JPS6334825B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、板厚に比べて薄い表面材と比較的小
さい密度の心材から成る軽量構造サンドイツチ板
内にねじ等を収容するための挿入体を組込みかつ
接着するための方法に関する。

上記の様式の方法は色々実施例で知られている
が、しかしこれらの実施例は多少とも大きな欠点
を有している。その際、上記挿入体の大きさに応
じてサンドイツチ板の表面材内への多数の孔が穿
孔され、この孔によりサンドイツチ板の心材が破
壊される。接着剤で充満された孔内へ挿入体を組
込む場合、挿入体が傾く恐れがあり、このため挿
入体はサンドイツチ板の外側平面に対して正確に
位置せず、従つてこの板内への力の導入が満足が
いくように行われない。また、接着剤が心材の開
いている中空室内に侵入するので、比較的多量の
接着剤が使用れさる。

さらに色々な実施例が公知であり、これらの実
施例にあつては、挿入体を保持しかつ孔を有する
装置内に挿入体を挿入し、上記孔を介して挿入体
の傍らにおいてサンドイツチ板内へ接着剤が射出
される。

上記の方法の取扱は煩雑であり、装置製造に多
額の費用を要する。

本発明の根底をなす課題は、廉価な製造コスト
で、しかも厳密な公差によつて正確に嵌合させ組
合わせることが可能でありかつ常温接着技術で固
定可能であると共にサンドイツチ板内への力の導
入効力を良好に果たし得るようサンドイツチ板に
挿入体を組込む公知方法の欠点を除去した方法を
提供することである。

上記の課題は本発明により、 (a) 挿入体の基底面の調心された切断または打抜
き工具によつて表面材を切断し、 (b) 表面材切断の際切取られた板を挿入体の組込
み長さに達するまで心材内に押込み、 (c) サンドイツチ板で形成される切取り部内に接
着剤を満たし、 (d) 切取り部内へ挿入体を圧入し接着剤を硬化さ
せる、 上記諸作業工程からなる方法によつて解決され
る。

本発明の他の特徴により、表面材を切断した後
の心材内への板の押込みは、特別なポンチによつ
て行われ、表面材に板を切断する以前に心立てさ
れた孔が形成される。

また本発明による特徴により、心材内への板の
圧入或いは切取り部内への挿入体の圧入と共に補
強板が一緒に押込まれる。

本発明の利点は、特に機器類、接続部分等を固
定するための軽量サンドイツチ板にあつて必要と
する挿入体を比較的高い精度で組込むことが可能
であると共に、この場合組込みは常温接着剤を用
いて行われ、かつ高価な装置を必要とせず、サン
ドイツチ板の心材との一体的な結合によつて行わ
れことである。更に、挿入体のために多数の歯等
の特別な保持装置を設ける必要がない。

以下に添付した図面に図示した実施例につき本
発明の他の特徴および利点を詳しく説明する。

通常のサンドイツチ板１は心材２および表面材
３と４から成る。その際上記心材２は例えばアル
ミニウムハニカムから、表面材３は薄いアルミニ
ウム板から成り、これらの層は常温接着技術によ
つて相互に結合されている。

この種のサンドイツチ板１にあつて第１図に示
す実施例にあつては、ねじ孔６を有する円筒状体
のみから成る挿入体５が組込まれるものと仮定す
る。

先ず第一に、表面材３に孔８を穿孔し、この孔
内にピン案内式切断工具９を挿入する。この工具
は挿入体の直径を有している板１０を表面材３か
ら切取る。その際この板１０は心材２とその全面
積で結合されたままである。その後ピン案内式切
断工具１１によつて挿入体５の長さに相応して心
材２内に板１０を押込むと共に、その際心材２が
圧縮されることによつてハニカムひだ部分１２と
切取り部１３が形成され、上記切取り部は下部に
おいて板１０によつて密閉される。

上記方法の変形とし、図示していない方法によ
り、調心先端部を有する切断工具９が使用され、
この切断工具により板１０が切出されると同時に
孔８が切取られる。更に一作業工程により切取り
部１３を打抜く、同様に図示していない打抜き工
具を使用してもこの方法を実施することが可能で
ある。

