JP2000103278A - フック構造 - Google Patents

フック構造

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JP2000103278A
JP2000103278A JP10277484A JP27748498A JP2000103278A JP 2000103278 A JP2000103278 A JP 2000103278A JP 10277484 A JP10277484 A JP 10277484A JP 27748498 A JP27748498 A JP 27748498A JP 2000103278 A JP2000103278 A JP 2000103278A
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眞也 児玉
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啓之 木原
Naoyuki Nishimoto
直行 西元
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正浩 名島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定用のベース部材に略環状のフック部材を
回動可能に支持して使用状態と不使用状態とに切換可能
としたフック構造において、不使用時における見映えの
向上を図るとともに、ベース部材及び/又はフック部材
の強度および剛性を確保する。 【解決手段】 ボルトBとナットNとを用いて取付部材
P1に固定されるベース1と、該ベースに対して回動可
能に支持されて使用状態と不使用状態とに切換可能な略
環状の係止フック10とを備えたフック構造であって、
係止フックの対向する長辺部分12どうしを掛け渡して
連結するカバー部15が係止フックと一体的に設けら
れ、該係止フックのベースに対する傾斜角度が所定値以
下の回動位置では、上記ボルトがカバー部で覆われるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フック構造、特
に、取付部材に固定されるベース部材に略環状のフック
部材を回動可能に支持して使用状態と不使用状態とに切
換可能としたフック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、所謂ワゴンタイプあるい
はRVタイプなどの自動車において、その荷室の床面や
側壁に荷物固定用のフックが取り付けられたものは、一
般に良く知られている(例えば、実開平6−3742号
公報参照)。かかるタイプの自動車では、荷室の床面上
に載置された荷物が走行中に不用意に移動したり振動で
大きくがたつくことがないように、荷物にロープやネッ
トを掛け、その基端部および末端部をフックに係止させ
て荷物の固定が行われる。
【0003】このような用途に供せられるフック構造と
して、自動車用に限られるものではないが、固定用のベ
ース部材に略環状のフック部材を回動可能に支持して使
用状態と不使用状態とに切換可能としたものが知られて
いる。かかる構造によれば、フック部材が使用状態と不
使用状態とに切換可能であるので、使用時にはフック部
材をベース部材に対し起立させてロープやネットの端部
を係止させる一方、不使用時にはフック部材をベース部
材側に倒した状態とすることができる。つまり、不使用
時に不要な突起物(フック部材)が床面や側壁面から突
出することが無くなり、荷室空間を利用する際の利便性
が向上するとともに、フック部材の不用意な破損等の不
具合も回避することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記タイプのフック構
造では、ベース部材は、一般に、ビスやボルト/ナット
等の締結部材を用いて床面パネルや側壁パネル等の取付
部材に固定される。従って、ベース部材の上記取付部材
に対する固定部分では、通常、この締結部材の一部(つ
まり、ビスやボルトの頭部あるいはナットなど)が室内
側に露出しており、見映えが良くないという難点があっ
た。また、上記ベース部材および/またはフック部材
は、生産性の向上や軽量化などのために合成樹脂で形成
することが好ましいが、この場合、所要の強度・剛性を
如何にして確保するかが重要である。
【0005】更に、上記タイプのフック構造では、フッ
ク部材は不使用時にはベース部材側に倒した状態とする
ことができるのであるが、ユーザが使用後にフック部材
を倒すのを忘れ、該フック部材がベース部材に対し起立
状態のままで維持されることが考えられる。ところで、
ワゴンタイプあるいはRVタイプなどの自動車では、後
部シートを倒して車室の一部として利用できるようにし
たものが周知である。すなわち、後部シートを可倒式と
し、荷物が無いときにはこの後部シートを荷室床面上に
フラットに倒して、これを車室床面として利用するので
ある。このような場合、フック部材がベース部材に対し
起立状態のままであれば、後部シートを倒した際に、該
シートとフック部材とが干渉し、フック部材が破損する
という問題が生じる。
【0006】また更に、ボルト/ナット等を用いてベー
ス部材の取付部材(荷室の床面パネルや壁面パネルな
ど)に対する固定作業を行う際、片方の手でベース部材
を位置決め・保持しながら他方の手で締付工具を操作す
る必要があり、縦壁状の荷室壁面パネルに固定する場合
などには、特に作業性が良くないという難点があった。
また、ベース部材を床面パネルに取りつける場合には、
走行中に泥水や異物が侵入することを防止するために、
