JP2004180504A - 液状種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置 - Google Patents

液状種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置 Download PDF

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光司郎 依田
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Abstract

【課題】本発明の目的とするところは、液状種菌によって安定した接種作業を行いつつ、殺菌処理やメンテナンス作業を簡便に行うことができる液状種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置を提供することにある。
【解決手段】液状種菌Bを貯留してなる種菌貯蔵容器1と、この種菌貯蔵容器1に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器1の内部側から液状種菌Bを外部側へと供給するための種菌供給管路3と、この種菌供給管路3に連結され、種菌供給管路3よって供給された前記液状種菌Bを栽培容器15内の培養基Cに噴射して接種する接種機本体2に設けられた液状種菌噴射機構20と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器1の搬出口から前記種菌供給管路3を介して前記液状種菌接種装置の液状種菌噴射機構までの液状種菌Bの搬送経路途上を高温蒸気Sを送り込んで殺菌処理してなること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、きのこ栽培容器内に充填した培養基にきのこの種菌を接種する種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養源を配合した培養基を用いてきのこ類を人工栽培する方法としては、培養基を栽培容器に充填した状態にて殺菌処理し、その殺菌処理した栽培容器の中の培養基にエノキダケ,マイタケなどのきのこ類の種菌を接種した後に、栽培容器の口部に蓋を被せて閉塞し、予め決められた温度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法などが行われている。
【0003】
この場合、種菌を接種する際、その接種作業の作業効率を高めるために、栽培容器を作業者が1個ずつコンテナから取り出すことなくコンテナ毎を搬送コンベアに載せながら接種することができる種菌接種機が提案されている(たとえば、特許文献1,特許文献2を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63ー258519号公報
【特許文献2】
特開昭63ー258520号公報
【0005】
前記特許文献1や特許文献2などからなる種菌接種機にあっては、一般的に種菌自体は大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養源を配合した培養基に種菌を種菌瓶内にて繁殖させているものであり、種菌が収容された種菌瓶を逆さ状態にして本体フレーム側に装着し、この状態で種菌瓶を回転させるとともに、この種菌瓶の口部から掻き出し刃を設けた掻き出し軸を回転させながら種菌瓶内に挿入し、その掻き出し軸を回転させつつ徐々に上昇させながら掻き出し刃によって種菌を掻き出し、ホッパーなどを介して栽培容器内に掻き出された種菌を充填するように構成している。
【0006】
また上記従来技術においては、種菌の充填量は一般的に栽培するきのこの種類によって前記掻き出し軸の回転時間を設定しているため、逆さにセットされた種菌瓶の口部の外径寸法と胴部の外径寸法の差によって種菌の掻き出し量が異なってしまうことがあったり、また種菌瓶内の種菌自体が固形状であるため、種菌の掻き出しの際に掻き出される種菌(大鋸屑)の大きさがばらつくことがあり、この結果、種菌の充填量にバラツキが生じることがあり、特に種菌の充填量が所定量以下であった場合、種菌の菌糸が栽培容器内に繁殖しづらく培養日数がかかってしまうことが予想される。
【0007】
これを避けるために、固形状の種菌に変えて、液体状の種菌を用いて接種する種菌接種機が提案されている。
【0008】
【特許文献3】
特開平12−175559号公報
【0009】
この特許文献3などにおける液体状種菌接種機にあっては、種菌容器内に収容されている液体状の種菌をノズルによって栽培容器内に噴霧することによって供給するようにしており、この場合、栽培容器内に一定量の液体状の種菌を接種するためにタイマー設定によって種菌を供給するようにしているため、バラツキもなく種菌の充填量をほぼ一定量に保つことができるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この液体状種菌接種機にあっては、ノズルを介して液体状の種菌を培養基に噴霧するように構成している。このため、接種機を連続して稼動している場合には問題はないが、液体状種菌接種機の稼動を停止し、たとえば翌日などに新たに稼動する場合にあっては、ノズルの回りの外部やノズル内部に残っている液体状の種菌に、外部雰囲気に浮遊している雑菌が付着してしまうことがある。
【0011】
この雑菌が付着した状態にて、液体状の種菌を栽培容器の培養基に接種してしまうと、液体状の種菌とともに雑菌が栽培容器内に混入してしまうことがあるため、結果として種菌接種時において、栽培容器内の培養基に外部雰囲気に浮遊する雑菌が侵入してしまい、栽培容器内にて雑菌が繁殖してしまう虞がある。
【0012】
そこで一般的には、事前に前記ノズルや液体状の種菌を収容する種菌容器との間を繋ぐチューブなどはそれぞれ取り外し高圧蒸気滅菌装置(オートクレーブ)内に取り外した部品を入れて高温蒸気によって殺菌処理を行っている。しかしながら、たとえば複数の栽培容器に対して一挙に接種を行う場合にあっては、その栽培容器の個数に合わせてノズルの数を設定する必要があり、このためノズルの個数が多くなればなる程、殺菌処理のために組み付け・分解といった作業、すなわち種菌容器側からチューブやパイプなどを介してそれぞれのノズル側への引き回し配設する作業が複雑となり、各部品が密集することによって煩雑となり易く、保守管理が大変となってしまう。この際、特に殺菌処理後において、組み立てる際に外気に晒されてしますとチューブやパイプあるいはノズルなどに雑菌が付着する虞もある。
【0013】
そこで本発明は、前記従来例の問題を解決するものであって、その目的とするところは、液状種菌によって安定した接種作業を行いつつ、殺菌処理やメンテナンス作業を簡便に行うことができる液状種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路途上を高温蒸気を送り込んで殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法である。
