JP6089382B2 - トラックのリヤ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、走行時の空気抵抗を低減するトラックのリヤ構造に関する。
一般的なバンボディやウィングボディや冷凍冷蔵車等のバンボディ型(以下、単にバンボディという)の荷台を搭載したトラック(以下、単にトラックという)は、走行時の空気抵抗を低減するために、トラック前方のキャビンのルーフパネルにエアディフレクターを設けたものや、トラック後方のバンボディに整流作用を有する整流部材や負圧発生を抑制するキャビティ等を設けたものがある。
例えば下記の特許文献1に記載のトラックのバンボディ構造は、バンボディの後端部に、車両前後方向に移動可能な可動扉部を有し、可動扉部がバンボディ後端部の前端に位置するときは、バンボディ後端部の内側に凹状の空間を形成し、この空間をキャビティとして機能させるものである。
また、下記の特許文献2に記載のトラックの荷台構造は、荷台の両側壁が内壁と外壁の二重壁から構成されており、外壁が荷台の後端に向かうに従って内壁に接近するように傾斜又は湾曲して形成され、トラック走行時の空気抵抗を低減させている。
特開2006−341726号公報 特開2001−30964号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のバンボディ構造は、積荷の積載量が多い場合には、可動扉部をバンボディ後端部の後端に移動させることにより、積荷積載スペースを確保するものである。つまり、キャビティとしての機能と積荷積載スペースとしての機能とを適宜選択して使用する構造のため、キャビティとしての機能と積荷積載スペースとしての機能との両立はできない。また、このバンボディ構造では、車両の全長規制により、荷台の内法長が短くなってしまい、実用性が低いという課題もある。
また、上記の特許文献2に記載の荷台構造は、単に外壁に傾斜等を設けたものであり、両側壁の後端に設けられる観音扉の開き方やヒンジの位置については何ら工夫がなされていないため、観音扉の開口角度が小さくなってしまい、作業性が悪化するという課題がある。また、この荷台構造は、観音扉の両端が両側壁の内壁面に位置するように設けられているため、観音扉が閉止された状態で、観音扉と両側壁との間に隙間ができてしまい、この隙間から荷台内部へ雨水が浸入してしまう。そのため、観音扉の周縁にウエザストリップを設け、雨水の浸入を防がなければならない。
また、特許文献1及び2に記載の構造は、ともに、バンボディリヤの大きな構造変更を伴うので、コスト増を招く。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で空気抵抗を低減することができるトラックのリヤ構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のトラックのリヤ構造は、トラックのバンボディの車両後方における開口の両側部に立設された一対のリヤポストと、前記リヤポストにそれぞれ固設され、前記開口を開閉するリヤドアを回動可能に軸支するヒンジ部とを備え、前記リヤポストは、前記バンボディの内面を構成する内面と、前記内面と連続し車両後方を向く後面と、を備え、前記リヤドアは、前記バンボディの内面を構成するリヤドア内面を備え、かつ、前記リヤポストの前記後面よりも後方に配置され、前記ヒンジ部は、前記リヤドアよりも後方に配置され、前記リヤポストの前記ヒンジ部のない部分には、前端が前記バンボディの外面に沿い、後端が前記リヤドアよりも後方に突出した整流板が後方に向けて装着され、前記リヤポストの前記後面の車両内側領域には、弾性部材からなるシール部が設けられ、前記整流板の車幅方向の外面および内面は、車両後方に向かって車幅方向内側に傾斜し、前記整流板の前記後端は、前記ヒンジ部の車両前後方向の後端よりも車幅方向において内側であり、かつ、前記リヤドアよりも車両後方に位置するように設けられ、前記リヤドアは、前記リヤドア閉鎖時には前記リヤドア内面が前記リヤポストの前記後面と対向し、かつ、前記リヤドア内面と前記シール部材とが圧接するように、前記ヒンジ部により軸支されることを特徴としている。
また、前記整流板は、前記後端が前記バンボディの前記外面よりも内側に位置するように傾斜して設けられることが好ましい。
また、前記整流板は、板金製でもよく、樹脂製でもよい。
