JP2602767B2 - ウイング車 - Google Patents

ウイング車

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JP2602767B2
JP2602767B2 JP7453793A JP7453793A JP2602767B2 JP 2602767 B2 JP2602767 B2 JP 2602767B2 JP 7453793 A JP7453793 A JP 7453793A JP 7453793 A JP7453793 A JP 7453793A JP 2602767 B2 JP2602767 B2 JP 2602767B2
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次男 深沢
裕樹 小笠原
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウイング車、とくに
箱形荷台の左右側壁パネルが荷台屋根部に対し、略10
0°開閉自在に取り付けられているウイング車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、箱形荷台の左右側壁パネルが、荷
台屋根部に対して90〜110°開閉自在に取り付けら
れているタイプのウイング車では、側壁パネルの取付け
のために鋼製もしくはステンレス鋼製の蝶番(ヒンジ)
が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウイング車では、鋼製の蝶番の取付け作業が
非常に面倒で、取付け工数が多く、かつ不慣れな作業者
では、蝶番の回転芯をそろえるため、製作精度を出すの
が難しいという問題があった。また蝶番は鋼製で、個々
の重量が重いため、ウイング車全体としての重量が増大
するし、また荷台側壁の外面に多数の蝶番が現れて見え
るため、外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえ
に、鋼製の蝶番は長期の使用により錆が発生するという
問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、ウイング車の荷台屋根部に側壁パネルを取り
付けるヒンジ部の機構を簡素化し、従来の鋼製蝶番の取
付けが全く不要で、側壁パネルの取付工数を大幅に削減
することができ、取付け作業に手間がかゝらず、しかも
製作精度を確実に出すことができて、側壁パネルの略1
00°の開閉をスムーズに行なうことができ、さらに軽
量化を果たし得るうえに、側壁パネルの結合強度が大き
く、かつ側壁パネルの取付け部分の美観を向上し得る、
ウイング車を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、箱形荷台の荷台屋根部の左右側枠部
材に第1ヒンジ構成部がそれぞれ設けられ、側壁パネル
の上枠部材の上縁部に、上方に突出した第2ヒンジ構成
部が設けられ、荷台屋根部の左右側枠部材の第1ヒンジ
構成部と、側壁パネルの上枠部材の第2ヒンジ構成部と
がそれぞれ嵌め合わせられて、荷台屋根部の左右側枠部
材に側壁パネルが揺動自在に取り付けられているウイン
グ車であって、荷台屋根部一側の側枠部材の第1ヒンジ
構成部が、該側枠部材の下端外側縁部より下方にのびる
第1張出部と、第1張出部の内側に対向状に設けられか
つ断面円弧形を有する案内部とによって構成され、この
第1ヒンジ構成部に、下方に向かって開口した開口部を
有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ
第1張出部の先端部に断面鉤形の第1係合部が設けられ
て、第1係合部の内側に断面凹弧状の案内面が設けら
れ、同側の側壁パネルの上枠部材の第2ヒンジ構成部
が、上枠部材の上端部より上方にのびかつ内側面が断面
円弧形の凸面部となされた第2張出部と、第2張出部の
先端寄り部分から外方に突出しかつ先端に断面略円弧形
の端面を有する第2係合部とによって構成され、この第
2ヒンジ構成部に、外方に向かって開口した開口部を有
する第1係合部嵌込み用凹部が設けられており、各側壁
パネルの開放前の状態においては、側壁パネルの上枠部
材の第2ヒンジ構成部が、荷台屋根部の各側枠部材の第
1ヒンジ構成部の凹部内に嵌め込まれて、第2ヒンジ構
成部の第2係合部先端の断面略円弧形の端面が、第1ヒ
ンジ構成部の第1係合部に係り合わせられ、各側壁パネ
ルの上枠部材が、荷台屋根部の同側の側枠部材に対して
その第2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円弧形の端
面の中心点(A) を中心として揺動した側壁パネルの開放
後の状態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒン
ジ構成部の第1張出部先端の第1係合部が嵌め込まれ
