JP2683869B2 - 扉等の開閉装置 - Google Patents

扉等の開閉装置

Info

Publication number
JP2683869B2
JP2683869B2 JP6703794A JP6703794A JP2683869B2 JP 2683869 B2 JP2683869 B2 JP 2683869B2 JP 6703794 A JP6703794 A JP 6703794A JP 6703794 A JP6703794 A JP 6703794A JP 2683869 B2 JP2683869 B2 JP 2683869B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
hinge component
tip
connecting panel
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6703794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07276991A (ja
Inventor
次男 深沢
裕樹 小笠原
Original Assignee
昭和アルミニウム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和アルミニウム株式会社 filed Critical 昭和アルミニウム株式会社
Priority to JP6703794A priority Critical patent/JP2683869B2/ja
Publication of JPH07276991A publication Critical patent/JPH07276991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683869B2 publication Critical patent/JP2683869B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば輸送、建築、
あるいは土木などの分野において使用せられる扉等の開
閉装置、とくに略270°回転用扉等の開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば輸送分野におけるウイング
車は、箱形荷台にルーフ・パネルとサイド・パネルとよ
りなる開閉自在な左右一対の翼状パネルが設けられてい
るものであるが、このウイング車の箱形荷台の後部扉の
開閉には、従来より鋼製の丁番が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の扉等の開閉装置では、扉等が丁番により取り付けら
れているため、その取付け作業に手間がかゝるだけでな
く、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいと
いう問題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個々の
重量が重いため、例えばウイング車の箱形荷台の重量が
全体として増大するという問題があった。
【0004】また後部扉の外面に多数の丁番が凹凸状に
現れて見えるため、見栄えが悪く、美観上好ましくない
うえに、鋼製の丁番は長期の使用により錆が発生しやす
く、錆の発生により外観が一層劣るという問題があっ
た。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、例えばウイング車の箱形荷台の後部扉等の開
閉機構について、ヒンジ部分の構造の簡素化、取付工数
の大幅な削減、および取付精度の向上が可能で、しかも
箱形荷台等の軽量化、および外観の向上を果たし得、か
つ錆の発生がない、略270°回転可能な扉等の開閉装
置を提供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、扉取付支柱等に固定される第1部材
に設けられた第1ヒンジ構成部と、扉等に固定される第
2部材に設けられた第2ヒンジ構成部と、両部材を連結
する連結パネルの一側に設けられかつ第1部材の第1ヒ
ンジ構成部に組み合わせられる第3ヒンジ構成部と、同
連結パネルの他側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ
構成部に組み合わせられる第4ヒンジ構成部とを備えて
おり、第1部材に対して第2部材が連結パネルを介して
略270°開閉自在となされている扉等の開閉装置であ
って、第1部材の第1ヒンジ構成部が、第1部材の左端
後側縁より右方にのびかつ断面略135°の角度に相当
する円弧形を有する第1案内部と、第1部材の左端後側
縁より右方にのびる右方張出部とによって構成されて、
第1ヒンジ構成部内に、右方に向かって開口した第3ヒ
ンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右方張出部の
先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、段状凸部
の左側に凹弧状案内面が設けられ、連結パネルの第3ヒ
ンジ構成部が、連結パネルの左側縁より左方にのびかつ
前側に断面略135°の角度に相当する円弧形を有する
凸面部を備えた左方張出部と、左方張出部の先端寄り部
分から後方突出状に設けられかつ先端に点(A) を中心と
する断面略円形の頭部を有する第3係合部とによって構
成されて、第3ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって
開口した第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れ、第2部材の第2ヒンジ構成部が、第2部材の右端後
側縁より左方にのびかつ断面略135°の角度に相当す
る円弧形を有する第2案内部と、第2部材の右端後側縁
より左方にのびる左方張出部とによって構成されて、第
2ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した第4ヒン
ジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方張出部の先
端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、段状凸部の
右側に凹弧状案内面が設けられ、連結パネルの第4ヒン
ジ構成部が、連結パネルの右側縁より右方にのびかつ前
側に断面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸
面部を備えた右方張出部と、右方張出部の先端寄り部分
から後方突出状に設けられかつ先端に点(B) を中心とす
る断面略円形の頭部を有する第4係合部とによって構成
されて、この第4ヒンジ構成部の内側に、後方に向かっ
て開口した第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れており、第1部材に対し連結パネルと第2部材とが回
転する前の状態においては、第1部材の第1ヒンジ構成
部の凹部内に連結パネルの第3ヒンジ構成部が収められ
て、これの左方張出部の凸面部が第1ヒンジ構成部側の
円弧形第1案内部に当接せしめられ、第3ヒンジ構成部
側の第3係合部先端の断面略円形の頭部が、第1ヒンジ
構成部側の段状凸部に係り合わせられ、かつ第3係合部
側の頭部の一部が凹弧状案内面に嵌め合わせられるとと
もに、連結パネルの第4ヒンジ構成部が、第2部材の第
2ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第4ヒンジ構成
部の右方張出部の凸面部が第2ヒンジ構成部側の円弧形
第2案内部に当接せしめられ、第4ヒンジ構成部側の第
4係合部先端の断面略円形の頭部が、第2ヒンジ構成部
側の段状凸部に係り合わせられ、かつ第4係合部側の頭
部の一部が凹弧状案内面に嵌め合わせられており、第1
部材に対して連結パネルが第2部材と一緒に、連結パネ
ル側の第3ヒンジ構成部の第3係合部先端の断面略円形
の頭部の中心点(A) を中心として揺動し、連結パネルが
第2部材と共に第1部材に対して略135°回転した状
態では、第3ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ構成
部の右方張出部の先端部が収められて、第3ヒンジ構成
部の第3係合部と第1ヒンジ構成部の右方張出部の先端
部とが相互に係り合わせられ、略135°回転後の連結
パネルに対して第2部材が、連結パネルの第4ヒンジ構
成部の第4係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(B)
を中心として揺動し、第2部材が連結パネルに対してさ
らに略135°回転した状態では、第4ヒンジ構成部の
凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部が収
められて、第4ヒンジ構成部の第4係合部と第2ヒンジ
構成部の左方張出部の先端部とが相互に係り合わせられ
るようになされている、扉等の開閉装置を要旨としてい
る。
【0007】
【作用】上記この発明による扉等の開閉装置によれば、
例えばウイング車の箱形荷台後端部の支柱等に、第1ヒ
ンジ構成部を有する扉取付部材としての第1部材が固定
され、一方、後部扉等に第2ヒンジ構成部を有する第2
部材が取り付けられ、両側に第3ヒンジ構成部と第4ヒ
ンジ構成部を有する連結パネルを介して上記第1部材と
第2部材とが連結されて、扉等が支柱等に取り付けられ
るものである。
【0008】上記後部扉を、後部支柱に取り付けるに
は、後部支柱に固定された第1部材の第1ヒンジ構成部
に、連結パネルの第3ヒンジ構成部を、第1ヒンジ構成
部の凹部内に第3ヒンジ構成部が挿入されるように、連
結パネル側をスライドさせながら嵌め入れる。つぎに、
この連結パネルの第4ヒンジ構成部に、後部扉側の第2
部材の第2ヒンジ構成部を、これの凹部内に第4ヒンジ
構成部が嵌め入れられるように、一端よりスライドさせ
ながら嵌め被せれば良い。勿論、これらの挿入作業は、
同時に行なうこともできるし、また先に、連結パネルの
第4ヒンジ構成部に、後部扉側の第2部材の第2ヒンジ
構成部を、これの凹部内に第4ヒンジ構成部が嵌め入れ
られるように、一端よりスライドさせながら嵌め被せた
のち、後部支柱に固定された第1部材の第1ヒンジ構成
部に、連結パネルの第3ヒンジ構成部を、第1ヒンジ構
成部の凹部内に第3ヒンジ構成部が挿入されるように、
連結パネル側をスライドさせながら嵌め入れるようにし
ても良い。
【0009】このような後部扉の取付け作業は、第1お
よび第3ヒンジ構成部同志、並びに第4および第2ヒン
ジ構成部同志を単に嵌め合わせるだけであるため、素人
でも作業可能であり、後部扉の取付工数を大幅に削減す
ることができ、後部扉の取付け作業に手間がかゝらな
い。またヒンジ構成部を有する後部支柱側の第1部材、
第2部材および連結パネルは、いずれも通常アルミニウ
ム押出形材製であるため、取付精度を確実に出すことが
できるし、第1および第3ヒンジ構成部同志、並びに第
4および第2ヒンジ構成部同志がしっかりと係合してい
るので、結合強度が大きいものである。
【0010】上記後部扉が閉じた状態、すなわち後部支
柱側の第1部材に対し連結パネルと扉側の第2部材とが
回転する前の状態では、後部支柱側の第1部材の第1ヒ
ンジ構成部の凹部内に連結パネルの第3ヒンジ構成部が
収められて、これの左方張出部の凸面部が第1ヒンジ構
成部側の円弧形第1案内部に当接せしめられ、第3ヒン
ジ構成部側の第3係合部先端の断面略円形の頭部が、第
1ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ、かつ第
3係合部側の頭部の一部が凹弧状案内面に嵌め合わせら
れている。また連結パネルの第4ヒンジ構成部が、扉側
の第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に収められて、
第4ヒンジ構成部の右方張出部の凸面部が第2ヒンジ構
成部側の円弧形第2案内部に当接せしめられ、第4ヒン
ジ構成部側の第4係合部先端の断面略円形の頭部が、第
2ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ、かつ第
4係合部側の頭部の一部が凹弧状案内面に嵌め合わせら
れている。
【0011】つぎに、扉を開く場合において、まず第1
段階として、後部支柱側の第1部材に対して、連結パネ
ルが第2部材と一緒に、連結パネル側の第3ヒンジ構成
部の第3係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(A) を
中心として揺動し、連結パネルが第2部材と共に第1部
材に対して略135°回転せしめられる。
【0012】連結パネルが第2部材と共に略135°回
転した状態では、連結パネルの第3ヒンジ構成部の凹部
内に、第1ヒンジ構成部の右方張出部の先端部が収めら
れて、第3ヒンジ構成部の第3係合部と第1ヒンジ構成
部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わせられる。
