JP5629557B2 - トラックのリヤ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、走行時の空気抵抗を低減するトラックのリヤ構造に関する。
一般的なバンボディやウィングボディや冷凍冷蔵車等のバンボディ型(以下、単にバンボディという)の荷台を搭載したトラック(以下、単にトラックという)は、走行時の空気抵抗を低減するために、トラック前方のキャビンのルーフパネルにエアディフレクターを設けたものや、トラック後方のバンボディに整流作用を有する整流部材や負圧発生を抑制するキャビティ等を設けたものがある。
例えば下記の特許文献1に記載のトラックのバンボディ構造は、バンボディの後端部に、車両前後方向に移動可能な可動扉部を有し、可動扉部がバンボディ後端部の前端に位置するときは、バンボディ後端部の内側に凹状の空間を形成し、この空間をキャビティとして機能させるものである。
また、下記の特許文献2に記載のトラックの荷台構造は、荷台の両側壁が内壁と外壁の二重壁から構成されており、外壁が荷台の後端に向かうに従って内壁に接近するように傾斜又は湾曲して形成され、トラック走行時の空気抵抗を低減させている。
特開2006−341726号公報 特開2001−30964号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のバンボディ構造は、積荷の積載量が多い場合には、可動扉部をバンボディ後端部の後端に移動させることにより、積荷積載スペースを確保するものである。つまり、キャビティとしての機能と積荷積載スペースとしての機能とを適宜選択して使用する構造のため、キャビティとしての機能と積荷積載スペースとしての機能との両立はできない。また、このバンボディ構造では、車両の全長規制により、荷台の内法長が短くなってしまい、実用性が低いという課題もある。
また、上記の特許文献2に記載の荷台構造は、単に外壁に傾斜等を設けたものであり、両側壁の後端に設けられる観音扉の開き方やヒンジの位置については何ら工夫がなされていないため、観音扉の開口角度が小さくなってしまい、作業性が悪化するという課題がある。また、この荷台構造は、観音扉の両端が両側壁の内壁面に位置するように設けられているため、観音扉が閉止された状態で、観音扉と両側壁との間に隙間ができてしまい、この隙間から荷台内部へ雨水が浸入してしまう。そのため、観音扉の周縁にウエザストリップを設け、雨水の浸入を防がなければならない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で空気抵抗を低減することができるトラックのリヤ構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のトラックのリヤ構造は、トラックのバンボディの後方開口の両側部に立設された一対のリヤポストを有するフレームと、前記リヤポストに固設され、前記開口を開閉するリヤドアを回動可能に軸支するヒンジ部とを備えたトラックのリヤ構造であって、前記リヤポストは、前記バンボディの内側に位置するインナパネルと、前記バンボディの外側に位置するアウタパネルとが結合して形成され、前記アウタパネルは、前端が前記バンボディの外面に沿い、後端が前記バンボディの前記外面よりも内側に位置するように傾斜して配置されると共に前記リヤドアよりも後方に突出した側方車長方向傾斜パネル部を備え、前記ヒンジ部のピン部材は、前記リヤドアの後方で且つ前記側方車長方向傾斜パネル部の前記後端よりも外方に配置されることを特徴としている。
また、前記フレームは、前記リヤポストの両上端部に亘って設けられたリヤアッパーをさらに有し、前記リヤアッパーは、前記バンボディの内側に位置するロアパネルと、前記バンボディの外側に位置するアッパーパネルと、前記ロアパネルと前記アッパーパネルとの間に位置するセンターパネルとが結合して形成され、前記アッパーパネルは、後端が下方に向けて傾斜して設けられると共に前記リヤドアよりも後方に突出した上部車長方向傾斜パネル部を備えることが好ましい。
