種併用することもできる。
本発明に用いる水膨潤性ポリウレタンプレポリマー
(A)としては、例えば、水酸基当量が400〜6,000のポ
リエチレンオキサイドまたはエチレンオキサイド・プロ
ピレンオキサイド共重合ポリオキシアルキレングリコー
ルを、有機ジイソシアネートと常法により反応させて得
られるプロピレンオキサイド/エチレンオキサイド比7/
3〜0/10のプレポリマーが例示される。
また、この水膨潤性ポリウレタンプレポリマー(A)
と反応しうる高吸水性樹脂(B)としては、例えば、酢
酸ビニル−アクリル酸メチル共重合体のケン化物、イソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体の架橋物の塩および
その変性物、ポリアクリル酸の架橋物の塩およびその変
性物、デンプン−アクリル酸共重合体の塩、スチレン−
無水マレイン酸共重合体の架橋物の塩などが具体例とし
て挙げられ、これらに限定されるものではないが、この
高吸水物樹脂(B)は、水膨潤性ポリウレタンプレポリ
マー(A)と反応しうる官能基として、カルボン酸基お
よび/または水酸基を有するものである。これらの高吸
水性樹脂は、1種のみを用いても、また2種以上併用し
てもよい。なお、高吸水性樹脂(B)のうち、融点を持
たないものは、あらかじめ機械粉砕等の処理を施し、微
粉にして用いるのが好ましく、その粒径は100μ以下が
よい。
水膨潤性ポリウレタンポリマー(A)と高吸水性樹脂
(B)をそのまま機械的に混合するだけで両者が反応
し、ペースト状の反応物(C)が得られる。この反応に
は、他の媒体、例えば溶剤を使用する必要はない。この
ように、水膨潤性ポリウレタンプレポリマー(A)と高
吸水性樹脂(B)を混合することによって、水膨潤性ポ
リウレタンプレポリマー(A)中のイソシアナート基が
高吸水性樹脂(B)中の官能基であるカルボン酸基およ
び/または水酸基と反応したものが、ペースト状の反応
物(C)となる。このペースト状の反応物(C)は、通
常の方法によって、軟質樹脂またはゴム類に容易に混合
することができる。
水膨潤性ポリウレタンプレポリマー(A)と高吸水性
樹脂(B)の混合割合および得られるペースト状の反応
物(C)の軟質樹脂またはゴム類に対する添加割合は、
使用目的によって決められ、特に制限はないが、水膨潤
性ポリウレタンプレポリマー(A)と高吸水性樹脂
(B)の混合割合は通常、重量比で(A)/(B)=1/
2〜1/5の範囲が好ましく、またペースト状の反応物
(C)の軟質樹脂またはゴム類に対する添加割合は、軟
質樹脂またはゴム類100重量部に対して、ペースト状の
反応物(C)を10〜200重量部の範囲とするのが好まし
く、さらに好ましくは30〜100重量部である。一般に、
水膨潤性シーリング材の膨潤率を大きくする場合には、
反応性を有する高吸水性樹脂(B)の水膨潤性ポリウレ
タンプレポリマー(A)に対する混合割合を多くし、か
つ、ペースト状の反応物(C)の軟質樹脂またはゴム類
に対する添加割合を多くする必要がある。一方、膨潤率
を小さくしてシーリング材の耐久性を重視する場合に
は、水膨潤性ポリウレタンプレポリマー(A)の高吸水
性樹脂(B)に対する混合割合を多くし、かつ、軟質樹
脂またはゴム類に対するペースト状の反応物(C)の添
加割合は、前者の場合よりも少なくてよい。
本発明の水膨潤性シーリング材には、無機添加剤を添
加することができ、この無機添加剤は、微粉砕されたも
のが好ましい。無機添加剤としては、白艶華、亜鉛華、
微粉シリカ、炭酸カルシウム、クレー、ベントナイトな
どが好ましく、また、セメント類や石膏なども使用でき
る。その他必要に応じて、通常ゴム類の加硫に用いられ
ている加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、軟化剤、可塑
剤、シランカップリング剤、ラジカル発生剤などは、す
べて使用することができる。
本発明の水膨潤性シーリング材は、通常行われている
公知の方法で容易に製造することができる。すなわち、
上記のような各種配合物質を、ロール、ニーダ、バンバ
リーミキサー等、通常の混練機を用いて混合、混練すれ
ばよく、また成形機としては、スクリュー式押出機、各
種インジェクション、プレス成形機、カレンダーロー
