JP2661625B2 - きのこ種菌接種装置 - Google Patents
きのこ種菌接種装置Info
- Publication number
- JP2661625B2 JP2661625B2 JP3264139A JP26413991A JP2661625B2 JP 2661625 B2 JP2661625 B2 JP 2661625B2 JP 3264139 A JP3264139 A JP 3264139A JP 26413991 A JP26413991 A JP 26413991A JP 2661625 B2 JP2661625 B2 JP 2661625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- container
- opening
- closing
- air cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
- Closing Of Containers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこ種菌接種装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置はターンテーブル
と、蓋開放装置と、蓋閉塞装置と、種菌接種装置と、供
給コンベヤとを備えており、きのこ種菌の根付けに際
し、菌床が収納され蓋で密封された複数の栽培容器を作
業者がコンテナから1個ずつ取り出して供給コンベヤに
供給する。これにより、ターンテーブル上に供給された
栽培容器が円周に沿って移動する過程において先ず蓋開
放装置により蓋が開放され、次いで種菌充填装置により
栽培容器内に種菌が充填され、この後蓋閉塞装置により
蓋による密封が行われ、搬出コンベヤにて搬出される。
このようにして搬出された栽培容器を作業者が1個ずつ
コンテナに収納し、所定量を収納したコンテナを栽培棚
に格納するものであった。しかし、この装置においては
作業者が栽培容器をコンテナから1個ずつ供給コンベヤ
に供給し、かつ根付けされた栽培容器を搬出コンベヤか
ら1個ずつコンテナに収納しなければならず作業効率が
悪いという問題があった。
と、蓋開放装置と、蓋閉塞装置と、種菌接種装置と、供
給コンベヤとを備えており、きのこ種菌の根付けに際
し、菌床が収納され蓋で密封された複数の栽培容器を作
業者がコンテナから1個ずつ取り出して供給コンベヤに
供給する。これにより、ターンテーブル上に供給された
栽培容器が円周に沿って移動する過程において先ず蓋開
放装置により蓋が開放され、次いで種菌充填装置により
栽培容器内に種菌が充填され、この後蓋閉塞装置により
蓋による密封が行われ、搬出コンベヤにて搬出される。
このようにして搬出された栽培容器を作業者が1個ずつ
コンテナに収納し、所定量を収納したコンテナを栽培棚
に格納するものであった。しかし、この装置においては
作業者が栽培容器をコンテナから1個ずつ供給コンベヤ
に供給し、かつ根付けされた栽培容器を搬出コンベヤか
ら1個ずつコンテナに収納しなければならず作業効率が
悪いという問題があった。
【0003】そこで、栽培容器を収納したコンテナを供
給コンベヤにより種菌接種対応位置に供給することによ
りコンテナに収納された状態で栽培容器に種菌が充填さ
れるようにしたものが特開平1−174311号公報で
提案されている。これは供給コンベヤによりコンテナを
種菌接種対応位置に供給し、コンテナ内の複数の栽培容
器に対して、蓋開放、種菌充填、蓋閉塞を順次行い、こ
の後コンテナを搬出コンベヤにより搬出するものであ
り、コンテナから栽培容器を1個ずつ出し入れする作業
を省略することができる。
給コンベヤにより種菌接種対応位置に供給することによ
りコンテナに収納された状態で栽培容器に種菌が充填さ
れるようにしたものが特開平1−174311号公報で
提案されている。これは供給コンベヤによりコンテナを
種菌接種対応位置に供給し、コンテナ内の複数の栽培容
器に対して、蓋開放、種菌充填、蓋閉塞を順次行い、こ
の後コンテナを搬出コンベヤにより搬出するものであ
り、コンテナから栽培容器を1個ずつ出し入れする作業
を省略することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のように
コンテナ収容状態の栽培容器に種菌を充填するものにお
いては、コンテナに対する栽培容器の収納位置がばらつ
きやすいため、種菌接種位置に供給された栽培容器の蓋
と蓋開閉装置との相対関係がずれやすいものである。し
かし、前記従来技術においては吸盤を蓋上面に対して垂
直に進退させて蓋を吸着状態で開閉するように構成して
いるため、蓋と吸盤との相対位置がずれた場合に蓋上面
に対する吸盤の吸着力が弱くなりやすく動作が不安定に
なるという問題があった。また、栽培容器の蓋上面には
菌床になるおが屑等や種菌が付着することがあり、この
場合にも吸盤が付着しにくく動作が不安定になるもので
あった。また、このような吸盤による吸着動作の欠点を
解消するものとして例えば蓋の両側方から一対の挟付爪
により挟付けるようにして蓋の開閉を行うことが考えら
れる。そしてこの挟付爪を用いる場合では、蓋におが屑
等や種菌が付着していても挟付爪間に蓋を保持して蓋開
閉動作を良好に行うことができるが、丸い蓋をその側方
から一対の挟付爪により挟んで保持するため、挟まれた
蓋が蓋開閉位置への進退動作中に挟付爪間にて回転ある
いは位置ずれを生じる虞があり、特に蓋開閉動作の高速
化を図る場合その位置ずれが生じ易くなり、その後の蓋
閉塞動作が不安定になることが懸念される。
コンテナ収容状態の栽培容器に種菌を充填するものにお
いては、コンテナに対する栽培容器の収納位置がばらつ
きやすいため、種菌接種位置に供給された栽培容器の蓋
と蓋開閉装置との相対関係がずれやすいものである。し
かし、前記従来技術においては吸盤を蓋上面に対して垂
直に進退させて蓋を吸着状態で開閉するように構成して
いるため、蓋と吸盤との相対位置がずれた場合に蓋上面
に対する吸盤の吸着力が弱くなりやすく動作が不安定に
なるという問題があった。また、栽培容器の蓋上面には
菌床になるおが屑等や種菌が付着することがあり、この
場合にも吸盤が付着しにくく動作が不安定になるもので
あった。また、このような吸盤による吸着動作の欠点を
解消するものとして例えば蓋の両側方から一対の挟付爪
により挟付けるようにして蓋の開閉を行うことが考えら
れる。そしてこの挟付爪を用いる場合では、蓋におが屑
等や種菌が付着していても挟付爪間に蓋を保持して蓋開
閉動作を良好に行うことができるが、丸い蓋をその側方
から一対の挟付爪により挟んで保持するため、挟まれた
蓋が蓋開閉位置への進退動作中に挟付爪間にて回転ある
いは位置ずれを生じる虞があり、特に蓋開閉動作の高速
化を図る場合その位置ずれが生じ易くなり、その後の蓋
閉塞動作が不安定になることが懸念される。
【0005】そこで本発明は栽培容器に対する蓋開閉動
作を安定して行うことができ、かつ蓋開閉動作の高速化
が可能なきのこ種菌接種装置を提供することを目的とす
る。
作を安定して行うことができ、かつ蓋開閉動作の高速化
が可能なきのこ種菌接種装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は栽培容器の蓋を
開閉する蓋開閉装置と、この蓋開閉装置により蓋が開放
された栽培容器に種菌を充填する種菌充填装置とを有す
るきのこ種菌接種装置において、前記蓋開閉装置は前記
蓋をその上面および下面から挟着可能な可動挟着部材お
よび固定挟着部材と、前記可動挟着部材を進退し両挟着
部材間に蓋の挟着および解除を行う挟着部材開閉手段
と、前記両挟着部材および挟着部材開閉手段を栽培容器
の蓋開閉位置に対して進退させる進退動作手段とを備え
たものである。
開閉する蓋開閉装置と、この蓋開閉装置により蓋が開放
された栽培容器に種菌を充填する種菌充填装置とを有す
るきのこ種菌接種装置において、前記蓋開閉装置は前記
蓋をその上面および下面から挟着可能な可動挟着部材お
よび固定挟着部材と、前記可動挟着部材を進退し両挟着
部材間に蓋の挟着および解除を行う挟着部材開閉手段
と、前記両挟着部材および挟着部材開閉手段を栽培容器
の蓋開閉位置に対して進退させる進退動作手段とを備え
たものである。
【0007】
【作用】上記構成によって、挟着部材開閉手段により可
動挟着部材が蓋に向かって進み両挟着部材の間に蓋を挟
着固定し、この状態で両挟着部材が進退動作手段により
後退して蓋開放動作を完了する。種菌充填後、進退動作
手段により蓋挟着状態の両挟着部材が蓋開閉位置に前進
して蓋を閉塞し、この後挟着部材開閉手段により両挟着