また、前記ヒンジ部は、前記側方車長方向傾斜パネル部の外面に固設されたバンボディ側ヒンジ部材と、前記リヤドアの左右両縁部に固設されたドア側ヒンジ部材と、前記バンボディ側ヒンジ部材と前記ドア側ヒンジ部材とを枢着する前記ピン部材とから構成され、前記リヤドアの全開放時に、前記リヤドアが前記バンボディの前記外面と平行又は略平行になるまで回動可能に、前記ピン部材の軸心位置が設定されていることが好ましい。
また、前記インナパネルは、前記バンボディの内面に沿って配置される車長方向パネル部と、前記車長方向パネル部の後端から前記バンボディの外向きに屈曲して形成され、前記アウタパネルの前記側方車長方向傾斜パネル部の内面に接合する第1車幅方向パネル部とを有し、前記アウタパネルは、前記側方車長方向傾斜パネル部と、前記側方車長方向傾斜パネル部の前記前端から前記バンボディの内向きに屈曲して形成され、前記インナパネルの前記車長方向パネル部の外面に接合する第2車幅方向パネル部とを有し、前記リヤドアの閉鎖時には、前記リヤドアの前面が、前記インナパネルの前記第1車幅方向パネル部の後面とシール部材を介して圧接するように、前記リヤドアは前記インナパネルに対して配置されることが好ましい。
また、前記バンボディが、ウィングボディ型バンボディであることが好ましい。
本発明のトラックのリヤ構造によれば、側方車長方向傾斜パネル部の前端がバンボディの外面に沿い、後端がバンボディの外面よりも内側に位置するように傾斜して配置されているため、空気の流れを整流することができる。さらに、側方車長方向傾斜パネルの後端がリヤドアよりも後方に突出して設けられているため、トラックのバンボディの後方で発生する負圧を抑制することができる。つまり、内法長を短くすることなく積荷積載スペースを確保しながら、トラック走行時の空気抵抗を低減することができ、さらには燃費を向上することができるため、実用性が高い。
また、ヒンジ部のピン部材は、リヤドアの後方で且つ側方車長方向傾斜パネル部の後端よりも外方に配置されるため、リヤドアの回動中心は従来の位置と変わらず、リヤドアの開口面積及び開口角度を確保することができ、作業性を維持することができる。
また、リヤアッパーが上部車長方向傾斜パネル部を備える場合、リヤドアの両側部に加え、上端部においてもリヤドアよりも突出した傾斜を有するため、より空気抵抗を低減することができる。
また、ヒンジ部が、リヤドアの全開放時に、リヤドアがバンボディの外面と平行又は略平行になるまで回動可能に、ピン部材の軸心位置が設定される場合、リヤドアの開口角度をより確実に確保することができ、作業性をより向上させることができる。
また、インナパネルが車長方向パネル部と第1車幅方向パネル部とを有し、アウタパネルが側方車長方向傾斜パネル部と第2車幅方向パネル部とを有する場合、インナパネルの構成は従来用いられてきたものから変更する必要がなく、アウタパネルの側方車長方向傾斜パネル部のみ形状を変更すればよいため、コストを低減することができる。
また、リヤドアの閉鎖時には、リヤドアの前面がインナパネルの第1車幅方向パネル部の後面とシール部材を介して圧接するように、リヤドアがインナパネルに対して配置されている場合、リヤドアの閉鎖時には確実にバンボディを閉鎖することができる。
また、ウィングボディ型バンボディに適用された場合、後方開口のフレームの強度を確保しながら走行時の空気抵抗の低減を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造を説明するための模式図であり、図1(a)はリヤポストの断面図、図1(b)はリヤアッパーの断面図である。 本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造のヒンジ部の模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造のリヤドアの動作を説明する模式図であり、図3(a)はリヤドアの閉鎖時であって、図2のA−A矢視断面図、図3(b)はリヤドアの全開放時である。 本発明の一実施形態にかかるトラックの全体斜視図である。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
本実施形態にかかるトラックのリヤ構造は、通常のバンボディや両側面が開口するウィングボディや冷凍冷蔵車等の箱型の荷台を搭載したトラックや、箱型の荷台を有するトレーラ等に適用可能であるが、ここでは、ウィングボディ型バンボディのトラックに適用した例で説明する。なお、箱型の荷台を総称してバンボディという。
