JPH08230482A - 自動車の上部車体構造 - Google Patents

自動車の上部車体構造

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JPH08230482A
JPH08230482A JP3523195A JP3523195A JPH08230482A JP H08230482 A JPH08230482 A JP H08230482A JP 3523195 A JP3523195 A JP 3523195A JP 3523195 A JP3523195 A JP 3523195A JP H08230482 A JPH08230482 A JP H08230482A
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登 好井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リヤヘッダ及びルーフサイドレールの剛性強度
が共に得られる位置上にブラケットを介してヒンジを設
け、リフトルーフの取付強度の向上を図るとともに、ヒ
ンジ周りの構造のシンプル化を図り、かつコストダウン
を図る。 【構成】車体上部の左右両側を車体前後方向に延びる閉
断面形状の左右一対のルーフサイドレール2 と、車体上
部の後側を車幅方向に延び、ルーフサイドレールの後端
同士を車幅方向に連結する閉断面形状のリヤヘッダ4
と、周縁がルーフサイドレール及びヘッダに取り付けら
れたルーフパネル5 と、ルーフサイドレールとリヤヘッ
ダとが交差するコーナープレート24の交差部31に取付け
られ、該交差部にてルーフパネルを支持する第1ブラケ
ット32と、第1ブラケット上にルーフパネルを挟んで取
付けられたヒンジ36と、該ヒンジに回動自在に支持さ
れ、ルーフパネルの上方をヒンジを支点に昇降移動する
リフトルーフ41とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の上部車体構造
に関し、詳しくは、車体ルーフ部において可動するパネ
ル状の可動物をルーフパネルに取り付ける場合に該可動
物の取付強度を高める対策に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の上部車体構造とし
て、例えば特開昭63−53115号公報に開示される
ように、車体ルーフ部に、該ルーフ部に設けた開口部を
覆う可動物としてのキャンバスルーフを設けるととも
に、該キャンバスルーフをスライド移動させるために必
要なガイドレールを、車体ルーフ部の左右両側のルーフ
サイドレール上にブラケットを介して取り付けるように
したものが知られている。
【0003】また、車体ルーフ部で可動する可動物とし
ては、上記キャンバスルーフの他に、ルーフパネルの上
方においてヒンジにより昇降移動するようにしたリフト
ルーフが設けられることがある。その場合、ヒンジは、
車体部材に取り付けられるブラケット上に取り付けられ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記リフト
ルーフは、キャンバスルーフに比べて重いため、ルーフ
サイドレール上にブラケットを設け、そのブラケット上
にヒンジを介してリフトルーフが取り付けられている
と、ヒンジの支持剛性が十分に確保できない上、リフト
ルーフの取付強度が低下するといった問題もあった。
【0005】また、上記ブラケット(ヒンジ)の取付部
に対応するルーフサイドレールの対応部分をレインフォ
ースメントなどにより補強し、そのルーフサイドレール
の対応部分上にブラケットを取り付けることも考えられ
るが、その場合には、レインフォースメントなどにより
車体重量が増加するとともに、ヒンジ周りの構造が複雑
化する。
【0006】一方、ヒンジの回転中心を車体ルーフ部の
後端に位置付けてリフトルーフの開口面積の拡大化を図
りたいという要求もあり、その場合、ルーフサイドレー
ル上のブラケットに多節リンクタイプのヒンジの基端を
取り付けてヒンジの回転中心を車体ルーフ部の後端に位
置付けることが考えられるが、このヒンジ自体が高価で
あることからコストアップにつながる。そのため、安価
なヒンジでその回転中心を車体ルーフ部の後端に位置付
けても該ヒンジの支持剛性を十分に確保し得るような車
