JPH0650048A - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JPH0650048A
JPH0650048A JP20538692A JP20538692A JPH0650048A JP H0650048 A JPH0650048 A JP H0650048A JP 20538692 A JP20538692 A JP 20538692A JP 20538692 A JP20538692 A JP 20538692A JP H0650048 A JPH0650048 A JP H0650048A
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hinge
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Hiroki Ogasawara
裕樹 小笠原
Tsugio Fukazawa
次男 深沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック荷台の後部扉の開閉部等の略100
°回転可能なヒンジの回転機構を簡素化する。またヒン
ジの取付工数を削減し、しかも取付精度を出すことがで
きて、後部扉等の開閉をスムーズに行なう。またヒンジ
の軽量化を果たし、ヒンジ部分の結合強度を増大する。
後部扉の取付部分等の美観を向上する。また後部扉等の
開放状態において雨水の侵入を阻止する。 【構成】 第2部材(後部扉)11の回転前の状態では、
第2部材11の第2ヒンジ構成部12が、第1部材(荷台屋
根部)1 の第1ヒンジ構成部2 の凹部9 内に収められ、
第2係合部16が第1係合部6 に係り合わせられ、かつ嵌
合凹部20内に内方凸部5 が嵌め合わせられる。第2部材
11が第1部材1 に対して、第2係合部16先端の断面略半
円形の端面17の中心点A を中心として揺動し、略100
°開放した状態では、第2ヒンジ構成部12の凹部19内に
第1係合部6 が収められて、第1係合部6 と第2係合部
16とが相互に係り合わせられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば建材、土木、
あるいは輸送等の分野において、部材の回転(開閉)部
分に使用せられるヒンジ、とくに略100°回転用ヒン
ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラック荷台の後部扉の開
閉部には、鋼製のヒンジ(丁番)が用いられて、荷台屋
根部(第1部材)に対して後部扉(第2部材)が略10
0°開閉自在に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒンジは、その取付け作業に手間がかゝるだけでなく、
不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいという
問題があった。しかも従来のヒンジは鋼製で、個々の重
量が重いため、トラック荷台全体としての重量が増大す
るし、また荷台側壁の外面に多数のヒンジが現れて見え
るため、外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえ
に、鋼製のヒンジは長期の使用により錆が発生するとい
う問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、トラック荷台の後部扉の開閉部等のヒンジの
回転機構を簡素化し、従来の鋼製のヒンジの取付けが全
く不要で、その取付工数を大幅に削減することができ、
ヒンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも取付精度
を確実に出すことができて、トラック荷台の後部扉等の
開閉をスムーズに行なうことができ、さらにヒンジの軽
量化を果たし得るうえに、トラック荷台の後部扉等の結
合強度が大きく、かつ後部扉の取付け部分等の美観を向
上し得、加えて、トラック荷台の後部扉等の開放状態に
おいて、雨水の侵入を阻止し得る、略100°回転可能
なヒンジを提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、第1部材に設けられた第1ヒンジ構
成部と、第2部材に設けられた第2ヒンジ構成部とより
なり、第1部材に対して第2部材が略100°開閉自在
となされたヒンジであって、第1部材の第1ヒンジ構成
部が、同部材の後端下側縁より上方斜め外向きにのびか
つ断面円弧形を有する案内部と、同部材の後端上側縁よ
り下方にのびる下方突出部とによって構成され、この第
1ヒンジ構成部に、下方に向かって開口した開口部を有
する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ下
方突出部の基部寄りに内方凸部が設けられるとともに、
