JP2838466B2 - 車両におけるアオリ取付装置 - Google Patents

車両におけるアオリ取付装置

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JP2838466B2
JP2838466B2 JP5074681A JP7468193A JP2838466B2 JP 2838466 B2 JP2838466 B2 JP 2838466B2 JP 5074681 A JP5074681 A JP 5074681A JP 7468193 A JP7468193 A JP 7468193A JP 2838466 B2 JP2838466 B2 JP 2838466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両におけるアオリ
取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の車両の荷台の側壁に
はアオリが鋼製の丁番を介して180°揺動自在に取り
付けられ、開閉するようになされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アオリ取付用丁番は、その取付作業に手間がかゝるだけ
でなく、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難し
いという問題があった。しかも従来の丁番は鋼製で、個
々の重量が重いため、トラック荷台全体としての重量が
増大するし、またアオリの外面に多数の丁番が現れて見
えるため、外観が非常に悪く、美観上好ましくないうえ
に、鋼製の丁番は長期の使用により錆が発生した。ま
た、従来の丁番では、荷台側壁の外面より外方に突出し
ているため、狭い道路を走行するさい、歩行者や自転車
を引っ掛かるおそれがあり、安全性の点で問題があっ
た。
【0004】そこで、この発明者らは、近年、従来の鋼
製丁番を用いることなく、アオリ、荷台側壁、および両
者を連結する連結部材を押出形材製として、ヒンジ部の
回転機構を簡素化し、アオリを略180°揺動自在に取
り付けることができ、しかも取付工数の大幅削減が可能
であるとともに、取付け作業に手間がかゝらず、取付精
度を確実に出すことができ、また軽量化を果たし得るう
えに、アオリ取付部の美観を向上し得るアオリの取付装
置を多数提案した。
【0005】この先提案のアオリの取付装置は、アオリ
の下端部に設けられた第1ヒンジ構成部と、荷台側壁に
設けられた第2ヒンジ構成部と、連結部材の上側縁部お
よび同下側縁部に設けられた第3および第4ヒンジ構成
部とが組み合わせられて、ヒンジ部が形成せられたもの
であるが、先提案のアオリの取付装置によれば、アオリ
の下端部と連結部材との間、および連結部材と荷台側壁
との間に、外方に開口した間隙があり、このため寒冷地
では、使用時、吹雪きなどにより、この間隙に入り込ん
だ雪が氷結して、ヒンジ部に凍て付き現象が生じ、アオ
リの開閉に不具合を生じるという問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、アオリの取付けヒンジ部の外面に間隙を生じ
ることなく、ヒンジ部の凍て付き現象を解消することが
できて、寒冷地においてもアオリの開閉をスムーズに行
ない得る、車両におけるアオリ取付装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、アオリが、荷台の側壁に連結部材を
介して180°揺動自在に取り付けられたトラック等の
車両において、アオリの下端部に第1ヒンジ構成部が設
けられ、荷台側壁に第2ヒンジ構成部が設けられ、連結
部材の上側縁部に第3ヒンジ構成部が設けられ、同連結
部材の下側縁部に第4ヒンジ構成部が設けられ、アオリ
の第1ヒンジ構成部が、アオリの下壁に設けられかつ外
面に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有
する第1案内部と、アオリの下端外側縁部より下方にの
びる下方張出部とを有していて、第1ヒンジ構成部内
に、下方に向かって開口した開口部を有する第3ヒンジ
構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ下方張出部の先端
寄り部分の内側に内方凸部が設けられて、内方凸部の内
側に断面凹弧状案内面が設けられ、荷台側壁の第2ヒン
ジ構成部が、荷台側壁より下方にのびかつ内側に断面略
90°の角度に相当する円弧形の案内面を有する第2案
内部と、荷台側壁より上方にのびる上方張出部とによっ
て構成されて、第2ヒンジ構成部内に、上方に向かって
開口した開口部を有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部
が設けられ、かつ上方張出部の先端寄り部分の後側に内
方凸部が設けられて、内方凸部の内側に凹弧状案内面が
設けられ、連結部材の中央部の外側壁部が平坦状となさ
れ、連結部材の第3ヒンジ構成部が、内側に断面略90
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた上方
張出部と、上方張出部の先端寄り部分から後方突出状に
設けられかつ先端に点(A)を中心とする断面略円弧形の
端面を有する第1係合部とによって構成されて、この第
3ヒンジ構成部の内側に、後方に向かって開口した開口
部を有する第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れ、連結部材の第4ヒンジ構成部が、連結部材より下方
にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形
を有する凸面部を備えた下方張出部と、下方張出部の先
端寄り部分から外方突出状に設けられかつ先端に点(B)
を中心とする断面略円弧形の端面を有する第2係合部と
によって構成されて、この第4ヒンジ構成部の内側に、
内方に向かって開口した開口部を有する第2ヒンジ構成
部一部嵌込み用凹部が設けられており、連結部材を介し
て荷台側壁に取り付けられたアオリの回転前の状態で
は、アオリの第1ヒンジ構成部の凹部内に、連結部材の
第3ヒンジ構成部が収められて、第3ヒンジ構成部側の
第1係合部先端の断面略円弧形の端面が、第1ヒンジ構
成部側の内方凸部に係り合わせられ、かつ連結部材の第
4ヒンジ構成部の下方張出部が、荷台側壁の第2ヒンジ
構成部の凹部内に収められて、第4ヒンジ構成部側の第
2係合部先端の断面略円弧形の端面が、第2ヒンジ構成
部側の内方凸部に係り合わせられ、かつアオリ下端部の
外面と、連結部材の平坦状外側壁部の外面と、荷台側壁
の外面とが略面一となされている、車両におけるアオリ
取付装置を要旨としている。
【0008】
【作用】上記において、トラック等の車両の荷台側壁に
連結部材を介して取り付けられたアオリが回転する前の
起立状態では、アオリの第1ヒンジ構成部の凹部内に、
連結部材の第3ヒンジ構成部が収められて、第3ヒンジ
構成部側の第1係合部先端の断面略円弧形の端面が、第
1ヒンジ構成部側の内方凸部に係り合わせられ、かつ連
結部材の第4ヒンジ構成部の下方張出部が、荷台側壁の
第2ヒンジ構成部の凹部内に収められて、第4ヒンジ構
成部側の第2係合部先端の断面略円弧形の端面が、第2
ヒンジ構成部側の内方凸部に係り合わせられ、かつアオ
リ下端部の外面と、連結部材の平坦状外側壁部の外面
と、荷台側壁の外面とが略面一となされている。
【0009】従って、アオリの取付けヒンジ部の外面に
間隙を生じることなく、従って例えば寒冷地での使用時
において、吹雪きでもアオリのヒンジ部の凍て付き現象
を確実に防止することができ、アオリの開閉をスムーズ
に行ない得るものである。
【0010】つぎに、アオリを外側に倒すと、まず第1
段階として、アオリのみが連結部材に対して略90°回
転する。このとき、連結部材に対してアオリが、連結部
材の第3ヒンジ構成部の第1係合部先端の断面略円弧形
の端面の中心点(A) を中心として揺動し、アオリが連結
部材に対して外方に略90°回転した状態では、第3ヒ
ンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ構成部の下方張出部
の先端部が収められて、第3ヒンジ構成部の第1係合部
と第1ヒンジ構成部の下方張出部の先端部とが相互に係
り合わせられる。
【0011】ついで第2段階として、アオリが連結部材
と一緒にさらに荷台側壁に対して略90°回転する。こ
のとき、アオリと一緒に連結部材が、荷台側壁に対して
連結部材の第4ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略
円弧形の端面の中心点(B) を中心として揺動し、アオリ
が連結部材と共に荷台側壁に対して外方に略90°回転
した状態では、第4ヒンジ構成部の凹部内に、第2ヒン
ジ構成部の上方張出部の先端部が収められて、第2ヒン
ジ構成部の上方張出部の先端部と第4ヒンジ構成部の第
2係合部とが相互に係り合わせられ、結果として、アオ
リが連結部材を介して荷台側壁に対して略180°開か
れるものである。
【0012】なお、アオリの開閉時のヒンジ部の抵抗力
等に起因して、例えば第1段階として、連結部材がアオ
リと一緒に荷台側壁に対して略90°回転し、ついで第
2段階として、略90°回転後の連結部材に対してアオ
リのみがさらに略90°回転して、結果として、アオリ
が荷台側壁に対して連結部材を介して略180°開かれ
るようなことがあっても、何ら差支えない。
【0013】このように、この発明によれば、アオリの
ヒンジ部の凍て付き現象を確実に防止することができ
て、アオリの略180°の開閉をスムーズに行ない得る
ものである。
【0014】またアオリと連結部材は、荷台側壁に対し
て単に組み合わせるだけで良いので、取付工数を大幅に
削減することができ、取付け作業に手間がかゝらず、し
かも取付精度を確実に出すことができる。
【0015】またアオリ、連結部材および荷台枠部材
は、通常アルミニウム押出形材製であり、かついずれも
厚みが薄いため、軽量化を果たし得るとともに、アオリ
取付部の美観を向上し得る。
【0016】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0017】この明細書において、「内」とはトラック
等の車両の内方向を、「外」とは同外方向を指すものと
する。
【0018】まず図1と図3において、アルミニウム中
空押出型材製パネルよりなるアオリ(1) が、トラック等
の車両(10)の荷台(11)の側壁に、さらに詳しくはアルミ
ニウム押出形材製の荷台枠部材(41)の側壁(42)に、アル
ミニウム押出形材製の連結部材(21)を介して180°揺
動自在に取り付けられ、ヒンジ部(5) が、アオリ(1)の
下側縁部、連結部材(21)および荷台側壁(42)に、一体に
設けられている。
【0019】なおアオリ(1) は、複数のアルミニウム中
空押出型材製パネルが連結せられてなる場合と、1枚の
アルミニウム中空押出型材製パネルのみによって構成さ
れる場合とがある。
【0020】図1と図3は、アオリ(1) を倒す前の起立
状態を示し、図2は、アオリ(1) を外側に倒した後の状
態を示している。
【0021】アオリ(1) を倒す前の起立状態では、図1
と図3に示すように、アオリ(1) の下壁(15)の内側縁部
は荷台(11)上に支持されている。
【0022】図1に詳しく示すように、アオリ(1) の下
端部に第1ヒンジ構成部(2) が設けられ、荷台側壁(42)
に第2ヒンジ構成部(12)が設けられ、連結部材(21)の上
側縁部に第3ヒンジ構成部(22)が設けられ、同連結部材
(21)の下側縁部に第4ヒンジ構成部(32)が設けられてい
る。
【0023】そして、アオリ(1) の第1ヒンジ構成部
(2) は、アオリ(1) の下壁(15)に設けられかつ外面に断
面略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有する第
1案内部(3) と、アオリ(1) の下端外側縁部より下方に
のびる下方張出部(4) とを有している。第1案内部(3)
の上端基部と下方張出部(4) の上端基部とは結合壁(20)
により連結されている。下方張出部(4) の先端部(4a)は
内方に向かって断面略円弧形に屈曲せしめられていて、
この先端部(4a)の外面が、後述する第3ヒンジ構成部(2
2)の凹部(29)の開口部(28)の内面に当接せしめられてい
る。
【0024】第1ヒンジ構成部(2) 内に、下方に向かっ
て開口した開口部(8) を有する第3ヒンジ構成部嵌込み
用凹部(9) が設けられ、かつ下方張出部(4) の先端寄り
部分の内側に内方凸部(6) が設けられて、内方凸部(6)
の内側に断面凹弧状案内面(7) が設けられている。
【0025】荷台側壁(42)の第2ヒンジ構成部(12)は、
荷台側壁(42)の段部(43)より下方にのびかつ内側に断面
略90°の角度に相当する円弧形の案内面を有する第2
案内部(13)と、荷台側壁(42)より上方にのびる上方張出
部(14)とによって構成されている。第2案内部(13)の下
端基部と上方張出部(14)の下端基部とは結合壁(30)によ
り連結されている。上方張出部(14)の先端部(14a) は内
方に向かって断面略円弧形に屈曲せしめられていて、こ
の先端部(14a) の外面が、後述する第4ヒンジ構成部(3
2)の凹部(39)の開口部(38)の内面に当接せしめられてい
る。
【0026】第2ヒンジ構成部(12)内に、上方に向かっ
て開口した開口部(18)を有する第4ヒンジ構成部嵌込み
用凹部(19)が設けられ、かつ上方張出部(14)の先端寄り
部分の後側に内方凸部(16)が設けられて、内方凸部(16)
の内側に凹弧状案内面(17)が設けられている。
【0027】一方、連結部材(21)の中央部の外側壁部(2
5)は平坦となされていて、これの外面がアオリ(1) 下端
部の外面および荷台側壁(42)の外面と、略面一となされ
ている。また連結部材(21)の中央部内側に内方突起(31)
が設けられている。
【0028】そして、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部
(22)は、連結部材(21)の平坦状外側壁部(25)の上側にお
いて、内側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有
する凸面部(24)を備えた上方張出部(23)と、上方張出部
(23)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端
に点(A) を中心とする断面略円弧形の端面(27)を有する
第1係合部(26)とによって構成されている。
【0029】この第3ヒンジ構成部(22)の内側に、後方
に向かって開口した開口部(28)を有する第1ヒンジ構成
部一部嵌込み用凹部(29)が設けられている。
【0030】連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)は、
同平坦状外側壁部(25)の下側において、連結部材(21)よ
り下方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する
円弧形を有する凸面部(34)を備えた下方張出部(33)と、
下方張出部(33)の先端寄り部分から外方突出状に設けら
れかつ先端に点(B) を中心とする断面略円弧形の端面(3
7)を有する第2係合部(36)とによって構成されている。
【0031】この第4ヒンジ構成部(32)の内側に、内方
に向かって開口した開口部(38)を有する第2ヒンジ構成
部一部嵌込み用凹部(39)が設けられている。
【0032】上記アオリ(1) を、トラック等車両(10)の
荷台側壁(42)に取り付けるには、例えばまずアオリ(1)
の第1ヒンジ構成部(2) の下方張出部(3) を、連結部材
(21)の第3ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、これの一
端部よりスライドさせながら挿入する。つぎに連結部材
(21)の第4ヒンジ構成部(32)の上方張出部(33)を、荷台
側壁(42)の第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に、これ
の一端部よりスライドさせながら挿入すれば良い。
【0033】上記のようなトラック荷台(10)のアオリ
(1) の取付けは、アオリ(1) 、連結部材(21)、および荷
台側壁(42)のヒンジ構成部同志を互いに嵌め合わせるだ
けであるため、素人でも作業可能であり、ヒンジ部(5)
の回転機構を簡素化することができ、アオリ(1) の取付
け作業に手間がかゝらず、また取付け精度を確実に出す
ことができる。
【0034】上記において、アオリ(1) が回転する前の
車両(10)の荷台側壁(42)にした起立状態では、アオリ
(1) の第1ヒンジ構成部(2) の凹部(9) 内に、連結部材
(21)の第3ヒンジ構成部(22)が収められて、第3ヒンジ
構成部(22)側の第1係合部(26)先端の断面略円弧形の端
面(27)が、第1ヒンジ構成部(2) 側の内方凸部(6) に係
り合わせられている。また連結部材(21)の第4ヒンジ構
成部(32)の下方張出部(33)が、荷台側壁(42)の第2ヒン
ジ構成部(12)の凹部(19)内に収められて、第4ヒンジ構
成部(32)側の第2係合部(36)先端の断面略円弧形の端面
(37)が、第2ヒンジ構成部(12)側の内方凸部(16)に係り
合わせられている。
【0035】連結部材(21)の中央部内側の内方突起(31)
は、荷台側壁(42)の段部(43)上にのせられ、またこの内
方突起(31)には、第1ヒンジ構成部(2) の第1案内部
(3) の下端部が突き合わせられている。
【0036】そして、アオリ(1) 下端部の外面と、連結
部材(21)の平坦状外側壁部(25)の外面と、荷台側壁(42)
の外面とが略面一となされている。
【0037】従って、アオリ(1) の取付けヒンジ部(5)
の外面に間隙を生じることなく、例えば寒冷地での使用
時において、吹雪きでもアオリ(1) のヒンジ部(5) の凍
て付き現象を確実に防止することができ、アオリ(1) の
開閉をスムーズに行ない得るものである。
【0038】つぎに、アオリ(1) を外側に倒すと、まず
第1段階として、アオリ(1) のみが連結部材(21)に対し
て略90°回転する。このとき、連結部材(21)に対して
アオリ(1) が、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)の
第1係合部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)の中心点
(A) を中心として揺動し、アオリ(1) が連結部材(21)に
対して外方に略90°回転した状態では、第3ヒンジ構
成部(22)の凹部(29)内に、第1ヒンジ構成部(2) の下方
張出部(4) の先端部(4a)が収められて、第3ヒンジ構成
部(22)の第1係合部(26)と第1ヒンジ構成部(2) の下方
張出部(4) の先端部(4a)とが相互に係り合わせられる。
【0039】ついで第2段階として、アオリ(1) が連結
部材(21)と一緒にさらに荷台側壁(42)に対して略90°
回転する。このとき、アオリ(1) と一緒に連結部材(21)
が、荷台側壁(42)に対して連結部材(21)第4ヒンジ構成
部(32)の第2係合部(36)先端の断面略円弧形の端面(37)
の中心点(B) を中心として揺動し、アオリ(1) が連結部
材(21)と共に荷台側壁(42)に対して外方に略90°回転
した状態では、第4ヒンジ構成部(32)の凹部(39)内に、
第2ヒンジ構成部(12)の上方張出部(14)の先端部(14a)
が収められて、第2ヒンジ構成部(12)の上方張出部(14)
の先端部(14a)と第4ヒンジ構成部(32)の第2係合部(3
6)とが相互に係り合わせられ、結果として、アオリが連
結部材を介して荷台側壁に対して略180°開かれるも
のである。
【0040】このように、この発明によれば、アオリ
(1) のヒンジ部(5) の凍て付き現象を確実に防止するこ
とができて、アオリ(1) の略180°の開閉をスムーズ
に行ない得るものである。
【0041】なお、この実施例では、荷台側壁(42)の第
2ヒンジ構成部(12)の第2案内部(13)の下端部に、水抜
き孔(44)が所定間隔おきに貫通状にあけられるととも
に、凹部(19)底の結合壁(30)が内方下向きに傾斜せしめ
られていて、凹部(19)内に侵入した雨水が、凹部(19)底
の結合壁(30)上面より水抜き孔(44)を通過して、外部に
排出されるようになされている。
【0042】また、連結部材(21)は、アオリ(1) および
荷台側壁(42)に全長にわたって取り付けられるのが好ま
しいが、複数の連結部材(21)を所定間隔おきに設ける場
合もあり、この点は限定されない。
【0043】なお、アオリ、連結部材および荷台枠部材
は、通常アルミニウム押出型材製であるが、これに限ら
ず、これらはその他の金属、あるいは硬質の合成樹脂等
によりつくられていても、勿論良い。
【0044】
【発明の効果】この発明は、上述のように、アオリが、
荷台の側壁に連結部材を介して180°揺動自在に取り
付けられたトラック等の車両において、アオリの下端部
に第1ヒンジ構成部が設けられ、荷台側壁に第2ヒンジ
構成部が設けられ、連結部材の上側縁部に第3ヒンジ構
成部が設けられ、同連結部材の下側縁部に第4ヒンジ構
成部が設けられ、アオリの第1ヒンジ構成部が、アオリ
の下壁に設けられかつ外面に断面略90°の角度に相当
する円弧形の案内面を有する第1案内部と、アオリの下
端外側縁部より下方にのびる下方張出部とを有してい
て、第1ヒンジ構成部内に、下方に向かって開口した開
口部を有する第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けら
れ、かつ下方張出部の先端寄り部分の内側に内方凸部が
設けられて、内方凸部の内側に断面凹弧状案内面が設け
られ、荷台側壁の第2ヒンジ構成部が、荷台側壁より上
方にのびかつ内側に断面略90°の角度に相当する円弧
形の案内面を有する第2案内部と、荷台側壁より上方に
のびる上方張出部とによって構成されて、第2ヒンジ構
成部内に、上方に向かって開口した開口部を有する第4
ヒンジ構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ上方張出部
の先端寄り部分の後側に内方凸部が設けられて、内方凸
部の内側に凹弧状案内面が設けられ、連結部材の中央部
の外側壁部が平坦状となされ、連結部材の第3ヒンジ構
成部が、内側に断面略90°の角度に相当する円弧形を
有する凸面部を備えた上方張出部と、上方張出部の先端
寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に点(A) を
中心とする断面略円弧形の端面を有する第1係合部とに
よって構成されて、この第3ヒンジ構成部の内側に、後
方に向かって開口した開口部を有する第1ヒンジ構成部
一部嵌込み用凹部が設けられ、連結部材の第4ヒンジ構
成部が、連結部材より下方にのびかつ内側に断面略90
°の角度に相当する円弧形を有する凸面部を備えた下方
張出部と、下方張出部の先端寄り部分から外方突出状に
設けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略円弧形の
端面を有する第2係合部とによって構成されて、この第
4ヒンジ構成部の内側に、内方に向かって開口した開口
部を有する第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部が設けら
れており、連結部材を介して荷台側壁に取り付けられた
アオリの回転前の状態では、アオリの第1ヒンジ構成部
の凹部内に、連結部材の第3ヒンジ構成部が収められ
て、第3ヒンジ構成部側の第1係合部先端の断面略円弧
形の端面が、第1ヒンジ構成部側の内方凸部に係り合わ
せられ、かつ連結部材の第4ヒンジ構成部の下方張出部
が、荷台側壁の第2ヒンジ構成部の凹部内に収められ
て、第4ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円弧
形の端面が、第2ヒンジ構成部側の内方凸部に係り合わ
せられ、かつアオリ下端部の外面と、連結部材の平坦状
外側壁部の外面と、荷台側壁の外面とが略面一となされ
ているものである。
【0045】この発明によれば、アオリの取付けヒンジ
部の外面に間隙を生じることなく、従って例えば寒冷地
での使用時において、吹雪きでもアオリのヒンジ部の凍
て付き現象を確実に防止することができ、アオリの開閉
をスムーズに行ない得るものである。
【0046】また、この発明によれば、従来の鋼製丁番
を用いることなく、アオリを荷台側壁に略180°揺動
(開閉)可能に取り付けることができて、ヒンジ部の回
転機構が簡素化されており、アオリ、荷台側壁および連
結部材は、単に組み合わせるだけで良いので、取付工数
を大幅に削減することができ、取付け作業に手間がかゝ
らず、しかも素人でも取付作業が可能であり、かつ取付
精度を確実に出すことができる。
【0047】また、アオリ、荷台側壁および連結部材
は、通常アルミニウム押出形材製であり、従って軽量化
を果たし得るとともに、アオリ取付部には、従来ような
多数の丁番が現れて見えないため、外観が非常にきれい
であり、美観を向上し得る。
【0048】そのうえ、アオリの取付部分が荷台側壁よ
りも外方に突出することなく、例えば幅の狭い道路を走
行した場合にも、歩行者や自転車がアオリの取付部分に
引っ掛かるおそれが全くなく、非常に安全性が高いもの
である。
【0049】さらに、アオリの揺動(開放)前の状態お
よび揺動(開放)後の状態において、いずれもアオリの
第1ヒンジ構成部と連結部材の第3ヒンジ構成部、並び
に連結部材の第4ヒンジ構成部と荷台側壁の第2ヒンジ
構成部との引っ掛かり部分(係合部分)が大きいので、
結合強度が非常に大きいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による車両におけるアオリの取付装置
の要部拡大断面図で、アオリを開く前の起立状態を示し
ている。
【図2】同要部拡大断面図で、アオリが連結部材と共に
揺動して、外方に開いた状態を示している。
【図3】アオリを備えたトラックの概略部分背面図で、
アオリを開く前の起立状態を示している。
【符号の説明】
A 中心点 B 中心点 1 アオリ 2 第1ヒンジ構成部 3 第1案内部 4 下方張出部 5 ヒンジ部 6 内方凸部 7 断面凹弧状案内面 8 開口部 9 第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部 10 車両 11 荷台 12 第2ヒンジ構成部 13 第2案内部 14 上方張出部 15 下壁 16 内方凸部 17 凹弧状案内面 18 開口部 19 第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部 21 連結部材 22 第3ヒンジ構成部 23 上方張出部 24 凸面部 25 平坦状外側壁部 26 第1係合部 27 断面略円弧形の端面 28 開口した開口部 29 第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 32 第4ヒンジ構成部 33 下方張出部 34 凸面部 36 第2係合部 37 断面略円弧形の端面 38 開口部 39 第2ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部 41 荷台枠部材 42 荷台側壁(側壁部) 43 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 33/02 - 33/037

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アオリ(1) が、荷台(11)の側壁(42)に連
    結部材(21)を介して180°揺動自在に取り付けられた
    トラック等の車両において、アオリ(1) の下端部に第1
    ヒンジ構成部(2) が設けられ、荷台側壁(42)に第2ヒン
    ジ構成部(12)が設けられ、連結部材(21)の上側縁部に第
    3ヒンジ構成部(22)が設けられ、同連結部材(21)の下側
    縁部に第4ヒンジ構成部(32)が設けられ、アオリ(1) の
    第1ヒンジ構成部(2) が、アオリ(1) の下壁(15)に設け
    られかつ外面に断面略90°の角度に相当する円弧形の
    案内面を有する第1案内部(3) と、アオリ(1) の下端外
    側縁部より下方にのびる下方張出部(4) とを有してい
    て、第1ヒンジ構成部(2)内に、下方に向かって開口し
    た開口部(8) を有する第3ヒンジ構成部嵌込み用凹部
    (9) が設けられ、かつ下方張出部(4) の先端寄り部分の
    内側に内方凸部(6) が設けられて、内方凸部(6) の内側
    に断面凹弧状案内面(7) が設けられ、荷台側壁(42)の第
    2ヒンジ構成部(12)が、荷台側壁(42)より下方にのびか
    つ内側に断面略90°の角度に相当する円弧形の案内面
    を有する第2案内部(13)と、荷台側壁(42)より上方にの
    びる上方張出部(14)とによって構成されて、第2ヒンジ
    構成部(12)内に、上方に向かって開口した開口部(18)を
    有する第4ヒンジ構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、
    かつ上方張出部(14)の先端寄り部分の後側に内方凸部(1
    6)が設けられて、内方凸部(16)の内側に凹弧状案内面(1
    7)が設けられ、連結部材(21)の中央部の外側壁部(25)が
    平坦状となされ、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)
    が、内側に断面略90°の角度に相当する円弧形を有す
    る凸面部(24)を備えた上方張出部(23)と、上方張出部(2
    3)の先端寄り部分から後方突出状に設けられかつ先端に
    点(A) を中心とする断面略円弧形の端面(27)を有する第
    1係合部(26)とによって構成されて、この第3ヒンジ構
    成部(22)の内側に、後方に向かって開口した開口部(28)
    を有する第1ヒンジ構成部一部嵌込み用凹部(29)が設け
    られ、連結部材(21)の第4ヒンジ構成部(32)が、連結部
    材(21)より下方にのびかつ内側に断面略90°の角度に
    相当する円弧形を有する凸面部(34)を備えた下方張出部
    (33)と、下方張出部(33)の先端寄り部分から外方突出状
    に設けられかつ先端に点(B) を中心とする断面略円弧形
    の端面(37)を有する第2係合部(36)とによって構成され
    て、この第4ヒンジ構成部(32)の内側に、内方に向かっ
    て開口した開口部(38)を有する第2ヒンジ構成部一部嵌
    込み用凹部(39)が設けられており、連結部材(21)を介し
    て荷台側壁(42)に取り付けられたアオリ(1) の回転前の
    状態では、アオリ(1) の第1ヒンジ構成部(2) の凹部
    (9) 内に、連結部材(21)の第3ヒンジ構成部(22)が収め
    られて、第3ヒンジ構成部(22)側の第1係合部(26)先端
    の断面略円弧形の端面(27)が、第1ヒンジ構成部(2) 側
    の内方凸部(6) に係り合わせられ、かつ連結部材(21)の
    第4ヒンジ構成部(32)の下方張出部(33)が、荷台側壁(4
    2)の第2ヒンジ構成部(12)の凹部(19)内に収められて、
    第4ヒンジ構成部(32)側の第2係合部(36)先端の断面略
    円弧形の端面(37)が、第2ヒンジ構成部(12)側の内方凸
    部(16)に係り合わせられ、かつアオリ(1) 下端部の外面
    と、連結部材(21)の平坦状外側壁部(25)の外面と、荷台
    側壁(42)の外面とが略面一となされている、車両におけ
    るアオリ取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101858413B1 (ko) * 2017-11-28 2018-05-15 최채우 특장차의 조립식 윙바디 구조

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