体構造が切望されていた。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ルーフサイドレールの前
端同士および後端同士をそれぞれ車幅方向に連結する閉
断面形状の前後一対のヘッダに着目し、このヘッダおよ
びルーフサイドレールの剛性強度が共に得られる位置上
にブラケットを介してヒンジを取り付けることで、ヒン
ジの支持剛性を十分に確保しつつリフトルーフの取付強
度の向上を図るとともに、ヒンジ周りの構造のシンプル
化を図り、かつ車体ルーフ部の後端に回転中心を位置付
け得る安価なヒンジの取り付け可能な車体構造を提供せ
んとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車体上部
の左右両側にそれぞれ車体前後方向に延びて設けられた
閉断面形状の左右一対のルーフサイドレールと、車体上
部の前後両側にそれぞれ車幅方向に延びて設けられ、上
記一対のルーフサイドレールの前端同士および後端同士
をそれぞれ車幅方向に連結する閉断面形状の前後一対の
ヘッダと、周縁が上記ルーフサイドレールおよびヘッダ
に支持されたルーフパネルと、上記ルーフサイドレール
とヘッダとが交差する交差部に取り付けられ、該交差部
にて上記ルーフパネルを支持するブラケットと、該ブラ
ケット上にルーフパネルを挟んで取付けられたヒンジ
と、該ヒンジに回動自在に支持され、ルーフパネルの上
方を上記ヒンジを支点に昇降移動するリフトルーフとを
備える構成としたものである。
【0009】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、ルーフサイド
レール及びヘッダに、それぞれ両者の交差部上で互いに
連結するための連結フランジ部を設けるとともに、ブラ
ケットに、上記連結フランジ部に近接した状態で交差部
に接合されるフランジを設ける構成としたものである。
請求項3記載の発明が講じた解決手段は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明の構成要件に加えて、ブラケッ
トが取り付けられる交差部のヘッダ側の閉断面内に、そ
の閉断面内で節を形成するレインフォースメントを設け
る構成としたものである。
【0010】さらに、請求項4記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1、請求項2または請求項3記載の発明
のブラケットを特定し、ヒンジの前側および後側を取り
付けるための前後一対の第1ブラケットおよび第2ブラ
ケットからなる。そして、上記第1ブラケットを、ルー
フサイドレールとヘッダとの交差部における交差点に取
り付ける一方、上記第2ブラケットを上記交差部のルー
フサイドレール側に取り付ける構成としたものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ブラケットは、双方ともに剛性の高いルーフサイドレー
ルおよびヘッダによって剛性が高められた交差部に設け
られ、この交差部上のブラケットによってルーフパネル
を挟んでヒンジが設けられているので、ヒンジのブラケ
ットに対する支持剛性がルーフパネルへの取り付けと相
俟って高められるとともに、ヒンジ自身の剛性も高めら
れることになり、リフトルーフの取付強度が高められ
る。しかも、上記の如くルーフサイドレールとヘッダと
の交差部上にブラケットが取り付けられてヒンジの支持
剛性が高められることから、ルーフサイドレールをレイ
ンフォースメントなどにより補強することはなく、車体
重量の増加が抑制されると共に、ヒンジ周りの構造がシ
ンプルなものとなる。さらに、ルーフサイドレールとヘ
ッダとの交差部上にブラケットを介して取り付けた比較
的安価なヒンジによって、その回転中心が車体ルーフ部
の後端に位置付けられることになり、リフトルーフの開
口面積の拡大化を図る上で多節リンクタイプのヒンジが
不要となってコストが抑えられるとともに、該ヒンジの
支持剛性を十分に確保し得る車体構造が提供される。
【0012】請求項2記載の発明では、ブラケットのフ
ランジは、ルーフサイドレールとヘッダとを交差部上で
連結する連結フランジ部に近接した状態で交差部に接合
されているので、ブラケットのフランジの取付強度が効
果的に高められ、ヒンジのブラケットに対する支持剛性
が効果的に高められるとともに、ヒンジ自身の剛性も効
果的に高められることになり、リフトルーフの取付強度
が効果的に高められる。