下方突出部の先端部に断面鉤形の第1係合部が設けられ
て、第1係合部の内側に凹弧状案内面が設けられ、第2
部材の第2ヒンジ構成部が、同部材の上端部より上方に
のびかつ前側面が断面円弧形の凸面部となされた上方突
出部と、上方突出部の高さの中間部分から後方に突出し
た略水平部およびこれの先端より下向きにのびかつ先端
に断面略半円形の端面を有する垂下部よりなる第2係合
部とによって構成され、この第2ヒンジ構成部の下部内
側において、後方に向かって開口した開口部を有しかつ
この開口部の後縁より第2係合部の基部に至る横断面円
弧形の案内面を有する第1係合部嵌込み用凹部が設けら
れ、第2ヒンジ構成部の上部において、第2係合部の基
部より上側の上方突出部の先端部と、第2係合部との間
に嵌合凹部が設けられており、第1部材に対し組み合わ
せられた第2部材が回転する前の状態においては、第2
部材の第2ヒンジ構成部が、第1部材の第1ヒンジ構成
部の凹部内に収められて、第2ヒンジ構成部側の第2係
合部先端の断面略半円形の端面が、第1ヒンジ構成部側
の第1係合部に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ
構成部側の嵌合凹部内に第1ヒンジ構成部側の内方凸部
が嵌め合わせられ、第2部材が、第1部材に対してその
第2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略半円形の端面の
中心点(A) を中心として揺動し、第2部材が第1部材に
対して略100°回転した状態では、第2ヒンジ構成部
の凹部内に、第1ヒンジ構成部の下方突出部先端の第1
係合部が収められて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と
第1係合部とが相互に係り合わせられるようになされて
いる、ヒンジを要旨としている。
【0006】
【作用】上記ヒンジは、例えばトラック荷台の後部扉を
上下方向に揺動させて、略100°開閉するために用い
られる。
【0007】ここで、ヒンジは、トラック荷台の荷台屋
根部のような第1部材の後端部に設けられた第1ヒンジ
構成部と、後部扉のような第2部材の上端部に設けられ
た第2ヒンジ構成部とよりなる。
【0008】そして、第2部材(後部扉)が閉じている
状態、すなわち第1部材(荷台屋根部)に対して組み合
わせられた第2部材(後部扉)が回転する前の状態にお
いては、第2部材(後部扉)の第2ヒンジ構成部が、第
1部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に収められている。
【0009】第2部材(後部扉)を開く場合には、第2
部材が、これの第2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略
半円形の端面の中心点(A) を中心として揺動し、第2部
材が第1部材(荷台屋根部)に対して略100°回転し
た状態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ
構成部の下方突出部先端の第1係合部が収められて、第
2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係合部とが相互に係
り合わせられている。
【0010】このように、この発明によれば、トラック
荷台の第1部材(荷台屋根部)に対する第2部材(後部
扉)のヒンジの回転機構が簡素化されており、第2部材
(後部扉)の略100°の開閉(回転)が可能である。
【0011】そして、第1部材(荷台屋根部)と第2部
材(後部扉)とは、単にこれらを組み合わせるだけで良
いので、ヒンジの取付け作業に手間がかゝらず、しかも
取付精度を確実に出すことができて、トラック荷台の後
部扉等の開閉をスムーズに行なうことができる。
【0012】また第2部材(後部扉)の開放前あるいは
開放後の状態においては、いずれも第1部材(荷台屋根
部)の第1ヒンジ構成部と、第2部材(後部扉)の第2
ヒンジ構成部との引っ掛かり部分(係合部分)が大きい
ので、結合強度が非常に大きいものである。
【0013】なお、第2部材(後部扉)の開放後の状態
においては、第2ヒンジ構成部の嵌合凹部が、その開口
部を上向きにして配されるため、この嵌合凹部によっ
て、第1部材(荷台屋根部)の上面あるいは第2部材
(後部扉)自体の上面を伝って侵入してくる雨水を受け
ることができ、従ってトラック荷台等の内部への雨水の
侵入を阻止することができる。
【0014】また、上記第1部材(荷台屋根部)の第1
ヒンジ構成部および第2部材(後部扉)の第2ヒンジ構
成部は、通常アルミニウム押出型材製であるが、これに
限らず、その他の金属、あるいは硬質の合成樹脂などに
よりつくられていても良い。
【0015】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0016】なお実施例は、この発明によるヒンジを、
