JP2652007B2 - 位置17にスピロ環を有する新規なステロイドの製造用中間体 - Google Patents

位置17にスピロ環を有する新規なステロイドの製造用中間体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置17にスピロ
環を有する新規なステロイドの製造に有用な中間体に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホルモンの
異常に関係する種々の疾病の治療に使用することができ
る一般式(I):
【化2】 [式中、R1 は必要に応じ置換された炭素環式若しくは
複素環式アリール若しくはアラルキル基を有し(ただし
必要に応じ置換されたアルキニルフェニル基は除く)、
α位置若しくはβ位置におけるR2 は1〜18個の炭素
原子を有する炭化水素基を示し、スピロエーテルの波線
は酸素原子がα位置若しくはβ位置に存在しうることを
示し、位置3’、4’における点線はこれを有する炭素
間に第2の結合が存在しうることを示し、環A及びBは
次の構造の1つを有し、(a)A及びBは基:
【化3】 [式中、R’及びR”は同一若しくは異なるものであっ
て水素原子又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
を示す]を示し、又は(b)A及びBは基:
【化4】 [式中、Reは水素原子、1〜6個の炭素原子を有し必
要に応じ置換されたアルキル基若しくはアシル基を示
す]を示し、又は(c)A、B及びCは基:
【化5】 を示し、又は(d)A及びBは基:
【化6】 を示し、又は(e)A及びBは基:
【化7】 を示す]を有する化合物並びにそれらの塩の製造に有用
な中間体であるステロイド化合物を提供する。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明の主題
は、一般式(IV):
【化8】 [式中、R1 は必要に応じ置換された炭素環式若しくは
複素環式アリール若しくはアラルキル基を有し(ただし
必要に応じ置換されたアルキニルフェニル基は除く)、
α位置若しくはβ位置におけるR2 は1〜18個の炭素
原子を有する炭化水素基を示し、スピロエーテルの波線
は酸素原子がα位置若しくはβ位置に存在しうることを
示し、点線はこれを有する炭素間に第2の結合が存在し
うることを示し、Kはケトンの保護基を示す]を有する
新規な化合物にある。
【0004】
【発明の実施の形態】前記の式(IV)において、R1 が必
要に応じ置換された炭素環式アリール若しくはアラルキ
ル基を示す場合、これは好ましくはフェニル若しくはベ
ンジル基である。これらの芳香族基はオルト、メタ若し
くはパラの位置に好ましくは1〜8個の炭素原子を有す
る1個若しくはそれ以上のアルキル基により;好ましく
は1〜8個の炭素原子を有するたとえば次のような1個
若しくはそれ以上のアルコキシ基;メトキシ、エトキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシにより;必要
に応じ置換されたたとえばビニルオキシ若しくはアリル
オキシのようなアルケニルオキシにより;たとえば弗
素、塩素、臭素若しくは沃素、好ましくは塩素若しくは
弗素のような1個若しくはそれ以上のハロゲン原子によ
り;ヒドロキシ、トリフルオロメチル、1〜6個の炭素
原子を有するアシル、たとえば必要に応じエステル化さ
れたアセチル、プロピオニル、カルボキシ、たとえばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、1〜8個の炭素原子を有するアルキルチオ、
たとえば必要に応じスルホキシド若しくはスルホンとし
て酸化されたメチルチオ、エチルチオにより;1個若し
くはそれ以上のアミノ又は1〜8個の炭素原子を有する
アルキル基(これらアルキル基も必要に応じ置換され
る)により一置換若しくは二置換されたアミノ、たとえ
ばメチルアミノ、ジメチルアミノ及びビス(クロルエチ
ル)アミノ、必要に応じN−オキシドとして酸化された
アミノ若しくは一置換若しくは二置換されたアミノ基
(これらアミノ基は必要に応じ酸素、窒素及び硫黄より
なる群から選択される異原子を有する複素環、たとえば
モノホリノ若しくはピベリジニル基に組込まれる)によ
り置換することができる。勿論、アリール若しくはアラ
ルキル基はこれらの異なる基、たとえば2−メチルチオ
エトキシ、3−フルオロ、4−メチルアミノの組合せに
よって置換することもできる。さらにR1 は必要に応じ
上記の異なる基により置換された複素環式アリール基を
示すこともできる。チエニル、フリル、イソチエニル、
イソフリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル若し
くはピベリジニル基及び当業者に知られた複素環を挙げ
ることができる。
【0005】アリール核に対する置換基としては、さら
にアルキルアミノ(置換)基、たとえばシメチルアミノ
メチル、ジメチルアミノエチル、メチル(ジメチルアミ
ノエチル)アミノ;アルキルオキシアミノ(置換)基、
たとえばジメチルアミノエチルオキシ基も考えられる。
さらに、珪素原子を有する基、たとえばトリメチルシリ
ルフェニル基も挙げることができる。窒素原子若しくは
硫黄原子を有する上記の基は酸化することができる。一
般に、置換基R1 が異原子、好ましくは窒素若しくは硫
黄を有するような化合物が好適である。異なるR1 基と
しては次のものを挙げることができる。
【0006】
【化9】
【化10】
【0007】好ましくは基R2 は1〜4個の炭素原子を
有する線状若しくは分枝鎖の飽和アルキル基、たとえば
メチル、エチル、プロピル若しくはブチル基を示す。好
ましくはR2 はメチル若しくはエチル基を示す。さらに
好ましくは、R2 はメチル基を示す。基R2 はα位置若
しくはβ位置に存在することができる。R2 がβ位置に
存在するような化合物が好適である。R1 がカルボキシ
基を有する場合、これは塩生成することができる。可能
な塩としては、たとえばナトリウム、カリウム、リチウ
ム、カルシウム、マグネシウム若しくはアンモニウムの
塩を挙げることができる。有機塩基としてはメチルアミ
ン、プロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、エタ
ノールアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシル
アミン、モルホリン、ベンジルアミン、プロカイン、リ
ジン、アルギニン、ヒスチジン及びN−メチルグルカミ
ンを挙げることができる。
【0008】R1 が酸により塩生成しうる基、特にアミ
ノ基を有する場合、酸との付加塩が得られる。式(IV)を
有する塩生成しうる化合物の酸による付加塩は、たとえ
ば次の酸:塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、燐酸、酢
酸、蟻酸、プロピオン酸、安息香酸、マレイン酸、フマ
ル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、修酸、グリオキシ
ル酸、アスパラギン酸、アルカンスルホン酸、たとえば
メタン−若しくはエタン−スルホン酸、アリールスルホ
ン酸、たとえばベンゼン−若しくはp−トルエンスルホ
ン酸及びアリールカルボン酸により生成された塩であ
る。
【0009】式(IV)を有する化合物のうち、R1 がアミ
ン基
【化11】 [ここでR3 及びR4 はそれぞれ1〜8個の炭素原子を
有する第1、第2若しくは第3アルキル基を示すか、或
いはR3 及びR4 はこれらが結合した窒素原子と一緒に
酸素、窒素、硫黄及び珪素よりなる群から選択される他
の異原子を必要に応じて有する複素環を形成し、又はメ
チルチオ若しくはエチルチオ基を有するアリール基を形
成する]を有するアリール若しくはアラルキル基のいず
れかを示すような化合物並びにその塩が好適である。R
3 及びR4 は同一でも異なってもよくかつ特にメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル若しくはt−
ブチルを示すか、又はR3 及びR4 は特にこれらを有す
る原子と一緒にモルホリニル、イミダゾリジニル、ピロ
リジニル、ピペリジニル若しくはピペラジニル基を示す
こともできる。同様に、特にアリール基がフェニル基で
ありかつこのフェニル基が有する置換基がパラ位置に存
在するような式(I)を有する化合物並びにその塩も考
えられる。
【0010】R1 としては、次のものが好適であり、
【化12】 特に次の基が好適である。
【化13】 式(IV)を有する化合物のうち、置換基R2 がα位置若し
くはβ位置におけるメチル基を示すか又はβ位置におけ
るエチル基を示すようなものが好適である。
【0011】本発明の式(IV)を有する化合物は、式(I
I):
【化14】 を有する化合物、又は式(III) :
【化15】 [式中、R1 及びR2 は上記の意味を有しかつKはケト
ン基の保護基を示す]の化合物のいずれかに環化剤を作
用させることによって製造することができる。
【0012】上記方法を実施する好適方法において、好
ましくは式(II)及び(III) の化合物に作用させる環化剤
はピリジンの存在下における塩化トシルである。さらに
塩化メチルスルホニルも使用することができる。好まし
くは、Kはたとえばジメチル若しくはジエチルケター
ル、エチレンジオキシ又はチオケタールのようなケター
ル若しくは環式ケタール基を示す。
【0013】本発明の式(IV)の化合物から出発して前記
の一般式(I)の17位にスピロ環を有するステロイド
化合物は、下記のようにして製造することができる。 (a)まず式(IV)を有する化合物にケトン基を遊離しう
る脱水素化剤を作用させてR’及びR”が水素原子を示
す次式(IA)
【化16】 の化合物を得るか、又は前記式(IA)を有する化合物及
び所望ならばR1 が硫黄若しくは窒素原子を含む(IA)
を有する化合物を酸化してR1 がスルホキシド若しくは
スルホンまで酸化された硫黄原子又はN−オキシドまで
酸化された窒素原子を有する化合物を得、かつ必要に応
じ式(IA)を有する化合物を塩生成せしめ、又は必要に
応じ式(IA)を有する化合物に強塩基を作用させ、次い
でアルキルハロゲン化物を作用させてR’及び(又は)
R”が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示す式
(IA)の化合物を得、(b)さらに、式(IB):
【化17】 [式中、R1 、R2 及びReは次の意味を有する]の化
合物を製造するため、式(I'A) :
【化18】 [式中、R1 及びR2 は上記の意味を有する]の化合物
に芳香族化剤を作用させ、次いで必要に応じ鹸化剤を作
用させ、最後に所望に応じてReが水素原子である式
(IB)の化合物にアルキル化剤若しくはアシル化剤を作
用させ、或いは(c)式(IC):
【化19】 [式中、R1 及びR2 は上記の意味を有する]の化合物
を製造するため、式(V):
【化20】 の化合物に環化剤を作用させるか、又は式(I'A) の化合
物にアシル化剤を作用させ及び次いで鹸化し、或いは
(d)式(ID):
【化21】 [式中、R1 及びR2 は上記の意味を有する]の化合物
を製造するため、式(IA)の化合物にエポキシ化剤を作
用させ、或いは(e)式(IE):
【化22】 [式中、R1 及びR2 は上記におけると同じ意味を有す
る]の化合物を製造するため、ヒドロキシルアミンを式
(I'A)の化合物に作用させることによって式(I)の化
合物を製造することができる。
【0014】上記方法を実施する好適方法において、好
ましくは式(V)の化合物に作用させる環化剤はピリジ
ンの存在下における塩化トシルである。さらに塩化メチ
ルスルホニルも使用することができる。ケトン基を遊離
することもできる脱水剤による式(IV)の化合物の変換
は、好ましくはスルホン樹脂(酸型)、たとえはポリス
チレン支持体又はスチレン/ジビニルベンゼンポリマー
支持体を有する市販のスルホン樹脂によって行なわれ
る。しかしながら、たとえば塩酸若しくは硫酸のような
鉱酸を低級アルカノール中で使用し、或いは過塩素酸を
酢酸又はたとえばp−トルエンスルホン酸のようなスル
ホン酸中で使用することもできる。
【0015】式(IA)を有する化合物に対し作用させる
酸化剤、又は式(ID)を有する化合物を得るために作用
させるエポキシ化剤は、好ましくはたとえばメタクロル
過安息香酸、パラ酢酸又は過フタル酸のような過酸であ
る。さらに、過酸化水素を単独で或いはヘキサクロル−
若しくはヘキサフルオロ−アセトンの存在下で使用する
こともできる。勿論、酸化の目的としうる機能数に応じ
て、1当量若しくはそれ以上の酸化剤を使用することが
できる。たとえば、R1 が有する硫黄原子をスルホンま
で酸化することが望ましければ、勿論少なくとも2当量
の酸化剤を使用せねばならない。
【0016】式(IA)を有する化合物につき使用される
強塩基はアルカリ金属アミド、たとえばナトリウム若し
くはリチウムアミドとすることができ、必要に応じその
場で作成される;使用するアルキルハロゲン化物は好ま
しくは沃化物、たとえば沃化メチルである。
【0017】式(IB)を有する化合物を製造するのに使
用する芳香族化剤は、好ましくはアシルハロゲン化物、
たとえば臭化アセチル、或いはたとえば無水酢酸のよう
な酸無水物又はこれら両者の混合物である。式(IB)を
有する化合物の可能なアシル化、並びに式(IC)を有す
る化合物を生成するアシル化は常法にしたがって行なわ
れ、アシルハロゲン化物を使用するのが好適である。式
(IB)を有する化合物の可能なアシル化は常法にしたが
っておこなわれる。たとえばアルキルハロゲン化物を使
用する。式(IB)若しくは、(IC)を有する化合物を得
るのに使用する鹸化剤は、好ましくはたとえば水酸化ナ
トリウム若しくはカリウムのようなアルカリ塩基であ
り、反応はたとえばメタノール若しくはエタノールのよ
うな低級アルコール中で行なわれる。
【0018】式(I'A) を有する化合物のオキシム化はヒ
ドロキシルアミンを塩として(好ましくは塩酸塩とし
て)使用することによりアルコール中にて還流温度で行
なわれる。式(IF)を有する化合物に施こす酸加水分解
は、通常の条件で行なわれ、たとえば鉱酸、好ましくは
塩酸を水溶液中で使用することができる。化合物(IH)
を得るのに使用する塩基試薬は、好ましくはたとえばナ
トリウムエチラートのようなアルカリ性アルコラートで
ある。塩生成は通常の条件下で行なわれる。たとえば操
作は水酸化ナトリウムの存在下にエタノール中で行なう
ことができる。さらに、たとえばナトリウム若しくはカ
リウムの炭酸塩又は酸性炭酸塩のようなナトリウム塩を
使用することもできる。同様に、酸による塩生成も通常
の条件下で行なわれる。たとえばエーテル性溶液中にて
塩酸を用いて操作するのが好適である。
【0019】式(I)を有する化合物並びにその医薬上
許容しうる塩は、医薬上の観点から特に興味ある化合物
である。ホルモンリセプタに対するこれら化合物の研究
は、黄体ホルモン若しくは抗黄体ホルモン、アンドロゲ
ン若しくは抗アンドロゲン活性を示すことができた。式
(I)を有する化合物は特に顕著な抗黄体ホルモン活性
を有する。さらに、式(I)を有する化合物は後記試験
の結果により示されるように抗グルココルチコイド活性
をも有する。しかしながら、或る種の化合物はその抗グ
ルココルチコイド特性よりも大きい抗黄体ホルモン活性
を示す。抗黄体ホルモン特性を有する式(I)の化合物
並びにその医薬上許容しうる塩は避妊薬として使用する
ことができる。これらはホルモン異常に対して使用する
ことができる。さらに、式(I)を有する或る種の化合
物並びにその医薬上許容しうる塩は黄体ホルモン特性を
も示すことができ、したがって無月経、月経不全及び卵
巣不全の治療に使用することができる。したがって、式
(I)を有するこれらの化合物並びにその医薬上許容し
うる塩は、主としてグルココルチコイドの副作用を抑制
するための薬物として使用することができる。さらに、
これらはグルココルチコイドの分泌過多に基づく異常を
抑制することができ、特に一般的な老化、より詳細には
高血圧、動脈硬化症、骨多孔症、糖尿病、肥満、並びに
免疫不全及び不眠症を抑制することができる。抗アンド
ロゲン特性を示す式(I)を有する化合物並びにその医
薬上許容しうる塩は睾丸の肥大及び癌、並びにアンドロ
ゲン過多症、貧血、粗毛症及びニキビの治療に使用する
ことができる。さらに式(I)を有する化合物並びにそ
の医薬上許容しうる塩は抗繁殖特性をも有し、ホルモン
依存性癌、特に哺乳動物の癌及びその転位を治療するの
に使用することができる。これらの性質は、さらに良性
腫瘍の治療に使用することも可能にする。式(I)を有
する或る種の化合物並びにその医薬上許容しうる塩は、
エストロゲン及び(又は)抗エストロゲン特性をも有す
る。抗エストロゲン特性は、エストロゲン依存性癌の治
療に使用することを可能にする。式(I)を有する化合
物並びにその医薬上許容しうる塩が示しうるエストロゲ
ン特性は、これら化合物をハイポフォリクリニアに関連
する病気、たとえば無月経、月経不全、反復堕胎、早期
月経症などの治療、並びに閉経期の治療にも使用するこ
とを可能にする。
【0020】式(II)、(III) 、(V)を有する化合物は
公知であるか、或いはたとえばヨーロッパ特許第0,1
47,361号公報に記載されたような常法によって製