【0015】
また請求項2の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、蒸気発生装置によって前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に高温蒸気を送り込み、前記種菌供給管路および前記液状種菌噴射機構の内部側を殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法である。
【0016】
また請求項3の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口に分岐用ジョイント部を設け、この分岐用ジョイント部に蒸気発生装置の一端を連結するとともに、前記分岐用ジョイント部に設けられた供給口に前記種菌供給管路を連結し、前記種菌貯蔵容器の搬出口に連結された分岐用ジョイント部箇所と前記蒸気発生装置に連結された分岐用ジョイント部箇所にそれぞれ開閉弁を設け、この開閉弁の切換作動によって前記分岐用ジョイント部箇所から種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に液状種菌または高温蒸気を切り替えて供給可能に設定してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置である。
【0017】
また請求項4の発明では、請求項3において、前記液状種菌噴射機構は、液状種菌噴射シリンダ本体と、このシリンダ本体の先端側に取り付け固定される噴射ノズルとを備え、前記液状種菌噴射シリンダ本体には、前記種菌供給管路側と連結される供給口と、この供給口から連続して液体種菌が流入可能な中空状流体通路とが形成され、その中空状流体通路の端部側に前記噴射ノズルを取り付け固定するとともに、噴射ノズルと供給口との間の前記中空状流体通路に送られてくる液状種菌の供給,遮断を行う噴射開閉弁を配設してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路途上を高温蒸気を送り込んで殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法であるため、従来のように種菌貯蔵容器の出口側から液状種菌噴射機構までの組み付け部品を取り外して殺菌処理するという煩わしい作業を行うことなく、組み付け状態にして前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路途上を高温蒸気を送り込むことによって殺菌処理することができるという効果がある。
【0019】
また請求項2の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、蒸気発生装置によって前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に高温蒸気を送り込み、前記種菌供給管路および前記液状種菌噴射機構の内部側を殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法であるため、従来のように液状種菌の搬送経路途上の組み付け部品を分解して個々に殺菌処理することなく、組み付け状態にして蒸気発生装置をによって前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に高温蒸気を送り込み、前記種菌供給管路および前記液状種菌噴射機構の内部側を殺菌処理することができ、これによりメンテナス作業を簡便に行うことができるとともに殺菌処理,消毒作業,洗浄作業などを良好に行うことができる。
【0020】
また請求項3の発明では、液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口に分岐用ジョイント部を設け、この分岐用ジョイント部に蒸気発生装置の一端を連結するとともに、前記分岐用ジョイント部に設けられた供給口に前記種菌供給管路を連結し、前記種菌貯蔵容器の搬出口に連結された分岐用ジョイント部箇所と前記蒸気発生装置に連結された分岐用ジョイント部箇所にそれぞれ開閉弁を設け、この開閉弁の切換作動によって前記分岐用ジョイント部箇所から種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に液状種菌または高温蒸気を切り替えて供給可能に設定してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置であるため、前記分岐用ジョイント部箇所から種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に高温蒸気を切り替えて供給する際に、前記種菌貯蔵容器の搬出口に連結された分岐用ジョイント部箇所に設けられた開閉弁を閉じるとともに、前記蒸気発生装置に連結された分岐用ジョイント部箇所に設けられた開閉弁を開放することによって、高温蒸気を前記種菌供給管路内から前記液状種菌噴射機構の内部までの液状種菌の搬送経路途上を殺菌処理することができるという効果がある。
【0021】
また請求項4の発明では、請求項3において、前記液状種菌噴射機構は、液状種菌噴射シリンダ本体と、このシリンダ本体の先端側に取り付け固定される噴射ノズルとを備え、前記液状種菌噴射シリンダ本体には、前記種菌供給管路側と連結される供給口と、この供給口から連続して液体種菌が流入可能な中空状流体通路とが形成され、その中空状流体通路の端部側に前記噴射ノズルを取り付け固定するとともに、噴射ノズルと供給口との間の前記中空状流体通路に送られてくる液状種菌の供給,遮断を行う噴射開閉弁を配設してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置であるため、高温蒸気を種菌供給管路内から前記液状種菌噴射機構の内部へと導き入れるとともに、前記シリンダ本体内に設けられた前記噴射開閉弁を開放作動することによって、シリンダ本体の内部や噴射ノズルなどの部品を殺菌処理することができ、これにより内部側の消毒作業や洗浄作業などを簡便にして良好に行うことができるという効果がある。
【0022】
【実施例】
以下、本発明に係る液状種菌接種装置の第1実施例を図1から図20を参照にして説明する。図1は種菌貯蔵容器と液状種菌による接種機と殺菌処理のための蒸気発生装置とによる液状種菌接種装置の全体構成概要図を示すもので、液状種菌Bは約50リットルから500リットルの大きさの金属製からなる種菌貯蔵容器1内に培養貯留されており、この種菌貯蔵容器1と液状種菌接種機2との間を耐熱性のチューブからなる種菌供給管路3を介して連結するとともに、液状種菌Bの接種時においては、種菌貯蔵容器1内の液状種菌Bを加圧して液状種菌接種機2側へと供給するように構成している。
【0023】