トラック荷台の荷台屋根部を構成する第1部材に対し
て、後部扉を構成する第2部材を略100°開閉自在に
取り付ける場合に適用したものである。
【0017】この明細書において、前後および上下は図
1を基準とし、前とは図1の右側、後とは同左側をい
ゝ、また上とは同図上側、下とは同下側をいうものとす
る。
【0018】まず図4において、トラック荷台(10)の荷
台屋根部(第1部材)(1) に対し、後部扉(第2部材)
(11)は、この発明によるヒンジ(21)を介して、略100
°開閉自在に取り付けられている。
【0019】なおここで、図1は、荷台屋根部(1) に対
し後部扉(11)が閉じた状態を示し、図2は、後部扉(11)
を開く場合において、荷台屋根部(1) に対して後部扉(1
1)が略50°回転した状態を示し、図3は、後部扉(11)
が、さらに荷台屋根部(1) に対して略50°回転して、
荷台屋根部(1) が後部扉(11)荷台屋根部(1) に対して全
体として略100°開かれた状態を示している。
【0020】まず図1において、ヒンジ(21)は、トラッ
ク荷台(10)の荷台屋根部(第1部材)(1) 後端部のアル
ミニウム中空押出形材製の枠部材(1a)に一体に設けられ
たヒンジ構成部(2) と、後部扉(第2部材)(11)上端部
のアルミニウム押出形材製の枠部材(11a) に一体に設け
られた第2ヒンジ構成部(12)とよりなるものである。
【0021】そして、荷台屋根部(1) 側の第1ヒンジ構
成部(2) は、荷台屋根部(1) の枠部材(1a)の後端下側縁
より上方斜め外向きにのびかつ断面円弧形を有する案内
部(3) と、同枠部材(1a)の後端上側縁より下方にのびる
下方突出部(4) とによって構成され、この第1ヒンジ構
成部(2) に、下方に向かって開口した開口部(8) を有す
る第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(9) が設けられ、かつ
下方突出部(4) の基部寄りに内方凸部(5) が設けられる
とともに、下方突出部(4) の先端部に断面鉤形の第1係
合部(6) が設けられて、第1係合部(6) の内側に凹弧状
案内面(7) が設けられている。
【0022】一方、後部扉(11)側の第2ヒンジ構成部(1
2)は、後部扉(11)上端の枠部材(11a) より上方にのびか
つ前側面が断面円弧形の凸面部(14)となされた上方突出
部(13)と、上方突出部(13)の高さの中間部分から後方に
突出した略水平部(16a) およびこれの先端より下向きに
のびかつ先端に断面略半円形の端面(17)を有する垂下部
(16b) よりなる第2係合部(16)とによって構成されてい
る。
【0023】そして、この第2ヒンジ構成部(12)の下部
内側において、後方に向かって開口した開口部(18)を有
しかつこの開口部(18)の後縁より第2係合部(16)の基部
に至る横断面円弧形の案内面(19a) を有する第1係合部
嵌込み用凹部(19)が設けられ、第2ヒンジ構成部(12)の
上部において、第2係合部(16)の基部より上側の上方突
出部(13)の先端部(13a) と、第2係合部(16)との間に嵌
合凹部(20)が設けられてている。
【0024】上記において、トラック荷台(10)の荷台屋
根部(1) に、後部扉(11)を取り付けるには、例えばまず
荷台屋根部(1) 側の第1ヒンジ構成部(2) に、後部扉(1
1)側の第2ヒンジ構成部(12)を、第1ヒンジ構成部(2)
の凹部(9) 内に第2ヒンジ構成部(12)が挿入されるよう
に、後部扉(11)側をスライドさせながら嵌め被せれば良
い。
【0025】上記のような後部扉(11)の取付けは、これ
の第2ヒンジ構成部(12)を、荷台屋根部(1) 側の第1ヒ
ンジ構成部(2) の凹部(9) 内に、単に嵌め合わせるだけ
で良く、かつこれらのヒンジ構成部(2)(12) は、いずれ
もアルミニウム押出形材製であるため、素人でも作業可
能であり、後部扉(11)の取付工数を大幅に削減すること
ができ、後部扉(11)の取付け作業に手間がかゝらず、し
かも取付精度を確実に出すことができて、後部扉(11)の
開閉をスムーズに行なうことができる。
【0026】図1に示す状態は、トラック荷台(10)の荷
台屋根部(1) に対し組み合わせられた後部扉(11)が閉じ
ている状態、すなわち後部扉(11)が回転する前の状態で
ある。このとき後部扉(11)側の第2ヒンジ構成部(12)
が、荷台屋根部(1) 側の第1ヒンジ構成部(2) の凹部
(9) 内に収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合
部(16)先端の断面略半円形の端面(17)が、第1ヒンジ構
成部(2) の断面鉤形第1係合部(6) に係り合わせられる
とともに、第2ヒンジ構成部(12)の嵌合凹部(20)内に第
1ヒンジ構成部(2) の内方凸部(5) が嵌め合わせられて
