JP2620914B2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JP2620914B2
JP2620914B2 JP23818893A JP23818893A JP2620914B2 JP 2620914 B2 JP2620914 B2 JP 2620914B2 JP 23818893 A JP23818893 A JP 23818893A JP 23818893 A JP23818893 A JP 23818893A JP 2620914 B2 JP2620914 B2 JP 2620914B2
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次男 深沢
裕樹 小笠原
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば建材、土木、
あるいは輸送等の分野において、回転(開閉)部に使用
せられるヒンジ、とくに略270°回転用ヒンジに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラック荷台の後部扉の開
閉部には、ステンレス鋼製の丁番が用いられて、後部扉
が略270°開閉自在に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
丁番は、その取付け作業に手間がかゝるだけでなく、不
慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいという問
題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個々の重量が
重いため、トラック荷台全体としての重量が増大する
し、また荷台側壁の外面に多数の丁番が現れて見えるた
め、外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえに、鋼
製の丁番は長期の使用により錆が発生するという問題が
あった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、トラック荷台の後部扉の開閉部等のヒンジの
回転機構を簡素化し、従来の鋼製の丁番の取付けが全く
不要で、その取付工数を大幅に削減することができ、ヒ
ンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも取付精度を
確実に出すことができ、またヒンジの軽量化を果たし得
るうえに、トラック荷台の後部扉部分等の美観を向上し
得、さらに結合強度が非常に大きい、略270°回転可
能なヒンジを提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、第1部材に設けられた第1ヒンジ構
成部と、第2部材に設けられた第2ヒンジ構成部と、両
部材を連結する連結部材の一側に設けられかつ第1部材
の第1ヒンジ構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成
部と、同連結部材の他側に設けられかつ第2部材の第2
ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部とよ
りなり、第1部材に対して第2部材が連結部材を介して
略270°開閉自在となされたヒンジであって、第1部
材の第1ヒンジ構成部が、同部材の後端左側縁に右方斜
め前向きにのびかつ断面略135°の角度に相当する円
弧形を有する第1案内部と、同部材の後端左側縁より右
方にのびる右方張出部とによって構成されて、第1ヒン
ジ構成部内に、右方に向かって開口した開口部を有する
第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右方張
出部の先端寄り部分の内側に段状凸部が設けられて、段
状凸部の左側縁部に断面凹弧状案内面が設けられ、連結
部材の第3ヒンジ構成部が、同部材の左側縁部より左方
にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当する円弧
形を有する凸面部を備えた左方張出部と、左方張出部の
先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点
(A) を中心とする断面略円形の頭部を有する第1係合部
とによって構成されて、この第3ヒンジ構成部の内側
に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの開口
部より第1係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を
有する第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられ、
第2部材の第2ヒンジ構成部が、同部材の後端左側縁に
左方斜め前向きにのびかつ断面略135°の角度に相当
する円弧形を有する第2案内部と、同部材の後端左側縁
より左方にのびる左方張出部とによって構成されて、第
2ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した開口部を
有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ
左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられ
て、段状凸部の左側縁部に断面凹弧状案内面が設けら
れ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、同部材の右側縁よ
り右方にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当す