この第1実施例においては、前記種菌貯蔵容器1の搬出口側には二股状に分岐した分岐用ジョイント部4が設けられ、この分岐用ジョイント部4の一端側に蒸気発生装置5が連結されるとともに、前記分岐用ジョイント部4に設けられた供給口側に前記種菌供給管路3が連結され、前記種菌貯蔵容器1の搬出口側に連結された分岐用ジョイント部4箇所と前記蒸気発生装置5に連結された分岐用ジョイント部4箇所にはそれぞれ開閉弁6,7が設けられ、それぞれの開閉弁6,7の切換作動によって前記分岐用ジョイント部4箇所から種菌供給管路3を介して前記液状種菌接種機2側へと液状種菌Bまたは高温蒸気Sを切り替えて供給可能に設けている。
【0024】
また液状種菌接種機2としては、液状種菌接種機2の本体フレーム8の略全長に渡りコンベヤからなる搬送機構9が設けられ、この搬送機構9は操作パネル10のスイッチの操作により起動,停止が可能に設けられており、前記本体フレーム8の両端側にそれぞれ複数個のスプロケットホイール11が軸支され、本体フレーム8の両端に設けられた前記スプロケットホイール11間にエンドレスのチェーン12が平行に掛け渡され、駆動源側となる前記スプロケットホイール11にはモータ13による回転力が伝達されるようになっている。
【0025】
そして、大鋸屑や米ぬかなどの培養基Cが充填され蓋14で密封された栽培容器15をたとえば縦列4個,横列4個を収納したプラスチック製のコンテナ16を移送始端側におけるコンベヤからなる搬送機構9のチェーン12上に載せ、その搬送機構9を始動させるとチェーン12の走行によってコンテナ16を移送終端側に向かって搬送できるようになっている。
【0026】
前記本体フレーム8に設けられた搬送機構9によって、栽培容器15を縦横に複数整列して収納したコンテナ16を搬入側から種菌を接種する領域へと移送し、かつその種菌の接種領域にて前記コンテナ16とともに栽培容器15を間欠的に移送するように構成している。この場合、栽培容器15が適正な種菌接種領域に到達した際に搬送機構9を介して送られてくるコンテナ16を停止する手段として、この実施例においてはストッパピン17Aを備えたストッパ機構17が設けられるとともに、ストッパピン17Aはエアシリンダ17Bを介して上下動可能に設けられている。この場合、コンテナ16を所定の位置で停止するためのストッパ機構17に設けられたストッパピン17Aの間隔は、コンテナ16内に収納されている栽培容器15の縦列(4列)に整列された栽培容器15の間隔に合わせて4列に配列されている。のまた本体フレーム8上には、コンテナ16内の栽培容器15を位置規整しつつ蓋14を開閉作動する際に栽培容器15を位置決め保持可能とする容器位置決め機構18が設けられている。
【0027】
また容器位置決め機構18によって種菌接種領域にて位置決め配列された栽培容器15は、種菌接種領域の上方位置にて栽培容器15の蓋14を開閉作動する蓋開閉機構19が設けられており、この実施例では、コンテナ16内に縦列4個,横列4個を収納した栽培容器15に配列された横一列単位の蓋14を開閉作動するための蓋開閉機構19が配列されている。
【0028】
また蓋開閉機構19の作動によって栽培容器15の最前列位置に整列された横一列単位の蓋14の開放時に、蓋14が開放されて整列されている横一列単位の栽培容器15内の培養基Cに対して、横一列単位の栽培容器15の個数(4個)に合わせて1列(4個)に配列したそれぞれの液状種菌噴射機構20を介して液状種菌Bを噴射し、前記開放された栽培容器15内に液状種菌Bを充填して接種するように構成している。この実施例にあっては、液状種菌Bを栽培容器15内に供給する液状種菌噴射機構20として、前記栽培容器15が通過する上方側に位置して1列に配列し、その横一列単位の個数としては栽培容器15の個数である4個と同数の4個の液状種菌噴射機構20が横一列単位に等間隔に設置されているが、栽培容器15の外径寸法やコンテナ16の大きさなどによって横一列単位の個数が5個になったり、6個に設定される場合もあり、またコンテナ16内に整列されている栽培容器15を接種する場合、横2列を同時に接種できるように蓋開閉機構19と液状種菌噴射機構20をそれぞれ横2列に配列して一挙に液状種菌Bを接種できるように構成することも可能であり、その場合、仕様に応じて適宜設定すればよい。
【0029】
また前記液状種菌噴射機構20によって開放された横一列単位の前記栽培容器15内に液状種菌Bを充填して接種した後、蓋開閉機構19の復帰作動によって蓋14を栽培容器15に被着する。次いで搬送機構9によってコンテナ16を間欠的に移送してコンテナ16内の栽培容器15の第2列目に整列されている4個の栽培容器15の蓋14を横1列単位にて前記蓋開閉機構19によって開閉作動するとともに、同様に横1列単位にて配列した4個の液状種菌噴射機構20によって液状種菌Bを噴射して栽培容器15内に接種した後、蓋開閉機構19の復帰作動によって蓋14を栽培容器15に被着する。そしてコンテナ16内に整列されている栽培容器15の第3列目と第4列目も同様にしてコンテナ16内の全ての栽培容器15の培養基Cに対して接種が完了した後、搬送機構9によりコンテナ16を搬出側へと移送するようにしている。
【0030】
また前記液状種菌Bは種菌貯蔵容器1内に貯留されており、この種菌貯蔵容器1から液状種菌Bを液状種菌接種機2に設けられたそれぞれの液状種菌噴射機構20へと供給するために、柔軟性を有するチューブからなる前記種菌供給管路3を介して前記種菌貯蔵容器1と液状種菌噴射機構20との間を連結している。
【0031】
この第1実施例においては、図2,図3および図8から図11などに示すように、前記種菌供給管路3の途中に4個からなる前記液状種菌噴射機構20へと液状種菌Bを分配して供給するための分岐体21が設けられている。この場合、前記種菌供給管路3は、前記種菌貯蔵容器1から前記液状種菌Bを前記分岐体21へと供給するための種菌供給幹線管路3Aと、分岐体21から複数個の前記液状種菌噴射機構20へと液状種菌Bを分配して供給するための種菌供給分岐管路3Bとが設けられ、前記分岐体21を前記種菌供給管路3(種菌供給幹線管路3A,種菌供給分岐管路3B)に対して着脱可能に設けている。また、この第1実施例では、種菌供給幹線管路3Aから分岐体21を介して二股に分岐して種菌供給分岐管路3Bが連結されるとともに、その二股に分岐されたそれぞれの種菌供給分岐管路3Bには個別に設けた分岐体21が連結され、その各分岐体21から二股に分岐して連結された4本の種菌供給分岐管路3Bの端部側が前記4個の液状種菌噴射機構20へと連結されて脱着可能に取付固定されている。
【0032】
また第1実施例では、図4に示すように、種菌貯蔵容器1から液状種菌Bを前記チューブからなる種菌供給管路3(種菌供給幹線管路3A,種菌供給分岐管路3B)を介して液状種菌噴射機構20側へと加圧して供給するために、コンプレッサなどからなる液状種菌加圧手段22によってフィルタ23を介して種菌貯蔵容器1内にエア圧を加えるように構成している。また液状種菌加圧手段22によって加圧供給された液状種菌Bは、液状種菌噴射機構20により栽培容器15内の培養基Cに噴射されて接種されるが、液状種菌噴射機構20に設けられた噴射開閉弁24の作動によって前記種菌貯蔵容器1から種菌供給管路3(種菌供給幹線管路3A,種菌供給分岐管路3B)を介して圧送されてきた液状種菌Bの供給,遮断が行われるように構成されている。
