JP2694323B2 - 片開き式蓋を有する箱 - Google Patents

片開き式蓋を有する箱

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JP2694323B2
JP2694323B2 JP6063186A JP6318694A JP2694323B2 JP 2694323 B2 JP2694323 B2 JP 2694323B2 JP 6063186 A JP6063186 A JP 6063186A JP 6318694 A JP6318694 A JP 6318694A JP 2694323 B2 JP2694323 B2 JP 2694323B2
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裕樹 小笠原
次男 深沢
義則 天谷
治雄 有馬
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばトラック荷台
の下側に工具箱等として装備せられる片開き式蓋を有す
る箱、とくに略200°開閉自在な片開き式蓋を有する
箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラックの工具箱の開口部
には、鋼製の丁番を用いて、片開き式の蓋が開閉自在に
取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
工具箱では、丁番を用いた蓋の取付けが面倒で、工数が
かゝるだけでなく、丁番は鋼製で、個々の重量が重いた
め、工具箱の重量、ひいてはトラック荷台全体としての
重量が増大し、また工具箱の外側に丁番が現れるため、
外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえに、鋼製の
丁番は長期の使用により錆が発生し、さらに従来の工具
箱はいわゆる雨仕舞が悪いため、雨水等の浸入を防止す
ることができないという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、工具箱等の箱について、蓋の開閉機構を簡素
化し、従来の鋼製丁番の取付けが全く不要で、蓋の取付
工数を大幅に削減することができ、しかも取付精度を確
実に出すことができ、また軽量化を果たし得るうえに、
錆の発生がなく、蓋取付部分の美観を向上することがで
き、さらに蓋の取付強度が大きく、また雨仕舞が良いた
め、雨水等の浸入を確実に防止することができる、片開
き式蓋を有する箱を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、前面が開口した箱本体の開口上縁部
に設けられた第1ヒンジ構成部と、片開き式蓋の上縁部
に設けられた第2ヒンジ構成部と、箱本体および蓋を連
結する連結部材の一側に設けられかつ箱本体開口上縁部
の第1ヒンジ構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成
部と、同連結部材の他側に設けられかつ蓋上縁部の第2
ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部とよ
りなるヒンジを介して、箱本体の開口上縁部に対して蓋
が略200°開閉自在に取り付けられている箱であっ
て、箱本体開口上縁部の第1ヒンジ構成部が、箱本体開
口上縁部より下方斜め後向きにのびかつ後側に断面略1
00°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた
第1張出部と、第1張出部の先端寄り部分から前方突出
状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形
の頭部を有する第1係合部とによって構成されて、この
第1ヒンジ構成部の内側に、前方に向かって開放しかつ
内面に横断面円弧形の案内面を有する第3ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部が設けられ、連結部材の第3ヒンジ構
成部が、連結部材の上端後側縁より上方にのびかつ断面
略100°の角度に相当する円弧形を有する第3案内部
と、連結部材の上端前側縁より上方にのびる第3張出部
とによって構成されて、第3ヒンジ構成部内に、上方に
向かって開放した第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、かつ第3張出部の先端寄り部分の内側に段状凸部
が設けられて、段状凸部の下側縁部に断面凹弧状案内面
が設けられ、蓋上縁部の第2ヒンジ構成部が、蓋上縁部
より上方斜め後向きにのびかつ後側に断面略100°の
角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた第2張出
部と、第2張出部の先端寄り部分から前方突出状に設け
られかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部を
有する第2係合部とによって構成されて、この第2ヒン
ジ構成部の内側に、前方に向かって開放しかつ内面に横
断面円弧形の案内面を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込
み用凹部が設けられ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、
連結部材の下端後側縁より下方にのびかつ断面略100
°の角度に相当する円弧形を有する第4案内部と、連結
部材の下端前側縁より下方にのびる第4張出部とによっ
て構成されて、第4ヒンジ構成部内に、下方に向かって
開放した第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、か
つ第4張出部の先端寄り部分の後側に段状凸部が設けら
れて、段状凸部の上側縁部に断面凹弧状案内面が設けら
れており、箱本体の開口上縁部に対し連結部材を介して
組み合わせられた蓋が開く前の状態では、箱本体開口上
縁部の第1ヒンジ構成部が、連結部材の第3ヒンジ構成
部の凹部内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係
合部先端の断面略円形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の
断面凹弧状案内面に嵌め入れられて段状凸部に係り合わ
せられ、かつ蓋上縁部の第2ヒンジ構成部が、連結部材
の第4ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第2ヒンジ
構成部側の第2係合部先端の断面略円形の頭部が、第4
ヒンジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌め入れられて段
状凸部に係り合わせられ、連結部材に対して蓋が、蓋上
縁部の第2ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略円形
の頭部の中心点(B) を中心として揺動し、蓋が連結部材
に対して略100°開いた状態では、第2ヒンジ構成部
の凹部内に、第4ヒンジ構成部の第4張出部の先端部が
収められて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第4ヒン
ジ構成部の第4張出部の先端部とが相互に係り合わせら
れ、略100°開いた後の蓋と一緒に連結部材が、箱本
体に対して箱本体開口上縁部の第1ヒンジ構成部の第1
係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(A) を中心とし
て揺動し、蓋が連結部材と共に箱本体に対してさらに略
100°開いた状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内
に、第3ヒンジ構成部の第3張出部の先端部が収められ
て、第1ヒンジ構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部
の第3張出部の先端部とが相互に係り合わせられるよう
になされている、片開き式蓋を有する箱を要旨としてい
る。
【0006】
【作用】上記片開き式蓋を有する箱は、例えばトラック
荷台の下側に装備されて、工具箱として使用されるもの
である。
【0007】蓋が閉じている状態、すなわち、箱本体の
開口上縁部に対し連結部材を介して組み合わせられた蓋
が開く前の状態では、箱本体開口上縁部の第1ヒンジ構
成部が、連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部内に収めら
れて、第1ヒンジ構成部側の第1係合部先端の断面略円
形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の断面凹弧状案内面に
嵌め入れられて段状凸部に係り合わせられ、かつ蓋上縁
部の第2ヒンジ構成部が、連結部材の第4ヒンジ構成部
の凹部内に収められて、第2ヒンジ構成部側の第2係合
部先端の断面略円形の頭部が、第4ヒンジ構成部側の断
面凹弧状案内面に嵌め入れられて段状凸部に係り合わせ
られている。
【0008】上記蓋を、箱本体に連結部材を介して取り
付けるには、例えばまず箱本体開口上縁部の第1ヒンジ
構成部を、連結部材の第3ヒンジ構成部の凹部内に、連
結部材の一端より連結部材側をスライドさせながら挿入
する。つぎに、蓋上縁部の第2ヒンジ構成部を、連結部
材の第4ヒンジ構成部の凹部内に、連結部材の一端より
連結部材側をスライドさせながら挿入すれば良い。勿
論、これらの挿入作業は、同時に行なうこともできる
し、また先に、蓋上縁部の第2ヒンジ構成部を、連結部
材の第4ヒンジ構成部の凹部内に、連結部材の一端より
連結部材側をスライドさせながら挿入したのち、この連
結部材の第3ヒンジ構成部の凹部内に、箱本体開口上縁
部の第1ヒンジ構成部を、連結部材の一端より連結部材
側をスライドさせながら嵌め入れるようにしても良い。
【0009】そして、蓋を開く場合、まず第1段階とし
て、蓋のみが連結部材に対して略100°開き、ついで
第2段階として、蓋が連結部材と一緒にさらに箱本体開
口上縁部に対して略100°開き、結果として、蓋が連
結部材を介して箱本体開口上縁部に対して略200°開
かれるものである。
【0010】上記第1段階では、連結部材に対して蓋
が、蓋上縁部の第2ヒンジ構成部の第2係合部先端の断
面略円形の頭部の中心点(B) を中心として揺動し、蓋が
連結部材に対して略100°開いた状態では、第2ヒン
ジ構成部の凹部内に、第4ヒンジ構成部の第4張出部の
先端部が収められて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と
第4ヒンジ構成部の第4張出部の先端部とが相互に係り
合わせられる。
【0011】また第2段階では、略100°開いた後の
蓋と一緒に連結部材が、箱本体に対して箱本体開口上縁
部の第1ヒンジ構成部の第1係合部先端の断面略円形の
頭部の中心点(A) を中心として揺動し、蓋が連結部材と
共に箱本体に対してさらに略100°開いた状態では、
第1ヒンジ構成部の凹部内に、第3ヒンジ構成部の第3
張出部の先端部が収められて、第1ヒンジ構成部の第1
係合部と第3ヒンジ構成部の第3張出部の先端部とが相
互に係り合わせられる。
【0012】なお、蓋の開閉時のヒンジ部分の抵抗力等
に起因して、例えば第1段階として、連結部材が蓋と一
緒に箱本体開口上縁部に対して略100°開き、ついで
第2段階として、略100°開いた後の連結部材に対し
て蓋のみがさらに略100°開いて、結果として、箱本
体開口上縁部に対して蓋が連結部材を介して略200°
開かれるようなことがあっても、何ら差支えない。
【0013】このように、この発明によれば、工具箱等
の箱について、箱本体に対する蓋の開閉機構が簡素化さ
れており、蓋の略200°の開閉が可能であるととも
に、従来の丁番の取付けが全く不要である。
【0014】また上記工具箱等の箱では、箱本体、蓋お
よび連結部材は、単に組み合わせるだけで良いので、箱
の製作時、蓋の取付工数を大幅に削減することができ、
しかも取付精度を確実に出すことができる。
【0015】また上記箱本体、蓋および連結部材は、い
ずれも通常アルミニウム押出形材製であり、従って工具
箱等の箱の軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁
番を使用しないため、錆の発生がなく、蓋取付部分の美
観を向上し得る。
【0016】蓋の開放前の状態および開放後の状態にお
いては、第1ヒンジ構成部と第3ヒンジ構成部、あるい
は第2ヒンジ構成部と第4ヒンジ構成部との連結部の引
っ掛かり部分(係合部分)がいずれも大きいので、蓋の
取付強度が非常に大きいものである。
【0017】箱本体に対する蓋の取付部分は、従来の丁
番による取付の場合に比べて、雨仕舞が良いため、雨水
等の浸入を確実に防止することができる。
【0018】なお、箱本体と蓋は、アルミニウム押出形
材製に限らず、その他の材料によりつくられていても良
いし、連結部材もその他の金属、あるいは硬質の合成樹
脂によりつくられていても良い。
【0019】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】この明細書において、前後左右および上下
は図1を基準とし、前とは図1の左側、後とは同右側を
いゝ、また左とは同図図面紙葉の表側、右とは同裏側を
いゝ、上とは同図上側、下とは同下側をいうものとす
る。
【0021】図1〜図5は、この発明の第1実施例を示
すものである。
【0022】まず図5において、トラック荷台(15)の側
縁部の下側に、この発明による片開き式蓋(11)を有する
工具箱(10)が装備されている。
【0023】図1に示すように、工具箱(10)の蓋(11)
は、いわゆる片開きで、ヒンジ(5) を介して200°上
下方向に揺動して開閉するようになされている。
【0024】ここで、図1と図2は、工具箱(10)の蓋(1
1)が閉じた状態を示し、図3は、蓋(11)を開く場合にお
いて、まず第1段階として、連結部材(21)に対して蓋(1
1)のみが100°開いた状態を示し、図4は、第2段階
として、蓋(11)が連結部材(21)と一緒にさらに箱本体
(1) に対して100°開いて、蓋(11)が全体として20
0°開かれた状態を示している。
【0025】図1に示すように、この第1実施例では、
蓋開閉用のヒンジ(5) が工具箱(10)の前面上縁部の若干
下側に設けられている。
【0026】すなわち図1と図2において、ヒンジ部
(5) は、前面が開口したアルミニウム押出形材製の箱本
体(1) の開口上縁部(1a)に設けられた第1ヒンジ構成部
(2) と、同じくアルミニウム押出形材製の片開き式蓋(1
1)の上縁部(11a) に設けられた第2ヒンジ構成部(12)
と、箱本体(1) および蓋(11)を連結する同じくアルミニ
ウム押出形材製の連結部材(21)の上縁部に設けられかつ
箱本体開口上縁部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) に組み合
わせられた第3ヒンジ構成部(22)と、同連結部材(21)の
下縁部に設けられかつ蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成
部(12)に組み合わせられた第4ヒンジ構成部(32)とより
なるものである。
【0027】なお、箱本体(1) の内壁の所要5か箇所
に、ビスねじ込み用凹溝(30)を有するビス止め用突条(3
1)が設けられ、箱本体(1) の左右両端部に被せられたア
ルミニウム製の側壁板(25)(25)が、これらの突条(31)の
凹溝(30)端部にねじ込まれたビス(図示略)によってそ
れぞれ固定されている。
【0028】上記箱本体開口上縁部(1a)の第1ヒンジ構
成部(2) は、箱本体開口上縁部(1a)より下方斜め後向き
にのびかつ後側に断面100°の角度に相当する円弧形
を有する凸面部(4) を備えた第1張出部(3) と、第1張
出部(3) の先端寄り部分から前方突出状に設けられかつ
先端に点(A) を中心とする断面略円形の頭部(7) を有す
る第1係合部(6) とによって構成されている。第1ヒン
ジ構成部(2) の内側に、前方に向かって開放しかつ内面
に横断面円弧形の案内面(9a)を有する第3ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部(9) が設けられている。また第1ヒン
ジ構成部(2) の第1張出部(3) の先端部(3a)と第1係合
部(6) との間に、嵌合凹部(8) が設けられている。
【0029】一方、連結部材(21)は、これの前面(21a)
が平坦面となされており、この連結部材(21)の上縁部の
第3ヒンジ構成部(22)は、連結部材(21)の上端後側縁よ
り上方にのびかつ断面100°の角度に相当する横断面
円弧形の案内面(29a) を有する第3案内部(23)と、連結
部材(21)の上端前側縁より上方にのびる第3張出部(24)
とによって構成されている。第3ヒンジ構成部(22)内
に、上方に向かって開放した第1ヒンジ構成部嵌込み用
凹部(29)が設けられ、かつ第3張出部(24)の先端寄り部
分の内側に段状凸部(26)が設けられて、段状凸部(26)の
下側縁部に断面凹弧状案内面(27)が設けられている。ま
たこの凹弧状案内面(27)と第3案内部(23)との間の部分
に、上記第1ヒンジ構成部(2) 側の嵌合凹部(8) 内に嵌
め入れられる嵌合凸部(28)が設けられている。
【0030】また、蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部
(12)は、蓋上縁部(11a) より上方斜め後向きにのびかつ
後側に断面100°の角度に相当する円弧形を有する凸
面部(14)を備えた第2張出部(13)と、第2張出部(13)の
先端寄り部分から前方突出状に設けられかつ先端に点
(B) を中心とする断面略円形の頭部(17)を有する第2係
合部(16)とによって構成されている。この第2ヒンジ構
成部(12)の内側に、前方に向かって開放しかつ内面に横
断面円弧形の案内面(19a) を有する第4ヒンジ構成部一
部嵌込み用凹部(19)が設けられている。また第2ヒンジ
構成部(12)の第2張出部(13)の先端部(13a) と第2係合
部(16)との間に、嵌合凹部(18)が設けられている。
【0031】一方、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(3
2)は、連結部材(21)の下端後側縁より下方にのびかつ断
面100°の角度に相当する横断面円弧形の案内面(39
a) を有する第4案内部(33)と、連結部材(21)の下端前
側縁より下方にのびる第4張出部(34)とによって構成さ
れている。第4ヒンジ構成部(32)内に、下方に向かって
開放した第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けら
れ、かつ第4張出部(34)の先端寄り部分の後側に段状凸
部(36)が設けられて、段状凸部(36)の上側縁部に断面凹
弧状案内面(37)が設けられている。また、この凹弧状案
内面(37)と第4案内部(33)との間の部分に、上記第2ヒ
ンジ構成部(12)側の嵌合凹部(18)内に嵌め入れられる嵌
合凸部(38)が設けられている。
【0032】なお、蓋(11)の下側縁部の内面には磁石(4
0)が取り付けられ、これに対して、箱本体(1) の開口下
端部(1b)の端部寄り部分に、蓋入込み防止凸部(41)が上
方突出状に設けられ、この凸部(41)の前面に鋼板等の被
着体(42)が取り付けられている。そして、箱本体(1) に
対し蓋(11)が閉じている図1と図2の状態では、蓋(11)
側の磁石(40)が箱本体(1) 側の被着体(42)に吸着してい
て、不意の蓋(11)の開放が防止されるようになされてい
る。
【0033】上記において、箱本体(1) に蓋(11)を連結
部材(21)を介して取り付けるには、まず箱本体開口上縁
部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) を、連結部材(21)の第3
ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、連結部材(21)の一端
より連結部材(21)側をスライドさせながら挿入する。つ
ぎに、蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部(12)を、連結
部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に、連結
部材(21)の一端より連結部材(21)側をスライドさせなが
ら挿入すれば良い。勿論、これらの挿入作業は、同時に
行なうこともできる。
【0034】上記のような蓋(11)の取付け作業は、箱本
体(1) と蓋(11)とに、連結部材(21)を単に嵌め合わせる
だけであり、かつこれらの部材(1) (11)(21)は、いずれ
もアルミニウム押出形材製であるため、作業が簡単であ
り、蓋(11)の取付工数を大幅に削減することができ、し
かも取付精度を確実に出すことができる。
【0035】なお、箱本体(1) の左右両端部に被せ止め
られた側壁板(25)(25)によって、箱本体(1) に対する蓋
(11)と連結部材(21)の抜止め(ストッパ)作用が果たさ
れるものである。
【0036】図1と図2に示す状態は、箱本体(1) に連
結部材(21)を介して取り付けられている蓋(11)が閉じて
いる状態、すなわち工具箱(10)の蓋(11)が開く前の状態
である。
【0037】このとき、箱本体開口上縁部(1a)の第1ヒ
ンジ構成部(2) が、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(2
2)の凹部(29)内に収められて、第1ヒンジ構成部(2) 側
の第1係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7) が、第3
ヒンジ構成部(22)側の断面凹弧状案内面(27)に嵌め入れ
られて段状凸部(26)に係り合わせられるとともに、第3
ヒンジ構成部(22)側の嵌合凸部(28)が第1ヒンジ構成部
(2) 側の嵌合凹部(8)内に嵌め合わせられている。
【0038】一方、蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部
(12)が、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)の凹部(3
9)内に収められて、第2ヒンジ構成部(12)側の第2係合
部(16)先端の断面略円形の頭部(17)が、第4ヒンジ構成
部(32)側の断面凹弧状案内面(37)に嵌め入れられて段状
凸部(36)に係り合わせられるとともに、第4ヒンジ構成
部(32)側の嵌合凸部(38)が第2ヒンジ構成部(12)側の嵌
合凹部(18)内に嵌め合わせられている。
【0039】つぎに、上記工具箱(10)の蓋(11)を開くに
は、図3に示すように、まず最初に、蓋(11)に取り付け
られた図示しない把手を持って、蓋(11)の下端部を前方
斜め上向きに持ち上げると、連結部材(21)に対して蓋(1
1)が、蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部(12)の第2係
合部(16)先端の断面略円形の頭部(17)の中心点(B) を中
心として揺動する。
【0040】蓋(11)が連結部材(21)に対して100°開
いた状態では、第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、
第4ヒンジ構成部(32)の第4張出部(34)の先端部(34a)
が収められて、第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部(16)
と第4ヒンジ構成部(32)の第4張出部(34)の先端部(34
a) とが相互に係り合わせられる。
【0041】さらに、図4に示すように、100°開い
た後の蓋(11)と一緒に連結部材(21)が、箱本体(1) に対
して箱本体開口上縁部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) の第
1係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7) の中心点(A)
を中心として揺動し、蓋(11)が連結部材(21)と共に箱本
体(1) に対してさらに100°開いた状態では、箱本体
開口上縁部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9) 内
に、第3ヒンジ構成部(22)の第3張出部(24)の先端部(2
4a) が収められて、第1ヒンジ構成部(2) の第1係合部
(6) と第3ヒンジ構成部(22)の第3張出部(24)の先端部
(24a) とが相互に係り合わせられる。
【0042】上記によれば、箱本体(1) に対する蓋(11)
の開閉機構が簡素化されており、蓋(11)が200°の開
閉可能であるとともに、従来の丁番の取付けが全く不要
である。
【0043】またこの実施例では、箱本体(1) 、蓋(1
1)、および連結部材(21)がいずれもアルミニウム押出形
材製であり、従って工具箱(10)の軽量化を果たし得ると
ともに、従来の鋼製丁番を使用しないため、錆の発生が
なく、蓋(11)取付部分の美観を向上し得る。
【0044】また、蓋(11)の開放前の状態および開放後
の状態においては、第1ヒンジ構成部(2) と第3ヒンジ
構成部(22)、あるいは第2ヒンジ構成部(12)と第4ヒン
ジ構成部(32)との引っ掛かり部分(係合部分)が、いず
れも大きいので、蓋(11)の取付強度が非常に大きいもの
である。
【0045】さらに箱本体(1) に対する蓋(11)の取付部
分は、それらの全長にわたってヒンジ(5) が設けられて
いるから、従来の丁番による取付の場合に比べて、雨仕
舞が良く、雨水等の浸入を確実に防止することができ
る。
【0046】図6〜図9は、この発明の第2実施例を示
すものである。ここで、上記第1実施例の場合と異なる
点は、蓋開閉用のヒンジ(5) が工具箱(10)の前面上角部
に設けられている点にある。
【0047】この第2実施例のヒンジ(5) 自体の構成
は、上記第1実施例の場合とほゞ同様であるが、工具箱
(10)の前面上角部の位置にあるため、箱本体(1) の開口
上縁部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) の方向、蓋上縁部(1
1a) の第2ヒンジ構成部(12)の方向、並びに連結部材(2
1)の位置、これの第3ヒンジ構成部(22)と第4ヒンジ構
成部(32)の方向が、第1実施例の場合と若干異なってい
る。
【0048】すなわち、この第2実施例では、箱本体開
口上縁部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) の第1張出部(3)
は、箱本体開口上縁部(1a)より下方にのびかつ第1張出
部(3) の下面に断面100°の角度に相当する円弧形を
有する凸面部(4) が設けられ、第1係合部(6) が前方斜
め上向きに突出している。また第1ヒンジ構成部(2)内
の第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(9) は前方斜め上
向きに開放し、かつ嵌合凹部(8) は前方に向かって開放
せしめられている。
【0049】一方、連結部材(21)は工具箱(10)の前面上
角部に位置し、この連結部材(21)の前面(21a) が平坦面
となされていて、工具箱(10)の前面上角部がいわゆる面
取りされた状態となされている。
【0050】連結部材(21)側の第3ヒンジ構成部(22)の
第3案内部(23)は、連結部材(21)の上端後側縁より後方
斜め上向きにのびており、かつ第3張出部(24)は、連結
部材(21)の上端前側縁より後方斜め上向きにのびてい
て、第3ヒンジ構成部(22)内の第1ヒンジ構成部嵌込み
用凹部(29)は後方斜め上向きに開放している。また第3
張出部(24)の先端寄り部分内側の段状凸部(26)が後方斜
め下向きに突出し、嵌合凸部(28)が後方に突出してい
る。
【0051】また、蓋上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部
(12)の第2張出部(13)は、蓋上縁部(11a) より上方斜め
後向きにのびかつ第2張出部(13)の後側面に断面100
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部(14)が設けら
れ、第2係合部(16)は、第2張出部(13)の先端寄り部分
から前方斜め上向きに突出している。また第2ヒンジ構
成部(12)内の第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(19)
は、前方斜め上向きに開放し、かつ嵌合凹部(18)も前方
斜め上向きに開放せしめられている。
【0052】連結部材(21)側の第4ヒンジ構成部(32)の
第4案内部(33)は、連結部材(21)の下端後側縁より前方
斜め下向きにのびており、かつ第4張出部(34)は、連結
部材(21)の下端前側縁より前方斜め下向きにのびてい
る。第4ヒンジ構成部(32)内の第2ヒンジ構成部嵌込み
用凹部(39)は前方斜め下向きに開放している。また第4
張出部(34)の先端寄り部分の後側に段状凸部(36)が後方
斜め下向きに突出し、嵌合凸部(38)が同じく後方斜め下
向きに突出している。
【0053】なお、図6と図7は、上記第2実施例にお
ける工具箱(10)の蓋(11)が閉じた状態を示し、図8は、
蓋(11)を開く場合において、まず第1段階として、連結
部材(21)に対して蓋(11)のみが100°開いた状態を示
し、図9は、第2段階として、蓋(11)が連結部材(21)と
一緒にさらに箱本体(1) に対して100°開いて、蓋(1
1)が全体として200°開かれた状態を示している。
【0054】上記第2実施例のその他の点は上記第1実
施例の場合と同様であるので、図面において同一のもの
には同一の符号を付した。
【0055】なお上記第1実施例と第2実施例のヒンジ
(5) は、第1段階として、蓋(11)のみが連結部材(21)に
対して100°開き、ついで第2段階として、蓋(11)が
連結部材(21)と一緒にさらに箱本体(1) に対して100
°開いて、蓋(11)が連結部材(21)を介して箱本体(1) に
対して200°開かれるようになされているが、この開
く角度は、限定されるものではなく、例えば第1段階と
して、蓋(11)のみが連結部材(21)に対して100°より
小さくあるいは100°より大きく、100°開き、つ
いで第2段階として、蓋(11)が連結部材(21)と一緒にさ
らに箱本体(1)に対して100°より小さくあるいは1
00°より大きく、100°開き、結果として、箱本体
(1) に対して蓋(11)が連結部材(21)を介して200°開
かれるようになされていても良い。
【0056】また図示は省略したが、上記第1実施例と
第2実施例において、箱本体(1) の開口上縁部(1a)の第
1ヒンジ構成部(2) 側の嵌合凹部(8) と、これに対応す
る連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)側の嵌合凸部(2
8)とは省略することができ、かつ蓋上縁部(11a) の第2
ヒンジ構成部(12)側の嵌合凹部(18)と、これに対応する
連結部材(21)の第4張出部(33)側の嵌合凸部(38)とは省
略することができる。
【0057】なお、上記実施例は、この発明による片開
き式蓋を有する箱を、トラック荷台(15)の下側に工具箱
として装備せられる箱に適用した場合を示したが、この
発明による箱は、その他、各種の分野において使用され
る片開き式蓋を有する箱全般について、同様に適用され
るものである。
【0058】
【発明の効果】この発明による片開き式蓋を有する箱
は、上述のように、前面が開口した箱本体の開口上縁部
に設けられた第1ヒンジ構成部と、片開き式蓋の上縁部
に設けられた第2ヒンジ構成部と、箱本体および蓋を連
結する連結部材の一側に設けられかつ箱本体開口上縁部
の第1ヒンジ構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成
部と、同連結部材の他側に設けられかつ蓋上縁部の第2
ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部とよ
りなるヒンジを介して、箱本体の開口上縁部に対して蓋
が略200°開閉自在に取り付けられている箱であっ
て、箱本体開口上縁部の第1ヒンジ構成部が、箱本体開
口上縁部より下方斜め後向きにのびかつ後側に断面略1
00°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた
第1張出部と、第1張出部の先端寄り部分から前方突出
状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面略円形
の頭部を有する第1係合部とによって構成されて、この
第1ヒンジ構成部の内側に、前方に向かって開放しかつ
内面に横断面円弧形の案内面を有する第3ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部が設けられ、連結部材の第3ヒンジ構
成部が、連結部材の上端後側縁より上方にのびかつ断面
略100°の角度に相当する円弧形を有する第3案内部
と、連結部材の上端前側縁より上方にのびる第3張出部
とによって構成されて、第3ヒンジ構成部内に、上方に
向かって開放した第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設け
られ、かつ第3張出部の先端寄り部分の内側に段状凸部
が設けられて、段状凸部の下側縁部に断面凹弧状案内面
が設けられ、蓋上縁部の第2ヒンジ構成部が、蓋上縁部
より上方斜め後向きにのびかつ後側に断面略100°の
角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた第2張出
部と、第2張出部の先端寄り部分から前方突出状に設け
られかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部を
有する第2係合部とによって構成されて、この第2ヒン
ジ構成部の内側に、前方に向かって開放しかつ内面に横
断面円弧形の案内面を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込
み用凹部が設けられ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、
連結部材の下端後側縁より下方にのびかつ断面略100
°の角度に相当する円弧形を有する第4案内部と、連結
部材の下端前側縁より下方にのびる第4張出部とによっ
て構成されて、第4ヒンジ構成部内に、下方に向かって
開放した第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、か
つ第4張出部の先端寄り部分の後側に段状凸部が設けら
れて、段状凸部の上側縁部に断面凹弧状案内面が設けら
れており、箱本体の開口上縁部に対し連結部材を介して
組み合わせられた蓋が開く前の状態では、箱本体開口上
縁部の第1ヒンジ構成部が、連結部材の第3ヒンジ構成
部の凹部内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係
合部先端の断面略円形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の
断面凹弧状案内面に嵌め入れられて段状凸部に係り合わ
せられ、かつ蓋上縁部の第2ヒンジ構成部が、連結部材
の第4ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第2ヒンジ
構成部側の第2係合部先端の断面略円形の頭部が、第4
ヒンジ構成部側の断面凹弧状案内面に嵌め入れられて段
状凸部に係り合わせられ、連結部材に対して蓋が、蓋上
縁部の第2ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略円形
の頭部の中心点(B) を中心として揺動し、蓋が連結部材
に対して略100°開いた状態では、第2ヒンジ構成部
の凹部内に、第4ヒンジ構成部の第4張出部の先端部が
収められて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第4ヒン
ジ構成部の第4張出部の先端部とが相互に係り合わせら
れ、略100°開いた後の蓋と一緒に連結部材が、箱本
体に対して箱本体開口上縁部の第1ヒンジ構成部の第1
係合部先端の断面略円形の頭部の中心点(A) を中心とし
て揺動し、蓋が連結部材と共に箱本体に対してさらに略
100°開いた状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内
に、第3ヒンジ構成部の第3張出部の先端部が収められ
て、第1ヒンジ構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部
の第3張出部の先端部とが相互に係り合わせられるよう
になされている。
【0059】従って、この発明の片開き式蓋を有する箱
によれば、箱本体に対する蓋の開閉機構が簡素化されて
おり、蓋の略200°の開閉が可能であるとともに、従
来の丁番の取付けが全く不要である。
【0060】また上記工具箱等の箱では、箱本体、蓋お
よび連結部材は、単に組み合わせるだけで良いので、箱
の製作時、蓋の取付工数を大幅に削減することができ、
しかも取付精度を確実に出すことができる。
【0061】また上記箱本体、蓋および連結部材は、い
ずれも通常アルミニウム押出形材製であり、従って工具
箱等の箱の軽量化を果たし得るとともに、従来の鋼製丁
番を使用しないため、錆の発生がなく、蓋取付部分の美
観を向上し得る。
【0062】蓋の開放前の状態および開放後の状態にお
いては、第1ヒンジ構成部と第3ヒンジ構成部、あるい
は第2ヒンジ構成部と第4ヒンジ構成部との連結部の引
っ掛かり部分(係合部分)がいずれも大きいので、蓋の
取付強度が非常に大きいものである。
【0063】箱本体に対する蓋の取付部分は、従来の丁
番による取付の場合に比べて雨仕舞が良いため、雨水等
の浸入を確実に防止することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の片開き式蓋を有する工
具箱の断面図で、蓋が閉じた状態を示している。
【図2】同要部拡大断面図で、蓋が閉じた状態を示して
いる。
【図3】同要部拡大断面図で、蓋が100°開いた状態
を示している。
【図4】同要部拡大断面図で、蓋がさらに100°開い
た状態を示している。
【図5】本発明の片開き式蓋を有する工具箱を備えたト
ラックの概略斜視図である。
【図6】この発明の第2実施例の片開き式蓋を有する工
具箱の断面図で、蓋が閉じた状態を示している。
【図7】同要部拡大断面図で、蓋が閉じた状態を示して
いる。
【図8】同要部拡大断面図で、蓋が100°開いた状態
を示している。
【図9】同要部拡大断面図で、蓋がさらに100°開い
た状態を示している。
【符号の説明】
A 中心点 B 中心点 1 箱本体 1a 箱本体開口上縁部 2 第1ヒンジ構成部 3 第1張出部 4 凸面部 5 ヒンジ 6 第1係合部 7 断面略円形の頭部 9 第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 9a 案内面 10 工具箱 11 片開き式蓋 11a 蓋上縁部 12 第2ヒンジ構成部 13 第2張出部 14 凸面部 15 トラック荷台 16 第2係合部 17 断面略円形の頭部 19 第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 19a 横断面円弧形の案内面 21 連結部材 22 第3ヒンジ構成部 23 第3案内部 24 第3張出部 24a 先端部 26 段状凸部 27 断面凹弧状案内面 29 第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部 32 第4ヒンジ構成部 33 第4案内部 34 第4張出部 34a 先端部 36 段状凸部 37 断面凹弧状案内面 39 第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口した箱本体(1) の開口上縁部
    (1a)に設けられた第1ヒンジ構成部(2) と、片開き式蓋
    (11)の上縁部(11a) に設けられた第2ヒンジ構成部(12)
    と、箱本体(1) および蓋(11)を連結する連結部材(21)の
    一側に設けられかつ箱本体開口上縁部(1a)の第1ヒンジ
    構成部(2) に組み合わせられた第3ヒンジ構成部(22)
    と、同連結部材(21)の他側に設けられかつ蓋上縁部(11
    a) の第2ヒンジ構成部(12)に組み合わせられた第4ヒ
    ンジ構成部(32)とよりなるヒンジ(5) を介して、箱本体
    (1) の開口上縁部(1a)に対して蓋(11)が略200°開閉
    自在に取り付けられている箱であって、箱本体開口上縁
    部(1a)の第1ヒンジ構成部(2) が、箱本体開口上縁部(1
    a)より下方斜め後向きにのびかつ後側に断面略100°
    の角度に相当する円弧形を有する凸面部(4) を備えた第
    1張出部(3) と、第1張出部(3) の先端寄り部分から前
    方突出状に設けられかつ先端に点(A) を中心とする断面
    略円形の頭部(7) を有する第1係合部(6) とによって構
    成されて、この第1ヒンジ構成部(2) の内側に、前方に
    向かって開放しかつ内面に横断面円弧形の案内面(9a)を
    有する第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(9) が設けら
    れ、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)が、連結部材
    (21)の上端後側縁より上方にのびかつ断面略100°の
    角度に相当する円弧形を有する第3案内部(23)と、連結
    部材(21)の上端前側縁より上方にのびる第3張出部(24)
    とによって構成されて、第3ヒンジ構成部(22)内に、上
    方に向かって開放した第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部(2
    9)が設けられ、かつ第3張出部(24)の先端寄り部分の内
    側に段状凸部(26)が設けられて、段状凸部(26)の下側縁
    部に断面凹弧状案内面(27)が設けられ、蓋上縁部(11a)
    の第2ヒンジ構成部(12)が、蓋上縁部(11a) より上方斜
    め後向きにのびかつ後側に断面略100°の角度に相当
    する円弧形を有する凸面部(14)を備えた第2張出部(13)
    と、第2張出部(13)の先端寄り部分から前方突出状に設
    けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略円形の頭部
    (17)を有する第2係合部(16)とによって構成されて、こ
    の第2ヒンジ構成部(12)の内側に、前方に向かって開放
    しかつ内面に横断面円弧形の案内面(19a) を有する第4
    ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(19)が設けられ、連結部
    材(21)の第4ヒンジ構成部(32)が、連結部材(21)の下端
    後側縁より下方にのびかつ断面略100°の角度に相当
    する円弧形を有する第4案内部(33)と、連結部材(21)の
    下端前側縁より下方にのびる第4張出部(34)とによって
    構成されて、第4ヒンジ構成部(32)内に、下方に向かっ
    て開放した第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けら
    れ、かつ第4張出部(34)の先端寄り部分の後側に段状凸
    部(36)が設けられて、段状凸部(36)の上側縁部に断面凹
    弧状案内面(37)が設けられており、箱本体(1) の開口上
    縁部(1a)に対し連結部材(21)を介して組み合わせられた
    蓋(11)が開く前の状態では、箱本体開口上縁部(1a)の第
    1ヒンジ構成部(2) が、連結部材(21)の第3ヒンジ構成
    部(22)の凹部(29)内に収められて、第1ヒンジ構成部
    (2) 側の第1係合部(6) 先端の断面略円形の頭部(7)
    が、第3ヒンジ構成部(22)側の断面凹弧状案内面(27)に
    嵌め入れられて段状凸部(26)に係り合わせられ、かつ蓋
    上縁部(11a) の第2ヒンジ構成部(12)が、連結部材(21)
    の第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に収められて、第
    2ヒンジ構成部(12)側の第2係合部(16)先端の断面略円
    形の頭部(17)が、第4ヒンジ構成部(32)側の断面凹弧状
    案内面(37)に嵌め入れられて段状凸部(36)に係り合わせ
    られ、連結部材(21)に対して蓋(11)が、蓋上縁部(11a)
    の第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部(16)先端の断面略
    円形の頭部(17)の中心点(B) を中心として揺動し、蓋(1
    1)が連結部材(21)に対して略100°開いた状態では、
    第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、第4ヒンジ構成
    部(32)の第4張出部(34)の先端部(34a) が収められて、
    第2ヒンジ構成部(12)の第2係合部(16)と第4ヒンジ構
    成部(32)の第4張出部(34)の先端部(34a) とが相互に係
    り合わせられ、略100°開いた後の蓋(11)と一緒に連
    結部材(21)が、箱本体(1) に対して箱本体開口上縁部(1
    a)の第1ヒンジ構成部(2) の第1係合部(6) 先端の断面
    略円形の頭部(7) の中心点(A) を中心として揺動し、蓋
    (11)が連結部材(21)と共に箱本体(1) に対してさらに略
    100°開いた状態では、第1ヒンジ構成部(2) の凹部
    (9) 内に、第3ヒンジ構成部(22)の第3張出部(24)の先
    端部(24a) が収められて、第1ヒンジ構成部(2) の第1
    係合部(6) と第3ヒンジ構成部(22)の第3張出部(24)の
    先端部(24a) とが相互に係り合わせられるようになされ
    ている、片開き式蓋を有する箱。
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