JP2608015B2 - 抜止め用ストッパを有するヒンジ - Google Patents

抜止め用ストッパを有するヒンジ

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JP2608015B2
JP2608015B2 JP7045393A JP7045393A JP2608015B2 JP 2608015 B2 JP2608015 B2 JP 2608015B2 JP 7045393 A JP7045393 A JP 7045393A JP 7045393 A JP7045393 A JP 7045393A JP 2608015 B2 JP2608015 B2 JP 2608015B2
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裕樹 小笠原
次男 深沢
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば建材、土木、
あるいは輸送等の分野において、回転(開閉)部に使用
せられるヒンジ、とくに抜止め用ストッパを有する略2
70°回転用のヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラック荷台の後部扉の開
閉部には、ステンレス鋼製の丁番が用いられて、後部扉
が略270°開閉自在に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
丁番は、その取付け作業に手間がかゝるだけでなく、不
慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいという問
題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個々の重量が
重いため、トラック荷台全体としての重量が増大する
し、また荷台側壁の外面に多数の丁番が現れて見えるた
め、外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえに、鋼
製の丁番は長期の使用により錆が発生するという問題が
あった。
【0004】そこで、この発明者らは、アルミニウム押
出形材製の部材に、ヒンジ構成部を一体に設けることに
より、ヒンジの回転機構を簡素化し、従来の鋼製丁番を
不要のものとして、軽量化を果たし得るヒンジを、近年
多数の提案している。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、トラック荷台の後部扉の開閉部等に用いられ
る略270°の回転可能なかつ回転機構の簡素化された
ヒンジについて、これに抜止め用ストッパを簡単に装着
して、ストッパの組付け工数および加工工数の削減を図
るとともに、ヒンジによる開閉作用を円滑に行ない得る
ようにし、かつストッパによる摩耗や摩擦音の発生を防
止し得る、抜止め用ストッパを有するヒンジを提供しよ
うとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、押出形材製の第1部材に設けられた
第1ヒンジ構成部と、押出形材製の第2部材に設けられ
た第2ヒンジ構成部と、両部材を連結する押出形材製の
連結部材の一側に設けられかつ第1部材の第1ヒンジ構
成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成部と、同連結部
材の他側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に
組み合わせられた第4ヒンジ構成部とよりなり、第1部
材に対して第2部材が連結部材を介して略270°開閉
自在となされたヒンジであって、第1部材の第1ヒンジ
構成部が、同部材の後端外側縁より後方にのびかつ内側
に断面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面
部を備えた後方張出部と、後方張出部の先端寄り部分か
ら前方突出状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする
断面略円形の頭部を有する第1係合部とによって構成さ
れて、この第1ヒンジ構成部の内側に、外方に向かって
開口した開口部を有する第3ヒンジ構成部一部嵌込み用
凹部が設けられ、連結部材の第3ヒンジ構成部が、同部
材の前端外側縁に前方斜め内向きにのびかつ断面略13
5°の角度に相当する円弧形を有する第1案内部と、同
部材の前端外側縁より前方にのびる前方張出部とによっ
て構成されて、第3ヒンジ構成部内に、前方に向かって
開口した開口部を有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部
が設けられ、かつ前方張出部の先端寄り部分の内側に段
状凸部が設けられて、段状凸部の内側に、上記第1係合
部の断面略円形の頭部の一部が嵌まり合う凹弧状案内面
が形成されており、第2部材の第2ヒンジ構成部が、同
部材の外側縁より外方にのびかつ前側に断面略135°
の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた外方張
出部と、外方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設
けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部
を有する第2係合部とによって構成されて、この第2ヒ
ンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部を
有する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられ、
連結部材の第4ヒンジ構成部が、同部材の後端内側縁に
前方斜め内向きにのびかつ断面略135°の角度に相当
する円弧形を有する第2案内部と、同部材の後端内側縁
より内方にのびる内方張出部とによって構成されて、第
4ヒンジ構成部内に、内方に向かって開口した開口部を
有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ
内方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられ
て、段状凸部の内側に、上記第2係合部の断面略円形の
頭部の一部が嵌まり合う凹弧状案内面が形成されてお
り、第1部材に対し連結部材を介して組み合わせられた
第2部材が回転する前の状態においては、第1部材の第
1ヒンジ構成部が、連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部
内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係合部先端
の断面略円形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の段状凸部
に係り合わせられ、かつ第2部材の第2ヒンジ構成部
が、連結部材の第4ヒンジ構成部の凹部内に収められ
て、第2ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円形
の頭部が、第4ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせ
られ、連結部材に対して第2部材が、これの第2ヒンジ
構成部の係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(B) を
中心として揺動し、第2部材が連結部材に対して略13
5°回転した状態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、
第4ヒンジ構成部の内方張出部の先端部が収められて、
第2ヒンジ構成部の第2係合部と第4ヒンジ構成部の内
方張出部の先端部とが相互に係り合わせられ、略135
°回転後の第2部材と一緒に連結部材が、第1部材に対
してこれの第1ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円形
の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、第2部材が連
結部材と共に第1部材に対してさらに略135°回転し
た状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内に、第3ヒンジ
構成部の前方張出部の先端部が収められて、第1ヒンジ
構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部の前方張出部の
先端部とが相互に係り合わせられるようになされてお
り、第1部材の長手方向の所要部分において第1ヒンジ
構成部に、ストッパ嵌込み用第1切欠き部が設けられ、
これに対応して第2部材の長手方向の所要部分において
第2ヒンジ構成部に、ストッパ嵌込み用第2切欠き部が
設けられ、かつ第1および第2切欠き部に対応して連結
部材の長手方向の所要部分において第3ヒンジ構成部と
第4ヒンジ構成部とに、第1および第2切欠き部に連な
るストッパ嵌込み用第3切欠き部が設けられ、連続する
3つの切欠き部に共通の抜止め用ストッパが嵌め入れら
れて、該ストッパが連結部材側に固定されている、抜止
め用ストッパを有するヒンジを要旨としている。
【0007】
【作用】上記抜止め用ストッパを有するヒンジは、例え
ばトラック荷台の後部扉の略270°開閉のために用い
られるものである。
【0008】ここで、ヒンジは、例えばトラック荷台の
後部支柱を構成する押出形材製の第1部材に設けられた
第1ヒンジ構成部と、後部扉を構成する押出形材製の第
2部材に設けられた第2ヒンジ構成部と、両部材を連結
する押出形材製の連結部材の一側に設けられかつ第1部
材の第1ヒンジ構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構
成部と、同連結部材の他側に設けられかつ第2部材の第
2ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部と
よりなるものであり、第1部材(後部支柱)に対して第
2部材(後部扉)が連結部材を介して略270°開閉自
在となされている。
【0009】そして抜止め用ストッパは、例えば合成樹
脂や硬質金属などの滑り性を有する素材によりつくられ
ているのが好ましく、該ストッパは、第1部材(後部支
柱)の第1ヒンジ構成部、第2部材(後部扉)の第2ヒ
ンジ構成部、および連結部材の第3ヒンジ構成部と第4
ヒンジ構成部に連続して設けられた3つの切欠き部に共
通に嵌め入れられて、連結部材側に固定されている。
【0010】トラック荷台の第2部材(後部扉)が閉じ
ている状態、すなわち第1部材(後部支柱)に対し連結
部材を介して組み合わせられた第2部材(後部扉)が回
転する前の状態においては、第1部材(後部支柱)の第
1ヒンジ構成部が、連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部
内に収められるとともに、第2部材(後部扉)の第2ヒ
ンジ構成部が、連結部材の第4ヒンジ構成部の凹部内に
収められている。
【0011】そして、第2部材(後部扉)を開く場合、
まず第1段階として、第2部材(後部扉)のみが連結部
材に対して略135°回転し、ついで第2段階として、
第2部材(後部扉)が連結部材と一緒にさらに第1部材
(後部支柱)に対して略135°回転し、結果として、
第2部材(後部扉)が連結部材を介して第1部材(後部
支柱)に対して略270°開かれるものである。
【0012】上記第1段階では、連結部材に対して第2
部材(後部扉)が、これの第2ヒンジ構成部の係合部先
端の断面略円形の頭部の中心点(B) を中心として揺動
し、第2部材が連結部材に対して略135°回転した状
態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第4ヒンジ構成
部の内方張出部の先端部が収められて、第2ヒンジ構成
部の第2係合部と第4ヒンジ構成部の内方張出部の先端
部とが相互に係り合わせられる。
【0013】また第2段階では、略135°回転後の第
2部材(後部扉)と一緒に連結部材が、第1部材(後部
支柱)に対してこれの第1ヒンジ構成部の係合部先端の
断面略円形の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、第
2部材が連結部材と共に第1部材に対してさらに略13