部材による挟着を解除して蓋閉塞動作を完了する。
動挟着部材が蓋に向かって進み両挟着部材の間に蓋を挟
着固定し、この状態で両挟着部材が進退動作手段により
後退して蓋開放動作を完了する。種菌充填後、進退動作
手段により蓋挟着状態の両挟着部材が蓋開閉位置に前進
して蓋を閉塞し、この後挟着部材開閉手段により両挟着
部材による挟着を解除して蓋閉塞動作を完了する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1乃至図15に示すように機枠1の略全長
にわたり移送コンベヤ2が設けられいる。この移送コン
ベヤ2は図示しない操作スイッチにより、始動、停止が
可能であると共に、後述する容器検出信号により停止
し、かつ蓋閉塞信号により始動するようになっている。
また、移送コンベヤ2は機枠1の移送終端側に複数の従
動スプロッケト3が軸支され、移送終端側に複数の駆動
スプロッケト4が軸支され、各スプロッケト3,4間に
エンドレスのチェーン5が平行に渡されており、前記駆
動スプロッケト4にはモータ6からの回転力が伝達され
るようになっている。そして、菌床が収納され蓋7が密
封された栽培容器8を例えば縦列4個、横列4個収納し
たプラスチック製のコンテナ9を移送始端側における移
送コンベヤ2のチェーン5上に載せ、移送コンベヤ2を
始動させるとチェーン5の走行によってコンテナ9を移
送終端に向かって移送できるようになっている。
説明する。図1乃至図15に示すように機枠1の略全長
にわたり移送コンベヤ2が設けられいる。この移送コン
ベヤ2は図示しない操作スイッチにより、始動、停止が
可能であると共に、後述する容器検出信号により停止
し、かつ蓋閉塞信号により始動するようになっている。
また、移送コンベヤ2は機枠1の移送終端側に複数の従
動スプロッケト3が軸支され、移送終端側に複数の駆動
スプロッケト4が軸支され、各スプロッケト3,4間に
エンドレスのチェーン5が平行に渡されており、前記駆
動スプロッケト4にはモータ6からの回転力が伝達され
るようになっている。そして、菌床が収納され蓋7が密
封された栽培容器8を例えば縦列4個、横列4個収納し
たプラスチック製のコンテナ9を移送始端側における移
送コンベヤ2のチェーン5上に載せ、移送コンベヤ2を
始動させるとチェーン5の走行によってコンテナ9を移
送終端に向かって移送できるようになっている。
【0009】機枠1の略中央には栽培容器8が適正な種
菌接種位置Aに到達したことを検知する光電スイッチ等
からなる容器検知センサ10が栽培容器8の首部11の高さ
に対応して設けられており、また機枠1の右側長手方向
には種菌接種対応位置のコンテナ9の右側部に対応して
長板状のコンテナ用固定位置決め部材12が固設され、機
枠1の左側部に対応する位置で長板状のコンテナ用可動
位置決め部材13が進退可能に設けられ、この可動位置決
め部材13は複数のエアシリンダ14によってコンテナ9の
左側部に向かって進退動作するようになっている。ま
た、前記容器検知センサ10からの検知信号に基づき移送
コンベヤ2が停止し、可動位置決め部材13が進退動作す
る。
菌接種位置Aに到達したことを検知する光電スイッチ等
からなる容器検知センサ10が栽培容器8の首部11の高さ
に対応して設けられており、また機枠1の右側長手方向
には種菌接種対応位置のコンテナ9の右側部に対応して
長板状のコンテナ用固定位置決め部材12が固設され、機
枠1の左側部に対応する位置で長板状のコンテナ用可動
位置決め部材13が進退可能に設けられ、この可動位置決
め部材13は複数のエアシリンダ14によってコンテナ9の
左側部に向かって進退動作するようになっている。ま
た、前記容器検知センサ10からの検知信号に基づき移送
コンベヤ2が停止し、可動位置決め部材13が進退動作す
る。
【0010】機枠1の略中央には前記容器検知センサ10
で検知された横一列の栽培容器8をセンタを出すように
位置決めする容器用位置決め装置15が設けられている。
この容器用位置決め装置15は種菌接種位置Aを挟んで機
枠1の左右に支柱16,17が立設され、これら支柱16,17
を介して移送コンベヤ2の上方に左右方向に横支持板16
A,17Aが配設され、これら横支持板16A,17A間下部
に長板状の容器用固定位置決め部材18が縦一列の栽培容
器8の首部11左側部に対応してそれぞれ固設され、さら
に始端側の前記支柱16間上部には2本のレール19,19が
平行に横設され、これらレール19,19が挿通した摺動部
材20が移動手段たるエアシリンダ21により横方向移動可
能に設けられ、その摺動部材20の下部には移動板22が設
けられており、この移動板22に一端を固着した平面略乙
形をなす容器用可動位置決め部材23の先端が縦一列の栽
培容器8の首部11右側部に対応して設けられ、容器用可
動位置決め部材23の先端側部に栽培容器8の首部11に係
合して該容器の前後位置を規制する位置決め片24が設け
られ、この位置決め片24は、弾性を有し摩擦係数の大き
いゴムあるいは合成樹脂等から形成され、互いに角度を
なす2つの当接面24Aを有している。また、前記レール
19には、前記エアシリンダ21により移動する摺動部材20
が突き当たり、この摺動部材20の右方向の移動範囲を規
制するリング25が設けられ、このリング25に螺着したね
じ26により該リング25はレール19に固定可能に設けられ
ている。そして、前記エアシリンダ21は前記エアシリン
ダ14に設けたセンサ(図示せず)によりコンテナ9停止
後始動し、エアシリンダ21の収縮により摺動部材20がリ
ング25当接位置まで移動し、容器用可動位置決め部材23
の位置決め片24が首部11に係合して可動位置決め部材23
と固定位置決め部材18とにより栽培容器8を位置決め固
定し、後述する蓋閉塞完了信号によって可動位置決め部
材23を復帰するようになっている。
で検知された横一列の栽培容器8をセンタを出すように
位置決めする容器用位置決め装置15が設けられている。
この容器用位置決め装置15は種菌接種位置Aを挟んで機
枠1の左右に支柱16,17が立設され、これら支柱16,17
を介して移送コンベヤ2の上方に左右方向に横支持板16
A,17Aが配設され、これら横支持板16A,17A間下部
に長板状の容器用固定位置決め部材18が縦一列の栽培容
器8の首部11左側部に対応してそれぞれ固設され、さら
に始端側の前記支柱16間上部には2本のレール19,19が
平行に横設され、これらレール19,19が挿通した摺動部
材20が移動手段たるエアシリンダ21により横方向移動可
能に設けられ、その摺動部材20の下部には移動板22が設
けられており、この移動板22に一端を固着した平面略乙
形をなす容器用可動位置決め部材23の先端が縦一列の栽
培容器8の首部11右側部に対応して設けられ、容器用可
動位置決め部材23の先端側部に栽培容器8の首部11に係
合して該容器の前後位置を規制する位置決め片24が設け
られ、この位置決め片24は、弾性を有し摩擦係数の大き
いゴムあるいは合成樹脂等から形成され、互いに角度を
なす2つの当接面24Aを有している。また、前記レール
19には、前記エアシリンダ21により移動する摺動部材20
が突き当たり、この摺動部材20の右方向の移動範囲を規
制するリング25が設けられ、このリング25に螺着したね
じ26により該リング25はレール19に固定可能に設けられ
ている。そして、前記エアシリンダ21は前記エアシリン
ダ14に設けたセンサ(図示せず)によりコンテナ9停止
後始動し、エアシリンダ21の収縮により摺動部材20がリ
ング25当接位置まで移動し、容器用可動位置決め部材23
の位置決め片24が首部11に係合して可動位置決め部材23
と固定位置決め部材18とにより栽培容器8を位置決め固
定し、後述する蓋閉塞完了信号によって可動位置決め部
材23を復帰するようになっている。
【0011】機枠1には前記種菌接種位置Aの移送始端
側に位置して蓋開閉装置27が設けらている。これは機枠
1の左右に立設した各支持板28の上部にV字状のリンク
アーム29の中心が軸支され、各リンクアーム29の上端に
は取付板30の一端が略直交方向に向けて固設され、左右
取付板30間には横支持板31が渡されて固着され、この横
支持板31の下部には横一列の各栽培容器8間に対応して
逆T字形の固定挟着部材32の基端部が固設されている。
前記横支持板31と平行な固定挟着部材32下端の挟着部32
Aは蓋開閉装置27始動前の状態で栽培容器8の蓋7の下
面に間隔を置いて位置する。さらに横支持板31の上部に
は複数の挟着部材開閉手段たるエアシリンダ33を介して
該横支持板31と平行でほぼ同形の可動支持板34が設けら
