JPH0872550A - 扉等の開閉装置 - Google Patents

扉等の開閉装置

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Publication number
JPH0872550A
JPH0872550A JP21247394A JP21247394A JPH0872550A JP H0872550 A JPH0872550 A JP H0872550A JP 21247394 A JP21247394 A JP 21247394A JP 21247394 A JP21247394 A JP 21247394A JP H0872550 A JPH0872550 A JP H0872550A
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JP
Japan
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hinge
connecting member
hinge component
tip
section
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21247394A
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English (en)
Inventor
Takashi Kato
高志 加藤
Hiroki Ogasawara
裕樹 小笠原
Tsugio Fukazawa
次男 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKAWA KANTO KK
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
MIKAWA KANTO KK
Showa Aluminum Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKAWA KANTO KK, Showa Aluminum Corp filed Critical MIKAWA KANTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウイング車の箱形荷台の後部扉等の開閉機構
について、3つのヒンジ部すなわちトリプルヒンジを用
いて、扉等を略270°開放可能とする。開放状態のさ
い、扉等が後方にほとんど突出することなく、開放状態
でのスペースが小さくてすむ。扉等は、荷物の出入れの
さいにじゃまにならず、かつ外観が優れている。ヒンジ
部の構造の簡素化、取付工数の大幅な削減、取付精度の
向上、箱形荷台等の軽量化を果たす。 【構成】 扉7 等の開放時、まず第1ヒンジ部10の作用
により、支柱8 等の第1部材11に対して第1連結部材31
が略90°回転し、つぎに第2ヒンジ部20の作用によ
り、第1連結部材31に対して第2連結部材51が略90°
回転し、さらに第3ヒンジ部30の作用により、第2連結
部材51に対して扉7 等が略90°回転する。扉7 等と2
つの連結部材31,51 が平面よりみて略コ形に折れ曲がっ
て、扉7 等が全体として略270°開かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば輸送、建築、
あるいは土木などの分野において使用せられる扉等の開
閉装置、とくに3つのヒンジ部(いわゆるトリプルヒン
ジ)を備えた略270°回転用扉等の開閉装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば輸送分野におけるウイング
車は、箱形荷台にルーフ・パネルとサイド・パネルとよ
りなる開閉自在な左右一対の翼状パネルが設けられてい
るものであるが、このウイング車の箱形荷台の後部扉の
開閉には、従来より鋼製の丁番が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の扉等の開閉装置では、扉等が丁番により取り付けら
れているため、その取付け作業に手間がかゝるだけでな
く、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいと
いう問題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個々の
重量が重いため、例えばウイング車の箱形荷台の重量が
全体として増大するという問題があった。
【0004】また扉等の外面に多数の丁番が凹凸状に現
れて見えるため、見栄えが悪く、美観上好ましくないう
えに、鋼製の丁番は長期の使用により錆が発生しやす
く、錆の発生により外観が一層劣るという問題があっ
た。
【0005】このような問題を解決するため、本出願人
は先に、ウイング車荷台の後部扉等の開閉機構につい
て、荷台の後部支柱に、ヒンジ構成部を有するアルミニ
ウム押出形材製の第1部材を取り付けるとともに、扉等
に、ヒンジ構成部を有するアルミニウム押出形材製の第
2部材を取り付けておき、後部支柱側の第1部材に対し
て第2部材を、両側縁部にヒンジ構成部を有するアルミ
ニウム押出形材製の連結パネルを介して連結した略27
0°回転用扉等の開閉装置を提案した(特願平6−67
037号参照)。
【0006】この先提案による扉等の開閉装置は、略1
35°回転可能なヒンジ部分を2つ用いて、扉を全体と
して略270°開閉させる、いわゆるダブルヒンジを備
えたものであった。そして、まず扉を開く場合、第1段
階として、後部支柱側の第1部材に対して扉側の第2部
材が連結パネルと一緒に略135°回転し、ついで第2
段階として、第2部材のみが連結パネルに対して略13
5°回転して、扉が全体として略270°開閉するもの
であり、この先提案による扉の開閉装置によれば、ヒン
ジ部分の構造を簡素化し、従来の鋼製丁番の取付けを省
略するとともに、扉の取付工数を大幅に削減し、かつ取
付精度を確実に出し得、また軽量化を果たし得るうえ
に、扉取付部分の外観を向上し得るものであった。
【0007】しかしながら、この先提案による略270
°回転用扉等の開閉装置によれば、扉が全体として略2
70°開放した状態では、第2部材を具備した扉と連結
パネルとが平面よりみて略V形に折れ曲がって、後方に
比較的大きく突出するため、開放状態でのスペースを若
干広く必要として、荷物の出入れのさいにじゃまになる
おそれがあり、かつ外観が劣るという問題が新たに生じ
た。
【0008】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、ウイング車の箱形荷台の後部扉等の開閉機構
について、扉等が全体として略270°開放した状態に
おいて、扉等および2つの連結部材が平面よりみて略コ
形に折れ曲がって、後方にほとんど突出することなく、
開放状態でのスペースが小さくてすみ、従って荷物の出
入れのさいにじゃまにならず、かつ外観が優れており、
勿論、ヒンジ部分の構造の簡素化、取付工数の大幅な削
減、および取付精度の向上が可能であるとともに、箱形
荷台等の軽量化を果たし得、かつ錆の発生がない、略2
70°回転可能な扉等の開閉装置を提供しようとするに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、まず第1発明は、例えばウイング車
の箱形荷台の後部支柱等に、断面略凸形の第1ヒンジ構
成部を有する扉取付部材としての第1部材が固定され、
一方、後部扉等に断面略凹形の第2ヒンジ構成部を有す
る第2部材が取り付けられ、第1部材と第2部材とが、
それぞれ両側縁部に断面略凹形の第3ヒンジ構成部およ
び同第4ヒンジ構成部を有する第1連結部材、並びに断
面略凹形の第5ヒンジ構成部と断面略凸形の第6ヒンジ
構成部を有する第2連結部材を介して、相互に連結され
ているものである。
【0010】すなわち、第1発明は、扉取付支柱等に固
定される第1部材に設けられた第1ヒンジ構成部と、扉
等に固定される第2部材に設けられた第2ヒンジ構成部
と、第1部材および第2部材の中間に介在される2つの
連結部材のうち一方の第1連結部材の一側に設けられか
つ第1部材の第1ヒンジ構成部に組み合わせられる第3
ヒンジ構成部と、同第1連結部材の他側に設けられかつ
第2連結部材の同側の第5ヒンジ構成部に組み合わせら
れる第4ヒンジ構成部と、第2連結部材の他側に設けら
れかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせられる
第6ヒンジ構成部とを備えており、第1部材に対して第
2部材が第1連結部材および第2連結部材を介して略2
70°開閉自在となされている扉等の開閉装置であっ
て、第1部材の第1ヒンジ構成部が、前側に断面略90
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた右方
張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出状に
設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭
部を有する第1係合部とによって構成され、この第1ヒ
ンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部を
有しかつこの開口部の一側縁部より第1係合部の基部に
至る横断面円弧形の案内面を有する第3ヒンジ構成部一
部嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の第3ヒンジ
構成部が、第1連結部材の前端左側縁に左方にのびかつ
内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を
有する第1案内部と、第1連結部材の後端左側縁より左
方にのびる左方張出部とによって構成されて、第3ヒン
ジ構成部内に、左方に向かって開口した第1ヒンジ構成
部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方張出部の先端寄り
部分の前側に段状凸部が設けられ、第2部材の第2ヒン
ジ構成部が、第2部材の右端後側縁より左方にのびかつ
断面略90°の角度に相当する円弧形を有する第2案内
部と、第2部材の右端後側縁より左方にのびる左方張出
部とによって構成されて、第2ヒンジ構成部内に、左方
に向かって開口した第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設
けられ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸
部が設けられ、第2連結部材の第6ヒンジ構成部が、第
2連結部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略9
0°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた右
方張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出状
に設けられかつ先端に点(C) を中心とする断面略円形の
頭部を有する第6係合部とによって構成され、この第6
ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部
を有しかつこの開口部の一側縁部より第6係合部の基部
に至る横断面円弧形の案内面を有する第2ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の第4ヒン
ジ構成部が、第1連結部材の前端右側縁に右方にのびか
つ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面
を有する第4案内部と、第1連結部材の後端右側縁より
右方にのびる右方張出部とによって構成されて、第4ヒ
ンジ構成部内に、右方に向かって開口した第5ヒンジ構
成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右方張出部の先端寄
り部分の前側に段状凸部が設けられ、第2連結部材の第
5ヒンジ構成部が、該第2連結部材より左方にのびかつ
前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸
面部を備えた左方張出部と、左方張出部の先端寄り部分
から後方突出状に設けられかつ先端に点(B) を中心とす
る断面略円形の頭部を有する第5係合部とによって構成
され、この第5ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって
開口した開口部を有しかつこの開口部の一側縁部より第
5係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第
4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられており、第
1部材に対して、第1連結部材と第2連結部材と第2部
材とが回転する前の状態においては、第1部材の第1ヒ
ンジ構成部が、第1連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部
内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係合部先端
の頭部が、第3ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせ
られ、第1連結部材の第4ヒンジ構成部の凹部内に、第
2連結部材の第5ヒンジ構成部が収められて、第5ヒン
ジ構成部側の第5係合部先端の頭部が、第4ヒンジ構成
部側の段状凸部に係り合わせられ、第2部材の第2ヒン
ジ構成部の凹部内に、第2連結部材の第6ヒンジ構成部
が収められて、第6ヒンジ構成部の右方張出部の凸面部
が第2ヒンジ構成部側の円弧形第2案内部に当接せしめ
られ、第6ヒンジ構成部側の第6係合部先端の頭部が、
第2ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ、第1
部材に対して、第1連結部材が、第1ヒンジ構成部の第
1係合部先端の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、
第1連結部材が第2連結部材および第2部材と一緒に、
第1部材に対して略90°回転した状態では、第1ヒン
ジ構成部の凹部内に、第3ヒンジ構成部の左方張出部の
先端部が収められて、第1ヒンジ構成部の第1係合部と
第3ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に係り
合わせられ、略90°回転後の第1連結部材に対して、
第2連結部材が第2部材と一緒に、第2連結部材側の第
5ヒンジ構成部の第5係合部先端の頭部の中心点(B) を
中心として揺動し、第2連結部材が第1連結部材に対し
て略90°回転した状態では、第5ヒンジ構成部の凹部
