JP3107895B2 - スタンピングモールド成形における部分加飾方法 - Google Patents

スタンピングモールド成形における部分加飾方法

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JP3107895B2 JP5944892A JP5944892A JP3107895B2 JP 3107895 B2 JP3107895 B2 JP 3107895B2 JP 5944892 A JP5944892 A JP 5944892A JP 5944892 A JP5944892 A JP 5944892A JP 3107895 B2 JP3107895 B2 JP 3107895B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のドアトリム等
を成形するスタンピングモールド成形において、オーナ
メント等の加飾片を成形製品の一部に取付けて成形製品
を部分加飾する部分加飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーナメントをドアトリムの表面の一部
に取付けてドアトリムを部分加飾するに際し、従来では
例えば図4に示すように、合成樹脂板若しくは鉄板の芯
材b1にファブリックb2が貼着されたオーナメントb
を成形されたドアトリムaに爪をかしめることによって
取付けたり、超音波溶着によって取付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記部分加飾方法では
ドアトリムaを成形した後でオーナメントbをドアトリ
ムaに取付けるため、オーナメント付ドアトリムの製造
工程数が増加する問題点や、ファブリックb2を芯材b
1に貼着するため、オーナメントbの製作工数が増加
し、また、芯材b1によってドアトリムの重量が増加す
る問題点がある。本発明は上記問題点を解消することを
課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は溶融した熱可塑
性樹脂を下型の成形面上へ射出し、表皮材を上型と下型
との間でプレス成形しながら、前記熱可塑性樹脂の樹脂
基材を前記表皮材に積層するスタンピングモールド成形
において、加飾片を上型の成形面の一部に形成した加飾
片取付部内にこの加飾片取付部に突設した複数個のセッ
トピンによってセットした状態で、前記加飾片を前記加
飾片取付部と下型の加飾片成形部との間でプレス成形し
ながら、前記各セットピンによって前記表皮材に複数個
のピン孔を穿孔し、この各ピン孔を通り抜けて前記加飾
片と前記表皮材との間へ侵入した前記熱可塑性樹脂の接
着層によって前記加飾片を前記表皮材の一部に接着する
部分加飾方法を要旨とするものである。
【0005】
【作用】加飾片付成形製品をスタンピングモールド成形
するに際し、表皮材が上型と下型との間でプレス成形さ
れ、加飾片が上型の加飾片取付部と下型の加飾片成形部
との間でプレス成形されるとともに、前記加飾片を前記
加飾片取付部にセットするために設けた複数個のセット
ピンが表皮材に突き通されることによって表皮材に前記
各セットピンによって複数個のピン孔が穿孔され、溶融
状態で前記表皮材の裏面に塗着された熱可塑性樹脂の一
部が前記各ピン孔を通り抜けて前記加飾片と前記表皮材
との間へ侵入し、この侵入した前記熱可塑性樹脂の接着
層によって前記加飾片が前記表皮の一部に取付けられ
る。
【0006】
【発明の効果】本発明は前記したように構成してあるの
で、成形製品の成形と同時に加飾片を成形製品に取付け
ることができ、成形製品を成形した後で加飾片を成形製
品に取付ける工程が不要となるので、加飾片付成形製品
の製造工程を簡略化することができる。また、ファブリ
ックを芯材に貼着して加飾片を制作する工程が不要とな
るとともに、芯材が不要となるので、成形製品を軽量化
することができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。表皮材2と樹脂基材3とが積層されたオーナ
メント等の加飾片4が表皮2の一部に固着した加飾片付
ドアトリム1をスタンピングモールド成形する成形装置
において、上型10の成形面10aの一部には突縁11
aが周囲に突設されて加飾片4がセットされる加飾片取
付部11が形成され、この加飾片取付部11には加飾片
4をこの加飾片取付部11内に保持して加飾片取付部1
1にセットするための複数個のセットピン12が突設さ
れている。
【0008】各ピン12の突出長は表皮材2と加飾片4
とを重ね合わせた厚さより若干長く、上型10が下降端
へ下降したときに各セットピン12が下型14の成形面
14aに接触しない長さに設定されている。
【0009】下型14には溶融状態で成形面14a上へ
射出される熱可塑性樹脂5が流通する樹脂通路14bが
形成されるとともに、下型の成形面14aの一部には加
飾材取付部11の突縁11aが突入される溝部15aが