本発明のトラックのリヤ構造によれば、リヤポストのヒンジ部のない部分に整流板が設けられ、この整流板の前端がバンボディの外面に沿い、後方に向けて整流板が装着されているため、トラックのバンボディの側面に沿って流れてくる空気の流れを整流することができる。さらに、整流板の後端がリヤドアよりも後方に突出して配置されているため、トラックのバンボディの後方で発生する負圧を抑制することができる。つまり、内法長を短くすることなく積荷積載スペースを確保しながら、トラック走行時の空気抵抗を低減することができるため、燃費を向上することもでき、実用性が高い。
また、リヤポストに固設されたヒンジ部がリヤドアよりも後方に配置されており、リヤポストのヒンジ部のない部分に整流板を設けているため、リヤドアの開口面積や開口角度を確保することができ、作業性を維持することができる。
また、整流板はリヤポストに装着されるものであるため、既存の構造はそのまま用いて、整流板のみを後付けすることができ、コスト増を抑制することができる。
また、整流板の後端が、バンボディの外面よりも内側に位置するように傾斜して設けられている場合、空気の流れをより整流することができる。
また、整流板が板金製や樹脂製であれば、容易に成形することができ、装着も容易に行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造のポストリヤを説明する模式図であり、図2のA−A矢視断面図である。 本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造のヒンジ部周辺の模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるトラックのリヤ構造のリヤドアの動作を説明する模式図であり、図3(a)はリヤドアの閉鎖時であって、図2のB−B矢視断面図、図3(b)はリヤドアの全開放時である。 本発明の一実施形態にかかるトラックの全体斜視図である。 本発明の他の実施形態にかかるトラックのリヤ構造のポストリヤの模式的な断面図であり、図5(a)は樹脂製の整流板、図5(b)は図1の整流板と異なる形状の板金製の整流板である。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
本実施形態にかかるトラックのリヤ構造は、通常のバンボディや両側面が開口するウィングボディや冷凍冷蔵車等の箱型の荷台を搭載したトラックや、箱型の荷台を有するトレーラ等に適用可能であるが、ここでは、ウィングボディ型バンボディのトラックに適用した例で説明する。なお、箱型の荷台を総称してバンボディという。
図4に示すように、ウィングボディ型バンボディトラック(以下、単にトラックという)1は、車両本体2の進行方向後方にウィング型のバンボディ4を架装した貨物用車両である。車両本体2は、運転席を有するキャビン3や、エンジンやシャーシ(いずれも図示略)等を備えて構成されている。バンボディ4は、車両本体2のシャーシ上に取り付けられている。以下、車両本体2の進行方向を前方とし、前方を基準に左右を定め、重力の方向を下方とし、車両の中心に向かう側を内側、その逆を外側として説明する。
バンボディ4は、床部材5と、前方に設けられた前壁6と、後方に設けられ、後方の開口を開閉する観音開きのリヤドア7と、上部から側方にかけて設けられたウィング8と、側方に設けられたアオリ9とを有して構成されている。
ウィング8は、バンボディ4の天井部分の左右方向半分に相当する屋根部材8aと、屋根部材8aからアオリ9までの部分の側壁部材8bとにより横断面がL字状に形成され、左右対称に設けられている。ウィング8は、バンボディ4の天井中央に張り渡されたセンターレール10を中心に、上下方向に回動自在に設けられている。また、アオリ9は、床部材5の両側端部に上下方向に回動自在に設けられ、ウィング8と連結されることにより、バンボディ4の側壁を形成する。なお、ウィング8及びアオリ9が共に閉鎖された状態において、ウィング8の側壁部材8bの外面とアオリ9の外面とが、バンボディ4の外面を形成する。
リヤドア7は、開口の両側部に立設された一対のリヤポスト11,11と、開口の上端部に設けられ一対のリヤポスト11,11の各上端をつなぐリヤアッパー12とからなるフレームに囲まれている。また、各リヤポスト11,11には、リヤドア7を回動可能に軸支するヒンジ部13が左右に複数(ここでは、左右に4個ずつ)固設されている。
[1−2.リヤポスト]
図1に示すように、各リヤポスト11,11は、屈曲形成されたインナパネル20と、補強パネル25と、接続パネル26とが結合されて構成されている。なお、各リヤポスト11,11は、左右対称の構造になっているため、ここでは、図1に示すように、左側のリヤポスト11について説明する。
インナパネル20は、バンボディ4の内面に沿って配置される車長方向インナパネル部21と、車長方向インナパネル部21の前端21aから連続して形成された前端インナパネル部22と、車長方向インナパネル部21の後端21bから連続して形成された車幅方向インナパネル部23と、車幅方向インナパネル部23の外側の端部23aから連続して形成された後端インナパネル部24とから構成されている。前端インナパネル部22と車幅方向インナパネル部23は、いずれも車長方向インナパネル部21からバンボディ4の外向きに屈曲して形成されている。また、後端インナパネル部24は、車幅方向インナパネル部23から前方に向かって屈曲して形成されており、車長方向インナパネル部21と平行に設けられている。
補強パネル25は、車長方向インナパネル部21の車長方向中間部であって、車長方向インナパネル部21の外側の面(外面)に接続され、車長方向インナパネル部21からバンボディ4の外向きに延設されている。また、接続パネル26は、車長方向インナパネル部21の外面と後端インナパネル部24の端部24aとを接続するように、車幅方向に延設されている。
車幅方向インナパネル部23と後端インナパネル部24、車長方向インナパネル部21の後方の一部と、接続パネル26とによって、空間28が形成されている。この空間28には、図示しないハーネス等が通されている。
車幅方向インナパネル部23の後面であって内側の位置には、リヤドア7との間をシールするシール部材27が設けられている。リヤドア7の閉鎖時には、このシール部材27が弾性変形することによりバンボディ4を確実に閉鎖する。リヤドア7は、リヤドア7の閉鎖時に、リヤドア7の前面7aの縁部がシール部材27を介して車幅方向インナパネル部23に圧接するように、インナパネル20に対して配置される。言い換えると、リヤドア7の端面は、バンボディ4の内面、すなわち、車長方向インナパネル部21よりも外側に位置している。なお、ここでいうシール部材27は、容易に弾性変形できる部材であり、一般的なゴム等の弾性体が適用される。
[1−3.ヒンジ部]
図1,図2及び図3(a)に示すように、リヤドア7とリヤポスト11とを結合する複数のヒンジ部13は、いずれも、車幅方向インナパネル部23の後面であって外側の位置に設けられ、リヤドア7よりも後方に配置されている。ヒンジ部13は、車幅方向インナパネル部23の後面に固設されたバンボディ側ヒンジ部材14と、リヤドア7の左右両縁部に固設されたドア側ヒンジ部材17と、バンボディ側ヒンジ部材14とドア側ヒンジ部材17とを枢着するピン部材18とから構成されている。
バンボディ側ヒンジ部材14は、車幅方向インナパネル部23の後面に沿って固設される基部15と、基部15の上下端部にそれぞれ設けられた軸支部16,16とから構成されている。基部15には、車幅方向インナパネル部23に固定するためのボルト15Bが挿通される図示しないボルト穴が2箇所設けられている。軸支部16は、車幅方向インナパネル部23の後方に設けられ、基部15から後方に向けて突出し、基部15と直角になるように設けられている。
軸支部16は、図3(a)に示すように、外側の端面がバンボディ4の外面に沿うように設けられ、内側の端面がリヤドア7の端面よりも外側に設けられている。また、軸支部16の後方には、ピン部材18を固定するためのボルト16Bが挿通される図示しないボルト穴が設けられており、軸支部16の後端は円弧状に形成されている。なお、軸支部16の後方へ突出する長さは、ピン部材18の軸心位置によって適宜設定される。
ピン部材18は、鉛直方向に延び、基部15の上下端部に設けられた軸支部16,16の間に介装されている。ピン部材18の軸心位置は、左右方向においては、リヤドア7の端面よりも外側に配置され、前後方向においては、リヤドア7の後面よりも後方に位置するように配置されている。この軸心位置に伴い、軸支部16の突出する長さが設定される。
ドア側ヒンジ部材17は、リヤドア7と一体回転するように形成されており、ピン部材18を内挿する筒状部分17tと、リヤドア7の端面に沿って設けられ、筒状部分17tとリヤドア7とを接続する接続部17cとから構成されている。なお、ドア側ヒンジ部材17は、リヤドア7と別体に形成されて固設されていてもよいく、リヤドア7と同一部材で一体に形成されていてもよい。
[1−4.整流板]
図1及び図2に示すように、ヒンジ部13のないリヤポスト11の部分には、後方に向けて整流板30が装着されている。本実施形態では、リヤポスト11にヒンジ部13が等間隔に4箇所設けられているため、整流板30は、ヒンジ部13とヒンジ部13との間に3箇所、最上部のヒンジ部13とリヤポスト11の上端(すなわち、リヤアッパー12との接合部)との間に1箇所、及び、最下部のヒンジ部13とリヤポスト11の下端との間に1箇所設けられている。
