JP2669170B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2669170B2
JP2669170B2 JP3073284A JP7328491A JP2669170B2 JP 2669170 B2 JP2669170 B2 JP 2669170B2 JP 3073284 A JP3073284 A JP 3073284A JP 7328491 A JP7328491 A JP 7328491A JP 2669170 B2 JP2669170 B2 JP 2669170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止性を有し、かつ
耐衝撃性に代表される機械的特性および腐蝕性ガスによ
る金属の耐蝕性に優れたビデオテープのハウジング用
可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】合成高分子材料はすぐれた機械的特性、
加工性によって広範な分野で使用されているが、電気絶
縁体である。これらの材料は、材料の持つ機械的強度に
加え、帯電防止性を付与されれば、さらにその用途を拡
大することができる。すなわち、静電気による障害を防
止したい複写機、テレビ、ビデオテープなどの電子・電
気機械部品、各種防塵用部品などへの用途展開が可能と
なる。
【0003】合成高分子材料の制電性を向上させる方法
としては、共役ジエンおよび/またはアクリル酸エステ
ルとアルキレンオキサイド基を有するビニル系単量体を
共重合して得られる親水性ゴム状重合体にビニル系単量
体またはビニリデン単量体をグラフト重合して得られる
方法(特開昭55−36237号公報)やポリエーテル
エステルアミドとゴム強化スチレン系樹脂およびカルボ
キシル基を含有する変性ビニル系重合体を配合してなる
組成物(特開昭62−241945号公報)などがあ
り、実用制電性を達成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の特
開昭55−36237号公報記載の親水性ゴム状重合体
をグラフト重合して得られた制電性樹脂は特殊な親水性
ゴム状重合体を使用しているため、その製造方法が煩雑
なこと、および得られる樹脂の機械的特性が劣る欠点が
あり、また、金属の腐蝕食防止性が満足できるものでは
なかった。また、特開昭62−241945号公報公報
記載の組成物は耐衝撃性などの機械的特性が優れるもの
の、金属の腐蝕防止性が十分満足できるものではない。
【0005】本発明は永久帯電防止性を有し、かつ耐衝
撃性に代表される機械的特性、金属の腐蝕防止性に優れ
ビデオテープのハウジング用熱可塑性樹脂組成物を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、ポリアミドエラストマとス
チレン系熱可塑性樹脂に特定の無機金属塩を配合するこ
とにより、上記目的が効率的に達成されることを見出し
本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、(A)ポリアミドエラ
ストマー1〜40重量部と(B)スチレン系熱可塑性樹
脂99〜5重量部および(C)カルボキシル基、エポキ
シ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ポリアルキレンオキ
シド基またはそれらの誘導体から選ばれた少なくとも一
種の官能基を含有する変性ビニル系重合体0〜50重量
部の合計量((A)+(B)+(C)=100重量部)
に対し、(D)無機非アルカリ金属塩、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化
亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウムおよび酸化亜
鉛から選ばれた金属化合物0.01〜10重量部を配合
してなるビデオテープのハウジング用熱可塑性樹脂組成
物である。
【0008】以下、本発明を具体的に説明する。
【0009】本発明における(A)ポリアミドエラスト
マーとは、(a)ポリアミド形成性成分と(b)ポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとジカルボン酸から
なるポリエーテルエステル成分との反応によって得られ
るポリエーテルエステルアミド、および(a)ポリアミ
ド形成性成分と(b)ポリ(アルキレンオキシド)グリ
コールの両末端をアミノ化またはカルボキシル化したも
のとジカルボン酸またはジアミンからなるポリエーテル
形成性成分との反応によって得られるポリエーテルアミ
ドである。
【0010】(a)ポリアミド形成性成分としては具体
的にはω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、
ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−ア
ミノカプリン酸、および11−アミノウンデカン酸、1
2−アミノドデカン酸などのアミノカルボン酸あるいは
カプロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタム
およびラウロラクタムなどのラクタムおよびヘキサメチ
レンジアミン−アジピン酸塩、ヘキサメチレンジアミン
−セバシン酸塩およびヘキサメチレンジアミン−イソフ
タル酸塩などのジアミン−ジカルボン酸の塩が挙げら
れ、とくにカプロラクタム、12−アミノドデカン酸、
ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩が好ましく用い
られる。
【0011】本発明で用いられる(b)ポリ(アルキレ
ンオキシド)グリコールの例としては、ポリ(エチレン
オキシド)グリコール、ポリ(1,2−プロピレンオキ
シド)グリコール、ポリ(1,3−プロピレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
コール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックまた
はランダム共重合体およびエチレンオキシドとテトラヒ
ドロフランのブロックまたはランダム共重合体、および
これらの両末端がアミノ化またはカルボキシル化したも
のなどが用いられる。これらの中でも、帯電防止性がす
ぐれる点で特にポリ(エチレンオキシド)グリコール、
およびこれの両末端をアミノ化またはカルボキシル化し
たものが好ましく用いられる。この場合ポリ(アルキレ
ンオキシド)グリコールの数平均分子量は200〜1
0,000、特に400〜6,000の範囲が重合性に
すぐれる点で好ましい。
【0012】本発明で用いられるジカルボン酸成分とし
ては、炭素原子数4〜20のものが好ましい。具体的に
はテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン
−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカル
ボン酸、ジフェニル−4,4´−ジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸およびスルホイソフタル酸ナ
トリウムのごとき芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸およびジシクロヘキシル−4,4´−ジカルボン
酸のごとき脂環族ジカルボン酸およびコハク酸、シュウ
酸、アジピン酸、セバシン酸およびドデカンジ酸(デカ
ンジカルボン酸)のごとき脂肪族ジカルボン酸などが挙
げられ、特にテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸お
よびドデカンジ酸が重合性、色調および物性の点から好
ましく用いられる。
【0013】ジアミン成分としては例えば芳香族、脂環
族、脂肪族ジアミンが挙げられる。その中で脂肪族ジア
ミンのヘキサメチレンジアミンが経済的な理由から好ま
しく用いられる。
【0014】本発明で用いる(A)ポリアミドエラスト
マーの(a)ポリアミド形成性成分/(b)ポリエーテ
ルエステル形成性成分またはポリエーテル形成性成分の
割合は10/90〜90/10(重量比)、特に20/
80〜70/30(重量比)の範囲が樹脂組成物の耐衝
撃性、帯電防止性に優れる点から好ましい。
【0015】(A)ポリアミドエラストマーの製法に関
しては特に限定されず、例えば特開昭56−65026
号公報、特開昭55−133424号公報などに開示さ
れている方法を利用することができる。
【0016】本発明における(B)スチレン系熱可塑性
樹脂とはスチレン単位を20重量%以上含む(共)重合
体、ゴム質重合体1〜80重量部にスチレン20重量%
以上含む単量体または単量体混合物99〜20重量部を
グラフト重合してなるグラフト(共)重合体およびそれ
らの混合物である。
【0017】ここで、ゴム質重合体としては、ガラス転
移温度が0℃以下のものが好適であり、具体的にはポリ
ブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、ポリスチレン−ポリブ
タジエンのブロック共重合体、およびそれらの水素添加
物、アクリル酸ブチル−ブタジエン共重合体などのジエ
ン系ゴム、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系ゴ
ム、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、エチレン−プ
ロピレン−ジエン系モノマ三元共重合体、塩素化ポリエ
チレンなどがあげられる。
【0018】(B)スチレン系熱可塑性樹脂の具体例と
しては、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ゴム質重合
体−アクリロニトリル共重合体(ABS樹脂、AES樹
脂、AAS樹脂、ACS樹脂)などが挙げられる。これ
らは2種以上用いることもできる。さらにこれらのスチ
レンの一部、および/またはアクリロニトリルの一部ま
たは全部をα−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−t−ブチルスチレン、不飽和ジカルボン酸無水物、
(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、プロピル、n−
ブチルなどのエステル化合物、マレイミド、N−メチル
マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェ
ニルマレイミドなどのマレイミド系単量体などのスチレ
ンと共重合可能なビニル系単量体に置換されているもの
も含まれる。
【0019】ここで、スチレン系熱可塑性樹脂として
は、特にゴム変性ポリスチレン(HI−PS)、ABS
樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、MBS樹
脂などが好ましく用いられる。その場合、ゴム質重合体
は樹脂組成物中に通常、40重量%以下、好ましくは3
0重量%以下である。40重量%を越える場合は樹脂組
成物が柔軟になり好ましくない。
【0020】(B)スチレン系熱可塑性樹脂の製造法に
も制限はなく、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、
塊状−懸濁重合法などの通常の方法を用いることができ
る。
【0021】本発明において用いる(C)カルボキシル
基、エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ポリアル
キレンオキシド基またはそれらの誘導体から選ばれた少
なくとも一種の官能基を含有する変性ビニル系重合体
(以下、変性ビニル系重合体と略称する)としては、一
種または二種以上のビニル系単量体を重合または共重合
して得られる構造を有し、かつ分子中にカルボキシル
基、エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ポリアル
キレンオキシド基またはそれらの誘導体から選ばれた少
なくとも一種の官能基を有する重合体である。これらの
官能基を含有する化合物の含有量に関しては、制限され
ないが、特に変性ビニル系重合体100重量部当り0.
