JP3108910B2 - ウイング車 - Google Patents

ウイング車

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JP3108910B2
JP3108910B2 JP08012089A JP1208996A JP3108910B2 JP 3108910 B2 JP3108910 B2 JP 3108910B2 JP 08012089 A JP08012089 A JP 08012089A JP 1208996 A JP1208996 A JP 1208996A JP 3108910 B2 JP3108910 B2 JP 3108910B2
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信雄 小堀
治雄 有馬
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株式会社ミカワ東海
昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウイング車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、箱形荷台に揺動自在な左右一対の
翼状パネルが設けられたウイング車は、既によく知られ
ている。
【0003】そして、従来のウイング車の左右両翼状パ
ネルは、箱形荷台の頂部中央の鋼製角パイプよりなるセ
ンターレールに鋼製丁番を介して取り付けられていた。
【0004】また従来のウイング車の箱形荷台の側壁下
部には、アルミニウム中空押出形材製の側部アオリが、
やはり鋼製丁番を介して起立・垂下自在に取り付けられ
ていた。
【0005】さらに、従来のウイング車の箱形荷台の後
端左右両側の後部支柱に、左右一対の後部扉が、やはり
鋼製丁番を介して揺動自在に取り付けられていた。
【0006】ここで、各翼状パネルを構成するルーフパ
ネルとサイドパネルの連結装置としては、例えば実開平
3−52225号公報に記載のものが知られている。
【0007】すなわち、翼状パネルを構成するルーフパ
ネルとサイドパネルの連結すべき縁部においてルーフパ
ネル側の連結枠部材と、サイドパネル側の連結枠部材と
が上下に重ね合わせられ、上下両連結枠部材の内側部分
と外側部分とに嵌合凹凸部がそれぞれ設けられていて、
これらの嵌合凹凸部が相互に嵌め合わせられるととも
に、嵌合凹凸部において凹溝内にそれぞれ連結ピンが合
計2本圧入せられることにより、上下両連結枠部材が相
互に結合せられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のウイング車の翼状パネルでは、ルーフパネル側の連
結枠部材が、開口部を下に向けた横断面略逆U形を有す
るものであるため、該連結枠部材の製作誤差によって嵌
合部基準寸法すなわち開口部の内法寸法の精度にバラツ
キを生じやすく、このような内法寸法の精度にバラツキ
を生じると、両連結枠部材の嵌合凹凸部の嵌合わせが容
易でなく、翼状パネルの組立に不具合が生じ、またルー
フパネルとサイドパネルの連結部が剛性に欠けるという
問題があった。
【0009】また、従来のウイング車では、翼状パネル
の揺動手段として別部品である鋼製丁番を使用している
が、このような鋼製丁番をセンターレールに固定する作
業は、非常に面倒で手間がかゝり、しかも鋼製丁番の回
転芯をそろえるため、比較的高い取付精度が要求され、
それだけウイング車の製作が困難であるという問題があ
るうえに、センターレールが鋼製角パイプよりなるもの
であるため、どうしても箱形荷台の重量が重くなるとい
う問題があった。
【0010】さらに、従来のウイング車では、側部アオ
リ取付用の鋼製丁番を、箱形荷台の床枠部材に固定する
作業が非常に面倒で手間がかゝり、不慣れな作業者では
取付精度を出すのが難しいという問題があるし、従来の
鋼製丁番は、これの枢軸を差し込んでいる筒形連結部
が、箱形荷台の床枠部材の側壁外面より外方に突出して
いるため、例えば幅の狭い道路を走行するさい、歩行者
や自転車が、この鋼製丁番の枢軸差込み用筒形連結部に
引っ掛かるおそれがあるし、また箱形荷台の床枠部材の
側壁外面に多数の鋼製丁番が現れて見えるため、外観が
非常に悪いという問題があった。
【0011】また、従来のウイング車では、箱形荷台の
後端左右両側の後部支柱に後部扉が鋼製丁番を介して取
り付けられていたため、どうしても箱形荷台の重量が重
くなるとともに、錆の発生があり、かつ箱形荷台後部の
外面に鋼製丁番が露出するために、箱形荷台の見栄えが
非常に悪く、扉取付部分の外観が劣るうえに、鋼製丁番
による扉の取付けでは、雨仕舞が悪く、雨水等の浸入を
防止することができないという問題があった。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
決し、ウイング車について、まず第1に、箱形荷台の翼
状パネルのルーフパネルとサイドパネルの連結部分、第
2に、翼状パネルのセンターレールに対する取付部分、
および第3に、側部アオリの荷台床枠部材に対する取付
部分、さらに第4に、箱形荷台の後部扉の取付部分を改
良し、とりわけ第4の箱形荷台の後部扉の取付部分につ
いて、箱形荷台の軽量化を果たし得るとともに、錆の発
生がなく、かつ後部の外面に従来の鋼製丁番が露出しな
いために、箱形荷台の見栄えが非常に良く、扉取付部分
の外観を向上し得、さらに雨仕舞が良く、雨水等の浸入
を確実に防止することができる、ウイング車を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、箱形荷台の頂部中央に前後方向にのび
ているセンターレールを挾んで左右対称に揺動自在に存
在せしめられかつルーフパネルとサイドパネルとよりな
る横断面倒L形の左右一対の揺動自在な翼状パネルを備
えているとともに、箱形荷台の左右両側の床枠部材に、
側部アオリがそれぞれ連結部材を介して起立・垂下自在
に取り付けられ、箱形荷台の後端左右両側の後部支柱
に、略270°揺動自在な左右一対の後部扉が取り付け
られており、各翼状パネルのルーフパネルとサイドパネ
ルの連結すべき縁部においてルーフパネルに設けられた
第1連結枠部材とサイドパネルに設けられた第2連結枠
部材とが上下に重ね合わせられて結合され、第1連結枠
部材の外側壁に設けられた下方にのびる延長部と、第2
連結枠部材の外側垂下壁とが連結ピンを介して相互に連
結されており、各翼状パネルのルーフパネルの内枠部材
のセンターレール側の縁部に第1頂部ヒンジ構成部が設
けられ、センターレールの左右両側に第2頂部ヒンジ構
成部を備えた段部がそれぞれ設けられ、各ルーフパネル
の内枠部材側の第1頂部ヒンジ構成部が、センターレー
ル側の第2頂部ヒンジ構成部に掛かり合わせられて、各
翼状パネルがセンターレールに対して略90°揺動自在
となされ、箱形荷台の左右両側下端部においてそれぞれ
の床枠部材に設けられた水平壁部と側部アオリの下壁と
の間に、押出形材製の連結部材が介在され、側部アオリ
が荷台床枠部材に連結部材を介して揺動自在に取り付け
られているウイング車において、箱形荷台の後部支柱
に、押出形材製でかつ断面略凸形の第1後部ヒンジ構成
部を有する扉取付部材が固定され、後部扉の後面に、押
出形材製でかつ断面略凹形の第2後部ヒンジ構成部を有
する扉側固定部材が取り付けられ、扉取付部材と扉側固
定部材とが、押出形材製でかつ断面略凹形の第3後部ヒ
ンジ構成部と断面略凹形の第4後部ヒンジ構成部を有す
る第1連結部材および同じく押出形材製でかつ断面略凸
形の第5後部ヒンジ構成部と断面略凸形の第6後部ヒン
ジ構成部を有するパネル状の第2連結部材を介して連結
されており、後部支柱に対して後部扉が略270°開閉
自在に取り付けられているウイング車であって、扉取付
部材の第1後部ヒンジ構成部が、扉取付部材の右側縁部
より右方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当す
る円弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、右方張
出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に中心点(C) を中心とする断面略円形の頭部を有する第
1係合部とによって構成され、この第1後部ヒンジ構成
部の内側に、後方に向かって開口した開口部を有しかつ
この開口部の一側縁部より第1係合部の基部に至る横断
面円弧形の案内面を有する第3後部ヒンジ構成部一部嵌
込み用凹部が設けられ、第1連結部材の左側縁部の第3
後部ヒンジ構成部が、第1連結部材の前端左側縁に左方
にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形
の案内面を有する第3案内部と、第1連結部材の後端左
側縁より左方にのびる左方張出部とによって構成され、
第3後部ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した開
口部を有する第1後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設
けられて、段状凸部の内側に、上記第1係合部の頭部の
一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面が設けられ、扉側固
定部材の第2後部ヒンジ構成部が、扉側固定部材の右端
後側縁より左方にのびかつ断面略90°の角度に相当す
る円弧形を有する第2案内部と、扉側固定部材の右端後
側縁より左方にのびる左方張出部とによって構成され、
第2後部ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した開
口部を有する第6後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部
が設けられて、段状凸部の内側に、第6係合部の頭部の
一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面が設けられ、第2連