造することができる。スピロエーテルの酸素原子がα位
置に存在するような式(II)、(III) 及び(V)を有する
化合物は、ヨーロッパ特許第0,129,499号公報
に記載された方法で製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、限定はしないが実施例により本発明を
さらに説明する。
【0022】例 1(17R)4’5’−ジヒドロ−
11−β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−スピ
ロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)
−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−3,3−
[(1,2−エタンジイル)ビスオキシ]−19−ノル
−17−α−プレグナ−9−エン−21−カルボン酸の
γ−ラクトン。 60mlのテトラヒドロフランを−70℃にてヘキサン
中のブチルリチウムの15%溶液(1.6M)60ml
中へ導入し、次いで−60℃にてテトラヒドロフラン3
0ml中の溶液におけるアリルのN,N,N’,N’−
テトラメチルホスホルアミデイト9.2mlを滴下し
た。−10℃にて45分間撹拌した後、テラトヒドロフ
ラン20ml中の溶液における11−β−[4−ジメチ
ルアミノ)フェニル]−5−α−ヒドロキシ−エストラ
−9−エン−3,17−ジオンの3,3−(1,2−エ
タンジイル)環式アセタール9.95gを添加した。さ
らに20mlのテトラヒドロフランを追加し、20℃に
て1時間撹拌した。この反応混合物を塩化アンモニウム
の水溶液中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、水洗し、
脱水しかつ減圧下での蒸溜によって濃縮乾固させた。残
留物をシリカ上でクロマトグラフにかけ、シクロヘキサ
ンと酢酸エチルとの混液(3/7)で溶出させて3.9
gの求める粗生成物を得、これを塩化メチレン中に溶解
させかつ濾過した。イソプロピルエーテルを濾液に加
え、塩化メチレンを蒸溜除去し、そして分離しかつ洗浄
した後に3.45gの求める生成物を得た。m.p.1
98℃。IRスペクトル (クロロホルム) 結合OH :3510cm-1 γラクトン :1760cm-1ケタール 芳香族バンド:1610cm-1;1560cm-1;1516
cm-1;823cm-1 分析値 :C31415 N(507.67) 計算値:C% 73.34 H% 8.14 N% 2.76 実測値:C% 73.1 H% 8.3 N% 2.8
【0023】工程B:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−1
7−α(3−ヒドロキシプロピル)−エストラ−9−エ
ン−3−オンの(1,2−エタンジイル)環式アセター
ル。 上記生成物1.014gを30mlのテトラヒドロフラ
ン中に溶解し、次いで窒素流の下で撹拌しながら500
mgの水素化リチウムアルミニウムを少しづつ加えた。
温度が35℃まで上昇しかつ20℃にて1.5時間撹拌
した後、酢酸エチルを添加し、次いで塩化アンモニウム
の飽和水溶液を添加し。上澄液の有機相をデカントし、
かつ残留物をテトラヒドロフランと酢酸エチルとの混液
(1/1)により撹拌しながら抽出した。有機相を塩水
で洗浄し、次いで脱水しかつ減圧下で蒸溜することによ
り濃縮乾固させて993mgの粗生成物を得(m.p.
210℃)、これを次の工程にそのまま使用した。酢酸
エチルとエタノールとの混液(95/5)で溶出させる
シリカ上でのクロマトグラフィー及び次いでエタノール
からの結晶化により精製した後に得られた分析試料は2
34℃で溶融する。IRスペクトル (クロロホルム) 3620cm-1:OH及び結合OH 芳香族バンド:1613cm-1;1560cm-1;1517
cm-1 ケタールの存在分析値 :C31455 N(511.7) 計算値:C% 72.76 H% 8.86 N% 2.73 実測値:C% 72.6 H% 9.0 N% 2.7
【0024】工程C:(17R)4’5’−ジヒドロ−
11−β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−5−
α−ヒドロキシ−スピロ(エストラ−9−エン−17,
2’−(3H)−フラン)−3−オン(化合物A)及び
(17R)4’5’−ジヒドロ−11−β−[4−(ジ
メチルアミノ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)−3−オン
(化合物B)の(1,2−エタンジイル)環式アセター
ルの混合物。 上記化合物2gを30mlのピリジン中に溶解させ、次
いで+3℃にて1.52gの塩化トシルを加え、かつ混
合物を20℃にて40分間放置した。次いで、反応媒体
を+3℃まで冷却し、水及び次いで重炭酸ナトリウムの
溶液を添加し、続いて酢酸エチルで抽出し、水洗し、脱
水しかつ減圧下での蒸溜によって濃縮乾固させた。ピリ
ジンをトルエンとの共沸蒸溜によって除去し、残留物を
シリカ上でクロマトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢
酸エチルとの混液(7/3)で溶出させて395mgの
化合物(B)と500mgの化合物(A)とを得た。化合物Aの検査IRスペクトル (クロロホルム) バンドCOの不存在 5OH :3512cm-1 芳香族物質 :1613cm-1;1557cm-1;1517
cm-1
【0025】工程D:(17R)4’5’−ジヒドロ−
11−β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−スピ
ロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)
−フラン)−3−オン(化合物B) 工程Cで得られた化合物Aの500mlのエタノール中
に溶解し、10mlの塩酸の2N水溶液を添加し、かつ
混合物を20℃にて45分間放置した。重炭酸ナトリウ
ムの水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出し、洗浄し、
脱水しかつ減圧下での蒸溜により濃縮乾固させた後、3
90mgの粗製化合物Bを得た。化合物Bの精製 工程Cで得られた化合物Bの395mgと上記で得られ
た化合物Bの395mgとを合し、かつシリカ上でクロ
マトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルとの混
液(7/3)で溶出させて645mgの化合物Bを得
た。水性エタノールから再結晶化させた後、367mg
の求める生成物が得られた。m.p.100℃、(大し
て純粋でない)。化合物BIRスペクトル (クロロホルム) OHの不存在 位置3におけるケトン:1653cm-1 C=C、芳香族:1612cm-1;1597cm-1;156
0cm-1;1518cm-1 UVスペクトル エタノール中 max :260nm;ε=18,900 max :302nm;ε=22,100 エタノール性HCl 0.1N max :300nm:ε=20,500 変曲点 240、249、270nm分析値 :C2937NO2 (431.62) 計算値:C% 80.7 H% 8.64 N% 3.24 実測値:C% 80.6 H% 8.8 N% 3.2NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.59ppm におけるピーク、メチル18の水素 2.30ppm のピーク、ジメチルアミノの水素 3.76ppm におけるピーク、CH2 Oの水素 4.34ppm におけるピーク、位置11における水素 5.70ppm におけるピーク、位置4における水素 6.64及び7.03ppm におけるピーク、芳香族水素
【0026】例 2(17R)11−β−[4−(ジ
メチルアミノ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン (Z)11−β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]
−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒドロキシ
−1−プロペニル)エストラ−4,9−ジエン−3−オ
ン1.425gを30mlのピリジン中に溶解しかつ+
3℃にて3gの塩化トシルを加え、+20℃にて4時間
撹拌した。+3℃まで冷却した後、水を加えて15分間
撹拌し、次いで酢酸エチルで抽出し、水洗し、脱水しか
つ減圧下での蒸溜により濃縮乾固させた。トルエンによ
り共沸蒸溜を行なって全てのピリジンを除去し、次いで
残留物をエチルエーテルに溶解させ、濾過しかつ濃縮乾
固して1.37gの求める生成物を得、これを結晶化さ
せた。イソプロピルエーテルから再結晶化させた後、
1.23gの求める純生成物を得た。検査 IRスペクトル (クロロホルム) 3ケト δ4 C=C:1655cm-1 C=C:1612cm-1 芳香族物質:1597cm-1;1562cm-1;1518cm-1 UVスペクトル エタノール中 max :260nm;ε=19,600 max :302nm;ε=23,300 エタノール/HCl 0.1N infl:215nm infl:238nm max :300nm;ε=21,600分析値 :C2935NO2 (429.60) 計算値:C% 81.08 H% 8.21 N% 3.26 実測値:C% 81.0 H% 8.3 N% 3.3NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.62ppm におけるピーク、位置18におけるメチル
の水素 2.92ppm のピーク、ジメチルアミノの水素 4.29ppm におけるピーク、位置11における水素 4.60ppm におけるピーク、CH2 Oの水素 5.78ppm におけるピーク、位置4における水素 5.88ppm におけるピーク、位置3’及び4’の水素 6.69ppm 、7.00ppm 及び7.10ppm における
ピーク、芳香族水素
【0027】例 3(17R)−11−β−[4−
(ジメチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,
9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オ
工程A :5−α,10−α−エポキシ,17−β−ヒド
ロキシ−17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−
ピラニルオキシ)−1−プロピニル]エストラ−9(1
1)−エン−3−オンの3,3−(1,2−エタンジイ
ル)環式アセタール。 不活性雰囲気下に5.06mlの試薬HC≡C−CH2
OTHPと30mlのテトラヒドロフランとを混合しか
つ−5℃まで冷却し、次いでヘキサン中のブチルリチウ
ムの1.65M溶液20mlを滴下し、0℃にて30分
間撹拌した。次いで、0℃にて約40分間かけて、テト
ラヒドロフラン55ml中の溶液における5−α,10
−α−エポキシ−エストラ−9(11)−エン−3,1
7−ジオンの3,3−(1,2−エタンジイル)環式ア
セタール6.6gを導入した。20℃にて16時間撹拌
した後、反応混合物を塩化アンモニウムの10%水溶液
に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、水洗し、脱水しかつ
減圧下での蒸溜によって濃縮乾固させた。得られた残留
物をシリカ上でクロマトグラフにかけ、シクロヘキサン
と酢酸エチルとの混液(1/1)で溶出させて8.3g
の求める化合物を得、これを次の工程にそのまま使用し
た。IRスペクトル (クロロホルム) 3601cm-1における遊離OH+結合OHの微量吸収 1640cm-1におけるC=C− OTHPの存在
【0028】工程B:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−17−
α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキ
シ)−1−プロピニル]エストラ−9−エン−3−オン
の3,3−(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 (1)マグネシウム化合物の作成 不活性雰囲気下に3gのマグネシウム切屑と3mlのテ
トラヒドロフランとを混合し、45℃となしかつ次の溶
液の数滴を添加した。テトラヒドロフラン70ml中の
溶液におけるパラブロモチオアニソール20.2g。反
応を開始させた後、この溶液の導入を約50℃の温度を
維持するように継続し、この導入が終了した後に加熱を
50℃にてさらに1時間続けた。測定値1.1Nを有す
るマグネシウム化合物が得られた。 (2)縮合 不活性雰囲気下に80mlのマグネシウム化合物溶液と
90mlのテトラヒドロフランと887mgの塩化第一
銅とを混合し、−15℃まで冷却し、次いで約15分間
かけてテトラヒドロフラン25mlにおける5−α,1
0−α−エポキシ−17−β−ヒドロキシ−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロピニル]エストラ−9(11)−エン−3−オ
ンの(1,2−エタンジイル)環式アセタール12.2
gの溶液を導入し、0℃にて1時間撹拌した。次いで、
反応混合物を塩化アンモニウムの10%水溶液に注ぎ入
れ、酢酸エチルで抽出し、水洗し、脱水しかつ減圧下で
の蒸溜によって濃縮乾固させた。得られた残留物をシリ
カ上でクロマトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エ
チルとの混液(1/1)で溶出させ、15gの求める粗
生成物を得た。この生成物11gを50%の水を含むエ
タノールから結晶化させて、10.2gの求める生成物
を得た。m.p.160℃。検査IRスペクトル (クロロホルム) 3600cm-1位置17におけるOH(遊離)+3510
cm-1の位置5 結合OH 芳香族物質:1596cm-1;1556cm-1;1492cm
-1;OTHPの存在UVスペクトル (エタノール) infl:228nm max :255nm;ε=15,000 infl:288nm infl:297nm
【0029】工程C:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−17−
α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキ
シ)−1−プロペニル]エストラ−9−エン−3−オン
の(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 上記で得られた5−α,17−β−ジヒドロキシ−11
−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロピニル]エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール594mgを
20mlの酢酸エチルに溶解しかつ活性炭上の10%水
酸化パラジウム60mgを添加し、水素雰囲気下で14
時間撹拌した。触媒を濾過し、残留物を減圧下での蒸溜
により濃縮乾固させ、得られた残留物をシリカ上でクロ
マトグラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルとの混
液(1/1)で溶出させて151mgの求める化合物を
得た。検査IRスペクトル (クロロホルム) 僅かな遊離OH 主として3500cm-1における結合OH 3410cm-1におけるショルダー 芳香族物質:1557cm-1;1492cm-1;8312cm
-1 OTHPの存在NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.53ppm におけるピーク、位置18におけるメチル
の水素 2.47ppm におけるピーク、−SCH3 のメチルの水
素 4.77ppm におけるピーク、THPのケタール水素 5.6ppm 〜5.84ppm におけるピーク、エチレン水
素 3.44ppm 〜4.5ppm におけるピーク、CH2 Oの
水素及び位置11の水素 7.17ppm におけるピーク、芳香族水素
【0030】工程D:(Z)17−β−ジヒドロキシ−
17−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11
−β−[4−(メチルチオ)フェニル]エストラ−4,
9−ジエン−3−オン。 上記で得られた5−α,17−β−ジヒドロキシ−11
−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロペニル]エストラ−9−エン−3−オンの
(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール2.4
2gを44mlのメタノールに溶解させ、20mlの塩
酸の2N水溶液を添加し、不活性雰囲気下で1.5時間
撹拌した。水で希釈した後、酢酸エチルで抽出を行なっ
た。抽出物を脱水し、かつ減圧下での蒸溜によって濃縮
乾固した。得られた残留物をシリカ上でのクロマトグラ
フにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルとの混液(1/