1〜20重量%、特に0.1〜10重量%の範囲が好ま
しい。
【0022】通常は、変性ビニル系重合体の1分子中に
実質的に平均一種以上の上記官能基を含有すれば、本発
明の効果が効果的に発揮される。
【0023】(C)変性ビニル系重合体中にカルボキシ
ル基を導入する方法は特に制限はないが、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン酸モノエチル
エステル、無水マレイン酸、フタル酸およびイタコン酸
などのカルボキシル基または無水カルボキシル基を有す
るビニル系単量体を所定のビニル系単量体と共重合する
方法、γ,γ´−アゾビス(γ−シアノバレイン
酸)、α,α´−アゾビス(α−シアノエチル)−p−
安息香酸および過酸化サクシン酸などのカルボキシル基
を有する重合開始剤および/またはチオグリコール酸、
α−メルカプトプロピオン酸、β−メルカプトプロピオ
ン酸、α−メルカプト−イソ酪酸および2,3または4
−メルカプト安息香酸などのカルボキシル基を有する重
合度調節剤を用いて、所定のビニル系重合体を(共)重
合する方法およびメタクリル酸メチルやアクリル酸メ
チルなどの(メタ)アクリル酸エステル系単量体と芳香
族ビニル系単量体、必要に応じてシアン化ビニル系単量
体との共重合体をアルカリによってケン化する方法など
を用いることができる。
【0024】エポキシ基を導入する方法においても特に
制限はないが、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸
グリシジル、アリルグリシジルエーテル、スチレン−p
−グリシジルエーテル、p−グリシジルスチレンなどを
所定のビニル系単量体と共重合する方法などを用いるこ
とができる。
【0025】またアミノ基を導入する方法についても特
に制限はないが、例えば次式(I)
【0026】
【化1】
【0027】(ただし、式中Rは水素、メチル基、エ
チル基を表わし、Rは水素、炭素原子数1〜12のア
ルキル基、炭素原子数2〜12のアルカノイル基、炭素
原子数6〜12フェニル基またはシクロアルキル基ある
いはそれらの誘導体類を示す。)で表わされるアミノ基
または置換アミノ基の少なくとも一種の官能基を有する
ビニル系単量体を所定のビニル系単量体と共重合する方
法などを用いることができる。
【0028】ここでアミノ基または置換アミノ基の少な
くとも一種の官能基を有するビニル系単量体の具体例と
してはアクリル酸アミノエチル、アクリル酸プロピルア
ミノエチル、メタクリル酸メチルアミノエチル、メタク
リル酸エチルアミノプロピル、メタクリル酸フェニルア
ミノエチルおよびメタクリル酸シクロヘキシルアミノエ
チルなどのアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエ
ステル系誘導体類、N−ビニルジエチルアミンおよびN
−アセチルビニルアミンなどのビニルアミン系誘導体
類、アリルアミン、メタアリルアミンおよびN−メチル
アリルアミンなどのアリルアミン系誘導体類、アクリル
アミド、メタクリルアミドおよびN−メチルアクリルア
ミド、ブトキシメチルアクリルアミド、N−プロピルメ
タクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド系誘導体
およびp−アミノスチレンなどのアミノスチレン類など
が挙げられる。
【0029】ヒドロキシル基を導入する方法についても
特に制限はないが、例えばアクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシ
プロピル、アクリル酸2,3,4,5,6−ペンタヒド
ロキシヘキシル、メタクリル酸2,3,4,5,6−ペ
ンタヒドロキシヘキシル、アクリル酸2,3,4,5−
テトラヒドロキシペンチル、メタクリル酸2,3,4,
5−テトラヒドロキシペンチル、3−ヒドロキシ−1−
プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−ヒ
ドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2
−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペ
ン、シス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、トランス−
5−ヒドロキシ−2−ペンテン、4−ヒドロキシ−2−
ブテンなどを所定のビニル系単量体と共重合する方法な
どを用いることができる。
【0030】またポリアルキレンオキシド基を導入する
方法についても特に制限はないが、例えば、(1)次式
(II)、(III)
【0031】
【化2】
【0032】(ただし、式中、Rは水素または炭素原