いる。
【0027】つぎに、後部扉(11)を荷台屋根部(1) に対
して揺動させると、後部扉(11)側の第2ヒンジ構成部(1
2)の係合部(16)がその先端の断面略半円形の端面(17)の
中心点(A) を中心として回転するように、後部扉(11)が
揺動し、このとき、第2ヒンジ構成部(12)の上方突出部
(13)の断面円弧形の凸面部(14)が、荷台屋根部(1) 側の
第1ヒンジ構成部(2) の断面円弧形の案内部(3) に沿っ
て案内されるとともに、荷台屋根部(1) 側の下方突出部
(4) の断面鉤形第1係合部(6) の先端が、第2ヒンジ構
成部(12)の上方突出部(13)の凹部(19)の横断面円弧形の
案内面(19a) に沿って案内される。
【0028】図2は、後部扉(11)が荷台屋根部(1) に対
して略50°回転して、開いた状態を示している。
【0029】そして、後部扉(11)が荷台屋根部(1) に対
してさらに略50°回転して、略100°回転後の状態
では、図3に示すように、第2ヒンジ構成部(12)の凹部
(19)内に、第1ヒンジ構成部(2) の断面鉤形第1係合部
(6) が収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部
(16)と断面鉤形第1係合部(6) とが相互に係り合わせら
れる。
【0030】上記によれば、トラック荷台(10)の荷台屋
根部(1) に対する後部扉(11)のヒンジ(21)部分での回転
機構が簡素化されており、後部扉(11)が略100°の開
閉(回転)可能であるとともに、従来のヒンジの取付け
が全く不要である。
【0031】またこの実施例では、荷台屋根部(1) およ
び後部扉(11)の第1および第2ヒンジ構成部(2) (12)
が、いずれもアルミニウム押出型材製であり、従ってヒ
ンジ(21)の軽量化を果たし得るとともに、トラック荷台
(10)の荷台屋根部(1) における後部扉(11)取付部分の美
観が向上する。
【0032】なお、後部扉(11)の開放前の状態において
は、後部扉(11)の第2ヒンジ構成部(12)が、荷台屋根部
(1) の第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9) 内に収められ
て、第2ヒンジ構成部(12)側の第2係合部(16)先端の断
面略半円形の端面(17)が、第1ヒンジ構成部(2) 側の第
1係合部(6) に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ
構成部(12)側の嵌合凹部(20)内に第1ヒンジ構成部(2)
側の内方凸部(5) が嵌め合わせられるため、第1ヒンジ
構成部(2) と第2ヒンジ構成部(12)との引っ掛かり部分
(係合部分)が大きく、結合強度が非常に大きいもので
ある。
【0033】また、後部扉(11)の開放後の状態において
は、後部扉(11)の第2ヒンジ構成部(12)のかなりの部分
が、荷台屋根部(1) の第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9)
より外側に出るが、第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内
に、第1ヒンジ構成部(2) の下方突出部(4) 先端の第1
係合部(6) が収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2
係合部(16)と第1係合部(6) とがしっかりと係り合わせ
られるとともに、第2ヒンジ構成部(12)の上方突出部(1
3)の先端部が、第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9) 内の開
口部(8) の側壁に係り合うため、第1ヒンジ構成部(2)
と第2ヒンジ構成部(12)との結合強度が、やはり大きい
ものである。
【0034】さらに、後部扉(11)の開放後の状態におい
ては、第2ヒンジ構成部(12)の嵌合凹部(20)が、その開
口部を上向きにして配されるため、この嵌合凹部(20)に
よって、荷台屋根部(1) の上面あるいは後部扉(11)自体
の上面を伝って侵入してくる雨水を受けることができ、
従ってトラック荷台内部への雨水の侵入を確実に阻止し
得るものである。
【0035】なおヒンジ(21)は、荷台屋根部(1) と後部
扉(11)とに全長にわたって設けられるのが好ましいが、
短いものを所定間隔おきに数個設ける場合もあり、この
点は限定されない。
【0036】また、上記実施例は、この発明によるヒン
ジ(21)を、トラック荷台(10)の荷台屋根部(1) に対する
後部扉(11)の開閉機構について適用した場合を示すもの
であるが、この発明は、その他、例えば建材、土木、あ
るいは輸送等の分野において、扉等の部材の略100°
回転(開閉)機構全般について、同様に適用されるもの
である。
【0037】