る円弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、右方張
出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に点(B) を中心とする断面略円形の頭部を有する第2係
合部とによって構成されて、この第4ヒンジ構成部の内
側に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの開
口部より第2係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面
を有する第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられ
ており、第1部材に対し連結部材を介して組み合わせら
れた第2部材が回転する前の状態においては、連結部材
の第3ヒンジ構成部が、第1部材の第1ヒンジ構成部の
凹部内に収められて、第3ヒンジ構成部側の第1係合部
先端の断面略円形の頭部が、第1ヒンジ構成部側の断面
凹弧状案内面に嵌め合わせられて段状凸部に係り合わせ
られ、かつ連結部材の第4ヒンジ構成部が、第2部材の
第2ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第4ヒンジ構
成部側の第2係合部先端の断面略円形の頭部が、第2ヒ
ンジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌め合わせられて段
状凸部に係り合わせられ、連結部材に対して第2部材
が、連結部材の第4ヒンジ構成部の第2係合部先端の断
面略円形の頭部の中心点(B) を中心として揺動し、第2
部材が連結部材に対して略135°回転した状態では、
第4ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方
張出部の先端部が収められて、第4ヒンジ構成部の第2
係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相
互に係り合わせられ、略135°回転後の第2部材と一
緒に連結部材が、第1部材に対して連結部材の第3ヒン
ジ構成部の第1係合部先端の断面略円形の頭部の中心点
(A) を中心として揺動し、第2部材が連結部材と共に第
1部材に対してさらに略135°回転した状態では、第
3ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ構成部の右方張
出部の先端部が収められて、第3ヒンジ構成部の第1係
合部と第1ヒンジ構成部の右方張出部の先端部とが相互
に係り合わせられるようになされている、ヒンジを要旨
としている。
【0006】
【作用】上記ヒンジは、例えばトラック荷台の後部扉の
略270°開閉のために用いられるものである。
【0007】ここで、ヒンジは、例えばトラック荷台の
後部支柱側に取り付けられる第1部材に設けられた第1
ヒンジ構成部と、後部扉側に取り付けられる第2部材に
設けられた第2ヒンジ構成部と、両部材を連結する連結
部材の一側に設けられかつ第1部材の第1ヒンジ構成部
に組み合わせられた第3ヒンジ構成部と、同連結部材の
他側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み
合わせられた第4ヒンジ構成部とよりなるものであり、
後部支柱側の第1部材に対して後部扉側の第2部材が連
結部材を介して略270°開閉自在、従って後部支柱に
対して後部扉が略270°開閉自在となされているもの
である。
【0008】トラック荷台の後部扉が閉じている状態、
すなわち支柱側の第1部材に対し連結部材を介して組み
合わせられた後部扉側の第2部材が回転する前の状態に
おいては、連結部材の第3ヒンジ構成部が、第1部材の
第1ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第3ヒンジ構
成部側の第1係合部先端の断面略円形の頭部が、第1ヒ
ンジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌め合わせられて段
状凸部に係り合わせられ、かつ連結部材の第4ヒンジ構
成部が、第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に収めら
れて、第4ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円
形の頭部が、第2ヒンジ構成部側の断面凹弧状案内面に
嵌め合わせられて段状凸部に係り合わせられている。
【0009】そして、第2部材が取り付けられた後部扉
を開く場合、まず第1段階として、後部扉と一体の第2
部材のみが連結部材に対して略135°回転し、ついで
第2段階として、後部扉と一体の第2部材が連結部材と
一緒にさらに支柱側の第1部材に対して略135°回転
し、結果として、後部扉側の第2部材が連結部材を介し
て支柱側の第1部材に対して略270°開かれるもので
ある。
【0010】上記第1段階では、連結部材に対して後部
扉側の第2部材が、連結部材の第4ヒンジ構成部の第2
係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(B) を中心とし
て揺動し、第2部材が連結部材に対して略135°回転
した状態では、第4ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒン
ジ構成部の左方張出部の先端部が収められて、第4ヒン
ジ構成部の第2係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部
の先端部とが相互に係り合わせられる。
【0011】また第2段階では、略135°回転後の後
部扉側の第2部材と一緒に連結部材が、支柱側の第1部