て、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係合部とが相
互に係り合わせられるようになされている、ウイング車
を要旨としている。
【0006】
【作用】上記ウイング車によれば、箱形荷台の荷台屋根
部の左右側枠部材が、例えばアルミニウム押出形材製で
あり、これに側壁パネル取付用の第1ヒンジ構成部がそ
れぞれ設けられている。一方、左右側壁パネルの上枠部
材が、例えばアルミニウム押出形材製であり、これに第
2ヒンジ構成部が上方突出状に設けられている。
【0007】そして、箱形荷台の荷台屋根部に左右側壁
パネルを取り付けるには、単に荷台屋根部の左右側枠部
材の第1ヒンジ構成部と、左右側壁パネルの上枠部材の
第2ヒンジ構成部とを嵌め合わせるだけで良いので、側
壁パネルの取付け作業に手間がかゝらず、側壁パネルの
取付工数を大幅に削減することができる。
【0008】しかも第1および第2ヒンジ構成部を互い
に嵌め合わせるだけで、両者の回転芯をそろえることが
でき、製作精度を確実に出すことができて、側壁パネル
の略100°の開閉をスムーズに行なうことができる。
【0009】このように、この発明では、ウイング車の
箱形荷台の側壁パネル取付用ヒンジ部の回転機構が簡素
化されており、従来の鋼製蝶番の取付けが全く不要であ
る。
【0010】左右側壁パネルの開放前の状態において
は、各側壁パネルの上枠部材の第2ヒンジ構成部が、荷
台屋根部の側枠部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に嵌め
込まれて、第2ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略
円弧形の端面が、第1ヒンジ構成部の第1係合部に係り
合わせられている。
【0011】そして、各側壁パネルの上枠部材が、荷台
屋根部の側枠部材に対してその第2ヒンジ構成部の係合
部先端の断面略円弧形の端面の中心点(A) を中心として
揺動し、側壁パネルが荷台屋根部に対して略100°回
転して、側壁パネルが開かれる。各側壁パネルの開放後
の状態においては、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第1
ヒンジ構成部の第1張出部先端の第1係合部が嵌め込ま
れて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係合部とが
相互に係り合わせられる。
【0012】このように、側壁パネルの開放前あるいは
開放後の状態においては、いずれも荷台屋根部の同側の
側枠部材の第1ヒンジ構成部と、側壁パネルの上枠部材
の第2ヒンジ構成部との引っ掛かり部分(係合部分)が
大きいので、側壁パネルの結合強度が充分に大きいもの
である。
【0013】また、この発明によれば、従来の鋼製蝶番
を使用しないので、軽量化を果たし得るとともに、側壁
パネルの取付け部分の美観を向上し得るものである。
【0014】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0015】この明細書において、「内」とはウイング
車の内方向を、「外」とは同外方向を指すものとする。
【0016】まず図3において、この発明によるウイン
グ車(10)は、箱形荷台(1) の荷台屋根部(2) の左右側枠
部材(4)(4)に、一対の側壁パネル(3)(3)が、それぞれ略
100°すなわち90〜110°開閉自在に取り付けら
れているが、この発明では、図1に詳しく示すように、
荷台屋根部(2) の左右側枠部材(4)(4)と、左右側壁パネ
ル(3)(3)の上枠部材(8)(8)とが、いずれもアルミニウム
押出形材製であり、かつこれらの連結部分にヒンジ構成
部(12)(22)がそれぞれ設けられて互いに嵌め合わせられ
ることにより、両側壁パネル(3)(3)の取付け用ヒンジ部
(5) の回転機構が簡素化されたものである。
【0017】なお、荷台屋根部(2) の左右側枠部材(4)
(4)、および左右側壁パネル(3)(3)は互いに対称につく
られていて、ほゞ同じ構成を有しているので、以下に一
方の左側壁パネル(3) の取付けについてのみ、その構成
を説明する。
【0018】すなわち、図1において、荷台屋根部(2)
の側枠部材(4) は、横断面略方形のアルミニウム中空押
出形材であって、側枠部材(4) に第1ヒンジ構成部(12)
が下方突出状に設けられるとともに、側枠部材(4) に
は、中空部(6) が設けられている。
【0019】荷台屋根部(2) の各側枠部材(4) の第1ヒ
ンジ構成部(12)は、側枠部材(4) の外側縁部より下方に
のびる第1張出部(13)と、第1張出部(13)の内側に設け
られた断面円弧形の案内部(14)とによって構成されてい
る。
【0020】この第1ヒンジ構成部(12)に、下方に向か
って開口した開口部(18)を有する第2ヒンジ構成部嵌込