結部材の右側縁部の第6後部ヒンジ構成部が、第2連結
部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略90°の
角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた右方張出
部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設け
られかつ先端に中心点(E) を中心とする断面略円形の頭
部を有する第6係合部とによって構成され、この第6後
部ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口
部を有しかつこの開口部の一側縁部より第6係合部の基
部に至る横断面円弧形の案内面を有する第2後部ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の右
側縁部の第4後部ヒンジ構成部が、第1連結部材の前端
右側縁に右方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相
当する円弧形の案内面を有する第4案内部と、第1連結
部材の後端右側縁より右方にのびる右方張出部とによっ
て構成され、第4後部ヒンジ構成部内に、右方に向かっ
て開口した開口部を有する第5後部ヒンジ構成部嵌込み
用凹部が設けられ、かつ右方張出部の先端寄り部分の前
側に段状凸部が設けられて、段状凸部の内側に、第5係
合部の頭部の一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面が設け
られ、第2連結部材の左側縁部の第5後部ヒンジ構成部
が、該第2連結部材の左側縁部より左方にのびかつ前側
に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
を備えた左方張出部と、左方張出部の先端寄り部分から
後方突出状に設けられかつ先端に中心点(D) を中心とす
る断面略円形の頭部を有する第5係合部とによって構成
され、この第5後部ヒンジ構成部の内側に、後方に向か
って開口した開口部を有しかつこの開口部の一側縁部よ
り第5係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有す
る第4後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられて
いることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0015】なお、この明細書において、内側とはウイ
ング車の箱形荷台の内側を、外側とは同外側をいうもの
とする。
【0016】また前とは、ウイング車の前側、後とは、
同後側をいうものとする。左右は、ウイング車の前方に
向かっていうものとし、従って左とは、図1の左側、右
とは同右側をいうものとする。
【0017】まず図2と図3と図7を参照すると、本発
明によるウイング車(10)は、箱形荷台(1) の頂部中央に
前後方向にのびているアルミニウム中空押出形材製のセ
ンターレール(5) を挾んで左右対称に、ルーフパネル
(3) とサイドパネル(4) とよりなる横断面倒L形の左右
一対の揺動自在な翼状パネル(2)(2)が取り付けられてい
るとともに、箱形荷台(1) の左右両側の床枠部材(9)(9)
に、側部アオリ(6)(6)がそれぞれ連結部材(50)(50)を介
して起立・垂下自在に取り付けられている。
【0018】そして、本発明によるウイング車(10)は、
箱形荷台(1) の各翼状パネル(2) のルーフパネル(3) と
サイドパネル(4) の連結部分と、各翼状パネル(2) のセ
ンターレール(5) に対する取付部分と、各側部アオリ
(6) の荷台床枠部材(9) に対する取付部分とに特徴があ
るが、本発明においては、さらに、箱形荷台(1) の後端
左右両側の後部支柱(8)(8)に、略270°揺動自在な左
右一対の後部扉(7)(7)が取り付けられていて、これら両
後部扉(7)(7)の取付部分にも特徴がある。
【0019】上記において、まず各翼状パネル(2) のル
ーフパネル(3) とサイドパネル(4)の連結部分の詳細
は、図1に示されている。
【0020】ここで、左右両翼状パネル(2)(2)は互いに
対称につくられていて、ほぼ同じ構成を有しているの
で、以下に一方の左側翼状パネル(2) についてのみ、そ
の構成を詳しく説明する。
【0021】各翼状パネル(2) は、ルーフパネル(3) と
サイドパネル(4) とによって構成されており、ルーフパ
ネル(3) は、内外一対のアルミニウム押出形材製の枠部
材(11)(図1において一方の内側枠部材の図示は省略)
と、これらに渡し止められてリベット(19)により固定さ
れた横断面Z形の所要数の芯材(9) と、これらの上面に
被せられてリベット(19)により取り付けられた金属板(3
0)と、芯材(9) の内面に被せられた化粧板(31)とよりな
るものである。
【0022】一方、サイドパネル(4) は、上下一対のア
ルミニウム押出形材製の枠部材(21)(一方の下側枠部材
の図示は省略)と、これらに渡し止められてリベット(1
9)により固定された横断面Z形の所要数の芯材(9) と、
これらの外面に被せられてリベット(19)により取り付け
られた金属板(30)と、芯材(9) の内面に被せられた化粧
板(31)とよりなるものである。
【0023】ルーフパネル(3) とサイドパネル(4) の連
結すべき縁部においてルーフパネル(3) に設けられた外
側枠部材(以下これを第1連結枠部材という)(11)とサ
イドパネル(4) に設けられた上側枠部材(以下これを第
2連結枠部材という)(21)とが上下に重ね合わせられて
いる。
【0024】ここで、一方の第1連結枠部材(11)は、水
平壁(11a) と、これの外縁に連なって設けられた横断面
円弧状外側壁(11b) と、水平壁(11a) の幅の内側縁部に
設けられた内側垂下壁(11c) とを有している。
【0025】また第2連結枠部材(21)は、水平壁(21a)
と、これの外縁部に設けられた外側垂下壁(21b) と、水
平壁(21a) の幅の中間に設けられた中間垂下壁(21c)
と、この中間垂下壁(21c) および水平壁(21a) の内縁部
との間に傾斜状に渡された補強壁(21d) とを有してい
て、中間垂下壁(21c) の上部と、これより内側の水平壁
(21a) 部分と、傾斜状補強壁(21d) とによって中空部(2
3)が形成され、中空部(23)を囲む中間垂下壁(21c) 上部
と内側水平壁(21a) 部分と傾斜状補強壁(21d) とによっ
て横断面三角形状の剛体部分が形成されている。
【0026】また、第1連結枠部材(11)の内側垂下壁(1
1c)の下縁に、中央のセンターレール(5) 側に突出した
凸縁(12)が設けられるとともに、第2連結枠部材(21)の
水平壁(21a) の内縁に、これをセンターレール(5) 側に
延長するように凸縁(22)が設けられて、両凸縁(12)(22)
がリベット(19)により結合されている。
【0027】そして、第1連結枠部材(11)の外側壁(11
b) に、第2連結枠部材(21)の上端外側縁より下方にの
びている延長部(13)が設けられ、この外側壁延長部(13)
の下端に、下向きに開口した嵌合凹部(14)が設けられ、
第2連結枠部材(21)の外側垂下壁(21b) の上部外面に、
嵌合凸部(24)が設けられて、嵌合凹部(14)と嵌合凸部(2
4)同士が互いに嵌め合わせられている。
【0028】これら第1連結枠部材(11)の外側壁延長部
(13)の内面と、これに対向する第2連結枠部材(21)の外
側垂下壁(21b) の外面とに、連結ピン嵌込み用溝(15)(2
5)が両連結枠部材(11)(21)の全長にわたって設けられ、
これらの連結ピン嵌込み用溝(15)(25)によって形成され
た貫通孔に連結ピン(16)が挿入されることにより、第1
連結枠部材(11)の外側壁延長部(13)と、第2連結枠部材
(21)の外側垂下壁(21b) とが、相互に非常に強固に連結
されている。
【0029】このように、ルーフパネル(3) の第1連結
枠部材(11)とサイドパネル(4) の第2連結枠部材(21)と
の一側縁部のみが凹凸嵌合部(14)(24)に連結ピン(16)を
挿通することによって結合され、他側の凸縁部(12)(22)
同士が重合状態でリベット(19)により結合されているか
ら、横断面略逆U形の第1連結枠部材(11)の開口部の内
法寸法に、製作誤差による寸法精度のバラツキを生じた
場合でも、他側の凸縁部(12)(22)同士の重合を若干ずら
せて結合することにより、寸法誤差を確実に吸収するこ
とができて、両連結枠部材(11)(21)の製作誤差による寸
法精度のバラツキを生じた場合に、これを確実に吸収す
ることができる。これによって、翼状パネル(2) の組立
に不具合を生じることなく、第1および第2連結枠部材
(11)(21)同士を強固に結合することができて、翼状パネ
ル(2) の組立をスムーズに行なうことができ、ルーフパ
ネル(3) とサイドパネル(4) の連結部分の剛性を高める
ことができる。
【0030】また各翼状パネル(2) のサイドパネル(4)
側に設けられた第2連結枠部材(21)の内側角部に、中空
部(23)が設けられることにより、同部材(21)の強度が非
常に大きくなって、ルーフパネル(3) とサイドパネル
(4) の連結部の剛性がさらにアップする。
【0031】翼状パネル(2) のルーフパネル(3) とサイ
ドパネル(4) のコーナー部分の内側には、さらに補強部
材(17)が配されている。ここで、補強部材(17)は、両パ
ネル(3)(4)のコーナー部分を内側から覆う傾斜面部(17
a) 、その上側の水平面部(17b) およびその下側の垂直
面部(17c) よりなり、その水平面部(17b) がボルト・ナ
ットによりルーフパネル(3) の芯材(9) に、垂直面部(1
7c) がボルト・ナットによりサイドパネル(4) の芯材
(9) に、それぞれ固定されている。また補強部材(17)の
水平面部(17b) と垂直面部(17c) には、化粧用内装板(3