【0013】請求項3記載の発明では、レインフォース
メントにより、ブラケットが取り付けられる交差部のヘ
ッダ側の閉断面内に節が形成されているので、交差部の
剛性がさらに高められ、ブラケットの交差部に対する取
付強度がさらに効果的に高められる。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、ルーフ
サイドレールとヘッダとの交差部における交差点に取り
付けた第1ブラケットと、その交差部におけるルーフサ
イドレール側に取り付けた第2ブラケットとでヒンジの
前側および後側が取り付けられているので、ヒンジが前
後2点支持により取り付けられて、ヒンジの支持剛性が
より効果的に高められるとともに、ヒンジ自身の剛性も
効果的に高められ、リフトルーフの取付強度がより効果
的に高められる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図7は本発明の一実施例に係る上部車体構
造を備えた高床式のワゴンタイプの自動車の車体構造を
示し、この車体1のルーフ部には、左右両側をそれぞれ
車体前後方向に延びて設けられた閉断面形状の左右一対
のルーフサイドレール2,2と、前側を車幅方向に延び
て設けられ、上記一対のルーフサイドレール2,2の前
端同士を車幅方向に連結する閉断面形状のフロントヘッ
ダ3と、後側を車幅方向に延びて設けられ、上記一対の
ルーフサイドレール2,2の後端同士を車幅方向に連結
する閉断面形状のリヤヘッダ4と、周縁が上記各ルーフ
サイドレール2および各ヘッダ3,4に支持され、略中
央部に上方に開口する略矩形状のルーフ開口5aを有す
るルーフパネル5とを備えている。
【0017】上記自動車1の側面には、フロントドア用
開口11、リヤドア用開口12およびリヤクォータウイ
ンド用開口13が前から順に設けられている。上記フロ
ントドア用開口11は、その前縁を形成するフロントピ
ラー14と、後縁を形成するセンタピラー15と、該各
ピラー14,15の上端同士を連結するルーフサイドレ
ール2の前部と、その下縁の形成し、上記各ピラー1
4,15の下端同士を連結するサイドシル16の前部と
により区画されている。上記リヤドア用開口12は、そ
の前縁を形成するセンタピラー15と、後縁を形成する
リヤクォータピラー17と、該各ピラー15,17の上
端同士を連結するルーフサイドレール2の後部と、下側
を車体前後方向に延び、上記各ピラー15,17の下端
同士を連結するサイドシル11の後部とにより区画され
ている。上記リヤクォータウインド用開口13は、その
前縁部が上記リヤクォータピラー17の上部により形成
され、残る縁部がリヤクォータ部18の上部により形成
されている。
【0018】また、図2に示すように、上記リヤクォー
タ部18は、周縁に接合フランジ21a,…を断続的に
有し、かつリヤクォータピラー17よりも後方位置にお
いて車体後部外板を構成するリヤフェンダ21と、周縁
に接合フランジ22a,…を断続的に有し、かつリヤフ
ェンダ21の車体内方側において該接合フランジ22a
をリヤフェンダ21の接合フランジ21aに接合するク
ォータパネル22と、リヤクォータ部18の後側におい
てリヤフェンダ21の接合フランジ21aおよびクォー
タパネル22の接合フランジ22aにそれぞれ接合され
る接合フランジ23a,23aを内外両側にそれぞれ有
して、リヤクォータ部18の後面を形成する後面部材2
3と、リヤクォータ部18の後面上部においてクォータ
パネル22の接合フランジ22aに接合されると共にリ
ヤフェンダ21および後面部材23にそれぞれ接合され
る接合フランジ24a,…を周縁に断続的に有し、リヤ
クォータ部18の後面上部を形成するコーナープレート
24とを備えている。上記後面部材23の外側の接合フ
ランジ23aは、その内面がリヤフェンダ21後縁の接
合フランジ21a外面に接合固着されている。
【0019】上記リヤフェンダ21は、上記ルーフサイ
ドレール2のアウタ部分(図示せず)の後端に接合固着
され、そのアウタ部分を後方に延設させるように上側に
設けられた断面略ハット状のルーフサイドレールアウタ
延設部21bと、下側に設けられ、前縁が上記リヤクォ
ータピラー17の後側下部に接合固着されるリヤフェン
ダ部21cとを備えている。上記クォータパネル22
は、上記ルーフサイドレール2のインナ部分(図示せ
ず)の後端に接合固着され、そのインナ部分を後方に延
