JPH0948965A - 水膨張性シール材組成物 - Google Patents

水膨張性シール材組成物

Info

Publication number
JPH0948965A
JPH0948965A JP19935395A JP19935395A JPH0948965A JP H0948965 A JPH0948965 A JP H0948965A JP 19935395 A JP19935395 A JP 19935395A JP 19935395 A JP19935395 A JP 19935395A JP H0948965 A JPH0948965 A JP H0948965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
rubber
swellable
swelling
alumina cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19935395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Itabashi
健太郎 板橋
Kunio Sugiyama
邦夫 杉山
Hiroshi Waki
弘史 脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP19935395A priority Critical patent/JPH0948965A/ja
Publication of JPH0948965A publication Critical patent/JPH0948965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミサッシ等のアルミニウム製建築材料等
を腐蝕させることの少なく、水膨張後の乾燥収縮の少な
い水膨張性シール材組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 必須の成分として、 (1)ゴム、 (2)水膨
張性物質、 (3)アルミナセメント、及び (4)酸性物質を
含有することを特徴とする水膨張性シール材組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水膨張性シール材組
成物に関し、詳しくは水により膨張した後、乾燥しても
収縮の少ない水膨張性シール材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水膨張性シール材としてはポリア
クリル酸ソーダ、デンプン、水膨張性ウレタン等の吸水
性物質をゴムあるいはプラスチック等に添加して水膨張
性を付加したものが使用されているが、これらはいずれ
も乾燥すると殆どもとの状態に戻ってしまう。
【0003】この欠点を解決するために本発明者らはす
でに特公平4−1791号、特公平5−7435号、特公平5−
8957号公報において水硬性のセメント類を添加すること
により、乾燥条件下でも極めて収縮の少ない組成物を提
案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの組成
物は、水硬性セメント類を使用するために、水と接触し
たり、水に浸漬した場合、水がアルカリ性を示すために
アルミサッシ等のアルミニウム製建築材料等を腐蝕させ
る欠点があり、使用範囲が限定されるという欠点があっ
た。
【0005】従って、本発明の目的はアルミニウム製材
料を腐蝕させることが少なく、水膨張後の乾燥収縮の少
ない水膨張性シール材組成物を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するために鋭意研究の結果、アルミサッシ等のア
ルミニウム製建築材料等を腐蝕させることが少なく、水
膨張後の乾燥収縮が少ない水膨張性シール材組成物を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、必須の成分として、 (1)
ゴム、 (2)水膨張性物質、 (3)アルミナセメント、及び
(4)酸性物質を含有することを特徴とする水膨張性シー
ル材組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の水膨張性シール材
組成物について詳細に説明する。本発明に使用する (1)
ゴムとしては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イ
ソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、EPDMゴム、IIRゴム(ブチルゴ
ム)及びこれらの再生ゴム、又はこれらの混合物、混練
物などを挙げることが出来るが、好ましくはEPDMゴ
ムとIIRゴムの混練物であり、特に重量比でEPD
M:IIR=35:65〜65:35の混練物が好ましい。
【0009】本発明に使用する (2)水膨張性物質は、ゴ
ムと混練し得る水膨張性物質であれば特に限定されず、
例えば、水膨張性ウレタン樹脂、カルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルセルロース等を単独あるいは混合して使
用することができ、その他に通常吸水性樹脂と称されて
いるもの等も使用することができる。なかでも好ましい
のは水膨張性ウレタン樹脂である。
【0010】上記水膨張性ウレタン樹脂としては、他の
成分と混合する際ペースト状のものあるいはエラストマ
ーが好ましいが、特にペースト状のものが好ましい。
【0011】ペースト状水膨張性ウレタン樹脂として
は、末端イソシアネート基含有水膨張性ウレタンプレポ
リマーと水及び/又は硬化剤の反応によって得られる樹
脂を挙げることが出来る。
【0012】該末端イソシアネート基含有水膨張性ポリ
ウレタンプレポリマーとしては、例えば水酸基当量が 4
00〜6000の、ポリエチレンオキサイド又はエチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドをランダム及び/又はブ
ロックに重合せしめたポリオキシアルキレングリコール
を有機ジイソシアネートと常法により反応せしめて得ら
れるプロピレンオキサイド/エチレンオキサイド比(重
量比)が7/3〜0/10のプレポリマーを挙げることが
できる。
【0013】該プレポリマーは水又はアミン系、ポリオ
ール系等の硬化剤によって常法により部分的に硬化さ
れ、ペースト状態の水膨張性ポリウレタン樹脂とするこ
とができる。硬化は水と硬化剤を併用して行なってもよ
い。硬化剤としては、4,4'−メチレン−ビス−2−クロ
ルアニリン、 1,4−ブタンジオール、ハイドロキノン−
ビス−(β−ヒドロキシ)エーテル、レゾルシノール−
ビス−(β−ヒドロキシ)エーテル、 1,2−ビス−(2
−アミノフェノールチオ)エタン、トリメチレングリコ
ール・ジ−p−アミノベンゾエート等を単独ないし併用
して用いることができる。
【0014】ここに通常吸水性樹脂と称されているもの
としては、カルボン酸(塩)、カルボン酸アミド、カル
ボン酸イミド、カルボン酸無水物等の、カルボキシル基
またはカルボキシル基に誘導し得る基を分子内に1個も
しくは2個有するα,β−不飽和化合物を主成分とし、
必要に応じてその他のα,β−不飽和化合物を加え重合
させたものあるいは更にこれらをイソシアネート類等で
変性したものが挙げられる。
【0015】このような吸水性樹脂としてはデンプン−
アクリル酸グラフト重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体の塩、ポリアクリル酸ソーダの架橋物、ポリビ
ニルアルコール−無水マレイン酸反応体の架橋物、ビニ
ルエステル−エチレン系不飽和カルボン酸またはその誘
導体のケン化物など公知の高吸水性高分子を挙げること
ができる。
【0016】(2)水膨張性物質の好ましい配合量は上記
(1)ゴム 100重量部に対して30〜100 重量部、更に好ま
しくは40〜70重量部である。
【0017】(2)水膨張性物質の量が上記の範囲未満で
あると膨張性が低下することがあり止水効果に劣る場合
が出てくるものであり、逆に上記の範囲を超えるとゴム
の物理的物性が低下しやはり止水効果に劣る場合がでる
ことがあり好ましくない。
【0018】本発明に使用する (3)アルミナセメントは
特に限定されないが、好ましくはAl2O3 :CaO =35:65
〜90:10、更に好ましくは70:30〜85:15であるアルミ
ナセメントがよい。
【0019】Al2O3 の割合が上記の範囲未満であるとア
ルカリ性が強くなりアルミ材を腐蝕しやすくなることが
あり、逆に上記の範囲を超えると乾燥後収縮しやすくな
り好ましくない。
【0020】(3)アルミナセメントの好ましい配合量は
上記 (1)ゴム 100重量部に対して50〜150 重量部、更に
好ましくは70〜120 重量部である。
【0021】(3)アルミナセメントの配合量が上記の範
囲未満であると乾燥後収縮しやすくなり、逆に上記の範
囲を超えるとゴムの物理的物性が低下し止水効果に劣る
場合がでることがあり好ましくない。
【0022】本発明に使用する (4)酸性物質とは、燐酸
二水素カリウム、燐酸二水素ナトリウム、塩化マグネシ
ウム、酢酸マグネシウム、酸性石膏又はこれらの2種以
上の混合物である。尚、ここで言う酸性石膏とは、酸性
成分が含まれている点でいわゆる「石膏」とは組成の異
なるものであり、例えばリン鉱石を硫酸で分解してリン
酸を製造する際に副生する「リン酸石膏」等を使用する
ことができる。このリン酸石膏は硫酸、リン酸等が微量
残存してpH2〜4の酸性を示すものが好ましい。
【0023】(4)酸性物質の好ましい配合量は、アルミ
ナセメントのアルカリ分を中和し得る割合とするのが好
ましく、組成により異なるが、概ねアルミナセメント中
のCaO(アルミナセメントがその他のアルカリ性物質を含
有する場合はそれらとの合計量)に対して 0.5〜20倍が
良い。
【0024】本発明の組成物は、本発明の目的の範囲内
で必要に応じて無機添加物を含有することが出来る。
【0025】無機添加物としてはゴムに添加されるよう
に微粉砕されたものが好ましく、炭酸カルシウム、白艶
華、亜鉛華、微粉シリカ、炭酸マグネシウム、ベントナ
イト、粘土、その他の珪酸カルシウム、アルミナ、チョ
ーク等を挙げることができ、又、ガラスミクロ球、ガラ
ス繊維、炭素繊維等の充填剤も挙げることができる。
【0026】これらの無機添加物は、添加することによ
り組成物の混合性、成型性を向上させ、あるいは成型品
の強度、弾力性等の物性を良好にするため、通常の使用
量の範囲で使用される。
【0027】本発明の水膨張性シール材組成物は、例え
ば、以下のようにして製造することができる。 (1)ゴム
に上記 (2)水膨張性物質を加え、 (2)と同時に或いは
(2)を添加した後 (3)アルミナセメント、 (4)酸性物
質、無機添加物等を加え、必要に応じて加硫促進剤、加
硫助剤、軟化剤、老化防止剤、粘着剤等の一般的なゴム
配合剤を配合し、練りロール、オーブンロール、ニー
ダ、バンバリーミキサー等を用いて混練りを行う。次い
でイオウ等の公知の橋かけ剤を添加してプレス成形する
か、押出後加硫処理(例えば 100℃以上でのプレス加硫
等)を行って水膨張性シール材組成物の成形物を得る。
【0028】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜3 表1に示す配合(単位は重量部)を20cmオーブンロール
で混練しコンパウンドを調製した。厚さ0.4mm の木綿布
を心材にしてこのコンパウンドを 150℃で10分間プレス
加硫し、厚さ1mmの試験シートを作成した。この試験シ
ートについて、以下に示す試験を実施した。
【0029】試験A:試験シートを20mm×30mmに切断
し、50mm×50mm×2mmのアルミニウム材に貼りつけた試
験片を、 200mlの水に浸漬し、アルミニウム材の腐蝕及
び浸漬水のpHの経時変化を測定した。
【0030】試験B:上記と同じ試験片を屋外に20日間
暴露し腐蝕度合を測定した。
【0031】試験C:上記と同じ試験片を7日間水に浸
漬して膨張させ試験前に対する厚さの変化(試験前に対
する膨張した分の割合)を測定した。その後常温で十分
に乾燥させ、やはり試験前に対する厚さの変化を測定し
て乾燥収縮の割合をみた。
【0032】結果を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】*1 プロピレングリコールに、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドを、エチレンオキサイ
ド:プロピレンオキサイド=80:20の重量比で付加させ
た平均分子量7000(水酸基当量約3500)のポリエーテル
1モルに、トリレンジイソシアネート3モルを反応させ
て得られるウレタンプレポリマー50重量部に40%4,4'−
メチレン−ビス−2−クロルアニリン(MOCA)水溶液5
重量部を40℃で反応させた、同温度で8000cPのペースト
状水膨張性ウレタン樹脂 *2 Al2O3:CaO =80:20 *3 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド
【0035】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須の成分として、 (1)ゴム、 (2)水膨
    張性物質、 (3)アルミナセメント、及び (4)酸性物質を
    含有することを特徴とする水膨張性シール材組成物。
  2. 【請求項2】 (1)ゴム 100重量部に対して、 (2)水膨
    張性物質30〜100 重量部と (3)アルミナセメント50〜15
    0 重量部を配合してなる請求項1記載の水膨張性シール
    材組成物。
  3. 【請求項3】 (1)ゴムがEPDMゴムとIIRゴムの
    混練物である請求項1又は2記載の水膨張性シール材組
    成物。
  4. 【請求項4】 (2)水膨張性物質がペースト状水膨張性
    ウレタン樹脂である請求項1〜3の何れか1項に記載の
    水膨張性シール材組成物。
  5. 【請求項5】 (4)酸性物質がリン酸石膏又は燐酸二水
    素ナトリウムである請求項1〜4の何れか1項に記載の
    水膨張性シール材組成物。
JP19935395A 1995-08-04 1995-08-04 水膨張性シール材組成物 Pending JPH0948965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19935395A JPH0948965A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 水膨張性シール材組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19935395A JPH0948965A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 水膨張性シール材組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0948965A true JPH0948965A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16406355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19935395A Pending JPH0948965A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 水膨張性シール材組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0948965A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046957A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 屋内の内装構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046957A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 屋内の内装構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2831648B2 (ja) 吸水性保水材
JP2986986B2 (ja) 高強度石膏板の製造方法
WO1995000456A1 (fr) Composition de ciment thermoplastique et procede de production d'un moulage en ciment
JPS59145228A (ja) 耐圧縮性をもつ水膨張性ゴムシール材の製造方法
JPS6244784B2 (ja)
JPH0948965A (ja) 水膨張性シール材組成物
US3793269A (en) Wallboard tape joint composition employing a water-soluble polymeric binder containing polyacrylamide,cellulose ether,limestone,mica and asbestos
JPH041791B2 (ja)
JP2600193B2 (ja) 水膨潤性シーリング材
JPS60235863A (ja) 水膨潤性組成物
JPS62132941A (ja) 水膨潤性発泡シ−リング材
JPH0149313B2 (ja)
JPS62109883A (ja) 水膨潤性組成物
JP2559371B2 (ja) 水膨潤性組成物
JP2604613B2 (ja) 水膨潤性シーリング材
JPH021715A (ja) 水膨潤性樹脂組成物
JPH0139472B2 (ja)
JP4055093B2 (ja) 水膨潤性の止水用ゴム組成物
JP2627075B2 (ja) 水膨張性エラストマー組成物
JPS62256884A (ja) 水膨張性止水材料
JPH0218189Y2 (ja)
JPS61115983A (ja) 一液型弾性シ−ラント
JPS62280283A (ja) 水膨張性止水材組成物
JP3397642B2 (ja) 粘接着型水膨張シール材
JPS60260457A (ja) ポリマ−セメント組成物