子数1〜4のアルキル基、Rは、炭素原子数2〜6の
アルキル基、Rは水素または炭素原子数1〜6のアル
キル基を示し、nは2〜500を示す。)で表わされる
ポリアルキレンオキシド基を含有するビニル系単量体を
所定のビニル系単量体と共重合する方法を用いることが
できる。
【0033】具体的な例としては、ポリエチレングリコ
ールアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレ
ート、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールアクリレ
ート、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールメタクリ
レート、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールア
クリレート、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコー
ルメタクリレート、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グ
リコールメタクリレート、メトキシポリエチレングリコ
ールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート、メトキシポリ(プロピレンオキシド)グ
リコールアクリレート、メトキシポリ(プロピレンオキ
シド)グリコールメタクリレート、メトキシポリ(テト
ラメチレンオキシド)グリコールメタクリレート、エト
キシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシポ
リエチレングリコールメタクリレート、エトキシポリ
(プロピレンオキシド)グリコールアクリレート、ポリ
エチレングリコールアクリルアミド、ポリエチレングリ
コールメタクリルアミド、ポリ(プロピレンオキシド)
グリコールアクリルアミド、ポリ(プロピレンオキシ
ド)グリコールメタクリルアミド、ポリ(テトラメチレ
ンオキシド)グリコールアクリルアミド、ポリ(テトラ
メチレンオキシド)グリコールメタクリルアミド、メト
キシポリエチレングリコールアクリルアミド、メトキシ
ポリエチレングリコールメタクリルアミド、メトキシポ
リ(プロピレンオキシド)グリコールアクリルアミド、
メトキシポリ(プロピレンオキシド)グリコールメタク
リルアミド、メトキシポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコールメタクリルアミドなどが挙げられる。
【0034】また、(2)アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸などを所望のビ
ニル系単量体と共重合する方法などによって得られるカ
ルボキシル基を含有するビニル系重合体と片末端がアル
キルエーテルのポリアルキレンオキシドグリコールとの
エステル反応を高温で常圧または減圧下で行なう方法も
用いることができる。
【0035】ここで用いる片末端がアルキルエーテルの
ポリ(アルキレンオキシド)グリコールとは、例えばメ
トキシポリエチレングリコール、メトキシポリ(1,2
−プロピレンオキシド)グリコール、メトキシポリ
(1,3−プロピレンオキシド)グリコール、メトキシ
ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、メトキシ
ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、メトキシ
ポリ(エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロッ
クまたはランダム共重合体)およびメトキシ(エチレン
オキシドとテトラヒドロフランのブロックまたはランダ
ム共重合体)などが挙げられる。片末端がアルキレンエ
ーテルのポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平
均分子量は通常、75〜20,000の範囲で用いられ
る。
【0036】(C)変性ビニル系重合体の重合に用いら
れるビニル系単量体については特に制限はなく、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンな
どの芳香族ビニル系単量体、アクリロニトリル、メタク
リロニトリルなどのシアン化ビニル系単量体、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、
アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステル系