設させるように上側に設けられた断面略ハット状のルー
フサイドレールインナ延設部22bと、下側に設けら
れ、上記リヤクォータピラー17の後側下部に接合固着
されるクォータパネルインナ部22cとを備えている。
上記後面部材23は、上記リヤフェンダ21およびクォ
ータパネル22の互いの後側部分とで車体後部を上下方
向に延びる閉断面形状のリヤピラー25を構成してい
る。上記コーナープレート24は、上記ルーフサイドレ
ールアウタ延設部21bの上面内側部分を切欠いた切欠
部21eを覆い、かつリヤフェンダ21外側の縦壁部に
外面が跨がって接合固着されていて、リヤフェンダ21
のルーフサイドレールアウタ延設部21bおよびリヤク
ォータパネル22のルーフサイドレールインナ延設部2
2bと共にルーフサイドレール2を閉断面形状に保ちつ
つ車体後部位置まで延設している。
【0020】さらに、図3および図6に示すように、上
記リヤヘッダ4は、前縁より上方へ延びる前縁フランジ
26aを有すると共に後縁より後方へ延びる断面略L字
状の後縁フランジ26bを有する断面略鉤状のリヤヘッ
ダアッパ26と、断面略L字状のリヤヘッダロア27と
からなり、上記リヤヘッダアッパ26の前縁フランジ2
6aがリヤヘッダロア27の上縁に、後縁フランジ26
bがリヤヘッダロア27の後縁にそれぞれ接合固着され
ている。上記リヤクォータパネル22の上部には、上記
リヤヘッダロア27の車幅方向端部が接合固着される断
面略L字状のリヤヘッダロア延設部22dが設けられて
いる。また、上記コーナープレート24の内縁部には、
上記リヤヘッダアッパ26の車幅方向端部が接合固着さ
れる断面略鉤状のリヤヘッダアッパ延設部24bが設け
られている。そして、上記リヤヘッダ4は、上記リヤヘ
ッダロア延設部22dおよびリヤヘッダアッパ延設部2
4bにより、閉断面形状を保ちつつ左右両側部まで延設
されている。
【0021】上記ルーフパネル5は、上記リヤフェンダ
21のルーフサイドレールアウタ延設部21bの縦壁部
外面に断面略コ字状のレインレール28の内側片を介し
て接合固着されていて、リヤクォータウインド13の上
縁に対するレインレール28の取り付けがなされるよう
にしている。また、図1に示すように、上記ルーフパネ
ル5の後縁は、断面略L字状の段差部5bに形成され、
その段差部5bの後縁に車幅方向へ延びる断面略コ字状
の後縁レインレール29が屈曲形成されている。上記ル
ーフパネル5の段差部5bは、上記コーナープレート2
4の後縁部に形成された段差部24cを介して後面部材
23中央の凹部23bに連結されていて、自動車1の後
面に設けられた後方開口部(図示せず)の周縁(下縁を
除く)をコーナープレート24の段差部24cおよび後
面部材23の凹部23bと共に形成している。さらに、
上記ルーフパネル5の段差部5b裏側面および後縁レイ
ンレール29の底部下面は、上記リヤヘッダアッパ26
の後縁表側面に接合固着されている。
【0022】そして、本発明の特徴部分として、上記ル
ーフサイドレール2とリヤヘッダ4との交差部、つまり
ルーフサイドレールアウタ延設部21bおよびルーフサ
イドレールインナ延設部22bとリヤヘッダロア延設部
22dおよびリヤヘッダアッパ延設部24bとが交差す
るコーナープレート24の交差部31には、円形状の第
1作業穴31aが設けられている。上記コーナープレー
ト24の交差部31には、上記ルーフパネル5を交差部
31上に取り付ける第1ブラケット32が設けられてい
る。該第1ブラケット32は、周囲に環状フランジ32
aを有して断面略ハット状に形成されてなり、この環状
フランジ32aによって該ブラケット32が上記交差部
31の第1作業穴31aの周縁に接合固着されている。
また、上記第1ブラケット32の直前方に位置するルー
フサイドレールインナ延設部22bの底部外面には、前
後一対のウェルドナット33a,33aを有するパッチ
33が取り付けられ、該パッチ33に対応するルーフサ
イドレールインナ延設部22bの底部内面には、内方側
からそれぞれ挿通されるボルト34により下端が締結固
定された断面略L字状の第2ブラケット35が設けられ
ている。上記第2ブラケット35の上部には、上記第1
ブラケット32の上面に形成された平坦部32bと同様
の平坦部35aが形成されており、該各第1および第2
ブラケット32,35の平坦部32b,35a(底部)
には、ボルト挿通孔32c,35bがそれぞれ設けられ