1)で溶出させて次のものを得た:904mgの求める
化合物、567mgの(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオ
キシ)−1−プロペニル]−11−β−[4−(メチル
チオ)フェニル]エストラ−4,9−ジエン−3−オ
ン、これを同じ条件下にて酸加水分解にかけ、そしてク
ロマトグラフ精製した後、188mgの求める化合物を
得た。検査IRスペクトル (クロロホルム) 3609cm-1におけるOH+結合 1653cm-1におけるジエノン 1601cm-1におけるジエノン 芳香族物質:1555cm-1及び1493cm-1 NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.63ppm におけるピーク、メチル18の水素 2.47ppm におけるピーク、−SCH3 のメチルの水
素 4.33ppm におけるピーク、位置11における水素 4.39ppm におけるピーク、CH2 Oの水素 5.59ppm 〜5.92ppm におけるピーク、エチレン
水素 7.04ppm 〜7.24ppm におけるピーク、芳香族水
【0031】工程E:(17R)11−β−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジ
エン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 上記で得られた(Z)17−β−ジヒドロキシ−17−
α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11−β−
[4−(メチルチオ)フェニル]エストラ−4,9−ジ
エン−3−オン11.04gを20mlのピリジンに溶
解させ、2.1gの塩化トシルを加え、20℃にて2時
間撹拌した。水及び氷で希釈した後、酢酸エチルで抽出
を行なった。抽出物を塩酸の希水溶液で洗浄しかつ水洗
し、次いで脱水し、減圧下での蒸溜によって濃縮乾固さ
せた。得られた残留物をシリカ上でクロマトグラフにか
け、シクロヘキサンと酢酸エチルとの混液(6/4)で
溶出させて820mgの求める粗生成物を得、これを塩
化メチレンとイソプロピルエーテルとの混液から結晶化
させて694mgの求める生成物を得た。検査IRスペクトル (クロロホルム) OHの不存在 ジエノン、1653cm-1及び1601cm-1 芳香族物質:1555cm-1及び1492cm-1 NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.59ppm におけるピーク、位置18におけるメチル
の水素 2.48ppm におけるピーク、−SCH3 のメチルの水
素 4.30ppm 〜4.34ppm におけるピーク、位置11
における水素 4.6ppm におけるピーク、CH2 Oの水素 5.81ppm におけるピーク、位置4における水素 5.89ppm におけるピーク、位置3’及び4’におけ
る水素 7.04ppm 〜7.27ppm におけるピーク、芳香族水
UVスペクトル (粗生成物) max :260nm;ε=16,100 max :300nm分析値 :分子量(432.62) 計算値:C% 77.73 H% 7.45 S% 7.41 実測値:C% 77.8 H% 7.6 S% 7.1
【0032】例 4(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ
(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−
フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(メチルチオ)フェニル]−17−α−[3−
(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)プロピ
ル]エストラ−9−エン−3−オンの(1,2−エタン
ジイル)乾式アセタール。 5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−[4−
(メチルチオ)フェニル]−17−α−[3−(テトラ
ヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロピニ
ル]エストラ−9−エン−3−オンの(1,2−エタン
ジイル)環式アセタール2.1gを21mlのベンゼン
及び21mlのエタノール中に溶解させ、840mgの
ウィルキンソン試薬[クロルトリス(トリフェニルホス
フィン)ロジウム]を添加しかつ全体を16時間にわた
り水素化にかけた。420mgのウィルキンソン試薬を
加え、かつ水素化をさらに3時間続けた。減圧下での蒸
溜によって濃縮乾固させ、シリカ上で残留物をクロマト
グラフにかけ、シクロヘキサンと酢酸エチルとの混液
(6/4)で溶出させた後、次のものを得た。例3の工
程Cで得られた生成物と同一のエチレン化合物336m
g、出発物質のエチレン化合物と求める化合物との混合
物185mg、求める化合物1.082g(これは次の
工程にそのまま使用した)。IRスペクトル (クロロホルム) 3600cm-1におけるOH 3504cm-1 芳香族物質:1600cm-1;1492cm-1 NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.50ppm におけるピーク、位置18におけるメチル
の水素 2.46ppm のピーク、−SCH3 におけるメチルの水
素 3.33ppm 〜4.55ppm におけるピーク、位置11
における水素及びCH2 Oの水素 4.63ppm におけるピーク、THPのケタールにおけ
る水素 7.17ppm におけるピーク、芳香族水素
【0033】工程B:17−β−ヒドロキシ−17−α
−(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−[4−(メ
チルチオ)フェニル]エストラ−4,9−ジエン−3−
オン。上記工程Aで得られた5−α,17−β−ジヒド
ロキシ−11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−
17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニル
オキシ)プロピル]エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)乾式アセタール1.51gを
25mlのメタノールに溶解させ、1/2まで希釈され
た塩酸の水溶液11.5mlを添加し、不活性雰囲気下
に20℃で30分間撹拌した。水で希釈した後、塩化メ
チレンで抽出を行なった。抽出物を脱水し、減圧下での
蒸溜によって濃縮乾固させ、次いで得られた残留物をシ
リカ上でクロマトグラフにかけ、エーテルと酢酸エチル
との混液(1/1)で溶出して次のものを得た。768
mgの求める生成物。IRスペクトル (クロロホルム) 3620cm-1における遊離OH+3410cm-1における
結合 1653cm-1及び1601cm-1におけるジエノン 芳香族物質:1555cm-1及び1492cm-1
【0034】工程C:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ
(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−
フラン)−3−オン。 工程Bで得られた17−β−ヒドロキシ−17−α−
(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−[4−(メチ
ルチオ)フェニル]エストラ−4,9−ジエン−3−オ
ン1.04gを20mlのピリジンに溶解させ、2.1
gの塩化トシルを添加し、20℃にて1時間撹拌した。
水及び氷で希釈した後、酢酸エチルで抽出を行なった。
抽出物を塩酸の希水溶液で洗浄し、次いで水洗しかつ重
炭酸ナトリウムの水溶液で洗浄し、脱水しかつ減圧下で
の蒸溜により濃縮乾固させた。得られた残留物を塩化メ
チレンとエタノールとの混液から結晶化させて、818
mgの求める生成物を得た。m.p.105℃(大して
透明でない)。IRスペクトル (クロロホルム) −C−O−C−:1078cm-1及び1055cm-1 ジエノン :1653cm-1及び1602cm-1 芳香族物質:1555cm-1及び1493cm-1 NMRスペクトル (デューテロクロロホルム) 0.57ppm におけるピーク、位置18におけるメチル
の水素 2.46ppm のピーク、−SCH3 におけるメチルの水
素 3.78ppm におけるピーク、CH2 −O−の水素 4.35ppm 〜4.42ppm におけるピーク、位置11
における水素 5.82ppm におけるピーク、位置4における水素 7.17ppm におけるピーク、芳香族水素分析値 :C28342 S(434.64) 計算値:C% 77.32 H% 7.88 実測値:C% 77.1 H% 8.0
【0035】例 5(17R)11−β−(2−メト
キシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,10−α−エポキシ−17−β−ヒド
ロキシ−17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−
ピラニルオキシ)−1−プロピニル]エストラ−9(1
1)−エン−3−オンの(Z)ジメチルケタール。 ヘキサン中のブチルリチウムの1.6M溶液400ml
を0℃まで冷却し、かつこの温度にてテトラヒドロフラ
ン180ml中の試薬HC≡C−CH2 OTHP98g
を添加し、0℃まで30分間撹拌した。テトラヒドロフ
ラン200ml中の溶液における5−α,10−α−エ
ポキシ−エストラ−9(11)−エン−3,17−ジオ
ンのジメトキシケタール66.4gを滴下し、温度を室
温に戻しながら2時間撹拌した。次いで、反応混合物を
塩化アンモニウムの水溶液に注ぎ入れ、かつ酢酸エチル
で抽出し、次いで塩化メチレンで抽出した。有機相を合
し、水洗し、脱水し、次いで溶剤を減圧下で除去した。
残留物をシリカ上でクロマトグラフにかけた(溶出剤:
シクロヘキサン/酢酸エチル、7/3、トリエチルアミ
ン1%を含む)。53gの粗生成物が得られ、これをシ
リカ上でのクロマトグラフにより精製した(溶出剤:塩
化メチレン/アセトン、95/5、トリエチルアミン1
%を含む)。
【0036】工程B:5−α,10−α−エポキシ−1
7−β−ヒドロキシ−17−α−[3−(テトラヒドロ
−(2H)−2−ピラニルオキシ)−1−プロペニル]
エストラ−9(11)−エン−3−オンの(Z)ジメチ
ルケタール。 酢酸エチル400mlにおける工程Aで得られた粗生成
物2.5gを、硫酸バリウム上10%のパラジウム25
mgとピリジン1mlとの存在下に1100mbの圧力
にて30分間水素化した。触媒を濾過し、洗浄しかつ酢
酸エチルで抽出した後、有機相を合し、溶剤を減圧下で
除去した。2.5gの粗生成物を回収し、これをシリカ
上でのクロマトグラフによって精製した(溶出剤:塩化
メチレン−アセトン、95−5)。728mgの求める
生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH:3,600cm-1;3,400cm-1(F) エポキシαの存在
【0037】工程C:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−(2−メトキシフェニル)−17−α−
[3−(テトラヒドロ−(2H)−2−ピラニルオキ
シ)−1−プロペニル]エストラ−9−エン−3−オン
の(Z)ジメチルケタール。 マグネシウム化合物の作成:操作は、マグネシウムとオ
ルトブロモアニソールとから出発して例3の工程Bにお
けると同様に行なった。滴定値0.72M/lの溶液が
得られた。 縮合:前記工程にて得られた生成物3gを60mlのテ
トラヒドロフランに不活性雰囲気下で溶解させ、次いで
187mgの塩化第一銅を添加し、34℃±1℃にて加
熱した。20分間かけて上記のように作成されたマグネ
シウム化合物26.2mlを導入し、16時間撹拌し
た。温度を室温に戻し、次いで反応混合物を塩化アンモ
ニウムの溶液に注ぎ入れ、15分間撹拌し、次いで酢酸
エチルで抽出を行なった。抽出物を塩化ナトリウムの水
溶液で洗浄し、脱水しかつ減圧下で濃縮乾固させた。
6.58gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でのク
ロマトグラフィーによって精製した(溶出剤:塩化メチ
レン−アセトン、92−8、1%のトリエチルアミンを
含む)。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH :3,600cm-1 結合OH :3,450cm-1 芳香族物質:1,597cm-1;1,584cm-1;1,4
90cm-1
【0038】工程D:(Z)11−β−(2−メトキシ
フェニル−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒ
ドロキシ−1−プロペニル)エストラ−4,9−ジエン
−3−オン。 室温にて、工程Bで得られた生成物1.08gを10m
lのエタノールに溶解させかつ水6.5ml中の硫酸水
素カリウム1.08gの溶液を添加し、室温にて5時間
撹拌した。エタノールを除去した後、塩化メチレンで抽
出を行ない、有機相を水洗し、脱水しかつ減圧下で濃縮
乾固させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(溶出
剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、1−1)の後、0.
703gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 3,612cm-1の遊離OH及び3,415cm-1の結合O
H ジエノン :1,654cm-1;1,597cm-1 芳香族物質:1,488cm-1
【0039】工程E:(17R)11−β−(2−メト
キシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 室温にて、上記工程で得られた生成物0.66gを1
3.2mlのピリジンに溶解させ、この溶液を0℃まで
冷却し、かつ5分間かけて1.32gの塩化トシルを添
加し、次いで温度を室温まで戻し、撹拌を14時間維持
した。温度を再び0℃まで低下させ、かつ14mlの6
N塩酸を添加した。デカントした後、水相を酢酸エチル
で抽出し、水洗し、脱水しかつ溶剤を減圧下で除去し
た。シリカ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:シクロ
ヘキサン−酢酸エチル、8−2)の後、0.459gの
求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,655cm-1;1,597cm-1 芳香族物質:1,488cm-1
【化23】
【0040】例 6(17R)11−β−(4−クロ
ルフェニル)−4’,5’−ジヒドロ−スピロ(エスト
ラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)
−3−オン 工程A :5−α,10−α−エポキシ−17−β−ヒド
ロキシ−17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−
ピラニルオキシ)プロピル]−エストラ−9(11)−
エン−3−オンのジメチルケタール。 例5の工程Aで製造した5−α,10−α−エポキシ−
17−β−ヒドロキシ−17−α−[3−(テトラヒド
ロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロピニル]−
エストラ−9(11)−エン−3−オンのジメチルケタ
ール6gを60ml中のベンゼン中に溶解させ、かつ
1.5gのウィルキンソン試薬の存在下に1,860ミ
リバールの下で7時間水素化にかけた。次いで、混合物
をエーテルで希釈し、濾過しかつ濾液を減圧下で濃縮乾
固させて7.7gの粗生成物を回収し、これをシリカ上
でのクロマトグラフにかけた(溶出剤:石油エーテル
(b.p.40〜70℃)/酢酸エチル、4/6)。
4.95gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH :3,620cm-1;3,600cm-1 −C=C−:1,640cm-1
【0041】工程B:11−β−(4−クロルフェニ
ル)−5−α,17−β−ジヒドロキシ−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)プ
ロピル]−エストラ−9(11)−エン−3−オンのジ
メチルケタール。 マグネシウム化合物の作成:テトラヒドロフラン50m
lにおけるパロブロモクロルベンゼン7.65gから出
発して作成した溶液3ml及びマグネシウム1.22g
を用いて例3の工程Bと同様に操作を行なった。滴定値
0.65M/lのマグネシウム化合物が得られた。 縮合:操作は23mlのマグネシウム化合物溶液と16
5mgの第一塩化銅とテトラヒドロフラン12ml中の
溶液における前記工程Aで得られた化合物2.46gと
を用いて、例3の工程Bと同様に行なった。シリカ上で
のクロマトグラフィー(溶出剤:石油エーテル(b.