れ、この可動支持板34に基端を固着されかつ各蓋7上面
の左右に対応して設けられた可動挟着部材たる挟着杆35
の先端側が横支持板31の透孔36を挿通し、この挟着杆35
の先端に栽培容器8の蓋7上面に圧接する滑り止め部材
37が設けられ、この滑り止め部材37は弾性を有し摩擦係
数の大きいゴムあるいは合成樹脂等から形成され、前記
エアシリンダ33の伸縮により可動支持板34を介して挟着
杆35の滑り止め部材37を蓋7の上面に押圧する。一方、
各リンクアーム29の下端には第1リンク片38の先端が枢
着され、この第1のリンク片38の後端が略同形の第2に
リンク片39の先端に枢着され、この第2のリンク片39の
後端が機枠1に枢着され、これら第1,2のリンク片3
8,39相互の枢着軸40にエアシリンダ41のピストン42の
先端が枢着され、そのエアシリンダ41は機枠1に枢着さ
れている。また、前記エアシリンダ41には取付板30の蓋
閉塞位置,蓋開放位置を検知する蓋閉塞位置センサ43,
蓋開放位置センサ44が設けられている。エアシリンダ41
は前記エアシリンダ21に設けたセンサ(図示せず)によ
り容器固定後作動し、そのエアシリンダ41の動作により
両リンク片38,39を介してリンクアーム29を回動し、取
付板30と同体に挟着杆35の滑り止め部剤37と固定挟着部
材32の挟着部32Aとを蓋閉塞位置と蓋開放位置とに移動
し、蓋閉塞位置センサ43および蓋開放位置センサ44はピ
ストン42のストローク位置により蓋閉塞位置および蓋開
放位置を検出するものであり、前記リンクアーム29、両
リンク片38,39、エアシリンダ41によって進退動作手段
Bを構成している。そして、容器用位置決め装置15によ
る栽培容器8の位置決め固定後、エアシリンダ21のセン
サからの信号によりエアシリンダ33が作動し、このエア
シリンダ33がストロークを残した状態で挟着杆35の滑り
止め部材37が蓋7上面を押圧し、そのエアシリンダ33に
設けたセンサ(図示せず)からの信号によりにエアシリ
ンダ41が作動して両リンク片38,39を介してリンクアー
ム29を回動し、この回動に伴いエアシリンダ33がさらに
伸長して挟着部32Aと滑り止め部材37との間に蓋7を挟
着した状態で蓋開放位置まで回動して停止し、後述する
種菌充填終了信号により蓋閉塞方向に再始動する。
側に位置して蓋開閉装置27が設けらている。これは機枠
1の左右に立設した各支持板28の上部にV字状のリンク
アーム29の中心が軸支され、各リンクアーム29の上端に
は取付板30の一端が略直交方向に向けて固設され、左右
取付板30間には横支持板31が渡されて固着され、この横
支持板31の下部には横一列の各栽培容器8間に対応して
逆T字形の固定挟着部材32の基端部が固設されている。
前記横支持板31と平行な固定挟着部材32下端の挟着部32
Aは蓋開閉装置27始動前の状態で栽培容器8の蓋7の下
面に間隔を置いて位置する。さらに横支持板31の上部に
は複数の挟着部材開閉手段たるエアシリンダ33を介して
該横支持板31と平行でほぼ同形の可動支持板34が設けら
れ、この可動支持板34に基端を固着されかつ各蓋7上面
の左右に対応して設けられた可動挟着部材たる挟着杆35
の先端側が横支持板31の透孔36を挿通し、この挟着杆35
の先端に栽培容器8の蓋7上面に圧接する滑り止め部材
37が設けられ、この滑り止め部材37は弾性を有し摩擦係
数の大きいゴムあるいは合成樹脂等から形成され、前記
エアシリンダ33の伸縮により可動支持板34を介して挟着
杆35の滑り止め部材37を蓋7の上面に押圧する。一方、
各リンクアーム29の下端には第1リンク片38の先端が枢
着され、この第1のリンク片38の後端が略同形の第2に
リンク片39の先端に枢着され、この第2のリンク片39の
後端が機枠1に枢着され、これら第1,2のリンク片3
8,39相互の枢着軸40にエアシリンダ41のピストン42の
先端が枢着され、そのエアシリンダ41は機枠1に枢着さ
れている。また、前記エアシリンダ41には取付板30の蓋
閉塞位置,蓋開放位置を検知する蓋閉塞位置センサ43,
蓋開放位置センサ44が設けられている。エアシリンダ41
は前記エアシリンダ21に設けたセンサ(図示せず)によ
り容器固定後作動し、そのエアシリンダ41の動作により
両リンク片38,39を介してリンクアーム29を回動し、取
付板30と同体に挟着杆35の滑り止め部剤37と固定挟着部
材32の挟着部32Aとを蓋閉塞位置と蓋開放位置とに移動
し、蓋閉塞位置センサ43および蓋開放位置センサ44はピ
ストン42のストローク位置により蓋閉塞位置および蓋開
放位置を検出するものであり、前記リンクアーム29、両
リンク片38,39、エアシリンダ41によって進退動作手段
Bを構成している。そして、容器用位置決め装置15によ
る栽培容器8の位置決め固定後、エアシリンダ21のセン
サからの信号によりエアシリンダ33が作動し、このエア
シリンダ33がストロークを残した状態で挟着杆35の滑り
止め部材37が蓋7上面を押圧し、そのエアシリンダ33に
設けたセンサ(図示せず)からの信号によりにエアシリ
ンダ41が作動して両リンク片38,39を介してリンクアー
ム29を回動し、この回動に伴いエアシリンダ33がさらに
伸長して挟着部32Aと滑り止め部材37との間に蓋7を挟
着した状態で蓋開放位置まで回動して停止し、後述する
種菌充填終了信号により蓋閉塞方向に再始動する。
【0012】機枠1には前記種菌接種位置Aの移送終端
側の側部に位置して種菌充填装置49が設けられている。
これは機枠1の左右に前後方向に向かうレール50を配設
しており、このレール50に沿って供給筒取付板51が前後
方向に進退可能になっている。供給筒取付板51の左右側
上部には連結杆52の一端が枢支されて連結され、この連
結杆52の他端には前記V字形のリンクアーム29と同軸で
かつ同体的に回動するリンクアーム53の端部が枢支され
て連結されている。供給筒取付板51上面には2本の垂直
なガイドレール54およびエアシリンダ55が設けられ、こ
のエアシリンダ55の動作によって平板状の昇降体56がガ
イドレール54に沿って上下動するようになっており、前
記エアシリンダ55は前記エアシリンダ41の蓋開放位置セ
ンサ44の信号により作動し、またエアシリンダ55にはそ
の上昇位置を検知するセンサ(図示せず)が設けられて
いる。昇降体56には横一列の栽培容器8に対応する4個
の種菌供給筒57が垂直に固設されている。種菌供給筒57
は本体58が漏斗形状をなして一側上端に飛散防止壁59を
突設し、その下端60は容器口に挿入可能な幅寸法で下方
に向かって拡大するテーパ状周壁部により形成されてい
る。このようにして、レール50、連結杆52、両リンクア
ーム29,53、両リンク片38,39によって、前記エアシリ
ンダ41の収縮により蓋開放動作に連動して種菌供給筒57
を容器直上対応位置に移動し蓋閉塞動作に連動して容器
非直上対応位置に移動し、またガイドレール54、エアシ
リンダ55、昇降体56によって、容器対応状態において種
菌供給筒57を容器口に挿入するように構成している。ま
た、種菌充填装置49は機枠1に固定された本体フレーム
を構成するフレーム体63を有し、このフレーム体63の上
部斜面板64には横一列の栽培容器8に対応する4個の孔
65が形成され、各孔65にはきのこ種菌bを収納した種菌
容器66を装着する挿入筒67が軸方向を傾斜させて回転可
能に配設されている。この挿入筒67は倒立状態の種菌容
器66の首部66Bが挿入する径小筒67Bと肩部66Cが当接
するテーパ部67Cとを有し、後述する装着装置によって
種菌容器66が挿入筒67に着脱自在に固定される。各挿入
筒67には相互に噛合する同一のギヤ68が固設され、一端
側のギヤ68にはモータ69により回転する駆動ギヤ70が噛
合しており、モータ69の駆動による回転力が各ギヤ68に
順々に伝達し、隣り合う挿入筒67が種菌容器66と同体的
の相互に逆方向に回転するようになっている。フレーム
体63の後側下部には前記上部斜面板64と平行な受板71が
左右方向に向けて配設されており、この上部傾斜板64と
受板71間には左右一対のレール72が渡されて固設されて
いると共に中央には送り螺子杆73が回転可能に渡されて
支持されている。前記上部傾斜板64の下部にはモータ74
が設けられ、このモータ74の回転力がチェーン75、スプ
ロケット76を介して送り螺子杆73に伝達している。前記
レール72には昇降板77が摺動可能に設けられていると共
に昇降板77に設けられた雄螺子筒78と送り螺子杆73との
螺合によって送り螺子杆73の正逆回転により昇降するよ
うになっている。昇降板77には左右一対の平行リンクア
ーム79の基端が枢着され、この平行リンクアーム79の先
端が横板80に枢着され、この横板80には各挿入筒67に対
応して掻取杆81が軸受82を介して軸支されている。この
掻取杆81は挿入筒67と同軸に設けられ、この上端にV字
形の掻取爪83が形成されている。フレーム体63の一側に
はカム板84が縦向に固設されており、このカム板84には
種菌容器66の形状に倣ったカム面85を有し、種菌容器66
の胴部66Aに合う直線カム面85Aと首部66Bに合う直線
カム面85Bと肩部66Cに合う彎曲カム面85Cとを設けて
いる。前記横板80の側端にはローラ86が回転可能に軸支
され、平行リンクアーム79をカム板84側に付勢するバネ
87によってローラ86をカム面85に圧接している。また、
横板80にはモータ88が設けられ、このモータ88の回転力
がチェーン89および駆動スプロケット90と各掻取爪83の
下端に固設された従動スプロケット91とにより各掻取爪
83に伝達されるようになっている。フレーム体63の前側
に固設された受板92には各挿入筒67に下口部と種菌供給
筒57の上口部を連通可能な4個の種菌案内部材たる種菌
案内筒93が垂直に固設され、各種菌案内筒93の下口部を
開閉する各シャッタ94の基部を一体化した連接杆95がフ
レーム体63に軸支され、この連接杆95の一端にリンクア
ーム96が固設され、このリンクアーム96には連結杆97、
リンクアーム98を介してモータ99に回転力が伝達される
ようになっている。このモータ99は前記種菌供給筒57の
下降後駆動してシャッタ94を開くと共に、前記モータ88
による掻取杆81の回転はシャッタ94の閉塞状態において
一定時間行うようになっている。また、シャッタ94の開
放をリミットスイッチLで検知するようにしている。そ
して、この掻取杆81の回転時には各挿入筒67の回転と掻
取杆81の回転時には各挿入筒67の回転と掻取杆81の上昇
も行われ、掻取杆81はこの上昇に連動してカム面85に沿
う軌跡に従い種菌容器66のセンタからこの形状に倣って
側方へと移行するようになっている。また、掻取杆81は
上昇端に達した時点で下降端まで復帰する。さらに前記
昇降体56を上下動するエアシリンダ55には該昇降体56の
上昇、すなわち種菌充填終了を検知するセンサ(図示せ
ず)が設けられ、この種菌充填終了の信号により前記蓋
開閉装置27のエアシリンダ41が伸長し、取付板30が蓋閉
塞位置に復帰するとともに、リンクアーム53が回動して
連結杆53を介して種菌供給筒57を蓋閉塞動作に連動して
容器非直上対応位置に移動する。エアシリンダ41が伸長
して該エアシリンダ41の蓋閉塞位置センサ44が取付板30
の蓋閉塞位置への復帰を検知すると、この検知信号に基
づいて予め定められたプログラムあるいは制御手段(図
示せず)により挟着杆35のエアシリンダ33が動作し、挟
着杆35の滑り止め部材37が短時間に蓋7の上面を叩くよ
うに上下動に動作して蓋7を再度押圧して上方に復帰す
るように構成している。そしてこの動作をエアシリンダ
33のセンサが検知し、この検知信号により前記容器位置
決め装置15のエアシリンダ21が作動して容器用可動位置
決め部材23を復帰し、この可動位置決め部材23の復帰を
エアシリンダ21のセンサが検知するようになっている。
側の側部に位置して種菌充填装置49が設けられている。
これは機枠1の左右に前後方向に向かうレール50を配設
しており、このレール50に沿って供給筒取付板51が前後
方向に進退可能になっている。供給筒取付板51の左右側
上部には連結杆52の一端が枢支されて連結され、この連
結杆52の他端には前記V字形のリンクアーム29と同軸で
かつ同体的に回動するリンクアーム53の端部が枢支され
て連結されている。供給筒取付板51上面には2本の垂直
なガイドレール54およびエアシリンダ55が設けられ、こ
のエアシリンダ55の動作によって平板状の昇降体56がガ
イドレール54に沿って上下動するようになっており、前
記エアシリンダ55は前記エアシリンダ41の蓋開放位置セ
ンサ44の信号により作動し、またエアシリンダ55にはそ
の上昇位置を検知するセンサ(図示せず)が設けられて
いる。昇降体56には横一列の栽培容器8に対応する4個
の種菌供給筒57が垂直に固設されている。種菌供給筒57
は本体58が漏斗形状をなして一側上端に飛散防止壁59を
突設し、その下端60は容器口に挿入可能な幅寸法で下方
に向かって拡大するテーパ状周壁部により形成されてい
る。このようにして、レール50、連結杆52、両リンクア
ーム29,53、両リンク片38,39によって、前記エアシリ
ンダ41の収縮により蓋開放動作に連動して種菌供給筒57
を容器直上対応位置に移動し蓋閉塞動作に連動して容器
非直上対応位置に移動し、またガイドレール54、エアシ
リンダ55、昇降体56によって、容器対応状態において種
菌供給筒57を容器口に挿入するように構成している。ま
た、種菌充填装置49は機枠1に固定された本体フレーム
を構成するフレーム体63を有し、このフレーム体63の上
部斜面板64には横一列の栽培容器8に対応する4個の孔
65が形成され、各孔65にはきのこ種菌bを収納した種菌
容器66を装着する挿入筒67が軸方向を傾斜させて回転可
能に配設されている。この挿入筒67は倒立状態の種菌容
器66の首部66Bが挿入する径小筒67Bと肩部66Cが当接
するテーパ部67Cとを有し、後述する装着装置によって
種菌容器66が挿入筒67に着脱自在に固定される。各挿入
筒67には相互に噛合する同一のギヤ68が固設され、一端
側のギヤ68にはモータ69により回転する駆動ギヤ70が噛
合しており、モータ69の駆動による回転力が各ギヤ68に
順々に伝達し、隣り合う挿入筒67が種菌容器66と同体的
の相互に逆方向に回転するようになっている。フレーム
体63の後側下部には前記上部斜面板64と平行な受板71が
左右方向に向けて配設されており、この上部傾斜板64と
受板71間には左右一対のレール72が渡されて固設されて
いると共に中央には送り螺子杆73が回転可能に渡されて
支持されている。前記上部傾斜板64の下部にはモータ74
が設けられ、このモータ74の回転力がチェーン75、スプ
ロケット76を介して送り螺子杆73に伝達している。前記
レール72には昇降板77が摺動可能に設けられていると共
に昇降板77に設けられた雄螺子筒78と送り螺子杆73との
螺合によって送り螺子杆73の正逆回転により昇降するよ
うになっている。昇降板77には左右一対の平行リンクア
ーム79の基端が枢着され、この平行リンクアーム79の先
端が横板80に枢着され、この横板80には各挿入筒67に対
応して掻取杆81が軸受82を介して軸支されている。この
掻取杆81は挿入筒67と同軸に設けられ、この上端にV字
形の掻取爪83が形成されている。フレーム体63の一側に
はカム板84が縦向に固設されており、このカム板84には
種菌容器66の形状に倣ったカム面85を有し、種菌容器66
の胴部66Aに合う直線カム面85Aと首部66Bに合う直線
カム面85Bと肩部66Cに合う彎曲カム面85Cとを設けて
いる。前記横板80の側端にはローラ86が回転可能に軸支
され、平行リンクアーム79をカム板84側に付勢するバネ
87によってローラ86をカム面85に圧接している。また、
横板80にはモータ88が設けられ、このモータ88の回転力
がチェーン89および駆動スプロケット90と各掻取爪83の
下端に固設された従動スプロケット91とにより各掻取爪
83に伝達されるようになっている。フレーム体63の前側
に固設された受板92には各挿入筒67に下口部と種菌供給
筒57の上口部を連通可能な4個の種菌案内部材たる種菌
案内筒93が垂直に固設され、各種菌案内筒93の下口部を
開閉する各シャッタ94の基部を一体化した連接杆95がフ
レーム体63に軸支され、この連接杆95の一端にリンクア
ーム96が固設され、このリンクアーム96には連結杆97、
リンクアーム98を介してモータ99に回転力が伝達される
ようになっている。このモータ99は前記種菌供給筒57の
下降後駆動してシャッタ94を開くと共に、前記モータ88
による掻取杆81の回転はシャッタ94の閉塞状態において
一定時間行うようになっている。また、シャッタ94の開
放をリミットスイッチLで検知するようにしている。そ
して、この掻取杆81の回転時には各挿入筒67の回転と掻
取杆81の回転時には各挿入筒67の回転と掻取杆81の上昇
も行われ、掻取杆81はこの上昇に連動してカム面85に沿
う軌跡に従い種菌容器66のセンタからこの形状に倣って
側方へと移行するようになっている。また、掻取杆81は
上昇端に達した時点で下降端まで復帰する。さらに前記
