JPH0886161A - 扉パネルとその製造方法 - Google Patents
扉パネルとその製造方法Info
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- JPH0886161A JPH0886161A JP22052494A JP22052494A JPH0886161A JP H0886161 A JPH0886161 A JP H0886161A JP 22052494 A JP22052494 A JP 22052494A JP 22052494 A JP22052494 A JP 22052494A JP H0886161 A JPH0886161 A JP H0886161A
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- decorative portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反りが発生しにくくて品質のよい扉パネルを
得る。 【構成】 芯材１の表面、芯材１の表面と側端面との間
の面取り５及び芯材１の側端面に亙って一体物の表面化
粧材２を貼着する。芯材１の表面と面取り５との間の角
部ａ及び芯材１の面取り５と側端面との間の角部ｂと対
応する部分では表面化粧材２の内面側に設けた折曲溝４
で表面化粧材２を折り曲げる。表面化粧材２の芯材１の
側端面に沿わせた部分の裏面側の端面を芯材１の裏面よ
り突出させると共にこの端面に表面化粧材２の化粧シー
ト２ｂを被覆する。芯材１の裏面側に全面に亙って裏面
材３を貼着すると共に裏面材３の端面を上記表面化粧材
２の裏面側に突出する部分の内面に当接する。
得る。 【構成】 芯材１の表面、芯材１の表面と側端面との間
の面取り５及び芯材１の側端面に亙って一体物の表面化
粧材２を貼着する。芯材１の表面と面取り５との間の角
部ａ及び芯材１の面取り５と側端面との間の角部ｂと対
応する部分では表面化粧材２の内面側に設けた折曲溝４
で表面化粧材２を折り曲げる。表面化粧材２の芯材１の
側端面に沿わせた部分の裏面側の端面を芯材１の裏面よ
り突出させると共にこの端面に表面化粧材２の化粧シー
ト２ｂを被覆する。芯材１の裏面側に全面に亙って裏面
材３を貼着すると共に裏面材３の端面を上記表面化粧材
２の裏面側に突出する部分の内面に当接する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、芯材の外面に沿って表
面化粧材や裏面材を貼着して構成される扉パネルの構造
に関するものである。
面化粧材や裏面材を貼着して構成される扉パネルの構造
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の扉パネルＰとしては実公
平４−２１９９７号公報に開示されるものがある。これ
は図２０に示すように芯材１の表面、側端面及び裏面の
両側に亙るように表面化粧材２を貼着してあり、芯材１
の裏面の残りの部分に裏面材３を貼着してある。表面化
粧材２は木質材の基材の表面に木目模様などのプリント
印刷を施した塩化ビニルシート等の化粧シートを貼着し
たものである。芯材１の角部対応する部分では表面化粧
材２の内面側にＶ字状の折曲溝を設けてこの部分で折り
曲げることにより芯材の表面に沿わせられている。
平４−２１９９７号公報に開示されるものがある。これ
は図２０に示すように芯材１の表面、側端面及び裏面の
両側に亙るように表面化粧材２を貼着してあり、芯材１
の裏面の残りの部分に裏面材３を貼着してある。表面化
粧材２は木質材の基材の表面に木目模様などのプリント
印刷を施した塩化ビニルシート等の化粧シートを貼着し
たものである。芯材１の角部対応する部分では表面化粧
材２の内面側にＶ字状の折曲溝を設けてこの部分で折り
曲げることにより芯材の表面に沿わせられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】表面化粧材１を沿わせ
て貼着するときは、芯材１に表面化粧材２や裏面材３を
沿わせてプレスすると共にある程度熱を加えて成形され
るのであるが、成形後の養生のときには表面化粧材２や
裏面材３が収縮しようとする力が働く。ところが、上記
従来例にあっては、表面化粧材２が芯材１の裏面側まで
貼ってあると、表面化粧材２が収縮しようとする力が芯
材１に強く働き、扉パネルＰの自由端である上下端が図
２１（ａ）に示すように表面側に反り、上下方向長さの
長い扉パネルＰが図２１（ｂ）のように上下方向に大き
く反ることが起こりやすく、この反りが大きいと品質上
問題がある。
て貼着するときは、芯材１に表面化粧材２や裏面材３を
沿わせてプレスすると共にある程度熱を加えて成形され
るのであるが、成形後の養生のときには表面化粧材２や
裏面材３が収縮しようとする力が働く。ところが、上記
従来例にあっては、表面化粧材２が芯材１の裏面側まで
貼ってあると、表面化粧材２が収縮しようとする力が芯
材１に強く働き、扉パネルＰの自由端である上下端が図
２１（ａ）に示すように表面側に反り、上下方向長さの
長い扉パネルＰが図２１（ｂ）のように上下方向に大き
く反ることが起こりやすく、この反りが大きいと品質上
問題がある。
【０００４】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは反りが発生しに
くくて品質のよい扉パネル及びその製造方法を提供する
にある。
であって、本発明の目的とするところは反りが発生しに
くくて品質のよい扉パネル及びその製造方法を提供する
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の扉パネルＰは、芯材１の表面、芯材１の表面と
側端面との間の面取り５及び芯材１の側端面に亙って一
体物の表面化粧材２が貼着され、芯材１の表面と面取り
５との間の角部ａ及び芯材１の面取り５と側端面との間
の角部ｂと対応する部分では表面化粧材２の内面側に設
けられた折曲溝４で表面化粧材２が折り曲げられ、表面
化粧材２の芯材１の側端面に沿わせた部分の裏面側の端
面が芯材１の裏面より突出させられると共にこの端面に
表面化粧材２の化粧シート２ｂが被覆され、芯材１の裏
面側に全面に亙って裏面材３が貼着されると共に裏面材
３の端面が上記表面化粧材２の裏面側に突出する部分の
内面に当接されたことを特徴とする。
本発明の扉パネルＰは、芯材１の表面、芯材１の表面と
側端面との間の面取り５及び芯材１の側端面に亙って一
体物の表面化粧材２が貼着され、芯材１の表面と面取り
５との間の角部ａ及び芯材１の面取り５と側端面との間
の角部ｂと対応する部分では表面化粧材２の内面側に設
けられた折曲溝４で表面化粧材２が折り曲げられ、表面
化粧材２の芯材１の側端面に沿わせた部分の裏面側の端
面が芯材１の裏面より突出させられると共にこの端面に
表面化粧材２の化粧シート２ｂが被覆され、芯材１の裏
面側に全面に亙って裏面材３が貼着されると共に裏面材
３の端面が上記表面化粧材２の裏面側に突出する部分の
内面に当接されたことを特徴とする。
【０００６】また本発明の扉パネルの製造方法は、基材
２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化粧材２に
内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、面取り化
粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、裏面化粧部Ｄを形成し、表面化
粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わせて貼着
し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り化粧部Ｂ
を芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝４で折曲
して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側端面に沿
わせて貼着すると共に側面化粧部Ｃの裏面側の端面を芯
材１の裏面より突出させ、折曲溝４で折曲して表面化粧
材２の裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせると共に側
面化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとの間の化粧シート２ｂを側
面化粧部Ｃの裏面側の端面に貼着し、次いで側面化粧部
Ｃと裏面化粧部Ｄとの間を裏面化粧部Ｄ側で切断して裏
面化粧部Ｄを取り外し、しかる後、芯材１の裏面の全面
に亙るように裏面材３を貼着すると共に裏面材３の両側
の端面を側面化粧部Ｃの内面に当接することを特徴とす
る。
２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化粧材２に
内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、面取り化
粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、裏面化粧部Ｄを形成し、表面化
粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わせて貼着
し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り化粧部Ｂ
を芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝４で折曲
して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側端面に沿
わせて貼着すると共に側面化粧部Ｃの裏面側の端面を芯
材１の裏面より突出させ、折曲溝４で折曲して表面化粧
材２の裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせると共に側
面化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとの間の化粧シート２ｂを側
面化粧部Ｃの裏面側の端面に貼着し、次いで側面化粧部
Ｃと裏面化粧部Ｄとの間を裏面化粧部Ｄ側で切断して裏
面化粧部Ｄを取り外し、しかる後、芯材１の裏面の全面
に亙るように裏面材３を貼着すると共に裏面材３の両側
の端面を側面化粧部Ｃの内面に当接することを特徴とす
る。
【０００７】また本発明の他の扉パネルの製造方法は、
基材２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化粧材
２に内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、面取
り化粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、裏面化粧部Ｄを形成し、表
面化粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わせて貼
着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り化粧部
Ｂを芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝４で折
曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側端面に
沿わせて貼着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の裏
面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせると共にこの折曲溝
４で側面化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとを接合し、次いで裏
面化粧部Ｄの側面化粧部Ｃ側の端部を芯材１の側端面と
面一の位置で切断して裏面化粧部Ｄを取り外し、しかる
後、芯材１の裏面の全面に亙るように裏面材３を貼着す
ることを特徴とする。
基材２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化粧材
２に内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、面取
り化粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、裏面化粧部Ｄを形成し、表
面化粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わせて貼
着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り化粧部
Ｂを芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝４で折
曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側端面に
沿わせて貼着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の裏
面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせると共にこの折曲溝
４で側面化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとを接合し、次いで裏
面化粧部Ｄの側面化粧部Ｃ側の端部を芯材１の側端面と
面一の位置で切断して裏面化粧部Ｄを取り外し、しかる
後、芯材１の裏面の全面に亙るように裏面材３を貼着す
ることを特徴とする。
【０００８】さらに本発明の他の扉パネルの製造方法
は、基材２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化
粧材２に内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、
面取り化粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、端面化粧部Ｅを形成
し、表面化粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わ
せて貼着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り
化粧部Ｂを芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝
４で折曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側
端面に沿わせて貼着し、折曲溝４で側面化粧部Ｃに対し
て端面化粧部Ｅを直角に折曲して折曲溝４で側面化粧部
Ｃと端面化粧部Ｅを接合すると共に端面化粧部Ｅの化粧
シート２ｂを芯材１の裏面と平行にし、しかる後、芯材
１の裏面の全面に亙るように裏面材３を貼着することを
特徴とする。
は、基材２ａの外面に化粧シート２ｂを被着した表面化
粧材２に内面側から折曲溝４を穿設して表面化粧部Ａ、
面取り化粧部Ｂ、側面化粧部Ｃ、端面化粧部Ｅを形成
し、表面化粧材２の表面化粧部Ａを芯材１の表面に沿わ
せて貼着し、折曲溝４で折曲して表面化粧材２の面取り
化粧部Ｂを芯材１の面取り５に沿わせて貼着し、折曲溝
４で折曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃを芯材１の側
端面に沿わせて貼着し、折曲溝４で側面化粧部Ｃに対し
て端面化粧部Ｅを直角に折曲して折曲溝４で側面化粧部
Ｃと端面化粧部Ｅを接合すると共に端面化粧部Ｅの化粧
シート２ｂを芯材１の裏面と平行にし、しかる後、芯材
１の裏面の全面に亙るように裏面材３を貼着することを
特徴とする。
【０００９】
【作用】上記構成によれば、表面化粧材２が芯材１の表
面、面取り５及び側端面に亙るように貼着され、芯材１
の残り裏面の全面に裏面材３が貼着されていることによ
り、表面に反るように大きな力がかかることなく、上下
長さの長い扉パネルＰであっても上下方向に反ることな
く品質によい扉パネルＰを得ることができる。また表面
化粧材２の芯材１の側端面に沿わせた部分の裏面側の端
面が化粧シート２ｂにて覆われることにより、表面化粧
材２の木口が露出することなく、従来のように表面化粧
材２を芯材１の裏面側まで回さなくて外観よくできる。
面、面取り５及び側端面に亙るように貼着され、芯材１
の残り裏面の全面に裏面材３が貼着されていることによ
り、表面に反るように大きな力がかかることなく、上下
長さの長い扉パネルＰであっても上下方向に反ることな
く品質によい扉パネルＰを得ることができる。また表面
化粧材２の芯材１の側端面に沿わせた部分の裏面側の端
面が化粧シート２ｂにて覆われることにより、表面化粧
材２の木口が露出することなく、従来のように表面化粧
材２を芯材１の裏面側まで回さなくて外観よくできる。
【００１０】
【実施例】まず図１乃至図８に示す実施例から説明す
る。扉パネルＰは芯材１の表面、面取り５及び側端面に
亙るように表面化粧材２を貼着すると共に芯材１の裏面
に裏面材３を貼着して形成されている。芯材１は上下方
向に長い左右の側部芯材１ａと、左右の側部芯材１ａ間
を連結する複数本の横芯材１ｂと、側部芯材１ａと横芯
材１ｂとに囲まれた部分に充填した充填芯材１ｃで構成
されている。側部芯材１ａや横芯材１ｂはベニア合板等
で形成されている。芯材１の表面と側端面との間には面
取り５が設けられている。表面化粧材２は合板、パーテ
ィクルボード、ハードボード等の木質系材よりなる基材
２ａの外面に化粧シート２ｂを被着して形成されてい
る。この化粧シート２ｂは塩化ビニルシートのようなも
ので木目模様等をプリント印刷してある。裏面材３は合
板、パーティクルボード、ハードボード等の木質系材よ
りなる基材３ａの外面に紙等の裏面シート３ｂを被覆し
たものであり、裏面シート３ｂには必要に応じて着色し
てある。表面化粧材２は木目柄等を設けた高価な化粧材
であるが、裏面材３は安価な材料である。
る。扉パネルＰは芯材１の表面、面取り５及び側端面に
亙るように表面化粧材２を貼着すると共に芯材１の裏面
に裏面材３を貼着して形成されている。芯材１は上下方
向に長い左右の側部芯材１ａと、左右の側部芯材１ａ間
を連結する複数本の横芯材１ｂと、側部芯材１ａと横芯
材１ｂとに囲まれた部分に充填した充填芯材１ｃで構成
されている。側部芯材１ａや横芯材１ｂはベニア合板等
で形成されている。芯材１の表面と側端面との間には面
取り５が設けられている。表面化粧材２は合板、パーテ
ィクルボード、ハードボード等の木質系材よりなる基材
２ａの外面に化粧シート２ｂを被着して形成されてい
る。この化粧シート２ｂは塩化ビニルシートのようなも
ので木目模様等をプリント印刷してある。裏面材３は合
板、パーティクルボード、ハードボード等の木質系材よ
りなる基材３ａの外面に紙等の裏面シート３ｂを被覆し
たものであり、裏面シート３ｂには必要に応じて着色し
てある。表面化粧材２は木目柄等を設けた高価な化粧材
であるが、裏面材３は安価な材料である。
【００１１】表面化粧材２及び裏面材３は芯材１の外面
に沿わせて貼られるのであるが、表面化粧材２を折り曲
げる部分では内面側（基材２ａ側）から折曲溝４を穿設
してある。表面化粧材２の芯材１の表面と面取り５との
間の角部ａ、芯材１の面取り５と側端面との間の角部ｂ
に沿わせて貼る部分では断面Ｖ字状の折曲溝４ａが切削
されており、表面化粧材２の芯材１の側端面と裏面との
間の角部ｃに沿わる部分では断面コ字状の折曲溝４ｂが
切削されている。この折曲溝４を形成した表面化粧材２
及び裏面材３の内面側には接着剤が塗布され、芯材１の
外面に沿わせて貼り、プレス等で貼着される。表面化粧
材２は芯材１の表面から側端面まで亙るように貼着され
るのであるが、表面化粧材２を貼るとき、先ず表面化粧
材２の表面化粧部Ａが芯材１の表面に沿わせて貼られ、
次いで折曲溝４ａで折曲して表面化粧材２の面取り化粧
部Ｂが面取り５に沿わせて貼られ、次いで折曲溝４ａで
折曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃが芯材１の側端面
に沿わせて貼られ、次いで折曲溝４ｂにて折曲して表面
化粧材２の裏面化粧部Ｄが芯材１の裏面に沿わせられ
る。図３（ａ）のように表面化粧材２を側面化粧部Ｃま
で貼った状態から折曲溝４ｂで折り曲げるとき、裏面化
粧部Ｄの端面を側面化粧部Ｃの内面に当接するように曲
げられ、折曲溝４ｂに残っている化粧シート２ｂが側面
化粧部Ｃの端面に貼着されて図３（ｂ）の状態になる。
図３（ｂ）のように裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わ
せた状態でカッター６にて裏面化粧部Ｄをつなぐ化粧シ
ート２ｂが切断されて裏面化粧部Ｄが切除され、次いで
芯材１の裏面全面に亙って裏面材３が貼られ、裏面材３
の両側の端面が側部化粧部Ｃの内面に当接される。
に沿わせて貼られるのであるが、表面化粧材２を折り曲
げる部分では内面側（基材２ａ側）から折曲溝４を穿設
してある。表面化粧材２の芯材１の表面と面取り５との
間の角部ａ、芯材１の面取り５と側端面との間の角部ｂ
に沿わせて貼る部分では断面Ｖ字状の折曲溝４ａが切削
されており、表面化粧材２の芯材１の側端面と裏面との
間の角部ｃに沿わる部分では断面コ字状の折曲溝４ｂが
切削されている。この折曲溝４を形成した表面化粧材２
及び裏面材３の内面側には接着剤が塗布され、芯材１の
外面に沿わせて貼り、プレス等で貼着される。表面化粧
材２は芯材１の表面から側端面まで亙るように貼着され
るのであるが、表面化粧材２を貼るとき、先ず表面化粧
材２の表面化粧部Ａが芯材１の表面に沿わせて貼られ、
次いで折曲溝４ａで折曲して表面化粧材２の面取り化粧
部Ｂが面取り５に沿わせて貼られ、次いで折曲溝４ａで
折曲して表面化粧材２の側面化粧部Ｃが芯材１の側端面
に沿わせて貼られ、次いで折曲溝４ｂにて折曲して表面
化粧材２の裏面化粧部Ｄが芯材１の裏面に沿わせられ
る。図３（ａ）のように表面化粧材２を側面化粧部Ｃま
で貼った状態から折曲溝４ｂで折り曲げるとき、裏面化
粧部Ｄの端面を側面化粧部Ｃの内面に当接するように曲
げられ、折曲溝４ｂに残っている化粧シート２ｂが側面
化粧部Ｃの端面に貼着されて図３（ｂ）の状態になる。
図３（ｂ）のように裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わ
せた状態でカッター６にて裏面化粧部Ｄをつなぐ化粧シ
ート２ｂが切断されて裏面化粧部Ｄが切除され、次いで
芯材１の裏面全面に亙って裏面材３が貼られ、裏面材３
の両側の端面が側部化粧部Ｃの内面に当接される。
【００１２】上記のようにして図４、図５のような扉パ
ネルＰが形成されるが、扉パネルＰの両側の上下端には
走行具取り付け孔１１が設けられており、この走行具取
り付け孔１１にランナーやピボット等の走行具を取り付
け、クローゼット等の収納部の前面開口に走行自在に装
着して使用される。図６、図７は扉パネルＰの一方の側
部の上下端に走行具取り付け孔１１を設けてあり、一対
の扉パネルＰの側端同士を蝶番にて折り畳み自在に連結
して二つ折り扉Ｑを形成している。この二つ折り扉Ｑも
走行具取り付け孔１１に走行具を取り付け、図８に示す
ようにクローゼット等の収納部Ｒの前面開口に折り畳み
自在に取り付けて使用される。
ネルＰが形成されるが、扉パネルＰの両側の上下端には
走行具取り付け孔１１が設けられており、この走行具取
り付け孔１１にランナーやピボット等の走行具を取り付
け、クローゼット等の収納部の前面開口に走行自在に装
着して使用される。図６、図７は扉パネルＰの一方の側
部の上下端に走行具取り付け孔１１を設けてあり、一対
の扉パネルＰの側端同士を蝶番にて折り畳み自在に連結
して二つ折り扉Ｑを形成している。この二つ折り扉Ｑも
走行具取り付け孔１１に走行具を取り付け、図８に示す
ようにクローゼット等の収納部Ｒの前面開口に折り畳み
自在に取り付けて使用される。
【００１３】次に図９、図１０、図１１に示す実施例に
ついて述べる。本実施例は上記の実施例を少し変形した
例である。本実施例の場合、表面化粧材２の側面化粧部
Ｃと裏面化粧部Ｄとの間に設けるコ字状の折曲溝４ｂの
巾を広くしてある。図１１（ａ）のように芯材１に表面
化粧材２を沿わせて貼った状態から、図１１（ｂ）のよ
うに芯材１の裏面に裏面化粧部Ｄを沿わせるように折曲
溝４ｂにて折曲溝４ｂの化粧シート２ｂを折り曲げ、こ
の化粧シート２ｂの側面化粧部Ｃ側を側面化粧部Ｃの端
面に貼着し、この状態でこの折曲溝４ｂに位置する化粧
シート２ｂの裏面化粧部Ｄ側の端部をカッター６にて切
断して裏面化粧部Ｄを切除し、次いで折曲溝４ｂの化粧
シート２ｂの残りの部分を側面化粧部Ｃや芯材１の裏面
に沿わせて折り曲げた折り曲げ部Ｆを形成し、次いで芯
材１の裏面全面に裏面材３を貼り、裏面材３の両側の端
面を折り曲げ部Ｆに当接する。
ついて述べる。本実施例は上記の実施例を少し変形した
例である。本実施例の場合、表面化粧材２の側面化粧部
Ｃと裏面化粧部Ｄとの間に設けるコ字状の折曲溝４ｂの
巾を広くしてある。図１１（ａ）のように芯材１に表面
化粧材２を沿わせて貼った状態から、図１１（ｂ）のよ
うに芯材１の裏面に裏面化粧部Ｄを沿わせるように折曲
溝４ｂにて折曲溝４ｂの化粧シート２ｂを折り曲げ、こ
の化粧シート２ｂの側面化粧部Ｃ側を側面化粧部Ｃの端
面に貼着し、この状態でこの折曲溝４ｂに位置する化粧
シート２ｂの裏面化粧部Ｄ側の端部をカッター６にて切
断して裏面化粧部Ｄを切除し、次いで折曲溝４ｂの化粧
シート２ｂの残りの部分を側面化粧部Ｃや芯材１の裏面
に沿わせて折り曲げた折り曲げ部Ｆを形成し、次いで芯
材１の裏面全面に裏面材３を貼り、裏面材３の両側の端
面を折り曲げ部Ｆに当接する。
【００１４】次に図１２、図１３、図１４に示す実施例
について述べる。本実施例の場合、表面化粧材２の側面
化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとの間の折曲部４を略Ｖ字状の
折曲溝４ｃとしてある。表面化粧材２の表面化粧部Ａ、
面取り化粧部Ｂ及び側面化粧部Ｃを芯材１に沿わせて貼
った状態から裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせ、折
曲部４ｃで側面化粧部Ｃの端面と裏面化粧部Ｄの端面を
接合し、図１４（ａ）に示すように芯材１の側端面と面
一の位置で裏面化粧部Ｄの端部をカッター６で切断し、
図１４（ｂ）のように裏面材３を芯材１の全面に亙って
貼り付ける。
について述べる。本実施例の場合、表面化粧材２の側面
化粧部Ｃと裏面化粧部Ｄとの間の折曲部４を略Ｖ字状の
折曲溝４ｃとしてある。表面化粧材２の表面化粧部Ａ、
面取り化粧部Ｂ及び側面化粧部Ｃを芯材１に沿わせて貼
った状態から裏面化粧部Ｄを芯材１の裏面に沿わせ、折
曲部４ｃで側面化粧部Ｃの端面と裏面化粧部Ｄの端面を
接合し、図１４（ａ）に示すように芯材１の側端面と面
一の位置で裏面化粧部Ｄの端部をカッター６で切断し、
図１４（ｂ）のように裏面材３を芯材１の全面に亙って
貼り付ける。
【００１５】次に図１５、図１６、図１７の実施例につ
いて述べる。本実施例の場合、表面化粧材２に折曲溝４
を切削することで、表面化粧部Ａ、面取り化粧部Ｂ、側
面化粧部Ｃ及び端面化粧部Ｅを設けてある。側面化粧部
Ｃと端面化粧部Ｅとの間に設ける折曲溝４は変形Ｖ字状
の折曲溝４ｄとなっている。表面化粧材２の表面化粧部
Ａ、面取り化粧部Ｂ及び側面化粧部Ｃを芯材１に沿わせ
て貼った状態から端面化粧部Ｅを折曲溝４ｄで９０°の
角度で折り曲げることで、側面化粧部Ｃと端面化粧部Ｅ
とを折曲溝４ｄで接合し、次いで芯材１の裏面全面に亙
って裏面材３を貼る。本実施例の場合、端部化粧部Ｅで
端面の木口が露出しないようにできるため、上記実施例
の裏面化粧部Ｄのように切除する無駄な材料ができな
い。
いて述べる。本実施例の場合、表面化粧材２に折曲溝４
を切削することで、表面化粧部Ａ、面取り化粧部Ｂ、側
面化粧部Ｃ及び端面化粧部Ｅを設けてある。側面化粧部
Ｃと端面化粧部Ｅとの間に設ける折曲溝４は変形Ｖ字状
の折曲溝４ｄとなっている。表面化粧材２の表面化粧部
Ａ、面取り化粧部Ｂ及び側面化粧部Ｃを芯材１に沿わせ
て貼った状態から端面化粧部Ｅを折曲溝４ｄで９０°の
角度で折り曲げることで、側面化粧部Ｃと端面化粧部Ｅ
とを折曲溝４ｄで接合し、次いで芯材１の裏面全面に亙
って裏面材３を貼る。本実施例の場合、端部化粧部Ｅで
端面の木口が露出しないようにできるため、上記実施例
の裏面化粧部Ｄのように切除する無駄な材料ができな
い。
【００１６】次に図１８、図１９の実施例について述べ
る。本実施例の場合、表面化粧材２の側面化粧部Ｃと端
面化粧部Ｅとの間の折曲溝４を断面Ｌ字状の折曲溝４ｅ
にしてあるだけであり、上記実施例と同様に表面化粧材
２や裏面材３を貼り付けている。この実施例の場合、断
面Ｌ字状の折曲溝４ｅで折曲しているために上記実施例
のものに比べて側面化粧部Ｃと端面化粧部Ｅとの接着面
積が増えて強固に接着される。
る。本実施例の場合、表面化粧材２の側面化粧部Ｃと端
面化粧部Ｅとの間の折曲溝４を断面Ｌ字状の折曲溝４ｅ
にしてあるだけであり、上記実施例と同様に表面化粧材
２や裏面材３を貼り付けている。この実施例の場合、断
面Ｌ字状の折曲溝４ｅで折曲しているために上記実施例
のものに比べて側面化粧部Ｃと端面化粧部Ｅとの接着面
積が増えて強固に接着される。
【００１７】
【発明の効果】本発明は叙述のように構成されているの
で、表面化粧材が芯材の表面、面取り及び側端面に亙る
ように貼着され、芯材の残り裏面の全面に裏面材が貼着
されるものであって、表面に反るように大きな力がかか
ることなく、上下長さの長い扉パネルであっても上下方
向に反ることなく品質によい扉パネルを得ることができ
るものであり、また表面化粧材の芯材の側端面に沿わせ
た部分の裏面側の端面が化粧シートにて覆われるので、
表面化粧材の木口が露出することなく、従来のように表
面化粧材を芯材の裏面側まで回さなくて外観よくできる
ものである。
で、表面化粧材が芯材の表面、面取り及び側端面に亙る
ように貼着され、芯材の残り裏面の全面に裏面材が貼着
されるものであって、表面に反るように大きな力がかか
ることなく、上下長さの長い扉パネルであっても上下方
向に反ることなく品質によい扉パネルを得ることができ
るものであり、また表面化粧材の芯材の側端面に沿わせ
た部分の裏面側の端面が化粧シートにて覆われるので、
表面化粧材の木口が露出することなく、従来のように表
面化粧材を芯材の裏面側まで回さなくて外観よくできる
ものである。
【図１】本発明の一実施例の要部の断面図である。
【図２】同上の分解断面図である。
【図３】同上の製造工程を説明する断面図である。
【図４】同上の扉パネルの全体を示し、（ａ）は平面
図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面断面図である。
図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面断面図である。
【図５】図４（ａ）の拡大せる一部切欠平面図である。
【図６】同上の扉パネルで二つ折り扉を構成した状態を
示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面
断面図である。
示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面
断面図である。
【図７】図６（ａ）の扉パネルの拡大せる一部切欠平面
図である。
図である。
【図８】収納部に二つ折り扉を取り付けた状態の斜視図
である。
である。
【図９】同上の他の実施例の要部の断面図である。
【図１０】同上の分解断面図である。
【図１１】同上の製造工程を説明する断面図である。
【図１２】同上の他の実施例の要部の断面図である。
【図１３】同上の分解断面図である。
【図１４】同上の製造工程を説明する断面図である。
【図１５】同上の他の実施例の要部の断面図である。
【図１６】同上の分解断面図である。
【図１７】同上の製造工程を説明する断面図である。
【図１８】同上の他の実施例の要部の断面図である。
【図１９】同上の分解断面図である。
【図２０】従来例の断面図である。
【図２１】（ａ）（ｂ）従来例の問題を説明する断面図
である。
である。
１ 芯材 ２ 表面化粧材 ２ａ 基材 ２ｂ 化粧シート ３ 裏面材 ４ 折曲溝 ５ 面取り Ｐ 扉パネル Ａ 表面化粧部 Ｂ 面取り化粧部 Ｃ 側面化粧部 Ｄ 裏面化粧部 Ｅ 端面化粧部 ａ 角部 ｂ 角部 ｃ 角部
Claims (4)
- 【請求項１】 芯材の表面、芯材の表面と側端面との間
の面取り及び芯材の側端面に亙って一体物の表面化粧材
が貼着され、芯材の表面と面取りとの間の角部及び芯材
の面取りと側端面との間の角部と対応する部分では表面
化粧材の内面側に設けられた折曲溝で表面化粧材が折り
曲げられ、表面化粧材の芯材の側端面に沿わせた部分の
裏面側の端面が芯材の裏面より突出させられると共にこ
の端面に表面化粧材の化粧シートが被覆され、芯材の裏
面側に全面に亙って裏面材が貼着されると共に裏面材の
端面が上記表面化粧材の裏面側に突出する部分の内面に
当接されたことを特徴とする扉パネル。 - 【請求項２】 基材の外面に化粧シートを被着した表面
化粧材に内面側から折曲溝を穿設して表面化粧部、面取
り化粧部、側面化粧部、裏面化粧部を形成し、表面化粧
材の表面化粧部を芯材の表面に沿わせて貼着し、折曲溝
で折曲して表面化粧材の面取り化粧部を芯材の面取りに
沿わせて貼着し、折曲溝で折曲して表面化粧材の側面化
粧部を芯材の側端面に沿わせて貼着すると共に側面化粧
部の裏面側の端面を芯材の裏面より突出させ、折曲溝で
折曲して表面化粧材の裏面化粧部を芯材の裏面に沿わせ
ると共に側面化粧部と裏面化粧部との間の化粧シートを
側面化粧部の裏面側の端面に貼着し、次いで側面化粧部
と裏面化粧部との間を裏面化粧部側で切断して裏面化粧
部を取り外し、しかる後、芯材の裏面の全面に亙るよう
に裏面材を貼着すると共に裏面材の両側の端面を側面化
粧部の内面に当接することを特徴とする扉パネルの製造
方法。 - 【請求項３】 基材の外面に化粧シートを被着した表面
化粧材に内面側から折曲溝を穿設して表面化粧部、面取
り化粧部、側面化粧部、裏面化粧部を形成し、表面化粧
材の表面化粧部を芯材の表面に沿わせて貼着し、折曲溝
で折曲して表面化粧材の面取り化粧部を芯材の面取りに
沿わせて貼着し、折曲溝で折曲して表面化粧材の側面化
粧部を芯材の側端面に沿わせて貼着し、折曲溝で折曲し
て表面化粧材の裏面化粧部を芯材の裏面に沿わせると共
にこの折曲溝で側面化粧部と裏面化粧部とを接合し、次
いで裏面化粧部の側面化粧部側の端部を芯材の側端面と
面一の位置で切断して裏面化粧部を取り外し、しかる
後、芯材の裏面の全面に亙るように裏面材を貼着するこ
とを特徴とする扉パネルの製造方法。 - 【請求項４】 基材の外面に化粧シートを被着した表面
化粧材に内面側から折曲溝を穿設して表面化粧部、面取
り化粧部、側面化粧部、端面化粧部を形成し、表面化粧
材の表面化粧部を芯材の表面に沿わせて貼着し、折曲溝
で折曲して表面化粧材の面取り化粧部を芯材の面取りに
沿わせて貼着し、折曲溝で折曲して表面化粧材の側面化
粧部を芯材の側端面に沿わせて貼着し、折曲溝で側面化
粧部に対して端面化粧部を直角に折曲して折曲溝で側面
化粧部と端面化粧部を接合すると共に端面化粧部の化粧
シートを芯材の裏面と平行にし、しかる後、芯材の裏面
の全面に亙るように裏面材を貼着することを特徴とする
扉パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22052494A JPH0886161A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 扉パネルとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22052494A JPH0886161A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 扉パネルとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0886161A true JPH0886161A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16752366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22052494A Withdrawn JPH0886161A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 扉パネルとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0886161A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008515655A (ja) * | 2003-12-18 | 2008-05-15 | エヌヴィーエフ カンパニー | プリント・バルカナイズドファイバー系製品及びその製造方法 |
| JP2010007433A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Kyoei Tekkosho:Kk | 化粧板 |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP22052494A patent/JPH0886161A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008515655A (ja) * | 2003-12-18 | 2008-05-15 | エヌヴィーエフ カンパニー | プリント・バルカナイズドファイバー系製品及びその製造方法 |
| JP2010007433A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Kyoei Tekkosho:Kk | 化粧板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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