内に、第4ヒンジ構成部の右方張出部の先端部が収めら
れて、第5ヒンジ構成部の第5係合部と第4ヒンジ構成
部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わせられ、略
90°回転後の第2連結部材に対して、第2部材が、第
2連結部材の第6ヒンジ構成部の第6係合部先端の頭部
の中心点(C) を中心として揺動し、第2部材が第2連結
部材に対してさらに略90°回転した状態では、第6ヒ
ンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方張出部
の先端部が収められて、第6ヒンジ構成部の第6係合部
と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に係
り合わせられるようになされている、扉等の開閉装置を
要旨としている。
【0011】つぎに、第2発明は、例えばウイング車の
箱形荷台の後部支柱等に、断面略凹形の第7ヒンジ構成
部を有する扉取付部材としての第1部材が固定され、一
方、後部扉等に断面略凹形の第2ヒンジ構成部を有する
第2部材が取り付けられ、第1部材と第2部材とが、そ
れぞれ両側縁部に断面略凸形の第8ヒンジ構成部および
同第9ヒンジ構成部を有する第1連結部材、並びに断面
略凹形の第10ヒンジ構成部と断面略凸形の第6ヒンジ
構成部を有する第2連結部材を介して、相互に連結され
ているものである。
【0012】すなわち、第2発明は、扉取付支柱等に固
定される第1部材に設けられた第7ヒンジ構成部と、扉
等に固定される第2部材に設けられた第2ヒンジ構成部
と、第1部材および第2部材の中間に介在される2つの
連結部材のうち一方の第1連結部材の一側に設けられか
つ第1部材の第7ヒンジ構成部に組み合わせられる第8
ヒンジ構成部と、同第1連結部材の他側に設けられかつ
第2連結部材の同側の第10ヒンジ構成部に組み合わせ
られる第9ヒンジ構成部と、第2連結部材の他側に設け
られかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせられ
る第6ヒンジ構成部とを備えており、第1部材に対して
第2部材が第1連結部材および第2連結部材を介して略
270°開閉自在となされている扉等の開閉装置であっ
て、第1部材の第7ヒンジ構成部が、該第1部材の前端
右側縁に右方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相
当する円弧形の案内面を有する第7案内部と、第1部材
の後端右側縁より右方にのびる右方張出部とによって構
成されて、第7ヒンジ構成部内に、右方に向かって開口
した第8ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右
方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられ、
第1連結部材の第8ヒンジ構成部が、該第1連結部材よ
り左方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する
円弧形を有する凸面部を備えた左方張出部と、左方張出
部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に
点(D) を中心とする断面略円形の頭部を有する第8係合
部とによって構成され、この第8ヒンジ構成部の内側
に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの開口
部の一側縁部より第8係合部の基部に至る横断面円弧形
の案内面を有する第7ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が
設けられており、第2部材の第2ヒンジ構成部が、第2
部材の右端後側縁より左方にのびかつ断面略90°の角
度に相当する円弧形を有する第2案内部と、第2部材の
右端後側縁より左方にのびる左方張出部とによって構成
されて、第2ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口し
た第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方
張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられ、第
2連結部材の第6ヒンジ構成部が、第2連結部材の右側
縁より右方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当
する円弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、右方
張出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先
端に点(C) を中心とする断面略円形の頭部を有する第6
係合部とによって構成され、この第6ヒンジ構成部の内
側に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの開
口部の一側縁部より第6係合部の基部に至る横断面円弧
形の案内面を有する第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部
が設けられ、第1連結部材の第9ヒンジ構成部が、前側
に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
を備えた右方張出部03と、右方張出部03の先端寄り部分
から後方突出状に設けられかつ先端に点(E) ) を中心と
する断面略円形の頭部を有する第9係合部とによって構
成され、この第9ヒンジ構成部の内側に、後方に向かっ
て開口した開口部を有しかつこの開口部の一側縁部より
第9係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する
第8ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられ、第2連
結部材の第10ヒンジ構成部が、第2連結部材の前端左
側縁に左方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当
する円弧形の案内面を有する第1案内部13と、第2連結
部材の後端左側縁より左方にのびる左方張出部とによっ
て構成されて、第10ヒンジ構成部内に、左方に向かっ
て開口した第9ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、
かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が設け
られ、第1部材に対して、第1連結部材と第2連結部材
と第2部材とが回転する前の状態においては、第1部材
の第7ヒンジ構成部の凹部内に、第1連結部材の第8ヒ
ンジ構成部が収められて、第8ヒンジ構成部側の第8係
合部先端の頭部が、第7ヒンジ構成部側の段状凸部に係
り合わせられ、第1連結部材の第9ヒンジ構成部が、第
2連結部材の第10ヒンジ構成部の凹部内に収められ
て、第9ヒンジ構成部側の第9係合部先端の頭部が、第
10ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ、第2
部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に、第2連結部材の第
6ヒンジ構成部が収められて、第6ヒンジ構成部の右方
張出部の凸面部が第2ヒンジ構成部側の円弧形第2案内
部に当接せしめられ、第6ヒンジ構成部側の第6係合部
先端の頭部が、第2ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合
わせられ、第1部材に対して、第1連結部材が、第8ヒ
ンジ構成部の第8係合部先端の頭部の中心点(D) を中心
として揺動し、第1連結部材が第2連結部材および第2
部材と一緒に、第1部材に対して略90°回転した状態
では、第8ヒンジ構成部の凹部内に、第7ヒンジ構成部
の右方張出部の先端部が収められて、第8ヒンジ構成部
の第8係合部と第7ヒンジ構成部の右方張出部の先端部
とが相互に係り合わせられ、略90°回転後の第1連結
部材に対して、第2連結部材が第2部材と一緒に、第1
連結部材側の第9ヒンジ構成部の第9係合部先端の頭部
の中心点(E)を中心として揺動し、第2連結部材が第1
連結部材に対して略90°回転した状態では、第9ヒン
ジ構成部の凹部内に、第10ヒンジ構成部の左方張出部
の先端部が収められて、第9ヒンジ構成部の第9係合部
と第10ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に
係り合わせられ、略90°回転後の第2連結部材に対し
て、第2部材が、第2連結部材の第6ヒンジ構成部の第
6係合部先端の頭部の中心点(C) を中心として揺動し、
第2部材が第2連結部材に対してさらに略90°回転し
た状態では、第6ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ
構成部の左方張出部の先端部が収められて、第6ヒンジ
構成部の第6係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の
先端部とが相互に係り合わせられるようになされてい
る、扉等の開閉装置を要旨としている。
【0013】
【作用】上記第1発明による扉等の開閉装置によれば、
例えばウイング車の箱形荷台の後部支柱等に、断面略凸
形の第1ヒンジ構成部を有する扉取付部材としての第1
部材が固定され、一方、後部扉等に断面略凹形の第2ヒ
ンジ構成部を有する第2部材が取り付けられ、第1部材
と第2部材とが、それぞれ両側縁部に断面略凹形の第3
ヒンジ構成部および同第4ヒンジ構成部を有する第1連
結部材、並びに断面略凹形の第5ヒンジ構成部と断面略
凸形の第6ヒンジ構成部を有する第2連結部材を介し
て、相互に連結されるものである。
【0014】そして、後部支柱等に固定された第1部材
の第1ヒンジ構成部および第1連結部材の第3ヒンジ構
成部同志の組合わせにより第1ヒンジ部が形成され、第
1連結部材の第4ヒンジ構成部および第2連結部材の第
5ヒンジ構成部同志の組合わせにより第2ヒンジ部が形
成され、第2連結部材の第6ヒンジ構成部および後部扉
等に取り付けられた第2部材の第2ヒンジ構成部同志の
組合わせにより第3ヒンジ部が形成されていて、後部扉
等が後部支柱等に略270°開閉自在に取り付けられて
いるものである。
【0015】上記後部扉を、後部支柱に取り付けるに
は、まず、後部支柱に固定された第1部材の第1ヒンジ
構成部を、第1連結部材の第3ヒンジ構成部に、第3ヒ
ンジ構成部の凹部内に第1ヒンジ構成部が挿入されるよ
うに、第1連結部材側をスライドさせながら一端より嵌
め入れる。つぎに、この第1連結部材の第4ヒンジ構成
部凹部内に、第2連結部材の第5ヒンジ構成部が挿入さ
れ、かつ後部扉側の第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部
内に、第2連結部材の第6ヒンジ構成部が挿入されるよ
うに、第2連結部材をスライドさせながら、それぞれの
端部より嵌め入れる。
【0016】勿論、これらの挿入作業は、同時に行なう
こともできるし、また先に、後部扉側の第2部材の第2
ヒンジ構成部に、第2連結部材の第6ヒンジ構成部を、
第2ヒンジ構成部の凹部内に第6ヒンジ構成部が挿入さ
れるように、一端よりスライドさせながら嵌め入れたの
ち、第1連結部材側を、これの第4ヒンジ構成部の凹部
内に第2連結部材の第5ヒンジ構成部が挿入され、同時
に第1連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部内に後部支柱
側の第1部材の第1ヒンジ構成部が挿入されるように、
スライドさせながらそれぞれの端部より嵌め入れるよう
にしても良い。
【0017】このような後部扉の取付け作業は、第1お
よび第3ヒンジ構成部同志、第4および第5ヒンジ構成
部同志、並びに第6および第2ヒンジ構成部同志を単に
嵌め合わせるだけであるため、素人でも作業可能であ
り、後部扉の取付工数を大幅に削減することができ、後
部扉の取付け作業に手間がかゝらない。またヒンジ構成
部を有する後部支柱側の第1部材、第2部材、第1連結
部材および第2連結部材は、いずれも通常アルミニウム
押出形材製であるため、取付精度を確実に出すことがで
きるし、第1および第3ヒンジ構成部同志、第4および
第5ヒンジ構成部同志、並びに第6および第2ヒンジ構
成部同志がしっかりと係合しているので、結合強度が大
きいものである。
【0018】上記扉等の開閉装置によれば、後部扉が閉
じた状態、すなわち後部支柱側の第1部材に対して、第
1連結部材と第2連結部材と第2部材とが回転する前の
状態においては、第1部材の第1ヒンジ構成部が第1連
結部材の左側縁部の第3ヒンジ構成部の凹部内に収めら
れ、第1連結部材の右側縁部の第4ヒンジ構成部の凹部
内に、第2連結部材の左側縁部の第5ヒンジ構成部が収
められ、さらに第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内
に、第2連結部材の右側縁部の第6ヒンジ構成部が収め
られて、第1部材に対して、第1連結部材、第2連結部
材、および後部扉側の第2部材が平面状に配置されてい
る。
【0019】つぎに、扉を開く場合において、例えばま
ず第1段階として、第1ヒンジ部の作用により、後部支
柱側の第1部材に対して第1連結部材が、第2連結部材
および第2部材と一緒に、略90°回転する。このと
き、第1連結部材が、第1部材の第1ヒンジ構成部の第
1係合部先端の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、
第1連結部材が略90°回転した状態では、第1ヒンジ
構成部の凹部内に、第3ヒンジ構成部の左方張出部の先
端部が収められて、第1ヒンジ構成部の第1係合部と第
3ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に係り合
わせられる。
【0020】つぎに第2段階として、第2ヒンジ部の作
用により、略90°回転後の第1連結部材に対して第2
連結部材が後部扉側の第2部材と一緒に略90°回転す
る。このとき、第2連結部材が、これの第5ヒンジ構成
部の第5係合部先端の頭部の中心点(B) を中心として揺
動し、第2連結部材が第1連結部材に対して略90°回
転した状態では、第5ヒンジ構成部の凹部内に、第4ヒ
ンジ構成部の右方張出部の先端部が収められて、第5ヒ
ンジ構成部の第5係合部と第4ヒンジ構成部の右方張出
部の先端部とが相互に係り合わせられている。
【0021】さらに第3段階として、第3ヒンジ部の作
用により、略90°回転後の第2連結部材に対して、後
部扉が略90°回転する。このとき、後部扉の第2部材
が、第2連結部材の第6ヒンジ構成部の第6係合部先端