昇降体56を上下動するエアシリンダ55には該昇降体56の
上昇、すなわち種菌充填終了を検知するセンサ(図示せ
ず)が設けられ、この種菌充填終了の信号により前記蓋
開閉装置27のエアシリンダ41が伸長し、取付板30が蓋閉
塞位置に復帰するとともに、リンクアーム53が回動して
連結杆53を介して種菌供給筒57を蓋閉塞動作に連動して
容器非直上対応位置に移動する。エアシリンダ41が伸長
して該エアシリンダ41の蓋閉塞位置センサ44が取付板30
の蓋閉塞位置への復帰を検知すると、この検知信号に基
づいて予め定められたプログラムあるいは制御手段(図
示せず)により挟着杆35のエアシリンダ33が動作し、挟
着杆35の滑り止め部材37が短時間に蓋7の上面を叩くよ
うに上下動に動作して蓋7を再度押圧して上方に復帰す
るように構成している。そしてこの動作をエアシリンダ
33のセンサが検知し、この検知信号により前記容器位置
決め装置15のエアシリンダ21が作動して容器用可動位置
決め部材23を復帰し、この可動位置決め部材23の復帰を
エアシリンダ21のセンサが検知するようになっている。
【0013】前記傾斜板64の中央には一対の支持板100
,100 が平行に立設され、これら支持板100 ,100 の
上部に反転アーム101 がその中央部を支軸102 を介して
回動自在に設けらている。その反転アーム101 は、先端
側下部に横板103 が一体に設けられて略T字形をなし、
先端側上部に操作レバー104 が設けられている。前記横
板103 の下部には前記各種菌容器66に対応してそれぞれ
円盤型の押圧プレート105 が配置され、この押圧プレー
ト105 は、その中央上部に垂設した軸106 を横板103 に
穿設した孔107 に挿通し、その軸107 には該押圧プレー
ト105を下方に付勢する弾圧ばね108 を設けるととも
に、該軸107 の上端に装着したE形止め輪109 により抜
け止め装着されている。前記反転アーム101 の後端には
ロック機構であるロックレバー110 の上端が回動自在に
枢着され、このロックレバー110 の下端側には係合溝11
1 が形成され、前記傾斜板64と反転アーム101 がほぼ平
行状態において前記係合溝111 が係合する係合軸112 が
支持板100 ,100 間に設けられている。またこの支持板
100,100 間には反転アーム101 の後端側が当接する回
止め軸113 が設けられている。そして、これら挿入筒6
7、反転アーム101 、押圧プレート105 およびロックレ
バー110 により装着装置114 が構成される。なお、図中
115 はカバーである。
,100 が平行に立設され、これら支持板100 ,100 の
上部に反転アーム101 がその中央部を支軸102 を介して
回動自在に設けらている。その反転アーム101 は、先端
側下部に横板103 が一体に設けられて略T字形をなし、
先端側上部に操作レバー104 が設けられている。前記横
板103 の下部には前記各種菌容器66に対応してそれぞれ
円盤型の押圧プレート105 が配置され、この押圧プレー
ト105 は、その中央上部に垂設した軸106 を横板103 に
穿設した孔107 に挿通し、その軸107 には該押圧プレー
ト105を下方に付勢する弾圧ばね108 を設けるととも
に、該軸107 の上端に装着したE形止め輪109 により抜
け止め装着されている。前記反転アーム101 の後端には
ロック機構であるロックレバー110 の上端が回動自在に
枢着され、このロックレバー110 の下端側には係合溝11
1 が形成され、前記傾斜板64と反転アーム101 がほぼ平
行状態において前記係合溝111 が係合する係合軸112 が
支持板100 ,100 間に設けられている。またこの支持板
100,100 間には反転アーム101 の後端側が当接する回
止め軸113 が設けられている。そして、これら挿入筒6
7、反転アーム101 、押圧プレート105 およびロックレ
バー110 により装着装置114 が構成される。なお、図中
115 はカバーである。
【0014】次に上記構成につきその作用を説明する。
先ず、図14に示すように挿入筒67にそれぞれ種菌容器
66を挿入配置し、操作レバー104 を持って反転アーム10
1 を図14中、反時計回り方向に回動し、押圧プレート
105 が種菌容器66底部に当接したら、さらに同方向に種
菌容器66を押圧するように回動する。この間反転アーム
101 後端に枢着されたロックレバー110 は図14中、時
計回り方向に回動し、さらに反転アーム101 をほぼ傾斜
板64と平行位置まで回動すると、ロックレバー110 の自
重により係合軸112 に係合溝111 が係合して反転アーム
101 は時計回り方向の回動がロックされ、このロックに
より押圧プレート105 は弾性ばね108 の付勢によって種
菌容器66を挿入筒67に押圧して固定する。このように種
菌容器66を各挿入筒67に装着装置114 より一括して固定
した後、所定量の蓋7付きの栽培容器8を収納したコン
テナ9を移送コンベヤ2の前側に載置して図示しない始
動スイッチを投入すると、移送コンベヤ2の駆動によっ
てコンテナ9は種菌接種対応位置に向かって移送され、
かつ各横列の栽培容器8が固定位置決め部材18間を通過
し、最前列の栽培容器8が種菌接種位置Aに達すると容
器検知センサ10が栽培容器の首部11を検知し、検知信号
を出力する。この検知信号に基づき移送コンベヤ2が停
止し、同時に図3のようにエアシリンダ14によってコン
テナ用可動位置決め部材13が短時間で進退することによ
り、コンテナ用可動位置決め部材13と固定位置決め部材
12との間にコンテナ9の左右側部を挟み付けてコンテナ
9のオーバーランを防止する。この状態でコンテナ内の
種菌接種位置の横一列の栽培容器8はその蓋7の左右下
面が固定挟着部材32の挟着部32Aの上方に位置する。コ
ンテナ用可動位置決め部材13のエアシリンダ14のセンサ
からの信号により、図3の一点鎖線に示すように容器用
位置決め機構15のエアシリンダ21が始動して摺動部材20
を移動して可動位置決め部材23の位置決め片24を栽培容
器8の首部11に当接し、図4に示すように位置決め片24
の当接面24Aにより栽培容器8のセンタを規制した状態
で栽培容器8を種菌接種位置に位置決め固定する。その
エアシリンダ21のセンサからに信号により蓋開閉装置27
のエアシリンダ33が始動し図9の一点鎖線に示すように
該エアシリンダ33がストロークを残した状態で挟着杆35
の滑り止め片37が蓋7を押圧し、そのエアシリンダ33の
センサからの信号によりエアシリンダ41が伸長し、両リ
ンク片38,39を介してリンクアーム29を回動し、この回
動に伴ってエアシリンダ33がさらに収縮して挟着部32A
と滑り止め片37との間に蓋7を挟着した状態で図6に示
すように蓋開放位置まで回動して蓋開放動作を終了す
る。このとき同時にエアシリンダ41の収縮が第1,第2
リンク片38,39、両リンクアーム29,53および連結片52
により種菌供給筒57に伝えられ、種菌供給筒57は蓋開放
動作に連動して図6に示すように容器直上対応位置に移
動して種菌案内筒93と栽培容器8とを連通可能とする。
一方、前述した容器検知信号に基づきモータ88も一定時
間駆動して掻取杆81の回転により予め所定量の種菌bが
掻取られ種菌案内筒93の供給端に貯留している。この
際、図11および図12に示すように掻取杆81の回転時
には挿入筒67と同体的に種菌容器66も回転すると共に送
り螺子杆73も回転して掻取杆81を容器形状に倣って上昇
させる。この際、栽培容器66の回転により押圧プレート
105 も孔106 を中心として回転するとともに、弾性ばね
108 により押圧プレート105 が種菌容器66底部を押圧し
た状態で種菌bが掻取られ、掻取杆81の上昇に伴う種菌
容器66の浮き上がりが防止される。蓋開放完了がエアシ
リンダ41の蓋開放位置センサ44で検知されると図7に示
すようにエアシリンダ55が駆動して昇降体56がガイドレ
ール54に沿って下降して種菌供給筒57下端を栽培容器8
の口部に挿入させると共に、この後蓋開放完了タイマー
(図示せず)により一定時間を計時すると図7に示すよ
うにモータ99が駆動してシャッタ94を開放させることに
より種菌案内筒93に貯留していた種菌bを種菌供給筒57
で規制した状態で最前列の各栽培容器8内に充填する。
リミットスイッチLの信号により図8に示すようにシャ
ッタ94が閉塞し昇降体56が上昇復帰し、この昇降体56を
上昇するエアシリンダ55のセンサからの信号によりエア
シリンダ41が収縮してリンクアーム29が回動し、取付板