図4に示すように、ウィングボディ型バンボディトラック(以下、単にトラックという)1は、車両本体2の進行方向後方にウィング型のバンボディ4を架装した貨物用車両である。車両本体2は、運転席を有するキャビン3や、エンジンやシャーシ(いずれも図示略)等を備えて構成されている。バンボディ4は、車両本体2のシャーシ上に取り付けられている。以下、車両本体2の進行方向を前方とし、前方を基準に左右を定め、重力の方向を下方とし、車両の中心に向かう側を内側、その逆を外側として説明する。
バンボディ4は、床部材5と、前方に設けられた前壁6と、後方に設けられ、後方の開口を開閉する観音開きのリヤドア7と、上部から側方にかけて設けられたウィング8と、側方に設けられたアオリ9とを有して構成されている。
ウィング8は、バンボディ4の天井部分の左右方向半分に相当する屋根部材8aと、屋根部材8aからアオリ9までの部分の側壁部材8bとにより横断面がL字状に形成され、左右対称に設けられている。ウィング8は、バンボディ4の天井中央に張り渡されたセンターレール10を中心に、上下方向に回動自在に設けられている。また、アオリ9は、床部材5の両側端部に上下方向に回動自在に設けられ、ウィング8と連結されることにより、バンボディ4の側壁を形成する。なお、ウィング8及びアオリ9が共に閉鎖された状態において、ウィング8の側壁部材8bの外面とアオリ9の外面とが、バンボディ4の外面を形成する。
リヤドア7は、開口の両側部に立設された一対のリヤポスト11,11と、開口の上端部に設けられ一対のリヤポスト11,11の各上端をつなぐリヤアッパー12とからなるフレームに囲まれている。また、各リヤポスト11,11には、リヤドア7を回動可能に軸支するヒンジ部13が左右に複数(ここでは、左右に4個ずつ)固設されている。
[1−2.リヤ構造(リヤポスト)]
図1(a)に示すように、各リヤポスト11,11は、バンボディ4の内側に位置するインナパネル20と、バンボディ4の外側に位置するアウタパネル30とが結合して形成されている。なお、各リヤポスト11,11は左右対称の構造になっているため、ここでは、図1(a)に示すように、左側のリヤポスト11について説明する。
インナパネル20は、バンボディ4の内面に沿って配置される車長方向インナパネル部(車長方向パネル部)21と、車長方向インナパネル部21の前端21aから連続して形成された前端インナパネル部22と、車長方向インナパネル部21の後端21bから連続して形成された後端インナパネル部(第1車幅方向パネル部)23と、車長方向インナパネル部21の中間に接続された補強インナパネル部24とから構成されている。前端インナパネル部22と後端インナパネル部23は、いずれも車長方向インナパネル部21からバンボディ4の外向きに屈曲して形成されている。
後端インナパネル部23の後面には、図3(a)に示すように、リヤドア7との間をシールするシール部材25が設けられている。リヤドア7の閉鎖時には、このシール部材25が弾性変形することによりバンボディ4を確実に閉鎖する。リヤドア7は、リヤドア7の閉鎖時に、リヤドア7の前面7aの縁部がシール部材25を介して後端インナパネル部23に圧接するように、インナパネル20に対して配置される。すなわち、リヤドア7の端面は、バンボディ4の内面(車長方向インナパネル部21)よりも外側に位置している。なお、ここでいうシール部材25は、一般的なゴム等の容易に弾性変形できる部材である。
アウタパネル30は、車長方向に傾斜して設けられる傾斜アウタパネル部(側方車長方向傾斜パネル部)31と、傾斜アウタパネル部31の前端31aからバンボディ4の内向きに屈曲して連続に形成された前端アウタパネル部32とから構成されている。傾斜アウタパネル部31は、その前端31aがバンボディ4の外面に沿うように配置されている〔図3(a)参照〕。言い換えると、バンボディ4の外面と傾斜アウタパネル部31の前端31aは、鉛直方向に同一の平面上に位置し、トラック1の前方からバンボディ4の外面に沿って流れてくる空気がそのまま傾斜アウタパネル部31に沿って流れるようになっている。