5°回転した状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内に、
第3ヒンジ構成部の前方張出部の先端部が収められて、
第1ヒンジ構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部の前
方張出部の先端部とが相互に係り合わせられるものであ
る。
【0014】なお、第2部材(後部扉)の開閉時のヒン
ジ部分の抵抗力等に起因して、例えば第1段階として、
連結部材が第2部材(後部扉)と一緒に第1部材(後部
支柱)に対して略135°回転し、ついで第2段階とし
て、略135°回転後の連結部材に対して第2部材(後
部扉)のみがさらに略135°回転して、結果として、
第1部材(後部支柱)に対して第2部材(後部扉)が連
結部材を介して略270°開かれるようなことがあって
も、何ら差支えない。
【0015】このように、上記ヒンジによれば、例えば
トラック荷台の第1部材(後部支柱)に対する第2部材
(後部扉)のヒンジの回転機構が簡素化されており、第
2部材(後部扉)の略270°の開閉(回転)が可能で
あるとともに、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0016】また上記第1部材(後部支柱)、第2部材
(後部扉)および連結部材は、単に組み合わせるだけで
良いので、ヒンジの取付工数を大幅に削減することがで
き、ヒンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも素人
でも取付作業が可能であり、かつ取付精度を確実に出す
ことができる。また、第1部材(後部支柱)、第2部材
(後部扉)および連結部材は、通常アルミニウム押出形
材製であり、従ってヒンジの軽量化を果たし得るととも
に、トラック荷台の後部扉部分等には、従来ような多数
の丁番が現れて見えないため、外観が非常にきれいであ
り、美観を向上し得る。
【0017】また、扉の開放前の状態および開放後の状
態において、いずれもヒンジ構成部と連結部材との引っ
掛かり部分(係合部分)が大きいので、結合強度が非常
に大きいものである。
【0018】そして、上記抜止め用ストッパは、これを
連結部材側に簡単に装着することができるため、ストッ
パの組付け工数および加工工数の削減を図ることができ
るし、抜止め用ストッパは、例えば合成樹脂や硬質金属
などの滑り性を有する素材によりつくられているため、
ヒンジによる開閉作用が円滑に行われ、ストッパによる
ヒンジ構成部の摩耗を防止することができるとともに、
第1部材(後部支柱)および第2部材(後部扉)とスト
ッパとの間の摩擦音の発生を防止し得るものである。
【0019】なお、第1部材(後部支柱)と第2部材
(後部扉)は、アルミニウム押出形材製に限らず、その
他の材料によりつくられていても良いし、連結部材もそ
の他の金属、あるいは硬質の合成樹脂によりつくられて
いても良い。
【0020】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0021】なお実施例は、この発明による抜止め用ス
トッパを有するヒンジを、トラック荷台の後部支柱を構
成するアルミニウム押出形材製の第1部材に対して、後
部扉を構成するアルミニウム押出形材製第2部材を、2
70°開閉自在に取り付ける場合に適用したものであ
る。
【0022】この明細書において、前後は図1を基準と
し、前とは図1の左側、後とは同右側をいうものとす
る。また内外は、トラック荷台を基準とし、内とはトラ
ック荷台の内側、外とは同外側をいゝ、従って図1にお
いて、内とは、同図上側、外とは同下側をいうものとす
る。
【0023】まず図7において、トラック荷台(10)の後
部扉(11)(11)は、いわゆる観音開きで、左右一対の同一
構造のものが、この発明によるヒンジ(5) によって、そ
れぞれ270°開閉自在に取り付けられている。
【0024】なお、これら一対の後部扉(第2部材)(1
1)(11)は、左右対称で、共に同一構造を有しかつ同一の
作用により開閉するので、以下、その後部扉(11)の一方
について詳しく説明する。
【0025】ここで、図1と図2は、後部扉(第2部
材)(11)が閉じた状態を示し、図3は、後部扉(11)を開
く場合において、まず第1段階として、連結部材(21)に
対して、後部扉(11)のみが135°回転した状態を示
し、図4は、第2段階として、後部扉(11)が連結部材(2
1)と一緒にさらに後部支柱(第1部材)(1) に対して1
35°回転して、後部扉(11)が後部支柱(1) に対して全
体として270°開かれた状態を示している。また、図
5と図6は、ヒンジ(5) の抜止め用ストッパ(44)の取付
部分を示し、後部扉(11)は後部支柱(1) に対して270
°開かれた状態である。
【0026】図1と図2において、トラック荷台(10)の
後部支柱(1) は、この実施例では、アルミニウム押出形
材製の支柱主体(1a)と、これのコーナー部の外面に取り
付けられたアルミニウム押出形材製の支柱側ヒンジ構成
部材(1b)とよりなるものである。しかしながら、支柱主
体(1a)と支柱側ヒンジ構成部材(1b)とは、一体につくら
れる場合もあるので、以下に、この実施例では、両者を
含んで後部支柱(第1部材)(1) と表現するものとす
る。また後部扉(11)についても、後部扉(11)は、この実
施例では、扉主体(11a) と、これの吊り元側縁部に取り
付けられたアルミニウム押出形材製の枠部材(11b) とよ
りなるものである。しかしながら、扉主体(11a) と枠部
材(11b) とは、例えばアルミニウム中空押出形材により
一体につくられる場合もあるので、以下に、この実施例
では、両者を含んで後部扉(第2部材)(11)と表現する
ものとする。
【0027】上記ヒンジ(5) は、後部支柱(第1部材)
(1) に設けられた第1ヒンジ構成部(2) と、アルミニウ
ム押出形材製の後部扉を構成する第2部材(11)に設けら
れた第2ヒンジ構成部(12)と、両部材(1) (11)を連結す
るアルミニウム押出形材製の連結部材(21)の一側に設け
られかつ後部支柱(第1部材)(1) の第1ヒンジ構成部
(2) に組み合わせられた第3ヒンジ構成部(22)と、同連
結部材(21)の他側に設けられかつ後部扉(第2部材)(1
1)の第2ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構
成部(32)とよりなるものである。
【0028】そして、後部支柱(第1部材)(1) 側の第
1ヒンジ構成部(2) は、後部支柱(1) の後端外側縁より
後方にのびかつ内側に断面略135°の角度に相当する
円弧形を有する凸面部(4) を備えた後方張出部(3) と、
後方張出部(3) の先端寄り部分から前方突出状に設けら
れかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭部(7)
を有する第1係合部(6) とによって構成されて、この第
1ヒンジ構成部(2) の内側に、外方に向かって開口した
開口部(8) を有しかつこの開口部(8) の前縁より第1係
合部(6) の基部に至る横断面円弧形の案内面(9a)を有す
る第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(9) が設けられる
とともに、第1係合部(6) の基部より後側の後方張出部
(3) の先端部(3a)と、第1係合部(6) との間に嵌合凹部
(30)が設けられている。
【0029】一方、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(2
2)は、連結部材(21)の前端外側縁に前方斜め内向きにの
びかつ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する
第1案内部(23)と、同部材(21)の前端外側縁より前方に
のびる前方張出部(24)とによって構成されて、第3ヒン
ジ構成部(22)内に、前方に向かって開口した開口部(28)
を有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部(29)が設けら
れ、かつ前方張出部(24)の基部寄り部分に内方凸部(25)
が設けられるとともに、前方張出部(24)の先端寄り部分
の内側に段状凸部(26)が設けられて、内方凸部(25)と段
状凸部(26)との間に、上記第1係合部(6) の断面略円形
の頭部(7) の一部が嵌まり合う凹弧状案内面(27)が設け
られている。
【0030】また、第2部材(11)の第2ヒンジ構成部(1
2)は、第2部材(11)の外側縁より外方にのびかつ前側に
断面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
(14)を備えた外方張出部(13)と、外方張出部(13)の先端
寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(B) を
中心とする断面略円形の頭部(17)を有する第2係合部(1
6)とによって構成されて、この第2ヒンジ構成部(12)の
内側に、後方に向かって開口した開口部(18)を有しかつ
この開口部(18)の内縁より第2係合部(16)の基部に至る
横断面円弧形の案内面(19a) を有する第4ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部(19)が設けられるとともに、第2係合
部(26)の基部より外側の外方張出部(13)の先端部(13a)
と、第2係合部(16)との間に嵌合凹部(40)が設けられて
いる。
【0031】連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)は、
連結部材(21)の後端内側縁に前方斜め内向きにのびかつ
断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第2案
内部(33)と、同部材(21)の後端内側縁より内方にのびる
内方張出部(34)とによって構成されて、第4ヒンジ構成
部(32)内に、内方に向かって開口した開口部(38)を有す
る第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けられ、かつ
内方張出部(34)の基部寄り部分に前方凸部(35)が設けら
れるとともに、内方張出部(34)の先端寄り部分の前側に
段状凸部(36)が設けられて、前方凸部(35)と段状凸部(3
6)との間に、上記第2係合部(16)の断面略円形の頭部(1
7)の一部が嵌まり合う凹弧状案内面(37)が設けられてい
る。
【0032】そして、図5と図6に示すように、後部支
柱(第1部材)(1) の長手方向の所要部分において第1
ヒンジ構成部(2) に、ストッパ嵌込み用第1切欠き部(4
1)が設けられ、これに対応して後部扉(第2部材)(11)
の長手方向の所要部分において第2ヒンジ構成部(12)
に、ストッパ嵌込み用第2切欠き部(42)が設けられ、か
つ第1および第2切欠き部(41)(42)に対応して連結部材
(21)の長手方向の所要部分において第3ヒンジ構成部(2
2)と第4ヒンジ構成部(32)とに、第1および第2切欠き
部(41)(42)に連なるストッパ嵌込み用第3切欠き部(43)
が設けられている。
【0033】抜止め用ストッパ(44)は、例えばジュラコ
ン(ポリアセタール樹脂)製であって、連続する3つの
切欠き部(41)(42)(43)に丁度嵌まり合う大きさと形状を
有し、これらの切欠き部(41)(42)(43)に抜止め用ストッ
パ(44)が共通に嵌め入れられて、該ストッパ(44)が上下
一対のねじ(45)(45)によって連結部材(21)の中央部に固
定されている。
【0034】上記において、後部扉(第2部材)(11)
を、トラック荷台(10)の後部支柱(第1部材)(1) に連
結部材(21)を介して取り付けるには、例えばまず後部支
柱(1)の第1ヒンジ構成部(2) に、連結部材(21)の第3
ヒンジ構成部(22)をこれの凹部(29)内に第1ヒンジ構成
部(2) が挿入されるように、連結部材(21)側をスライド
させながら嵌め被せる。そしてつぎに、この連結部材(2
1)の第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に、後部扉(第
2部材)(11)側の第2ヒンジ構成部(12)を、その一端よ
りスライドさせながら挿入すれば良い。
【0035】組み合わせ後、抜止め用ストッパ(44)は、
上記後部支柱(第1部材)(1) の第1ヒンジ構成部(2)
、後部扉(第2部材)(11)の第2ヒンジ構成部(12)、
および連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)と第4ヒン
ジ構成部(32)に設けられた連続する3つの切欠き部(41)
(42)(43)に嵌め込んで、ねじ(45)(45)により連結部材(2
1)側に取り付ければ良い。
【0036】上記のような後部扉(第2部材)(11)の取
付けは、後部扉(第2部材)(11)を後部支柱(第1部
材)(1) に、連結部材(21)を介して単に嵌め合わせるだ
けであり、かつこれらの部材(1) (11)(21)は、いずれも
アルミニウム押出形材製であるため、素人でも作業可能
であり、後部扉(第2部材)(11)の取付工数を大幅に削
減することができ、後部扉(第2部材)(11)の取付け作
業に手間がかゝらず、また取付精度を確実に出すことが
できる。また、抜止め用ストッパ(44)も、これを連結部
材(21)に簡単に装着することができるため、ストッパ(4
4)の組付け工数および加工工数の削減を図ることができ
る。
【0037】図1と図2に示す状態は、トラック荷台(1
0)の後部支柱(第1部材)(1) に対し連結部材(21)を介
して組み合わせられた後部扉(第2部材)(11)が閉じて
いる状態、すなわち後部扉(第2部材)(11)が回転する
前の状態である。このとき後部支柱(第1部材)(1) の
第1ヒンジ構成部(2) が、連結部材(21)の第3ヒンジ構
成部(22)の凹部(29)内に収められて、第1ヒンジ構成部
(2) 側の第1係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7)
が、第3ヒンジ構成部(22)側の段状凸部(26)に係り合わ
せられるとともに、第1ヒンジ構成部(2) 側の嵌合凹部
(30)内に第3ヒンジ構成部(22)側の内方凸部(25)が嵌め
合わせられ、かつ第2部材(11)の第2ヒンジ構成部(12)
が、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内
に収められて、第2ヒンジ構成部(12)側の第2係合部(1
6)先端の断面略円形の頭部(17)が、第4ヒンジ構成部(3
2)側の段状凸部(36)に係り合わせられるとともに、第2
ヒンジ構成部(12)側の嵌合凹部(40)内に第4ヒンジ構成
部(32)側の内方凸部(35)が嵌め合わせられている。
【0038】つぎに、図3に示すように、連結部材(21)
に対して後部扉(第2部材)(11)が、後部扉(第2部
材)(11)側の第2ヒンジ構成部(12)の係合部(16)先端の
断面略円形の頭部(17)の中心点(B) を中心として揺動
し、第2部材(11)が連結部材(21)に対して略135°回
転した状態では、第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内
に、第4ヒンジ構成部(32)の内方張出部(34)の先端部(3
4a) が収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部
(16)と第4ヒンジ構成部(32)の内方張出部(34)の先端部
(34a) とが相互に係り合わせられる。
【0039】さらに、図4に示すように、135°回転
後の後部扉(第2部材)(11)と一緒に連結部材(21)が、
後部支柱(第1部材)(1) に対してこれの第1ヒンジ構
成部(2) の係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7) の中
心点(A) を中心として揺動し、第2部材(11)が連結部材
(21)と共に第1部材(1) に対してさらに略135°回転
した状態では、第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9) 内に、
第3ヒンジ構成部(22)の前方張出部(24)の先端部(24a)
が収められて、第1ヒンジ構成部(2) の第1係合部(6)
と第3ヒンジ構成部(22)の前方張出部(24)の先端部(24
a) とが相互に係り合わせられる。
【0040】上記によれば、トラック荷台(10)の後部支
柱(第1部材)(1) に対する後部扉(第2部材)(11)の
ヒンジ(5) の回転機構が簡素化されており、後部扉(第
2部材)(11)が270°の開閉(回転)可能であるとと
もに、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0041】またこの実施例では、後部支柱(第1部
材)(1) 、後部扉(第2部材)(11)、および連結部材(2
1)がいずれもアルミニウム押出形材製であり、従ってヒ
ンジ(5) の軽量化を果たし得るとともに、トラック荷台
(10)の後部扉(第2部材)(11)部分の美観が向上する。
【0042】また、後部扉(第2部材)(11)の開放前の
状態および開放後の状態においては、第1ヒンジ構成部
(2) と第3ヒンジ構成部(22)、あるいは第2ヒンジ構成
部(12)と第4ヒンジ構成部(32)との引っ掛かり部分(係
合部分)が、いずれも大きいので、結合強度が非常に大
きいものである。
【0043】さらに、上記抜止め用ストッパ(44)は、こ
れを連結部材(21)側に簡単に装着することができるた
め、ストッパ(44)の組付け工数および加工工数の削減を
図ることができるし、抜止め用ストッパ(44)は、ジュラ
コン(ポリアセタール樹脂)よりなる滑り性を有する素
材によりつくられているため、ヒンジ(5) による後部扉
(第2部材)(11)の開閉が円滑に行われ、ストッパ(44)
によるヒンジ構成部(2)(12)(22)(32)の摩耗を防止する
ことができるとともに、ストッパ(44)と、後部支柱(第
1部材)(1) あるいは後部扉(第2部材)(11)との間
で、摩擦音が発生するのを防止することができる。
【0044】なお、ヒンジ(5) は、後部支柱(1) と後部
扉(11)に全長にわたって設けられるのが好ましいが、複
数のヒンジ(5) を所定間隔おきに設ける場合もあり、こ
の点は限定されない。
【0045】また、上記ヒンジ(5) は、第1段階とし
て、後部扉(第2部材)(11)のみが連結部材(21)に対し
て135°回転し、ついで第2段階として、後部扉(第
2部材)(11)が連結部材(21)と一緒にさらに後部支柱
(第1部材)(1) に対して135°回転して、後部扉
