JPH06263003A - トラック等車両の荷台下部の巻込み防止用カバーパネルの取付装置 - Google Patents

トラック等車両の荷台下部の巻込み防止用カバーパネルの取付装置

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JPH06263003A
JPH06263003A JP5050957A JP5095793A JPH06263003A JP H06263003 A JPH06263003 A JP H06263003A JP 5050957 A JP5050957 A JP 5050957A JP 5095793 A JP5095793 A JP 5095793A JP H06263003 A JPH06263003 A JP H06263003A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等車両の荷台下部に取り付ける巻込
み防止用カバーパネルの揺動取付機構を簡素化する。従
来の鋼製蝶番の取付けを不要とする。カバーパネルの取
付工数を削減する。製作精度を確実に出す。走行中の後
輪による通行者等の巻込み事故の発生を確実に防止す
る。燃料補給時のカバーパネルの開閉をスムーズに行な
う。軽量化を果たす。美観を向上する。雨水の侵入を阻
止する。 【構成】 トラック等車両の荷台2 の側枠部材10に第1
ヒンジ構成部12が設けられ、巻込み防止用カバーパネル
21の上縁部に第2ヒンジ構成部22が設けられ、第1およ
び第2ヒンジ構成部12,22 が互いに嵌め合わせられる。
第2ヒンジ構成部22側の第2係合部26先端の断面略円弧
形の端面27が、第1ヒンジ構成部12側の第1係合部16に
係り合わせられ、カバーパネル21が、側枠部材10に対し
て、第2ヒンジ構成部22の係合部26先端の断面略円弧形
の端面27の中心点A を中心として揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラック等車両の荷
台下部の巻込み防止用カバーパネルの取付装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等車両には、荷台下部の
車両側面部を覆うように巻込み防止用カバーパネルが揺
動自在に取り付けられているが、これは走行中に後輪に
よって通行者等を巻き込むのを防止するためであり、ま
たカバーパネルが揺動自在となされているのは、燃料補
給のためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、車両荷台の側縁部に巻込み防止用カバーパネルが、
鋼製蝶番を介して取り付けられていたため、カバーパネ
ルの取付け作業が非常に面倒で、取付け工数が多く、か
つ不慣れな作業者では、蝶番の回転芯をそろえて、製作
精度を出すのが非常に難しいという問題があった。しか
も蝶番は鋼製で、個々の重量が重いため、車両全体とし
ての重量が増大するし、また荷台側縁部の外面に多数の
蝶番が現れて見えるため、外観が非常に悪く、美観上好
ましくないうえに、鋼製蝶番は長期の使用により錆が発
生し、さらに蝶番の取付部分から雨水がしみ込んで、雨
水が荷台内側に侵入するという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、トラック等車両の荷台下部に取り付ける巻込
み防止用カバーパネルの揺動取付機構を簡素化し、従来
の鋼製蝶番の取付けが全く不要で、カバーパネルの取付
工数を大幅に削減することができ、取付け作業に手間が
かゝらず、しかも製作精度を確実に出すことができて、
カバーパネルの結合強度が大きく、走行中の後輪による
通行者等の巻込み事故の発生を確実に防止することがで
き、また燃料補給時にはカバーパネルの開閉をスムーズ
に行なうことができ、さらに軽量化を果たし得るととも
に、カバーパネルの取付け部分の美観を向上し得、加え
て、従来のような蝶番取付部分がないため、雨水の侵入
を阻止し得る、トラック等車両の荷台下部の巻込み防止
