JP6295934B2 - 開閉ルーフ車の車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、開閉可能な開閉ルーフと開閉可能なドアガラスを有する車両が、該開閉ルーフの回動軸を保持するブラケットを有し、該ブラケットが車体に固定された開閉ルーフ車の車体構造に関する。
車両の一形態として、車室の屋根が開放可能な開閉ルーフ車(オープンカー)がある。このような開閉ルーフ車は、電動等により、車室部分上部等を覆うルーフ閉鎖状態と、車室部分上部を画成するルーフ部を折り畳んで車室部分後部等に格納したルーフ開放状態にすることが可能となっている。
このようなオープンカーには、下記特許文献1にも例示されるオープンカー(コンバーティブル型式の車両)のように、例えば、ルーフ開放状態とし、且つサイドドアのドアガラスを上昇させた状態(サイドウインド閉鎖状態)において、ドアガラスの後方に、該ドアガラスの後端縦辺と当接する部材が配置されていない構造のものが多い(特許文献1の図2(d)参照)。
このように、ルーフ開放状態とし、且つサイドウインド閉鎖状において、ドアガラスの後方に、該ドアガラスの後端縦辺と当接する部材が配置されていない車両構造の場合、そもそもドアガラスの後端縦辺と、該後端縦辺に接する部材との間に隙間が生じることがないため、これらの部材間において、例えば、走行中に風切音が発生したり、水漏れが発生する等のシール性に関しての課題が生じることがない。
一方、特許文献2に例示されるオープンカーのように、例えば、ルーフ開放状態とし、且つサイドウインド閉鎖状した時、アガラスの後方に、該ドアガラスの後端縦辺と当接する部材が配置された構造のオープンカーも存在する。
特許文献2に開示のオープンカーは、車室の上方と後方を覆う折り畳み可能なルーフ部と、該折り畳んだルーフ部を車室の後方で格納する格納スペース、及び該格納スペースを閉じるリッドを備えている。なお、このリッドには、車幅方向の両側において上方に突出する一対のフィン(27)を備えている(特許文献2中の図1〜図3参照)。
ルーフ部は、前後方向に2分割して折り畳み可能に形成したフロントルーフ部(6)と、車室後方に配置され、透明なリヤガラスを備えたリヤルーフ部(28)とで構成し、フロントルーフ部(6)の後方下端部は、下方に突出した下端突出部(10)を備えている。一方、車両本体のドアガラス後方には、立設部(9)がベルトライン(車両本体上端部)よりも上方へ突出するように固定されている。
そして、フロントルーフ部(6)の下端突出部(10)の下端部と、立設部(9)の上端部とは、車幅方向に延びる回動軸(8)回りに回転可能に枢支連結されている。
上述した構造のオープンカーにおいて、ルーフ部を閉鎖状態から開放状態に変更する際には、リッドを開いた状態とし、適宜、フロントルーフ部(6)を折り畳むなどして格納スペースに格納する。その際、フロントルーフ部(6)は立設部(9)に対して回動軸(8)回りに回転し、後方へ反転した姿勢で格納されるが、立設部(9)は車両本体に固定されているため、該立設部(9)は、ルーフ部を閉鎖状態としたときは勿論、開放状態とした後においても、ベルトライン(車両本体上端部)よりも上方へ突出した形態を保つことになる(特許文献2中の図6参照)。
しかしながら立設部(9)は、サイドドアのドアガラスの後端縦辺の下側略半分に当接する程度の高さで突出し、また、サイドドアのドアガラスの後端縦辺の上側略半分については、ルーフ閉鎖状態においてフロントルーフ部(6)の下端突出部(10)が当接するが、この下端突出部(10)は、ルーフ開放状態においてフロントルーフ部(6)を後方へ反転させることにより当接しなくなる。
そうすると、ルーフ開放状態とし、且つサイドウインド閉鎖状において、サイドドアのドアガラスの後端の縦辺の上側半分に当接する車体部品が配置されていない状態となるため、該ドアガラス後端縦辺を十分にシールすることができず、例えば、ドアガラス後端の縦辺と上述したリッドに備えたフィン(27)前端との間の隙間を通じて走行中の風切音や水漏れが発生するおそれがあった。
さらに、ルーフ開放状態とし、且つサイドウインド閉鎖状において、立設部(9)には、サイドドアのドアガラスの後端縦辺の略下側半分に当接するが、ドアガラスの後方と、立設部(9)との当接部分において僅かな隙間が生じた場合にも、やはり走行中の風切音や水漏れが発生するというシール性に関する課題が生じるおそれがあった。
その他にも、立設部(9)の上端には、後方ハーフルーフ部の後方下端と枢着する回動軸(8)を構成しているが、このような回動軸(8)をもつ構造では、シール部材を立設部(9)やフロントルーフ部(6)の下端突出部(10)に装着し難く、止水対策の際に制約を受けるなどして、設計自由度が大きく損なわれてしまうという課題も有する。
特開2007−296904号公報 国際公開第2005/061253号
そこでこの発明は、ドアガラスの後部のシール性を確保することができる開閉ルーフ車の車体構造の提供を目的とする。
この発明は、開閉可能な開閉ルーフと開閉可能なドアガラスを有する車両が、該開閉ルーフの回動軸を保持するブラケットを有し、該ブラケットが車体に固定されるものにおいて、シール部材を保持する保持部材を有し、上記シール部材は、開閉ルーフの開閉状態に関わらず、ドアガラス閉時に該ドアガラスの後部と当接する前側シール部と、上記保持部材の後側に配置された後側シール部とを有し、上記保持部材は、その下方で上記ブラケットに対し連結され、上記保持部材の後方には、上記開閉ルーフを開放した際に該開閉ルーフを格納する格納室を開閉可能にカバーするデッキカバーが配設され、上記デッキカバーは、上方に突出する突出部を有し、