また、傾斜アウタパネル部31の後端31bは、バンボディ4の外面よりも内側であって、且つ、リヤドア7の端面より外側若しくは略同じ位置に位置するように傾斜して配置されると共に、リヤドア7よりも後方に突出して設けられている〔図3(a)参照〕。言い換えると、傾斜アウタパネル部31は、図1(a)に示すように、前端31aから後方に向けて、車長方向から所定の角度αだけ内側に傾斜し、リヤドア7の後面よりも後方まで延在して設けられている。なお、この所定の角度αは、後述するヒンジ部13、特にピン部材18の軸心位置と、バンボディ4の後方開口の縁部(端面)との関係で適宜設定される。
インナパネル20とアウタパネル30とは、後端インナパネル部23と前端アウタパネル部32とによって結合されている。後端インナパネル部23は、その先端23aが傾斜アウタパネル部31の内面の中間部に接合され、前端アウタパネル部32は、その先端32aが車長方向インナパネル部21の内面であって、後端21bと補強インナパネル部24が取り付けられている部分との間に接合されている。これら後端インナパネル部23と前端アウタパネル部32と、車長方向インナパネル部21の後方の一部と、傾斜アウタパネル部31の前方の一部とによって、空間33が形成されている。この空間33には、図示しないハーネス等が通されている。
[1−3.ヒンジ部]
図1(a),図2及び図3(a)に示すように、リヤドア7とリヤポスト11とを結合するヒンジ部13は、傾斜アウタパネル部31の外面に設けられている。ヒンジ部13は、傾斜アウタパネル部31の外面に固設されたバンボディ側ヒンジ部材14と、リヤドア7の左右両縁部に固設されたドア側ヒンジ部材17と、バンボディ側ヒンジ部材14とドア側ヒンジ部材17とを枢着するピン部材18とから構成されている。
バンボディ側ヒンジ部材14は、傾斜アウタパネル部31の外面に沿って固設される基部15と、基部15の上下端部にそれぞれ設けられた軸支部16,16とから構成されている。基部15には、傾斜アウタパネル部31に固定するためのボルト15Bが挿通される図示しないボルト穴が2箇所設けられている。また、基部15は、後方の一部分に切欠き19が設けられ、リヤドア7の開閉動作により、バンボディ側ヒンジ部材14とドア側ヒンジ部材17とが干渉しないようになっている。なお、傾斜アウタパネル部31には、この切欠き19と同じ位置に同形状の切欠きが設けられ、ヒンジ部13におけるリヤドア7の開閉動作がスムーズに行えるようになっている。
軸支部16は、傾斜アウタパネル部31の外側に設けられ、基部15からバンボディ4の外向きに突出し、基部15と直角になるように設けられている。軸支部16は、図3(a)に示すように、外側の端面がバンボディ4の外面に沿うように設けられ、後方の端面が傾斜アウタパネル部31の後端31bの位置に沿うように設けられている。言い換えると、軸支部16は、図1(a)に示すように、上面視で、傾斜アウタパネル部31に沿う辺を斜辺とし、直角部分が湾曲した略直角三角形となっている。また、軸支部16には、ピン部材18を固定するためのボルト16Bが挿通される図示しないボルト穴が設けられている。なお、軸支部16の形状はこれに限られず、外側の端面の後方がバンボディ4の外面よりもやや内側に位置するようにわずかに傾斜して設けられていてもよい。
ピン部材18は、鉛直方向に延び、基部15の上下端部に設けられた軸支部16,16の間に介装されている。ピン部材18の軸心位置は、図3(a)に示すように、左右方向においては、リヤドア7の端面よりも外側に配置され、前後方向においては、リヤドア7の後面よりも後方に位置するように配置されている。
ドア側ヒンジ部材17は、リヤドア7と一体回転するように形成されており、ピン部材18を内挿する筒状部分17tと、リヤドア7の端面に沿って設けられ、筒状部分17tとリヤドア7とを接続する接続部17cとから構成されている。なお、ドア側ヒンジ部材17は、リヤドア7と別体に形成されて固設されていてもよく、リヤドア7と同一部材で一体に形成されていてもよい。
また、上記した傾斜アウタパネル部31の傾斜角度が設定される要因の一つとして、ピン部材18の軸心位置及びピン部材18を内挿する筒状部材17tの配置がある。すなわち、傾斜アウタパネル部31は、ピン部材18の軸心位置が傾斜アウタパネル部31の外側に位置するように、その前端31aから後方に向けて延在し、後端31bがピン部材18よりも内側に位置する角度以上に傾斜して設けられる。さらに、傾斜アウタパネル部31の傾斜角度が設定されるもう一つの要因であるバンボディ4の後方開口の縁部(端面)の位置により、傾斜アウタパネル部31の後端31bが、リヤドア7の端面より内側に位置する角度未満で傾斜して設けられる。