周囲に凹設された加飾片成形部15が加飾片取付部11
に対向して形成されている。
【0010】ドアトリム1のスタンピングモールド成形
では、下型14の成形面14a上へ溶融した熱可塑性樹
脂5が射出され、加熱されて上型10と下型14との間
へ進入した表皮材2が下降した上型10と下型14との
間に挟み込まれてプレス成形されると同時に、熱可塑性
樹脂5が下型14の成形面14a全体に拡って表皮材2
の裏面全体に塗着され、この熱可塑性樹脂層が固化した
樹脂基材3が表皮材2に積層されてドアトリム1が製造
される。
【0011】表皮2aに発泡体層2bが積層された表皮
材2と、ファブリック4aに熱可塑性樹脂5と同じ材質
の熱可塑性樹脂のバッキング層4bが裏打ちされた加飾
片4とを使用して加飾片付ドアトリム1を成形するに際
し、各セットピン12が加飾片4に刺し通されて加飾片
4の端縁付近が下方へ折り曲げられた状態で加飾片4を
上型10の加飾片取付部11にバッキング層4bを下側
にしてセットし、下側14の成形面14a上に熱可塑性
樹脂を射出して上型10を下端端へ下降させると、表皮
材2のプレス成形と同時に加飾片14が加飾片取付部1
1と加飾片成形部15との間で表皮材2を介してプレス
成形されるとともに、各セットピン12が表皮材2を突
き抜けて複数個のピン孔7が各セットピン12によって
表皮材2に穿孔される。
【0012】表皮材2に各ピン孔7が穿孔されると、熱
可塑性樹脂5の一部が表皮材2の裏側から各セットピン
12を伝って各ピン孔7を通り抜けて加飾片4と表皮材
2との間へ侵入し、加飾片4のバッキング層4bの裏面
全体に塗着される。
【0013】この状態で、熱可塑性樹脂5が固化する
と、加飾片4のバッキング層4bに塗着された熱可塑性
樹脂が固化した接着層6が加飾片4に積層されて加飾片
4が接着層6によって表皮材2の表面の一部に接着さ
れ、加飾片4のバッキング層4bと接着層6とが一体状
に接合される。
【0014】なお、加飾片4としてカーペット,ポケッ
ト等を使用してもよい。
【0015】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。本例では溶融した熱可塑性樹脂5を
下型14の成形面14a上へ射出し、表皮材2を上型1
0と下型14との間でプレス成形しながら、熱可塑性樹
脂5の樹脂基材6を表皮材2に積層するスタンピングモ
ールド成形において、加飾片4を上型10の成形面10
aの一部に形成した加飾片取付部11内にこの加飾片取
付部11に突設した複数個のセットピン12によってセ
ットした状態で、加飾片4を加飾片取付部11と下型1
4の加飾片成形部15との間でプレス成形しながら、各
セットピン12によって表皮材2に複数個のピン孔7を
穿孔し、この各ピン孔7を通り抜けて加飾片4と表皮材
2との間へ侵入した熱可塑性樹脂5の接着層6によって
加飾片4を表皮材2の一部に接着して加飾片付ドアトリ
ム1を作製する。このため、ドアトリムの成形と同時に
加飾片4を表皮剤2に取付けることができ、ドアトリム
を成形した後で加飾片をドアトリムに取付ける工程が不
要となるので、加飾片付ドアトリム1の製造工程を簡略
化することができる。また、ファブリックを芯材に貼着
して加飾片を製作する工程が不要となるとともに、芯材
が不要となるので、ドアトリム1を軽量化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すもので、部分加飾方法
を説明する成形装置の縦断面図である。
【図2】同じく、加飾片付ドアトリムの縦断面図であ
る。
【図3】同じく、加飾片付ドアトリムの要部の拡大縦断
面図である。
【図4】従来の加飾片の取付け方法を説明する加飾片付
ドアトリムの縦断面図である。
【符号の説明】
1 加飾片付ドアトリム 2 表皮材 3 樹脂基材 4 加飾片 5 熱可塑性樹脂 6 接着層 7 ピン孔 10 上型 11 加飾片取付部 12 セットピン 14 下型 15 加飾片成形部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融した熱可塑性樹脂を下型の成形面上
    へ射出し、表皮材を上型と下型との間でプレス成形しな
    がら、前記熱可塑性樹脂の樹脂基材を前記表皮材に積層
    するスタンピングモールド成形において、加飾片を上型
    の成形面の一部に形成した加飾片取付部内にこの加飾片
    取付部に突設した複数個のセットピンによってセットし
    た状態で、前記加飾片を前記加飾片取付部と下型の加飾
    片成形部との間でプレス成形しながら、前記各セットピ
    ンによって前記表皮材に複数個のピン孔を穿孔し、この
    各ピン孔を通り抜けて前記加飾片と前記表皮材との間へ
    侵入した前記熱可塑性樹脂の接着層によって前記加飾片
    を前記表皮材の一部に接着することを特徴とする部分加
    飾方法。
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