上記後側シール部は、上記保持部材の車両後方側の縁部の車幅方向外側面に設けられ、上記デッキカバーの上記突出部の前縁によって車幅方向外側から覆われ、上記突出部の前記前縁と上記保持部材とに当接したことを特徴とする。
上記構成によれば、保持部材の剛性を確保して組み付けることができるため、ドアガラスの後部の優れたシール性を確保することができる。
具体的には、ブラケットは、開閉ルーフの回動軸を保持した状態で車体に固定することが可能な優れた剛性を備えて形成された部材であり、このようなブラケットに保持部材を連結することで、保持部材の剛性を確保することができる。
よって、保持部材を、例えば、デッキカバー等のカバーに取り付けた車両を走行させた場合のように、走行中に保持部材がブレることがなく安定して車両に組み付けることができ、ドアガラス閉時(ドア本体に対して上昇させた状態)において、車両に上下方向の荷重が加わるなどしても、保持部材がガタつくことがなく、ドアガラスの後部と、該ドアガラスの後部に当接するシール部材の間に隙間が生じことにより、例えば、走行中に風切音が発生したり、水漏れが発生することがなく、これら部材間のシール性を確保することができる。
また、ドアガラスを閉じた状態において保持部材がガタつくに伴って該保持部材に備えたシール部材がガタついて摩耗するなどして隙間が生じるおそれもなく、優れたシール性を確保することができる。
また、上記保持部材の後方には、上記開閉ルーフを開放した際に該開閉ルーフを格納する格納室を開閉可能にカバーするデッキカバーが配設されている
このように、上記保持部材の後方に、上記開閉ルーフを開放した際に該開閉ルーフを格納する格納室を開閉可能にカバーするデッキカバーを配設することで、デッキカバーが直接、風圧を受けてガタつくことがなく、安定して走行させることができる。
また、車両前後方向においてデッキカバーとドアガラスとの間に保持部材を介在させた構成とすることができるため、例えば、シール部材を備えたデッキカバーを直接、ドアガラスの後端と当接させた構成のように、走行中に、車両に上下方向の荷重が加わるなどしても、それに伴ってデッキカバーがブレることにより、シール部材がガタついて異音が発生するおそれもなく、特に、開閉ルーフを開状態(展開した状態)とし、且つドアガラスを開状態(ドア本体側へ降下させた状態)で走行しても、優れたシール性を確保することができる。
またこの発明の態様として、上記ブラケットから車体よりも上方に延びた延設部が設けられ、上記延設部に上記保持部材が締結されたものである。
またこの発明の態様として、上記ブラケットと上記開閉ルーフとの間に跨って連結された基端側リンクを有し、上記ブラケットは、車体よりも上方に延在し、この延在部分に上記リンク基端部の基端部が枢支結合されたものである。
またこの発明の態様として、上記保持部材は、上記ブラケットに連結された状態で車体に組み付けられたものである。
上記構成のように、保持部材を優れた位置決め精度を確保して車体に組み付けることができるため、ドアガラスの後部の優れたシール性を確保することができる。
具体的には、開閉ルーフは、例えば、開閉ルーフを駆動する駆動ユニット、駆動ユニットからの駆動力を開閉ルーフへ駆動を伝達するリンク機構とともに開閉ルーフ構造に備え、該開閉ルーフ構造として予めアッセンブリ化(一体化)した状態で上記ブラケットを介して車体に組み付けられる。
このため、上記保持部材を、上述したように、開閉ルーフの回動軸を保持する上記ブラケットに連結された状態で車体に組み付けることで、開閉ルーフ構造を車体に組み付ける際に、保持部材を含めて車体に位置決めして組み付けることができるため、保持部材のみを開閉ルーフ構造とは別途車体に対して調整しながら位置決めして組み付ける場合と比較して、保持部材をその組み付け箇所に正確、且つ容易に位置決めして組み付けることができる。
そして、このように優れた位置決め精度で保持部材を車体に組み付けることができるため、開閉ルーフの開閉状態に関わらず、ドアガラス閉時に該ドアガラスの後部と、保持部材に備えたシール部材とを隙間なく当接させることができ、これら部材間の優れたシール性を得ることができる。
この発明によれば、ドアガラスの後部のシール性を確保することができる開閉ルーフ車の車体構造を提供できる。
本実施形態のルーフ開放状態のオープンカーの斜視図。 本実施形態のルーフ閉鎖状態のオープンカーの斜視図。 車幅方向内側から視た開閉ルーフとデッキカバーの開閉構造の断面図。 車幅方向内側から視た開閉ルーフ構造の車体への組付け構造の斜視図。 図4中のA−A線矢視断面図。 下側から視たメインブラケット、及びBピラーの斜視図。 Bピラーの断面構造を示す斜視図。 ピラー芯材にガーニッシュを装着する直前の様子を示す斜視図。 メインブラケットとBピラーの組付け構造を車幅方向内側から視た斜視図。 メインブラケットとBピラーの組付け構造を車幅方向外側から視た斜視図。 開閉ルーフの開放時且つドアガラス閉時のオープンカーの右側面図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向内方を示し、矢印OUTは車幅方向外方を示し、矢印Uは車両上方を示す。