【発明の効果】この発明は、上述のように、第1部材に
設けられた第1ヒンジ構成部と、第2部材に設けられた
第2ヒンジ構成部とよりなり、第1部材に対して第2部
材が略100°開閉自在となされたヒンジであって、第
1部材の第1ヒンジ構成部が、同部材の後端下側縁より
上方斜め外向きにのびかつ断面円弧形を有する案内部
と、同部材の後端上側縁より下方にのびる下方突出部と
によって構成され、この第1ヒンジ構成部に、下方に向
かって開口した開口部を有する第2ヒンジ構成部嵌込み
用凹部が設けられ、かつ下方突出部の基部寄りに内方凸
部が設けられるとともに、下方突出部の先端部に断面鉤
形第1係合部が設けられて、断面鉤形第1係合部の内側
に凹弧状案内面が設けられ、第2部材の第2ヒンジ構成
部が、同部材の上端部より上方にのびかつ前側面が断面
円弧形の凸面部となされた上方突出部と、上方突出部の
高さの中間部分から後方に突出した略水平部およびこれ
の先端より下向きにのびかつ先端に断面略半円形の端面
を有する垂下部よりなる第2係合部とによって構成さ
れ、この第2ヒンジ構成部の下部内側において、後方に
向かって開口した開口部を有しかつこの開口部の後縁よ
り第2係合部の基部に至る横断面円弧形の案内面を有す
る断面鉤形第1係合部嵌込み用凹部が設けられ、第2ヒ
ンジ構成部の上部において、第2係合部の基部より上側
の上方突出部の先端部と、第2係合部との間に嵌合凹部
が設けられており、第1部材に対し組み合わせられた第
2部材が回転する前の状態においては、第2部材の第2
ヒンジ構成部が、第1部材の第1ヒンジ構成部の凹部内
に収められて、第2ヒンジ構成部側の第2係合部先端の
断面略半円形の端面が、第1ヒンジ構成部側の断面鉤形
第1係合部に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ構
成部側の嵌合凹部内に第1ヒンジ構成部側の内方凸部が
嵌め合わせられ、第2部材が、第1部材に対してその第
2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略半円形の端面の中
心点(A) を中心として揺動し、第2部材が第1部材に対
して略100°回転した状態では、第2ヒンジ構成部の
凹部内に、第1ヒンジ構成部の下方突出部先端の断面鉤
形第1係合部が収められて、第2ヒンジ構成部の第2係
合部と断面鉤形第1係合部とが相互に係り合わせられる
ようになされているもので、この発明によれば、例えば
トラック荷台の荷台屋根部のような第1部材に対する、
後部扉のような第2部材のヒンジの回転機構が簡素化さ
れ、第2部材(後部扉)の略100°の開閉(回転)が
可能であるとともに、従来のヒンジの取付けが全く不要
である。
【0038】また第1部材(荷台屋根部)の第1ヒンジ
構成部および第2部材(後部扉)の第2ヒンジ構成部
は、単にこれらを組み合わせるだけで良いので、ヒンジ
の取付工数を大幅に削減することができ、ヒンジの取付
け作業に手間がかゝらず、しかも素人でも取付作業が可
能であり、かつ取付精度を確実に出すことができて、第
2部材(後部扉)の開閉をスムーズに行なうことができ
る。
【0039】また第1ヒンジ構成部と第2ヒンジ構成部
は、通常アルミニウム押出型材製であり、従ってヒンジ
の軽量化を果たし得るとともに、トラック荷台の後部扉
取付部分等には、従来ような多数のヒンジが現れて見え
ないため、外観が非常にきれいであり、美観を向上し得
る。
【0040】また、第2部材(後部扉)の開放前あるい
は開放後の状態においては、いずれも第1部材(荷台屋
根部)側の第1ヒンジ構成部に対して、第2部材(後部
扉)側の第2ヒンジ構成部の引っ掛かり部分(係合部
分)が大きく、従って結合強度が非常に大きいものであ
る。
【0041】さらに、第2部材(後部扉)の開放後の状
態においては、第2ヒンジ構成部の嵌合凹部が、その開
口部を上向きにして配されるため、この嵌合凹部によっ
て、第1部材(荷台屋根部)の上面あるいは第2部材
(後部扉)自体の上面を伝って侵入してくる雨水を受け
ることができ、従ってトラック荷台内部への雨水の侵入
を確実に阻止し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジにより後部扉が開閉自在に取り
付けられたトラック荷台の要部拡大垂直断面図で、後部
扉が閉じた状態を示している。
【図2】同要部拡大垂直断面図で、後部扉が略50°開
いた状態を示している。
【図3】同要部拡大垂直断面図で、後部扉が略100°
開いた状態を示している。
【図4】本発明のヒンジにより略100°開閉する後部
扉付き荷台を備えたトラックの概略斜視図である。
【符号の説明】