ル、ロートキュアー等、通常の各種成形機および加硫機
を用いることができる。
〈実施例〉 次に実施例を詳述するが、これら実施例は単に例示的
なものであって、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
参考例1 水膨潤性ウレタンプレポリマー(パンデックス TP−
654、大日本インキ化学工業製)100重量部に対し、水酸
基を有する高吸水性樹脂(スミカゲル SP−520、住友
化学工業製)300重量部を室温でよく混合し、ペースト
状の反応物(C)を得た。この反応物は、20℃の真水に
1時間浸漬した場合、約300倍に膨潤し、また真水に1
週間浸漬したままにしても、ウレタンプレポリマーと高
吸水性樹脂の脱離や、反応物の溶解は認められなかっ
た。
参考例2 水膨潤性ウレタンプレポリマー(パンデックス TP−
654、大日本インキ化学工業製)100重量部に対し、カル
ボン酸基を有する高吸水性樹脂(クラレKIゲル201K、ク
ラレ製)200重量部を室温でよく混合し、ペースト状の
反応物(C)を得た。この反応物は、20℃の真水に1時
間浸漬した場合、約180倍に膨潤し、また真水に1週間
浸漬したままにしても、ウレタンプレポリマーと高吸水
性樹脂の脱離や、反応物の溶解はほとんど認められなか
った。
実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体である住友化学工業製
のエバテート 5011(MI=60%、VA=41%)100重量部
に対し、参考例1で得たペースト状の反応物(C)100
重量部を加え、ミキシングロールでよく混練後、厚さ約
2mmのシート状に成形した。得られたシート(20mm×20m
m×2mmt)を用いて、物性を測定するとともに、20℃の
真水に浸漬して所定時間毎に取り出し、膨潤率を求め
た。得られた結果を表1に示した。
なお、真水での膨潤率は次の式により求めた。
A=膨潤前の重さ(g) B=膨潤後の重さ(g) 比較例1 実施例1で用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体100
重量部に対して、水酸基を有する高吸水性樹脂(スミカ
ゲル SP−520)75重量部および水膨潤性ウレタンプレ
ポリマー(パンデックス TP−654)25重量部を、ミキ
シングロールを用いてそれぞれ単独で添加したのち、よ
く混練し、実施例1と同様にして厚さ約2mmのシートを
得た。得られたシートの物性および膨潤率を求め、その
結果を表1に示した。
実施例2および3 表2に示す配合により、ミキシングロールでよく混練
したのち、加硫プレスを用いて140℃で8分間加硫し、
厚さ2mmのプレスシートに成型した。このプレスシート
につき、実施例1と同様にして、物性および膨潤率を求
めた。得られた結果を表3に示した。
比較例2および3 表2に示す配合により、他の実施例2および3と同様
にしてプレスシートを得、物性および膨潤率を求めた。
得られた結果を表3に示した。
〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、比較例に比べ、本発
明による水膨潤性シーリング材は、膨潤率が高く、か
つ、膨潤率と機械的強度のバランスがよく、耐久性にす
ぐれている。また、本発明による実施例1〜3では、水
膨潤性シーリング材からのウレタンプレポリマーのブリ
ードアウトによるセグメント等への接着性の低下および
そのシーリング材からの高吸水性樹脂の脱落も認められ
なかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膨潤性ポリウレタンプレポリマー(A)
    およびこれと反応しうる官能基としてカルボン酸基およ
    び/または水酸基を有する高吸水性樹脂(B)を無溶剤
    下であらかじめ反応させて得られるペースト状の反応物
    (C)を、軟質樹脂またはゴム類に混合してなることを
    特徴とする水膨潤性シーリング材。
JP62218456A 1987-08-31 1987-08-31 水膨潤性シーリング材 Expired - Lifetime JP2600193B2 (ja)

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