JPH09277294A - 自動車用内装部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品及びその製造方法

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JPH09277294A
JPH09277294A JP9140796A JP9140796A JPH09277294A JP H09277294 A JPH09277294 A JP H09277294A JP 9140796 A JP9140796 A JP 9140796A JP 9140796 A JP9140796 A JP 9140796A JP H09277294 A JPH09277294 A JP H09277294A
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mold
general
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JP9140796A
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Fumio Koyano
文男 小谷野
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般部表皮材に中接部表皮材を装着した複合
表皮材を使用した自動車用内装部品及びその製造方法に
おいて、中接部表皮材の接着処理を簡単な作業で製品外
観を損なうことなく行ない、かつ、中接部表皮材の端末
剥がれを確実に防止することを課題とする。 【解決手段】 一般部表皮材31の木目込み用溝部11
に相当する箇所に沿って適宜間隔毎に針孔33を開設
し、樹脂芯材20のモールドプレス成形時、この針孔3
3を通して溶融樹脂Mを中接部表皮材32の端末34裏
面側に流出させてアンカー部35を形成し、このアンカ
ー部35により中接部表皮材32の端末部34を木目込
み用溝部11内に確実に保持できるため、接着剤の塗布
作業,熱キュアー作業における作業性を高め、かつ、中
接部端末33の剥がれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアトリ
ム等の自動車用内装部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品に使用する表皮材
の材質をグレードアップさせるか、あるいは、表皮材の
一部に加飾性能を高めるために加飾部材を貼付する方法
が多用されている。
【0003】図11,図12はそれぞれ自動車用ドアト
リムの正面図並びに断面図を示すもので、自動車用ドア
トリム1は、所望の曲面形状に成形された樹脂芯材2
と、樹脂芯材2の表面に一体貼着される表皮材3とから
構成されるとともに、表皮材3の加飾性能を高めるため
に表皮材3は、一般部表皮材3aと、一般部表皮材3a
の表面所定箇所に貼付される中接部表皮材3bとの複合
体から構成されている。
【0004】尚、一般部表皮材3aは、例えば、塩ビシ
ート裏面にポリエチレンフォーム,ポリプロピレンフォ
ーム等の発泡層を裏打ちした積層シートを使用するとと
もに、中接部表皮材3bとしては、樹脂シートとは外
観,手触り感が相異するクロス等の布地シート裏面にポ
リウレタンフォーム等の発泡層を裏打ちしたものが使用
されることが多い。
【0005】このように、加飾性能を高めた表皮材3を
使用したドアトリム1の従来の製造方法を図13を基に
説明すると、一般部表皮材3aを真空成形等により製品
形状に予め成形しておき、一般部表皮材3aの表面所定
箇所に接着剤を介して中接部表皮材3bを仮装着する。
【0006】その後、中接部表皮材3bを一般部表皮材
3aに仮装着した表皮材3をモールドプレス成形用上下
型4,5内にセットし、モールドプレス成形用上型5を
所定ストローク下降させた時、モールドプレス成形用下
型4に接続する射出成形機6を通じて下型4の型面所定
箇所に樹脂芯材2の素材となる溶融樹脂Mが分配供給さ
れ、モールドプレス成形用上下型4,5の係合圧締めに
より樹脂芯材2と表皮材3とを所要形状にモールドプレ
ス成形することにより、図11,図12に示す自動車用
ドアトリム1の成形が完了する。
【0007】その後、中接部表皮材3bを完全接着させ
るために、ヒータにより中接部表皮材3b表面側から加
熱し、接着剤を熱キュアーさせる。
【0008】尚、中接部表皮材3bの周縁端末を見栄え
を高めるために、中接部表皮材3bの周縁端末3cは、
樹脂芯材2及び一般部表皮材3aともに形成されている
木目込み用溝部7内に挿入されることにより外観見栄え
を高める構成となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車用ドアトリム1においては、表皮材3の加飾性能を
高めるために、一般部表皮材3aの所定箇所に中接部表
