JPH08226283A - 化粧扉パネルとその製造方法 - Google Patents

化粧扉パネルとその製造方法

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JPH08226283A
JPH08226283A JP3511295A JP3511295A JPH08226283A JP H08226283 A JPH08226283 A JP H08226283A JP 3511295 A JP3511295 A JP 3511295A JP 3511295 A JP3511295 A JP 3511295A JP H08226283 A JPH08226283 A JP H08226283A
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decorative material
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Satoshi Nakasugi
聡 中杉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面側に化粧鏡板を有すると共に周囲を框組
した外観として外観を豪華にする。 【構成】 シート状の化粧材2の内面側にV字状の折曲
溝3を穿設して裏面化粧部2a、側面化粧部2b及び表
面化粧部2cを形成する。化粧材2の裏面化粧部2aを
芯材1の裏面に沿わせて貼着し、折曲溝3で折曲して化
粧材2の側面化粧部2bを芯材1の側面に沿わせて貼着
し、折曲溝3で折曲して化粧材2の表面化粧部2cを芯
材1の表面側の左右両側に貼着する。芯材1の表面側の
上記化粧材2を貼着していない部分の上下に横框材4を
装着すると共にその間に化粧鏡板5を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芯材の外面に沿って化
粧材を貼着して形成される化粧扉パネル及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の扉パネルとしては実公平
4−21997号公報に開示されるものがある。これは
矩形状の芯材の外面に沿って化粧材を貼着して形成され
ている。化粧材は木質材の基材の表面に木目模様などの
プリント印刷を施した塩化ビニルシート等の化粧シート
を貼着したものである。芯材の角部に対応する部分では
化粧材の内面側にV字状の折曲溝を設けてこの部分で折
り曲げることにより芯材の外面に化粧材が沿わせられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような扉パネル
にあっては、安価な材料にて形成せる芯材の外面に沿っ
て化粧材を貼着するだけで形成されるために安価に外観
のよい扉パネルを得ることができるが、芯材の外面に単
に化粧材を貼っているだけのために豪華さにおいて劣る
という問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは表面側に化粧鏡
板を有すると共に周囲が框組された外観となって外観を
豪華にできる化粧扉パネル及びその製造方法を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明化粧扉パネルPは、矩形状の芯材1の裏面側、左
右の側端面及び表面側の左右の両側に亙るように一体の
シート状の化粧材2が貼られ、芯材1の角部に対応する
部分では化粧材2がこれらの内面側に設けたV字状の折
曲溝3で折り曲げられ、芯材1の表面側の上記化粧材2
が貼られていない部分で上下に横框材4が装着されると
共にその間に化粧鏡板5が装着されたことを特徴とす
る。
【0006】また芯材1の裏面側の左右両側より手前の
位置で化粧材2が上下方向に亙って切断されたことを特
徴とすることも好ましく、また芯材1の裏面側の左右両
側より手前の位置で化粧材2の内面側に内溝6が設けら
れたことを特徴とすることも好ましい。また上記目的を
達成するため本発明化粧扉パネルの製造方法は、シート
状の化粧材2の内面側にV字状の折曲溝3を穿設して裏
面化粧部2a、側面化粧部2b及び表面化粧部2cを形
成し、化粧材2の裏面化粧部2aを芯材1の裏面に沿わ
せて貼着し、折曲溝3で折曲して化粧材2の側面化粧部
2bを芯材1の側面に沿わせて貼着し、折曲溝3で折曲
して化粧材2の表面化粧部2cを芯材1の表面側の左右