ている。上記各ブラケット32,35の平坦部32b,
35a上には、図4および図5にも示すように、上記ヒ
ンジ36の固定側部材36aが取り付けられるようにな
っている。該固定側部材36aには、上記各ブラケット
32,35のボルト挿通孔32b,35bに対応するボ
ルト孔36b,36cが前後に設けられているととも
に、上記ルーフパネル5にも、上記各ブラケット32,
35のボルト挿通孔32b,35bに対応するボルト孔
5c,5dが前後に設けられており、固定側部材36a
のボルト孔36b,36cからルーフパネル5のボルト
孔5c,5dおよび各ブラケット32,35のボルト挿
通孔32b,35bを介して挿通されたボルト37,3
7と、各フランジ32,35下方からのナット38,3
8との締結によって、上記各ブラケット32,35の平
坦部32a,35a上にルーフパネル5を挟んでヒンジ
36の固定側部材36aが取り付けられている。
【0023】上記ルーフパネル5上には、該ルーフパネ
ル5上において昇降移動してルーフ開口5aを上方に開
放させるリフトルーフ41が設けられている。上記ヒン
ジ36の固定側部材36aに対応するリフトルーフ41
の後部内面左右両位置(図では左側のみ示す)には、固
定部材36aに対してピン42を介して回動自在に支持
された可動側部材36dが取り付けられていて、リフト
ルーフ41のヒンジ36を支点にしたルーフパネル5上
での昇降移動を可能にしている。
【0024】また、上記ルーフサイドレールアウタ延設
部21b上縁の接合フランジ21aと、上記リヤヘッダ
アッパ26の前縁フランジ26aとを連結するコーナー
プレート24上端の接合フランジ24aは、上記ルーフ
サイドレール2とリヤヘッダ4とを交差部31上で互い
に連結するための連結フランジ部51に構成され、上記
第1ブラケット32の環状フランジ32aは、上記連結
フランジ部51に近接した状態で交差部31に接合され
るようになっている。さらに、上記第1ブラケット32
の環状フランジ32aの近傍には、上記コーナープレー
ト24とルーフサイドレールアウタ延設部21bとの接
合部、上記コーナープレート24のリヤヘッダアッパ延
設部24bとリヤヘッダアッパ26との接合部、および
上記コーナープレート24と後面部材23との接合部が
それぞれ設けられている。また、上記第1ブラケット3
2が取り付けられる交差部31のリヤヘッダ側の閉断
面、つまりリヤヘッダ4の左右両側端位置における閉断
面内には、その閉断面内で節を形成するレインフォース
メント52が設けられている。該レインフォースメント
52は、上記リヤヘッダアッパ26の前縁フランジ26
aとリヤヘッダロア27の上縁との間に挟まれた状態で
接合される上縁フランジ52aと、上記リヤヘッダアッ
パ26の後縁フランジ26bとリヤヘッダロア27の後
縁との間に挟まれた状態で接合される後縁フランジ52
bと、上記リヤヘッダロア27の表面に接合される内縁
フランジ52cと、上記リヤヘッダアッパ26の裏面に
接合される外縁フランジ52dとを備え、上記リヤヘッ
ダ4の閉断面と略一致する形状に形成された残る部位が
リヤヘッダロア27の表面およびリヤヘッダアッパ26
の裏面にそれぞれ接合されている。そして、上記各ブラ
ケット32,35は、上記ヒンジ36(固定側部材36
a)を取り付けるための前後一対のヒンジブラケットに
構成され、上記第1ブラケット32が、上記コーナープ
レート24の交差部31における,ルーフサイドレール
2とリヤヘッダ4との交差点に、上記第2ブラケットが
コーナープレート24の交差部31におけるルーフサイ
ドレールインナ延設部22bの底部外面にそれぞれ取り
付けられている。また、レインフォースメント52は、
後方開口部を開閉自在とする後扉53の上端を枢支する
ためのヒンジ取付部補強用のヒンジレインフォースメン
トとして兼用される。
【0025】尚、図中55は、コーナープレート24の
交差部31上の第1作業穴31aに対応してクォータパ
ネル22に開口する第2作業穴である。
【0026】したがって、上記実施例では、第1ブラケ
ット32は、双方ともに剛性の高いルーフサイドレール
2およびリヤヘッダ4によって剛性が高められたルーフ
サイドレール2とリヤヘッダ4との交差点つまりコーナ
ープレート24の交差部31における交差点に取り付け
られ、この第1ブラケット32の平坦面32b上にルー
フパネル5を挟んでヒンジ36の固定側部材36aの後