p.40〜70℃)及び酢酸エチル、1:1)の後、2
gの求める粗生成物を回収し、これを次の工程にそのま
ま使用した。IRスペクトル (CHCl3 ) 位置5のOH :3,478cm-1 位置17max.:3,620cm-1;ショルダー;3,
600cm-1
【化24】 −OCH3 :2,835cm-1
【0042】工程C:11β−(4−クロルフェニル)
−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒドロキシ
プロピル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オン。 15mlの2N塩酸をメタノール20mlにおける前記
工程で得られた化合物1.99gに添加した。この混合
物を50℃まで45分間加熱し、次いで重炭酸ナトリウ
ムの水溶液に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで抽出した。
有機相を脱水しかつ減圧下で濃縮乾固させた。1.42
gの求める生成物が得られ、これは塩化メチレンとイソ
プロピルエーテルとの混液から再結晶化させた後に26
2℃の融点を有した。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH:結合;3,620cm-1 ジエノン:1,655cm-1;1,602cm-1
【化25】 分析値:C2731ClO2 (422.99) 計算値:C% 73.53 H% 7.54 Cl% 8.03 実測値:C% 73.3 H% 7.8 Cl% 8.3
【0043】工程D:(17R)11β−(4−クロル
フェニル)−4’,5’−ジヒドロ−スピロ(エストラ
−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)−
3−オン。 不活性雰囲気下に、工程Cで得られた生成物1gを20
mlのピリジン中に溶解させ、次いで0℃〜+5℃まで
冷却し、そして2.2gの塩化トシルを添加し、室温に
て1.5時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に注ぎ
入れ、15分間撹拌し、次いで酢酸エチルで抽出し、か
つ重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で洗浄した。生成した
沈澱物を分離し、乾燥して694mgの求める生成物を
得た。濾液を乾燥して溶剤を減圧下で除去し、残留物を
シリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出剤;シクロヘキ
サン−酢酸エチル、6−4)、求める生成物を得、これ
をエタノールとクロロホルムとの混液(2−1)から再
結晶化させた。m.p.308℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン:1,654cm-1;1,603cm-1
【化26】 分析値:C2731ClO2 (422.99) 計算値:C% 76.66 H% 7.38 Cl% 8.38 実測値:C% 76.7 H% 7.4 Cl% 9
【0044】例 7(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−(4−メトキシフェニル)−スピロ(エス
トラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラ
ン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ヒドロキシ−11−β−
(4−メトキシフェニル)−17−α−[3−(テトラ
ヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)プロピル]−エス
トラ−9−エン−3−オンのジメチルケタール。 マグネシウム化合物の作成:テトラヒドロフラン45m
lにおける1.45gのマグネシウムと9.15gのパ
ラブロモアニソールとから出発して、例2工程Bにおけ
ると同様に操作を行なった。滴定値0.9M/lのマグ
ネシウム化合物が得られた。 縮合:上記のように作成したマグネシウム化合物15m
lとテトラヒドロフラン15mlと塩化第一銅165m
gと例6の工程Aで作成した化合物2.4gとを用いて
例3におけると同様に操作を行なった。シリカ上でのク
ロマトグラフィー(溶出剤:石油エーテル(b.p.4
0〜70℃)及び酢酸エチル、1−1)の後、6gの求
める生成物が得られ、これを次の工程にそのまま使用し
た。
【0045】工程B:17−β−ヒドロキシ−17−α
−(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−(4−メト
キシフェニル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オ
ン。 工程Aで得られた化合物6gから出発して、例6の工程
Cにおけると同様に操作を行なった。5gの求める粗生
成物が得られ、これをシリカ上でのクロマトグラフィー
により塩化メチレンとアセトンとの混液(7−3)を用
いて溶出させて精製した。IRスペクトル (CHCl3 ) OH遊離+結合:3,620cm-1 C=O :1,659cm-1 C=O+芳香族:1,608cm-1;1,509cm-1
【0046】工程C:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−(4−メトキシフェニル)−スピロ(エス
トラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラ
ン)−3−オン。 工程Bで得られた生成物655mgと塩化トシル1.4
gとから出発して、例6の工程Dにおけると同様に操作
を行なった。クロマトグラフィーの後、650mgの粗
生成物が得られ、これを塩化メチレンとイソプロピルエ
ーテルとの混液から再結晶化させた。500mgの求め
る生成物が得られた。m.p.192℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,655cm-1 C=O :1,608cm-1;max;1,582cm
-1(ショルダー) 芳香族 :1,509cm-1 C−O−:1,078cm-1;1,055cm-1 分析値 :C28343 (418.58) 計算値:C% 80.34 H% 8.18 実測値:C% 80.2 H% 8.2 [α]D =+133.5°±2.5°(c=1% CH
Cl3
【0047】例 8(17R)11−β−(3−チエ
ニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,10−α−エポキシ−17−α−[3
−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−
プロペニル]−エストラ−9(11)−エン−3−オン
の(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例3の工程Aで作成した生成物940mgを20mlの
酢酸エチル中に5mlのピリジンの存在下で溶解させ
た。硫酸バリウム上の10%パラジウムの9mgを添加
し、かつ混合物を大気圧下で24分間水素化した。触媒
を濾去し、濾液を酢酸エチルで洗浄しかつ濃縮乾固させ
た。965mgの粗生成物が得られ、これをシリカ上で
クロマトグラフにかけた(溶出剤:塩化メチレン−酢酸
エチル、8−2)。795mgの求める生成物が得られ
た。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH :3,600cm-1;結合OH;3,400
cm-1 δ9−11:1,640cm-1 エポキシ :971cm-1
【0048】工程B:5−α−17−β−ジヒドロ−1
7−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオ
キシ)−1−プロペニル]−11−β−(3−チエニ
ル)−エストラ−9−エタン−3−オンの(Z)(1,
2−エタンジイル)環式アセタール。 マグネシウム化合物の作成:マグネシウムと13−ブロ
モチオフェンとから出発して、例3(工程B)における
と同様に操作を行なった。滴定値0.6M/lの溶液が
得られた。 縮合:テトラヒドロフラン14mlにおける上記で作成
したマグネシウム化合物335.2mlからなる懸濁物
を−20℃まで冷却し、0.210gの塩化第一銅を添
加し、10分間撹拌した。テトラヒドロフラン25ml
中の工程Aで得られた生成物2.5gの溶液を滴下し、
その間−20℃の温度を維持すると共に1時間撹拌し
た。温度を室温まで戻した後、10mlの塩化アンモニ
ウム飽和溶液を滴下し、次いで反応媒体を90mlの塩
化アンモニウム飽和溶液に注ぎ入れかつ15分間撹拌し
た。デカントした後、水相を酢酸エチルで抽出した。有
機相を水洗し、脱水しかつ溶剤を減圧下で除去した。
4,68gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でのク
ロマトグラフにかけた(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸
エチル、6−4、1%のトリエチルアミンを含む)。
2.107gの求める生成物が得られた。m.p.15
8℃。IRスペクトル (CHCl3 ) 位置5におけるOH:3,501cm-1
【0049】工程C:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)11−β
−(3−チエニル)−エストラ−4,9−ジエン−3−
オン。 不活性雰囲気下に、前記工程で得られた生成物2.1g
を42mlのエタノールに溶解させ、6.3mlの2N
塩酸水溶液を添加し、室温にて3時間撹拌した。約5℃
まで冷却した後、42mlの水を順次に添加し、そして
30分間撹拌した。沈澱物を分離し、中性になるまで水
洗し、次いで塩化メチレン中に溶解させかつ脱水した。
溶剤を減圧除去して、1.15gの求める生成物を得
た。m.p.240℃。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離かつ結合OH:3,611cm-1 ジエノン :1,657cm-1;1,603cm-1
【0050】工程D:(17R)11−β−(3−チエ
ニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前記工程で作成した生成物1.15gとピリジン23m
lと塩化トシル2.3gと6N塩酸23mlとを用い
て、例3の工程Dにおけると同様に操作を行なった。
1.03gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でのク
ロマトグラフィーにより塩化メチレンとアセトンとの混
液(98−2)で溶出させて精製した。0.755gの
求める生成物が得られ、これをイソプロパノールから再
結晶化させた。m.p.242℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン:1,654cm-1;1,603cm-1
【化27】 分析値:C2528CO2 S(392.565) 計算値:C% 76.49 H% 7.18 S% 8.16 実測値:C% 76.4 H% 7.3 S% 8.0
【0051】例 9(17R)11−β−(4−アセ
チルフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)フェニル]−17−α−[3−(テトラヒドロ−2
H−2−ピラニルオキシ)−プロペニル]−エストラ−
9−エン−3−オンの(Z)(1,2−エタンジイル)
環式アセタール。 マグネシウム化合物の作成:1.45gのマグネシウム
と12.15gのパラブロモアセトフェノンのエチレン
ケタールとから出発して、例3の工程Bにおけると同様
に操作を行なった。滴定値0.8Mの懸濁液が得られ
た。 縮合:不活性雰囲気下に、21mgの塩化第一銅を8m
lのマグネシウム化合物懸濁物へ添加し、0〜+5℃ま
で冷却しかつ15分間撹拌した。次いで、テトラヒドロ
フラン15ml中の溶液における例8の工程Aで作成さ
れた生成物1gを滴下し、かつ室温にて1時間撹拌し
た。反応媒体を塩化アンモニウムの水溶液に注ぎ込みか
つ酢酸エチルで抽出した。有機相を水洗し、脱水し、か
つ濃縮乾固させた。3.5gの粗生成物が得られ、これ
をシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製した(溶
出剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、1−1)。IRスペクトル (CHCl3 ) 5位置におけるOH:3,500cm-1 結合OH :3,600cm-1 芳香族化合物 :1,605cm-1 C=C :1,502cm-1
【0052】工程B:(Z)11−β−(4−アセチル
フェニル)−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−
ヒドロキシ−1−プロペニル)−エストラ−4,9−ジ
エン−3−オン。 前段階で作成された生成物2.07gを40mlのメタ
ノール中に溶解し、16mlの2N塩酸水溶液を添加
し、50℃にて1.5時間撹拌した。反応媒体を重炭酸
ナトリウムの水溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、
水洗し、脱水しかつ減圧下で濃縮乾固させた。1.63
gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でクロマトグラ
フにかけ(溶出剤:塩化メチレン−アセトン、7−
3)、次いでエタノールから再結晶化させた。1.48
gの求める生成物が得られた。m.p.約130℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,678cm-1 −CH3 :1,359cm-1 C=C+芳香族:1,604cm-1;1,565cm-1 ジエノン :1,657cm-1 遊離OH :3,609cm-1 結合OH :3,410cm-1 分析値 :C29344 (444.57) 計算値:C% 77.99 H% 7.67 実測値:C% 78 H% 7.7
【0053】工程C:(17R)−11−β−(4−ア
セチルフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 不活性雰囲気下に、前段階で得られた生成物0.704
gを16mlのピリジン中に溶解し、次いで0℃まで冷
却した。1.49gの塩化トシルを添加し、2時間撹拌
しかつ温度を室温まで戻した。反応媒体を氷水中に注ぎ
入れ、15分間撹拌し、酢酸エチルで抽出し、重炭酸ナ
トリウムの溶液で洗浄し、脱水しかつ蒸発乾固させた。
0.775gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でク
ロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキサン/酢酸エ
チル、1−1)、次いでエタノールと塩化メチレンとの
混液から再結晶化させた。0.555gの求める生成物
が得られた。m.p.約125〜130℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,678cm-1 CH3 :1,359cm-1 C=O+芳香族:1,604cm-1;1,565cm-1 ジエノン :1,657cm-1 [α]D =+231.5°±3°(c=1% CHCl
3分析値 :C29323 (428.57) 計算値:C% 81.27 H% 7.52 実測値:C% 81.1 H% 7.8
【0054】例 10(17R)11−β−[4−
(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−5(1
0),9(11)−ジエン−17,2’−(5’H)−
フラン)−3−オン及び(17R)11−β−[4−
(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 例3の工程Cで作成した化合物1.5gを30mlのメ
タノールに溶解し、かつ15mlの1N塩酸を添加し
た。さらに30mlのメタノールと30mlのジオキサ
ンとを添加し、室温にて2時間撹拌した。反応媒体を水
に注ぎ入れ、塩化メチレンで抽出し、濃縮乾固させかつ
1.23gの残留物を得、これをふたたび25mlのピ
リジンに溶解させた。1.91gの塩化トシルを加え、
室温にて1.5時間撹拌し、次いで氷水中に注ぎ入れか
つ酢酸エチルで抽出した。有機相を塩酸水溶液で洗浄
し、次いで塩化ナトリウムの水溶液で洗浄しかつ濃縮乾
固した。1.12gの粗生成物が得られ、これをシリカ
上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:塩化メチレン−酢
酸エチル、9−1)、98mgの求める生成物を得かつ
863mgの対応する4,9−ジエンを得た(例3の工
程Eで得られた生成物と同じ)。 エストラ−5(10),9−(11)−ジエンのIRス
ペクトル(CHCl3 ) C=O :1,712cm-1 C=C+芳香族 :1,590cm-1;1,492cm-1 スピロ環のC=O:1,626cm-1 エストラ−4,9−ジエンのIRスペクトル(CHCl
3 ) C=O :1,653cm-1 C=O結合 :1,600cm-1 芳香族物質 :1,492cm-1
【0055】例 11(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−11−β−[(4−ジメチルアミノ)−フェニル]
−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−
(3H)−フラン)−3−オンのN−オキシド 例1で作成した(17R)4’5’−ジヒドロ−11−
β−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−スピロ(エ
ストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラ
ン)−3−オン(化合物B)1.43gを30mlの塩
化メチレンで溶解しかつ0〜+5℃まで冷却した。15
分間かけて塩化メチレン中の85%溶液としてのメタク
ロル過安息香酸0.666gを添加した。0〜+5℃に
て1.5時間撹拌した後、反応媒体を100mlの0.
2Nチオ硫酸ナトリウム溶液に注ぎ入れ、かつ塩化メチ
レンで抽出した。重炭酸ナトリウムの水溶液及び次いで
水により洗浄した後、脱水しかつ溶剤を除去して11.