皮材3bが接着剤を介して貼付されているが、接着剤の
塗布バラツキにより、中接部表皮材3bを一般部表皮材
3aに対して所定の接着強度で貼付できないという不具
合があり、特に木目込み用溝部7に関しては接着剤の塗
布作業が難しく、また、この部位を熱キュアーさせるた
めには、その周辺を過度に加熱するきらいがあり、製品
外観を損なう恐れがあった。
【0010】すなわち、接着剤の塗布バラツキ、特に木
目込み用溝部7周辺の接着剤のバラツキや熱キュアー時
の加熱不足により、図14に示すように、中接部表皮材
3bの端末3cが剥がれ、外観不良が頻発するという不
具合があり、この対策が急務とされていた。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、一般部表皮材の表面所定箇所に中接部表皮
材を貼付してなる複合表皮材を使用した自動車用内装部
品及びその製造方法において、中接部表皮材の周縁端末
の剥がれを確実に防止できるとともに、中接部表皮材を
一般部表皮材に貼付する際の接着剤の塗布作業や接着剤
を熱キュアーさせる作業を円滑に行なうことができ、作
業性を向上させることができる自動車用内装部品及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一般部表皮材の表面所定箇所に中接部表
皮材を一体化してなる表皮材と、樹脂芯材とをモールド
プレス成形により所要形状に成形してなるとともに、中
接部表皮材の端末が、樹脂芯材及び一般部表皮材に形成
された木目込み用溝部内に挿入されてなる自動車用内装
部品において、前記一般部表皮材の木目込み用溝部に相
当する箇所に、溝部の周長に沿って適宜間隔をおいて針
孔が開設され、この針孔を通して中接部表皮材裏面側に
溶融樹脂が含浸し、溶融樹脂のアンカー効果により、中
接部表皮材の端末が木目込み用溝部内に圧着固定されて
いることを特徴とする。
【0013】更に、本発明は、一般部表皮材の表面所定
箇所に中接部表皮材を一体化してなる表皮材を樹脂芯材
の表面に貼着してなる自動車用内装部品の製造方法にお
いて、一般部表皮材を製品形状に成形するとともに、成
形時あるいは成形後、一般部表皮材の木目込み用溝部に
相当する箇所に適宜間隔をおいて針孔加工が施される一
般部表皮材の成形工程と、前記工程で所要形状に成形さ
れた一般部表皮材の表面所定箇所に接着剤を塗布し、中
接部表皮材をその表面側に仮装着する中接部表皮材の装
着固定と、前記工程で仮装着してなる表皮材をモールド
プレス成形用上下型の型内にセットした後、モールドプ
レス成形用上型を所定ストローク下降操作するととも
に、モールドプレス成形用下型の型面所定箇所に樹脂芯
材の素材となる溶融樹脂を下型の型面所定箇所に分配供
給し、その後、モールドプレス成形用上下型の係合圧締
め操作により、樹脂芯材と表皮材とを所要形状に賦形
し、プレス一体化するとともに、一般部表皮材に設けた
針孔を通して中接部表皮材の裏面側に溶融樹脂を含浸さ
せて中接部表皮材の端末処理を行なうモールドプレス一
体化工程と、からなることを特徴とする。
【0014】ここで樹脂芯材の素材としては、タルクや
炭カル等のフィラーを混入したポリプロピレン樹脂,A
BS樹脂等の熱可塑性樹脂材料を使用し、モールドプレ
ス成形により所要形状に成形される。
【0015】また、表皮材は一般部表皮材と中接部表皮
材とを組み合わせた複合表皮材を使用しており、一般部
表皮材としては、塩ビシート等の熱可塑性樹脂シートの
裏面にポリエチレンフォーム,ポリプロピレンフォーム
等の発泡層を裏打ちした積層シートが好ましく、また、
中接部表皮材としては、一般部表皮材とは外観,手触り
感を相異させたクロス等の布地シート裏面にポリウレタ
ンフォーム等の発泡層を裏打ちした積層シート材料の使
用が好適である。
【0016】次いで、自動車用内装部品の製造方法の各
工程について、一般部表皮材の成形工程は、真空成形が
好ましく、真空成形時、あるいは真空成形後、一般部表
皮材に設けられる木目込み用溝部に沿って針孔加工が施
される。
【0017】また、一般部表皮材の表面所定箇所に中接
部表皮材が仮接着された表皮材をモールドプレス成形用
上下型の型内にセットする工程は、モールドプレス成形
用上型の型面に真空吸引機構を介して表皮材を保持して
も良く、また、上型に設けたセットピンにより表皮材を
上型型面に保持するようにしても良い。
【0018】以上の構成から明らかなように、モールド
プレス成形時、一般部表皮材に開設された針孔を通し
て、溶融樹脂が木目込み溝部内に挿入された中接部表皮
材の端末部裏面側に含浸し、この溶融樹脂の固化により
中接部表皮材の端末を木目込み溝部内に確実に保持する
ことになる。
【0019】従って、木目込み溝部内への接着剤の塗布
という極めて難しい作業を廃止できるとともに、熱キュ
アーの困難な木目込み溝部内の熱キュアー作業も廃止で