なお、これは一例であって、例えば、リヤポスト11の上端及び下端まで延設されていなくてもよく、反対に、リヤアッパー12まで延設されていてもよく、リヤポスト11の下端よりも下方まで延設されていてもよい。また、最上部のヒンジ部13とリヤポスト11の上端との間に設けられる整流板30と、最下部のヒンジ部13とリヤポスト11の下端との間に設けられる整流板30とを同じ長さのものにすれば、整流板30は2種類用意すればよいため、部品点数が少なくなる。
整流板30は、板金を曲げ加工することにより形成されており、車幅方向インナパネル部23の後面に沿って固設される基部31と、基部31の外側の端部から連続して屈曲形成されたガイド部32とから構成されている。基部31には、車幅方向インナパネル部23に固定するためのボルト31Bが挿通される図示しないボルト穴が上下方向に複数設けられている。
なお、整流板30の上下方向の長さは、リヤポスト11に配置される位置によって異なり、ヒンジ部13の配置にもよるが、ここでは、ヒンジ部13,13間に設けられる整流板30の方が、リヤポスト11の上下端部に設けられる整流板30よりも長く形成されている。また、ここでは、基部31とガイド部32とが上下方向において同じ長さで形成されているが、整流板30の取り付けに支障がなければ、基部31の上下方向の長さはガイド部32よりも短く形成されていてもよい。
ガイド部32は、その前端(すなわち、基部31の外側の端部)32aがバンボディ4の外面に沿うように配置されている。すなわち、ガイド部32の前端32aと、車幅方向インナパネル部23の外側の端部23aとが、車幅方向において同一の平面上に位置している。また、ガイド部32の後端32bは、リヤドア7よりも後方に突出し、ヒンジ部13の軸支部16の後端と略同じ位置まで突出して設けられている。
また、ガイド部32は、前端32aから後方に向けて、後端32bがバンボディ4の外面よりも内側に位置するように、所定の角度だけ内側に傾斜して設けられている。なお、この所定の角度は、バンボディ4の後方開口の縁部(端面)との位置関係で適宜設定される。すなわち、ガイド部32の後端32bが、バンボディ4の外面よりも内側であって、且つ、リヤドア7の端面より外側若しくは略同じ位置に位置するような角度で、前端32aから後端32bに向けて傾斜して配置されている。
[2.作用,効果]
本実施形態にかかるトラックのリヤ構造は上述のように構成されているので、リヤドア7は以下のように開閉する。
図3(a)に示すように、リヤドア7の閉鎖時には、リヤドア7の前面7aが車幅方向インナパネル部23の後面にシール部材27を介して圧接されて確実に閉鎖される。なお、インナパネル20の外側に車長方向インナパネル部21と平行に配置されている部材は、ウィング8の側壁部材8bである。
図3(b)に示すように、リヤドア7は、ヒンジ部13のピン部材18を回動中心に開放される。このとき、ピン部材18の軸心位置は、リヤドア7がバンボディ4の外面と平行又は略平行になるまで回転できるように設定されているため、リヤドア7は全開放時に矢印Cで示すように、約270度回転してバンボディ4の外面と平行又は略平行に開放される。
したがって、本実施形態にかかるトラックのリヤ構造によれば、リヤポスト11のヒンジ部13のない部分に整流板30が設けられ、この整流板30のガイド部32の前端32aがバンボディ4の外面に沿い、後方に向けて整流板30が装着されているため、トラック1のバンボディ4の側面に沿って流れてくる空気の流れを整流することができる。さらに、整流板30のガイド部32の後端32bがリヤドア7よりも後方に突出して配置されているため、バンボディ4の後方で発生する負圧を抑制することができる。つまり、内法長を短くすることなく積荷積載スペースを確保しながら、トラック1の走行時の空気抵抗を低減することができるため、燃費を向上することもでき、実用性が高い。
また、リヤポスト11に固設されたヒンジ部13が、リヤドア7よりも後方に配置されており、リヤポスト11のヒンジ部13のない部分に整流板30を設けているため、リヤドア7の開口面積や開口角度を確保することができ、荷作業の良好な作業性を維持することができる。
さらに、整流板30のガイド部32の後端32bが、バンボディ4の外面よりも内側に位置するように傾斜して設けられており、この傾斜角度が、ガイド部32の後端32bがバンボディ4の外面よりも内側であって、且つ、リヤドア7の端面より外側若しくは略同じ位置に位置するような角度に設定されているため、空気の流れをより整流することができ、併せて、リヤドア7の開閉動作の妨げにならず、後方開口の開口面積を縮小しないようになっている。