用カバーパネルの取付装置を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、トラック等車両の荷台の左右両側の
うち少なくとも片側の側枠部材に第1ヒンジ構成部が設
けられ、同荷台下部の車両側面部を覆う巻込み防止用カ
バーパネルの上縁部に第2ヒンジ構成部が設けられ、側
枠部材の第1ヒンジ構成部が、下方にのびる第1張出部
と、第1張出部の内側に設けられかつ断面円弧形を有す
る案内部とによって構成され、この第1ヒンジ構成部
に、下方に向かって開口した開口部を有する第2ヒンジ
構成部嵌込み用凹部が設けられ、かつ第1張出部の先端
部に断面鉤形の第1係合部が設けられて、第1係合部の
内側に断面凹弧状の案内面が設けられ、カバーパネルの
第2ヒンジ構成部が、上方にのびかつ内側面が断面円弧
形の凸面部となされた第2張出部と、第2張出部の先端
寄り部分から外方に突出しかつ先端に断面略円弧形の端
面を有する第2係合部とによって構成され、この第2ヒ
ンジ構成部に、外方に向かって開口した開口部を有する
第1係合部嵌込み用凹部が設けられ、荷台側枠部材の第
1ヒンジ構成部とカバーパネルの第2ヒンジ構成部とが
互いに嵌め合わせられており、荷台側枠部材に対するカ
バーパネルの垂下状態においては、カバーパネルの第2
ヒンジ構成部が、側枠部材の第1ヒンジ構成部の凹部内
に嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部側の第2係合部先端
の断面略円弧形の端面が、第1ヒンジ構成部側の第1係
合部に係り合わせられ、カバーパネルが、側枠部材に対
してその第2ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円弧形
の端面の中心点(A) を中心として揺動したカバーパネル
の開放状態では、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒ
ンジ構成部の第1張出部先端の第1係合部が嵌め込まれ
て、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係合部とが相
互に係り合わせられるようになされている、トラック等
車両の荷台下部の巻込み防止用カバーパネルの取付装置
を要旨としている。
【0006】
【作用】上記において、トラック等車両の荷台の側枠部
材に巻込み防止用カバーパネルを取り付けるには、単に
側枠部材側の第1ヒンジ構成部と、カバーパネル側の第
2ヒンジ構成部とを嵌め合わせるだけで良いので、カバ
ーパネルの取付け作業に手間がかゝらず、カバーパネル
の取付工数を大幅に削減することができる。
【0007】しかも第1および第2ヒンジ構成部を互い
に嵌め合わせるだけで、両者の回転芯をそろえることが
でき、製作精度を確実に出すことができ、従ってカバー
パネルの結合強度が大きく、走行中の後輪による通行者
等の巻込み事故の発生を確実に防止することができる。
【0008】このように、この発明では、トラック等車
両の荷台下部の巻込み防止用カバーパネルの揺動取付機
構が簡素化されており、従来の鋼製蝶番の取付けが全く
不要である。
【0009】側枠部材に対しカバーパネルが垂れ下がっ
た状態では、カバーパネルの第2ヒンジ構成部が、側枠
部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に嵌め込まれて、第2
ヒンジ構成部の第2係合部先端の断面略円弧形の端面
が、第1ヒンジ構成部の第1係合部に係り合わせられて
いる。
【0010】そして、トラック等車両の燃料補給時に
は、カバーパネルは、側枠部材に対してその第2ヒンジ
構成部の係合部先端の断面略円弧形の端面の中心点(A)
を中心として揺動せしめられ、カバーパネルが側枠部材
に対して略110°回転して、開かれる。このカバーパ
ネルの開放状態においては、第2ヒンジ構成部の凹部内
に、第1ヒンジ構成部の第1張出部先端の第1係合部が
嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係
合部とが相互に係り合わせられ、カバーパネルの開閉を
スムーズに行なうことができる。
【0011】このように、カバーパネルの開放前あるい
は開放後の状態においては、いずれも側枠部材の第1ヒ
ンジ構成部と、カバーパネルの第2ヒンジ構成部との引
っ掛かり部分(係合部分)が大きいので、カバーパネル
の結合強度が充分に大きくかつカバーパネルの開閉がス
ムーズである。
【0012】また、この発明によれば、従来の鋼製蝶番
を使用しないので、軽量化を果たし得るとともに、カバ
ーパネルの取付け部分の美観を向上し得る。
【0013】さらに、荷台側枠部材の第1ヒンジ構成部
は、側枠部材より下方にのびる第1張出部とこれの内側
の案内部とによって構成されており、雨水に対しては、
これらはいわゆる水切りとして作用するし、また第1張
出部と案内部との間には下方に向かって開口した開口部
を有する凹部が形成されているので、従来のように蝶番
の取付部分からトラック荷台の内部へ雨水が侵入すると
いったような心配が全くない。
【0014】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0015】この明細書において、内とはトラック等車
両の荷台の内側を、外とは同外側をいうものとする。
【0016】まず図4において、トラック等車両(1) の
荷台(2) の側枠部材(10)の左右両側に、荷台(2) 下部の
車両側面部を覆う巻込み防止用カバーパネル(21)(21)が
それぞれヒンジ構成部材(11)(11)を介して揺動自在に取
り付けられている。
【0017】なお、一対のカバーパネル(21)(21)は左右
対称につくられていて、ほゞ同じ取付構造を有している
ので、以下にその一方の左側カバーパネル(21)について
のみ説明する。
【0018】図1と図2において、荷台側枠部材(10)お
よびヒンジ構成部材(11)と、カバーパネル(21)とは、い
ずれもアルミニウム押出形材製である。また、この実施
例では、側枠部材(10)に対しヒンジ構成部材(11)が別個
につくられていて、側枠部材(10)の下壁にヒンジ構成部
材(11)がボルト(30)およびナット(31)により固定されて
いるが、側枠部材(10)にはヒンジ構成部が一体に設けら
れていても、もちろん良い。
【0019】荷台側枠部材(10)のヒンジ構成部材(11)の
外側縁部に、第1ヒンジ構成部(12)が設けられている。
第1ヒンジ構成部(12)は、ヒンジ構成部材(11)の外側縁
部より下方にのびる第1張出部(13)と、第1張出部(13)
の内側に設けられかつ断面円弧形を有する案内部(14)と
によって構成されている。また、第1ヒンジ構成部(12)
に、下方に向かって開口した開口部(18)を有する第2ヒ
ンジ構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、かつ第1張出
部(13)の基部寄りに内方凸部(15)が設けられるととも
に、第1張出部(13)の先端部に断面鉤形の第1係合部(1
6)が設けられて、第1係合部(16)の内側に断面凹弧状の
案内面(17)が設けられている。
【0020】これに対し、巻込み防止用カバーパネル(2
1)は、アルミニウム押出形材製のパネル本体(21a) の内
側面に裏板(21b) が取り付けられたものであり、カバー
パネル(21)の上縁部に、上方に突出した第2ヒンジ構成
部(22)が設けられている。
【0021】第2ヒンジ構成部(22)は、上方にのびかつ
内側面が断面円弧形の凸面部(24)となされた第2張出部
(23)と、第2張出部(23)の先端寄り部分から外方に突出
しかつ先端に断面略円弧形の端面(27)を有する第2係合
部(26)とによって構成されている。なお、この実施例で
は、第2係合部(26)の先端部に横断面略円形の径大の頭
部(26a) が設けられており、この頭部(26a) は、カバー
パネル(21)が揺動するさいの軸部となされるものであ
る。