側が取り付けられているとともに、コーナープレート2
4の交差部31におけるルーフサイドレールインナ延設
部22bの底部外面の第2ブラケット35の平坦部35
a上に固定側部材36aの前側が取り付けられているの
で、ヒンジ36の第1ブラケット32に対する支持剛性
がルーフパネル5への取り付けと相俟って高められると
ともに、ヒンジ36自身の剛性も高められることにな
り、リフトルーフ41の取付強度を高めることができ
る。また、前後2点支持により固定側部材36aが取り
付けられて、ヒンジ36の支持剛性がより効果的に高め
ることができるとともに、ヒンジ36自身の剛性も効果
的に高めることができる。しかも、ルーフサイドレール
2とリヤヘッダ4とを交差部31上で互いに連結する連
結フランジ部51(コーナープレート24上端の接合フ
ランジ24a)に近接した状態で第1ブラケット32の
環状フランジ32aが交差部31に接合されているとと
もに、その環状フランジ32aの近傍に、ルーフサイド
レールアウタ延設部21bの接合部、リヤヘッダアッパ
26との接合部、および後端面部材23との接合部がそ
れぞれ設けられているので、第1ブラケット32の環状
フランジ32aの交差部31上での取付強度を効果的に
高めることができる。また、リヤヘッダ4の左右両側端
における閉断面内にレインフォースメント52による節
が形成されているので、交差部31の剛性強度をさらに
高めることができる。
【0027】しかも、上記の如くルーフサイドレール2
およびリヤヘッダ4を連結するコーナープレート24の
交差部31上に第1ブラケット32が取り付けられてヒ
ンジの支持剛性が高められることから、ルーフサイドレ
ール2をレインフォースメントなどにより補強すること
はなく、車体重量の増加を抑制することができると共
に、ヒンジ36周りの構造のシンプル化を図ることがで
きる。
【0028】さらに、コーナープレート24の交差部3
1上に第1ブラケット32を介して取り付けた構造がシ
ンプルで比較的安価なヒンジ36によって、その回転中
心がルーフパネル5の後端に位置付けられることにな
り、リフトルーフ41の開口面積の拡大化を図る上で多
節リンクタイプのヒンジが不要となってコストダウンを
図ることができるとともに、該ヒンジ36の支持剛性を
十分に確保し得る車体構造を提供することができる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、ヒンジ36の固定側部材36
aを第1ブラケット32と第2ブラケット35とにより
取り付けたが、交差部上の第1ブラケットのみによりヒ
ンジが取り付けられるようにしても良い。
【0030】また、上記実施例では、ルーフサイドレー
ル2の後端とリヤヘッダ4の側端とをコーナープレート
24を介して連結したが、ルーフサイドレールの後端と
リヤヘッダの側端とが直接連結されるようにしても良
い。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車の上部車体構造によれば、ルーフサイドレール
およびヘッダにより剛性を高めた交差部のブラケット上
にルーフパネルを挟んでヒンジを取り付けているので、
ヒンジのブラケットに対する支持剛性を高めることがで
きると共に、ヒンジ自身の剛性も高めることができ、リ
フトルーフの取付強度の向上を図ることができる。しか
も、ルーフサイドレールのレインフォースメントによる
補強を不要にして、車体重量の低減化を図ることができ
るとともに、ヒンジ周りの構造のシンプル化を図ること
ができる。さらに、安価なヒンジでその回転中心を車体
ルーフ部の後端に位置付けてコストダウンを図ることが
できるとともに、該ヒンジの支持剛性を十分に確保し得
る車体構造を提供することができる。
【0032】請求項2記載の発明における自動車の上部
車体構造によれば、交差部上においてブラケットのフラ
ンジを連結フランジ部に近接させて取付けたので、ブラ
ケットのフランジの交差部に対する取付強度の効果的な
向上に伴い、ヒンジのブラケットに対する支持剛性およ
びヒンジ自身の剛性を効果的に高めて、リフトルーフの
取付強度の効果的な向上を図ることができる。
【0033】請求項3記載の発明における自動車の上部
車体構造によれば、交差部のヘッダ側の閉断面内にレイ
ンフォースメントによる節を形成したので、交差部の剛
性強度のさらなる向上に伴い、ブラケットの交差部に対
する取付強度をさらに効果的に高めることができる。
【0034】さらに、請求項4記載の発明における自動
車の上部車体構造によれば、交差部の交差点の第1ブラ
ケットと、交差部のルーフサイドレール側の第2ブラケ
ットとでヒンジの前側および後側を前後2点支持により
取り付けたので、ヒンジの支持剛性およびヒンジ自身の
剛性をより効果的に高めることができ、リフトルーフの
取付強度のより効果的な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る上部車体構造の一部構成
部材の分解斜視図である。
【図2】リヤクォータ部の分解斜視図である。
【図3】上部車体構造の残る構成部材の分解斜視図であ
る。
【図4】第1ブラケット付近で切断した車体後部左側の
縦断背面図である。
【図5】第2ブラケット付近で切断した車体後部左側の
縦断背面図である。
【図6】レインフォースメント付近で切断した車体後部
の縦断側面図である。
【図7】自動車のボディーの斜視図である。
【符号の説明】
2 ルーフサイドレールと、 4 リヤヘッダ(ヘッダ) 5 ルーフパネル 31 交差部 32 第1ブラケット(ブラケット) 32a 環状フランジ(第1ブラケットのフランジ) 35 第2ブラケット(ブラケット) 36 ヒンジ 41 リフトルーフ 51 連結フランジ部 52 レインフォースメント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上部の左右両側にそれぞれ車体前後
    方向に延びて設けられた閉断面形状の左右一対のルーフ
    サイドレールと、 車体上部の前後両側にそれぞれ車幅方向に延びて設けら
    れ、上記一対のルーフサイドレールの前端同士および後
    端同士をそれぞれ車幅方向に連結する閉断面形状の前後
    一対のヘッダと、 周縁が上記ルーフサイドレールおよびヘッダに支持され
    たルーフパネルと、 上記ルーフサイドレールとヘッダとが交差する交差部に
    取り付けられ、該交差部にて上記ルーフパネルを支持す
    るブラケットと、 該ブラケット上にルーフパネルを挟んで取付けられたヒ
    ンジと、 該ヒンジに回動自在に支持され、ルーフパネルの上方を
    上記ヒンジを支点に昇降移動するリフトルーフとを備え
    ていることを特徴とする自動車の上部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記ルーフサイドレール及び上記ヘッダ
    は、それぞれ両者の交差部上で互いに連結するための連
    結フランジ部を有しており、上記ブラケットは、上記連
    結フランジ部に近接した状態で交差部に接合されるフラ
    ンジを有している請求項1記載の自動車の上部車体構
    造。
  3. 【請求項3】 上記ブラケットが取り付けられる交差部
    のヘッダ側の閉断面内には、その閉断面内で節を形成す
    るレインフォースメントが設けられている請求項1また
    は請求項2記載の自動車の上部車体構造。
  4. 【請求項4】 上記ブラケットは、上記ヒンジの前側お
    よび後側を取り付けるための前後一対の第1ブラケット
    および第2ブラケットからなり、 上記第1ブラケットは、上記ルーフサイドレールと上記
    ヘッダとの交差部における交差点に取り付けられている
    一方、上記第2ブラケットは上記交差部のルーフサイド
    レール側に取り付けられている請求項1、請求項2また
    は請求項3記載の自動車の上部車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156018A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 スズキ株式会社 車両後部構造
JP2020117107A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 いすゞ自動車株式会社 車両のルーフ取付構造
US11186323B2 (en) * 2019-12-10 2021-11-30 Hyundai Motor Company Vehicle rear structure with reinforced back frame

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