材に対して連結部材の第3ヒンジ構成部の第1係合部先
端の断面略円形の頭部の中心点(A) を中心として揺動
し、第2部材が連結部材と共に第1部材に対してさらに
略135°回転した状態では、第3ヒンジ構成部の凹部
内に、第1ヒンジ構成部の右方張出部の先端部が収めら
れて、第3ヒンジ構成部の第1係合部と第1ヒンジ構成
部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わせられる。
【0012】なお、後部扉側の第2部材の開閉時のヒン
ジ部分の抵抗力等に起因して、例えば第1段階として、
連結部材が後部扉側の第2部材と一緒に支柱側の第1部
材に対して略135°回転し、ついで第2段階として、
略135°回転後の連結部材に対して後部扉側の第2部
材のみがさらに略135°回転して、結果として、支柱
側の第1部材に対して後部扉側の第2部材が連結部材を
介して略270°開かれるようなことがあっても、何ら
差支えない。
【0013】このように、この発明によれば、例えばト
ラック荷台の後部支柱側の第1部材に対する後部扉側の
第2部材のヒンジの回転機構が簡素化されており、第2
部材付き後部扉の略270°の開閉(回転)が可能であ
るとともに、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0014】上記支柱側の第1部材、後部扉側の第2部
材および連結部材は、単に組み合わせるだけで良いの
で、ヒンジの取付工数を大幅に削減することができ、ヒ
ンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも取付精度を
確実に出すことができる。
【0015】また上記支柱側の第1部材、後部扉側の第
2部材および連結部材は、いずれも通常アルミニウム押
出形材製であり、従ってヒンジの軽量化を果たし得ると
ともに、トラック荷台の後部扉部分等の美観を向上し得
る。
【0016】支柱側の第1部材、後部扉側の第2部材お
よび連結部材は、いずれも厚みが薄いため、ヒンジ部の
軽量化を、より一層果たし得るものである。
【0017】扉の開放前の状態および開放後の状態にお
いては、第1ヒンジ構成部と第3ヒンジ構成部、あるい
は第2ヒンジ構成部と第4ヒンジ構成部との連結部の引
っ掛かり部分(係合部分)がいずれも大きいので、結合
強度が非常に大きいものである。
【0018】なお、支柱側の第1部材と後部扉側の第2
部材は、アルミニウム押出形材製に限らず、その他の材
料によりつくられていても良いし、連結部材もその他の
金属、あるいは硬質の合成樹脂によりつくられていても
良い。
【0019】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】この明細書において、前後は図1を基準と
し、前とは図1の上側、後とは同下側をいゝ、左とは同
図の左側、右とは同右側をいうものとする。
【0021】なお、実施例は、この発明によるヒンジ
(5) を、トラック荷台(15)の後部支柱(10)に対して後部
扉(20)を連結部材(21)を介して270°開閉自在に取り
付ける場合に適用したものである。
【0022】まず図4において、トラック荷台(15)の左
右一対の後部扉(20)(20)は、いわゆる観音開きで、同一
構造のものが、この発明によるヒンジ(5) によって、そ
れぞれ270°開閉自在に取り付けられている。
【0023】なお、これら一対の後部扉(20)(20)は、左
右対称で、共に同一構造を有しかつ同一の作用により開
閉するので、以下、一方の左側の後部扉(20)について詳
しく説明する。
【0024】ここで、図1は、後部扉(20)が閉じた状態
を示し、図2は、後部扉(20)を開く場合において、まず
第1段階として、連結部材(21)に対して、後部扉(20)の
みが135°回転した状態を示し、図3は、第2段階と
して、後部扉(20)が連結部材(21)と一緒にさらに後部支
柱(10)に対して135°回転して、後部扉(20)が全体と
して270°開かれた状態を示している。
【0025】まず図1において、ヒンジ(5) は、トラッ
ク荷台(15)の後部支柱(10)に取り付けられかつ第1ヒン
ジ構成部(2) を有するアルミニウム中空押出形材製の第
1部材(1) と、後部扉(20)側に取り付けられかつ第2ヒ
ンジ構成部(12)を有するアルミニウム中空押出形材製の
第2部材(11)と、両部材(1) (11)を連結しかつ第1部材
(1) の第1ヒンジ構成部(2) に組み合わせられる第3ヒ
ンジ構成部(22)および第2部材(11)の第2ヒンジ構成部
に組み合わせられる第4ヒンジ構成部(32)を有するアル
ミニウム押出形材製の連結部材(21)とよりなるものであ
る。
【0026】ここで、トラック荷台(15)の後部支柱(10)
には、中空部(1a)を有する第1部材(1) の前方に突出し
た取付部(1b)と右方に突出した取付部(1c)とがそれぞれ
リベット(41)で止められており、後部支柱(10)に対して
第1部材(1) が後方突出状に取り付けられている。
【0027】こうして後部支柱(10)に取り付けられた第
1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2)は、同部材(1) の後
端左側縁に右方斜め前向きにのびかつ断面略135°の
角度に相当する円弧形を有する第1案内部(3) と、同部
材(1) の後端左側縁より右方にのびる右方張出部(4) と
によって構成されている。第1ヒンジ構成部(2) 内に、
右方に向かって開口した開口部(8) を有する第3ヒンジ
構成部嵌込み用凹部(9) が設けられ、かつ右方張出部
(4) の先端寄り部分の内側に段状凸部(6) が設けられ
て、段状凸部(6) の左側縁部に断面凹弧状案内面(7) が
設けられている。またこの凹弧状案内面(7) より左側の
