JPH07116317B2 - 水膨潤性樹脂含浸物品 - Google Patents

水膨潤性樹脂含浸物品

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JPH07116317B2
JPH07116317B2 JP62123548A JP12354887A JPH07116317B2 JP H07116317 B2 JPH07116317 B2 JP H07116317B2 JP 62123548 A JP62123548 A JP 62123548A JP 12354887 A JP12354887 A JP 12354887A JP H07116317 B2 JPH07116317 B2 JP H07116317B2
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water
impregnated
swellable resin
polyvinyl alcohol
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拓夫 福島
安正 林田
茂次 小堀
求 三輪
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水膨潤性樹脂含浸物品に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕 従来からいわゆる吸水性樹脂と呼ばれる一群の樹脂が各
分野で用いられている。これら吸水性樹脂はその形態が
粉末状であるため、これを被覆などの目的で適用する際
は、かかる吸水性樹脂とバインダーと呼ばれる樹脂を練
り合わせたり、あるいはエチレングリコールなどのグリ
コール類に樹脂粉末を分散させて用いられてきた。
しかしながらかかる方法で製品の強度が弱く、利用分野
に大きな制限があり、この改善が従来から望まれてい
た。
本発明者らは上記の不都合を解消した、優れた水膨潤性
樹脂の製造法につき本願と同時に出願しているが、該樹
脂を多孔性物質に塗布及び/又は含浸したものも優れた
水膨潤性を有する素材として利用可能であり、本発明は
かかる物品を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明の水膨潤性樹脂含浸物品は、分子内に活性水素を
含有する吸水性高分子(I)と親水性ウレタプレポリマ
ー(II)を反応させて得られる反応生成物を多孔質物質
に塗布及び/又は含浸してなることを特徴とする。
本発明で用いられる分子内に活性水素を含有する吸水性
高分子(I)とは、その分子内に、カルボキシル基、水
酸基、アミノ基などの活性水素を含有する高分子化合物
で、吸水性或いは水に溶解するものであって、通常粉末
又は高粘性液体状のものである。
このような分子内に活性水素を含有する吸水性高分子化
合物のうち通常粉末状を呈しているものとしては、例え
ば、イソブチレン等の炭素数2〜6のオレフィン/マレ
イン酸共重合体、ポリビニルアルコール/イソブチレン
/マレイン酸共重合体、ビニルアルコール/アクリル酸
共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール/環状酸無水物共重合体、デンプ
ン/アクリル酸グラフト共重合体、ヒドロキシエチルセ
ルロース、天然吸水性樹脂(タマリンドガム、グアガ
ム、レシチン、CMC、アルギン酸ナトリウム、ゼラチ
ン、寒天、マンナン、キトサンなど)等がある。
上記吸水性高分子化合物として市販されている入手可能
なものとしては、KIゲル(クラレ)(イソブチレン/マ
レイン酸塩共重合体)(登録商標)、スミカゲル(住友
化学)(ビニルアルコール/アクリル酸塩共重合体)
(登録商標)、アラソープ(荒川化学(ポリアクリル酸
塩)(登録商標)などがあげられる。
また高粘性液状物としては、液状ポリビニルアルコー
ル、液状ポリエチレンオシサイド等が挙げられる。
また本発明に用いられる親水性ウレタンプレポリマー
(II)としては、 一般式 R〔(OR1nOH〕 〔ここにRは多価アルコール残基、(OR1は炭素数
2〜4のアルキレン基を有するオキシアルキレン鎖、但
しオキシエチレン鎖が20%以上を占める。nは水酸基当
量が200〜5000となる数、pは2〜8〕で示されるポリ
エーテルポリオールとポリイソシアネートを反応せしめ
て得られる末端NCO基含量2〜10%の親水性ウレタプレ
ポリマーが挙げられる。
尚、本発明においては、親水性ウレタンプレポリマーと
併用して水不溶性ウレタンプレポリマーも使用できる。
また本発明においては、上記成分(I)が粉末状で反応
の進行が遅い場合や、或いは反応生成物が比較的高粘度
となる場合には、必要に応じて溶剤(III)を用いるこ
とができ、そのような溶剤(III)としては、上記成分
(I)(II)と反応しないもので、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、THF、DMF、DMSO
などが挙げられる。
溶剤(III)を使用する場合、溶剤(III)は化合物
(I)100重量部に200〜5000重量部が好ましく、多孔性
物質に塗布する塗布タイプにおいては化合物(I)100
重量部に対し化合物(II)30〜1000重量部、また多孔性
物質に含浸させる含浸タイプにおいては化合物(I)10
0重量部に対し化合物(II)10〜500重量部とするのが好
ましい。
この場合においては、化合物(II)を溶剤(III)に溶