ヒンジ部13は上記のように構成されているが、ドア側ヒンジ部材17とピン部材18は、その形状も配置位置も従来用いられているものと略同様であり、バンボディ側ヒンジ部材14の構成のみ従来のものと異なっている。
[1−4.リヤ構造(リヤアッパー)]
図1(b)に示すように、リヤアッパー12は、バンボディ4の内側、すなわち下方に位置するロアパネル40と、バンボディ4の外側、すなわち上方に位置するアッパーパネル50と、ロアパネル40とアッパーパネル50との間に位置するセンターパネル60とが結合して形成されている。
ロアパネル40は、バンボディ4の上部内面と平行に配置される車長方向ロアパネル部41と、車長方向ロアパネル部41の前端41aから連続して形成された前端ロアパネル部42と、車長方向ロアパネル部41の後端41bから連続して形成された後端ロアパネル部43とを有する。さらに、ロアパネル40は、車長方向ロアパネル部41の中間に接続された第一補強ロアパネル部44と、車長方向ロアパネル部41の上方で前端ロアパネル部42と第一補強ロアパネル部44との間に設けられた第二補強ロアパネル部45とを有して構成されている。
前端ロアパネル部42と後端ロアパネル部43は、いずれも車長方向ロアパネル部41からバンボディ4の外向き、すなわち上方に屈曲して形成されている。第一補強ロアパネル部44は、車長方向ロアパネル部41の略中央に、車長方向ロアパネル部41に対して直角に固設されている。第二補強ロアパネル部45は、車長方向ロアパネル部41と平行に設けられ、その前方が前端ロアパネル部42と平行になるよう屈曲形成され、その後方が第一補強ロアパネル部44と平行になるよう屈曲形成されて、それぞれ前端ロアパネル部42と第一補強ロアパネル部44に固設されている。
センターパネル60は、ロアパネル40の上方に位置する。センターパネル60は、車長方向ロアパネル部41と略平行に配置される車長方向センターパネル部61と、車長方向センターパネル部61の前端61aから連続して形成された前端センターパネル部62と、車長方向センターパネル部61の後端61bから連続して形成された後端センターパネル部63とから構成されている。
車長方向センターパネル部61は、後端ロアパネル部43の屈曲形成された先端43aと、第一補強ロアパネル部44の屈曲形成された上部先端44aとの上部に固設されている。車長方向センターパネル部61は、略中央に傾斜部61cが設けられ、傾斜部61cよりも前側が下方に位置し、傾斜部61cよりも後側が上方に位置している。前端センターパネル部62と後端センターパネル部63は、いずれも車長方向センターパネル部61からバンボディ4の外向き、すなわち上方に屈曲して形成されている。前端センターパネル部62は、第一補強ロアパネル部44と同一平面上に位置するように形成され、後端センターパネル部63は、後端ロアパネル部43と同一平面上に位置するように形成されている。
アッパーパネル50は、センターパネル60の上方であって、傾斜部61cよりも後方に設けられている。アッパーパネル50は、車長方向に傾斜して設けられる傾斜アッパーパネル部(上部車長方向傾斜パネル部)51と、傾斜アッパーパネル部51の前端51aからバンボディ4の内向き、すなわち下方に屈曲して連続に形成された前端アッパーパネル部52とから構成されている。傾斜アッパーパネル部51は、その前端51aが前端センターパネル部62の先端62aと略同じ高さになるように配置されている。なお、傾斜アッパーパネル部51の前端51aと前端センターパネル部62の先端62aは、いずれもウィング8の屋根部材8aの上面よりも下方に位置する。
傾斜アッパーパネル部51の後端51bは、下方に向けて傾斜して設けられると共に、リヤドア7よりも後方に突出し、リヤポスト11の傾斜アウタパネル部31の後端31bと略同じ位置まで突出している。言い換えると、傾斜アッパーパネル部51は、前端51aから後方に向けて、車長方向から所定の角度だけ下方に傾斜し、リヤドア7よりも後方まで延在して設けられている。