8gの粗生成物を得、これをシリカ上でクロマトグラフ
にかけた(溶出剤:塩化メチレン−メタノール、7−
3)。1.34gの求める生成物が得られ(塩化メチレ
ンを含有する溶解物)、これを凍結乾燥した。IRスペクトル (CHCl3 ) −C=O :1,655cm-1 C=C+芳香族:1,602cm-1;1,498cm-1 [α]D =+128°±2°(c=1% エタノール)
【0056】例 12(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−11−β−[4−(1−メチルエチル)フェニル]
−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−
(3H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,10−α−エポキシ−17−β−ヒド
ロキシ−17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−
ピラニルオキシ)−プロピル]−エストラ−9(11)
−エン−3−オンの(1,2−エタンジイル)環式アセ
タール。 1gの化合物、すなわち例3の工程Aで作成した17−
β−ヒドロキシ−5−α,10−α−エポキシ−17−
α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキ
シ)−1−プロピニル]−エストラ−9(11)−エン
−3−オンの(1,2−エタンジイル)環式アセタール
と0.25gのウィルキンソン触媒とを用いて、例6の
工程Aと同様に操作を行なった。1.28gの求める生
成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH :3,620cm-1;3,605cm-1 結合OH、強力:3,485cm-1 C=C :1,643cm-1
【0057】工程B:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−
17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニル
オキシ)プロピル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 工程Aで作成した生成物2.45gを10mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、これを0℃まで冷却した。11
0mgの塩化第一銅を添加し、10分間撹拌し、次いで
15分間かけてテトラヒドロフランにおける0.66M
/lの溶液としての4−イソプロピルフェニルマグネシ
ウムブロマイド32mlを添加した。これを+3℃±1
℃にて2時間撹拌した後、塩化アンモニウムの氷冷水溶
液に注ぎ入れ、かつエーテルで抽出し、次いで塩化メチ
レンで抽出した。抽出物を脱水し、かつ溶剤を減圧下で
除去した。4.65gの粗生成物が得られ、これをシリ
カ上でのクロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキサ
ン−酢酸エチル)、これを次の工程にそのまま使用し
た。
【0058】工程C:17−β−ヒドロキシ−17−α
−(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−[4−(1
−メチルエチル)フェニル]−エストラ−4,9−ジエ
ン−3−オン。 前段階で得られた生成物2.58gを、2N塩酸5ml
を含む20mlのエタノール中で室温にて2時間撹拌し
た。減圧下で小容積まで濃縮し、塩化メチレンで抽出
し、洗浄し、脱水しかつ減圧下で溶剤を除去した後、
2.2gの求める生成物が得られた。これをシリカ上で
のクロマトグラフィーによって精製した(溶出剤:n−
ヘキサン−酢酸エチル、3−7)。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH:3,620cm-1+結合 ジエノン:1,655cm-1〜1,601cm-1 芳香族物質:1,590cm-1
【0059】工程D:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[4−(1−メチルエチル)フェニル]−
スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3
H)−フラン)−3−オン。 上記のように得られた生成物1.15gとピリジン20
mlと塩化トシル2.1gとを室温にて1.5時間撹拌
した。50mlの水と氷とで希釈した後、20mlの濃
塩酸を徐々に添加し、次いで水相を塩化メチレンで抽出
し、脱水しかつ溶剤を減圧下で除去した。1,686g
の粗生成物が得られ、これをシリカ上でクロマトグラフ
にかけ(溶出剤:塩化メチレン−アセトン、95−
5)、次いでメタノールから再結晶化させて659mg
の求める生成物を得た。m.p.114℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ケトン結合 :1,654cm-1 C=C+芳香族物質:1,601cm-1;1,510cm-1 分析値 :C30382 (430.635) 計算値:C% 83.68 H% 8.89 S% 実測値:C% 83.8 H% 9.1 S%
【0060】例 13(17R)11−β−[3−
(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α−17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[3−(メチルチオ)フェニル]−17−α−[3−
(1−テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1
−プロペニル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例8の工程Aで作成した化合物2.5gと塩化第一銅1
10mgと例3におけると同様に3−ブロモチオアニソ
ールから出発しかつ滴定値1.17M/lを有するマグ
ネシウム化合物18mlとを用いて、例8の工程Bと同
様に操作を行なった。3gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離OH :約3,600cm-1+結合3,498cm
-1(max.);3,440cm-1(ショルダー) 芳香族物質:1,587cm-1;1,586cm-1
【0061】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)11−β
−3−(メチルチオ)フェニル−エストラ−4,9−ジ
エン−3−オン。 室温にて、前記のように得られた生成物3gとエタノー
ル30mlと2N塩酸5mlとを2時間混合し、次いで
小容積まで減圧濃縮し、塩化メチレンで抽出し、洗浄
し、脱水しかつ溶剤を減圧除去した。残留物をシリカ上
でクロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキサン−酢
酸エチル、5−3)、1.083gの求める生成物を得
た。m.p.168℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,613cm-1+結合3,440cm-1 ジエノン :1,656cm-1〜1,601cm-1 芳香族物質:1,587cm-1;1,569cm-1;1,4
74cm-1
【0062】工程C:(17R)11−β−[3−(メ
チルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジ
エン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 1.050gの前段階Bで得られた生成物から出発して
例12の工程Dと同様に操作を行ない、592mgの純
粋な求める生成物を得た。m.p.150℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,657cm-1〜1,601cm-1 芳香族物質 :1,587cm-1;1,569cm-1
1,473cm-1 −C−O−C−:1,080cm-1〜1,041cm-1 分析値 :C2832SO2 (432.62) 計算値:C% 77.7 H% 7.46 S% 7.41 実測値:C% 77.6 H% 7.4 S% 7.1
【0063】例 14(17R)11−β−(4−ク
ロルフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :11−β−(4−クロルフェニル)−5−α,
17−β−ジヒドロキシ−17−α−[3−(テトラヒ
ドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロペニル]
−エストラ−9−エン−3−オンの(Z)(1,2−エ
タンジイル)環式アセタール。 例8の工程Aで作成した化合物2.5gと塩化第一銅1
60mgと例3におけると同様に4−クロルブロモベン
ゼンから出発しかつ0.87M/lの滴定値を有するマ
グネシウム化合物溶液18mlとから出発して、例8の
工程Bにおけると同様に操作し。3.082gの純粋な
求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,500cm-1+結合;3,405cm-1
方向 芳香族物質:1,600cm-1;1,490cm-1
【0064】工程B:(Z)11−β−(4−クロルフ
ェニル)−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒ
ドロキシ−1−プロペニル)−エストラ−4,9−ジエ
ン−3−オン。 室温にて、前段階で得られた3.05gの生成物を30
mlのエタノール及び30mlの水において3gの硫酸
水素カリウムの存在下で30分間撹拌した。この混合物
を減圧下に小容積まで濃縮し、次いで水で希釈し、かつ
塩化メチレンで抽出した。抽出物を脱水しかつ溶剤を減
圧除去した。2.54gの粗生成物が得られ、これをシ
リカ上でのクロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキ
サン及び酢酸エチル、5−5)、次いで酢酸エチルから
結晶化させた。m.p.214℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :約3,611cm-1+結合 ジエノン :1,654cm-1〜1,602cm-1 芳香族物質:1,013cm-1
【0065】工程C:(17R)11−β−(4−クロ
ルフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−1
7,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階Bで得られた生成物1.03gとピリジン20m
lと塩化トシル3gと濃塩酸25mlとから出発して、
例12の工程Dと同様に操作を行ない、726gの求め
る結晶生成物を得た。m.p.>260℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,654cm-1〜1,602cm-1 芳香族物質 :1,572cm-1;(ショルダー)1,
490cm-1
【化28】 分析値:C2729ClO2 (420.98) 計算値:C% 77.03 H% 6.94 Cl% 8.42 実測値:C% H% Cl%
【0066】例 15(17R)11−β−[4−
(1−メチルエトキシ)フェニル]−スピロ(エストラ
−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−
3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(1−メチルエトキシ)フェニル]−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロペニル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例8の工程Aで示したように得られた生成物2.5gと
塩化第一銅110mgと1−ブロモ−4−(1−メチル
エトキシ)ベンゼンから出発して例3におけると同様に
作成したマグネシウム化合物35mlとを用いて、例8
の工程Bにおけると同様に操作を行なった。6.764
gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でクロマトグラ
フにかけ(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、7−
3、1%のトリエチルアミンを含む)、3.173gの
求める生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) 位置5におけるOH:3,500cm-1 他のOH :3,602cm-1;3,458cm-1
(ショルダー) 芳香族物質 :1,608cm-1;1,571c
m-1;1,505cm-1
【0067】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)11−β
−4−(1−メチルエトキシ)フェニル−エストラ−
4,9−ジエン−3−オン。 前段階Aで得られた生成物3.14gとエタノール20
mlと2N塩酸2mlとから出発して、例13の工程B
と同様に操作を行なった。1.257gの純粋な求める
生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,612cm-1;結合 >=O :1,656cm-1 >C=C< :1,608cm-1 芳香族物質 :1,585cm-1(ショルダー);1,5
06cm-1
【0068】工程C:(17R)11−β−[4−(1
−メチルエトキシ)フェニル]スピロ(エストラ−4,
9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オ
ン。 前段階Bで得られた生成物1.22gとピリジン20m
lと塩化トシル2.1gと濃塩酸25mlとから出発し
て、例12の工程Dにおけると同様に操作を行なった。
849mgの純生成物が得られ、これをエタノールから
結晶化させた。m.p.155℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,656cm-1;1,608cm-1 芳香族物質 :1,506cm-1
【化29】 分析値:C30363 (444.619) 計算値:C% 80.04 H% 8.16 S% 実測値:C% 81.2 H% 8.0 S%
【0069】例 16(17R)11−β−[4−
(1−ピロリジニル)フェニル]−スピロ(エストラ−
4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3
−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロペニル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例8の工程Aで得られた生成物1.71gと塩化第一銅
180mgと滴定値1M/lの4−(1−ピロリジニ
ル)フェニル マグネシウムブロマイド20mlとを用
いて、例8の工程Bにおけると同様に操作を行なった。
エーテルで抽出し、水洗しかつ減圧下で濃縮した後、
4.39gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でのク
ロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸エ
チル、7−3)、2.3gの求める生成物を得、これを
次の工程にそのまま使用した。
【0070】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11−
β−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−エストラ
−4,9−ジエン−3−オン。 メタノール25ml中の工程Aで作成した生成物2.3
gを10mlの2N塩酸と室温にて2.5時間混合し、
次いで50℃にて30分間混合した。次いでこの混合物
を冷却し、水で希釈し、1N水酸化ナトリウム水溶液2
0ml及び次いで重炭酸ナトリウム溶液でアルカリ性に
した。酢酸エチルで抽出し、水洗し、脱水しかつ減圧下
で溶剤を除去した後、1,825gの求める生成物を得
た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,612cm-1+結合 ジエノン :1,054cm-1 芳香族物質+−C=C:1,614cm-1;1,559cm
-1;1,518cm-1
【0071】工程C:(17R)−11−β−[1−ピ
ロリジニル)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−
ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階Bで得られた生成物1.4gとピリジン30ml
と塩化トシル3gとから出発しかつエーテルで抽出する
ことにより、例2と同様に操作を行なった。1.25g
の粗生成物が得られ、これをシリカ上でのクロマトグラ
フにかけた(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、7
−3。次いで、ベンゼン−酢酸エチル、85−15)。
0.9gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,654cm-1 C=C :1,600cm-1 芳香族バンド:1,614cm-1;1,519cm-1;1,
517cm-1 C−O−C、恐らくは環式:1,081cm-1;1,04
0cm-1 分析値 :C313772 計算値:C% 81.72 H% 8.18 N% 3.07 実測値:C% 81.6 H% 8.2 N% 3.0
【0072】例 17(17R)11−β−(2−チ
エニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−17−α−
3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1
−プロペニル−11−β−(2−チエニル)−エストラ
−9−エン−3−オンの(Z)(1,2−エタンジイ
ル)環式アセタール。 例8の工程Aにおけるように作成した化合物2.5gと
塩化第一銅110mgと2−ブロモチオフェンから出発
しかつ1.05M/lの滴定値を有する例3におけるよ
うに作成したマグネシウム化合物22.2mlとから出
発して、例8の工程Bにおけると同様に操作を行なっ
た。3.6gの粗生成物が得られ、これをシリカ上での
クロマトグラフにかけ(溶出剤:シクロヘキサン及び酢
酸エチル、5−5)、2.196gの求める生成物を得
た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1+結合;3,500cm-1 チオフェン:1,520cm-1;825cm-1
【0073】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)11−β
−(2−チエニル)−エストラ−4,9−ジエン−3−
オン。 上記のように得られた生成物2.1gとエタノール20
mlと2N塩酸2mlとから出発して、例13の工程B
におけると同様に操作を行なった。1.1gの求める純
粋な生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1+結合 ジエノン :1,658cm-1;1,604cm-1 チオフェン:1,520cm-1
【0074】工程C:(17R)11−β−(2−チエ
ニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階Bで得られた生成物1.03gとピリジン20m
lと塩化トシル2.1gと濃塩酸25mlとから出発し
て、例12の工程Dにおけると同様に操作を行なった。
984mgの純生成物が得られ、これをエタノールから
結晶化させた。m.p.182℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,658cm-1(F)〜1,604cm-1
【化30】 チオフェン :1,520cm-1 分析値 :C2528SO2 計算値:C% 76.49 H% 7.19 S% 8.16 実測値:C% 76.4 H% 7.3 S% 8.1
【0075】例 18(17R)11−β−[4−
(エチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
3−[4−(エチルチオ)フェニル]−17−α−[3
−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−
プロペニル]−エストラ−9−エン−3−オンの(1,
2−エタンジイル)環式アセタール。 マグネシウム化合物の作成:1.125gのマグネシウ
ムと9.3gの1−ブロモ−4−エチルチオ ベンゼン
とから出発しかつ滴定値0.87M/lを有するマグネ
シウム化合物の溶液を得ることにより、例3と同様に操
作を行なった。 縮合:例8の工程Aで得られた生成物3gと塩化第一銅
110mgと上記のように作成したマグネシウム化合物
30mlとを用いて、例8の工程Bにおけると同様に操
作を行なった。塩化メチレンで抽出し、洗浄し、脱水し
かつ減圧下で溶剤を除去した後、10gの粗生成物が得
られ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出
剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、5−5)、3.15
9gの求める生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1+結合;3,452cm-1 芳香族物質:1,592cm-1;1,575cm-1;1,4
92cm-1
【0076】工程B:(Z)11−β−[4−(エチル
チオ)フェニル]−17−β−ヒドロキシ−17−α−
(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−エストラ−4,
9−ジエン−3−オン。 前段階で得られた生成物3.474gを2mlの塩化メ
チレンと5mlの2N塩酸とを含む60mlのメタノー
ル中にて30分間撹拌した。これを小容積まで濃縮した
後、10mlの1N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、
次いで塩化メチレンで抽出した。抽出物を水洗し、脱水
し、溶剤を減圧下で除去して2.574gの粗生成物を
得、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:
シクロヘキサン−酢酸エチル、3−7)、得られた残留
物をエタノールから結晶させた。1.052gの求める
純粋な生成物が得られた。m.p.約100℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,615cm-1+結合 C=O :1,654cm-1 −C=C−:1,601cm-1;1,556cm-1;1,4
92cm-1
【0077】工程C:(17R)11−β−[4−(エ
チルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジ
エン−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階で得られた生成物600mgとピリジン15ml
と塩化トシル1.5gとから出発して、例12の工程D
と同様に操作を行なった。872mgの粗生成物が得ら
れ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:
シクロヘキサン−酢酸エチル、5−5)かつエタノール
から結晶化させた。m.p.100℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ケトン結合 :1,654cm-1〜1,601cm-1 芳香族物質 :1,558cm-1;1,492cm-1
【化31】 分析値:C30342 S(446.657) 計算値:C% 77.98 H% 7.67 S% 7.19 実測値:C% 77.9 H% 7.7 S% 7.1
【0078】例 19(17R)11−β−[4−
(4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾ
リル)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :11−β−[4−(4,5−ジヒドロ−4,4
−ジメチル−2−オキサゾリル)フェニル]−5−α,
17−β−ジヒドロキシ−17−α−[3−(テトラヒ
ドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロペニル]
−エストラ−9−エン−3−オンの(1,2−エタンジ
イル)環式アセタール。 マグネシウム化合物の作成:3.5gのマグネシウムと
25gの2−(4−ブロモフェニル−4,5−ジヒドロ
−4,4−ジメチルオキサゾール)とから出発しかつ滴
定値0.74M/lの溶液を得ることにより、例3と同
様に操作を行なった。 縮合:上記のマグネシウム化合物溶液80mgと塩化第
一銅880mgと例8の工程Aで作成した化合物10g
とから出発して、例3におけると同様に操作を行なっ
た。シリカ上でのクロマトグラフィー((溶出剤:シク
ロヘキサン−酢酸エチル、3−7)の後、14.3gの
求める生成物が得られ、これを次の工程にそのまま使用
した。IRスペクトル (CHCl3 ) 17−OH、遊離:3,605cm-1+結合;3,420
cm-1 5−OH :約3,505cm-1
【化32】 O芳香族 :1,609cm-1;1,563cm-1
1,509cm-1
【0079】工程B:(Z)11−β−[4−(4,5
−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリル)フ
ェニル]−17−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒ
ドロキシ−1−プロペニル)−エストラ−4,9−ジエ
ン−3−オン。 不活性雰囲気下で、13.1gの前記生成物を130m
lのジオキサン及び130mlの2N塩酸に溶解させ、
1時間撹拌した。次いで、溶液を重炭酸ナトリウムの水
溶液に注ぎ込みかつ酢酸エチルで抽出した。抽出物を水
洗し、脱水しかつ溶剤を減圧下で除去した。10.3g
の粗生成物が得られ、これをエーテルから再結晶化させ
た。m.p.269℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O+C=N :1,648cm-1 C=Cジエノン+芳香族物質:約1,603cm-1 芳香族バンド :1,563cm-1〜1,5
10cm-1
【0080】工程C:(17R)11−β−[4−
(4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾ
リル)フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 上記のように得られた生成物0.49gをピリジン10
ml中に懸濁させ、1gの塩化トシルを添加しかつ全体
を2.5時間撹拌した。氷水で希釈した後、沈澱物を分
離しかつ塩化メチレン中に溶解させた。有機相を分離
し、脱水し、かつ溶剤を減圧除去した。残留物をシリカ
上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:塩化メチレン−酢
酸エチル、1−1)、0.41gの求める生成物を得
た。m.p.250℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O+C=N :1,648cm-1 C=Cジエノン+芳香族:約1,603cm-1;1,56
4cm-1;1,509cm-1 CO=C :1,080cm-1 分析値 :C3237NO3 (483.65) 計算値:C% 79.47 H% 7.71 N% 2.89 実測値:C% 79.5 H% 7.8 N% 2.8
【0081】例 20(17R)11−β−[4−
[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−スピ
ロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)
−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]
−17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニ
ルオキシ)−1−プロペニル]−エストラ−9−エン−
3−オンの(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタ
ール。 出発時に4−(N,N−ジメチルアミノエトキシ)ブロ
モベンゼンから作成されかつ0.7M/lの滴定値を有
するマグネシウム化合物溶液75.5mlと塩化第一銅
0.25gと例8の工程Aで作成された化合物5gとを
用いて、例8の工程Bにおけると同様に操作を行なっ
た。シリカ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エ
チル−トリエチルアミン、93−2)の後、2.620
gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3
【化33】 芳香族 :1,609cm-1;1,581cm-1;1,5
08cm-1
【0082】工程B:(Z)11−β−[4−[2−
(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−17−β−
ヒドロキシ−17−α−[3−ヒドロキシ−1−プロペ
ニル]−エストラ−4,9−ジエン−3−オン。 エタノール13ml中の上記で得られた生成物2.62
gを含む溶液を0℃まで冷却し、かつ7.9mlの2N
塩酸を添加し、30分間撹拌した。水酸化アンモニウム
6mlと水25mlとを添加し、さらに30分間撹拌し
た。生成した沈澱物を分離しかつ塩化メチレン中に溶解
し、脱水しかつ減圧下で濃縮乾固させた。1.948g
の粗生成物が得られ、これをシリカ上でのクロマトグラ
フにかけ(溶出剤:酢酸エチル−トリエチルアミン、8
−2)、次いで残留物をイソプロパノールから再結晶化
した。m.p.136℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,613cm-1 ジエノン :1,656cm-1〜1,608cm-1 芳香族 :1,582cm-1ショルダー;1,508cm
-1;832cm-1
【0083】工程C:(17R)11−β−[4−[2
−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−スピロ
(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−
フラン)−3−オン。 前段階Bで作成した化合物2.268gと塩化トシル4
5mlと6N塩酸45mlとから出発して、例12の工
程Dと同様に操作を行なった。クロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル−トリエチルアミン、95−5)及び
イソプロパノールからの結晶化の後、0.815gの求
める生成物を得た。m.p.136℃。[α]D =+1
56.5°±3°(c=0.6% CHCl3 )。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,656cm-1 C=C :1,580cm-1 芳香族物質 :1,608cm-1;1,508cm-1
【0084】例 21(17R)11−β−[4−
[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−スピロ
(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−
フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−1
7−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオ
キシ)−1−プロペニル]−エストラ−9−エン−3−
オンの(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 マグネシウム化合物の作成:0.8gのマグネシウムと
6.1gの4−ブロモ−2−[(メチルチオ)エトキ
シ]ベンゼンとを用いて、例3におけると同様に操作を
行なった。滴定値0.59M/lの溶液が得られた。 縮合:例8の工程Aで作成した化合物0.472gと塩
化第一銅22gと上記で作成したマグネシウム化合物溶
液8.3mlとから出発して、例8の工程Bと同様に操
作を行なった。0.46gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 17−OH :3,600cm-1+結合 5−OH :3,505cm-1 芳香族物質 :1,608cm-1;1,580cm-1;1,
507cm-1 工程Aの開始時に用いた4−ブロモ−2−[(メチルチ
オ)エトキシ]ベンゼンは次のように作成した。不活性
雰囲気下に、1N水酸化ナトリウム水溶液430mlに
73.9gのパラブロモフェノールを溶解した。5分間
かけて47.3gの2−クロルエチルメチルスルフィド
を添加しかつ混合物を還流下に18時間加熱した。次い
で、これを冷却し、生成した塩化ナトリウムを分離し、
エタノールで洗浄し、脱水しかつ溶剤を減圧除去した。
残留物を水に溶解させ、エーテルで抽出し、有機相を1
N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水洗し、脱
水しかつ蒸発乾固させた。残留物をシリカ上でクロマト
グラフにかけ(溶出剤:ヘキサン−酢酸エチル、95−
5)、87gの求める生成物を得、これをマグネシウム
化合物の作成に使用した。
【0085】工程B:17−β−ヒドロキシ−17−α
−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11−β−
[4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−エ
ストラ−4,9−ジエン−3−オン。 前段階Aで作成した化合物2.75gとメタノール60
mlと塩化メチレン10mlと2N塩酸6mlとを用い
て、例18の工程Bと同様に操作を行なった。シリカ上
でのクロマトグラフィー(溶出剤:塩化メチレン−アセ
トン、85−15)の後、3gの生成物が得られ、これ
を次の工程にそのまま用いた。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,710cm-1 芳香族物質 :1,607cm-1;1,507cm-1;1,
572cm-1
【0086】工程C:(17R)11−β−[4−[2
−(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−スピロ(エス
トラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラ
ン)−3−オン。 上記で作成した化合物1.4gとピリジン28mlと塩
化トシル2.26gと6N塩酸28mlとから出発し
て、例12の工程Dと同様に操作を行なった。1.82
gの求める生成物が得られ、これを結晶化させた。 [α]D =+184.5°±2°(c=1% CHCl
3 )。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,656cm-1 C=C :1,608cm-1;866cm-1(def) 芳香族 :1,508cm-1 C−O−C :1,082cm-1〜1,042cm-1 分析値 :C30363 S(476.68) 計算値:C% 74.42 H% 7.89 S% 6.39 実測値:C% 74.5 H% 7.9 S% 6.4
【0087】例 22(17R)11−β−(3−メ
トキシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
(3−メトキシフェニル)−17−α−[3−(テトラ
ヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロペニ
ル]−エストラ−9−エン−3−オンの(Z)ジメチル
ケタール。 例5の工程Bで作成した化合物3gと塩化第一銅100
mgと3−ブロモアニソールから作成されかつ滴定値1
M/lを有するマグネシウム化合物溶液19mlとから
出発して、例5の工程Cと同様に操作を行なった。シリ
カ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:シクロヘキサン
−酢酸エチル、7−3、1%のトリエチルアミンを含
む)の後、1.522gの求める生成物を得た。
【0088】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11−
β−(3−メトキシフェニル)−エストラ−4,9−ジ
エン−3−オン。 前段階で得られた生成物1.5gと硫酸水素カリウム
1.5gとを用いて、例5の工程Dと同様に操作を行な
った。シリカ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:n−
ヘキサン−酢酸エチル、7−3)の後、0.8gの求め
る生成物が得られた。m.p.167〜168℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,613cm-1+結合 ジエノン :1,656cm-1;1,603cm-1 芳香族 :1,598cm-1;1,583cm-1;1,
487cm-1
【0089】工程C:(17R)11−β−(3−メト
キシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階Bで作成した化合物0.77gとピリジン20m
lと塩化トシル2.7gと濃塩酸25mlとを用いて、
例5の工程Eと同様に操作を行なった。シリカ上でのク
ロマトグラフィー(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸エチ
ル、5−5)の後、0.624gの求める生成物が得ら
れ、これをエタノールから結晶化させた。m.p.17
0℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,656cm-1 C=C+芳香族:1,604cm-1;1,598cm-1
1,583cm-1
【化34】 分析値:C28323 計算値:C% 80.73 H% 7.74 実測値:C% 80.4 H% 7.9
【0090】例 23(17R)11−β−(4−メ
トキシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
(4−メトキシフェニル)−17−α−[3−(テトラ
ヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プロペニ
ル]−エストラ−9−エン−3−オンの(Z)ジメチル
ケタール。 出発時に例5の工程Bで作成した化合物3gと塩化第一
銅190mgと4−ブロモアニソールから出発しかつ滴
定値1M/lを有するマグネシウム化合物溶液19ml
とを用いて、例5の工程Cと同様に操作を行なった。シ
リカ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:石油エーテル
(b.p.40〜60℃)及び酢酸エチル、7−3、1
%のトリエチルアミンを含む)の後、1.078gの求
める生成物が得られかつ0.625gの対応する異性体
5−β−ヒドロキシ−11−α(4−メトキシフェニ
ル)が得られた。
【0091】工程B:(Z)17−β−ヒドロキシ−1
7−α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−11−
β−(4−メトキシフェニル)−エストラ−4,9−ジ
エン−3−オン。 前段階Aで作成した化合物1gと硫酸水素カリウム1g
とから出発して、例5の工程Dと同様に操作を行なっ
た。736mgの粗生成物が得られ、これを次の工程に
そのまま使用した。
【0092】工程C:(17R)11−β−(4−メト
キシフェニル)−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−
17,2’−(5H)−フラン)−3−オン。 前段階から得られた生成物736mgとピリジン20m
lと塩化トシル2.1gと濃塩酸25mlとから出発し
て、例5の工程Eと同様に操作を行なった。シリカ上で
のクロマトグラフィー(溶出剤:シクロヘキサン及び酢
酸エチル、7−3)の後、383mgの求める生成物が
得られ、これをエタノールから結晶化した。m.p.1
85℃。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,656cm-1;1,607cm-1;86
4cm-1 芳香族 :1,582cm-1;1,509cm-1
【化35】
【0093】例 24(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−11−β−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−(1
H)−インドール−5−イル]−スピロ(エストラ−
4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)−3
−オン 工程A :11−β−[2,3−ジヒドロ−1−メチル
(1H)−インドール−5−イル]−5−α,17−β
−ジヒドロキシ−17−α−3−(テトラヒドロ−2H
−2−ピラニルオキシプロピル)−エストラ−9−エン
−3−オンの(1,2−エタンジイル)環式アセター
ル。 開始時に例12の工程Aで作成した化合物2.45gと
塩化第一銅110mgと5−ブロモ−2−メチルインド
リンから出発しかつ滴定値0.6M/lを有する例3で
作成したマグネシウム化合物溶液35mlとを用いて、
例12の工程Bと同様に操作を行なった。1.218g
の求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) 5−OH :3,500cm-1
【化36】 芳香族 :1,612cm-1〜1,496cm-1
【0094】工程B:11−β−(2,3−ジヒドロ−
1−メチル−(1H)−インドール−5−イル)−17
−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒドロキシプロピ
ル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン。 前段階で示したように作成された化合物3.025gと
エタノール30mlと2N塩酸5mlとから出発して、
例12の工程Cにおけると同様に操作を行なった。1.
