JP2002051639A - きのこの液体種菌の製造方法及び液体種菌の接種装置 - Google Patents

きのこの液体種菌の製造方法及び液体種菌の接種装置

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JP2002051639A
JP2002051639A JP2000245061A JP2000245061A JP2002051639A JP 2002051639 A JP2002051639 A JP 2002051639A JP 2000245061 A JP2000245061 A JP 2000245061A JP 2000245061 A JP2000245061 A JP 2000245061A JP 2002051639 A JP2002051639 A JP 2002051639A
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inoculum
liquid
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liquid inoculum
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JP2000245061A
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English (en)
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Toshiaki Haruyama
敏昭 春山
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FUJI HIGHTECH CO Ltd
Nippon Seiki Co Ltd
World Co Ltd
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FUJI HIGHTECH CO Ltd
Nippon Seiki Co Ltd
World Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質のよいきのこの液体種菌を容易に量産す
ることができ、液体種菌を使用してきのこを栽培するこ
とによって、きのこの栽培期間を短縮して栽培効率を向
上させ、きのこの良品を得る。 【解決手段】 保存用菌株から培養して得た種菌を液体
培養して本培養で使用する液体種菌を調製する前培養工
程と、該前培養工程で調製された液体種菌を、種菌接種
に使用する一定量の培養液が貯蔵された培養タンク30
に投入し、該培養液中で培養する本培養工程とを有する
きのこの液体種菌の製造方法において、前記培養タンク
30に培養液を収容した後、培養タンク30ごと高圧殺
菌釜に収容して培養液を高圧殺菌し、培養液を高圧殺菌
した後、培養液を常温まで放冷させ、培養液を放冷させ
た後、前記前培養工程で調製した液体種菌を培養タンク
30内で本培養することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はきのこの液体種菌の
製造方法及び液体種菌の接種装置に関する。
【0002】
【従来の技術】えのき茸、ブナシメジ等のきのこの人工
栽培では、培地を調製し、培地に種菌を接種し、培養工
程、生育工程を経てきのこを収穫する。これらのきのこ
の栽培方法については、きのこの種類によって生育環境
や栽培工程が若干異なるが、基本的な栽培方法は確立し
ており、これらの栽培方法にしたがって栽培されてい
る。ところで、従来の培地材を用いたきのこの人工栽培
で一般的に使用されている種菌は、おがくずあるいはコ
ーンコブ等を種菌培地として作製したおがくず種菌や穀
物等を用いた種菌の固体のものである。
【0003】このおがくず種菌等を作製する場合は、お
がくず、米糠、コーンコブ等の種菌培地を種菌の培養瓶
に充填し、保存菌株を培養した種菌を種菌培地に接種
し、培養瓶内で種菌を培養させて種菌とする。この種菌
を作製する方法は、きのこを栽培する工程で種菌を培地
に接種し、種菌を培養する工程と同じである。種菌培地
に種菌を接種した後、25日程度で培養が完了する。き
のこを栽培する場合は、このようにして作製した種菌
を、きのこ栽培用の培地に接種し、所定の栽培工程にし
たがってきのこを生育させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】きのこの人工栽培方法
では、上記のようにおがくず種菌等を使って栽培する方
法が一般的である。しかしながら、おがくず種菌等を作
製する工程について見た場合、えのき茸用のおがくず種
菌等では培養完了までに25日程度もかかるから、培養
瓶を一定期間収容するスペースを確保する必要があり、
種菌を供給するセンターなどではきわめて広大なスペー
スを使用している。また、培養瓶を用いて種菌を培養す
るから、多数本の培養瓶を用意する必要があり、培養瓶
の取り扱いが煩雑になる。また、培養環境を整えるため
に培養施設をクリーン化したり、空調設備を設置したり
する必要があり、また、培養施設内で培養瓶を設置した
位置によって培養むらが生じる場合があるといった問題
がある。
【0005】また、おがくず種菌等を用いた場合は種菌
の良否が実際に培地に種菌を接種してきのこを栽培して
みないと確かめることができないため、種菌に問題があ
った場合に栽培ロスが発生するし、種菌を回復させる場
合も回復までに時間がかかるという問題がある。また、
おがくず種菌等を培地に接種する場合は、種菌接種機を
用いて接種するが、接種時間が長くかかることと、作業
者がついていなければならないといった問題がある。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消すべく、お
がくず種菌等にかえて液体種菌を使用するきのこの栽培
方法に係るものであり、きのこの人工栽培に好適に使用
できる信頼性の高い液体種菌の供給を可能とし、種菌の
接種を容易にして良品のきのこを容易に栽培することを
可能とする、きのこの液体種菌の製造方法及び液体種菌
の接種装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、保存用菌株か
ら培養して得た種菌を液体培養して本培養で使用する液
体種菌を調製する前培養工程と、該前培養工程で調製さ
れた液体種菌を、種菌接種に使用する一定量の培養液が
貯蔵された培養タンクに投入し、該培養液中で培養する
本培養工程とを有するきのこの液体種菌の製造方法にお
いて、前記培養タンクに培養液を収容した後、培養タン
クごと高圧殺菌釜に収容して培養液を高圧殺菌し、培養
液を高圧殺菌した後、培養液を常温まで放冷させ、培養
液を放冷させた後、前記前培養工程で調製した液体種菌
を培養タンク内で本培養することを特徴とする。前記培
養液を常温まで放冷させる際、及び前記本培養の際に、
培養タンク内にエアフィルタを介して雑菌を排除してエ
アを導入することを特徴とする。前記培養タンクが、密
閉可能な容器に形成されるとともに、エアレーション用
のエアを導入するためのパイプが容器の底部側からエア
を吐出可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】また、前記液体種菌の製造方法によって製
造した種菌を培地に接種するきのこの種菌接種装置にお
いて、前記培養タンクと種菌接種装置とを接続管を介し
て連通させ、該種菌接種装置に液体種菌を散布するノズ
ルと、該ノズルの開閉時間を制御して、前記培養タンク
から供給されて前記培地に散布される液体種菌の量を制
御する制御部とを設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るきのこの液体
種菌の製造方法及び液体種菌の接種装置について、添付
図面とともに詳細に説明する。本発明に係るきのこの栽
培方法は、液体種菌を製造する工程と、液体種菌を培地
に接種してきのこを栽培する工程が特徴的である。以下
では、液体種菌を製造する工程、液体種菌を接種してき
のこを栽培する工程について順を追って説明する。
【0010】(液体種菌の作製工程)きのこの栽培にお
いて液体種菌を使用する場合は、所要量の液体種菌を効
率的にかつ確実に提供できることが重要である。きのこ
の人工栽培では大量に種菌が消費されるから、これらの
種菌の消費に容易に供給できる方法でなければならない
からである。図1〜3は、種菌の前培養に使用する種菌
の調製工程、種菌の前培養工程、種菌の本培養工程を示
す説明図である。
【0011】図1は、前培養に使用する種菌を作製する
工程を示す。同図で10は保存菌株を収納した試験管で
あり、まず、この試験管10から菌株を平板培地12に
接種する。平板培地12に使用する培地材はPDA培
地、寒天培地等の通常の菌培養に使用する培地材でよ
い。ステップS1は、平板培地12で菌株を培養する工
程である。本実施形態では、えのき茸の種菌を培養し
た。ステップS1の培養工程での培養温度は20℃〜2
5℃である。14は平板培地12で菌株の培養が進んだ
状態を示す。培養が進んでいくと培地内に菌糸が蔓延す
るようになる。16は平板培地12での培養が完了し、
前培養用に培地を切片18として切り取った状態を示
す。前培養用には直径5〜6mmの小片に培地を切り取
った切片18を複数個使用する。
【0012】図2は液体種菌を前培養する工程を示す。
前培養とは、大きなタンク内で液体種菌を本培養する際
に使用する種菌を調製する工程である。本培養では、あ
る程度の分量の液体種菌を培養液に接種して培養する。
前培養は、本培養で使用する液体種菌を作製する工程で
ある。20は液体種菌を培養する容器である。本実施形
態では、培養液を収納する容器20として500mlの
容積の三角フラスコを容器20に使用した。種菌を培養
する培養液の組成はとくに限定されるものではないが、
本実施形態では蒸留水に栄養分として大豆粉、砂糖を加
えた培養液を使用した。一定量の培養液を調製した後、
三角フラスコの容器20に200mlずつ分注した。
【0013】ステップS2は、容器20に分注された培
養液を殺菌する工程である。実施形態では、オートクレ
ーブを使用した高圧殺菌により121℃で15分間〜2
0分間殺菌した。ステップS3は、培養液を殺菌した
後、常温まで放冷する工程である。ステップS4は、平
板培地12を用いてあらかじめ作製した種菌を培養液に
接種する工程である。前述した培養後の平板培地12の
切片18を4〜5個容器20内に投下して接種する。
【0014】ステップS5は、種菌を接種した培養液を
静置して培養する工程である。実施形態では20℃〜2
5℃程度の室温に調整した室内で4日間静置培養した。
この期間は培養前期期間である。ステップS6は、静置
培養した後、振とう培養によって培養する工程である。
前期培養と同様に20℃〜25℃の環境下で16日ほど
培養する。実施形態では振とう培養機を使用し、回転数
100rpmで振とうした。振とう培養機の回転数は50
〜150rpm程度で適宜調節すればよい。培養が完了に
近づくと培養液中に菌糸が伸長してくる。この液体種菌
を本培養に使用する場合は、ホモジナイザー等で菌糸体
を細かくしてから使用するのがよい。細かくすることで
本培養の際の菌まわりが速くなるからである。以上の前
培養工程は20日程度で完了する。
【0015】前培養によって種菌の培養が完了した後、
本培養に移る。図3は、本培養の工程を示す。本培養で
は、培養液を収容した培養タンク30を使用し、前培養
で培養した液体種菌を培養液に接種して培養する。培養
タンク30の詳細な構成については後述するが、培養タ
ンク30はステンレス板を用いて有底の密閉可能な容器
に形成したものである。もちろん、ステンレス板以外の
素材を使用することが可能であり、金属板に限らずプラ
スチック等の素材を使用することも可能である。培養タ
ンク30の大きさは適宜設計可能であるが、本実施形態
では、タンク本体32の直径60cm、高さ1.2mの
培養タンクを使用した。タンク本体32の上部に液体種
菌を投入するための接種口34が設けられ、タンク本体
32の側面と上面に点検用窓36、37が設けられてい
る。
【0016】本培養工程では、まず、培養タンク30に
貯蔵する培養液を調製し、培養タンク30の7分目くら
いまで培養液を入れる。培養液は適宜組成のものが使用
できるが、本実施形態では蒸留水に栄養分として大豆粉
末と砂糖を加えたものを使用した。培養液をあらかじめ
調製せずに、培養タンク内で培養液を調製する場合は、
栄養剤が均一に溶解するよう培養液を撹拌しながら栄養
剤を加えるようにするのがよい。
【0017】ステップS7は、培養液を殺菌する工程で
ある。この殺菌工程では高圧殺菌によって殺菌するが、
本実施形態では、従来のきのこの栽培で使用している高
圧殺菌釜を利用し、高圧殺菌釜に培養タンク30を収容
して培養タンク30ごと高圧殺菌する。実施形態では、
121℃で50分間〜80分間殺菌した。きのこの人工
栽培では栽培瓶におがくず等の培地を充填した後、培地
の殺菌に高圧殺菌釜を常用している。この高圧殺菌釜を
利用して液体種菌の培養液を殺菌する方法は培養タンク
30に貯蔵した培養液を簡便に殺菌できる方法としてき
わめて有効である。
【0018】ステップS8は、殺菌工程後の培養タンク
30を常温まで放冷する工程である。この放冷工程で
は、殺菌終了後、すぐに培養タンク30内にエアを吹き
込み開始して培養液を冷やしはじめるようにするのがよ
い。エアを吹き込む場合は、エアフィルターを介して雑
菌が培養液に入り込まないようにして行う。また、エア
レーションと同時に培養タンク30の外面に冷水をか
け、培養タンク30が速く冷えるようにする。治具を利
用して培養タンク30の肩口から冷水をかけるようにす
ると効果的である。もちろん、冷水をかけずに放冷させ
ることも可能であるが、培養タンク30の容量が大きい
場合には、冷水をかけて速く放冷できるようにして作業
効率を上げるようにする。冷水をかけて放冷させる方法
であれば、通常は半日から一日で常温まで冷却すること
ができ、次の種菌の接種へ進めることができる。
【0019】ステップS9は、放冷した後、前培養工程
で調製した液体種菌を培養液に接種する工程である。液
体種菌を接種する際には、雑菌が混入しないよう十分に
注意を払う必要がある。本実施形態では、クリーンブー
ス内で接種作業を行い、接種口を開く前に接種口の周辺
を火炎殺菌し、次に、接種口のフランジ部に数cc程度
プロピルアルコールを注ぎ、アルコールに点火して接種
口を開口させる。アルコールの焔による気流が生じてい
る状態のうちに、前培養工程で調製した液体種菌を培養
タンク30内に注ぎ込む。実施例では前培養工程で使用
した三角フラスコの2〜3本の液体種菌を投入した。液
体種菌を投入完了後、ただちに接種口を閉じる。
【0020】ステップS10は培養工程である。液体種
菌の接種が完了した培養タンク30は培養室に移動して
培養を開始する。培養室の室温は22℃〜23℃程度で
ある。培養は、培養タンク30内にエアを吹き込みなが
ら行う。このエアレーションの際も、フィルターを介し
てエアを導入し、雑菌が培養タンク内に入り込まないよ
うにする。エアレーションの際のエア圧力は0.12〜
0.15MPa程度である。培養タンク30内で培養に
要する期間はえのき茸等では7日〜8日程度であり、シ
メジ、ナメコ等では11日〜12日である。培養タンク
30内での培養の進み具合は、点検用窓36、37から
培養液の状態を視認することによって容易に知ることが
できる。培養が進んでくると培養液中に菌糸体が延びて
くるから、培養状態を見計らって接種することができ
る。
【0021】また、点検用窓36、37から培養液の状
態を視認することによって、種菌が不良であったり、培
養不良が生じていたりすることを的確に知ることができ
る。また、種菌の不良は培養時の臭いによっても簡単に
知ることができる。このように種菌の良否を確実に知る
ことができることは、不良な種菌が実際の栽培に使用さ
れることを防止し、これによって栽培ロスが生じること
を未然に防止することができる点で従来のおがくず種菌
等を使用する場合にくらべて有利である。また、仮に、
種菌が不良であった場合でも、培養液の調製から殺菌、
液体種菌を接種する工程を再度行うことによって、短期
間で回復させることができる点で、有利である。
【0022】図4は、液体種菌の培養で実際に使用した
培養タンク30の構成を示す。タンク本体32はステン
レス板を用いた有底の筒体状に形成される。前述したよ
うに、培養タンク30に培養液を貯蔵した状態で培養液
を殺菌する場合には、高圧殺菌釜内で培養タンク30ご
と加熱殺菌するから、タンク本体32は耐高圧設計で製
作されている。33はタンク本体32の下部に取り付け
た移動用のキャスターである。高圧殺菌釜に培養タンク
30を収納したり、培養タンク30を移動したりする際
にキャスター33によって移動することができる。
【0023】タンク本体32の上部には開閉蓋38がエ
アシールして開閉可能に取り付けられている。この開閉
蓋38は培養タンク30に培養液を入れるときに開く。
培養液を撹拌しながら入れる場合もあるから、開閉蓋3
8は比較的大径に形成している。40は種菌の投入口で
ある。種菌の投入口40は開閉蓋38に取り付けたフラ
ンジ40bにコック40aを挿抜可能に取り付けて形成
されている。種菌を培養タンク30に投入する際には、
コック40aを抜いた開口部から投入する。タンク本体
32の内部にはエアレーション用のパイプ42が導入さ
れている。パイプ42はタンク本体32の底部を一周す
るように円形のリング状に形成されこのリング部42a
に多数個のエア孔が開口されている。
【0024】パイプ42はタンク本体32の外部の配管
に接続し、エアフィルタ44、開閉バルブ45を介して
コンプレッサ等のエア送入部46に連絡する。エアフィ
ルタ44はエア送入部46から送出されるエアを清浄化
し、雑菌が入り込まないようにして培養タンク30にエ
アを送入するためのものである。また、エア送入部46
からの送気はエアフィルタ44及び開閉バルブ48を経
由してタンク本体32の上部に連結する分岐管49から
培養タンク30に導入される。50は分岐管49から分
岐して設けられた排気管、52は排気管50からの排気