み用凹部(19)が設けられ、かつ第1張出部(13)の基部寄
りに断面略三角形状の内方凸部(15)が設けられるととも
に、第1張出部(13)の先端部に断面鉤形の第1係合部(1
6)が設けられて、第1係合部(16)の内側に断面凹弧状の
案内面(17)が設けられている。
【0021】なお、各側枠部材(4) の第1ヒンジ構成部
(12)の第1張出部(13)の上端寄り部分の外面には、上方
に開口した凹溝(9a)を有する樋用水切り部(9) が外方突
出状にかつ側枠部材(4) の長手方向に設けられている。
【0022】これに対し、各側壁パネル(3) の上枠部材
(8) は、横断面略コ形のアルミニウム押出形材製であっ
て、各上枠部材(8) の頂壁(8a)上面に第2ヒンジ構成部
(22)が上方突出状に設けられている。
【0023】第2ヒンジ構成部(22)は、上枠部材(8) の
頂壁(8a)上面より上方にのびかつ内側面が断面円弧形の
凸面部(24)となされた第2張出部(23)と、第2張出部(2
3)の先端寄り部分から外方斜め下向きにのびかつ先端に
断面略円弧形の端面(27)を有する第2係合部(26)とによ
って構成されている。なお、この実施例では、第2係合
部(26)の先端部に横断面略円形の径大の頭部(26a) が設
けられており、この頭部(26a) は、側壁パネル(3) が揺
動するさいの軸部となされるものである。
【0024】この第2ヒンジ構成部(22)には、外方に向
かって開口した開口部(28)を有しかつこの開口部(28)の
下縁より第2係合部(26)の基部に至る横断面円弧形の案
内面(29a) を有する第1係合部嵌込み用凹部(29)が設け
られている。
【0025】上記において、ウイング車(10)の荷台屋根
部(2) に側壁パネル(3) を取り付けるには、荷台屋根部
(2) の側枠部材(4) の第1ヒンジ構成部(12)の凹部(19)
内に、側壁パネル(3) の上枠部材(8) の第2ヒンジ構成
部(22)を、第1ヒンジ構成部(12)の一端より挿入してス
ライドさせ、両ヒンジ構成部(12)(22)を嵌め合わせれば
良い。
【0026】上記のような側壁パネル(3) の取付けは、
荷台屋根部(2) と側壁パネル(3) の枠部材(4)(8)の第1
および第2ヒンジ構成部(12)(22)を単に嵌め合わせるだ
けで良く、かつこれらの枠部材(4)(8)は、通常、いずれ
もアルミニウム押出形材製であるため、素人でも作業可
能であり、側壁パネル(3) の取付工数を大幅に削減する
ことができ、側壁パネル(3) の取付け作業に手間がかゝ
らず、しかも製作精度を確実に出すことができる。
【0027】図1に示す状態、および図3の実線で示す
状態は、いずれもウイング車(10)の荷台屋根部(2) に対
し組み合わせられた左右側壁パネル(3)(3)が閉じている
状態、すなわち各側壁パネル(3) が回転する前の状態で
ある。このとき側壁パネル(3) の上枠部材(8) の第2ヒ
ンジ構成部(22)が、荷台屋根部(2) の側枠部材(4) の第
1ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に嵌め込まれて、第2
ヒンジ構成部(22)の第2係合部(26)先端の断面略円弧形
の端面(27)が、第1ヒンジ構成部(12)の断面鉤形の第1
係合部(16)に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ構
成部(22)の第2係合部(26)の外面と、第1ヒンジ構成部
(12)の内方凸部(15)の内面とが互いに当接せしめられて
いる。なお、この場合、第1ヒンジ構成部(12)と第2ヒ
ンジ構成部(22)との引掛かり部分(係合部分)が大きい
ので、荷台屋根部(2) に対する側壁パネル(3) の結合強
度が非常に大きいものである。
【0028】つぎに、側壁パネル(3) を荷台屋根部(2)
に対して外方に揺動させると、側壁パネル(3) の上枠部
材(8) は、荷台屋根部(2) の側枠部材(4) に対してその
第2ヒンジ構成部(22)の係合部(26)先端の断面略円弧形
の端面(27)の中心点(A) を中心として揺動し、このと
き、第2ヒンジ構成部(22)の第2張出部(23)の断面円弧
形の凸面部(24)が、側枠部材(4) の第1ヒンジ構成部(1
2)の断面円弧形の案内部(14)に沿って案内されるととも
に、側枠部材(4) の第1張出部(13)先端部の断面鉤形の
第1係合部(16)が、第2ヒンジ構成部(22)の第2張出部
(23)の凹部(29)の横断面円弧形の案内面(29a) に沿って
案内され、側壁パネル(3) の略100°の開閉がスムー
ズに行なわれる。
【0029】そして、側壁パネル(3) が荷台屋根部(2)
に対して略100°回転した後の側壁パネル(3) の開放
状態では、図2、並びに図3の2点鎖線で示すように、
第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第1ヒンジ構成
