JPH09254812A - 自動車の側部車体構造 - Google Patents

自動車の側部車体構造

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JPH09254812A
JPH09254812A JP8094641A JP9464196A JPH09254812A JP H09254812 A JPH09254812 A JP H09254812A JP 8094641 A JP8094641 A JP 8094641A JP 9464196 A JP9464196 A JP 9464196A JP H09254812 A JPH09254812 A JP H09254812A
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Tsuneaki Zenitani
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトのアンカー取付強度を確保しな
がら、アンカー取付部分の構造を簡素化することのでき
る自動車の側部車体構造を提供することである。 【解決手段】 ルーフレールインナパネル1のピラー対
応部分を、シートベルトのアンカープレートを締結する
部位まで下方に延長した延長部分11にボルト孔12を穿設
するとともに、全体にわたって両側に取付フランジ13が
突設されている。ピラーインナパネル2は、上部のアン
カープレートを固定する部位は延長部分11の外側面に合
致する形状に形成され、ボルト孔22が穿設される。アン
カーナットプレート4は、ルーフレールインナパネル1
及びピラーインナパネル2とがそれぞれのボルト孔11と
22が合致して接合された部位に、ボルト孔が11と22と一
致して、ピラーインナパネル2に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体ルーフ部とピ
ラーとの接合部の補強構造、特にピラー上部におけるシ
ートベルトアンカー取付部を補強した自動車の側部車体
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ピラー構造として、例え
ば、実開平 4− 16086号公報に記載されているものは、
車室外側に配設されたアウターパネルと、車室内側に配
設されたインナーパネル及びルーフレール下方延長部と
により構成したピラーにおいて、インナーパネルの上端
部と、ルーフレール下方延長部の下端部とをシートベル
トアンカー部でラップさせ、アンカーボルトにより共締
めして結合している。この構成により、ピラーの曲げ座
屈強度を高めるとともに、シートベルトアンカーの取付
強度を向上させることを目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピラー構造においては、アウターパネルの内側に沿
って断面コ字形のレインフォースメントが配置され、該
レインフォースメントには、アンカーボルトが係合する
ウェルドナットか固着されており、アンカー取付部分の
構造が複雑であるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決し、シ
ートベルトのアンカー取付強度を確保しながら、アンカ
ー取付部分の構造を簡素化することのできる自動車の側
部車体構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動車の側部車体構造は、ルーフレールイン
ナパネルのピラー対応部を、シートベルトアンカー締結
部材の配設部位にまで下方に延設する一方、該ルーフレ
ールインナパネルと接合されるピラーインナパネルを、
上記シートベルトアンカー締結部材の配設部位において
上記ルーフレールインナパネルと重ね合わせるととも
に、その上端部をルーフサイドレール部分まで延設し
て、上記ルーフレールインナパネルのルーフサイドレー
ル対応部位に接合したことにより、ルーフレールインナ
パネルとピラーインナパネルとが面接合されて強度が増
大した部位にシートベルトアンカー締結部材が固定され
ているから、シートベルトアンカー締結部材の必要取付
強度を確保することができるとともに、シートベルトア
ンカー締結部材の取付部材の形状の簡素化を図ることが
できる。ピラーインナパネルにシートベルトアンカー締
結部材を接合するとともに、ピラーインナパネルのピラ
ー部の両側のフランジ部が、上記シートベルトアンカー
締結部材の近傍において、サイドフレームアウタパネル
とルーフレールインナパネルの両側のフランジ部にそれ
ぞれ挟持されて接合されたことにより、シートベルトア
ンカー締結部材の近傍におけるピラー部の剛性、特に捩
じり剛性が十分に確保される。ピラーレインフォースメ
ントのピラー部の両側のフランジ部が、上記サイドフレ
ームアウタパネルとピラーインナパネルのピラー部の両
側のフランジ部にそれぞれ挟持されて接合されたことに
より、ピラー部全体の剛性、特に捩じり剛性が十分に確
保される。ピラーレインフォースメントは、ルーフサイ
ドレールとサイドシル間に亘って設けられ、両者に上下
端がそれぞれ接合されたことにより、ピラー部全体の強
度を十分に確保することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を参照して説
明する。図4に示す自動車の車体フレーム構造におい
て、車体のルーフの外縁にルーフレールを形成するルー
フレールインナパネル1のピラー部に対応する部分を下
方に延長し、該延長部分にピラーの車室内側面を形成す
るピラーインナパネル2の上部を重ね合わせ、さらにシ
ートベルトのアンカープレートを固定するアンカーナッ
トプレート4を重ね合わせて接合するとともに、ピラー
内に設けられた補強部材であるピラーレインフォースメ
ント3がピラーインナパネル2の上を覆って車室外側に
接合されており、ピラーインナパネル2及びピラーレイ
ンフォースメント3は、それぞれ上端がルーフレール
に、下端がサイドシルにまで延設されている。
【0007】図1乃至図3を参照して詳述すると、ルー
フレールインナパネル1のピラー対応部分を下方に延長
して、シートベルトのアンカープレートを固定する部位
まで延びる延長部11を形成し、ボルト孔12を穿設すると
ともに、全体にわたって両側に取付フランジ13が突設さ
れ、上端に略水平方向に延びる取付フランジ14が突設さ
れている。ピラーインナパネル2は、上端にルーフレー
ルに沿って略水平方向に延びるルーフレール取付部21が
形成され、下端にサイドシルに沿って略水平方向に延び
るサイドシル取付部24が形成されており、上部のアンカ
ープレートを固定する部位はルーフレールインナパネル
1の外側面に合致する形状に形成され、ボルト孔12が穿
設され、ルーフレール取付部21からサイドシル取付部24
まで全体にわたって両側に取付フランジ23が突設されて
いる。なお、ピラーインナパネル2は、上端がルーフレ
ールインナパネル1の車室外側に接合されている(図2
参照)。
【0008】ピラーレインフォースメント3は、上端に
ルーフレールに沿って略水平方向に延びるルーフレール
取付部31が形成され、下端にサイドシルに沿って略水平
方向に延びるサイドシル取付部33が形成されており、ル
ーフレール取付部31及びサイドシル取付部33は、ピラー
インナパネル2のルーフレール取付部21及びサイドシル
取付部22よりも大きく形成され、ルーフレール取付部31
からサイドシル取付部33まで全体にわたって両側に取付
フランジ32が突設されている。ピラーレインフォースメ
ント3は、上端及び下端がピラーインナパネル2に接触
せずにピラーインナパネル2の全体を覆って車室外側に
取り付けられ、上端のルーフレール取付部31は、ピラー
インナパネル2のルーフレール取付部21より上方に延び
てルーフレールインナパネル1に直接接合されている
(図2参照)。
【0009】アンカーナットプレート4は、対向する2
辺が車室外側に折曲され、略中央にボルト孔が穿設され
ており、ボルト孔に合致してアンカーナット41が車室外
側に接合固定されている。アンカーナットプレート4
は、ルーフレールインナパネル1及びピラーインナパネ
ル2とがそれぞれのボルト孔11と22が合致して接合され
た部位に、ボルト孔が11と22と一致して、ピラーインナ
パネル2の車室外側面に接合されている。
【0010】サイドフレームアウタパネル9は、ルーフ
レールインナパネル1及びピラーインナパネル2ととも
に閉断面を形成してルーフレール及びピラーを構成する
ものであり、曲面に形成された上端の先端に取付フラン
ジ91が突設され、ルーフレール部分の下側並びにピラー
部分の両側に取付フランジ92が突設されている。ルーフ
パネル10は、周縁に固定フランジ101 が突設されてお
り、サイドフレームアウタパネル9の取付フランジ91上
に接合されて車室のルーフを形成する。また、サイドフ
レームアウタパネル9は、上端がルーフレールに、下端
がサイドシルにまで延設されている。
【0011】図2及び図3を参照して構造を詳述する
と、ルーフレールインナパネル1の取付フランジ14の上
面に、ピラーレインフォースメント3のルーフレール取
付部31の先端と、サイドフレームアウタパネル9の上端
の取付フランジ91及びルーフパネル10の固定フランジ10
1 を重合させて接合する(図2参照)。上端からアンカ
ー取付部付近までのピラー部側縁部は、ルーフレールイ
ンナパネル1の取付フランジ14と、ピラーインナパネル
2の取付フランジ23と、ピラーレインフォースメント3
の取付フランジ32と、サイドフレームアウタパネル9の
取付フランジ92とが重合されて接合されている(図3参
照)。
【0012】アンカー取付部近傍においては、ルーフレ
ールインナパネル1とピラーインナパネル2とが面接合
され、アンカー取付部ではアンカーナットプレート4が
接合されており、アンカープレート5がアンカーボルト
7により固定されている。アンカープレート5にはスラ
イダー6が摺動自在に取り付けられ、スライダー6には
シートベルト8が装着されており、アンカープレート5
に位置調整用孔51が複数穿設されている(図5参照)。
【0013】この構成によると、ルーフレールインナパ
ネル1とピラーインナパネル2とが面接合されて強度が
増大した部位にアンカーナットプレート4が固定されて
いるから、ナット等のアンカー締結部材の必要取付強度
を確保することができるとともに、アンカー締結部材の
取付部材(アンカーナットプレート4等)の形状の簡素
化を図ることができる。また、ピラーインナパネルにシ
ートベルトアンカー締結部材を接合するとともに、ピラ
ーインナパネルのピラー部の両側のフランジ部が、上記
シートベルトアンカー締結部材の近傍において、サイド
フレームアウタパネルとルーフレールインナパネルの両
側のフランジ部にそれぞれ挟持されて接合されたことに
より、シートベルトアンカー締結部材の近傍におけるピ
ラー部の剛性、特に捩じり剛性が十分に確保される。