(第2部材)(11)が連結部材(21)を介して後部支柱(第
1部材)(1) に対して270°開かれるようになされて
いるが、この角度は、限定されるものではなく、例えば
第1段階として、後部扉(第2部材)(11)のみが連結部
材(21)に対して135°より小さくあるいは135°よ
り大きく、略135°回転し、ついで第2段階として、
後部扉(第2部材)(11)が連結部材(21)と一緒にさらに
後部支柱(第1部材)(1) に対して135°より小さく
あるいは135°より大きく、略135°回転し、結果
として、後部支柱(第1部材)(1) に対して後部扉(第
2部材)(11)が連結部材(21)を介して略270°開かれ
るようになされていても良い。
【0046】なお、上記実施例は、この発明によるヒン
ジ(5) を、トラック荷台(10)の後部支柱(第1部材)
(1) における後部扉(第2部材)(11)の開閉機構につい
て適用した場合を示すものであるが、この発明は、その
他、例えば建材、土木、あるいは輸送等の分野におい
て、扉等の部材の略270°回転(開閉)機構全般につ
いて、同様に適用されるものである。
【0047】
【発明の効果】この発明による抜止め用ストッパを有す
るヒンジは、上述のように、押出形材製の第1部材に設
けられた第1ヒンジ構成部と、押出形材製の第2部材に
設けられた第2ヒンジ構成部と、両部材を連結する押出
形材製の連結部材の一側に設けられかつ第1部材の第1
ヒンジ構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成部と、
同連結部材の他側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ
構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部とよりな
り、第1部材に対して第2部材が連結部材を介して略2
70°開閉自在となされたヒンジであって、第1部材の
第1ヒンジ構成部が、同部材の後端外側縁より後方にの
びかつ内側に断面略135°の角度に相当する円弧形を
有する凸面部を備えた後方張出部と、後方張出部の先端
寄り部分から前方突出状に設けられかつ先端に点(A) を
中心とする断面略円形の頭部を有する第1係合部とによ
って構成されて、この第1ヒンジ構成部の内側に、外方
に向かって開口した開口部を有する第3ヒンジ構成部一
部嵌込み用凹部が設けられ、連結部材の第3ヒンジ構成
部が、同部材の前端外側縁に前方斜め内向きにのびかつ
断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第1案
内部と、同部材の前端外側縁より前方にのびる前方張出
部とによって構成されて、第3ヒンジ構成部内に、前方
に向かって開口した開口部を有する第1ヒンジ構成部嵌
込み用凹部が設けられ、かつ前方張出部の先端寄り部分
の内側に段状凸部が設けられて、段状凸部の内側に、上
記第1係合部の断面略円形の頭部の一部が嵌まり合う凹
弧状案内面が形成されており、第2部材の第2ヒンジ構
成部が、同部材の外側縁より外方にのびかつ前側に断面
略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備
えた外方張出部と、外方張出部の先端寄り部分から後方
突出状に設けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略
円形の頭部を有する第2係合部とによって構成されて、
この第2ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口し
た開口部を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が
設けられ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、同部材の後
端内側縁に前方斜め内向きにのびかつ断面略135°の
角度に相当する円弧形を有する第2案内部と、同部材の
後端内側縁より内方にのびる内方張出部とによって構成
されて、第4ヒンジ構成部内に、内方に向かって開口し
た開口部を有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、かつ内方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部
が設けられて、段状凸部の内側に、上記第2係合部の断
面略円形の頭部の一部が嵌まり合う凹弧状案内面が形成
されており、第1部材に対し連結部材を介して組み合わ
せられた第2部材が回転する前の状態においては、第1
部材の第1ヒンジ構成部が、連結部材の第3ヒンジ構成
部の凹部内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係
合部先端の断面略円形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の
段状凸部に係り合わせられ、かつ第2部材の第2ヒンジ
構成部が、連結部材の第4ヒンジ構成部の凹部内に収め
られて、第2ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略
円形の頭部が、第4ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合
わせられ、連結部材に対して第2部材が、これの第2ヒ
ンジ構成部の係合部先端の断面略円形の頭部の中心点
(B) を中心として揺動し、第2部材が連結部材に対して
略135°回転した状態では、第2ヒンジ構成部の凹部
内に、第4ヒンジ構成部の内方張出部の先端部が収めら
れて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第4ヒンジ構成
部の内方張出部の先端部とが相互に係り合わせられ、略
135°回転後の第2部材と一緒に連結部材が、第1部
材に対してこれの第1ヒンジ構成部の係合部先端の断面
略円形の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、第2部
材が連結部材と共に第1部材に対してさらに略135°
回転した状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内に、第3