【0013】第2段階として、略135°回転後の連結
パネルに対して、扉側の第2部材が、連結パネルの第4
ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円形の頭部の中心点
(B)を中心として揺動し、第2部材が連結パネルに対し
てさらに略135°回転せしめられ、扉が支柱に対して
全体として略270°開かれる。この扉側の第2部材が
略135°回転した状態では、連結パネルの第4ヒンジ
構成部の凹部内に、第2ヒンジ構成部の左方張出部の先
端部が収められて、第4ヒンジ構成部の第4係合部と第
2ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に係り合
わせられる。
【0014】従って結局、第2部材を有する扉が連結パ
ネルを介して、後部支柱に固定された第1部材に対して
全体として略270°開閉する。
【0015】なお、扉等の開閉時のヒンジ部分の抵抗力
等に起因して、例えば第1段階として、連結パネルに対
して、扉側の第2部材が、連結パネルの第4ヒンジ構成
部の係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(B) を中心
として揺動し、第2部材が連結パネルに対してさらに略
135°回転せしめられ、ついで第2段階として、後部
支柱側の第1部材に対して、連結パネルが第2部材と一
緒に略135°回転せしめられて、結果として、後部支
柱側の第1部材に対して後部扉が略270°開かれるよ
うなことがあっても、何ら差支えない。
【0016】上記扉等の開閉装置によれば、例えばウイ
ング車の箱形荷台後端部の支柱等に固定された第1部材
に対する連結パネルのヒンジ部分、および連結パネルと
扉等側の第2部材のヒンジ部分の構造が簡素化されてお
り、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0017】また後部支柱側の第1部材、扉側の第2部
材、および連結パネルは、通常アルミニウム押出形材に
よってつくられるから、箱形荷台等の軽量化を果たし得
るとともに、従来の鋼製丁番を使用しないため、錆の発
生がなく、かつ非常に見栄えが良く、扉等取付部分の美
観を向上し得る。
【0018】なお、後部支柱等と扉等は、アルミニウム
押出形材製に限らず、その他の材料によりつくられてい
ても良いし、連結部材もその他の金属、あるいは硬質の
合成樹脂によりつくられていても良い。
【0019】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】この明細書において、前後および左右は図
1を基準とし、前とは図1の上側、後とは同下側をい
ゝ、左とは同図左側、右とは同右側をいうものとする。
【0021】実施例は、この発明による扉等の開閉装置
をウイング車の箱形荷台の270°開閉自在な後部扉に
適用した場合を示すものである。
【0022】まず、図5において、ウイング車(1) は、
箱形荷台(2) の上面中央部の桁(3)の左右両側に、ルー
フ・パネル(5) とサイド・パネル(6) とよりなる開閉自
在な横断面略逆L字形の一対の翼状パネル(4)(4)が取り
付けられ、箱形荷台(2) 後端左右両側の扉取付支柱(8)
(8)に、270°開閉自在な一対の後部扉(7)(7)が、こ
の発明による開閉装置により、いわゆる観音開きの形態
で取り付けられている。
【0023】なお、左右一対の後部扉(7)(7)は左右対称
で、共に同一構造を有しかつ本発明の開閉装置によって
同一の作用により開閉するので、以下、その一方の左側
後部扉(7) について詳しく説明する。
【0024】図1、図4および図5において、ウイング
車(1) の箱形荷台後端部の支柱(8)に、アルミニウム中
空押出形材製でかつ第1ヒンジ構成部(12)を有する扉取
付部材としての第1部材(11)がビス(10)により固定さ
れ、一方、後部扉(7) の後面に、アルミニウム中空押出
形材製でかつ第2ヒンジ構成部(22)を有する第2部材(2
1)が取り付けられ、これらの第1部材(11)と第2部材(2
1)とが、アルミニウム中空押出形材製でかつ第3ヒンジ
構成部(32)と第4ヒンジ構成部(42)を有する連結パネル
(31)を介して連結され、後部扉(7) が支柱(8) 側の第1
部材(11)に対して270°開閉自在に取り付けられてい
る。
【0025】なお、図1と図4は、ウイング車(1) の後
部扉(7) が閉じた状態を示し、図2は、後部扉(7) を開
く場合において、まず第1段階として、後部支柱(8) に
固定された第1部材(11)に対して後部扉(7) が連結部材
(21)と一緒に135°開いた状態を示し、図3は、第2
段階として、後部扉(7) のみが連結部材(21)に対してさ
らに135°開いて、後部扉(7) が全体として270°
開かれた状態を示している。
【0026】図1および図4において、箱形荷台(2) の
後部支柱(8) に固定された第1部材(11)の第1ヒンジ構
成部(12)は、第1部材(11)の左端後側縁より右方にのび
かつ断面135°の角度に相当する円弧形を有する第1
案内部(13)と、第1部材(11)の左端後側縁より右方にの
びる右方張出部(14)とによって構成されている。第1ヒ
ンジ構成部(12)内に、右方に向かって開口した第3ヒン
ジ構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、かつ右方張出部
(14)の基部寄り部分に嵌合凸部(18)が設けられるととも
に、右方張出部(14)の先端寄り部分の前側に段状凸部(1
6)が設けられて、嵌合凸部(18)と段状凸部(16)との間に
凹弧状案内面(17)が設けられている。
【0027】一方、連結パネル(31)の左側縁部の第3ヒ
ンジ構成部(32)は、連結パネル(31)の左側縁より左方に
のびかつ前側に断面135°の角度に相当する円弧形を
有する凸面部(34)を備えた左方張出部(33)と、左方張出
部(33)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先
端に点(A) を中心とする断面略円形の頭部(37)を有する
第3係合部(36)とによって構成されている。この第3ヒ
ンジ構成部(32)の内側に、後方に向かって開口した第1
ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(39)が設けられるととも
に、第3係合部(36)の基部より左側の左方張出部(33)の
先端部(33a) と、第3係合部(36)との間に嵌合凹部(38)
が設けられている。