8)(38)の端部がそれぞれ嵌め入れられる二股部(18)(18)
が設けられている。
【0032】このような補強部材(17)は、パネル連結部
分の内側の結合角度の調整と補強とを目的として、両パ
ネル(3)(4)の組立て後に取り付けるものである。
【0033】なお、図示のものは嵌合凹部(14)が第1連
結枠部材(11)側に設けられ、嵌合凸部(24)が第2連結枠
部材(21)に設けられているが、これらは相対的なもので
あるので、図示の場合とは逆に配置せられていても勿論
よい。
【0034】また、第1連結枠部材(11)の凸縁(12)と第
2連結枠部材(21)の凸縁(22)とが、リベット(19)により
結合されているが、これらは、ボルト・ナットなどその
他の結合手段により結合するようにしても良い。
【0035】各翼状パネル(2) のセンターレール(5) に
対する取付部分の詳細は、図4に示されている。なお、
左右両翼状パネル(2)(2)は互いに対称につくられてい
て、ほぼ同じ構成を有しているので、図4においてはそ
の左側部分のみを図示し、以下に一方の左側翼状パネル
(2) について、その構成を詳しく説明する。
【0036】同図において、各翼状パネル(2) のルーフ
パネル(3) の内枠部材(20)と、センターレール(5) と
が、共にアルミニウム中空押出形材によりつくられてお
り、各内枠部材(20)のセンターレール側縁部の上端に、
折返し状係合部(26a) を有する第1頂部ヒンジ構成部(2
6)が同センターレール側に突出した状態に設けられてい
る。
【0037】ここで、センターレール(5) は、中央の大
きい中空部(30)と、これの左右両側の小さい中空部(31)
(31)とで構成され、センターレール(5) の左右両側の上
端寄り部分でかつ小さい中空部(31)(31)の上側に段部(3
1a)(31a)がそれぞれ設けられている。
【0038】そして、センターレール(5) の左右両段部
(31a)(31a)に、第1頂部ヒンジ構成部(26)(26)の折返し
状係合部(26a)(26a)が掛かり合う上端係合部(29)(29)を
備えた横断面略倒L形の第2頂部ヒンジ構成部(27)(27)
がそれぞれ設けられ、これらの第2頂部ヒンジ構成部(2
7)(27)と、センターレール(5) 中央の大きい中空部(30)
の左右両側壁(30a)(30a)と左右両段部(31a)(31a)とによ
って、第1頂部ヒンジ構成部(26)(26)の折返し状係合部
(26a)(26a)が嵌め入れられる嵌合用凹溝(28)(28)が形成
せられている。
【0039】各凹溝(28)内に、上端係合部(29)と反対側
の開口縁部、すなわちセンターレール(5) 中央の大きい
中空部(30)の側壁(30a) より凹溝(28)の底壁に至る断面
円弧形の折返し状係合部案内面(28a) と、これの終端よ
り立上がった垂直面(28b) とが設けられており、上端係
合部(29)に掛かり合った第1頂部ヒンジ構成部(26)の折
返し状係合部(26a) が凹溝(28)内で略90°揺動可能な
ようになされている。
【0040】各翼状パネル(2) のルーフパネル(3) の内
枠部材(20)の側壁(20a) 下端部に、センターレール(5)
側に向かって突出したストッパ(39)が設けられ、各翼状
パネル(2) の閉鎖時、図4に示す水平状態のルーフパネ
ル(3) の内枠部材(20)のストッパ(39)の先端が、センタ
ーレール(5) の側壁(5a)に当接せしめられている。
【0041】なお、各翼状パネル(2) のルーフパネル
(3) の内枠部材(20)に上下一対の外方水平フランジ(32)
(33)が設けられていて、これらの外方水平フランジ(32)
(33)と、ルーフパネル(3) の外枠部材(図示略)側の上
下一対の内方水平フランジとに、横断面略Z字状の多数
の横桟(34)が渡され、各横桟(34)の左右両端部がタッピ
ンネジ(35)によってそれぞれ水平フランジに固定せられ
ている。
【0042】またルーフパネル(3) の上面に、平らな表
面用金属板(36)が張り渡されるとともに、左右両翼状パ
ネル(2)(2)のルーフパネル(3)(3)の内枠部材(4)(4)と、
センターレール(5) とを跨ぐように、防水シート(37)が
張り渡されている。
【0043】なお、上記実施形態では、ストッパ(39)が
内枠部材(20)側に設けられているが、このようなストッ
パ(39)は、センターレール(5) の側壁(5a)に設けられて
いても良い。また、ストッパ(39)を設けることなく、内
枠部材(20)のセンターレール側の側壁(20a) をセンター
レール(5) の側壁(5a)に、直接当接せしめるようにして
も良い。
【0044】上記ウイング車(10)によれば、センターレ
ール(5) の左右両側において、各嵌合用凹溝(28)に、翼
状パネル(2) のルーフパネル(3) の内枠部材(20)側の第
1頂部ヒンジ構成部(26)の折返し状係合部(26a) が嵌め
入れられた状態において、翼状パネル(2) がセンターレ
ール(5) を中心に揺動すると、横断面略倒L形の第2頂
部ヒンジ構成部(27)の上端係合部(29)に掛かり合ってい
る第1頂部ヒンジ構成部(26)の折返し状係合部(26a) の
折返し状係合部が、凹溝(28)内で断面円弧形の折返し状
係合部案内面(28a) に沿って、略90°揺動する。
【0045】このように、本発明のウイング車(10)によ
れば、箱形荷台(1) の各翼状パネル(2) のルーフパネル
(3) の内枠部材(20)とセンターレール(5) とが、共にア
ルミニウム中空押出形材等の押出形材によりつくられて
いて、これらの内枠部材(20)とセンターレール(5) と
に、翼状パネル(2) の揺動機構としての頂部ヒンジ部が
一体に設けられているから、翼状パネル(2) の揺動機構
を簡素化することができて、従来の別部品としての鋼製
丁番の取付けを省略でき、翼状パネル(2) の取付工数を
大幅に削減することができて、翼状パネル(2) の取付作
業に手間がかゝらない。
【0046】そして、本発明によるウイング車(10)の左
右一対の揺動自在な翼状パネル(2)(2)は、箱形荷台(1)
の頂部中央に前後方向にのびているセンターレール(5)
を挾んで左右対称に存在しており、図2に実線で示す閉
鎖時には、各翼状パネル(2) の下端は側部アオリ(6) 上
端と接するようになっている。また同図に鎖線で示す開
放時には、各翼状パネル(2) の下端は側部アオリ(6) の
上端から上方に大きく移動し、荷物出し入れ口が得られ
る。
【0047】ここで、ウイング車(10)の箱形荷台(1) の
センターレール(5) と内枠部材(20)とを構成するアルミ
ニウム中空押出形材は、これらを精度良く製作すること
ができるものであるから、翼状パネル(2) の揺動機構に
高い精度を実現することができて、翼状パネル(2) の開
閉がきわめてスムーズである。
【0048】またセンターレール(5) が押出形材により
つくられているため、箱形荷台(1)ひいてはウイング車
(10)の軽量化を果たし得る。
【0049】またこの実施形態では、センターレール
(5) が、中央の大きい中空部(30)と、これの左右両側の
小さい中空部(31)(31)とを備えたアルミニウム中空押出
形材によりつくられており、センターレール(5) の左右
両側壁部(5a)(5a)の上端寄り部分でかつ小さい中空部(3
1)(31)の上側に段部(31a)(31a)がそれぞれ設けられ、左
右両段部(31a)(31a)に、第1頂部ヒンジ構成部(26)(26)
の折返し状係合部(26a)(26a)が掛かり合う上端係合部(2
9)(29)を備えた横断面略倒L形の第2頂部ヒンジ構成部
(27)(27)がそれぞれ設けられているから、センターレー
ル(5) の強度が非常に大きくなって、翼状パネル(2) の
取付部分の剛性がさらにアップする。
【0050】つぎに、本発明によるウイング車(10)の箱
形荷台(1) の各側部アオリ(6) の荷台床枠部材(9) に対
する取付部分の詳細を示す図5において、ウイング車(1
0)の箱形荷台(1) の左右両側の床枠部材(9)(9)に、側部
アオリ(6)(6)が連結部材(50)(50)を介してそれぞれ略1
80°起立・垂下自在に取り付けられている。
【0051】なお、箱形荷台(1) の左右両側部アオリ
(6)(6)および左右両床枠部材(9)(9)は、互いに対称につ
くられていて、ほぼ同じ構成を有しているので、図5に
おいてはそれらの左側部分のみを図示し、以下に、箱形
荷台(1) の左側縁部における側部アオリ(6) の取付構造
についてのみ、詳しく説明する。
【0052】同図において、アルミニウム中空押出形材
製パネルよりなる側部アオリ(6) は、箱形荷台(1) のア
ルミニウム押出形材製の荷台床枠部材(9) に、アルミニ
ウム押出形材製の連結部材(50)を介して略180°揺動
自在に取り付けられており、側部ヒンジ部(40)が、側部
アオリ(6) の下側縁部、連結部材(50)および荷台床枠部
材(9) に一体に設けられている。
【0053】すなわち、側部アオリ(6) の下壁(6a)の外
端部に、先端に中心点(A) を中心とする断面略円弧形の
端面(43a) を有する折返し状係合部(43)を備えた断面鉤
形の第1側部ヒンジ構成部(41)が下方突出状に設けられ
ている。
【0054】これに対し、荷台床枠部材(9) の側壁部(9
a)の高さの略中央部に、水平壁部(44)と、これの先端に
連なる立上がり壁部(45)と、立上がり壁部(45)の先端に
連なるとともに先端に中心点(B) を中心とする断面略円
弧形の端面(46a) を有する折返し状係合部(46)とよりな
る第2側部ヒンジ構成部(42)が設けられている。
【0055】また、荷台床枠部材(9) の側壁部(9a)の水
平壁部(44)より上側に、側部アオリ(6) の揺動のさい、
連結部材(50)の回動を許容するための凹部(47)が設けら
れている。
【0056】一方、連結部材(50)の上側縁部に、外向き
に開口した凹部(55)を有しかつ凹部(55)の開口上側縁部
に下向き係合部(53)を有する第3側部ヒンジ構成部(51)