【0033】
この実施例では、前記液状種菌噴射機構20に設けられた液状種菌Bの供給,遮断を行う前記噴射開閉弁24を往復作動するために、その噴射開閉弁24にエアを供給するコンプレッサなどからなる気体加圧手段25が設けられ、この気体加圧手段25と噴射開閉弁24が設けられた液体種菌噴射機構20との間にフィルタ26を介して柔軟性を有するチューブからなる気体供給管路27が接続されるとともに、フィルタ26と液体種菌噴射機構20との間に加圧気体であるエアの供給,遮断を行う電磁弁28が介在されている。
【0034】
また各フィルタ23,26は液状種菌加圧手段22や気体加圧手段25などから送り出されるエアを浄化するために設けられているものであり、種菌貯蔵容器1内に雑菌が入り込まないようにしたり、液状種菌噴射機構20の内部に雑菌が入り込まないように構成している。
【0035】
この第1実施例における液状種菌噴射機構20は、前記栽培容器15が通過する上方側に位置して、前記横一列の個数である4個の栽培容器15と同数配列されており、それぞれの液状種菌噴射機構20には栽培容器15内の培養基Bに噴射して接種する噴射ノズル29を先端側に備えた液状種菌噴射シリンダ本体30が設置されている。液状種菌噴射シリンダ本体30には、図15または図16などに示されるように、前記種菌供給管路3(種菌供給分岐管路3B)側と連結される種菌供給口30Aと、この種菌供給口30Aから連続して液状種菌Bが流入可能な中空状流体通路30Bとが形成され、その中空状流体通路30Bの先端部側に前記噴射ノズル29が取り付け固定されるとともに、噴射ノズル29と種菌供給口30Aとの間の前記中空状流体通路30Bには、圧送されてくる液状種菌Bの供給,遮断を行う前記噴射開閉弁24が配設されている。
【0036】
また噴射開閉弁24に設けられた弁体24A部分の動きに連れて開放状態となったり、閉塞状態となったりする弁座30Cが前記中空状流体通路30Bの途中に形成されるとともに、液状種菌噴射シリンダ本体30の後端側には、気体供給管路27の端部と連結される気体供給口30Dが設けられている。また噴射ノズル29と種菌供給口30Aとの間の中空状流体通路30Bの途中に設けられた弁座30Cに対して前記噴射開閉弁24の往復移動の動きに連れて噴射開閉弁24に設けられた弁体24Aが開放作動したり,閉塞作動したりすることにより、圧送されてくる液状種菌Bの供給,遮断が行われる。
【0037】
また前記噴射開閉弁24には、液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30Bを開閉する前記弁体24Aが設けられるとともに、その弁体24Aから連続して後方に延びるピストンシャフト24Bの端部が前記液状種菌噴射シリンダ本体30の気体供給口30Dに臨んで配設されている。またピストンシャフト24Bに設けられた径大部分と液状種菌噴射シリンダ本体30との間にピストンスプリング24Cが介在され、そのピストンスプリング24Cによって弁体24Aが液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30Bの弁座30Cに向けて常時弾発付勢されるように配設されている。
【0038】
また液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30B側と液状種菌噴射シリンダ本体30の後端側に設けられた気体供給口30Dとの間を水密に保つために、ピストンシャフト24Bと液状種菌噴射シリンダ本体30との間に気密部材となる合成ゴムなどの柔軟性材料からなるダイアフラム24Dが配設されている。
【0039】
また液状種菌噴射シリンダ本体30の中空状流体通路30Bの先端側に取り付け固定された噴射ノズル29は、その内部に液状種菌Bを噴射する際に所定の噴射パターンとなるように設定されたノズルチップ29Aが配設され、噴射ノズル29の噴射口29Bから加圧された液状種菌Bが栽培容器15の培養基Cに向けて噴射するように構成されている。
【0040】
この実施例にあっては、前記栽培容器15内に加圧されて充填された培養基Cの表面部分には、その中央部分に培養基Cの上面から底に向けて植菌孔C1を設けている。この植菌孔C1は培養基C中での菌まわりをよくするために設けられるもので、培養基C自体の通気性を良くしたり、栽培容器15から液状種菌Bを接種した際に培養基Cの底部まで種菌が行き渡り易くする目的で行っている。
【0041】
前述した液状種菌噴射機構20に設けられた4個の噴射ノズル29を備えた液状種菌噴射シリンダ本体30は、固定ビスなどによってそれぞれノズル固定部材31を介して着脱可能にプレート状のノズル取付部材32に固定保持されるとともに、このノズル取付部材32は液状種菌接種機2の本体フレーム8側となる支持プレート33に着脱可能に取り付け固定されている。
【0042】
また前記支持プレート33はエアシリンダ34の作動によって上下方向に往復移動可能に設けられ、このエアシリンダ34はシリンダ支持板35に固定されており、このシリンダ支持板35の下端側に取り付け固定された駒部36が本体フレーム8側に設けられた案内ロッド37に沿って水平方向に往復移動可能に配設されている。
【0043】
また種菌接種領域において、横一列単位にて栽培容器15蓋14を開閉作動するそれぞれの蓋開閉機構19としては、本願出願人が先に提案した特開平5−103542号公報等に示されているように、横一列に位置決め配列されたそれぞれの栽培容器15の蓋14をその上面側と下面側とから挟着可能とする対をなす固定挟着部材38と挟着シャフトからなる可動挟着部材39とを設け、その可動挟着部材39を進退駆動可能とし、可動挟着部材39と固定挟着部材38間に横一列単位の各蓋14を挟着およびその解除を行う挟着部材開閉手段となるエアシリンダ40がそれぞれ設けられている。この各エアシリンダ40は接種機2の本体フレーム8の幅方向に沿って設けられたシリンダ保持板41上に取り付け固定されるとともに、このシリンダ保持板41の端部に逆T字状のリンクアーム部材からなる伝達移動手段42が取り付け固定され、前記シリンダ保持板41上に取り付けられた固定挟着部材38、可動挟着部材39およびエアシリンダ40は前記リンクアーム部材42(伝達移動手段42)を介して前記栽培容器15の蓋閉塞位置と蓋開放位置との間を移動可能に設けて構成しているものであり、この場合、前記リンクアーム部材42は、本体フレーム8に設けられた支軸43を介して回動可能に設けられている。
【0044】
また前記搬送機構9の下方側には、駆動シリンダ44が設けられ、この駆動シリンダ44に設けられた駆動用ロッド45の先端部が前記リンクアーム部材42の端部に枢着されて連結固定されるとともに、このリンクアーム部材42の端部側と、前記案内ロッド37に沿って往復移動可能に配設されたシリンダ支持板35に取り付け固定された駒部36側との間に連結用ロッド46の両端部が枢着されて連結固定されている。