ベース部材と床面パネルとの間にシール部材が介装され
るが、従来では、一般に、両面接着テープでシール部材
をベース部材の裏面に貼り付けておき、その上でベース
部材の固定作業を行わなければならず、副資材として両
面接着テープが必要であり、また、この接着テープを用
いてシール部材をベース部材に貼り付けるのに手間が掛
かるという難点があった。
【0007】この発明は、上記諸問題に鑑みてなされた
もので、主として、固定用のベース部材に略環状のフッ
ク部材を回動可能に支持して使用状態と不使用状態とに
切換可能としたフック構造において、見映えの向上を図
るとともに強度および剛性を確保し、また、不使用時に
フック部材が起立状態のままで保持されることを防止
し、更には、ベース部材を固定するに際して、その作業
性を向上させ、また、副資材の必要性をなくするととも
に固定作業を簡略化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、所定の締結
部材を用いて取付部材に固定されるベース部材と、該ベ
ース部材に対して回動可能に支持されて使用状態と不使
用状態とに切換可能な略環状のフック部材とを備えたフ
ック構造であって、上記フック部材の対向する部分どう
しを掛け渡して連結するカバー部がフック部材と一体的
に設けられ、該フック部材のベース部材に対する傾斜角
度が所定値以下の回動位置では、上記締結部材が上記カ
バー部で覆われるようにしたものである。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
ベース部材には、上記フック部材の不使用時に該フック
部材を収納する収納凹部が一体的に設けられ、上記ベー
ス部材とフック部材の少なくともいずれか一方には、該
フック部材を上記収納凹部内に収納状態で保持する保持
手段が一体的に形成されていることを特徴としたもので
ある。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第2の発明において、上記
収納凹部の外周側には、断面凹状の鍔部が上記収納凹部
と一体的に設けられていることを特徴としたものであ
る。
【0011】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第1〜第3のいずれ
か一の発明において、上記ベース部材のフック部材支持
部および/またはフック部材の回動支点部には、不使用
時に該フック部材がベース部材に対して起立状態で保持
されることを阻止する起立阻止機構が設けられているこ
とを特徴としたものである。
【0012】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第4の発明におい
て、上記起立阻止機構は、上記ベース部材のフック部材
支持部および/または上記フック部材の回動支点部に形
成されたカム部を有していることを特徴としたものであ
る。
【0013】また、更に、本願の請求項6に係る発明
(以下、第6の発明という)は、上記第1〜第3のいずれ
か一の発明において、上記ベース部材のフック部材支持
部には、フック部材の回動支点をベース部材の長手方向
に所定量移動可能に保持する可動保持部が一体的に設け
られていることを特徴としたものである。
【0014】また、更に、本願の請求項7に係る発明
(以下、第7の発明という)は、上記第6の発明におい
て、上記ベース部材のフック部材支持部には、ベース部
材の長手方向に所定量延びる長溝状の保持部が一体的に
形成され、該保持部が上記可動保持部を構成しているこ
とを特徴としたものである。
【0015】また、更に、本願の請求項8に係る発明
(以下、第8の発明という)は、上記第1〜第7のいずれ
か一の発明において、上記ベース部材の上記取付部材に
対向する部分には、ベース部材を取付部材に固定する際
に、ベース部材を取付部材に対して仮保持させるための
爪部が一体的に形成されていることを特徴としたもので
ある。
【0016】また、更に、本願の請求項9に係る発明
(以下、第9の発明という)は、上記第8の発明におい
て、上記爪部は、上記ベース部材と取付部材の間に配置
されるシール部材をベース部材に対して仮保持させる仮
保持機能を有していることを特徴としたものである。
【0017】また、更に、本願の請求項10に係る発明
(以下、第10の発明という)は、上記第1〜第9のいず
れか一の発明において、上記ベース部材およびフック部
材は、ともに合成樹脂製であることを特徴としたもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の第1
の実施の形態に係るフック構造ついて、図1〜図5を参
照しながら説明する。図1は上記第1の実施の形態に係
るフック器具1の平面説明図、図2および図3は、図1
におけるY2−Y2線およびY3−Y3線にそれぞれ沿
った縦断面説明図である。これらの図に示すように、本
実施の形態に係るフック器具W1は、取付部材P1に固
定されるべきベース部材1(ベース)と、該ベース1に
回動可能に支持された略矩形環状のフック部材10(係
止フック)とで構成されており、上記ベース1はネジ部
材B(ボルト)とナットNとを用いて上記取付部材P1
に固定されるようになっている。
【0019】尚、上記フック器具W1は、例えば自動車
用のもので、ワゴンタイプあるいはRVタイプの車両の
後部荷室のフロアパネル若しくは側壁に取り付けて使用
されるもので、例えば、荷室のフロアパネル上に載置さ
れた荷物を固定する際には、この荷物にロープやネット
を掛けその基端部や末端部を上記係止フック10に係止
させて固定が行われる。また、上記ベース1および係止
フック10は、ともに所定の合成樹脂を材料として、例