を制御する開閉バルブである。54は培養タンク30内
の圧力をみるための圧力ゲージである。36はタンク本
体32の側面に設置した点検用窓である。培養タンク3
0にはタンク本体32の容積の70%程度培養液を貯蔵
する。点検用窓36は培養液の液面が視認でき、培養の
進み具合が視認できる位置に設ける。
【0025】本実施形態の培養タンク30の使用に際し
ては、前述したように、殺菌工程後に培養液を冷却する
場合は、エア送入部46からタンク本体32内に連続的
にエアを送り込み、排気管50からそのままエアを排出
させて多量にエアを流しながら放冷させる。また、培養
タンク30に種菌を投入した後、種菌を培養する際に
は、パイプ42にエアを送り込み、リング部42aから
エアレーションしながら培養する。このエアレーション
によって培養液全体で均一に菌を培養することができ
る。エアレーションの際には、若干エア圧をかけるよう
にして行う。エア圧の調整は開閉バルブ45、52を調
整して行えばよい。開閉バルブ48の開閉量を調節する
ことによりエアレーション量を調節することができる。
【0026】以上説明したように、本実施形態の培養タ
ンク30は装置を簡易な構成とすることができるから、
培養タンク30の製作費がかさまずに容易に製作するこ
とが可能になる。培養タンク自体に培養液を殺菌する構
造を組み込んだ装置にくらべて本実施形態の培養タンク
30の製作費用は格段に安くなる。また、培養タンク3
0を用いて種菌を液体培養する方法は、おがくず種菌等
の場合の培養期間が25日程度であるのに対して、7〜
8日で培養が完了するから、培養期間を大きく短縮する
ことができる。おがくず種菌等を培養する場合には、培
養期間が長いことと、種菌の容積の関係で広い培養スペ
ースが必要となるのに対して、培養タンクを使用する場
合は効果的に省スペース化を図ることができる。また、
おがくず種菌等の場合は室内の空調設備が必要である
が、培養タンク30を使用する場合は室温調整程度の調
整ができればよく空調設備までは必要ない。おがくず種
菌等の場合は広い培養室で培養するから、培養室内での
位置によって培養のむらが生じることがあるが、培養タ
ンク30を使用する場合は、培養液全体で均一に菌が伸
長し培養のむらが生じることがないという利点がある。
【0027】(種菌の接種方法)タンク本体32と液体
種菌の接種装置とは、タンク本体32の底面に設けた接
続管56を介して連通する。58は開閉バルブである。
種菌の接種操作は培養タンク30と種菌接種装置を接続
管56によって接続した状態で行う。図5に種菌を接種
する状態での装置の主要部の構成を示す。種菌の接種は
培地材を充填した栽培瓶の瓶口に向けて所定量の液体種
菌をノズル60から散布することによって行う。ノズル
60に散布弁開閉用のエアを供給し、培養タンク30に
加えられるエア圧によって培養タンク30から液体種菌
を供給する。液体種菌の散布量を調節するため、本実施
形態では散布弁開閉用のエアの送り込みをタイマー64
によりエアバルブ62の開閉時間を制御することによっ
て行っている。タイマーの設定はノズル60の構造、き
のこの種類等に応じて適宜調節すればよい。培養タンク
30では撹拌用にエアレーションしながら液体種菌を供
給するようにする。
【0028】図6は、コンテナ66に収納した栽培瓶6
8に液体種菌を接種する方法の概略図を示す。この実施
形態では、コンベヤ70によりコンテナ66を定寸送り
しながら、1列ずつ液体種菌を接種する。そのため、一
列内の栽培瓶68の本数と同数のノズル60を各々の栽
培瓶68の通過位置の上方に設置し、栽培瓶68を1列
ごと定寸送りしながら液体種菌を接種する。同図でA
は、2列目の栽培瓶68に液体種菌を接種している状
態、Bは3列目の栽培瓶68に接種している状態、Cは
4列目の栽培瓶68に接種している状態を示す。このよ
うに、1列ずつ接種することによりコンテナ66に収納
されている栽培瓶68のすべてに液体種菌を接種するこ
とができる。68aが液体種菌が接種された栽培瓶であ
る。なお、ノズル60の配置数を適宜選択することによ
り、コンテナ66内の栽培瓶68に液体種菌を接種する
際に、一度に複数列の栽培瓶68に液体種菌を接種する
こともできるし、コンテナ66内のすべての栽培瓶68
に一度に液体種菌を接種することもできる。
【0029】液体種菌を接種する準備として、水分調整
した培地材(おがくず、米糠等によって調製したもの)
を栽培瓶68に充填し、培地材を殺菌して種菌が接種で
きる状態にしておくことは従来のおがくず種菌等を使用
する場合と同様である。また、液体種菌を接種する際に
