JPS6318623B2 - - Google Patents

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JPS6318623B2
JPS6318623B2 JP55030666A JP3066680A JPS6318623B2 JP S6318623 B2 JPS6318623 B2 JP S6318623B2 JP 55030666 A JP55030666 A JP 55030666A JP 3066680 A JP3066680 A JP 3066680A JP S6318623 B2 JPS6318623 B2 JP S6318623B2
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
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polyurethane
water
weight
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JP55030666A
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Toshihiko Yoshitake
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6318623B2 publication Critical patent/JPS6318623B2/ja
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【発明の詳細な説明】 本発明はポリウレタンからなるマトリツクス95
〜20重量部の中に、粉末状ポリビニルアルコール
系重合体に環状酸無水物を反応させ、エステル化
により側鎖にカルボキシル基を導入すると同時
に、ジエステル架橋を導入して得られる自重の2
倍以上の吸水能を有する変性ポリビニルアルコー
ル系樹脂からなる粉末状高吸水性樹脂5〜80重量
部を分散せしめてなる吸水性ポリウレタン組成物
およびその製造方法に関する。さらに詳しくはポ
リウレタンあるいはその原料または前駆体に粉末
状ポリビニルアルコール系重合体に環状酸無水物
を反応させ、エステル化により側鎖にカルボキシ
ル基を導入すると同時に、ジエステル架橋を導入
して得られる自重の2倍以上の吸水能を有する変
性ポリビニルアルコール系樹脂からなる粉末状高
吸水性樹脂(a)および必要に応じてデンプンおよび
ポリビニルアルコールから選ばれた1種以上の有
機質微粉末(b)および/または無機質微粉末(c)を配
合して、ブレンドないしは重合して得られる吸水
性ポリウレタン組成物およびその製造方法に関す
る。
従来、シールド工法におけるセグメント防水工
事の止水材あるいは各種配管、水槽等の止水材と
してブチルゴムコンパウンドコーキング材あるい
は複合パツキング材等が用いられている。しか
し、これらの止水材は圧縮永久ひずみが大きく、
復元力が充分でないのでその止水効果は満足すべ
きものではなかつた。また、これらの欠点を改良
するためにブチルゴムコンパウンドに膨潤性のウ
レタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、または
アクリル樹脂を混合することが、特開昭53―
143653号公報において開示されているが、上述の
膨潤性樹脂の吸水性能が充分でないため多量に混
合して使用する必要があり、得られた止水材の強
度低下を招くだけでなく、充分な止水効果が得ら
れないものであつた。
本発明者は、上述の様な難点のない止水効果の
優れた止水材を開発すべく種々研究を重ねた結
果、ポリウレタンからなるマトリツクス95〜20重
量部の中に粉末状ポリビニルアルコール系重合体
に環状酸無水物を反応させ、エステル化により側
鎖にカルボキシル基を導入すると同時に、ジエス
テル架橋を導入して得られる自重の2倍以上の吸
水能を有する変性ポリビニルアルコール系樹脂か
らなる粉末状高吸水性樹脂5〜80重量部を分散せ
しめてなる吸水性ポリウレタン組成物、あるいは
更に必要に応じてデンプンおよびポリビニルアル
コールから選ばれた1種以上の有機質微粉末(b)お
よび/または無機質微粉末(c)を配合してなるポリ
ウレタン組成物が高い吸水性能を有し優れた止水
効果を有することを見出し、本発明を完成するに
到つた。
本発明で用いられるポリウレタンは、以下に詳
述する様な公知の方法により製造される熱硬化性