30が再び水平状態に移動することによって挟着部32Aと
滑り止め部材37とに挟着された蓋7が閉塞され、同時に
連結杆52およびリンクアーム53を介して連結された種菌
供給筒57は図8の一点鎖線に示すように蓋閉塞動作に連
動して容器非直上対応位置に後退する。また、蓋開閉動
作の間、蓋7は左右一対の挟着部32Aと挟着杆35とによ
り2か所で挟着され、かつ挟着杆35の先端に設けた滑り
止め部材37により、開放動作中に位置ずれを生じること
なく確実な挟着固定状態が保たれて蓋閉塞位置に正確に
復帰する。エアシリンダ41により取付板30が蓋閉塞位置
に復帰すると該エアシリンダ41のピストン42の伸長を蓋
閉塞センサ43が検知し、図9に示すようにエアシリンダ
33が動作して挟着杆36の滑り止め部材37が短時間で蓋7
の上面を叩くように上下動に動作して蓋7を再度押圧し
て上方に復帰し、これにより蓋7を容器開口部に押し込
め栽培容器8を確実に密封する。前記挟着杆35の動作を
検知したエアシリンダ33からに蓋閉塞完了信号により容
器用位置決め装置15の可動位置決め部材18が復帰し、こ
の後移送コンベヤ2が再始動しコンテナ9を前進させ、
これにより二列目の栽培容器8が容器検知センサ10によ
って検知されると前述の動作と同様に移送コンベヤ2の
停止とコンテナ用可動位置決め部材13の進退動作が行わ
れてコンテナ9が停止し、この後栽培容器8の位置決め
固定、蓋開放、種菌充填、蓋閉塞の動作が行われる。こ
のようにして一列単位で種菌の接種を行ってコンテナ9
内の全ての栽培容器8に対する根付けを完了した後、移
送コンベヤ2の後側からコンテナ9を搬出するものであ
る。
先ず、図14に示すように挿入筒67にそれぞれ種菌容器
66を挿入配置し、操作レバー104 を持って反転アーム10
1 を図14中、反時計回り方向に回動し、押圧プレート
105 が種菌容器66底部に当接したら、さらに同方向に種
菌容器66を押圧するように回動する。この間反転アーム
101 後端に枢着されたロックレバー110 は図14中、時
計回り方向に回動し、さらに反転アーム101 をほぼ傾斜
板64と平行位置まで回動すると、ロックレバー110 の自
重により係合軸112 に係合溝111 が係合して反転アーム
101 は時計回り方向の回動がロックされ、このロックに
より押圧プレート105 は弾性ばね108 の付勢によって種
菌容器66を挿入筒67に押圧して固定する。このように種
菌容器66を各挿入筒67に装着装置114 より一括して固定
した後、所定量の蓋7付きの栽培容器8を収納したコン
テナ9を移送コンベヤ2の前側に載置して図示しない始
動スイッチを投入すると、移送コンベヤ2の駆動によっ
てコンテナ9は種菌接種対応位置に向かって移送され、
かつ各横列の栽培容器8が固定位置決め部材18間を通過
し、最前列の栽培容器8が種菌接種位置Aに達すると容
器検知センサ10が栽培容器の首部11を検知し、検知信号
を出力する。この検知信号に基づき移送コンベヤ2が停
止し、同時に図3のようにエアシリンダ14によってコン
テナ用可動位置決め部材13が短時間で進退することによ
り、コンテナ用可動位置決め部材13と固定位置決め部材
12との間にコンテナ9の左右側部を挟み付けてコンテナ
9のオーバーランを防止する。この状態でコンテナ内の
種菌接種位置の横一列の栽培容器8はその蓋7の左右下
面が固定挟着部材32の挟着部32Aの上方に位置する。コ
ンテナ用可動位置決め部材13のエアシリンダ14のセンサ
からの信号により、図3の一点鎖線に示すように容器用
位置決め機構15のエアシリンダ21が始動して摺動部材20
を移動して可動位置決め部材23の位置決め片24を栽培容
器8の首部11に当接し、図4に示すように位置決め片24
の当接面24Aにより栽培容器8のセンタを規制した状態
で栽培容器8を種菌接種位置に位置決め固定する。その
エアシリンダ21のセンサからに信号により蓋開閉装置27
のエアシリンダ33が始動し図9の一点鎖線に示すように
該エアシリンダ33がストロークを残した状態で挟着杆35
の滑り止め片37が蓋7を押圧し、そのエアシリンダ33の
センサからの信号によりエアシリンダ41が伸長し、両リ
ンク片38,39を介してリンクアーム29を回動し、この回
動に伴ってエアシリンダ33がさらに収縮して挟着部32A
と滑り止め片37との間に蓋7を挟着した状態で図6に示
すように蓋開放位置まで回動して蓋開放動作を終了す
る。このとき同時にエアシリンダ41の収縮が第1,第2
リンク片38,39、両リンクアーム29,53および連結片52
により種菌供給筒57に伝えられ、種菌供給筒57は蓋開放
動作に連動して図6に示すように容器直上対応位置に移
動して種菌案内筒93と栽培容器8とを連通可能とする。
一方、前述した容器検知信号に基づきモータ88も一定時
間駆動して掻取杆81の回転により予め所定量の種菌bが
掻取られ種菌案内筒93の供給端に貯留している。この
際、図11および図12に示すように掻取杆81の回転時
には挿入筒67と同体的に種菌容器66も回転すると共に送
り螺子杆73も回転して掻取杆81を容器形状に倣って上昇
させる。この際、栽培容器66の回転により押圧プレート
105 も孔106 を中心として回転するとともに、弾性ばね
108 により押圧プレート105 が種菌容器66底部を押圧し
た状態で種菌bが掻取られ、掻取杆81の上昇に伴う種菌
容器66の浮き上がりが防止される。蓋開放完了がエアシ
リンダ41の蓋開放位置センサ44で検知されると図7に示
すようにエアシリンダ55が駆動して昇降体56がガイドレ
ール54に沿って下降して種菌供給筒57下端を栽培容器8
の口部に挿入させると共に、この後蓋開放完了タイマー
(図示せず)により一定時間を計時すると図7に示すよ
うにモータ99が駆動してシャッタ94を開放させることに
より種菌案内筒93に貯留していた種菌bを種菌供給筒57
で規制した状態で最前列の各栽培容器8内に充填する。
リミットスイッチLの信号により図8に示すようにシャ
ッタ94が閉塞し昇降体56が上昇復帰し、この昇降体56を
上昇するエアシリンダ55のセンサからの信号によりエア
シリンダ41が収縮してリンクアーム29が回動し、取付板
30が再び水平状態に移動することによって挟着部32Aと
滑り止め部材37とに挟着された蓋7が閉塞され、同時に
連結杆52およびリンクアーム53を介して連結された種菌
供給筒57は図8の一点鎖線に示すように蓋閉塞動作に連
動して容器非直上対応位置に後退する。また、蓋開閉動
作の間、蓋7は左右一対の挟着部32Aと挟着杆35とによ
り2か所で挟着され、かつ挟着杆35の先端に設けた滑り
止め部材37により、開放動作中に位置ずれを生じること
なく確実な挟着固定状態が保たれて蓋閉塞位置に正確に
復帰する。エアシリンダ41により取付板30が蓋閉塞位置
に復帰すると該エアシリンダ41のピストン42の伸長を蓋
閉塞センサ43が検知し、図9に示すようにエアシリンダ
33が動作して挟着杆36の滑り止め部材37が短時間で蓋7
の上面を叩くように上下動に動作して蓋7を再度押圧し
て上方に復帰し、これにより蓋7を容器開口部に押し込
め栽培容器8を確実に密封する。前記挟着杆35の動作を
検知したエアシリンダ33からに蓋閉塞完了信号により容
器用位置決め装置15の可動位置決め部材18が復帰し、こ
の後移送コンベヤ2が再始動しコンテナ9を前進させ、
これにより二列目の栽培容器8が容器検知センサ10によ
って検知されると前述の動作と同様に移送コンベヤ2の
停止とコンテナ用可動位置決め部材13の進退動作が行わ
れてコンテナ9が停止し、この後栽培容器8の位置決め
固定、蓋開放、種菌充填、蓋閉塞の動作が行われる。こ
のようにして一列単位で種菌の接種を行ってコンテナ9
内の全ての栽培容器8に対する根付けを完了した後、移
送コンベヤ2の後側からコンテナ9を搬出するものであ
る。
【0015】このように本実施例においては栽培容器8
の蓋7を開閉する蓋開閉装置27と、この蓋開閉装置27に
より蓋7が開放された栽培容器8に種菌bを充填する種
菌充填装置49とを有するきのこ種菌接種装置において、
蓋開閉装置27は蓋7をその上面および下面から挟着可能
な可動挟着部材たる挟着杆35および固定挟着部材32と、
可動挟着部材35を進退し両挟着部材35,32間に蓋7の挟
着および解除を行う挟着部材開閉手段たるエアシリンダ
33と、両挟着部材35,32およびエアシリンダ33を栽培容
器8の蓋開閉位置に対して進退させる進退動作手段Bと
を備えたものであるから、種菌接種位置Aに栽培容器8
が供給されると、挟着部材開放手段であるエアシリンダ
33が動作し挟着杆35を蓋上面に押接して固定挟着部材32
と挟着杆35との間に蓋7を図7に示すように挟着固定し