図面は本実施形態のオープンカー10の車体構造を示し、図1は本実施形態のルーフ開放状態のオープンカー10を右斜め前方から視た斜視図を示し、図2は本実施形態のルーフ閉鎖状態のオープンカー10を右斜め前方から視た斜視図を示し、図3は開閉ルーフ21の開閉状態変更時における車幅方向内側から視た開閉ルーフ構造20とデッキカバー構造70を示し、図4は車幅方向内側から視た開閉ルーフ構造20の車両本体11への組み付け構造の斜視図し、図5は図4中のA−A線矢視断面図であり、Bピラー50の内部構造を示す断面図を示し、図6は車幅方向内側、且つ下側から視たメインブラケット30、及びBピラー50の斜視図を示し、図7はBピラー50の断面構造を示す斜視図を示し、図8はピラー芯材51にガーニッシュ62を装着する直前の様子を示す斜視図であり、図9は車幅方向内側、且つ上側から視たメインブラケット30、及びBピラー50のピラー芯材51の斜視図を示し、図10は車幅方向外側から視たBピラー50のピラー芯材51、及び該ピラー芯材51を組み付け前のメインブラケット30の斜視図を示し、図11は開閉ルーフ21の開放状態、且つドアガラス111閉状態におけるオープンカー10の右側面図を示す。
なお、以下の実施例においては開閉ルーフ構造20とデッキカバー構造70について車両左側の構造を中心に説明するが、特に示す場合を除き、車両右側の構造は左側のそれと左右対称に構成されている。
本実施形態のオープンカー10は、図1に示すように、乗員が着座するシート12(乗員用シート12)として運転席12a及び助手席12bが配置された車室1が画成された車体本体11を備え、該車体本体11には車室1の上方、及び後方を覆う開閉ルーフ21を閉鎖するルーフ閉鎖状態(図2参照)と、開閉ルーフ21を折り畳んで開放したルーフ開放状態(図1参照)とに選択的に変更可能な開閉ルーフ構造20(図3、及び図4参照)が組み付けられている。
図1〜図3に示すように、車体本体11の後部にはトランクルーム13が形成されており、その開口13a(図3参照)はトランクリッド14によって開閉可能に閉塞されている。車室1とトランクルーム13との間には、開閉ルーフ21が格納される格納室15が上方に開口して形成されている(図1〜図3参照)。なお、図1〜図3、及び図11中の符号16は車両本体11後部の幅方向両側の車両外観面を形成するリヤフェンダ16であり、図11に示すように、該リヤフェンダ16の上端辺部16uは、車両前後方向に沿って延び、該上端辺部16uの前部から後端にかけて前高後低状に緩やかに傾斜した形状で形成している。
格納室15の上端に有する開口15A(図3参照)には、デッキカバー構造70の一部としてのデッキカバー71が配設され、このデッキカバー71は、図1、及び図2に示すように、開閉ルーフ21が閉鎖状態と開放状態において、格納室15の上端開口15Aを閉塞する定位置に配置される一方で、開閉ルーフ21を閉鎖状態と開放状態との間で変更する際には、図3に示すように、格納室15の後側上方に回動して格納室15の開口15Aを開口する開放位置に配置される。
開閉ルーフ構造20は、図2、及び図3に示すように、車室1上部から後部を形成する開閉ルーフ21と、図3、及び図4に示すように、該開閉ルーフ21を閉鎖状態と開放状態の間で作動させる駆動ユニット25と、該駆動ユニット25の駆動を開閉ルーフ21に伝達するリンク機構40を備えて一体に構成し、メインブラケット30を介して車体本体11側のピラーインナーパネル150に組み付けている。
開閉ルーフ構造20におけるリンク機構40、駆動ユニット25、及びメインブラケット30は、車両幅方向において左右一対設けられており、これらリンク機構40、駆動ユニット25、及びメインブラケット30は適宜、左右対称構造に形成されるとともに、駆動ユニット25に備えた左右のモータ26は同期駆動するように構成されている。
開閉ルーフ21は、図2に示すように、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドガラス17(フロントウインド部材)の上辺を支持する強度部材であるフロントヘッダ18から車室1の後方に連なって車室1の天井となるフロントルーフ22と車室1の後部側のリヤルーフ23(図3参照)とで構成し、それぞれ前後方向に配設している。
フロントルーフ22は、フロントルーフ本体部22Fと、該フロントルーフ本体部22Fの後方に配置されたフロントルーフ後部22Rとを備えるとともに(図2参照)、互いの対向部分を枢支連結して構成している。これにより、フロントルーフ22自体も、開閉ルーフ21が開放する際に折り畳まれる。
これにより、開閉ルーフ21は、フロントルーフ本体部22Fとフロントルーフ後部22Rとリヤルーフ23とで3分割に折り畳み可能に構成しており、この実施例では、フロントルーフ22およびリヤルーフ23は共にハードルーフ部材にて形成されている。
フロントルーフ22は、強度部材であるフロントヘッダ18に対して着脱自在に設けられている。
具体的には、図示しないが、フロントルーフ22の前部には、ルーフ閉鎖時に該フロントルーフ22をフロントヘッダ18に係止するためのフックを形成するとともに、フロントヘッダ18には、フックと係合する被係合部を形成し、それぞれ車幅方向の中央部分に備えている。
なお、上述のフロントヘッダ18は、車室1内に配設された乗員用シート12の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインドガラス17の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
リヤルーフ23は、図3に示すように、車室1の後方を覆うようにフロントルーフ22の後方位置に配置され、透明なガラス製のリヤウインド24を備えている。
なお、図3中において、リヤウインド24を除いたリヤルーフ23、及びフロントルーフ22は、2点鎖線で示して断面構造を図示省略するが、フロントルーフ22及びリヤルーフ23は、それぞれの外表面を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの車室1内方側に配設されるインナパネルとでそれぞれの外周縁部同士をヘミング接合して構成している。アウタパネルとインナパネルとの間には、板状の補強部材が適宜、配設されている。