または熱可塑性ポリウレタンを使用することがで
き、目的や用途によりこれらのポリウレタンの中
から適当な性質をもつたものが選択される。例え
ば止水材としての用途には熱硬化性、熱可塑性の
如何にかかわらず弾性体が好ましく使用される。
熱硬化性のポリウレタンは、直鎖状のポリエス
テル、ポリエーテルまたはポリエステルアミドを
ベースとし、イソシアネートを反応させてプレポ
リマーを作り、鎖延長剤により高分子化し、熱ま
たは適当な架橋剤により硬化せしめるプレポリマ
ー法およびポリオール、ジイソシアネート、鎖延
長剤、架橋剤を同時に混合して反応せしめてポリ
ウレタンを得るワンシヨツト法により製造されて
おり、注型法、混練法で成形される。また、熱可
塑性ポリウレタンはポリオール、ジイソシアネー
ト、鎖延長剤をバルク重合あるいは溶液重合する
ことにより得られる直鎖状のポリウレタンをペレ
ツト化して押出成形、あるいは射出成形するか溶
液重合により得られたポリウレタン溶液を賦形し
て溶媒を揮発除去するか、あるいは凝固浴と接触
させて凝固せしめる方法により製造されている。
本発明の吸水性ポリウレタン組成物の製造には上
記の熱硬化性ポリウレタンおよび熱可塑性ポリウ
レタンのいずれも使用可能であり、いずれの成形
法も採用し得る。また前述した如き止水材以外の
用途には弾性体でないものも使用でき、発泡体と
して使用してもよい。
ポリウレタンの製造において使用される原料を
具体的に例示すると、ポリエーテルとしてはポリ
オキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラ
メチレングリコール、ポリオキシプロピレントリ
オール、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレ
ントリオール等を挙げることができ、ポリエステ
ルとしてはポリプロピレンアジペート、ポリエチ
レンプロピレンアジペート等をあげることができ
る。また、ジイソシアネートとしてはトリレンジ
イソシアネート(以下TDIと記す)、ジフエニル
メタンジイソシアネート(MDIと記す)等をあ
げることができ、鎖延長剤としては通常二官能の
水、グリコール、ジアミン、アミノアルコール等
が用いられる。さらに、熱硬化型ポリウレタンに
おいて用いられる架橋剤としては、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン、ヘキサントリオール等
のトリオール類が通常あげられるが、その他過剰
のイソシアネートとポリウレタン中のウレタン結
合、尿素結合、アミド結合等とを反応せしめて、
アロハネート、ビユーレツト、アシル尿素等の架
橋結合を生成せしめる方法も採用し得る。
本発明においてポリウレタンと混合して用いら
れる粉末状高吸水性樹脂とは、粉末状ポリビニル
アルコール系重合体に環状酸無水物を反応させ、
エステル化により側鎖にカルボキシル基を導入す
ると同時に、ジエステル架橋を導入して得られる
自重の2倍以上の吸水能を有する変性ポリビニル
アルコール系樹脂からなるものであり、粒子径が
10〜200メツシユで自重の約2〜500倍、好ましく
は10〜500倍の水を吸収し得る吸水性能を持つた
樹脂である。
特開昭53―143653号公報に開示されているよう
な膨潤率30%程度の樹脂では充分な止水効果を長
期間にわたつて維持することはできない。
本願発明の高吸水性ポリビニルアルコール系樹
脂の具体的な製造方法としては、(1)無水状態下に
粉末状ポリビニルアルコール系重合体に環状酸無
水物を反応させてエステル化により側鎖にカルボ
キシル基を導入すると同時に、ジエステル架橋結
合を導入する方法、(2)一価金属の水酸化物、アル
コキシド、塩類、3級アミン類または3級アミン
塩類のいずれかの共存下に無水状態で粉末状ポリ
ビニルアルコール系重合体に環状酸無水物を反応
させ、エステル化によりカルボキシル基を導入す
ると同時にジエステル架橋結合を導入する方法、
(3)無水状態下に粉末状ポリビニルアルコール系重
合体に環状酸無水物を反応させてエステル化によ
りカルボキシル基を導入すると同時に架橋結合を
導入し、次いで一価金属の水酸化物、アルコキシ
ド、塩類、アンモニア、アンモニウム塩類、アミ
ン類またはアミン塩類のいずれかで処理する方
法、(4)無水状態下に粉末ポリビニルアルコール系
重合体に環状酸無水物を反応せしめてエステル化
により側鎖に二重結合を導入し、可溶性の変性ポ
リビニルアルコール系重合体を得、これを加熱処
理して架橋結合を導入した後、一価金属の水酸化