単量体、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミドなど
のマレイミド系単量体、エチレン、プロピレンなどのオ
レィン系単量体および塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジ
エンなどのビニル系単量体から一種または二種以上を目
的に合わせて選んで用いることができる。特に、スチレ
ンなどの芳香族ビニル系単量体、メタクリル酸メチルな
どの(メタ)アクリル酸エステル系単量体、アクリロニ
トリル等のシアン化ビニル系単量体、N−フェニルマレ
イミドなどのマレイミド系単量体が好ましい。
【0037】なお、必要によってはポリブタジエン、ア
クリロニトリル/ブタジエン共重合体(NBR)、スチ
レン/ブタジエン共重合体(SBR)、ポリアクリル酸
ブチルおよびエチレン/プロピレン/ジエン系ゴムなど
のゴム状重合体を上記のビニル系単量体と併せて用いる
こともできる。
【0038】また、官能基の導入方法は上記の種々の方
法を任意に併せて用いることもできる。
【0039】(C)変性ビニル系重合体の製造法にも特
に制限はなく、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、
乳化重合法、塊状−懸濁重合法などの通常の方法を用い
ることができる。
【0040】本発明における(A)ポリアミドエラスト
マー、(B)スチレン系熱可塑性樹脂および(C)変性
ビニル系重合体の割合は(A)成分と(B)成分および
(C)成分の合計量100重量部に対し、(A)成分が
1〜40重量部、好ましくは4〜30重量部、(B)成
分が99〜5重量部、好ましくは95〜20重量部およ
び(C)成分が0〜50重量部、好ましくは1〜40重
量部である。
【0041】(A)ポリアミドエラストマーが1重量部
未満では樹脂組成物の帯電防止性が不足し、40重量部
を越える場合は樹脂組成物が柔軟になり、機械的特性が
劣るため好ましくない。(B)スチレン系熱可塑性樹脂
の配合量が5重量部未満では、耐衝撃性が悪く、99重
量部を越える場合は帯電防止性が悪くなり実用的でな
い。
【0042】本発明における(D)の金属化合物の金属
としては、アルカリ土類金属、遷移金属およびアルミニ
ウム金属から選ばれた金属があり、具体的にはBe、M
g、Ca、Sr、Ba、Ra、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al等が選ば
れ、特にCa、Mg、Zn、Alが好ましい。
【0043】一方、上記の金属と塩を形成する基として
は、硝酸、硫酸、塩素酸、炭酸、リン酸、ホウ酸、ハロ
ゲン、水酸、酸素などが挙げられ、これらのうちで、水
酸、酸素、炭酸が好ましい。
【0044】具体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸アルミニウム、炭酸バリウム、炭酸ベリウ
ム、炭酸チタン、炭酸亜鉛、炭酸ニッケル、炭酸銅、炭
酸マンガン、炭酸鉄およびその塩基性炭酸金属塩、水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化アル
ミニウム、酸化アルミニウムなどが挙げられる。中でも
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムおよびその塩基性炭
酸金属塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸
化カルシウム、酸化マグネシウムが特に金属の耐蝕性に
すぐれる点で好ましい。
【0045】上記の金属化合物は一種または二種以上使
用することができる。
【0046】(D)金属化合物の粒子径は特に制限され
ないが、本発明の目的を効果的に発揮させる上で、平均
粒子径が10μm以下、特に5μm以下が好ましい。特
に炭酸金属塩を用いる場合には、さらに2.0μm以
下、特に1.0μm以下であることが好ましい。
【0047】
【0048】本発明における(D)金属化合物の添加量
は(A)ポリアミドエラストマーと(B)スチレン系熱
可塑性樹脂および(C)変性ビニル系重合体の合計量
((A)+(B)+(C)=100重量部)に対し、
0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部
の範囲である。
【0049】添加量が0.01重量部未満では金属の耐
蝕性が悪く、10重量部をこえると組成物の耐衝撃性が
著しく低下するので好ましくない。
【0050】本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては
特に制限はなく、例えば(A)ポリアミドエラストマ
ー、(B)スチレン系熱可塑性樹脂、(C)変性ビニル
系重合体および(D)金属化合物の混合物をバンバリー
ミキサー、ロール、エクストルーダーなどで溶融混練す
ることによって製品化される。
【0051】本発明の樹脂組成物は本発明の樹脂組成物
と相溶性のある他の熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネ
ート、ポリフェニレンエーテル、ポリグルタルイミド、
ポリシクロヘキシレンテレフタレートなどを混合して耐
衝撃性、耐熱性の改良を、ポリオレフィン、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどを
混合して耐薬品性の改良を、ポリアミドなどを混合して
耐薬品性、金属の耐蝕性の改良を、塩化ビニル樹脂など
を混合して難燃性の改良をすることができる。また、ス
ルホン酸の金属塩やアニオン系、カチオン系および非イ
オン系の界面活性剤などの帯電防止剤を添加して帯電防
止性を一層向上させることも可能であり、さらに必要に
応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種安定剤、顔
料、染料、滑剤および可塑剤、難燃剤などを添加するこ
ともできる。
【0052】本発明の熱可塑性樹脂組成物はビデオテー
プのハウジングに使用される
【0053】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下、実施例および比較例を挙げて説明する。なお、最終
的に得られた樹脂組成物は射出成形法によって成形され
た後、下記の試験法により諸物性を測定した。
【0054】アイゾット衝撃試験:ASTM D256
−56 曲げ弾性率:ASTM D790 表面固有抵抗値:2mm×40mmφ円板を用い、室
温23℃、湿度50%RH雰囲気下で測定した。測定に
は東亜電波工業(株)製の超絶縁抵抗計SM−10型を
用いた。
【0055】金属の耐蝕性:8mm×18mmのニッケ
ル箔を20mm×20mm×15mmの蓋付でかつ側面
および蓋に6mmφの穴のあいた金属の耐蝕性を測定す
べき組成物を成形した容器に入れ、これを約3ppmの
塩化水素を含むデシケーター中に23℃、8時間放置し
た後、ニッケル箔の表面を光学顕微鏡で観察した。ニッ
ケル箔の表面が◎:極めて良好、○:良好、△:腐蝕、
×:著しく腐蝕を判定基準とした。
【0056】また実施例中の部数および%はそれぞれ重
量部および重量%を示す。
【0057】参考例 (1)(A)ポリアミドエラストマーの調製 A−1:カプロラクタム40.0部、数平均分子量が1
000のポリエチレングリコール53.1部およびテレ
フタル酸9.2部を“イルガノックス”1098(酸化
防止剤)0.2部および三酸化アンチモン触媒0.1部
とともにヘリカルリボン攪拌翼を備えた反応容器に仕込
み、窒素置換して260℃で60分間加熱攪拌して透明
な均質溶液とした後、260℃、0.5mmHg以下の
条件で4時間重合し、粘ちょうで透明なポリマを得た。
【0058】ポリマを冷却ベルト上にガット状に吐出
し、ペレタイズすることによって、ペレット状のポリエ
ーテルエステルアミド(A−1)を調製した。
【0059】A−2:数平均分子量が4000のポリエ
チレングリコールにアクリロニトリルを反応させ、さら
に水素添加反応を行なうことにより、両末端がアミノ基
であるポリエチレングリコールジアミンを得た。これと
テレフタル酸とを常法により塩反応を行ない、ポリエチ
レングリコールジアンモニウムテレフタレートの40%
溶液を得た。
【0060】濃縮罐に上記40%のポリエチレングリコ
ールジアンモニウムテレフタレート水溶液を120部、
40%ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート水溶液
16部を投入し、常圧で内温が110℃になるまで約2
時間加熱し、80%濃度に濃縮した。続いて重合罐に上
記濃縮溶液を移行し、重合罐内に窒素を流しながら加熱
を開始した。
【0061】内温が120℃になった時点で、所定量の
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリ(3,5−ジ−t−ブ
チルヒドロキシベンジル)ベンゼンを10部添加し、攪
拌を開始して内温が245℃になるまで昇温した。24
5℃で18時間加熱し重合を完結させた。
【0062】以降はA−1と同様にしてペレット状のポ
リエーテルアミド(A−2)を調製した。
【0063】(2)(B)スチレン系熱可塑性樹脂の調
製 (b1)グラフト共重合体 B−1:ポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径0.2
5μ、ゲル含率80%)60部(固形分換算)の存在下