第1ヒンジ構成部(2) 部分に、第3ヒンジ構成部(22)側
の後述する嵌合凹部(30)内に嵌め合わせられる前方凸部
(25)が設けられている。
【0028】一方、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(2
2)は、同部材(21)の左側縁部より左方にのびかつ前側に
断面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
(24)を備えた左方張出部(23)と、左方張出部(23)の先端
寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(A) を
中心とする断面略円形の頭部(27)を有する第1係合部(2
6)とによって構成されている。この第3ヒンジ構成部(2
2)の内側に、後方に向かって開口した開口部(28)を有し
かつこの開口部(28)より第1係合部(26)の基部に至る横
断面円弧形の案内面(29a) を有する第1ヒンジ構成部一
部嵌込み用凹部(29)が設けられている。また第3ヒンジ
構成部(22)の左方張出部(23)の先端部(23a) と第1係合
部(26)との間に、嵌合凹部(30)が設けられている。
【0029】また後部扉(20)側の第2部材(11)は、横断
面略三角形状の中空部(11a) と扉側板状取付部(11b) と
を有しており、その扉側板状取付部(11b) は後部扉(20)
の後面に当接せしめられて、ボルト(47)およびナット(4
8)により同扉(20)に固定されている。
【0030】そして、第2部材(11)の第2ヒンジ構成部
(12)は、同部材(11)の後端左側縁に左方斜め前向きにの
びかつ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する
第2案内部(13)と、同部材(11)の後端左側縁より左方に
のびる左方張出部(14)とによって構成されている。第2
ヒンジ構成部(12)内に、左方に向かって開口した開口部
(18)を有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部(19)が設け
られ、かつ左方張出部(14)の先端寄り部分の前側に段状
凸部(16)が設けられて、段状凸部(16)の左側縁部に断面
凹弧状案内面(17)が設けられている。また、この凹弧状
案内面(17)より右側の第2ヒンジ構成部(12)部分に、第
4ヒンジ構成部(32)側の後述する嵌合凹部(31)内に嵌め
合わせられる前方凸部(35)が設けられている。
【0031】なお、後部扉(20)の左右両側縁部には(一
方の図示略)、横断面略H形のパッキン(42)がそれぞれ
取り付けられている。このパッキン(42)は、幅狭の内部
シール部(43)と、幅広の外部シール部(44)と、両者を連
結する連結部(45)とで構成されている。
【0032】そして、トラック荷台(15)の後部支柱(10)
に対し後部扉(20)が閉じている図1の状態では、該パッ
キン(42)の内部シール部(43)の先端部が、後部支柱(10)
の内面に突き当てられ、これに対し、外部シール部(44)
の先端部の内面が後部支柱(10)の後面に当接せしめられ
て、後部扉(20)のヒンジ側取付部分の密封性が保持され
ている。なお、この横断面略H形パッキン(42)は後部扉
(20)のヒンジ(5) 側の側縁部を覆うように嵌め被せられ
て、その連結部(45)が押え板(46)と所要数のリベット(4
1)とで後部扉(20)の同側縁部に固定されている。
【0033】一方、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(3
2)は、同部材(21)の右側縁より右方にのびかつ前側に断
面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部(3
4)を備えた右方張出部(33)と、右方張出部(33)の先端寄
り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(B) を中
心とする断面略円形の頭部(37)を有する第2係合部(36)
とによって構成されている。この第4ヒンジ構成部(32)
の内側に、後方に向かって開口した開口部(38)を有しか
つこの開口部(38)より第2係合部(36)の基部に至る横断
面円弧形の案内面(39a) を有する第2ヒンジ構成部一部
嵌込み用凹部(39)が設けられている。また第4ヒンジ構
成部(32)の右方張出部(33)の先端部(33a) と第2係合部
(36)との間に、嵌合凹部(31)が設けられている。
【0034】上記において、トラック荷台(15)の後部支
柱(10)側の第1部材(1) に、後部扉(20)側の第2部材(1
1)を連結部材(21)を介して取り付けるには、例えばまず
後部支柱(10)側の第1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2)
の凹部(9) 内に、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)
を、その一端よりスライドさせながら挿入する。つぎ
に、後部扉(20)側の第2部材(11)側の第2ヒンジ構成部
(12)の凹部(19)内に、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部
(32)を、その一端よりスライドさせながら挿入すれば良
い。また、これらの挿入作業は、同時に行なうこともで
きる。
【0035】上記のような後部扉(20)の取付け作業は、
後部支柱(10)側の第1部材(1) と後部扉(20)側の第2部
材(11)とに、連結部材(21)単に嵌め合わせるだけであ
り、かつこれらの部材(1) (11)(21)は、いずれもアルミ
ニウム押出形材製であるため、素人でも作業可能であ