【0045】
また前記駆動シリンダ44によって、蓋開閉機構19の蓋開閉動作に応じて蓋開閉機構19を栽培容器15の蓋閉塞位置と蓋開放位置との間を往復移動させる蓋開閉駆動手段と、前記液状種菌噴射機構20を前記栽培容器15の口部位置から離脱した位置と栽培容器15の口部上の位置との間を往復移動させる種菌供給駆動手段とが兼用して構成されている。これにより、前記蓋開閉機構19の開放動作と前記液状種菌噴射機構20を前記栽培容器15の口部上に移動する動作とが同期して作動されるとともに、前記蓋開閉機構19の閉塞動作と前記液状種菌噴射機構20を前記栽培容器15の口部位置から離脱する移動動作とが同期して作動されるように構成されている。
【0046】
次に前述した構成において、液状種菌接種機2の一連の動作を説明する。先ず、所定数の蓋14付きの栽培容器15を収納したコンテナ16を搬送機構9上に載置してコンテナ16を移送し、そのコンテナ16が種菌接種領域に到達すると、搬送機構9の搬送面上に対して出没可能に上下動するストッパ機構17に設けられたストッパピン17Aによってコンテナ16の前端側が位置規制されて停止保持され、この停止時においてコンテナ16の位置を図示しないセンサによって検知すると、一連の接種工程が作動するよう構成している。(図5,図8,図9を参照)なお、この場合、容器位置決め機構18によって、事前にコンテナ16内の栽培容器15の肩部を位置規制したり、あるいは接種時において、一連の接種工程と連動させて蓋14を開閉作動する際に栽培容器15を位置決め保持するように設けている。
【0047】
この栽培容器15の位置決め固定時に、エアシリンダ40の作動により、図12の状態から図13の状態へと移行し、最前列に位置した横一列に位置決め配列された栽培容器15の蓋14が、可動挟着部材39によってその上面から押圧され、下面に設けられた固定挟着部材38と前記可動挟着部材39との間で蓋14が横一列単位にて挟着保持される。
【0048】
次いで容器位置決め機構18による位置決めが行われ、蓋14が挟着保持された後に、図6に示すように、駆動シリンダ44の作動に伴って支軸43を基点としてリンクアーム部材42が駆動用ロッド45の動きに連れて回動し、このリンクアーム部材42に取り付けられている蓋開閉機構19により蓋14が蓋開放位置まで回動し、この蓋開放動作に同期してリンクアーム部材42の端部に取り付けられた連結用ロッド46を介して前記シリンダ支持板35に取り付け固定された駒部36が前記本体フレーム8側に設けられた案内ロッド37に沿って移動し、このシリンダ支持板35の移動によって液状種菌噴射機構20に設けられた4個の噴射ノズル29は、栽培容器15の口部位置、すなわち、蓋14を取り外した栽培容器15の真上に移行される。(図6,図14などを参照)
【0049】
続いて、エアシリンダ34の作動によって噴射ノズル29が栽培容器15の口部位置へと接近あるいはその口部内に挿入配置される。(図10,図15を参照)
【0050】
その後、図7,図11,図16および図18などに示すように、前記蓋開閉機構19による栽培容器15の蓋14の開放時に、蓋14が開放された横一列単位の栽培容器15内の培養基Cに対して列単位に液状種菌Bが液状種菌噴射機構20を介して噴射され、前記開放された栽培容器15内に液状種菌Bが充填されて接種される。
【0051】
液状種菌Bが噴射ノズル29によって所定量充填された後、前記エアシリンダ34の復帰作動によって液状種菌噴射機構20に設けられた噴射ノズル29が栽培容器15の口部位置から離れ、その後駆動シリンダ44の駆動用ロッド45の復帰作動により噴射ノズル29が栽培容器15の位置から退避移動して復帰すると同時に、蓋開閉機構19の回転復帰作動によって液状種菌Bが接種された横一列単位の栽培容器15の蓋14が被嵌される。
【0052】
従って、前記蓋開閉機構19と液状種菌噴射機構20とによる一連の工程を順次作動することによって、種菌接種領域にてコンテナ16の移送方向に対して最前列の栽培容器15が横一列単位にて接種される。
【0053】
そして、最前列の栽培容器15を基準とする一連の接種工程が終了すると、コンテナ16の前端部を停止保持していたストッパピン17Aがエアシリンダ17Bを介して一旦下方へ下がった後に上方へと復帰作動するとともに、搬送機構9が作動することによってコンテナ16が搬出方向へと移送される。このコンテナ16の移送動作により、最初にコンテナ16の前端部を停止保持していたストッパピン17Aも上方へと復帰作動しようとするがコンテナ16の搬送作動により今まで停止保持していたストッパピン17Aは、その上端部分がコンテナ16の底面部分に突き当たる。しかしながら、ストッパピン17Aの上方への弾発付勢力を弱く設定しているためにコンテナ16の搬送を妨げることなくスムーズに移送することができるものであり、ストッパ機構17の次の列に設けられた他のストッパピン17Aによってコンテナ16の前端側が停止保持される。(図19を参照)
【0054】
またコンテナ16の停止時において、前述したように蓋開閉機構19と液状種菌接種機構20とによって栽培容器15の第2列目を基準とする一連の接種工程が行われることにより、第2列目の栽培容器15を図19に示すように接種することができ、続いて第3列目,第4列目と順次横列単位にて接種工程を行うことにより、コンテナ16内の栽培容器15の全てが接種される。
【0055】
またコンテナ16内の全ての栽培容器15の接種工程が終了すると、図20に示されるように、ストッパ機構17のストッパピン17Aをエアシリンダ17Bを介して一旦下方へ下げた後に上方へと復帰作動し、かつ搬送機構9により接種済みの栽培容器15を収納したコンテナ16が搬出側へと移送されるとともに、新たに接種を行う栽培容器15を収納したコンテナ16が搬送機構9の搬入側から供給されることによって連続して接種作業が行われる。
【0056】
また横一列単位の栽培容器15に対して最前列位置から順次横一列単位にて蓋開閉機構19による蓋14の開放動作,液状種菌噴射機構20による液状種菌Bの接種動作,蓋開閉機構19による蓋14の閉塞動作の繰り返し作動によってコンテナ16内に収納された栽培容器15を横一列単位で連続して接種することができる。これにより、液状種菌Bの接種作業能率を高めることことができるとともに、横一列を列単位として栽培容器15の蓋14の開閉動作と接種動作とを行うため、栽培容器15の蓋14の開放時間を極力短縮することができ、雑菌の侵入を抑制することも可能となる。
【0057】
ところで、液状種菌接種装置の稼動時においては、液状種菌Bを貯留してなる種菌貯蔵容器1の内部は、コンプレッサなどからなる液状種菌加圧手段22によりフィルタ23を介してエア圧を加えることによって種菌貯蔵容器1内の内圧が常に高められており、この内圧が高められている種菌貯蔵容器1から種菌供給管路3(種菌供給幹線管路3A,種菌供給分岐管路3B)を介して圧送された液状種菌Bが、液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた種菌供給口30Aへと供給されて中空状流体通路30B内へと加圧状態にて流入されている。(図15および図16を参照)