ヒンジ構成部の前方張出部の先端部が収められて、第1
ヒンジ構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部の前方張
出部の先端部とが相互に係り合わせられるようになされ
ており、第1部材の長手方向の所要部分において第1ヒ
ンジ構成部に、ストッパ嵌込み用第1切欠き部が設けら
れ、これに対応して第2部材の長手方向の所要部分にお
いて第2ヒンジ構成部に、ストッパ嵌込み用第2切欠き
部が設けられ、かつ第1および第2切欠き部に対応して
連結部材の長手方向の所要部分において第3ヒンジ構成
部と第4ヒンジ構成部とに、第1および第2切欠き部に
連なるストッパ嵌込み用第3切欠き部が設けられ、連続
する3つの切欠き部に共通の抜止め用ストッパが嵌め入
れられて、該ストッパが連結部材側に固定されているも
のである。
【0048】この発明によれば、例えばトラック荷台の
第1部材(後部支柱)に対する第2部材(後部扉)のヒ
ンジの回転機構が簡素化されており、第2部材(後部
扉)の略270°の開閉(回転)が可能であるととも
に、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0049】また上記第1部材(後部支柱)、第2部材
(後部扉)および連結部材は、単に組み合わせるだけで
良いので、ヒンジの取付工数を大幅に削減することがで
き、ヒンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも素人
でも取付作業が可能であり、かつ取付精度を確実に出す
ことができる。また、第1部材(後部支柱)、第2部材
(後部扉)および連結部材は、通常アルミニウム押出形
材製であり、従ってヒンジの軽量化を果たし得るととも
に、トラック荷台の後部扉部分等には、従来ような多数
の丁番が現れて見えないため、外観が非常にきれいであ
り、美観を向上し得る。
【0050】また、扉の開放前の状態および開放後の状
態において、いずれもヒンジ構成部と連結部材との引っ
掛かり部分(係合部分)が大きいので、結合強度が非常
に大きいものである。
【0051】さらに、上記抜止め用ストッパは、これを
連結部材側に簡単に装着することができるため、ストッ
パの組付け工数および加工工数の削減を図ることができ
るし、抜止め用ストッパは、例えば合成樹脂や硬質金属
などの滑り性を有する素材によりつくられているため、
ヒンジによる開閉作用が円滑に行われ、ストッパによる
ヒンジ構成部の摩耗を防止することができるとともに、
第1部材(後部支柱)および第2部材(後部扉)とスト
ッパとの間の摩擦音の発生を防止し得るという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジにより後部扉が開閉自在に取り
付けられたトラック荷台の要部拡大水平断面図で、後部
扉が閉じた状態を示している。
【図2】同要部拡大斜視図である。
【図3】同要部拡大水平断面図で、後部扉が135°開
いた状態を示している。
【図4】同要部拡大水平断面図で、後部扉がさらに13
5°開いた状態を示している。
【図5】図1のヒンジの抜止め用ストッパの取付部分を
示すトラック荷台の要部拡大分解斜視図である。
【図6】同要部拡大水平断面図である。
【図7】本発明のヒンジにより270°開閉する後部扉
付き荷台を備えたトラックの概略斜視図である。
【符号の説明】
A 中心点 B 中心点 1 後部支柱(第1部材) 2 第1ヒンジ構成部 3 後方張出部 3a 先端部 4 凸面部 5 ヒンジ 6 第1係合部 7 断面略円形頭部 8 開口部 9 第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 10 トラック荷台 11 後部扉(第2部材) 12 第2ヒンジ構成部 13 外方張出部 13a 先端部 14 凸面部 16 第2係合部 17 断面略円形頭部 18 開口部 19 第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 21 連結部材 22 第3ヒンジ構成部 23 第1案内部 24 前方張出部 26 段状突部 27 凹弧状案内面 28 開口部 29 第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部 32 第4ヒンジ構成部 33 第2案内部 34 内方張出部 36 段状突部 37 凹弧状案内面 38 開口部 39 第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部 41 ストッパ嵌込み用第1切欠き部 42 ストッパ嵌込み用第2切欠き部 43 ストッパ嵌込み用第3切欠き部 44 抜止め用ストッパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出形材製の第1部材(1) に設けられた
    第1ヒンジ構成部(2) と、押出形材製の第2部材(11)に
    設けられた第2ヒンジ構成部(12)と、両部材(1) (11)を
    連結する押出形材製の連結部材(21)の一側に設けられか
    つ第1部材(1) の第1ヒンジ構成部(2) に組み合わせら
    れた第3ヒンジ構成部(22)と、同連結部材(21)の他側に
    設けられかつ第2部材(11)の第2ヒンジ構成部(12)に組
    み合わせられた第4ヒンジ構成部(32)とよりなり、第1
    部材(1) に対して第2部材(11)が連結部材(21)を介して
    略270°開閉自在となされたヒンジであって、第1部
    材(1) の第1ヒンジ構成部(2) が、同部材(1) の後端外
    側縁より後方にのびかつ内側に断面略135°の角度に
    相当する円弧形を有する凸面部(4) を備えた後方張出部
    (3) と、後方張出部(3) の先端寄り部分から前方突出状
    に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形の
    頭部(7) を有する第1係合部(6) とによって構成され
    て、この第1ヒンジ構成部(2) の内側に、外方に向かっ
    て開口した開口部(8) を有する第3ヒンジ構成部一部嵌
    込み用凹部(9) が設けられ、連結部材(21)の第3ヒンジ