部(12)の第1張出部(13)先端の第1係合部(16)が嵌め込
まれて、第2ヒンジ構成部(22)の第2係合部(26)と第1
係合部(16)とが互いにしっかりと係り合わせられ、荷台
屋根部(2) に対する側壁パネル(3) の結合強度が非常に
大きいものである。
【0030】またとくに、この実施例では、荷台屋根部
(2) の各側枠部材(4) の第1ヒンジ構成部(12)の第1張
出部(13)の上端寄り部分の外面に、凹溝(9a)を有する樋
用水切り部(9) が外方突出状にかつ側枠部材(4) の長手
方向に水平状に設けられているので、荷台屋根部(2) よ
り側枠部材(4) の外面に沿って流れ落ちる雨水が、樋方
式によりすべてこの樋用水切り部(9) の凹溝(9a)内に受
けられて、前後に流されるので、箱形荷台(1) の内部へ
の雨水の侵入が確実に阻止されるものである。
【0031】なお第1第2ヒンジ構成部(12)(22)は、荷
台屋根部(2) の側枠部材(4) と側壁パネル(3) の上枠部
材(8) とにそれぞれ全長にわたって設けられるのが好ま
しいが、短いものを所定間隔おきに数個設ける場合もあ
り、この点は限定されない。
【0032】また、荷台屋根部(2) の第1ヒンジ構成部
(12)を有する側枠部材(4) および側壁パネル(3) の第2
ヒンジ構成部(22)を有する上枠部材(8) は、通常アルミ
ニウム押出型材製であるが、これに限らず、その他の金
属、あるいは硬質の合成樹脂などによりつくられていて
も良い。
【0033】
【発明の効果】この発明は、上述のように、箱形荷台の
荷台屋根部の左右側枠部材に第1ヒンジ構成部がそれぞ
れ設けられ、側壁パネルの上枠部材の上縁部に、上方に
突出した第2ヒンジ構成部が設けられ、荷台屋根部の左
右側枠部材の第1ヒンジ構成部と、側壁パネルの上枠部
材の第2ヒンジ構成部とがそれぞれ嵌め合わせられて、
荷台屋根部の左右側枠部材に側壁パネルが揺動自在に取
り付けられているウイング車であって、荷台屋根部一側
の側枠部材の第1ヒンジ構成部が、該側枠部材の下端外
側縁部より下方にのびる第1張出部と、第1張出部の内
側に対向状に設けられかつ断面円弧形を有する案内部と
によって構成され、この第1ヒンジ構成部に、下方に向
かって開口した開口部を有する第2ヒンジ構成部嵌込み
用凹部が設けられ、かつ第1張出部の先端部に断面鉤形
の第1係合部が設けられて、第1係合部の内側に断面凹
弧状の案内面が設けられ、同側の側壁パネルの上枠部材
の第2ヒンジ構成部が、上枠部材の上端部より上方にの
びかつ内側面が断面円弧形の凸面部となされた第2張出
部と、第2張出部の先端寄り部分から外方に突出しかつ
先端に断面略円弧形の端面を有する第2係合部とによっ
て構成され、この第2ヒンジ構成部に、外方に向かって
開口した開口部を有する第1係合部嵌込み用凹部が設け
られており、各側壁パネルの開放前の状態においては、
側壁パネルの上枠部材の第2ヒンジ構成部が、荷台屋根
部の各側枠部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に嵌め込ま
れて、第2ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略円弧
形の端面が、第1ヒンジ構成部の第1係合部に係り合わ
せられ、各側壁パネルの上枠部材が、荷台屋根部の同側
の側枠部材に対してその第2ヒンジ構成部の係合部先端
の断面略円弧形の端面の中心点(A) を中心として揺動し
た側壁パネルの開放後の状態では、第2ヒンジ構成部の
凹部内に、第1ヒンジ構成部の第1張出部先端の第1係
合部が嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と
第1係合部とが相互に係り合わせられるようになされて
いるもので、この発明によれば、ウイング車の荷台屋根
部に左右側壁パネルを取り付けるには、単に荷台屋根部
の側枠部材の第1ヒンジ構成部と、側壁パネルの上枠部
材の第2ヒンジ構成部とを嵌め合わせるだけで良いの
で、側壁パネルの取付け作業に手間がかゝらず、側壁パ
ネルの取付工数を大幅に削減することができる。
【0034】しかも第1および第2ヒンジ構成部を互い
に嵌め合わせるだけで、両者の回転芯をそろえることが
でき、素人でも取付作業が可能であり、かつ製作精度を
確実に出すことができて、側壁パネルの略100°の開
閉をスムーズに行なうことができる。
【0035】このように、この発明によれば、ウイング
車の箱形荷台の側壁パネルの取付け用ヒンジ部の回転機
構が簡素化されており、従来の鋼製蝶番の取付けが全く
不要である。
【0036】また、荷台屋根部の側枠部材の第1ヒンジ
構成部と側壁パネルの上枠部材の第2ヒンジ構成部と
は、通常アルミニウム押出型材製であり、従ってヒンジ
の軽量化を果たし得るとともに、ウイング車の箱形荷台
の側壁パネル取付部分には、従来ような多数の鋼製蝶番
が現れて見えないため、外観が非常にきれいであり、美