の頭部の中心点(C) を中心として揺動し、第2部材が第
2連結部材に対してさらに略90°回転した状態では、
第6ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方
張出部の先端部が収められて、第6ヒンジ構成部の第6
係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相
互に係り合わせられている。こうして、結局、後部扉が
3つのヒンジ部により全体として略270°開かれる。
【0022】また、上記第2発明による扉等の開閉装置
によれば、例えばウイング車の箱形荷台の後部支柱等
に、断面略凹形の第7ヒンジ構成部を有する扉取付部材
としての第1部材が固定され、一方、後部扉等に断面略
凹形の第2ヒンジ構成部を有する第2部材が取り付けら
れ、第1部材と第2部材とが、それぞれ両側縁部に断面
略凸形の第8ヒンジ構成部および同第9ヒンジ構成部を
有する第1連結部材、並びに断面略凹形の第10ヒンジ
構成部と断面略凸形の第6ヒンジ構成部を有する第2連
結部材を介して、相互に連結されるものである。
【0023】そして、後部支柱等に固定された第1部材
の第7ヒンジ構成部および第1連結部材の第8ヒンジ構
成部同志の組合わせにより第4ヒンジ部が形成され、第
1連結部材の第9ヒンジ構成部および第2連結部材の第
10ヒンジ構成部同志の組合わせにより第5ヒンジ部が
形成され、第2連結部材の第6ヒンジ構成部および後部
扉等に取り付けられた第2部材の第2ヒンジ構成部同志
の組合わせにより第3ヒンジ部が形成されていて、後部
扉等が後部支柱等に略270°開閉自在に取り付けられ
ている。
【0024】上記後部扉を、後部支柱に取り付ける作業
は、上記第1発明の場合とほゞ同様であり、その作業
は、第7および第8ヒンジ構成部同志、第9および第1
0ヒンジ構成部同志、並びに第6および第2ヒンジ構成
部同志を単に嵌め合わせるだけであるため、非常に簡単
であり、後部扉の取付工数を大幅に削減することができ
るものである。
【0025】そして、後部扉が閉じた状態、すなわち後
部支柱側の第1部材に対して、第1連結部材と第2連結
部材と第2部材とが回転する前の状態においては、第1
部材の第7ヒンジ構成部の凹部内に、第1連結部材の第
8ヒンジ構成部が収められて、第8ヒンジ構成部側の第
8係合部先端の頭部が、第7ヒンジ構成部側の段状凸部
に係り合わせられ、第1連結部材の第9ヒンジ構成部
が、第2連結部材の第10ヒンジ構成部の凹部内に収め
られて、第9ヒンジ構成部側の第9係合部先端の頭部
が、第10ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせら
れ、第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に、第2連結
部材の第6ヒンジ構成部が収められて、第6ヒンジ構成
部の右方張出部の凸面部が第2ヒンジ構成部側の円弧形
第2案内部に当接せしめられ、第6ヒンジ構成部側の第
6係合部先端の頭部が、第2ヒンジ構成部側の段状凸部
に係り合わせられ、後部支柱側の第1部材に対して、第
1連結部材と第2連結部材と第2部材とが略平面状に配
置されている。
【0026】つぎに、扉を開く場合において、例えばま
ず第1段階として、第4ヒンジ部の作用により、後部支
柱側の第1部材に対して第1連結部材が、第2連結部材
および第2部材と一緒に、略90°回転する。このと
き、第1部材に対して、第1連結部材が、第8ヒンジ構
成部の第8係合部先端の頭部の中心点(D) を中心として
揺動し、第1連結部材が略90°回転した状態では、第
8ヒンジ構成部の凹部内に、第7ヒンジ構成部の右方張
出部の先端部が収められて、第8ヒンジ構成部の第8係
合部と第7ヒンジ構成部の右方張出部の先端部とが相互
に係り合わせられている。
【0027】つぎに第2段階として、第5ヒンジ部の作
用により、略90°回転後の第1連結部材に対して第2
連結部材が後部扉側の第2部材と一緒に略90°回転す
る。このとき、第2連結部材が、第1連結部材側の第9
ヒンジ構成部の第9係合部先端の頭部の中心点(E) を中
心として揺動し、第2連結部材が第1連結部材に対して
略90°回転した状態では、第9ヒンジ構成部の凹部内
に、第10ヒンジ構成部の左方張出部の先端部が収めら
れて、第9ヒンジ構成部の第9係合部と第10ヒンジ構
成部の左方張出部の先端部とが相互に係り合わせられて
いる。
【0028】さらに第3段階として、第3ヒンジ部の作
用により、略90°回転後の第2連結部材に対して、後
部扉が略90°回転する。このとき、後部扉の第2部材
が、第2連結部材の第6ヒンジ構成部の第6係合部先端
の頭部の中心点(C) を中心として揺動し、第2部材が第
2連結部材に対してさらに略90°回転した状態では、
第6ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方
張出部の先端部が収められて、第6ヒンジ構成部の第6
係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相
互に係り合わせられている。
【0029】こうして、結局、後部扉が3つのヒンジ部
(いわゆるトリプルヒンジ)により全体として略270
°開かれるものである。
【0030】なお、扉等の開閉時のヒンジ部分の抵抗力
等に起因して、上記の順序とは逆に、例えば第1段階と
して、最初に第2部材を有する後部扉が、第2連結部材
に対して略90°回転し、つぎにこの回転後の後部扉と
一緒に、第2連結部材が第1連結部材に対して略90°
回転し、最後に第3段階として、第1連結部材が後部支
柱側の第1部材に対して略90°回転して、結果とし
て、後部扉が全体として略270°開かれるようなこと
があっても、何ら差支えない。
【0031】上記この発明による扉等の開閉装置によれ
ば、第1発明および第2発明のいずれの場合にも、ウイ
ング車の箱形荷台の後部支柱側の第1部材、第1連結部
材、第2連結部材、および扉側の第2部材のそれぞれヒ
ンジ構成部同志の組合わせにより形成されたヒンジ部の
構造が、いずれも簡素化されており、従来の丁番の取付
けが全く不要である。
【0032】また後部支柱側の第1部材、扉側の第2部
材、および第1連結部材と第2連結部材は、通常アルミ
ニウム押出形材によってつくられるから、箱形荷台等の
軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁番を使用し
ないため、錆の発生がなく、かつ非常に見栄えが良く、
扉等取付部分の美観を向上し得る。
【0033】なお、後部支柱等と扉等は、アルミニウム
押出形材製に限らず、その他の材料によりつくられてい
ても良いし、連結部材もその他の金属、あるいは硬質の
合成樹脂によりつくられていても良い。
【0034】なお、扉等の開閉時のヒンジ部分の抵抗力
等に起因して、上記の順序とは逆に、例えば第1段階と
して、最初に第2部材を有する後部扉が、第2連結部材
に対して略90°回転し、つぎにこの回転後の後部扉と
一緒に、第2連結部材が第1連結部材に対して略90°
回転し、最後に第3段階として、第1連結部材が後部支
柱側の第1部材に対して略90°回転して、結果とし
て、後部扉が全体として略270°開かれるようなこと
があっても、何ら差支えない。
【0035】上記この発明による扉等の開閉装置によれ
ば、ウイング車の箱形荷台の後部扉等の開閉機構につい
て、扉等が全体として略270°開放した状態におい
て、扉等および2つの連結部材が平面よりみて略コ形に
折れ曲がって、後方にほとんど突出することがなく、従
って開放状態でのスペースが小さくてすみ、荷物の出入
れのさいにじゃまにならず、かつ外観が優れているもの
である。
【0036】そして、例えばウイング車の箱形荷台の後
部支柱等に固定された第1部材の第1ヒンジ構成部およ
び第1連結部材の第3ヒンジ構成部同志の組合わせによ
り形成された第1ヒンジ部、第1連結部材の第4ヒンジ
構成部および第2連結部材の第5ヒンジ構成部同志の組
合わせにより形成された第2ヒンジ部、並びに第2連結
部材の第6ヒンジ構成部および扉等側の第2部材の第2
ヒンジ構成部同志の組合わせにより形成された第3ヒン
ジ部の構造がそれぞれ簡素化されており、従来の丁番の
取付けが全く不要である。
【0037】また後部支柱側の第1部材、扉側の第2部
材、および第1連結部材と第2連結部材は、通常アルミ
ニウム押出形材によってつくられるから、箱形荷台等の
軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁番を使用し
ないため、錆の発生がなく、かつ非常に見栄えが良く、
扉等取付部分の美観を向上し得る。
【0038】なお、後部支柱等と扉等は、アルミニウム
押出形材製に限らず、その他の材料によりつくられてい
ても良いし、連結部材もその他の金属、あるいは硬質の
合成樹脂によりつくられていても良い。
【0039】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0040】この明細書において、前後および左右は図
1を基準とし、前とは図1の上側、後とは同下側をい
ゝ、左とは同図左側、右とは同右側をいうものとする。
【0041】実施例は、この発明による扉の開閉装置を
ウイング車の箱形荷台の略270°開閉自在な後部扉に
適用した場合を示すものである。
【0042】また図1〜図6は、この発明の第1実施例
を示し、図7は、この発明の第2実施例を示すものであ
る。
【0043】まず、図6において、ウイング車(1) は、
箱形荷台(2) の上面中央部の桁(3)の左右両側に、ルー
フ・パネル(5) とサイド・パネル(6) とよりなる開閉自
在な横断面略逆L字形の一対の翼状パネル(4)(4)が取り
付けられ、箱形荷台(2) 後端左右両側の扉取付支柱(8)
(8)に、略270°開閉自在な一対の後部扉(7)(7)が、
この発明による開閉装置により、いわゆる観音開きの形
態で取り付けられている。
【0044】なお、左右一対の後部扉(7)(7)は左右対称
で、共に同一構造を有しかつ本発明の開閉装置によって
同一の作用により開閉するので、以下、その一方の左側
後部扉(7) について詳しく説明する。
【0045】図1、図2および図6において、ウイング
車(1) の箱形荷台(2) の後部支柱(8) に、アルミニウム
押出形材製でかつ断面略凸形の第1ヒンジ構成部(12)を
有する扉取付部材としての第1部材(11)がビス(9) によ
り固定され、一方、後部扉(7) の後面に、アルミニウム
中空押出形材製でかつ断面略凹形の第2ヒンジ構成部(2
2)を有する第2部材(21)が取り付けられている。そし
て、これらの第1部材(11)と第2部材(21)とが、アルミ
ニウム中空押出形材製でかつ断面略凹形の第3ヒンジ構
成部(32)と断面略凹形の第4ヒンジ構成部(42)を有する
第1連結部材(31)および同じくアルミニウム中空押出形
材製でかつ断面略凸形の第5ヒンジ構成部(52)と断面略
凸形の第6ヒンジ構成部(62)を有するパネル状の第2連
結部材(51)を介して連結されている。
【0046】すなわち、ウイング車(1) の箱形荷台(2)
の後部支柱(8) に固定された第1部材(11)の第1ヒンジ
構成部(12)および第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部
(32)同志の組合わせにより第1ヒンジ部(10)が形成さ
れ、第1連結部材(31)の第4ヒンジ構成部(42)および第
2連結部材(51)の第5ヒンジ構成部(52)同志の組合わせ
により第2ヒンジ部(20)が形成され、第2連結部材(51)
の第6ヒンジ構成部(62)および扉(7) 側の第2部材(21)
の第2ヒンジ構成部(22)同志の組合わせにより第3ヒン
ジ部(30)が形成されている。
【0047】なお、図1と図2は、ウイング車(1) の後
部扉(7) が閉じた状態を示し、図3は、後部扉(7) を開
く場合において、まず第1段階として、後部支柱(8) 側
の第1部材(11)に対して第1連結部材(31)が、第2連結
部材(51)および第2部材(21)と一緒に、略90°回転し
た状態を示し、図4は、第2段階として、略90°回転
後の第1連結部材(31)に対して第2連結部材(51)が後部
扉(7) 側の第2部材(21)と一緒に略90°回転した状態
を示し、図5は、第3段階として、略90°回転後の第
2連結部材(51)に対して、後部扉(7) が略90°回転し
て、結局、後部扉(7) が全体として略270°開かれた
状態を示している。
【0048】図1および図2において、箱形荷台(2) の
後部支柱(8) に固定される第1部材(11)は、横断面略コ
形の掛止部(11c) を有する左側脚部(11a) と、板状取付
部(11d) を有する右側脚部(11b) とを備えており、左側
脚部(11a) の横断面略コ形の掛止部(11c) が後部支柱
(8) の張出壁部(8a)の先端部に掛かり合わせられた状態
で、右側脚部(11b) の板状取付部(11d) がビス(9) で止
められることにより、第1部材(11)が後部支柱(8) の後
面に固定されている。
【0049】ここで、第1部材(11)の第1ヒンジ構成部
(12)は、第1部材(11)の右側縁部より右方にのびかつ前
側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面
部(14)を備えた右方張出部(13)と、右方張出部(13)の先
端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(A)
を中心とする断面略円形の頭部(16a) を有する第1係合
部(16)とによって構成されている。この第1ヒンジ構成
部(12)の内側に、後方に向かって開口した開口部(18)を
有しかつこの開口部(18)の一側縁部より第1係合部(16)
の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第3ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部(19)が設けられるとともに、第
1係合部(16)の基部より右側の右方張出部(13)の先端部
(13a) と第1係合部(16)との間に、後述する第3ヒンジ
構成部(32)の嵌合凸部(35)が嵌め入れられる嵌合凹部(1
5)が設けられている。
【0050】一方、第1連結部材(31)の左側縁部の第3
ヒンジ構成部(32)は、第1連結部材(31)の前端左側縁に
左方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円
弧形の案内面を有する第3案内部(33)と、第1連結部材
(31)の後端左側縁より左方にのびる左方張出部(34)とに
よって構成されている。第3ヒンジ構成部(32)内に、左
方に向かって開口した開口部(38)を有する第1ヒンジ構
成部嵌込み用凹部(39)が設けられ、かつ第3案内部(33)