きる等、従来の面倒な作業を省略することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をドアトリム及びド
アトリムの製造方法に適用した実施形態について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は本発明を適用した自動車用ドアトリ
ムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を
示す断面図、図3は同自動車用ドアトリムの木目込み用
溝部付近の構成を示す断面図、図4乃至図10は本発明
方法をドアトリムの製造方法に適用した各工程を示す断
面図である。
【0022】図1乃至図3において、自動車用ドアトリ
ム10は保形性並びに車体パネルへの取付剛性を備え、
曲面形状に成形された樹脂芯材20と、樹脂芯材20の
表面側に一体貼着される表皮材30とから構成され、表
皮材30は、一般部表皮材31と一般部表皮材31の表
面所定箇所に貼付される中接部表皮材32との複合体か
ら構成されている。
【0023】更に詳しくは、樹脂芯材20は、後述する
モールドプレス成形により所望の曲面形状に成形される
が、本実施形態では、タルクを混入したポリプロピレン
樹脂材料が使用されている。
【0024】一方、表皮材30における一般部表皮材3
1は、塩ビシート等の合成樹脂シート31a裏面にポリ
プロピレンフォーム,ポリエチレンフォーム等の発泡層
31bを裏打ちした積層シート材料が使用されており、
中接部表皮材32は、一般部表皮材31とは外観,手触
り感が相異するクロス等のファブリックシート32a裏
面にポリウレタンフォーム等の発泡層32bが裏打ちさ
れた積層シート材料が使用されている。
【0025】そして、中接部表皮材32は、一般部表皮
材31の表面所定箇所に接着固定されるとともに、中接
部表皮材32の周縁見栄えを高めるために、図3に示す
ように、樹脂芯材20及び一般部表皮材31に形成され
た木目込み用溝部11内に中接部表皮材32の端末34
が挿入されているとともに、木目込み用溝部11に沿う
一般部表皮材31に形成された針孔33を通して樹脂芯
材20が中接部表皮材32の端末34の裏面側に流出,
固化しており、このアンカー部35により中接部表皮材
32の端末34が木目込み用溝部11内に確実に保持さ
れている。
【0026】従って、中接部表皮材32は、接着剤の塗
布バラツキや熱キュアー時の加熱不足等に左右されるこ
となく、中接部表皮材32の端末34が確実に保持さ
れ、中接部表皮材32周縁部分の外観意匠性を長期に亘
り美麗に維持することができる。
【0027】次いで、上記自動車用ドアトリム10の製
造工程について順を追って図4乃至図10を基に詳細に
説明する。
【0028】まず、図4に示すように、一般部表皮材3
1の原反シートSを所定温度に予熱軟化処理した後、真
空成形用金型40の型面に沿って真空成形することによ
り、一般部表皮材31を製品形状に成形する。
【0029】このとき、真空成形用金型40には、所定
箇所に真空吸引孔41が開設され、真空吸引孔41と連
通する真空吸引管42は真空吸引ポンプ43に接続して
おり、開閉バルブ44の作動により原反シートSが真空
成形され、図5に示すように、一般部表皮材31には中
接部表皮材32の周縁部に沿って、木目込み用溝部11
が形成されるが、次工程で、この木目込み用溝部11の
周長に沿って適宜間隔をおいて針孔33が開設される。
【0030】尚、この針孔33の形成は真空成形工程と
同時に行なってもよい。
【0031】その後、図6に示すように、スプレーガン
45により一般部表皮材31の表面所定部分(中接部表
皮材32の貼付箇所)に接着剤46を塗布するが、この
時、一般部表皮材31の木目込み用溝部11内に接着剤
46を精度良く塗布するという必要はなく、接着剤46
の塗布は比較的ラフに行なえ、接着剤46の塗布作業が
簡単に行なえる。
【0032】そして、接着剤46の塗布箇所に中接部表
皮材32をセットして、図7に示すように、一般部表皮
材31の表面所定箇所に中接部表皮材32を仮装着す
る。
【0033】次いで、一般部表皮材31の表面に中接部
表皮材32を仮装着した表皮材30をモールドプレス成
形用金型にセットするが、モールドプレス成形用金型
は、図8に示すように、相互に型開き,型締め可能なモ
ールドプレス成形用下型50、モールドプレス成形用上
型60とモールドプレス成形用下型60に接続され、樹
脂芯材20の材料である溶融樹脂Mを供給する射出成形
機70とから大略構成されている。
【0034】更に詳しくは、モールドプレス成形用下型
50は、ドアトリム10の製品形状とほぼ合致する型面
形状を備えるとともに、射出成形機70と接続するホッ
トランナ51が内部に内装されており、このホットラン
ナ51と連通するゲート52が下型50に穿設加工され
ている。
【0035】一方、モールドプレス成形用上型60は下
型50の型面とほぼ同一の型面形状を備えているととも
に、昇降用シリンダ61により所定ストローク上下動可
能であり、本実施形態では表皮材30を型面に保持する
ために真空吸引機構が備わっている。
【0036】すなわち、上型60の所定箇所に真空吸引
孔62が開設され、真空吸引管63が真空吸引ポンプ6
4に接続しており、真空吸引管63には開閉バルブ65
が備わっており、表皮材30を上型60の型面に真空吸
引力により保持することにより、表皮材30のセットを
完了する。
【0037】その後、図9に示すように、昇降用シリン
ダ61の動作により上型60が所定ストローク下降して
上下型50,60の型間クリアランスが10〜50mm
に到達した時、射出成形機70からホットランナ51,
ゲート52を通じて溶融樹脂Mが下型50の所定箇所に
分配供給される。
【0038】更に、図10に示すように上型60が下死
点まで下降して、上下型50,60の圧締めにより溶融
樹脂Mが型面形状に賦形され、樹脂芯材20が所要形状
にモールドプレス成形されるとともに、樹脂芯材20の
表面に表皮材30が貼着一体化される。
【0039】そして、このとき、溶融樹脂Mは、一般部
表皮材31に設けられた針孔33を通して中接部表皮材
32を裏面側に含浸し、アンカー部35が形成され、こ
のアンカー部35により中接部表皮材32の端末34は
木目込み用溝部11内に確実に保持されることになる。
【0040】尚、一般部表皮材31に形成される針孔3
3は、径10〜100μmの丸孔であり、形状をテーパ
ー状に設定すれば、中接部表皮材32の裏面側に含浸し
やすくアンカー部35が形成されやすい。
【0041】そして、モールドプレス成形後、モールド
プレス成形された自動車用ドアトリム10を脱型して中
接部表皮材32の表面側からヒータによる接着剤の熱キ
ュアー処理を施せば良い。
【0042】この熱キュアー作業においても、従来では
木目込み用溝部における熱キュアー作業に手間と時間を
要したが、木目込み用溝部11内の中接部表皮材32の
端末34はアンカー部35により確実に保持されている
ため、従来のように面倒な熱キュアー作業を必要とする
ことなく、簡単な作業で済む。
【0043】このように本発明方法によれば、接着剤の
塗布作業及び成形後の接着剤の熱キュアー作業が簡単に
行なえ、かつ、適度な熱キュアーにより製品外観を損な
うことなく、かつ、中接部表皮材32の端末の剥がれに
よる外観不良が生じることがないなど、簡単な作業で外
観性能に優れたドアトリムを量産できるという極めて実
用的な価値がある。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0045】(1)本発明による自動車用内装部品は、
一般部表皮材に開設されている針孔を通して樹脂芯材が
中接部表皮材裏面側に流出してアンカー部が形成されて
いるため、中接部表皮材が木目込み用溝部から剥がれる
ことがなく、長期に亘り中接部表皮材の周縁部における
外観を美麗に維持できるという効果を有する。
【0046】(2)本発明方法によれば、中接部表皮材
の周縁端末は樹脂芯材のアンカー部により木目込み用溝
部内に確実に支持されるため、一般部表皮材に対して中
接部表皮材を接着するための接着剤の塗布作業は、木目
込み用溝部内に精度良く接着剤を塗布させる必要がな
く、接着剤の塗布作業が簡単かつ均一に行なうことがで
き、中接部表皮材の接着強度をほぼ一定に保つことがで
きるという効果を有する。
【0047】(3)本発明方法によれば、中接部表皮材
の周縁端末を樹脂芯材のアンカー部により木目込み用溝
部内に確実に保持するというものであるから、中接部表
皮材の熱キュアー時、表皮材にそれ程ヒータを近付けな
くても確実に熱キュアーが行なえるため、製品表面に熱
変形等の外観不良が生じることがなく、製品外観を損な
うことなく熱キュアー作業を簡単に行なうことができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用内装部品を自動車用ドア
トリムに適用した実施形態を示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図2に示す自動車用ドアトリムの木目込み用溝
部付近の構成を拡大して示す断面図。
【図4】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における一般部表皮材の真空成形工程を示す断面図。
【図5】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における一般部表皮材の針孔形成形工程を示す断面
図。
【図6】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における一般部表皮材への接着剤の塗布工程を示す断
面図。
【図7】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における中接部表皮材の仮装着工程を示す断面図。
【図8】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における表皮材のセット工程を示す断面図。
【図9】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造方
法における溶融樹脂の供給工程を示す断面図。
【図10】本発明を適用した自動車用ドアトリムの製造
方法におけるモールドプレス成形工程を示す断面図。
【図11】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図12】図11中XII −XII 線断面図。
【図13】従来の自動車用ドアトリムの製造方法の概要
を示す断面図。
【図14】従来の自動車用ドアトリムの中接部表皮材の
不具合を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 木目込み用溝部 20 樹脂芯材 30 表皮材 31 一般部表皮材 32 中接部表皮材 33 針孔 34 端末 35 アンカー部 40 真空成形用金型 50 モールドプレス成形用下型 52 ゲート 60 モールドプレス成形用上型 70 射出成形機
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般部表皮材(31)の表面所定箇所に
    中接部表皮材(32)を一体化してなる表皮材(30)
    と、樹脂芯材(20)とをモールドプレス成形により所
    要形状に成形してなるとともに、中接部表皮材(32)
    の端末(34)が、樹脂芯材(20)及び一般部表皮材
    (31)に形成された木目込み用溝部(11)内に挿入
    されてなる自動車用内装部品において、 前記一般部表皮材(31)の木目込み用溝部(11)に
    相当する箇所に、溝部(11)の周長に沿って適宜間隔
    をおいて針孔(33)が開設され、この針孔(33)を
    通して中接部表皮材(32)裏面側に溶融樹脂(M)が
    含浸し、溶融樹脂(M)のアンカー効果により、中接部
    表皮材(32)の端末(34)が木目込み用溝部(1
    1)内に圧着固定されていることを特徴とする自動車用
    内装部品。
  2. 【請求項2】 前記中接部表皮材(32)は、ファブリ
    ックシート(32a)裏面に発泡層(32b)が裏打ち
    されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用内
    装部品。
  3. 【請求項3】 一般部表皮材(31)の表面所定箇所に
    中接部表皮材(32)を一体化してなる表皮材(30)
    を樹脂芯材(20)の表面に貼着してなる自動車用内装
    部品(10)の製造方法において、 一般部表皮材(31)を製品形状に成形するとともに、
    成形時あるいは成形後、一般部表皮材(31)の木目込
    み用溝部(11)に相当する箇所に適宜間隔をおいて針
    孔(33)加工が施される一般部表皮材(31)の成形
    工程と、 前記工程で所要形状に成形された一般部表皮材(31)
    の表面所定箇所に接着剤を塗布し、中接部表皮材(3
    2)をその表面側に仮装着する中接部表皮材(32)の
    装着固定と、 前記工程で仮装着してなる表皮材(30)をモールドプ
    レス成形用上下型(50,60)の型内にセットした
    後、モールドプレス成形用上型(60)を所定ストロー
    ク下降操作するとともに、モールドプレス成形用下型
    (50)の型面所定箇所に樹脂芯材(20)の素材とな
    る溶融樹脂(M)を下型(50)の型面所定箇所に分配
    供給し、その後、モールドプレス成形用上下型(50,
    60)の係合圧締め操作により、樹脂芯材(20)と表
    皮材(30)とを所要形状に賦形し、プレス一体化する
    とともに、一般部表皮材(31)に設けた針孔(33)
    を通して中接部表皮材(32)の裏面側に溶融樹脂
    (M)を含浸させて中接部表皮材(32)の端末処理を
    行なうモールドプレス一体化工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
JP9140796A 1996-04-12 1996-04-12 自動車用内装部品及びその製造方法 Withdrawn JPH09277294A (ja)

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JP9140796A JPH09277294A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 自動車用内装部品及びその製造方法

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