た状態で、進退動作手段Bにより蓋開閉動作を行うよう
構成しているから、蓋開閉動作の間、上面と下面方向か
ら蓋7は左右一対の挟着部32Aと挟着杆35とにより挟着
され、開放動作中に位置ずれを生じることなく確実な挟
着固定状態が保たれて蓋閉塞位置に正確に復帰し、安定
した蓋開閉動作を行うことができ、さらにこの安定した
挟着固定により、進退動作手段Bによる蓋開閉動作の高
速化を図ることができ、さらに蓋7の挟着も挟着杆35の
比較的短い進退動作によって行うものであるから動作時
間の短縮が可能となる。また、栽培容器8の蓋7と蓋開
閉装置27との相対位置が少しずれたとしても、挟着杆35
と固定挟着部材32とが上方と下方に位置し、かつ挟着杆
35が進退して蓋7の上面と下面方向から確実に挟着する
ことができる。また実施例上の効果として一つの蓋7に
対して挟着杆35と固定位置決め部材32を左右一対ずつ設
け、蓋7の二箇所に集中して挟着杆35を押圧させること
により、挟着状態の蓋7の回動および位置ずれを確実に
防止することができる。
の蓋7を開閉する蓋開閉装置27と、この蓋開閉装置27に
より蓋7が開放された栽培容器8に種菌bを充填する種
菌充填装置49とを有するきのこ種菌接種装置において、
蓋開閉装置27は蓋7をその上面および下面から挟着可能
な可動挟着部材たる挟着杆35および固定挟着部材32と、
可動挟着部材35を進退し両挟着部材35,32間に蓋7の挟
着および解除を行う挟着部材開閉手段たるエアシリンダ
33と、両挟着部材35,32およびエアシリンダ33を栽培容
器8の蓋開閉位置に対して進退させる進退動作手段Bと
を備えたものであるから、種菌接種位置Aに栽培容器8
が供給されると、挟着部材開放手段であるエアシリンダ
33が動作し挟着杆35を蓋上面に押接して固定挟着部材32
と挟着杆35との間に蓋7を図7に示すように挟着固定し
た状態で、進退動作手段Bにより蓋開閉動作を行うよう
構成しているから、蓋開閉動作の間、上面と下面方向か
ら蓋7は左右一対の挟着部32Aと挟着杆35とにより挟着
され、開放動作中に位置ずれを生じることなく確実な挟
着固定状態が保たれて蓋閉塞位置に正確に復帰し、安定
した蓋開閉動作を行うことができ、さらにこの安定した
挟着固定により、進退動作手段Bによる蓋開閉動作の高
速化を図ることができ、さらに蓋7の挟着も挟着杆35の
比較的短い進退動作によって行うものであるから動作時
間の短縮が可能となる。また、栽培容器8の蓋7と蓋開
閉装置27との相対位置が少しずれたとしても、挟着杆35
と固定挟着部材32とが上方と下方に位置し、かつ挟着杆
35が進退して蓋7の上面と下面方向から確実に挟着する
ことができる。また実施例上の効果として一つの蓋7に
対して挟着杆35と固定位置決め部材32を左右一対ずつ設
け、蓋7の二箇所に集中して挟着杆35を押圧させること
により、挟着状態の蓋7の回動および位置ずれを確実に
防止することができる。
【0016】また、本実施例では蓋開閉装置27は蓋7を
解除した後、挟着部材開閉手段たるエアシリンダ33の動
作により可動挟着部材たる挟着杆35が蓋7を再度押圧す
るよう構成したものであるから、蓋閉塞動作により栽培
容器8に復帰した蓋7が栽培容器7に対して多少位置ず
れ等を生じたとしても、再度蓋7の上面を押圧すること
により確実に蓋7を正規位置に押し込めて確実な栽培容
器8の密封を行うことができる。
解除した後、挟着部材開閉手段たるエアシリンダ33の動
作により可動挟着部材たる挟着杆35が蓋7を再度押圧す
るよう構成したものであるから、蓋閉塞動作により栽培
容器8に復帰した蓋7が栽培容器7に対して多少位置ず
れ等を生じたとしても、再度蓋7の上面を押圧すること
により確実に蓋7を正規位置に押し込めて確実な栽培容
器8の密封を行うことができる。
【0017】また、本実施例では可動挟着部材たる挟着
杆35の蓋押圧箇所に弾性を有する滑り止め部材37を設け
たものであるから、蓋7は滑り止め部材37の滑り止め作
用により挟着状態において位置ずれを確実に防止するこ
とができ、これにより安定した挟着固定状態が保たれ
る。
杆35の蓋押圧箇所に弾性を有する滑り止め部材37を設け
たものであるから、蓋7は滑り止め部材37の滑り止め作
用により挟着状態において位置ずれを確実に防止するこ
とができ、これにより安定した挟着固定状態が保たれ
る。
【0018】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば滑り止め部材37の形状は適宜選
定可能であり、図16に示すように滑り止め部材37の先
端をテーパ状に形成してもよく、この場合は滑り止め部
材37の弾性により滑り止め部材37が蓋7の上面に密着
し、高い滑り止め効果が得られ、あるいは図17に示す
ように滑り止め部材37の先端が蓋7の側面に係合するよ
う段部37Aを形成してもよく、この場合は段部37Aによ
り蓋7の左右方向の位置決め規制を行うことができる。
また、可動挟着部材の形状、寸法は適宜選定することが
できるとともに、挟着部材開閉手段は電磁ソレノイド、
モータ等により構成してもよく、また進退動作手段は両
挟着部材および挟着部材開閉手段を垂直に進退するよう
にしてもよい。また、蓋開閉装置、種菌充填装置はコン
テナ内の全ての栽培容器に対し一括して蓋開閉および種
菌充填を行うもの等各種のタイプに適用できる。
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば滑り止め部材37の形状は適宜選
定可能であり、図16に示すように滑り止め部材37の先
端をテーパ状に形成してもよく、この場合は滑り止め部
材37の弾性により滑り止め部材37が蓋7の上面に密着
し、高い滑り止め効果が得られ、あるいは図17に示す
ように滑り止め部材37の先端が蓋7の側面に係合するよ
う段部37Aを形成してもよく、この場合は段部37Aによ
り蓋7の左右方向の位置決め規制を行うことができる。
また、可動挟着部材の形状、寸法は適宜選定することが
できるとともに、挟着部材開閉手段は電磁ソレノイド、
モータ等により構成してもよく、また進退動作手段は両
挟着部材および挟着部材開閉手段を垂直に進退するよう
にしてもよい。また、蓋開閉装置、種菌充填装置はコン
テナ内の全ての栽培容器に対し一括して蓋開閉および種
菌充填を行うもの等各種のタイプに適用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、栽培容器の蓋を開閉する蓋開
閉装置と、この蓋開閉装置により蓋が開放された栽培容
器に種菌を充填する種菌充填装置とを有するきのこ種菌
接種装置において、前記蓋開閉装置は前記蓋をその上面
および下面から挟着可能な可動挟着部材および固定挟着
部材と、前記可動挟着部材を進退し両挟着部材間に蓋の
挟着および解除を行う挟着部材開閉手段と、前記両挟着
部材および挟着部材開閉手段を栽培容器の蓋開閉位置に
対して進退させる進退動作手段とを備えたものであり、
栽培容器に対する蓋開閉動作を安定して行うことがで
き、かつ蓋開閉動作の高速化が可能なきのこ種菌接種装
置を提供することができる。
閉装置と、この蓋開閉装置により蓋が開放された栽培容
器に種菌を充填する種菌充填装置とを有するきのこ種菌
接種装置において、前記蓋開閉装置は前記蓋をその上面
および下面から挟着可能な可動挟着部材および固定挟着
部材と、前記可動挟着部材を進退し両挟着部材間に蓋の
挟着および解除を行う挟着部材開閉手段と、前記両挟着
部材および挟着部材開閉手段を栽培容器の蓋開閉位置に
対して進退させる進退動作手段とを備えたものであり、
栽培容器に対する蓋開閉動作を安定して行うことがで
き、かつ蓋開閉動作の高速化が可能なきのこ種菌接種装
置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す要部の平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す要部の正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す容器位置決め状態に平
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す種菌接種動作の断面図
である。
である。
【図6】本発明の一実施例を示す種菌接種動作の断面図
である。
である。
【図7】本発明の一実施例を示す種菌接種動作の断面図
である。
である。
【図8】本発明の一実施例を示す種菌接種動作の断面図
である。
である。
【図9】本発明の一実施例を示す蓋開閉装置の要部の断
面図である。
面図である。
【図10】本発明の一実施例を示す要部の背面図であ
る。
る。
【図11】本発明の一実施例を示す掻取杆の回転並びに
移動状態の断面図である。
移動状態の断面図である。
【図12】本発明の一実施例を示す掻取杆の回転並びに
移動状態の断面図である。
移動状態の断面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す種菌容器の装着装置
の断面図である。
の断面図である。
【図14】本発明の一実施例を示す種菌容器の装着装置
の断面図である。
の断面図である。
【図15】本発明の一実施例を示す種菌容器の装着装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図16】滑り止め部材の変形例を示す断面図である。
【図17】滑り止め部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】 7 蓋 8 栽培容器 9 コンテナ 18 固定位置決め部材 11 首部 21 エアシリンダ(移動手段) 23 可動位置決め部材 27 蓋開閉装置 32 固定挟着部材 33 エアシリンダ(挟着部材開閉手段) 35 挟着杆(可動挟着部材) 49 種菌充填装置 A 種菌接種位置 B 進退動作手段 b 種菌
Claims (3)
- 【請求項1】 栽培容器の蓋を開閉する蓋開閉装置と、
この蓋開閉装置により蓋が開放された栽培容器に種菌を
充填する種菌充填装置とを有するきのこ種菌接種装置に
おいて、前記蓋開閉装置は前記蓋をその上面および下面
から挟着可能な可動挟着部材および固定挟着部材と、前
記可動挟着部材を進退し両挟着部材間に蓋の挟着および
解除を行う挟着部材開閉手段と、前記両挟着部材および
挟着部材開閉手段を栽培容器の蓋開閉位置に対して進退
させる進退動作手段とを備えたことを特徴とするきのこ
種菌接種装置。 - 【請求項2】 前記蓋開閉装置は蓋を解除した後、前記
挟着部材開閉手段の動作により前記可動挟着部材が該蓋
を再度押圧するよう構成したことを特徴とする請求項1
記載のきのこ種菌接種装置。 - 【請求項3】 前記可動挟着部材の蓋押圧箇所に弾性を
有する滑り止め部材を設けたことを特徴とする請求項1
記載のきのこ種菌接種装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264139A JP2661625B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | きのこ種菌接種装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264139A JP2661625B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | きのこ種菌接種装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05103542A JPH05103542A (ja) | 1993-04-27 |
JP2661625B2 true JP2661625B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=17399004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3264139A Expired - Fee Related JP2661625B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | きのこ種菌接種装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2661625B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125461A (ja) * | 2000-10-18 | 2002-05-08 | Nippon Seiki Co Ltd | 液状種菌接種装置 |
JP2002186354A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-07-02 | Nippon Seiki Co Ltd | 液状種菌接種装置 |
JP2003009657A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-14 | Nippon Seiki Co Ltd | 液状種菌接種装置 |
JP4598101B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2010-12-15 | 敏昭 春山 | きのこ種菌接種装置 |
KR102571571B1 (ko) | 2021-04-06 | 2023-08-29 | 농업회사법인 주식회사 창신 | 버섯 종균 접종장치 |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3264139A patent/JP2661625B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05103542A (ja) | 1993-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2661625B2 (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
EP0273798A2 (fr) | Dispositif de préhension et de retenue d'objets, tels que par exemple des récipients, sur un convoyeur, et convoyeur équipé de ce dispositif | |
EP1361184B1 (en) | method and device for picking up stacks of blanks | |
JP2661624B2 (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
JP3063065B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP2684646B2 (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
CN206841841U (zh) | 一种包边装置 | |
JP2757694B2 (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
CN109502060B (zh) | 一种智能派药终端托盘合盖装置 | |
JPH04112725A (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
JPH04112726A (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
JPH083256Y2 (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
CN216365944U (zh) | 一种推送机构及其模组 | |
EP2072432A1 (en) | Pickup device for a palletising machine for moving egg containing trays. | |
JP2705586B2 (ja) | 種菌接種装置 | |
JPH04169128A (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
JPS6246434B2 (ja) | ||
JPH0451402B2 (ja) | ||
JPH04330211A (ja) | 移植機 | |
JPH0530854A (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
JPH05328842A (ja) | きのこ種菌接種機に用いる種菌接種機構 | |
JPH04135417A (ja) | きのこ種菌接種装置 | |
CN2108420U (zh) | 香菇电动接种机 | |
JPS6118629A (ja) | 容器取出装置 | |
JPH04112727A (ja) | きのこ種菌接種装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |