JP2609980B2 - 扉等の開閉装置 - Google Patents

扉等の開閉装置

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JP2609980B2
JP2609980B2 JP953093A JP953093A JP2609980B2 JP 2609980 B2 JP2609980 B2 JP 2609980B2 JP 953093 A JP953093 A JP 953093A JP 953093 A JP953093 A JP 953093A JP 2609980 B2 JP2609980 B2 JP 2609980B2
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裕樹 小笠原
次男 深沢
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば輸送、建築、
あるいは土木などの分野において使用せられる扉等の開
閉装置、とくに略270°回転用扉等の開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば輸送分野におけるウイング
車は、箱形荷台にルーフ・パネルとサイド・パネルとよ
りなる開閉自在な左右一対の翼状パネルが設けられてい
るものであるが、このウイング車の箱形荷台の後部扉の
開閉には、従来よりステンレス鋼製の丁番が用いられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の扉等の開閉装置では、扉等が丁番により取り付けら
れているため、その取付け作業に手間がかゝるだけでな
く、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難しいと
いう問題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個々の
重量が重いため、例えばウイング車の箱形荷台の重量が
全体として増大するし、また後部扉の外面に丁番が後方
に張り出した状態に取り付けられるため、丁番が後方に
張り出す分だけ、箱形荷台の製作時に荷台長手方向の内
法寸法を縮小しなければならず、荷物積載空間が狭めら
れるという問題があった。
【0004】さらに後部扉の外面に多数の丁番が凹凸状
に現れて見えるため、見栄えが悪く、美観上好ましくな
いうえに、鋼製の丁番は長期の使用により錆が発生しや
すく、錆の発生により外観が一層劣るという問題があっ
た。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、例えばウイング車の箱形荷台の扉等の開閉機
構について、ヒンジ部分の構造の簡素化、取付工数の大
幅な削減、および取付精度の向上が可能で、しかも扉等
の外面に従来の丁番の張出し部分がないために、荷台の
製作時、荷台長手方向の内法寸法を大きくとることがで
きて、荷物積載空間を広げることができ、さらに荷台等
の軽量化、および外観の向上を果たし得、かつ錆の発生
がない、略270°回転可能な扉等の開閉装置を提供し
ようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、扉取付支柱等に固定される第1部材
に設けられた第1ヒンジ構成部と、扉枠部材等の第2部
材に設けられた第2ヒンジ構成部と、両部材を連結する
連結パネルの一側に設けられかつ第1部材の第1ヒンジ
構成部に組み合わせられた第3ヒンジ構成部と、同連結
パネルの他側に設けられかつ第2部材の第2ヒンジ構成
部に組み合わせられた第4ヒンジ構成部とを備えてお
り、第1部材に対して第2部材が連結パネルを介して略
270°開閉自在となされている扉等の開閉装置であっ
て、第1部材の第1ヒンジ構成部が、同部材の右側縁よ
り右方にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当す
る円弧形を有する凸面部を備えた右方張出部と、右方張
出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に点Aを中心とする断面略円形の頭部を有する第1係合
部とによって構成されて、この第1ヒンジ構成部の前側
に、後方に向かって開口した開口部を有する第3ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部が設けられるとともに、第1係
合部の基部より右側の右方張出部の先端部と、第1係合
部との間に嵌合凹部が設けられ、連結パネルの第3ヒン
ジ構成部が、同連結パネルの左端前側縁に左方にのびか
つ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第1
案内部と、同連結パネルの左端後側縁より左方にのびる
左方張出部とによって構成されて、第3ヒンジ構成部内
に、左方に向かって開口した開口部を有する第1ヒンジ
構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ左方張出部の基部
寄り部分に前方凸部が設けられるとともに、左方張出部
の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、前方凸
部と段状凸部との間に、上記第1係合部の断面略円形の
頭部の一部が嵌まり合う凹弧状案内面が設けられてお
り、第2部材の第2ヒンジ構成部が、同部材の左側縁よ
り左方にのびかつ前側に断面略135°の角度に相当す
る円弧形を有する凸面部を備えた左方張出部と、左方張
出部の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に点Bを中心とする断面略円形の頭部を有する第2係合
部とによって構成されて、この第2ヒンジ構成部の内側
に、後方に向かって開口した開口部を有する第4ヒンジ
構成部一部嵌込み用凹部が設けられるとともに、第2係
合部の基部より左側の左方張出部の先端部と、第2係合
部との間に嵌合凹部が設けられ、連結パネルの第4ヒン
ジ構成部が、同連結パネルの右端前側縁に右方にのびか
つ断面略135°の角度に相当する円弧形を有する第2
案内部と、同連結パネルの右端後側縁より右方にのびる
右方張出部とによって構成されて、第4ヒンジ構成部内
に、右方に向かって開口した開口部を有する第2ヒンジ
構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ右方張出部の基部
寄り部分に前方凸部が設けられるとともに、右方張出部
の先端寄り部分の前側に段状凸部が設けられて、前方凸
部と段状凸部との間に、上記第2係合部の断面略円形の
頭部の一部が嵌まり合う凹弧状案内面が設けられてお
り、第1部材に対し連結パネルと第2部材とが回転する
前の状態においては、第1部材の第1ヒンジ構成部が、
連結パネルの第3ヒンジ構成部の凹部内に収められて、
第1ヒンジ構成部側の第1係合部先端の断面略円形の頭
部が、第3ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられ
るとともに、第1ヒンジ構成部側の嵌合凹部内に第3ヒ
ンジ構成部側の前方凸部が嵌め合わせられ、かつ第2部
材の第2ヒンジ構成部が、連結パネルの第4ヒンジ構成
部の凹部内に収められて、第2ヒンジ構成部側の第2係
合部先端の断面略円形の頭部が、第4ヒンジ構成部側の
段状凸部に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ構成
部側の嵌合凹部内に第4ヒンジ構成部側の前方凸部が嵌
め合わせられており、第1部材に対して、第2部材が連
結パネルと一緒に第1部材の第1ヒンジ構成部の係合部
先端の断面略円形の頭部の中心点Aを中心として揺動
し、第2部材が連結パネルと共に第1部材に対して略1
35°回転した状態では、第1ヒンジ構成部の凹部内
に、第3ヒンジ構成部の左方張出部の先端部が収められ
て、第1ヒンジ構成部の第1係合部と第3ヒンジ構成部
の左方張出部の先端部とが相互に係り合わせられ、略1
35°回転後の連結パネルに対して第2部材が、これの
第2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円形の頭部の中
心点Bを中心として揺動し、第2部材が連結パネルに対
してさらに略135°回転した状態では、第2ヒンジ構
成部の凹部内に、第4ヒンジ構成部の右方張出部の先端
部が収められて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第4
ヒンジ構成部の右方張出部の先端部とが相互に係り合わ
せられるようになされている、扉等の開閉装置を要旨と
している。
【0007】
【作用】上記この発明による扉等の開閉装置によれば、
例えばウイング車の箱形荷台後端部の支柱等に第1部材
(扉取付部材)が固定され、この第1部材(扉取付部
材)に左右一対の扉等が例えば観音開きの形式に取り付
けられる。扉等は、第2部材(扉枠部材)を有する扉本
体と連結パネルとよりなり、左右両扉等は、左右対称
で、相互に向きは異なるものゝ、共に同一構造を有しか
つ同一の作用により開閉する。
【0008】ウイング車の箱形荷台の扉等が閉じた状態
では、扉本体と連結パネルとが平面よりみて一直線状と
なされている。つぎに、扉等を開く場合において、まず
第1段階として、第1部材(扉取付部材)に対して、第
2部材(扉枠部材)を有する扉本体と連結パネルとが一
緒に第1部材(扉取付部材)の第1ヒンジ構成部の係合
部先端の頭部の中心点Aを中心として揺動し、第1部材
(扉取付部材)に対して、扉本体と連結パネルが略13
5°回転せしめられる。さらに、第2段階として、略1
35°回転後の連結パネルに対して第2部材(扉枠部
材)を有する扉本体が、これの第2部材(扉枠部材)の
第2ヒンジ構成部の係合部先端の頭部の中心点Bを中心
として揺動し、第2部材(扉枠部材)が連結パネルに対
してさらに略135°回転せしめられ、扉本体が支柱に
対して全体として略270°開かれる。
【0009】従って結局、扉等の扉本体が、全体として
略270°開閉し、かつ扉等の連結パネルが略135°
開閉する。
【0010】上記扉等の開閉装置によれば、例えばウイ
ング車の箱形荷台後端部の支柱等に固定された第1部材
(扉取付部材)に対する扉等のヒンジ部分の構造が簡素
化されており、扉等の扉本体が、全体として略270°
の開閉(回転)可能であるとともに、従来の丁番の取付
けが全く不要である。
【0011】従って扉等の取付工数を大幅に削減するこ
とができて、取付け作業に手間がかゝらず、また取付精
度を確実に出すことができる。しかも箱形荷台の扉等の
外面に丁番の張出し部分がないために、ウイング車の荷
台等の製作時に荷台長手方向の内法寸法を大きくとるこ
とができて、荷物積載空間を広げることができる。
【0012】さらに第1部材(扉取付部材)、扉本体側
の第2部材(扉枠部材)、および連結パネルは、通常ア
ルミニウム押出形材によってつくられるから、荷台等の
軽量化を果たし得るとともに、箱形荷台の扉等の外面に
丁番が現れて見えないので、非常に見栄えが良く、美観
上も好ましく、また使用による錆の発生もない。
【0013】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】この明細書において、前後および左右は図
1を基準とし、前とは図1の上側、後とは同下側をい
ゝ、左とは同図左側、右とは同右側をいうものとする。
【0015】図1〜図6は、この発明による扉等の開閉
装置を、ウイング車の箱形荷台の270°開閉自在な後
部扉に適用した第1実施例を示すものである。
【0016】まず、図5において、ウイング車(1) は、
箱形荷台(2) の上面中央部の桁(3)の左右両側に、ルー
フ・パネル(5) とサイド・パネル(6) とよりなる開閉自
在な横断面略逆L字形の一対の翼状パネル(4)(4)が取り
付けられるとともに、箱形荷台(2) 後端左右両側の扉取
付支柱(8)(8)に、いわゆる観音開きの形態を有する27
0°開閉自在な一対の後部扉(7)(7)が取り付けられてい
る。
【0017】なお、各後部扉(7) は、アルミニウム押出
形材製の扉枠部材(第2部材)(21)を有する扉本体(10)
とアルミニウム中空押出形材製の連結パネル(31)とより
なり、扉取付支柱(8) の左方突出部(9) の後面に、アル
ミニウム押出形材製の扉取付部材(第1部材)(11)がボ
ルト(58)によって固定され、支柱(8) に固定された扉取
付部材(第1部材)(11)に対して、各後部扉(7) が27
0°開閉自在に、より詳しくは、後部扉(7) の扉本体(1
0)が、全体として270°開閉自在にかつ後部扉(7) の
連結パネル(31)が135°開閉自在に取り付けられてい
る。
【0018】また、左右一対の後部扉(7)(7)は、左右対
称で、共に同一構造を有しかつ本発明の開閉装置によっ
て同一の作用により開閉するので、以下、その一方の左
側後部扉(7) について詳しく説明し、他方の右側後部扉
(7) についての説明は省略する。
【0019】図1、図4および図5において、ウイング
車(1) の箱形荷台(2) の後端に備えられた後部扉(7) の
開閉装置は、支柱(8) に固定された扉取付部材(第1部
材)(11)に設けられた第1ヒンジ構成部(12)と、扉本体
(10)一側の扉枠部材(第2部材)(21)に設けられた第2
ヒンジ構成部(22)と、両部材(11)(21)を連結する連結パ
ネル(31)の一側に設けられかつ扉取付部材(第1部材)
(11)の第1ヒンジ構成部(12)に組み合わせられた第3ヒ
ンジ構成部(32)と、同連結パネル(31)の他側に設けられ
かつ扉枠部材(第2部材)(21)の第2ヒンジ構成部(22)
に組み合わせられた第4ヒンジ構成部(42)とを備えてい
る。
【0020】ここで、扉取付部材(第1部材)(11)側の
第1ヒンジ構成部(12)は、同部材(11)の右側縁より右方
にのびかつ前側に断面135°の角度に相当する円弧形
を有する凸面部(14)を備えた右方張出部(13)と、右方張
出部(13)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ
先端に点Aを中心とする断面略円形の頭部(17)を有する
第1係合部(16)とによって構成されている。この第1ヒ
ンジ構成部(12)の前側に、後方に向かって開口した開口
部(18)を有する第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(19)
が設けられるとともに、第1係合部(16)の基部より右側
の右方張出部(13)の先端部(13a) と、第1係合部(16)と
の間に嵌合凹部(40)が設けられている。また、第1ヒン
ジ構成部(12)側の凹部(19)の開口部(18)の一側に突出部
(20)が設けられている。
【0021】一方、連結パネル(31)の第3ヒンジ構成部
(32)は、同連結パネル(31)の左端前側縁に左方にのびか
つ断面135°の角度に相当する円弧形を有する第1案
内部(33)と、同連結パネル(31)の左端後側縁より左方に
のびる左方張出部(34)とによって構成されている。第3
ヒンジ構成部(32)内に、左方に向かって開口した開口部
(38)を有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設け
られ、かつ左方張出部(34)の基部寄り部分に前方凸部(3
5)が設けられるとともに、左方張出部(34)の先端寄り部
分の前側に段状凸部(36)が設けられて、前方凸部(35)と
段状凸部(36)との間に、上記第1係合部(16)の断面略円
形の頭部(17)の一部が嵌まり合う凹弧状案内面(37)が設
けられている。また左方張出部(34)の基部寄りの後面
に、第1ヒンジ構成部(12)側の突出部(20)の先端が嵌め
入れられるべき横断面略V形の凹条(53)が設けられてい
る。
【0022】また、扉枠部材(第2部材)(21)の第2ヒ
ンジ構成部(22)は、同部材(21)の左側縁より左方にのび
かつ前側に断面135°の角度に相当する円弧形を有す
る凸面部(24)を備えた左方張出部(23)と、左方張出部(2
3)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に
点Bを中心とする断面略円形の頭部(27)を有する第2係
合部(26)とによって構成されている。この第2ヒンジ構
成部(22)の内側に、後方に向かって開口した開口部(28)
を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(29)が設け
られるとともに、第2係合部(26)の基部より左側の左方
張出部(23)の先端部(23a) と、第2係合部(26)との間に
嵌合凹部(50)が設けられている。また、第2ヒンジ構成
部(22)側の凹部(29)の開口部(28)の一側に突出部(30)が
設けられている。
【0023】連結パネル(31)の第4ヒンジ構成部(42)
は、同連結パネル(31)の右端前側縁に右方にのびかつ断
面135°の角度に相当する円弧形を有する第2案内部
(43)と、同連結パネル(31)の右端後側縁より右方にのび
る右方張出部(44)とによって構成されている。第4ヒン
ジ構成部(42)内に、右方に向かって開口した開口部(48)
を有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部(49)が設けら
れ、かつ右方張出部(44)の基部寄り部分に前方凸部(45)
が設けられるとともに、右方張出部(44)の先端寄り部分
の前側に段状凸部(46)が設けられて、前方凸部(45)と段
状凸部(46)との間に、上記第2係合部(26)の断面略円形
の頭部(27)の一部が嵌まり合う凹弧状案内面(47)が設け
られている。また右方張出部(44)の基部寄りの後面に、
第2ヒンジ構成部(22)側の突出部(30)の先端が嵌め入れ
られるべき横断面略V形の凹条(54)が設けられている。
【0024】上記ウイング車(1) の後部扉(7) を箱形荷
台(2) 後端の扉取付支柱(8) に取り付けるには、支柱
(8) の左方突出部(9) に固定された扉取付部材(第1部
材)(11)の第1ヒンジ構成部(12)に、連結パネル(31)の
第3ヒンジ構成部(32)を、これの凹部(39)内に第1ヒン
ジ構成部(12)が挿入されるように、連結パネル(31)側を
スライドさせながら嵌め被せる。そしてつぎに、この連
結パネル(31)の第4ヒンジ構成部(42)の凹部(49)内に、
扉本体(10)側の扉枠部材(第2部材)(21)の第2ヒンジ
構成部(22)を、その一端よりスライドさせながら挿入す
れば良い。
【0025】このような後部扉(7) の取付けは、第1お
よび第3ヒンジ構成部(12)(32)同志、並びに第4および
第2ヒンジ構成部(42)(22)同志を単に嵌め合わせるだけ
であるため、素人でも作業可能であり、後部扉(7) の取
付工数を大幅に削減することができ、後部扉(7) の取付
け作業に手間がかゝらず、またヒンジ構成部を有する扉
取付部材(第1部材)(11)、同扉枠部材(第2部材)(2
1)および同連結パネル(31)は、いずれもアルミニウム押
出形材製であるため、取付精度を確実に出すことができ
るし、第1およびヒンジ構成部(12)(32)同志、並びに第
4および第2ヒンジ構成部(42)(22)同志がしっかりと係
合しているので、結合強度が大きいものである。
【0026】なお、図6に、扉取付部材(11)(第1部
材)側の第1ヒンジ構成部(12)と連結パネル(31)側の第
3ヒンジ構成部(32)の上下両端部、および扉枠部材(第
2部材)(21)側の第2ヒンジ構成部(22)と連結パネル(3
1)側の第4ヒンジ構成部(42)の上下両端部における抜止
め機構が示されているが、一方の上端部の抜止め機構の
みが図示され、他方の下端部の抜止め機構の図示は省略
されている。
【0027】すなわち、第1ヒンジ構成部(12)と第3ヒ
ンジ構成部(32)との組合わせ部分では、第1ヒンジ構成
部(12)の上下両端部において右方張出部(13)の大部分と
第1係合部(16)の上下両端部が所要長さ切欠かれて切欠
き部(61)が形成され、該切欠き部(61)に第1ストッパ(5
1)が嵌め込まれ、第1ストッパ(51)が第3ヒンジ構成部
(32)の左方張出部(34)を貫通するねじ(55)によって連結
パネル(31)に固定されている。
【0028】同様に、第2ヒンジ構成部(22)と第4ヒン
ジ構成部(42)との組合わせ部分では、第2ヒンジ構成部
(22)の上下両端部において左方張出部(23)の大部分と第
2係合部(26)の上下両端部が所要長さ切欠かれて切欠き
部(62)が形成され、該切欠き部(62)に第2ストッパ(52)
が嵌め込まれ、第2ストッパ(52)が第4ヒンジ構成部(4
2)の右方張出部(44)を貫通するねじ(55)によって連結パ
ネル(31)に固定されている。
【0029】ところで、ウイング車(1) の後部扉(7) が
閉じた状態では、図1に示すように、扉本体(10)と連結
パネル(31)とが平面よりみて一直線状となされ、かつこ
のとき、支柱(8) に固定された扉取付部材(第1部材)
(11)側の第1ヒンジ構成部(12)が、連結パネル(31)側の
第3ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に収められて、第1
ヒンジ構成部(12)側の第1係合部(16)先端の断面略円形
の頭部(17)が、第3ヒンジ構成部(32)側の段状凸部(36)
に係り合わせられ、かつ第1ヒンジ構成部(12)側の嵌合
凹部(40)内に第3ヒンジ構成部(32)側の前方凸部(35)が
嵌め合わせられるとともに、第3ヒンジ構成部(32)側の
左方張出部(34)の先端部(34a) が、第1ヒンジ構成部(1
2)側の凹部(19)の開口部(18)の一側に設けられた突出部
(20)の先端に突き合わせられている。
【0030】また、扉枠部材(第2部材)(21)側の第2
ヒンジ構成部(22)が、連結パネル(31)側の第4ヒンジ構
成部(42)の凹部(49)内に収められて、第2ヒンジ構成部
(22)側の第2係合部(26)先端の断面略円形の頭部(27)
が、第4ヒンジ構成部(42)側の段状凸部(46)に係り合わ
せられ、かつ第2ヒンジ構成部(22)側の嵌合凹部(50)内
に第4ヒンジ構成部(42)側の前方凸部(45)が嵌め合わせ
られるとともに、第4ヒンジ構成部(42)側の右方張出部
(44)の先端部(44a) が、第2ヒンジ構成部(22)側の凹部
(29)の開口部(28)の一側に設けられた突出部(30)の先端
に突き合わせられている。
【0031】なおこのとき、ウイング車(1) の箱形荷台
(2) の翼状パネル(4) も閉じていて、これのサイド・パ
ネル(6) の水平断面略L字形の後側枠材(56)の裏面に取
り付けられた中空状ガスケット(57)が扉取付支柱(8) の
左方突出部(9) の先端部に圧接せしめられて、密閉され
るとともに、同サイド・パネル(6) の断面略L字形の後
側枠材(56)の後壁部(56a) の先端が、扉取付部材(第1
部材)(11)の左方突起(15)の先端に突き合わせられて、
止められている。
【0032】つぎに、図2に示すように、後部扉(7) を
開く場合において、まず第1段階として、支柱(8) に固
定された扉取付部材(第1部材)(11)に対して、扉本体
(10)の扉枠部材(第2部材)(21)が連結パネル(31)と一
緒に扉取付部材(第1部材)(11)の第1ヒンジ構成部(1
2)の係合部(16)先端の断面略円形の頭部(17)の中心点A
を中心として揺動し、支柱(8) の扉取付部材(第1部
材)(11)に対して、扉本体(10)と連結パネル(31)が一緒
に135°回転せしめられる。この状態では、第1ヒン
ジ構成部(12)の凹部(19)内に、第3ヒンジ構成部(32)の
左方張出部(34)の先端部(34a) が収められて、第1ヒン
ジ構成部(12)の第1係合部(16)と第3ヒンジ構成部(32)
の左方張出部(34)の先端部(34a) とが相互に係り合わせ
られ、かつ第3ヒンジ構成部(32)の左方張出部(34)後面
の横断面略V形の凹条(53)に、第1ヒンジ構成部(12)側
の突出部(20)の先端が嵌め入れられている。
【0033】さらに、図3に示すように、第2段階とし
て、135°回転後の連結パネル(31)に対して扉本体(1
0)側の扉枠部材(第2部材)(21)が、これの第2ヒンジ
構成部(22)の係合部(26)先端の断面略円形の頭部(27)の
中心点Bを中心として揺動し、扉枠部材(第2部材)(2
1)が連結パネル(31)に対してさらに135°回転せしめ
られ、結局、扉(7) の扉本体(10)が、支柱(8) に対して
全体として270°開かれ、かつ連結パネル(31)が略1
35°開かれる。そして、この状態では、第2ヒンジ構
成部(22)の凹部(29)内に、第4ヒンジ構成部(42)の右方
張出部(44)の先端部(44a) が収められて、第2ヒンジ構
成部(22)の第2係合部(26)と第4ヒンジ構成部(42)の右
方張出部(44)の先端部(44a) とが相互に係り合わせら
れ、かつ第4ヒンジ構成部(42)の右方張出部(44)後面の
横断面略V形の凹条(54)に、第2ヒンジ構成部(22)側の
突出部(30)の先端が嵌め入れられている。
【0034】上記によれば、ウイング車(1) の箱形荷台
(2) の扉取付部材(第1部材)(11)に対する後部扉(7)
のヒンジ部分の構造が簡素化されており、後部扉(7) が
270°の開閉(回転)可能であるとともに、従来の丁
番の取付けが全く不要である。
【0035】図7は、この発明の第2実施例を示すもの
である。ここで、上記第1実施例の場合と異なる点は、
ウイング車(1) の箱形荷台(2) の左右両支柱(8) の内側
対向壁部に扉取付部材(第1部材)(11)がボルト(58)に
よって固定されている点、およびそのために後部扉(7)
の連結パネル(31)の幅が広くなされていて、後部扉(7)
の扉本体(10)が支柱(8) の後側を通って、左右両側に全
体として270°開閉自在となされている点にある。
【0036】なお、この第2実施例において、各後部扉
(7) は、アルミニウム押出形材製の扉枠部材(第2部
材)(21)を有する扉本体(10)とアルミニウム中空押出形
材製の連結パネル(31)とよりなり、支柱(8) の左方突出
部(9) の後面に、アルミニウム押出形材製の扉取付部材
(第1部材)(11)がボルト(58)によって固定され、支柱
(8) に固定された扉取付部材(第1部材)(11)に対し
て、各後部扉(7) が270°開閉自在に、より詳しく
は、後部扉(7) の扉本体(10)が、全体として270°開
閉自在にかつ後部扉(7) の連結パネル(31)が135°開
閉自在に取り付けられている点など、その他の点は、上
記第1実施例の場合と同様であるので、図面において同
一のものには同一の符号を付した。
【0037】なお、上記実施例のウイング車(1) の箱形
荷台(2) の後部扉(7) の開閉装置において、第1〜第4
ヒンジ構成部(12)(22)(32)(42)は、扉取付部材(第1部
材)(11)、後部扉(7) の扉本体(10)の扉枠部材(第2部
材)(21)、および連結パネル(31)に、それぞれ全長にわ
たって設けられるのが好ましいが、短いものを所定間隔
おきに数個設ける場合もあり、この点は限定されない。
【0038】また、上記後部扉(7) の開閉装置は、第1
段階として、支柱(8) に固定された扉取付部材(第1部
材)(11)に対して扉本体(10)の扉枠部材(第2部材)(2
1)と連結パネル(31)とが一緒に135°回転し、ついで
第2段階として扉本体(10)の扉枠部材(第2部材)(21)
のみが連結パネル(31)に対してさらに135°回転し
て、結局、扉本体(10)が支柱(8) に対して全体として2
70°開かれるようになされているが、この点は、限定
されるものではなく、例えば先に、扉本体(10)の扉枠部
材(第2部材)(21)のみが連結パネル(31)に対して13
5°回転し、つぎに扉本体(10)の扉枠部材(第2部材)
(21)と連結パネル(31)とが一緒に扉取付部材(第1部
材)(11)に対して135°回転し、結局、扉本体(10)が
支柱(8) に対して全体として270°開かれるようにな
されていても良い。
【0039】また上記実施例では、この発明による扉等
の開閉装置を、ウイング車(1) の箱形荷台(2) の270
°開閉自在な後部扉(7) に適用した場合について説明し
たが、この発明は、その他、輸送、建築、あるいは土木
等の分野において、扉、蓋、壁等の部材の略270°開
閉(回転)機構全般について、同様に適用されるもので
ある。
【0040】
【発明の効果】この発明は、上述のように、扉取付支柱
等に固定される第1部材に設けられた第1ヒンジ構成部
と、扉枠部材等の第2部材に設けられた第2ヒンジ構成
部と、両部材を連結する連結パネルの一側に設けられか
つ第1部材の第1ヒンジ構成部に組み合わせられた第3
ヒンジ構成部と、同連結パネルの他側に設けられかつ第
2部材の第2ヒンジ構成部に組み合わせられた第4ヒン
ジ構成部とを備えており、第1部材に対して第2部材が
連結パネルを介して略270°開閉自在となされている
扉等の開閉装置であって、第1部材の第1ヒンジ構成部
が、同部材の右側縁より右方にのびかつ前側に断面略1
35°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた
右方張出部と、右方張出部の先端寄り部分から後方突出
状に設けられかつ先端に点Aを中心とする断面略円形の
頭部を有する第1係合部とによって構成されて、この第
1ヒンジ構成部の前側に、後方に向かって開口した開口
部を有する第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れるとともに、第1係合部の基部より右側の右方張出部
の先端部と、第1係合部との間に嵌合凹部が設けられ、
連結パネルの第3ヒンジ構成部が、同連結パネルの左端
前側縁に左方にのびかつ断面略135°の角度に相当す
る円弧形を有する第1案内部と、同連結パネルの左端後
側縁より左方にのびる左方張出部とによって構成され
て、第3ヒンジ構成部内に、左方に向かって開口した開
口部を有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ左方張出部の基部寄り部分に前方凸部が設けら
れるとともに、左方張出部の先端寄り部分の前側に段状
凸部が設けられて、前方凸部と段状凸部との間に、上記
第1係合部の断面略円形の頭部の一部が嵌まり合う凹弧
状案内面が設けられており、第2部材の第2ヒンジ構成
部が、同部材の左側縁より左方にのびかつ前側に断面略
135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備え
た左方張出部と、左方張出部の先端寄り部分から後方突
出状に設けられかつ先端に点Bを中心とする断面略円形
の頭部を有する第2係合部とによって構成されて、この
第2ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開
口部を有する第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設け
られるとともに、第2係合部の基部より左側の左方張出
部の先端部と、第2係合部との間に嵌合凹部が設けら
れ、連結パネルの第4ヒンジ構成部が、同連結パネルの
右端前側縁に右方にのびかつ断面略135°の角度に相
当する円弧形を有する第2案内部と、同連結パネルの右
端後側縁より右方にのびる右方張出部とによって構成さ
れて、第4ヒンジ構成部内に、右方に向かって開口した
開口部を有する第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ右方張出部の基部寄り部分に前方凸部が設けら
れるとともに、右方張出部の先端寄り部分の前側に段状
凸部が設けられて、前方凸部と段状凸部との間に、上記
第2係合部の断面略円形の頭部の一部が嵌まり合う凹弧
状案内面が設けられており、第1部材に対し連結パネル
と第2部材とが回転する前の状態においては、第1部材
の第1ヒンジ構成部が、連結パネルの第3ヒンジ構成部
の凹部内に収められて、第1ヒンジ構成部側の第1係合
部先端の断面略円形の頭部が、第3ヒンジ構成部側の段
状凸部に係り合わせられるとともに、第1ヒンジ構成部
側の嵌合凹部内に第3ヒンジ構成部側の前方凸部が嵌め
合わせられ、かつ第2部材の第2ヒンジ構成部が、連結
パネルの第4ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第2
ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円形の頭部
が、第4ヒンジ構成部側の段状凸部に係り合わせられる
とともに、第2ヒンジ構成部側の嵌合凹部内に第4ヒン
ジ構成部側の前方凸部が嵌め合わせられており、第1部
材に対して、第2部材が連結パネルと一緒に第1部材の
第1ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円形の頭部の中
心点Aを中心として揺動し、第2部材が連結パネルと共
に第1部材に対して略135°回転した状態では、第1
ヒンジ構成部の凹部内に、第3ヒンジ構成部の左方張出
部の先端部が収められて、第1ヒンジ構成部の第1係合
部と第3ヒンジ構成部の左方張出部の先端部とが相互に
係り合わせられ、略135°回転後の連結パネルに対し
て第2部材が、これの第2ヒンジ構成部の係合部先端の
断面略円形の頭部の中心点Bを中心として揺動し、第2
部材が連結パネルに対してさらに略135°回転した状
態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第4ヒンジ構成
部の右方張出部の先端部が収められて、第2ヒンジ構成
部の第2係合部と第4ヒンジ構成部の右方張出部の先端
部とが相互に係り合わせられるようになされているもの
で、この発明は、例えばウイング車の箱形荷台の後部扉
等に適用され、扉等が閉じた状態では、扉本体と連結パ
ネルとが平面よりみて一直線状となされる。そして、扉
等を開く場合において、まず第1段階として、第1部材
(扉取付部材)に対して、第2部材(扉枠部材)を有す
る扉本体と連結パネルとが一緒に第1部材(扉取付部
材)の第1ヒンジ構成部の係合部先端の頭部の中心点A
を中心として揺動し、第1部材(扉取付部材)に対し
て、扉本体と連結パネルが略135°回転せしめられ、
ついで、第2段階として、略135°回転後の連結パネ
ルに対して第2部材(扉枠部材)を有する扉本体が、こ
れの第2部材(扉枠部材)の第2ヒンジ構成部の係合部
先端の頭部の中心点Bを中心として揺動し、第2部材
(扉枠部材)が連結パネルに対してさらに略135°回
転せしめられ、扉本体が扉取付支柱に対して全体として
略270°開かれるものである。
【0041】従って、この発明によれば、荷台後端部の
支柱等に固定された第1部材(扉取付部材)に対する扉
等のヒンジ部分の構造が簡素化されており、従来の丁番
の取付けが全く不要であるとともに、扉等の取付工数を
大幅に削減することができて、取付け作業に手間がかゝ
らず、また取付精度を確実に出すことができる。
【0042】しかも箱形荷台の扉等の外面に丁番の張出
し部分がないために、ウイング車の荷台等の製作時に荷
台長手方向の内法寸法を大きくとることができて、荷物
積載空間を広げることができる。
【0043】さらに第1部材(扉取付部材)、扉本体側
の第2部材(扉枠部材)、および連結パネルは、通常ア
ルミニウム押出形材によってつくられるから、荷台等の
軽量化を果たし得るとともに、箱形荷台の扉等の外面に
丁番が現れて見えないので、非常に見栄えが良く、美観
上も好ましく、また使用による錆の発生もないという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるウイング車の箱形
荷台の要部拡大水平断面図で、後部扉が閉じた状態を示
している。
【図2】同要部拡大水平断面図で、第1段階として、扉
本体と連結パネルが一緒に135°回転した状態を示し
ている。
【図3】同要部拡大水平断面図で、第2段階として、扉
本体が全体として270°開いた状態を示している。
【図4】図1の要部拡大一部省略水平断面図である。
【図5】ウイング車の概略斜視図である。
【図6】図1の後部扉の開閉装置のヒンジ構成部分の上
下抜止め防止機構を示す要部拡大水平断面図である。
【図7】本発明の第2実施例におけるウイング車の箱形
荷台の要部拡大水平断面図である。
【符号の説明】
A 中心点 B 中心点 1 ウイング車 2 箱形荷台 7 後部扉 8 扉取付支柱 10 扉本体 11 扉取付部材(第1部材) 12 第1ヒンジ構成部 13 右方張出部 13a 先端部 14 凸面部 16 第1係合部 17 断面略円形頭部 18 開口部 19 第3ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 21 扉枠部材(第2部材) 22 第2ヒンジ構成部 23 左方張出部 23a 先端部 24 凸面部 26 第2係合部 27 断面略円形頭部 28 開口部 29 第4ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 31 連結パネル 32 第3ヒンジ構成部 33 第1案内部 34 左方張出部 34a 先端部 35 前方凸部 36 段状凸部 37 凹弧状案内面 38 開口部 39 第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部 40 嵌合凹部 42 第4ヒンジ構成部 43 第2案内部 44 右方張出部 44a 先端部 45 前方凸部 46 段状凸部 47 凹弧状案内面 48 開口部 49 第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部 50 嵌合凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉取付支柱(8) 等に固定される第1部材
    (11)に設けられた第1ヒンジ構成部(12)と、扉枠部材等
    の第2部材(21)に設けられた第2ヒンジ構成部(22)と、
    両部材(11)(21)を連結する連結パネル(31)の一側に設け
    られかつ第1部材(11)の第1ヒンジ構成部(12)に組み合
    わせられる第3ヒンジ構成部(32)と、同連結パネル(31)
    の他側に設けられかつ第2部材(21)の第2ヒンジ構成部
    (22)に組み合わせられる第4ヒンジ構成部(42)とを備え
    ており、第1部材(11)に対して第2部材(21)が連結パネ
    ル(31)を介して略270°開閉自在となされている扉等
    の開閉装置であって、第1部材(11)の第1ヒンジ構成部
    (12)が、同部材(11)の右側縁より右方にのびかつ前側に
    断面略135°の角度に相当する円弧形を有する凸面部
    (14)を備えた右方張出部(13)と、右方張出部(13)の先端
    寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点Aを中
    心とする断面略円形の頭部(17)を有する第1係合部(16)
    とによって構成されて、この第1ヒンジ構成部(12)の前
    側に、後方に向かって開口した開口部(18)を有する第3
    ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(19)が設けられるととも
    に、第1係合部(16)の基部より右側の右方張出部(13)の
    先端部(13a) と、第1係合部(16)との間に嵌合凹部(40)
    が設けられ、連結パネル(31)の第3ヒンジ構成部(32)
    が、同連結パネル(31)の左端前側縁に左方にのびかつ断
    面略135°の角度に相当する円弧形を有する第1案内
    部(33)と、同連結パネル(31)の左端後側縁より左方にの
    びる左方張出部(34)とによって構成されて、第3ヒンジ
    構成部(32)内に、左方に向かって開口した開口部(38)を
    有する第1ヒンジ構成部嵌込み用凹部(39)が設けられ、
    かつ左方張出部(34)の基部寄り部分に前方凸部(35)が設
    けられるとともに、左方張出部(34)の先端寄り部分の前
    側に段状凸部(36)が設けられて、前方凸部(35)と段状凸
    部(36)との間に、上記第1係合部(16)の断面略円形の頭
    部(17)の一部が嵌まり合う凹弧状案内面(37)が設けられ
    ており、第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、同部
    材(21)の左側縁より左方にのびかつ前側に断面略135
    °の角度に相当する円弧形を有する凸面部(24)を備えた
    左方張出部(23)と、左方張出部(23)の先端寄り部分から
    後方突出状に設けられかつ先端に点Bを中心とする断面
    略円形の頭部(27)を有する第2係合部(26)とによって構
    成されて、この第2ヒンジ構成部(22)の内側に、後方に
    向かって開口した開口部(28)を有する第4ヒンジ構成部
    一部嵌込み用凹部(29)が設けられるとともに、第2係合
    部(26)の基部より左側の左方張出部(23)の先端部(23a)
    と、第2係合部(26)との間に嵌合凹部(50)が設けられ、
    連結パネル(31)の第4ヒンジ構成部(42)が、同連結パネ
    ル(31)の右端前側縁に右方にのびかつ断面略135°の
    角度に相当する円弧形を有する第2案内部(43)と、同連
    結パネル(31)の右端後側縁より右方にのびる右方張出部
    (44)とによって構成されて、第4ヒンジ構成部(42)内
    に、右方に向かって開口した開口部(48)を有する第2ヒ
    ンジ構成部嵌込み用凹部(49)が設けられ、かつ右方張出
    部(44)の基部寄り部分に前方凸部(45)が設けられるとと
    もに、右方張出部(44)の先端寄り部分の前側に段状凸部
    (46)が設けられて、前方凸部(45)と段状凸部(46)との間
    に、上記第2係合部(26)の断面略円形の頭部(27)の一部
    が嵌まり合う凹弧状案内面(47)が設けられており、第1
    部材(11)に対し連結パネル(31)と第2部材(21)とが回転
    する前の状態においては、第1部材(11)の第1ヒンジ構
    成部(12)が、連結パネル(31)の第3ヒンジ構成部(32)の
    凹部(39)内に収められて、第1ヒンジ構成部(12)側の第
    1係合部(16)先端の断面略円形の頭部(17)が、第3ヒン
    ジ構成部(32)側の段状凸部(36)に係り合わせられるとと
    もに、第1ヒンジ構成部(12)側の嵌合凹部(40)内に第3
    ヒンジ構成部(32)側の前方凸部(35)が嵌め合わせられ、
    かつ第2部材(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、連結パネ
    ル(31)の第4ヒンジ構成部(42)の凹部(49)内に収められ
    て、第2ヒンジ構成部(22)側の第2係合部(26)先端の断
    面略円形の頭部(27)が、第4ヒンジ構成部(42)側の段状
    凸部(46)に係り合わせられるとともに、第2ヒンジ構成
    部(22)側の嵌合凹部(50)内に第4ヒンジ構成部(42)側の
    前方凸部(45)が嵌め合わせられており、第1部材(11)に
    対して、第2部材(21)が連結パネル(31)と一緒に第1部
    材(11)の第1ヒンジ構成部(12)の係合部(16)先端の断面
    略円形の頭部(17)の中心点Aを中心として揺動し、第2
    部材(21)が連結パネル(31)と共に第1部材(11)に対して
    略135°回転した状態では、第1ヒンジ構成部(12)の
    凹部(19)内に、第3ヒンジ構成部(32)の左方張出部(34)
    の先端部(34a) が収められて、第1ヒンジ構成部(12)の
    第1係合部(16)と第3ヒンジ構成部(32)の左方張出部(3
    4)の先端部(34a) とが相互に係り合わせられ、略135
    °回転後の連結パネル(31)に対して第2部材(21)が、こ
    れの第2ヒンジ構成部(22)の係合部(26)先端の断面略円
    形の頭部(27)の中心点Bを中心として揺動し、第2部材
    (21)が連結パネル(31)に対してさらに略135°回転し
    た状態では、第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、第
    4ヒンジ構成部(42)の右方張出部(44)の先端部(44a) が
    収められて、第2ヒンジ構成部(22)の第2係合部(26)と
    第4ヒンジ構成部(42)の右方張出部(44)の先端部(44a)
    とが相互に係り合わせられるようになされている、扉等
    の開閉装置。
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