【0022】この第2ヒンジ構成部(22)には、外方に向
かって開口した開口部(28)を有しかつこの開口部(28)の
下縁より第2係合部(26)の基部に至る横断面円弧形の案
内面(29a) を有する第1係合部嵌込み用凹部(29)が設け
られるとともに、第2係合部(26)の基部より第2張出部
(23)の先端部(23a) に至る嵌合凹部(20)が設けられてい
る。
【0023】上記において、トラック等車両(1) の側枠
部材(10)に巻込み防止用カバーパネル(21)を取り付ける
には、側枠部材(10)のヒンジ構成部材(11)の第1ヒンジ
構成部(12)の凹部(19)内に、カバーパネル(21)の第2ヒ
ンジ構成部(22)が挿入されるように、カバーパネル(21)
をスライドさせながら、両ヒンジ構成部(12)(22)を嵌め
合わせれば良い。
【0024】このように、ヒンジ構成部材(11)とカバー
パネル(21)の連結部分においてヒンジ構成部(12)(22)が
互いに嵌め合わせられることにより、カバーパネル(21)
の揺動取付機構が簡素化されている。
【0025】上記のようなカバーパネル(21)の取付け
は、両ヒンジ構成部(12)(22)を単に嵌め合わせるだけで
良く、かつこれらのヒンジ構成部(12)(22)は、いずれも
アルミニウム押出形材製であるため、素人でも作業可能
であり、カバーパネル(21)の取付工数を大幅に削減する
ことができ、カバーパネル(21)の取付け作業に手間がか
ゝらず、しかも製作精度を確実に出すことができる。
【0026】図1と図2に示す状態は、トラック等車両
(1) の側枠部材(10)に対し組み合わせられたカバーパネ
ル(21)が閉じている状態、すなわち側枠部材(10)に対し
カバーパネル(21)が垂れ下がっている状態である。この
とき、カバーパネル(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、側
枠部材(10)のヒンジ構成部材(11)の第1ヒンジ構成部(1
2)の凹部(19)内に嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部(22)
の第2係合部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)が、第
1ヒンジ構成部(12)の第1係合部(16)に係り合わせられ
るとともに、第2ヒンジ構成部(22)の嵌合凹部(20)内に
第1ヒンジ構成部(12)の内方凸部(15)が嵌め合わせられ
ている。なお、この場合、第1ヒンジ構成部(12)と第2
ヒンジ構成部(22)との引掛かり部分(係合部分)が大き
いので、ヒンジ構成部材(11)およびひいては側枠部材(1
0)に対するカバーパネル(21)の結合強度が非常に大きい
ものである。
【0027】つぎに、例えばトラック等車両(1) の燃料
補給時には、カバーパネル(21)を荷台側枠部材(10)に対
して揺動させると、カバーパネル(21)の頂壁(6) の枠部
材(8) は、側枠部材(10)に対してその第2ヒンジ構成部
(22)の係合部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)の中心
点(A) を中心として揺動し、このとき、第2ヒンジ構成
部(22)の第2張出部(23)の断面円弧形の凸面部(24)が、
側枠部材(10)の第1ヒンジ構成部(12)の断面円弧形の案
内部(14)に沿って案内されるとともに、側枠部材(10)の
第1張出部(13)先端部の断面鉤形の第1係合部(16)が、
第2ヒンジ構成部(22)の第2張出部(23)の凹部(29)の横
断面円弧形の案内面(29a) に沿って案内され、カバーパ
ネル(21)の開閉がスムーズである。
【0028】そして、カバーパネル(21)が側枠部材(10)
に対して略110°回転した後のカバーパネル(21)の開
放状態では、図3に示すように、第2ヒンジ構成部(22)
の凹部(29)内に、第1ヒンジ構成部(12)の第1張出部(1
3)先端の第1係合部(16)が嵌め込まれて、第2ヒンジ構