観を向上し得る。
【0037】さらに、側壁パネルの開放前あるいは開放
後の状態においては、いずれも荷台屋根部の側枠部材の
第1ヒンジ構成部に対して、側壁パネルの上枠部材の第
2ヒンジ構成部の引っ掛かり部分(係合部分)が大き
く、従って結合強度が非常に大きいものであるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウイング車の側壁パネル取付部分を示す拡大垂
直断面図で、側壁パネルが閉じた状態を示している。
【図2】同要部拡大垂直断面図で、側壁パネルが開いた
状態を示している。
【図3】ウイング車の概略背面図である。
【符号の説明】
A 中心点 1 箱形荷台 2 荷台屋根部 3 側壁パネル 4 側枠部材 5 ヒンジ部 8 上枠部材 10 ウイング車 12 第1ヒンジ構成部 13 第1張出部 14 断面円弧形を有する案内部 16 断面鉤形の第1係合部 17 断面凹弧状の案内面 18 開口部 19 第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部 22 第2ヒンジ構成部 23 第2張出部 24 断面円弧形の凸面部 26 第2係合部 27 断面略円弧形の端面 28 開口部 29 第1係合部嵌込み用凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形荷台(1) の荷台屋根部(2) の左右側
    枠部材(4)(4)に第1ヒンジ構成部(12)(12)がそれぞれ設
    けられ、側壁パネル(3)(3)の上枠部材(8)(8)の上縁部
    に、上方に突出した第2ヒンジ構成部(22)(22)が設けら
    れ、荷台屋根部(2) の左右側枠部材(4)(4)の第1ヒンジ
    構成部(12)(12)と、側壁パネル(3)(3)の上枠部材(8)(8)
    の第2ヒンジ構成部(22)(22)とがそれぞれ嵌め合わせら
    れて、荷台屋根部(2) の左右側枠部材(4)(4)に側壁パネ
    ル(3)(3)が揺動自在に取り付けられているウイング車(1
    0)であって、荷台屋根部(2) 一側の側枠部材(4) の第1
    ヒンジ構成部(12)が、該側枠部材(4) の下端外側縁部よ
    り下方にのびる第1張出部(13)と、第1張出部(13)の内
    側に対向状に設けられかつ断面円弧形を有する案内部(1
    4)とによって構成され、この第1ヒンジ構成部(12)に、
    下方に向かって開口した開口部(18)を有する第2ヒンジ
    構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、かつ第1張出部(1
    3)の先端部に断面鉤形の第1係合部(16)が設けられて、
    第1係合部(16)の内側に断面凹弧状の案内面(17)が設け
    られ、同側の側壁パネル(3) の上枠部材(8) の第2ヒン
    ジ構成部(22)が、上枠部材(8) の上端部より上方にのび
    かつ内側面が断面円弧形の凸面部(24)となされた第2張
    出部(23)と、第2張出部(23)の先端寄り部分から外方に
    突出しかつ先端に断面略円弧形の端面(27)を有する第2
    係合部(26)とによって構成され、この第2ヒンジ構成部
    (22)に、外方に向かって開口した開口部(28)を有する第
    1係合部嵌込み用凹部(29)が設けられており、各側壁パ
    ネル(3) の開放前の状態においては、側壁パネル(3) の
    上枠部材(8) の第2ヒンジ構成部(22)が、荷台屋根部
    (2) の各側枠部材(2) の第1ヒンジ構成部(12)の凹部(1
    9)内に嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部(22)の第2係合
    部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)が、第1ヒンジ構
    成部(12)の第1係合部(16)に係り合わせられ、各側壁パ
    ネル(3) の上枠部材(8) が、荷台屋根部(2) の同側の側
    枠部材(4) に対してその第2ヒンジ構成部(22)の係合部
    (26)先端の断面略円弧形の端面(27)の中心点(A) を中心
    として揺動した側壁パネル(3) の開放後の状態では、第
    2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第1ヒンジ構成部
    (12)の第1張出部(13)先端の第1係合部(16)が嵌め込ま
    れて、第2ヒンジ構成部(22)の第2係合部(26)と第1係
    合部(16)とが相互に係り合わせられるようになされてい
    る、ウイング車。
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