両側に貼着し、次いで芯材1の表面側の上記化粧材2を
貼着していない部分の上下に横框材4を装着すると共に
その間に化粧鏡板5を装着することを特徴とする。
【0007】また化粧材2を貼着した後、芯材1の裏面
側の左右両側より手前の位置で化粧材2を上下方向に亙
って切断することを特徴とすることも好ましく、また予
め裏面化粧部2aの左右両側の手前に上下方向に亙って
内溝6を穿設した化粧材2を用いることを特徴とするこ
とも好ましい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、芯材1の裏面、側端面及び
表面の左右の両側をシート状の化粧材2で化粧し、表面
側の残りの部分を横框材4と化粧鏡板5とで化粧した化
粧扉パネルPを得ることができ 表面の外観は化粧鏡板
の周囲に框組のある豪華な外観となる。
【0009】また芯材1の裏面側の左右両側より手前の
位置で化粧材2を上下方向に亙って切断するか、または
芯材1の裏面側の左右両側より手前の位置で化粧材2の
内面側に内溝6を設けると、シート状の化粧材2を裏面
から表面の両側に貼るものでも化粧材2の収縮にて化粧
扉パネルPが反るのを防止できる。
【0010】
【実施例】まず、図1乃至図8に示す実施例から述べ
る。化粧扉パネルPは、上下に長い矩形状の芯材1の裏
面、左右両側の側端面、面取り部7及び表面の左右両側
に亙るようにシート状の化粧材2を貼着し、芯材1の表
面側の上下に横框材4を装着すると共にこれらの間に化
粧鏡板5を装着し、化粧鏡板5の周囲に額縁材8を装着
して形成されている。芯材1は図5に示すように上下方
向に長い左右の側部芯材1aと左右の側部芯材1aの上
端間及び下端間を連結する横芯材1bと、側部芯材1a
と横芯材1bとに囲まれた部分に充填したバイアスコア
のような充填芯材1cで主体が構成されている。本実施
例の場合、横芯材1bは一対の横材9と一対の縦材10
とを矩形状に枠組みして形成されている。左右の側部芯
材1aの内側には受け材11を上下全長に亙って装着し
てあり、左右の受け材11間に複数の連結材12を架設
してある。受け材11や連結材12の表面は側部芯材1
aや横芯材1bの表面より凹没しており、段状になって
いる。芯材1の側部芯材1a及び横芯材1bの表面側の
左右両側には上下方向全長に亙って面取り部7を設けて
ある。図5で15はタッカー止め部である。
【0011】シート状の化粧材2は合板、パーティクル
ボード、ハードボード等の木質系材よりなる基材13の
外面に化粧シート14を被着して形成されている。この
化粧シート14は塩化ビニルシートのようなもので木目
模様をプリント印刷してある。この化粧材2は芯材1の
外面に沿わせて貼られるのであるが、化粧材2を折り曲
げる部分では内面側(基材13側)からV字状の折曲溝
3を穿設してある。そしてこの折曲溝3にて裏面化粧部
2a、側面化粧部2b、表面化粧部2c及び面取り化粧
部2dを形成してある。横框材3は表面に木目模様等を
形成してある。化粧鏡板5は表面に木目模様等を設けた
上下に長い矩形状の面板である。
【0012】しかして化粧扉パネルPは次のように製造
される。まず化粧材2の内面側には接着剤が塗布され、
芯材1の外面に沿わせて化粧材2を貼り、プレス等で貼
着される。化粧材2は芯材1の裏面から芯材1の表面の
左右両側までに亙るように貼られるのであるが、化粧材
2を貼るとき、まず化粧材2の裏面化粧部2aが図4
(a)に示すように芯材1の裏面に沿わせて貼られ、次
いで折曲溝3で折曲して化粧材2の側面化粧部2bが芯
材1の左右の側端面に貼られ、次いで折曲溝3で折曲し
て化粧材2の面取り化粧部2dが芯材1の面取り部7に
貼られ、次いで折曲溝3で折曲して化粧材2の表面化粧
部2cが芯材1の左右両側の表面に貼られる。このよう
にして化粧材2が図4(b)に示すように芯材1に貼着
され、化粧材2の表面化粧部2cや面取り化粧部2dや
側面化粧部2bで被覆した部分は縦框の外観となる。次
いで、化粧材2の表面化粧部2c間に位置する横芯材1
bの表面に図4(c)に示すように横框材4を貼着によ
り装着し、次いで横框材4と表面化粧部2cにて囲まれ
る部分に化粧鏡板5を配置し、段部状の受け材11や連
結材12の表面に図4(d)のように化粧鏡板5の周縁
を貼着して化粧鏡板5を装着する。次いで図4(e)に
示すように化粧鏡板5の周囲に額縁材8を装着して額縁
材8で化粧鏡板5の周縁を押さえる。
【0013】このようにして図1、図7、図8に示すよ
うな化粧扉パネルPが形成され、表面から見た外観は化
粧鏡板5の周囲に額縁材8を有し、額縁材8の周囲に縦
横の框を有する豪華な外観となる。化粧扉パネルPの上
下端に走行具取り付け孔16が設けられており、この走
行具取り付け孔16にランナーやピボット等の走行具を
取り付け、クローゼット等の収納部の前面開口に走行自
在に装着して使用される。図6、図7は化粧扉パネルP
の一方の側部の上下端に走行具取り付け孔16を設けて
あり、一対の扉パネルPの側端同士を蝶番にて折り畳み
自在に連結して二つ折り扉Qを形成してある。
【0014】次に図9に示す他の実施例について説明す
る。本実施例は上記実施例と基本的に同じであるが、化
粧材2を芯材1に貼着した後に裏面化粧部2aの左右の
両側の端部手前を切断することを付加した点が異なる。
つまり、芯材1に化粧材2を貼着した後に、芯材1の左
右両側の端部手前をナイフ17にて上下全長に亙って切
断して切り目18を上下全長に形成してある。このよう
に切り目18を上下全長に亙って入れると、化粧材2が
裏面の両側手前で分断されて反りが発生しない。ところ
で、化粧材2を貼着するとき芯材1に化粧材2を沿わせ
てプレスすると共にある程度熱を加えて成形されるので
あるが、成形後の養生の時には化粧材2に収縮しようと
する力が働く。そこで化粧材2が芯材1の裏面側から側
端面を経て表面側の両側まで貼ってあると、化粧材2が
収縮しようとする力が芯材1に強く働き、化粧扉パネル
Pの自由端である上下端が裏面側に反り、上下方向の長
さの長い化粧扉パネルPが上下方向に大きく反ることが
起こりやすいが、本実施例の場合、切り目18を入れて
あるために化粧材2の収縮しようとする力が芯材1に働
きにくくなって化粧扉パネルPが反るのを防止できる。
また裏面側に切り目18を入れるために切り目18を設
けても外観上目立つことがない。
【0015】次に図10に示す他の実施例について説明
する。本実施例も上記実施例と基本的に同じであるが、
化粧材2の裏面化粧部1aに内溝6を設けてある点だけ
が異なる。つまり、化粧材2の裏面化粧部1aの両側の
手前に内面側から内溝6を設けてあり、この化粧材2を
上記実施例と同様に芯材1の裏面、側端面、面取り部7
及び表面の両側に貼着してある。この場合の化粧扉パネ
ルPの両側手前に内溝6が存在して化粧材2の収縮しよ
うとする力が芯材1に伝わりにくくして化粧扉パネルP
が反るのを防止できる。
【0016】図11は芯材1の他の実施例を示すもので
ある。本実施例の場合、側部芯材1aが外側側部芯材1
9と外側側部芯材20とで形成されており、外側側部芯
材19の上部間及び下部間に横芯材1bを架設してあ
り、内側側部芯材20は上下の横芯材1b間に亙って設
けてある。内側側部芯材20には上下方向に亙って段部
21を設けてある。化粧材2は図12に示すように芯材
1の裏面から表面の段部21の手前まで貼着してあり、
化粧鏡板5は段部21に貼着してある。
【0017】
【発明の効果】本発明は叙述のように矩形状の芯材の裏
面側、左右の側端面及び表面側の左右の両側に亙るよう
に一体のシート状の化粧材が貼られ、芯材の角部に対応
する部分では化粧材がこれらの内面側に設けたV字状の
折曲溝で折り曲げられ、芯材の表面側の上記化粧材が貼
られていない部分で上下に横框材が装着されると共にそ
の間に化粧鏡板が装着されたので、芯材の裏面、側端面
及び表面の左右の両側をシート状の化粧材で化粧し、表
面側の残りの部分を横框材と化粧鏡板とで化粧した化粧
扉パネルを得ることができるものであって、表面の外観
は化粧鏡板の周囲に框組のある豪華な外観となるもので
ある。
【0018】本発明の請求項2記載の発明にあっては、
芯材の裏面側の左右両側より手前の位置で化粧材が上下
方向に亙って切断されたので、化粧材に切り目を入れて
化粧扉パネルの反りを防止できるものである。本発明の
請求項3記載の発明にあっては、芯材の裏面側の左右両
側より手前の位置で化粧材の内面側に内溝が設けられた
ので、内溝にて化粧扉パネルの反りを防止できるもので
ある。
【0019】本発明の請求項4記載の発明にあっては、
シート状の化粧材の内面側にV字状の折曲溝を穿設して
裏面化粧部、側面化粧部及び表面化粧部を形成し、化粧
材の裏面化粧部を芯材の裏面に沿わせて貼着し、折曲溝
で折曲して化粧材の側面化粧部を芯材の側面に沿わせて
貼着し、折曲溝で折曲して化粧材の表面化粧部を芯材の