【0028】後部扉(7) 側の第2部材(21)は、横断面略
三角形状の中空部(21a) と扉側板状取付部(21b) とを有
しており、その扉側板状取付部(21b) が後部扉(7) の後
面に当接せしめられて、ボルト(50)およびナット(51)に
より同扉(7) に固定されている。
【0029】そして、この第2部材(21)の第2ヒンジ構
成部(22)は、第2部材(21)の右端後側縁より左方にのび
かつ断面135°の角度に相当する円弧形を有する第2
案内部(23)と、第2部材(21)の右端後側縁より左方にの
びる左方張出部(24)とによって構成されている。第2ヒ
ンジ構成部(22)内に、左方に向かって開口した第4ヒン
ジ構成部嵌込み用凹部(29)が設けられ、かつ左方張出部
(24)の基部寄り部分に嵌合凸部(28)が設けられるととも
に、左方張出部(24)の先端寄り部分の前側に段状凸部(2
6)が設けられて、嵌合凸部(28)と段状凸部(26)との間に
凹弧状案内面(27)が設けられている。
【0030】連結パネル(31)の右側縁部の第4ヒンジ構
成部(42)は、連結パネル(31)の右側縁より右方にのびか
つ前側に断面135°の角度に相当する円弧形を有する
凸面部(44)を備えた右方張出部(43)と、右方張出部(43)
の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点
(B) を中心とする断面略円形の頭部(47)を有する第4係
合部(46)とによって構成されている。この第4ヒンジ構
成部(42)の内側に、後方に向かって開口した第2ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部(49)が設けられるとともに、第
4係合部(46)の基部より右側の右方張出部(43)の先端部
(43a) と、第4係合部(46)との間に嵌合凹部(48)が設け
られている。
【0031】なお、後部扉(7) の左右両側縁部には(一
方の図示略)、横断面略H形のパッキン(52)がそれぞれ
取り付けられている。このパッキン(52)は、幅狭の内部
シール部(53)と、幅広の外部シール部(54)と、両者を連
結する連結部(55)とで構成されている。
【0032】そして、箱形荷台(2) の後部支柱(8) に対
し後部扉(7) が閉じている図1の状態では、該パッキン
(52)の内部シール部(53)の先端部が、後部支柱(8) の内
面に突き当てられ、これに対し、外部シール部(54)の先
端部の内面が後部支柱(8) の後面に当接せしめられて、
後部扉(7) の連結パネル取付部分側の密封性が保持され
ている。なお、この横断面略H形パッキン(52)は後部扉
(7) の連結パネル取付部分側の側縁部を覆うように嵌め
被せられて、その連結部(55)が押え板(56)と所要数のリ
ベット(57)とで後部扉(7) の同側縁部に固定されてい
る。
【0033】また、上記ウイング車(1) の翼状パネル
(4) のサイド・パネル(6) の前後両端部に、取付基部(6
1)と水切り部(62)とよりなる横断面略L形のアルミニウ
ム押出形材製の枠部材(60)がそれぞれ取り付けられてお
り、枠部材(60)の取付基部(61)の内側面に、横断面略T
形の凸部(63)が設けられるとともに、この横断面略T形
凸部(63)の両側に横断面略倒L形の凸部(64)(64)がそれ
ぞれ設けられている。
【0034】一方、帯状シール材(66)は、硬質合成ゴム
製の基層(67)と、中空部(69)を有する軟質合成ゴム製の
クッション層(68)とよりなり、硬質基層(67)の幅中央部
に、横断面略T形の凹部(70)が設けられるとともに、硬
質基層(67)の両側縁に張出側縁部(71)(71)が設けられて
いる。
【0035】そして、枠部材(60)側の横断面略T形凸部
(63)と、帯状シール材(66)の硬質基層(67)の横断面略T
形凹部(70)との嵌め合わせ、および枠部材(60)側の横断
面略倒L形凸部(64)(64)内側の横断面略コ形の凹部と、
帯状シール材(66)の硬質基層(67)の両張出側縁部(71)(7
1)との嵌め合わせにより、帯状シール材(66)(66)が枠部
材(60)に略全長にわたって取り付けられている。
【0036】なお、翼状パネル(4) が閉じた状態では、
サイド・パネル(6) に取り付けられたシール材(66)(66)
の軟質クッション層(68)(68)が、箱形荷台(2) の後部支
柱(8) の張出壁部(8a)の先端部に当接せしめられてい
て、シール機能が果たされている。
【0037】なお、この実施例では、シール材(66)(66)
の軟質クッション層(68)(68)に中空部(69)が設けられて
いるので、該クッション層(68)(68)が変形して後部支柱
(8)の張出壁部(8a)の先端部に当接しやすく、従ってシ
ール性に優れている。
【0038】また、帯状シール材(66)の基層(67)は硬質
合成ゴム製であるから、枠部材(60)側およびシール材(6
6)側の凹凸嵌合による結合が非常にしっかりしており、
機械的強度が非常に大きいものである。
【0039】なお、翼状パネル(4) のルーフ・パネル
(5) の前後両端部にも、帯状シール材(66)が同様に取り
付けられているが、その図示は省略した。
【0040】上記ウイング車(1) の後部扉(7) を、箱形
荷台(2) 後端の後部支柱(8) に取り付けるには、後部支
柱(8) に固定された第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(1
2)に、連結パネル(31)の第3ヒンジ構成部(32)を、第1
ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に第3ヒンジ構成部(32)
が挿入されるように、連結パネル(31)側をスライドさせ
ながら嵌め入れる。
【0041】そしてつぎに、連結パネル(31)の第4ヒン
ジ構成部(42)に、後部扉(7) 側の第2部材(21)の第2ヒ
ンジ構成部(22)を、これの凹部(29)内に第4ヒンジ構成
部(42)が嵌め入れられるように、一端よりスライドさせ
ながら嵌め被せれば良い。
【0042】このような後部扉(7) の取付け作業は、第
1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)と連結パネル(31)の
第3ヒンジ構成部(32)同志、並びに連結パネル(31)の第
4ヒンジ構成部(42)と第2部材(21)の第2ヒンジ構成部
(22)同志を、単に嵌め合わせるだけであるため、素人で
も作業可能であり、後部扉(7) の取付工数を大幅に削減