【0058】
この流入時において、噴射ノズル29により液体種菌Bを噴射して接種する接種工程を除く、蓋開閉機構19の開放動作,閉塞動作あるいは液状種菌噴射機構20の移行動作時にあっては、噴射開閉弁24の弁体24Aが液状種菌噴射シリンダ本体30の中空状流体通路30Bに設けた弁座30Cと接触して密閉状態を維持することによって、中空状流体通路30Bの先端側に取り付けられている噴射ノズル29側に液体種菌Bが供給されることがないため、液状種菌Bが噴射されることはない。
【0059】
すなわち、液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30Bの弁座30Cに対して噴射開閉弁24の弁体24Aによって密閉状態を維持する手段として、この実施例では、コンプレッサなどからなる気体加圧手段25によって加圧されたエアを気体供給管路27を介して圧送し、フィルタ26を介して液状種菌シリンダ本体30の後端側に設けられた気体供給口30Dへと導くように設けているが、フィルタ26と気体供給口30Dとの間に配設した電磁弁28を閉塞動作することにより、エア圧が高められた気体が噴射開閉弁24のピストンシャフト24B側へと伝わることなく遮断される。このため、ピストンシャフト24Bに設けられた径大部分と液状種菌噴射シリンダ本体30との間に介在されたピストンスプリング24Cによって弁体24Aが液状種菌噴射シリンダ本体30に設けた中空状流体通路30Bの弁座30Cに向けて常時弾発付勢され、この弾発付勢力により液状種菌Bが供給されることなく遮断状態が維持される。(図15を参照)
【0060】
また液状種菌Bの噴射時(図7,図11,図16および図18などを参照)においては、図16に示すように、前記電磁弁28を開放動作することによって液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30Bの弁座30Cに対して噴射開閉弁24の弁体24Aが開放状態に維持される。すなわち、前記電磁弁28を開放動作することにより、気体加圧手段25から気体供給管路27を介して圧送されたエアが、フィルタ26を介して液状種菌噴射シリンダ本体30の後端側に設けられた気体供給口30Dへと導かれる。この気体供給口30Dから加圧されたエアは、ピストンシャフト24Bと液状種菌噴射シリンダ本体30との間に配設された柔軟性材料からなるダイアフラム24Dに直接加わるためにダイアフラム24Dが押圧されて撓んで移動する。その撓みによるダイアフラム24Dの動きに連れてピストンシャフト24Bが移動し、そのピストンシャフト24Bの先端部に設けられている弁体24Aが液状種菌噴射シリンダ本体30設けられた中空状流体通路30Bの弁座30Cから離れる状態となり、この前記噴射開閉弁24の弁体24Aを密閉状態から開放することによって液状種菌Bが噴射ノズル29から噴射される。
【0061】
この際、電磁弁28の開放時間を所定時間に設定したり、あるいは液状種菌Bの流量が所定量となったところで電磁弁28を遮断することにより液体種菌Bの接種量を適正な状態に設定することができる。
【0062】
すなわち、電磁弁28の遮断,開放の切換作動に伴い、前記噴射開閉弁24を切換作動して液状種菌Bを接種する流量あるいは接種時間を設定する弁開閉駆動制御手段10Aを操作パネル10上に設けてなることにより、栽培容器15内の培養基Cの容量や形態あるいは培養基Cの媒質などに応じて液状種菌Bの接種充填量を弁開閉駆動制御手段10Aによって調節して設定することができ、バラツキもなく液状種菌Bの充填量をほぼ一定量に保つことができ、安定した接種工程作業を行うことができる。
【0063】
また液状種菌噴射シリンダ本体30の中空状流体通路30Bの先端側に取り付け固定された噴射ノズル29は、その内部に液状種菌Bを噴射する際に所定の噴射パターンとなるように設定されたノズルチップ29Aを配設することにより、噴射ノズル29の噴射口29Bから加圧された液状種菌Bが栽培容器15の培養基Cに向けて噴射する際に、栽培容器15内に充填された培養基Cの表面部分に接種される液状種菌Bの噴射による流量分布として、通常の培養基Cの表面部分の領域に対して、植菌孔C1による窪みによって培養基Cの表面の面積が増えた領域に合わせて液状種菌Bの噴射流量を増量することにより、培養基Cの表面全体にほぼ均一的に種菌が行き渡ることとなり、これにより種菌による菌糸の育成を促すことも可能となる。
【0064】
また液状種菌噴射シリンダ本体30に設けられた中空状流体通路30B側と液状種菌噴射シリンダ本体30の後端側に設けられた気体供給口30Dとの間を水密に保つために、ピストンシャフト24Bと液状種菌噴射シリンダ本体30との間に気密部材となる合成ゴムなどの柔軟性材料からなるダイアフラム24Dを配設してなることにより、噴射開閉弁24の切換作動のために加圧された空気を中空状流体通路30B側へと混入することなく遮断することができ、しかもダイアフラム24Dの動きに連動させて弁体24Aを開放することにより、液状種菌加圧手段22によって加圧供給された液状種菌Bを液状種菌噴射シリンダ本体30の先端側に設けた噴射ノズル29を介して栽培容器15の培養基Cに噴射して種することができるものであり、接種時において雑菌の侵入が極力抑制される。
【0065】
ところで、本願発明の第1実施例における液状種菌接種機における種菌接種装置にあっては、液状種菌Bを貯留してなる種菌貯蔵容器1と、この種菌貯蔵容器1に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器1の内部側から液状種菌Bを外部側へと供給するための種菌供給管路3と、この種菌供給管路3に連結され、種菌供給管路3よって供給された前記液状種菌Bを栽培容器15内の培養基Cに噴射して接種する液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20と、からなる液状種菌接種装置において、特に種菌貯蔵容器1の搬出口から前記種菌供給管路3を介して前記液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20までの液状種菌Bの搬送経路途上を高温蒸気Sを送り込んで殺菌処理してなる液状種菌接種装置における殺菌処理方法を採用することによって、従来のように種菌貯蔵容器の出口側から液状種菌噴射機構までの組み付け部品を取り外して殺菌処理するという煩わしい作業を行うことなく、組み付け状態にして種菌貯蔵容器1の搬出口から種菌供給管路3を介して液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20までの液状種菌Bの搬送経路途上を高温蒸気Sを送り込むことによって殺菌処理することができるという効果がある。
【0066】