が設けられている。なお凹部(55)内には、側部アオリ
(6) の揺動時に第1側部ヒンジ構成部(41)の先端部を案
内する略90°の中心角を有する断面円弧形の案内面(5
5a) が形成されている。
【0057】連結部材(50)の下側縁部には、外向きに開
口した凹部(56)を有しかつ凹部(56)の開口下側縁部に上
向き係合部(54)を有する第4側部ヒンジ構成部(52)が設
けられている。なお凹部(56)内には、連結部材(50)の回
動時に第2側部ヒンジ構成部(42)の先端部を案内する略
90°の中心角を有する断面円弧形の案内面(56a) が形
成されている。
【0058】上記において、側部アオリ(6) が外側に開
く前の起立状態では、連結部材(50)の第3側部ヒンジ構
成部(51)に、側部アオリ(6) の第1側部ヒンジ構成部(4
1)の折返し状係合部(43)が嵌め入れられて、折返し状係
合部(43)と下向き係合部(53)とが相互に係り合わせら
れ、連結部材(50)の第4側部ヒンジ構成部(52)に、荷台
床枠部材(9) の第2側部ヒンジ構成部(42)の折返し状係
合部(46)が嵌め入れられて、折返し状係合部(46)と上向
き係合部(54)とが相互に係り合わせられている。
【0059】そして、側部アオリ(6) の起立状態では、
図5に示すように、側部アオリ(6)の下壁(6a)内側縁部
の下向き凸部(59)は箱形荷台(1) 上に支持されている。
【0060】なお、各連結部材(50)の前後方向のずれを
防止するための手段として、箱形荷台(1) の前後両端に
は、垂直断面略逆U形のステンレス鋼製のずれ防止用ス
トッパ(58)が配置されている。このずれ防止用ストッパ
(58)は、荷台床枠部材(9) の側壁部(9a)に止められ、荷
台床枠部材(9) の水平壁部(44)上に支持されている。そ
して、このずれ防止用ストッパ(58)によって、連結部材
(50)の前後方向へのずれの防止が図られている。
【0061】上記側部アオリ(6) を、ウイング車(10)の
箱形荷台(1) の床枠部材(9) に取り付けるには、例えば
まず側部アオリ(6) の第1側部ヒンジ構成部(41)の折返
し状係合部(43)を、連結部材(50)の第3側部ヒンジ構成
部(51)の凹部(55)内に、これの一端部よりスライドさせ
ながら挿入して、折返し状係合部(43)と下向き係合部(5
3)とを係り合わせ、つぎに荷台床枠部材(9) の第2側部
ヒンジ構成部(42)の折返し状係合部(46)を、連結部材(5
0)の第4側部ヒンジ構成部(52)の凹部(56)内に、これの
端部よりスライドさせながら挿入して、折返し状係合部
(46)と上向き係合部(54)とを係り合わせれば良い。
【0062】上記のような側部アオリ(6) の取付けは、
側部アオリ(6) 、連結部材(50)、および荷台床枠部材
(9) の側部ヒンジ構成部同志を互いに嵌め合わせるだけ
であるため、素人でも作業可能であり、側部ヒンジ部(4
0)の揺動機構を簡素化することができ、側部アオリ(6)
の取付け作業に手間がかゝらない。
【0063】そして、上記ウイング車(10)の箱形荷台
(1) の各側部アオリ(6) を外側に開く場合、荷台床枠部
材(9) に対して側部アオリ(6) を外側に倒すと、まず第
1段階として、側部アオリ(6) のみが連結部材(50)に対
して略90°回転する。このとき、連結部材(50)の第3
側部ヒンジ構成部(51)に対して側部アオリ(6) が、これ
の第1側部ヒンジ構成部(41)の係合部(43)先端の断面略
円弧形の端面(43a) の中心点(A) を中心として揺動し、
第1側部ヒンジ構成部(41)の先端部が、第3側部ヒンジ
構成部(51)の凹部(55)の断面円弧状の案内面(55a) に案
内される。
【0064】そして、側部アオリ(6) が略90°回転し
た状態では、側部アオリ(6) の断面鉤形の第1側部ヒン
ジ構成部(41)のほゞ全体が、連結部材(50)の第3側部ヒ
ンジ構成部(51)の凹部(55)内に収められて、折返し状係
合部(43)と下向き係合部(53)とが係り合わせられる。
【0065】ついで第2段階として、側部アオリ(6) が
連結部材(50)と一緒にさらに荷台床枠部材(9) に対して
略90°回転する。このとき、連結部材(50)の第4側部
ヒンジ構成部(52)が、荷台床枠部材(9) の第2側部ヒン
ジ構成部(42)の係合部(46)の中心点(B) を中心とする断
面略円弧形の端面(46a) に沿って揺動、第2側部ヒンジ
構成部(42)の先端部が、第4側部ヒンジ構成部(52)の凹
部(56)の断面円弧状の案内面(56a) に案内される。
【0066】そして、側部アオリ(6) が連結部材(50)と
一緒にさらに荷台床枠部材(9) に対して側部アオリ(6)
が略90°回転した状態では、荷台床枠部材(9) の第2
側部ヒンジ構成部(42)の立上がり壁部(45)の上部と折返
し状係合部(46)とが、連結部材(50)の第4側部ヒンジ構
成部(52)の凹部(56)内に収められて、折返し状係合部(4
6)と上向き係合部(54)とが係り合わせられ、図6に示す
ように、結果として、側部アオリ(6) は外側に略180
°完全に開いた状態となる。
【0067】このように、側部アオリ(6) 取付部分の側
部ヒンジ部(40)の回転機構が簡素化されていて、側部ア
オリ(6) の略180°の開閉(揺動)が可能である。ま
た、箱形荷台(1) の側部アオリ(6) の取付部分の外観を
向上し得るとともに、側部アオリ(6) 取付部分の外面に
張出部分がほとんど無いため、箱形荷台(1) の製作時そ
の内法寸法を広くとることができて、荷物積載空間を広
げることができ、ウイング車(10)による輸送効率の増大
を果たし得る。
【0068】またこの実施形態では、荷台床枠部材(9)
の側壁部(9a)において第2側部ヒンジ構成部(42)の水平
壁部(44)の上側部分に、水抜き孔(59)が所定間隔おきに
貫通状にあけられ、かつ水平壁部(44)の上面が若干内方
下向きに傾斜せしめられていて、荷台床枠部材(9) の側
壁部(9a)と第2側部ヒンジ構成部(42)とで形成される凹
状部内に侵入した雨水が、水抜き孔(59)を通過して、外
部に排出されるようになされている。
【0069】なお、上記連結部材(50)は、複数に分割さ
れたいわゆる短尺ものであるのが、好ましい。というの
は、荷台床枠部材(9) に全長にわたって1本の連結部材
(50)を取り付けるよりも、複数に分割された連結部材(5
0)を取り付ける方が、その取付作業が容易であり、かつ
荷台床枠部材(9) に若干の変形が生じても、分割されて
いる個々の短尺の連結部材(50)が、荷台床枠部材(9)
変形した形状によく追従することができるため、側部ア
オリ(6) の開閉に支障をきたさないからである。
【0070】なお、側部アオリ(6) は、通常アルミニウ
ム中空押出形材製であり、また連結部材(50)は、アルミ
ニウム押出形材製であるが、これに限らず、側部アオリ
(6)はその他の材料によりつくられていても良いし、連
結部材(50)もその他の金属、あるいは硬質の合成樹脂に
よりつくられていても、勿論良い。
【0071】さらに、本発明においては、図7、図8と
図9に示すように、箱形荷台(1) の後端左右両側の後部
支柱(8)(8)に、略270°揺動自在な左右一対の後部扉
(7)(7)が取り付けられている。
【0072】ここで、左右両後部扉(7)(7)互いに対称に
つくられていて、ほぼ同じ構成を有しているので、以下
に一方の左側後部扉(7) についてのみ、その構成を詳し
く説明する。
【0073】同図において、ウイング車(10)の箱形荷台
(1) の後部支柱(8) に、アルミニウム押出形材製でかつ
断面略凸形の第1後部ヒンジ構成部(62)を有する扉取付
部材(61)がビス(35)により固定され、一方、後部扉(7)
の後面に、アルミニウム中空押出形材製でかつ断面略凹
形の第2後部ヒンジ構成部(72)を有する扉側固定部材(7
1)が取り付けられている。そして、これらの扉取付部材
(61)と扉側固定部材(71)とが、アルミニウム中空押出形
材製でかつ断面略凹形の第3後部ヒンジ構成部(82)と断
面略凹形の第4後部ヒンジ構成部(92)を有する第1連結
部材(81)および同じくアルミニウム中空押出形材製でか
つ断面略凸形の第5後部ヒンジ構成部(102) と断面略凸
形の第6後部ヒンジ構成部(112) を有するパネル状の第
2連結部材(101) を介して連結されている。
【0074】すなわち、ウイング車(10)の箱形荷台(1)
の後部支柱(8) に固定された扉取付部材(61)の第1後部
ヒンジ構成部(62)および第1連結部材(81)の第3後部ヒ
ンジ構成部(82)同士の組合わせにより第1ヒンジ部(60)
が形成され、第1連結部材(81)の第4後部ヒンジ構成部
(92)および第2連結部材(101) の第5後部ヒンジ構成部
(102) 同士の組合わせにより第2ヒンジ部(70)が形成さ
れ、第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ構成部(112)
および後部扉(7) 側の固定部材(71)の第2後部ヒンジ構
成部(72)同士の組合わせにより第3ヒンジ部(80)が形成
されている。
【0075】なお、図8と図9は、ウイング車(10)の後
部扉(7) が閉じた状態を示し、図10は、後部扉(7) を
開く場合において、まず第1段階として、後部支柱(8)
側の扉取付部材(61)に対して第1連結部材(81)が、第2
連結部材(101) および扉側固定部材(71)と一緒に、略9
0°回転した状態を示し、図11は、第2段階として、
略90°回転後の第1連結部材(81)に対して第2連結部
材(101) が後部扉(7)側の固定部材(71)と一緒に略90
°回転した状態を示し、図12は、第3段階として、略
90°回転後の第2連結部材(101) に対して、後部扉
(7) が略90°回転して、結局、後部扉(7) が全体とし
て略270°開かれた状態を示している。
【0076】図8と図9において、箱形荷台(1) の後部
支柱(8) に固定される扉取付部材(61)は、横断面略コ形
の掛止部(61c) を有する左側脚部(61a) と、板状取付部