の基部寄り部分に嵌合凸部(35)が設けられるとともに、
左方張出部(34)の先端寄り部分の前側に段状凸部(36)が
設けられて、段状凸部(36)の内側に、上記第1係合部(1
6)の頭部(16a) の一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面(3
7)が設けられている。
【0051】後部扉(7) 側の第2部材(21)は、横断面略
三角形状の中空部(21a) と扉側板状取付部(21b) とを有
しており、その扉側板状取付部(21b) が後部扉(7) の後
面に当接せしめられて、ボルトおよびナット(図示略)
により同扉(7) に固定されている。
【0052】そして、この第2部材(21)の第2ヒンジ構
成部(22)は、第2部材(21)の右端後側縁より左方にのび
かつ断面略90°の角度に相当する円弧形を有する第2
案内部(23)と、第2部材(21)の右端後側縁より左方にの
びる左方張出部(24)とによって構成されている。第2ヒ
ンジ構成部(22)内に、左方に向かって開口した開口部(2
8)を有する第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部(29)が設けら
れ、かつ第2案内部(23)の基部寄り部分に嵌合凸部(20)
が設けられるとともに、左方張出部(24)の先端寄り部分
の前側に段状凸部(26)が設けられて、段状凸部(26)の内
側に、後述する第6係合部(66)の頭部(66a) の一部が嵌
まり合う断面凹弧状案内面(27)が設けられている。
【0053】第2連結部材(51)の右側縁部の第6ヒンジ
構成部(62)は、第2連結部材(51)の右側縁より右方にの
びかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有
する凸面部(64)を備えた右方張出部(63)と、右方張出部
(63)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に点(C) を中心とする断面略円形の頭部(66a) を有する
第6係合部(66)とによって構成されている。この第6ヒ
ンジ構成部(62)の内側に、後方に向かって開口した開口
部(68)を有しかつこの開口部(68)の一側縁部より第6係
合部(66)の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第
2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(69)が設けられるとと
もに、第6係合部(66)の基部より右側の右方張出部(63)
の先端部(63a) と第6係合部(66)との間に、第2ヒンジ
構成部(22)の嵌合凸部(25)が嵌め入れられる嵌合凹部(6
0)が設けられている。
【0054】第1連結部材(31)の右側縁部の第4ヒンジ
構成部(42)は、第1連結部材(31)の前端右側縁に右方に
のびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の
案内面を有する第4案内部(43)と、第1連結部材(31)の
後端右側縁より右方にのびる右方張出部(44)とによって
構成されている。第4ヒンジ構成部(42)内に、右方に向
かって開口した開口部(48)を有する第5ヒンジ構成部嵌
込み用凹部(49)が設けられ、かつ第4案内部(43)の基部
寄り部分に嵌合凸部(45)が設けられるとともに、右方張
出部(44)の先端寄り部分の前側に段状凸部(46)が設けら
れて、段状凸部(46)の内側に、後述する第5係合部(56)
の頭部(56a) の一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面(47)
が設けられている。
【0055】第2連結部材(51)の左側縁部の第5ヒンジ
構成部(52)は、該第2連結部材(51)の左側縁部より左方
にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形
を有する凸面部(54)を備えた左方張出部(53)と、左方張
出部(53)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ
先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部(56a) を有
する第5係合部(56)とによって構成されている。この第
5ヒンジ構成部(52)の内側に、後方に向かって開口した
開口部(58)を有しかつこの開口部(58)の一側縁部より第
5係合部(56)の基部に至る横断面円弧形の案内面を有す
る第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(59)が設けられる
とともに、第5係合部(56)の基部より左側の左方張出部
(53)の先端部(53a) と第5係合部(56)との間に、第4ヒ
ンジ構成部(42)の嵌合凸部(45)が嵌め入れられる嵌合凹
部(55)が設けられている。
【0056】なお、後部扉(7) の左右両側縁部には(一
方の図示略)、横断面略H形のパッキン(70)がそれぞれ
取り付けられて、箱形荷台(2) の後部支柱(8) に対し後
部扉(7) が閉じている状態(図1、図2と図6参照)で
は、該パッキン(70)の内部シール部の先端部が、後部支
柱(8) の内面に突き当てられ、同外部シール部先端部の
内面が後部支柱(8) の後面に当接せしめられて、後部扉
(7) のパネル状第2連結部材(51)取付部分側の密封性が
保持されている。
【0057】また、上記ウイング車(1) の翼状パネル
(4) のサイド・パネル(6) の前後両端部に、取付基部と
水切り部とよりなる横断面略L形のアルミニウム押出形
材製の枠部材(71)がそれぞれ取り付けられており、枠部
材(71)の取付基部の内側面に、硬質合成ゴム製の基層
と、中空部を有する軟質合成ゴム製のクッション層とよ
りなる帯状シール材(72)が、枠部材(71)の略全長にわた
って取り付けられており、翼状パネル(4) が閉じた状態
では、シール材(72)の軟質クッション層が、後部支柱
(8) の張出壁部(8a)の先端部に当接せしめられていて、
シール機能が果たされている。
【0058】なお、翼状パネル(4) のルーフ・パネル
(5) の前後両端部にも、帯状シール材(72)が同様に取り
付けられているが、その図示は省略した。
【0059】上記において、ウイング車(1) の箱形荷台
(2) の後部支柱(8) に、後部扉(7)を取り付けるには、
まず後部支柱(8) に固定された第1部材(11)の第1ヒン
ジ構成部(12)を、第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部
(32)に、第3ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に第1ヒン
ジ構成部(12)が挿入されるように、第1連結部材(31)側
をスライドさせながら一端より嵌め入れる。
【0060】つぎに、この第1連結部材(31)の第4ヒン
ジ構成部(42)の凹部(49)内に、第2連結部材(51)の第5
ヒンジ構成部(52)が挿入され、かつ後部扉(7) 側の第2
部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第2
連結部材(51)の第6ヒンジ構成部(62)が挿入されるよう
に、第2連結部材(51)をスライドさせながら、それぞれ
の端部より嵌め入れる。
【0061】勿論、これらの挿入作業は、同時に行なう
こともできるし、また先に、後部扉(7) 側の第2部材(2
1)の第2ヒンジ構成部(22)と、第2連結部材(51)の第6
ヒンジ構成部(62)とを組合わせたのち、第2連結部材(5
1)の第5ヒンジ構成部(52)と第1連結部材(31)の第4ヒ
ンジ構成部(42)、並びに第1連結部材(31)の第3ヒンジ
構成部(32)と後部支柱(8) 側の第1部材(11)の第1ヒン
ジ構成部(12)とを組合わせるようにしても良い。
【0062】このような後部扉(7) の取付け作業は、後
部支柱(8) 側の第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)お
よび第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部(32)同志、第
1連結部材(31)の第4ヒンジ構成部(42)および第2連結
部材(51)の第5ヒンジ構成部(52)同志、並びに第2連結
部材(51)の第6ヒンジ構成部(62)および後部扉(7) 側の
第2ヒンジ構成部(22)同志を単に嵌め合わせるだけであ
るため、素人でも作業可能であり、後部扉(7) の取付工
数を大幅に削減することができ、後部扉(7) の取付け作
業に手間がかゝらない。
【0063】またヒンジ構成部を有する後部支柱(8) 側
の第1部材(11)、後部扉(7) 側の第2部材(21)、第1連
結部材(31)および第2連結部材(51)は、いずれも通常ア
ルミニウム押出形材製であるため、取付精度を確実に出
すことができるとともに、第1ヒンジ部(10)における第
1ヒンジ構成部(12)および第3ヒンジ構成部(32)同志、
第2ヒンジ部(20)における第4ヒンジ構成部(42)および
第5ヒンジ構成部(52)同志、並びに第3ヒンジ部(30)に
おける第6ヒンジ構成部(62)および第2ヒンジ構成部(2
2)同志が、それぞれしっかりと係合しているので、結合
強度が大きいものである。
【0064】ウイング車(1) の後部扉(7) が閉じた状
態、すなわち、後部支柱(8) に固定された第1部材(11)
に対して、第1連結部材(31)と第2連結部材(51)と第2
部材(21)とが回転する前の状態においては、図1と図2
に示すように、第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)が
第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内
に収められ、第1連結部材(31)の第4ヒンジ構成部(42)
の凹部(49)内に、第2連結部材(51)の第5ヒンジ構成部
(52)が収められ、さらに第2部材(21)の第2ヒンジ構成
部(22)の凹部(29)内に、第2連結部材(51)の第6ヒンジ
構成部(62)が収められて、第1部材(11)に対して、第1
連結部材(31)、第2連結部材(51)、および後部扉(7) 側
の第2部材(21)が平面状に配置されている。
【0065】つぎに、扉(7) を開く場合において、まず
第1段階として、例えば図3に示すように、第1ヒンジ
部(10)の作用により、後部支柱(8) 側の第1部材(11)に
対して第1連結部材(31)が、第2連結部材(51)および第
2部材(21)と一緒に、略90°回転する。このとき、第
1連結部材(31)が、第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(1
2)の第1係合部(16)先端の頭部(16a) の中心点(A) を中
心として揺動し、第1連結部材(31)が略90°回転した
状態では、第1ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、第3
ヒンジ構成部(32)の左方張出部(34)の先端部(34a) が収
められて、第1ヒンジ構成部(12)の第1係合部(16)と第
3ヒンジ構成部(32)の左方張出部(34)の先端部(34a) と
が相互に係り合わせられる。
【0066】つぎに第2段階として、図4に示すよう
に、第2ヒンジ部(20)の作用により、略90°回転後の
第1連結部材(31)に対して第2連結部材(51)が後部扉
(7) 側の第2部材(21)と一緒に略90°回転する。この
とき、第2連結部材(51)が、これの第5ヒンジ構成部(5
2)の第5係合部(56)先端の頭部(56a) の中心点(B) を中
心として揺動し、第2連結部材(51)が第1連結部材(31)
に対して略90°回転した状態では、第5ヒンジ構成部
(52)の凹部(59)内に、第4ヒンジ構成部(42)の右方張出
部(44)の先端部(44a) が収められて、第5ヒンジ構成部
(52)の第5係合部(56)と第4ヒンジ構成部(42)の右方張
出部(44)の先端部(44a) とが相互に係り合わせられてい
る。
【0067】さらに第3段階として、図5に示すよう
に、第3ヒンジ部(30)の作用により、略90°回転後の
第2連結部材(51)に対して、後部扉(7) が略90°回転
する。270°開かれる。このとき、後部扉(7) の第2
部材(21)が、第2連結部材(51)の第6ヒンジ構成部(62)
の第6係合部(66)先端の頭部(66a) の中心点(C) を中心
として揺動し、第2部材(21)が第2連結部材(51)に対し
てさらに略90°回転した状態では、第6ヒンジ構成部
(62)の凹部(69)内に、第2ヒンジ構成部(22)の左方張出
部(24)の先端部(24a) が収められて、第6ヒンジ構成部
(62)の第6係合部(66)と第2ヒンジ構成部(22)の左方張
出部(24)の先端部(24a) とが相互に係り合わせられてい
る。
【0068】こうして結局、後部扉(7) は、3つのヒン
ジ部(10)(20)(30)により全体として略270°開かれる
ものである。
【0069】なお、扉(7) の開閉時のヒンジ部分の抵抗
力等に起因して、上記の順序とは逆に、例えば第1段階
として、最初に第2部材(21)を有する後部扉(7) が、第
2連結部材(51)に対して略90°回転し、つぎにこの回
転後の後部扉(7) と一緒に、第2連結部材(51)が第1連
結部材(31)に対して略90°回転し、最後に第3段階と
して、第1連結部材(31)が後部支柱(8) 側の第1部材(1
1)に対して略90°回転して、後部扉(7) が全体として
略270°開かれるようなことがあっても、何ら差支え
ないものであり、後部扉(7) と第1連結部材(31)および
第2連結部材(51)の開き角度や開き順序は、上記の説明
に特定されるものではなく、要するに、後部扉(7) が全
体として略270°開かれるようになされておれば良
い。
【0070】なお、図示は省略したが、後部支柱(8) の
第1部材(11)側の第1ヒンジ構成部(12)と第1連結部材
(31)の第3ヒンジ構成部(32)との嵌合わせ部分、第1連
結部材(31)の第4ヒンジ構成部(42)と第2連結部材(51)
の第5ヒンジ構成部(52)との嵌合わせ部分、並びに第2
連結部材(51)の第6ヒンジ構成部(62)と後部扉(7) 側の
第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)との嵌合わせ部分
のそれぞれ上下両端部には、ストッパが取り付けられ、
抜止め機構が設けられている。
【0071】上記この発明による扉(7) の開閉装置によ
れば、ウイング車(1) の箱形荷台(2) の後部扉(7) の開
閉機構について、扉(7) が全体として略270°開放し
た状態において、扉(7) および2つの連結部材が平面よ
りみて略コ形に折れ曲がって、後方にほとんど突出する
ことがなく、従って開放状態でのスペースが小さくてす
み、荷物の出入れのさいにじゃまにならず、かつ外観が
優れているものである。
【0072】またウイング車(1) の箱形荷台(2) の後部
支柱(8) に固定された第1部材(11)の第1ヒンジ構成部
(12)および第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部(32)同
志の組合わせにより形成された第1ヒンジ部(10)、第1
連結部材(31)の第4ヒンジ構成部(42)および第2連結部
材(51)の第5ヒンジ構成部(52)同志の組合わせにより形
成された第2ヒンジ部(20)、並びに第2連結部材(51)の
第6ヒンジ構成部(62)および扉(7) 側の第2部材(21)の
第2ヒンジ構成部(22)同志の組合わせにより形成された
第3ヒンジ部(30)の構造が簡素化されており、従来の丁
番の取付けが全く不要である。
【0073】つぎに、図7は、この発明の第2実施例を
示すものである。
【0074】ここで、上記第1実施例の場合と異なる点
は、後部支柱(8) に固定された第1部材(81)の第7ヒン
ジ構成部(82)が断面略凹形であるのに対し、これに組合
わせられる第1連結部材(91)の第8ヒンジ構成部(92)が
断面略凸形であり、かつ第1連結部材(91)の第9ヒンジ
構成部(102) が断面略凸形であるのに対し、これに組合
わせられるパネル状第2連結部材(101) の第10ヒンジ
構成部(112) が断面略凹形である点にある。
【0075】なお、第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(2
2)と、パネル状第2連結部材(51)の第6ヒンジ構成部(6
2)の構成は、上記第1実施例の場合と、全く同じであ
る。
【0076】同図に示すように、箱形荷台(2) の後部支
柱(8) に固定された第1部材(81)の第7ヒンジ構成部(8
2)および第1連結部材(91)の第8ヒンジ構成部(92)同志
の組合わせにより第4ヒンジ部(40)が形成され、第1連
結部材(91)の第9ヒンジ構成部(102) および第2連結部
材(101) の第10ヒンジ構成部(112) 同志の組合わせに
より第5ヒンジ部(50)が形成され、第2連結部材(101)
の第6ヒンジ構成部(62)および扉(7) 側の第2部材(21)
の第2ヒンジ構成部(22)同志の組合わせにより第3ヒン
ジ部(30)が形成されている。
【0077】ここで、第1部材(81)は、横断面略コ形の
掛止部(81c) を有する左側脚部(81a) と、板状取付部(8
1d) を有する右側脚部(81b) とを備えており、左側脚部
(81a) の横断面略コ形の掛止部(81c) が後部支柱(8) の
張出壁部(8a)の先端部に掛かり合わせられた状態で、右
側脚部(81b) の板状取付部(81d) がビス(9) で止められ
ることにより、第1部材(81)が後部支柱(8) の後面に固
定されている。
【0078】そして、第1部材(81)の第7ヒンジ構成部
(82)は、第1部材(81)の前端右側縁に右方にのびかつ内
側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有
する第7案内部(83)と、第1部材(81)の後端右側縁より
右方にのびる右方張出部(84)とによって構成されてい
る。第7ヒンジ構成部(82)内に、右方に向かって開口し
た開口部(88)を有する第8ヒンジ構成部嵌込み用凹部(8
9)が設けられ、かつ第7案内部(83)の基部寄り部分に嵌
合凸部(85)が設けられるとともに、右方張出部(84)の先
端寄り部分の前側に段状凸部(86)が設けられて、段状凸
部(86)の内側に、後述する第8ヒンジ構成部(92)の第8
係合部(96)の断面略円弧形の頭部(96a) の一部が嵌まり
合う断面凹弧状案内面(87)が設けられている。
【0079】一方、第1連結部材(91)の左側縁部の第8
ヒンジ構成部(92)は、該第1連結部材(91)の左側縁部よ
り左方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する
円弧形を有する凸面部(94)を備えた左方張出部(93)と、
左方張出部(93)の先端寄り部分から後方突出状に設けら
れかつ先端に点(D) を中心とする断面略円形の頭部(96
a) を有する第8係合部(96)とによって構成されてい
る。第8ヒンジ構成部(92)の内側に、後方に向かって開
口した開口部(98)を有しかつこの開口部(98)の一側縁部
より第8係合部(96)の基部に至る横断面円弧形の案内面
(99a) を有する第7ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(99)
が設けられるとともに、第8係合部(96)の基部より左側
の左方張出部(93)の先端部(93a) と第8係合部(96)との
間に、第7ヒンジ構成部(82)の嵌合凸部(85)が嵌め入れ
られる嵌合凹部(95)が設けられている。
【0080】なお、後部扉(7) 側の第2部材(21)とその
第2ヒンジ構成部(22)、並びに第2連結部材(101) とそ
の右側縁部の第6ヒンジ構成部(62)の構成は、上記第1
実施例の場合と全く同様であるので、これらの詳細な説
明は省略した。
【0081】第1連結部材(91)の右側縁部の第9ヒンジ
構成部(102) は、第1連結部材(91)の右側縁部より右方
にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形
を有する凸面部(104) を備えた右方張出部(103) と、右
方張出部(103) の先端寄り部分から後方突出状に設けら
れかつ先端に点(E) を中心とする断面略円形の頭部(106
a)を有する第9係合部(106) とによって構成されてい
る。この第7ヒンジ構成部(82)の内側に、後方に向かっ
て開口した開口部(108) を有しかつこの開口部(108) の
一側縁部より第9係合部(106) の基部に至る横断面円弧
形の案内面を有する第10ヒンジ構成部一部嵌込み用凹
部(109) が設けられるとともに、第9係合部(106) の基
部より右側の右方張出部(103) の先端部(103a)と第9係
合部(106) との間に、後述する第10ヒンジ構成部(11
2) の嵌合凸部(115) が嵌め入れられる嵌合凹部(105)
が設けられている。
【0082】第2連結部材(101) の左側縁部の第10ヒ
ンジ構成部(112) は、第2連結部材(101) の前端左側縁
に左方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する
円弧形の案内面を有する第10案内部(113) と、第2連
結部材(101) の後端左側縁より左方にのびる左方張出部
(114) とによって構成されている。第10ヒンジ構成部
(112) 内に、左方に向かって開口した開口部(118) を有
する第7ヒンジ構成部嵌込み用凹部(119) が設けられ、
かつ第10案内部(113) の基部寄り部分に嵌合凸部(11
5) が設けられるとともに、左方張出部(114) の先端寄
り部分の前側に段状凸部(116) が設けられて、段状凸部
(116) の内側に、上記第9係合部(106) の頭部(106a)の
一部が嵌まり合う断面凹弧状案内面(117) が設けられて
いる。
【0083】上記において、ウイング車(1) の箱形荷台
(2) の後部支柱(8) に、後部扉(7)を取り付ける作業
は、上記第1実施例の場合とほゞ同様であり、その作業
は、第7および第8ヒンジ構成部同志、第9および第1
0ヒンジ構成部同志、並びに第6および第2ヒンジ構成
部同志をスライドさせて嵌め合わせるものである。
【0084】ウイング車(1) の後部扉(7) が閉じた状
態、すなわち、後部支柱(8) に固定された第1部材(81)
に対して、第1連結部材(91)と第2連結部材(101) と第
2部材(21)とが回転する前の状態においては、第1部材
(81)の第7ヒンジ構成部(82)の凹部(89)内に、第1連結
部材(91)の第8ヒンジ構成部(92)が収められて、第8ヒ
ンジ構成部(92)側の第8係合部(96)先端の頭部(96a)
が、第7ヒンジ構成部(82)側の段状凸部(86)に係り合わ
せられ、第1連結部材(91)の第9ヒンジ構成部(102)
が、第2連結部材(101) の第10ヒンジ構成部(112) の
凹部(119) 内に収められて、第9ヒンジ構成部(102) 側
の第9係合部(106) 先端の頭部(106a)が、第10ヒンジ
構成部(112) 側の段状凸部(116) に係り合わせられ、第
2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第
2連結部材(101) の第6ヒンジ構成部(62)が収められ
て、第6ヒンジ構成部(62)の右方張出部(63)の凸面部(6
4)が第2ヒンジ構成部(22)側の円弧形第2案内部(23)に
当接せしめられ、第6ヒンジ構成部(62)側の第6係合部
(66)先端の頭部(66a) が、第2ヒンジ構成部(22)側の段
状凸部(26)に係り合わせられて、第1部材(81)に対し
て、第1連結部材(91)、第2連結部材(101) 、および後
部扉(7) 側の第2部材(21)が平面状に配置されている。
【0085】つぎに、扉(7) を開く場合において、まず
第1段階として、第4ヒンジ部(40)の作用により、後部
支柱(8) 側の第1部材(81)に対して第1連結部材(91)
が、第8ヒンジ構成部(92)の第8係合部(96)先端の頭部
(96a) の中心点(D) を中心として揺動し、第1連結部材
(91)が第2連結部材(101) および第2部材(21)と一緒
に、第1部材(81)に対して略90°回転する。このと
き、第8ヒンジ構成部(92)の凹部(99)内に、第7ヒンジ
構成部(82)の右方張出部(84)の先端部(84a) が収められ
て、第8ヒンジ構成部(92)の第8係合部(96)と第7ヒン
ジ構成部(82)の右方張出部(84)の先端部(84a) とが相互
に係り合わせられている。
【0086】つぎに第2段階として、第5ヒンジ部(50)
の作用により、略90°回転後の第1連結部材(91)に対
して第2連結部材(101) が後部扉(7) 側の第2部材(21)
と一緒に略90°回転する。このとき、第2連結部材(1
01) が、これの第10ヒンジ構成部(112) の第5係合部
(56)先端の頭部(56a) の中心点(E) を中心として揺動
し、第2連結部材(101) が第1連結部材(91)に対して略
90°回転した状態では、第9ヒンジ構成部(102) の凹
部(109) 内に、第10ヒンジ構成部(112) の左方張出部
(114) の先端部(114a)が収められて、第9ヒンジ構成部
(102) の第9係合部(106) と第10ヒンジ構成部(102)
の左方張出部(114) の先端部(114a)とが相互に係り合わ
せられている。
【0087】さらに第3段階として、第3ヒンジ部(30)
の作用により、略90°回転後の第2連結部材(101) に
対して、後部扉(7) が略90°回転して、略270°開
かれる。このとき、後部扉(7) の第2部材(21)が、第2
連結部材(101) の第6ヒンジ構成部(62)の第6係合部(6
6)先端の頭部(66a) の中心点(C) を中心として揺動し、
第2部材(21)が第2連結部材(101) に対してさらに略9
0°回転した状態では、第6ヒンジ構成部(62)の凹部(6
9)内に、第2ヒンジ構成部(22)の左方張出部(24)の先端
部(24a) が収められて、第6ヒンジ構成部(62)の第6係
合部(66)と第2ヒンジ構成部(22)の左方張出部(24)の先
端部(24a) とが相互に係り合わせられるようになされて
いる。
【0088】こうして結局、後部扉(7) は、3つのヒン
ジ部(40)(50)(30)により全体として略270°開かれる
ものである。
【0089】なお、扉(7) の開閉時のヒンジ部分の抵抗
力等に起因して、上記の順序とは逆に、例えば第1段階
として、最初に第2部材(21)を有する後部扉(7) が、第
2連結部材(101) に対して略90°回転し、つぎにこの
回転後の後部扉(7) と一緒に、第2連結部材(101) が第
1連結部材(91)に対して略90°回転し、最後に第3段
階として、第1連結部材(91)が後部支柱(8) 側の第1部
材(81)に対して略90°回転して、後部扉(7) が全体と
して略270°開かれるようなことがあっても、何ら差
支えないものであり、後部扉(7) と第1連結部材(91)お
よび第2連結部材(101) の開き角度や開き順序は、上記
の説明に特定されるものではなく、要するに、後部扉
(7) が全体として略270°開かれるようになされてお
れば良い。
【0090】なお、ここで、詳細な図示は省略したが、
上記第1および第2実施例においては、第2部材(21)の
第2ヒンジ構成部(22)が断面略凹形であるのに対し、こ
れに組合わせられるパネル状第2連結部材(51)の第6ヒ
ンジ構成部(62)が断面略凸形であるが、逆に、第2部材
(21)の第2ヒンジ構成部(22)を断面略凸形とし、第2連
結部材(51)の第6ヒンジ構成部(62)を断面略凹形とする
こともできる。
【0091】従ってこの場合には、第2部材(21)の断面
略凸形の第2ヒンジ構成部(22)として、第1実施例にお
ける断面略凸形の第5ヒンジ構成部(52)の構成を採用
し、これに対し、第2連結部材(51)の断面略凹形の第6
ヒンジ構成部(62)として、同第1実施例における断面略
凹形の第4ヒンジ構成部(42)の構成を採用すれば良いも
のである。
【0092】また上記第1および第2実施例では、ヒン
ジ構成部を有する後部支柱(8) 側の第1部材(11)、後部
扉(7) 側の第2部材(21)、第1連結部材(31)および第2
連結部材(51)は、いずれもアルミニウム押出形材製であ
るため、箱形荷台(2) の軽量化を果たし得るとともに、
従来の鋼製丁番を使用しないため、錆の発生がなく、か
つ後部扉(7) の外面に従来の鋼製丁番が露出しないため
に、箱形荷台(2) の見栄えが非常に良く、扉(7) 取付部
分の美観を向上し得る。
【0093】さらに、後部支柱(8) に対する後部扉(7)
の取付部分は、それらの全長にわたって第1連結部材(3
1)およびパネル状第2連結部材(51)が取り付けられてい
るから、従来の丁番による扉の取付けの場合に比べて、
雨仕舞が良く、雨水等の浸入を確実に防止することがで
きる。
【0094】なお、上記実施例における第1〜第6ヒン
ジ構成部(12)(22)(32)(42)(52)(62)は、後部支柱(8) 側
の第1部材(11)、後部扉(7) 側の第2部材(21)、第1連
結部材(31)および第2連結部材(51)に、それぞれ全長に
わたって設けるのが好ましいが、短いものを所定間隔お
きに数個設ける場合もあり、この点は限定されない。
【0095】また上記実施例では、この発明による扉等
の開閉装置を、ウイング車(1) の箱形荷台(2) の略27
0°開閉自在な後部扉(7) に適用した場合について説明
したが、この発明は、その他、輸送、建築、あるいは土
木等の分野において、扉、蓋、壁等の部材の略270°
開閉(回転)機構全般について、同様に適用されるもの
である。
【0096】
【発明の効果】この発明は、上述のように、扉取付支柱
等に固定される第1部材に設けられた第1ヒンジ構成部
と、扉等に固定される第2部材に設けられた第2ヒンジ
構成部と、第1部材および第2部材の中間に介在される
2つの連結部材のうち一方の第1連結部材の一側に設け
られかつ第1部材の第1ヒンジ構成部に組み合わせられ
る第3ヒンジ構成部と、同第1連結部材の他側に設けら
れかつ第2連結部材の同側の第5ヒンジ構成部に組み合
わせられる第4ヒンジ構成部と、第2連結部材の他側に
設けられかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせ
られる第6ヒンジ構成部とを備えており、第1部材に対
して第2部材が第1連結部材および第2連結部材を介し
て略270°開閉自在となされている扉等の開閉装置で
あって、第1部材の第1ヒンジ構成部が、前側に断面略
90°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた
右方張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出
状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形
の頭部を有する第1係合部とによって構成され、この第
1ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口
部を有しかつこの開口部の一側縁部より第1係合部の基
部に至る横断面円弧形の案内面を有する第3ヒンジ構成
部一部嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の第3ヒ
ンジ構成部が、第1連結部材の前端左側縁に左方にのび
かつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内
面を有する第1案内部と、第1連結部材の後端左側縁よ
り左方にのびる左方張出部とによって構成されて、第3
ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した第1ヒンジ
構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方張出部の先端
寄り部分の前側に段状凸部が設けられ、第2部材の第2
ヒンジ構成部が、第2部材の右端後側縁より左方にのび
かつ断面略90°の角度に相当する円弧形を有する第2
案内部と、第2部材の右端後側縁より左方にのびる左方
張出部とによって構成されて、第2ヒンジ構成部内に、
左方に向かって開口した第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部
が設けられ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段
状凸部が設けられ、第2連結部材の第6ヒンジ構成部
が、第2連結部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断
面略90°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備
えた右方張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方
突出状に設けられかつ先端に点(C) を中心とする断面略
円形の頭部を有する第6係合部とによって構成され、こ
の第6ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した
開口部を有しかつこの開口部の一側縁部より第6係合部
の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第2ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の第
4ヒンジ構成部が、第1連結部材の前端右側縁に右方に
のびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の
案内面を有する第4案内部と、第1連結部材の後端右側
縁より右方にのびる右方張出部とによって構成されて、
第4ヒンジ構成部内に、右方に向かって開口した第5ヒ
ンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右方張出部の
先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられ、第2連結部
材の第5ヒンジ構成部が、該第2連結部材より左方にの
びかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有
する凸面部を備えた左方張出部と、左方張出部の先端寄
り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(B) を中
心とする断面略円形の頭部を有する第5係合部とによっ
て構成され、この第5ヒンジ構成部の内側に、後方に向
かって開口した開口部を有しかつこの開口部の一側縁部
より第5係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有
する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けられてお
り、第1部材に対して、第1連結部材と第2連結部材と
第2部材とが回転する前の状態においては、第1部材の
第1ヒンジ構成部が、第1連結部材の第3ヒンジ構成部
の凹部内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係合
部先端の頭部が、第3ヒンジ構成部側の段状凸部に係り
合わせられ、第1連結部材の第4ヒンジ構成部の凹部内
に、第2連結部材の第5ヒンジ構成部が収められて、第
5ヒンジ構成部側の第5係合部先端の頭部が、第4ヒン
ジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ、第2部材の第
2ヒンジ構成部の凹部内に、第2連結部材の第6ヒンジ
構成部が収められて、第6ヒンジ構成部の右方張出部の
凸面部が第2ヒンジ構成部側の円弧形第2案内部に当接
せしめられ、第6ヒンジ構成部側の第6係合部先端の頭
部が、第2ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせら
れ、第1部材に対して、第1連結部材が、第1ヒンジ構
成部の第1係合部先端の頭部の中心点(A) を中心として
揺動し、第1連結部材が第2連結部材および第2部材と
一緒に、第1部材に対して略90°回転した状態では、
第1ヒンジ構成部の凹部内に、第3ヒンジ構成部の左方
張出部の先端部が収められて、第1ヒンジ構成部の第1
係合部と第3ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相
互に係り合わせられ、略90°回転後の第1連結部材に
対して、第2連結部材が第2部材と一緒に、第2連結部
材側の第5ヒンジ構成部の第5係合部先端の頭部の中心
点(B) を中心として揺動し、第2連結部材が第1連結部
材に対して略90°回転した状態では、第5ヒンジ構成
部の凹部内に、第4ヒンジ構成部の右方張出部の先端部
が収められて、第5ヒンジ構成部の第5係合部と第4ヒ
ンジ構成部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わせ
られ、略90°回転後の第2連結部材に対して、第2部
材が、第2連結部材の第6ヒンジ構成部の第6係合部先
端の頭部の中心点(C) を中心として揺動し、第2部材が
第2連結部材に対してさらに略90°回転した状態で
は、第6ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の
左方張出部の先端部が収められて、第6ヒンジ構成部の
第6係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部と
が相互に係り合わせられるようになされているものであ
る。
【0097】また第2発明は、上述のように、扉取付支
柱等に固定される第1部材に設けられた第7ヒンジ構成
部と、扉等に固定される第2部材に設けられた第2ヒン
ジ構成部と、第1部材および第2部材の中間に介在され
る2つの連結部材のうち一方の第1連結部材の一側に設
けられかつ第1部材の第7ヒンジ構成部に組み合わせら
れる第8ヒンジ構成部と、同第1連結部材の他側に設け
られかつ第2連結部材の同側の第10ヒンジ構成部に組
み合わせられる第9ヒンジ構成部と、第2連結部材の他
側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合
わせられる第6ヒンジ構成部とを備えており、第1部材
に対して第2部材が第1連結部材および第2連結部材を
介して略270°開閉自在となされている扉等の開閉装
置であって、第1部材の第7ヒンジ構成部が、該第1部
材の前端右側縁に右方にのびかつ内側に断面略90°の
角度に相当する円弧形の案内面を有する第7案内部と、
第1部材の後端右側縁より右方にのびる右方張出部とに
よって構成されて、第7ヒンジ構成部内に、右方に向か
って開口した第8ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ右方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が
設けられ、第1連結部材の第8ヒンジ構成部が、該第1
連結部材より左方にのびかつ前側に断面略90°の角度
に相当する円弧形を有する凸面部を備えた左方張出部
と、左方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設けら
れかつ先端に点(D) を中心とする断面略円形の頭部を有
する第8係合部とによって構成され、この第8ヒンジ構
成部の内側に、後方に向かって開口した開口部を有しか
つこの開口部の一側縁部より第8係合部の基部に至る横
断面円弧形の案内面を有する第7ヒンジ構成部一部嵌込
み用凹部が設けられており、第2部材の第2ヒンジ構成
部が、第2部材の右端後側縁より左方にのびかつ断面略
90°の角度に相当する円弧形を有する第2案内部と、
第2部材の右端後側縁より左方にのびる左方張出部とに
よって構成されて、第2ヒンジ構成部内に、左方に向か
って開口した第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が
設けられ、第2連結部材の第6ヒンジ構成部が、第2連
結部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略90°
の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた右方張
出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設
けられかつ先端に点(C) を中心とする断面略円形の頭部
を有する第6係合部とによって構成され、この第6ヒン
ジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口部を有
しかつこの開口部の一側縁部より第6係合部の基部に至
る横断面円弧形の案内面を有する第2ヒンジ構成部一部
嵌込み用凹部が設けられ、第1連結部材の第9ヒンジ構
成部が、前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を
有する凸面部を備えた右方張出部03と、右方張出部03の
先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点
(E) ) を中心とする断面略円形の頭部を有する第9係合
部とによって構成され、この第9ヒンジ構成部の内側
に、後方に向かって開口した開口部を有しかつこの開口
部の一側縁部より第9係合部の基部に至る横断面円弧形
の案内面を有する第8ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が
設けられ、第2連結部材の第10ヒンジ構成部が、第2
連結部材の前端左側縁に左方にのびかつ内側に断面略9
0°の角度に相当する円弧形の案内面を有する第1案内
部13と、第2連結部材の後端左側縁より左方にのびる左
方張出部とによって構成されて、第10ヒンジ構成部内
に、左方に向かって開口した第9ヒンジ構成部嵌込み用
凹部が設けられ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側
に段状凸部が設けられ、第1部材に対して、第1連結部
材と第2連結部材と第2部材とが回転する前の状態にお
いては、第1部材の第7ヒンジ構成部の凹部内に、第1
連結部材の第8ヒンジ構成部が収められて、第8ヒンジ
構成部側の第8係合部先端の頭部が、第7ヒンジ構成部
側の段状凸部に係り合わせられ、第1連結部材の第9ヒ
ンジ構成部が、第2連結部材の第10ヒンジ構成部の凹
部内に収められて、第9ヒンジ構成部側の第9係合部先
端の頭部が、第10ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合
わせられ、第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に、第
2連結部材の第6ヒンジ構成部が収められて、第6ヒン
ジ構成部の右方張出部の凸面部が第2ヒンジ構成部側の
円弧形第2案内部に当接せしめられ、第6ヒンジ構成部
側の第6係合部先端の頭部が、第2ヒンジ構成部側の段
状凸部に係り合わせられ、第1部材に対して、第1連結
部材が、第8ヒンジ構成部の第8係合部先端の頭部の中
心点(D) を中心として揺動し、第1連結部材が第2連結
部材および第2部材と一緒に、第1部材に対して略90
°回転した状態では、第8ヒンジ構成部の凹部内に、第
7ヒンジ構成部の右方張出部の先端部が収められて、第
8ヒンジ構成部の第8係合部と第7ヒンジ構成部の右方
張出部の先端部とが相互に係り合わせられ、略90°回
転後の第1連結部材に対して、第2連結部材が第2部材
と一緒に、第1連結部材側の第9ヒンジ構成部の第9係
合部先端の頭部の中心点(E) を中心として揺動し、第2
連結部材が第1連結部材に対して略90°回転した状態
では、第9ヒンジ構成部の凹部内に、第10ヒンジ構成
部の左方張出部の先端部が収められて、第9ヒンジ構成
部の第9係合部と第10ヒンジ構成部の左方張出部の先
端部とが相互に係り合わせられ、略90°回転後の第2
連結部材に対して、第2部材が、第2連結部材の第6ヒ
ンジ構成部の第6係合部先端の頭部の中心点(C) を中心
として揺動し、第2部材が第2連結部材に対してさらに
略90°回転した状態では、第6ヒンジ構成部の凹部内
に、第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部が収められ
て、第6ヒンジ構成部の第6係合部と第2ヒンジ構成部
の左方張出部の先端部とが相互に係り合わせられるよう
になされているものである。
【0098】従ってこの発明の第1および第2発明によ
る扉等の開閉装置によれば、いずれの場合にも、例えば
ウイング車の箱形荷台の後部扉等が開かれる場合には、
まず第1段階として、後部支柱等に固定された第1部材
に対して第1連結部材が、第2連結部材および第2部材
と一緒に、略90°回転し、つぎに第2段階として、略
90°回転後の第1連結部材に対して第2連結部材が後
部扉側の第2部材と一緒に略90°回転し、さらに第3
段階として、略90°回転後の第2連結部材に対して、
後部扉等が略90°回転して、結局、後部扉等が3つの
ヒンジ部により全体として略270°開かれるものであ
る。
【0099】そして、後部扉等が全体として略270°
開放した状態においては、扉等および2つの連結部材が
平面よりみて略コ形に折れ曲がって、後方にほとんど突
出することなく、開放状態でのスペースが小さくてす
み、荷物の出入れのさいにじゃまにならず、かつ外観が
優れているものである。
【0100】また、後部扉等を箱形荷台の後部支柱等に
取り付けるには、後部支柱等に固定された第1部材、第
1連結部材、第2連結部材、および後部扉等側の第2部
材の相互に結合すべきヒンジ構成部同志を、それぞれ単
に嵌め合わせるだけであるため、素人でも作業可能であ
り、後部扉等の取付工数を大幅に削減することができ、
後部扉等の取付け作業に手間がかゝらない。
【0101】また、ヒンジ構成部を有する後部支柱等側
の第1部材、扉等側の第2部材、第1連結部材および第
2連結部材は、いずれも通常アルミニウム押出形材製で
あるため、取付精度を確実に出すことができるし、相互
に結合すべきヒンジ構成部同志は、しっかりと係合して
いるので、結合強度が大きいものである。
【0102】そして、後部支柱等に固定された第1部
材、第1連結部材、第2連結部材、および後部扉等側の
第2部材の相互に結合すべきヒンジ構成部同志の組合わ
せによるヒンジ部の構造が、それぞれ簡素化されてお
り、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0103】また後部支柱等側の第1部材、扉等側の第
2部材、および第1連結部材と第2連結部材は、通常ア
ルミニウム押出形材によってつくられるから、箱形荷台
等の軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁番を使
用しないため、錆の発生がなく、かつ非常に見栄えが良
く、扉等取付部分の美観を向上し得るという効果を奏す
る。
【0104】従ってこの発明による扉等の開閉装置によ
れば、例えばウイング車の箱形荷台の後部扉等が開かれ
る場合には、まず第1段階として、第1ヒンジ部の作用
により、後部支柱等に固定された第1部材に対して第1
連結部材が、第2連結部材および第2部材と一緒に、略
90°回転し、つぎに第2段階として、第2ヒンジ部の
作用により、略90°回転後の第1連結部材に対して第
2連結部材が後部扉側の第2部材と一緒に略90°回転
し、さらに第3段階として、第3ヒンジ部の作用によ
り、略90°回転後の第2連結部材に対して、後部扉等
が略90°回転して、結局、後部扉等が3つのヒンジ部
により全体として略270°開かれるものである。
【0105】そして、後部扉等が全体として略270°
開放した状態においては、扉等および2つの連結部材が
平面よりみて略コ形に折れ曲がって、後方にほとんど突
出することなく、開放状態でのスペースが小さくてす
み、荷物の出入れのさいにじゃまにならず、かつ外観が
優れているものである。
【0106】また、後部扉等を箱形荷台の後部支柱等に
取り付けるには、後部支柱等に固定された第1部材の第
1ヒンジ構成部と第1連結部材の第3ヒンジ構成部同
志、第1連結部材の第4ヒンジ構成部と第2連結部材の
第5ヒンジ構成部同志、および後部扉等側の第2部材の
第2ヒンジ構成部と第2連結部材の第6ヒンジ構成部同
志を、それぞれ単に嵌め合わせるだけであるため、素人
でも作業可能であり、後部扉等の取付工数を大幅に削減
することができ、後部扉等の取付け作業に手間がかゝら
ない。
【0107】また、ヒンジ構成部を有する後部支柱等側
の第1部材、扉等側の第2部材、第1連結部材および第
2連結部材は、いずれも通常アルミニウム押出形材製で
あるため、取付精度を確実に出すことができるし、第1
および第3ヒンジ構成部同志、第4および第5ヒンジ構
成部同志、並びに第6および第2ヒンジ構成部同志がし
っかりと係合しているので、結合強度が大きいものであ
る。
【0108】そして、上記第1部材の第1ヒンジ構成部
および第1連結部材の第3ヒンジ構成部同志の組合わせ
による第1ヒンジ部、第1連結部材の第4ヒンジ構成部
および第2連結部材の第5ヒンジ構成部同志の組合わせ
による第2ヒンジ部、並びに第2連結部材の第6ヒンジ
構成部および扉等側の第2部材の第2ヒンジ構成部同志
の組合わせによる第3ヒンジ部の構造が、それぞれ簡素
化されており、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0109】また後部支柱等側の第1部材、扉等側の第
2部材、および第1連結部材と第2連結部材は、通常ア
ルミニウム押出形材によってつくられるから、箱形荷台
等の軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁番を使
用しないため、錆の発生がなく、かつ非常に見栄えが良
く、扉等取付部分の美観を向上し得るという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるウイング車の箱形
荷台の要部拡大水平断面図で、後部扉が閉じた状態を示
している。
【図2】図1の要部拡大一部省略水平断面図である。
【図3】同要部拡大水平断面図で、第1段階として、後
部支柱側の第1部材に対して、第1連結部材が略90°
回転した状態を示している。
【図4】同要部拡大水平断面図で、第2段階として、回
転後の第1連結部材に対して、第2連結部材が略90°
回転した状態を示している。
【図5】同要部拡大水平断面図で、第3段階として、回
転後の第2連結部材に対して、後部扉が略90°回転
し、全体として扉が略270°開いた状態を示してい
る。
【図6】ウイング車の概略斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例におけるウイング車の箱形
荷台の要部拡大一部省略水平断面図である。
【符号の説明】
1 ウイング車 2 箱形荷台 7 後部扉 8 扉取付用後部支柱 11 第1部材 12 第1ヒンジ構成部 13 右方張出部 13a 先端部 14 凸面部 16 第1係合部 16a 頭部 A 中心点 18 開口部 19 第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 21 第2部材 22 第2ヒンジ構成部 23 第2案内部 24 左方張出部 24a 先端部 26 段状凸部 27 凹弧状案内面 29 第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部 31 第1連結部材 32 第3ヒンジ構成部 33 第3案内部 34 左方張出部 34a 先端部 36 段状凸部 37 凹弧状案内面 39 第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部 42 第4ヒンジ構成部 43 第4案内部 44 右方張出部 44a 先端部 46 段状凸部 47 凹弧状案内面 49 第5ヒンジ構成部嵌込み用凹部 51 パネル状第2連結部材 52 第5ヒンジ構成部 53 左方張出部 53a 先端部 54 凸面部 56 第5係合部 56a 頭部 B 中心点 58 開口部 59 第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 62 第6ヒンジ構成部 63 右方張出部 63a 先端部 64 凸面部 66 第6係合部 66a 頭部 C 中心点 68 開口部 69 第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 81 第1部材 82 第7ヒンジ構成部 83 第7案内部 84 右方張出部 84a 先端部 86 段状凸部 87 凹弧状案内面 89 第8ヒンジ構成部嵌込み用凹部 91 第1連結部材 92 第8ヒンジ構成部 93 左方張出部 93a 先端部 94 凸面部 96 第8係合部 96a 頭部 D 中心点 98 開口部 99 第7ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 101 パネル状第2連結部材 102 第9ヒンジ構成部 103 右方張出部 103a 先端部 104 凸面部 106 第9係合部 106a 頭部 E 中心点 108 開口部 109 第10ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 112 第10ヒンジ構成部 113 第10案内部 114 左方張出部 114a 先端部 116 段状凸部 117 凹弧状案内面 119 第9ヒンジ構成部嵌込み用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 裕樹 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 深沢 次男 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉取付支柱(8) 等に固定される第1部材
    (11)に設けられた第1ヒンジ構成部(12)と、扉等に固定
    される第2部材(21)に設けられた第2ヒンジ構成部(22)
    と、第1部材(11)および第2部材(21)の中間に介在され
    る2つの連結部材(31)(51)のうち一方の第1連結部材(3
    1)の一側に設けられかつ第1部材(11)の第1ヒンジ構成
    部(12)に組み合わせられる第3ヒンジ構成部(32)と、同
    第1連結部材(31)の他側に設けられかつ第2連結部材(5
    1)の同側の第5ヒンジ構成部(52)に組み合わせられる第
    4ヒンジ構成部(42)と、第2連結部材(51)の他側に設け
    られかつ第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)に組み合
    わせられる第6ヒンジ構成部(62)とを備えており、第1
    部材(11)に対して第2部材(21)が第1連結部材(31)およ
    び第2連結部材(51)を介して略270°開閉自在となさ
    れている扉等の開閉装置であって、第1部材(11)の第1
    ヒンジ構成部(12)が、前側に断面略90°の角度に相当
    する円弧形を有する凸面部(14)を備えた右方張出部(13)
    と、右方張出部(13)の先端寄り部分から後方突出状に設
    けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭部
    (16a) を有する第1係合部(16)とによって構成され、こ
    の第1ヒンジ構成部(12)の内側に、後方に向かって開口
    した開口部(18)を有しかつこの開口部(18)の一側縁部よ
    り第1係合部(16)の基部に至る横断面円弧形の案内面を
    有する第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(19)が設けら
    れ、第1連結部材(31)の第3ヒンジ構成部(32)が、第1
    連結部材(31)の前端左側縁に左方にのびかつ内側に断面
    略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有する第1
    案内部(33)と、第1連結部材(31)の後端左側縁より左方
    にのびる左方張出部(34)とによって構成されて、第3ヒ
    ンジ構成部(32)内に、左方に向かって開口した第1ヒン
    ジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けられ、かつ左方張出部
    (34)の先端寄り部分の前側に段状凸部(36)が設けられ、
    第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、第2部材(21)
    の右端後側縁より左方にのびかつ断面略90°の角度に
    相当する円弧形を有する第2案内部(23)と、第2部材(2
    1)の右端後側縁より左方にのびる左方張出部(24)とによ
    って構成されて、第2ヒンジ構成部(22)内に、左方に向
    かって開口した第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部(29)が設
    けられ、かつ左方張出部(24)の先端寄り部分の前側に段
    状凸部(26)が設けられ、第2連結部材(51)の第6ヒンジ
    構成部(62)が、第2連結部材(51)の右側縁より右方にの
    びかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有
    する凸面部(64)を備えた右方張出部(63)と、右方張出部
    (63)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
    に点(C) を中心とする断面略円形の頭部(66a) を有する
    第6係合部(66)とによって構成され、この第6ヒンジ構
    成部(62)の内側に、後方に向かって開口した開口部(68)
    を有しかつこの開口部(68)の一側縁部より第6係合部(6
    6)の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する第2ヒン
    ジ構成部一部嵌込み用凹部(69)が設けられ、第1連結部
    材(31)の第4ヒンジ構成部(42)が、第1連結部材(31)の
    前端右側縁に右方にのびかつ内側に断面略90°の角度
    に相当する円弧形の案内面を有する第4案内部(43)と、
    第1連結部材(31)の後端右側縁より右方にのびる右方張
    出部(44)とによって構成されて、第4ヒンジ構成部(42)
    内に、右方に向かって開口した第5ヒンジ構成部嵌込み
    用凹部(49)が設けられ、かつ右方張出部(44)の先端寄り
    部分の前側に段状凸部(46)が設けられ、第2連結部材(5
    1)の第5ヒンジ構成部(52)が、該第2連結部材(51)より
    左方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する円
    弧形を有する凸面部(54)を備えた左方張出部(53)と、左
    方張出部(53)の先端寄り部分から後方突出状に設けられ
    かつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部(56a)
    を有する第5係合部(56)とによって構成され、この第5
    ヒンジ構成部(52)の内側に、後方に向かって開口した開
    口部(58)を有しかつこの開口部(58)の一側縁部より第5
    係合部(56)の基部に至る横断面円弧形の案内面を有する
    第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(59)が設けられてお
    り、第1部材(11)に対して、第1連結部材(31)と第2連
    結部材(51)と第2部材(21)とが回転する前の状態におい
    ては、第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)が、第1連
    結部材(31)の第3ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に収め
    られて、第1ヒンジ構成部(12)側の第1係合部(16)先端
    の頭部(16a) が、第3ヒンジ構成部(32)側の段状凸部(3
    6)に係り合わせられ、第1連結部材(31)の第4ヒンジ構
    成部(42)の凹部(49)内に、第2連結部材(51)の第5ヒン
    ジ構成部(52)が収められて、第5ヒンジ構成部(52)側の
    第5係合部(56)先端の頭部(56a) が、第4ヒンジ構成部
    (42)側の段状凸部(46)に係り合わせられ、第2部材(21)
    の第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第2連結部材
    (51)の第6ヒンジ構成部(62)が収められて、第6ヒンジ
    構成部(62)の右方張出部(63)の凸面部(64)が第2ヒンジ
    構成部(22)側の円弧形第2案内部(23)に当接せしめら
    れ、第6ヒンジ構成部(62)側の第6係合部(66)先端の頭
    部(66a) が、第2ヒンジ構成部(22)側の段状凸部(26)に
    係り合わせられ、第1部材(11)に対して、第1連結部材
    (31)が、第1ヒンジ構成部(12)の第1係合部(16)先端の
    頭部(16a) の中心点(A) を中心として揺動し、第1連結
    部材(31)が第2連結部材(51)および第2部材(21)と一緒
    に、第1部材(11)に対して略90°回転した状態では、
    第1ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、第3ヒンジ構成
    部(32)の左方張出部(34)の先端部(34a) が収められて、
    第1ヒンジ構成部(12)の第1係合部(16)と第3ヒンジ構
    成部(32)の左方張出部(34)の先端部(34a) とが相互に係
    り合わせられ、略90°回転後の第1連結部材(31)に対
    して、第2連結部材(51)が第2部材(21)と一緒に、第2
    連結部材(51)側の第5ヒンジ構成部(52)の第5係合部(5
    6)先端の頭部(56a) の中心点(B) を中心として揺動し、
    第2連結部材(51)が第1連結部材(31)に対して略90°
    回転した状態では、第5ヒンジ構成部(52)の凹部(59)内
    に、第4ヒンジ構成部(42)の右方張出部(44)の先端部(4
    4a) が収められて、第5ヒンジ構成部(52)の第5係合部
    (56)と第4ヒンジ構成部(42)の右方張出部(44)の先端部
    (44a) とが相互に係り合わせられ、略90°回転後の第
    2連結部材(51)に対して、第2部材(21)が、第2連結部
    材(51)の第6ヒンジ構成部(62)の第6係合部(66)先端の
    頭部(66a) の中心点(C) を中心として揺動し、第2部材
    (21)が第2連結部材(51)に対してさらに略90°回転し
    た状態では、第6ヒンジ構成部(62)の凹部(69)内に、第
    2ヒンジ構成部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a) が
    収められて、第6ヒンジ構成部(62)の第6係合部(66)と
    第2ヒンジ構成部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a)
    とが相互に係り合わせられるようになされている、扉等
    の開閉装置。
  2. 【請求項2】 扉取付支柱(8) 等に固定される第1部材
    (81)に設けられた第7ヒンジ構成部(82)と、扉等に固定
    される第2部材(21)に設けられた第2ヒンジ構成部(22)
    と、第1部材(81)および第2部材(21)の中間に介在され
    る2つの連結部材(91)(101) のうち一方の第1連結部材
    (91)の一側に設けられかつ第1部材(81)の第7ヒンジ構
    成部(82)に組み合わせられる第8ヒンジ構成部(92)と、
    同第1連結部材(91)の他側に設けられかつ第2連結部材
    (101) の同側の第10ヒンジ構成部(112) に組み合わせ
    られる第9ヒンジ構成部(102) と、第2連結部材(101)
    の他側に設けられかつ第2部材(21)の第2ヒンジ構成部
    (22)に組み合わせられる第6ヒンジ構成部(62)とを備え
    ており、第1部材(81)に対して第2部材(21)が第1連結
    部材(91)および第2連結部材(101) を介して略270°
    開閉自在となされている扉等の開閉装置であって、第1
    部材(81)の第7ヒンジ構成部(82)が、該第1部材(81)の
    前端右側縁に右方にのびかつ内側に断面略90°の角度
    に相当する円弧形の案内面を有する第7案内部(83)と、
    第1部材(81)の後端右側縁より右方にのびる右方張出部
    (84)とによって構成されて、第7ヒンジ構成部(82)内
    に、右方に向かって開口した第8ヒンジ構成部嵌込み用
    凹部(89)が設けられ、かつ右方張出部(84)の先端寄り部
    分の前側に段状凸部(86)が設けられ、第1連結部材(91)
    の第8ヒンジ構成部(92)が、該第1連結部材(91)より左
    方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当する円弧
    形を有する凸面部(94)を備えた左方張出部(93)と、左方
    張出部(93)の先端寄り部分から後方突出状に設けられか
    つ先端に点(D) を中心とする断面略円形の頭部(96a) を
    有する第8係合部(96)とによって構成され、この第8ヒ
    ンジ構成部(92)の内側に、後方に向かって開口した開口
    部(98)を有しかつこの開口部(98)の一側縁部より第8係
    合部(96)の基部に至る横断面円弧形の案内面(99a) を有
    する第7ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(99)が設けられ
    ており、第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、第2
    部材(21)の右端後側縁より左方にのびかつ断面略90°
    の角度に相当する円弧形を有する第2案内部(23)と、第
    2部材(21)の右端後側縁より左方にのびる左方張出部(2
    4)とによって構成されて、第2ヒンジ構成部(22)内に、
    左方に向かって開口した第6ヒンジ構成部嵌込み用凹部
    (29)が設けられ、かつ左方張出部(24)の先端寄り部分の
    前側に段状凸部(26)が設けられ、第2連結部材(101) の
    第6ヒンジ構成部(62)が、第2連結部材(101) の右側縁
    より右方にのびかつ前側に断面略90°の角度に相当す
    る円弧形を有する凸面部(64)を備えた右方張出部(63)
    と、右方張出部(63)の先端寄り部分から後方突出状に設
    けられかつ先端に点(C) を中心とする断面略円形の頭部
    (66a) を有する第6係合部(66)とによって構成され、こ
    の第6ヒンジ構成部(62)の内側に、後方に向かって開口
    した開口部(68)を有しかつこの開口部(68)の一側縁部よ
    り第6係合部(66)の基部に至る横断面円弧形の案内面(6
    9a) を有する第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(69)が
    設けられ、第1連結部材(91)の第9ヒンジ構成部(102)
    が、前側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有す
    る凸面部(104)を備えた右方張出部(103) と、右方張出
    部(103) の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ
    先端に点(E) を中心とする断面略円形の頭部(106a)を有
    する第9係合部(106) とによって構成され、この第9ヒ
    ンジ構成部(102) の内側に、後方に向かって開口した開
    口部(108) を有しかつこの開口部(108) の一側縁部より
    第9係合部(106) の基部に至る横断面円弧形の案内面(1
    09a)を有する第8ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(109)
    が設けられ、第2連結部材(101) の第10ヒンジ構成部
    (112) が、第2連結部材(101) の前端左側縁に左方にの
    びかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案
    内面を有する第1案内部(113) と、第2連結部材(101)
    の後端左側縁より左方にのびる左方張出部(114) とによ
    って構成されて、第10ヒンジ構成部(112) 内に、左方
    に向かって開口した第9ヒンジ構成部嵌込み用凹部(11
    9) が設けられ、かつ左方張出部(114) の先端寄り部分
    の前側に段状凸部(116) が設けられ、第1部材(81)に対
    して、第1連結部材(91)と第2連結部材(101) と第2部
    材(21)とが回転する前の状態においては、第1部材(81)
    の第7ヒンジ構成部(82)の凹部(89)内に、第1連結部材
    (91)の第8ヒンジ構成部(92)が収められて、第8ヒンジ
    構成部(92)側の第8係合部(96)先端の頭部(96a) が、第
    7ヒンジ構成部(82)側の段状凸部(86)に係り合わせら
    れ、第1連結部材(91)の第9ヒンジ構成部(102) が、第
    2連結部材(101) の第10ヒンジ構成部(112)の凹部(11
    9) 内に収められて、第9ヒンジ構成部(102) 側の第9
    係合部(106) 先端の頭部(106a)が、第10ヒンジ構成部
    (112) 側の段状凸部(116) に係り合わせられ、第2部材
    (21)の第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第2連結
    部材(101) の第6ヒンジ構成部(62)が収められて、第6
    ヒンジ構成部(62)の右方張出部(63)の凸面部(64)が第2
    ヒンジ構成部(22)側の円弧形第2案内部(23)に当接せし
    められ、第6ヒンジ構成部(62)側の第6係合部(66)先端
    の頭部(66a) が、第2ヒンジ構成部(22)側の段状凸部(2
    6)に係り合わせられ、第1部材(81)に対して、第1連結
    部材(91)が、第8ヒンジ構成部(92)の第8係合部(96)先
    端の頭部(96a) の中心点(D) を中心として揺動し、第1
    連結部材(91)が第2連結部材(101) および第2部材(21)
    と一緒に、第1部材(81)に対して略90°回転した状態
    では、第8ヒンジ構成部(92)の凹部(99)内に、第7ヒン
    ジ構成部(82)の右方張出部(84)の先端部(84a) が収めら
    れて、第8ヒンジ構成部(92)の第8係合部(96)と第7ヒ
    ンジ構成部(82)の右方張出部(84)の先端部(84a) とが相
    互に係り合わせられ、略90°回転後の第1連結部材(9
    1)に対して、第2連結部材(101) が第2部材(21)と一緒
    に、第1連結部材(91)側の第9ヒンジ構成部(92)の第9
    係合部(106) 先端の頭部(106a)の中心点(E) を中心とし
    て揺動し、第2連結部材(101) が第1連結部材(91)に対
    して略90°回転した状態では、第9ヒンジ構成部(10
    2) の凹部(109) 内に、第10ヒンジ構成部(112) の左
    方張出部(114) の先端部(114a)が収められて、第9ヒン
    ジ構成部(102) の第9係合部(106) と第10ヒンジ構成
    部(102) の左方張出部(114) の先端部(114a)とが相互に
    係り合わせられ、略90°回転後の第2連結部材(101)
    に対して、第2部材(21)が、第2連結部材(101) の第6
    ヒンジ構成部(62)の第6係合部(66)先端の頭部(66a) の
    中心点(C) を中心として揺動し、第2部材(21)が第2連
    結部材(101) に対してさらに略90°回転した状態で
    は、第6ヒンジ構成部(62)の凹部(69)内に、第2ヒンジ
    構成部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a) が収められ
    て、第6ヒンジ構成部(62)の第6係合部(66)と第2ヒン
    ジ構成部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a) とが相互
    に係り合わせられるようになされている、扉等の開閉装
    置。
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