でスチレン72%、アクリロニトリル28%からなる単
量体混合物40部を乳化重合した。
【0064】得られたグラフト共重合体は硫酸で凝固
し、苛性ソーダで中和、洗浄、濾過、乾燥してパウダー
状のグラフト共重合体(B−1)を調製した。
【0065】B−2:B−1で使用したポリブタジエン
ラテックス40部(固形分換算)の存在下でメタクリル
酸メチル72%、スチレン24%、アクリロニトリル4
%からなる単量体混合物60部を乳化重合した跡、B−
1と同様にしてパウダー状のグラフト共重合体(B−
2)を調製した。
【0066】B−3:ジエンNF35A(旭化成(株)
製)10部をスチレン90部に溶解した後、塊状重合し
てグラフト重合体(B−3)を調製した。
【0067】(b2)共重合体 b−1:スチレン72部、アクリロニトリル28部を懸
濁重合して共重合体(b−1)を調製した。
【0068】b−2:メタクリル酸メチル72部、スチ
レン24部、アクリロニトリル4部を懸濁重合して共重
合体(b−2)を調製した。
【0069】b−3:スチレン50部、N−フェニルマ
レイミド30部、アクリロニトリル20部を乳化重合し
て、共重合体(b−3)を調製した。
【0070】(3)(C)変性ビニル系重合体の調製 C−1:スチレン68部、アクリロニトリル27部、メ
タクリル酸5部を懸濁重合して変性ビニル系重合体(C
−1)を調製した。
【0071】C−2:メタクリル酸メチル67部、スチ
レン21部、アクリロニトリル4部、メタクリル酸5部
を懸濁重合して変性ビニル系重合体(C−2)を調製し
た。
【0072】C−3:スチレン70部、アクリロニトリ
ル25部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル5部を懸
濁重合して変性ビニル系重合体(C−3)を調製した。
【0073】C−4:スチレン69部、アクリロニトリ
ル30部、グリシジルメタクリレート1部を懸濁重合し
て変性ビニル系重合体(C−4)を調製した。
【0074】C−5:スチレン70部、アクリロニトリ
ル25部、メタクリルアミド5部を乳化重合して変性ビ
ニル系重合体(C−5)を調製した。
【0075】C−6:スチレン95部、メタクリル酸5
部を懸濁重合して変性ビニル系重合体(C−6)を調製
した。
【0076】(4)(D)無機金属化合物 D−1:水酸化カルシウム(片山化学(株)製)を使用
した。
【0077】D−2:水酸化マグネシウム(片山化学
(株)製)を使用した。
【0078】D−3:酸化マグネシウム(KM−3協和
化学(株)製)を使用した。
【0079】D−4:チオシアン酸カリウム(片山化学
(株)製)を使用した。
【0080】D−5:炭酸カルシウム(カルファイン2
00、丸尾カルシウム(株)製)を使用した。
【0081】D−6:炭酸マグネシウム(片山化学
(株)製)を使用した。
【0082】D−7:塩基性炭酸マグネシウム(片山化
学(株)製)を使用した。
【0083】実施例1〜16 参考例で調製した(A)ポリアミドエラストマー、
(B)スチレン系熱可塑性樹脂;(b1)グラフト共重
合体、(b2)共重合体、(C)変性ビニル系重合体お
よび(D)金属化合物(D−1〜D−4)を表1に示し
た配合比で混合し、ベント付き40mmφ押出機で樹脂
温度220℃で溶融混練、押出しを行なうことによっ
て、ペレット状のポリマを製造した。
【0084】次いで射出成形機により、シリンダー温度
230℃、金型温度60℃で試験片を成形し、各物性を
測定した。表面固有抵抗値は射出成形した厚さ2mmの
円板を用い、次の条件で測定した。
【0085】(1)成形直後、洗剤“ママレモン”(ラ
イオン油脂(株)製)水溶液で洗浄し、続いて蒸留水で
十分洗浄してから表面の水分を取り除いた後、50%R
H、23℃で24時間調湿して測定した。
【0086】(2)成形後、50%RH、23℃中に1
00日間放置した後、洗剤“ママレモン”水溶液で洗浄
し、続いて蒸留水で十分洗浄してから表面の水分を取り
除いた後、50%RH、23℃で24時間調湿して測定
した。
【0087】金属の耐蝕性測定用容器は射出成形機によ
り、シリンダー温度230℃、金型温度40℃の条件で
成形を行なった。測定結果を表2に示した。
【0088】比較例1〜7 参考例で調製した(A)ポリアミドエラストマー、
(B)スチレン系熱可塑性樹脂;(b1)グラフト共重
合体、(b2)共重合体、(C)変性ビニル系重合体お
よび(D)金属化合物(D−1〜D−4)を表1に示し
た配合比で混合し、実施例1と同様の方法で各物性を測
定した。測定結果を表2に示した。なお表2、4では
(D)金属化合物を無機金属塩(D)と記載してある。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】実施例17〜29、比較例8〜13 参考例で調製した(A)ポリアミドエラストマー、