解して、さらに化合物(I)を添加し、必要により加熱
しながら反応を進める(20〜60℃が適当)。
本発明の含浸タイプでは、反応生成物の粘度が低い方が
好ましく、溶剤を多くするか、或いはゲル化防止剤(末
端封鎖剤)を添加するのが好ましい。ゲル化防止剤はイ
ソシアネート基と反応する活性水素を有する化合物で、
一官能の低分子化合物が好ましい。例えば、メタノール
やエタノールなどの脂肪族アルコール、エチレングリコ
ールなどのグリコール類、水などが好ましく用いられ、
その他ポリエーテルや液状ゴムなども用いることができ
る。
ゲル化防止剤の添加量は、含浸対象物の種類により異な
り、例えば繊維のごとくNCO基と反応する基を有してい
るものの場合は、反応生成物が未反応のNCO基を残して
いる方が好ましい。繊維以外の場合は、化合物(I)と
(II)の反応における未反応NCO相当量であるが、実際
にはそれよりやや過剰量がよい。特に反応生成物が高粘
度になるほど多く用いる。NCO%3.5〜4.0の化合物(I
I)100部に対してメタノール2〜20部が適当である。
ゲル化防止剤の添加時期は、化合物(I)と(II)の反
応温度、及び添加量により異なるが、添加後高粘度とな
ってもゲル化が起きないように添加時期を決める。
本発明においては通常の安定剤、増量剤などを適当量添
加することを妨げない。
本発明に従って得られた反応生成物は、塗布及び/又は
含浸するまでは一部又は全部が液状であり、塗布及び/
又は含浸処理後は水に不溶性で吸水性かつ水膨潤性の固
体である。この反応生成物はそのまま紙、繊維、布、ウ
レタンフォームまたは軽石等の多孔性無機物質へ塗布及
び/又は含浸させて水膨潤性樹脂含浸物品を得ることが
できる。水膨潤性樹脂含浸紙製品は結露防止剤または紙
おむつとして、水膨潤性樹脂含浸軽石は土壌調整材など
として用いることができる。
〔実施例〕
実施例1〜5 表1の配合割合に従い、親水性ウレタンプレポリマー
(II)としてアデカウレタンペースト7008(登録商標)
(グリセリンにエチレンオシサイド及びプロピレンオキ
サイドをランダムに付加せしめて得られたエチレンオキ
サイド含量80%、分子量7000のポリエーテルポリオール
とトルエンジイソシアネートを反応せしめて得られた吸
水性ウレタンポリマー)を溶剤アセトンに溶解し、次い
でKIゲル(クラレ(株)製)粉末混合反応させ、水膨潤
性樹脂液を調製した。
ウエットタオル用の吸質紙(寸法5.5×5.6(cm)に上記
の液を塗布または含浸させた。
この処理紙を乾燥後、吸水性、強度などを測定した。結
果を表1に示す。
比較1〜3 実施例のウレタンペーストを使用しない他は同様の操作
で液を調製し、これを同じ紙に含浸させた。また比較の
ため未処理紙についても吸水性等を測定した(比較例
1)。結果は表1の通りである。
比較例4〜6 酢酸ビニルエマルジョン(セメダイン(株)社製)5gを
水100gに希釈し、得られた液を実施例同様に紙に含浸さ
せた。さらに含浸紙が半乾燥状態にある時にKIゲル粉末
を上にふりかけたものも作成した。乾燥後吸水性等を測
定した。結果は表1の通りである。
実施例6〜9、比較例7 表2に示すような水膨潤製樹脂液を調製し、これを軽石
に含浸させ水膨潤製樹脂含浸軽石を得た。このものを乾
燥後、水に浸漬させて吸水量を測定し比較した。
〔発明の効果〕 本発明の水膨潤性樹脂含浸物品は吸水性が大きく、吸水
力が長い時間持続し、また被含浸物(紙等)の強度も増
大する。また、吸水した時の感触がサラサラしていて気
持ちがよい(吸水性樹脂単独の場合はヌルヌルしてい
る。)等の特徴を有する。また吸水性樹脂は粉末なので
取り扱いに注意が必要であるが、本発明ではこれを液化
して用いるので粉末が出るといった問題がない。
従って本発明の水膨潤性樹脂含浸物品は各種の用途に広
範に用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 小堀 茂次 埼玉県幸手市大字幸手3826番地3 東武化 学株式会社内 (72)発明者 三輪 求 埼玉県幸手市大字幸手3826番地3 東武化 学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−142468(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数2〜6のオレフィン/マレイン酸共
    重合体、ポリビニルアルコール/イソブチレン/マレイ
    ン酸共重合体、ビニルアルコール/アクリル酸共重合
    体、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリビ
    ニルアルコール/環状酸無水物共重合体、デンプン/ア
    クリル酸グラフト共重合体、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、天然吸水性樹脂から選ばれる一種または二種以上の
    化合物(I)と親水性ウレタンポリマー(II)を反応さ
    せて得られる反応生成物を多孔性物質に塗布及び/又は
    含浸してなることを特徴とする水膨潤性樹脂含浸物品。
JP62123548A 1987-05-20 1987-05-20 水膨潤性樹脂含浸物品 Expired - Lifetime JPH07116317B2 (ja)

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