A 中心点 1 荷台屋根部(第1部材) 2 第1ヒンジ構成部 3 断面円弧形の案内部 4 下方突出部 5 内方凸部 6 断面鉤形の第1係合部 7 凹弧状案内面 8 開口部 9 第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部 10 トラック荷台 11 後部扉(第2部材) 12 第2ヒンジ構成部 13 上方突出部 13a 先端部 14 断面円弧形の凸面部 16 第2係合部 16a 略水平部 16b 垂下部 17 断面略半円形の端面 18 開口部 19 第1係合部嵌込み用凹部 19a 横断面円弧形の案内面 20 雨水侵入防止兼嵌合凹部 21 ヒンジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材(1) に設けられた第1ヒンジ構
    成部(2) と、第2部材(11)に設けられた第2ヒンジ構成
    部(12)とよりなり、第1部材(1) に対して第2部材(11)
    が略100°開閉自在となされたヒンジであって、第1
    部材(1) の第1ヒンジ構成部(2) が、同部材(1) の後端
    下側縁より上方斜め外向きにのびかつ断面円弧形を有す
    る案内部(3) と、同部材(1) の後端上側縁より下方にの
    びる下方突出部(4) とによって構成され、この第1ヒン
    ジ構成部(2) に、下方に向かって開口した開口部(8) を
    有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(9) が設けられ、
    かつ下方突出部(4) の基部寄りに内方凸部(5) が設けら
    れるとともに、下方突出部(4) の先端部に断面鉤形の第
    1係合部(6) が設けられて、第1係合部(6) の内側に凹
    弧状案内面(7) が設けられ、第2部材(11)の第2ヒンジ
    構成部(12)が、同部材(11)の上端部より上方にのびかつ
    前側面が断面円弧形の凸面部(14)となされた上方突出部
    (13)と、上方突出部(13)の高さの中間部分から後方に突
    出した略水平部(16a) およびこれの先端より下向きにの
    びかつ先端に断面略半円形の端面(17)を有する垂下部(1
    6b) よりなる第2係合部(16)とによって構成され、この
    第2ヒンジ構成部(12)の下部内側において、後方に向か
    って開口した開口部(18)を有しかつこの開口部(18)の後
    縁より第2係合部(16)の基部に至る横断面円弧形の案内
    面(19a) を有する第1係合部嵌込み用凹部(19)が設けら
    れ、第2ヒンジ構成部(12)の上部において、第2係合部
    (16)の基部より上側の上方突出部(13)の先端部(13a)
    と、第2係合部(16)との間に嵌合凹部(20)が設けられて
    おり、第1部材(1) に対し組み合わせられた第2部材(1
    1)が回転する前の状態においては、第2部材(11)の第2
    ヒンジ構成部(12)が、第1部材(1) の第1ヒンジ構成部
    (2) の凹部(9) 内に収められて、第2ヒンジ構成部(12)
    側の第2係合部(16)先端の断面略半円形の端面(17)が、
    第1ヒンジ構成部(2) 側の第1係合部(6) に係り合わせ
    られるとともに、第2ヒンジ構成部(12)側の嵌合凹部(2
    0)内に第1ヒンジ構成部(2)側の内方凸部(5) が嵌め合
    わせられ、第2部材(11)が、第1部材(1) に対してその
    第2ヒンジ構成部(12)の係合部(16)先端の断面略半円形
    の端面(17)の中心点(A) を中心として揺動し、第2部材
    (11)が第1部材(1) に対して略100°回転した状態で
    は、第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、第1ヒンジ
    構成部(2) の下方突出部(4) 先端の第1係合部(6) が収
    められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部(16)と第
    1係合部(6) とが相互に係り合わせられるようになされ
    ている、ヒンジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010265746A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Indian Inst Of Technology Delhi ヒンジ継手システム
JP2011001814A (ja) * 2009-05-15 2011-01-06 Indian Inst Of Technology Delhi ロック可能なヒンジ組立体
JP2012071822A (ja) * 2010-09-02 2012-04-12 Nippon Fruehauf Co Ltd 跳ね上げ扉の開閉装置

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