成部(22)の第2係合部(26)と第1係合部(16)とが互いに
しっかりと係り合わせられるとともに、第2ヒンジ構成
部(22)の第2張出部(23)の先端部(23a) が、第1ヒンジ
構成部(12)の凹部(19)内の開口部(18)の側壁に係り合う
ため、側枠部材(10)に対するカバーパネル(21)の結合強
度が、やはり大きいものである。
【0029】なお、第1ヒンジ構成部(12)(12)および第
2ヒンジ構成部(22)(22)は、側枠部材(10)のヒンジ構成
部(11)とカバーパネル(21)の頂壁(6) の枠部材(8) とに
全長にわたって設けられるのが好ましいが、短いものを
所定間隔おきに数個設ける場合もあり、この点は限定さ
れない。
【0030】また、第1ヒンジ構成部(12)(12)を有する
側枠部材(10)のヒンジ構成部(11)および第2ヒンジ構成
部(22)を有するカバーパネル(21)は、通常アルミニウム
押出型材製であるが、これに限らず、その他の金属、あ
るいは硬質の合成樹脂などによりつくられていても良
い。
【0031】なお、上記実施例においては、荷台側枠部
材(10)に対しヒンジ構成部材(11)が別個につくられてい
て、側枠部材(10)の下壁にヒンジ構成部材(11)がボルト
(30)およびナット(31)により固定されているが、側枠部
材(10)にはヒンジ構成部(11)が一体に設けられていても
良い。また実施例では、巻込み防止用カバーパネル(21)
は、アルミニウム押出形材製のパネル本体(21a) の内側
面に裏板(21b) が取り付けられたものであり、パネル本
体(21a) の上縁部に第2ヒンジ構成部(22)が一体に設け
られているが、カバーパネル(21)は、その他の構造であ
っても良く、例えば第2ヒンジ構成部(22)がカバーパネ
ル(21)とは別個につくられていて、カバーパネル(21)の
上縁部に例えばボルト(30)およびナット(31)により固定
されていても、もちろん良い。
【0032】また、上記実施例では、第2ヒンジ構成部
(22)の第1係合部嵌込み用凹部(29)に、開口部(28)の下
縁より第2係合部(26)の基部に至る横断面円弧形の案内
面(29a) が設けられていて、カバーパネル(21)が回転す
るさい、第1係合部(16)の先端がこの横断面円弧形の案
内面(29a) に案内されるようになされているが、その
他、例えば第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)の開口部(2
8)下縁に、立上がり部(図示略)が設けられ、カバーパ
ネル(21)の回転前の垂下状態においては、第1係合部(1
6)の先端がこの立上がり部の先端に突き合わせられるこ
ともあり、このような場合には、第2ヒンジ構成部(22)
の凹部(29)の横断面円弧形の案内面(29a)は不要とな
る。従って要するに、第2ヒンジ構成部(22)には、第1
係合部(16)を嵌め込み得る凹部(29)が設けられておれば
良い。
【0033】また、上記実施例では、第1ヒンジ構成部
(12)の第1張出部(13)の基部寄りに内方凸部(15)が設け
られ、これに対応して第2ヒンジ構成部(22)に嵌合凹部
(20)が設けられていて、カバーパネル(21)の回転前の垂
下状態においては、内方凸部(15)が嵌合凹部(20)内に嵌
め合わせられているが、これらの内方凸部(15)および嵌
合凹部(20)は、省略することもある。
【0034】また、通常、トラック等車両(1) の荷台
(2) 左右両側の側枠部材(10)に第1ヒンジ構成部(12)が
設けられ、この第1ヒンジ構成部(12)に巻込み防止用カ
バーパネル(21)が取り付けられるが、場合によっては、
荷台(2) の片側の側枠部材(10)にのみ第1ヒンジ構成部
(12)が設けられ、これに巻込み防止用カバーパネル(21)
が取り付けられることもある。
【0035】
【発明の効果】この発明によるトラック等車両の荷台下
部の巻込み防止用カバーパネルの取付装置は、上述のよ
うに、トラック等車両の荷台の左右両側のうち少なくと