表面側の左右両側に貼着し、次いで芯材の表面側の上記
化粧材を貼着していない部分の上下に横框材を装着する
と共にその間に化粧鏡板を装着するので、化粧材、横框
材及び化粧鏡板を芯材に順次装着して請求項1の化粧扉
パネルを容易に得ることができるものである。
【0020】本発明の請求項5記載の発明にあっては、
化粧材を貼着した後、芯材の裏面側の左右両側より手前
の位置で化粧材を上下方向に亙って切断するので、請求
項2記載の化粧扉パネルを容易に得ることができるもの
である。本発明の請求項6記載の発明にあっては、予め
裏面化粧部の左右両側の手前に上下方向に亙って内溝を
穿設した化粧材を用いるので、請求項3記載の化粧扉パ
ネルを容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化粧扉パネルの一実施例を示し、(a)
は概略断面図、(b)は概略正面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】図2の分解断面図である。
【図4】(a)(b)(c)(d)(e)は同上の製造
工程を示す断面図である。
【図5】同上の芯材を示す正面図である。
【図6】同上の化粧扉パネルで二つ折り扉を構成した状
態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】図6のA−A′線断面図である。
【図8】図6のB−B′線断面図である。
【図9】同上の他の実施例を示し、(a)は断面図、
(b)は要部拡大断面図である。
【図10】同上の他の実施例を示し、(a)は断面図、
(b)は要部拡大断面図である。
【図11】同上の芯材の他の実施例の正面図である。
【図12】図11の芯材に化粧材や化粧鏡板を装着した
状態の断面図である。
【符号の説明】
1 芯材 2 化粧材 3 折曲溝 4 横框材 5 化粧鏡板 6 内溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の芯材の裏面側、左右の側端面及
    び表面側の左右の両側に亙るように一体のシート状の化
    粧材が貼られ、芯材の角部に対応する部分では化粧材が
    これらの内面側に設けたV字状の折曲溝で折り曲げら
    れ、芯材の表面側の上記化粧材が貼られていない部分で
    上下に横框材が装着されると共にその間に化粧鏡板が装
    着されたことを特徴とする化粧扉パネル。
  2. 【請求項2】 芯材の裏面側の左右両側より手前の位置
    で化粧材が上下方向に亙って切断されたことを特徴とす
    る請求項1記載の化粧扉パネル。
  3. 【請求項3】 芯材の裏面側の左右両側より手前の位置
    で化粧材の内面側に内溝が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載の化粧扉パネル。
  4. 【請求項4】 シート状の化粧材の内面側にV字状の折
    曲溝を穿設して裏面化粧部、側面化粧部及び表面化粧部
    を形成し、化粧材の裏面化粧部を芯材の裏面に沿わせて
    貼着し、折曲溝で折曲して化粧材の側面化粧部を芯材の
    側面に沿わせて貼着し、折曲溝で折曲して化粧材の表面
    化粧部を芯材の表面側の左右両側に貼着し、次いで芯材
    の表面側の上記化粧材を貼着していない部分の上下に横
    框材を装着すると共にその間に化粧鏡板を装着すること
    を特徴とする化粧扉パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 化粧材を貼着した後、芯材の裏面側の左
    右両側より手前の位置で化粧材を上下方向に亙って切断
    することを特徴とする請求項4記載の化粧扉パネルの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 予め裏面化粧部の左右両側の手前に上下
    方向に亙って内溝を穿設した化粧材を用いることを特徴
    とする請求項4記載の化粧扉パネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103075085A (zh) * 2013-01-04 2013-05-01 张飞龙 一种装饰门的包皮方法

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