JP2631804B2 - ステンドグラスの製造方法 - Google Patents

ステンドグラスの製造方法

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JP2631804B2
JP2631804B2 JP5063005A JP6300593A JP2631804B2 JP 2631804 B2 JP2631804 B2 JP 2631804B2 JP 5063005 A JP5063005 A JP 5063005A JP 6300593 A JP6300593 A JP 6300593A JP 2631804 B2 JP2631804 B2 JP 2631804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンドグラスの製造
方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンドグラスは、断面H字形の
鉛製取付線材にガラス片を一枚ずつ順次嵌合させて行わ
れていたため、製造に長時間を要し、生産効率の低いも
のであった。そこで、例えば特開昭54−115515
号公報には、図10に示すように穿設孔b1と共に凹部
状に形成した複数のガラス片嵌合部b2を有する板状の
後枠体bの、そのガラス片嵌合部b2にガラス片cを嵌
合させるとともに、複数の穿設孔a1を有する板状の前
枠体aを後枠体bに溶接等して固着することによりステ
ンドグラスを製造する方法が提案されている。しかし、
この方法では、凹部状の複数のガラス片嵌合部b2を後
枠体bに形成しておかなければならず、加工面でコスト
高になる。又、例えばガラス片cを種々の色模様のもの
から構成する場合、各ガラス片c毎に多少厚さtが異な
る。その結果、ガラス片cの厚さtがガラス片嵌合部b
2の深さより厚いと板状枠体aと支持枠bとの間に隙間
が開いてしまって両者を固着し難くなってしまい、一
方、ガラス片嵌合部b2の深さより薄いとガラス片cを
固定できない。従って、全てのガラス片c…cを、ガラ
ス片嵌合部b2の深さに合った厚さに形成したもので使
用しなけばならないという課題を有する。
【0003】一方、特開昭63−236734号公報に
は、図11に示すように複数の穿設孔d1…d1を有す
る板状の前枠体d上にガラス片c…cを接着剤によって
接着させ、ガラス片c、c間に充填剤e(図12に図
示)を充填した後、その上方から前枠体dと一対をなす
ように形成した板状の後枠体fを、接着剤によってガラ
ス片c…c上に載置させて接着することによりステンド
グラスを製造する方法が提案されている。しかし、この
方法では、例えば図12に示すように、使用する複数の
ガラス片の内の一枚のガラス片c1の厚さが厚い場合、
後枠体fを、前枠体d上に載置したガラス片の上に載置
すると、他の厚さの薄いガラス片c2と板状の後枠体f
との間に隙間gができてしまって後枠体fと厚さの薄い
ガラス片c2とを接着できなくなってしまい、前後の両
枠体d、fで挾持できなくなってしまう。その結果、取
扱いの際や年月の経過により前後の枠体d、fで挾持し
得ない厚さの薄いガラス片c2が擦れたり、或いは、厚
さの厚いガラス片c1だけに接着した後枠体fがガラス
片から外れてしまう恐れがある。この場合、薄いガラス
片c2に対し、その薄い分だけ接着剤を厚くすることも
考えられるが、各ガラス片cに対してどの程度の量だけ
厚くしておけば良いかの判別ができず、実質的に不可能
である。従って、このものにおいても上記特開昭54−
115515号公報のものと同様に、使用する全てのガ
ラス片cの厚さを揃えておかなければならなず、厚さの
異なる複数のガラス片には適応し難いという課題を有す
る。又、後枠体fをガラス片cに固定するに際しては、
後枠体fをガラス片に載置する前に、予め接着剤を塗布
しておかなければならず、後枠体fの固定作業に時間を
要し、面倒なものになってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、厚さ
の異なる複数のガラス片であっても、容易に確実に固定
でき、しかも、容易に低コストで製造できるステンドグ
ラスの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の方法は、
複数の穿設孔11…11を有する一対の板状体からなる
二つの枠体1、2を準備する。そして、一方の枠体1上
に、その枠体1の各穿設孔11を覆うように複数のガラ
ス片3…3を載置した後、各ガラス片3の上面に他方の