開閉ルーフ構造20のリンク機構40は、車幅方向の両側位置それぞれに配置される複数のリンク41で構成され、これら複数のリンク41が互いに連動するように該複数のリンク41の連結部分が枢支結合されている。
複数のリンク41のうち、基端側(車両本体11)の基端側リンク41Aの基端部は、メインブラケット30に枢支結合されるとともに、先端側(開閉ルーフ21側)のリンク41として例えば、リヤルーフ側リンク41Bの先端部は、開閉ルーフ21側のブラケットとして例えば、リヤルーフブラケット230に枢支結合されている。
なお、図3、及び図4は、リンク機構40を構成する複数のリンク41のうち、先端側(開閉ルーフ21側)のリンク41は、リヤルーフブラケット230に枢支結合したリヤルーフ側リンク41Bのみを示すなど、基端側リンク41Aやリヤルーフ側リンク41B以外の他のリンク41は図示省略している。
開閉ルーフ構造20に備えた駆動ユニット25は、本実施形態では電動式に構成されている。駆動ユニット25は、モータ26、基端側リンク41Aの基端部に備えたリンクギア(図示省略)、及びモータ26の駆動軸に取り付けられた駆動ギヤ(図示省略)と噛み合う減速ギヤ28を備え、メインブラケット30とピラーインナーパネル150との間において、ボルト等によってメインブラケット30に固定されている(図3参照)。
メインブラケット30は、剛性に優れた略板状の部材であり(図3、図4、及び図6参照)、ピラーインナーパネル150において一体に固定され、該メインブラケット30における車幅方向の内側の面には、基端側リンク41Aの基端部を枢支する枢支ブラケット38がボルト締結され、該基端側リンク41Aが、メインブラケット30と枢支ブラケット38の間において、これらブラケット30,38に対して車幅方向に延びる回転軸回りに枢支連結される(図3、及び図4参照)。
なお、図6は、車幅方向内側、且つ下側から視たメインブラケット30、及びBピラー50を車幅方向の内側から視た斜視図を示すが、枢支ブラケット38等メインブラケット30に取り付けられている部材については図示省略している。
また、図3、図4、及び図6に示すように、メインブラケット30は、板状のメインブラケット本体31と面状フランジ部32と脚状フランジ部33とを備えて形成している。
面状フランジ部32は、該メインブラケット本体31の車両前側部分に、上下方向全体に亘って車体本体11のピラーインナーパネル150に対して車幅方向の内側から面接触状態で当接可能に面状に形成するとともに、脚状フランジ部33は、車両本体11のピラーインナーパネル150に対して内側から当接可能に脚状に形成し、それぞれ車両本体11のピラーインナーパネル150に対してボルト締結により固定している(同図参照)。
面状フランジ部32には、図5、及び図10に示すように、該面状フランジ部32の上端から車両本体の上端よりも上方に延びる延設部34が形成されている。
延設部34は、図5、及び図10に示すように、後述する中空状のピラー芯材本体部52の閉断面空間52Aの下方開口から挿通可能な幅、及び長さを有して上方に突出し、該延設部34の基端部分(下側部分)には、上側にボルト挿通孔35を形成するとともに、該ボルト挿通孔35よりも下側に板厚方向に貫通した位置決め孔36を形成している。
また、図1〜図6に示すように、サイドドア110のドアガラス111後端よりも僅かに後側には、ルーフ閉鎖状態、或いはルーフ開放状態に関わらず、リヤフェンダ16の上端部よりも上方へ突出するようにBピラー50を車体本体11から立設している。
Bピラー50は、図1〜図4、及び図6に示すように、下部に対して上部が車幅方向内側に僅かに傾きながらサイドドア110のドアガラス111後端に当接するように上方へ突出している。Bピラー50は、その基部(下部)が上述したメインブラケット30に連結され(図3〜図5参照)、開閉ルーフ構造20の一部として該メインブラケット30を介して車両本体11のピラーインナーパネル150に固定されている。
なお、Bピラー50についても、上述した開閉ルーフ構造20におけるリンク機構40、駆動ユニット25、及びメインブラケット30と同様に、車両幅方向において左右一対設けられているとともに、左右対称構造に形成されている。
Bピラー50は、図3〜図8に示すように、アルミの押し出しにより閉断面構造で形成したピラー芯材51と、ピラー芯材51の前後各側に装着されたピラーウェザーストリップ60(60F,60R)と、該ピラーウェザーストリップ60F,60Rを保持した状態で、ピラー芯材51の外面に装着され、外観意匠面を構成するガーニッシュ62(図7、及び図8参照)とで構成している。
図7、及び図9に示すように、ピラー芯材51は、ピラー芯材本体部52と、ピラー後側ウェザーストリップ60Rを係合可能な後側係合片54と、ピラー前側ウェザーストリップ60Fを係合可能な前側係合部55とをBピラー50の上下方向(長手方向)全体に亘って一体に形成している。
ピラー芯材本体部52は、車幅方向外側と内側とのそれぞれに互いに対向して配置される外壁面52o及び内壁面52iと、車両前後方向において互いに対向して配置される前壁面52f、及び後壁面52rとで、上下方向に連通する閉断面空間52Aを有した中空状に形成している(図5、図7、及び図9参照)。
後側係合片54は、ピラー芯材51の後壁面52rから車両後方へピラー後側ウェザーストリップ60Rを係合可能にフランジ状に突出して形成するとともに、前側係合部55は、ピラー芯材51の前壁面52fの幅方向(車幅方向)の両側に、ピラー前側ウェザーストリップ60Fを係合可能に車両前方に突出するように一対形成している(図7、及び図9参照)。