658gの求める生成物を回収した。IRスペクトル (CHCl3 ) OH 遊離 :3,619cm-1+結合 ケトン 結合:1,655cm-1 芳香族物質 :1,611cm-1〜1,497cm-1
【0095】工程C:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−(1
H)−インドール−5−イル]−スピロ(エストラ−
4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)−3
−オン。 工程Bで作成した化合物1.658gとピリジン20m
lと塩化トシル2.1gと濃塩酸20mlとから出発し
て、例12の工程Dと同様に操作を行なった。シリカ上
でのクロマトグラフィー(溶出剤:シクロヘキサン−酢
酸エチル、7−3)の後、0.729gの求める純粋な
生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) ケトン結合 :1,633cm-1 芳香族+C=C:1,602cm-1;1,497cm-1
【化37】 分析値:C3037NO2 (443.634) 計算値:C% 81.22 H% 8.41 N% 3.16 実測値:C% 81.0 H% 8.6 N% 3.1
【0096】例 25(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−11−β−[4−[(3−メチルブチル)チオ]−
フェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−1
7,2’−(3H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−[(3−メチルブチル)チオ]フェニル]−17
−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキ
シ)プロピル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例12の工程Aで作成した化合物3.5gと塩化第一銅
1.24gと4−[(3−メチル)ブチルチオ]ブロモ
ベンゼンから例3と同様に作成されかつ滴定値1.05
M/lを有するマグネシウム化合物溶液22mlとから
出発して、例12の工程Bと同様に操作を行なった。シ
リカ上でのクロマトグラフィー(溶出剤:塩化メチレン
−アセトン、98−5、1%のトリエチルアミンを含
む)の後、4.08gの求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,620cm-1〜3,594cm-1+結合 芳香族物質 :1,594cm-1;1,552cm-1;1,
492cm-1
【0097】工程B:17−β−ヒドロキシ−17−α
(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−[4−[(3
−メチルブチル)チオ]フェニル]−エストラ−4,9
−ジエン−3−オン。 上記で作成した化合物4.05gとメタノール30ml
と2N塩酸12mlとから出発して、例16の工程Bと
同様に操作を行なった。3.34gの粗生成物が得ら
れ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:
塩化メチレン及び酢酸エチル、3−7)、23gの求め
る純粋な生成物を回収した。IRスペクトル (CHCl3 ) 遊離 OH :3,620cm-1+結合 ジエノン :1,654cm-1;1,601cm-1 芳香族物質 :1,554cm-1〜1,492cm-1
【0098】工程C:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[4−[(3−メチルブチル)チオ]−フ
ェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(3H)−フラン)−3−オン。 上記で作成した生成物2.3gとピリジン45mlと塩
化トシル4.3gとから出発して、例2と同様に操作を
行なった。2.14gの粗生成物が得られ、これをエタ
ノールからの再結晶化によって精製した。m.p.20
0℃。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,653cm-1 −C=C+芳香族物質:1,602cm-1;1,555cm
-1;1,492cm-1 C−O−C :1,078cm-1〜1,055cm
-1
【0099】例 26(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−11−β−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]
−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−
(3H)−フラン)−3−オン 工程A :5−α,17−β−ジヒドロキシ−11−β−
[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−17−α−
[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−
1−プロピニル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 例3の工程Aで作成した化合物3.5gと塩化第一銅7
3mgとN−(4−ブロモフェニル)ピロリジンから出
発しかつ1.3M/lの滴定値を有する例3に示したよ
うに作成したマグネシウム化合物溶液23mlとから出
発して、例3の工程Bと同様に操作を行なった。シリカ
上でのクロマトグラフィー(溶出剤:塩化メチレン及び
アセトン、92−8、1%のトリエチルアミンを含む:
及び次いで酢酸エチル及びn−ヘキサン、5−5、2%
のトリエチルアミンを含む)の後、3.52gの求める
純粋な生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) 17−OH :3,599cm-1 5−OH :3,508cm-1 芳香族物質 :1,615cm-1;1,599cm-1;1,
517cm-1
【0100】工程B:5−α,17−β−ジヒドロキシ
−11−β−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−
17−α−[3−(テトラヒドロ−2H−2−ピラニル
オキシ)プロピル]−エストラ−9−エン−3−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 上記で作成さりかつ172mlのベンゼンとエタノール
との(1−1)溶液に溶解させた化合物2.62gとウ
ィルキンソン試薬1.048gとから出発し、4時間4
5分にわたり水素化することにより、例4の工程Aにお
けると同様に操作を行なった。2.1gの求める生成物
が得られた。IRスペクトル (CHCl3
【化38】 5−OH :3,505cm-1+結合 芳香族物質 :1,614cm-1〜1,517cm-1
【0101】工程C:17−β−ヒドロキシ−17−α
(3−ヒドロキシプロピル)−11−β−[4−(1−
ピロリジニル)フェニル]−エストラ−4,9−ジエン
−3−オン。 上記で得られた生成物2.09gとメタノール32ml
と2N塩酸10.45mlとから出発して、例4の工程
Bと同様に操作を行なった。シリカ上でのクロマトグラ
フィー(溶出剤:塩化メチレン及びメタノール、95−
5、2%のトリエチルアミンを含む)の後、1.31g
の求める生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,654cm-1〜1,590cm-1 芳香族物質 :1,614cm-1;1,559cm-1;1,
518cm-1 OH :3,620cm-1+結合
【0102】工程D:(17R)4’,5’−ジヒドロ
−11−β−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−
スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(3
H)−フラン)−3−オン。 前記段階で得られた生成物1.28gとピリジン20m
lと塩化トシル2.6gとから出発して、例4の工程C
と同様に操作を行なった。シリカ上でのクロマトグラフ
ィー(溶出剤:シクロヘキサン及び酢酸エチル、75−
25、2%のトリエチルアミンを含む)の後、0.73
gの求める生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) ジエノン :1,653cm-1 C=C :1,600cm-1(ショルダー) 芳香族物質 :1,614cm-1;1,559cm-1;1,
518cm-1(F)分析値 :C3139NO2 (457.66) 計算値:C% 81.86 H% 9.27 N% 2.69 (シクロヘキサン12%溶媒和) 実測値:C% 81.6 H% 9.4 N% 2.6
【0103】例 27(17R)11−β−[4−
(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17,2’−(5H)−フ
ラン)−3−オール (1).フェノールアセテートの生成 塩化メチレン10ml中の溶液における例3Eで作成し
た化合物0.5gを3℃まで冷却し、次いで0.5ml
の無水酢酸を添加し、次いで0.25mlの臭化アセチ
ルを添加し、50分間撹拌した。反応媒体を20mlの
氷水で希釈し、5mlの1N水酸化ナトリウム水溶液を
添加し、30分間撹拌した。塩化メチレンで抽出した
後、有機相を洗浄し、脱水しかつ溶剤を減圧除去した。
0.584gの粗生成物が得られ、これをシリカ上でク
ロマトグラフにかけ(溶出剤:n−ヘキサン−酢酸エチ
ル、7−3)、0.241gの求めるアセテートを回収
した。 (2).鹸化 上記で得られた生成物を3mlのエタノールに溶解さ
せ、4滴の1N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、そし
て撹拌しかつ10mlの水で希釈した後、沈澱物を濾別
し、洗浄し、次いで減圧下で乾燥した。残留物をシリカ
上でのクロマトグラフィーにより精製した(溶出剤:ヘ
キサン及び酢酸エチル、8−2)。0.205gの求め
る生成物が得られた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1 芳香族物質 :1,602cm-1;1,582cm-1;1,
424cm-1
【0104】例 28(17R)11−β−[4−
[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−スピロ
(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オール及びそのアセテ
ート並びに(17R)11−β−[4−[2−(メチル
チオ)エトキシ]フェニル]−スピロ(エストラ−5
(10)−9(11)−ジエン−17,2’−(5H)
−フラン)−3−オン (1).フェノールアセテートの生成 塩化メチレン20ml中の例21で得られた化合物1g
を含む溶液を約5℃まで冷却し、1mlの無水酢酸及び
0.5mlの臭化アセチルを添加し、次いで温度を室温
に戻した。50分間撹拌した後、反応媒体を重炭酸ナト
リウムの氷冷溶液に注ぎ込み、10分間撹拌し、次いで
塩化メチレンで抽出した。有機相を分離し、水洗し、脱
水しかつ溶剤を減圧除去した。残留物をシリカ上でクロ
マトグラフにかけ(溶出剤:ヘキサン−酢酸エチル、8
0−20、次いで85−15)、0.509gのアセテ
ート(17R)11−β−[4−[2−(メチルチオ)
エトキシ]フェニル]−スピロ−(エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−17,2’−(5H)−フラ
ン)−3−オールを得た。IRスペクトル (CHCl3 ) CO :1,746cm-1
【化39】 平均バンド :1,664cm-1
【化40】 さらに、90mgの(17R)11−β−[4−[2−
(メチルチオ)エトキシ]フェニル]−スピロ(エスト
ラ−5(10)−9(11)−ジエン−17,2’−
(5H)−フラン)−3−オンを得た。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O :1,711cm-1 C−C芳香族物質:1,607cm-1;1,507cm-1 (2).鹸化 上記のフェノールアセテート0.5gを7.5mlのメ
タノール及び1mlの塩化メチレンに溶解させ、次いで
0.5mlの水酸化ナトリウムを滴下し、室温にて20
分間撹拌した。次いで、反応混合物を塩酸で希釈しかつ
塩化メチレンで抽出した。抽出物を水洗し、脱水しかつ
溶剤を減圧除去し、次いで残留物をシリカ上でクロマト
グラフィにかけ(溶出剤:ヘキサン及び酢酸エチル、8
−2、次いで塩化メチレン)、354mgの求める(1
7R)11−β−[4−[2−(メチルチオ)−エトキ
シ]−フェニル]−スピロ(エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−17,2’−(5H)−フラン)−3
−オールを得、これをイソプロパノールから再結晶化さ
せた。m.p.198℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OHフェノール性:3,599cm-1 芳香族物質 :1,610cm-1;1,582cm-1
1,511cm-1
【化41】 [α]D =−84.5°±1.5°(c=0.8% C
HCl3 )。
【0105】例 29(17R)2−β−11−β−
[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ−
4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−3
−オン及び対応の2−α異性体、並びに(17R)2,
2−ジメチル−11−β−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’
−(5H)−フラン)−3−オン 不活性雰囲気下に、ヘキサン中の溶液におけるn−ブチ
ルリチウム2.45ml(1.6M)と5mlのテトラ
ヒドロフランとを−65℃/−70℃まで冷却し、かつ
20分間かけてテトラヒドロフラン5ml中のシクロヘ
キシルイソプロピルアミン0.66mlを添加した。1
5分間撹拌した後、30分間かけてテトラヒドロフラン
15ml中の懸濁物における例3で得られた(17R)
11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ
(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−
フラン)−3−オン1.4gを添加し、15分間撹拌
し、次いで0.4mlの沃化メチルを添加した。温度を
室温まで戻して1時間撹拌し、次いで20mlの塩化ア
ンモニウム水溶液を添加した。デカントした後、有機相
を塩水で洗浄し、抽出を再び酢酸エチルで行なった。抽
出物を脱水しかつ濃縮乾固させた。1.5gの粗生成物
が得られ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ、石
油エーテル(b.p.40℃〜70℃)及び酢酸エチル
の混液(9−1)で溶出させた。次のものが得られた:
290mgの異性体(17R)2−β−メチル−11−
β−[4−(メチルチオ)−フェニル]−スピロ(エス
トラ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラ
ン)−3−オン;これをイソプロピルエーテルから再結
晶化させた。m.p.176℃。355mgの2−α−
メチル異性体;これをイソプロピルエーテルから再結晶
させた。m.p.164℃、及び65mgの(17R)
2,2−ジメチル−11−β−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]−スピロ−(エストラ−4,9−ジエン−1
7,2’−(5H)−フラン)−3−オン。IRスペクトル (CHCl3 ) 2−β−メチル異性体 C=O :1,656cm-1 C=C :1,605cm-1及び865cm-1 2−α−メチル異性体 C=O :1,654cm-1 C=C :複合(max)1,595cm-1 芳香族物質 :1,492cm-1 ショルダー :1,607cm-1 2,2−ジメチル生成物 C=O :1,651cm-1 C=C :1,603cm-1 芳香族物質 :1,492cm-1
【0106】例 3011−β−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−スピロ−(エストラ−4,9−ジエン
−17,2’−(5H)−フラン)−3−オンの(E)
(17R)オキシム及び対応の(Z)異性体 不活性雰囲気下に、例3で得られた(17R)11−β
−[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ(エストラ
−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−
3−オン1.36gを、3.6mlのピリジンと0.4
4gのヒドロキシルアミン塩酸とを含む14mlのエタ
ノール中で加熱還流させた。温度を室温まで戻した後、
反応媒体を100mlの水に注ぎ込み、次いで酢酸エチ
ルで抽出した。有機相を洗浄し、脱水しかつ減圧下で濃
縮乾固させた。1.47gの粗生成物が得られ、これを
シリカ上でクロマトグラフにかけ、石油エーテル(b.
p.40/70℃)と酢酸エチルとの混液(8−2)で
溶出させた。805mgの異性体(E)が回収され、こ
れを熱塩化メチレンによう化させ、かつイソプロピルエ
ーテルから再結晶化させた。m.p.250℃。さら
に、390mgの異性体(Z)が得られ、これを同様に
再結晶化させた。m.p.266℃。 異性体(E)IRスペクトル (CHCl3 ) OH(オキシム):3,585cm-1(+結合) 結合系 :1,613cm-1(max);1,592
cm-1(ショルダー) +芳香族 :1,544cm-1及び1,491cm-1 C−O−C :1,081cm-1及び1,040cm-1 分析値 :C2833NO2 S(447.64) 計算値:C% 75.13 H% 7.43 N% 3.13 S% 7.16 実測値:C% 75.0 H% 7.5 N% 3.1 S% 7.1 異性体(Z)IRスペクトル (CHCl3 ) OH(オキシム):3,589cm-1(+結合) 結合系 :1,612cm-1(mas);1,598
cm-1 +芳香族 :1,555cm-1及び1,492cm-1 C−O−C :1,081cm-1及び1,040cm-1 分析値 : 実測値:C% 74.9 H% 7.3 N% 2.9 S% 7.0
【0107】例 31(17R)4’,5’−ジヒド
ロ−9−α,10−α−エポキシ−11−β−[4−
[(3−メチルブチル)スルホニル]フェニル]−スピ
ロ(エストラ−4−エン−17,2’−(3H)−フラ
ン)−3−オン 例25で得られた化合物0.8gを20mlの塩化メチ
レンに溶解し、0℃まで冷却し、次いで1.64gのメ
タクロル過安息香酸を少しづつ添加しかつ5時間撹拌
し、次いで反応媒体を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液に
注ぎ込みかつ塩化メチレンで抽出した。有機相を水洗し
かつ脱水し、そして溶剤を減圧除去した。0.980g
の求める生成物が得られ、これを塩化メチレンとイソプ
ロピルエーテルとの混液から結晶化した。m.p.20
3℃。IRスペクトル (CHCl3 ) >C=O :1,669cm-1 −C=C+芳香族物質:1,620cm-1;1,597cm
-1;1,492cm-1 SO2 :1,317cm-1〜1,144cm
-1 分析値 :C32425 S(538.75) 計算値:C% 71.34 H% 7.85 S% 5.95 実測値:C% 71.2 H% 7.9 S% 5.7
【0108】例 32(17R)4[3−オキソ−ス
ピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5
H)−フラン)−11−β−イル]安息香酸2−アミノ
−2−メチルプロピル 例19で作成した(17R)11−β−[4−(4,5
−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2−オキサゾリル)フ
ェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オン4.32gを40
mlのジオキサン及び40mlの2N塩酸に溶解し、6
0℃にて3.5時間加熱し、次いで冷却した。反応媒体
を氷冷した重炭酸ナトリウムの水溶液に注ぎ込み、かつ
塩化メチレンで抽出した。抽出物を水洗し、脱水しかつ
溶剤を減圧除去した。4.6gの粗生成物を回収し、こ
れをシリカ上でクロマトグラフにかけた(溶出剤:酢酸
エチル、次いで酢酸エチルとトリエチルアミン(9−
1)。エーテルから結晶化させ、次いで酢酸エチルから
結晶化させた後、2.54gの求める生成物を得た。
m.p.178℃。IRスペクトル (CHCl3 ) 結合エステル :1,715cm-1 位置3におけるケトン:1,658cm-1 C=C+芳香族物質 :1,608cm-1;1,569cm
-1(ショルダー) NH2 (def.) :1,504分析値 :C3239NO4 (501.67) 計算値:C% 76.61 H% 7.83 N% 2.79 実測値:C% 76.3 H% 7.7 N% 2.6
【0109】例 33(17R)4[3−オキソ−ス
ピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,2’−(5
H)−フラン)−11−β−イル]安息香酸エチル及び
(17R)4[3−オキソ−スピロ(エストラ−4,9
−ジエン−17,2’−(5H)−フラン)−11−β
−イル]−N−ヒドロキシ−(1,1−ジメチルエチ
ル)ベンズアミド 室温かつ不活性雰囲気下に、例32で作成した化合物
2.06gをエタノール50ml及びナトリウムエチラ
ートのエタノール中の0.7M溶液8mlにおける懸濁
物として2時間撹拌した。この懸濁物を氷冷した塩酸の
水溶液に注ぎ込み、かつ塩化メチレンで抽出した。有機
相を洗浄し、脱水しかつ溶剤を減圧除去した。残留物を
シリカ上でクロマトグラフにかけた(溶出剤:シクロヘ
キサン及び酢酸エチル、7−3、次いで酢酸エチル及び
トリエチルアミン、9−1及び6−4)。次のものが得
られた:1.375gの安息香酸エチルの形態の求める
生成物(化合物A);これをエーテルから再結晶化さ
せ、次いでエタノールから再結晶化させた。m.p.1
40℃、次いで182℃、及び0.385gの求める生
成物N−2−ヒドロキシ−(1,1−ジメチルエチル)
ベンズアミド(化合物B);これをエーテルから、次い
でイソプロパノールから再結晶化させた。m.p.14
7℃〜157℃。化合物AのIRスペクトル (CHCl3 ) 結合エーテル :1,711cm-1 ジエノン :1,658cm-1 C=C+芳香族物質 :1,608cm-1;1,570cm
-1;1503cm-1 化合物BのIRスペクトル (CHCl3 ) 第2アミド、NH :3,430cm-1 アミドII :1,526cm-1 アミド+C=O ジエノン:1,655cm-1 C=Cジエノン :1,607cm-1 芳香族物質 :1,566cm-1〜1,49
8cm-1 OH :約3,618cm-1
【0110】例 34(17R)4−[スピロ−(3
−オキソ−エストラ−4,9−ジエン−17,2’−
(5H)−フラン)−11−β−イル]安息香酸 エタノール3mlにおける例33で得られた化合物A
0.3gの懸濁物に窒素を20分間通し、次いで1ml
の1N水酸化ナトリウム水溶液を添加した。この懸濁物
を60℃にて1.5時間加熱し、次いで冷却しかつ塩酸
の希溶液に注ぎ入れた。酢酸エチルで抽出した後、有機
相を水洗し、脱水しかつ溶剤を減圧下で除去して0.2
50gの粗生成物を得、シリカ上でのクロマトグラフィ
ーによって精製した(溶出剤:酢酸エチル)。m.p.