アッパーパネル50とセンターパネル60とは、前端アッパーパネル部52と後端センターパネル部63とによって結合されている。前端アッパーパネル部52は、その先端52aが車長方向センターパネル部61の内面であって傾斜部61cよりも後方に接合され、後端センターパネル部63は、その先端63aが傾斜アッパーパネル部51の内面の中間部に接合されている。なお、前端センターパネル部62と前端アッパーパネル部52との間に形成された溝は、雨樋として機能する。
[2.作用,効果]
本実施形態にかかるトラックのリヤ構造は上述のように構成されているので、リヤドア7は以下のように開閉する。
図3(a)に示すように、リヤドア7の閉鎖時には、リヤドア7の前面7aが後端インナパネル部23の後面にシール部材25を介して圧接されて確実に閉鎖される。なお、インナパネル20の外側に車長方向インナパネル部21と平行に配置されている部材は、ウィング8の側壁部材8bである。
図3(b)に示すように、リヤドア7は、ヒンジ部13のピン部材18を回動中心に開放される。このとき、ピン部材18の軸心位置は、リヤドア7がバンボディ4の外面と平行又は略平行になるまで回転できるように設定されているため、リヤドア7は全開放時に矢印Bで示すように、約270度回転してバンボディ4の外面と平行又は略平行に開放される。
したがって、本実施形態にかかるトラックのリヤ構造によれば、傾斜アウタパネル部31の前端31aがバンボディ4の外面に沿い、後端31bがバンボディ4の外面よりも内側に位置するように傾斜して配置されているため、トラック1の走行時の側面の空気の流れを整流することができる。また、傾斜アッパーパネル部51の前端51aが屋根部材8aの上面よりも下方に位置し、後端51bが下方に傾斜して配置されているため、トラック1の走行時の上面の空気の流れも整流することができる。
さらに、傾斜アウタパネル部31及び傾斜アッパーパネル部51のそれぞれの後端31b,51bがリヤドア7よりも後方に突出して設けられているため、これら傾斜アウタパネル部31及び傾斜アッパーパネル部51によりリヤドア7の後方にキャビティを形成し、バンボディ4の後方で発生する負圧を抑制することができる。これにより、バンボディ4の内法長を短くすることなく積荷積載スペースを確保しながら、トラック1の走行時の空気抵抗を低減することができ、さらには燃費を向上することができるため、実用性が高い。
また、ヒンジ部13のピン部材18は、リヤドア7の後方で且つ傾斜アウタパネル部31の後端31bよりも外方に配置されるため、リヤドア7の回動中心は従来の位置と変わらず、さらに、ヒンジ部13が、リヤドア7の全開放時に、リヤドア7がバンボディ4の外面と平行又は略平行になるまで回動可能に、ピン部材18の軸心位置が設定されているため、リヤドア7の開口面積及び開口角度を確実に確保することができ、荷作業の作業性を向上させることができる。
また、インナパネル20が車長方向インナパネル部21,前端インナパネル部22,後端インナパネル部23及び補強インナパネル部24とから構成されているため、インナパネル20の構成は従来用いられてきたものから変更する必要がなく、コストを低減させることができる。
また、リヤドア7の閉鎖時には、リヤドア7の前面7aがインナパネル20の後端インナパネル部23の後面とシール部材25を介して圧接するように、リヤドア7がインナパネル20に対して配置されているため、リヤドア7の閉鎖時には確実にバンボディ4を閉鎖することができる。なお、本リヤ構造は、ウィングボディ型バンボディのトラック1であっても、後方開口のフレームの強度を確保しながら走行時の空気抵抗の低減を図ることができる。
[3.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態では、一対のリヤポスト11,11に加え、リヤアッパー12にも傾斜したパネル部、すなわち傾斜アッパーパネル部51を設けたが、リヤアッパー12の傾斜アッパーパネル部51は必ずしも設けていなくてもよい。
また、ヒンジ部13の設けられる位置や数は、上記実施形態のものに限られず、後方開口の大きさに応じて適宜設定可能である。さらに、ヒンジ部13の形状や切欠き19の大きさ等も上記実施形態のものに限られず、リヤドア7の開閉動作に支障がない範囲で適宜設定可能である。