枠体2の穿設孔11に対応した部分に離型剤を塗布す
る。次に、ガラス片3上に載置した他方の枠体2を取り
除き、ガラス片3、3間に、ガラス片3…3の上面より
高くなるように接着剤5を充填した後、少なくとも接着
剤5におけるガラス片3の上面より高く配位させた部分
が硬化しないうちに他方の枠体2を、その枠体2の穿設
孔11とガラス片3とを位置合わせして接着剤5上に載
置するとともに、その載置した他方の枠体2を上方側か
ら下方側に押圧することにより、接着剤5におけるガラ
ス片3の上面より高く配位させた部分をガラス片3、3
間から側方側に押し広げて他方の枠体2と各ガラス片3
との間に配位させることにより、接着剤5の硬化に伴っ
てガラス片3、3同士及び各ガラス片3と二つの枠体
1、2とを固定するようにしたことを特徴とするステン
ドグラスの製造方法を提供することにより上記課題を解
決する。
【0006】又、本発明の第2の方法は、本発明の第1
の方法に係る一方の枠体1上に、その枠体1の各穿設孔
11を覆うように複数のガラス片3…3を載置した後、
そのガラス片3上に他方の枠体2を、その枠体2の穿設
孔11…11とガラス片3…3とを位置合わせするよう
にして載置することにより、各ガラス片3の上面に他方
の枠体2の穿設孔11に対応した部分を区画形成する。
その後、その各ガラス片3の上面における他方の枠体2
の穿設孔11に対応した部分に離型剤を塗布する。次
に、ガラス片3上に載置した他方の枠体2を取り除き、
ガラス片3、3間に、ガラス片3…3の上面より高くな
るように接着剤5を充填するようにしたことを特徴とす
るステンドグラスの製造方法を提供することにより上記
課題を解決する。
【0007】
【作用】本発明の第1の方法においては、接着剤5を、
ガラス片3、3間に、ガラス片3…3の上面より高くな
るように充填し、そして、その接着剤5におけるガラス
片3…3の上面より高く配位させた部分が硬化しないう
ちに接着剤5上に載置した板状からなる他方の枠体2を
下方側に押圧するようにする。こうすることにより、各
ガラス片3、3間に、ガラス片3…3の上面より高く充
填した接着剤5の全体を上端側から下方側に押圧するこ
とができ、又、その押圧により、接着剤5におけるガラ
ス片3の上面より高く配位させた部分をガラス片3、3
間からガラス片3、3の上面及び枠体2の下面に沿わせ
て側方側に押し広げることができる。これにより、複数
のガラス片3…3が厚さの異なるような場合であって
も、接着剤5を、枠体2と各ガラス片3との間に配位さ
せることができ、従来のように厚さの薄いガラス片3と
枠体2との間に隙間が生じるようなことを防止できる。
従って、厚さの異なるガラス片3各々を、接着剤5を介
して二つの枠体1、2間に確実に挾持することができ
る。又、上記他方の枠体2を固定するに際しては、他方
の枠体2を、ガラス片3、3間に充填した接着剤5上に
載置して下方側に押圧するだけで良く、これにより、接
着剤5に接着させて固定することができ、従来のように
他方の枠体に別途に接着剤を塗布しなくて済み、他方の
枠体2の固定作業を容易なものにできる。
【0008】一方、上記のように枠体2によってガラス
片3、3間に充填した接着剤5を押圧すると、図7に示
すように接着剤5がガラス片3、3間から枠体2の穿設
孔11内まで押し広げられて穿設孔11内にはみ出して
しまう場合があり、その場合には、はみ出した接着剤5
がガラス片3を透して見えてしまい美観を損なうことに
なるが、本発明においては、ガラス片3、3間に接着剤
5を充填する前に、予め、各ガラス片3の上面における
他方の枠体2の穿設孔11に対応した部分に離型剤を塗
布するようにしているため、枠体2の穿設孔11内まで
はみ出した接着剤5とガラス片3の上面とが接着するこ
とがなく、はみ出した接着剤5を容易に取り除くことが
できる。
【0009】本発明の第2の方法においては、各ガラス
片3の上面における他方の枠体2の穿設孔11に対応し
た部分を、一方の枠体1上に載置したガラス片3…3上
に他方の枠体2を、その枠体2の穿設孔11…11とガ
ラス片3…3とを位置合わせするようにして載置するこ
とにより区画形成するため、各ガラス片3の上面におけ
る他方の枠体2の穿設孔11に対応した部分を容易に確
実に形成でき、穿設孔11から露出した各ガラス片3の
上面にのみに容易に離型剤を塗布することができる。
【0010】
【実施例】以下、図を基に本発明の一実施例を具体的に
説明する。図1〜図8は、本発明の第1のステンドグラ
スの製造方法の一実施例の各工程の説明図である。