(B)スチレン系熱可塑性樹脂;(b1)グラフト共重
合体、(b2)共重合体、(C)変性ビニル系重合体お
よび(D)金属化合物(D−5〜D−7)を表3に示し
た配合比で混合し、実施例1と同様の方法で各物性を測
定した。測定結果を表4に示した。
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】表2、4の結果から次のことが明らかであ
る。本発明の樹脂組成物(実施例1〜29)はいずれも
衝撃強度、曲げ弾性率に代表される機械的特性と金属の
耐蝕性が均衡してすぐれ、かつ低い表面固有抵抗値を有
している。しかも表面洗浄や経時変化によっても抵抗値
はほとんど変化せず、すぐれた永久帯電防止性を発揮す
る。
【0095】すなわち、本発明の樹脂組成物はすぐれた
機械的特性、金属の耐蝕性および永久帯電防止性を兼備
する。
【0096】一方、金属化合物(D)の配合量が0.0
1重量部未満の場合(比較例1、2、8、13)は金属
の耐蝕性が悪く、10重量部を越える場合(比較例3、
9)は衝撃強度が著しく低くなり、望ましい樹脂組成物
を得ることができない。また、本発明で用いる以外の
属化合物を用いた場合(比較例7)は金属の耐蝕性が改
善されない。また、ポリアミドエラストマーの配合量が
1重量部未満の場合(比較例4、10、11)は抵抗値
が高く、帯電防止性が劣り、かつ金属の耐蝕性が悪く、
40重量部を越える場合(比較例6、12)は曲げ弾性
率が劣るので好ましくない。 (B)スチレン系熱可塑性樹脂の配合量が5重量部未満
の場合(比較例5)は衝撃強さが悪くなり好ましくな
い。
【0097】また、ポリアミドエラストマーの配合量が
1重量部未満の場合(比較例4、10、11)は抵抗値
が高く、帯電防止性が劣り、かつ金属の耐蝕性が悪く、
40重量部を越える場合(比較例6、12)は曲げ弾性
率が劣るので好ましくない。
【0098】(B)スチレン系熱可塑性樹脂の配合量が
5重量部未満の場合(比較例5)は衝撃強さが悪くなり
好ましくない。
【0099】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物はすぐれた
永久帯電防止性、耐衝撃性などの機械的特性、金属の耐
蝕性を示す。
【0100】本発明により、金属の耐蝕性を兼備した永
久帯電防止性を有するビデオテープのハウジング用熱可
塑性樹脂組成物を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 25/04 77:00 57:00)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリアミドエラストマー1〜40重
    量部と(B)スチレン系熱可塑性樹脂99〜5重量部お
    よび(C)カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、ヒ
    ドロキシル基、ポリアルキレンオキシド基またはそれら
    の誘導体から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有す
    る変性ビニル系重合体0〜50重量部の合計量((A)
    +(B)+(C)=100重量部)に対し、(D)無機
    非アルカリ金属塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
    ウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、酸化カルシウ
    ム、酸化マグネシウムおよび酸化亜鉛から選ばれた金属
    化合物0.01〜10重量部を配合してなるビデオテー
    プのハウジング用熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(D)成分が炭酸非アルカリ金属塩である
    請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】炭酸非アルカリ金属塩が炭酸のアルカリ土
    類金属塩である請求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】(D)成分が酸化マグネシウム、酸化カル
    シウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムから選
    ばれるものである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
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