することができ、後部扉(7) の取付け作業に手間がかゝ
らず、またヒンジ構成部を有する後部支柱(8) 側の第1
部材(11)、第2部材(21)および連結パネル(31)は、いず
れもアルミニウム押出形材製であるため、取付精度を確
実に出すことができる。そして、第1および第3ヒンジ
構成部(12)(32)同志、並びに第4および第2ヒンジ構成
部(42)(22)同志は、互いにしっかりと係合しているの
で、結合強度が非常に大きいものである。
【0043】なお、図示は省略したが、後部支柱(8) の
第1部材(11)側の第1ヒンジ構成部(12)と連結パネル(3
1)側の第3ヒンジ構成部(32)の上下両端部、および連結
パネル(31)側の第4ヒンジ構成部(42)と第2部材(21)側
の第2ヒンジ構成部(22)の上下両端部には、それぞれス
トッパが取り付けられていて、抜止め機構が設けられて
いる。
【0044】ウイング車(1) の後部扉(7) が閉じた状態
では、図1と図4に示すように、後部支柱(8) に固定さ
れた第1部材(11)側の第1ヒンジ構成部(12)の凹部(19)
内に、連結パネル(31)側の第3ヒンジ構成部(32)が収め
られて、これの左方張出部(33)の凸面部(34)が第1ヒン
ジ構成部(12)側の円弧形第1案内部(13)に当接せしめら
れ、第3ヒンジ構成部(32)側の第3係合部(36)先端の断
面略円形の頭部(37)が、第1ヒンジ構成部(12)側の段状
凸部(16)に係り合わせられ、かつ第3係合部(36)側の頭
部(37)の一部が凹弧状案内面(17)に嵌め合わせられると
ともに、第3ヒンジ構成部(32)側の嵌合凹部(38)内に第
1ヒンジ構成部(12)側の嵌合凸部(18)が嵌め合わせられ
ている。
【0045】また、連結パネル(31)側の第4ヒンジ構成
部(42)が、第2部材(21)側の第2ヒンジ構成部(22)の凹
部(29)内に収められて、第4ヒンジ構成部(42)の右方張
出部(43)の凸面部(44)が第2ヒンジ構成部(22)側の円弧
形第2案内部(23)に当接せしめられ、第4ヒンジ構成部
(42)側の第4係合部(46)先端の断面略円形の頭部(47)
が、第2ヒンジ構成部(22)側の段状凸部(26)に係り合わ
せられ、かつ第4係合部(46)側の頭部(47)の一部が凹弧
状案内面(27)に嵌め合わせられるとともに、第4ヒンジ
構成部(42)側の嵌合凹部(48)内に第2ヒンジ構成部(22)
側の嵌合凸部(28)が嵌め合わせられている。
【0046】つぎに、図2に示すように、後部扉(7) を
開く場合において、まず第1段階として、後部支柱(8)
側の第1部材(11)に対して、連結パネル(31)が後部扉
(7) 側の第2部材(21)と一緒に、連結パネル(31)の第3
ヒンジ構成部(32)の第3係合部(36)先端の断面略円形の
頭部(37)の中心点(A) を中心として揺動し、後部支柱
(8) 側の第1部材(11)に対して、連結パネル(31)が後部
扉(7) と一緒に135°回転せしめられる。この状態で
は、第3ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に、第1ヒンジ
構成部(12)の右方張出部(14)の先端部(14a) が収められ
て、第3ヒンジ構成部(32)の第3係合部(36)と第1ヒン
ジ構成部(12)の右方張出部(14)の先端部(14a) とが相互
に係り合わせられている。
【0047】さらに、図3に示すように、第2段階とし
て、135°回転後の連結パネル(31)に対して後部扉
(7) 側の第2部材(21)が、これの第2ヒンジ構成部(22)
の第4係合部(46)先端の断面略円形の頭部(47)の中心点
(B) を中心として揺動し、第2部材(21)が連結パネル(3
1)に対してさらに135°回転せしめられた状態では、
第4ヒンジ構成部(42)の凹部(49)内に、第2ヒンジ構成
部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a) が収められて、
第4ヒンジ構成部(42)の第4係合部(46)と第2ヒンジ構
成部(22)の左方張出部(24)の先端部(24a) とが相互に係
り合わせられており、結局、後部扉(7) が後部支柱(8)
に対して全体として270°開かれる。
【0048】なお、上記の場合とは逆に、例えば先に、
後部扉(7) 側の第2部材(21)のみが連結パネル(31)に対
して135°回転し、つぎに後部扉(7) 側の第2部材(2
1)と連結パネル(31)とが一緒に、後部支柱(8) 側の第1
部材(11)に対して135°回転し、結局、後部扉(7) が
後部支柱(8) に対して全体として270°開かれても、
勿論良い。
【0049】上記によれば、ウイング車(1) の後部支柱
(8) 側の第1部材(11)に対する後部扉(7) のヒンジ部分
の構造が簡素化されており、後部扉(7) が270°の開
閉(回転)可能であるとともに、従来の丁番の取付けが
全く不要である。
【0050】またこの実施例では、ヒンジ構成部を有す
る後部支柱(8) 側の第1部材(11)、後部扉(7) 側の第2
部材(21)および連結パネル(31)は、いずれもアルミニウ
ム押出形材製であるため、箱形荷台(2) の軽量化を果た
し得るとともに、取付精度を確実に出すことができる。
【0051】また、後部扉(7) の開放前の状態および開
放後の状態においては、第1ヒンジ構成部(2) と第3ヒ
ンジ構成部(22)、あるいは第2ヒンジ構成部(12)と第4
ヒンジ構成部(32)との引っ掛かり部分(係合部分)が、
いずれも大きいので、後部扉(7) の取付強度が非常に大
きいものである。
【0052】さらに、後部支柱側の第1部材、扉側の第
2部材および連結パネルは、アルミニウム押出形材によ
ってつくられていて、従来の鋼製丁番を使用しないた
め、錆の発生がなく、かつ後部扉(7) の外面に従来の鋼
製丁番が露出しないために、ウイング車の見栄えが非常
に良く、後部扉(7) 取付部分の美観を向上し得る。
【0053】また、後部支柱(8) に対する後部扉(7) の
取付部分は、それらの全長にわたって連結パネル(31)が
取り付けられているから、従来の丁番による扉の取付け
の場合に比べて、雨仕舞が良く、雨水等の浸入を確実に
防止することができる。
【0054】なお、上記実施例における第1〜第4ヒン
ジ構成部(12)(22)(32)(42)は、後部支柱(8) 側の第1部
材(11)、後部扉(7) 側の第2部材(21)、および連結パネ
ル(31)に、それぞれ全長にわたって設けるのが好ましい
が、短いものを所定間隔おきに数個設ける場合もあり、
この点は限定されない。
【0055】また上記実施例では、この発明による扉等