【0011】このステンドグラスの製造方法は、先ず、
図1に示すように薄板から所定位置に所定の大きさ、形
状の穿設孔11…11を穿設することにより形成した前
後一対をなす前枠体1と後枠体2(図6から図8に図
示)を形成しておく。これらの枠体1、2は、鋼板、真
鍮板等の金属板等から構成するのが強度面から好まし
い。又、素材のままでの使用も可能であるが、必要に応
じボンデ処理やメッキ処理したものを使用すれば外観的
にも良好なものとなる。尚、穿設孔11…11は、従来
から知られている方法により加工すれば良い。
【0012】そして、図2に示すようにガラス片3…3
を、上記枠体1、2の穿設孔11…11を覆える程度の
大きさに形成する。このガラス片3…3の形成方法は、
各々を所定形状に適宜な方法で成形すれば良い。尚、ガ
ラス片3…3の色や模様等は、一種類のものに限らず、
適宜な色や模様を有する種々のものから構成すれば良
く、又、その厚さも多少異なるものであっても使用可能
である。
【0013】次に、図2に示すようにガラス片3…3各
々を、前枠体1の穿設孔11…11を裏面側から覆うよ
うにして載置する。その際、前枠体1の穿設孔11…1
1の周部に仮固定用接着剤を塗布しておき、ガラス片3
…3各々を仮固定して位置決めする。これにより、これ
以降の工程でガラス片3…3各々が擦れ動くようなこと
を防止できる。尚、仮固定用接着剤は、一般に市販され
ている瞬間接着剤等を使用して行うことができる。
【0014】尚、このガラス片3…3の位置決めは、仮
固定用接着剤で仮固定する方法に限らず、例えば図9に
示すように位置決め部材7を用いて行うようにしても良
い。詳しくは、この位置決め部材7は、前枠体1より外
周寸法のやや小さい一枚の板状体から構成されており、
又、前枠体1と同様にして穿設された複数のガラス片嵌
合孔71…71が備えられている。これらのガラス片嵌
合孔71…71は、前枠体1の穿設孔11…11に対応
した位置に、穿設孔11…11より大きく形成され、ガ
ラス片3…3各々の外周を嵌合できるようになされてい
る。そして、この位置決め部材7が前枠体1裏面上に、
ガラス片嵌合孔71…71と穿設孔11…11とを位置
合わせするようにして固着する。この固着方法は、接着
剤や溶接等、従来から知られている方法により行えば良
い。こうすることにより、ガラス片3…3をガラス片嵌
合孔71…71に嵌め入れるだけで所定位置に配設でき
る。尚、この位置決め部材7は、この実施例では一つの
ものから構成しているが、穿設孔11…11毎の複数の
ものから構成しても良い。又、その場合、穿設孔11の
周部の全周に沿うように形成されたガラス片嵌合孔71
を有するものに限らず、例えばL字形状に形成する等、
ガラス片3を位置決めできるものであれば良い。
【0015】その後、図3に示すようにガラス片3…3
を仮固定した前枠体1を箱体4中に、ガラス片3…3を
上方側になるようにして入れる。この箱体4は、後述の
接着剤5を配設する際の治具としての役目をなすもので
あり、内周形状は前枠体1の外周形状に合わせて形成さ
れている。又、この箱体4の材質は、限定されないが、
アルミニウム、ステンレス、真鍮、あるいは樹脂等、接
着剤5と離型の良いものが好ましい。そして、箱体4中
に前枠体1を入れる際には、予め、箱体4の内面及び前
枠体1の裏面に離型剤を塗布しておくと良い。そうする
ことにより、接着剤5の充填後、箱体4と接着剤5と
が、あるいは箱体4と前枠体1の裏面とが離型剤によっ
て接着されるのを防止することができる。
【0016】そして、図4に示すように箱体4に前枠体
1を入れた後、その状態で、更にもう一度、上方から上
記離型剤を塗布する。この塗布の目的は、ガラス片3…
3における後枠体2の穿設孔11に対応する部分(ガラ
ス片3の中央部)に接着剤5が付着してしまうと綺麗に
剥がすことが出来なくなり、美観を損なうため、これを
防止するためである。しかし、穿設孔11に対応する部
分以外に離型剤が塗布されると接着剤5が機能しなくな
ってしまう。そこで、本実施例では、その塗布に際して
は、後枠体2をガラス片3…3上に載置した後、塗布す
る。後枠体2は、箱体4内に入れられることにより箱体
4の内周に沿い、自然と位置合わせされるため、その状
態で後枠体2の一面と各ガラス片3…3の周部以外の部
分に離型剤を塗布することができる。
【0017】次に、図5に示すようにガラス片3…3上
に載置した後枠体2を取り除いた後、ガラス片3…3の
間に接着剤5を充填する。又、流し込む接着剤5の量
は、ガラス片3…3の上面よりやや高くなる程度にまで
しておく。尚、この充填は、手作業、あるいは機械的に
行う等適宜な方法で行えば良い。又、この接着剤5は、
ガラス片3及び枠体1、2に接着し得るものであれば種
類を問わず使用可能であるが、硬化後、弾性を有するも
のであれば、完成後に衝撃荷重等がかかった場合にもそ
の衝撃荷重等を吸収し、ガラス片3等の割れや位置ずれ
を防止できる。
【0018】そして、図6に示すように接着剤5が硬化
しない間に、後枠体2を接着剤5の上方から載置すると
ともに、その上方から押圧用蓋10を後枠体2上に載せ
てやや押圧する。この押圧によりガラス片3…3各々の
厚さに違いの有る場合や、各ガラス片3に凹凸がある場
合でも、ガラス片3…3と後枠体2との間に接着剤5が
充填され、ガラス片3…3と後枠体2との間に隙間が発
生することなく接着することができる。
【0019】そして、放置し、接着剤5を硬化させる。
この硬化により、各ガラス片3…3と前枠体1とが、
又、ガラス片3、3同士が硬化する。従って、ガラス片
3…3の厚さが異なる場合でもガラス片3…3間に充填
された接着剤5によって厚さに係わらず接着させること
ができ、種々の色模様からなるガラス片を使用できるも
のとなる。又、接着剤5によって後枠体2も同時に接着
させて固定でき、短時間に制作できるものとなる。
【0020】尚、この実施例では、接着剤5が硬化しな
い間に後枠体2を載置することにより、接着剤5の硬化
に伴い後枠体2も同時に接着するようにしているが、例
えば、先ずガラス片3…3の間に流した接着剤5を硬化
させることによって各ガラス片3…3と前枠体1とを、
及びガラス片3、3同士を接着させた後、その硬化した
接着剤5の上に新たな接着剤をガラス片3…3の高さよ
りやや上になる程度に流し、その新たな接着剤に後枠体
2を接着させて固定するようにしても良い。
【0021】その後、箱体4内から取り出す。その際、
箱体4の内周には、離型剤を塗布しているため、容易に
取り出すことができる。その後、図7に示すように押圧
用蓋10の押圧によって後枠体2の穿設孔11…11内
にはみ出した接着剤5をカッター等9でカットする。そ
の場合においても、後枠体2の穿設孔11…11に対応
する部分のガラス片3…3には、離型剤を塗布している
ため、容易に切り取ることができる。又、穿設孔11…
11内にはみ出した接着剤5が、後枠体2の上面にまで
きた場合でも、後枠体2の上面にも離型剤を塗布してい
るため、容易に剥がれる。尚、この順序は、箱体4内か
ら取り出す前後、いずれを先に行っても差し支えない。
以上で図8(A)に示すようなステンドグラスの完成品
を得ることができるが、必要であれば側面に断面コの字
状の枠体を嵌着し、接着剤5を側面から見えないように
して美観を整えるようにしても良い。尚、図8(B)に
示すものは、位置決め部材7を用いて得たステンドグラ
スの完成品である。
【0022】以上のようにして製造することにより、完
成後、ガラス片3…3が擦れるようなことがなく、しか
も、連続的にガラス片3…3を載置して接着剤をながせ
ば良く、容易に低コストで組付けることができる便宜的
なものとなる。
【0023】尚、本実施例で使用する離型剤は、接着剤
5の種類等により従来から知られているものの申から適
宜選択して使用できる。
【0024】
【発明の効果】以上、本発明の第1の方法は、複数のガ
ラス片3…3が厚さの異なるような場合であっても、接
着剤5を、枠体2と各ガラス片3との間に配位させるこ
とによって、従来のように厚さの薄いガラス片3と枠体
2との間に隙間が生じるようなことを防止できる。これ
により、厚さの異なるガラス片3各々を、接着剤5を介
して二つの枠体1、2間に確実に挟持することができ、
取扱いの際や年月の経過により厚さの薄いガラス片が擦
れたり、或いは、厚さの厚いガラス片だけに接着した枠
体がガラス片から外れてしまうというようなことを防止
できるものとなる。又、他方の枠体2を固定するに際し
ては、他方の枠体2を単に接着剤5上に載置して下方側
に押圧するだけで良く、これにより、接着剤5に接着さ
せて固定することができ、従来のように他方の枠体に別
途に接着剤を塗布しなくて済み、他方の枠体2の固定を
容易なものにできる。従って、製作容易で、しかも低コ
ストで製作し得るものにできる。又、各ガラス片3の上
面における枠体2の穿設孔11に対応した部分に、予め
離型剤を塗布しているため、接着剤5とガラス片3の上
面とが接着することがなく、ガラス片3、3間に充填し
た接着剤5を押圧するに際して枠体2の穿設孔11内ま