も片側の側枠部材に第1ヒンジ構成部が設けられ、同荷
台下部の車両側面部を覆う巻込み防止用カバーパネルの
上縁部に第2ヒンジ構成部が設けられ、側枠部材の第1
ヒンジ構成部が、下方にのびる第1張出部と、第1張出
部の内側に設けられかつ断面円弧形を有する案内部とに
よって構成され、この第1ヒンジ構成部に、下方に向か
って開口した開口部を有する第2ヒンジ構成部嵌込み用
凹部が設けられ、かつ第1張出部の先端部に断面鉤形の
第1係合部が設けられて、第1係合部の内側に断面凹弧
状の案内面が設けられ、カバーパネルの第2ヒンジ構成
部が、上方にのびかつ内側面が断面円弧形の凸面部とな
された第2張出部と、第2張出部の先端寄り部分から外
方に突出しかつ先端に断面略円弧形の端面を有する第2
係合部とによって構成され、この第2ヒンジ構成部に、
外方に向かって開口した開口部を有する第1係合部嵌込
み用凹部が設けられ、荷台側枠部材の第1ヒンジ構成部
とカバーパネルの第2ヒンジ構成部とが互いに嵌め合わ
せられており、荷台側枠部材に対するカバーパネルの垂
下状態においては、カバーパネルの第2ヒンジ構成部
が、側枠部材の第1ヒンジ構成部の凹部内に嵌め込まれ
て、第2ヒンジ構成部側の第2係合部先端の断面略円弧
形の端面が、第1ヒンジ構成部側の第1係合部に係り合
わせられ、カバーパネルが、側枠部材に対してその第2
ヒンジ構成部の係合部先端の断面略円弧形の端面の中心
点(A) を中心として揺動したカバーパネルの開放状態で
は、第2ヒンジ構成部の凹部内に、第1ヒンジ構成部の
第1張出部先端の第1係合部が嵌め込まれて、第2ヒン
ジ構成部の第2係合部と第1係合部とが相互に係り合わ
せられるようになされているもので、この発明によれ
ば、トラック等車両の荷台の側枠部材に巻込み防止用カ
バーパネルを取り付けるには、単に側枠部材側の第1ヒ
ンジ構成部と、カバーパネル側の第2ヒンジ構成部とを
嵌め合わせるだけで良いので、カバーパネルの取付け作
業に手間がかゝらず、カバーパネルの取付工数を大幅に
削減することができる。このように、荷台下部のカバー
パネルの揺動取付機構が簡素化されており、従来の鋼製
蝶番の取付けが全く不要である。しかも第1および第2
ヒンジ構成部を互いに嵌め合わせるだけで、両者の回転
芯をそろえることができ、製作精度を確実に出すことが
でき、従ってカバーパネルの結合強度が大きく、走行中
の後輪による通行者等の巻込み事故の発生を確実に防止
することができる。
【0036】そして、トラック等車両の燃料補給時に
は、カバーパネルは、側枠部材に対してその第2ヒンジ
構成部の係合部先端の断面略円弧形の端面の中心点(A)
を中心として揺動せしめられ、カバーパネルが側枠部材
に対して略110°回転して、開かれる。このカバーパ
ネルの開放状態においては、第2ヒンジ構成部の凹部内
に、第1ヒンジ構成部の第1張出部先端の第1係合部が
嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部の第2係合部と第1係
合部とが相互に係り合わせられ、カバーパネルの開閉を
スムーズに行なうことができる。
【0037】また、カバーパネルの開放前あるいは開放
後の状態においては、いずれも側枠部材の第1ヒンジ構
成部と、カバーパネルの第2ヒンジ構成部との引っ掛か
り部分(係合部分)が大きいので、カバーパネルの結合
強度が充分に大きくかつカバーパネルの開閉がスムーズ
である。
【0038】また、従来の鋼製蝶番を使用しないので、
軽量化を果たし得るとともに、カバーパネルの取付け部
分の美観を向上し得る。
【0039】さらに、荷台側枠部材の第1ヒンジ構成部
は、側枠部材より下方にのびる第1張出部とこれの内側
の案内部とによって構成されており、雨水に対しては、
これらはいわゆる水切りとして作用するし、また第1張
出部と案内部との間には下方に向かって開口した開口部
を有する凹部が形成されているので、従来のように蝶番
の取付部分からトラック荷台の内部へ雨水が侵入すると