の開閉装置を、ウイング車(1) の箱形荷台(2) の270
°開閉自在な後部扉(7) に適用した場合について説明し
たが、この発明は、その他、輸送、建築、あるいは土木
等の分野において、扉、蓋、壁等の部材の略270°開
閉(回転)機構全般について、同様に適用されるもので
ある。
【0056】
【発明の効果】この発明は、上述のように、扉取付支柱
等に固定される第1部材に設けられた第1ヒンジ構成部
と、扉等に固定される第2部材に設けられた第2ヒンジ
構成部と、両部材を連結する連結パネルの一側に設けら
れかつ第1部材の第1ヒンジ構成部に組み合わせられる
第3ヒンジ構成部と、同連結パネルの他側に設けられか
つ第2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせられる第4
ヒンジ構成部とを備えており、第1部材に対して第2部
材が連結パネルを介して略270°開閉自在となされて
いる扉等の開閉装置であって、第1部材の第1ヒンジ構
成部が、第1部材の左端後側縁より右方にのびかつ断面
略135°の角度に相当する円弧形を有する第1案内部
と、第1部材の左端後側縁より右方にのびる右方張出部
とによって構成されて、第1ヒンジ構成部内に、右方に
向かって開口した第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、かつ右方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部
が設けられて、段状凸部の左側に凹弧状案内面が設けら
れ、連結パネルの第3ヒンジ構成部が、連結パネルの左
側縁より左方にのびかつ前側に断面略135°の角度に
相当する円弧形を有する凸面部を備えた左方張出部と、
左方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられか
つ先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭部を有する
第3係合部とによって構成されて、第3ヒンジ構成部の
内側に、後方に向かって開口した第1ヒンジ構成部一部
嵌込み用凹部が設けられ、第2部材の第2ヒンジ構成部
が、第2部材の右端後側縁より左方にのびかつ断面略1
35°の角度に相当する円弧形を有する第2案内部と、
第2部材の右端後側縁より左方にのびる左方張出部とに
よって構成されて、第2ヒンジ構成部内に、左方に向か
って開口した第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ左方張出部の先端寄り部分の前側に段状凸部が
設けられて、段状凸部の右側に凹弧状案内面が設けら
れ、連結パネルの第4ヒンジ構成部が、連結パネルの右
側縁より右方にのびかつ前側に断面略135°の角度に
相当する円弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、
右方張出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられか
つ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部を有する
第4係合部とによって構成されて、この第4ヒンジ構成
部の内側に、後方に向かって開口した第2ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部が設けられており、第1部材に対し連
結パネルと第2部材とが回転する前の状態においては、
第1部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に連結パネルの第
3ヒンジ構成部が収められて、これの左方張出部の凸面
部が第1ヒンジ構成部側の円弧形第1案内部に当接せし
められ、第3ヒンジ構成部側の第3係合部先端の断面略
円形の頭部が、第1ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合
わせられ、かつ第3係合部側の頭部の一部が凹弧状案内
面に嵌め合わせられるとともに、連結パネルの第4ヒン
ジ構成部が、第2部材の第2ヒンジ構成部の凹部内に収
められて、第4ヒンジ構成部の右方張出部の凸面部が第
2ヒンジ構成部側の円弧形第2案内部に当接せしめら
れ、第4ヒンジ構成部側の第4係合部先端の断面略円形
の頭部が、第2ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせ
られ、かつ第4係合部側の頭部の一部が凹弧状案内面に
嵌め合わせられており、第1部材に対して連結パネルが
第2部材と一緒に、連結パネル側の第3ヒンジ構成部の
第3係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(A) を中心
として揺動し、連結パネルが第2部材と共に第1部材に
対して略135°回転した状態では、第3ヒンジ構成部
の凹部内に、第1ヒンジ構成部の右方張出部の先端部が
収められて、第3ヒンジ構成部の第3係合部と第1ヒン
ジ構成部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わせら
れ、略135°回転後の連結パネルに対して第2部材
が、連結パネルの第4ヒンジ構成部の第4係合部先端の
断面略円形の頭部の中心点(B) を中心として揺動し、第
2部材が連結パネルに対してさらに略135°回転した
状態では、第4ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒンジ構
成部の左方張出部の先端部が収められて、第4ヒンジ構
成部の第4係合部と第2ヒンジ構成部の左方張出部の先
端部とが相互に係り合わせられるようになされているも
のである。
【0057】従ってこの発明による扉等の開閉装置によ
れば、例えばウイング車の箱形荷台後端部の支柱等に固
定された第1部材に対する連結パネルのヒンジ部分、お
よび連結パネルと扉等側の第2部材のヒンジ部分の構造
が簡素化されており、従来の丁番の取付けが全く不要で
ある。
【0058】また支柱等に対する扉等の取付け作業が、
後部支柱側の第1部材の第1ヒンジ構成部と連結パネル
側の第3ヒンジ構成部同志、並びに連結パネル側の第4
ヒンジ構成部と扉等側の第2部材の第2ヒンジ構成部同
志を単に嵌め合わせるだけであるため、素人でも作業可
能であり、扉等の取付工数を大幅に削減することがで
き、扉等の取付け作業に手間がかゝらない。またヒンジ
構成部を有する後部支柱側の第1部材、第2部材および
連結パネルは、いずれも通常アルミニウム押出形材製で