えば射出成形等の成形法によって成形されている。
【0020】上記ベース1は、係止フック10の内周に
対応しこれよりも平面視で若干小さい所定高さの略矩形
状の基台部2と、その一端に形成されたフック支持部3
とを備え、該フック支持部3には係止フック10を挿通
させて回動可能に支持する挿通孔3hが形成されてい
る。また、上記基台部2の略中央部には、平面視で例え
ば矩形状の所定深さの凹部4(ボルト取付凹部)が形成
され、その中央部分には固定用ボルトBを挿通させるボ
ルト孔4hが設けられている。尚、ベース1の裏面側に
は、ベース固定時の位置決め用のピン9が突設されてい
る。上記係止フック10は、図4からも良く分かるよう
に、略矩形状の環状に形成されており、その回動支点部
11(短辺の一方)を上記フック支持部3の挿通孔3h
に挿通させることによってベース1に対して回動可能に
支持され、ベース1に対して起立した使用状態と、ベー
ス1側に倒された不使用状態とに切り換えることができ
るようになっている。
【0021】また、ベース1の基台部2の周囲には、係
止フック10の不使用時に該係止フック10を収納する
ための収納部が形成されている。具体的には、基台部2
の両側に縦壁5が一体的に設けられ、この縦壁5と基台
部2の側部とベース面1fとで形成される凹状の空間部
が係止フック収納用の凹部6(フック収納凹部)を構成
している。係止フック10は、その不使用時には、互い
に対向する側辺部12(長辺部)が上記フック収納凹部
6内に収納される。また、係止フック10の反回動支点
部側の一辺部13(短辺部)は、基台部2から立ち下が
ったベース面1f上に載置されることになる。尚、この
ベース1の反フック支持部側にも縦壁を設けてフック収
納凹部を形成するようにしても良い。
【0022】上記基台部2の側部には、フック収納凹部
6内に所定量だけ張り出す突起部7(図1および図2参
照)が基台部2と一体的に設けられており、係止フック
10を不使用時に上記フック収納凹部6内に収納させる
際には、係止フック10はその側面で上記突起部7を押
圧しながら所定の押し込み力でフック収納押部6内に押
し込まれる。換言すれば、係止フック10は、その不使
用時、側辺部12がフック収納凹部6内に押し込まれて
収納状態になると、その押し込み力に相当する力を加え
て起立方向に回動させない限り、その収納状態が保持さ
れることになる。すなわち、上記突起部7が、本願の請
求項に記載した「(フック部材を収納凹部内に収納状態
で保持する)保持手段」に相当している。尚、かかる保
持手段を係止フック10側に形成しても良く、また、ベ
ース1側と係止フック10側の両方に形成するようにし
ても良い。
【0023】このように、上記ベース1には係止フック
収納用の収納凹部6が一体的に設けられているので、係
止フック10は不使用時には上記収納凹部6に収納され
るので、係止フック不使用時の見映えを向上させること
ができる。かかるフック収納凹部6を形成することによ
り、ベース1の剛性の向上を図ることができる。また、
上記収納凹部6に収納された係止フック10は、上記ベ
ース1と係止フック10の少なくともいずれか一方に一
体的に形成された保持手段(本実施の形態では、ベース
1側に形成された突起部7)により、確実にフック収納
凹部6内に収納状態で保持されるので、振動等によって
不用意に係止フック10が収納凹部6から飛び出した
り、がたつくことを防止できる。すなわち、ベース1の
剛性向上と係止フック10の収納状態での見映えの向上
および収納状態の確実な保持とを、ベース1に上記フッ
ク収納凹部6を設け、また、上記保持手段(突起部7)
を形成するだけの簡単な構成で達成することができるの
である。
【0024】また、上記収納凹部6を形成する縦壁5の
外周側には、断面凹状の鍔部5aが縦壁5と一体的に形
成されている。このように、フック収納凹部6を形成す
る縦壁5の外周側に断面凹状の鍔部5aを収納凹部6と
一体的に設けることにより、該フック収納凹部6を設け
ることによるベース1の剛性向上の効果をより一層高め
ることができる。
【0025】本実施の形態では、上記係止フック10
に、該フック10の対向する部分(本実施の形態では長
辺部分)どうしを掛け渡して連結するカバー部15が一
体的に形成されている。このカバー部15は、略矩形で
所定厚さの平板状に形成され、係止フック10がベース
1側に倒された状態では、基台部2のボルト取付凹部3
の上方を覆うように、その大きさと位置とが設定されて
いる。従って、係止フック10のベース1に対する傾斜
角度が所定値以下の状態では、ボルトBの頭部は上記カ
バー部15で覆われて外部から見えることはない。
【0026】このように、係止フック10の対向する部
分どうしを掛け渡して連結するカバー部15が係止フッ
ク10と一体的に設けられているので、該カバー部15
により係止フック10が補強され、その剛性を高めるこ
とができる。つまり、係止フック10の部材サイズを特
に大きくすることなく、その強度・剛性を確保すること
が可能になる。また、上記係止フック10のベース1に
対する傾斜角度が所定値以下の回動位置では、ベース1
固定用のボルトBの頭部が上記カバー部15で覆われる
ので、ベース1を取付部材P1に固定した際の見映えを
向上させることができる。すなわち、ベース1の見映え
の向上と係止フック10の強度・剛性の確保とを、該係
止フック10に上記カバー部15を設けるだけの簡単な
構成で達成することができるのである。
【0027】また、本実施の形態では、上記ベース1お
よび係止フック10はともに合成樹脂製であるので、複
雑形状の部材でも容易に一体成形することができ、量産
時に高い生産性を確保することができ、また、金属製と
した場合に比べて各部材(ベース1および係止フック1
0)の大幅な軽量化を達成することができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。尚、以下の説明において、上記第1の実施の
形態における場合と同様の構成を備え同様の作用をなす
ものには同一の符号を付し、それ以上の説明は省略す
る。本実施の形態では、フック器具のベースのフック支
持部および/または係止フックの回動支点部に、不使用
時に該係止フックがベースに対して起立状態で保持され
ることを阻止する起立阻止機構が設けられている。
【0029】すなわち、図6に示すように、ベースの基
台部22に形成されたフック支持部23は、その両端部
に設けられた嵌合支持部23aとカム支持部23bとを
備えており、一方、係止フック26の回動支点部27に
は、上記嵌合支持部23aに所定の隙間を持って嵌合さ
れる嵌合支点部27aと、上記カム支持部23bと組み
合わされるカム部を有するカム支点部27bとを備えて
いる。尚、上記ベース及び係止フック26は共に合成樹
脂製である。この係止フック26の回動支点部27を、
ベース21のフック支持部23に嵌合させることによ
り、フック支持部23の両端部では、図7に示すよう
に、係止フック26側の嵌合支点部27aが嵌合支持部
23aに対して所定の隙間を持って嵌合支持される。一
方、係止フック26側のカム支点部27bは、図8に示
すように、ベース側のカム支持部23b内に収納され
る。
【0030】上記カム支点部27bは所定高さのカム部
27cを有する一方、ベース側のカム支持部23bは、
嵌合支持部23aの支持中心で規定される回転中心Cr
からの距離について、上壁部までの距離が側壁部までの
距離よりも大きく設定されており、図9に示すように、
係止フック26の基台部22に対する傾斜角度が所定値
β(例えば、β=20度)を越えると、係止フック側の
カム部27cがベース側のカム支持部23bのカム面2
3cに係合することはなく、係止フック26はフリーに
回動できる。一方、係止フック26の基台部22に対す
る傾斜角度が所定値β以下の場合には、係止フック側の
カム部27cがベース側のカム支持部23bのカム面2
3cに係合し、両者間の摩擦力によって係止フックのフ
リーな回動が規制されるようになっている。
【0031】すなわち、係止フック26の基台部22に
対する傾斜角度が所定値βを越えると、係止フック側の
カム部27cがベース側のカム支持部23bのカム面2
3cに係合することなく、係止フック26はフリーに回
動できるので、上記傾斜角度がβとなって、両者が係合
するまで係止フック26がベース側に倒れる(傾斜す
る)ことになる。つまり、不使用時に該係止フック26
がベースに対して起立状態で保持されることが阻止され
るのである。従って、この状態で、例えば、可倒式の後
部シートが荷室床面上にフラットに倒されて来ても、係
止フック26のベースに対する傾斜角度が十分に浅い
(β以下)ので、係止フック26はそのままベース側に
倒されるだけで、シートと干渉して破損することは無
い。
【0032】一方、係止フック26の基台部22に対す
る傾斜角度が所定値β以下の場合には、係止フック側の
カム部27cがベース側のカム支持部23bのカム面2
3cに係合し、両者間の摩擦力によって係止フック26
のフリーな回動が規制されるので、使用時に収納状態か
ら引き出した係止フック26の回動動作に摺動抵抗を持
たせることができ、使い勝手の向上を図ることができ
る。
【0033】尚、以上の説明では、係止フック26の回
動支点部27側にカム部27cが形成されていたが、こ
の替わりに、ベース基台部22のフック支持部23側に
同様の作用を行わせるカム部を設けることも可能であ
る。また、本第2の実施の形態に係るフック器具は、上
述のような「不使用時に該係止フックがベースに対して
起立状態で保持されることを阻止する起立阻止機構」が
設けられている点を除いては、第1の実施の形態に係る
フック器具W1と同じであるので、第1の実施の形態で
得られた作用効果の全てを同様に奏することができるも
のである。
【0034】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、不使用時に係止フック26がベースに対して起立
状態で保持されることを阻止する起立阻止機構が設けら
れているので、不使用時に係止フック26が起立状態に
保持され他の部材(例えば、可倒式シート)と干渉して
破損する等の不具合を確実に防止することができる。ま
た、上記起立阻止機構は、ベース側のフック支持部23
および/または上記係止フック26の回動支点部27に
形成されたカム部27cを有しているので、このカム作
用を利用することにより簡単な構成で、不使用時に係止
フック26がベースに対して起立状態で保持されること
を阻止する起立阻止機構を設けることができるのであ
る。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施の形態では、ベース固定時の位置決め
用のピンに、本来の位置決め以外の他の機能を付加した
ものである。図10および図11に示すように、本実施
の形態では、合成樹脂製のベース31の裏面側に一体に
突設されたピン32に、その長手方向に延びる爪部33
が一体成形されている。この爪部33は、ピン32の外
周部の一部を長手方向に切り起こして形成され、従来か
ら良く知られているものと同様の構成で、ピン32の先
端側からベース31の裏面側に向かう方向の力が作用す
ると、ピン32の外周側に弾性的に押されて一時的に外
周に対して圧着状態となり得るが、その力が解除される
と、元どうりに爪が立ち上がる。一方、反対方向の力が
作用した場合には、爪が更に切り起こされてより大きな
抵抗となるようになっている。
【0036】従って、ベース31を取付部材P2(例え
ば荷室の縦壁状トリム)に固定する固定作業を行う際に
は、取付部材P2に設けられた位置決め孔H2に上記ピ
ン32を所定の組み付け力で嵌合させることにより、上
記爪部33が一旦ピン32の外周側に押されて位置決め
孔H2をピン32が挿通する。そして、挿通後に再び立
ち上がったた爪部33で、ピン32が(従って、ベース
31が)取付部材P2側に係止される。つまり、ベース
31を取付部材P1側に一時預けする(仮保持させる)
ことができ、ベース31を取付部材P1に固定する際の
作業性を向上させることができるのである。尚、上記位
置決め孔H2は、通常、位置の微調整機能を与えるため
に長孔状に形成されている。従って、上記爪部33が位
置決め孔H2の短径に対応するように組み付けられる。
【0037】以上のように、本実施の形態によれば、上
記ベース31の上記取付部材P2に対向する部分(つま
りピン32)には、ベース31を取付部材P2に固定す
る際に、ベース31を取付部材P2に対して仮保持(一
時預け)させるための爪部33が一体的に形成されてい
るので、上記ベース31の取付部材P2への固定作業を
行う際には、上記爪部33を利用してベース31を取付
部材P2に対して仮保持させて作業をおこなうことによ
り、片方の手でベース31を位置決め・保持しながら他
方の手で締付工具を操作していた従来に比べて、作業性
を大幅に高めることができる。上記取付部材P2が上下
方向に配設されている場合(つまり縦壁状である場合)
には、とりわけ著しく作業性を向上させることができる
のである。
【0038】また、上記ベース31を荷室の床面パネル
に取りつける場合には、走行中に泥水や異物が侵入する
ことを防止するために、ベース31の裏面と床面パネル
との間にシール部材が介装されるが、従来では、一般
に、両面接着テープでシール部材をベース31の裏面に
貼り付けておき、その上でベース31の固定作業が行わ
れていた。本実施の形態では、ピン32に上記爪部33
が形成されているので、この爪部33を利用してシール
部材をベース31の裏面側に仮保持させることができ
る。
【0039】すなわち、上記爪部33はベース31と取
付部材P2の間に配置されるシール部材(不図示)をベ
ース31に対して仮保持させる仮保持機能を有している
ので、かかるシール部材がベース31と取付部材P2と
の間に介装される場合において、シール部材を前以って
(固定作業の前に)ベース31に取り付けておく作業を
なくし、また、このための福資材の必要性も無くするこ
とができる。
【0040】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。この実施の形態では、係止フックの回動支点
がベースの長手方向にある程度移動できるように構成さ
れている。図12〜図14に示すように、本実施の形態
に係るフック器具W4では、ベース41の基台部42に
設けられたフック支持部43に、ベース41の長手方向
に所定量延びる長溝状の保持部43hが一体的に形成さ
れている。尚、上記ベース41及び係止フック50は共
に合成樹脂製である。
【0041】係止フック50がベース41側に倒され
て、フック収納凹部46内に収納されている状態では、
図14から良く分かるように、係止フック50の回動支
点部51は、上記保持部43hの外側(図14における
下側)の端部に位置している。そして、使用時、係止フ
ック50を収納凹部46内から引き出し、ベース41に
対して回動させ起立状態とする際には、使用状況に応じ
て(図14における一点鎖線および二点鎖線表示参
照)、回動支点部51を長溝状の保持部43h内におい
てベース長手方向に移動させて用いることができるよう
になっている。すなわち、上記長溝状の保持部43h
が、本願請求項に記載した「可動保持部」に相当してい
る。
【0042】このように、ベース41のフック支持部4
3に、係止フック50の回動支点部51をベース長手方
向に所定量移動可能に保持する可動保持部43hが一体
的に設けられているので、係止フック50の回動支点の
位置を所定の範囲(溝の長さの範囲)内で移動させるこ
とができ、係止フック50を使用する際の有効な適用範
囲を広げることができる。その結果、例えば、車種が異
なって荷物を載置する床面の高さが異なる場合において
も、使用時に係止フック50の回動支点の位置を移動さ
せることによって容易に対応することが可能になり、利
便性が大いに向上する。
【0043】また、特に、上記ベース41のフック支持
部43に設けた長溝状の保持部43hが上記「可動保持
部」を構成しているので、ベース41のフック支持部4
3に上記長溝状の保持部43hを設けるだけの簡単な構
成で、係止フック50の回動支点を(回動支点部51
を)ベース41の長手方向に所定量移動可能に保持する
ことができるのである。
【0044】尚、本実施の形態では、ベース41の基台
部42の両側部だけでなく反フック支持部側にも、係止
フック50の不使用時に該係止フック50を収納するた
めのフック収納凹部46が形成されている。すなわち、
基台部42の両側および反フック支持部側に縦壁45が
一体的に設けられ、この縦壁45と基台部42の側部と
ベース面41fとで形成される凹状の空間部が係止フッ
ク収納用の凹部46(フック収納凹部)を構成してい
る。従って、係止フック50は、その不使用時には、互
いに対向する側辺部52(長辺部)のみならず、反回動
支持部側の一辺部53(短辺部)も上記フック収納凹部
46内に収納される。尚、符号49は位置決めピンであ
る。このように、上記ベース41に係止フック収納用の
収納凹部46が一体的に設けられているので、係止フッ
ク50は不使用時には上記収納凹部46に収納されるの
で、係止フック不使用時の見映えを向上させることがで
きる。また、かかるフック収納凹部46を形成したこと
により、ベース41の剛性の向上も図ることができる。
【0045】上記縦壁45のうち反フック支持部側の縦
壁45には、図15に詳しく示すように、フック収納凹
部46内に所定量だけ突き出す突起部47が縦壁45と
一体的に設けられており、係止フック50を不使用時に
上記フック収納凹部46内に収納させる際には、係止フ
ック50はその反回動支点部側の一辺部53の側面で上
記突起部47を押圧しながら所定の押し込み力Fでフッ
ク収納押部46内に押し込まれる。換言すれば、係止フ
ック50は、その不使用時、上記一辺部53がフック収
納凹部46内に押し込まれて収納状態になると、その押
し込み力Fに相当する力を加えて起立方向に回動させな
い限り、その収納状態が保持されることになる。従っ
て、上記収納凹部46内に収納された係止フック50
は、確実にフック収納凹部6内に収納状態で保持され、
振動等によって不用意にフック収納凹部46から飛び出
したりがたつくことはない。
【0046】すなわち、上記突起部47が、本願の請求
項に記載した「(フック部材を収納凹部内に収納状態で
保持する)保持手段」に相当している。尚、かかる保持
手段を係止フック50側に形成しても良く、また、ベー
ス41側と係止フック50側の両方に形成するようにし
ても良い。また、上記フック収納凹部46を形成する縦
壁45の外周側には、断面凹状の鍔部45aが縦壁45
と一体的に形成されており、該フック収納凹部46を設
けることによるベース41の剛性向上の効果がより一層
高められている。
【0047】更に、上記係止フック50には、第1の実
施の形態における場合と同じく、該フック50の対向す
る側辺部52どうしを掛け渡して連結する所定厚さのカ
バー部55が一体的に形成されており、係止フック50
がベース41側に倒された状態では、ベース41の基台
部42のボルト取付凹部44の上方を覆うようになって
いる。従って、係止フック50のベース41に対する傾
斜角度が所定値以下の状態では、ボルト孔44hを挿通
したボルトBの頭部は上記カバー部55で覆われて外部
から見えることはない。かかるカバー部55が係止フッ
ク50と一体的に設けたことにより、係止フック50が
補強されてその剛性が高められ、また、ベース41を取
付部材P4に固定した際の見映えを向上させることがで
きる。
【0048】尚、以上の実施の形態は、主として自動車
用のフック器具を例にとって示したものであったが、本
発明は、かかる用途に限定されるものではなく、例えば
住宅用など他の用途のフック器具にも有効に適用するこ
とができる。このように、本発明は、以上の実施態様に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の改良あるいは設計上の変更が可能である
ことは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、フック部材
の対向する部分どうしを掛け渡して連結するカバー部が
フック部材と一体的に設けられているので、該カバー部
によりフック部材が補強され、その剛性を高めることが
できる。つまり、フック部材の部材サイズを特に大きく
することなく、その強度・剛性を確保することが可能に
なる。また、上記フック部材のベース部材に対する傾斜
角度が所定値以下の回動位置では、ベース部材固定用の
締結部材が上記カバー部で覆われるので、ベース部材を
取付部材に固定した際の見映えを向上させることができ
る。すなわち、ベース部材の見映えの向上とフック部材
の強度・剛性の確保とを、上記カバー部を設けるだけの
簡単な構成で達成することができる。
【0050】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記ベース部材にはフック部材収
納用の収納凹部が一体的に設けられているので、上記フ
ック部材は不使用時には上記収納凹部に収納されるの
で、フック部材不使用時の見映えを向上させることがで
きる。かかる収納凹部を形成することにより、ベース部
材の剛性の向上を図ることができる。また、上記収納凹
部に収納されたフック部材は、上記ベース部材とフック
部材の少なくともいずれか一方に一体的に形成された保
持手段により、確実に収納凹部内に収納状態で保持され
るので、振動等によって不用意にフック部材が収納凹部
から飛び出したり、がたつくことを防止できる。すなわ
ち、ベース部材の剛性向上とフック部材の収納状態での
見映えの向上および収納状態の確実な保持とを、ベース
部材に上記収納凹部を設け、また、上記保持手段を形成
するだけの簡単な構成で達成することができる。
【0051】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第2の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記収納凹部の外周側には断面凹
状の鍔部が収納凹部と一体的に設けられているので、該
収納凹部を設けることによるベース部材の剛性向上の効
果をより一層高めることができる。
【0052】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第3の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。しかも、その上、不使用
時に該フック部材がベース部材に対して起立状態で保持
されることを阻止する起立阻止機構が設けられているの
で、不使用時にフック部材が起立状態に保持され他の部
材と干渉して破損する等の不具合を確実に防止すること
ができる。
【0053】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第4の発明と同の効果を奏することが
できる。しかも、上記起立阻止機構は、上記ベース部材
のフック部材支持部および/または上記フック部材の回
動支点部に形成されたカム部を有しているので、このカ
ム作用を利用することにより簡単な構成で、不使用時に
フック部材がベース部材に対して起立状態で保持される
ことを阻止する起立阻止機構を設けることができる。
【0054】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第3の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。しかも、その上、上記ベ
ース部材のフック部材支持部には、フック部材の回動支
点をベース部材の長手方向に所定量移動可能に保持する
可動保持部が一体的に設けられているので、フック部材
の回動支点の位置を所定の範囲内で移動させることがで
き、フック部材使用時の適用範囲を広げることができ
る。その結果、例えば、荷物を載置する床面の高さが異
なる場合等(自動車用のものにあっては車種が異なる場
合など)においても、使用時にフック部材の回動支点の
位置を移動させることによって容易に対応することが可
能になり、利便性が大いに向上する。
【0055】また、更に、本願の第7の発明によれば、
基本的には、上記第6の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、上記ベース部材のフック部材支持部
にベース部材の長手方向へ所定量延びる長溝状の保持部
が一体的に形成され、該保持部が上記可動保持部を構成
している。すなわち、ベース部材のフック部材支持部に
上記長溝状の保持部を設けるだけの簡単な構成で、フッ
ク部材の回動支点をベース部材の長手方向に所定量移動
可能に保持することができる。
【0056】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第7の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。しかも、その上、上記ベ
ース部材の上記取付部材に対向する部分には、ベース部
材を取付部材に固定する際に、ベース部材を取付部材に
対して仮保持させるための爪部が一体的に形成されてい
るので、上記ベース部材の取付部材への固定作業を行う
際には、上記爪部を利用してベース部材を取付部材に対
して仮保持させて作業をおこなうことにより、片方の手
でベース部材を位置決め・保持しながら他方の手で締付
工具を操作していた従来に比べて、作業性を大幅に高め
ることができる。上記取付部材が上下方向に配設されて
いる場合には、とりわけ著しく作業性を向上させること
ができる。
【0057】また、更に、本願の第9の発明によれば、
基本的には、上記第8の発明と同の効果を奏することが
できる。しかも、上記爪部は上記ベース部材と取付部材
の間に配置されるシール部材をベース部材に対して仮保
持させる仮保持機能を有しているので、かかるシール部
材がベース部材と取付部材との間に介装される場合にお
いて、シール部材を前以って(固定作業の前に)ベース
部材に取り付けておく作業をなくし、また、このための
福資材の必要性も無くすることができる。
【0058】また、更に、本願の第10の発明によれ
ば、基本的には、上記第1〜第9の発明のいずれか一と
同様の効果を奏することができる。しかも、その上、上
記ベース部材およびフック部材はともに合成樹脂製であ
るので、複雑形状の部材でも容易に一体成形することが
でき、量産時に高い生産性を確保することができ、ま
た、金属製とした場合に比べて各部材の大幅な軽量化を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るフック器具
の平面説明図である。
【図2】 図1におけるY2−Y2線に沿った縦断面説
明図である。
【図3】 図1におけるY3−Y3線に沿った縦断面説
明図である。
【図4】 上記第1の実施の形態に係るフック器具に組
み込まれるフック部材の平面説明図である。
【図5】 図4におけるY5−Y5方向からの側面説明
図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るベースのフック支
持部および係止フックの回動支点部を拡大して示す斜視
図である。
【図7】 上記フック支持部および回動支点部の組付時
の嵌合状態を示す正面説明図である。
【図8】 上記フック支持部および回動支点部の組付時
のカム係合状態を示す説明図である。
【図9】 上記カム係合状態に対応する係止フックの回
動状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態に係るピン及び
爪部を拡大して示す断面説明図である。
【図11】 図10におけるY11−Y11方向からの
側面説明図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態に係るフック器
具の平面説明図である。
【図13】 図12におけるY13−Y13線に沿った
縦断面説明図である。
【図14】 図12におけるY14−Y14線に沿った
縦断面説明図である。
【図15】 上記第4の実施の形態におけるフック収納
凹部に設けた突起部を拡大して示す縦断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1,31,41…ベース 5a,45a…縦壁の鍔部 6,46…フック収納凹部 7,47…突起部 10,26,50…係止フック 15,55…カバー部 23,43…フック支持部 23b…カム支持部 23c…カム面 27…回動支点部 27b…カム支点部 27c…カム部 32…ピン 33…爪部 43b…保持部 B…ボルト N…ナット W1,W4…フック器具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 眞也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 木原 啓之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 西元 直行 広島県広島市南区仁保2丁目4番1号 マ ツダ産業株式会社内 (72)発明者 名島 正浩 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内 Fターム(参考) 3D022 BA20 BB04 BC06 CA11 CB05 CC26 CD02 CD05 CD06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の締結部材を用いて取付部材に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に対して回動可能に
    支持されて使用状態と不使用状態とに切換可能な略環状
    のフック部材とを備えたフック構造であって、 上記フック部材の対向する部分どうしを掛け渡して連結
    するカバー部がフック部材と一体的に設けられ、該フッ
    ク部材のベース部材に対する傾斜角度が所定値以下の回
    動位置では、上記締結部材が上記カバー部で覆われるこ
    とを特徴とするフック構造。
  2. 【請求項2】 上記ベース部材には、上記フック部材の
    不使用時に該フック部材を収納する収納凹部が一体的に
    設けられ、上記ベース部材とフック部材の少なくともい
    ずれか一方には、該フック部材を上記収納凹部内に収納
    状態で保持する保持手段が一体的に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のフック構造。
  3. 【請求項3】 上記収納凹部の外周側には、断面凹状の
    鍔部が上記収納凹部と一体的に設けられていることを特
    徴とする請求項2記載のフック構造。
  4. 【請求項4】 上記ベース部材のフック部材支持部およ
    び/またはフック部材の回動支点部には、不使用時に該
    フック部材がベース部材に対して起立状態で保持される
    ことを阻止する起立阻止機構が設けられていることを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一に記載のフッ
    ク構造。
  5. 【請求項5】 上記起立阻止機構は、上記ベース部材の
    フック部材支持部および/または上記フック部材の回動
    支点部に形成されたカム部を有していることを特徴とす
    る請求項4記載のフック構造。
  6. 【請求項6】 上記ベース部材のフック部材支持部に
    は、フック部材の回動支点をベース部材の長手方向に所
    定量移動可能に保持する可動保持部が一体的に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    一に記載のフック構造。
  7. 【請求項7】 上記ベース部材のフック部材支持部に
    は、ベース部材の長手方向に所定量延びる長溝状の保持
    部が一体的に形成され、該保持部が上記可動保持部を構
    成していることを特徴とする請求項6記載のフック構
    造。
  8. 【請求項8】 上記ベース部材の上記取付部材に対向す
    る部分には、ベース部材を取付部材に固定する際に、ベ
    ース部材を取付部材に対して仮保持させるための爪部が
    一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜請
    求項7のいずれか一に記載のフック構造。
  9. 【請求項9】 上記爪部は、上記ベース部材と取付部材
    の間に配置されるシール部材をベース部材に対して仮保
    持させる仮保持機能を有していることを特徴とする請求
    項8記載のフック構造。
  10. 【請求項10】 上記ベース部材およびフック部材は、
    ともに合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜請
    求項9のいずれか一に記載のフック構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232008A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hayashi Telempu Co Ltd 車両用係止装置
JP2008285063A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Honda Motor Co Ltd タイダウンフック
WO2010125863A1 (ja) * 2009-04-30 2010-11-04 芦森工業株式会社 車両の荷物保持装置

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