また、トラック1はウィングボディ型バンボディのトラックに限られず、本リヤ構造は、バンボディを有する種々のトラックに適用可能である。また、ここでいうトラックには、トレーラを牽引するトラクタも含まれ、トレーラがバンボディに相当する。
また、インナパネル20の形状は、トラックの種類によって異なるため、当然上記実施形態のものに限られるものではない。
1 トラック
4 バンボディ
7 リヤドア
11 リヤポスト
12 リヤアッパー
13 ヒンジ部
14 バンボディ側ヒンジ部材
17 ドア側ヒンジ部材
18 ピン部材
20 インナパネル
21 車長方向インナパネル部(車長方向パネル部)
23 後端インナパネル部(第1車幅方向パネル部)
25 シール部材
30 アウタパネル
31 傾斜アウタパネル部(側方車長方向傾斜パネル)
32 前端アウタパネル部(第2車幅方向パネル部)
40 ロアパネル
50 アッパーパネル
51 傾斜アッパーパネル部
60 センターパネル

Claims (5)

  1. トラックのバンボディの後方開口の両側部に立設された一対のリヤポストを有するフレームと、前記リヤポストに固設され、前記開口を開閉するリヤドアを回動可能に軸支するヒンジ部とを備えたトラックのリヤ構造であって、
    前記リヤポストは、前記バンボディの内側に位置するインナパネルと、前記バンボディの外側に位置するアウタパネルとが結合して形成され、
    前記アウタパネルは、前端が前記バンボディの外面に沿い、後端が前記バンボディの前記外面よりも内側に位置するように傾斜して配置されると共に前記リヤドアよりも後方に突出した側方車長方向傾斜パネル部を備え、
    前記ヒンジ部のピン部材は、前記リヤドアの後方で且つ前記側方車長方向傾斜パネル部の前記後端よりも外方に配置される
    ことを特徴とする、トラックのリヤ構造。
  2. 前記フレームは、前記リヤポストの両上端部に亘って設けられたリヤアッパーをさらに有し、
    前記リヤアッパーは、前記バンボディの内側に位置するロアパネルと、前記バンボディの外側に位置するアッパーパネルと、前記ロアパネルと前記アッパーパネルとの間に位置するセンターパネルとが結合して形成され、
    前記アッパーパネルは、後端が下方に向けて傾斜して設けられると共に前記リヤドアよりも後方に突出した上部車長方向傾斜パネル部を備える
    ことを特徴とする、請求項1記載のトラックのリヤ構造。
  3. 前記ヒンジ部は、前記側方車長方向傾斜パネル部の外面に固設されたバンボディ側ヒンジ部材と、前記リヤドアの左右両縁部に固設されたドア側ヒンジ部材と、前記バンボディ側ヒンジ部材と前記ドア側ヒンジ部材とを枢着する前記ピン部材とから構成され、
    前記リヤドアの全開放時に、前記リヤドアが前記バンボディの前記外面と平行又は略平行になるまで回動可能に、前記ピン部材の軸心位置が設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のトラックのリヤ構造。
  4. 前記インナパネルは、前記バンボディの内面に沿って配置される車長方向パネル部と、前記車長方向パネル部の後端から前記バンボディの外向きに屈曲して形成され、前記アウタパネルの前記側方車長方向傾斜パネル部の内面に接合する第1車幅方向パネル部とを有し、
    前記アウタパネルは、前記側方車長方向傾斜パネル部と、前記側方車長方向傾斜パネル部の前記前端から前記バンボディの内向きに屈曲して形成され、前記インナパネルの前記車長方向パネル部の外面に接合する第2車幅方向パネル部とを有し、
    前記リヤドアの閉鎖時には、前記リヤドアの前面が、前記インナパネルの前記第1車幅方向パネル部の後面とシール部材を介して圧接するように、前記リヤドアは前記インナパネルに対して配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラックのリヤ構造。
  5. 前記バンボディが、ウィングボディ型バンボディである
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトラックのリヤ構造。
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