(61d) を有する右側脚部(61b) とを備えており、左側脚
部(61a) の横断面略コ形の掛止部(61c) が後部支柱(8)
の張出壁部(8a)の先端部に掛かり合わせられた状態で、
右側脚部(61b) の板状取付部(61d) がビス(35)で止めら
れることにより、扉取付部材(61)が後部支柱(8) の後面
に固定されている。
【0077】ここで、扉取付部材(61)の第1後部ヒンジ
構成部(62)は、扉取付部材(61)の右側縁部より右方にの
びかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有
する凸面部(64)を備えた右方張出部(63)と、右方張出部
(63)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に中心点(C) を中心とする断面略円形の頭部(66a) を有
する第1係合部(66)とによって構成されている。この第
1後部ヒンジ構成部(62)の内側に、後方に向かって開口
した開口部(68)を有しかつこの開口部(68)の一側縁部よ
り第1係合部(66)の基部に至る横断面円弧形の案内面を
有する第3後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(69)が設
けられるとともに、第1係合部(66)の基部より右側の右
方張出部(63)の先端部(63a) と第1係合部(66)との間
に、後述する第3後部ヒンジ構成部(82)の嵌合凸部(85)
が嵌め入れられる嵌合凹部(65)が設けられている。
【0078】一方、第1連結部材(81)の左側縁部の第3
後部ヒンジ構成部(82)は、第1連結部材(81)の前端左側
縁に左方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当す
る円弧形の案内面を有する第3案内部(83)と、第1連結
部材(81)の後端左側縁より左方にのびる左方張出部(84)
とによって構成されている。第3後部ヒンジ構成部(82)
内に、左方に向かって開口した開口部(88)を有する第1
後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部(89)が設けられ、かつ第
3案内部(83)の基部寄り部分に嵌合凸部(85)が設けられ
るとともに、左方張出部(84)の先端寄り部分の前側に段
状凸部(86)が設けられて、段状凸部(86)の内側に、上記
第1係合部(66)の頭部(66a) の一部が嵌まり合う断面凹
弧状案内面(87)が設けられている。
【0079】後部扉(7) 側の固定部材(71)は、横断面略
三角形状の中空部(71a) と扉側板状取付部(71b) とを有
しており、その扉側板状取付部(71b) が後部扉(7) の後
面に当接せしめられて、ボルト・ナットにより同扉(7)
に固定されている。
【0080】そして、この扉側固定部材(71)の第2後部
ヒンジ構成部(72)は、扉側固定部材(71)の右端後側縁よ
り左方にのびかつ断面略90°の角度に相当する円弧形
を有する第2案内部(73)と、扉側固定部材(71)の右端後
側縁より左方にのびる左方張出部(74)とによって構成さ
れている。第2後部ヒンジ構成部(72)内に、左方に向か
って開口した開口部(78)を有する第6後部ヒンジ構成部
嵌込み用凹部(79)が設けられ、かつ第2案内部(73)の基
部寄り部分に嵌合凸部(70)が設けられるとともに、左方
張出部(74)の先端寄り部分の前側に段状凸部(76)が設け
られて、段状凸部(76)の内側に、後述する第6係合部(1
16) の頭部(116a)の一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面
(77)が設けられている。
【0081】第2連結部材(101) の右側縁部の第6後部
ヒンジ構成部(112) は、第2連結部材(101) の右側縁よ
り右方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する
円弧形を有する凸面部(114) を備えた右方張出部(113)
と、右方張出部(113) の先端寄り部分から後方突出状に
設けられかつ先端に中心点(E) を中心とする断面略円形
の頭部(116a)を有する第6係合部(116) とによって構成
されている。この第6後部ヒンジ構成部(112) の内側
に、後方に向かって開口した開口部(118) を有しかつこ
の開口部(118) の一側縁部より第6係合部(116) の基部
に至る横断面円弧形の案内面を有する第2後部ヒンジ構
成部一部嵌込み用凹部(119) が設けられるとともに、第
6係合部(116) の基部より右側の右方張出部(113) の先
端部(113a)と第6係合部(116) との間に、第2後部ヒン
ジ構成部(72)の嵌合凸部(75)が嵌め入れられる嵌合凹部
(110) が設けられている。
【0082】第1連結部材(81)の右側縁部の第4後部ヒ
ンジ構成部(92)は、第1連結部材(81)の前端右側縁に右
方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧
形の案内面を有する第4案内部(93)と、第1連結部材(8
1)の後端右側縁より右方にのびる右方張出部(94)とによ
って構成されている。第4後部ヒンジ構成部(92)内に、
右方に向かって開口した開口部(98)を有する第5後部ヒ
ンジ構成部嵌込み用凹部(99)が設けられ、かつ第4案内
部(93)の基部寄り部分に嵌合凸部(95)が設けられるとと
もに、右方張出部(94)の先端寄り部分の前側に段状凸部
(96)が設けられて、段状凸部(96)の内側に、後述する第
5係合部(106) の頭部(106a)の一部が嵌まり合う断面凹
弧状案内面(97)が設けられている。
【0083】第2連結部材(101) の左側縁部の第5後部
ヒンジ構成部(102) は、該第2連結部材(101) の左側縁
部より左方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当
する円弧形を有する凸面部(104) を備えた左方張出部(1
03) と、左方張出部(103) の先端寄り部分から後方突出
状に設けられかつ先端に中心点(D) を中心とする断面略
円形の頭部(106a)を有する第5係合部(106) とによって
構成されている。この第5後部ヒンジ構成部(102) の内
側に、後方に向かって開口した開口部(108) を有しかつ
この開口部(108) の一側縁部より第5係合部(106) の基
部に至る横断面円弧形の案内面を有する第4後部ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部(109) が設けられるとともに、
第5係合部(106) の基部より左側の左方張出部(103) の
先端部(103a)と第5係合部(106) との間に、第4後部ヒ
ンジ構成部(92)の嵌合凸部(95)が嵌め入れられる嵌合凹
部(105) が設けられている。
【0084】なお、後部扉(7) の左右両側縁部には(一
方の図示略)、横断面略H形のパッキン(120) がそれぞ
れ取り付けられて、箱形荷台(1) の後部支柱(8) に対し
後部扉(7) が閉じている状態(図7、図8と図9参照)
では、該パッキン(120) の内部シール部の先端部が、後
部支柱(8) の内面に突き当てられ、同外部シール部先端
部の内面が後部支柱(8) の後面に当接せしめられて、後
部扉(7) のパネル状第2連結部材(101) 取付部分側の密
封性が保持されている。
【0085】また、上記ウイング車(10)の翼状パネル
(2) のサイドパネル(4) の前後両端部に、取付基部と水
切り部とよりなる横断面略L形のアルミニウム押出形材
製のパネル枠部材(121) がそれぞれ取り付けられてお
り、パネル枠部材(121) の取付基部の内側面に、硬質合
成ゴム製の基層と、中空部を有する軟質合成ゴム製のク
ッション層とよりなる帯状シール材(122) が、パネル枠
部材(121) の略全長にわたって取り付けられており、翼
状パネル(2) が閉じた状態では、シール材(122) の軟質
クッション層が、後部支柱(8) の張出壁部(8a)の先端部
に当接せしめられていて、シール機能が果たされてい
る。
【0086】なお、翼状パネル(2) のルーフパネル(3)
の前後両端部にも、帯状シール材(122) が同様に取り付
けられているが、その図示は省略した。
【0087】上記において、ウイング車(10)の箱形荷台
(1) の後部支柱(8) に、後部扉(7)を取り付けるには、
まず後部支柱(8) に固定された扉取付部材(61)の第1後
部ヒンジ構成部(62)を、第1連結部材(81)の第3後部ヒ
ンジ構成部(82)に、第3後部ヒンジ構成部(82)の凹部(8
9)内に第1後部ヒンジ構成部(62)が挿入されるように、
第1連結部材(81)側をスライドさせながら一端より嵌め
入れる。
【0088】つぎに、この第1連結部材(81)の第4後部
ヒンジ構成部(92)の凹部(99)内に、第2連結部材(101)
の第5後部ヒンジ構成部(102) が挿入され、かつ後部扉
(7)側の固定部材(71)の第2後部ヒンジ構成部(72)の凹
部(79)内に、第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ構成
部(112) が挿入されるように、第2連結部材(101) をス
ライドさせながら、それぞれの端部より嵌め入れる。
【0089】勿論、これらの挿入作業は、同時に行なう
こともできるし、また先に、後部扉(7) 側の固定部材(7
1)の第2後部ヒンジ構成部(72)と、第2連結部材(101)
の第6後部ヒンジ構成部(112) とを組合わせたのち、第
2連結部材(101) の第5後部ヒンジ構成部(102) と第1
連結部材(81)の第4後部ヒンジ構成部(92)、並びに第1
連結部材(81)の第3後部ヒンジ構成部(82)と後部支柱
(8) 側の扉取付部材(61)の第1後部ヒンジ構成部(62)と
を組合わせるようにしても良い。
【0090】このような後部扉(7) の取付け作業は、後
部支柱(8) 側の扉取付部材(61)の第1後部ヒンジ構成部
(62)および第1連結部材(81)の第3後部ヒンジ構成部(8
2)同士、第1連結部材(81)の第4後部ヒンジ構成部(92)
および第2連結部材(101) の第5後部ヒンジ構成部(10
2) 同士、並びに第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ
構成部(112) および後部扉(7) 側の第2後部ヒンジ構成
部(72)同士を単に嵌め合わせるだけであるため、素人で
も作業可能であり、後部扉(7) の取付工数を大幅に削減
することができ、後部扉(7) の取付け作業に手間がかゝ
らない。
【0091】また後部ヒンジ構成部を有する後部支柱
(8) 側の扉取付部材(61)、後部扉(7)側の固定部材(7
1)、第1連結部材(81)および第2連結部材(101) は、い
ずれも通常アルミニウム押出形材製であるため、取付精
度を確実に出すことができるとともに、第1ヒンジ部(6
0)における第1後部ヒンジ構成部(62)および第3後部ヒ
ンジ構成部(82)同士、第2ヒンジ部(70)における第4後
部ヒンジ構成部(92)および第5後部ヒンジ構成部(102)
同士、並びに第3ヒンジ部(80)における第6後部ヒンジ
構成部(112) および第2後部ヒンジ構成部(72)同士が、
それぞれしっかりと係合しているので、結合強度が大き
いものである。
【0092】ウイング車(10)の後部扉(7) が閉じた状
態、すなわち、後部支柱(8) に固定された扉取付部材(6
1)に対して、第1連結部材(81)と第2連結部材(101) と
扉側固定部材(71)とが回転する前の状態においては、図
8と図9に示すように、扉取付部材(61)の第1後部ヒン
ジ構成部(62)が第1連結部材(81)の第3後部ヒンジ構成
部(82)の凹部(89)内に収められ、第1連結部材(81)の第
4後部ヒンジ構成部(92)の凹部(99)内に、第2連結部材
(101) の第5後部ヒンジ構成部(102) が収められ、さら
に扉側固定部材(71)の第2後部ヒンジ構成部(72)の凹部
(79)内に、第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ構成部
(112) が収められて、扉取付部材(61)に対して、第1連
結部材(81)、第2連結部材(101) 、および後部扉(7) 側
の固定部材(71)が平面状に配置されている。
【0093】つぎに、扉(7) を開く場合において、まず
第1段階として、例えば図10に示すように、第1ヒン
ジ部(60)の作用により、後部支柱(8) 側の扉取付部材(6
1)に対して第1連結部材(81)が、第2連結部材(101) お
よび扉側固定部材(71)と一緒に、略90°回転する。こ
のとき、第1連結部材(81)が、扉取付部材(61)の第1後
部ヒンジ構成部(62)の第1係合部(66)先端の頭部(66a)
の中心点(C) を中心として揺動し、第1連結部材(81)が
略90°回転した状態では、第1後部ヒンジ構成部(62)
の凹部(69)内に、第3後部ヒンジ構成部(82)の左方張出
部(84)の先端部(84a) が収められて、第1後部ヒンジ構
成部(62)の第1係合部(66)と第3後部ヒンジ構成部(82)
の左方張出部(84)の先端部(84a) とが相互に係り合わせ
られる。
【0094】つぎに第2段階として、図11に示すよう
に、第2ヒンジ部(70)の作用により、略90°回転後の
第1連結部材(81)に対して第2連結部材(101) が後部扉
(7)側の固定部材(71)と一緒に略90°回転する。この
とき、第2連結部材(101) が、これの第5後部ヒンジ構
成部(102) の第5係合部(106) 先端の頭部(106a)の中心
点(D) を中心として揺動し、第2連結部材(101) が第1
連結部材(81)に対して略90°回転した状態では、第5
後部ヒンジ構成部(102) の凹部(109) 内に、第4後部ヒ
ンジ構成部(92)の右方張出部(94)の先端部(94a) が収め
られて、第5後部ヒンジ構成部(102) の第5係合部(10
6) と第4後部ヒンジ構成部(92)の右方張出部(94)の先
端部(94a) とが相互に係り合わせられている。
【0095】さらに第3段階として、図12に示すよう
に、第3ヒンジ部(80)の作用により、略90°回転後の
第2連結部材(101) に対して、後部扉(7) が略90°回
転する。270°開かれる。このとき、後部扉(7) の扉
側固定部材(71)が、第2連結部材(101) の第6後部ヒン
ジ構成部(112) の第6係合部(116) 先端の頭部(116a)の
中心点(E) を中心として揺動し、扉側固定部材(71)が第
2連結部材(101) に対してさらに略90°回転した状態
では、第6後部ヒンジ構成部(112) の凹部(119) 内に、
第2後部ヒンジ構成部(72)の左方張出部(74)の先端部(7
4a) が収められて、第6後部ヒンジ構成部(112) の第6
係合部(116) と第2後部ヒンジ構成部(72)の左方張出部
(74)の先端部(74a) とが相互に係り合わせられている。
【0096】こうして結局、後部扉(7) は、3つのヒン
ジ部(60)(70)(80)により全体として略270°開かれる
ものである。
【0097】なお、扉(7) の開閉時のヒンジ部分の抵抗
力等に起因して、上記の順序とは逆に、例えば第1段階
として、最初に扉側固定部材(71)を有する後部扉(7)
が、第2連結部材(101) に対して略90°回転し、つぎ
にこの回転後の後部扉(7) と一緒に、第2連結部材(10
1) が第1連結部材(81)に対して略90°回転し、最後
に第3段階として、第1連結部材(81)が後部支柱(8) 側
の扉取付部材(61)に対して略90°回転して、後部扉
(7) が全体として略270°開かれるようなことがあっ
ても、何ら差支えないものであり、後部扉(7) と第1連
結部材(81)および第2連結部材(101) の開き角度や開き
順序は、上記の説明に特定されるものではなく、要する
に、後部扉(7) が全体として略270°開かれるように
なされておれば良い。
【0098】なお、図示は省略したが、後部支柱(8) の
扉取付部材(61)側の第1後部ヒンジ構成部(62)と第1連
結部材(81)の第3後部ヒンジ構成部(82)との嵌合わせ部
分、第1連結部材(81)の第4後部ヒンジ構成部(92)と第
2連結部材(101) の第5後部ヒンジ構成部(102) との嵌
合わせ部分、並びに第2連結部材(101) の第6後部ヒン
ジ構成部(112) と後部扉(7) 側の固定部材(71)の第2後
部ヒンジ構成部(72)との嵌合わせ部分のそれぞれ上下両
端部には、ストッパが取り付けられ、抜止め機構が設け
られている。
【0099】上記ウイング車(10)によれば、箱形荷台
(1) の後部扉(7) の開閉機構について、扉(7) が全体と
して略270°開放した状態において、扉(7) および2
つの連結部材が平面よりみて略コ形に折れ曲がって、後
方にほとんど突出することがなく、従って開放状態での
スペースが小さくてすみ、荷物の出入れのさいにじゃま
にならず、かつ外観が優れているものである。
【0100】またウイング車(10)の箱形荷台(1) の後部
支柱(8) に固定された扉取付部材(61)の第1後部ヒンジ
構成部(62)および第1連結部材(81)の第3後部ヒンジ構
成部(82)同士の組合わせにより形成された第1ヒンジ部
(60)、第1連結部材(81)の第4後部ヒンジ構成部(92)お
よび第2連結部材(101) の第5後部ヒンジ構成部(102)
同士の組合わせにより形成された第2ヒンジ部(70)、並
びに第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ構成部(112)
および扉(7) 側の固定部材(71)の第2後部ヒンジ構成部
(72)同士の組合わせにより形成された第3ヒンジ部(80)
の構造が簡素化されており、従来の鋼製丁番の取付けが
全く不要である。
【0101】なお、ここで、詳細な図示は省略したが、
上記実施形態においては、扉側固定部材(71)の第2後部
ヒンジ構成部(72)が断面略凹形であるのに対し、これに
組合わせられるパネル状第2連結部材(101) の第6後部
ヒンジ構成部(112) が断面略凸形であるが、逆に、扉側
固定部材(71)の第2後部ヒンジ構成部(72)を断面略凸形
とし、第2連結部材(101) の第6後部ヒンジ構成部(11
2) を断面略凹形とすることもできる。
【0102】従ってこの場合には、扉側固定部材(71)の
断面略凸形の第2後部ヒンジ構成部(72)として、実施形
態における断面略凸形の第5後部ヒンジ構成部(102) の
構成を採用し、これに対し、第2連結部材(101) の断面
略凹形の第6後部ヒンジ構成部(112) として、同第1実
施形態における断面略凹形の第4後部ヒンジ構成部(92)
の構成を採用すれば良いものである。
【0103】また上記実施形態では、後部ヒンジ構成部
を有する後部支柱(8) 側の扉取付部材(61)、後部扉(7)
側の固定部材(71)、第1連結部材(81)および第2連結部
材(101) は、いずれもアルミニウム押出形材製であるた
め、箱形荷台(1) の軽量化を果たし得るとともに、従来
の鋼製丁番を使用しないため、錆の発生がなく、かつ後
部扉(7) の外面に従来の鋼製丁番が露出しないために、
箱形荷台(1) の見栄えが非常に良く、扉(7) 取付部分の
外観を向上し得る。
【0104】さらに、後部支柱(8) に対する後部扉(7)
の取付部分は、それらの全長にわたって第1連結部材(8
1)およびパネル状第2連結部材(101) が取り付けられて
いるから、従来の鋼製丁番による扉の取付けの場合に比
べて、雨仕舞が良く、雨水等の浸入を確実に防止するこ
とができる。
【0105】なお、上記第1〜第6後部ヒンジ構成部(6
2)(72)(82)(92)(102)(112)は、後部支柱(8) 側の扉取付
部材(61)、後部扉(7) 側の固定部材(71)、第1連結部材
(81)および第2連結部材(101) に、それぞれ全長にわた