この際、蒸気発生装置5によって種菌貯蔵容器1の搬出口から種菌供給管路3を介して液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20までの液状種菌Bの搬送経路に高温蒸気を送り込み、種菌供給管路3および液状種菌噴射機構20の内部側を殺菌処理することができ、これによりメンテナス作業を簡便に行うことができるとともに殺菌処理,消毒作業,洗浄作業などを良好に行うことができる。この場合、電磁弁28を作動切換して噴射開閉弁24を開放状態とし高温蒸気Sを噴射ノズル29から噴出することにより内部の汚れあるいは雑菌などによる廃液を外部へと放出することができる。
【0067】
また本発明では、前述したような液状種菌接種装置における殺菌処理方法を達成するための装置構造として、図1から図3などに示すように、液状種菌Bを貯留してなる種菌貯蔵容器1の搬出口に分岐用ジョイント部4を設け、この分岐用ジョイント部3に蒸気発生装置5の一端を連結するとともに、分岐用ジョイント部4に設けられた供給口に種菌供給管路3を連結し、種菌貯蔵容器1の搬出口に連結された分岐用ジョイント部4箇所と蒸気発生装置5に連結された分岐用ジョイント部4箇所にそれぞれ開閉弁6,7を設け、この開閉弁6,7の切換作動によって分岐用ジョイント部4箇所から種菌供給管路3を介して液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20までの液状種菌Bの搬送経路に液状種菌Bまたは高温蒸気Sを切り替えて供給可能に設定してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置であるため、液状種菌Bの接種時においては図2の矢印に示すように液状種菌Bが種菌貯蔵容器1側から液状種菌接種機2側へと供給されているが、分岐用ジョイント部4箇所から種菌供給管路3を介して液状種菌接種機2に設けられた液状種菌噴射機構20までの液状種菌Bの搬送経路に高温蒸気Sを切り替えて供給する際には、種菌貯蔵容器1の搬出口に連結された分岐用ジョイント部4箇所に設けられた開閉弁6を閉じるとともに、蒸気発生装置5に連結された分岐用ジョイント部4箇所に設けられた開閉弁7を開放することによって、図3の矢印に示すように高温蒸気Sが種菌供給管路3内に供給され、種菌供給管路3内から前記液状種菌噴射機構20の内部までの液状種菌Bの搬送経路途上を高温蒸気Sが送り込まれ、この高温蒸気Sによって種菌供給管路3内から液状種菌噴射機構20の内部側を簡単な手段によって殺菌処理することができるという効果がある。
【0068】
この場合、液状種菌噴射機構20は、液状種菌噴射シリンダ本体30と、このシリンダ本体30の先端側に取り付け固定される噴射ノズル29とを備え、前記液状種菌噴射シリンダ本体30には、前記種菌供給管路3側と連結される種菌供給口30Aと、この供給口30Aから連続して液体種菌Bが流入可能な中空状流体通路30Bとが形成され、その中空状流体通路30Bの端部側に前記噴射ノズル29を取り付け固定するとともに、噴射ノズル29と供給口30Aとの間の前記中空状流体通路30Bに送られてくる液状種菌Bの供給,遮断を行う噴射開閉弁24を配設してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置であるため、高温蒸気Sを種菌供給管路3内から前記液状種菌噴射機構20の内部へと導き入れるとともに、前記シリンダ本体30内に設けられた前記噴射開閉弁24を開放作動することによって、シリンダ本体30の内部や噴射ノズル29などの部品を分解することなく簡単に殺菌処理することができ、これにより内部側の消毒作業や洗浄作業などを簡便にして良好に行うことができる。(図17を参照)
【0069】
この第1実施例においては、種菌供給管路3には、種菌貯蔵容器1から液状種菌Bを分岐体16へと供給するための種菌供給幹線管路3Aと、分岐体21から4個の液状種菌噴射機構20へと液状種菌Bを分配して供給するための種菌供給分岐管路3Bとが設けられて組み付けられているが、分解することなく、分岐体21を介して種菌供給管路3(種菌供給幹線管路3A,種菌供給分岐管路3B)の内部を高温蒸気Sによって殺菌処理することができ、消毒作業や洗浄作業などを簡便にして良好に行うことができるという効果がある。
【0070】
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、第1実施例においては、横一列単位の栽培容器15を一組として順次接種するために、搬送機構9によってコンテナ16を間欠的に送り出しながら接種する種菌接種機を例にして説明したが、コンテナ16内の栽培容器15を同時に液状種菌噴射機構20によって接種するタイプであってもよく、また実施例においては培養基Cを収納する栽培容器15として栽培瓶を採用していたが、その容器として包装袋を用いても同様に行えるものであり、またコンテナ16内に栽培容器15を収納した状態にて搬送しつつ液状種菌Bを接種していたが、搬送機構9の上に栽培容器15を直接載せて搬送しながら栽培容器15を液状種菌噴射機構20によって接種するようにしてもよい。
【0071】
また種菌貯蔵容器1内の液状種菌Bがなくなった時などは、液状種菌Bが充填されている別の種菌貯蔵容器1にチューブやパイプなどを切り換えて接続することにより種菌貯蔵容器1の交換作業を良好に行うことができ、場合によっては複数個の種菌貯蔵容器1を用意し、種菌貯蔵容器1内の液状種菌Bがなくなった際に、バルブの切り換えにより簡単に行うことも可能であり、また切換作業を行う時には分岐用ジョイント部4や種菌供給管路3などをアルコール消毒,アルコールによる加熱殺菌処理などにより、消毒作業や殺菌処理,洗浄作業などを行うことによって内部側に雑菌の侵入することを防ぐようにすればよい。
【0072】
また、たとえば液状種菌噴射機構20の外部側が極端に汚れてしまった場合、殺菌処理のために液状種菌噴射機構20の分解作業を行う時には、液状種菌噴射シリンダ本体30の種菌供給口30Aに連結された種菌供給管路3を取り外し、液状種菌噴射機構20である液状種菌噴射シリンダ本体30と噴射ノズル29および噴射開閉弁24とをアルコール消毒,アルコールによる加熱殺菌処理あるいは高温蒸気などにより、消毒作業や殺菌処理,洗浄作業などを行うことができるものであり、各部品などの保守管理を行えばよいものである。
【0073】
また実施例においては、噴射開閉弁24の作動切り換えとして、空圧制御によって行っていたが、電磁制御や油圧制御あるいはカム機構による往復動によって切り換えるようにしてもよいものである。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明による液状種菌接種装置における殺菌処理方法および殺菌処理装置によれば、上述したように、従来のように種菌貯蔵容器の出口側から液状種菌噴射機構までの組み付け部品を取り外して殺菌処理するという煩わしい作業を行うことなく、組み付け状態にして種菌貯蔵容器の搬出口から種菌供給管路を介して液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路途上を高温蒸気を送り込むことによって殺菌処理することができができ、初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例である液状種菌接種機と種菌貯蔵容器と蒸気発生装置からなる液状種菌接種装置における殺菌処理装置を示す全体構成概要図である。
