JP2003009657A - 液状種菌接種装置 - Google Patents
液状種菌接種装置Info
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Abstract
器に供給する種菌の供給量をほぼ一定に保ちながら安定
した種菌充填を行うことのできる液状種菌接種装置を提
供することにある。 【解決手段】 栽培容器8内の培養基Cに液状の種菌B
を接種する液状種菌接種装置において、液状種菌Bを貯
留してなる種菌貯蔵容器14と、この種菌貯蔵容器14
から液状種菌Bを供給するための種菌供給管路15と、
この種菌供給管路15の搬送経路途上において所定量の
液状種菌Bを供給する種菌定量供給手段16と、この種
菌定量供給手段16から供給された所定量の液状種菌B
を前記栽培容器8の培養基Cに噴射して接種する液状種
菌噴射機構13と、を備えてなることを特徴とする液状
種菌接種装置である。
Description
に充填した培養基にきのこの種菌を接種する種菌接種装
置に関する。
養源を配合した培養基を用いてきのこ類を人工栽培する
方法としては、培養基を栽培容器に充填して殺菌処理
し、その充填した栽培容器の中にエノキダケ,マイタケ
などのきのこ類の種菌を接種した後に、栽培容器の口部
に蓋を被せて閉塞し、予め決められた温度,湿度条件下
で菌を培養して工業的に栽培する方法などが行われてい
る。
業の作業効率を高めるために、栽培容器を作業者が1個
ずつコンテナから取り出すことなくコンテナ毎を搬送コ
ンベアに載せながら接種することができる接種装置が、
たとえば特開昭63ー258519号公報や特開昭63
ー258520号公報などで提案されている。
自体は大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養源を配合した
培養基に種菌を種菌瓶内にて繁殖させているものであ
り、種菌が収容された種菌瓶を逆さ状態にして本体フレ
ーム側に装着し、この状態で種菌瓶を回転させるととも
に、この種菌瓶の口部から掻き出し刃を設けた掻き出し
軸を回転させながら種菌瓶内に挿入し、その掻き出し軸
を回転させつつ徐々に上昇させながら掻き出し刃によっ
て種菌を掻き出し、ホッパーなどを介して栽培容器内に
掻き出された種菌を充填するように構成している。
いては、種菌の充填量は一般的に栽培するきのこの種類
によって前記掻き出し軸の回転時間を設定しているた
め、逆さにセットされた種菌瓶の口部の外径寸法と胴部
の外径寸法の差によって種菌の掻き出し量が異なってし
まうことがあったり、また種菌瓶内の種菌自体が固形状
であるため、種菌の掻き出しの際に掻き出される種菌
(大鋸屑)の大きさがばらつくことがあり、この結果、
種菌の充填量にバラツキが生じることがあり、特に種菌
の充填量が所定量以下であった場合、種菌の菌糸が栽培
容器内に繁殖しづらく培養日数がかかってしまうことが
予想される。
て、液体状の種菌を用いて接種する種菌接種装置が提案
されている。たとえば特開平12−175559号公報
などにおける液体状種菌接種機にあっては、種菌容器内
に収容されている液体状の種菌をノズルによって栽培容
器内に供給するようにしており、この場合、栽培容器内
に一定量の液体状の種菌を接種するためにタイマー設定
によって種菌を供給するようにしているため、バラツキ
も少なく種菌の充填量がほぼ一定量に保つことができる
という利点がある。
っては、ノズルを介して液体状の種菌を培養基に噴霧す
るためにノズルの内部に設けられた圧力弁の開閉作動に
応動してエア供給機からエアをノズル内に導入するとと
もに、前記種菌容器の内部にエアを供給してその種菌容
器内部のエア圧によって圧送された液体状の種菌に前記
加圧されたエアを混合して種菌を霧状にしてノズルの噴
射口から噴霧するように構成している。
を接種する場合、たとえば種菌容器自体を大型化して種
菌容器の交換作業を極力抑えようとすると、種菌容器内
部の液体状の種菌の容量が多い時と、液体状に種菌の容
量が少ない時とでは、種菌容器からエア圧によって圧送
される液体状の種菌に加わる圧力が異なりやすくなるた
め、タイマーによる設定時間を同じに設定していても供
給される液体状の種菌の流量が異なってしまうという問
題があり、また液体状の種菌の供給とともに加圧したエ
アを混合して噴霧しているため、外部雰囲気中に浮遊し
ている雑菌がエア供給機によって吸引して供給する時に
混入してしまうことがあるため、結果として種菌接種時
において、栽培容器内に外部雰囲気に浮遊する雑菌が侵
入してしまうという虞もある。
するものであって、その目的とするところは、接種作業
効率を高めつつ、栽培容器に供給する種菌の供給量をほ
ぼ一定に保ちながら安定した種菌充填を行うことのでき
る液状種菌接種装置を提供することにある。
培容器内の培養基に液状の種菌を接種する液状種菌接種
装置において、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器
と、この種菌貯蔵容器から液状種菌を供給するための種
菌供給管路と、この種菌供給管路の搬送経路途上におい
て所定量の液状種菌を供給する種菌定量供給手段と、こ
の種菌定量供給手段から供給された所定量の液状種菌を
前記栽培容器の培養基に噴射して接種する液状種菌噴射
機構と、を備えてなることを特徴とする液状種菌接種装
置である。
て、前記種菌定量供給手段として、容積定量ポンプを用
いてなることを特徴とする液状種菌接種装置である。
て、前記容積定量ポンプの上流側と下流側とにそれぞれ
逆止弁を配設してなることを特徴とする液状種菌接種装
置である。
て、前記容積定量ポンプとして、シリンダと、そのシリ