ピラー芯材本体部52の外壁面52oにおける上下方向の中間部、及び、該中間部に対して上下各側に所定間隔を隔てた合計3箇所に、外壁面52oにガーニッシュ62を装着するためのクリップ100を嵌挿可能に貫通したクリップ嵌挿孔56を形成している(図5、図7、図8及び図10参照)。
そして、図5に示すように、上述したメインブラケット30の延設部34をピラー芯材51の閉断面空間52Aに下方開口から挿通した状態において、延設部34とピラー芯材51とのそれぞれに形成したボルト挿通孔35,57が互いに連通し、この連通するボルト挿通孔35,57に挿通したボルトB等で延設部34とピラー芯材51とを締結する。さらに、予め位置決めピンPを延設部34の位置決め孔36に嵌挿しておき、延設部34をピラー芯材51の閉断面空間52Aに下方開口から挿通するに伴って、ピラー芯材51に形成した位置決めスリット58の下端から上方に沿ってスライドさせていき、位置決めスリット58の上端部において先端をナットNで締結することでピラー芯材51と延設部34とを位置決めする(図5参照)。このように、ピラー芯材51を延設部34に2箇所で固定することで、ピラー芯材51の位置決めだけでなく、幅方向に延びる軸回りの姿勢についても位置決めしている。
また、図4〜図6、及び図9に示すように、ピラー芯材本体部52の内壁面52iの下部には、ボルト挿通孔57と、該ボルト挿通孔57よりも下方において、位置決めピンPを挿通可能に下端からスリット状に開口した位置決めスリット58を形成している。なお、位置決めピンPの先端部分には、ナットNを締結可能に螺子部が形成されている。
ピラー芯材51のピラー芯材本体部52は、閉断面空間52Aを区分けするリブ53が車幅方向に沿って内壁面52iと外壁面52oとを架け渡すように配設されている(図7、図9参照)。
ピラーウェザーストリップ60は、ピラー芯材51の車両前方側の側面に装着されたピラー前側ウェザーストリップ60Fと、ピラー芯材51の車両後方の側面に装着されたピラー後側ウェザーストリップ60Rとを備え(図6、図7参照)、これらピラー前側ウェザーストリップ60F、及びピラー後側ウェザーストリップ60Rが、ピラー芯材51の上部において連結部分60S(図6参照)を介して連結されるように逆U字形状となるようにそれぞれの対向部分を溶着して一体とし、ピラー前側ウェザーストリップ60Fとピラー後側ウェザーストリップ60Rとの間に下端から上方へ延びるスリット部分を有する2股状に形成している。
そして、断逆U字形状のピラーウェザーストリップ60は、スリット部分の下端部をピラー芯材51に上方から差し込んだ後、ピラー芯材51の下方へスライドさせることにより、ピラー芯材51の前後各側に上下方向に亘って嵌装される。
ピラー前側ウェザーストリップ60Fは、ドアガラス111の後端部用のウェザーストリップであり、一対の前側係合部55に係合した状態において(図7参照)、閉鎖状態にけるドアガラス111の後端が当接可能にピラー芯材本体部52の前壁面52fに略密着した状態で装着される(図2参照)。
詳しくは、ピラー前側ウェザーストリップ60Fは、図7、及び図9に示すように、一対の前側係合部55に係合可能に形成し、該一対の前側係合部55に係合した状態において、車幅方向の外側端面からピラー芯材本体部52の外壁面52oにおける前側縁部に弾接するように突出するリップ部(以下、「前側リップ部61f」という。)をBピラー50の上下方向(長手方向)に沿って形成している。
なお、図示しないがフロントルーフ22におけるルーフサイドには、ルーフサイドウェザーストリップが取り付けられており、また、リヤフェンダ16の前部上端の車両内側には、キャブサイドウェザーストリップが取り付けられており、上述のピラー前側ウェザーストリップ60Fは、これらルーフサイドウェザーストリップ、及びキャブサイドウェザーストリップとともに、ルーフサイドからサイドドア110にかけてのシールラインを構成している。
一方、ピラー後側ウェザーストリップ60Rは、図7、及び図8に示すように、後側係合片54に係合可能に形成し、該後側係合片54に係合した状態において、適宜、ピラー芯材本体部52やデッキカバー71に弾接するシール部を備えて形成しているが、特に、図7、及び図8に示すように、車幅方向の外側端面からピラー芯材本体部52の外壁面52oにおける後側縁部に弾接するように突出するリップ部(以下、「後側リップ部61r」という。)をBピラー50の上下方向に沿って形成している。
なお、ピラー芯材51の車両前後方向の各側に、ピラー前側ウェザーストリップ60F、及びピラー後側ウェザーストリップ60Rを装着した状態において、前側リップ部61fと後側リップ部61rとは、車両前後方向において先端部分が対向する(図7参照)。
ピラー後側ウェザーストリップ60Rは、後側係合片54に係合した状態でピラー芯材51の後面に密着した状態で装着され、デッキカバー71を閉じた状態において、ピラー芯材51とデッキカバー71の突出部75との間に介在し(図7、図8参照)、これらピラー芯材51と突出部75のそれぞれに当接することで、この間のシール性を確保している。
ガーニッシュ62は、図7に示すように、ピラー芯材本体部52の外壁面52oと略同じ幅を有するとともに、ピラーの長手方向の長さを有する短冊状に形成し、光沢感のある黒色をした平坦な外面を有する外観意匠面を形成している。
さらに、ガーニッシュ62は、図7、及び図8に示すように、幅方向の両端に、車幅方向内側に向けて突出し、前側リップ部61fと後側リップ部61rをピラー芯材本体部52との間で押圧する一対の押圧部63を有するように形成している。
このようなガーニッシュ62は、ピラー芯材本体部52の外壁面52oに車幅方向の外側から対向させた状態で装着する(図7、図8参照)。
詳しくは、ガーニッシュ62は、換言すると、ピラー芯材本体部52の外壁面52oに対向させたとき、該外壁面52oと対応する車幅方向の内面における所定間隔を隔てた上下各側の合計3箇所、すなわち、ピラー芯材本体部52の外壁面52oに形成した上述した3箇所の貫通孔56(図8、図10参照)に対応する箇所に、クリップ100を固着している(図5、図8参照)。
クリップ100は、クリップ頭部101と、該クリップ頭部101から突出するクリップ突出片102、及び係合爪103からなり(図5参照)、クリップ頭部101の上面をガーニッシュ62に固着することで、クリップ突出片102が車幅方向内側に向けて突出する。
図5、図7、及び図8に示すように、上述したガーニッシュ62を、ピラー前側ウェザーストリップ60F、及びピラー後側ウェザーストリップ60Rを、ピラー芯材51に装着した状態において、前側リップ部61fと後側リップ部61rとを車両前後方向に跨ぐようにピラー芯材51の外壁面52oに対向配置させる。そして、ガーニッシュ62を、その幅方向の両側に形成した一対の押圧部63により、前側リップ部61fと後側リップ部61rとのそれぞれをピラー芯材51の側へ押圧した状態でピラー芯材51に対してクリップ100で固定することで装着する。
ここで、ガーニッシュ62は、クリップ突出片102を係合爪103ごとクリップ嵌挿孔56に嵌挿することで係合爪103がクリップ嵌挿孔56の縁部に係合し、ピラー芯材51の外壁面52oに固定することができる(図5参照)。
また、上述したデッキカバー構造70は、図3に示すように、上述したデッキカバー71と、該デッキカバー71を作動させて格納室15を開閉する四節リンク機構80と駆動ユニット85を備えている。
デッキカバー71は、図1、図2、図11に示すように、車室1とトランクルーム13との間の車両外面を構成し、幅方向に延びて格納室15を閉塞するプレート状のデッキカバーベース部72と、該デッキカバーベース部72の車幅方向の両側において、閉止時には車両本体11の上部外観面を形成するようにデッキカバー71の主に前部側が上方に突出する突出部75と、該突出部75間に架設したデッキカバーヘッダ76とで一体に形成している。
デッキカバーベース部72は、図1、図2に示すように、デッキカバー71が定位置において、トランクリッド14の上面と略フラットになる略平坦な上面を有する。
図1、図2、及び図9に示すように、突出部75の後部は、デッキカバーベース部72からトランクルーム13に至るまで、詳しくは、トランクルーム13の前端から該トランクルーム13の前後方向の長さの大よそ3分の1だけ後方に至るまで延設している。突出部75は、その前端がデッキカバーヘッダ76と略同じ高さまで突出し、後端がトランクリッド14の上面と略同じ高さとなるまで前高後低状に緩やかに傾斜する突出形状で形成している(同図参照)。
デッキカバーヘッダ76は、幅方向に直線状に延びる閉断面構造で構成し、幅方向の両側の突出部75の前部上端の間に横架している(図1〜図3参照)。
すなわち、デッキカバー71は、一対の突出部75とデッキカバーヘッダ76とで正面視門型に構成している。
図1〜図3に示すように、車両本体11の車室1の後側部分には、デッキカバーベース部72と、幅方向の両側のBピラー50、及び突出部75と、デッキカバーヘッダ76とで囲まれて車両後方から前方視略四角形状に開口して、図3に示すように、リヤウインド24が取り外し可能に配設されるリヤウインド配置開口部19を形成し、該リヤウインド配置開口部19は、車室1側と車室1外側とに車両前後方向に連通する。
突出部75は、車幅方向内側側面が車両後方から車両前方(すなわちリヤウインド配置開口部19)に向けて車幅方向内側へ徐々に下方広がり状となるように形成し、車幅方向の両側に配置した一対の突出部75の間隔が車両後方から車両前方に向けて徐々に幅小になるように形成している。
すなわち、このようなBピラー50、及び突出部75と、Bピラー50間に横架したデッキカバーヘッダ76とにより、デッキカバー71は、リヤウインド配置開口部19に向かって開口面積が徐々に小さくなる先細り形状、換言すると、先すぼまり形状に形成している。
また、図1〜図3、及び図11に示すように、突出部75の上部前端は、該突出部75の前方に配置したBピラー50における上方に達するまで前方斜め上方に突出した前側突出部73を形成している。突出部75の前側突出部73よりも下部の外面には、前端から後方へ車幅方向の外面から内側に凹状としたガーニッシュ取付凹部74を形成し(図7、図8参照)、ガーニッシュ取付凹部74には、突出部75の車幅方向の外面と略面一となるプレート状のガーニッシュ77を装着している(同図参照)。
また、デッキカバー構造70は、図3に示すように、本実施形態ではモータ86を駆動源とする電動式に構成され、デッキカバー71を開閉変位させる四節リンク機構80と駆動ユニット85とは、デッキカバー71の車幅方向の両側に備えた突出部75の前部における下方に設けられている。
四節リンク機構80は、図3に示すように、メインブラケット81と、カバーブラケット82と、モータ86からの駆動力を直接的に受けて動く原動リンク83と、原動リンク83に連動する従動リンク84とを備えている。