いったような心配が全くないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラック等車両の荷台の巻込み防止用カバーパ
ネルの取付部分を示す拡大垂直断面図である。
【図2】同要部拡大垂直断面図である。
【図3】同要部拡大垂直断面図で、カバーパネルの開放
状態を示している。
【図4】荷台に巻込み防止用カバーパネルを備えたトラ
ック等車両の概略斜視図である。
【符号の説明】
A 中心点 1 トラック等車両 2 荷台 10 側枠部材 11 ヒンジ構成部材 12 第1ヒンジ構成部 13 第1張出部 14 断面円弧形を有する案内部 16 断面鉤形の第1係合部 17 断面凹弧状の案内面 18 開口部 19 第2ヒンジ構成部嵌込み用凹部 21 巻込み防止用カバーパネル 22 第2ヒンジ構成部 23 第2張出部 23a 先端部 24 断面円弧形の凸面部 26 第2係合部 27 断面略円弧形の端面 28 開口部 29 第1係合部嵌込み用凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック等車両(1) の荷台(2) の左右両
    側のうち少なくとも片側の側枠部材(10)に第1ヒンジ構
    成部(12)が設けられ、同荷台(2) 下部の車両側面部を覆
    う巻込み防止用カバーパネル(21)の上縁部に第2ヒンジ
    構成部(22)が設けられ、側枠部材(10)の第1ヒンジ構成
    部(12)が、下方にのびる第1張出部(13)と、第1張出部
    (13)の内側に設けられかつ断面円弧形を有する案内部(1
    4)とによって構成され、この第1ヒンジ構成部(12)に、
    下方に向かって開口した開口部(18)を有する第2ヒンジ
    構成部嵌込み用凹部(19)が設けられ、かつ第1張出部(1
    3)の先端部に断面鉤形の第1係合部(16)が設けられて、
    第1係合部(16)の内側に断面凹弧状の案内面(17)が設け
    られ、カバーパネル(21)の第2ヒンジ構成部(22)が、上
    方にのびかつ内側面が断面円弧形の凸面部(24)となされ
    た第2張出部(23)と、第2張出部(23)の先端寄り部分か
    ら外方に突出しかつ先端に断面略円弧形の端面(27)を有
    する第2係合部(26)とによって構成され、この第2ヒン
    ジ構成部(22)に、外方に向かって開口した開口部(28)を
    有する第1係合部嵌込み用凹部(29)が設けられ、荷台側
    枠部材(10)の第1ヒンジ構成部(12)とカバーパネル(21)
    の第2ヒンジ構成部(22)とが互いに嵌め合わせられてお
    り、荷台側枠部材(10)に対するカバーパネル(21)の垂下
    状態においては、カバーパネル(21)の第2ヒンジ構成部
    (22)が、側枠部材(10)の第1ヒンジ構成部(12)の凹部(1
    9)内に嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部(22)側の第2係
    合部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)が、第1ヒンジ
    構成部(12)側の第1係合部(16)に係り合わせられ、カバ
    ーパネル(21)が、側枠部材(10)に対してその第2ヒンジ
    構成部(22)の係合部(26)先端の断面略円弧形の端面(27)
    の中心点(A) を中心として揺動したカバーパネル(21)の
    開放状態では、第2ヒンジ構成部(22)の凹部(29)内に、
    第1ヒンジ構成部(12)の第1張出部(13)先端の第1係合
    部(16)が嵌め込まれて、第2ヒンジ構成部(22)の第2係
    合部(26)と第1係合部(16)とが相互に係り合わせられる
    ようになされている、トラック等車両の荷台下部の巻込
    み防止用カバーパネルの取付装置。
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