ンダ内にて往復移動するピストンとによって構成してな
ることを特徴とする液状種菌接種装置である。
て、前記容積定量ポンプのピストンのストロークを調節
可能に設け、液状種菌を接種する量を任意に設定してな
ることを特徴とする液状種菌接種装置である。
求項5において、栽培容器を縦横に複数整列して収納し
たコンテナを搬入側から供給し、かつ前記栽培容器を間
欠移送しつつ搬出側へとコンテナを搬送する搬送機構
と、この搬送機構により間欠移送された前記コンテナ内
の栽培容器の蓋を横一列単位で開閉作動する蓋開閉機構
と、この蓋開閉機構により開閉作動される横一列単位の
栽培容器の数に合わせて対応して設けられた複数個の前
記液状種菌噴射機構と、この液状種菌噴射機構のそれぞ
れに対して所定量の液状種菌を供給する前記種菌定量供
給手段と、を備えてなることを特徴とする液状種菌接種
装置である。
の培養基に液状の種菌を接種する液状種菌接種装置にお
いて、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種
菌貯蔵容器から液状種菌を供給するための種菌供給管路
と、この種菌供給管路の搬送経路途上において所定量の
液状種菌を供給する種菌定量供給手段と、この種菌定量
供給手段から供給された所定量の液状種菌を前記栽培容
器の培養基に噴射して接種する液状種菌噴射機構と、を
備えてなることにより、種菌定量供給手段によって液状
種菌の供給量を液状種菌噴射機構側へとほぼ一定に送り
出すことができ、これにより栽培容器の培養基に所定量
の液状種菌を噴射して接種することができるものであ
り、また従来のようにエアを送り込むことがないため、
接種時において雑菌の侵入を極力抑制することができる
という効果もある。この際、前記種菌定量供給手段とし
て、容積定量ポンプを用いてなることにより、定量の液
状種菌を送り込むことができる。
それぞれ逆止弁を配設してなることにより、供給された
液状種菌の逆流もなく、安定して送り出すことができる
ものであり、また前記容積定量ポンプとして、シリンダ
と、そのシリンダ内にて往復移動するピストンとによっ
て構成してなることにより、シリンダの容積によって供
給量を設定できるものであり、この際、前記容積定量ポ
ンプのピストンのストロークを調節可能に設け、液状種
菌を接種する量を任意に設定してなることにより、栽培
容器内の培養基の容量や形態あるいは培養基の媒質など
に応じて種菌の接種充填量を調節して設定することがで
き、バラツキもなく種菌の充填量をほぼ一定量に保つこ
とができ、安定した接種工程作業を行うことができる。
の発明では、栽培容器を縦横に複数整列して収納したコ
ンテナを搬入側から供給し、かつ前記栽培容器を間欠移
送しつつ搬出側へとコンテナを搬送する搬送機構と、こ
の搬送機構により間欠移送された前記コンテナ内の栽培
容器の蓋を横一列単位で開閉作動する蓋開閉機構と、こ
の蓋開閉機構により開閉作動される横一列単位の栽培容
器の数に合わせて対応して設けられた複数個の前記液状
種菌噴射機構と、この液状種菌噴射機構のそれぞれに対
して所定量の液状種菌を供給する前記種菌定量供給手段
とを備えてなることにより、コンテナ内の栽培容器の蓋
が蓋開閉機構によって横一列単位で開放され、蓋開閉機
構により蓋が開放された横一列単位の栽培容器に対して
種菌定量供給手段の作動によって所定量の液状種菌が栽
培容器内に液状種菌噴射機構を介してそれぞれ供給され
て接種され、その接種後に前記蓋開閉機構によって蓋が
開放されている横一列単位の栽培容器の口部に前記蓋開
閉機構によって蓋が閉塞されるため、充填接種効率を高
めることができるとともに、蓋の開放時間を極力短縮す
ることにより雑菌の侵入を抑制することができる。また
搬送機構の間欠移送に連れて接種されていない他の横一
列単位の栽培容器に対して順次蓋開閉機構による蓋の開
放動作,液状種菌噴射機構による液状種菌の接種動作,
蓋開閉機構による蓋の閉塞動作の繰り返しによりコンテ
ナ内に収納された栽培容器が横一列単位で連続して接種
することができるとともに、接種後において前記搬送機
構によりコンテナ内の栽培容器を搬出側へと移送するこ
とができる。
実施例を図1から図17を参照にして説明する。液状種
菌接種装置本体の本体フレーム1の略全長に渡りコンベ
ヤからなる搬送機構2が設けられ、この搬送機構2は操
作パネル3のスイッチの操作により起動,停止が可能に
設けられており、前記本体フレーム1の両端側にそれぞ
れ複数個のスプロケットホイール4が軸支され、本体フ
レーム1の両端に設けられた前記スプロケットホイール
4間にエンドレスのチェーン5が平行に掛け渡され、駆
動源側となる前記スプロケットホイール4にはモータ6
による回転力が伝達されるようになっている。
充填され蓋7で密封された栽培容器8をたとえば縦列4
個,横列4個を収納したプラスチック製のコンテナ9を
移送始端側におけるコンベヤからなる搬送機構2のチェ
ーン5上に載せ、その搬送機構2を始動させるとチェー
ン5の走行によってコンテナ9を移送終端側に向かって
搬送できるようになっている。
2によって、栽培容器8を縦横に複数整列して収納した
コンテナ9を搬入側から種菌を接種する領域へと移送
し、かつその種菌の接種領域にて前記コンテナ9ととも
に栽培容器8を間欠的に移送するように構成している。
この場合、栽培容器8が適正な種菌接種領域に到達した
際に搬送機構2を介して送られてくるコンテナ9を停止
する手段として、この実施例においてはストッパピン1
0Aを備えたストッパ機構10が設けられるとともに、
コンテナ9内の栽培容器8を位置規整しつつ蓋7を開閉
作動する際に栽培容器8を位置決め保持可能とする容器