物、アルコキシド、塩類、アンモニア、アンモニ
ウム塩類、アミン類またはアミン塩類のいずれか
で処理する方法、(5)一価金属の水酸化物、アルコ
キシド、塩類、3級アミン類または3級アミン塩
類のいずれかの共存下に無水状態で粉末状ポリビ
ニルアルコール系重合体に環状酸無水物を反応さ
せて、エステル化により側鎖にカルボキシル基を
導入し、得られた可溶性の変性ポリビニルアルコ
ール系重合体を加熱処理して架橋結合を導入する
方法、(6)無水状態下に粉末状ポリビニルアルコー
ル系重合体に環状酸無水物を反応させ、エステル
化により側鎖にカルボキシル基を導入し、次いで
一価金属の水酸化物、アルコキシド、塩類、アン
モニア、アンモニウム塩類、アミン類またはアミ
ン塩類のいずれかで処理して可溶性の変性ポリビ
ニルアルコール系重合体を得、これを加熱処理し
て架橋結合を導入する方法などを採用することが
できる。
また、変性ポリビニルアルコール系重合体微粒
子の構成原料として用いられるポリビニルアルコ
ール系重合体としては、酢酸ビニルまたはその他
の各種ビニルエステル類の重合体およびこれらの
共重合体を完全ケン化または部分ケン化して得ら
れるもののみならず、酢酸ビニルまたはその他の
各種ビニルエステル類に対して30モル%以下の各
種不飽和単量体(例えばα―オレフイン類、塩化
ビニル、アクリロニトリル、アクリルアミド、ア
クリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類)
を共重合せしめた共重合体ケン化物も包含され
る。
反応に供されるポリビニルアルコール系重合体
は、粒子径10〜200メツシユの粉末状のものが好
ましく使用される。重合度については特に限定す
るものではないが、通常300〜3000、特に1000〜
2500のものが好適である。ポリビニルアルコール
のケン化度は、60〜100モル%、特に80〜100モル
%のものが好適である。
反応に用いられる環状酸無水物としては無水マ
レイン酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水グ
ルタル酸、無水アジピン酸、無水イタコン酸等を
あげることができる。これらの酸無水物は単独で
用いても2種類以上を混合して用いてもよい。
ポリビニルアルコール系重合体と上記環状酸無
水物との反応は可及的に水分の存在しない状態で
実施する必要があり、環状酸無水物と反応性を有
せざる化合物、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、アセトン、メチルエチルケト
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサンあるいはこ
れらの混合物等を溶媒として反応を行なう方法を
一般的に採用することができ、特にトルエンおよ
びジオキサンは溶媒として好適である。反応温度
は30〜200℃、好ましくは50〜150℃であり、反応
時間は30分〜10時間、好ましくは1〜5時間であ
る。反応にほぼ定量的に進むので、環状酸無水物
の使用量は所望のエステル化度に達するのに必要
な量を使用すれば充分であり、通常ポリビニルア
ルコール系重合体100重量部に対して20〜200重量
部の範囲で使用される。溶媒の使用量はポリビニ
ルアルコール系重合体粉末の2〜5倍重量が好適
である。反応終了後、反応混合物は、過、遠心
分離等の方法により固形分を分離し、メタノー
ル、アセトン等で洗浄した後、乾燥して粉末状の
高吸水性樹脂を得る。場合によつては上記固形部
分を更にアセトン等の溶媒に分散させて、所望量
のカ性ソーダ、アンモニア等を加えて変性ポリマ
ー中のカルボキシル基を中和してカルボキシル塩
にした後、過、乾燥して用いることもできる。
本発明においては、上述した如き高吸水性樹脂
とともにデンプンおよびポリビニルアルコールか
ら選ばれた有機質微粉末および/または無機質粉
末を使用すれば、該粉末によりポリウレタン弾性
体マトリツクスに微細な導水孔ができ、マトリツ
クス中に分散されている粉末状高吸水性樹脂が水
を吸収しやすくなるので好ましい。無機質粉末と
しては炭酸カルシウム、タルク、石膏、ガラス粉
末等をあげることができる。これら粉末の粒子径
は10〜200メツシユの範囲が好適である。
ポリウレタンへの粉末状高吸水性樹脂および有
機質、無機質粉末の混合は、例えば以下に述べる
方法により行なうことができる。すなわち、熱硬
化性ポリウレタンにおいては、通常未重合の原料
に対して混合するが、プレポリマー法により製造
される熱硬化性ポリウレタンにおいては、プレポ
リマーに混合することも可能である。また、熱可
塑性ポリウレタンにおいては、未重合段階の原
料、重合後のポリマーをペレツト化する段階ある
いはペレツトを成形に付する段階において混合す
ることができ、さらにバルク重合で得られた熱可
塑性ポリウレタンを溶媒に対して溶解するかある
いは溶液重合で得られた溶液をそのまま溶液状態
で使用する場合には溶液に混合することもでき
る。このとき使用する溶媒としては、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)またはテトラヒドロフラン
(THF)等が一般的である。
ポリウレタンと高吸水性樹脂の混合割合は、ポ
リウレタンが95〜20重量%、粉末状高吸水性樹脂
が5〜80重量%となるように混合するのが好適で
ある。また、デンプンおよびポリビニルアルコー
ルより選ばれた有機質粉末(b)および/または無機
質粉末(c)を併用する場合においては、ポリウレタ
ンが20〜50重量%、粉末状高吸水性樹脂が5〜40
重量%、有機質および/または無機質粉末が総量
で75〜10重量%の組成範囲で混合するのが好適で
ある。この範囲より高吸水性樹脂の量が少ないと
吸水性が不十分であり、これより量が多いと物理
的な性能が低くなるので好ましくない。さらに、
成形加工を助けるための滑剤、耐熱性および耐候
性を向上させるための耐老化防止剤、紫外線防止
剤、着色のための染顔料等を配合することができ
る。
高吸水性樹脂あるいは高吸水性樹脂と有機質お
よび/または無機質粉末を配合されたポリウレタ
ンあるいはその原料、前駆体またはこれらの溶液
はそのままあるいは重合後、注型、混練、押出
し、射出、流延、凝固等の各種成形法でシート状
またはその他の各種形態に成形される。凝固剤と
してはメタノール、エタノール等のアルコール類
が好適である。
以上の様にして得られた吸水性ポリウレタン
は、通常自重に対して数%から数百%の水を吸収
する能力を有しており、永久歪が小さく優れた復
元力を有するなどの特長を持つているので、シー
ルド工法におけるセグメント防水工程の止水材、
各種配管、水槽等の止水材に適している。また、
ポリウレタン発泡体を使用すれば吸水性が優れ肌
触りの良い発泡体が得られる。特に軟質ポリウレ
タン発泡体を使用した場合には、従来のビニロン
スポンジや海綿が有している乾燥時の肌触りの悪
さや、ポリウレタンスポンジの吸水性の悪さを解
消した優れたスポンジが得られ、化粧用品、事務
用品等に好適である。また、硬質または半硬質発
泡体を使用した場合には良好な吸汗性、吸湿性を
有しているので化粧用品、事務用品、建具、建築
材料、合成木材等に好適である。
上述のポリウレタン発泡体を使用する場合に
は、粉末状高吸水性樹脂は発泡前にポリウレタン
の未重合原料または前段階の重合を行なつたプレ
ポリマーに配合せしめる必要がある。また、発泡
法としては公知の方法が採用でき、バツチ式発泡
法、連続発泡法、ワンシヨツト法、プレポリマー
法、ノンフロス法、フロス法、吹付け法等をあげ
ることができる。
以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
るが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるも
のではない。また、以下において使用する部はす
べて重量部を意味する。
参考例1 〔粉末状高吸水性樹脂Aの合成〕 セパラブル三つ口フラスコに粉末状ポリビニル
アルコール(重合度1700、ケン化度88モル%)
100部、無水マレイン酸60部を入れ、溶媒として
ジオキサン160部、トルエン160部を加えて撹拌下
に80℃で5時間反応させた。反応終了後、反応混
合物を過し、固形分をアセトン300部中に分散
させ、さらに1Nの水酸化ナトリウムメタノール
溶液400部を室温で加えて10分間撹拌してポリマ
ー中のカルボキシル基を中和してカルボキシル塩
にした。中和後の分散液を過して固形分を分離
した後、乾燥して白色粉末状樹脂150部を得た。
この樹脂は粒度80〜200メツシユで、水には不溶
であるが数分で自重の250倍の水を吸収する能力
を有していた。
実施例 1 130℃でプロピレングリコールアジペート(分
子量2000、水酸価56)100部を脱水、脱泡し、ト
リレンジイソシアネート20部を添加して乾燥窒素
ガス中で反応せしめ、撹拌しながら1,4―ブタ
ンジオール1.5部を加えてポリウレタンを合成し
た。反応の進行に伴なつて反応混合物の粘度は急