約170℃。
【0111】例 35(17R)13−β−エチル−
11β−[4−(メチルチオ)−フェニル]−スピロ
(ゴナ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラ
ン)−3−オン 工程A :5−α,10−α−エポキシ−13−β−エチ
ル−ゴン−9(11)−エン−3,17−ジオンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 室温にて、21.3gのヘキサフルオロアセトンセスキ
水和物を塩化メチレン213ml中の13−β−エチル
−ゴナ−5(10),9(11)−エン−17−オンの
(1,2−エタンジイル)環式アセタール21.36g
の溶液に添加し、0℃/+5℃まで冷却し、かつ5分間
かけて42.7mlの過酸化水素を添加し、不活性雰囲
気下で2時間15分間撹拌した。チオ硫酸ナトリウムを
添加し、かつ塩化メチレンで抽出を行なった。抽出物を
洗浄しかつ溶剤を減圧除去した。26.41gの求める
生成物が得られた。IRスペクトル(CHCl3 ) C=O :1,730cm-1 位置16におけるCH2 :1,406cm-1 C=C :1,40cm-1
【0112】工程B:5,10−エポキシ−13−β−
エチル−17−β−ヒドロキシ−17α−[3−(1−
テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)]−1−プ
ロピニル−ゴナ−9(11)−エン−3,17−ジオン
の(Z)3,3−(1,2−エタンジイル)環式アセタ
ール。 上記で得られた生成物19.9gと試薬HC=C−CH
2 OTHP14.6mlとから出発しかつこれを室温に
て15時間反応させることにより、例5の工程Aと同様
に操作を行なった。33.533gの粗生成物が得ら
れ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけ(溶出剤:
塩化メチレン−酢酸エチル、9−1)、15.498g
の求める生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH− :3,599cm-1 −C−C− :1,640cm-1
【0113】工程C:5,α−10−α−エポキシ−1
3−β−エチル−17−β−ヒドロキシ−17α−[3
(テトラヒドロ−2H−2−ピラニルオキシ)−1−プ
ロペニル]−ゴナ−9(11)−エン−3−オンの
(Z)(1,2−エタンジイル)環式アセタール。 酢酸エチル320ml及びピリジン3.2mlにおける
工程Bで得られた生成物15.45gを、10%のパラ
ジウムを含む硫酸バリウム154mgの存在下で1.2
バールの圧力下に4時間水素化した。この触媒を濾去し
かつ残留物を酢酸エチルで洗浄し、そして濃縮乾固し
た。14.705gの粗生成物が得られ、これをシリカ
上でクロマトグラフにかけた(溶出剤:メチレン−酢酸
エチル、9−1)。9.819gの求める生成物が得ら
れた。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1+結合;3,420cm-1 −C=C− :1,640cm-1
【0114】工程D:5−α−17−β−ジヒドロキシ
−13−β−エチル−11−β−4−(メチルチオ)フ
ェニル−17α−[3(テトラヒドロ−2H−2−ピラ
ニルオキシ)−1−プロペニル]−ゴナ−9(11)−
エン−3−オンの(Z)(1,2−エタンジイル)環式
アセタール。 前段階で得られた生成物3.5gと塩化第一銅178m
gとパラブロモチオアニソールマグネシウム化合物溶液
(滴定値1.1M/l)16.3mlとから出発して、
例3の工程Bと同様に操作を行なった。シリカ上でのク
ロマトグラフィー(溶出剤:シクロヘキサン−酢酸エチ
ル、7−3)の後、3.46gの求める生成物が得られ
た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :約3,600cm-1(f)+結合;3,5
00cm-1 芳香族物質 :1,592cm-1(f) 〃 :1,556cm-1 〃 :1,492cm-1
【0115】工程E:(Z)−13−β−エチル−17
−β−ヒドロキシ−17−α−(3−ヒドロキシ−1−
プロペニル)11−β−4−(メチルチオ)−フェニル
−ゴナ−4,9−ジエン−3−オン。 不活性雰囲気下に、17mlの2N塩酸をエタノール6
8mlにおける前段階で得られた化合物3.4gの懸濁
物に添加し、かつ室温にて1.5時間撹拌した。次い
で、反応媒体を氷上へ注ぎ込み、5mlの濃アンモニア
を添加し、次いで水洗し、脱水しかつ減圧下に濃縮乾固
させた。2.961gの粗生成物が得られ、これをシリ
カ上でクロマトグラフにかけた(溶出剤:シクロヘキサ
ン−酢酸エチル、5−5)。イソプロピルエーテルから
結晶化させた後、1.816gの求める生成物が得られ
た。m.p.186℃。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,616cm-1 C=O結合 :1,652cm-1 −C=C−+芳香族物質:1,597cm-1;1,555
cm-1;1,492cm-1
【0116】工程F:(17R)13−β−エチニル−
11−β−[4−(メチルチオ)フェニル]−スピロ−
(ゴナ−4,9−ジエン−17,2’−(5H)−フラ
ン)−3−オン。 前記生成物1.5gとピリジン30mlと塩化トシル3
gと2N塩酸180mlとから出発して、例3の工程E
と同様に操作を行なった。1.981gの粗生成物が得
られ、これをシリカ上でクロマトグラフにかけた(溶出
剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、7−3、次いで8−
2)。IRスペクトル (CHCl3 ) C=O結合 :1,653cm-1 −C=C−+芳香族物質:1,598cm-1;1,556
cm-1;1,491cm-1
【0117】例 36(17R)11−β−[4−
[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−スピ
ロ(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17,
2’−(5H)−フラン)−3−オール及びそのアセテ
ート (1).フェニルアセテートの生成 出発時に例20で得られた化合物0.250gと無水酢
酸0.25mlと臭化アセチル0.2mlとを用いて、
例28と同様に操作を行なった。クロマトグラフィーに
より精製した後、0.150gの求めるアセテートが得
られた。 (2).鹸化 出発時に水酸化ナトリウム0.1mlを含む1.5ml
のメタノールにおける上記で得られたアセテート70m
gを用いて、例28と同様に操作を行ない、60mgの
求める生成物を得た。IRスペクトル (CHCl3 ) OH :3,600cm-1 芳香族物質 :1,610cm-1;1,581cm-1;1,
512cm-1
【化42】
【0118】上記と同様に操作して次の化合物も作成さ
れた:(17R)4’,5’−ジヒドロ−11−β−
[4−[メチル(ジメチルアミノエチル)アミノ]−フ
ェニル]−スピロ(エストラ−4,9−ジエン−17,
2’−(3H)−フラン)−3−オン、(17R)
4’,5’−ジヒドロ−11−β−[4−[メチル(ジ
メチルアミノエチル)アミノ]−フェニル]−スピロ
(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17,
2’−(3H)−フラン)−3−オン、(17S)
4’,5’−ジヒドロ−11−β−[4−(ジメチルア
ミノ)フェニル]−13−α−メチル−スピロ(ゴナ−
4,9−ジエン−17,2’−(3H)−フラン)−3
−オン、(17R)4’,5’−ジヒドロ−11−β−
[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−13−α−メチ
ル−スピロ(ゴナ−4,9−ジエン−17,2’−(3
H)−フラン)−3−オン。
【0119】医薬組成物 次の処方に対応する錠剤を作成した: 例4の化合物 ・・・・・・・・・・・・・・ 50mg 賦形薬(タルク、澱粉、ステアリン酸マグネシウム) 右量の錠剤に対する量 ・・・・・・・・・ 120mg
【0120】本発明による化合物の薬理学的検討 (I).ホルモンリセプタに対する本発明による化合物
の活性の検討 ウサギ卵巣のプロゲストゲンリセプタ 体重約1kgの無毛症ウサギに25mgのエストラジオ
ールを皮下投与した。この処置の5日間後、動物を殺
し、卵巣を剔出し、秤量しかつポッター・テフロン−ガ
ラスを用いて緩衝溶液TS(トリス10mM、蔗糖0.
25M、HClpH7.4)(TS50mlにつき組織
1g)中で0℃にてホモゲナイズした。次いで、このホ
モゲナイズ物を0℃にて超遠心分離した(105,00
0g×90min.)。このようにして得られた上澄液
の1部を、増加濃度(0〜2500×10-9M)の冷R
若しくは冷プロゲステロン、或いは試験する冷化合物の
いずれかの存在下で、トリチウム化した化合物R(1
7,21−ジメチル−19−ノル−4,9−プレグナジ
エン−3,20−ジオン)の一定濃度(T)と共に時間
tにわたり0℃で培養した。次いで、結合したトリチウ
ム化(R)の濃度(B)を各培養物において炭素デキス
トラン上への吸着技術によって測定した。ラット胸腺のグルココルチコイドリセプタ 体重160〜200gの雄スプラグ−ドーリー種のEO
PSラットを副腎剔出した。この剔出の4〜8日後、動
物を殺しかつ胸腺を剔出して、緩衝液(トリス10m
M、蔗糖0.25M、ジチオスレイトーメル2mM、H
Cl、pH7.4)にてプッター・ポリテトラフルオロ
エチレン−ガラス(TS10ml当り組織1g)を用い
てホモゲナイズした。次いで、このホモゲナイズ物を0
℃にて超遠心分離した(105,000g×90mi
n.)。このようにして得られた上澄液の1部を、増加
濃度(0〜2500×10-9M)の冷デキサメタソン又
は試験する冷化合物の存在下に、トリチウム化デキサメ
タソンの一定濃度(T)と共に所定時間(t)にわたり
0℃にて培養した。結合したトリチウム化デキサメタソ
ン(B)の濃度を、次いで炭素デキストランに対する吸
着技術によって各培養物につき測定した。
【0121】相対的結合親和性の計算 相対的結合親和性(RBA)の計算は全てのレセプタに
つき同じである。 次の2つの曲線を描いた:冷比較ホルモンの濃度の関数
としての結合トリチウム化ホルモンB/Tの%、及び試
験した冷化合物における濃度の対数の関数としてのB/
T。
【数1】 の直線を決定した。 B/Tmax=濃度(T)におけるこのトリチウム化ホ
ルモンの培養に対する結合トリチウム化ホルモンの%。 B/Tmin=大過剰の冷ホルモン(2,500×10
-9M)の存在下における濃度(T)でのこのトリチウム
化ホルモンの培養に対する結合トリチウム化ホルモンの
%。 直線I50と曲線との交点はリセプタに対するトリチウム
化ホルモンの結合を50%抑制する冷比較ホルモン(C
H)と試験冷化合物(CX)との濃度を評価することが
できる。試験化合物の相対的結合親和性(RBA)を次
式によって決定した:
【数2】 次は得られた結果である。
【0122】
【表1】
【0123】結論 試験した化合物、特に例4の化合物はグルココルチコイ
ド及びプロゲストゲンリセプタに対し極めて顕著な親和
性を与える。得られた結果から結論しうるように、これ
ら化合物はグルココルチコイド及びプロゲストゲンの作
用剤若しくは拮抗剤活性を示すことができる。
【0124】(II).抗グルココルチコイド活性:使用
した技術はドウセ等により「モレキュラ・ファーマコロ
ジー」、第13巻、第948〜953頁(1977)に
記載されたネズミの胸腺細胞に対する方法から誘導した
(「グルココルチコイド構造と胸腺細胞に対する作用と
の間の関係」)。副腎剔出したラットの胸腺細胞を、種
々異なる濃度の試験化合物の存在下又は不存在下で、5
×10-8Mのデキサメタソンを含有する栄養培地にて3
7℃で30時間培養した。トリチウム化したウリジンを
添加し、かつ培養を1時間続けた。培養物を冷却し、か
つトリクロル酢酸の5%トリクロル酢酸溶液で3回洗浄
した。濾紙により保持された放射能を測定した。グルコ
コルチコイド及び特にデキサメタソンは、トリチウム化
ウリジンの組込みを減少させた。例1〜4の化合物は、
この作用に拮抗する。
【0125】
【表2】 試験化合物の使用のみがグルココルチコイド型の作用を
生ぜしめないことが確認された。結論 :試験した化合物は極めて顕著な抗グルココルチコ
イド活性を示すが、グルココルチコイド活性を持たな
い。
【0126】(III).ラットにおける堕胎活性 妊娠日J1を膣内容塗布における精子の存在により決定
した。妊娠日J9において、化合物をツイーン0.5%
を含有するカルボキシメチルセルロースにおける懸濁物
として経口投与した。動物を処理の72時間後に殺し、
かつ卵巣を検査して妊娠状態を決定した。完全な堕胎
は、3mg/kgの投与量で投与した例1〜4の化合物
を用いた群の動物全てで見られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/585 AEH A61K 31/585 AEH C07J 1/00 C07J 1/00 9/00 9/00 21/00 21/00 31/00 31/00 43/00 43/00 71/00 71/00 (72)発明者 フィリベール,ダニエル フランス国 エフ 94210 ラ バレン ヌ サンイレール,リュ シュバリエ, 16 (72)発明者 モギルスキ,マルティーヌ フランス国 エフ 94130 ノジャン スュール マルヌ,ブルバール ガンベ ッタ,80,レジダンス アシュ.リュエ ル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(IV): 【化1】 [式中、R1 は必要に応じ置換された炭素環式若しくは
    複素環式アリール若しくはアラルキル基を有し(ただし
    必要に応じ置換されたアルキニルフェニル基は除く)、
    α位置若しくはβ位置におけるR2 は1〜18個の炭素
    原子を有する炭化水素基を示し、スピロエーテルの波線
    は酸素原子がα位置若しくはβ位置に存在しうることを
    示し、点線はこれを有する炭素間に第2の結合が存在し
    うることを示し、Kはケトンの保護基を示す]を有する
    新規な化合物。
JP8141164A 1986-03-26 1996-05-13 位置17にスピロ環を有する新規なステロイドの製造用中間体 Expired - Fee Related JP2652007B2 (ja)

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