位置決め機構11が設けられている。
するためのコンテナ9のストッパ機構10に設けられた
ストッパピン10Aの間隔は、コンテナ9内に収納され
ている栽培容器8の縦列(4個)に整列された栽培容器
8の間隔に合わせて4列に配設されており、このストッ
パ機構10の各ストッパピン10Aは駆動手段であるエ
アシリンダ10Bを介して上下動可能に設けられるとと
もに、各ストッパピン10Aはそれぞれ独立して搬送機
構2の搬送面より上方に向かって常時弾発付勢されるよ
うにスプリング10Cを介して設けられている。
種領域にて位置決め配列された栽培容器8は、種菌接種
領域の上方位置にて栽培容器8の蓋7を開閉作動する蓋
開閉機構12が設けられており、この実施例では、コン
テナ9内に縦列4個,横列4個を収納した栽培容器8の
最前列位置に配列された横一列単位の蓋7を開閉作動す
るための蓋開閉機構12が配列されている。
器8の最前列位置に整列された横一列単位の蓋7の開放
時に、蓋7が開放されて整列されている横一列単位の栽
培容器8内の培養基Cに対して、横一列単位の栽培容器
8の個数(4個)に合わせて1列(4個)に配列したそ
れぞれの液状種菌噴射機構13を介して液状種菌Bを噴
射し、前記開放された栽培容器8内に液状種菌Bを充填
して接種するように構成している。この実施例では、液
状種菌Bを栽培容器8内に供給する液状種菌噴射機構1
3は、前記栽培容器8が通過する上方側に位置して1列
に配列され、その横一列単位の個数としては栽培容器8
の個数である4個と同数の4個の液状種菌噴射機構13
が横一列単位に等間隔に設置されているが、栽培容器8
の外径寸法やコンテナ9の大きさなどによって横一列単
位の個数が5個になったり、6個に設定される場合もあ
り、またコンテナ内9に整列されている栽培容器8を接
種する場合、横2列を同時に接種できるように蓋開閉機
構12と液状種菌噴射機構13をそれぞれ横2列に配列
して一挙に液状種菌Bを接種できるように構成すること
も可能であり、その場合、仕様に応じて適宜設定すれば
よい。
放された横一列単位の前記栽培容器8内に液状種菌Bを
充填して接種した後、蓋開閉機構12の復帰作動によっ
て蓋7を栽培容器8に被着する。次いで搬送機構2によ
ってコンテナ9を間欠的に移送してコンテナ9内の栽培
容器8の第2列目に整列されている4個の栽培容器8の
蓋7を横一列単位にて前記蓋開閉機構12によって開閉
作動するとともに、同様に横一列単位に配列した4個の
液状種菌噴射機構13によって液状種菌Bを噴射して栽
培容器8内に接種した後、蓋開閉機構12の復帰作動に
よって蓋7を栽培容器8にそれぞれ被着する。そしてコ
ンテナ9内に整列されている栽培容器8の第3列目と第
4列目も同様にしてコンテナ9内の全ての栽培容器8の
培養基Cに対して接種が完了した後、搬送機構2により
コンテナ9を搬出側へと移送するようにしている。
種菌貯蔵容器14内に貯留されており、この種菌貯蔵容
器14から液状種菌Bをそれぞれの液状種菌噴射機構1
3へと供給するために、柔軟性を有するチューブからな
る種菌供給管路15を介して前記種菌貯蔵容器14と液
状種菌噴射機構13との間を連結している。
Bを前記チューブからなる種菌供給管路15を介して液
状種菌噴射機構13側へ液状種菌Bを所定量供給するた
めに、液状種菌噴射機構13の手前側に位置した種菌供
給管路15の搬送経路途上において、容積定量ポンプに
よる種菌定量供給手段16が配設され、この種菌定量供
給手段16を介して液状種菌Bが液状種菌噴射機構13
へと送り込むように構成している。また種菌定量供給手
段16によって供給された液状種菌Bは、液状種菌噴射
機構13により蓋7が開放された横一列単位の栽培容器
8内の培養基Cに噴射されて接種される。
から引き回し案内されたチューブからなる種菌供給管路
15は前記栽培容器8の横一列の個数である4個の栽培
容器8と同数に途中から分岐され、その分岐された4本
の種菌供給分岐管路15Aにそれぞれ前記種菌定量供給
手段16である容積定量ポンプが連結され、それぞれの
種菌定量供給手段16の下流側に種菌供給分岐管路15
Aを介して前記液状種菌噴射機構13が連結されてい
る。
である容積定量ポンプとしては、そのシリンダ本体16
Aには、図13や図14などに示されるように、前記種
菌供給分岐管路15Aと連結される種菌供給口16B
と、この種菌供給口16Bから連続して液状種菌Bが流
入可能な中空状流体通路16Cが形成され、その中空状
流体通路16Cの下流側に種菌送出口16Dが設けられ
るとともに、中空状流体通路16Cの途中箇所にポンプ
室16Eが形成され、そのポンプ室16Eの内部にピス
トン16Fが配設され、ポンプ室16Eの内部にてピス
トン16Fが往復移動可能に設けられている。この場
合、ピストン16Fの往復作動切り換え手段として、図
示はしないが、電磁制御などによって往復作動するよう
に構成していたが、空圧制御,油圧制御あるいはカム機
構による往復動によって切り換えるようにしてもよいも
のである。
本体16Aの内部には、種菌供給口16B側に逆止弁1
7がスプリング17Aを介して配設され、種菌供給口1
6B側から液状種菌Bが流入される際、すなわちピスト
ン16Fによる吸引作動に伴ってポンプ室16E内に液
状種菌Bを供給する時には、逆止弁17をスプリング1
7Aのバネ圧に抗して開放し、ピストン16Fの押動移
行時おいては、液状種菌Bが逆流しないように逆止弁1
7を閉塞保持するように構成している。
られた液状種菌噴射機構13としては、そのノズル本体
13Aには、図13や図14などの動作図に示されるよ
うに、前記種菌定量供給手段16から供給される液状種