上昇した。次にこの反応系に参考例1で得られた
粉末状高吸水性樹脂A20部および炭酸カルシウム
50部を混合し、シリコン処理した120℃の型に反
応液を流し込み、液が安定なゴム状になるまで約
20分間熟成し、厚さ3mmのシート状物を得た。離
型後10時間キユアリングを行ない、架橋反応を完
結させた。
得られたシートより試験片を切り取り、水中に
1日間浸漬して吸水膨潤度を測定したところ、下
式により算出した膨潤度は20%であつた。また、
機械的強度、弾性復元力も良好であつた。
膨潤度=〔吸水膨潤試料の重量〕−〔乾燥試料の重量
〕/〔乾燥試料の重量〕×100 実施例 2 エチレンプロピレンアジペート(分子量2000、
水酸価53)100部、ジフエニルメタンジイソシア
ネート(以下MDIと記す)18部を反応させて貯
蔵可能なポリウレタンを製造し、このポリウレタ
ンをロールで溶融混練しながら参考例1で得られ
た粉末状高吸水性樹脂A40部およびMDI1部を混
練配合して、シート状にし、120℃で数時間キユ
アーした。得られたシートの膨潤度は、水中に1
日間浸漬したとき30%であつた。
実施例 3 ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2000)100部、MDI20部、エチレンジアミン4部
との混合物を実施例1と同様にして重合し、熱可
塑性ポリウレタンを得た。このポリウレタン100
部に参考例1で得られた粉末状高吸水性樹脂30
部、炭酸カルシウム100部をロールで混合して熱
圧成形し、直径5cm、幅1cm、厚さ5mmのリング
状成形物を作つた。このリングの膨潤度を測定し
たところ80%であつた。またこのリングを配水管
のパツキンとして1カ月間使用したが、水漏れは
まつたく認められなかつた。
実施例 3 ジメチルホルムアミド中でポリオキシテトラメ
チレングリコール(分子量850のものと1300のも
のを等量混合したもの)100部とMDI100部を混
合反応させ、次ぎにエチレングリコール300部と
MDI300部を添加して反応せしめ、硬質タイプの
熱可塑性ポリウレタン(窒素含有率5%)の25%
ジメチルホルムアミド溶液を得た。この溶液の17
℃における粘度は417ポイズであつた。このジメ
チルホルムアミド溶液10部に参考例1と同様の方
法で得られた粉末状高吸水性樹脂A1部、ポリビ
ニルアルコール粉末(粒度100〜200メツシユ)5
部を加えてポリエチレンフイルム上に流延してシ
ート状にし、そのまま乾燥機中で乾燥してシート
状物を作つた。このシートの膨潤度を測定したと
ころ95%であつた。また、機械的強度、弾性復元
力も良好であつた。
このシートをセグメント防水工事の一次止水材
として使用したところ、漏水はまつたく認められ
なかつた。
比較例 1 実施例3と同様にして熱可塑性ポリウレタンの
25%ジメチルホルムアミド溶液を合成し、この溶
液10部にポリビニルアルコール粉末5部を加えて
実施例3と同じ条件でシート状物を作つた。得ら
れたシートの膨潤度は6%であつた。またこのシ
ートをセグメント防水工事の一次止水材として使
用したところ、一部に漏水が認められた。
実施例 4 実施例3と同じ条件で熱可塑性ポリウレタンの
25%ジメチルホルムアミド溶液を作り、この溶液
10部に粉末状高吸水性樹脂A1.5部、炭酸カルシ
ウム7部を加えてポリエチレンフイルム上に流延
し、そのままエタノール中に浸漬して凝固せしめ
てシート状物を作り、このシートを乾燥した。こ
のシートから試験片をとり吸水膨潤度を測定した
ところ150%であつた。また機械的強度、弾性復
元力も良好であつた。
実施例 5 分子量2000のポリオキシプロピレングリコール
75部、分子量3000の分岐ポリエーテル(三洋化成
工業製サンニツクスGP3000)25部、水0.15部を
40℃でよく混合し、次にトリレンジイソシアネー
トをNCO/OH=1.05、NCO/H2O=1.0になる
様に加え、120℃で3時間反応させ80℃に温度を
下げた後トリレンジイソシアネート25部を加え、
120℃で1時間反応させた後冷却してポリウレタ
ンプレポリマーを得た。
このプレポリマー100部にシリコンオイル0.5
部、N―メチルモルホリン1.0部、トリエチルア
ミン0.3部、水2.25部、参考例1と同様の方法で
得られた粉末状高吸水性樹脂A30部を混合して発
泡させた。得られた発泡体の密度は45Kg/m3であ
り、良好な柔軟性、強度を有しており、弾性復元
力も良好であつた。また、乾燥時の肌触りも良い
ものであつた。