メインブラケット81は車両本体11側の格納室15の底面に固定されるとともに、カバーブラケット82はデッキカバー71の突出部75の下面の前側部分に固定され(図3参照)、四節リンク機構80を構成する原動リンク83と従動リンク84とのそれぞれは、これらメインブラケット81及びカバーブラケット82に両端が枢支連結されている。
すなわち、四節リンク機構80は前後方向に延びるデッキカバー71の前方側に配設されている。
このデッキカバー構造70に備えた駆動ユニット85には、図3に示すように、メインブラケット30に固定されたモータ86を備えるとともに、メインブラケット30に車幅方向に延びる回転軸回りに回転可能に取り付けられたセクターギア87、及びピニオン88を備え、モータ86の駆動によってピニオン88を介してセクターギア87が回転することによって、該セクターギア87に基端部が固定された原動リンク83が回動する。
上述した構成により、四節リンク機構80は、突出部75が上方へ突出することで重心が偏ったデッキカバー71の前側部分を下方から支持する構成とし、駆動ユニット85は、デッキカバー71をその前側部分から移動させる構成としている。
上述したオープンカー10は、図2に示すように、ルーフ閉鎖状態のとき、車両を側面視すると、フロントヘッダ18の後方は、フロントルーフ22、デッキカバーヘッダ76、デッキカバー71の突出部75によって車室1から格納室15にかけて連続する滑らかなボディラインを形成している。
一方、例えば、ルーフ閉鎖状態からルーフ開放状態とする際には、まず、デッキカバー71の四節リンク機構80が作動し、定位置にあるデッキカバー71を後方、且つ上方へ回動させてカバー開放位置として、格納室15を開放する(図3参照)。そして、図3に示すように、開閉ルーフ構造20に備えたモータ26(同図参照)の駆動により、減速ギヤ28によってトルクが増幅され、基端側リンク41Aが回転軸回りに回動し、リンク機構40の基端側リンク41Aより先端側で枢支連結されているリンク41がその回動に連動して動き、その動きに伴って、フロントルーフ22、及びリヤルーフ23が格納室15に格納されるように作動する。その後、再度、デッキカバー71は、四節リンク機構80が作動し、格納室15を閉じるように定位置まで回動させる。
このようにルーフ開放状態としたとき、フロントルーフ22、及びリヤルーフ23が格納室15に格納され、車室1の上方、及び後方が開口し、車両本体11における車室1よりも上方には、幅方向に横架したデッキカバーヘッダ76と、車幅方向の両側から上方に突出するBピラー50、及び突出部75が残った状態となる(図1参照)。
なお、ルーフ開放状態からルーフ閉鎖状態へは、上述したルーフ閉鎖状態からルーフ開放状態への動作と逆の動作により変更できるため、その説明を省略する。
また、図3に示すように、デッキカバー71の車幅方向両側と、これに対応する車体側の箇所には、開閉ルーフ21が閉鎖状態、及び開放状態となった時、デッキカバー71を車両本体11側にロックするロック装置90を備えている。
詳しくは、ロック装置90の一方を構成するラッチ92は、デッキカバー71における左右各側の突出部75の後部下部に一対設けられており、車両本体11側に備えた後述するストライカ91に係合可能に車両前方に向けて突出したフック状に形成している(図3参照)。
ロック装置90の他方を構成するストライカ91は、ラッチ92に対応する車体側の箇所、本実施例では、リヤデッキ121におけるトランクルーム13の開口部13aの縁部の台座121aにブラケット93を左右一対取り付け(図3参照)、このブラケット93に、ラッチ92との係合部分が車幅方向に延びるようにコの字形状に形成した両端部を固定している。そして、このストライカ91とラッチ92との両側で結合構造を構成している。
ロック装置90は、開閉ルーフ21の開閉時に伴うデッキカバー71の開閉に連動して結合又は結合解除されるように電動式に構成したものである。
以上詳述したように本実施例のオープンカー10は、開閉ルーフ21と、開閉可能なドアガラス111を有する車両が、該開閉ルーフ21の回動軸を保持するメインブラケット30を有し、該メインブラケット30が車両本体11に固定されるものにおいて、開閉ルーフ21の開閉状態に関わらず、特に、ドアガラス111閉時に該ドアガラス111の後部と当接するシール部材としてのウェザーストリップ60(ピラー前側ウェザーストリップ60F及びピラー後側ウェザーストリップ60R)と、該ウェザーストリップ60を保持する保持部材としてのピラー芯材51を有し、該ピラー芯材51は、その下方でメインブラケット30に対し連結されたものである(図3〜図6、図9参照)。
これにより、ピラー芯材51の剛性を確保して組み付けることができるため、ドアガラス111の後部の優れたシール性を確保することができる。
具体的には、メインブラケット30は、開閉ルーフ21の回動軸を保持した状態で車両本体11に固定可能な優れた剛性を備えて形成された部材であり、このようなメインブラケット30にピラー芯材51を連結することで、ピラー芯材51の剛性を確保することができる。
よって、ピラー芯材51を例えば、デッキカバー等のカバーに取り付けた車両を走行させた場合のように、走行中にピラー芯材51がブレることがなく安定して該ピラー芯材51を備えることができ、ドアガラス111閉時(ドア本体に対して上昇させた状態)において、車両本体11に上下方向の荷重が加わるなどしても、ピラー芯材51がガタつくことがなく、ドアガラス111の後部と、該ドアガラス111の後部と当接するシール部(特に、ピラー前側ウェザーストリップ60F)の間に隙間が生じことにより、例えば、走行中に風切音が発生したり、水漏れが発生することがなく、これら部材間のシール性を確保することができる。