    構成部(22)が、同部材(21)の前端外側縁に前方斜め内向
    きにのびかつ断面略135°の角度に相当する円弧形を
    有する第1案内部(23)と、同部材(21)の前端外側縁より
    前方にのびる前方張出部(24)とによって構成されて、第
    3ヒンジ構成部(22)内に、前方に向かって開口した開口
    部(28)を有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部(29)が設
    けられ、かつ前方張出部(24)の先端寄り部分の内側に段
    状凸部(26)が設けられて、段状凸部(26)の内側に、上記
    第1係合部(6) の断面略円形の頭部(7) の一部が嵌まり
    合う凹弧状案内面(27)が形成されており、第2部材(11)
    の第2ヒンジ構成部(12)が、同部材(11)の外側縁より外
    方にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当する円
    弧形を有する凸面部(14)を備えた外方張出部(13)と、外
    方張出部(13)の先端寄り部分から後方突出状に設けられ
    かつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部(17)を
    有する第2係合部(16)とによって構成されて、この第2
    ヒンジ構成部(12)の内側に、後方に向かって開口した開
    口部(18)を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(1
    9)が設けられ、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)
    が、同部材(21)の後端内側縁に前方斜め内向きにのびか
    つ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第2
    案内部(33)と、同部材(21)の後端内側縁より内方にのび
    る内方張出部(34)とによって構成されて、第4ヒンジ構
    成部(32)内に、内方に向かって開口した開口部(38)を有
    する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けられ、か
    つ内方張出部(34)の先端寄り部分の前側に段状凸部(36)
    が設けられて、段状凸部(36)の内側に、上記第2係合部
    (16)の断面略円形の頭部(17)の一部が嵌まり合う凹弧状
    案内面(37)が形成されており、第1部材(1) に対し連結
    部材(21)を介して組み合わせられた第2部材(11)が回転
    する前の状態においては、第1部材(1) の第1ヒンジ構
    成部(2) が、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)の凹
    部(29)内に収められて、第1ヒンジ構成部(2)側の第1
    係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7) が、第3ヒンジ
    構成部(22)側の段状凸部(26)に係り合わせられ、かつ第
    2部材(11)の第2ヒンジ構成部(12)が、連結部材(21)の
    第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に収められて、第2
    ヒンジ構成部(12)側の第2係合部(16)先端の断面略円形
    の頭部(17)が、第4ヒンジ構成部(32)側の段状凸部(36)
    に係り合わせられ、連結部材(21)に対して第2部材(11)
    が、これの第2ヒンジ構成部(12)の係合部(16)先端の断
    面略円形の頭部(17)の中心点(B) を中心として揺動し、
    第2部材(11)が連結部材(21)に対して略135°回転し
    た状態では、第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、第
    4ヒンジ構成部(32)の内方張出部(34)の先端部(34a) が
    収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部(16)と
    第4ヒンジ構成部(32)の内方張出部(34)の先端部(34a)
    とが相互に係り合わせられ、略135°回転後の第2部
    材(11)と一緒に連結部材(21)が、第1部材(1) に対して
    これの第1ヒンジ構成部(2) の係合部(6) 先端の断面略
    円形の頭部(7) の中心点(A) を中心として揺動し、第2
    部材(11)が連結部材(21)と共に第1部材(1) に対してさ
    らに略135°回転した状態では、第1ヒンジ構成部
    (2) の凹部(9) 内に、第3ヒンジ構成部(22)の前方張出
    部(24)の先端部(24a) が収められて、第1ヒンジ構成部
    (2) の第1係合部(6) と第3ヒンジ構成部(22)の前方張
    出部(24)の先端部(24a) とが相互に係り合わせられるよ
    うになされており、第1部材(1) の長手方向の所要部分
    において第1ヒンジ構成部(2) に、ストッパ嵌込み用第
    1切欠き部(41)が設けられ、これに対応して第2部材(1
    1)の長手方向の所要部分において第2ヒンジ構成部(12)
    に、ストッパ嵌込み用第2切欠き部(42)が設けられ、か
    つ第1および第2切欠き部(41)(42)に対応して連結部材
    (21)の長手方向の所要部分において第3ヒンジ構成部(2
    2)と第4ヒンジ構成部(32)とに、第1および第2切欠き
    部(41)(42)に連なるストッパ嵌込み用第3切欠き部(43)
    が設けられ、連続する3つの切欠き部(41)(42)(43)に共
    通の抜止め用ストッパ(44)が嵌め入れられて、該ストッ
    パ(44)が連結部材(21)側に固定されている、抜止め用ス
    トッパを有するヒンジ。
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