菌Bが流入可能なノズル本体13Aの中空状液体流通通
路13Bが形成され、その中空状液体流通通路13Bの
先端側に前記噴射ノズル13Cが取り付け固定されると
ともに、前記中空状液体流通通路13Bの噴射ノズル1
3C側には、スプリング18Aを介して逆止弁18が配
設され、この逆止弁18によって圧送されてくる液状種
菌Bの供給,遮断を行うように構成している。この場
合、前記種菌定量供給手段16のシリンダ本体16A内
部に配設されたピストン16Fによる吸引作動に伴って
ポンプ室16E内に液状種菌Bを供給する時には、逆止
弁18を閉塞保持し、ピストン16Fの押動移動時おい
ては、液状種菌Bが噴射ノズル13Cからスプリング1
8Aのバネ圧に抗して開放し、液状種菌Bが噴射ノズル
13Cから噴射するように構成している。
た4個の噴射ノズル13Cを備えた液状種菌Bのノズル
本体13Aは、それぞれノズル固定部材19を介して着
脱可能にプレート状のノズル取付部材20が固定保持さ
れるとともに、このノズル取付部材20は支持プレート
21に着脱可能に取り付け固定され、この支持プレート
21はエアシリンダ22の作動によって上下方向に往復
移動可能に設けられ、このエアシリンダ22はシリンダ
支持板23上に固定されており、このシリンダ支持板2
3の下端側に取り付け固定された駒部23Aが本体フレ
ーム1側に設けられた案内ロッド24に沿って水平方向
に往復移動可能に配設されている。
て栽培容器8の蓋7を開閉作動するそれぞれの蓋開閉機
構12としては、本願出願人が先に提案した特開平5−
103542号公報等に示されているように、横一列に
位置決め配列されたそれぞれの栽培容器8の蓋7をその
上面側と下面側とから挟着可能とする対をなす固定挟着
部材25と挟着シャフトからなる可動挟着部材6とを設
け、その可動挟着部材26を進退駆動可能とし、可動挟
着部材26と固定挟着部材25間に横一列単位の各蓋7
を挟着およびその解除を行う挟着部材開閉手段となるエ
アシリンダ27がそれぞれ設けられている。この各シリ
ンダ27は接種装置本体の本体フレーム1の幅方向に沿
って設けられたシリンダ保持板28上に取り付け固定さ
れるとともに、このシリンダ保持板28の端部に逆T字
状のリンクアーム部材29が取り付け固定され、前記シ
リンダ保持板28上に取り付けられた固定挟着部材2
5、可動挟着部材26およびエアシリンダ27は前記リ
ンクアーム部材29を介して前記栽培容器8の蓋閉塞位
置と蓋開放位置との間を移動可能に設けて構成している
ものであり、この場合、前記リンクアーム部材29は、
本体フレーム1に設けられた支軸30を介して回動可能
に設けられている。
リンダ31が設けられ、この駆動シリンダ31に設けら
れたロッド32の先端部が前記リンクアーム部材29の
端部に枢着されて連結固定されるとともに、このリンク
アーム部材29の端部側と、前記案内ロッド24に沿っ
て往復移動可能に配設されたシリンダ支持板23に取り
付け固定された駒部23A側との間に連結ロッド33の
両端部が枢着されて連結固定されている。
閉機構12の蓋開閉動作に応じて蓋開閉機構12を栽培
容器8の蓋閉塞位置と蓋開放位置との間を往復移動させ
る蓋開閉駆動手段と、前記液状種菌噴射機構13を前記
栽培容器8の口部位置から離脱した位置と栽培容器8の
口部上の位置との間を往復移動させる種菌供給駆動手段
とが兼用して構成されている。これにより、前記蓋開閉
機構12の開放動作と前記液状種菌噴射機構13を前記
栽培容器8の口部上に移動する動作とが同期して作動さ
れるとともに、前記蓋開閉機構12の閉塞動作と前記液
状種菌噴射機構13を前記栽培容器8の口部位置から離
脱する移動動作とが同期して作動されるように構成され
ている。
装置の一連の動作を説明する。先ず、所定数の蓋7付き
の栽培容器8を収納したコンテナ9を搬送機構2上に載
置してコンテナ9を移送し、そのコンテナ9が種菌接種
領域に到達すると、搬送機構2の搬送面上に対して出没
可能に上下動するストッパ機構10に設けられたストッ
パピン10Aによってコンテナ9の前端側が位置規制さ
れて停止保持され、この停止時においてコンテナ9の位
置を図示しないセンサによって検知すると、一連の接種
工程が作動するよう構成されている。(図2を参照)な
お、この場合、容器位置決め機構11によって、事前に
コンテナ9内の栽培容器8の肩部を位置規制したり、あ
るいは接種時において、一連の接種工程と連動させて蓋
7を開閉作動する際に栽培容器8を位置決め保持するよ
うに設けている。
シリンダ27の作動により、図10の状態から図11の
状態へと移行し、最前列に位置した横一列に位置決め配
列された栽培容器8の蓋7が、それぞれの可動挟着部材
26によってその上面から押圧され、下面に設けられた
固定挟着部材25と前記可動挟着部材26との間で蓋7
が横一列単位にて挟着保持される。
めが行われ、蓋7が挟着保持された後に、図3に示すよ
うに、駆動シリンダ31の作動に伴って支軸30を基点
としてリンクアーム部材29がロッド32の動きに連れ
て回動し、このリンクアーム部材29に取り付けられて
いる蓋開閉機構12により蓋7が蓋開放位置まで回動
し、この蓋開放動作に同期してリンクアーム部材29の
端部に取り付けられた連結ロッド33を介して前記シリ
ンダ支持板23に取り付け固定された駒部23Aが前記
本体フレーム1側に設けられた案内ロッド24に沿って
移動し、このシリンダ支持板23の移動によって液状種
菌噴射機構13に設けられた4個の噴射ノズル13C
は、栽培容器8の口部位置、すなわち、蓋7を取り外し
た栽培容器8の真上に移行される。(図3,図7,図1
2などを参照)
噴射ノズル13Cが栽培容器8の口部位置へと接近ある
いはその口部内に挿入配置される。(図4,図8および
図13を参照)
などに示すように、前記蓋開閉機構12による栽培容器
8の蓋7の開放時に、蓋7が開放された横一列単位の栽
培容器8内の培養基Cに対して列単位に所定量の液状種
菌Bが種菌定量供給手段16の作動によって供給され、
その所定量の液状種菌Bが液状種菌噴射機構13を介し
て噴射され、前記開放された栽培容器8内に液状種菌B
が充填されて接種される。
往復作動によって決められた流量の液状種菌Bが供給さ
れ、液状種菌噴射機構13に設けられた噴射ノズル13
Cによって所定量の液状種菌Bが栽培容器8内に充填さ
れた後、前記エアシリンダ22の復帰作動によって液状
種菌噴射機構13に設けられた噴射ノズル13Cが栽培
容器8の口部位置から離れ、その後駆動シリンダ31の
ロッド32の復帰作動により噴射ノズル13Cが栽培容
器8の位置から退避移動して復帰すると同時に、蓋開閉
機構12の回転復帰作動によって液状種菌Bが接種され
た横一列の栽培容器8の蓋7が被嵌される。
定量供給手段16によって所定量の液状種菌Bの供給と
ともに、蓋開閉機構12と液状種菌噴射機構13とによ
る一連の工程を順次作動することによって、種菌接種領
域にてコンテナ9の移送方向に対して最前列の栽培容器
8が横一列単位にて接種される。
一連の接種工程が終了すると、コンテナ9の前端部を停
止保持していたストッパピン10Aがエアシリンダ10
Bを介して一旦下方へ下がった後に上方へと復帰作動す
るとともに、搬送機構2が作動することによってコンテ
ナ9が搬出方向へと移送される。このコンテナ9の移送
動作により、最初にコンテナ9の前端部を停止保持して
いたストッパピン10Aも上方へと復帰作動しようとす
るがコンテナ9の搬送作動により今まで停止保持してい
たストッパピン10Aは、その上端部分がコンテナ9の
底面部分に突き当たる。しかしながら、ストッパピン1
0Aの上方への弾発付勢力を弱く設定しているためにコ
ンテナ9の搬送を妨げることなくスムーズに移送するこ
とができるものであり、ストッパ機構10の次の列に設
けられた他のストッパピン10Aによってコンテナ9の
前端側が停止保持される。(図16を参照)
たように蓋開閉機構12と液状種菌接種機構13および
種菌定量供給手段16の作動とによって栽培容器8の第
2列目を基準とする一連の接種工程が行われることによ
り、第2列目の栽培容器8を図16に示すように接種す
ることができ、続いて第3列目,第4列目と順次横一列
単位にて接種工程を行うことにより、コンテナ9内の栽
培容器8の全てを接種することができる。
種工程が終了すると、図17に示されるように、ストッ
パ機構10のストッパピン10Aをエアシリンダ10B
を介して一旦下方へ下げた後に上方へと復帰作動し、か
つ搬送機構2により接種済みの栽培容器8を収納したコ
ンテナ9が搬出側へと移送されるとともに、新たに接種
を行う栽培容器8を収納したコンテナ9が搬送機構2の
搬入側から供給されることによって連続して接種作業を
行うことができる。
列位置から順次横一列単位にて蓋開閉機構12による蓋
7の開放動作,液状種菌噴射機構13による液状種菌B
の接種動作,蓋開閉機構12による蓋7の閉塞動作の繰
り返し作動によってコンテナ9内に収納された栽培容器
8を横一列単位で連続して接種することができる。これ
により、液状種菌Bの接種作業能率を高めることことが
できるとともに、横一列を列単位として栽培容器8の蓋
7の開閉動作と接種動作とを行うため、栽培容器8の蓋
7の開放時間を極力短縮することができ、雑菌の侵入を
抑制することも可能となる。
状種菌接種装置の稼動時においては、液状種菌Bを貯留
してなる種菌貯蔵容器14から液状種菌Bを前記チュー
ブからなる種菌供給管路15を介して種菌定量供給手段
16に設けられたピストン16Fの押動移行時の作動に
よって所定量の液状種菌Bが送り出され、液状種菌噴射
機構13側へと供給されるが、前記ピストン16Fの押
動作動以外の工程においては、すなわち、蓋開閉機構1
2の開放動作,閉塞動作あるいは液状種菌噴射機構13
の移行動作時にあっては、液状種菌噴射機構13の噴射
ノズル13C側に液体種菌Bが供給されることがないた
め、液状種菌Bが噴射されることはない。(図13を参
照)
ンダ本体16Aの内部においては、種菌供給口16B側
から液状種菌Bを流入する際、すなわちピストン16F
による吸引作動に伴ってポンプ室16E内に液状種菌B
を供給する時には、逆止弁17がスプリング17Aのバ
ネ圧に抗して開放されるため、ポンプ室16E内に所定
量の液状種菌Bが供給されて待機状態に維持される。こ
の時、種菌定量供給手段16の下流側に設けられた液状
種菌噴射機構13では、そのノズル本体13Aに設けら
れた中空状液体流通通路13Bがスプリング18Aを介
して逆止弁18によって閉塞保持され、液状種菌Bが供
給されることなく遮断状態が維持される。(図13を参
照)
14および図15などを参照)においては、図14に示
すように、前記種菌定量供給手段16のシリンダ本体1
6Aの内部では、ピストン16Fの押動移動に伴い、ポ
ンプ室16E内の液状種菌Bが押し出され、その押し出
された液状種菌Bの液圧力によって液状種菌噴射機構1
3に設けられた噴射ノズル13C箇所においては、スプ
リング18Aのバネ圧に抗して逆止弁18が中空状液体
流通通路13Bから離れる状態となり、密閉状態から開
放されることによって液状種菌Bが液状種菌噴射機構1
3の中空状鋭気対流通通路13Bを介して噴射ノズル1
3Cから噴射される。この時、ピストン16Fの押動移
行時おいては、種菌定量供給手段16の種菌供給口16