上記切取り部１３内に正確に計量した常温硬化
接着剤１４を導入する。この接着剤は板１０内の
心立てされた孔８および心材２の切取られたハニ
カムを通つてハニカムひだ部分１２へ流入する。
ハニカムひだ部分が接着剤１４の二次的流入を阻
止するので、挿入体５を押込んだ後接着剤は挿入
体５の底部および周辺で十分に分散して残留し、
これにより挿入体のあらゆる側で接着フイルムが
形成される。挿入体５がサンドイツチ板１の表面
に対して平行に指向した押込まれた板１０に到達
した際、挿入体は板と共に平行に指向されてサン
ドイツチ板と平行な位置に来る。切取り部１３も
心立てされて切取られ、心材２の切取り部と境を
接するハニカムが挿入体５を側方で支持するの
で、挿入体５の絶対的に正確な組立が保証され
る。

特に、挿入体５の高さを正確に固定するため、
特別な載置部分１６を使用でき、この載置部分が
ねじ延長部１７によつて表面材３の上へ載置され
るまで挿入体５のねじ孔６内へねじ込まれ、そこ
で接着剤１４が硬化するまで暫く放置され、硬化
後ねじ延長部が再び外される。

第２図は、例えば比較的大きい機器を取付ける
ため、サンドイツチ板へ力を伝達するための比較
的大きい載置面を必要とする特殊な挿入体が本発
明による方法によつて組込むことが可能であるこ
とを拡大図で示している。この第２図には、既に
組込み完成された、圧入されたねじブツシユ２２
を有するハウジング２１から成る挿入体２０が示
されており、このハウジング２１の下部に補強板
２３が存在しており、この補強板はハウジングと
共に或いは既に予め切取り部１３が孔に形成され
ている場合、心材２内へ一緒に押込まれる。挿入
体２０の全周面並びにこの補強板２３と板１０と
の間もこの挿入体を押込むとき接着層或いは接着
フイルム２４が形成され、これが挿入体２０を固
定する。

本発明は図示した実施例に限定されず、上記の
方法に従つて種々の構造のサンドイツチ板、例え
ば発泡物質から成る均質な心材を有するサンドイ
ツチ板へもあらゆる種類の挿入体を組込むことが
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は挿入体を組込む方法を実施するための
作業経過を示す概略断面図、第２図は補助的補強
板を有する挿入体の別の実施例の概略断面図。 図中符号は、１…サンドイツチ板、２…心材、
３…表面材、９…切断工具、１０…板、１３…切
取り部、１４…接着剤。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 板厚に比べて薄い表面材と比較的小さい密度
   の心材から成る軽量構造サンドイツチ板内にねじ
   等を収容するための挿入体を組込みかつ接着する
   ための方法において、 (a) 挿入体５の基底面の調心された切断または打
   抜き工具９によつて表面材３を切断し、 (b) 表面材切断の際切取られた板１０を挿入体５
   の組込み長さに達するまで心材２内に押込み、 (c) サンドイツチ板１で形成される切取り部１３
   内に接着剤１４を満たし、 (d) 切取り部１３内へ挿入体５を圧入し接着剤１
   ４を硬化させる、 上記諸作業工程からからなることを特徴とす
   る、軽量構造サンドイツチ板内に挿入体を組込む
   方法。 ２ 表面材３を切断した後、心材２内への板１０
   の圧入を特別なポンチ１１によつて行う、特許請
   求の範囲第１項に記載の方法。 ３ 板１０を切取る以前に表面材３に心立てされ
   た孔８を形成する、特許請求の範囲第１項或いは
   第２項に記載の方法。 ４ サンドイツチ板１の切取り部１３内への圧入
   後挿入体５を接着剤が硬化するまで載置部１６に
   よつて固定する、特許請求の範囲第１項に記載の
   方法。 ５ 板厚に比べて薄い表面材と比較的小さい密度
   の心材から成る軽量構造サンドイツチ板内にねじ
   等を収容するための挿入体を組込みかつ接着する
   ための方法において、心材２内への板１０の圧入
   或いは切取り部１３内への挿入体２０の圧入と共
   に補強板２３を一緒に押込むことを特徴とする、
   軽量構造サンドイツチ板内に挿入体を組込む方
   法。