キャップ69をあけて液体種菌を接種し、液体種菌を接
種した後、キャップ69を被せて封止するようにするこ
とも従来方法と同様である。図7に液体種菌の接種装置
の一実施形態の構成について示す。機枠72上の長手方
向にコンベヤ70が設置されていること、コンベヤ70
の上方に栽培瓶68のキャップ69の脱着を行う脱着機
構74が設けられている。76は液体種菌を接種するノ
ズル60、エアバルブ等が収納されている本体部であ
る。
【0030】図8は、液体種菌の接種装置に使用するノ
ズル60の取り付け例を示す。この実施形態では、コン
テナ66内での栽培瓶68の配置位置に合わせて4個の
ノズル60をノズル支持板80に固定し、各々のノズル
60に散布弁開閉用のエアを接続するエアチューブ82
を接続し、図8(b)に示すように、ノズル60の後側面
に設けた接続部に培養タンク30と連通するチューブ8
6を接続している。液体種菌を使用する場合は、ノズル
60を適宜洗浄及び消毒できるようにする必要がある。
本実施形態ではノズル支持板80の両端にU字状の係止
部80aを形成し、係止部80aを機枠に係止し、ノブ
によって手動で脱着固定できるようにして、随時ノズル
支持板80を取り外し可能として、ノズル60を含む種
菌接種機のヘッド部分が洗浄、消毒できるようにした。
【0031】
【実施例】以下に、上述した方法によって作製した液体
種菌を用いて、実際にえのき茸を栽培した結果について
説明する。表1は通常のおがくず種菌を使用してえのき
茸を栽培した結果と上述した方法によって作製した液体
種菌を使用してえのき茸を栽培した結果を対比して示
す。使用した栽培瓶は1100cc瓶であり、栽培瓶に
充填した培地材はコーンコブ、米糠、おからである。培
地詰め機は5本穴あけタイプ。栽培瓶の試験本数は従来
のおがくず種菌と液体種菌でともに1日1600本ずつ
4日間詰めて総本数が各々6400本である。従来のお
がくず種菌による瓶栽培で使用している栽培施設を使用
し、おがくず種菌と液体種菌とで同一の栽培条件下で生
育させた。
【0032】
【表1】
【0033】表1は、従来のおがくず種菌を使用した場
合と液体種菌を使用した場合とで、顕著に差があらわれ
た内容をまとめたものである。液体種菌を使用すること
によって、菌糸の活着までの時間が短縮でき、培養完了
までの日数が短縮できていることがわかる。なお、培養
完了後、収穫までの日数はおがくず種菌を用いた場合も
液体種菌を用いた場合も、ともに29日かかった。した
がって、菌糸活着から培養工程までの日数で液体種菌を
使用した場合は栽培日数を短縮できている。
【0034】栽培工程上及びきのこの品質上の比較で
は、液体種菌による場合は雑菌がなく、きわめて安定し
た栽培ができている。また、芽出しが揃って、紙巻き作
業も一斉に行うことができ、作業効率上も有効である。
また、液体種菌を使用した場合は側糸の伸びが良好で品
質的にもすぐれているとともに、収量が平均337gと
従来のおがくず種菌による収量285gに対して大きく
上回っている。液体種菌を使用することによって品質が
向上でき収量増を図ることができるという大きな効果が
得られた。
【0035】このように液体種菌を使用することによっ
てきのこの品質を向上させることができ、収量増を図る
ことができるとともに、液体種菌を使用することによっ
て以下のような利点がある。すなわち、収穫時のきのこ
の品質のばらつきを抑えることができ、確実に良品を生
産できる。収穫時期が一致することから作業効率を上げ
ることができる。液体種菌を使用することで接種時間の
短縮を図ることができる。これによって多数本の種菌接
種が可能になるとともに、培養タンクの容量にもよるが
多数本の栽培瓶に対して連続接種が可能になる。液体種
菌を使用することで種菌接種の完全自動化も可能であ
る。種菌作りが簡単であり、種菌を自己調達することも
可能である。種菌の変化が生じ難く、種菌が老化しにく
く、これによって品質を保つことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るきのこの液体種菌の製造方
法によれば、上述したように、品質の良いきのこの液体
種菌を容易に量産することができ、きのこの人工栽培に
使用する液体種菌を効果的に提供することが可能にな
る。また、本発明に係る液体種菌の接種装置によれば、
きのこの栽培期間を短縮することができ、栽培効率を向
上させることができるとともに、きのこの品質を向上さ
せ、増収を図ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】前培養に使用する種菌を作製する工程を示す説