B側へと液状種菌Bが逆流しないように逆止弁17によ
って閉塞保持している。
菌Bを接種する流量などの設定条件としては、たとえば
栽培容器8内の培養基Cの容量や形態あるいは培養基C
の媒質あるいは種菌の種類などに応じて液状種菌Bの接
種充填量を適宜設定すればよいものであり、この際、決
められた液状種菌Bの接種量の場合にあっては、種菌定
量供給手段16のシリンダ本体16Aに設けられたポン
プ室16Eの容積を合わせて製作すればよいものであ
り、任意に変更するものである場合には、たとえば前記
ポンプ室16E内にて往復移動するピストン16Fのス
トロークを任意に調節可能に設けることにより、栽培容
器8内の培養基Cの容量や形態あるいは培養基Cの媒質
などに応じて種菌の接種充填量を調節して設定すること
ができ、バラツキもなく種菌Bの充填量をほぼ一定量に
保つことができ、安定した接種工程作業を行うことがで
きる。
個の噴射ノズル13Cを備えたノズル本体13Aは、そ
れぞれノズル固定部材19を介して着脱可能にプレート
状のノズル取付部材20に固定保持されるとともに、こ
のノズル取付部材20は支持プレート21に着脱可能に
取り付け固定されるため、簡単に取り外しを行うことが
でき、しかも液状種菌噴射機構13の分解作業を行う場
合、ノズル本体13Aの中空状液体流通通路13Bに連
結された種菌供給管路15(種菌供給分岐管路15A)
を取り外し、液状種菌噴射機構13であるノズル本体1
3Aと噴射ノズル13Cとをアルコール消毒することで
雑菌処理を簡単に行うことができるものであり、各部品
などの保守管理も容易に行うことができるという効果も
ある。
と液状種菌噴射機構13との間の種菌供給管路15(種
菌供給分岐管路15A)箇所に容積定量ポンプなどから
なる種菌定量供給手段16を配設し、この種菌定量供給
手段16により種菌供給分岐管路15Aを介して液状種
菌Bが、ノズル本体13Aに設けられた中空状液体流通
通路13B内へと供給されるように構成されているた
め、種菌定量供給手段16の分解作業を行う際に内部の
部品の取り外しや洗浄作業などを簡便に行うことができ
るため、点検や保守管理作業を容易に行うことができる
という効果がある。
置の第2実施例を示すもので、前述した第1実施例と基
本形態はほとんど同様に構成するものであるため省略す
る。この第2実施例では、種菌貯蔵容器14から液状種
菌Bを前記チューブなどからなる種菌供給管路15を介
してサブタンク34へと供給して所定量の液状種菌Bが
サブタンク34に貯留され、このサブタンク34から引
き回し案内された種菌供給管路15が種菌定量供給手段
16のシリンダ本体16Aへと連結し、この一個のシリ
ンダ本体16Aから引き回し案内された種菌供給管路1
5は栽培容器8の横一列の個数である4個の栽培容器8
と同数に途中から分岐して引き回し案内され、その分岐
された4本の種菌供給分岐管路15Aに流量調整弁35
を介してそれぞれ液状種菌噴射機構13へと連結されて
いる。なお、前記サブタンク34には、その上限位置と
下限位置とにそれぞれ液量センサ34A,34Bが取り
付けられ、サブタンク34内の液状種菌Bが下限位置に
達してしまった場合にセンサ34Aが作動し、種菌貯蔵
容器14とサブタンク34との間に設けた供給ポンプ3
6を作動させてサブタンク34内の液状種菌Bの量を確
保するように構成している。
くなった場合などにおいて、接種装置本体と種菌貯蔵容
器14との間を比較的に容量が少なくて持ち運びが容易
なサブタンク34を設置することによって全体の装置構
造の取り扱いを良好に行うことができるという効果があ
る。また、この第2実施例では、液状種菌Bを所定量供
給する種菌定量供給手段16を集約して一つの供給手段
によって賄うことによって部品点数の削減を図ることも
でき、また種菌定量供給手段16から分岐してそれぞれ
連結された液状種菌噴射機構13へと供給される液状種
菌Bの流量は、流量調整弁35によって個々に微調整す
ることができ、これによりバラツキもなく種菌Bの充填
量をほぼ一定量に保つことができるという効果がある。
実施例と同様に横一列単位の栽培容器8に対して蓋開閉
機構12による蓋7の開放動作,液状種菌噴射機構13
による液状種菌Bの接種動作,蓋開閉機構12による蓋
7の閉塞動作の繰り返しに基づいてコンテナ9内に収納
された栽培容器8が横一列単位で連続して接種すること
ができ、これにより、液状種菌Bの接種作業能率を高め
ることことができるとともに、横一列を列単位として栽
培容器8の蓋7の開閉動作と接種動作とを行うため、栽
培容器8の蓋7を開放する時間が短縮され、雑菌の侵入
を極力抑えることができる。
ものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。たとえば、各実施例では種菌定量供
給手段16として、シリンダ本体16Aの内部のポンプ
室16Eにピストン16Fを往復移動するように構成し
て所定量の液状種菌Bを供給するように構成していた
が、往復移動によるポンプに変えて、回転駆動によるロ
ータリーポンプを用いてもよいものであり、この場合、
ロータリーポンプによってその回転数を設定することに
より所定量の液状種菌Bを送り出すことができるもので
ある。また液状種菌噴射機構13の噴射ノズル13Cに
よる噴射の形態として、円形状に噴射したり、平吹き形
態に噴射したり任意に変えることも可能であり、また栽
培容器8内の培養基Cに接種する際に、接種効率を高め
るために瞬時の間に噴射したり、あるいは噴射される液
状種菌Bを前記噴射ノズル13Cによって霧状に所定の
時間に所定量を噴霧するようにしてもよいものである。
横一列単位の栽培容器8を基準にして接種するために、
搬送機構2によってコンテナ9を送り出しながら間欠的
に移送,停止を設定する手段としてコンテナ9の前端部
を基準に停止するストッパ機構10によってコンテナ9
を停止するようにしていたが、第2実施例のように前記
ストッパ機構10を用いることなく搬送機構2の作動を
モータの回転制御のみにて搬送機構2の停止位置を割り
出すように設定してもよいものであり、また種菌の接種
領域において栽培容器8を所定位置に停止する検出手段
として実施例においては、コンテナ9の前端部の位置を
検出センサにて読み取って搬送機構2の作動制御を行っ
ていたが、たとえば栽培容器8が搬送されてくる位置関
係に検出センサを配置し、その検出センサにて栽培容器
8を検知し、その検知信号に基づき所定の種菌接種領域
に栽培容器8が到達した時点にて搬送機構2の移送を停
止するようにしてもよい。
しつつ蓋7を開閉作動する際に栽培容器8を位置決め保
持可能とする容器位置決め機構11が設けられている
が、その位置決め手段として栽培容器8の肩部を押さえ
て保持するレール状の保持部材であってもよく、アーム
状の押さえ板を可動的に設けてもよいものであり、少な
くとも蓋7の開閉作動時において栽培容器8の規整保持
がなされるものであればよい。
は、横一列に位置決め配列された栽培容器8の蓋7をそ
の上面および下面から挟着可能な対をなす固定挟着部材
25および挟着シャフトからなる可動挟着部材26を設
け、可動挟着部材26を進退移動させて可動挟着部材2
6と固定挟着部材25間に横一列単位の各蓋7を挟着お
よびその解除を行うエアシリンダ27が設けられていた
が、挟着爪からなる蓋開閉機構を適用するとともに、蓋
7を栽培容器8に対して離脱するために蓋体上下動移動
手段を設け、この蓋体上下動移動手段の作動により離脱
した蓋7を栽培容器8の蓋閉塞位置と蓋開放位置との間
を往復移動させるように構成してもよい。
口部位置から離脱した位置と、栽培容器の口部上の位置
との間を往復移動させる際に、実施例においては蓋開閉
機構12の作動に妨げとならないように液状種菌噴射機
構13に設けられた噴射ノズル13Cを駆動シリンダ2
1の作動によって案内ロッド24に沿って水平方向に往
復移動可能に配設するとともに、前記栽培容器8の真上
位置から栽培容器8へと接近,離反するようにエアシリ
ンダ22によって上下方向に往復移動可能に設けて構成
していたが、場合によっては液状種菌噴射機構13を水
平方向に往復移動する構造のみを採用してもよいもので
あり、また栽培容器8の横一列単位の種菌接種領域の位
置関係に合わせて栽培容器8の真上位置にて液状種菌噴
射機構13を上下動する構造を採用してもよいものであ
り、その際、蓋開閉機構12の作動に妨げとならないよ
うに設定してあればよい。
テナ9内に収納される位置関係などに合わせて噴射ノズ
ル22のセット位置を調整移動可能に設けて構成するこ
とにより、栽培容器8内に液状種菌Bを良好に噴射させ
て接種することができる。
くなった時は、液状種菌Bが充填されている別の種菌貯
蔵容器14にチューブやパイプなどを切り換えて接続す
ることにより種菌貯蔵容器14の交換作業を良好に行う
ことができ、場合によっては複数個の種菌貯蔵容器14
を用意し、種菌貯蔵容器14内の液状種菌Bがなくなっ
た際に、バルブの切り換えにより簡単に行うことも可能
である。
構12を栽培容器8の蓋閉塞位置と蓋開放位置との間を
往復移動させる蓋開閉駆動手段と、液状種菌噴射機構1
3を栽培容器8の口部位置から離脱した位置と栽培容器
8の口部上の位置との間を往復移動させる液状種菌供給
駆動手段とを兼用して駆動シリンダ31によって構成し
ていたが、それぞれの駆動手段を個別に設けてもよいも
のであり、またその駆動手段としてカム機構やモータな
どの駆動手段を用いて作動するようにしてもよい。
納する栽培容器8として栽培瓶を採用していたが、その
容器として包装袋を用いてもよいものであり、またコン
テナ9内に栽培容器8を収納した状態にて搬送しつつ液
状種菌Bを接種していたが、搬送機構の上に栽培容器を
直接載せて搬送しながら接種するようにしてもよいもの
である。
よれば、栽培容器内の培養基に液状の種菌を接種する液
状種菌接種装置において、液状種菌を貯留してなる種菌
貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器から液状種菌を供給する
ための種菌供給管路と、この種菌供給管路の搬送経路途
上において所定量の液状種菌を供給する種菌定量供給手
段と、この種菌定量供給手段から供給された所定量の液
状種菌を前記栽培容器の培養基に噴射して接種する液状
種菌噴射機構と、を備えてなることにより、種菌定量供
給手段によって液状種菌の供給量を液状種菌噴射機構側
へとほぼ一定に送り出すことができ、これにより栽培容
器の培養基に所定量の液状種菌を噴射して接種すること
ができるものであり、また従来のようにエアを送り込む
ことがないため、接種時において雑菌の侵入を極力抑制
することができるという効果もある。この際、前記種菌
定量供給手段として、容積定量ポンプを用いてなること
により、定量の液状種菌を送り込むことができる。また
容積定量ポンプの上流側と下流側とにそれぞれ逆止弁を
配設してなることにより、供給された液状種菌の逆流も
なく、安定して送り出すことができるものであり、また
前記容積定量ポンプとして、シリンダと、そのシリンダ
内にて往復移動するピストンとによって構成してなるこ
とにより、シリンダの容積によって供給量を設定できる
ものであり、この際、前記容積定量ポンプのピストンの
ストロークを調節可能に設け、液状種菌を接種する量を