って設けるのが好ましいが、短いものを所定間隔おきに
数個設ける場合もあり、この点は限定されない。
【0106】
【発明の効果】本発明は、上述のように、箱形荷台の頂
部中央に前後方向にのびているセンターレールを挾んで
左右対称に揺動自在に存在せしめられかつルーフパネル
とサイドパネルとよりなる横断面倒L形の左右一対の揺
動自在な翼状パネルを備えているとともに、箱形荷台の
左右両側の床枠部材に、側部アオリがそれぞれ連結部材
を介して起立・垂下自在に取り付けられ、さらに箱形荷
台の後端左右両側の後部支柱に、略270°揺動自在な
左右一対の後部扉が取り付けられているウイング車につ
いて、まず第1に、箱形荷台の翼状パネルのルーフパネ
ルとサイドパネルの連結部分、第2に、翼状パネルのセ
ンターレールに対する取付部分、および第3に、側部ア
オリの荷台床枠部材に対する取付部分、第4に、箱形荷
台の後端左右両側の後部支柱に対する後部扉の取付部分
に特徴がある。
【0107】そして、本発明によるウイング車の箱形荷
台の後端左右両側の後部支柱に対する後部扉の取付部分
については、箱形荷台の後部支柱に、押出形材製でかつ
断面略凸形の第1後部ヒンジ構成部を有する扉取付部材
が固定され、後部扉の後面に、押出形材製でかつ断面略
凹形の第2後部ヒンジ構成部を有する扉側固定部材が取
り付けられ、扉取付部材と扉側固定部材とが、押出形材
製でかつ断面略凹形の第3後部ヒンジ構成部と断面略凹
形の第4後部ヒンジ構成部を有する第1連結部材および
同じく押出形材製でかつ断面略凸形の第5後部ヒンジ構
成部と断面略凸形の第6後部ヒンジ構成部を有するパネ
ル状の第2連結部材を介して連結されており、後部支柱
に対して後部扉が略270°開閉自在に取り付けられて
いるウイング車であって、扉取付部材の第1後部ヒンジ
構成部が、扉取付部材の右側縁部より右方にのびかつ前
側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面
部を備えた右方張出部と、右方張出部の先端寄り部分か
ら後方突出状に設けられかつ先端に中心点(C) を中心と
する断面略円形の頭部を有する第1係合部とによって構
成され、この第1後部ヒンジ構成部の内側に、後方に向
かって開口した開口部を有しかつこの開口部の一側縁部
より第1係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有
する第3後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れ、第1連結部材の左側縁部の第3後部ヒンジ構成部
が、第1連結部材の前端左側縁に左方にのびかつ内側に
断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有する
第3案内部と、第1連結部材の後端左側縁より左方にの
びる左方張出部とによって構成され、第3後部ヒンジ構
成部内に、左方に向かって開口した開口部を有する第1
後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、左方張出部
の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、段状凸
部の内側に、上記第1係合部の頭部の一部が嵌まり合う
断面凹弧状案内面が設けられ、扉側固定部材の第2後部
ヒンジ構成部が、扉側固定部材の右端後側縁より左方に
のびかつ断面略90°の角度に相当する円弧形を有する
第2案内部と、扉側固定部材の右端後側縁より左方にの
びる左方張出部とによって構成され、第2後部ヒンジ構
成部内に、左方に向かって開口した開口部を有する第6
後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方張
出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、段
状凸部の内側に、第6係合部の頭部の一部が嵌まり合う
断面凹弧状案内面が設けられ、第2連結部材の右側縁部
の第6後部ヒンジ構成部が、第2連結部材の右側縁より
右方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する円
弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、右方張出部
の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に中
心点(E) を中心とする断面略円形の頭部を有する第6係
合部とによって構成され、この第6後部ヒンジ構成部の
内側に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの
開口部の一側縁部より第6係合部の基部に至る横断面円
弧形の案内面を有する第2後部ヒンジ構成部一部嵌込み
用凹部が設けられ、第1連結部材の右側縁部の第4後部
ヒンジ構成部が、第1連結部材の前端右側縁に右方にの
びかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案
内面を有する第4案内部と、第1連結部材の後端右側縁
より右方にのびる右方張出部とによって構成され、第4
後部ヒンジ構成部内に、右方に向かって開口した開口部
を有する第5後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ右方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が
設けられて、段状凸部の内側に、第5係合部の頭部の一
部が嵌まり合う断面凹弧状案内面が設けられ、第2連結
部材の左側縁部の第5後部ヒンジ構成部が、該第2連結
部材の左側縁部より左方にのびかつ前側に断面略90°
の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた左方張
出部と、左方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設
けられかつ先端に中心点(D) を中心とする断面略円形の
頭部を有する第5係合部とによって構成され、この第5
後部ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開
口部を有しかつこの開口部の一側縁部より第5係合部の
基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第4後部ヒン
ジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられているもので、本
発明のウイング車によれば、箱形荷台の後部扉の取付部
分について、箱形荷台の軽量化を果たし得るとともに、
錆の発生がなく、かつ後部の外面に従来の鋼製丁番が露
出しないために、箱形荷台の見栄えが非常に良く、扉取
付部分の外観を向上し得、さらに雨仕舞が良く、雨水等
の浸入を確実に防止することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すウイング車の箱形荷台
の翼状パネルのルーフパネルとサイドパネルの連結部分
の拡大断面図である。
【図2】同ウイング車の前方より見た概略全体斜視図で
ある。
【図3】同ウイング車の箱形荷台部分の概略垂直断面図
である。
【図4】同ウイング車の箱形荷台の翼状パネルの取付部
分の拡大断面図である。
【図5】同ウイング車の箱形荷台の側部アオリの取付部
分の拡大断面図で、側部アオリが起立した状態を示して
いる。
【図6】同拡大断面図で、側部アオリが180°外側に
倒れた状態を示している。
【図7】同ウイング車の後方より見た概略斜視図であ
る。
【図8】同ウイング車の箱形荷台の要部拡大水平断面図
で、後部扉が閉じた状態を示している。
【図9】図8の要部拡大一部省略水平断面図である。
【図10】同要部拡大水平断面図で、第1段階として、
後部支柱側の扉取付部材に対して、第1連結部材が略9
0°回転した状態を示している。
【図11】同要部拡大水平断面図で、第2段階として、
回転後の第1連結部材に対して、第2連結部材が略90
°回転した状態を示している。
【図12】同要部拡大水平断面図で、第3段階として、
回転後の第2連結部材に対して、後部扉が略90°回転
し、全体として扉が略270°開いた状態を示してい
る。
【符号の説明】
1 箱形荷台 2 翼状パネル 3 ルーフパネル 4 サイドパネル 5 センターレール 6 側部アオリ 6a 下壁 7 後部扉 8 後部支柱 9 床枠部材 10 ウイング車 11 第1連結枠部材 11b 外側壁 13 延長部 16 連結ピン 21 第2連結枠部材 21b 外側垂下壁 20 内枠部材 26 第1頂部ヒンジ構成部 27 第2頂部ヒンジ構成部 31a 段部 44 水平壁部 50 連結部材 61 扉取付部材 62 第1後部ヒンジ構成部 63 右方張出部 64 凸面部 66 第1係合部 66a 断面略円形の頭部 68 開口部 69 第3後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 71 扉側固定部材 72 断面略凹形の第2後部ヒンジ構成部 73 第2案内部 74 左方張出部 76 段状凸部 77 断面凹弧状案内面 78 開口部 79 第6後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部 81 第1連結部材 82 第3後部ヒンジ構成部 83 第3案内部 84 左方張出部 86 段状凸部 87 断面凹弧状案内面 88 開口部 89 第1後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部 92 第4後部ヒンジ構成部 93 第4案内部 94 右方張出部 96 段状凸部 97 断面凹弧状案内面 98 開口部 99 第5後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部 101 第2連結部材 102 第5後部ヒンジ構成部 103 左方張出部 104 凸面部 106 第5係合部 106a 断面略円形の頭部 108 開口部 109 第4後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 112 第6後部ヒンジ構成部 113 右方張出部 114 凸面部 116 第6係合部 116a 頭部 118 開口部 119 第2後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 C 中心点 D 中心点 E 中心点
フロントページの続き (72)発明者 深沢 次男 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニ ウム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−294262(JP,A) 実開 平5−35562(JP,U) 実開 平7−37861(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 33/04 B60J 7/08 B62D 33/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形荷台(1) の頂部中央に前後方向にの
    びているセンターレール(5) を挾んで左右対称に揺動自
    在に存在せしめられかつルーフパネル(3) とサイドパネ
    ル(4) とよりなる横断面倒L形の左右一対の揺動自在な
    翼状パネル(2)(2)を備えているとともに、箱形荷台(1)
    の左右両側の床枠部材(9)(9)に、側部アオリ(6)(6)がそ
    れぞれ連結部材(50)(50)を介して起立・垂下自在に取り
    付けられ、箱形荷台(1) の後端左右両側の後部支柱(8)
    (8)に、略270°揺動自在な左右一対の後部扉(7)(7)
    が取り付けられており、各翼状パネル(2) のルーフパネ
    ル(3) とサイドパネル(4) の連結すべき縁部においてル
    ーフパネル(3) に設けられた第1連結枠部材(11)とサイ
    ドパネル(4) に設けられた第2連結枠部材(21)とが上下
    に重ね合わせられて結合され、第1連結枠部材(11)の外
    側壁(11b) に設けられた下方にのびる延長部(13)と、第
    2連結枠部材(21)の外側垂下壁(21b) とが連結ピン(16)
    を介して相互に連結されており、各翼状パネル(2) のル
    ーフパネル(3) の内枠部材(20)のセンターレール側の縁
    に第1頂部ヒンジ構成部(26)が設け られ、センター
    レール(5) の左右両側に第2頂部ヒンジ構成部(27)(27)
    を備えた段部(31a)(31a)がそれぞれ設けられ、各ルーフ
    パネル(3) の内枠部材(20)側の第1頂部ヒンジ構成部(2
    6)が、センターレール(5) 側の第2頂部ヒンジ構成部(2
    7)に掛かり合わせられて、各翼状パネル(2) がセンター
    レール(5) に対して略90°揺動自在となされ、箱形荷
    台(1) の左右両側下端部においてそれぞれ床枠部材(9)
    に設けられた水平壁部(44)と側部アオリ(6) の下壁(6a)
    との間に、押出形材製の連結部材(50)が介在され、側
    アオリ(6) が荷台床枠部材(9) に連結部材(50)を介して
    揺動自在に取り付けられているウイング車(10)におい
    て、箱形荷台(1) の後部支柱(8) に、押出形材製でかつ
    断面略凸形の第1後部ヒンジ構成部(62) を有する扉取
    付部材(61)が固定され、後部扉(7) の後面に、押出形材
    製でかつ断面略凹形の第2後部ヒンジ構成部(72)を有す
    る扉側固定部材(71)が取り付けられ、扉取付部材(61)と
    扉側固定部材(71)とが、押出形材製でかつ断面略凹形の
    第3後部ヒンジ構成部(82)と断面略凹形の第4後部ヒン
    ジ構成部(92)を有する 第1連結部材(81)および同じく押
    出形材製でかつ断面略凸形の第5後部ヒンジ構成部(10
    2) と断面略凸形の第6後部ヒンジ構成部(112) を有す
    るパネル状の第2連結部材 (101) を介して連結されて
    おり、後部支柱(8) に対して後部扉(7) が略270°開
    閉自在に取り付けられているウイング車(10)であって、
    扉取付部材(61)の第1後部ヒンジ構成部(62)が、扉取付
    部材(61)の右側縁部より右方にのびかつ前側に断面略9
    0°の角度に相当する円弧形を有する凸面部(64)を備え
    た右方張出部(63)と、右方張出部(63)の先端寄り部分か
    ら後方突出状に設けられかつ先端に中心点(C) を中心と
    する断面略円形の頭部(66a) を有する第1係合部(66)と
    によって構成され、この第1後部ヒンジ構成部(62)の内
    側に、後方に向かって開口した開口部(68)を有しかつこ
    の開口部(68)の一側縁部より第1係合部(66)の基部に至
    る横断面円弧形の案内面を有する第3後部ヒンジ構成部
    一部嵌込み用凹部(69)が設けられ、第1連結部材(81)の
    左側縁部の第3後部ヒンジ構成部(82)が、第1連結部材
    (81)の前端左側縁に左方にのびかつ内側に断面略90°
    の角度に相当する円弧形の案内面を有する第3案内部(8
    3)と、第1連結部材(81)の後端左側縁より左方にのびる
    左方張出部(84)とによって構成され、第3後部ヒンジ構
    成部(82)内に、左方に向かって開口した開口部(88)を有
    する第1後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部(89)が設けら
    れ、左方張出部(84)の先端寄り部分の前側に段状凸部(8
    6)が設けられて、段状凸部(86)の内側に、上記第1係合
    部(66)の頭部(66a) の一部が嵌まり合う断面凹弧状案内
    面(87)が設けられ、扉側固定部材(71)の第2後部ヒンジ
    構成部(72)が、扉側固定部材(71)の右端後側縁より左方
    にのびかつ断面略90°の角度に相当する円弧形を有す
    る第2案内部(73)と、扉側固定部材(71)の右端後側縁よ
    り左方にのびる左方張出部(74)とによって構成され、第
    2後部ヒンジ構成部(72)内に、左方に向かって開口した
    開口部(78)を有する第6後部ヒンジ構成部嵌込み用凹部
    (79)が設けられ、かつ左方張出部(74)の先端寄り部分の
    前側に段状凸部(76)が設けられて、段状凸部(76)の内側
    に、第6係合部(116) の頭部(116a)の一部が嵌まり合う
    断面凹弧状案内面(77)が設けられ、第2連結部材(101)
    の右側縁部の第6後部ヒンジ構成部(112) が、第2連結
    部材(101) の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略9
    0°の角度に相当する円弧形を有する凸面部(114) を備
    えた右方張出部(113) と、右方張出部(113) の先端寄り
    部分から後方 突出状に設けられかつ先端に中心点(E) を
    中心とする断面略円形の頭部(116a)を有する第6係合部
    (116) とによって構成され、この第6後部ヒンジ構成部
    (112)の内側に、後方に向かって開口した開口部(118)
    を有しかつこの開口部(118) の一側縁部より第6係合部
    (116) の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第2
    後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(119) が設けられ、
    第1連結部材(81)の右側縁部の第4後部ヒンジ構成部(9
    2)が、第1連結部材(81)の前端右側縁に右方にのびかつ
    内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を
    有する第4案内部(93)と、第1連結部材(81)の後端右側
    縁より右方にのびる右方張出部(94)とによって構成さ
    れ、第4後部ヒンジ構成部(92)内に、右方に向かって開
    口した開口部(98)を有する第5後部ヒンジ構成部嵌込み
    用凹部(99)が設けられ、かつ右方張出部(94)の先端寄り
    部分の前側に段状凸部(96)が設けられて、段状凸部(96)
    の内側に、第5係合部(106) の頭部(106a)の一部が嵌ま
    り合う断面凹弧状案内面(97)が設けられ、第2連結部材
    (101) の左側縁部の第5後部ヒンジ構成部(102) が、該
    第2連結部材(101) の左側縁部より左方にのびかつ前側
    に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
    (104) を備えた左方張出部(103) と、左方張出部(103)
    の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に中
    心点(D) を中心とする断面略円形の頭部(106a)を有する
    第5係合部(106) とによって構成され、この第5後部ヒ
    ンジ構成部(102) の内側に、後方に向かって開口した開
    口部(108)を有しかつこの開口部(108) の一側縁部より
    第5係合部(106) の基部に至る横断面円弧形の案内面を
    有する第4後部ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(109) が
    設けられている、ウイング車。
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