明図である。
【図2】前培養によって種菌を培養する工程を示す説明
図である。
【図3】液体種菌を本培養する工程を示す説明図であ
る。
【図4】培養タンクの構成を示す説明図である。
【図5】液体種菌を接種する方法を示すブロック図であ
る。
【図6】栽培瓶に液体種菌を接種する方法を示す説明図
である。
【図7】液体種菌の接種装置の全体構成を示す図であ
る。
【図8】液体種菌の接種装置のノズル部分の構成を示す
図である。
【符号の説明】
10 試験管 12 平板培地 18 切片 20 容器 30 培養タンク 32 タンク本体 32 点検用窓 33 キャスター 34 接種口 36、37 点検用窓 38 開閉蓋 40 投入口 40a コック 40b フランジ 42 パイプ 42a リング部 44 エアフィルタ 45、48、52 開閉バルブ 46 エア送入部 49 分岐管 50 排気管 56 接続管 60 ノズル 62 エアバルブ 68 栽培瓶
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月25日(2001.7.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】ステップS8は、殺菌工程後の培養タンク
30を常温まで放冷する工程である。この放冷工程で
は、殺菌終了後、すぐに培養タンク30内にエアを吹き
込み開始して培養液を冷やしはじめるようにするのがよ
い。エアを吹き込む場合は、エアフィルターを介して雑
菌が培養液に入り込まないようにして行う。また、エア
レーションと同時に培養タンク30の外面に冷水をか
け、培養タンク30が速く冷えるようにする。治具を利
用して培養タンク30の肩口から冷水をかけるようにす
ると効果的である。もちろん、冷水をかけずに自然放冷
させることも可能であるが、培養タンク30の容量が大
きい場合には、冷水をかけて速く放冷できるようにして
作業効率を上げるようにする。冷水をかけて放冷させる
方法であれば、通常は半日から一日で常温まで冷却する
ことができ、次の種菌の接種へ進めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春山 敏昭 長野県中野市大字岩船311 株式会社ワー ルド内 Fターム(参考) 2B011 JA01 KA04 MA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保存用菌株から培養して得た種菌を液体
    培養して本培養で使用する液体種菌を調製する前培養工
    程と、 該前培養工程で調製された液体種菌を、種菌接種に使用
    する一定量の培養液が貯蔵された培養タンクに投入し、
    該培養液中で培養する本培養工程とを有するきのこの液
    体種菌の製造方法において、 前記培養タンクに培養液を収容した後、培養タンクごと
    高圧殺菌釜に収容して培養液を高圧殺菌し、 培養液を高圧殺菌した後、培養液を常温まで放冷させ、 培養液を放冷させた後、前記前培養工程で調製した液体
    種菌を培養タンク内で本培養することを特徴とするきの
    この液体種菌の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記培養液を常温まで放冷させる際、及
    び前記本培養の際に、培養タンク内にエアフィルタを介
    して雑菌を排除してエアを導入することを特徴とする請
    求項1記載の液体種菌の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記培養タンクが、密閉可能な容器に形
    成されるとともに、エアレーション用のエアを導入する
    ためのパイプが容器の底部側からエアを吐出可能に取り
    付けられていることを特徴とする請求項1または2記載
    の液体種菌の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の液体種菌
    の製造方法によって製造した種菌を培地に接種するきの
    この種菌接種装置において、 前記培養タンクと種菌接種装置とを接続管を介して連通
    させ、 該種菌接種装置に液体種菌を散布するノズルと、 該ノズルの開閉時間を制御して、前記培養タンクから供
    給されて前記培地に散布される液体種菌の量を制御する
    制御部とを設けたことを特徴とする液体種菌の接種装
    置。
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