任意に設定してなることにより、栽培容器内の培養基の
容量や形態あるいは培養基の媒質などに応じて種菌の接
種充填量を調節して設定することができ、バラツキもな
く種菌の充填量をほぼ一定量に保つことができ、安定し
た接種工程作業を行うことができるという効果がある。
また請求項1から請求項5において、請求項6の発明で
は、栽培容器を縦横に複数整列して収納したコンテナを
搬入側から供給し、かつ前記栽培容器を間欠移送しつつ
搬出側へとコンテナを搬送する搬送機構と、この搬送機
構により間欠移送された前記コンテナ内の栽培容器の蓋
を横一列単位で開閉作動する蓋開閉機構と、この蓋開閉
機構により開閉作動される横一列単位の栽培容器の数に
合わせて対応して設けられた複数個の前記液状種菌噴射
機構と、この液状種菌噴射機構のそれぞれに対して所定
量の液状種菌を供給する前記種菌定量供給手段とを備え
てなることにより、コンテナ内の栽培容器の蓋が蓋開閉
機構によって横一列単位で開放され、蓋開閉機構により
蓋が開放された横一列単位の栽培容器に対して種菌定量
供給手段の作動によって所定量の液状種菌が栽培容器内
に液状種菌噴射機構を介してそれぞれ供給されて接種さ
れ、その接種後に前記蓋開閉機構によって蓋が開放され
ている横一列単位の栽培容器の口部に前記蓋開閉機構に
よって蓋が閉塞されるため、充填接種効率を高めること
ができるとともに、蓋の開放時間を極力短縮することに
より雑菌の侵入を抑制することができる。また搬送機構
の間欠移送に連れて接種されていない他の横一列単位の
栽培容器に対して順次蓋開閉機構による蓋の開放動作,
液状種菌噴射機構による液状種菌の接種動作,蓋開閉機
構による蓋の閉塞動作の繰り返しによりコンテナ内に収
納された栽培容器が横一列単位で連続して接種すること
ができるとともに、接種後において前記搬送機構により
コンテナ内の栽培容器を搬出側へと移送することができ
る。
全体構成概要図である。
す概略図である。
と液状種菌噴射機構の動作状態を示す要部の正面図であ
る。
を栽培容器側に向けて下動した状態を示す要部の正面図
である。
て移動した後、噴射ノズルより液状種菌を噴射した状態
を示す要部の正面図である。
種菌噴射機構の主要部を示す側面図である。
種菌噴射機構の主要部を示す側面図である。
射ノズルを栽培容器側に向けて接近移動した状態を示す
要部の側面図である。
射ノズルによる液状種菌の噴射状態を示す要部の側面図
である。
部を示す側面図である。
挟着部材の作動状態(蓋挟着状態)を示す側面図であ
る。
の蓋を取り外した状態を示す要部の側面図である。
射機構の噴射ノズルを栽培容器側に向けて接近移動した
状態を示す要部の正面図である。
給機構の噴射ノズルによる液状種菌の噴射状態を示す要
部の正面図である。
状種菌を接種している状態を示す接種工程概略図であ
る。
液状種菌を接種している状態を示す接種工程概略図であ
る。
種工程終了後におけるコンテナ搬送状態を示す概略図で
ある。
の主要部を示す概略図である。
動手段) 32 ロッド 33 連結ロッド 34 サブタンク 34A 液位センサ 34B 液位センサ 35 流量調整弁 36 供給ポンプ
Claims (6)
- 【請求項1】 栽培容器内の培養基に液状の種菌を接種
する液状種菌接種装置において、液状種菌を貯留してな
る種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器から液状種菌を供
給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路の搬送
経路途上において所定量の液状種菌を供給する種菌定量
供給手段と、この種菌定量供給手段から供給された所定
量の液状種菌を前記栽培容器の培養基に噴射して接種す
る液状種菌噴射機構と、を備えてなることを特徴とする
液状種菌接種装置。 - 【請求項2】 前記種菌定量供給手段として、容積定量
ポンプを用いてなることを特徴とする請求項1に記載の
液状種菌接種装置。 - 【請求項3】 前記容積定量ポンプの上流側と下流側と
にそれぞれ逆止弁を配設してなることを特徴とする請求
項2に記載の液状種菌接種装置。 - 【請求項4】 前記容積定量ポンプとして、シリンダ
と、そのシリンダ内にて往復移動するピストンと、から
なることを特徴とする請求項3に記載の液状種菌接種装
置。 - 【請求項5】 前記容積定量ポンプのピストンのストロ
ークを調節可能に設け、液状種菌を接種する量を任意に
設定してなることを特徴とする請求項4に記載の液状種
菌接種装置。 - 【請求項6】 栽培容器を縦横に複数整列して収納した
コンテナを搬入側から供給し、かつ前記栽培容器を間欠
移送しつつ搬出側へとコンテナを搬送する搬送機構と、
この搬送機構により間欠移送された前記コンテナ内の栽
培容器の蓋を横一列単位で開閉作動する蓋開閉機構と、
この蓋開閉機構により開閉作動される横一列単位の栽培
容器の数に合わせて対応して設けられた複数個の前記液
状種菌噴射機構と、この液状種菌噴射機構のそれぞれに
対して所定量の液状種菌を供給する前記種菌定量供給手
段と、を備えてなることを特徴とする請求項1から請求
項5に記載の液状種菌接種装置。
Priority Applications (1)
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JP2001199438A JP2003009657A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 液状種菌接種装置 |
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