ではみ出した接着剤5を容易に取り除くことができ、外
観を損なうようなことを防止できる。
【0025】本発明の第2の方法は、各ガラス片3の上
面における他方の枠体2の穿設孔11に対応した部分に
離型剤を塗布するに際しては、他方の枠体2をガラス片
3…3上に載置することによって各ガラス片3の上面に
他方の枠体2の穿設孔11に対応した部分を区画形成す
るため、各ガラス片3の上面における他方の枠体2の穿
設孔11に対応した部分を容易に確実に形成でき、穿設
孔11から露出した各ガラス片3の上面にだけ容易に離
型剤を塗布することができる。従って、離型剤の塗布作
業を容易に短時間で行い得るものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の方法の一実施例における前枠体
の斜視図である。
【図2】前枠体にガラス片を仮固定する際の説明図であ
る。
【図3】箱体に入れた状態の斜視図である。
【図4】離型剤を塗布する際の説明図である。
【図5】接着剤を充填する際の説明図である。
【図6】押圧用蓋で後枠体を押圧する際の説明図であ
る。
【図7】穿設孔にはみ出した接着剤をカットする際の断
面説明図である。
【図8】(A)は、完成品の断面図であり、(B)は、
位置決め部材を用いた場合の完成品の断面図である。
【図9】仮固定の他の実施例の斜視図である。
【図10】従来例の断面説明図である。
【図11】他の従来例の分解斜視図である。
【図12】他の従来例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 前枠体 2 後枠体 3 ガラス片 4 箱体 5 接着剤 7 位置決め部材 11 穿設孔 71 ガラス片嵌合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−236734(JP,A) 実開 昭54−11275(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の穿設孔(11)を有する一対の板状
    体からなる二つの枠体(1)(2)を準備し、 一方の枠体(1)上に、その枠体(1)の各穿設孔(1
    1)を覆うように複数のガラス片(3)を載置した後、
    各ガラス片(3)の上面に他方の枠体(2)の穿設孔
    (11)に対応した部分に離型剤を塗布し、ガラス片
    (3)(3)間に、ガラス片(3)の上面より高くなる
    ように接着剤(5)を充填した後、少なくとも接着剤
    (5)におけるガラス片(3)の上面より高く配位させ
    た部分が硬化しないうちに他方の枠体(2)を、その枠
    体(2)の穿設孔(11)とガラス片(3)とを位置合
    わせして接着剤(5)上に載置するとともに、その載置
    した他方の枠体(2)を上方側から下方側に押圧するこ
    とにより、接着剤(5)におけるガラス片(3)の上面
    より高く配位させた部分をガラス片(3)(3)間から
    側方側に押し広げて他方の枠体(2)と各ガラス片
    (3)との間に配位させることにより、接着剤(5)の
    硬化に伴ってガラス片(3)(3)同士及び各ガラス片
    (3)と二つの枠体(1)(2)とを固定するようにし
    たことを特徴とするステンドグラスの製造方法。
  2. 【請求項2】上記一方の枠体(1)上に、その枠体
    (1)の各穿設孔(11)を覆うように複数のガラス片
    (3)を載置した後、そのガラス片(3)上に他方の枠
    体(2)を、その枠体(2)の穿設孔(11)とガラス
    片(3)とを位置合わせするようにして載置することに
    より、各ガラス片(3)の上面に他方の枠体(2)の穿
    設孔(11)に対応した部分を区画形成し、その後、そ
    の各ガラス片(3)の上面における他方の枠体(2)の
    穿設孔(11)に対応した部分に離型剤を塗布し、次
    に、ガラス片(3)上に載置した他方の枠体(2)を取
    り除き、ガラス片(3)(3)間に、ガラス片(3)の
    上面より高くなるように接着剤(5)を充填するように
    したことを特徴とする請求項1記載のステンドグラスの
    製造方法。
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JPH06247750A (ja) 1994-09-06

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