り、後部扉(20)の取付工数を大幅に削減することがで
き、後部扉(20)の取付け作業に手間がかゝらず、また取
付精度を確実に出すことができる。
【0036】図1に示す状態は、トラック荷台(15)の後
部支柱(10)側の第1部材(1) に対し連結部材(21)と第2
部材(11)を介して取り付けられた後部扉(20)が閉じてい
る状態、すなわち後部扉(20)側の第2部材(11)が回転す
る前の状態である。
【0037】このとき、連結部材(21)の第3ヒンジ構成
部(22)が、第1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2) の凹部
(9) 内に収められて、第3ヒンジ構成部(22)側の第1係
合部(26)先端の断面略円形の頭部(27)が、第1ヒンジ構
成部(2) 側の断面凹弧状案内面(7) に嵌め合わせられて
段状凸部(6) に係り合わせられるとともに、第1ヒンジ
構成部(2) 側の前方凸部(25)が第3ヒンジ構成部(22)側
の嵌合凹部(30)内に嵌め合わせられている。
【0038】一方、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(3
2)が、後部扉(20)側の第2部材(11)の第2ヒンジ構成部
(12)の凹部(19)内に収められて、第4ヒンジ構成部(32)
側の第2係合部(36)先端の断面略円形の頭部(37)が、第
2ヒンジ構成部(12)側の断面凹弧状案内面(17)に嵌め合
わせられて段状凸部(16)に係り合わせられるとともに、
第2ヒンジ構成部(12)側の嵌合凹部(31)内に第4ヒンジ
構成部(32)側の前方凸部(35)が嵌め合わせられている。
【0039】つぎに、図2に示すように、連結部材(21)
に対して後部扉(20)側の第2部材(11)が、連結部材(21)
の第4ヒンジ構成部(32)の第2係合部(36)先端の断面略
円形の頭部(37)の中心点(B) を中心として揺動する。
【0040】第2部材(11)が連結部材(21)に対して略1
35°回転した状態では、第4ヒンジ構成部(32)の凹部
(39)内に、第2ヒンジ構成部(12)の左方張出部(14)の先
端部(14a) が収められて、第4ヒンジ構成部(32)の第2
係合部(36)と第2ヒンジ構成部(12)の左方張出部(14)の
先端部(14a) とが相互に係り合わせられる。
【0041】さらに、図3に示すように、略135°回
転後の後部扉(20)側の第2部材(11)と一緒に連結部材(2
1)が、第1部材(1) に対して連結部材(21)の第3ヒンジ
構成部(22)の第1係合部(26)先端の断面略円形の頭部(2
7)の中心点(A) を中心として揺動する。
【0042】後部扉(20)側の第2部材(11)が連結部材(2
1)と共に後部支柱(10)側の第1部材(1) に対してさらに
略135°回転した状態では、第3ヒンジ構成部(22)の
凹部(29)内に、第1ヒンジ構成部(2) の右方張出部(4)
の先端部(4a)が収められて、第3ヒンジ構成部(22)の第
1係合部(26)と第1ヒンジ構成部(2) の右方張出部(4)
の先端部(4a)とが相互に係り合わせられる。
【0043】上記によれば、トラック荷台(15)の後部支
柱(10)側の第1部材(1) に対する後部扉(20)側の第2部
材(11)のヒンジ(5) の回転機構が簡素化されており、後
部扉(20)側の第2部材(11)が270°の開閉(回転)可
能であるとともに、従来の丁番の取付けが全く不要であ
る。
【0044】またこの実施例では、後部支柱(10)側の第
1部材(1) 、後部扉(20)側の第2部材(11)、および連結
部材(21)がいずれもアルミニウム押出形材製であり、従
ってヒンジ(5) の軽量化を果たし得るとともに、トラッ
ク荷台(15)に後部扉(20)を取り付けるヒンジ(5) 部分の
美観が向上する。
【0045】さらに、後部支柱(10)側の第1部材(1) 、
後部扉(20)側の第2部材(11)、および連結部材(21)が、
いずれも厚みが薄いため、ヒンジ(5) 部分の軽量化を、
より一層果たし得る。
【0046】また、後部扉(20)側の第2部材(11)の開放
前の状態および開放後の状態においては、第1ヒンジ構
成部(2) と第3ヒンジ構成部(22)、あるいは第2ヒンジ
構成部(12)と第4ヒンジ構成部(32)との引っ掛かり部分
(係合部分)が、いずれも大きいので、結合強度が非常
に大きいものである。
【0047】なお、図示は省略したが、ヒンジ(5) に
は、これを構成する部材の上下抜止め機構(ストッパ機
構)を設けるのが好ましい。このような上下両抜止め機
構としては、例えば連結部材(21)側の第3ヒンジ構成部
(22)の上下両端部に所要長さの切欠きが設けられ、後部
支柱(10)側の第1部材(1) 側の第1ヒンジ構成部(2) の
凹部(9) の上下両端部の内側に、第3ヒンジ構成部(22)
の上下両切欠き部に丁度嵌まり込む大きさを有しかつ第
3ヒンジ構成部(22)と掛り合うストッパが嵌め止めら
れ、他方、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)の上下
両端部に所要長さの切欠きが設けられ、後部扉(20)側の
第2部材(11)の第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)の上下
両端部の内側に、第4ヒンジ構成部(32)の上下両切欠き
部に丁度嵌まり込む大きさを有しかつ第4ヒンジ構成部
(32)と掛り合うストッパが嵌め止められるものである。
【0048】なおヒンジ(5) は、後部支柱(10)と後部扉
(20)に全長にわたって設けられるのが好ましいが、短い
ものを所定間隔おきに数個設ける場合もあり、この点は
限定されない。
【0049】また上記ヒンジ(5) は、第1段階として、
後部扉(20)側の第2部材(11)のみが連結部材(21)に対し
て135°回転し、ついで第2段階として、第2部材(1
1)が連結部材(21)と一緒にさらに後部支柱(10)側の第1
部材(1) に対して135°回転して、第2部材(11)が連
結部材(21)を介して第1部材(1) に対して270°開か
れるようになされているが、この角度は、限定されるも
のではなく、例えば第1段階として、後部扉(20)側の第
2部材(11)のみが連結部材(21)に対して135°より小
さくあるいは135°より大きく、略135°回転し、
ついで第2段階として、第2部材(11)が連結部材(21)と
一緒にさらに第1部材(1) に対して135°より小さく
あるいは135°より大きく、略135°回転し、結果
として、後部支柱(10)側の第1部材(1) に対して後部扉
(20)側の第2部材(11)が連結部材(21)を介して略270
°開かれるようになされていても良い。
【0050】また上記実施例は、この発明によるヒンジ
(5) を、トラック荷台(15)における後部扉(20)の開閉機
構について適用した場合を示すものであるが、この発明
は、その他、例えば建材、土木、あるいは輸送等の分野
において、扉等の部材の略270°回転(開閉)機構全
般について、同様に適用されるものである。
【0051】
【発明の効果】この発明は、上述のように、第1部材に
設けられた第1ヒンジ構成部と、第2部材に設けられた
第2ヒンジ構成部と、両部材を連結する連結部材の一側
に設けられかつ第1部材の第1ヒンジ構成部に組み合わ
せられた第3ヒンジ構成部と、同連結部材の他側に設け
られかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせられ
た第4ヒンジ構成部とよりなり、第1部材に対して第2
部材が連結部材を介して略270°開閉自在となされた
ヒンジであって、第1部材の第1ヒンジ構成部が、同部
材の後端左側縁に右方斜め前向きにのびかつ断面略13
5°の角度に相当する円弧形を有する第1案内部と、同
部材の後端左側縁より右方にのびる右方張出部とによっ
て構成されて、第1ヒンジ構成部内に、右方に向かって
開口した開口部を有する第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部
が設けられ、かつ右方張出部の先端寄り部分の内側に段
状凸部が設けられて、段状凸部の左側縁部に断面凹弧状
案内面が設けられ、連結部材の第3ヒンジ構成部が、同
部材の左側縁部より左方にのびかつ前側に断面略135
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた左方
張出部と、左方張出部の先端寄り部分から後方突出状に
設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭
部を有する第1係合部とによって構成されて、この第3
ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部
を有しかつこの開口部より第1係合部の基部に至る横断
面円弧形の案内面を有する第1ヒンジ構成部一部嵌込み
用凹部が設けられ、第2部材の第2ヒンジ構成部が、同
部材の後端左側縁に左方斜め前向きにのびかつ断面略1
35°の角度に相当する円弧形を有する第2案内部と、
同部材の後端左側縁より左方にのびる左方張出部とによ
って構成されて、第2ヒンジ構成部内に、左方に向かっ
て開口した開口部を有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹
部が設けられ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に
段状凸部が設けられて、段状凸部の左側縁部に断面凹弧
状案内面が設けられ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、
同部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略135
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた右方
張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出状に
設けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭
部を有する第2係合部とによって構成されて、この第4
ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部
を有しかつこの開口部より第2係合部の基部に至る横断
面円弧形の案内面を有する第2ヒンジ構成部一部嵌込み
用凹部が設けられており、第1部材に対し連結部材を介
して組み合わせられた第2部材が回転する前の状態にお
いては、連結部材の第3ヒンジ構成部が、第1部材の第
1ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第3ヒンジ構成
部側の第1係合部先端の断面略円形の頭部が、第1ヒン
ジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌め合わせられて段状
凸部に係り合わせられ、かつ連結部材の第4ヒンジ構成
部が、第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に収められ
て、第4ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円形
の頭部が、第2ヒンジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌
め合わせられて段状凸部に係り合わせられ、連結部材に
対して第2部材が、連結部材の第4ヒンジ構成部の第2
係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(B) を中心とし
て揺動し、第2部材が連結部材に対して略135°回転
した状態では、第4ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒン
ジ構成部の左方張出部の先端部が収められて、第4ヒン
ジ構成部の第2係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部
の先端部とが相互に係り合わせられ、略135°回転後
の第2部材と一緒に連結部材が、第1部材に対して連結
部材の第3ヒンジ構成部の第1係合部先端の断面略円形
の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、第2部材が連
結部材と共に第1部材に対してさらに略135°回転し
た状態では、第3ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ
構成部の右方張出部の先端部が収められて、第3ヒンジ
構成部の第1係合部と第1ヒンジ構成部の右方張出部の
先端部とが相互に係り合わせられるようになされてい
る。従って、この発明によれば、例えばトラック荷台の
支柱側の第1部材に対する後部扉側の第2部材のヒンジ
の回転機構が簡素化されており、後部扉側の第2部材の
略270°の開閉(回転)が可能であるとともに、従来
の丁番の取付けが全く不要である。
【0052】また支柱側の第1部材、第2部材および連
結部材は、単に組み合わせるだけで良いので、ヒンジの
取付工数を大幅に削減することができ、ヒンジの取付け
作業に手間がかゝらず、しかも素人でも取付作業が可能
であり、かつ取付精度を確実に出すことができる。
【0053】また支柱側の第1部材、後部扉側の第2部
材および連結部材は、通常アルミニウム押出形材製であ
り、従ってヒンジの軽量化を果たし得るとともに、トラ
ック荷台の後部扉取付けヒンジ部分等には、従来ような
多数の丁番が現れて見えないため、外観が非常にきれい
であり、美観を向上し得る。
【0054】さらに、支柱側の第1部材、後部扉側の第
2部材および連結部材は、いずれも厚みが薄いため、ヒ
ンジ部の軽量化を、より一層果たし得るものである。
【0055】また、扉の開放前の状態および開放後の状
態においては、第1ヒンジ構成部と第3ヒンジ構成部、
あるいは第2ヒンジ構成部と第4ヒンジ構成部との連結
部の引っ掛かり部分(係合部分)がいずれも大きいの
で、結合強度が非常に大きいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジにより後部扉が開閉自在に取り
付けられたトラック荷台の要部拡大水平断面図で、後部
扉が閉じた状態を示している。
【図2】同要部拡大水平断面図で、後部扉が135°開
いた状態を示している。
【図3】同要部拡大水平断面図で、後部扉がさらに13
5°開いた状態を示している。
【図4】本発明のヒンジにより270°開閉する後部扉
付き荷台を備えたトラックの概略斜視図である。
【符号の説明】
A 中心点 B 中心点 1 第1部材 2 第1ヒンジ構成部 3 第1案内部 4 右方張出部 4a 先端部 5 ヒンジ 6 段状凸部 7 断面凹弧状案内面 8 開口部 9 第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部 10 後部支柱 11 第2部材 12 第2ヒンジ構成部 13 第2案内部 14 左方張出部 14a 先端部 15 トラック荷台 16 段状凸部 17 断面凹弧状案内面 18 開口部 19 第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部 20 後部扉 21 連結部材 22 第3ヒンジ構成部 23 左方張出部 24 凸面部 26 第1係合部 27 断面略円形の頭部 28 開口部 29a 案内面 29 第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 32 第4ヒンジ構成部 33 右方張出部 34 凸面部 36 第2係合部 37 断面略円形の頭部 38 開口部 39 第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 39a 横断面円弧形の案内面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材(1) に設けられた第1ヒンジ構
    成部(2) と、第2部材(11)に設けられた第2ヒンジ構成
    部(12)と、両部材(1) (11)を連結する連結部材(21)の一
    側に設けられかつ第1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2)
    に組み合わせられた第3ヒンジ構成部(22)と、同連結部
    材(21)の他側に設けられかつ第2部材(11)の第2ヒンジ
    構成部(12)に組み合わせられた第4ヒンジ構成部(32)と
    よりなり、第1部材(1) に対して第2部材(11)が連結部
    材(21)を介して略270°開閉自在となされたヒンジで
    あって、第1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2) が、同部
    材(1) の後端左側縁に右方斜め前向きにのびかつ断面略
    135°の角度に相当する円弧形を有する第1案内部
    (3) と、同部材(1) の後端左側縁より右方にのびる右方
    張出部(4) とによって構成されて、第1ヒンジ構成部
    (2) 内に、右方に向かって開口した開口部(8) を有する