【0014】また、ピラーレインフォースメントのピラ
ー部の両側のフランジ部を、上記サイドフレームアウタ
パネルとピラーインナパネルのピラー部の両側のフラン
ジ部にそれぞれ挟持されて接合されたことにより、ピラ
ー部全体の剛性、特に捩じり剛性が十分に確保される。
さらに、ピラーレインフォースメントは、ルーフサイド
レールとサイドシル間に亘って設けられ、両者に上下端
がそれぞれ接合されたことにより、ピラー部全体の強度
を十分に確保することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。ルーフレール
インナパネルのピラー対応部を、シートベルトアンカー
締結部材の配設部位にまで下方に延設する一方、該ルー
フレールインナパネルと接合されるピラーインナパネル
を、上記シートベルトアンカー締結部材の配設部位にお
いて上記ルーフレールインナパネルと重ね合わせるとと
もに、その上端部をルーフサイドレール部分まで延設し
て、上記ルーフレールインナパネルのルーフサイドレー
ル対応部位に接合したことにより、ルーフレールインナ
パネルとピラーインナパネルとが面接合されて強度が増
大した部位にシートベルトアンカー締結部材が固定され
ているから、シートベルトアンカー締結部材の必要取付
強度を確保することができるとともに、シートベルトア
ンカー締結部材の取付部材の形状の簡素化を図ることが
できる。ピラーインナパネルにシートベルトアンカー締
結部材を接合するとともに、ピラーインナパネルのピラ
ー部の両側のフランジ部が、上記シートベルトアンカー
締結部材の近傍において、サイドフレームアウタパネル
とルーフレールインナパネルの両側のフランジ部にそれ
ぞれ挟持されて接合されたことにより、シートベルトア
ンカー締結部材の近傍におけるピラー部の剛性、特に捩
じり剛性が十分に確保される。ピラーレインフォースメ
ントのピラー部の両側のフランジ部を、上記サイドフレ
ームアウタパネルとピラーインナパネルのピラー部の両
側のフランジ部にそれぞれ挟持されて接合されたことに
より、ピラー部全体の剛性、特に捩じり剛性が十分に確
保される。ピラーレインフォースメントは、ルーフサイ
ドレールとサイドシル間に亘って設けられ、両者に上下
端がそれぞれ接合されたことにより、ピラー部全体の強
度を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車の側部車体構造の組立図であ
る。
【図2】 本発明の自動車の側部車体構造の断面図であ
る。
【図3】 図2におけるIII −III 線断面図である。
【図4】 本発明の自動車の側部車体構造の全体側面図
である。
【図5】 アンカープレートの平面図である。
【符号の説明】
1 ルーフレールインナパネル、2 ピラーインナパネ
ル 3 ピラーレインフォースメント、4 アンカーナット
プレート 41 ナット、5 アンカープレート、7 アンカーボル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフレールインナパネルのピラー対応
    部を、シートベルトアンカー締結部材の配設部位にまで
    下方に延設する一方、該ルーフレールインナパネルと接
    合されるピラーインナパネルを、上記シートベルトアン
    カー締結部材の配設部位において上記ルーフレールイン
    ナパネルと重ね合わせるとともに、その上端部をルーフ
    サイドレール部分まで延設して、上記ルーフレールイン
    ナパネルのルーフサイドレール対応部位に接合したこと
    を特徴とする自動車の側部車体構造。
  2. 【請求項2】 ピラーインナパネルにシートベルトアン
    カー締結部材を接合するとともに、ピラーインナパネル
    のピラー部の両側のフランジ部が、上記シートベルトア
    ンカー締結部材の近傍において、サイドフレームアウタ
    パネルとルーフレールインナパネルのピラー部の両側の
    フランジ部にそれぞれ挟持されて接合されたことを特徴
    とする請求項1記載の自動車の側部車体構造。
  3. 【請求項3】 ピラーレインフォースメントの両側のフ
    ランジ部が、上記サイドフレームアウタパネルとピラー
    インナパネルのピラー部の両側のフランジ部にそれぞれ
    挟持されて接合されたことを特徴とする請求項1または
    2記載の自動車の側部車体構造。
  4. 【請求項4】 ピラーレインフォースメントは、ルーフ
    サイドレールとサイドシル間に亘って設けられ、両者に
    上下端がそれぞれ接合されたことを特徴とする請求項
    1,2または3記載の自動車の側部車体構造。
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KR20020026981A (ko) * 2000-10-04 2002-04-13 류정열 자동차의 엔진마운팅 취부부 조립구조
WO2004024538A1 (de) * 2002-08-27 2004-03-25 Daimlerchrysler Ag Karosserie für einen kraftwagen mit einer dachsäule
JP2018001841A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 ダイハツ工業株式会社 車両のセンターピラーインナ

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