また、ドアガラス111を閉じた状態においてピラー芯材51がガタつくに伴って該ピラー芯材51に備えたウェザーストリップ60がガタついて摩耗するなどして隙間が生じるおそれもなく、優れたシール性を確保することができる。
この発明の一実施態様として、ピラー芯材51の後方には、開閉ルーフ21を開放した際に該開閉ルーフ21を格納する格納室15を開閉可能にカバーするデッキカバー71が配設されたものである(図1、及び図2参照)。
上記構成によれば、車両前後方向においてデッキカバー71とドアガラス111との間にピラー芯材51を介在させた構成とすることができるため、例えば、ウェザーストリップを前端に備えたデッキカバーを直接、ドアガラス111の後端に当接させた構成のように、走行中に、車両に上下方向の荷重が加わるなどしても、それに伴ってデッキカバーがブレることにより、ウェザーストリップがガタついて異音が発生するおそれもなく、優れたシール性を確保することができる。
またこの発明の一実施態様として、ピラー芯材51は、メインブラケット30に連結された状態で車両本体11に組み付けられている。
上記構成のように、ピラー芯材51を優れた位置決め精度を確保して車両本体11に組み付けることができるため、ドアガラス111の後部の優れたシール性を確保することができる。
具体的には、開閉ルーフ21、該開閉ルーフ21を駆動する駆動ユニット25、駆動ユニット25からの駆動力を開閉ルーフ21へ駆動を伝達するリンク機構40等を備えた開閉ルーフ構造20は、それ自体を予めアッセンブリ化(一体化)した状態でメインブラケット30を介して車両本体に組み付けられる。
その際、ピラー芯材51の基端部分(下部)をメインブラケット30に対しボルト締結により一体に連結し、該ピラー芯材51も含めてアッセンブリ化した開閉ルーフ構造20を構成しておくことにより、開閉ルーフ構造20を車両本体に搭載する際に、ピラー芯材51を含めて車両本体11に位置決めした状態で組み付けることができる。
よって、例えば、ピラー芯材51を開閉ルーフ構造20とは別途単独で車両本体11に位置決め調整しながら組み付ける場合と比較して、ピラー芯材51を車両本体11の組み付け箇所に正確、且つ容易に位置決めして組み付けることができる。
従って、開閉ルーフ21を閉鎖状態、或いは開放状態に関わらず、ピラー芯材51によって保持されるウェザーストリップ60(特に、ピラー前側ウェザーストリップ60F)が閉鎖した状態のドアガラス111後端に対して隙間なく当接させることができ、優れたシール性を得ることができる。
特に、開閉ルーフ21を開いた図11に示すような状態としても、ピラー前側ウェザーストリップ60Fとドアガラス111後端との間から走行中の風切音や水漏れが発生するおそれがなく、優れたシール性を得ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の開閉ルーフ車は、実施例のオープンカー10に対応し、
以下、同様に、
ブラケットは、メインブラケット30に対応し、
シール部材は、ピラー前側ウェザーストリップ60F、及びピラー後側ウェザーストリップ60Rに対応し、
保持部材は、ピラー芯材51に対応し、
車体は車両本体11に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、例えば、開閉可能な開閉ルーフと開閉可能なドアガラスを有する車両が、該開閉ルーフの回動軸を保持するブラケットを有し、該ブラケットが車体に固定された開閉ルーフ車の車体構造について有用である。
10…オープンカー(開閉ルーフ車)
11…車両本体(車体)
21…開閉ルーフ
30…メインブラケット(ブラケット)
60F…ピラー前側ウェザーストリップ(シール部材、前側シール部
60R…ピラー後側ウェザーストリップ(シール部材、後側シール部
51…ピラー芯材(保持部材)
71…デッキカバー
111…ドアガラス

Claims (4)

  1. 開閉可能な開閉ルーフと開閉可能なドアガラスを有する車両が、該開閉ルーフの回動軸を保持するブラケットを有し、該ブラケットが車体に固定されるものにおいて、
    シール部材を保持する保持部材を有し、
    上記シール部材は、開閉ルーフの開閉状態に関わらず、ドアガラス閉時に該ドアガラスの後部と当接する前側シール部と、上記保持部材の後側に配置された後側シール部とを有し、
    上記保持部材は、その下方で上記ブラケットに対し連結され
    上記保持部材の後方には、上記開閉ルーフを開放した際に該開閉ルーフを格納する格納室を開閉可能にカバーするデッキカバーが配設され、
    上記デッキカバーは、上方に突出する突出部を有し、
    上記後側シール部は、上記保持部材の車両後方側の縁部の車幅方向外側面に設けられ、上記デッキカバーの上記突出部の前縁によって車幅方向外側から覆われ、上記突出部の前記前縁と上記保持部材とに当接した
    開閉ルーフ車の車体構造。
  2. 上記ブラケットから車体よりも上方に延びた延設部が設けられ、上記延設部に上記保持部材が締結された
    請求項1に記載の開閉ルーフ車の車体構造。
  3. 上記ブラケットと上記開閉ルーフとの間に跨って連結された基端側リンクを有し、
    上記ブラケットは、車体よりも上方に延在し、この延在部分に上記リンク基端部の基端部が枢支結合された
    請求項1又は請求項2に記載の開閉ルーフ車の車体構造。
  4. 上記保持部材は、上記ブラケットに連結された状態で車体に組み付けられている
    請求項1から3のうちの一項に記載の開閉ルーフ車の車体構造。
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