あるため、取付精度を確実に出すことができるし、第1
および第3ヒンジ構成部同志、並びに第4および第2ヒ
ンジ構成部同志がしっかりと係合しているので、結合強
度が大きいものである。
【0059】さらに後部支柱側の第1部材、扉側の第2
部材、および連結パネルは、通常アルミニウム押出形材
によってつくられるから、箱形荷台等の軽量化を果たし
得るとともに、従来の鋼製丁番を使用しないため、錆の
発生がなく、かつ非常に見栄えが良く、扉等取付部分の
美観を向上し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるウイング車の箱形荷台
の要部拡大水平断面図で、後部扉が閉じた状態を示して
いる。
【図2】同要部拡大水平断面図で、第1段階として、後
部扉と連結パネルが一緒に135°回転した状態を示し
ている。
【図3】同要部拡大水平断面図で、第2段階として、後
部扉が全体として270°開いた状態を示している。
【図4】図1の要部拡大一部省略水平断面図である。
【図5】ウイング車の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ウイング車 2 箱形荷台 7 後部扉 8 扉取付用後部支柱 11 第1部材 12 第1ヒンジ構成部 13 第1案内部 14 右方張出部 14a 先端部 16 段状凸部 17 凹弧状案内面 19 第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部 21 第2部材 22 第2ヒンジ構成部 23 第2案内部 24 左方張出部 24a 先端部 26 段状凸部 27 凹弧状案内面 29 第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部 31 連結パネル 32 第3ヒンジ構成部 33 左方張出部 33a 先端部 34 凸面部 36 第3係合部 37 断面略円形頭部 A 中心点 39 第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 42 第4ヒンジ構成部 43 右方張出部 43a 先端部 44 凸面部 46 第4係合部 47 断面略円形頭部 B 中心点 49 第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉取付支柱(8) 等に固定される第1部材
    (11)に設けられた第1ヒンジ構成部(12)と、扉等に固定
    される第2部材(21)に設けられた第2ヒンジ構成部(22)
    と、両部材(11)(21)を連結する連結パネル(31)の一側に
    設けられかつ第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)に組
    み合わせられる第3ヒンジ構成部(32)と、同連結パネル
    (31)の他側に設けられかつ第2部材(21)の第2ヒンジ構
    成部(22)に組み合わせられる第4ヒンジ構成部(42)とを
    備えており、第1部材(11)に対して第2部材(21)が連結
    パネル(31)を介して略270°開閉自在となされている
    扉等の開閉装置であって、第1部材(11)の第1ヒンジ構
    成部(12)が、第1部材(11)の左端後側縁より右方にのび
    かつ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第
    1案内部(13)と、第1部材(11)の左端後側縁より右方に
    のびる右方張出部(14)とによって構成されて、第1ヒン
    ジ構成部(12)内に、右方に向かって開口した第3ヒンジ
    構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、かつ右方張出部(1
    4)の先端寄り部分の前側に段状凸部(16)が設けられて、
    段状凸部(16)の左側に凹弧状案内面(17)が設けられ、連
    結パネル(31)の第3ヒンジ構成部(32)が、連結パネル(3
    1)の左側縁より左方にのびかつ前側に断面略135°の
    角度に相当する円弧形を有する凸面部(34)を備えた左方
    張出部(33)と、左方張出部(33)の先端寄り部分から後方
    突出状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略
    円形の頭部(37)を有する第3係合部(36)とによって構成
    されて、第3ヒンジ構成部(32)の内側に、後方に向かっ
    て開口した第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(39)が設
    けられ、第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、第2
    部材(21)の右端後側縁より左方にのびかつ断面略135
    °の角度に相当する円弧形を有する第2案内部(23)と、
    第2部材(21)の右端後側縁より左方にのびる左方張出部
    (24)とによって構成されて、第2ヒンジ構成部(22)内
    に、左方に向かって開口した第4ヒンジ構成部嵌込み用
    凹部(29)が設けられ、かつ左方張出部(24)の先端寄り部
    分の前側に段状凸部(26)が設けられて、段状凸部(26)の
    右側に凹弧状案内面(27)が設けられ、連結パネル(31)の
    第4ヒンジ構成部(42)が、連結パネル(31)の右側縁より
    右方にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当する
    円弧形を有する凸面部(44)を備えた右方張出部(43)と、
    右方張出部(43)の先端寄り部分から後方突出状に設けら
    れかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部(47)
    を有する第4係合部(46)とによって構成されて、この第
    4ヒンジ構成部(42)の内側に、後方に向かって開口した
    第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(49)が設けられてお
    り、第1部材(11)に対し連結パネル(31)と第2部材(21)
    とが回転する前の状態においては、第1部材(11)の第1
    ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に連結パネル(31)の第3