比較例 2 粉末状高吸水性樹脂を用いず、その他は実施例
5と同様にして発泡体を作つた。得られた発泡体
の密度は38Kg/m3であつた。
実施例5および比較例2で得られた発泡体から
試験片を切り取り、水中に1時間浸漬させて吸水
率を測定したところ、実施例5では97%、比較例
2では15%であつた。
実施例 6 分子量3000の分岐ポリエーテル(三洋化成工業
製サンニツクスGP3000)100部、トリレンジイソ
シアネート44部、モノフロロトリクロルメタン
(発泡剤)10部、シリコン分散剤1.5部、スタナス
オクトエート(触媒)0.5部および参考例1と同
様の方法で得られた粉末状高吸水性樹脂A50部、
炭酸カルシウム10部を撹拌混合してワンシヨツト
法で発泡させた。得られた発泡体は密度60Kg/m3
で良好な柔軟性、強度および弾性復元力を有して
いた。また、この発泡体の吸水率を測定したとこ
ろ180%であつた。
比較例 3 粉末状高吸水性樹脂を用いずにその他は実施例
6と同じ条件で発泡体を作つた。得られた発泡体
の密度は58Kg/m3であり、柔軟性、強度、弾性復
元力は良好であつたが、吸水率は20%であつた。
実施例 7 分子量3000の分岐ポリエーテル(三洋化成工業
製サンニツクスGP3000)75部、トリエタノール
アミン25部、ジフロロジクロルメタン(発泡剤)
30部、ジフエニルメタンジイソシアネート200部、
水1部、シリコン分散剤1部、トリエチレンジア
ミン3部、粉末状高吸水性樹脂A30部及び150メ
ツシユのポリビニルアルコール微粉末20部を充分
混合してワンシヨツト法で発泡させ、硬質ポリウ
レタン発泡体を作つた。この発泡体の密度は40
Kg/m3で強度、剛性は良好であつた。この発泡体
より試験片を取り、吸水率を測定したところ30%
であつた。
比較例 4 粉末状高吸水性樹脂を用いずにその他は実施例
7と同じ条件で発泡体を作つた。得られた発泡体
の密度は38Kg/m3であり強度、剛性は良好であつ
たが、実施例7で得られた発泡体にくらべて表面
がべたついた感触のものであつた。また、吸水率
を測定したところ37%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリウレタンからなるマトリツクス95〜20重
    量部の中に、粉末状ポリビニルアルコール系重合
    体に環状酸無水物を反応させ、エステル化により
    側鎖にカルボキシル基を導入すると同時に、ジエ
    ステル架橋を導入して得られる自重の2倍以上の
    吸水能を有する変性ポリビニルアルコール系樹脂
    からなる粉末状高吸水性樹脂5〜80重量部を分散
    せしめてなる吸水性ポリウレタン組成物。 2 ポリウレタンからなるマトリツクス20〜50重
    量部の中に、粉末状ポリビニルアルコール系重合
    体に環状酸無水物を反応させ、エステル化により
    側鎖にカルボキシル基を導入すると同時に、ジエ
    ステル架橋を導入して得られる自重の2倍以上の
    吸水能を有する変性ポリビニルアルコール系樹脂
    からなる粉末状高吸水性樹脂(a)5〜40重量部、デ
    ンプンおよびポリビニルアルコールから選ばれた
    1種以上の有機質微粉末(b)および/または無機質
    微粉末(c)であつて(b)と(c)の総量が75〜10重量部の
    ものを分散せしめてなる吸水性ポリウレタン組成
    物。 3 ポリウレタンの重合前原料または前駆体に、
    粉末状ポリビニルアルコール系重合体に環状酸無
    水物を反応させ、エステル化により側鎖にカルボ
    キシル基を導入すると同時に、ジエステル架橋を
    導入して得られる自重の2倍以上の吸水能を有す
    る変性ポリビニルアルコール系樹脂からなる粉末
    状高吸水性樹脂を混合せしめた後重合を行ない、
    該重合物を成形することを特徴とする吸水性ポリ
    ウレタン組成物の製造方法。 4 ポリウレタンまたは該ポリウレタンの溶液に
    粉末状ポリビニルアルコール系重合体に環状酸無
    水物を反応させ、エステル化により側鎖にカルボ
    キシル基を導入すると同時に、ジエステル架橋を
    導入して得られる自重の2倍以上の吸水能を有す
    る変性ポリビニルアルコール系樹脂からなる粉末
    状高吸水性樹脂を混合せしめた後、成形すること
    を特徴とする吸水性ポリウレタン組成物の製造方
    法。
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