【図2】図2は、図1の液状種菌接種装置において液状種機接種時の液状種菌の供給状態を示す全体構成概要平面図である。
【図3】図3は、図1の液状種菌接種装置において殺菌処理時の高温蒸気の供給状態を示す全体構成概要平面図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施例の殺菌処理装置を含む液状種菌接種装置の全体構成正面図である。
【図5】図5は、図4の液状種菌接種機の主要部を示す正面図である。
【図6】図6は、図5の液状種菌接種機の蓋開閉機構と液状種菌噴射機構の動作状態を示す要部の正面図である。
【図7】図7は、液状種菌噴射機構を栽培容器側に向けて移動した後、噴射ノズルより液状種菌を噴射した状態を示す要部の正面図である。
【図8】図8は、図5に対応する蓋閉塞時における液状種菌噴射機構の主要部を示す右側面図である。
【図9】図9は、図5に対応する蓋閉塞時における液状種菌噴射機構の主要部を示す左側面図である。
【図10】図10は、液状種菌噴射機構の噴射ノズルを栽培容器側に向けて接近移動した状態を示す要部の左側面図である。
【図11】図11は、図7に対応する液状種機供給機構の噴射ノズルによる液状種菌の噴射状態を示す要部の左側面図である。
【図12】図12は、図5に対応する蓋開閉機構の主要部を示す左側面図である。
【図13】図13は、図12の蓋開閉機構における可動挟着部材の作動状態(蓋挟着状態)を示す左側面図である。
【図14】図14は、図13の蓋挟着状態から栽培容器の蓋を取り外した状態を示す要部の側面図である。
【図15】図15は、図10に対応する液状種菌噴射機構の噴射ノズルを栽培容器側に向けて接近移動した状態を示す要部の正面図である。
【図16】図16は、図7,図11に対応する液状種機噴射機構の噴射ノズルによる液状種菌の噴射状態を示す要部の正面図である。
【図17】図17は、液状種菌噴射機構の噴射ノズルから高温蒸気を噴出する状態を示す要部の正面図である。
【図18】図18は、最前列の栽培容器を基準として液状種菌を接種している状態を示す接種工程概略図である。
【図19】図19は、第2列目の栽培容器を基準として液状種菌を接種している状態を示す接種工程概略図である。
【図20】図20は、コンテナ内の全ての栽培容器の接種工程終了後におけるコンテナ搬送状態を示す概略図である。
【符号の説明】
B 液状種菌
C 培養基
C1 植菌孔
S 高温蒸気
1 種菌貯蔵容器
2 液状種菌接種機
3 種菌供給管路
3A 種菌供給幹線管路
3B 種菌供給分岐管路
4 分岐用ジョイント部
5 蒸気発生装置
6 開閉弁
7 開閉弁
8 本体フレーム
9 搬送機構
10 操作パネル
10A 弁開閉駆動制御手段
11 スプロケットホイール
12 チェーン
13 モータ
14 蓋
15 栽培容器
16 コンテナ
17 ストッパ機構
17A ストッパピン
17B エアシリンダ
18 容器位置決め機構
19 蓋開閉機構
20 液状種菌噴射機構
21 分岐体
22 液状種菌加圧手段(コンプレッサ)
23 フィルタ
24 噴射開閉弁
24A 弁体
24B ピストンシャフト
24C ピストンスプリング
24D ダイアフラム
25 気体加圧手段(コンプレッサ)
26 フィルタ
27 気体供給管路
28 電磁弁
29 噴射ノズル
29A ノズルチップ
29B 噴射口
30 液状種菌噴射シリンダ本体
30A 種菌供給口
30B 中空状流体通路
30C 弁座
30D 気体供給口
31 ノズル固定部材
32 ノズル取付部材(取付部材)
33 支持プレート
34 エアシリンダ
35 シリンダ支持板
36 駒部
37 案内ロッド
38 固定挟着部材
39 可動挟着部材(挟着シャフト)
40 エアシリンダ(挟着部材開閉手段)
41 シリンダ保持板
42 リンクアーム部材(伝達移動手段)
43 支軸
44 駆動シリンダ(蓋開閉駆動手段、種菌供給駆動手段)
45 駆動用ロッド
46 連結用ロッド

Claims (4)

  1. 液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種装置の液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路途上を高温蒸気を送り込んで殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法。
  2. 液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、蒸気発生装置によって前記種菌貯蔵容器の搬出口から前記種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に高温蒸気を送り込み、前記種菌供給管路および前記液状種菌噴射機構の内部側を殺菌処理してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理方法。
  3. 液状種菌を貯留してなる種菌貯蔵容器と、この種菌貯蔵容器に設けられた搬出口に連結され、種菌貯蔵容器の内部側から液状種菌を外部側へと供給するための種菌供給管路と、この種菌供給管路に連結され、種菌供給管路よって供給された前記液状種菌を栽培容器内の培養基に噴射して接種する液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構と、からなる液状種菌接種装置において、前記種菌貯蔵容器の搬出口に分岐用ジョイント部を設け、この分岐用ジョイント部に蒸気発生装置の一端を連結するとともに、前記分岐用ジョイント部に設けられた供給口に前記種菌供給管路を連結し、前記種菌貯蔵容器の搬出口に連結された分岐用ジョイント部箇所と前記蒸気発生装置に連結された分岐用ジョイント部箇所にそれぞれ開閉弁を設け、この開閉弁の切換作動によって前記分岐用ジョイント部箇所から種菌供給管路を介して前記液状種菌接種機に設けられた液状種菌噴射機構までの液状種菌の搬送経路に液状種菌または高温蒸気を切り替えて供給可能に設定してなることを特徴とする液状種菌接種装置における殺菌処理装置。
  4. 前記液状種菌噴射機構は、液状種菌噴射シリンダ本体と、このシリンダ本体の先端側に取り付け固定される噴射ノズルとを備え、前記液状種菌噴射シリンダ本体には、前記種菌供給管路側と連結される供給口と、この供給口から連続して液体種菌が流入可能な中空状流体通路とが形成され、その中空状流体通路の端部側に前記噴射ノズルを取り付け固定するとともに、噴射ノズルと供給口との間の前記中空状流体通路に送られてくる液状種菌の供給,遮断を行う噴射開閉弁を配設してなることを特徴とする請求項3に記載の液状種菌接種装置における殺菌処理装置。
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