    ヒンジ構成部(32)が収められて、これの左方張出部(33)
    の凸面部(34)が第1ヒンジ構成部(12)側の円弧形第1案
    内部(13)に当接せしめられ、第3ヒンジ構成部(32)側の
    第3係合部(36)先端の断面略円形の頭部(37)が、第1ヒ
    ンジ構成部(12)側の段状凸部(16)に係り合わせられ、か
    つ第3係合部(36)側の頭部(37)の一部が凹弧状案内面(1
    7)に嵌め合わせられるとともに、連結パネル(31)の第4
    ヒンジ構成部(42)が、第2部材(21)の第2ヒンジ構成部
    (22)の凹部(29)内に収められて、第4ヒンジ構成部(42)
    の右方張出部(43)の凸面部(44)が第2ヒンジ構成部(22)
    側の円弧形第2案内部(23)に当接せしめられ、第4ヒン
    ジ構成部(42)側の第4係合部(46)先端の断面略円形の頭
    部(47)が、第2ヒンジ構成部(22)側の段状凸部(26)に係
    り合わせられ、かつ第4係合部(46)側の頭部(47)の一部
    が凹弧状案内面(27)に嵌め合わせられており、第1部材
    (11)に対して連結パネル(31)が第2部材(21)と一緒に、
    連結パネル(31)側の第3ヒンジ構成部(32)の第3係合部
    (36)先端の断面略円形の頭部(37)の中心点(A) を中心と
    して揺動し、連結パネル(31)が第2部材(21)と共に第1
    部材(11)に対して略135°回転した状態では、第3ヒ
    ンジ構成部(32)の凹部(39)内に、第1ヒンジ構成部(12)
    の右方張出部(14)の先端部(14a) が収められて、第3ヒ
    ンジ構成部(32)の第3係合部(36)と第1ヒンジ構成部(1
    2)の右方張出部(14)の先端部(14a) とが相互に係り合わ
    せられ、略135°回転後の連結パネル(31)に対して第
    2部材(21)が、連結パネル(31)の第4ヒンジ構成部(42)
    の第4係合部(46)先端の断面略円形の頭部(47)の中心点
    (B) を中心として揺動し、第2部材(21)が連結パネル(3
    1)に対してさらに略135°回転した状態では、第4ヒ
    ンジ構成部(42)の凹部(49)内に、第2ヒンジ構成部(22)
    の左方張出部(24)の先端部(24a) が収められて、第4ヒ
    ンジ構成部(42)の第4係合部(46)と第2ヒンジ構成部(2
    2)の左方張出部(24)の先端部(24a) とが相互に係り合わ
    せられるようになされている、扉等の開閉装置。
JP6703794A 1994-04-05 1994-04-05 扉等の開閉装置 Expired - Fee Related JP2683869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6703794A JP2683869B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 扉等の開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6703794A JP2683869B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 扉等の開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07276991A JPH07276991A (ja) 1995-10-24
JP2683869B2 true JP2683869B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=13333273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6703794A Expired - Fee Related JP2683869B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 扉等の開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683869B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07276991A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6010180A (en) Clip-in window glazing and mounting of the window glazing in the frame of an opening
US5056850A (en) Window reveal molding
US7287802B2 (en) Vehicle transom window assembly
JP2683869B2 (ja) 扉等の開閉装置
JPH0611879Y2 (ja) 自動車のフロントピラー部構造
EP0163991B1 (en) Vehicle door with improved structure and gaskets
JP2609980B2 (ja) 扉等の開閉装置
JP3108910B2 (ja) ウイング車
JPH0872550A (ja) 扉等の開閉装置
JP2620915B2 (ja) 車両の箱形荷台等における扉の取付装置
JP2620914B2 (ja) ヒンジ
JP3136344B2 (ja) ヒンジ
JP2608015B2 (ja) 抜止め用ストッパを有するヒンジ
JP2602767B2 (ja) ウイング車
JPS621627A (ja) 自動車のプラスチツクドア構造
JP3069765B2 (ja) トラック等の車両におけるアオリ取付装置
JP3166934B2 (ja) 自動車用ドアにおけるオープンストッパの取付構造
JPH0650048A (ja) ヒンジ
JPH048249B2 (ja)
JP5486453B2 (ja) 車両用ドアサッシュ構造
JP2617412B2 (ja) パネルの連結装置
JPH046323Y2 (ja)
JPH1081139A (ja) 自動車の後部扉のヒンジ構造
JPH06255371A (ja) ウイング車
JPH05295941A (ja) ヒンジ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970617

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees