JPH0546521Y2 - - Google Patents

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JPH0546521Y2
JPH0546521Y2 JP1987150816U JP15081687U JPH0546521Y2 JP H0546521 Y2 JPH0546521 Y2 JP H0546521Y2 JP 1987150816 U JP1987150816 U JP 1987150816U JP 15081687 U JP15081687 U JP 15081687U JP H0546521 Y2 JPH0546521 Y2 JP H0546521Y2
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、製造や組付けが容易な自動車内装用
オーナメントに関するものである。
従来技術 自動車の内装用オーナメントの一種に、a裏側
に突設された係合突起が自動車の内張部品、例え
ばドアトリム等に設けられた取付穴内に嵌め込ま
れることにより、その内張部品に取り付けられる
本体と、bその本体の表面に貼り合わされる表皮
とから構成されているものがある。実開昭61−
109855号公報に記載されているオーナメントはそ
の一例である。そして、かかるオーナメントの上
記本体は、一般に板金をプレス成形したもので、
表皮は、そのプレス品の表面に接着剤によつて貼
り合わされるようになつている。また、表皮が貼
り合わせたプレス品は、その裏側に突設された係
合突起が内張部品の取付穴内に嵌め入れられ、且
つその先端が折曲げまたはカシメられることによ
つてその内張部品に取り付けられるようになつて
いた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このように板金をプレス成形し
た後表皮を貼り合わせたり、係合突起の先端をカ
シメて内張部品に取り付けたりする作業は面倒で
煩わしく、製造や組付けの面で必ずしも満足でき
るものではなかつた。
問題点を解決するための手段 本考案は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、製造や組付け
が容易な自動車内装用オーナメントを提供するこ
とにある。
そして、かかる目的を達成するため、本考案
は、前記(a)本体と、(b)表皮とから成る自
動車内装用オーナメントにおいて、(c)前記本
体は前記係合突起を一体に有するとともに、周縁
部が前記内張部品に設けられた断面U字状の構内
に嵌め込まれるように裏面へ曲げられた樹脂材料
製で、(d)記表皮は、一対の成形型によつて前
記本体が一体成形される際にその本体と成形型と
の間で挟まれ、その本体の成形と同時に前記周縁
部を含めてその本体の表面に貼り合わされたもの
であり、(e)前記係合突起は、前記取付穴内に
嵌め入れられることにより、その取付穴の周縁部
に係合させられてその取付穴からの抜出しを阻止
する爪部を先端に有するものであることを特徴と
する。
作用および考案の効果 このような自動車内装用オーナメントは、樹脂
材料製の本体を一体の成形型によつて成形すると
同時にその本体の表面に表皮が貼り合わされるた
め、その製造が容易になるとともに生産性が向上
する。特に、上記本体の周縁部は裏側へ曲げら
れ、その周縁部を含めて表皮が貼り合わされると
ともに、内張部品に設けられた構内に嵌め込まれ
るようになつているため、周縁部の端末は構内に
隠れ、美観向上を目的として表皮を本体の裏面側
へ巻き込む等の後処理が必ずしも必要でなく、製
造が一層容易となる。
また、上記本体に一体に設けられている係合突
起は、内張部品の取付穴内に嵌め入れられること
により、その先端の爪部がその取付穴に周縁部に
係合させられてその取付穴からの抜出しが阻止さ
れるように構成されているため、単に係合突起を
取付穴内に嵌め入れるだけで良く、内張部品に対
する組付け作業が容易となる。
ここで、前記本体を成形する手段としては、プ
レス成形(ホツトフロースタンピング,シートス
タンピング等),射出成形,ブロー成形等が好適
に用いられ、その本体を構成する樹脂材料として
は、ABS,ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂
やそれ等の複合強化材料等を採用できる。また、
かかる樹脂材料は、予め加熱して可塑化状態や溶
融状態としたものでも、粉状、粒状等の固形状態
のものでも差支えなく、上記成形手段や樹脂材料
の種類になどに応じて適当な形態のものを用いる
ことができる。
一方、前記表皮は、上記本体の成形時に同時に
成形するようにしても、或いは樹脂材料の成形に
先立つて真空成形等により本体の表面側の成形型
の成形面に予め吸引して成形しておくようにして
も差支えない。かかる表皮としては、従来から用
いられている塩化ビニールシート若しくはフイル
ム,ナイロンシート,ウレタンシート、或いはこ
れ等に織布,不織布.編布等を貼り合わせたも
の、またはこれ等を使用して発砲ウレタン,オレ
フインフオーム等を裏打ちしたもの、織布,不織
布.編布のみからなるもの、更には人工皮革など
種々の材質のものを採用することができる。
また、上記表皮は本体の成形と同時にその本体
の表面に貼り合わされるのであるが、それ等の間
に充分な接合力を得る上で、その表皮の裏面すな
わち本体に貼り合わされる側の面に予め接着剤を
塗布しておくこともできる。しかし、その表皮の
裏面に編布等の裏打ちや凹凸加工が施されていて
本体を構成する樹脂材料がそれ等に食い込むこと
により、或いはその本体を構成する樹脂材料自身
若しくは樹脂材料に含まれる接着剤成分等によつ
て、それ等本体と表皮との間に充分な接合力が得
られる場合には、特に接着剤を塗布する必要はな
い。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10は本考案の一実施例を成
す自動車内装用のオーナメントである。かかるオ
ーナメント10は、ABS,ポリプロピレン等の
樹脂材料から成る平板状の本体12と、その本体
12の表面に貼り合わされた塩化ビニール等の表
皮14とから成り、本体12の裏側には複数の係
合突起16が一体に突設されている。これ等の係
合突起16は、何れもレの字形状を成していると
ともに互い向き合う2個を一対として設けられて
おり、内張部品としてのドアトリム18に形成さ
れた取付穴20内に嵌め入れられることにより、
その先端部が取付穴20の周縁部に係合させられ
て抜出しが阻止されるようになつている。係合突
起16の先端部のうち、取付穴20の周縁部に係
合させられる部分が爪部に相当する。
ここで、かかるオーナメント10において、上
記本体12は一対の成形型によつて一体成形さ
れ、前記表皮14は、その本体12の成形と同時
にその本体12の表面に貼り合わされている。以
下、第2図のプレス装置を用いて上記オーナメン
ト10を製造する場合の一例を説明する。
かかる第2図において、成形上型22はプレス
ラム24に固定され、プレスベツド26上に固定
された成形下型28に対して接近離間させられる
ようになつている。成形上型22には、オーナメ
ント10の裏面に対応する成形面30が成形され
ているとともに、前記一対の係合突起16の間に
対応する位置には、図面の表裏方向へ移動するス
ライド型32が配設されている。また、成形下型
28には、前記表皮14を含むオーナメント10
の表面に対応する成形面34が形成されていると
ともに、その成形面34には、図示しない真空ポ
ンプによつて排気される中空部36に連通させら
れた多数の小穴38が開口させられている。
そして、このようなプレス装置を用いてオーナ
メント10を製造する際には、先ず、第2図にお
いて一点鎖線で示されているように、表皮14を
成形下型28に張り付ける。この時、表皮14は
図示しない支持枠によつて周縁部側へ引つ張ら
れ、成形下型28の上面に密着させられている。
また、本実施例の表皮14の裏面、すなわちオー
ナメント10の完成時において本体12に貼り合
わされる側の面であつて第2図における上向きの
面には、編布が裏打ちされている。
次に、真空ポンプを用いて中空部36内の空気
を排気すると、上記成形下型28とと表皮14と
の間の空間が負圧となり、成形面34に表皮14
が密着させられる。これにより、表皮14は成形
面34と同一形状、換言すればオーナメント10
の表面と同一形状に成形される。なお、この時の
表皮14の形状変化を容易するために、表皮14
の材質等を考慮して成形下型28や表皮14自体
を予め加熱しておくことも可能である。
その後、成形面34上に密着させられた表皮1
4上に、前記本体12を構成する樹脂材料40を
溶融状態若しくは流動状態で充填する。かかる樹
脂材料40は、その粘性の程度によつても異なる
が、できるだけ表皮14上の前面に均一かつ空気
溜まりを生じないように充填することが望まし
い。第2図の実線はこの時の状態を示して図であ
り、続いて、成形上型22を下降させて成形下型
28と重ね合わせることにより、表皮14と成形
上型22との間に樹脂材料40を挟圧してプレス
成形する。この時、表皮14の裏には編布が裏打
ちされているため、樹脂材料40はその一部が編
布に食い込んだ状態で冷却硬化させられ、その樹
脂材料40が硬化して本体12が成形されると同
時に、表皮14は充分な結合力をもつて本体12
の表面に貼りあわされる。
そして、かかる樹脂材料40が硬化した後、ス
ライド型32をスライドさせるとともに成形上型
22を成形下型28から離型して、プレス成形さ
れた本体12およびその本体12の表面に貼り合
わされた表皮14を成形下型28から取り出す。
最後に、表皮14の周縁部の余分な部分を切除す
るか裏側に巻き込んで固定することにより、第1
図に示されているオーナメント10が得られる。
このように、本実施例のオーナメント10は、
成形下型28の成形面34に密着させられた表皮
14上に樹脂材料40を充填した後、その成形下
型28上に成形上型22を重ね合わせて樹脂材料
40をプレス成形することにより、本体12の成
形と同時にその本体12の表面に表皮14が貼り
合わされるようになつているため、従来のように
プレス成形され板金の表面に表皮を貼り合わせて
製造される形式のオーナメントに比較して、その
製造設備や製造工数が少なくて済み、製造が容易
となつて生産性が向上する。
また、本従来では本体12の裏側に突設された
係合突起16がレの字形状を成していて、取付穴
16に抜き出し不能に係合させられるようになつ
ているため、かかるオーナメント10をドアトリ
ム18に組み付ける際には、係合突起16を取付
穴20内に嵌め込むだけでよく、従来のように金
属製の係合突起をカシメる場合に比較して組付け
作業が極めて容易となる。
一方、かかるオーナメント10を取り付けるべ
きドアトリム18は、第1図から明らかなよう
に、そのオーナメント10の周縁部に対応する部
分に断面がU字形状の溝42が成形され、その溝
42内にオーナメント10の周縁部が位置させら
れるようになつている。このため、オーナメント
10の周縁部はその溝42内に隠され、前記表皮
14の周縁部を本体12の裏側へ巻き込んでいな
いオーナメント10においても、その本体12の
端部が露出したりして美観を損なう恐れはない。
したがつて、美観を向上させるための表皮14の
巻込み作業が必ずしも必要でなくなり、この点に
関してもオーナメント10の製造が容易となる。
なお、上記ドアトリム18は樹脂製基材44の表
面に表皮46を貼り合わせたものであるが、かか
るドアトリム18の構造や材質,形状などは適宜
設定される。
次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、
以下の説明において前記第1実施例と共通する部
分には同一の符号を付して説明を省略する。
先ず、第3図のオーナメント50は、前記オー
ナメント10に比較して対を成す係合突起52,
54の形状が異なるもので、一方の係合突起52
は鉤形状を成し、他方の係合突起54は外向きの
レの字形状を成している。この場合には、一方の
係合突起52を一方の取付穴20内に嵌め入れた
後、他方の係合取付54を他方の取付穴20内に
嵌め込むことにより、ドアトリム18に容易に組
み付けることができる。これ等の係合突起52,
54の先端部のうち、取付穴20の周縁部に係合
させられる部分が爪部に相当する。
また、第4図のオーナメント60は立体的な形
状を成すもので、樹脂材料製の本体62と表皮6
4とから構成されており、前記オーナメント10
と同様に一対の成形型を用いて本体62をプレス
成形すると同時に、その本体62の表面に表皮6
4を貼り合わせて製造したものである。なお、こ
のオーナメント60が取付けられるドアトリム6
6は、前記ドアトリム18に比較して、その形状
や取付穴の位置がオーナメント60の形状に合わ
せて変更されている。
以上、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明したが、本考案は他の様態で実施することも
できる。
例えば、前記実施例ではプレス装置を用いて本
体12をプレス成形する場合について説明した
が、射出成形やブロー成形などの他の成形手段を
採用することも可能である。
また、前記実施例のオーナメント10,50,
60はドアトリム18,66に取り付けられるも
のであるが、自動車の他の内張部品に取り付ける
オーナメントにも本考案は同様に適用され得る。
また、本体の裏側に突設される係合突起の形状
や数,突設位置等はオーナメントの形状等を考慮
して適宜設置することができる。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の
知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるオーナメント
がドアトリムに取り付けられた状態を示す断面図
である。第2図は第1図のオーナメントを製造す
るためのプレス装置の一例を示す断面図である。
第3図は本考案の他の実施例を示す断面図であ
る。第4図は本考案の更に別の実施例のオーナメ
ントがドアトリムに取り付けられた状態を示す断
面図である。 10,50,60……オーナメント、12,6
2……本体、14,64……表皮、16,52,
54……係合突起、18,66……ドアトリム
(内張部品)、20……取付穴、22……成形上
型、28……成形下型、40……樹脂材料、42
……溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 裏側に突設された係合突起が自動車の内張部品
    に設けられた取付穴内に嵌め込まれることによつ
    て該内張部品に取り付けられる本体と、該本体の
    表面に貼り合わされる表皮とから成る自動車内装
    用オーナメントにおいて、 前記本体は前記係合突起を一体に有するととも
    に、周縁部が前記内張部品に設けられた断面U字
    状の溝内に嵌め込まれるように裏側へ曲げられた
    樹脂材料製で、 前記表皮は、一対の成形型によつて前記本体が
    一体成形される際に該本体と成形型との間で挟ま
    れ、該本体の成形と同時に前記周縁部を含めて該
    本体の表面に貼り合わされたものであり、 前記係合突起は、前記取付穴内に嵌め入れられ
    ることにより、該取付穴の周縁部に係合させられ
    て該取付穴からの抜出しを阻止する爪部を先端に
    有するものである ことを特徴とする自動車内装用オーナメント。
JP1987150816U 1987-10-01 1987-10-01 Expired - Lifetime JPH0546521Y2 (ja)

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JPS6455149U JPS6455149U (ja) 1989-04-05
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