また、リヤドア7の閉鎖時には、リヤドア7の前面7aがインナパネル20の車幅方向インナパネル部23の後面とシール部材27を介して圧接するように、リヤドア7がインナパネル20に対して配置されているため、リヤドア7の閉鎖時には確実にバンボディ4を閉鎖することができる。
また、整流板30は、リヤポスト11のヒンジ部13がない部分に装着されるものであるため、既存の構造はそのまま用いて、整流板30のみを後付けすることができ、コスト増を抑制することができる。また、整流板30が板金製であるため、整流板30を容易に成形することができ、装着も容易に行うことができる。
[3.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、図5(a)に示すように、整流板30のガイド部32を、後方に向けて内側に傾斜させなくてもよい。すなわち、ガイド部32の後端32bも、前端32aと同様にバンボディ4の外面に沿って設け、整流板30の基部31とガイド部32とが直角に形成されていてもよい。この場合であっても、バンボディ4の側方を流れてくる空気の流れを整流し、バンボディ4の後方において発生する負圧を抑制することができる。
また、整流板30は板金製に限られず、樹脂製にしてもよい。この場合、図5(b)に示すように、樹脂製の整流板30′の基部31′を、車幅方向インナパネル部23の後面に接着して固設してもよい。また、板金製の整流板と同様に、ボルトで固設してもよい。板金製及び樹脂製のいずれの整流板にしても、接着やボルトによりリヤポスト11に容易に装着することができる。
また、上記実施形態では、リヤポスト11にのみ整流板30を装着したが、リヤアッパー12にも整流板を装着してもよい。この場合、バンボディ4のリヤドア7の両側部と上部とにそれぞれ突出した整流板が設けられるため、キャビティを形成することができ、より負圧発生を抑制することができる。また、バンボディ4の上面を流通する空気の流れも整流することができる。
また、ヒンジ部13の設けられる位置や数は、上記実施形態のものに限られず、後方開口の大きさに応じて適宜設定される。さらに、ヒンジ部13の形状や大きさ等も上記実施形態のものに限られず、リヤドア7の開閉動作に支障がない範囲で適宜設定可能である。
また、トラック1はウィングボディ型バンボディのトラックに限られず、本リヤ構造は、バンボディを有する種々のトラックに適用可能である。また、ここでいうトラックには、トレーラを牽引するトラクタも含まれ、トレーラがバンボディに相当する。
また、インナパネル20の形状は、トラックの種類によって異なるため、当然上記実施形態のものに限られるものではない。
1 トラック
4 バンボディ
7 リヤドア
11 リヤポスト
13 ヒンジ部
14 バンボディ側ヒンジ部材
17 ドア側ヒンジ部材
18 ピン部材
20 インナパネル
21 車長方向インナパネル部
23 車幅方向インナパネル部
27 シール部材
30 整流板
31 基部
32 ガイド部
32a 前端
32b 後端

Claims (1)

  1. トラックのバンボディの車両後方における開口の両側部に立設された一対のリヤポストと、前記リヤポストにそれぞれ固設され、前記開口を開閉するリヤドアを回動可能に軸支するヒンジ部とを備えたトラックのリヤ構造であって、
    前記リヤポストは、前記バンボディの内面を構成する内面と、前記内面と連続し車両後方を向く後面と、を備え、
    前記リヤドアは、前記バンボディの内面を構成するリヤドア内面を備え、かつ、前記リヤポストの前記後面よりも後方に配置され、
    前記ヒンジ部は、前記リヤドアよりも後方に配置され、
    前記リヤポストの前記ヒンジ部のない部分には、前端が前記バンボディの外面に沿い、後端が前記リヤドアよりも後方に突出した整流板が後方に向けて装着され、
    前記リヤポストの前記後面の車両内側領域には、弾性部材からなるシール部が設けられ、
    前記整流板の車幅方向の外面および内面は、車両後方に向かって車幅方向内側に傾斜し、前記整流板の前記後端は、前記ヒンジ部の車両前後方向の後端よりも車幅方向において内側であり、かつ、前記リヤドアよりも車両後方に位置するように設けられ、
    前記リヤドアは、前記リヤドア閉鎖時には前記リヤドア内面が前記リヤポストの前記後面と対向し、かつ、前記リヤドア内面と前記シール部材とが圧接するように、前記ヒンジ部により軸支されることを特徴とする、トラックのリヤ構造。
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