    第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部(9) が設けられ、かつ右
    方張出部(4) の先端寄り部分の内側に段状凸部(6) が設
    けられて、段状凸部(6) の左側縁部に断面凹弧状案内面
    (7) が設けられ、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)
    が、同部材(21)の左側縁部より左方にのびかつ前側に断
    面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部(2
    4)を備えた左方張出部(23)と、左方張出部(23)の先端寄
    り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(A) を中
    心とする断面略円形の頭部(27)を有する第1係合部(26)
    とによって構成されて、この第3ヒンジ構成部(22)の内
    側に、後方に向かって開口した開口部(28)を有しかつこ
    の開口部(28)より第1係合部(26)の基部に至る横断面円
    弧形の案内面(29a)を有する第1ヒンジ構成部一部嵌込
    み用凹部(29)が設けられ、第2部材(11)の第2ヒンジ構
    成部(12)が、同部材(11)の後端左側縁に左方斜め前向き
    にのびかつ断面略135°の角度に相当する円弧形を有
    する第2案内部(13)と、同部材(11)の後端左側縁より左
    方にのびる左方張出部(14)とによって構成されて、第2
    ヒンジ構成部(12)内に、左方に向かって開口した開口部
    (18)を有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部(19)が設け
    られ、かつ左方張出部(14)の先端寄り部分の前側に段状
    凸部(16)が設けられて、段状凸部(16)の左側縁部に断面
    凹弧状案内面(17)が設けられ、連結部材(21)の第4ヒン
    ジ構成部(32)が、同部材(21)の右側縁より右方にのびか
    つ前側に断面略135°の角度に相当する円弧形を有す
    る凸面部(34)を備えた右方張出部(33)と、右方張出部(3
    3)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に
    点(B) を中心とする断面略円形の頭部(37)を有する第2
    係合部(36)とによって構成されて、この第4ヒンジ構成
    部(32)の内側に、後方に向かって開口した開口部(38)を
    有しかつこの開口部(38)より第2係合部(36)の基部に至
    る横断面円弧形の案内面(39a) を有する第2ヒンジ構成
    部一部嵌込み用凹部(39)が設けられており、第1部材
    (1) に対し連結部材(21)を介して組み合わせられた第2
    部材(11)が回転する前の状態においては、連結部材(21)
    の第3ヒンジ構成部(22)が、第1部材(1) の第1ヒンジ
    構成部(2) の凹部(9) 内に収められて、第3ヒンジ構成
    部(22)側の第1係合部(26)先端の断面略円形の頭部(27)
    が、第1ヒンジ構成部(2) 側の断面凹弧状案内面(7) に
    嵌め合わせられて段状凸部(6) に係り合わせられ、かつ
    連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)が、第2部材(11)
    の第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に収められて、第
    4ヒンジ構成部(32)側の第2係合部(36)先端の断面略円
    形の頭部(37)が、第2ヒンジ構成部(12)側の断面凹弧状
    案内面(17)に嵌め合わせられて段状凸部(16)に係り合わ
    せられ、連結部材(21)に対して第2部材(11)が、連結部
    材(21)の第4ヒンジ構成部(32)の第2係合部(36)先端の
    断面略円形の頭部(37)の中心点(B) を中心として揺動
    し、第2部材(11)が連結部材(21)に対して略135°回
    転した状態では、第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内
    に、第2ヒンジ構成部(12)の左方張出部(14)の先端部(1
    4a) が収められて、第4ヒンジ構成部(32)の第2係合部
    (36)と第2ヒンジ構成部(12)の左方張出部(14)の先端部
    (14a) とが相互に係り合わせられ、略135°回転後の
    第2部材(11)と一緒に連結部材(21)が、第1部材(1) に
    対して連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)の第1係合
    部(26)先端の断面略円形の頭部(27)の中心点(A) を中心
    として揺動し、第2部材(11)が連結部材(21)と共に第1
    部材(1) に対してさらに略135°回転した状態では、
    第3ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第1ヒンジ構成
    部(2) の右方張出部(4) の先端部(4a)が収められて、第
    3ヒンジ構成部(22)の第1係合部(26)と第1ヒンジ構成
    部(2) の右方張出部(4) の先端部(4a)とが相互に係り合
    わせられるようになされている、ヒンジ。
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